JP2016111195A - フレキシブル配線板、フレキシブル回路板、複合回路板 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレキシブル配線板と他の配線板とを容易にはんだ付けできるようにする。【解決手段】フレキシブル配線板1は、アウターリードホール111が設けられるベースフィルム11と、ベースフィルム11の一方の表面に積層して設けられ、アウターリードホール111を跨ぐアウターリード122とを有し、アウターリード122の少なくとも一部はアウターリードホール111の内部に入り込んでおり、アウターリード122の下側面126は、ベースフィルム11の下側面113と段差がない位置に設けられるか、または、ベースフィルム11の下側面113からアウターリードホール111の外側に突出している。【選択図】図2

Description

本発明は、フレキシブル配線板、フレキシブル回路板、複合回路板に関する。特には、可撓性を有するベースフィルムに配線が設けられるフレキシブル配線板と、このフレキシブル回路板が適用されるフレキシブル回路板と、このフレキシブル配線板を有する複合回路板に関する。
IC(集積回路)やLSI(大規模集積回路)などといった電子部品等を実装するプリント配線板の需要が増加している。特に、パーソナルコンピュータ、携帯電話等、高級デジタルカメラのように、高精細化、薄型化、軽量化が要望されている撮像素子(イメージセンサ)を使用する電子産業において、その重要性が高まっている。これら電子部品等の実装方式としては、半導体素子実装用のフィルムキャリアを用いる方式が採用されている。これらの実装方式であるTAB及びCOFは、例えば、幅が約35ミリのポリイミドテープの表面に、銅箔または銅めっきにより回路が形成されるという構成を有している。チップ・オン・フィルム(以下、COFという)構造を形成するフィルムキャリアは、TAB構造に比べ、インナーリードがフィルム基材に密着しており導体リードの薄膜化が可能であり、より微細な導体パターンを形成することができる。
このようなCOF構造で半導体素子が搭載されたフィルムキャリアと回路基板との半田接続に際して、加熱ツール等でアウターリードを回路基板に熱圧着する方法が特許文献1に開示されている。しかしながら、特許文献1に記載の構成では、はんだコーティングを施したアウターリードと配線板のはんだ付けランドとを加熱ツールを用いて熱圧着するため、加熱ツールの温度制御や上下動などの複雑な操作が必要になる。
特開2000−114713号公報
上記目的に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、フレキシブル配線板と他の配線板とを容易にはんだ付けできるようにするとともに、接続箇所の信頼性を高めることである。
前記課題を解決するため、本発明は、厚さ方向に貫通する開口部が設けられるベースフィルムと、前記ベースフィルムの一方の表面に積層して設けられ、前記開口部を跨ぐ跨ぎ部を有する配線パターンと、を有し、前記跨ぎ部の少なくとも一部は、前記開口部の内部に入り込んでおり、前記跨ぎ部の一方の表面であって、前記ベースフィルムの前記一方の表面とは反対側の表面と同じ側を向く表面は、前記ベースフィルムの前記反対側の表面と段差がない位置に設けられるか、または、前記ベースフィルムの前記反対側の表面から前記開口部の外側に突出していることを特徴とする。
本発明によれば、フレキシブル配線板のアウターリードと他の配線板の配線パターンとを接近または接触させることができる。このため、アウターリードと他の配線板の配線パターンとのはんだ付けが容易になるとともに、接続箇所の信頼性を高めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るフレキシブル配線板の構成例を模式的に示す平面図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3Aは、図2のIII部拡大図であり、アウターリードの構成例を模式的に示す断面図である。 図3Bは、図2のIII部拡大図であり、アウターリードの構成例を模式的に示す断面図である。 図4は、ROLL to ROLL法によって製造されたフレキシブル配線板の構成を模式的に示す平面図である。 図5Aは、フレキシブル配線板の製造方法の工程を模式的に示す断面図である。 図5Bは、フレキシブル配線板の製造方法の工程を模式的に示す断面図である。 図6は、複合回路板の構成例を模式的に示す分解斜視図である。 図7は、複合回路板の構成例を模式的に示す外観斜視図である。 図8は、フレキシブル配線板のアウターリードとリジッド配線板の接続用パッドとの接続箇所の構成を模式的に示す断面図である。 図9は、フレキシブル配線板のアウターリードとリジッド配線板の接続用パッドとの接続箇所の構成を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下に示す実施形態において、「配線板」とは、可撓性を有するフィルムまたはリジッド基板に配線パターンが形成されたものをいい、電子部品等が実装されていないものをいう。「回路板」とは、配線板に電子部品等が実装されたものをいう。「複合回路板」とは、フレキシブル配線板とリジッド配線板とが接続され、電子部品等が実装されたものをいう。
<フレキシブル配線板の構成>
まず、本発明の実施形態に係るフレキシブル配線板の構成例について説明する。本発明の実施形態に係るフレキシブル配線板は、他の配線板の例であるリジッド配線板に接続されて用いられる。以下の説明では、フレキシブル配線板として、電子部品等と他の配線板(リジッド配線板)とを中継するインターポーザを示す。インターポーザは、複数の端子が狭ピッチで設けられる電子部品等を、広ピッチの接続用パッドが設けられる他の配線板(リジッド配線板)に実装できるように、端子のピッチを変換する。
図1は、本発明の実施形態に係るフレキシブル配線板1の構成例を模式的に示す平面図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図1と図2に示すように、フレキシブル配線板1は、ベースフィルム11と、このベースフィルム11の一方の表面に積層して設けられる配線パターン12と、ベースフィルム11および配線パターン12を覆うように設けられる絶縁膜13とを有する。そして、フレキシブル配線板1には、電子部品等を実装する領域が設けられる。説明の便宜上、この領域を「実装領域」と称する。実装領域には、端子のピッチの変換の対象となる電子部品等を実装する実装領域が含まれる。説明の便宜上、この実装領域を「第1の実装領域101」と称し、この第1の実装領域101に実装される電子部品等を「第1の電子部品等201」と称する。さらに、実装領域には、端子のピッチの変換の対象ではない電子部品等を実装する実装領域が含まれてもよい。説明の便宜上、この実装領域を「第2の実装領域」と称し、第2の実装領域に実装される電子部品等を「第2の電子部品等」と称する。ただし、第2の実装領域102は設けられなくてもよい。各図においては、第2の実装領域と第2の電子部品等を省略してある。また、単に「電子部品等」と称する場合には、第1の電子部品等201と第2の電子部品等を含むものとする。図1では、略四辺形の第1の実装領域101がフレキシブル配線板1の略中央に設けられる構成を示す。また、第2の実装領域は、例えば、第1の実装領域101の周囲に設けられる。なお、第1の実装領域101および第2の実装領域の数や位置や大きさや範囲は、実装される電子部品等や、形成される配線パターン12に応じて設定されるものであり、図1に示す構成に限定されない。
このほか、フレキシブル配線板1には、実装された電子部品等の動作確認のために用いられる領域が設けられてもよい。説明の便宜上、この領域を「テスト用領域103」と称する。テスト用領域103は、実装された電子部品等の動作確認の終了後、第1の実装領域101および第2の実装領域が設けられる部分から切断分離されてもよい。図1中の一点鎖線Zは、テスト用領域103を切断分離するための切断線を示す。
ベースフィルム11は、可撓性と電気的絶縁性を有するフィルムであり、例えば、厚さが約50μmのポリイミド樹脂のフィルムが適用できる。ベースフィルム11の第1の実装領域101の外側には、アウターリードホール111が形成される。アウターリードホール111は、ベースフィルム11を厚さ方向に貫通する開口部の例である。アウターリードホール111は、例えば図1に示すように、第1の実装領域101の外周に沿って延伸する細長いスリット状に形成される。アウターリードホール111の幅(差し渡し)は、例えば約2mmに設定される。
配線パターン12は、ベースフィルム11の一方の表面に積層して形成される。配線パターン12は、例えば、厚さが約18μmの銅箔により形成される。配線パターン12には、複数のインナーリード121と、複数のアウターリード122と、実装用パッドと、複数のテスト用パッド124とが含まれる。
インナーリード121は、第1の実装領域101に実装される第1の電子部品等201の端子と電気的に導通する配線パターン12である。インナーリード121は、第1の実装領域101の内側に、所定のピッチで配列されるように設けられる。なお、インナーリード121の位置と数とピッチとは、第1の電子部品等201の端子と接続できるように、第1の電子部品等201の端子の位置と数とピッチとに応じて設定される。
アウターリード122は、リジッド配線板3と電気的に導通するパターンである。アウターリード122は、第1の実装領域101の外側に、所定のピッチで配列されるように形成される。アウターリード122のピッチは、後述する他のリジッド配線板3などに設けられる接続用パッド321のピッチに応じて設定される。なお、アウターリード122のピッチは、インナーリード121のピッチよりも大きい値に設定される。そして、各々のアウターリード122は、跨ぎ部の例であり、アウターリードホール111を跨ぐように設けられる。各々のアウターリード122の幅は、例えば約100μmに設定される。
各々のアウターリード122は、各々のインナーリード121と電気的に導通している。例えば、図1に示すように、各々のアウターリード122は、各々のインナーリード121と、第1の実装領域101から放射状に延伸する配線パターン12によって接続している。フレキシブル配線板1は、このようなインナーリード121とアウターリード122を有することによって、第1の電子部品等201の端子のピッチを変換するインターポーザとして機能する。
テスト用パッド124は、第1の実装領域101に実装される第1の電子部品等201の動作試験に用いられる配線パターン12である。図1に示すように、テスト用パッド124は、テスト用領域103に設けられる。そして、各々のテスト用パッド124は、各々のアウターリード122から引き出される配線パターン12によって、各々のインナーリード121および各々のアウターリード122と電気的に導通している。
このほか、配線パターン12として、図略の実装用パッドが設けられる。実装用パッドは第2の実装領域に設けられる配線パターン12であり、第2の実装領域に実装される第2の電子部品等の端子と接続される。
図1と図2に示すように、第1の実装領域101と、第1の実装領域101に設けられるインナーリード121と、アウターリード122と、テスト用パッド124とは、絶縁膜13に覆われずに露出している。図略の第2の実装領域と、第2の実装領域に設けられる実装用パッドも、同様に絶縁膜13に覆われずに露出している。そして、インナーリード121と、アウターリード122と、テスト用パッド124と、実装用パッドのそれぞれの表面(すなわち、配線パターン12のうち、絶縁膜13に覆われずに露出している部分)には、めっき層が形成される。なお、図3Aに示すアウターリード122の下側面126(アウターリードホール111を通じて露出している部分)にも、めっき層が形成される。例えば、めっき層として、下地めっき層であるニッケルめっき層と、表層めっき層である金めっき層との、2層のめっき層が適用できる。また、めっき層の厚さは、ニッケルめっき層と金めっき層ともに、それぞれ約0.5μmが適用できる。このようなニッケルめっき層を下地とする金めっき層などの構成は、接続する電子部品の端子との接触抵抗を小さくし、露出している配線パターンの錆を防ぎ、またはボンデングパッドの表面処理として機能するものである。なお、めっき層は前述の構成に限定されるものではない。また、めっきの種類もニッケルめっきと金めっきに限定されるものではない。例えば、スズめっきが適用されてもよい。めっき層は配線パターン12に比較して充分薄いため、図2においては省略してある。
絶縁膜13は、配線パターン12の絶縁の確保と保護のために設けられ、配線パターン12の表面とベースフィルム11の片面に貼り付けられた接着剤(後述)の表面とに密着して形成される。絶縁膜13には、可撓性を有するソルダーレジストが適用できる。このようなソルダーレジストとしては、例えば、日本ポリテック株式会社製の「NPR−80」シリーズが適用できる。また、絶縁膜13の厚さは、約30μmが適用できる。
ここで、アウターリード122の構成例について、図3Aと図3Bを参照して説明する。図3Aと図3Bは、図2のIII部拡大図であり、アウターリード122の構成例を模式的に示す断面図である。説明の便宜上、ベースフィルム11については、配線パターン12が積層して設けられる側の面を「上側面112」と称し、その反対側の面を「下側面113」と称する。また、アウターリード122を含む配線パターン12については、絶縁膜13で覆われる側の面を「上側面125」と称し、その反対側であってベースフィルム11の下側面113と同じ側を向く面を「下側面126」と称する。
図3Aと図3Bに示すように、各々のアウターリード122は、アウターリードホール111を跨ぐように設けられ、ベースフィルム11に積層せずに(接せずに)、宙に浮いた状態になっている。このため、アウターリード122の下側面126は露出している。
アウターリード122は、側面視においてクランク状に曲がっており、少なくとも一部がアウターリードホール111の内部に入り込んでいる。そして、アウターリード122の下側面126の少なくとも一部は、図3Aに示すように、ベースフィルム11の下側面113から突出した位置にある。アウターリード122の下側面126がベースフィルム11の下側面113から突出している構成においては、この突出寸法U(ベースフィルム11の下側面113からアウターリード122の下側面126までの高さ)は、約10μmであることが好ましい。また、図3Bに示すように、アウターリード122の下側面126が、ベースフィルム11の下側面113と略同じ位置にあり、アウターリード122の下側面126とベースフィルム11の下側面113との間に段差がない構成であってもよい。
アウターリード122には、その下側面126が略平面となる部分が設けられる。説明の便宜上、この部分を「接続部127」と称する。この接続部127は、他の配線板の例であるリジッド配線板3に設けられる接続用パッド321に接続される部分である。なお、接続部127の下側面126は、ベースフィルム11の下側面113と略平行に形成される。そして、この接続部127の下側面126は、前述のとおりベースフィルム11の下側面113からアウターリードホール111の外側に突出しているか(図3A参照)、または、ベースフィルム11の下側面113と段差がない(図3B参照)。さらに、アウターリード122の延伸方向の両端部には、側面視において、ベースフィルム11の面方向および法線方向に対して傾斜している部分が設けられる。説明の便宜上、この部分を「傾斜部128」と称する。
このような構成であると、フレキシブル配線板1をリジッド配線板3の表面に接続する場合に、フレキシブル配線板1のアウターリード122と、リジッド配線板3に設けられる接続用パッド321(図6参照)との確実な接続が確保できる。特に、アウターリード122の接続部127の下側面126がベースフィルム11の下側面113からアウターリードホール111の外側に突出している構成であると、リジッド配線板3の接続用パッド321との接続をより確実にできる。一方、アウターリード122の接続部127の下側面126がベースフィルム11の下側面113と略同じ位置にあって段差がない構成であると(図3B参照)、フレキシブル配線板1をROLL to ROLL法により製造する場合に、フレキシブル配線板1の取り扱いが容易になる。
<フレキシブル配線板およびフレキシブル回路板の製造方法>
次に、フレキシブル配線板1およびフレキシブル回路板2の製造方法について説明する。フレキシブル配線板1の製造には、ROLL to ROLL法が適用できる。この場合には、フレキシブル配線板1の主な材料として、ベースフィルム11となる長尺帯状のフィルムキャリア9と、配線パターン12となる導体箔と、絶縁膜13となるソルダーレジストとが用いられる。さらに、ROLL to ROLL法の工程において、フレキシブル配線板1の表面に電子部品等を実装することによって、フレキシブル回路板2が製造される。
図4は、ROLL to ROLL法によって製造されたフレキシブル配線板1の構成を模式的に示す平面図であり、個別のフレキシブル配線板1に切出される前の状態を示す図である。ROLL to ROLL法によれば、図4に示すように、複数のフレキシブル配線板1が、長尺帯状のフィルムキャリア9の長尺方向に配列された状態で製造される。そして、フレキシブル配線板1の外形線Oで切断することにより、個別に分離したフレキシブル配線板1が得られる。または、ROLL to ROLL法の工程において電子部品等を実装し、その後外形線Oで切断することにより、フレキシブル回路板2が得られる。
図4に示すように、長尺帯状のフィルムキャリア9の両側部には、複数のスプロケットホール91が、長尺方向に配列されるように形成される。スプロケットホール91は、アウターリードホール111と同様に、ベースフィルム11となるフィルムキャリア9を厚さ方向に貫通する開口である。これらのスプロケットホール91の配列方向が、ROLL to ROLL法の製造設備におけるワーク(フィルムキャリア9)の進行方向となる。そして、ROLL to ROLL法を用いてフレキシブル配線板1を製造する際に、スプロケットホール91を用いてフィルムキャリア9の送りや位置決めが行われる。このように、スプロケットホール91が長尺方向に配列されるフィルムキャリア9を用いることにより、ROLL to ROLL法によってフレキシブル配線板1(フレキシブル回路板2)を製造できる。
フレキシブル配線板1が製造された後のフィルムキャリア9の表面には、カソード極パターン93とめっき用リードパターン92とが設けられている。カソード極パターン93とめっき用リードパターン92とは、フレキシブル配線板1の配線パターン12に電気めっきを施す際に、外部から電流を流すために用いられる。カソード極パターン93は、例えば、フィルムキャリア9の両側部に、長尺方向に延伸するように設けられる。めっき用リードパターン92は、テスト用パッド124からフレキシブル配線板1の外形線Oの外側に引き出され、カソード極パターン93に接続している。なお、複数のめっき用リードパターン92のうちの一部は、中間で一本にまとまってカソード極パターン93に接続している。カソード極パターン93とめっき用リードパターン92は、フレキシブル配線板1の外形線Oの内側に形成される配線パターン12と一体に形成され、これらの配線パターン12と電気的に導通している。
ここで、フレキシブル配線板1の製造方法の工程について、図5Aと図5Bを参照して説明する。図5Aと図5Bは、フレキシブル配線板1の製造方法の各工程を模式的に示す断面図であり、アウターリード122の近傍を拡大して示す図である。
図5Aに示す工程よりも前に、フィルムキャリア9にアウターリードホール111が形成され、フィルムキャリア9の一方の表面(ベースフィルム11の上側面112となる面)に、配線パターン12が形成される。フィルムキャリア9は、ベースフィルム11になる部材である。フィルムキャリア9は、前述のとおり、例えば、ポリイミド樹脂からなり、長尺帯状で厚さが約50μmのフィルムが適用できる。33配線パターン12は、導体箔により形成される。導体箔には、例えば厚さが約18μmの銅箔が適用される。そして、フィルムキャリア9の一方の面の全面に、接着剤(図略)により導体箔が貼り付けられ、貼り付けられた導体箔がパターニングされる。この工程を経ると、フレキシブル配線板1の外形線Oの内側には、インナーリード121とアウターリード122とテスト用パッド124とめっき用リードパターン92とを含む配線パターン12が形成される(図4参照)。また、この外形線Oの外側には、カソード極パターン93とめっき用リードパターン92とが形成される(図4参照)。なお、アウターリードホール111の形成方法と、配線パターン12の形成方法は、従来公知の方法が適用できる。
次いで、図5Aに示すように、フレキシブル配線板1の外形線Oの内側(すなわち、個別のフレキシブル配線板1になる領域)に設けられる配線パターン12を覆うに絶縁膜13が形成される。ただし、第1の実装領域101と、第1の実装領域101に設けられるインナーリード121と、アウターリード122と、第2の実装領域と、第2の実装領域に設けられる実装用パッドと、テスト用パッド124とは、絶縁膜13で覆わずに露出させる。前述のとおり、絶縁膜13には、可撓性を有するソルダーレジストが適用できる。
次いで、形成した配線パターン12のうち、絶縁膜13に覆われずに露出している部分(インナーリード121、アウターリード122、実装用パッド、テスト用パッド124)の表面に、めっき層を形成する。めっき層の形成には、電気めっきが適用できる。電気めっきにおいては、フィルムキャリア9に設けられるカソード極パターン93とめっき用リードパターン92を介して、配線パターン12に電流を流す。なお、めっき層の構成例は前述のとおりである。また、めっき層は配線パターン12に比較して充分に薄いため、図では省略する。
次いで、図5Bに示すように、個別のフレキシブル配線板1に切出されていない状態で、アウターリード122をアウターリードホール111に押し込む加工(フォーミング加工)が行われる。この加工には、例えば、上型81と下型82からなる金型8でアウターリード122をプレスする方法が適用できる。上型81には、ゴムなどの弾性変形可能な緩衝部材811が設けられる。この弾性変形可能な緩衝部材811には、例えば、山内製作所の品番「FB50TPF」(ゴム硬度50°)が適用できる。また、緩衝部材811の厚さは約3mmでよい。一方、下型82には、アウターリードホール111に対応する位置に凹部821が形成される。この凹部821の深さは、アウターリード122の突出寸法Uに応じて設定される。そして、アウターリード122を含む配線パターン12が形成されたフィルムキャリア9を上型81と下型82とで挟み、上型81の緩衝部材811をアウターリード122に押し付ける。これにより、アウターリード122は、その一部がアウターリードホール111の内部に押し込まれて下型82の凹部821の内部に入り込む。そして、その下側面126がフィルムキャリア9(すなわちベースフィルム11)の下側面113からアウターリードホール111の外側に突出した形状に塑性変形する。この工程により、アウターリード122に、接続部127と傾斜部128とが形成される。なお、図5Bでは、アウターリード122の下側面126をフィルムキャリア9の下側面113からアウターリードホール111の外側に突出させる(図3A参照)ため、凹部821が形成される下型82を用いる構成を示す。一方、アウターリード122の下側面126をフィルムキャリア9の下側面113と段差がないようにする(図3B参照)ためには、凹部821が形成されない下型82を用いればよい。
以上の工程を経ると、図4に示すようにフレキシブル配線板1が、フィルムキャリア9に配列された状態で製造される。その後、打ち抜き加工などにより、フィルムキャリア9をフレキシブル配線板1の外形線Oで切断する。これにより、図1に示すような個別のフレキシブル配線板1が得られる。
なお、フィルムキャリア9をフレキシブル配線板1の外形線Oで切断するよりも前に、ROLL to ROLL法の工程において、所定の電子部品等を実装してもよい。ただし、所定の電子部品等のうち、実装時の環境や汚染に対する耐性が低い電子部品等については、この段階では実装しなくてもよい。このような電子部品等については、この段階で実装しないことにより、汚れなどが付着しやすい環境に曝される時間を短くすることができる。例えば、ROLL to ROLL法の工程において、第2の実装領域に第2の電子部品等を実装し、第1の実装領域101には第1の電子部品等201を実装しない。
具体的にはまず、第2の実装領域に設けられる実装用パッドに、クリームはんだを塗布する。この工程において併せて、アウターリード122の上側面125にもクリームはんだ501(図8、図9参照)を塗布する。クリームはんだ501の塗布には、スクリーン印刷法やディスペンサ法など、公知の方法が適用できる。そして、第2の実装領域に第2の電子部品等を載置し、その状態ではんだリフロー処理を施す。このはんだリフロー処理により、第2の電子部品等の端子と実装用パッドとが、クリームはんだによって接続される。併せて、アウターリード122の接続部127の上側面125に塗布したクリームはんだ501が溶融し、アウターリード122の上側面125に広がる。以上の工程を経て、フィルムキャリア9の長尺方向に並んだ状態で、複数のフレキシブル回路板2が、フィルムキャリア9の長尺方向に並んだ状態で製造される。その後、打ち抜き加工等によって、フィルムキャリア9をフレキシブル配線板1(フレキシブル回路板2)の外形線Oで切断する。これにより、フィルムキャリア9の長尺方向に配列される複数のフレキシブル回路板2は、個別のフレキシブル回路板2に分離される。
なお、テスト用パッド124は、実装された電子部品等の動作確認を行うものである。このため、第1の実装領域101に第1の電子部品等201が実装されて動作確認が完了するまでは、テスト用パッド124が設けられるテスト用領域103は、切断せずに残しておく。したがって、第1の実装領域101に第1の電子部品等201が実装される前のフレキシブル配線板1(フレキシブル回路板2)には、テスト用領域103が切断されずに残されている。
<複合回路板の構成>
次に、複合回路板5の構成例について、図6と図7を参照して説明する。図6は、複合回路板5の構成例を模式的に示す分解斜視図である。図7は、複合回路板5の構成例を模式的に示す外観斜視図である。以下の説明では、複合回路板5の適用例として、イメージセンサ203(QFN型パッケージの固体撮像素子)が実装されるイメージセンサモジュールを示す。イメージセンサモジュールは、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置に組み込まれて用いられる。この例では、イメージセンサ203が第1の電子部品等201の例となる。
図6と図7に示すように、複合回路板5は、第1の電子部品等201の例であるイメージセンサ203と、フレキシブル配線板1(フレキシブル回路板2)と、リジッド配線板3とを含んで構成される。そして、フレキシブル配線板1は、イメージセンサ203とリジッド配線板3を中継するインターポーザとして機能する。フレキシブル配線板1(フレキシブル回路板2)の構成は、前述のとおりである。また、第1の電子部品等201の例であるイメージセンサ203は、従来公知のイメージセンサが適用できるため、説明を省略する。
図6と図7に示すように、リジッド配線板3は、絶縁基板31と、その表面に積層して設けられる配線パターン32と、配線パターン32を覆う絶縁膜33とを有する。絶縁基板31には、例えば、ガラス布とエポキシ樹脂からなる厚さが約1.6mmの基板(いわゆる、ガラスエポキシ基板)が適用できる。配線パターン32は、例えば、厚さが約35μmの銅箔により形成される。絶縁膜33は、配線パターン32の絶縁の確保と保護のために設けられ、配線パターン32の表面と絶縁基板31の表面とに密着して被覆している。絶縁膜33には、公知の各種ソルダーレジストが適用できる。
そして、リジッド配線板3には、インターポーザとして機能するフレキシブル配線板1(フレキシブル回路板2)を載置して接続する領域(以下、「接続領域301」と称する)が設定される。接続領域301には、配線パターン32として、フレキシブル配線板1のアウターリード122と接続する複数の接続用パッド321が設けられる。これら複数の接続用パッド321は、所定のピッチで配列されるように形成される。なお、接続領域301の位置は、複合回路板5の機能などに応じて適宜設定されるものであり、特に限定されない。また、接続領域301の寸法および形状は、フレキシブル配線板1の寸法および形状に応じて設定される。また、他の電子部品等を実装する領域には、これらの電子部品等の端子と接続される実装用パッド322が設けられる。これらの実装用パッド322の構成は、実装される他の電子部品等の構成に応じて設定される。なお、これらの接続用パッド321と実装用パッド322は、絶縁膜33に覆われずに露出している。すなわち、絶縁膜33には厚さ方向に貫通する開口部が形成されており、これらの接続用パッド321や実装用パッド322はこの開口部を通じて露出している。
図6と図7に示すように、リジッド配線板3の接続領域301にフレキシブル配線板1が載置され、フレキシブル配線板1のアウターリード122とリジッド配線板3の接続用パッド321とが、はんだ付けにより接続される。さらに、フレキシブル配線板1の第1の実装領域101には、第1の電子部品等201としてイメージセンサ203が実装される。第1の電子部品等201(イメージセンサ203)の端子は、フレキシブル配線板1のインナーリード121に、はんだ付けによって接続される。このように、第1の電子部品等201は、フレキシブル配線板1を介してリジッド配線板3に接続される。
このほか、リジッド配線板3には、A/Dコンバータ503や、画像処理プロセッサ504や、外部接続用コネクタ505や、メモリ506などといった、各種の電子部品等が実装される。A/Dコンバータ503は、イメージセンサ203が出力したアナログ形式の画像信号をデジタル形式の画像信号に変換する。画像処理プロセッサ504は、デジタル形式に変換された画像信号に対して、所定の画像処理を施す。なお、リジッド配線板3に実装される電子部品等は、前述のものに限定されない。これらは、複合回路板5の仕様に応じて適宜設定される。
ここで、フレキシブル配線板1のアウターリード122とリジッド配線板3の接続用パッド321との接続箇所の構成例について、図8と図9を参照して説明する。図8は、フレキシブル配線板1のアウターリード122とリジッド配線板3の接続用パッド321との接続箇所の構成を模式的に示す断面図である。図9は、アウターリードホール111内に押し込み加工されたフレキシブル配線板1のアウターリード122とリジッド配線板3の接続用パッド321との接続箇所の構成を模式的に示す斜視図であり、図8のIX−IX線で切断した構成を示す。なお、図9の描画範囲では、リジッド配線板3の表面を覆う絶縁膜33の設けられていない領域であり、2本のアウターリード122を例示している。
図8に示すように、リジッド配線板3の表面には、配線パターン32の一部を覆うように、絶縁膜33(ソルダーレジストの膜)が形成されている。図8中の寸法Tは、絶縁膜33のうちの配線パターン32に積層している部分の厚さ寸法(以下、「積層部厚さT」と称する)である。このように、配線パターン32の一部に絶縁膜33が積層しているため、接続用パッド321の表面は、絶縁膜33の表面から積層部厚さTだけ低い位置にある。一方、アウターリード122の接続部127は、ベースフィルム11の下側面113から突出している。このため、配線パターン32の表面が絶縁膜33の表面よりも低い位置にあっても、アウターリード122の接続部127の下側面126と接続用パッド321の表面とが接触または接近する。したがって、アウターリード122の接続部127とリジッド配線板3の接続用パッド321との接続(はんだ付け)が容易になる。
なお、アウターリード122の接続部127の下側面126を接続用パッド321の表面に接触させるには、アウターリード122の突出寸法Uが絶縁膜33の積層部厚さTよりも大きいことが好ましい。そこで、アウターリード122の突出寸法Uは、絶縁膜33の積層部厚さTに応じて設定される。例えば、積層部厚さTを約10μm以下になるように制御し、アウターリード122の突出寸法Uを約10μmまたはそれ以上に設定する。アウターリード122の突出寸法Uは、下型82の凹部821の深さを適宜設定することによって、所望の寸法に設定できる。すなわち、アウターリード122の突出寸法Uを10μmまたはそれ以上にする場合には、下型82の凹部821の深さを10μmまたはそれ以上にすればよい。なお、アウターリード122の突出寸法Uや絶縁膜33の積層部厚さTがばらつくことがある。この場合であっても、アウターリード122の接続部127の下側面126と接続用パッド321の表面との間にクリームはんだ501を充填することによって、接続状態にばらつきが生じることを抑制できる。
このように、本発明の実施形態によれば、フレキシブル配線板1をリジッド配線板3に載置すると、アウターリード122が接続用パッド321に接触または接近する。このため、アウターリード122と接続用パッド321とのはんだ付けによる接続が容易となる。例えば、アウターリード122がフォーミング加工されていない構成では、アウターリード122を接続用パッド321にはんだ付けする際に、アウターリード122を接続用パッド321に押し付けて接触または接近させなければならない(特開平5−13947号公報、特開2000−114713号公報参照)。これに対して、本発明の実施形態によれば、はんだ付けの際にアウターリード122を接続用パッド321に押し付けなくてもよい。このため、アウターリード122と接続用パッド321のはんだ付けが容易になるほか、はんだ付けの設備の簡略化を図ることができる。また、本実施形態によれば、フレキシブル配線板1のアウターリード122とリジッド配線板3の接続用パッド321との接続状態が良好になる。
また、フレキシブル配線板1のベースフィルム11とリジッド配線板3の絶縁基板31の熱膨張率が異なると、温度変化に伴う両者の寸法変化の差によって、アウターリード122と接続用パッド321の接続箇所に応力や衝撃が集中することになる。そうすると、接続箇所が破損するおそれがある。本発明の実施形態によれば、アウターリード122の傾斜部128は、接続用パッド321に接続されず、かつ、ベースフィルム11に接続されない。このため傾斜部128は容易に変形できる。そして、この傾斜部128が変形することによって、ベースフィルム11と絶縁基板31の熱膨張による寸法変化の差を吸収する。したがって、接続箇所の破損を抑制できる。
<複合回路板の製造方法>
次に、複合回路板5の製造方法について説明する。まず、フレキシブル配線板1のアウターリード122と、これらのアウターリード122を接続するリジッド配線板3の接続用パッド321に、クリームはんだ501を塗布する。この際、リジッド配線板3に設けられる電子部品等を実装するための実装用パッド322(図6参照)にも、併せてクリームはんだ501を塗布してもよい。なお、クリームはんだ501には、各種市販品が適用できる。
次いで、フレキシブル配線板1のアウターリード122と、リジッド配線板3の接続用パッド321とを位置決めした状態で、フレキシブル配線板1をリジッド配線板3に載置する。また、リジッド配線板3には、他の電子部品等を、各々の実装位置に位置決めした状態で載置する。ただし、この工程においては、フレキシブル配線板1の第1の実装領域101に第1の電子部品等201(イメージセンサ203)を実装しない。これは、第1の実装領域101に実装される第1の電子部品等201が、汚染されたり、はんだリフローの熱の影響を受けたりしないようにするためである。特に、イメージセンサ203は、はんだリフロー処理の工程において感度低下が生じるおそれがあるため、第1の電子部品等201としてイメージセンサ203が適用される場合には、イメージセンサ203の実装は最後とし、この段階では実装しない。なお、第1の実装領域101に実装される第1の電子部品等201の汚染や熱等に対する耐性が、リジッド配線板3に実装される他の電子部品等と同等以上であれば、この時点でフレキシブル配線板1の第1の実装領域101に第1の電子部品等201を載置してもよい。また、イメージセンサ203のみならず、熱や汚染に対する耐性が低い電子部品等があれば、これらの電子部品等は最後に実装すればよい。そして、その状態で、はんだリフロー処理を行う。
図8と図9に示すように、はんだリフロー処理が施されると、アウターリード122の上側面125と接続用パッド321に塗布したクリームはんだ501が溶融し、アウターリード122の周囲を包む。アウターリード122の側面のはんだフィレットは、角がなく裾を引いたなだらかな形状になる。なお、アウターリード122の側面において、前述のような適正な形状のはんだフィレットを形成するためには、平面視において、アウターリード122の外周縁が、接続用パッド321の外周縁から、25μm以上内側に入り込んだ位置に位置決めされることが好ましい。したがって、接続用パッド321の幅は、アウターリード122の幅よりも50μm以上大きいことが好ましい。
なお、図8に示すように、はんだリフロー処理において、アウターリードホール111の周辺に錘909を載置してもよい。このような錘909を用いると、アウターリード122の接続部127と接続用パッド321との密着性を高め、アウターリード122ごとのハンダ接続の状態のバラツキを抑制することができる。なお、このような錘909としては、例えば、アルミや鉄鋳物などといった、はんだの濡れ性の低い金属片や金属塊が適用できる。
以上の工程を経て、複合回路板5が製造される。この段階では、フレキシブル配線板1の第2の実装領域や、リジッド配線板3には、所定の電子部品等が実装されている。ただし、この段階では、フレキシブル配線板1の第1の実装領域101には、第1の電子部品等201(イメージセンサ203)が実装されていなくてもよい。この場合には、以上の工程を経た後、第1の実装領域101に第1の電子部品等201(イメージセンサ203)を実装する。第1の実装領域101への第1の電子部品等201の実装には、はんだリフロー処理が適用できる。
このように、複合回路板5を製造するに当たり、フレキシブル配線板1をリジッド配線板3に接続する工程と、フレキシブル配線板1の第1の実装領域101に電子部品等を実装する工程とは、別々の工程やタイミンングで実行することができる。すなわち、複合回路板5に他の電子部品等の実装が完了した状態で、第1の実装領域101に第1の電子部品等201を実装することができる。このような構成によれば、第1の実装領域101への第1の電子部品等201の実装は、第1の電子部品等201のみに適した環境を構築して実装を行うことができる。例えば、前述のとおり、複合回路板5をイメージセンサモジュールに適用する場合には、第1の実装領域101にイメージセンサ203を実装することにより、イメージセンサモジュールを製造できる。そして、他の電子部品等を実装する際に、イメージセンサ203に影響を与えないようにできる。
第1の実装領域101への第1の電子部品等201の実装を最後に行う本実施形態による利点をまとめると、次のとおりである。まず、第2の実装領域への第2の電子部品等の実装の際やリジッド配線板3に他の電子部品等の実装の際に生じる物理的や化学的な環境を、第1の電子部品等201に及ばないようにできる。これは、第2の電子部品等や他の電子部品等の実装の終了後、時期をずらして繊細な第1の電子部品等201の搭載が可能であるからである。また、第1の実装領域101に実装される第1の電子部品等201だけを、クリーンな気体中で実装することができる。例えば、第1の実装領域101に第1の電子部品等201を実装する際に、第1の実装領域101をガラス製のベル型チャンバーで覆い、このチャンバーの上部から高純度の窒素ガスを導入してチャンバー内を僅かに陽圧に維持しつつ昇温させて、はんだ付けにより第1の電子部品等201を実装することができる。なお、この方法は、第1の電子部品等201の実装時に受ける汚染等を少なくするため、クリーンな雰囲気の実装環境を提供することである。この際、用いるチャンバーの材質は、実装環境の温度、圧力や腐食に耐えられることが要求され、ガラスに限らず、耐熱性や耐腐食性の優れたプラスチックやステンレスなどの金属でも良い。また、用いるクリーンな気体は、予備加熱してからチャンバーに供給することがよい。そして、本実施形態に係る複合回路板5によれば、容易にこのような方法を実行できる。したがって、複合回路板5の信頼性と品質を高めることができる。
以上、本発明の実施形態によれば、狭ピッチの端子を有する電子部品等をリジッド配線板に接続するに際し、フレキシブル配線板1をインターポーザとして用いることにより、容易に接続を行うことができる。そして、第1の実装領域に電子部品等を実装するに際し、この電子部品等が他の電子部品等の実装に起因する環境の変化の影響や汚染などを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態および実施例について詳細に説明したが、前述の実施形態および実施例は、本発明を実施するにあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前述の実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、フレキシブル配線板としてインターポーザを示したが、フレキシブル配線板はインターポーザに限定されない。他の配線板に接続されるフレキシブル配線板であれば、種類を問わずに適用できる。また、フレキシブル配線板が接続される他の配線板も、リジッド配線板に限定されるものではない。例えば、フレキシブル配線板どうしを接続するものであってもよい。
また、前記実施形態では、第1の実装領域が四辺形であり、複数のインナーパターンが第1の実装領域の各辺に沿って配列される構成を示したが、本発明はこの構成に限定されない。第1の実装領域の形状とインナーリードが配列される位置は、第1の実装領域に実装される電子部品等の構成(外形の形状や端子の位置や数)に応じて適宜設定される。また、インナーリードとアウターリードを接続する配線パターンが、第1の実装領域の各辺からその外側に向かって放射状に延伸する構成を示したが、これらの配線パターンの構成も特に限定されない。これらの配線も、電子部品等の構成や、フレキシブル配線板が接続されるリジッド配線板の接続用パッドの位置などに応じて適宜設定される。更にまた、前記実施形態にフレキシブル配線板1は、ポリイミドからなるフィルムキャリア9と配線パターン12を構成する銅箔とが接着剤で接合する構成であるが、フィルムキャリアと銅箔の間に接着剤層のない無接着剤タイプの銅張積層板も適用できる。この場合、接着剤層が無い分だけ厚さが薄くなり、柔軟性も高くなる。
また、前記実施形態では、フレキシブル配線板に実装される第1の電子部品等として、イメージセンサ(QFP型パッケージの固体撮像素子)を示したが、第1の電子部品等は限定されない。例えば、各種のSOP(Small Outline Package)や(Quad Flat Package)等の表面実装型パッケージが適用できる。
本発明は、フレキシブル配線板に好適な技術である。本発明によれば、フレキシブル配線板を他の配線板に容易に接続できる。
1:フレキシブル配線板、101:第1の実装領域、103:テスト用領域、11:ベースフィルム、111:アウターリードホール、112:ベースフィルムの上側面、113:ベースフィルムの下側面、12:配線パターン、121:インナーリード、122:アウターリード、124:テスト用パッド、125:配線パターンの上側面、126:配線パターンの下側面、127:接続部、128:傾斜部、13:絶縁膜、2:フレキシブル回路板、201:第1の電子部品等、203:イメージセンサ、3:リジッド配線板、301:接続領域、31:絶縁基板、32:配線パターン、321:接続用パッド、33:絶縁膜、5:複合回路板、501:クリームはんだ、503:A/Dコンバータ、504:画像処理プロセッサ、505:外部接続用コネクタ、506:メモリ、8:金型、81:金型の上型、811:緩衝部材、82:金型の下型、821:下型の凹部、9:フィルムキャリア、91:スプロケットホール、92:めっき用リードパターン、93:カソード極パターン、O:外形線、Z:切断線、U:突出寸法、T:絶縁膜の積層部厚さ

Claims (11)

  1. 厚さ方向に貫通する開口部が設けられるベースフィルムと、
    前記ベースフィルムの一方の表面に積層して設けられ、前記開口部を跨ぐ跨ぎ部を有する配線パターンと、
    を有し、
    前記跨ぎ部の少なくとも一部は、前記開口部の内部に入り込んでおり、
    前記跨ぎ部の一方の表面であって、前記ベースフィルムの前記一方の表面とは反対側の表面と同じ側を向く表面は、前記ベースフィルムの前記反対側の表面と段差がない位置に設けられるか、または、前記ベースフィルムの前記反対側の表面から前記開口部の外側に突出している
    ことを特徴とするフレキシブル配線板。
  2. 前記跨ぎ部の前記一方の表面とは反対側の表面には、はんだが設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル配線板。
  3. 前記跨ぎ部の前記一方の表面の、前記ベースフィルムの前記反対側の表面からの突出寸法は、10μm以上である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のフレキシブル配線板。
  4. 前記配線パターンは、銅箔により形成される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のフレキシブル配線板。
  5. 前記ベースフィルムは、ポリイミド樹脂のフィルムである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のフレキシブル配線板。
  6. 前記ベースフィルムの前記一方の表面および前記配線パターンの一部を覆う絶縁膜をさらに有し、
    前記配線パターンの表面のうちの前記絶縁膜で覆われない部分にはめっき層が設けられる
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のフレキシブル配線板。
  7. 前記開口部は、アウターリードホールであり、
    前記跨ぎ部は、他の配線板と接続するためのアウターリードである
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のフレキシブル配線板。
  8. 前記配線パターンは、前記アウターリードと電気的に導通し、実装される電子部品の端子と接続するインナーリードをさらに有する
    ことを特徴とする請求項7に記載のフレキシブル配線板。
  9. 前記配線パターンは、前記アウターリードと電気的に導通し、前記電子部品の動作確認に用いられるテスト用パッドをさらに有する
    ことを特徴とする請求項8に記載のフレキシブル配線板。
  10. フレキシブル配線板と、
    前記フレキシブル配線板に実装される電子部品と、
    を有し、
    前記フレキシブル配線板は、請求項1から9のいずれか1項に記載のフレキシブル配線板である
    ことを特徴とするフレキシブル回路板。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載のフレキシブル配線板または請求項10に記載のフレキシブル回路板と、
    配線パターンが設けられるリジッド配線板と、
    を有し、
    前記フレキシブル配線板または前記フレキシブル回路板の前記跨ぎ部が、前記リジッド配線板の前記配線パターンにはんだによって接続される
    ことを特徴とする複合回路板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023068004A1 (ja) * 2021-10-21 2023-04-27 三洋電機株式会社 配線板及びその製造方法と配線板を備える電池パック

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