JP2016110303A - 紙葉類鑑別装置、及びこれを備えた自動取引装置 - Google Patents

紙葉類鑑別装置、及びこれを備えた自動取引装置 Download PDF

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Abstract

【課題】異なった照射角度で同一箇所に照射し、その拡散反射光、及び拡散透過光を検出する。【解決手段】搬送路を通過する紙幣1に対して異なる角度で光を照射する複数の第1発光手段4a,4b,4c,4dと、紙幣1に対して、第1発光手段4a,4b,4c,4dの照射箇所3と同じ箇所であって、紙幣1の反対側から第1発光手段の光と略同一波長の光を照射する第2発光手段4eと、第1発光手段の照射光が紙幣1で拡散した拡散反射光と第2発光手段4eの照射光が前記媒体を透過した拡散透過光との双方を集光し、受光面で集光された光の光量を検出する受光手段7,8と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、紙葉類鑑別装置、及びこれを備えた自動取引装置に関し、特に、紙幣の金種や真偽を鑑別する紙幣鑑別装置に配置される光学センサに関するものである。
一般に、自動取引装置や紙幣入出金機は、搬送路に光学センサが配置されており、該光学センサが複数の波長の光を紙幣に線状に照射し、その反射光(拡散反射光)又は透過光(拡散透過光)を受光部(ラインセンサ)が受光して、制御部が画像情報を得るように構成されている。そして、制御部は、得られた画像情報と予め記憶部に記憶されている紙幣情報とを照合することで、金種や真偽を判定し、紙幣の鑑別を行っている。
特許文献1に記載されている光学センサは、1枚の基板に複数の発光素子及び受光素子を搭載し、その基板を紙葉類の両面に非球面レンズを介して配設するようにしている。この光学センサは、発光素子が両面から紙葉類に光を照射し、紙葉類の表面を反射した反射光と紙葉類を透過した透過光とを受光素子が受光するように構成されている。また、この光学センサは、制御部が受光した情報から金種等を判別するようにも構成されている。また、特許文献2に記載の技術は、複数の導光体が複数の角度で被照射物(紙幣)に光を照射し、ホログラムなど角度によって見え方の異なる紙幣の真偽を判別するものである。
特開2011−43926号公報(図12) 特開2009−181403号公報(図1,図2)
しかしながら、特許文献1の技術は、発光素子(LED)と受光素子とを搭載した基板を紙幣の両側に配置し、受光素子の光軸と非球面レンズの光軸とが一致しており、発光素子の光軸と非球面レンズの光軸とは一致していない。このため、特許文献1の技術は、反射光及び透過光の光軸が非球面レンズの光軸から傾斜しており、透過光用の照射光と反射光用の照射光の照射箇所が厳密には異なっている。また、特許文献1の技術は、基板に搭載されている発光素子から媒体(紙葉類)に光を照射するように構成されているため、受光素子に反射して入る光の角度をコントロールできない。また、特許文献2の技術は、導光体に照射角度を設けているものであるが、透過光に関して記載も示唆もされておらず、見る角度により像が変化する被照射物(例えば、ホログラム)に対して、像の差異を検出するのみであった。
したがって、特許文献1,2に記載の何れの技術も、紙幣の特定箇所に対する光の照射角度をコントロールしつつ、紙幣(媒体)に対する拡散反射光と拡散透過光とのそれぞれの特性を得ることはできなかった。
そこで、本発明は、異なった照射角度で略同一箇所に照射し、その拡散反射光、及び拡散透過光を検出することができる紙葉類鑑別装置、及びこれを備えた自動取引装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の紙葉類鑑別装置は、搬送路を通過する媒体(例えば、紙幣1)に対して異なる角度で光を照射する複数の第1発光手段(例えば、導光体4a,4b,4c,4d)と、前記第1発光手段の照射箇所と略同一箇所に向けて、前記媒体の他面側から前記第1発光手段の光と略同一波長の光を照射する第2発光手段(例えば、導光体4e)と、前記第1発光手段の照射光が前記媒体で拡散した拡散反射光と前記第2発光手段の照射光が前記媒体を透過した拡散透過光との双方を集光し、受光面で集光された光の光量を検出する受光手段(例えば、レンズアレイ7、受光基板8)と、を有することを特徴とする。
これによれば、第1発光手段は、媒体に拡散光(散乱光)を照射し、媒体の照射面から拡散された拡散反射光を、レンズアレイが受光素子の受光面に集光する。また、第1発光手段の反対側に配置されている第2発光手段は、媒体の裏面から拡散光(散乱光)を照射し、照射光が媒体を透過し、媒体の裏面から拡散された拡散透過光を、前記レンズアレイが受光素子の受光面に集光する。そして、制御手段(例えば、制御部30)は、複数の第1発光手段と第2発光手段とを、異なるタイミングで発光させ、受光素子に集光された光量を検出させる。なお、受光手段のレンズは、拡散反射光及び拡散透過光を受光面に集光させる。
ここで、受光手段が検出した光の光量を制御手段が演算することにより、媒体の反射率や透過率を演算することができ、反射率及び透過率を用いた演算値(例えば、反射率と透過率との比、反射率と透過率との差分値、色度座標、反射率の彩度と透過率の彩度との差)を紙幣鑑別の特徴データとすることができる。また、第1発光手段の角度を変更することにより、特徴データの種類が増加するので、例えば、角度により色(色相や彩度)が変わる特殊インク(例えば、OVIインキ(Optical Variable Ink))が塗布された媒体の判別が容易となる。
本発明によれば、異なった照射角度で同一箇所に照射し、その拡散反射光、及び拡散透過光を検出することができる。
本発明の第1実施形態である紙葉類鑑別装置を側面から見た断面図及びそのA−A端面図である。 LEDの発光スペクトルと特定媒体の分光反射率及び分光透過率との関係を示す図である。 導光体から照射される照射光が平行平板ガラスを透過する様子を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態である紙葉類鑑別装置の構成図である。 LED発光シーケンスを示す図である。 第1実施形態における透過データと反射データとの同等波長での判別方法を示すフローチャートである。 自動取引装置の構成図である。 本発明の第2実施形態である紙葉類鑑別装置を側面から見た断面図である。 第2実施形態における透過データと反射データとの同等波長での紙幣判別方法を示すフローチャートである。 導光体の導光原理及び拡散原理を説明するための説明図である。 導光体及びシリンドリカルレンズを用いた発光手段を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
(構成の説明)
図1(a)は、本発明の第1実施形態である紙葉類鑑別装置を側面から見た断面図であり、図1(b)は、そのA−A端面図である。
紙葉類鑑別装置50(50a)は、自動取引装置100(図7参照)や紙幣入出金機(図示せず)で使用され、紙葉類(媒体)である紙幣1の真贋を鑑別したり、金種を判別したりするものである。紙葉類鑑別装置50aは、搬送路と、搬送ローラ2a,2bと、光学センサ20(20a)とを備え、紙幣1を搬送するように構成されている。光学センサ20aは、5本の導光体4(4a,4b,4c,4d,4e)と、レンズアレイ7と、受光素子が搭載されている受光基板8とが搬送路の周辺に配設されている。紙幣1を搬送する搬送路は、レンズアレイ7及び受光基板8の位置に透明なガラス6a,6bが嵌め込まれている。また、導光体4eは、搬送路の上方に配設されており、導光体4a,4b,4c,4dは、搬送路の下方に配設されている。
紙幣1は、表面に特有の絵柄や透かしを持つ紙媒体であり、光が照射されると照射面で拡散(拡散反射)すると共に、照射光が裏面側に透過し拡散(拡散透過)する。ここで、紙媒体は、その表面に細かい凹凸があり、微視的には光が正反射していても、全体としての反射光は四方八方に散乱する。このような反射を拡散反射という。なお、紙幣1は、素材に光沢性があるポリマー紙幣であっても、印刷塗料が光を拡散させる。搬送路は、紙幣1を搬送する手段として搬送ローラ2(駆動ローラ2a,従動ローラ2b)を設けており、搬送ローラ2が回転することで紙幣1が搬送方向に移動する。
導光体4(4e)は、断面がトラック形状である柱状体(軸状体)であり、少なくとも一方の端部に3個のLED5(5a,5b,5c)が配置されており、トラック形状の長軸に略平行な線状のスリット光を紙幣1に照射する発光手段として機能する。つまり、導光体4eは、軸方向に光を導光し、拡散(散乱)により光を紙幣1に照射するように作成されている。LED5(5a,5b,5c)は、発光波長の異なる3種類の発光素子であり、例えば、LED5aは波長660nmの赤色(R)の光を発光し、LED5bは波長535nmの緑色(G)の光を発光し、LED5cは波長470nmの青色(B)の光を発光する。また、導光体4(4a,4b,4c,4d)は、導光体4eと同様に3個のLED5(5d,5e,5f)が配置されており、LED5a,5b,5cとLED5d,5e,5fとは同等な波長の光を発光し、光量も同一である。なお、3個のLED5a,5b,5cや、3個のLED5d,5e,5fを合わせて、発光部と称することにする。
レンズアレイ7は、屈折率分布型のロッドレンズ(GRIN(Gradient Index)レンズ)が、複数、線状に配列されたものである。レンズアレイ7は、線状(ライン状)の照射箇所3に存在する部分の紙幣1の表面絵柄に対応する拡散反射光、及び拡散透過光を受光素子の受光面に集光する。受光基板8は、受光素子及び検出回路を搭載しており、受光面に集光された光の光量を検出する。受光素子は、いわゆるラインセンサであり、線状に複数のフォトダイオードが配列されている。レンズアレイ7は、媒体1の搬送面に対して略垂直に配置されており、各々のロッドレンズが紙幣1(物点)で拡散した拡散反射光や拡散透過光をフォトダイオードの受光面に集光する。なお、レンズアレイ7と受光素子が搭載されている受光基板8とを合わせて、受光手段という。
導光体4eは、トラック形状(断面形状)の長軸が紙幣1の搬送面に対して略垂直であり、この略垂直方向にスリット光を照射箇所3に向けて照射させる。これにより、紙幣1を透過した拡散透過光は、レンズアレイ7のロッドレンズに入射される。導光体4a,4b,4c,4dは、トラック形状の長軸が紙幣1の搬送面に対して傾斜しており、導光体4a,4b,4c,4dが紙幣1の搬送面に対して所定の角度(傾斜角)で照射箇所3に向けてスリット光(散乱光)を照射する。
また、導光体4cの傾斜角は導光体4dの傾斜角と等しく、導光体4aの傾斜角は導光体4bの傾斜角と等しい。また、導光体4c,4dは、導光体4a,4bよりも媒体1に照射する照射角θ5(図3)が大きい。言い換えれば、導光体4c,4dは紙幣1の照射箇所3に向かって導光体4a,4bよりも傾斜角を深くして両側から照射し、対向配置された導光体4eは照射箇所3に向かって垂直に照射する。なお、導光体4a,4b、及び導光体4c,4dは、2本並設された状態で第1発光手段として機能し、導光体4eは、第2発光手段として機能する。
図2は、LEDの発光スペクトルと特定媒体の分光反射率及び分光透過率との関係を示す図である。縦軸は、発光スペクトルの比エネルギー、及び反射率・透過率の比率(%)を示し、横軸は波長(nm)を示している。
LED5a(R)は、波長660nmに中心スペクトルを有し、LED5b(G)は波長525nmに中心スペクトルを有し、LED5c(B)は波長470nmに中心スペクトルを有している。また、実線の反射率分布、及び破線の透過率分布は、角度により色(色相や、彩度)が変わる特殊インク(例えば、OVIインキ(Optical Variable Ink))が塗布された特定媒体の分光特性であり、特に、反射率と透過率とで分光特性が異なっている。
この特定媒体は、赤の波長660nmでは、反射率及び透過率が高く、青の波長470nmでは、反射率及び透過率が低いので、拡散反射光も拡散透過光も赤みを帯びている。つまり、分光特性を有した媒体(色の付いた媒体)を検出するときは、R,G,BそれぞれのLEDを用いる必要がある。言い換えれば、赤、緑、青の3種類のLEDを同時に照射させたり、白色LEDを照射させたりして、受光素子が全波長の光量を検出すると、青色成分の不足を赤色成分が補完してしまい、媒体の分光透過率の差異を区別することができなくなる。
また、この特定媒体は、赤の波長660nmでは、反射率が透過率を上回り、緑の波長525nmでは、反射率と透過率とが略等しくなり、青の波長470nmでは、反射率が透過率を下回っている。つまり、この特定媒体は、反射率では、赤と緑とが混色されて、黄色が鮮明になる一方、透過率では、さらに青の成分が加わり、無彩色(白色/黒色)に近くなったり、彩度が悪くなったりする。結果的に、赤のみ、緑のみ、青のみのLEDの光を個別に照射し、受光素子が同一波長(同等の単一波長)の光の光量を検出することにより、媒体の特徴を示すパラメータが増加するので、判別可能な媒体の種類が増加する。つまり、制御部30(図4)は、反射率と透過率との比を演算したり、反射率と透過率との差分値を符号付き(絶対値に正負の符号を付けたもの)で演算したり、反射率の色度座標と透過率の色度座標とを比較したり、反射率の彩度と透過率の彩度とを比較したりすることにより、媒体の特徴を抽出することができる。
図3は、導光体4eとレンズアレイ7との間の搬送路に設けられたガラス6、及びその周辺の拡大図である。ここで、ガラス6の屈折率をnとし、空気の屈折率をnとする。
導光体4cは、トラック形状の長軸を光軸として拡散光(スリット光)pを出射する。この拡散光pは、ガラス6との界面に入射角θで入射し、ガラス6に出射角θで出射する。そして、出射角θで出射した出射光pは、ガラス6が平行平板ガラスなので垂線が互いに平行となり、空気との界面に入射角θ=θで入射する。そして、入射角θで入射した入射光pは、空気に出射角θ=θで出射する。つまり、平行平板ガラスに入射角θで入射した光pは、空気に出射角θで出射する。そして、出射光pは、入射角θ=θで紙幣1に照射される。ここで、入射角や出射角θ〜θは、入射面や出射面の法線と光軸との間の角度をいう。
ここで、ガラス6の厚さをdとし、角度θが小さいとき、入射光pと出射光pとの光軸のズレ量δは、
δ≒(1−n/n)・d・θ ・・・・・・・・・・・(1)
である。このズレ量δを考慮しつつ、導光体4a,4b,4c,4dは、その出射光の光軸と導光体4eの光軸とが紙幣1の照射箇所3で交わるように配置される。
図4は、紙葉類鑑別装置の構成を示すブロック図である。
紙葉類鑑別装置50は、前記した光学センサ20と、搬送ローラ2を駆動するローラ駆動部11と、鑑別装置制御基板とを備える。
鑑別装置制御基板は、制御手段としての制御部30と記憶部10とを備え、記憶部10は、紙幣情報記憶部10aと、プログラム記憶部10bとの領域に区分されている。紙幣情報記憶部10aは、紙幣1の特徴データ(例えば、透過データと反射データとの特徴データ)が格納されている。プログラム記憶部10bは、制御部30のCPU(Central Processing Unit)を機能させるためのプログラムが格納されている。制御部30は、プログラムが実行されることにより、紙幣判別部12と、ローラ回転制御部13と、LED発光制御部14と、データ取得部15と、紙幣制御部16として機能する。
紙幣判別部12は、紙幣情報記憶部10によって、予め保持されている紙幣1の情報と、データ取得部15によって取得されたデータ(画像データ)とを用いて真偽の判別や金種の判別といった処理を行う。ローラ駆動部11は、搬送ローラ2を回転させるモータやギアにより構成されている。ローラ回転制御部13は、搬送ローラ2が所定の回転速度で回転するようにローラ駆動部11を制御する。ローラ回転制御部13は、ローラ駆動部11を制御している間、紙幣の搬送位置の位置情報を紙幣制御部16に伝える。
LED発光制御部14は、LED5を電気的に制御するものであり、LED5の発光タイミングを制御する。データ取得部15は、LED5が発光している間に、受光基板8の受光素子が蓄積した光の光量データを取得する。紙幣制御部16は、ローラ回転制御部13と紙幣判別部12とLED発光制御部14とデータ取得部15の各種タイミングをコントロールしている。紙幣制御部16は、紙幣1の特定部分が照射箇所3を通過した時に、LED発光制御部14をコントロールして、紙幣1が所定距離(例えば、1/20mm)移動する間、導光体4a,4b、及び導光体4c,4dの拡散面から照射される線状の拡散光(散乱光)を紙幣1の照射箇所3にパルス的に照射させる。
(動作の説明)
鑑別処理は、紙幣制御部16がローラ回転制御部13に駆動指令を出すことにより、開始する。ローラ駆動部11は、搬送ローラ2を回転させることによって、紙幣1が搬送される。発光パターンの制御は、紙幣1が所定距離移動する間に1回発光させ、後記する1パターン周期(図5)でLED5(LED5a,5b,5c,5d,5e,5f)を繰り返し、個別に点灯させる。紙幣1の搬送制御を行いながら、発光パターン制御と受光制御とを繰り返すことで、各発光パターンのデータ間隔を揃えつつ、紙幣1の全体のデータが取得される。
図5は、LED発光シーケンスの例である。つまり、図5は、LED発光制御部14がLED5に発光させるシーケンスの例と、データ取得部15によって時分割で行われる拡散透過光、及び拡散反射光のデータ取得の例とを示している。
まず、LED発光制御部14は、透過用の導光体4eのLED5a(例えば赤色)を発光させ(透過波長1)、次に、反射用の導光体4a,4bのLED5dを発光させ(反射波長1、角度1)、次に、反射用の導光体4c,4dのLED5dを発光させる(反射波長1、角度2)。また、LED5のそれぞれの発光期間に、データ取得部15は、受光素子に蓄積された光の1ライン分の光量データを取得する。ここで、図5の角度1,角度2は、紙幣1への照射角度θ(図3)の角度を意味している。また、前記したように、LED5dの発光波長は、LED5aの発光波長と同等である。
次に、照射光の波長を変更するために、LED発光制御部14は、透過用の導光体4eのLED5b(例えば、緑色)を発光させ(透過波長2)、次に、反射用の導光体4a,4bのLED5eを発光させる(反射波長2、角度1)。次に、LED発光制御部14は、反射用の導光体4c,4dのLED5eを発光させ、さらに、照射光の波長を変更するために、透過用の導光体4eのLED5c(例えば、青色)を発光させ、次に、反射用の導光体4a,4bのLED5fを発光させ、次に、反射用の導光体4c,4dのLED5fを発光させて、9種類の発光からなる「1パターン周期」が完了する。つまり、LED発光制御部14は、導光体4a,4b,4c,4d,4eの各々に備えられたLED5a,5b,5c,5d,5e,5fを順次異なるタイミングで発光するように制御している。また、データ取得部15は、LED5が各タイミングで発光した光の光量を個別に検出する。そして、次のパターン周期として、透過用の導光体4eのLED5aを発光させ、これらの処理が繰り返される。
図6は、透過データと反射データとを用いた同等波長での紙幣鑑別方法を説明するためのフローチャートである。
まず、紙幣判別部12は、同等の波長で取得したデータの1パターン周期内又は前後距離的に近い場所の透過データと反射データとの間の特徴(データ間の特徴)を算出する(S1)。つまり、導光体4eに設けられている何れかのLED5aを点灯させたときの透過データと、導光体4a,4b,4c,4dに設けられている何れか一のLED5dを点灯させたときの反射データの1パターン周期及び搬送方向の前後のデータ間の特徴を抽出する。
ここで、1パターン周期のデータは、搬送による紙幣1の移動距離(移動時間×移動速度)を考慮する。つまり、紙幣判別部12は、導光体4eを点灯してから導光体4a,4bを点灯するまでの時間や、導光体4eを点灯してから導光体4c,4dを点灯するまでの時間での移動距離で、取得データを位置合わせして、1ラインのデータを特定する。
また、データ間の特徴は、例えば、各波長での反射率と透過率との比が考えられ、反射率と透過率との比が所定範囲に入るか否かや、反射率と透過率との大小(符号付きの差分値)が評価対象になる。例えば、図2においては、緑色で反射率と透過率とが略一致しており、その比が所定範囲に入っている。
また、特徴データとして、例えば、色度座標を用いることができる。つまり、赤の光量データをRとし、緑の光量データをGとし、青の光量データをBとしたとき、色度座標(r,g,b)は、例えば、
r=R/(R+G+B) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
g=G/(R+G+B) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
b=B/(R+G+B) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
で表現される。つまり、1ライン及び前後距離的に近いところ(つまり、紙幣1の一部分)の色度座標が、複数の照射角の拡散反射データと拡散透過データとの双方で得られる。
また、他の特徴データとして、図2の反射率データと透過率データとの差異を特徴付けるパラメータ(彩度(クロマ))を用いることが考えられる。この彩度Cabは、RGB表色系からXYZ表色系に変換し、さらに、L均等色空間に変換することにより、演算することができる。まず、RGB表色系からXYZ表色系への変換は、下記行列演算で行うことができる。
Figure 2016110303
次に、L均等色空間は、
=116(Y/Yn)1/3−16 ・・・・・・・・・・・・(6)
=500{(X/Xn)1/3―(Y/Yn)1/3} ・・・・(7)
=200{(Y/Yn)1/3―(Z/Zn)1/3} ・・・・(8)
により演算することができる。ここで、Xn,Yn,Znは、物体色と同一照明下の完全拡散面に対する三刺激値であり、Yn=100に基準化されている。特に、標準光D65の場合、Xn=95.04、Yn=100、Zn=108.89である。また、C光の場合、Xn=98.07、Yn=100、Zn=118.18である。なお、Lは、明度を表している。
また、彩度Cabは、
Cab={(a+(b1/2 ・・・・・・・・・・(8)
により演算することができる。
次に、紙幣判別部12は、紙幣情報記憶部10aに保存されている透過データと反射データとの特徴データを読み出す(S2)。次に、紙幣判別部12は、S1とS2とで得られたデータ間の特徴を比較して、紙幣1の金種又は真偽の判別を行う(S3)。そして、判別した結果を紙幣制御部16に送る(S4)。
つまり、このフローでは、紙幣判別部11は、取得した各発光パターンでのデータから抽出した特徴と紙幣情報記憶部10aに保存されている紙幣特徴とを比較して、紙幣1の金種や真偽の判別を行う。特に、同等波長で取得した透過と反射のデータに関しては、1パターン内、又は前後距離の最も近い反射データと透過データとを比較し、データ間の特徴を算出することで、紙幣1の金種や真偽の判別を行う。紙幣判別部12で確定した情報は、紙幣制御部16に送られる。
図7は、本発明の第1実施形態である紙葉類鑑別装置が使用される自動取引装置の構成図である。
自動取引装置100は、金融機関やコンビニ等に配置されるATMであり、表示操作部21と、明細票取扱部22と、カード取扱部23と、紙幣取扱部24と、硬貨取扱部26と、電源部27と、制御装置28とを備える。
表示操作部21は、タッチパネル式のLCD(Liquid Crystal Display)であり、取引画面を表示する。明細票取扱部22は、取引内容を伝票に印字するプリンタである。カード取扱部23は、金融カードに貼付された磁気テープやICカードに格納された情報を読み取り、情報をICカードに格納するユニットである。
紙幣取扱部24は、本実施形態の特徴構成である紙葉類鑑別装置50を備え、図示しない紙幣投入口に投入された紙幣(紙葉類)1を鑑別し、金種毎に計数する。
硬貨取扱部26は、図示しない硬貨投入口に投入された硬貨を鑑別し、金種毎に計数する機構部である。また、紙幣取扱部24及び硬貨取扱部26は、自動取引装置100の内部に格納された紙幣1や硬貨を外部に繰り出す機能も有している。電源部27は、商用電源からの交流電力を直流電力に変換して、直流電力を各部に供給する電源装置である。制御装置28は、FC(Factory Computer)により、構成されており、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性記憶部に格納されたOS(Operating System)や取引プログラムをRAM(Random Access Memory)に展開して、CPUが実行することにより、各部を制御する。
(効果の説明)
以上説明したように、本実施形態の紙葉類鑑別装置50によれば、LED5の各波長について、照射箇所3における紙幣1の拡散反射光の光量データと拡散透過光の光量データとを取得することができる。紙葉類鑑別装置50は、紙幣1の照射箇所3に対して異なる照射角でスリット光を照射する導光体4a,4bの対、導光体4c,4dの対、及び導光体4eを用いることで、精度良く同一の照射箇所3に対するデータを得ることができる。さらに、透過光用のLED5の波長と反射光用のLED5の波長とを一致乃至近似させることによって、特定波長に対しての紙幣一部分の特徴を検出することが可能となる。
また、同一波長に対しての紙幣一部分の特徴(例えば、反射率と透過率との比や差分値、色度座標、彩度)を詳細に抽出することによって、単一照射角の拡散反射光と拡散透過光との双方や、複数照射角の拡散反射光では得られなかった、紙幣1の紙質や絵柄特徴などに関わるデータ解析を行うことができる。このため、紙葉類鑑別装置50は、紙幣1の真偽や金種の判別の精度が向上する。
(第2実施形態)
前記第1実施形態の紙葉類鑑別装置50aは、導光体4a,4b,4c,4d,4e、レンズアレイ7、及び受光素子(受光基板8)を有する光学センサ20aを1個用いて、紙幣1の片面の拡散反射光を検出したが、光学センサ20bを追加することにより、両面の拡散反射光を検出することができる。
(構成の説明)
図8は、本発明の第2実施形態である紙葉類鑑別装置の構成図である。
紙葉類鑑別装置50bは、2つの光学センサ20a,20bを備え、一方の光学センサ20aと他方の光学センサ20bとは、互いに搬送方向に離間して配設しており、搬送面に対して互いに反転して配置されている。一方の光学センサ20aと他方の光学センサ20bとは、互いに離間して配設しているので、一方の光学センサ20aが照射する照射光が他方の光学センサ20bのレンズアレイ7に入射することが回避される。なお、光学センサ20aの導光体4a,4b,4c,4d,4eが紙幣1に照射する位置を照射箇所3aとし、光学センサ20bの導光体4a,4b,4c,4d,4eが紙幣1に照射する位置を照射箇所3bとする。
一方の光学センサ20aと他方の光学センサ20bとは、搬送面に対して互いに反転して配置されており、光学センサ20aの導光体4e側に光学センサ20bのレンズアレイ7が設けられており、光学センサ20aのレンズアレイ7側に光学センサ20bの導光体4eが設けられている。これにより、紙葉類鑑別装置50bは、紙幣1の両面の拡散反射画像を検出することができる。なお、導光体4eによる拡散透過光は、紙幣1の照射箇所が同一であれば、光学センサ20aで検出された光量と他方の光学センサ20bで検出された光量とは同一になる。
(動作の説明)
第1実施形態と同様の制御により、データ取得部15(図4)は、照射箇所3aと照射箇所3bとの双方でのデータを取得する。そして、紙幣判別部12(図4)が、取得したデータを用いて、紙幣1の金種や真偽を判別する。
図9は、第2実施形態における透過データと反射データとの同等波長での判別方法を示すフローチャートである。
紙幣判別部12は、照射箇所3aと照射箇所3bとの間隔から2つの場所で取得したデータ位置を合わせる(S21)。つまり、紙幣判別部12は、照射箇所3a,3bの間隔が既知であるので、照射箇所3aで取得するデータと、照射箇所3bで取得するデータとに対して、紙幣1の移動距離を元にしてデータを補正する。ここで、照射箇所3aで取得するデータを反射データA、透過データAとし、照射箇所3bで取得するデータを反射データB、透過データBとしている。
次に、紙幣判別部12は、位置を合わせたデータに対しての透過データAと反射データAと透過データBと反射データBの1パターン周期内又は前後距離的に近い場所の同等波長データから各データ間の特徴を算出する(S22)。
次に、紙幣判別部12は、紙幣情報記憶部10(図4)に保存されている透過データAと反射データAと透過データBと反射データBとの特徴を読み出す(S23)。
そして、紙幣判別部12は、S22とS23で得たデータの関係性を比較して、金種や真偽の判定を行う(S24)。そして、紙幣判別部12は、判定結果を紙幣制御部16(図4)に通知する(S25)。
(効果の説明)
第2実施形態の紙葉類鑑別装置50bは、光学センサ20a,20bの対を搬送面に対して反転して配設したことにより、紙幣1の表と裏とに対して、同等な波長の反射データと透過データを得ることができる。このため、紙葉類鑑別装置50bは、紙幣1の表面絵柄の特性を排除した紙幣1の紙質を抽出することができ、判別の性能が向上する。つまり、紙幣1の一面から照射したときの特性(透過率や反射率)と、他面から照射したときの特性とが一致したときは、絵柄の特性が排除されるので、紙葉類鑑別装置50bは、紙質の特徴を抽出することができる。
また、紙葉類鑑別装置50bは、搬送ローラ2a,2bの対と搬送ローラ2c,2dの対との間に光学センサ20a,20bを並べたので、紙幣1の位置制御がローラ径などによる影響を受け難い。このため、紙葉類鑑別装置50bは、位置制御をより厳密にできるようになり、照射箇所3a,3bの間隔補正をより精度良く行えるようになる。つまり、紙葉類鑑別装置50bは、精度良く間隔の補正を行うことで、より正確に同一の箇所に対する判別処理を適用できるようになり、判別精度が向上する。
(第3実施形態)
前記第1実施形態、及び第2実施形態は、断面がトラック形状の導光体4(4a,4b,4c,4d,4e)を用いて、導光及び拡散を行っていたが、他の形状の導光体も使用することができる。以下、直方体状の導光体を用いて導光原理及び拡散原理の一例を説明する。なお、これらの原理は、導光体の断面形状や素材に依存しない。
図10は、導光体の導光原理及び拡散原理を説明するための説明図である。
図10(a)は、導光体の平面図であり、図10(b)はB−B断面図であり、図10(c)は、底面図であり、図10(d)は側面図である。
導光体17は、断面が長方形状のガラス媒体(透光性媒体)であり、両端に非透光性のホルダ9により保持されている。導光体4のガラスの屈折率をnとし、空気の屈折率をnとする。導光体4の一端に設けられたLED5は、比較的均等な配向特性を有している。例えば、ホルダ9の方向に照射された光iは、ホルダ9で吸収される。また、導光体17のガラス(屈折率n=1.45)と空気(屈折率n=1.0)との界面に入射する光は、入射角θが臨界角θc=sin−1(n/n)=43.6°よりも小さいときには透過成分が存在するが、臨界角θcよりも大きいときには、全反射する。
つまり、LED5が照射した臨界角θcの光iは、導光体17と空気との界面で全反射し、光iとして直進する。そして、光iは、光iが全反射した界面の対向面でも再度、全反射し、光iとなる。そして、光iは、全反射を繰り返し、ガラス内で導光が行われる。また、導光体17の軸方向端部(他端)まで到達した光は、入射角が臨界角θcよりも大きい光が全反射して、LED5側に戻り、臨界角θcよりも小さい光が端面から透過することになる。LED5の近傍、及び他端側では、入射角が臨界角θcよりも大きな光が存在するので、光量が強い光が導光体17の外部に出射され、導光体17の軸方向中心部では、全反射光のみとなり、導光体17の外部には出射されない。
導光体17の軸方向中心部近傍では光が外部に出射されないため、導光体17は、紙幣1に近い一面のみを擦りガラス状に形成し、擦りガラス状に形成された拡散面17aで光を散乱させて、光iとして導光体17の外部に出射させる。つまり、拡散面17aは、軸方向の中心部の拡散率を高くして、軸方向両端部の拡散率を低減させて、結果的に、軸方向に均一な強度で拡散光(散乱光)を出射させる。これにより、導光体17は、媒体を拡散照明していることになる。なお、拡散率は、段階的に変化させてもよく、連続的に変化させてもよい。
図11は、導光体及びシリンドリカルレンズを用いた発光手段を示す図である。
図11に示す発光手段は、導光体17とシリンドリカルレンズ18とを備えており、拡散面17aが拡散しつつ照射する線状の光をシリンドリカルレンズ18で集光し、平行光に近似させてスリット光にするものである。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記各実施形態のLED5a,5b,5cは、赤(R)、緑(G)、青(B)の発光ダイオードを用いて、図2のような線スペクトルの光を発光させたが、白色LEDにRGBのカラーフィルタを設けて、半値幅の広いスペクトルの光を発光させることができる。つまり、図2においては、媒体(紙幣1)の反射率と透過率との交点が緑色の波長(525nm)に略一致していたが、任意の媒体(紙幣1)であっても、反射率と透過率とが略一致するように、カラーフィルタの中心波長を選択することができる。また、このカラーフィルタは、RGB表色系の等色関数に対応する分光特性にすることが好ましい。
1 紙幣(媒体)
2 搬送ローラ
2a,2c 搬送ローラ
2b,2d 搬送ローラ
3,3a,3b 照射箇所
4,4a,4b,4c,4d 導光体(第1発光手段)
4e 導光体(第2発光手段)
5,5a,5b,5c,5d,5e,5f LED(発光部、発光素子)
6,6a,6b ガラス
7 レンズアレイ(受光手段)
8 受光基板(受光手段、受光素子)
9 ホルダ
10 記憶部
10a 紙幣情報記憶部
10b プログラム記憶部
11 ローラ駆動部
12 紙幣判別部
13 ローラ回転制御部
14 LED発光制御部
15 データ取得部
16 紙幣制御部
17 導光体
17a 拡散面
18 シリンドリカルレンズ
20,20a,20b 光学センサ
21 表示操作部
22 明細票取扱部
23 カード取扱部
24 紙幣取扱部
25 鑑別部
26 硬貨取扱部
27 電源部
28 制御装置
30 制御部(制御手段)
50,50a,50b 紙葉類鑑別装置
100 自動取引装置

Claims (12)

  1. 搬送路を通過する媒体に対して異なる角度で光を照射する複数の第1発光手段と、
    前記第1発光手段の照射箇所と略同一箇所に向けて、前記媒体の他面側から前記第1発光手段の光と略同一波長の光を照射する第2発光手段と、
    前記第1発光手段の照射光が前記媒体で拡散した拡散反射光と前記第2発光手段の照射光が前記媒体を透過した拡散透過光との双方を集光し、受光面で集光された光の光量を検出する受光手段と、
    を有することを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  2. 請求項1に記載の紙葉類鑑別装置であって、
    各々の前記第1発光手段、及び前記第2発光手段は、発光部が軸方向端部に設けられ、前記媒体に対して線状に光を照射する軸状の導光体から構成されている
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  3. 請求項2に記載の紙葉類鑑別装置であって、
    前記受光手段は、前記受光面が線状に複数配列したラインセンサと、前記受光面に対して垂線の方向に光軸が配列されたレンズアレイとを備え、
    前記ラインセンサは、前記導光体と略平行に配設されており、
    前記第2発光手段は、光の照射方向が前記レンズアレイの光軸と略一致している
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の紙葉類鑑別装置であって、
    各々の前記第1発光手段は、前記導光体が2本並設されて構成されており、
    前記2本の導光体は、略同一照射角で両側から前記媒体に光を照射する
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  5. 請求項2乃至請求項4の何れか一項に記載の紙葉類鑑別装置であって、
    前記発光部は、異なる波長の光を発生する複数の発光素子を有し、
    前記複数の第1発光手段の各々が備える複数の発光素子と前記第2発光手段が備える複数の発光素子とを順次異なるタイミングで発光させる制御手段をさらに有する
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  6. 請求項5に記載の紙葉類鑑別装置であって、
    前記制御手段は、異なるタイミングで発光した前記第1発光素子による前記拡散反射光の光量を、前記受光手段に個別に検出させる
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  7. 請求項6に記載の紙葉類鑑別装置であって、
    前記制御手段は、前記受光手段が異なるタイミングで検出した各々の前記拡散反射光の光量及び前記受光手段が異なるタイミングで検出した各々の前記拡散透過光の光量に基づいて、前記媒体の鑑別処理を行う
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  8. 請求項7に記載の紙葉類鑑別装置であって、
    前記制御手段は、各々の前記拡散反射光の光量と各々の前記拡散透過光の光量との比に基づいて、前記媒体の鑑別処理を行う
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  9. 請求項7に記載の紙葉類鑑別装置であって、
    前記制御手段は、各々の前記拡散反射光の光量と各々の前記拡散透過光の光量との差分値に基づいて、前記媒体の鑑別処理を行う
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  10. 請求項7に記載の紙葉類鑑別装置であって、
    前記制御手段は、各々の前記拡散反射光の彩度と各々の前記拡散透過光の彩度との相違に基づいて、前記媒体の鑑別処理を行う
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の紙葉類鑑別装置であって、
    前記第1発光手段と前記第2発光手段と前記受光手段とを有する光学センサは、搬送方向に離間させて前記搬送路の両側に配置されている
    ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。
  12. 請求項1乃至請求項11の何れか一項に記載の紙葉類鑑別装置を備えた自動取引装置。
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