JP2016109367A - 蒸気タービン設備の水質管理装置及び方法 - Google Patents

蒸気タービン設備の水質管理装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蒸気タービン設備内の凝縮水のpHを調整することで、蒸気タービン設備を構成する機器及び配管の腐食を防止できること。【解決手段】ボイラ11にて発生した蒸気を、主蒸気系12を経て高圧タービン13、低圧タービン14へ導いて仕事させると共に、復水器15にて凝縮して復水とし、この復水を給水として給水系16を経てボイラ11へ供給する蒸気タービン設備10の水質管理装置25であって、蒸気中のCO2の濃度を低減させるCO2低減手段26を有し、このCO2低減手段は、Caを含むアルカリ土類元素またはその化合物を備えて構成されたものである。【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気タービン設備における凝縮水のpHを管理して、蒸気タービン設備を構成する機器及び配管の腐食を防止する蒸気タービン設備の水質管理装置及び方法に関する。
腐食は、反応性のある液体または気体環境で使用される機器や配管の構造材料が環境中の液体等と化学反応を起こし、金属状態からイオンなど他の化学形態に変化することで、材料としての機能が低下する経年劣化事象である。この腐食は、発電プラントや化学プラントなどにおいて機器や配管の寿命に影響する重要な因子であり、この腐食反応の一例を式(1)に示す。
Fe→Fe2++2e …(1)
この式(1)では、腐食反応と同時に電子の放出が行われる。電子は単体では非常に不安定であることから、通常の環境では腐食反応と電子消費反応とが対で発生する。特に、酸素濃度が低い場合の電子消費反応を式(2)に示す。
2HO+2e→2OH+H …(2)
この式(2)の反応は、OHを放出する反応であり、OH濃度の関数であるpHが高い環境では反応が抑制される。従って、対となって起こる式(1)の腐食反応も、高pH環境では抑制される材種が多く存在する。このため、高pH水質を保持することで、蒸気タービン設備を構成する機器及び配管の腐食を低減して、経年劣化を抑制することが可能になる。
火力発電所や加圧水型原子力発電所においては、ボイラ水質や炉内水質を高pHに保持して防食を行うアルカリ処理、リン酸塩処理、揮発性物質処理などが知られている(非特許文献1参照)。
また、これらの発電所において、特に腐食性の高い機器として抽気系などの機器が挙げられる。抽気系は、蒸気系またはタービン系から蒸気の一部を抽気して給水加熱器へ導く系統である。この抽気系では、蒸気とその凝縮水との2相が存在する環境であるため、薬剤の適用が困難である。
そこで、抽気系の機器及び配管の防食として、上述の防食処理の1つである揮発性物質処理が考えられている。これは、蒸気とともに流入する揮発性物質(アンモニア、揮発性アミン)が凝縮水中に溶解することで、凝縮水を高pHとして防食する方法である。
JIS B 8223(「ボイラの給水及びボイラ水の水質」)
ところで、蒸気タービン設備においては、蒸気中に、COなどのように揮発性であると共にpHを低下させうる物質が不純物として含まれている場合があり、この場合には、凝縮水のpHが低下して腐食性が高まることが考えられる。
また、高pHとするために注入を行っているアンモニアまたはリン酸ナトリウム等の薬剤と化合物を形成する不純物(COや有機物など)が含まれている場合には、この不純物によって、高pH化させる薬剤効果が低減することが考えられる。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、蒸気タービン設備内の凝縮水のpHを調整することで、蒸気タービン設備を構成する機器及び配管の腐食を防止できる蒸気タービン設備の水質管理装置及び方法を提供することにある。
本発明に係る蒸気タービン設備の水質管理装置は、蒸気発生源にて発生した蒸気を、主蒸気系を経てタービンへ導いて仕事をさせると共に、復水器にて凝縮して復水とし、この復水を給水として給水系を経て前記蒸気発生源へ供給する蒸気タービン設備の水質管理装置であって、前記蒸気中のCOの濃度を低減させるCO低減手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る蒸気タービン設備の水質管理方法は、蒸気発生源にて発生した蒸気を、主蒸気系を経てタービンへ導いて仕事をさせると共に、復水器にて凝縮して復水とし、この復水を給水として給水系を経て前記蒸気発生源へ供給する蒸気タービン設備の水質管理方法であって、前記蒸気中でCaを含むアルカリ土類元素またはその化合物をこの蒸気中のCOに接触させて反応させ、この蒸気中に含まれる二酸化炭素の濃度を低減させることを特徴とするものである。
本発明によれば、蒸気中のCOを例えばCO低減手段により低減することで、蒸気が凝縮したときの凝縮水のpHを、腐食を防止できる所定pH以上に高く維持できる。このようにして、蒸気タービン設備内の凝縮水のpHを調整することで、蒸気タービン設備を構成する機器及び配管の腐食を防止できる。
本発明に係る蒸気タービン設備の水質管理装置における第1実施形態を示す系統図。 本発明に係る蒸気タービン設備の水質管理装置における第2実施形態を示す系統図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1)
図1は、本発明に係る蒸気タービン設備の水質管理装置における第1実施形態を示す系統図である。この図1に示す蒸気タービン設備10は、例えば火力発電所における蒸気タービン設備であり、蒸気発生源としてのボイラ11と、主蒸気系12と、高圧タービン13及び低圧タービン14と、復水器15と、給水加熱器17を備えた給水系16と、抽気系18とを有して構成される。
ボイラ11は、図示しない熱源及び蒸気乾燥器19等を備え、熱源により水(ボイラ水)を加熱して蒸気とし、この蒸気中の水分が蒸気乾燥器19により除去される。蒸気発生源は、火力発電所では上述のようにボイラ11であるが、加圧水型原子力発電所では2次系の蒸気発生器であり、沸騰水型原子力発電所では炉心を備えた原子炉圧力容器である。
主蒸気系12は、第1主蒸気系配管21及び第2主蒸気系配管22を備える。第1主蒸気系配管21は、ボイラ11と高圧タービン13との間に、第2主蒸気系配管22は、高圧タービン13と低圧タービン14との間にそれぞれ配設される。ボイラ11で発生した蒸気が第1主蒸気系配管21を経て高圧タービン13へ導かれ、この高圧タービン13から排出された蒸気が第2主蒸気系配管22を経て低圧タービン14へ導かれる。これにより、高圧タービン13及び低圧タービン14が駆動され、発電機が回転して発電がなされる。
復水器15は、低圧タービン14にて仕事をした蒸気を凝縮し、凝縮水としての復水とする。また、給水系16は、復水器15からの復水を給水として、給水加熱器17により加熱してボイラ11へ供給する。また、抽気系18は、主蒸気系12または高圧タービン13(本実施形態では高圧タービン13)からの蒸気の一部を抽気して給水加熱器17へ導く。給水加熱器17は、この蒸気と給水とを熱交換して給水を加熱する。
更に、蒸気タービン設備10は、この蒸気タービン設備10内の凝縮水のpHを所定pH以上(例えばpH≧9)に管理して、蒸気タービン設備10を構成し且つ凝縮水に接触する機器及び配管の腐食を防止するための水質管理装置25を備える。この水質管理装置25は、CO低減手段26、炭酸濃度測定器27及び制御手段28を有して構成される。
ここで、上述の蒸気タービン設備10内の凝縮水は、復水及び給水のほか、高圧タービン13、低圧タービン14、第2主蒸気系配管22及び抽気系18の抽気系配管23に存在する凝縮水も含まれる。これらの高圧タービン13、低圧タービン14、第2主蒸気系配管22及び抽気系配管23に存在する凝縮水は、高圧タービン13及び低圧タービン14の仕事により蒸気圧力が低下することで、蒸気が凝縮して生じたものである。
CO(以下、CO2と記す)低減手段26は、蒸気中のCO2(二酸化炭素)濃度を低減するものである。このCO2は、蒸気タービン設備10においては、揮発性であると共に凝縮水に溶解してこの凝縮水のpHを低下させ得る揮発性不純物である。更に、このCO2は、凝縮水を高pHとするために注入されるアンモニア(NH)やリン酸ナトリウム(NaPO)などの薬剤と反応して化合物(例えば、NaCO)を形成することで、上述の薬剤の効果(高pH化)を減少させる弊害がある。上述のように凝縮水のpHが低下することで、この凝縮水に接触する機器及び配管の腐食が促進されてしまう。
CO2低減手段26は、CaやMgを含むアルカリ土類元素またはその化合物(酸化物もしくは水酸化物)を備える。このCO2低減手段26は、CaやMgを含むアルカリ土類元素またはその化合物をCO2に接触させて反応させることで、CO2を、CaやMgを含むアルカリ土類元素の炭酸化合物(例えばCaCO3)として除去する。これにより、CO2による凝縮水のpHの低下が抑制される。
このCO2低減手段26は、ボイラ11内の気相領域(例えば蒸気乾燥器19を含む下流領域)と、主蒸気系12の蒸気のみが流れる気相領域(即ち第1主蒸気系配管21)との少なくとも一方に設置される。このようにCO2低減手段26を、凝縮水が発生する高圧タービン13よりも上流側の気相領域に設置することで、CaやMgを含むアルカリ土類元素またはその化合物(例えばCa化合物)の溶出が確実に防止される。本実施形態では、CO2低減手段26は、ボイラ11内の蒸気乾燥器19の下流領域に設置される。
炭酸濃度測定器27は給水系16に設置されて、この給水系16を流れる給水中の炭酸濃度を測定する。この測定値は、炭素濃度測定器27に接続される制御手段28に取り込まれる。
制御手段28は、炭酸濃度測定器27にて測定された給水中の炭酸濃度から、蒸気へ移行するCO2量を推定し、蒸気が凝縮したときの凝縮水(特に、第2主蒸気系配管22、抽気系配管23内の凝縮水)のpHが所定のpH未満(例えばpH<9)に低下すると判断したときに、CO2低減手段26を動作させて蒸気中のCO2濃度を低減させる。
具体的には、制御手段28は、炭酸濃度測定器27にて測定された炭酸濃度が2.5ppm以上のときに、蒸気が凝縮したときの凝縮水のpHが所定のpH未満(例えばpH<9)になると判断して、CO2低減手段26を動作させる。給水の炭酸濃度が2.5ppm未満であれば、CO2が凝縮水のpHに与える影響が小さいので、CO2の除去による腐食低減効果は小さい。このため、炭酸濃度測定器27にて測定される炭酸濃度が2.5ppm以上の場合にのみ、CO2低減手段26を動作させて蒸気中のCO2を除去し、蒸気タービン設備10内(特に、第2主蒸気系配管22、抽気系配管23内)の凝縮水のpHを9以上に保持する。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果(1)を奏する。
(1)蒸気中のCO2をCO2低減手段26により低減することで、蒸気が凝縮したときの凝縮水(特に、第2主蒸気系配管22、抽気系配管23内の凝縮水)のpHを、腐食を防止できる所定pH以上(pH≧9)に高く維持できる。このようにして、蒸気タービン設備10内の凝縮水のpHを調整することで、蒸気タービン設備10を構成する機器及び配管の腐食を防止できる。
(2)制御手段28は、炭酸濃度測定器27により測定された給水の炭酸濃度が所定値(例えば2.5ppm)以上のときに、蒸気へ移動するCO2によって凝縮水のpHが所定pH未満(例えばpH<9)に低下すると判断してCO2低減手段26を動作させ、それ以外のときにはCO2低減手段26を動作させない。このため、必要なときのみCO2低減手段26を動作させることになるので、アルカリ土類元素またはその化合物の消費量を抑制できる。
[B]第2実施形態(図2)
図2は、本発明に係る蒸気タービン設備の水質管理装置における第2実施形態を示す系統図である。この第2実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態における蒸気タービン設備30の水質管理装置31が第1実施形態と異なる点は、炭酸濃度測定器27に代えて、Na濃度測定器32及びPO濃度測定器33を備えた点である。
これらのNa濃度測定器32及びPO(以下、PO4と記す)濃度測定器33は、ボイラ11の気相領域(例えば、蒸気乾燥器19を含む気相領域)と、主蒸気系12の蒸気のみが流れる気相領域(即ち、第1主蒸気系配管21)との少なくとも一方、本実施形態では第1主蒸気系配管21に設置される。これらのNa濃度測定器32、PO4濃度測定器33が蒸気中のNa濃度、PO4濃度をそれぞれ測定する。これらの測定値は、Na濃度測定器32及びPO4濃度測定器33に接続される制御手段34に取り込まれる。
蒸気中の(Na濃度)/(PO4濃度)の比率が低下したときには、蒸気が凝縮したときの凝縮水のpHは連動して低下する。従って、制御手段34は、Na濃度測定器32、PO4濃度測定器33にて測定されたNa濃度、PO4濃度について、(Na濃度)/(PO4濃度)の比率は所定値(例えば2)未満、即ちNa濃度がPO4濃度の所定倍(例えば2倍)未満の場合には、蒸気が凝縮したときの凝縮水のpHが所定pH未満(例えばpH<9)に低下すると判断して、CO2低減手段26を動作させて蒸気中のCO2濃度を低減させる。
つまり、PO4(リン酸)のナトリウム塩としては、NaPO(リン酸ナトリウム)、NaHPO(リン酸一水素ナトリウム)、NaHPO(リン酸二水素ナトリウム)が考えられる。これらのNaPO、NaHPO、NaHPOは、それぞれの(Na濃度)/(PO4濃度)の比率が3、2、1であり、それぞれのpHが12、9、4である。(Na濃度)/(PO4濃度)の比率が高いほど、pHが高くなって腐食が抑制される。
しかしながら、凝縮水中に炭酸が高濃度で存在する環境では、NaがNaCOとして析出されて消費されるので、凝縮水中のNa濃度が低下する。このため、NaPO、NaHPOはNaHPOへと変化して、凝縮水のpHが低下してしまう。そこで、Na濃度がPO4濃度の2倍になるNaHPO(pH=9)の場合に鑑み、蒸気中のNa濃度がPO4濃度の2倍未満の場合にCO2低減手段26を動作させて蒸気中のCO2を除去し、蒸気が凝縮したときの凝縮水のpHをpH≧9に保持するのである。
以上のように構成されたことから、本第2実施形態においても、第1実施形態の効果(1)と同様の効果を奏するほか、次の効果(3)を奏する。
(3)炭酸濃度よりも測定が容易なNa濃度、PO4濃度をNa濃度測定器32、PO4濃度測定器33によりそれぞれ測定し、制御手段34は、これらの(Na濃度)/(PO4濃度)の比率が2未満のときに、凝縮水のpHが所定pH未満(例えばpH<9)に低下すると判断してCO2低減手段26を動作させ、それ以外のときにはCO2低減手段26を動作させない。このため、必要なときのみCO2低減手段26を動作させるので、アルカリ土類元素またはその化合物の消費量を抑制できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 蒸気タービン設備
11 ボイラ(蒸気発生源)
12 主蒸気系
13 高圧タービン
14 低圧タービン
15 復水器
16 給水系
25 水質管理装置
26 CO2低減手段
27 炭酸濃度測定器
28 制御手段
30 蒸気タービン設備
31 水質管理装置
32 Na濃度測定器
33 PO4濃度測定器
34 制御手段

Claims (9)

  1. 蒸気発生源にて発生した蒸気を、主蒸気系を経てタービンへ導いて仕事をさせると共に、復水器にて凝縮して復水とし、この復水を給水として給水系を経て前記蒸気発生源へ供給する蒸気タービン設備の水質管理装置であって、
    前記蒸気中のCOの濃度を低減させるCO低減手段を有することを特徴とする蒸気タービン設備の水質管理装置。
  2. 前記CO低減手段は、Caを含むアルカリ土類元素またはその化合物を備え、このCaを含むアルカリ土類元素またはその化合物をCOに接触させて反応させ、前記COを、前記Caを含むアルカリ土類元素の炭素化合物として除去するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン設備の水質管理装置。
  3. 前記CO低減手段は、蒸気発生源の気相領域と主蒸気系の蒸気のみが流れる領域との少なくとも一方に設置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の蒸気タービン設備の水質管理装置。
  4. 前記給水系には、炭酸濃度を測定する炭酸濃度測定器が設置され、この炭酸濃度測定器が制御手段に接続され、
    この制御手段は、前記炭酸濃度測定器にて測定された炭酸濃度から蒸気へ移行するCO量を推定し、前記蒸気が凝縮したときの凝縮水のpHが所定pH未満に低下すると判断したときに、CO低減手段を動作させるよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蒸気タービン設備の水質管理装置。
  5. 前記制御手段は、炭酸濃度測定器が測定した炭酸濃度が2.5ppm以上のときに、凝縮水のpHが所定pH未満に低下すると判断してCO低減手段を動作させるよう構成されたことを特徴とする請求項4に記載の蒸気タービン設備の水質管理装置。
  6. 前記蒸気発生源の気相領域と前記主蒸気系の蒸気のみが流れる領域との少なくとも一方に、前記蒸気中のNa濃度を測定するNa濃度測定器、及び前記蒸気中のPO濃度を測定するPO濃度測定器が設置され、これらのNa濃度測定器及びPO濃度測定器が制御手段に接続され、
    この制御手段は、前記Na濃度測定器と前記PO濃度測定器のそれぞれにて測定されたNa濃度とPO濃度について、(Na濃度)/(PO濃度)の比率が所定値未満のときに、前記蒸気が凝縮したときの凝縮水のpHが所定pH未満に低下すると判断して、CO低減手段を動作させるよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蒸気タービン設備の水質管理装置。
  7. 前記制御手段は、(Na濃度)/(PO濃度)の比率が2未満のときに、凝縮水のpHが所定pH未満に低下すると判断してCO低減手段を動作させるよう構成されたことを特徴とする請求項6に記載の蒸気タービン設備の水質管理装置。
  8. 前記制御手段は、蒸気が凝縮したときの凝縮水のpHがpH<9に低下すると判断したときに、CO低減手段を動作させるよう構成されたことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の蒸気タービン設備の水質管理装置。
  9. 蒸気発生源にて発生した蒸気を、主蒸気系を経てタービンへ導いて仕事をさせると共に、復水器にて凝縮して復水とし、この復水を給水として給水系を経て前記蒸気発生源へ供給する蒸気タービン設備の水質管理方法であって、
    前記蒸気中でCaを含むアルカリ土類元素またはその化合物をこの蒸気中のCOに接触させて反応させ、この蒸気中に含まれる二酸化炭素の濃度を低減させることを特徴とする蒸気タービン設備の水質管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114008301A (zh) * 2019-09-25 2022-02-01 三菱动力株式会社 蒸汽涡轮成套设备及控制装置、以及蒸汽涡轮成套设备的水质管理方法

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