JP2016109326A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯湯式給湯装置において、出湯性能の向上を図ること。【解決手段】外部から貯湯タンク2へ湯水を導入する給水管路11と、貯湯タンク2の上層部A2の湯水を温水利用先Pへ導く出湯管路14と、貯湯タンク2の下層部A1の湯水を熱源機3の熱交換部31へ導く往き管路12と、熱交換部31に導入された湯水を貯湯タンク2へ導く戻り管路13と、戻り管路13に導出された湯水を出湯管路14へ導くバイパス管路15と、貯湯タンク2内の湯水を熱交換部31へ送るポンプ20と、貯湯タンク2から出湯管路14への通水を遮断可能な第1弁25と、バイパス管路15から出湯管路14への通水を遮断可能な第2弁26と、貯湯タンク2の上層部水温T2を検出するタンク上部水温検出部22とを備え、上層部水温T2が設定温度Tsより低ければ、熱源機3の熱交換部31で加熱された湯を温水利用先Pへ供給する構成としたこと。【選択図】図1

Description

本発明は、貯湯タンク内に貯留した湯を温水利用先へ供給する貯湯式給湯装置に関する。
従来、湯水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンク内の湯水を加熱する熱源機と、貯湯タンク内の湯水を熱源機の熱交換部へ送るポンプとを備え、温水利用先が開栓された際に、貯湯タンク内の上層部に貯留された湯を出湯管路から温水利用先へ供給する一方、給水管路から貯湯タンク内の下層部に水を導入し、貯湯タンク内の下層部の水温が設定温度未満になれば、ポンプを作動して貯湯タンク内の下層部の湯水を熱源機の熱交換部へ循環させて加熱し、貯湯タンク内の上層部に帰還させるように構成された所謂貯湯式の給湯装置が知られている(例えば、特許文献1から4参照)。
特開2013−133991号公報 特開2010−121785号公報 特開2006−118838号公報 特開2003−294251号公報
しかしながら、上記従来の貯湯式給湯装置では、熱源機の給湯能力を超えて長時間使用し続けられた場合、貯湯タンク内の上層部の湯が給水管路から下層部に供給される水と混ざり合って徐々に温度低下し、温水利用先への出湯温が設定温度より低くなる問題があった。また、貯湯タンク内の湯水を熱源機で加熱する貯湯運転を開始した初期の段階で温水利用先が開栓された場合に、貯湯タンク内の上層部の水と熱源機から貯湯タンク内に導入される湯とが混ざり合ってしまい、温水利用先へ低温の湯水が供給され続ける問題もあった。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、貯湯式給湯装置において、安定した出湯性能を発揮することにある。
本発明は、貯湯タンクと、貯湯タンク内の湯水を加熱する熱源機と、外部から貯湯タンク内に湯水を導入する給水管路と、貯湯タンク内の上層部の湯水を温水利用先へ導く出湯管路と、貯湯タンク内の下層部の湯水を熱源機の熱交換部へ導く往き管路と、前記熱交換部に導入された湯水を貯湯タンクへ導く戻り管路と、前記熱交換部から戻り管路に導出された湯水を出湯管路へ導くバイパス管路と、貯湯タンク内の湯水を、往き管路を通じて前記熱交換部へ送るポンプと、貯湯タンクから出湯管路への通水を遮断可能な第1弁と、バイパス管路から出湯管路への通水を遮断可能な第2弁と、貯湯タンク内の上層部の水温を検出するタンク上部水温検出部とを備え、温水利用先が開栓された場合に、タンク上部水温検出部で検出された上層部水温が設定温度より低ければ、第1弁を閉状態、第2弁を開状態として、熱源機の熱交換部で加熱された湯を温水利用先へ供給する熱源出湯運転を実行可能としたものである。
このものでは、貯湯タンク内の湯を温水利用先へ供給するタンク出湯運転が熱源機の給湯能力を超えて長時間継続して行われたことで、貯湯タンク内の上層部の水温が設定温度より低くなれば、熱源機で加熱した湯を温水利用先へ供給する熱源出湯運転に切り替えることができるから、温水利用先へ常に所望温度の湯を供給できる。また、貯湯タンク内の上層部の水温が設定温度に達していない運転開始初期の段階で温水利用先が開栓された場合も同様、熱源出湯運転によって温水利用先へ所望温度の湯を供給できる。
また、本発明は、上記貯湯式給湯装置において、温水利用先が開栓された場合に、前記上層部水温が設定温度より低い所定の基準温度以下であれば熱源出湯運転を実行し、前記上層部水温が設定温度より低く且つ基準温度より高い場合は、熱源機の熱交換部に導入された湯を設定温度より高温に加熱しつつ、温水利用先への出湯温が設定温度となるよう第1弁および第2弁の各弁開度を調整する混合出湯運転を実行するものである。
このものでは、貯湯タンク内の上層部の水温が設定温度より低く且つ基準温度より高い範囲にある場合は、貯湯タンク内の上層部から出湯管路へ供給される設定温度より低温の湯と、熱源機からバイパス管路を通じて出湯管路へ供給される設定温度より高温の湯とを、出湯温が設定温度となるように混合して温水利用先へ供給することができるから、貯湯タンク内に貯留された設定温度より低温の湯を有効的に利用できる。
本発明によれば、温水利用先へ常に所望温度の湯を供給でき、安定した出湯性能が発揮される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る貯湯式給湯装置の概略構成図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る貯湯式給湯装置の動作を示すフローチャートである。 図3は、本発明の第2の実施形態に係る貯湯式給湯装置の概略構成図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る貯湯式給湯装置の動作を示すフローチャートである。
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る貯湯式給湯装置1は、カランやシャワーなどの温水利用先Pへ供給する湯を貯留しておくための貯湯タンク2と、貯湯タンク2内の湯水を加熱する熱源機3と、貯湯式給湯装置1全体の動作を制御する制御ユニット10と、貯湯式給湯装置1の動作を指示設定するための操作端末100とを備えている。尚、制御ユニット10は、熱源機3の内部に組み込まれているが、熱源機3の外部に配置されたものとしてもよい。
貯湯タンク2には、外部の上水道から貯湯タンク2内へ水を導入するための給水管路11と、貯湯タンク2内の湯を温水利用先Pへ導出するための出湯管路14とが接続されている。また、貯湯タンク2は、往き管路12および戻り管路13を介して熱源機3の熱交換部31に接続されている。
往き管路12は、貯湯タンク2の下部に設けられた水出口2Aから延出し、熱交換部31の水入口3Aに接続されている。また、往き管路12の中間部には、貯湯タンク2内の湯水を、往き管路12を通じて熱源機3の熱交換部31へ送るポンプ20が設けられている。一方、戻り管路13は、貯湯タンク2の上部に設けられた湯入口2Bから延出し、熱交換部31の湯出口3Bに接続されている。従って、ポンプ20を作動すれば、貯湯タンク2内の下層部A1の湯水を水出口2Aから往き管路12を通じて熱交換部31へ送り込んだ後、戻り管路13を通じて湯入口2Bから貯湯タンク2内の上層部A2へ帰還させることができる。
戻り管路13と出湯管路14との間には、熱交換部31から戻り管路13に導出された湯を出湯管路14へ導くバイパス管路15が設けられている。バイパス管路15は、戻り管路13から分岐して出湯管路14の中間部に接続されている。従って、温水利用先Pが開栓された際には、貯湯タンク2内の下層部A1に貯留された湯水を水出口2Aから往き管路12を通じて熱交換部31へ導き、戻り管路13から貯湯タンク2を介さずバイパス管路15を通じて出湯管路14へ導くことができる。
給水管路11は、貯湯タンク2の上部から貯湯タンク2内の下層部A1まで延設されており、下層部A1に位置する給水管路11の終端開口が貯湯タンク2の水入口2Cとなる。一方、出湯管路14は、貯湯タンク2の上部に設けられた湯出口2Dから外側へ延出し、温水利用先Pに繋がっている。従って、温水利用先Pが開栓された際には、貯湯タンク2内の上層部A2に貯留された湯を湯出口2Dから出湯管路14へ導くことができる。また、貯湯タンク2内の上層部A2の湯が出湯管路14へ導出されるのに伴って、給水管路11の水入口2Cから貯湯タンク2内の下層部A1へ水が導入される。
往き管路12における上記水出口2Aの近傍位置には、貯湯タンク2内の下層部A1から往き管路12に導出される湯水の温度を検出する下層部水温センサ21が設けられている。尚、下層部水温センサ21は、貯湯タンク2内の下層部A1の水温を検出可能な位置であれば、貯湯タンク2の下部における水出口2Aの近傍位置に設けてもよいし、貯湯タンク2の側面下部における水出口2Aとの対向位置に設けてもよいし、貯湯タンク2の下部中央に設けてもよい。
また、貯湯タンク2の上部における上記湯出口2Dの近傍位置には、貯湯タンク2内の上層部A2の水温を検出するタンク上部水温検出部として上層部水温センサ22が設けられている。尚、上層部水温センサ22は、貯湯タンク2内の上層部A2の水温を検出可能な位置であれば、出湯管路14における湯出口2Dの近傍位置に設けてもよいし、貯湯タンク2の側面上部における湯出口2Dとの対向位置に設けてもよいし、貯湯タンク2の上部中央に設けてもよい。
戻り管路13におけるバイパス管路15との接続部2Eより上流側(熱交換部31側)の所定位置には、熱交換部31から戻り管路13に導出される湯の温度を検出する戻り湯温センサ23が設けられている。
出湯管路14におけるバイパス管路15との接続部2Fより上流側(貯湯タンク2側)の所定位置には、貯湯タンク2から出湯管路14への通水を遮断可能な電磁開閉弁(以下、「第1弁」という)25が設けられている。また、バイパス管路15には、戻り管路13から出湯管路14への通水を遮断可能な電磁開閉弁(以下、「第2弁」という)26が設けられている。尚、第1弁25および第2弁26は、それぞれ独立して設けられたものであってもよいし、三方弁のように一体構成されたものとしてもよい。
戻り管路13における上記接続部2Eより下流側(貯湯タンク2側)の所定位置には、戻り管路13から貯湯タンク2への通水を遮断可能な電磁開閉弁(以下、「第3弁」という)27が設けられている。
熱源機3の熱交換部31は、単数または複数の吸熱管311と、複数の吸熱フィン312とで構成されたフィンチューブ熱交換器であって、上記吸熱管311の一端の水入口3Aに往き管路12が接続される一方、他端の湯出口3Bに戻り管路13が接続されている。
熱源機3の内部には、ガスの燃焼熱によって熱交換部31を加熱するバーナユニット32と、バーナユニット32へガスの燃焼用空気を供給する給排気ファン33とが組み込まれている。また、図示しないが、バーナユニット32の炎孔近傍には、点火プラグおよび炎検知センサが配設されている。尚、バーナユニット32は、複数のバーナ単体を横並びに配して構成されたバーナであり、複数のバーナ群に分けてそれぞれ別個に点火および消火が行えるよう、ガス管路301から所定のバーナ群毎に分けてガスが供給されるように構成されている。
往き管路12におけるポンプ20より下流側(熱交換部31側)の所定位置には、貯湯タンク2から熱交換部31に導入される水量を検出する水量センサ34と、往き管路12における通水量を調整する水量調整弁35とが設けられている。
熱源機3の内部におけるガス管路301には、バーナユニット32へのガスの供給を遮断可能な元ガス電磁弁36と、バーナユニット32へのガスの供給量を調整可能なガス比例弁37と、バーナユニット32の特定のバーナ群へのガスの供給を遮断可能な複数の切替電磁弁38とが設けられている。従って、元ガス電磁弁36が開かれた状態で特定の切替電磁弁38を閉じ、他の切替電磁弁38を開いた状態にすれば、バーナユニット32の特定のバーナ群が消火され、バーナユニット32全体としての火力が弱められる。また、この状態でガス比例弁37の開度を変更すれば、さらに所定範囲内でバーナユニット32の燃焼量が増減される。
操作端末100、ポンプ20、下層部水温センサ21、上層部水温センサ22、出湯温センサ23、第1弁25、第2弁26、第3弁27、水量センサ34、水量調整弁35、元ガス電磁弁36、ガス比例弁37、および、切替電磁弁38は、制御ユニット10に電気配線を通じて接続されている。
制御ユニット10は、バーナユニット32の点火や消火、燃焼量の調整を行う燃焼制御回路、貯湯タンク2内の湯水を熱源機3の熱交換部31へ循環し加熱する貯湯運転の動作制御回路、貯湯タンク2内の湯を温水利用先Pへ供給するタンク出湯運転の動作制御回路、熱源機3で加熱した湯を温水利用先Pへ供給する熱源出湯運転の動作制御回路等を有している。
次に、制御ユニット10による貯湯式給湯装置1の動作を図2に従って説明する。尚、貯湯式給湯装置1に電源が投入された運転開始時点において、第1弁25および第3弁27は開かれ且つ第2弁26は閉じられたタンク出湯運転の状態に設定されている。また、電源投入時、温水利用先Pへの出湯温(設定温度)は所定の初期値(例えば、40℃)に設定されるが、操作端末100の温度設定スイッチ101を操作することで任意に変更される。
貯湯式給湯装置1に電源が投入されると、下層部水温センサ21の検出温度(以下、「下層部水温」という)T1が設定温度(例えば、40℃)Ts以上であるか否かの判定を行う(ST1)。
このとき、下層部水温T1が設定温度Ts未満であれば(ST1のステップでNo)、貯湯タンク2内の下層部A1まで設定温度Tsの湯が貯留された満蓄状態ではないとして、第3弁27が開かれた状態でポンプ20を作動させる貯湯運転を開始する。その結果、貯湯タンク2内の下層部A1の湯水が、往き管路12を通じて熱交換部31へ導かれ、戻り管路13から貯湯タンク2内の上層部A2へ帰還する。また、往き配管12の通水量の増加によって水量センサ34の検知水量が所定の最低作動水量以上になれば、図示しない点火プラグから火花放電させると共に、給排気ファン33を作動させ、さらに切替電磁弁38および元ガス電磁弁36を開き、ガス比例弁37の開度を所定の点火時開度に設定してガス管路301からバーナユニット32へ所定量のガスを供給する。その結果、バーナユニット32が所定の燃焼量にて点火される。また、バーナユニット32の点火が図示しない炎検知センサによって検知されると、戻り湯温センサ23の検出温度(以下、「戻り湯温」という)T3が設定温度Tsとなるよう、ガス比例弁37の開度を調整すると共に所定の切替電磁弁38の開閉を行い、さらに水量調整弁35の開度を調整する。これにより、貯湯タンク2内の湯水が熱源機3との間で加熱循環される(ST2)。
また、貯湯運転の開始後、上層部水温センサ22の検出温度(以下、「上層部水温」という)T2が設定温度(例えば、40℃)Ts以上であるか否かを判定する(ST3)。
その結果、上層部水温T2が設定温度Ts以上であれば(ST3のステップでYes)、貯湯タンク2内の上層部A2に設定温度Tsの湯が貯留された状態であるとして、第1弁25、第2弁26および第3弁27をタンク出湯運転の状態、即ち、第1弁25および第3弁27が開かれ且つ第2弁26が閉じられた状態に維持する。従って、この状態で温水利用先Pが開栓された場合は、貯湯タンク2内の上層部A2に貯留された湯が出湯管路14を通じて温水利用先Pへ供給される。そして、温水利用先Pが閉栓されれば、再び上記ST1のステップに戻る(ST4)。
また、貯湯運転が行われたことで、下層部水温T1が設定温度Tsに達した場合は(ST1のステップでYes)、満蓄状態になったとして、元ガス電磁弁36を閉じてバーナユニット32を消火させると共に、ポンプ20を停止し、貯湯運転を終了させる(ST5)。
一方、タンク出湯運転により貯湯タンク2内の湯が温水利用先Pへ長時間供給され続けた結果、上層部水温T2が設定温度Ts未満になった場合は(ST3のステップでNo)、貯湯タンク2内に設定温度Tsより高温の湯が貯留されていない空状態であるとして、第3弁27を閉じる(図示しないが、貯湯運転の実行中であればさらにポンプ20を停止させて貯湯運転を中断させる)と共に、第1弁25を閉じ且つ第2弁26を開いた熱源出湯運転の状態に設定する。従って、この状態で温水利用先Pが開栓された場合は、貯湯タンク2内の下層部A1の湯水が往き管路12を通じて熱交換部31へ導かれた後、戻り管路13からバイパス管路15を通って出湯管路14へ導かれる。また、往き配管12の通水量の増加によって水量センサ34の検知水量が最低作動水量以上になれば、上述したようにバーナユニット32が点火される。これにより、熱源機3で加熱された湯が出湯管路14を通じて温水利用先Pへ供給される。そして、温水利用先Pが閉栓されれば、再び上記ST1のステップに戻る(ST6)。
このように、上記貯湯式給湯装置1では、貯湯タンク2内の湯を温水利用先Pへ供給するタンク出湯運転が熱源機2の給湯能力を超えて長時間継続して行われたことで、上層部水温T2が設定温度Tsより低くなれば、熱源機3で加熱した湯を温水利用先Pへ供給する熱源出湯運転に切り替えられるから、温水利用先Pへ常に所望温度の湯を供給できる。また、貯湯タンク2内の上層部A2の水温が設定温度Tsに達していない運転開始初期の段階で温水利用先Pが開栓された場合も同様、熱源出湯運転によって温水利用先Pへ所望温度の湯を供給できる。よって、安定した出湯性能が発揮される。
図3に示すように、本発明の第2の実施形態に係る貯湯式給湯装置1Aでは、出湯管路14におけるバイパス管路15との接続部2Fより下流側(温水利用先P側)の所定位置に、貯湯タンク2或いは熱源機3から出湯管路14に導出される湯の温度を検出する出湯温検出部として出湯温センサ24が設けられている。尚、出湯温センサ24は、制御ユニット10に電気配線を通じて接続されている。
また、第1弁25には、貯湯タンク2から出湯管路14への通水量を調整可能な比例制御弁が用いられ、第2弁26には、戻り管路13から出湯管路14への通水量を調整可能な比例制御弁が用いられている。尚、第1弁25および第2弁26は、それぞれ独立して設けられたものであってもよいし、流量の分配比を調整可能な三方弁のように、一体構成されたものとしてもよい。
さらに、制御ユニット10には、上述した燃焼制御回路、貯湯運転の動作制御回路、タンク出湯運転の動作制御回路、熱源出湯運転の動作制御回路の他、熱交換部31に導入された湯を設定温度Tsより高温に加熱しつつ、出湯温センサ24の検出温度T4が設定温度Tsとなるよう第1弁25および第2弁26の各弁開度を調整する混合出湯運転の動作制御回路を有している。
このものでは、図4に示すように、貯湯式給湯装置1Aに電源が投入されると、上記ST1のステップと同様、下層部水温T1が設定温度Ts以上であるか否かの判定を行う。そして、下層部水温T1が設定温度Ts未満であれば、上記ST2のステップと同様、貯湯運転を開始する。これにより、貯湯タンク2内の湯水が熱源機3との間で加熱循環される(ST101〜ST102)。
また、貯湯運転の開始後、上層部水温T2が設定温度Ts以上であれば、上記ST4のステップと同様、タンク出湯運転の状態に維持する。従って、この状態で温水利用先Pが開栓された場合は、貯湯タンク2内の上層部A2に貯留された湯が出湯管路14を通じて温水利用先Pへ供給される。そして、温水利用先Pが閉栓されれば、再び上記ST101のステップに戻る(ST103〜ST104)。
また、貯湯運転が行われたことで、下層部水温T1が設定温度Tsに達した場合は(ST101のステップでYes)、満蓄状態になったとして、上記ST5のステップと同様、貯湯運転を終了させる(ST105)。
一方、タンク出湯運転により貯湯タンク2内の湯が温水利用先Pへ長時間供給され続けた結果、上層部水温T2が設定温度Ts未満になった場合は(ST103のステップでNo)、さらに上層部水温T2が設定温度Tsより低い所定の基準温度(例えば、35℃)Tc以下であるか否かの判定を行う(ST111)。
その結果、上層部水温T2が基準温度Tc以下であれば(ST111のステップでYes)、上記ST6のステップと同様、第3弁27を閉じる(図示しないが、貯湯運転の実行中であればさらにポンプ20を停止させて貯湯運転を中断させる)と共に、熱源出湯運転の状態に設定する。従って、この状態で温水利用先Pが開栓された場合は、熱源機3で加熱された湯が出湯管路14を通じて温水利用先Pへ供給される。そして、温水利用先Pが閉栓されれば、再び上記ST101のステップに戻る(ST106)。
また、上層部水温T2が設定温度Tsより低く且つ基準温度Tcより高い場合は(ST111のステップでNo)、貯湯タンク2内の上層部A2に基準温度Tcより高温の湯が残留している状態であるとして、第3弁27を閉じる(図示しないが、貯湯運転の実行中であればさらにポンプ20を停止させて貯湯運転を中断させる)と共に、出湯温センサ24の検出温度(以下、「出湯温」という)T4に基づいて第1弁25および第2弁26の各開度を変更させる混合出湯運転の状態に設定する。従って、この状態で温水利用先Pが開栓された場合は、貯湯タンク2内の上層部A2の湯が出湯管路14へ導かれると共に、下層部A1の湯水が往き管路12を通じて熱交換部31へ導かれた後、戻り管路13からバイパス管路15を通って出湯管路14へ導かれる。そして、水量センサ34の検知水量が最低作動水量以上になれば、上述したようにバーナユニット32が点火される。さらに、戻り湯温T3が設定温度Tsより高く(例えば、60℃)なるようバーナユニット32の燃焼量を調整しつつ、出湯温T4が設定温度Tsとなるよう、第1弁25および第2弁26の各開度を変更し、貯湯タンク2から出湯管路14へ導出される湯と、熱交換部31からバイパス管路15を通じて出湯管路14へ導出される湯との混合割合を調整する。これにより、貯湯タンク2内に残留した湯が熱源機3で加熱された湯と共に温水利用先Pへ供給される。そして、温水利用先Pが閉栓されれば、再び上記ST101のステップに戻る(ST112)。
このように、上記貯湯式給湯装置1Aでは、貯湯タンク2内の湯を温水利用先Pへ供給するタンク出湯運転が熱源機2の給湯能力を超えて長時間継続して行われたことで、上層部水温T2が基準温度Tcより低くなれば、第1の実施形態に係る貯湯式給湯装置1と同様、タンク出湯運転から熱源出湯運転に切り替えられるから、温水利用先Pへ常に所望温度の湯を供給できる。また、運転開始初期の段階で温水利用先Pが開栓された場合も同様、熱源出湯運転によって温水利用先Pへ所望温度の湯を供給することができる。よって、安定した出湯性能が発揮される。
特に、上記貯湯式給湯装置1Aでは、上層部水温T2が設定温度Tsより低く且つ基準温度Tcより高い範囲にある場合は、出湯温T4が設定温度Tsとなるよう、貯湯タンク2内の上層部A2から出湯管路14へ供給される設定温度Tsより低温の湯と、熱交換部31からバイパス管路15を通じて出湯管路14へ供給される設定温度Tsより高温の湯とが混合して温水利用先Pへ供給されるから、貯湯タンク2内に貯留された設定温度Tsより低温の湯を有効的に利用できる。よって、熱源機2の給湯能力を超えた出湯流量を確保できる。
尚、上記実施の形態では、熱源出湯運転や混合出湯運転を行う際、貯湯運転を中断させるように構成されたものを説明したが、熱源出湯運転や混合出湯運転を貯湯運転と平行して行うように構成されたものであってもよい。
詳述すると、第1の実施形態に係る貯湯式給湯装置1では、貯湯運転の実行中に、上層部水温T2が設定温度Ts未満になった場合は(ST3のステップでNo)、第3弁27を開いた状態且つポンプ20を作動させた状態で維持すると共に、第1弁25を閉じ且つ第2弁26を開いた熱源出湯運転の状態に設定する。従って、この状態で温水利用先Pが開栓された場合は、貯湯タンク2内の湯水が熱源機3との間で加熱循環されつつ、その一部が熱源機3からバイパス管路15を通じて温水利用先Pへ供給される。
また、第2の実施形態に係る貯湯式給湯装置1Aでは、貯湯運転の実行中に、上層部水温T2が基準温度Tc以下になった場合は(ST111のステップでYes)、第3弁27を開いた状態且つポンプ20を作動させた状態で維持すると共に、第1弁25を閉じ且つ第2弁26を開いた熱源出湯運転の状態に設定する。従って、この状態で温水利用先Pが開栓された場合は、貯湯タンク2内の湯水が熱源機3との間で加熱循環されつつ、その一部が熱源機3からバイパス管路15を通じて温水利用先Pへ供給される。一方、上層部水温T2が設定温度Tsより低く且つ基準温度Tcより高い場合は(ST111のステップでNo)、第3弁27を開いた状態且つポンプ20を作動させた状態で維持すると共に、出湯温T4に基づいて第1弁25および第2弁26の各開度を変更させる混合出湯運転の状態に設定する。従って、この状態で温水利用先Pが開栓された場合は、貯湯タンク2内の湯水が熱源機3との間で加熱循環されつつ、貯湯タンク2内の湯が熱源機3で加熱された湯と共に温水利用先Pへ供給される。
このように構成することで、熱源出湯運転や混合出湯運転の実行中に貯湯タンク2内の水温が低下し難いから、出湯停止後、速やかに熱源出湯運転や混合出湯運転からタンク出湯運転に移行することができる。よって、一層安定した出湯性能が発揮される。
第3弁27は、上述したタンク出湯運転や熱源出湯運転、混合出湯運転等の動作を阻害しないものであれば、戻り管路13から貯湯タンク2への通水量を調整可能な比例制御弁を用いてもよいし、戻り管路13から貯湯タンク2への通水を常時許容し、貯湯タンク2から戻り管路13への通水を常時遮断する逆流防止弁を用いてもよい。
また、上記第2の実施形態では、混合出湯運転の際、出湯温センサ24の検出温度(出湯温)T4に基づいて第1弁25および第2弁26の各開度を調整するように構成されたものを説明したが、出湯温センサ24を設けず、上部水温センサ22の検出温度(上層部水温)T2および戻り湯温センサ23の検出温度(戻り湯温)T3に基づいて第1弁25および第2弁26の各開度を調整するよう構成されたものとしてもよいし、出湯温センサ24の検出温度(出湯温)T4に基づいて調整される第1弁25および第2弁26の各開度を、さらに上部水温センサ22の検出温度(上層部水温)T2および戻り湯温センサ23の検出温度(戻り湯温)T3を用いて補正制御するよう構成されたものとしてもよい。
本発明は、上記実施形態に係る貯湯式給湯装置のように、ガスバーナにて熱交換部を加熱するガス貯湯式給湯装置に限らず、電気ヒータにて熱交換部を加熱する電気貯湯式給湯装置にも適用できる。
1 貯湯式給湯装置
11 給水管路
12 往き管路
13 戻り管路
14 出湯管路
15 バイパス管路
2 貯湯タンク
20 ポンプ
22 上層部水温センサ(タンク上部水温検出部)
25 第1弁
26 第2弁
27 第3弁
3 熱源機
31 熱交換部
32 バーナユニット
A1 下層部
A2 上層部
P 温水利用先
T2 上層部水温
Ts 設定温度
Tc 基準温度

Claims (2)

  1. 貯湯タンクと、
    貯湯タンク内の湯水を加熱する熱源機と、
    外部から貯湯タンク内に湯水を導入する給水管路と、
    貯湯タンク内の上層部の湯水を温水利用先へ導く出湯管路と、
    貯湯タンク内の下層部の湯水を熱源機の熱交換部へ導く往き管路と、
    前記熱交換部に導入された湯水を貯湯タンクへ導く戻り管路と、
    前記熱交換部から戻り管路に導出された湯水を出湯管路へ導くバイパス管路と、
    貯湯タンク内の湯水を、往き管路を通じて前記熱交換部へ送るポンプと、
    貯湯タンクから出湯管路への通水を遮断可能な第1弁と、
    バイパス管路から出湯管路への通水を遮断可能な第2弁と、
    貯湯タンク内の上層部の水温を検出するタンク上部水温検出部とを備え、
    温水利用先が開栓された場合に、タンク上部水温検出部で検出された上層部水温が設定温度より低ければ、第1弁を閉状態、第2弁を開状態として、熱源機の熱交換部で加熱された湯を温水利用先へ供給する熱源出湯運転を実行可能とした、貯湯式給湯装置。
  2. 請求項1に記載の貯湯式給湯装置において、
    温水利用先が開栓された場合に、前記上層部水温が設定温度より低い所定の基準温度以下であれば熱源出湯運転を実行し、前記上層部水温が設定温度より低く且つ基準温度より高い場合は、熱源機の熱交換部に導入された湯を設定温度より高温に加熱しつつ、温水利用先への出湯温が設定温度となるよう第1弁および第2弁の各弁開度を調整する混合出湯運転を実行する、貯湯式給湯装置。
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