JP2016108988A - タンパープルーフ機能付き機器、および、その製造方法 - Google Patents

タンパープルーフ機能付き機器、および、その製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストが安価で、分解された場合には痕跡を必ず残すことが可能なタンパープルーフ機能付き機器1と、その製造方法を提供する。【解決手段】スロットルボデー(本体)10と、樹脂製カバー20とを着脱自在な締結部材30で取付固定し、カバー20の外表面に当該機器を特定する標印23を、レーザー光の照射によって施すと共に、このカバー20と締結部材30とに跨って刻印されるタンパープルーフ用合わせマーク40を、レーザー光の照射によって施している。したがって、レーザー光の照射による緻密な合わせマーク40により確実にタンパープルーフ機能を付与することができ、しかも、当該機器を特定するための標印23とタンパープルーフ用合わせマーク40とを同一のレーザー装置を用いて同一工程で刻印することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、タンパープルーフ機能が要求される機器、例えば、車両に搭載されるエンジンの吸気制御装置などに適用して好適なタンパープルーフ機能付き機器、および、その製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、各種機能部品を収納している制御装置などの機器において、機能部品を収納する本体に対してその開口部を閉塞する蓋(カバー)を簡単に取付固定する手段としては、樹脂等の素材の性質である弾性変形を活用する所謂「スナップフィット構造」がよく知られている(例えば特許文献1、2参照)。
当該手段によれば、一方の部品Aに形成された爪部を、他方の部品Bに形成された凹部に対して弾性を利用しながら嵌め合わせることでよく、部品Aと部品Bとを容易に組付固定することができる。
ところが、例えば、車両に搭載されるエンジンの吸気制御装置など、高精度の制御性能が要求される機器では、組付後にユーザによって勝手に分解・再組付けされることが車両の安全運転上好ましくないとの理由で、勝手な分解・再組付けを抑止する工夫が求められている。つまり、このような機器においては、分解された際にはその痕跡である分解痕を必ず残す、所謂「タンパープルーフ機能」の付与が必要になるが、上述の特許文献1、2のごとき「スナップフィット構造」では分解痕を残すことができず、タンパープルーフ機能を持たせることが困難であった。
〔従来技術の問題点〕
もっとも、タンパープルーフ機能を持たせるための効果的な方策として、リベットカシメなどの接合方法によって本体とカバーとを取付固定することにより、分解された場合、必ず分解痕を残せる手段が、例えば上記特許文献2においても提案されており、実用に供されている。
しかしながら、かかる手段は、特別なカシメ装置を要するのみならず、組付け工数がかかり、リベットのごとき取付固定部材にもコストがかかるという点で問題を有している。
特に、カバーを本体に取付固定した後に最終的な合否検査を行なわなければならない機器においては、検査後に手直しをすることができず、当該手段を採用することができなかった。
特開2003−239920号公報 特開2003−214195号公報
ところで、近年、車両の快適さ・経済運転やエンジンの高性能化等に伴ってエンジンルーム内に収容される機器数が増大しているため、とりわけ、エンジン性能に係るすべての機器には従前にも増して厳しい諸要求が課せられ、上述の吸気制御装置などの機器に対しても、より一層の小型・低コスト化が希求されている。
したがって、この種の機器に対して、タンパープルーフ機能を如何に低コストで付与できるようにするかが、当業者の当面の課題である。
本発明者は、この種の機器(例えば、車両に搭載されるエンジンの吸気制御装置など)について、製造面・性能面でのより一層の改善を図るべく実験・研究を重ねているが、最近のこの種機器の製造過程の変遷を精査したところ、次のような傾向にあることを突き止めるに至った。
(1)この種機器では、これまで、当該機器を特定するために必要なシリアルナンバーなどを印刷もしくは刻印したプレートを本体もしくはカバーに貼付していたが、機種の多様化、メーカーの識別化などにより、シリアルナンバーのほかにも、型式、メーカ名など、当該機器を特定するための標し(文字、数字、図柄などで、以下、標印と総称する。)が複雑かつ多岐にわたり、プレート方式では対応が困難になってきた。
(2)そこで、この種機器にも、プレート方式に変わって、製造過程で簡単に標印を設けることが可能なレーザーマーキング方式が採用されるようになってきた。
このレーザーマーキング方式は、レーザー装置を用い、当該機器を特定するために必要な文字、数字、図柄などの標印情報を、あらかじめコンピュータに入力して、かかる標印情報にしたがってレーザー光を機器の表面に照射することで、所望の標印を刻印することができる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、製造コストが安価で、分解された場合に痕跡を必ず残すことが可能なタンパープルーフ機能付き機器と、その製造方法を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のタンパープルーフ機能付き機器は、機能部品を収納するための開口部を有する本体と、開口部を閉塞する樹脂製カバーと、この樹脂製カバーを本体に対して取付固定する締結部材とから構成される機器であって、
樹脂製カバーは、その外表面に当該機器を特定するためのシリアルナンバーなどの標印が、レーザー光を照射することによって施されており、
締結部材は、樹脂製カバーの外表面と同一側に配置され、樹脂製カバーを本体に対して着脱自在に取付固定するものであり、
この樹脂製カバーと締結部材とに跨って、タンパープルーフ用合わせマークを刻印するにあたり、
このタンパープルーフ用合わせマークが、レーザー光を照射することによって施されていることを特徴としている。
上記構成によれば、タンパープルーフ用合わせマークを、レーザー光の照射によって刻印しているため、締結部材自体にリベットのごとき高価で組付けコストがかかる締結部材を用いることなく、スクリュウのごとき安価で組付け簡単な締結部材を用いてタンパープルーフ機能を発揮させることができる。
また、樹脂製カバーを本体に対して着脱自在に取付固定しており、最終検査に合格した後にタンパープルーフ用合わせマークを設けることができるため、合否検査過程での手直しが可能であり、製造コストを低減することができる。
また、樹脂製カバーおよび締結部材の既存の表面をそのまま活用して、タンパープルーフ機能を付与できるため、タンパープルーフ機能専用の構造部分を追設する必要がなく、機器のコンパクト化に貢献できる。
したがって、製造簡単・コンパクト、低コストで、車両用エンジンの吸気制御装置に適用して好適なタンパープルーフ機能付き機器を提供することができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の手段は、上記のタンパープルーフ機能付き機器を製造する方法であって、機器を特定するための標印とタンパープルーフ用合わせマークとを同一のレーザー装置によって刻印することを特徴としている。
上記の製造方法によれば、標印用のレーザー装置を、タンパープルーフ用合わせマークの刻印用レーザー装置として兼用することができ、かつ、標印とタンパープルーフ用合わせマークとの2種の刻印を同一工程で施すことが可能となるため、製造時間も短縮することができる。
したがって、格段と低コストで、タンパープルーフ機能付き機器を提供することができる。
本発明のタンパープルーフ機能付き機器の代表的な一実施形態を示すもので、(a)はカバーの一部を断面して内部構造を含めた全体構成を示す模式的外観図、(b)は本発明の主要部をなすタンパープルーフ機能部分の拡大図である(実施例1)。 本発明機器で適用するタンパープルーフ機能の第2実施形態の構造説明に供するもので、(a)、(b)はそれぞれ具体的な形態が異なる2例を示す主要部の拡大図である(実施例2)。 本発明機器で適用するタンパープルーフ機能の第3実施形態の構造説明に供するもので、(a)、(b)はそれぞれ具体的な形態が異なる2例を示す主要部の拡大図である(実施例3)。 本発明のタンパープルーフ機能付き機器の第4実施形態の構造説明に供する模式的外観図である(実施例4)
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に示す実施例にしたがって詳細に説明する。
本実施例では、タンパープルーフ機能付き機器の代表例として、車両に搭載されるエンジンの吸気制御装置(電子制御式スロットル制御装置)への適用例を示している。
〔実施例1〕
エンジンの吸気制御装置は、運転者(ドライバー)のアクセル操作量に基づいてエンジンの各気筒内に流入する吸入空気量を変更することで、エンジン回転速度またはエンジントルクをコントロールする装置である。
まず、図1を参照しながら当該装置の基本的な構造について概説する。
この吸気制御装置(タンパープルーフ機能付き機器)1は、吸気通路部分(吸入空気通路の一部)10aと後述する各種機能部品を収納するための開口部10bを有する箱状部分10cが一体形成されたスロットルボデー(本体)10と、その開口部10bを閉塞(蓋)する平板状のカバー20と、このカバー20をスロットルボデー10に対して取付固定する締結部材30とを備えている。
なお、スロットルボデー10は樹脂製あるいはアルミのごとき軽金属製であるのに対し、カバー20は配線などの電気部品を埋設する関係上樹脂製であるのが一般的である。
吸気制御装置1の中身を一部紹介するため、図1(a)においては、カバー20の左半分を除去してスロットルボデー10の内部構造(機能部品の収納状況)が分かるように表示してある。
図1(a)に示すように、スロットルボデー10は、箱状部分10cの開口部10b周縁に複数(図示例では6個)のネジ穴(締結穴)10dを有し、主要な機能部品として、吸気通路部分10a内に装着され、通路を開閉する例えばバタフライ弁方式のスロットルバルブ(図示せず)と、このスロットルバルブの駆動軸をなすシャフト11と、このシャフト11に結合され、スロットルバルブを開弁方向または閉弁方向に駆動する動力ユニット12と、スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ(図示せず)などが収納されている。
また、動力ユニット12は、動力源である駆動モータ13と、歯車減速機構14とを含んで構成されている。なお、歯車減速機構14は、駆動モータ13の出力軸に固定されたピニオンギヤ14aと、このピニオンギヤ14aに噛み合って回転する中間減速ギヤ14bと、この中間減速ギヤ14bに噛み合って回転するバルブギヤ14cとによって構成されている。
カバー20は、スロットルボデー10の開口部10bを閉塞(蓋)するものであるが、スロットル開度センサの一部部品や外部機器との必要結線を行なうための配線などの電気部品がインサート成形により埋設されており、外部接続用の電気コネクタ21を有している(図4参照)。また、カバー20の周縁には、複数(図示例では6個)の締結部材30挿通用の取付穴部分22が設けられている。
そして、カバー20の外表面には、当該装置(機器)1を特定するために必要な標印23を刻印するためのスペース24が設けられており、所望の標印23がレーザー光を照射することによって施されている。
なお、標印23とは、シリアルナンバー、型式、製造年月、製造工場名、メーカ名などを標す文字、数字、図柄などの標印情報の総称である。近年、標印23の情報量は増大の一途で、かつ、組合せが複雑多岐にわたる傾向にあるため、当該情報量を簡便に刻印する手法として、カバー20の外表面に直接標印23をレーザー光の照射によって施す手段(レーザーマーキング方式)が賞用されるようになってきた。
締結部材30は、カバー20をスロットルボデー10に対して取付固定するものであるが、本実施例では特に、スクリュウ(締結ネジ)、ボルトなどの着脱可能な締結部材で構成されている。
締結部材30は複数本(図示例では6本)用いられ、各締結部材30が、カバー20の各取付穴部分22に挿通され、スロットルボデー10の各ネジ穴10dに螺着されることで、カバー20がスロットルボデー10に対して着脱自在に取付固定されるようになっている。
〔実施例1の特徴〕
本発明は、上述した当該装置(機器)1特有の構造を巧みに活用して、タンパープルーフ機能を付与することを特徴としている。
本実施例では、図1(b)にも示すように、カバー20の取付穴部分22と1本の締結部材30とに跨ってタンパープルーフ用合わせマーク40を刻印している。
そして、このタンパープルーフ用合わせマーク40は1本の直線41で構成されており、レーザー光を照射することによって施されている。
したがって、上記構成の本発明装置(タンパープルーフ機能付き機器)1は、次のようにして効率的に製造することができる。
まず、カバー20の外表面にはスペース24に対して標印23用のレーザー装置によって標印23を刻印する。続いて、タンパープルーフ用合わせマーク40を刻印するわけであるが、締結部材30がカバー20の外表面と同一側に配置されているため、上記の標印23用のレーザー装置を、タンパープルーフ用合わせマーク40の刻印用レーザー装置としてそのまま活用し、レーザー光の照射位置をずらしてタンパープルーフ用合わせマーク40を刻印する。かくして、当該装置(機器)1を特定するための標印23とタンパープルーフ用合わせマーク40との2種の刻印を同一工程で実施することができる。
〔実施例1の効果〕
本発明装置(タンパープルーフ機能付き機器)1は、上述のごとき構成を有し効率的に製造されるものであって、次のような作用・効果を得ることができる。
(1)当該装置(機器)1に対して、タンパープルーフ機能を確実に付与することができる。
レーザー光の照射によって刻印されたタンパープルーフ用合わせマーク40は、たとえ1本の直線41で構成されていても、緻密に線引きされるため、締結部材30を再組付けしたときにはカバー20の取付穴部分22との合わせ目において連続性や一体感が損なわれることになり、必ず分解痕が残る。したがって、タンパープルーフ機能を確実に付与することができる。
(2)上記タンパープルーフ機能は、簡単かつ安価に得ることができる。
タンパープルーフ用合わせマーク40をレーザー光の照射によって刻印しているため、締結部材自体にリベットのごとき高価で組付けコストがかかる締結部材を用いることなく、スクリュウのごとき安価で組付け簡単な締結部材30を用いてタンパープルーフ機能を発揮させることができる。
特に、締結部材30は、カバー20の外表面と同一側に配置されているため、標印23用のレーザー装置を、タンパープルーフ用合わせマーク40の刻印用レーザー装置として兼用することで、標印23とタンパープルーフ用合わせマーク40との2種の刻印を同一工程で実施することが可能となり、製造時間も短縮することができる。
(3)合否検査過程での手直しが可能である。
カバー20をスロットルボデー(本体)10に対して着脱自在に取付固定しており、最終検査に合格した後にタンパープルーフ用合わせマーク40を設けることができる。
即ち、当該装置(機器)1は、完成品の状態(つまりカバー20を取付固定した状態)で合否検査を実施することになるが、本発明によれば、かかる合否検査過程で不良箇所の再調整や機能部品の交換などの手直しが必要となった場合には、カバー20を取り外して手直しすることが可能であるため、歩留まりが向上し、製造コストを低減することができる。
(4)カバー20や締結部材30の既存の表面をそのまま活用して、タンパープルーフ機能を付与できるため、タンパープルーフ機能専用の構造部分を追設する必要がなく、当該装置(機器)1のコンパクト化に貢献できる。
したがって、製造簡単・コンパクト、低コストで、車両用エンジンの吸気制御装置1に適用して好適なタンパープルーフ機能付き機器を提供することができる。
〔実施例2〕
次に、本発明装置(機器)で適用するタンパープルーフ機能の第2実施形態を図2に基づいて説明する。
本実施例は、上記実施例1に比して、1箇所のみにタンパープルーフ用合わせマーク40を設けている点では同じであるもの、当該合わせマーク40を構成する直線41の数を多くしたもので、図2(a)に示すように、2本の直線41が交差するように刻印したものと、図2(b)に示すように、3本の直線41を平行に配置して刻印したものとの2例である。
上記構成の本実施例においても、カバー20の取付穴部分22と締結部材30とに跨って刻印されるタンパープルーフ用合わせマーク40をレーザー光の照射によって施しているため、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施例によれば、タンパープルーフ用合わせマーク40を構成する直線41において、カバー20と締結部材30とに跨がる箇所が2箇所以上の複数個所になり、分解・再組付けした場合には多数の分解痕が残るため、タンパープルーフ機能をより一層向上することができる。
〔実施例3〕
次に、本発明装置(機器)で適用するタンパープルーフ機能の第3実施形態を図3に基づいて説明する。
本実施例は、上記実施例2と比較すると、タンパープルーフ用合わせマーク40を構成する線の形状を非直線にし、タンパープルーフ用合わせマーク40として1本の線であるにもかかわらず、カバー20と1本の締結部材30とに跨がる箇所を2箇所以上の複数個所にした点に特徴を有している。
その1つは、図3(a)に示すように、1本の線をU字状の非直線42で形成して合わせマーク40としたもの、他の1つは、図3(b)に示すように、1本の線を円形状の非直線43で形成して合わせマーク40としたものである。
なお、本実施例の合わせマーク40は、1本の非直線42、42により一筆書きで描かれる図形を総称するものであって、1本の非直線を波曲線状に形成すれば、カバー20と締結部材30とに跨がる箇所をさらに多くすることができる。
上記構成の本実施例においても、タンパープルーフ用合わせマーク40は、カバー20と締結部材30とに跨がる箇所が2箇所以上の複数個所に存在しているため、上記実施例2と同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施例によれば、タンパープルーフ用合わせマーク40を構成する線は1本であるため、刻印時間を短縮することができ、しかも、1本線であるものの、一筆書きで描かれる図形としてタンパープルーフ用合わせマーク40を構築できるため、複数個所と図形による視認機能との相乗効果によって、タンパープルーフ機能をより一層向上することができる。
〔実施例4〕
次に、本発明装置(機器)で適用するタンパープルーフ機能の第4実施形態を図4に基づいて説明する。
本実施例は、上記述の実施例1〜3と比較すると、タンパープルーフ用合わせマーク40を2箇所以上に設けるべく、2本以上の締結部材30とカバー20とに跨って、それぞれ個別にタンパープルーフ用合わせマーク40を刻印することを特徴としているものである。
特に、図4に示す例では、6本の締結部材30のうち、上方に位置する2本の締結部材30とカバー20の取付穴部分22とに跨って、2本の直線41からなるX点マーク形のタンパープルーフ用合わせマーク40を、それぞれ個別に刻印している。
もっとも、当該マーク40の具体的構造としては、上述した実施例1〜3のいずれのマークを用いても良く、また、それらのマークを各締結部材30毎に異ならせて組合せても良い。
また、2本の締結部材30に限ることなく、3本以上であっても、6本のすべての締結部材30を活用しても良い。
上記構成の本実施例によれば、タンパープルーフ用合わせマーク40自体の設置箇所数を増やすことから、カバー20と締結部材30とに跨がる合わせマーク40の交差箇所をトータルとして非常に多くすることができるため、タンパープルーフ機能を格段と向上することができる。
〔変形例〕
以上本発明の4実施例について詳述してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々変形することが可能であり、その他の実施形態としていくつかの変形例を例示する。
(1)上記の各実施例においては、カバー20をスロットルボデー10に対して着脱自在に取付固定する締結部材30として、スクリュウ(締結ネジ)やボルトを用いたが、所謂ばねクリップを用い、スロットルボデー10とカバー20とをその周縁で上下から弾性的に挟持固定(スナップアクション方式)するようにしても良い。
この場合にも、ばねクリップの少なくとも片面(カバー側)をカバー(20)の外表面と同一側に配置できるため、ばねクリップとカバー20とに跨がるタンパープルーフ用合わせマーク40をレーザー光の照射によって容易に施すことができ、上記実施例と同様の効果が得られることは勿論である。
(2)また、スクリュウ(締結ネジ)、ボルト、ばねクリップなどの締結部材30として、金属製のものを用いる場合には、樹脂製のカバー20と材質が異なることになるが、レーザー装置はレーザー光の照射エネルギーを変えながら、線引きすることが容易であるため、締結部材30の材質には特に制約がなく、金属製、樹脂製のいずれでも採用することができる。
(3)また、タンパープルーフ用合わせマーク40の具体的形状についても、上記の各実施例に限定されるものではなく、例えば、実施例3において、ダブルU字状、2重丸(◎)、2重波曲線など複数本の非直線42、43の組合せ形状にしたり、N、M、W、Zなどの英文字を1本の直線41による一筆書きで形成するなど、種々な形状を採用することができる。
(4)なお、以上の実施例では、本発明を適用する機器として、車両用エンジンの吸気制御装置を代表例としたが、排気ガスの再循環量を制御するEGR装置など、機能部品を収納する本体とそのカバーとの組み合わせで、タンパープルーフ機能が要求される機器にはすべて適用し得ることはいうまでもない。
以上詳述してきた本発明の特徴点および特記すべき作用効果を、特許請求の範囲において従属項2〜4に記載した各手段にしたがって要約列挙すれば、次の通りである。
(特徴点1=請求項2の手段)
請求項1に記載のタンパープルーフ機能付き機器1において、
1つのタンパープルーフ用合わせマーク40が、樹脂製カバー20と締結部材30とに跨って刻印される複数本の直線41や非直線42、43で形成されていることを特徴としている(実施例2、変形例3参照)。
上記手段によれば、タンパープルーフ用合わせマーク40が1つ(1設置箇所)であっても、カバー20と締結部材30とに跨がる箇所が2箇所以上の複数個所になり、分解・再組付けした場合には多数の分解痕が残るため、タンパープルーフ機能をより一層向上することができる。
(特徴点2=請求項3の手段)
請求項1に記載のタンパープルーフ機能付き機器1において、
1つのタンパープルーフ用合わせマーク40が、樹脂製カバー20と締結部材30とに複数箇所で跨って刻印される1本の一筆書きによる線(41、42、43)で形成されていることを特徴としている(実施例3、変形例3参照)。
上記手段によれば、1つ(1設置箇所)のタンパープルーフ用合わせマーク40を構成する線は1本であるため、刻印時間を短縮することができ、しかも、1本線であるものの、一筆書きで描かれる図形としてタンパープルーフ用合わせマーク40を構築できるため、複数の痕跡機能と図形による視認機能との相乗効果によって、タンパープルーフ機能をより一層向上することができる。
(特徴点3=請求項4の手段)
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のタンパープルーフ機能付き機器1において、
この機器1は、複数本の締結部材30が複数個所にわたって配置されており、
タンパープルーフ用合わせマーク40が、樹脂製カバー20と2本以上の締結部材30とに跨って、それぞれ個別に刻印されていることを特徴としている(実施例4参照)。
上記手段によれば、タンパープルーフ用合わせマーク40自体の数(設置箇所数)を増やし、カバー20と締結部材30とに跨がる箇所を非常に多くすることができるため、タンパープルーフ機能を格段と向上することができる。
1…吸気制御装置(タンパープルーフ機能付き機器)、10…スロットルボデー(本体)、10a…開口部、11…シャフト(機能部品)、12…動力ユニット(機能部品)、23…標印、20…樹脂製カバー、30…締結部材、40…タンパープルーフ用合わせマーク、41…直線、42、43…非直線。

Claims (5)

  1. 機能部品(11、12)を収納するための開口部(10b)を有する本体(10)と、前記開口部(10a)を閉塞する樹脂製カバー(20)と、この樹脂製カバー(20)を前記本体(10)に対して取付固定する締結部材(30)とから構成される機器(1)であって、
    前記樹脂製カバー(20)は、その外表面に当該機器(1)を特定するためのシリアルナンバーなどの標印(23)が、レーザー光を照射することによって施されており、
    前記締結部材(30)は、前記樹脂製カバー(20)の外表面と同一側に配置され、前記樹脂製カバー(20)を前記本体(10)に対して着脱自在に取付固定するものであり、
    前記樹脂製カバー(20)と前記締結部材(30)とに跨ってタンパープルーフ用合わせマーク(40)が刻印されており、
    前記タンパープルーフ用合わせマーク(40)は、レーザー光を照射することによって施されていることを特徴とするタンパープルーフ機能付き機器(1)。
  2. 請求項1に記載のタンパープルーフ機能付き機器(1)において、
    1つの前記タンパープルーフ用合わせマーク(40)が、前記樹脂製カバー(20)と前記締結部材(30)とに跨って刻印される複数本の線(41、42)で形成されていることを特徴とするタンパープルーフ機能付き機器(1)。
  3. 請求項1に記載のタンパープルーフ機能付き機器(1)において、
    1つの前記タンパープルーフ用合わせマーク(40)が、前記樹脂製カバー(20)と前記締結部材(30)とに複数箇所で跨って刻印される1本の一筆書きによる線(41、42)で形成されていることを特徴とするタンパープルーフ機能付き機器(1)。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のタンパープルーフ機能付き機器(1)において、
    この機器(1)は、複数本の前記締結部材(30)が複数個所にわたって配置されており、
    前記タンパープルーフ用合わせマーク(40)が、前記樹脂製カバー(20)と2本以上の前記締結部材(30)とに跨って、それぞれ個別に刻印されていることを特徴とするタンパープルーフ機能付き機器(1)。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のタンパープルーフ機能付き機器(1)を製造する方法であって、
    前記標印(23)と前記タンパープルーフ用合わせマーク(40)とを同一のレーザー装置によって刻印することを特徴とするタンパープルーフ機能付き機器(1)の製造方法。
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