JP2016108857A - 遮水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】階段スペースを有効活用して設置できるとともに、導水口からの雨水の浸入を抑制できる、遮水装置を提供する。【解決手段】遮水装置10は、階段12の踏み面26を構成する踏み面構成部34と、踏み面構成部34の鉛直下方に設けられた貯水ピット38と、踏み面構成部34よりも下方の階段12の蹴込み面28に設けられ、貯水ピット38に水を導入するための導水口84と、貯水ピット38に収容され、貯水ピット38に導入された水の浮力で浮上して、踏み面構成部34を持ち上げながら貯水ピット38から上方に突出する遮水部材36とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、建造物の開口部を流れようとする水の流れを遮断するための遮水装置に関する。
特許文献1には、高潮や津波の被害を防ぐための防潮装置が記載されている。この防潮装置は、水の流れを遮断するための遮水装置の一種であり、地盤面下に形成された地中ピットと、地中ピットに収納された浮きおよび防潮板とを備えている。高潮や津波が発生した際に地中ピットに水が流入すると、浮きおよび防潮板が水の浮力で浮上し、防潮板が地中ピットの上方の通路に突出して水の流れを遮断する。
特開平7−197751号公報
特許文献1に記載された防潮装置では、地中ピットの天井壁に、水の流入口と防潮板の出入口が設けられていたので、地盤面においてこれらの設置スペースを広く確保しなければならなかった。そのため、防潮装置を階段に設置することが困難であり、階段スペースを有効活用できないという問題があった。また、流入口は、上方に向けて開かれているため、流入口から雨水等が浸入し易いという問題があった。
本発明は、上記問題に対処するためになされたものであり、階段スペースを有効活用して設置できるとともに、導水口からの雨水の浸入を抑制できる、遮水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、複数の段差部を有する階段の一部を構成するとともに、前記階段を下から上に流れようとする水の流れを遮断する遮水装置であって、前記階段の踏み面を構成する踏み面構成部と、前記踏み面構成部の鉛直下方に設けられた貯水ピットと、前記踏み面構成部よりも下方の前記階段の蹴込み面に設けられ、前記貯水ピットに前記水を導入するための導水口と、前記貯水ピットに収容され、前記貯水ピットに導入された前記水の浮力で浮上して、前記踏み面構成部を持ち上げながら前記貯水ピットから上方に突出する遮水部材とを備えることにある。
この構成では、踏み面構成部の鉛直下方に貯水ピットが設けられており、踏み面構成部よりも下方の蹴込み面に導水口が設けられているので、階段のスペースを有効活用して遮水装置を設置できる。また、導水口は、蹴込み面に設けられているので、導水口から雨水が浸入することを抑制できる。
本発明の他の特徴は、前記導水口は、下から2段目以上の前記段差部の前記蹴込み面に設けられていることにある。
この構成では、導水口を歩道等の地表面から上方に離して配置できるので、地表面を流れる水が導水口に浸入することを防止できるとともに、地表面に存在するゴミ等が導水口に詰まることを防止できる。
本発明の他の特徴は、前記踏み面構成部における前記水の流れの上流側の端部を下方から受ける第1受け部と、前記階段の幅方向に間隔を隔てて設けられ、前記第1受け部を下方から支持する複数の脚部とを備え、前記導水口は、隣り合う2つの前記脚部の間に設けられていることにある。
この構成では、隣り合う2つの脚部の間に導水口が設けられるので、導水口の開口面積を広く確保できる。
本発明の他の特徴は、前記導水口は、前記蹴込み面を構成する蹴込み板に形成された複数の貫通孔を有していることにある。
この構成では、導水口からゴミ等が入り込むことを抑制できる。
本発明の他の特徴は、前記建造物は外壁部を有しており、前記貯水ピットの一部は前記外壁部で構成されていることにある。
この構成では、貯水ピットの一部が建造物の外壁部で構成されるので、貯水ピットの材料を節約でき、施工コストを低く抑えることができる。
本発明の他の特徴は、前記踏み面構成部における前記水の流れの下流側の端部を下方から受ける第2受け部と、前記第2受け部を前記貯水ピットの底部に固定するための固定手段とを備えることにある。
この構成では、第2受け部を貯水ピットの底部に固定できるので、外壁部の強度が不足する場合でも、第2受け部を確実に支持できる。
本発明の他の特徴は、前記踏み面構成部における前記水の流れの下流側の端部を下方から受ける第2受け部と、前記第2受け部を前記外壁部に固定するための固定手段とを備えることにある。
この構成では、第2受け部を外壁部に固定できるので、貯水ピットの底部にまで第2受け部を延ばして形成する必要がなく、第2受け部の材料を節約でき、施工コストを低く抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る遮水装置の構成を示す鉛直断面図である。 遮水装置の一部の構成を示す斜視図である。 図1に示す遮水装置の主要部の構成を示す拡大断面図である。 支柱および遮水部材の構成を示す水平断面図である。 第1受け部および脚部の構成を示す分解斜視図である。 第2受け部の構成を示す斜視図である。 遮水部材が浮上したときの遮水装置の構成を示す鉛直断面図である。 他の実施形態に係る遮水装置の構成を示す鉛直断面図である。
以下、本発明に係る遮水装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る遮水装置10の構成を示す鉛直断面図である。図1に示すように、遮水装置10は、階段12の一部を構成するとともに、階段12を下から上に流れようとする水の流れを遮断するものである。大雨、洪水および津波等の際に、地表面Gに溢れ出た水の水位が上昇すると、その水は、階段12を下から上に流れて(すなわち階段12に沿って増水して)建造物14の開口部16に向かおうとする。遮水装置10は、開口部16に向かおうとする水の流れを階段12の途中で遮断できるように構成されている。
図2は、遮水装置10の一部の構成を示す斜視図である。以下の説明で用いる方向の概念は、図2に示す矢印の方向を基準とする。つまり、階段12における水の流れの上流側を「前」、階段12における水の流れの下流側を「後」、前側から見て左側を「左」、前側から見て右側を「右」とする。階段12および遮水装置10は、左右対称に構成されているため、以下では、これらの構成を右側の部分に着目して説明する。
図1に示す建造物14は、鉄筋コンクリートからなるビルであり、外壁部18とスラブ20とを有している。外壁部18の少なくとも一部は、地表面Gよりも下方に配置されており、外壁部18の表面18aは、水平面に対して直交する平坦面に形成されている。なお、建造物14は、ビルに限定されるものではなく、マンションや倉庫等であってもよい。
図1に示すように、階段12は、地表面Gから建造物14の開口部16に向かって段階的に高くなる複数(本実施形態では4段)の段差部24a〜24dを有している。各段差部24a〜24dは、踏み面26と、踏み面26よりも下方に設けられた蹴込み面28とを有している。本実施形態では、下から1段目の段差部24a、2段目の段差部24bおよび4段目の段差部24dがコンクリートで形成されており、下から3段目(上から2段目)の段差部24cが遮水装置10で構成されている。階段12の幅方向両端部(左右方向両端部)には、コンクリートからなる壁部30が、建造物14と水密的に連続するように設けられている。なお、遮水装置10で構成される段差部は、下から3段目(上から2段目)の段差部24cに限定されるものではなく、1段目の段差部24a、2段目の段差部24bおよび4段目の段差部24dのいずれであってもよい。
図1に示すように、遮水装置10は、踏み面構成部34と、遮水部材36と、貯水ピット38と、遮水装置10の幅方向両端部(左右方向両端部)を水の流れの下流側から受ける左右一対の支柱40とを有している。
図1に示す踏み面構成部34は、階段12の踏み面26を構成する部分であり、ステンレス等によって平面視で左右方向に延びる長方形の板状に形成されている。本実施形態では、下から3段目(上から2段目)の踏み面26が、踏み面構成部34で構成されており、踏み面構成部34の下面には、遮水部材36が接続されている。
図3は、図1に示す遮水装置10の主要部の構成を示す拡大断面図である。図4は、支柱40および遮水部材36の構成を示す水平断面図である。図3に示す遮水部材36は、貯水ピット38に収容され、貯水ピット38に導入された水の浮力で浮上して、踏み面構成部34を持ち上げながら貯水ピット38から上方に突出するように構成されている。以下には、遮水部材36の構成をより具体的に説明する。
図3に示すように、遮水部材36は、ステンレス、アルミニウム合金、繊維強化プラスチック等のような高強度の材料で形成された筐体状の本体部42を有しており、本体部42の内部空間には、浮力および強度を得るために発泡樹脂44が充填されている。遮水部材36の高さ(上下方向長さ)は、遮水部材36が水の浮力で浮上したときに、遮水部材36の上端が最高水位よりも上方に位置するように定められている。遮水部材36の幅(左右方向長さ)は、踏み面構成部34の幅(左右方向長さ)よりも大きくされている。踏み面構成部34の下面に遮水部材36が接続された状態において、踏み面構成部34の前後方向両端部は、遮水部材36から前後方向に突出し、かつ、踏み面構成部34の左右方向両端部は、遮水部材36から左右方向に突出する。
図1に示すように、遮水部材36の前面36aにおける左右方向両端部には、前面36aと貯水ピット38の内面との間に隙間を確保するための複数(本実施形態では2つ)のスペーサー部材46が上下方向に間隔を隔てて設けられている。遮水部材36の後面36bにおける左右方向両端部には、後面36bと貯水ピット38の内面との間に隙間を確保するための複数(本実施形態では2つ)のスペーサー部材48が上下方向に間隔を隔てて設けられている。
図3および図4に示すように、スペーサー部材46および48は、左右方向に延びる半円柱状に形成されており、これらの平坦面が前面36aおよび後面36bに接触した状態で遮水部材36に取り付けられている。スペーサー部材46および48の材質は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、ゴム等のような緩衝性を有する材料が用いられている。図1に示すように、遮水部材36の前面36aにおける左右方向両端部の下部には、突起部50が設けられており、突起部50には、上方に向かうにつれて前面36aからの高さが低くなる(水平方向距離が短くなる)傾斜面50aが形成されている。突起部50の最高部の高さは、スペーサー部材46の最高部の高さよりも低くされている。
図3に示すように、貯水ピット38は、通常時に遮水部材36を収容するとともに、大雨、洪水および津波等の発生時に、地表面G(図1)に溢れ出た水を貯留する部分であり、踏み面構成部34の鉛直下方に設けられている。貯水ピット38の後壁部52は、建造物14(図1)の外壁部18で構成されており、貯水ピット38の前壁部54および左右の側壁部56は、階段12と一体となるようにコンクリートで形成されている。また、図1に示すように、貯水ピット38の底部58は、前壁部54と一体となるようにコンクリートで形成されており、底部58には、鉛直方向に延びるアンカーボルト60の下端部が埋め込まれて固定されている。さらに、前壁部54には、貯水ピット38に貯留された水を排出するための排水管62が設けられており、排水管62の上流側端部が貯水ピット38に接続されている。
図1に示すように、支柱40は、遮水部材36の左右方向端部(幅方向端部)を支持する溝状部材である。建造物14と連続する壁部30には、鉛直方向に延びる凹部30aが形成されており、支柱40は、凹部30aの内面にボルト等の固定手段(図示省略)で固定されている。以下には、支柱40の構成をより具体的に説明する。
図4に示すように、支柱40は、遮水部材36の前面36aに対向するように配置された前壁部40aと、遮水部材36の後面36bに対向するように配置された後壁部40bと、遮水部材36の左右方向端面(幅方向端面)36cに対向するように配置された側壁部40cとを有している。支柱40における階段12(図1)の中央側の端部には、開口部64が設けられている。遮水部材36の左右方向端部(幅方向端部)は、開口部64から支柱40の内側空間S1に挿入されている。支柱40の後壁部40bには、遮水部材36に設けられたスペーサー部材48を収容するための複数(本実施形態では2つ)の凹部66が、上下方向に間隔を隔てて形成されている。後壁部40bにおける凹部66よりも開口部64側の部分には、鉛直方向に延びる線状の第1止水部材68が、複数のボルト70を用いて固定されている。
図3に示すように、支柱40の前壁部40aにおける踏み面26よりも下方に位置する部分には、遮水部材36に形成された突起部50の傾斜面50a(図1)を後方に押すための押圧部72が設けられている。押圧部72は、左右方向に延びる円筒状の当接部72aと、当接部72aに対して垂直に設けられた雄ねじ部72bとを有している。図4に示すように、雄ねじ部72bには、第1ナット74aが螺合されており、雄ねじ部72bにおける第1ナット74aよりも先端側の部分が、前壁部40aに形成された貫通孔41に挿通されて、第2ナット74bに螺合されている。
また、図3に示すように、遮水装置10は、踏み面構成部34における水の流れの上流側の端部(前端部)34aを下方から受ける第1受け部80と、第1受け部80を下方から支持する複数の脚部82と、貯水ピット38に水を導入するための導水口84とを備えている。
図5は、第1受け部80および脚部82の構成を示す分解斜視図である。図5に示す第1受け部80は、一般にチャンネルと称される溝形鋼であり、その開口部86を下方に向けて左右方向に延びて設けられている。第1受け部80は、前後方向において互いに対向する前壁部80aおよび後壁部80bと、これらの上端縁どうしを連結する上壁部80cとを有している。上壁部80cの上面の後端部には、ゴム等の弾性材料からなる帯状の第1緩衝材88が左右方向に延びて設けられている。上壁部80cの上面の前端部には、溝形鋼からなる段差解消部材90が、その開口部92を下方に向けて左右方向に延びて設けられている。図3に示すように、通常時には、踏み面構成部34の前端部34aが第1緩衝材88に載置されている。段差解消部材90の高さ(上下方向長さ)は、その上面と第1緩衝材88に載置された踏み面構成部34の上面とが面一になるように定められている。
図5に示すように、複数(図5では1つだけを示している。)の脚部82は、第1受け部80と同種の溝形鋼で形成されており、階段12の幅方向(左右方向)に間隔を隔てて設けられている。脚部82は、前後方向において互いに対向する前壁部82aおよび後壁部82bと、これらの右端縁(または左端縁)どうしを連結する側壁部82cとを有している。前壁部82aおよび後壁部82bの上端部は、第1受け部80における前壁部80aおよび後壁部80bの高さ(上下方向長さ)分だけ切除されている。側壁部82cの下端部には、水を通過させるための半円状の切欠き部96が形成されている。図3に示すように、側壁部82cの上端部は、開口部86から第1受け部80の内側空間S2に挿入されており、側壁部82cと第1受け部80とが溶接等によって接合されている。なお、図5に示す切欠き部96の形状は、半円状に限定されるものではなく、三角状、四角状およびスリット状等であってもよい。
図2に示すように、階段12の2段目の段差部24bにおける踏み面26よりも後方には、踏み面26から一段低くなるように段差部98が形成されている。図3に示すように、側壁部82cの下端部は、段差部98の上面に載置されて、段差部98または段差部24bにボルト等の固定手段(図示省略)で固定されている。脚部82の前面には、複数の貫通孔100aを有する蹴込み板100が設けられており、蹴込み板100で蹴込み面28が構成されている。
図3に示す導水口84は、貯水ピット38に水を導入するための開口部であり、踏み面構成部34よりも下方の階段12の蹴込み面28における互いに隣り合う2つの脚部82間に設けられている。本実施形態の導水口84は、蹴込み板100に形成された複数の貫通孔100aを有しており、導水口84と貯水ピット38とが、導水口84の下流側に設けられた導水路102を介して連通されている。なお、導水口84が地表面G(図1)に近接していると、地表面Gに存在するゴミ等が導水口84に詰まり易いため、導水口84は、下から2段目以上の段差部の蹴込み面28に設けられることが望ましい。
また、図1に示すように、遮水装置10は、踏み面構成部34における水の流れの下流側の端部(後端部)34bを下方から受ける第2受け部104と、第2受け部104を貯水ピット38の底部58に固定するための固定手段106とを備えている。
図2に示すように、第2受け部104は、外壁部18の表面18aに沿って水平方向に延びて設けられた上側水平部108および下側水平部110と、外壁部18の表面18aに沿って鉛直方向に延びて設けられた複数の鉛直部112とを有している。上側水平部108、下側水平部110および複数の鉛直部112は、一般にチャンネルと称される溝形鋼で形成されている。
図6は、第2受け部104の構成を示す斜視図である。図6に示すように、上側水平部108は、上下方向において互いに対向する上壁部108aおよび下壁部108bと、これらの前端縁どうしを連結する前壁部108cとを有している。下側水平部110は、上下方向において互いに対向する上壁部110aおよび下壁部110bと、これらの前端縁どうしを連結する前壁部110cとを有している。上壁部110aおよび下壁部110bには、アンカーボルト60が挿通される貫通孔114aおよび114bが形成されている。鉛直部112は、左右方向において互いに対向する右壁部112aおよび左壁部112bと、これらの後端縁どうしを連結する後壁部112cとを有している。鉛直部112の上端部と上側水平部108とが溶接等によって接合されており、鉛直部112の下端部と下側水平部110とが溶接等によって接合されている。
図6に示すように、固定手段106は、第2受け部104を貯水ピット38の底部58に固定するものであり、アンカーボルト60と、アンカーボルト60に螺合されるナット116とを有している。第2受け部104を底部58に固定する際には、下側水平部110が底部58に載置されるとともに、下側水平部110の貫通孔114a,114bにアンカーボルト60が挿通される。そして、上側の貫通孔114aから上方に突出したアンカーボルト60にナット116が螺合される。
図6に示すように、複数の鉛直部112のそれぞれには、貫通孔(図示省略)が形成されており、第2受け部104は、この貫通孔に挿通されたボルト118で外壁部18に固定されている。
図3に示すように、上側水平部108における上壁部108aの上面には、ゴム等の弾性材料からなる帯状の第2緩衝材120が左右方向に延びて設けられている。通常時には、踏み面構成部34の後端部34bが第2緩衝材120に載置されている。第2緩衝材120の高さ(上下方向長さ)は、その上面と第1緩衝材88の上面とが同じ高さになるように定められている。
図6に示すように、上側水平部108における前壁部108cの前面には、左右方向に延びる線状の第2止水部材122が、複数のボルト124を用いて固定されている。図2に示すように、本実施形態では、第2止水部材122と第1止水部材68が切れ目無く連続して形成されており、全体として、U字状の止水部材126が構成されている。
以下には、遮水装置10の動作について説明する。図3に示すように、通常時には、遮水部材36が貯水ピット38に完全に収容されるとともに、踏み面構成部34が第1緩衝材88および第2緩衝材120に載置されている。これにより、階段12の下から3段目(上から2段目)の段差部24cの踏み面26が構成されている。第1緩衝材88および第2緩衝材120は、ゴム等の弾性材料で形成されているので、踏み面構成部34の「がたつき」や「位置ずれ」は生じ難い。
大雨、洪水および津波等が発生したとき、地表面G(図1)に溢れ出た水の水位が、下から2段目の段差部24bの踏み面26に到達すると、その水は、導水口84から導水路102を通して貯水ピット38に流入する。貯水ピット38に流入した水の水位が上昇すると、その水の浮力で遮水部材36が浮上し、踏み面構成部34を持ち上げながら貯水ピット38から上方に突出する。
図7に示すように、遮水部材36が最高位置に到達すると、突起部50の傾斜面50aが押圧部72の当接部72aに当接し、遮水部材36が後方に向けて押圧される。これにより、遮水部材36に設けられたスペーサー部材48が支柱40に設けられた凹部66に収容され、遮水部材36の後面36bが第1止水部材68および第2止水部材122に押し当てられる。この状態において、階段12を下から上に流れようとする水Wの流れが遮断される。地表面に溢れた水Wが引くと、貯水ピット38に貯留された水Wが排水管62から外部に排出され、貯水ピット38の内部の水位が徐々に低くなる。これに伴って、遮水部材36が徐々に降下し、貯水ピット38に完全に収容される。
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図3に示すように、踏み面構成部34の鉛直下方に貯水ピット38が設けられており、踏み面構成部34よりも下方の蹴込み面28に導水口84が設けられているので、階段12のスペースを有効活用して遮水装置10を設置できる。また、導水口84は、蹴込み面28に設けられているので、導水口84から雨水が浸入することを抑制できる。
図3に示すように、導水口84は、下から2段目以上の段差部24cの蹴込み面28に設けられているので、導水口84を歩道等の地表面Gから上方に離して配置できる。したがって、地表面Gを流れる水が導水口84に浸入することを防止できるとともに、地表面Gに存在するゴミ等が導水口84に詰まることを防止できる。また、隣り合う2つの脚部82の間に導水口84が設けられているので、導水口84の開口面積を広く確保できる。
図5に示すように、導水口84は、蹴込み面28を構成する蹴込み板100に形成された複数の貫通孔100aを有しているので、導水口84からゴミ等が入り込むことを抑制できる。
図1に示すように、貯水ピット38の一部は建造物14の外壁部18で構成されているので、貯水ピット38の材料を節約でき、施工コストを低く抑えることができる。また、第2受け部104を貯水ピット38の底部58に固定できるので、外壁部18の強度が不足する場合でも、第2受け部104を確実に支持できる。
なお、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。図8は、他の実施形態に係る遮水装置130の構成を示す鉛直断面図である。上述の実施形態では、第2受け部104を貯水ピット38の底部58に固定しているが、図8に示す遮水装置130のように、第2受け部132を外壁部18に固定してもよい。
図8に示す遮水装置130は、踏み面構成部34における水の流れの下流側の端部34bを下方から受ける第2受け部132と、第2受け部132を外壁部18に固定するための固定手段134とを備えている。第2受け部132は、上述の実施形態の第2受け部104(図6)と同様に、外壁部18の表面18aに沿って水平方向に延びて設けられた上側水平部136および下側水平部138と、外壁部18の表面18aに沿って鉛直方向に延びて設けられた複数の鉛直部140とを有している。下側水平部138(または鉛直部140)には、複数の貫通孔142が形成されている。固定手段134は、その一方端部が外壁部18に埋め込まれて固定されたアンカーボルト144と、アンカーボルト144に螺合されるナット146とを有している。第2受け部132を外壁部18に固定する際には、下側水平部138(または鉛直部140)の貫通孔142にアンカーボルト144が挿通され、このアンカーボルト144にナット146が螺合される。
この構成によれば、第2受け部132を外壁部18に固定できるので、第2受け部132を貯水ピット38の底部58にまで延ばして形成する必要がなく、第2受け部132の材料を節約して、施工コストを低く抑えることができる。
10…遮水装置、12…階段、14…建造物、24a〜24d…段差部、26…踏み面、28…蹴込み面、34…踏み面構成部、36…遮水部材、38…貯水ピット、84…導水口

Claims (7)

  1. 複数の段差部を有する階段の一部を構成するとともに、前記階段を下から上に流れようとする水の流れを遮断する遮水装置であって、
    前記階段の踏み面を構成する踏み面構成部と、
    前記踏み面構成部の鉛直下方に設けられた貯水ピットと、
    前記踏み面構成部よりも下方の前記階段の蹴込み面に設けられ、前記貯水ピットに前記水を導入するための導水口と、
    前記貯水ピットに収容され、前記貯水ピットに導入された前記水の浮力で浮上して、前記踏み面構成部を持ち上げながら前記貯水ピットから上方に突出する遮水部材とを備える、遮水装置。
  2. 前記導水口は、下から2段目以上の前記段差部の前記蹴込み面に設けられている、請求項1に記載の遮水装置。
  3. 前記踏み面構成部における前記水の流れの上流側の端部を下方から受ける第1受け部と、
    前記階段の幅方向に間隔を隔てて設けられ、前記第1受け部を下方から支持する複数の脚部とを備え、
    前記導水口は、隣り合う2つの前記脚部の間に設けられている、請求項1または2に記載の遮水装置。
  4. 前記導水口は、前記蹴込み面を構成する蹴込み板に形成された複数の貫通孔を有している、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遮水装置。
  5. 前記建造物は外壁部を有しており、
    前記貯水ピットの一部は前記外壁部で構成されている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遮水装置。
  6. 前記踏み面構成部における前記水の流れの下流側の端部を下方から受ける第2受け部と、
    前記第2受け部を前記貯水ピットの底部に固定するための固定手段とを備える、請求項5に記載の遮水装置。
  7. 前記踏み面構成部における前記水の流れの下流側の端部を下方から受ける第2受け部と、
    前記第2受け部を前記外壁部に固定するための固定手段とを備える、請求項5に記載の遮水装置。
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