JP2016108406A - 潤滑油組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸化安定性、極圧性能および摩擦特性に優れ、かつ電気絶縁性に優れる、潤滑油組成物を提供する。【解決手段】潤滑油基油ならびに、潤滑油組成物の全質量基準で(A)0.2質量%〜0.6質量%の無灰系分散剤、(B)0.7〜6.0質量%の、トリアリールホスフェート、トリアルキルホスフェートおよびトリアリールチオホスフェートから成る群から選ばれる少なくとも1の化合物、および(C)0.01〜0.08質量%の、下記式(I)または(II)で表わされる酸性リン酸エステルおよびそのアミン塩並びに下記式(III)で表される亜リン酸エステルから成る群から選ばれる少なくとも1の化合物、RO−P(=O)(OH)2(I)(RO)2P(=O)(OH) (II)(RO)2P(=O)H (III)[式中、Rは各々独立して、炭素数6〜18の脂肪族炭化水素基である]を含み、かつ硫黄系極圧剤を含まないことを特徴とする、潤滑油組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、潤滑油組成物に関する。特に、電気自動車やハイブリッド車等の電動モータ搭載車の変速機に好適に用いられる潤滑油組成物に関する。
近年、環境保護の観点から、ハイブリッド車や電気自動車が開発されており、これらは、電動モータを搭載している。このような自動車では、電動モータの冷却効果を高めるために、変速機用潤滑油が、電動モータの冷却にも用いられている。すなわち、変速機用潤滑油が電動モータに直接接触して冷却機能を果たしている。したがって、このような用途に用いられる潤滑油は、高い電気絶縁性を有することが求められる。
一方、一般的に、自動車の変速機に用いられる潤滑油として、自動変速機用潤滑油(ATF)や連続可変変速機用潤滑油(CVTF)が知られている。これらの変速機用潤滑油は、変速機用潤滑油として必要な特性、特に、酸化安定性、極圧性能、および湿式クラッチに良好な摩擦特性を付与することができるという特性(摩擦特性)を有するべく、種々の添加剤を特定の配合量で含有している。しかし、添加剤の添加は一般に、電気抵抗を低下させる。
現在、上記電動モータの冷却用として、これらの電気絶縁性に劣る変速機用潤滑油が流用されているため、電動モータの性能に一定の制限を加えざるをえない。そこで、変速機用潤滑剤として必要な特性を有し、かつ電気絶縁性に優れる潤滑油が求められている。
変速機用潤滑油組成物として、基油とともに、無灰系分散剤、硫黄系極圧剤およびリン系極圧剤を含むものが知られている(例えば、特許文献1)。上記組成物は、摩擦特性および耐焼付性能に優れ、金属ベルトタイプの無段変速機用として好適である。この文献は、上記組成物が電動モータ搭載車に使用されることやその電動モータの冷却に使用されることについて何ら記載しておらず、また、電気絶縁性に関する記載もない。また、上記組成物は、電気抵抗が必ずしも十分でなく、電気絶縁性が不十分である。
電動モータの冷却用としても使用される変速機用潤滑油組成物として、基油と、(A)炭化水素基含有ジチオリン酸亜鉛、(B)トリアリールホスフェート、(C)トリアリールチオホスフェートから選択されるリン系化合物とを含有し、80℃の体積抵抗率が1×10Ωm以上である組成物が提案されている(例えば、特許文献2)。また、(a)基油、(b)油溶性リン含有物質および(c)腐食防止剤を含む組成物が提案されている(例えば、特許文献3)。上記油溶性リン含有物質として、ジアルキルホスファイト、トリアルキルホスファイトおよびトリアルキルホスフェートが記載されている。また、基油とともに、(a)中性リン系化合物、(b)酸性リン酸エステルアミン塩および/または酸性亜リン酸エステル、および(c)硫黄系化合物を含む潤滑油組成物が提案されている(例えば、特許文献4)。これらの組成物はいずれも、電気絶縁性の点で必ずしも十分とは言えない。
特開平10−8081号公報 国際公開第02/097017号パンフレット 特開2008−195942号公報 国際公開第2011/080970号パンフレット
本発明の目的は、酸化安定性、極圧性能および摩擦特性に優れ、かつ電気絶縁性に優れる、潤滑油組成物を提供することである。
本発明者らは、リン含有物質として特定の化合物を含み、かつ硫黄系極圧剤を含まないことにより、上記目的が達成されることを見出した。
すなわち、本発明は、
潤滑油基油ならびに、潤滑油組成物の全質量基準で
(A)0.2質量%〜0.6質量%の無灰系分散剤、
(B)0.7〜6.0質量%の、トリアリールホスフェート、トリアルキルホスフェートおよびトリアリールチオホスフェートから成る群から選ばれる少なくとも1の化合物、および
(C)0.01〜0.08質量%の、下記式(I)または(II)で表わされる酸性リン酸エステルおよびそのアミン塩並びに下記式(III)で表される亜リン酸エステルから成る群から選ばれる少なくとも1の化合物、
RO−P(=O)(OH) (I)
(RO)P(=O)(OH) (II)
(RO)P(=O)H (III)
[式中、Rは各々独立して、炭素数6〜18の脂肪族炭化水素基である]
を含み、かつ硫黄系極圧剤を含まないことを特徴とする、潤滑油組成物である。
本発明の潤滑油組成物は、酸化安定性、極圧性能および摩擦特性に優れるとともに、電気絶縁性に優れる。したがって、電気自動車やハイブリッド自動車等の電動モータを搭載した自動車において、変速機用潤滑油としてだけでなく、電動モータの冷却用としても好適に使用することができる。
本発明の潤滑油組成物における基油は、鉱油、合成油およびこれらの任意の混合油を包含する。鉱油や合成油の種類については特に制限はなく、潤滑油の基油として使用されている慣用の鉱油および合成油の中から任意のものを適宜選択して用いることができる。
鉱油としては、例えば、溶剤精製、水添精製などの通常の精製法により得られるパラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油および中間基系鉱油などが挙げることができる。
合成油としては、例えば、ポリブテン、ポリオレフィン〔α−オレフィン単独重合体や共重合体(例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体)など〕、各種のエステル(例えば、ポリオールエステル、二塩基酸エステル、リン酸エステルなど)、各種のエーテル(例えば、ポリフェニルエーテルなど)、ポリグリコール、ポリグリコール誘導体(例えば、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールエステル、ポリオキシアルキレングリコールエーテルなど)、アルキルベンゼン、アルキルナフタレンおよびシリコーン油などを挙げることができる。
上記基油の粘度については特に制限はなく、潤滑油組成物の用途に応じて異なるが、温度100℃における動粘度が3〜15mm/sであることが好ましく、3〜8mm/sであることがより好ましい。100℃における動粘度が3mm/s以上であれば蒸発損失が少なく、一方15mm/s以下であれば、粘性抵抗による動力損失が小さく、燃費改善効果が得られる。
また、上記基油としては、環分析による%CAが3.0以下で硫黄分が50質量ppm以下のものが好ましく用いられる。ここで、環分析による%CAとは、環分析(n−d−M法)にて算出した芳香族分の割合(%)を示す。また、硫黄分は、JIS K2541に記載の方法に準拠して測定した値である。
%CAが3.0以下でかつ硫黄分が50質量ppm以下の基油は、良好な酸化安定性を有し、酸価の上昇やスラッジの生成を抑制し得ると共に、金属に対する腐食性の少ない潤滑油組成物を提供することができる。より好ましい%CAは1.0以下、さらには0.5以下であり、また、より好ましい硫黄分は30質量ppm以下である。
さらに、上記基油の粘度指数は、70以上が好ましく、より好ましくは100以上、さらに好ましくは120以上である。このような粘度指数を有する基油は、温度の変化による粘度変化が小さく、低い温度においても粘度改善効果が得られる。
基油の具体例として、例えば、API(アメリカ石油協会)による分類におけるグループIII及びグループIVの基油が挙げられる。
成分(A)
無灰系分散剤としては、分子内にアルカリ土類金属等の金属を含まないで、潤滑油基油に溶解又は均一に分散して、主としてスラッジ分散性能を発揮しうるものであれば特に制限はない。このようなものとしては、例えば、モノイミド、ビスイミド及びそれらのホウ素含有物などのイミド化合物(例えば、アルキル又はアルケニル置換基を有するコハク酸イミド化合物及びそれらのホウ素含有物)、ならびにアルキル又はアルケニル置換基を有するコハク酸アミド化合物、ベンジルアミン化合物、コハク酸エステル、コハク酸エステルアミド化合物及びそれらのホウ素含有物が挙げられ、これらの1種を単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。
この中で好ましい無灰系分散剤は、アルキル又はアルケニル置換基を有するコハク酸イミド化合物及びそれらのホウ素含有物(以下、単に「コハク酸イミド化合物」という場合がある)であり、これらは単独でも使用が可能であるが、混合してもよい。前記のコハク酸イミド化合物のアルキル又はアルケニル置換基としては、ポリブテニル基が好適である。ポリブテニル基の分子量は特に限定されないが、500〜5,000が好ましく、1,000〜4,000がより好ましい。また、コハク酸イミド化合物中の窒素含有量およびホウ素と窒素との含有量の比率(B/N比と表現されることがある)も任意のものを使用することができ、限定されることはないが、コハク酸イミド化合物中の窒素含有量としては、0.3〜2.0質量%が好ましく、0.5〜1.5質量%がより好ましい。コハク酸イミド化合物中のホウ素含有量としては、0.0〜1.5質量%が好ましく、0.0〜1.0質量%がより好ましい。したがって、コハク酸イミド化合物はホウ素を含有したものであってもなくてもよいが、B/N比は0.1〜1.0が好ましい。さらに、前記のコハク酸イミド化合物には、ビスイミドとモノイミドの2種類があり、そのいずれも使用可能であり、また、ビスイミドとモノイミドの両者を併用してもよい。
本発明において、上記無灰系分散剤の量は、潤滑油組成物の全質量に基づき、0.2〜0.6質量%、好ましくは0.2〜0.4質量%、より好ましくは0.2〜0.3質量%である。上記上限を超えると、十分な電気絶縁性が得られず、上記下限未満では、十分な摩擦特性や酸化安定性が得られない。
成分(B)
成分(B)は、トリアリールホスフェート、トリアルキルホスフェートおよびトリアリールチオホスフェートから成る群から選ばれる1以上である。
上記トリアリールホスフェートおよびトリアリールチオホスフェートのアリール基は、フェニル基、および炭素数1〜10、好ましくは1〜5のアルキル置換基を1以上有するフェニル基を包含する。上記トリアリールホスフェートおよびトリアリールチオホスフェート中の3つのアリール基は同じでも異なっていても良い。上記トリアルキルホスフェートのアルキル基は、炭素数1〜18のアルキル基が好ましく、特に炭素数4〜12のアルキル基が好ましい。上記トリアルキルホスフェート中の3つのアルキル基は同じでも異なっていても良い。上記トリアリールホスフェートおよびトリアリールチオホスフェートのアリール基におけるアルキル置換基および上記トリアルキルホスフェートのアルキル基の炭素数がそれぞれ上記上限を超えると溶解性が悪化し、取り扱いが困難になる場合がある。
成分(B)の具体例としては、例えばトリフェニルホスフェート、トリ(メチルフェニル)ホスフェート、トリ(エチルフェニル)ホスフェート、トリ(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリヘキシルホスフェート、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリフェニルチオホスフェート、トリ(メチルフェニル)チオホスフェート、トリ(エチルフェニル)チオホスフェートおよびトリ(イソプロピルフェニル)チオホスフェートが挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。特にトリ(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェートおよびトリフェニルチオホスフェートが好ましい。
成分(B)の量は、潤滑油組成物の全質量の0.7〜6.0質量%、好ましくは0.9〜3.0質量%、より好ましくは1.0〜2.0質量%である。上記下限未満の場合には、十分な摩耗特性を得ることができず、上記上限を超えると、電気絶縁性に劣ったり、添加量に見合った効果が発現しない場合がある。
成分(C)
成分(C)は、下記式(I)または(II)で表わされる酸性リン酸エステルおよびそのアミン塩、並びに下記式(III)で表される亜リン酸エステルから成る群から選ばれる少なくとも1の化合物である。
RO−P(=O)(OH) (I)
(RO)P(=O)(OH) (II)
(RO)P(=O)H (III)
上記式中、Rは各々独立して、炭素数6〜18、好ましくは7〜12、より好ましくは8〜10の脂肪族炭化水素基である。上記炭素数が下限未満の場合には、電気絶縁性が十分でなく、上記上限を超えると溶解性が悪化し、取り扱いが困難となることがあり好ましくない。
上記酸性リン酸エステルとしては、例えばモノヘキシルアシッドホスフェート、モノヘプチルアシッドホスフェート、モノオクチルアシッドホスフェート、モノ(2−エチルヘキシル)アシッドホスフェート、モノノニルアシッドホスフェート、モノデシルアシッドホスフェート、モノウンデシルアシッドホスフェート、モノラウリルアシッドホスフェート、ジヘキシルアシッドホスフェート、ジヘプチルアシッドホスフェート、ジオクチルアシッドホスフェート、ビス(2−エチルヘキシル)アシッドホスフェート、ジノニルアシッドホスフェート、ジデシルアシッドホスフェート、ジウンデシルアシッドホスフェートおよびジラウリルアシッドホスフェートが挙げられる。
上記酸性リン酸エステルのアミン塩は、上記酸性リン酸エステルに残存する酸性水素の一部又は全部をアミン化合物によって中和することにより得ることができる。アミン化合物としては、例えば一般式R’NH3−p(pは1又は2)で表されるモノ置換アミン化合物およびジ置換アミン化合物が挙げられる。上記式中、R’は直鎖構造、分岐構造又は環状構造を有する、炭素数4〜24、好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数10〜18の炭化水素基である。この炭化水素基としては、アルキル基及びアルケニル基が好ましく、具体的にはミリスチル基、パルミチル基及びステアリル基等のアルキル基及びオレイル基等のアルケニル基が好ましい。上記アミン化合物は、1種を単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
亜リン酸エステルとしては、例えばジヘキシルハイドロゲンホスファイト、ビス(2-エチルヘキシル)ハイドロゲンホスファイト、ジオクチルハイドロゲンホスファイト、ジカプリルハイドロゲンホスファイト、ジラウリルハイドロゲンホスファイト、ジミリスチルハイドロゲンホスファイト、ジパルミチルハイドロゲンホスファイト、ジステアリルハイドロゲンホスファイトおよびジオレイルハイドロゲンホスファイト等が挙げられる。特にジヘキシルハイドロゲンホスファイト、ビス(2-エチルヘキシル)ハイドロゲンホスファイトおよびジオクチルハイドロゲンホスファイトが好ましい。
成分(C)は1種類を単独でまたは2種類以上を混合して添加することができる。成分(C)の量は、潤滑油組成物の全質量の0.01〜0.08質量%であり、好ましくは0.02〜0.07質量%、より好ましくは0.02〜0.06質量%である。上記下限未満では十分な摩擦特性を得ることができず、上記上限以上では十分な電気絶縁性が得られない場合がある。
本発明の潤滑油組成物は、上記成分(A)、(B)及び(C)を含むことに加えて、電気絶縁性を確保する観点から、硫黄系極圧剤を含有しないことを特徴とする。一般に硫黄系極圧剤はS系極圧剤、P系極圧剤及びS-P系極圧剤がある。本発明にて含有しない硫黄系極圧剤とはS系極圧剤を意味し、例えば、動植物油や合成油の硫化物である硫化油脂、硫化オレフィン、ジヒドロカルビルポリサルファイド、硫化鉱油、チオカーバメート化合物、チオテルペン化合物およびジアルキルチオジプロピオネート化合物などを包含する。なお、硫黄系極圧剤とリン系極圧剤を併用したとしても電気絶縁性を確保することはできない(後述の比較例4)。
本発明の潤滑油組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、必要に応じて、その他の添加剤、例えば粘度指数向上剤、酸化防止剤、金属不活性剤、金属系清浄剤、流動点降下剤、消泡剤などを適宜添加することができる。
粘度指数向上剤としては、ポリメタクリレート、オレフィンコポリマー(ポリイソブチレン、エチレン−プロピレン共重合体)、ポリアルキルスチレン、スチレン−ブタジエン水添共重合体およびスチレン−無水マレイン酸エステル共重合体等が挙げられる。粘度指数向上剤は、潤滑油組成物の全量に対して、3〜35質量%、好ましくは4〜30質量%となる量で配合されるのがよい。また、分散型、非分散型のいずれのポリマーを使用することができ、重量平均分子量についても特に限定されないが、5,000〜3,000,000が好ましく、10,000〜1,000,000がさらに好ましく、10,000〜300,000がより一層好ましい。
酸化防止剤としては、アルキル化ジフェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキル化フェニル−α−ナフチルアミンおよび4,4’−テトラメチル−ジアミノジフェニルメタン等のアミン系酸化防止剤、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、4,4’−メチレンビス−(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)および4,4’−チオビス(6−ジ−tert−ブチル−o−クレゾール)等のフェノール系酸化防止剤、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート等の硫黄系酸化防止剤、ホスファイト等のリン系酸化防止剤、さらにジチオリン酸亜鉛等が挙げられ、特に、アミン系酸化防止剤およびフェノール系酸化防止剤が好ましく用いられる。酸化防止剤は、潤滑油組成物の全量に対して0.05〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%となる量で配合されるのがよい。
金属不活性化剤としては、ベンゾトリアゾール、トリアゾール誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体およびチアジアゾール誘導体等が挙げられる。金属不活性化剤は、潤滑油組成物の全量に対して0.01〜3質量%、好ましくは0.01〜2質量%となる量で配合されるのがよい。
金属系清浄剤としては、Ca、Mg、BaおよびNa等の金属のスルホネート、フェネート、サリシレート及びホスホネートが挙げられる。金属系清浄剤は、潤滑油組成物の全量に対して5質量%以下、好ましくは3質量%以下となる量で配合されるのがよい。
流動点降下剤としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化パラフィンとナフタレンとの縮合物、塩素化パラフィンとフェノールとの縮合物、ポリメタクリレートおよびポリアルキルスチレン等が挙げられる。特に、ポリメタクリレートが好ましく用いられる。流動点降下剤は、潤滑油組成物の全量に対して0〜10質量%、好ましくは0〜8質量%となる量で配合されるのがよい。
消泡剤としては、例えば、ジメチルシリコーン希釈物等のジメチルポリシロキサン等が挙げられる。消泡剤は、潤滑油組成物の全量に対して0.0001〜1質量%、好ましくは0.001〜0.7質量%となる量で配合されるのがよい。
さらに、腐蝕防止剤も所望に応じて使用することができる。
その他に、摩耗防止剤として、ジチオリン酸亜鉛、ジチオリン酸金属塩(Pb、Sb、Moなど)、ジチオカルバミン酸金属塩(Zn、Pb、Sb、Moなど)、ナフテン酸金属塩(Pbなど)、脂肪酸金属塩(Pbなど)、ホウ素化合物等を所望に応じて配合してもよい。
本発明の潤滑油組成物は、JIS C2101(電気絶縁油試験)に準拠し、電圧10V、温度160℃で測定される体積抵抗率が1.2×1010Ωcm以上であり、したがって、電気絶縁性に優れる。そのため、本発明の潤滑油組成物は、電気自動車やハイブリッド自動車等の電動モータを搭載した自動車において、変速機用潤滑油としてだけでなく、電動モータの冷却用としても好適に使用することができる。
以下に、本発明を実施例により説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1〜12および比較例1〜9
下記に示す成分を表1に示す量(質量%)で配合して潤滑油組成物を調製した。
基油:鉱油(API、グループIII)(100℃での動粘度3.4mm/s、粘度指数111)
粘度指数向上剤:メタクリル酸エステル重合体、(非分散型、重量平均分子量30,000)
酸化防止剤:フェノール系とジフェニルアミン系との併用
金属不活性化剤:ベンゾトリアゾール系とチアゾール系との併用
TAP:トリアリールホスフェート(アリール:イソプロピルフェニル)
TEHP:トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート
TATP:トリアリールチオホスフェート(アリール:フェニル)
C8−AP:モノオクチルアッシドホスフェートとジオクチルアッシドホスフェートとの混合物
C18−AP:モノステアリルアッシドホスフェートとジステアリルアッシドホスフェートとの混合物
C8−APOAS:C8−APのオレイルアミン塩
C8−P:ビス(2−エチルヘキシル)ハイドロゲンホスファイト(亜リン酸エステル)
C4−AP:モノブチルアッシドホスフェートとジブチルアッシドホスフェートとの混合物
ARP:アリール酸性リン酸エステル(モノフェニルホスフェート)
PIBSI:ポリイソブテニルコハク酸イミド(ポリイソブテニル基の数平均分子量3000、窒素含有量1質量%、ホウ素含有量0.2質量%、ビスイミドタイプ)
SO:硫化オレフィン
得られた潤滑油組成物について、下記試験(1)〜(4)を行った。結果を表1及び2に示す。
(1)体積抵抗率
JIS C2101(電気絶縁油試験)に準拠し、電圧10V、温度160℃での体積抵抗率を測定した。体積抵抗率は一般に、温度の上昇とともに低下するので、変速機内で実際に達し得る最高温度を想定して上記温度を決定した。160℃での体積抵抗率が1.2×1010Ωcm以上であれば、本発明の目的を満たすと判断される。
(2)極圧性能試験(耐摩耗試験)
ASTM D2783(シェル四球試験)に準拠し、回転数を1760rpmとして、剛球に生じる摩耗痕の径が一定値を超えたときの荷重(初期焼付け荷重:ISL)を極圧性能として評価した。初期焼付け荷重が80kg以上であれば、本発明の目的を満たすと判断される。
(3)酸化安定性試験
JASO M315−04(酸化安定度試験(Indiana Stirring Oxidation Test:ISOT))に準拠し、潤滑油組成物を150℃で96時間、かき混ぜ棒で攪拌し、ワニス棒へのラッカー状物質またはスラッジの付着の有無を目視評価した。付着物なしであれば、本発明の目的を満たすと判断される。
(4)摩擦特性試験
JASO M348に準拠し、SAE No.2試験機(摩擦特性試験機)を使用して、変速時の摩擦特性を以下のように評価した。自動変速機の湿式クラッチ板を回転させながらスチール板に係合させ、停止する途中の1800rpmにおける摩擦係数μを測定した。これを3000サイクル繰り返したときの摩擦係数μが0.13以上であれば、本発明の目的を満たすと判断される。
Figure 2016108406
Figure 2016108406
表1から明らかなように、本発明の組成物は、極圧性能、酸化安定性および摩擦特性に優れるとともに、体積抵抗率が1.2×1010Ωcm以上であり、したがって、電気絶縁性にも優れる。
一方、表2から明らかなように、成分(A)の量が本発明の範囲未満である比較例1の組成物は摩擦特性に劣り、成分(A)の量が本発明の範囲より多い比較例2の組成物は電気絶縁性に劣る。成分(B)の量が本発明の範囲未満である比較例8の組成物は摩擦特性に劣る。比較成分(C)として、炭化水素基が芳香族である酸性リン酸エステルを使用した比較例6の組成物は電気絶縁性に劣り、成分(B)の量が本発明の範囲より多い比較例5の組成物は電気絶縁性に劣る。成分(C)を含まない比較例7の組成物は摩擦特性に劣り、成分(C)の量が本発明の範囲より多い比較例3の組成物は電気絶縁性に劣る。比較成分(C)として、炭素数が本発明の範囲より少ない酸性リン酸エステルを使用した比較例9の組成物は電気絶縁性に劣る。成分(B)及び(C)に硫黄系極圧剤を併用した比較例4の組成物は、電気絶縁性に劣る。

Claims (3)

  1. 潤滑油基油ならびに、潤滑油組成物の全質量基準で
    (A)0.2質量%〜0.6質量%の無灰系分散剤、
    (B)0.7〜6.0質量%の、トリアリールホスフェート、トリアルキルホスフェートおよびトリアリールチオホスフェートから成る群から選ばれる少なくとも1の化合物、および
    (C)0.01〜0.08質量%の、下記式(I)または(II)で表わされる酸性リン酸エステルおよびそのアミン塩並びに下記式(III)で表される亜リン酸エステルから成る群から選ばれる少なくとも1の化合物、
    RO−P(=O)(OH) (I)
    (RO)P(=O)(OH) (II)
    (RO)P(=O)H (III)
    [式中、Rは各々独立して、炭素数6〜18の脂肪族炭化水素基である]
    を含み、かつ硫黄系極圧剤を含まないことを特徴とする、潤滑油組成物。
  2. 160℃での体積抵抗率が1.2×1010Ωcm以上であることを特徴とする、請求項1に記載の潤滑油組成物。
  3. 電動モータを搭載した自動車の変速機用である、請求項1又は2に記載の潤滑油組成物。

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