JP2016107868A - 音声制御システム、車載装置、音声制御方法 - Google Patents

音声制御システム、車載装置、音声制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】イヤホンやヘッドフォンを装着している同乗者と運転者との意思の疎通を容易にする。【解決手段】音声を再生して再生した該音声をイヤホンまたはヘッドフォンを介して出力する再生機器と、再生機器と通信可能に接続された車載装置とを有する。そして、車載装置は、運転者による入力を検出すると、再生機器に対して音声の出力を抑制させる抑制信号を送信する。再生機器は、抑制信号を受信するとイヤホンまたはヘッドフォンから出力中の音声の出力を抑制する。こうすれば、運転者は、同乗者と会話がしたいときは、所定の入力を行うことによって、同乗者が装着しているイヤホンやヘッドフォンからの音声の出力を停止することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、運転者と同乗者との意思の疎通を容易にする技術に関する。
車両の運転者は、同乗者と会話をすることによって意思の疎通を図りたいと思うことがある。例えば、運転中に見える景色について感想を言い合ったり、目的地への道順について相談したり、昼食に何処で何を食べるかを相談したいと思うことがある。また、特別な目的がなくても、同乗者と会話することによって、楽しい気分を共用したいと思うこともある。
その一方で、近年は、スマートフォンや後席ディスプレイ等の再生機器が発達してきており、同乗者は、再生機器にて再生されるコンテンツ(楽曲やゲーム、動画など)を楽しむことがある。もっともこのような場合は、同乗者はイヤホンやヘッドフォンを装着して再生中のコンテンツの音声(コンテンツ音声)を聞いていることが多いので、運転者が呼び掛けてもそのことに気付かないことがある。
そこで、再生中のコンテンツ音声に重ねて、同乗者に対するメッセージ音声をイヤホンやヘッドフォンから出力する技術が提案されている(特許文献1)。こうすると、同乗者がイヤホンやヘッドフォンを装着していたとしても、同乗者の耳にメッセージを届けることができる。
特開2013−134700号公報
しかし、上述の提案された技術は、同乗者にメッセージを伝えることはできるものの、運転者は同乗者と意思の疎通を十分に図ることができないという問題があった。すなわち、運転者が同乗者と会話をしようとしても、イヤホンやヘッドフォンから出力されている音声が妨げとなって同乗者は運転者との会話に集中することができない。このため、声の調子や話し方などの微妙なニュアンスを含めて伝えることができず、意思の疎通を十分に図ることができないという問題があった。
この発明は、従来技術が有する上述した課題に鑑みてなされたものであり、イヤホンやヘッドフォンを装着している同乗者と運転者との意思の疎通を容易にする技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明の音声制御システムは、音声を再生して再生した該音声をイヤホンまたはヘッドフォンを介して出力する再生機器と、再生機器と通信可能に接続された車載装置とを有する。そして、車載装置は、運転者による入力を検出すると、再生機器に対して音声の出力を抑制させる抑制信号を送信する。再生機器は、抑制信号を受信するとイヤホンまたはヘッドフォンから出力中の音声の出力を抑制する。
こうすれば、運転者は、同乗者と会話がしたいときは、所定の入力を行うことによって、同乗者が装着しているイヤホンやヘッドフォンからの音声の出力を停止することができる。音声の出力されなくなったイヤホンやヘッドフォンは本来の機能が停止された状態であるので、同乗者はこのようなイヤホンやヘッドフォンを外す可能性が高い。そして、このように同乗者がイヤホンやヘッドフォンを外した場合は、運転者と同乗者との会話を妨げるものがなくなるので、同乗者を運転者との会話に集中させることができ、意思の疎通を十分に図らせることができる。
本実施例の車載装置100と再生機器200(後席ディスプレイ201または携帯端末202)とが通信可能に接続された音声制御システムを搭載した車両1を示す説明図である。 車載装置100と再生機器200とが通信可能に接続された音声制御システムの大まかな内部構成を示す説明図である。 本実施例の車載装置100が実行する信号送信処理の前半部分のフローチャートである。 本実施例の車載装置100が実行する信号送信処理の後半部分のフローチャートである。 本実施例の再生機器200が実行する信号対応処理のフローチャートである。 本実施例の音声制御システムの機能を概念的に示す説明図である。 本実施例の音声制御システムの別態様の機能を概念的に示す説明図である。 変形例の車載装置100と再生機器200とが通信可能に接続された音声制御システムの大まかな内部構成を示す説明図である。 変形例の車載装置100が実行する状態確認処理のフローチャートである。 変形例の再生機器200が実行する状態応答処理のフローチャートである。 変形例の音声制御システムの処理内容を概念的に示す説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために実施例について説明する。
A.装置構成 :
図1には、車載装置100を搭載した車両1が示されている。図示されるように車載装置100には、運転席前方のインストルメントパネルに設けられたタッチパネル式の表示装置からなる入力操作部101が通信可能に接続されている。入力操作部101にはメニュー項目が表示され、所定のメニュー項目に運転者の指が接触(タッチ)すると、接触されたメニュー項目を示す情報が車載装置100に伝えられる。これにより、車載装置100は、運転者が所定のメニュー項目を選択したことを検出する。
また、車載装置100には、後部座席の前方に設けられた後席ディスプレイ201も通信可能に接続されている。後席ディスプレイ201は、車載装置100と独立して、楽曲やゲーム、動画などの各種コンテンツを再生可能である。後部座席の乗員(同乗者)は、後席ディスプレイ201の表示部にてコンテンツの画像を見ることができると共に、後席ディスプレイ201に接続されたイヤホン201eやヘッドフォン(図示省略)を装着することで、コンテンツの音声(コンテンツ音声)を聞くことができる。
また、車載装置100には、後部座席の乗員(同乗者)が携帯するスマートフォン等の携帯端末202も、通信可能に接続されることがある。例えば、近距離無線通信規格の1つであるブルートゥース(登録商標)の信号を送受信可能に接続されることがある。この場合は、携帯端末202の機器識別情報の1つであるBDアドレスを車載装置100に記憶する処理(初期登録処理)を予め行っておく。初期登録処理を行った後は、車載装置100からBDアドレス宛に各種信号を送信することによって、該各種信号が携帯端末202に送信される。
尚、当然ながら、携帯端末202は各種コンテンツを再生可能であり、後部座席の乗員は、携帯端末202の表示部にてコンテンツの画像を見ることができると共に、携帯端末202に接続されたイヤホン202eやヘッドフォン(図示省略)を装着することで、コンテンツ音声を聞くことができる。
本実施例では、後席ディスプレイ201および携帯端末202の両方または一方が車載装置100に通信可能に接続された上述のようなシステム(音声制御システム)が、本発明における「音声制御システム」に対応する。
尚、以下では、後席ディスプレイ201と携帯端末202とを特に区別しない場合は、これらをまとめて「再生機器200」と表現する。また、イヤホン201eとイヤホン202eとを特に区別しない場合は、これらをまとめて「イヤホン200e」と表現する。
図2には、本実施例の車載装置100と再生機器200とが通信可能に接続された音声制御システムの大まかな内部構成が示されている。図示されるように本実施例の車載装置100は、入力検出部11と、会話操作判定部12と、可否情報記憶部13と、予告可否判定部14と、予告信号送信部15と、停止可否判定部16と、停止信号送信タイミング判定部17と、停止信号送信部18とを備えている。
尚、これら8つの「部」は、車載装置100の内部を便宜的に分類した抽象的な概念であり、車載装置100が物理的に8つの部分に区分されることを表すものではない。従って、これらの「部」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして実現することもできるし、LSIやメモリーを含む電子回路として実現することもできるし、更にはこれらを組合せることによって実現することもできる。
入力検出部11は、入力操作部101に対する運転者の操作を検出する。会話操作判定部12は、入力検出部11が検出した運転者の操作に基づいて、入力操作部101に対する運転者の操作が「通常会話操作」であるか「緊急会話操作」であるかを判定する。ここで、本実施例において運転者は、後部座席の乗員と通常の会話がしたいとき、例えば、昼食に何処で何を食べるかを相談したいときは、「通常会話操作」を行う。これに対して、後部座席の乗員と緊急の会話がしたいとき、例えば、交差点の直前で該交差点を直進すべきか否かを相談するときは、「緊急会話操作」を行う。
これらの「通常会話操作」および「緊急会話操作」は次のように行われる。例えば、入力操作部101に、運転者が選択可能なメニュー項目として「通常会話」を示す画像(通常会話アイコン)と「緊急会話」を示す画像(緊急会話アイコン)とを表示する。そして、運転者は、通常の会話がしたいときは「通常会話操作」として「通常会話アイコン」を選択し、緊急の会話がしたいときは「緊急会話操作」として「緊急会話アイコン」を選択する。当然ながら、会話操作判定部12は、「通常会話アイコン」が選択された場合は「通常会話操作」が行われたと判定し、「緊急会話アイコン」が選択された場合は「緊急会話操作」が行われたと判定する。
尚、入力操作部101に、「通常会話アイコン」や「緊急会話アイコン」を表示せず、単に「会話」を示す画像(会話アイコン)を表示することとしてもよい。この場合、会話操作判定部12は、「会話アイコン」が所定時間内に1回だけ操作されたら「通常会話操作」が行われたと判定し、「会話アイコン」が所定時間内に複数回操作されたら(いわゆる連打が行われたら)「緊急会話操作」が行われたと判定する。こうすると、次のような利点がある。すなわち、運転者が緊急の会話を行いたい場合は、「通常会話アイコン」と「緊急会話アイコン」とを見分ける余裕がない可能性がある。さらに、人間は急いでいるときに所定の操作部を操作する必要がある場合は、所定の操作部へ同一の動作を連続で行うことが多い(特に押す操作が必要な場合はいわゆる連打をすることが多い)。この点、「会話アイコン(所定の操作部)」を連打することで「緊急会話操作」が行われたこととすると、運転者が緊急の会話を行いたいときの自然な動作(行いがちな動作)で「緊急会話操作」を行わせることができ、操作性を高めることができる。
また、入力操作部101として、タッチパネル式の表示装置に代えて、インストルメントパネルやステアリングに設けられたスイッチ類を採用し、該スイッチ類が操作されたときに上述の「通常会話操作」や「緊急会話操作」が行われたと判定することとしてもよい。
停止信号送信部18は、「緊急会話操作」が行われた場合に、再生機器200に対して、イヤホン200eからのコンテンツ音声の出力を停止させる停止信号を送信する。
ここで、詳しくは後述するが、本実施例の車載装置100は、「緊急会話操作」が行われた場合だけでなく、「通常会話操作」が行われた場合にも、イヤホン200eからのコンテンツ音声の出力を停止させる停止信号を送信することがある。ただし、「通常会話操作」が行われた場合は、停止信号を送信する前に、再生機器200にコンテンツ音声の出力停止を予告させるための予告信号を送信する。また、「通常会話操作」が行われた場合は、予告信号および停止信号の受信を許可している再生機器200に対して、予告信号および停止信号を送信する(受信を拒否している再生機器200には送信しない)。可否情報記憶部13には、各再生機器200に対応付けて、予告信号の受信許可/受信拒否を示す情報、および、停止信号の受信許可/受信拒否を示す情報(これらの情報をまとめて「可否情報」という)が記憶されている。尚、可否情報は、各再生機器200において(乗員によって)設定され、所定周期毎に再生機器200から車載装置100に対して送信される。車載装置100は、再生機器200から可否情報を受信するたびに、該可否情報を可否情報記憶部13に記憶する。
予告可否判定部14は、「通常会話操作」が行われた場合において、所定の再生機器200について予告信号の受信を許可しているか否かを、可否情報記憶部13に記憶された可否情報に基づいて判定する。予告信号送信部15は、予告信号の受信を許可している再生機器200に予告信号を送信する。
また、停止可否判定部16は、「通常会話操作」が行われた場合において、所定の再生機器200について停止信号の受信を許可しているか否かを、可否情報記憶部13に記憶された可否情報に基づいて判定する。停止信号送信タイミング判定部17は、停止信号を送信するタイミングであるか否かを判定する。本実施例では、予告信号を送信してから所定時間経過後(例えば5秒後)が停止信号を送信するタイミングとして設定されている。従って、停止信号送信タイミング判定部17は、予告信号を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する。この場合の停止信号送信部15は、停止信号を送信するタイミングで、停止信号の受信を許可している再生機器200に停止信号を送信する。
尚、本実施例では、入力検出部11が本発明における「入力検出手段」に対応し、停止信号が本発明における「抑制信号」に対応し、停止信号送信部18が本発明における「抑制信号送信手段」に対応し、予告信号送信部15が本発明における「予告信号送信手段」に対応する。
図2には、上述した車載装置100の内部構造以外にも、再生機器200の内部構造も示されている。図示されるように本実施例の再生機器200は、音声データ記憶部21と、予告音声出力部22と、コンテンツ音声出力部23と、出力停止部24とを備えている。
尚、これら4つの「部」も、再生機器200の内部を便宜的に分類した抽象的な概念であり、再生機器200が物理的に4つの部分に区分されることを表すものではない。従って、これらの「部」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして実現することもできるし、LSIやメモリーを含む電子回路として実現することもできるし、更にはこれらを組合せることによって実現することもできる。
音声データ記憶部21には、各種コンテンツの音声データや、後述する予告音声の音声データが記憶されている。コンテンツ音声出力部23は、音声データ記憶部21から各種コンテンツの音声データを読み出し、該音声データに基づくコンテンツ音声をイヤホン200eから出力する。予告音声出力部22は、車載装置100から予告信号を受信すると、音声データ記憶部21から予告音声の音声データを読み出し、該音声データに基づく予告音声をイヤホン200eから出力する。予告音声(予告情報)は、コンテンツ音声の出力停止を予告する音声であり、例えば、「運転者が会話を希望しています。コンテンツ音声の出力をもうすぐ停止します」という音声である。出力停止部24は、車載装置100から停止信号を受信すると、コンテンツ音声出力部23によるコンテンツ音声の出力を停止させる。尚、再生機器200は、表示部も備えており、該表示部にて各種コンテンツの画像を表示することが可能であるが、該表示部については図示を省略する。
尚、本実施例では、出力停止部24が本発明における「抑制手段」に対応する。
以下では、上述した車載装置100によって実行される信号送信処理、および、上述した再生機器200によって実行される信号対応処理について説明する。
B.車載装置100によって実行される信号送信処理 :
図3および図4には、車載装置100によって実行される信号送信処理のフローチャートが示されている。この処理は、タイマ割り込み処理として所定時間毎(例えば、0.5秒毎)に実行される。
図示されるように、車載装置100は信号送信処理を開始すると先ず、運転者によって入力操作部101に対する操作が行われたか否かを判断する(S101)。その結果、入力操作部101に対する操作が行われた場合は(S101:yes)、その操作が「緊急会話操作」であるか否か(「通常会話操作」であるか)を判定する(S102)。
そして、「緊急会話操作」が行われた場合は(S102:yes)、通信可能な再生機器200が存在するか否かを判断する(S103)。その結果、通信可能な再生機器200が存在する場合は(S103:yes)、その再生機器200を停止信号(イヤホン200eからのコンテンツ音声の出力を停止させる停止信号)の送信先として記憶する(S104)。例えば、車載装置100に後席ディスプレイ201が接続されている場合は、後席ディスプレイ201が接続された通信ポートや後席ディスプレイ201のMACアドレス等を停止信号の送信先として記憶する。また、初期登録された携帯端末202が存在する場合は、その携帯端末202のBDアドレスやMACアドレス等を送信先として記憶する。
こうして通信可能な再生機器200を停止信号の送信先として記憶したら(S104)、他に通信可能な再生機器200が存在するか否かを判断する(S105)。その結果、他に通信可能な再生機器200が存在する場合は(S105:yes)、その再生機器200も停止信号の送信先として記憶する(S104)。すなわち、S104、S105の処理を繰り返すことによって、通信可能な再生機器200の全てを停止信号の送信先として記憶する。そして、停止信号の送信先として記憶された再生機器200に対して、停止信号を送信する(S106)。尚、通信可能な再生機器200が全く存在しない場合は(S103:no)、当然ながら、停止信号は送信しない(S104〜S106の処理を省略する)。
以上のように本実施例の車載装置100は、運転者によって「緊急会話操作」が行われると、通信可能な再生機器200の全てに対して、イヤホン200eからのコンテンツ音声の出力を停止させる停止信号を送信する。これに対して、運転者によって「通常会話操作」が行われた場合は(S102:no)、図4に示すフローチャートに移り、S103の処理と同様に、通信可能な再生機器200が存在するか否かを判断する(S107)。そして、通信可能な再生機器200が存在する場合は(S107:yes)、可否情報記憶部13(図2参照)に記憶された可否情報に基づいて、通信可能な再生機器200が予告信号(コンテンツ音声の出力停止を予告させるための予告信号)の受信を許可しているか否かを判定する(S108)。その結果、予告信号の受信を許可している場合は(S108:yes)、その再生機器200を予告信号の送信先として記憶する(S109)。これに対して、通信可能な再生機器200が予告信号の受信を拒否している場合は(S108:no)、その再生機器200は予告信号の送信先としては記憶しない(S109の処理を省略する)。
こうして、通信可能であり且つ予告信号の受信を許可している再生機器200を予告信号の送信先として記憶したら(S109)、他に通信可能な再生機器200が存在するか否かを判断する(S110)。その結果、他に通信可能な再生機器200が存在する場合は(S110:yes)、その再生機器200についても、予告信号の受信を許可しているか否を判断し(S108)、予告信号の受信を許可していれば(S108:yes)、予告信号の送信先として記憶する(S109)。すなわち、S108〜S110の処理を繰り返すことによって、通信可能であり且つ予告信号の受信を許可している再生機器200の全てを予告信号の送信先として記憶する。そして、予告信号の送信先として記憶された再生機器200に対して、予告信号を送信する(S111)。こうして、予告信号を送信したら(S111)、停止信号の送信タイミングを判定するために、予告信号を送信してからの経過時間(以下「予告送信後時間」という)の計測を開始する(S112)。
尚、通信可能であり且つ予告信号の受信を許可している再生機器200が全く存在しない場合は、当然ながら、予告信号は送信せず、予告送信後時間の計測も開始しない(S108〜S112の処理を省略する)。
以上のように本実施例の車載装置100は、運転者によって「通常会話操作」が行われると、通信可能であり且つ予告信号の受信を許可している再生機器200の全てに対して、コンテンツ音声の出力停止を予告させるための予告信号を送信する。そして、予告送信後時間の計測を開始する。
運転者によって「通常会話操作」が行われた場合は更に、予告送信後時間の計測中であるか否かを判断する(S113)。予告送信後時間の計測を開始した直後は当然ながら、予告送信後時間の計測中であるので(S113:yes)、続いて、予告送信後時間が所定時間(例えば5秒)に達したか否か(すなわち、停止信号を送信するタイミングであるか否か)を判断する(S114)。そして、未だ予告送信後時間が所定時間に達していない場合は(S114:no)、そのまま図3および図4に示す信号送信処理を終了する。この場合は、次回以降の信号送信処理において、運転者による操作がないと判断されれば(図3のS101:no)、再び、図4のS113の処理で予告送信後時間の計測中であると判断されて(S113:yes)、予告送信後時間が所定時間に達したか否かが判断される(S114)。すなわち、予告送信後時間の計測中であれば、繰り返し、予告送信後時間が所定時間に達したか否かが判断される(S114)。
そして、予告送信後時間が所定時間に達したら(S114:yes)、S107の処理と同様に、通信可能な再生機器200が存在するか否かを判断する(S115)。そして、通信可能な再生機器200が存在する場合は(S115:yes)、可否情報記憶部13(図2参照)に記憶された可否情報に基づいて、通信可能な再生機器200が停止信号の受信を許可しているか否かを判定する(S116)。その結果、停止信号の受信を許可している場合は(S116:yes)、その再生機器200を停止信号の送信先として記憶する(S117)。これに対して、通信可能な再生機器200が停止信号の受信を拒否している場合は(S116:no)、その再生機器200は停止信号の送信先としては記憶しない(S117の処理を省略する)。
こうして、通信可能であり且つ停止信号の受信を許可している再生機器200を停止信号の送信先として記憶したら(S117)、他に通信可能な再生機器200が存在するか否かを判断する(S118)。その結果、他に通信可能な再生機器200が存在する場合は(S118:yes)、その再生機器200についても、停止信号の受信を許可しているか否を判断し(S116)、停止信号の受信を許可していれば(S116:yes)、停止信号の送信先として記憶する(S117)。すなわち、S116〜S118の処理を繰り返すことによって、通信可能であり且つ停止信号の受信を許可している再生機器200の全てを停止信号の送信先として記憶する。そして、停止信号の送信先として記憶された再生機器200に対して、停止信号を送信する(S119)。
尚、通信可能であり且つ停止信号の受信を許可している再生機器200が全く存在しない場合は、当然ながら、停止信号は送信しない(S119の処理を省略する)。
以上のように本実施例の車載装置100は、運転者によって「通常会話操作」が行われると、通信可能であり且つ予告信号の受信を許可している再生機器200の全てに対して、コンテンツ音声の出力停止を予告させるための予告信号を送信する。そして、予告送信後時間の計測を開始する。その後、予告送信後時間が所定時間に達したら(停止信号を送信するタイミングとなったら)、通信可能であり且つ停止信号の受信を許可している再生機器200の全てに対して、イヤホン200eおよびイヤホン201eからのコンテンツ音声の出力を停止させる停止信号を送信する。
C.再生機器200によって実行される信号対応処理 :
図5には、再生機器200によって実行される信号対応処理のフローチャートが示されている。信号対応処理では、車載装置100から送信される予告信号や停止信号に対応する処理が行われる。この処理は、タイマ割り込み処理として所定時間毎(例えば0.5秒毎)に実行される。
図示されるように、再生機器200は信号対応処理を開始すると先ず、予告信号を受信しているか否かを判断する(S200)。図4を用いて前述したように、予告信号は、運転者によって「通常会話操作」が行われた場合に車載装置100から送信される信号である。S200の判断処理の結果、予告信号を受信していると判断される場合は(S200:yes)、予告音声の音声データを読み出す(S201)。そして、読み出した予告音声の音声データに基づいて、イヤホン200eからコンテンツ音声の出力停止を予告する予告音声を出力する(S202)。例えば、「運転者が会話を希望しています。コンテンツ音声の出力をもうすぐ停止します」という予告音声を出力する(予告する)。当然ながら、予告信号を受信していない場合は(S201:no)、予告音声の出力はしない(S202、S203の処理は省略する)。
尚、予告音声を出力すると共に、コンテンツ音声の出力停止を予告する情報を再生機器200の表示部に表示しても良いし、予告音声を出力する代わりに、コンテンツ音声の出力停止を予告する画像(予告画像)を再生機器200の表示部に表示しても良い。また、コンテンツ音声と共に画像(コンテンツ画像)も出力するコンテンツ(ゲームや動画など)を再生している場合は、再生中のコンテンツ画像に重ねて予告画像を表示しても良いし、予告画像の表示に伴ってコンテンツ画像の再生をバックグラウンドで継続しても良いし、予告画像の表示に伴ってコンテンツ画像の再生を一時的に停止しても良いし、予告画像の表示に伴ってコンテンツ画像の再生を終了しても良い。
また、「予告音声」や「予告画像」の内容が運転者によって入力されるようにしてもよい。例えば、コンテンツ音声の出力停止を予告する複数の例文の中から一の例文を運転者が選択することで「予告音声」や「予告画像」の内容が入力されるようにしても良いし、運転席にマイク等の音声入力部を設けて該音声入力部に運転者が発生することによって「予告音声」や「予告画像」の内容が入力されるようにしても良い。
続いて、再生機器200は、停止信号を受信しているか否かを判断する(S204)。停止信号は、運転者によって「緊急会話操作」が行われた場合と(図3参照)、運転者によって「通常会話操作」が行われた場合において予告信号が送信されてから所定時間が経過した場合と(図4参照)に、車載装置100から送信される信号である。S204の判断処理の結果、停止信号を受信していると判断される場合は(S204:yes)、再生機器200にて(自己が)コンテンツの再生中であるか否かを判断する(S205)。そして、コンテンツの再生中である場合は、イヤホン200eから出力されているコンテンツ音声の出力を停止する(S206)。当然ながら、停止信号を受信していない場合や(S204:no)、停止信号を受信していてもコンテンツの再生中でない場合は(S205:no)、S206の処理は省略する。尚、コンテンツ音声と共にコンテンツ画像も出力するコンテンツ(ゲームや動画など)を再生している場合は、コンテンツ音声の出力が停止されてもコンテンツ画像の再生は継続しても良いし、コンテンツ音声の出力に伴ってコンテンツ画像の再生を一時的に停止しても良いし、コンテンツ音声の出力に伴ってコンテンツ画像の再生を終了しても良い。
図6には、図3および図4を用いて上述した車載装置100の信号送信処理、および、図5を用いて上述した再生機器200の信号対応処理が行われることによって、実現される機能が示されている。
図6(a)に示されるように、運転者によって「緊急会話操作」が行われると、車載装置100は、通信可能な再生機器200の全てに停止信号を送信する。すなわち、停止信号の受信を拒否している再生機器200に対しても、停止信号を送信する。再生機器200は停止信号を受信すると、イヤホン200eから出力しているコンテンツ音声の出力を停止する。
ここで、車両1の運転者は、後部座席の乗員(同乗者)と会話をすることによって意思の疎通を図りたいと思うことがある。例えば、運転中に見える景色について感想を言い合ったり、目的地への道順について相談したり、昼食に何処で何を食べるかを相談したいと思うことがある。また、特別な目的がなくても、同乗者と会話することによって、楽しい気分を共用したいと思うこともある。とはいえ、後部座席の乗員がイヤホン200eを装着してコンテンツ音声を聞いていると、イヤホン200eから出力されているコンテンツ音声が妨げとなって後部座席の乗員は運転者との会話に集中することができない。このため、声の調子や話し方などの微妙なニュアンスを含めて伝えることができず、意思の疎通を十分に図ることができないという問題がある。
この点、本実施例は上述したように、運転者が緊急の会話がしたいときは、「緊急操作」を行うことによって、後部座席の乗員が装着しているイヤホン200eからのコンテンツ音声の出力を停止することができる。コンテンツ音声の出力されなくなったイヤホン200eは本来の機能が停止された状態であるので(すなわち、後部座席の乗員の興味の対象であるコンテンツ音声が出力されていない状態であるので)、後部座席の乗員はこのようなイヤホン200eを外す可能性が高い。そして、このように後部座席の乗員がイヤホン200eを外した場合は、運転者と後部座席の乗員との会話を妨げるものがなくなるので、後部座席の乗員を運転者との会話に集中させることができ、意思の疎通を十分に図らせることができる。また、後部座席の乗員がイヤホン200eを外さなかったとしても、後部座席の乗員の興味の対象であるコンテンツ音声が出力されていない状態となるので、後部座席の乗員の興味を運転者との会話に向けさせることができる。
尚、コンテンツ音声を停止させることに代えて、コンテンツ音声に重ねて「イヤホン200eを外すように促す音声」をイヤホン200eから出力することも考えられる。しかし、このようにしても、後部座席の乗員の興味はコンテンツ音声に向けられたままであることから、後部座席の乗員がイヤホン200eを外す可能性は低く、後部座席の乗員は運転者との会話に集中することができないという問題がある。
以上は、運転者によって「緊急会話操作」が行われた場合について説明した。これに対して、図6(b)に示されるように、運転者によって「通常会話操作」が行われると、車載装置100は、通信可能であり且つ予告信号の受信を許可している再生機器200に予告信号を送信する。再生機器200は予告信号を受信すると、イヤホン200eから予告音声を出力する。
また、車載装置100は、予告信号を送信してから所定時間(予告送信後時間)が経過すると(停止信号を送信するタイミングとなると)、通信可能であり且つ停止信号の受信を許可している再生機器200に停止信号を送信する。再生機器200は停止信号を受信すると、イヤホン200eから出力しているコンテンツ音声の出力を停止する。
ここで、運転者は通常の会話をしたいときは(緊急でないときは)、できることなら後部座席の乗員のコンテンツの視聴を妨げることなく(後部座席の乗員の気分を害することなく)会話を開始したいものである。しかし、イヤホン200eからのコンテンツ音声の出力を突然停止すると、当然ながら後部座席の乗員のコンテンツの視聴を妨げることとなり、後部座席の乗員の気分を害してしまう虞がある。
この点、本実施例は上述したように、通常の会話をしたいときは(緊急でないときは)イヤホン200eからのコンテンツ音声の出力が停止される前に予告音声を出力する。こうすると、後部座席の乗員に対して、コンテンツ音声の出力が停止させることへの心の準備をさせた上で、コンテンツ音声の出力を停止することができる。この結果、後部座席の乗員の気分を害することを抑制することが可能となる。
また、本実施例は上述したように、再生機器200毎に予告信号の受信許可/受信拒否、停止信号の受信許可/受信拒否を設定可能である。すなわち、予告音声の出力の許可/拒否、コンテンツ音声の出力停止の許可/拒否を、後部座席の乗員が設定可能である。こうすると、後部座席の乗員の好みに応じて上述の設定を行うことができるので、後部座席の乗員の気分を害することを更に抑制することができる。
尚、上述した実施例では、「通常会話操作」が行われた場合は、車載装置100から再生機器200に対して、予告信号および停止信号を送信することとした。これに代えて、図7に示すようにしてもよい。すなわち、「通常会話操作」が行われると、車載装置100から再生機器200に対して、「予告音声の出力およびコンテンツ音声の出力停止を行わせる予告停止信号」を送信する。再生機器200は、予告停止信号を受信すると先ず、予告音声を出力する。その後、再生機器200は、予告音声を出力してからの経過時間を計測し、該経過時間が所定時間(例えば5秒)に達すると、イヤホン200eからのコンテンツ音声の出力を停止する。このようにした場合も、図6(b)を用いて上述した場合と同様の効果を奏する。
D.変形例 :
次に、本発明の変形例について説明する。上述した実施例では、運転者によって「緊急会話操作」が行われると、イヤホン200eから出力されているコンテンツ音声の出力を停止することとした。また、運転者によって「通常会話操作」が行われると、イヤホン200eから予告音声を出力した後、出力されているコンテンツ音声の出力を停止することとした。もっとも、後部座席の乗員がコンテンツを視聴しておらず、イヤホン200eからコンテンツ音声が出力されていない場合があり、この場合は、「緊急会話操作」や「通常会話操作」を行うことなく、運転者と後部座席の乗員との間で会話を行うことが可能である。
また、運転者は、コンテンツ音声を停止させるほどではないものの、後部座席の乗員がコンテンツを視聴していないのであれば、他愛もない会話をしようとすることもある。
さらに、イヤホン200eを装着していなくてもイヤホン200eから出力される音声は聞こえることがあるため、イヤホン200eからコンテンツ音声が出力されていない場合に「通常会話操作」を行って予告音声を出力させると、この予告音声が後部座席の乗員に聞こえてしまうことがある。こうなると、「そもそもコンテンツ音声が出力されていないのに、予告音声(コンテンツ音声の出力を停止する内容)が出力された」という違和感を後部座席の乗員に与えてしまう。
以上のことから、後部座席の乗員がコンテンツを視聴しているか否かを運転者が確認できることが好ましい。しかし、運転者は運転操作に集中する必要があるため、後部座席の乗員がコンテンツを視聴しているか否かを目視によって確認することは困難である。
そこで、変形例では、後部座席の乗員がコンテンツを視聴しているか否かを目視に頼らなくても確認できる機能を実現する。このために、上述した実施例の構成に加えて、次のような構成を備える。
図8には、変形例の車載装置100と再生機器200とが通信可能に接続された音声制御システムの大まかな内部構造が示されている。変形例の車載装置100は、図2を用いて上述した実施例の8つの「部」に加えて、図8に示す確認操作判定部31と、状態確認信号送信部32と、状態出力部33とを備えている。図8では、説明の便宜上、実施例の8つの「部」のうち入力検出部11以外の7つの「部」については、図示を省略している。また、変形例の再生機器200は、図2を用いて前述した4つの「部」に加えて、図8に示す状態応答信号送信部41を備えている。図8では、説明の便宜上、実施例の4つの「部」については、図示を省略している。尚、変形例で新たに追加した「部」も、車載装置100および再生機器200の内部を便宜的に分類した抽象的な概念であり、車載装置100および再生機器200が物理的に区分されることを表すものではない。従って、これらの「部」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして実現することもできるし、LSIやメモリーを含む電子回路として実現することもできるし、更にはこれらを組合せることによって実現することもできる。
確認操作判定部31は、入力検出部11が検出した運転者の操作に基づいて、入力操作部101に対する運転者の操作が「確認操作」であるか否かを判定する。ここで、変形例において運転者は、後部座席の乗員が視聴している状態(すなわち再生機器200がコンテンツを再生している状態)であるか否かの確認を行うために「確認操作」を行うことがある。この「確認操作」は次のように行われる。例えば、入力操作部101に、運転者が選択可能なメニュー項目として「確認」を示す画像(確認アイコン)を表示する。そして、運転者は、後部座席の乗員がコンテンツを視聴している状態(再生機器200がコンテンツを再生している状態)であるか否かを確認したいときに「確認操作」として「確認アイコン」を選択する。確認操作判定部31は、「確認アイコン」が選択された場合に「確認操作」が行われたと判定する。
尚、入力操作部101として、タッチパネル式の表示装置に代えて、インストルメントパネルやステアリングに設けられたスイッチ類を採用し、該スイッチ類が操作されたときに上述の「確認操作」が行われたと判定することとしてもよい。
車載装置100の状態確認信号送信部32は、運転者によって「確認操作」が行われたことを受けて、コンテンツを再生している状態であるか否かの確認を要求する状態確認信号を再生機器200に対して送信する。また、車載装置100の状態出力部33は、コンテンツを再生している状態であるか否かを示す状態応答信号を再生機器200から受信する。そして、状態応答信号に基づいて、再生機器200がコンテンツを再生している状態であるか否かを出力装置102に出力する。
出力装置102は、再生機器200がコンテンツを再生している状態であるか否かを画像表示によって示す表示装置であってもよいし、再生機器200がコンテンツを再生している状態であるか否かを音声出力によって示すスピーカーであってもよい。また、出力装置102は、入力操作部101と一体(同一の装置)として形成されていてもよい。例えば、入力操作部101がタッチパネル式の表示装置である場合は、この表示装置の表示画面に、再生機器200がコンテンツを再生している状態であるか否かを示す画像を表示することとしてもよいし、タッチパネル式の表示装置が有するスピーカーから、再生機器200がコンテンツを再生している状態であるか否かを示す音声を出力することとしてもよい。
再生機器200の状態応答信号送信部41は、車載装置100から状態確認信号を受信すると、自己(再生機器200)がコンテンツを再生している状態であるか否かを判断する。そして、その結果(再生機器200がコンテンツを再生している状態であるか否か)を示す状態応答信号を車載装置100に対して送信する。
以下では、変形例の車載装置100によって実行される状態確認処理、および、変形例の再生機器200によって実行される状態応答処理について説明する。
D−1.変形例の車載装置100によって実行される状態確認処理 :
図9には、変形例の車載装置100によって実行される状態確認処理のフローチャートが示されている。この処理は、タイマ割り込み処理として所定時間毎(例えば、0.5秒毎)に実行される。
図示されるように、車載装置100は状態確認処理を開始すると先ず、運転者によって「確認操作」が行われたか否かを判断する(S301)。そして、「確認操作」が行われた場合は(S301:yes)、通信可能な再生機器200が存在するか否かを判断する(S302)。その結果、通信可能な再生機器200が存在する場合は(S302:yes)、その再生機器200を状態確認信号(コンテンツを再生している状態であるか否かの確認を要求する状態確認信号)の送信先として記憶する(S303)。こうして、通信可能な再生機器200を状態確認信号の送信先として記憶したら(S303)、他に通信可能な再生機器200が存在するか否かを判断する(S304)。その結果、他に通信可能な再生機器200が存在する場合は(S304:yes)、その再生機器200も状態確認信号の送信先として記憶する(S303)。すなわち、S303、S304の処理を繰り返すことによって、通信可能な再生機器200の全てを状態確認信号の送信先として記憶する。そして、状態確認信号の送信先として記憶された再生機器200に対して、状態確認信号を送信する(S305)。
状態確認処理では、更に、状態確認信号の送信先となった再生機器200の全てから状態応答信号を受信したか否かを判断する(S306)。図8を用いて前述したように、状態応答信号は、状態確認信号の送信先となった再生機器200から受信する信号であって、再生機器200がコンテンツを再生している状態であるか否かを示す信号である。S306の判断処理で、状態確認信号の送信先となった再生機器200の全てから状態応答信号を受信したと判断された場合は(S306:yes)、状態応答信号に基づいて、再生機器200がコンテンツを再生している状態であるか否かを判断する(S307)。
その結果、再生機器200がコンテンツを再生していない状態である場合は(S307:no)、後部座席の乗員との会話が容易であること、すなわち、「緊急会話操作」や「通常会話操作」を行う必要がないことを示す情報(画像や音声など)を出力装置102に出力する。このような出力を受けた運転者は、「緊急会話操作」や「通常会話操作」を行うことなく、後部座席の乗員に呼び掛けて会話を開始することとなる。
これに対して、再生機器200がコンテンツを再生している状態である場合は(S307:yes)、後部座席の乗員との会話が困難であること、すなわち、「緊急会話操作」や「通常会話操作」を行う必要があることを示す情報(画像や音声など)を出力装置102に出力する。このような出力を受けた運転者は、上述した実施例と同様に「緊急会話操作」や「通常会話操作」を行うことで後部座席の乗員にイヤホン200eを外させた後、後部座席の乗員と会話を開始することとなる。
尚、ここで、複数の再生機器200から状態応答信号を受信したとき、すなわち、複数の再生機器200と通信可能であるときは、コンテンツの再生中である再生機器200が1つも存在しない場合に、「緊急会話操作」や「通常会話操作」を行う必要がないことを示す情報を出力装置102に表示し、コンテンツの再生中である再生機器200が1つでも存在する場合は、「緊急会話操作」や「通常会話操作」を行う必要があることを示す情報を出力装置102に表示する。これは、コンテンツの再生中である再生機器200が1つでも存在する場合は、後部座席の乗員は該再生機器200から出力されるコンテンツ音声を聞くためにイヤホン200eを装着している可能性が高いためである。
D−2.変形例の再生機器200によって実行される状態応答処理 :
図10には、変形例の再生機器200によって実行される状態応答処理のフローチャートが示されている。この処理は、タイマ割り込み処理として所定時間毎(例えば、0.5秒毎)に実行される。
図示されるように、再生機器200は変形例の状態応答処理を開始すると先ず、状態確認信号を受信しているか否かを判断する(S401)。図9を用いて前述したように、状態確認信号は、運転者によって「確認操作」が行われた場合に車載装置100から送信される信号である。S401の判断処理の結果、状態確認信号を受信していると判断される場合は(S401:yes)、自己(再生機器200)がコンテンツを再生している状態であるか否か、すなわち、イヤホン200eから音声を出力している状態であるか否かを判断する(S402)。その結果、コンテンツを再生している状態である場合は(S402:yes)、コンテンツを再生している状態であることを示す状態応答信号を車載装置100に対して送信し(S403)、コンテンツを再生していない状態である場合は(S402:no)、コンテンツを再生している状態であることを示す状態応答信号を車載装置100に対して送信する(S404)。車載装置100は、これらの状態応答信号を受信すると、図9を用いて上述したように、「緊急会話操作」や「通常会話操作」を行う必要があること、または、不要であることを示す情報を出力装置102に出力する。
図11には、図9を用いて上述した車載装置100の状態確認処理、および、図10を用いて上述した再生機器200の状態応答処理が行われることによって、実現される機能が示されている。
図11(a)に示されるように、運転者によって「確認操作」が行われると、車載装置100は、通信可能な再生機器200の全てに状態確認信号を送信する。再生機器200は状態確認信号を受信すると、コンテンツを再生している状態であれば、コンテンツを再生している状態であることを示す状態応答信号を車載装置100に送信する。車載装置100は、コンテンツを再生している状態であることを示す状態応答信号を受信すると、「緊急会話操作」または「通常会話操作」が必要であることを示す情報を出力装置102に出力する。
また、図11(b)に示されているように、再生機器200は状態確認信号を受信すると、コンテンツを再生していない状態であれば、コンテンツを再生していない状態であることを示す状態応答信号を車載装置100に送信する。車載装置100は、コンテンツを再生していない状態であることを示す状態応答信号を受信すると、「緊急会話操作」または「通常会話操作」が不要であることを示す情報を出力装置102に出力する。
こうすると、運転者は、後部座席の乗員がコンテンツを視聴しているか否かを運転操作に集中したまま(目視に頼らなくても)確認することができる。この結果、後部座席の乗員がコンテンツを視聴していない場合は、「緊急会話操作」や「通常会話操作」を行うことなく、後部座席の乗員と会話を行うことができる。また、運転者は、コンテンツ音声を停止させるほどではないものの、後部座席の乗員がコンテンツを視聴していないのであれば、他愛もない会話をしようとすることもある。このような他愛もない会話も、後部座席の乗員がコンテンツを視聴していないことを確認できれば、気兼ねなく行うことができる。さらに、後部座席の乗員がコンテンツを視聴していないにも拘わらず「通常会話操作」を行ってしまって、予告音声が出力されてしまうことを抑制できる。この結果、「そもそもコンテンツ音声が出力されていないのに、予告音声(コンテンツ音声の出力を停止する内容)が出力された」という違和感を後部座席の乗員に与えてしまうことを抑制できる。
以上、実施例および変形例について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
例えば、上述した実施例および変形例では、イヤホン200eが再生機器200に接続されている場合について説明したが、ヘッドフォンが接続されている場合も、イヤホン200eが接続されている場合と同様の処理が可能であり、同様の効果を奏する。
1…車両、 11…入力検出部、 12…会話操作判定部、
13…可否情報記憶部、14…予告可否判定部、 15…予告信号送信部、
16…停止可否判定部、17…停止信号送信タイミング判定部、
18…停止信号送信部、21…音声データ記憶部、22…予告音声出力部、
23…コンテンツ音声出力部、 24…出力停止部、
31…確認操作判定部、32…状態確認信号送信部、
33…状態出力部、 41…状態応答信号送信部
100…車載装置、 101…入力操作部、 102…出力装置、
200…再生機器、 201…後席ディスプレイ、
202…携帯端末、 200e、201e、202e…イヤホン。

Claims (5)

  1. 音声を再生して再生した該音声をイヤホン(200e、201e、202e)またはヘッドフォンを介して出力する再生機器(200、201、202)と、前記再生機器と通信可能に接続された車載装置(100)とを有する音声制御システムであって、
    前記車載装置は、
    運転者による入力を検出する入力検出手段(11)と、
    前記入力検出手段が前記運転者による入力を検出すると、前記再生機器に対して前記音声の出力を抑制させる抑制信号を送信する抑制信号送信手段(18)と
    を備え、
    前記再生機器は、前記抑制信号を受信すると前記イヤホンまたは前記ヘッドフォンから出力中の前記音声の出力を抑制する抑制手段(24)を備える
    音声制御システム。
  2. 音声を再生して再生した該音声をイヤホン(200e、201e、202e)またはヘッドフォンを介して出力する再生機器(200、201、202)と通信可能に接続される車載装置(100)であって、
    運転者による入力を検出する入力検出手段(11)と、
    前記入力検出手段が前記運転者による入力を検出すると、前記再生機器に対して、前記イヤホンまたは前記ヘッドフォンから出力中の前記音声の出力を抑制させる抑制信号(18)を送信する抑制信号送信手段と
    を備える車載装置。
  3. 請求項2に記載の車載装置であって、
    前記抑制信号送信手段は、前記抑制信号として、前記イヤホンまたは前記ヘッドフォンから出力中の前記音声の出力を停止させる信号を送信する手段である
    車載装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の車載装置であって、
    前記抑制信号送信手段が前記抑制信号を送信する前に、前記再生機器に対して、前記イヤホンまたは前記ヘッドフォンから出力中の前記音声の出力を抑制することを予告させる予告信号を送信する予告信号送信手段(15)を備える
    車載装置。
  5. 再生機器(200、201、202)にて再生されると共に前記再生機器のイヤホン(200e、201e、202e)またはヘッドフォンから出力される音声の出力を、車載装置(100)を利用して制御する音声制御方法であって、
    前記車載装置にて運転者による入力を検出する工程(S101)と、
    前記運転者による入力を検出すると、前記車載装置から前記再生機器に対して、前記イヤホンまたは前記ヘッドフォンから出力中の前記音声の出力を抑制させる抑制信号を送信する工程(S106、S119)と
    を備える音声制御方法。
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