JP2016106803A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内釜内部のご飯を過剰に加熱してしまうことなく蒸気を内釜へと供給する。【解決手段】本体の上面開口部を覆う外蓋と、本体内に着脱自在に収納される内釜と、内釜の上面開口部を覆い外蓋に取り付けられる内蓋3と、内蓋3の全面を覆うように内蓋3の下面に取り付けた結露受け皿21と、外蓋には内蓋3と結露受け皿21を加熱する蓋加熱手段を備えた炊飯器において、結露受け皿21は、内蓋3側は内釜側よりも熱伝導の良い材料で構成され、内釜側は内蓋3側より熱容量が大きく熱抵抗の高い材料で構成され、その外周部が内蓋3の下面に密接して内蓋3との間に空間24を形成し、内蓋3側に突出する膨出部21fを有し、膨出部21fの上面に蒸気孔21eを設け、結露受け皿21と内蓋3の空間24に蒸気を充満させ結露受け皿21に結露水を溜め、溜まった結露水を蓋加熱手段で加熱して水蒸気を発生するものである。【選択図】図5

Description

本発明は、炊飯器に関する。
従来から、炊飯中に発生する蒸気を結露水として回収し、蒸らし中や保温中に回収した結露水を加熱して蒸気化させ、蒸らし効果の向上、保温時のご飯の乾燥を低減する炊飯器が提案されている。
このような炊飯器として、特許文献1に示された結露受け皿は、凝結した結露水を溜めるフッ素樹脂をコーティングしたアルミニウム製の皿部と、この皿部の外蓋回転軸側に垂れる露を回収する樹脂製の露回収穴(回収口)とが設けられ、ご飯を加湿する時は、蓋ヒータを通電して結露水を熱し、結露受け皿に設けた蒸気流通路と結露回収穴から蒸気を内釜へと供給するものである。
特開2011−234996号公報
上記した従来技術において、蒸らし・保温時に蓋ヒータで内蓋と結露受け皿を加熱し、溜めた露を蒸気化して内釜内部に供給するために、早く温まり、結露水の蒸発をさせやすくする目的で、特許文献1の結露受け皿は、内蓋より熱容量が小さい構成としている。
かかる従来の構成では、ご飯を乾燥しないように溜めた露を蒸気化して内釜内部に供給するのに、蒸気量を増やそうと蓋ヒータの加熱量を増やすと、結露受け皿の下面(内蓋と対向する面と反対面)側も加熱により温度が上昇するので、対向する内釜内部のご飯の表面を過剰に加熱して乾燥させてしまう虞があった。
本発明の目的は、内釜内部のご飯を過剰に加熱してしまうことなく蒸気を内釜へと供給することにある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、例えば特許請求の範囲に記載された構成を採用する。
本発明によれば、内釜内部にあるご飯の表面を過剰に加熱して乾燥させてしまうことなく十分な蒸気を供給することができる。
本発明に係る炊飯器の全体斜視図である。 同炊飯器の蓋が開いている状態の概略斜視図である。 同炊飯器の側面断面図である。 同炊飯器の結露受け皿を取り付けた状態で内蓋を外蓋から外した状態の斜視図である。 図4のA−A断面図である。 同炊飯器の内蓋から外した状態の結露受け皿の内面側の斜視図である。
以下、本発明の一実施例について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係る炊飯器の全体斜視図、図2は同炊飯器の蓋が開いている状態の概略斜視図である。
図において、1は炊飯器の本体である。本体1内には内釜4が着脱自在に挿入されている。本体1の上面には、本体1と内釜4の上面開口部を覆う内蓋3を備えた外蓋2が開閉自在に設けられている。
内蓋3の下面周縁部には、内釜4の上端と密接するパッキン34が設けられ、内釜4の上部開口を閉塞して密閉している。
本体1の外蓋2の上面には各種メニューの操作を行うための操作部31が設けられている。また外蓋2の上面には、時刻表示や炊飯の進行状況、各種メニューの設定内容などを表示する液晶表示器などで構成された表示部32を有し、操作部31と連動し炊飯の開始や各種メニューやタイマー炊飯の設定などを行うことができる。
また、本体1には前後に回動可能なハンドル33が取付けられており、本体1を自由に持ち運ぶことができる。
図3は同炊飯器の側面断面図、図4は同炊飯器の結露受け皿を取り付けた内蓋を外蓋から外した状態の斜視図、図5は図4のA−A断面図、図6は同炊飯器の内蓋から外した状態の結露受け皿の内面側の斜視図である。
内釜4の下面には主加熱手段14が設けられ、これらは加熱コイルで構成され、これにより内釜4の全面を均等に誘導加熱する。また、外蓋2の下面には蓋加熱手段16が設けられ、外蓋2に取り付けられたステンレス板よりなる内蓋3を均等に加熱するように設けられている。内蓋3は内釜4の上部開口を覆い、内蓋3の周囲に設けたパッキン34と内釜4上端面との当接によって気密を保つように設けられている。
内蓋3には内釜4内からの蒸気を外部に排出する内蓋蒸気通路11を有した調圧台13bと、この内蓋蒸気通路11を閉塞する調圧ボール13aからなる調圧手段13が設けられ、この調圧手段13から通り抜けた蒸気は、外蓋2に設けられた外蓋蒸気通路12を経て排気口8から外部に放出される。
内釜4内部の蒸気圧が所定圧力より高まると、調圧ボール13aが持ち上がり圧力が抜けて、外蓋蒸気通路12から排気口8を通して本体1外に排出される。またその圧力が所定圧力より低くなると、再び調圧ボール13aが内蓋蒸気通路11を塞いで蒸気圧が高まる。この繰り返しで内釜4と内蓋3内の圧力が所定圧力に調整される。
また、この調圧ボール13aは、制御部20からの信号によって動作するソレノイドからなる開放手段17によって任意に動かされ、内釜4内の圧力を自由に調整できる。
本体1内の下部には内釜4の外側底部に当接するように温度センサー19が設けられ、前記温度センサー19によって検知した内釜4底部の温度情報を制御部20に入力する。
制御部20は、温度センサー19からの内釜4の温度情報によって炊飯時に主加熱手段14の動作の制御や、保温時に蓋加熱手段16の制御をする。
内蓋3の下面には結露受け皿21が着脱自在に取り付けられ、結露受け皿21は、内蓋3側を熱伝導の良いアルミやステンレス材からなる熱板21h、内釜4側を熱板21hより熱容量が大きく熱抵抗の高い樹脂(例えばSPS樹脂(シンジオタクチックポリスチレン樹脂))の二層構造より成り、内蓋3の下面をほぼ全面に覆うように取り付けられ、これにより、内蓋3と結露受け皿21の間には空間24を形成している。また結露受け皿21の表面21gは内釜4の上端面より下方(内側)に潜り込んでいる。
外蓋2に設けられている蓋加熱手段16は、外蓋2に近接した内蓋3を加熱するとともに、内蓋3を介して結露受け皿21も加熱する構成となっている。
結露受け皿21は、皿部21aと、皿部21aの外周に設けられた立ち上げ壁21bと、立ち上げ壁21bの内周壁面に嵌め込まれたシールパッキン21cとで構成されており、シールパッキン21cは立ち上げ壁21bの内周壁面より突出した先端部を、皿部21aの中心方向に彎曲させて内蓋3の下面に密着させている。シールパッキン21cの彎曲部には、外蓋2を開けた時に内蓋3と皿部21aから滴下する結露水を受けとめるように成形されている。
また、結露受け皿21の皿部21aには、略半球体形状で内蓋3側に突出する膨出部21fを複数個設け、膨出部21fの頂点には内釜4内部からの蒸気を流入することができる蒸気孔21eが設けられている。
蒸気孔21eの穴位置は、内蓋3に設けられた内蓋蒸気通路11とは対向しない位置に設ける。これにより、蒸気孔21eから流入した蒸気を内蓋3の表面全体に当て、内蓋3表面に結露が付着する構成となっている。
更に外蓋2を開けて結露受け皿21が直立した際に、結露受け皿21の表面21g(内釜4側の面)に付着した露が結露受け皿21の表面21gを流れ、外蓋2を開閉自在に支持するヒンジ軸35側に寄った位置に設けられた回収口22から空間24にある水溜部21dに導かれる。
回収口22は、ご飯をよそう時に外蓋2を開くと、結露受け皿21の内釜4側の表面21gに付着した露を空間24内に導き易いように、回収口22に向かうにつれて空間24内側に傾斜した傾斜部22aと、回収口22からヒンジ軸35側に結露水を溜める水溜部21dを設けている。そして、回収口22の周囲には空間24内に溜まった結露水が内釜4内にこぼれないように、空間24側に立ち上げた立ち上げ壁21bが設けられている。回収口22も蒸気孔12と同様に、内蓋蒸気通路11と対向しない位置に設けられている。
そして、外蓋2を閉めると水溜部21dに溜まった結露水は、回収口22の両脇を流れ皿部21a全体に薄く広がり、蓋加熱手段16によって効率よく加熱される。
本実施例は以上の構成となり、次に炊飯工程についてその動作を説明する。
まず使用者が内釜4に適量の米と水を入れ、外蓋2を閉めると内釜4の上部を内蓋3が塞ぎ、パッキン34によって密閉した空間となる。このとき、この空間内には内蓋3と結露受け皿21で構成される空間24も含まれる状態となる。この状態で外気に通じるのは、内蓋3の下方に設けられた結露受け皿21の蒸気孔21e、及び回収口22を経て、空間24を通り、内蓋3の内蓋蒸気通路11、外蓋2の外蓋蒸気通路12、排気口8の経路である。
使用者が操作部31により炊飯の設定を行うと、制御部20によって炊飯が開始する。
制御部20は主加熱手段14の通電を制御して内釜4を加熱して炊飯が進行する。このとき蓋加熱手段16は通電していない。
制御部20は、開放手段17を動作させ、調圧手段13の調圧ボール13aが内蓋蒸気通路11を閉じる。内釜4内部が沸騰して蒸気の圧力が高まると、調圧手段13は内蓋蒸気通路11を開放して圧力を調整し、内釜4と内蓋3内の圧力を所定圧力に調整する。
内釜4内部が60℃を超えるころから、湯気(低温の蒸気)が発生し、内釜4の内周面や結露受け皿21の内釜4との対向面に触れてその温度差によって結露する。結露によって前記の対向面は熱をもらうこととなるので、結露受け皿21の温度は内釜4内部の湯の温度に近い状態で上昇していく。
このとき、内蓋3は、結露受け皿21によりほぼ全面が覆われており、また、内釜4内部の蒸気圧力は高くないので空間24内部には湯気が至らず、湯気(低温の蒸気)が触れないことと、結露受け皿21の内釜4側がSPS樹脂により構成していることにより、結露受け皿21からの放射熱は受けるものの、結露受け皿21からの熱伝導が小さく、結露受け皿21の熱板21hよりも低い温度で推移する。
やがて、内釜4内が沸騰すると、蒸気(約100℃)が発生して圧力が高まり、結露受け皿21の蒸気孔21eと回収口22から内蓋3と結露受け皿21で構成されている空間24に蒸気が流入する。
内釜4内部から発生した蒸気は、外蓋蒸気通路12から排気口8を通り本体1の外部に放出される。このとき内蓋3は炊飯開始時相当の温度に保たれていたので、内蓋3には空間24内部の蒸気が結露し、垂れた水滴が結露受け皿21の上面に落ちていく。
このとき内蓋3は、結露受け皿21によりほぼ全面で覆われており、結露受け皿21の外周部のシールパッキン21cを介して当接されているため、結露受け皿21の熱は内蓋3には伝わらず、温度差が生じることから、内蓋3表面には蒸気孔21eや回収口22から流入した蒸気が結露し、結露受け皿21の皿部21aに落ちるしくみとなっている。加えて内蓋3は温まりにくく、かつ蓋加熱手段16は加熱動作をしていないので、内蓋3に触れた蒸気は放熱され、内蓋3に継続的に結露して水滴化し、結露受け皿21に溜まっていく。
更に結露受け皿21の皿部21aに有する蒸気孔21eは、内蓋蒸気通路11に対向しない位置にあり、かつ略半球体形状で内蓋3側に突出する膨出部21fの頂点にあることから、水滴は内釜4に落ちず、結露受け皿21の皿部21aに溜まる。
本実施例では結露受け皿21の内釜4側にSPS樹脂を使用した。SPS樹脂は従来技術であるアルミ板の材料よりも熱抵抗が高いため、内釜4内部から発生する熱を受け取った結露受け皿21は、内蓋3側への熱伝導がより小さくなる。これにより、内蓋3と結露受け皿21との温度差を大きく長く維持でき、長く蒸気を結露化することが可能となり、従来技術で使用したアルミ材と比較し結露水が多くなる。結露受け皿21の結露水をためる面(内蓋3側)の熱伝導性が結露受け皿21の内釜4の対向面の熱伝導性よりも良いものであればアルミ材に限らない。また、結露受け皿21の内釜4の対向面の熱容量と熱抵抗が結露受け皿21の結露水をためる面(内蓋3側)の熱容量と熱抵抗よりも高いものであればSPS樹脂に限らない。
炊飯がさらに進行し、内釜4内部の水がなくなると、蒸らしの工程に移行する。蒸らし工程でしっかり蒸らすには十分な蒸気が必要である。制御部20は蓋加熱手段16に通電し、内釜4に対向する内蓋3を加熱する。内蓋3はステンレス板などの金属製なので、高い熱伝導率により、熱を分散、拡散して面全体が高温になるとともに、空間24に露出する内蓋3下面も高温になる。ここで高温とは100℃を超える140℃程度を例とする。この熱は空間24内の温度も100℃以上に上昇させ、対向する結露受け皿21も上面に設けた熱板21hによって効率よく加熱され100℃以上に上昇させる。
このように、内蓋3の熱により、結露受け皿21の皿部21aに広がって溜った結露水が効率よく加熱され蒸気化され、内蓋蒸気通路11は一定の圧力以上で蒸気を外部に排出するので、蒸らし工程中の蒸気圧力では蒸気を外部に排出せず、蒸気は蒸気孔12eと回収口22から内釜4の内部へと放出される。これにより十分な蒸気でご飯を蒸らし、ご飯を美味しく仕上げることができる。
このとき、結露受け皿21の内釜4側(ご飯に対向した面)が金属製であると、ご飯に対向する結露受け皿21下面も例えば120℃などの高温になり、溜まった結露水を蒸発させるのには効率的であるが、ご飯の表面も過剰に加熱してしまい、ご飯の表面が乾燥してしまう虞がある。これに対して本実施例では結露受け皿21の内釜4側を内蓋3側よりも熱抵抗が高い樹脂製にしたので、結露受け皿21下面の温度を例えば105℃程度の低い温度に保つことができ、ご飯の表面を過剰に加熱して乾燥させてしまうことがない。
蒸らし工程が終了すると炊飯が終了し、制御部20は保温の制御を開始する。開放手段17によって、調圧手段13は開いた状態になり、主加熱手段14、および蓋加熱手段16に間欠的に通電することで、ご飯を74℃程度に保つものである。保温中はこのご飯の温度に保つため、ご飯に対向する結露受け皿21下面がご飯より少し高い78℃程度になるように蓋加熱手段16が制御される。このためには前記した蒸らし工程同様に、内蓋3をさらに高い温度例えば85℃に保っておく必要があり、保温中においても、結露受け皿21に溜まった結露水が加熱され、緩やかに蒸気を発生する。保温中にご飯を食するために外蓋2を開けた場合には、内釜4内部の空気が乾燥した外気と入れ替わるが、外蓋2を閉めると緩やかに発生している蒸気によって加湿され、ご飯から水分を奪って乾燥しないように常に加湿された空気で覆うことが出来る。
蒸らし時や保温時における結露受け皿21の加熱は、蓋加熱手段16によって結露受け皿21に溜まった結露水を効率よく加熱して気化する。本実施例で使用した結露受け皿21の内釜4側はSPS樹脂を使用したので、従来技術で使用したアルミ板の材料よりも熱容量が大きく熱抵抗が高いため内釜4側からの熱による結露受け皿21は加熱されにくい。
このため、保温時に必要とする温度を得るために、蓋加熱手段16をON/OFFによる通電制御により平均温度を得た場合でも、SPS樹脂とアルミやステンレス材からなる熱板21hが設けられた二層構造からなる結露受け皿21の温度変化は緩慢となり、蓋加熱手段16をON/OFF通電した時の蓋加熱手段16の温度変化に対して、結露受け皿21の温度変化の幅は小さくなり平均温度とピーク温度との差が小さくなる。その結果、保温時のご飯の温度変化の幅も小さくなり、更にご飯の乾燥を少なくした保温が可能となり、更に美味しくご飯を保温できる炊飯器が提供できる。
また、結露受け皿21の内釜4側の材料をSPS樹脂にしたことから、結露水を多く溜められるようになり、保温時に蒸気を長時間内釜のご飯に与えることができ、保湿性能の向上が図れ、更にご飯を美味しく保温が可能となる。
また、本実施例によれば、蓋加熱手段16の熱は金属性の内蓋3上面に伝わり、金属の良熱伝導率によって、熱は内蓋3の面全体に拡散均一化するとともに、内蓋3下面にも伝わる。内蓋3下面に伝わった熱は、内蓋3側を熱伝導の良いアルミやステンレス材からなる熱板21hが設けられた二層構造とした結露受け皿21に効率よく伝わり、溜まった水滴にも効率よく伝わる。結露受け皿21の内釜4側は樹脂製のため従来例のアルミニウムなどの金属製に比べ熱伝導性が悪く、結露受け皿21の内蓋3対向面に対して内釜4対向面(下面)は熱くなりにくい。このため、蓋加熱手段16の加熱量を増して結露受け皿21に溜まった結露水の蒸発を促進しても内釜4対抗面の温度上昇を少なく抑えられ、内釜4内部にあるご飯の表面を過剰に加熱して乾燥させてしまうことがない。
さらに、結露受け皿21の材料をSPS樹脂で構成し、内蓋3と結露受け皿21の間には空間24を形成し、結露受け皿21の表面21gが内釜4の上端面より下方(内側)に潜り込んでいることから、内釜4内の保温性能が向上し、保温時の蓋加熱手段16への通電率が小さくなり、省エネやご飯の乾燥を更に少なくすることが図れた。
炊飯が終了すると、使用者はご飯を食べるために外蓋2を開く。結露受け皿21の表面には、内釜4に対向する面は露が生じているため、外蓋2を開くと結露受け皿21の表面21gに付着していた露は下方に流れ、露は傾斜部22aに添って流れ回収口22から水溜部21dへと流れる。
また、結露受け皿21の前記露の生じる表面21gには、格子状の粗目処理(図無し)としたので、結露受け皿21の表面21gと、該表面21gに付着した露との表面張力を減らして撥水性を良くし、露を回収口21へと流れやすくしている。
また、結露受け皿21の回収口22部と皿部21aとが樹脂で一体成形したことから、継ぎ目や段差が無くなり、結露受け皿21の表面21gに付着した露は回収口22へとスムーズに流れる。このことから内釜4内部のご飯に水滴が垂れたり、結露受け皿21部の土手部22bを乗り越えて、床面に水滴がこぼれる心配はない。
使用後は内釜4、内蓋3、結露受け皿21を本体1、および外蓋2から外して清掃する場合でも、結露受け皿21には部品の接合による段差や継ぎ目がないことから、清掃性が良好である。
加えて、結露受け皿21の表面側(内釜4側)をSPS樹脂により一体成型したことから、従来行っていたフッ素樹脂コーティングも不要となり環境に配慮した構成している。
上記した本実施例によれば、内釜内部にあるご飯の表面を過剰に加熱して乾燥させてしまうことなく十分な蒸気を供給することができる。
1 本体
2 外蓋
3 内蓋
4 内釜
8 排気口
11 内蓋蒸気通路
12 外蓋蒸気通路
13 調圧手段
14 主加熱手段
16 蓋加熱手段
17 開放手段
20 制御部
21 結露受け皿
21a 皿部
21b 立ち上げ壁
21c シールパッキン
21d 水溜部
21e 蒸気孔
21h 熱板
22 回収口
22a 傾斜部
24 空間
34 パッキン

Claims (2)

  1. 本体と、該本体の上面開口部を覆いヒンジ軸を支点として開閉し、排気口へと繋がる外蓋蒸気通路を設けた外蓋と、前記本体内に着脱自在に収納される内釜と、該内釜の上面開口部を覆い前記外蓋に取り付けられ、前記外蓋蒸気通路に繋がる内蓋蒸気通路を設けた内蓋と、該内蓋の全面を覆うように前記内蓋の下面に取り付けた結露受け皿と、前記外蓋には前記内蓋と前記結露受け皿を加熱する蓋加熱手段と、該蓋加熱手段の通電を制御する制御部を備えた炊飯器において、
    前記結露受け皿は、前記内蓋側は前記内釜側よりも熱伝導の良い材料で構成され、前記内釜側は前記内蓋側よりも熱容量が大きく熱抵抗の高い材料で構成され、その外周部が前記内蓋の下面に密接して前記内蓋との間に空間を形成し、かつ、前記内蓋蒸気通路と対向しない位置に前記内蓋側に突出する膨出部を有し、該膨出部の上面に蒸気孔を設け、前記結露受け皿と前記内蓋の前記空間に蒸気を充満させ前記結露受け皿に結露水を溜め、前記結露受け皿に溜まった前記結露水を前記蓋加熱手段で加熱して水蒸気を発生することを特徴とする炊飯器。
  2. 前記結露受け皿の前記ヒンジ軸側に前記内蓋側に向かった斜面を有し、該斜面の前記ヒンジ軸側の端部には、前記外蓋を開放したときに、前記結露受け皿の表面に付着した結露水を前記空間に導く回収口を設け、前記外蓋を閉成したときには、前記空間に回収した前記結露水を前記結露受け皿に溜め、溜まった前記結露水を前記蓋加熱手段で加熱して水蒸気を発生することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110464198A (zh) * 2018-05-11 2019-11-19 九阳股份有限公司 一种集中进排汽的烹饪器具

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