JP2016106600A - 開水路用給水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロートと給水栓本体の構造を単純にし、確実な作動と低コスト化を実現できる開水路用給水栓を提供する。【解決手段】フロート20の上昇および下降のうち前記フロートの上昇のみに応じて、予め設定された水位を検知して弁本体部の弁体が弁座に当接することにより給水を停止させる給水停止手段を備えた開水路用給水栓1であって、前記給水停止手段は、水位の上昇に伴い前記フロートが上昇する動力を、回転運動に変換することを利用して、給水を停止させる。【選択図】図9

Description

本発明は、開水路から圃場に給水を行う給水栓に関し、特に、圃場の水位を一定にする機能を有する給水栓に関するものである。
開水路用給水栓としては、従来、給水栓本体とフロートを用いた水位調節機能を有する給水栓が用いられている(特許文献1、特許文献2参照。)。
特開2013−123434号公報 特開2011−167173号公報
上記の特許文献1、および、特許文献2に記載された発明は、フロート(センサー部)と給水本体の弁体とが、リンク機構により連結されており、構造が複雑でありコスト面に問題があった。
そこで、本発明は、フロートと給水栓本体の構造を単純にし、確実な作動と低コスト化を実現し、受益者の利便性を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の開水路用給水栓は、フロートの上昇および下降のうち前記フロートの上昇のみに応じて、予め設定された水位を検知して弁本体部の弁体が弁座に当接することにより給水を停止させる給水停止手段を備え、該給水停止手段は、水位の上昇に伴い前記フロートが上昇する動力を、回転運動に変換することを利用して、給水を停止させることを第1の特徴とする。
また、本発明の開水路用給水栓は、前記第1の特徴において、給水栓本体部と、 該給水栓本体部に設けられ、給水状態を維持する給水維持手段と、前記フロートと前記給水栓本体部とに連結され、水位の上昇に伴って前記フロートが上昇する動力を回転運動に変換する動力変換手段とを備え、該動力変換手段には、前記回転運動を行って前記給水維持手段の給水維持状態を解除する給水解除手段が設けられ、前記給水維持手段を作動させて給水を開始し、該給水が維持されることにより被給水場所の水位が上昇して前記フロートが浮力により上昇することに連動して、前記給水解除手段が回転し、前記予め設定された水位を検知すると前記給水維持手段の給水維持を解除し、給水を停止することを第2の特徴とする。
また、本発明の開水路用給水栓は、前記第2の特徴において、前記給水維持手段が、ロック部材を係止可能なロック部材受け部を有し、給水開始後、前記弁本体部に連結されたシャフトを回転することにより前記ロック部材を前記ロック部材受け部に係止してロックさせることで、前記給水状態を維持することを第3の特徴とする。
また、本発明の開水路用給水栓は、前記第3の特徴において、前記動力変換手段は、前記給水解除手段としてロック解除部材を有し、該ロック解除部材は、前記フロートに水位調整部材を介して連結された動力伝達部材と断面L字形状に一体連結されて構成され、 前記ロック解除部材が該L字の屈曲部を中心に回転して、前記ロック解除部材が回転して、前記ロック部材のロックを解除することで、前記給水が停止されることを第4の特徴とする。
また、本発明の開水路用給水栓は、前記第4の特徴において、前記L字型に一体連結されたロック解除部材と前記動力伝達部材は、連結部が、回転軸によって前記給水本体部に回転可能に支持されていることを第5の特徴とする。
また、本発明の開水路用給水栓は、前記第4又は第5の特徴において、前記ロック部材は、前記給水栓本体部内を上昇および下降して給水の開始および停止を行う弁体に接続された前記シャフトに連結されていることを第6の特徴とする。
また、本発明の開水路用給水栓の給水停止方法は、フロートの上昇および下降のうち前記フロートの上昇のみに応じて、予め設定された水位を検知して弁本体部の弁体が弁座に当接することにより給水を停止させる開水路用給水栓の給水停止方法であって、水位の上昇に伴い前記フロートが上昇する動力を、回転運動に変換することを利用して、給水を停止させることを第7の特徴とする。
本発明によれば、圃場への手動給水作業、水位調整作業が容易となり、構造も単純であることから容易に自動止水行うことができる開水路用給水栓を提供することが可能となる。
本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の正面図である。 本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の背面図である。 本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の左側面図である。 本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の右側面図である。 本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の平面図である。 本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の底面図である。 本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の右斜め前側からみた斜視図である。 本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の施工断面図である。 本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の操作方法および作動状態を示す説明図である。 本発明の第二の実施の形態における開水路用給水栓の正面図である 本発明の第二の実施の形態における開水路用給水栓の右側面断面図である。
以下、好適な実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施の形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
[第一の実施の形態の開水路用給水栓の外観構造]
まず、本発明の第一の実施の形態における給水栓の外観構造に着目して、図1〜図7を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の正面図である。図2は、本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の背面図である。図3は、本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の左側面図である。図4は、本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の右側面図である。図5は、本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の平面図である。図6は、本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の底面図である。図7は、本発明の第一の実施の形態における開水路用給水栓の右斜め前側からみた斜視図である。
図1〜図7に示すように、第一の実施の形態の開水路用給水栓1は、給水栓本体部2とセンサー部3から構成されている。給水栓本体部2は、ハンドル4と、シャフト5と、ロック部材6と、上部ケーシング7と、ソケット8と、下部ケーシング9と、入出部10から構成され、さらに、入出部10は、流入部11と吐出部12を備えており、流入部11には、流入口13が開孔され、吐出部12には吐出口14が開孔されている。
センサー部3は、ロック解除部材15と、エルボ部材16と、回転軸17と、動力伝達部材18と、水位調整部材19と、フロート20から構成されている。
図1〜図6は、操作者が、ハンドル4を、ロック部材受け部21の位置に到達するまで、引き上げたときの状態を示しており、図7は、ロックが解除され、ハンドル4が下降した状態を示す。
なお、上記した開水路用給水栓1を構成する部品は、殆ど全てが、JIS規格で定められた汎用の「塩化ビニル樹脂」または「ポリ塩化ビニル」(以下、両者を総称して「塩ビ」という。)製のパイプを、そのまま用いるか、あるいは、長さ・形状等を調整するために加工することで、極めて容易に形成することができる。例えば、上部ケーシング7はVUパイプで形成することができ、シャフト5、下部ケーシング9、ロック解除部材15、動力伝達部材18は、VPパイプで形成することができ、円筒形のソケット8はTSソケットで形成することができ、流入部11はDV継手で形成することができ、ハンドル4はT字形のTSチーズで形成することができ、エルボ部材16はL字状を有したTSエルボで形成することができる。第一の実施の形態において、ロック部材6および回転軸17は、塩ビ製の棒状の部材で形成されているが、上記のような汎用のパイプで構成してもよい。
さらに、材質については汎用のパイプや継手の入手できる素材であればポリプロピレン、ポリエチレンやABSなどの樹脂でも良い。また、塩ビの中でも環境などによって耐衝撃性や耐熱性のものを用いても良い。
給水栓本体部2について説明する。T字形のハンドル4は、下端部の開口部には、鉛直方向に設けられているシャフト5の上端部が嵌入されている。シャフト5の下端部には、給水栓本体部2の内部において、弁本体部25(図1〜図7では、不図示。図8参照。)が取付けられている。
円筒形のシャフト5の側面の所定位置には、水平方向に棒状のロック部材6が挿着されている。このロック部材6は、シャフト5を介してハンドル4と連動しており、操作者がハンドル4を掴んで引き上げることにより、ロック部材6が、円筒形の上部ケーシング7の側面に形成されたロック部材ガイド溝22に沿って上昇し、さらに、ハンドル4を水平方向に回転させることで、上部ケーシング7の上端部に、正面視で逆L字形に切欠いて形成されたロック部材受け部21に、ロック部材6係止することができる。この状態がロック状態であり、開水路用給水栓1は開弁状態にロックされる。
ロック部材受け部21の受けの部分は水平であるが流水が多い時など振動して容易にロック状態が解除されないようなロック部材ガイド溝22の方が高くなるような傾斜を設けたり、円弧状、逆三角形や台形状に切り欠いても良い。
なお、シャフト5が上昇および下降する際に、ロック部材ガイド溝22にロック部材6が摺動するように形成されていてもよい。
円筒形のソケット8には、上方から上部ケーシング7が挿着され、下方から円筒形の下部ケーシング9が挿着され、また、下部ケーシング9は、下方に設けられた流入部11に挿着されている。
入出部10は、円筒形の上部が下部ケーシング9の下部に外嵌され、下部に吐出口14が開孔された円筒形の吐出部12を有し、背面方向に流入口13が開孔された円筒形の流入部11を有している。開弁状態では、用水路等の用水が流入口13から流入され、吐出口14から圃場に吐出される。
センサー部3について説明する。センサー部3には、鉛直方向に設けられた円筒形のロック解除部材15と、水平方向に設けられた円筒形の動力伝達部材18とが、エルボ部材16によって、断面L字状に連結されている。エルボ部材16の屈曲部には、棒状の回転軸17が挿通され、この回転軸17は、下部ケーシング9にも挿通され、回転軸17を支点として、ロック解除部材15とエルボ部材16と動力伝達部材18とが一体的に回転自在である。ロック解除部材15とエルボ部材16と動力伝達部材18とからなる断面L字状の構成を、以下、L型回転式アームという。
動力伝達部材18のエルボ部材16側と反対側の先端部には、上下方向に水位調整部材19が挿通されている。水位調節部材19の下端部には、球形のフロート20が取り付けられている。ここで、水位調整部材19へのフロート20の取付けは、フロート20が水位調整部材19の鉛直方向から僅かに給水栓本体部2から離隔する位置なるように取付けられる。これは、圃場の水位が上昇した際に、フロート20が、給水栓本体部2に近づく方向に上昇せず、給水栓本体部2から離隔する方向に上昇するようにするためである。また、ロック解除部材15が時計回りの回転をするのを防止するために、上部ケーシングの右側面に、板状の回転防止板を取付けてもよい。
フロート20の形状は、球形に限定されず、立方体形や円柱形でもよい。また、フロート20の材質は、本実施形態では発砲ポリプロピレンを使用しているが、圃場に流入された用水に対して所定の浮力を発生するものであれば、どのような材質であってもよい。また、材質に関係なくフロート20自体を中空にすることで浮力を発生させてもよい。水位調整部材19は、後述する圃場の希望水位を、選択的に設定可能にするために、例えば、一部あるいは全部にねじ山が設けられた螺棒で形成され、動力伝達部材18に螺挿されていてもよい。また、螺棒で形成された水位調整部材19の動力伝達部材18との螺合上下部にナットを螺着し、ナットの螺着位置で希望水位を設定するようにしてもよい。
詳細は後述するが、図8も参照して簡単に説明すると、圃場34の水位が上昇してフロート20を下方から押圧すると、フロート20は浮力により直線的に上昇しようとする。この浮力により上昇する動力は、水位調整部材19を介して動力伝達部材18に伝達される。動力伝達部材18は回転軸17を支点として反時計回りに回転し、同時にエルボ部材16によって動力伝達部材18と一体連結されたロック解除部材15も連動して反時計回りに回転する。つまり、フロート20の直線運動を、L型回転式アームを用いて回転運動に変換する。そうすると、ロック解除部材15の上端部が、ロック部材受け部21に係止されたロック部材6を付勢し、ロック部材6がロック部材受け部21から外れてロックが解除される。そして、シャフト5の下端に取付けられた弁本体部25および弁本体部25に連結された部材等(ハンドル4、シャフト5、シャフトガイド5a、ロック部材6等)の自重により、シャフト5が下降し、ロック部材6は、ロック部材ガイド溝22に沿って下降する。そして、シャフト5の下端に取付けられた弁本体部25が吐出部12に設けられた弁座30に到達したときに、同時に、シャフト5およびロック部材6の下降が停止する。このとき、弁本体部25の弁体26は弁座30に当接することで密着するので、吐出口14は閉止される。この状態がロック解除状態であり、開水路用給水栓1は閉弁状態を維持する。
[第一の実施の形態の開水路用給水栓の内部構造]
次に、第一の実施の形態の開水路用給水栓1の内部構造に着目して説明する。
図8に、開水路用給水栓1を開水路に連結した際の施工断面図を示す。第一の実施の形態では、開水路として、灌漑用の用水路32を用いて説明する。なお、図1〜図7の説明と重複する説明は、適宜省略する。
図8(a)は、開弁状態を示し、図8(b)は閉弁状態を示す。図8(a)および図8(b)に示すように、上部ケーシング7の上端部は開口され、下端部には鍔状の第1のフランジ24が挿着され、この第1のフランジ24の外周部がソケット8の中間の外周部に設けられたストッパー部8aに当接されている。第1のフランジ24は、中央部が開口されており、この開口部に円筒形のスリーブ23が挿通されている。シャフト5の側面の所定位置には、円筒形のシャフトガイド5aが外嵌されており、このシャフトガイド5aは、シャフト5の上昇および下降に連動してスリーブ23内壁面を摺動して上昇および下降するように形成されている。シャフトガイド5aを設けることで、シャフトガイド5aの上昇および下降に連動して、シャフト5の下端部に設けられた弁体26が上昇および下降する際に、入出部10の上部および下部に設けられたストッパー部10uおよび10bに、弁体26が衝突しないようにガイドすることができる。シャフトガイド5aのスリーブ23に対する摺動抵抗は、シャフトガイド5aに連動するシャフト5がスムーズに上昇および下降が行われる程度に設定されている。
下部ケーシング9の上端外周部は、ソケット8のストッパー部8aに当接され、下部ケーシング9の下端外周部は、入出部10上部のストッパー部10uに当接されている。
また、図8(a)、図8(b)において、下部ケーシング9の右側壁および左側壁には、それぞれ貫通孔17R,17Lが形成され、回転軸17は、それぞれの貫通孔17R,17Lに挿通されて回転自在に支持されている。
シャフト5の下端部には弁本体部25が設けられており、シャフト5の上端部が嵌入されたハンドル4を操作者が上昇させることで、シャフト5に連結された弁本体部25も連動して上昇する。また、ロック部材6のロックが外れたときは、弁本体部25等の自重により、弁本体部25が給水栓本体部2内を下降し、連結されたシャフト5等の部材も連動して下降する。図8(a)は、ロック部材6をロック部材受け部21にロックさせた状態(開弁状態)を示し、弁本体部25は、流入口13よりも上方に位置することで、用水33が、連結部材31で連結された用水路32から流入して、連通する吐出口14から圃場34に吐出される。図8(b)は、ロック部材6がロック部材受け部21から外れてロック解除された状態(閉弁状態)を示し、弁本体部25が吐出口14を閉止することで、用水33の圃場34への吐出が停止される。
弁本体部25は、弁体26を有し、弁体26にはOリング27と第2のフランジ28とボルト29とを備えている。鍔状の弁体26の下面の外周部には凹溝が形成され、この凹溝にOリング27嵌入されている。第2のフランジ28は、平面視が鍔状であり、正面視が略凸状を示し、中央部には、円筒状のシャフト嵌入部28aが設けられ、このシャフト嵌入部28aにシャフト5の下端部が嵌入されている。また、シャフト嵌入部28aの周辺には、ねじ孔が形成され、弁体26には、このねじ孔に対応する位置に同形のねじ孔が設けられており、これらのねじ孔にボルト29を螺挿することで、第2のフランジ28と弁体26とが螺設される。
また、軽い材質の弁本体部25を使用すること、弁座30の弁座面に溝を形成することやOリング27を省くことなどにより少量のリークを発生させることで希望水位に達した後の水田の水面からの蒸発分を補うこともできる。
吐出部12には、鍔状の弁座30が、入出部10の下部のストッパー部10bに当接するように挿着されている。図8(b)に示すように、閉弁状態では、弁体26が弁座30の開口部を密着して塞ぐことで、吐出口14からの用水33の吐出が閉止される。
図8(a)に示すように、開水路用給水栓1の流入部11は、連結部材31を介して用水路32に接続され、用水路32と連結部材31と流入部11が連通して、用水路32から用水33が給水される。連結部材31は、汎用の塩ビ製のパイプ(パイプ継ぎ手を含む。)であってもよいし、施工する場所や環境に合わせて専用に製作されたものであってもよい。
図8(a)および図(b)で説明した内部構造を構成する各部品も、殆ど全てが、JIS規格で定められた汎用の塩ビ製のパイプを、そのまま用いるか、あるいは、長さ・形状等を調整するために加工することで、極めて容易に形成することができる。例えば、スリーブ23は、TSソケットで形成することができ、シャフトガイド5aは、VPパイプで形成することができ、第1のフランジ24、第2のフランジ28、弁座30は、フランジを加工することで形成することができる。
Oリング27、ボルト29も当業者には極めて周知のもので形成することができる。ゴム、合成樹脂、シリコン等の弾性体で形成されたOリング27を第2のフランジ28の下面に設けることで、閉弁状態の弁体26と弁座30との密着性を高めている。
次に、図9(a1)〜図9(d2)を用いて、第一の実施の形態の開水路用給水栓1の操作方法と作動状態を説明する。なお、必要に応じて、図1〜図8を参照のこと。
図9(a1)は、閉弁状態において、フロート20を、圃場の実際の水位Aよりも上方の希望水位Sに設定した状態の、開水路用給水栓1の正面図である。 図9(a2)は、その平面図である。
図9(a1)および図9(a2)に示すように、この状態では、ロック部材6が、ロック部材ガイド溝22の下端近傍に下降しており、ハンドル4が、上部ケーシング7の上端の開口部近傍まで下降している。また、ロック解除部材15、水位調整部材19は、上下方向になっており、動力伝達部材18は、略水平方向になっている。給水栓本体部2内部の弁体26は、弁座30の位置に下降して、吐出口14を閉止しているので、用水路32から圃場34への給水は停止されている。
図9(b1)は、上記閉弁状態から、操作者がハンドル4を上方に引き上げ、ロック部材6がロック部材受け部21の位置に上昇したところで、ハンドル4を回転させ、ロック部材6をロック部材受け部21に係止させた状態、つまり、ロック状態を示す開水路用給水栓1の正面図である。図9(b2)は、その平面図である。
ハンドル4の上昇に連動して、弁体26も上昇するので、弁体26が弁座30から離隔し、用水路32からの用水33が吐出口14から圃場34に吐出される。ロック部材6がロック部材受け部21に係止されている開弁状態が維持されているので、用水33は、圃場34へ供給され続け、圃場34の水位Aが上昇し始める。
図9(c1)は、圃場34の水位Aが上昇し、フロート20の浮力により、ロック解除部材15がロック部材6に当接された状態を示す開水路用給水栓1の正面図である。図9(b2)は、その平面図である。
圃場34の水位Aが上昇するに伴い、フロート20が自身の浮力により直線的に上昇しようとする。ここで、段落「0026」で説明したように、フロート20の直線運動は、L型回転式アームによって、反時計回りの回転運動に変換される(つまり、水位Aの上昇に伴い、フロート20は反時計回りに上昇する。)。そうすると、L型回転式アームのロック解除部材15が該L字の屈曲部を中心に回転して、ロック部材6に当接する。圃場34の水位Aが上昇を続けると、L型回転式アームはさらに反時計回りの回転を続けるので、ロック解除部材15は、ロック部材6を押し続け、ロック部材6は、ロック部材受け部21に係止された状態を維持しながら、ロック部材ガイド溝22の方向へ移動していく。この時点では、まだ、ロック部材6は、ロック部材受け部21から外れない。
図9(d1)は、圃場34の水位Aがさらに上昇し、ロック部材6がロック部材受け部21から外れた状態、つまり、ロック解除状態を示す開水路用給水栓1の正面図である。図9(d2)は、その平面図である。
圃場34の水位Aが図(c1)の状態からさらに上昇し、フロート20が設定した希望水位Sに達すると、L型回転式アームのロック解除部材15から押圧を受けていたロック部材6は、ロック部材受け部21から外れる。そうすると、連結して形成されたハンドル4、シャフト5、ロック部材6、弁本体部25等は、自重により下降する。そして、下降した弁本体の25の弁体26が弁座30に当接して弁座30の開口部を塞ぐので、吐出口14からの用水33の吐出が停止される。この状態では、弁体26は、用水33の水圧と弁体26等の自重で弁座30に押しつけられており、開弁することはないので、圃場34の水位Aは設定された希望水位Sに維持される。
以上、説明したように、本発明の第一の実施の形態の開水路用給水栓1は、操作者が、圃場34の水位Aを希望水位Sに設定し、一旦、ロック部材6をロック部材受け部21に係止させてロックしておけば、圃場34への用水33の給水が維持され、そして、圃場34の水位Aが希望水位Sに達すると、自動的に給水が停止する。前述した特許文献1および特許文献2が、圃場の水位をフロートの上昇・下降に応じて自動的に調整するのに対し、本発明の開水路用給水栓1では、給水開始の開弁操作を手動で行うために、操作者が圃場へ行く必要があるが、操作者である稲作農家が稲の生育状態や生育環境状態等の確認のため毎朝圃場へ行くことは一般的であり、その際に、圃場の水位が希望水位より下がっていれば、開水路用給水栓の開弁操作を行うことで、その後は、操作者が圃場にいなくても自動的に圃場の水位が希望水位に調整されて給水が停止されるので、特段、不都合はない。
また、上記したように、本発明の第一の実施の形態の開水路用給水栓1は、構造が単純であるから容易に製作可能であり、かつ、製作費用も安価である。また、故障したときの修理も容易である。したがって、特に、小規模な圃場を有する稲作農家にとっては、高額な費用をかけて複雑な構造を有する全自動の給水栓を設けるよりは、本発明の半自動の開水路給水栓を設置した方が、低コスト化が図れる。
[第二の実施の形態の開水路用給水栓の外観構造]
以下、本発明の第二の実施の形態における開水路用給水栓の外観構造に着目して、図10を参照しながら説明する。なお、前述の第一の実施の形態の開水路給水栓1の説明と重複する説明は、適宜省略する。
図10は、第二の実施の形態における開水路用給水栓100の正面図である。
図10に示すように、第二の実施の形態の開水路用給水栓100は、給水栓本体部102とセンサー部103を備えている。給水栓本体部102は、ハンドル104と、上部シャフト105aと、スリーブ123と、キャップ108と、ロック部材106と、TSチーズ106aと、下部シャフト105bと、ケーシング109と、入出部110を備え、さらに、入出部110は、流入部111と吐出部112を備えており、流入部111には、流入口113が開孔され、吐出部112には吐出口114が開孔されている。
センサー部103は、ロック解除部材115と、エルボ部材116と、回転軸117と、動力伝達部材118と、水位調整部材119と、フロート120を備えている。
図10は、操作者が、ハンドル104を、ロック部材受け部121の位置に到達するまで、引き上げたときの状態を示している。
なお、上記した開水路用給水栓100を構成する部品の形成については、前述した第一の実施形態の開水路用給水栓1と同様(段落「0018」参照。)であるので、説明を省略する。
給水栓本体部102について説明する。T字形のハンドル104は、下端部の開口部には、鉛直方向に設けられている上部シャフト105aの上端部が嵌入されている。略ドーム形状のキャップ108の上部中央の開口部には円筒状のスリーブ123が挿通されており、上部シャフト105aは、このスリーブ123に摺動可能に挿通されている。
このキャップ108を設けたことにより、第一の実施の形態の開水路用給水栓1に比べて、部品の接着工数が削減され、かつ、ゴミの進入を防止することができる。
上部シャフト105aの下部は、給水栓本体部102内部で、TSチーズ106aの上部開口部に嵌挿され、上部シャフト105aの鉛直方向に設けられた下部シャフト105bの上部が、TSチーズ106aの下部開口部に嵌挿され、さらに、円筒状のロック部材106の端部がTSチーズ106aの横開口部に嵌挿されている。このTSチーズ106aにより、上部シャフト105aと下部シャフト105bとロック部材106とが、一体的に連結されている。
円筒形のパイプで形成されたロック部材106は、上部シャフト105aを介してハンドル104と連動しており、操作者がハンドル104を掴んで引き上げることにより、ロック部材106が、円筒形のケーシング109の側面の上下方向に形成されたロック部材ガイド溝122を摺動して上昇し、さらに、ハンドル104を水平方向に回転させることで、ケーシング109の上部側面の所定位置に逆L字形に切欠いて形成されたロック部材受け部121に、ロック部材106係止することができる。この状態がロック状態であり、開水路用給水栓100は開弁状態にロックされる。
ロック部材受け部121の受け部分は、本実施形態では水平であるが、流水が多いときなど振動して容易にロック状態が解除されないように、ロック部材ガイド溝122の方が高くなるような傾斜を設けたり、円弧状、逆三角形、あるいは、台形状に切り欠いてもよい。
ケーシング109の下部には、入出部110の上部が外嵌されている。この入出部110は、外観構造および内部構造ともに、本発明の第一の実施の形態の開水路用給水栓1に設けられた入出部10に対して、弁座の構造が異なるだけである。詳細は後述する。
入出部110は、円筒形の上部がケーシング109に挿通され、下部に吐出口114が開孔された円筒形の吐出部112を有し、背面方向に流入口113が開孔された円筒形の流入部111を有している。開弁状態では、用水路等の用水が流入口113から流入され、吐出口114から圃場に吐出される。
センサー部103について説明する。センサー部103には、鉛直方向に設けられた円筒形のパイプで形成されたロック解除部材115と水平方向に設けられた円筒形の動力伝達部材118とが、L字型のエルボ部材116によって、断面L字状に連結されている。エルボ部材116の屈曲部には、円筒状の回転軸117が挿通され、この回転軸117は、ケーシング109にも挿通され、回転軸117を支点として、ロック解除部材115とエルボ部材116と動力伝達部材118とが一体的に回転自在である。ロック解除部材115とエルボ部材116と動力伝達部材118とからなる断面L字状の構成を、以下、L型回転式アームという。なお、回転軸117は、エルボ部材116に座金を介して蝶ボルト117aで回転可能に螺着されている。
動力伝達部材118のエルボ部材116側と反対側の先端部には、ソケット部材118bが嵌挿され、ソケット部材118bには、蝶ボルト118aが座金を介して螺挿されている。動力伝達部材118には、第一の実施の形態と同様に、動力伝達部材118の上下方向に水位調整部材119が挿通されているが、第二の実施の形態では、この水位調整部材119が、蝶ボルト118aによって、動力伝達部材118への固定位置を任意に調節できるように構成されている。水位調整部材119の上端部には、略球形状のつまみが装着されている。
水位調整部材119の下端部には、略円筒形状のフロート120が、水位調整部材119に螺着された上下のナット対で挟持されて固定されている。ケーシング109の右側面には、圃場134の水位の上昇に追随してフロート120が上昇する際にロック解除部材115が時計回りに回転をするのを防止するために、板状の回転防止板109aが設けられている。もし、ロック解除部材115が時計回りに回転しようとしても、回転防止板109aに当接して回転が防止される。
フロート120の形状は、略円筒形状に限定されず、立方体形や球形でもよい。また、フロート120の材質は、本実施形態では発砲ポリプロピレンを使用しているが、圃場134に流入された用水に対して所定の浮力を発生するものであれば、どのような材質であってもよい。また、材質に関係なくフロート120自体を中空にすることで浮力を発生させてもよい。
図10、図11を参照して説明するが、本発明の第二の実施の形態においても、第一の実施の形態と同様に、圃場134の水位が上昇してフロート120を下方から押圧すると、フロート120は浮力により直線的に上昇しようとする。この浮力により上昇する動力は、水位調整部材119を介して動力伝達部材118に伝達される。動力伝達部材118は回転軸117を支点として反時計回りに回転し、同時にエルボ部材116によって動力伝達部材118と一体連結されたロック解除部材115も連動して反時計回りに回転する。つまり、フロート120の直線運動を、L型回転式アームを用いて回転運動に変換する。そうすると、ロック解除部材115の上端部が、ロック部材受け部121に係止されたロック部材106を付勢し、ロック部材106がロック部材受け部121から外れてロックが解除される。そして、下部シャフト105bの下端に取付けられた弁本体部125に連結された部材等(ハンドル104、上・下部シャフト105a・105b、ロック部材106等)の自重により、上・下部シャフト105a・105bが下降し、ロック部材106は、ロック部材ガイド溝122に沿って下降する。そして、下部シャフト105bの下端に取付けられた弁本体部125が吐出部112に設けられた弁座130に到達したときに、同時に、上・下部シャフト105a・105bおよびロック部材106の下降が停止する。このとき、弁体126は弁座130に当接するので、吐出口114は閉止される。この状態がロック解除状態であり、開水路用給水栓100は閉弁状態を維持する。
このように、第二の実施の形態の開水路用給水栓100においても、第一の実施の形態の開水路用給水栓1と同様に、操作者が手動によりハンドルを持ち上げる操作をおこない、ロック状態(開弁状態)にすることで、圃場への給水が維持され、フロートの上昇・下降に応じて自動的に調整する従来技術とは異なり、圃場の水位が上昇しフロートが上昇することによってのみ、ロックが解除(閉弁)され、圃場への給水が停止される。
[第二の実施の形態の給水栓の内部構造]
次に、上記本発明の第二の実施の形態の開水路用給水栓100について、内部構造に着目して説明する。
図11に、第二の実施の形態における開水路用給水栓100を右側面から見た断面図を示す。なお、前述の第一の実施の形態の開水路用給水栓1の説明と重複する説明は、適宜省略する。
図11は、開弁状態を示す。図11に示すように、ケーシング109の上端部は開孔され、略ドーム状のキャップ108が外嵌されている。キャップ108上部中央部の開口部には、スリーブ123が挿通され、スリーブ123には、上部シャフト105aがスリーブ123の内壁を摺動可能に挿通されている。
ケーシング109の下端外周部は、入出部110上部に嵌入され、ストッパー部110uに当接されている。また、図11において、ケーシング109右側壁および左側壁には、それぞれ貫通孔117R,117Lが形成され、回転軸117は、それぞれの貫通孔117R,117Lに挿通されて回転自在に支持されている。上部シャフト105aと下部シャフト105bとTSチーズ106aとの連結は、上述したとおりである。
下部シャフト105bの下端部には弁本体部125が設けられており、操作者がハンドル104を上昇させることで、下部シャフト105bに連結された弁本体部125も連動して上昇する。また、ロック部材106のロックが外れたときは、弁本体部125等の自重により、弁本体部125が給水栓本体部102内を下降し、連結された下部シャフト105b等の部材も連動して下降する。図11は、ロック部材106をロック部材受け部121の位置まで上昇させた状態(開弁状態)を示し、弁体126は、流入口113よりも上方に位置することで、用水が、連結部材で連結された用水路から流入して、連通する吐出口114から圃場134に吐出される。ロック部材106がロック部材受け部121から外れてロック解除された状態(閉弁状態)では、弁体126が吐出口114を閉止することで、用水の圃場134への吐出が停止される。
第二の実施の形態の弁本体部125は、第一の実施の形態の弁本体部25とは異なり、弁体126、とフランジ128が一体の加工品で形成されている。弁本体部125は、概略鍔状をなしているが、中央上部のフランジ128には円形に開孔されたシャフト嵌入部128aが形成され、このシャフト嵌入部128aに下部シャフト105bの下端部が嵌入されている。フランジ128の下部に形成された弁体126の外周は、中央部から底部に向かって、逆円錐台をなすようにテーパ部126bが形成されている。弁体126の底部外周に凹溝が形成され、この凹溝にはOリング127が嵌入されている。
ハンドル104と上部シャフト105aとTSチーズ106aとロック部材106と下部シャフト105bと弁本体部125は、一体的に連動して、上昇および下降する。上部シャフト105aがスリーブ123内壁を摺動して上昇および下降するように形成され、ロック部材106がロック部材ガイド溝122を摺動して上昇および下降するように形成されていることで、弁本体部125が上昇および下降する際に、入出部110の上部および下部に設けられたストッパー部110uおよび110bに、弁体126が衝突しないようにガイドすることができる。上部シャフト105aのスリーブ123に対する摺動抵抗は、上部シャフト105aがスムーズに上昇および下降が行われる程度に設定され、ロック部材106のロック部材ガイド溝122に対する摺動抵抗は、ロック部材106がスムーズに上昇および下降が行われる程度に設定されている。
なお、弁本体部125がストッパー部110uおよび110bに衝突することなくスムーズに上昇あるいは下降することができるのであれば、上部シャフト105aがスリーブ123に常に接触していなくてもよく、同様に、ロック部材106がロック部材ガイド溝122に常に接触していなくてもよい。
吐出部112には、鍔状の弁座130が、入出部110の下部のストッパー部110bに当接するように挿着されている。弁座130の開口部には、閉弁状態で、弁体126のテーパ部126bに合致するような形状にテーパ加工されたテーパ部130aが形成されている。閉弁状態では、弁本体部125の弁体126のテーパ部126bが弁座130のテーパ部130aを当接することで密着して塞ぐことで、吐出口114からの用水の吐出が閉止される。
また、軽い材質の弁体126を使用すること、弁座130の弁座面に溝を形成することやOリング127を省くことなどにより少量のリークを発生させることで希望水位に達した後の水田の水面からの蒸発分を補うこともできる。
第二の実施の形態には示していないが、第一の実施の形態と同様に、開水路用給水栓100の流入部111は、連結部材を介して用水路に接続され、用水路と連結部材と流入部111が連通して、用水路から用水が給水される。連結部材は、汎用の塩ビ製のパイプ(パイプ継ぎ手を含む。)であってもよいし、施工する場所や環境に合わせて専用に製作されたものであってもよい。
図10および図11で説明した第二の実施の形態の開水路用給水栓100を構成する各部品も、第一の実施の形態の開水路用給水栓1と同様に、殆ど全てが、JIS規格で定められた汎用の塩ビ製のパイプを、そのまま用いるか、あるいは、長さ・形状等を調整するために加工することで、極めて容易に形成することができる。第二の実施の形態の開水路用給水栓100も、第一の実施の形態の開水路用給水栓1と同様の作用・効果を奏する。
さらに、材質については汎用のパイプや継手の入手できる素材であればポリプロピレン、ポリエチレンやABSなどの樹脂でも良い。また、塩ビの中でも環境などによって耐衝撃性や耐熱性のものを用いても良い。
1,100 開水路用給水栓、 2,102 給水栓本体部、
3,103 センサー部、 4,104 ハンドル、
5 シャフト、 5a シャフトガイド、
105a 上部シャフト 105b 下部シャフト
6,106 ロック部材、 106a TSチーズ
7 上部ケーシング、 8 ソケット、
8a ストッパー部、 9 下部ケーシング、
109 ケーシング、 109a 回転防止板
10,110 入出部、 10u,110u ストッパー部
10b,110b ストッパー部、 11,111 流入部、
12,112 吐出部、 13、113 流入口、
14,114 吐出口、 15、115 ロック解除部材、
16,116 エルボ部材、 17、117 回転軸、
117a,118a 蝶ボルト 17R,117R 貫通孔、
17L,117L 貫通孔、 18,118 動力伝達部材、
118b ソケット部材 19、119 水位調整部材、
119a つまみ、 20,120 フロート、
21,121 ロック部材受け部、
22,122 ロック部材ガイド溝、
23,123 スリーブ、 24 第1のフランジ、
25,125 弁本体部、 26、126 弁体、
126b,130a テーパ部、 27,127 Oリング、
28 第2のフランジ、 128 フランジ、
28a,128a シャフト嵌入部、 29 ボルト、
30,130 弁座、 31 連結部材、
32 用水路、 33 用水、
34、134 圃場

Claims (7)

  1. フロートの上昇および下降のうち前記フロートの上昇のみに応じて、予め設定された水位を検知して弁本体部の弁体が弁座に当接することにより給水を停止させる給水停止手段を備えた開水路用給水栓であって、
    前記給水停止手段は、水位の上昇に伴い前記フロートが上昇する動力を、回転運動に変換することを利用して、給水を停止させること
    を特徴とする開水路用給水栓。
  2. 前記開水路用給水栓は、
    給水栓本体部と、
    該給水栓本体部に設けられ、給水状態を維持する給水維持手段と、
    前記フロートと前記給水栓本体部とに連結され、水位の上昇に伴って前記フロートが上昇する動力を回転運動に変換する動力変換手段とを備え、
    該動力変換手段には、前記回転運動を行って前記給水維持手段の給水維持状態を解除する給水解除手段が設けられ、
    前記給水維持手段を作動させて給水を開始し、該給水が維持されることにより被給水場所の水位が上昇して前記フロートが浮力により上昇することに連動して、前記給水解除手段が回転し、前記予め設定された水位を検知すると前記給水維持手段の給水維持を解除し、給水を停止すること
    を特徴とする請求項1に記載の開水路用給水栓。
  3. 前記給水維持手段は、ロック部材を係止可能なロック部材受け部を有し、
    給水開始後、前記弁本体部に連結されたシャフトを回転することにより前記ロック部材を前記ロック部材受け部に係止してロックさせることで、前記給水状態を維持すること
    を特徴とする請求項2に記載の開水路用給水栓。
  4. 前記動力変換手段は、前記給水解除手段としてロック解除部材を有し、
    該ロック解除部材は、前記フロートに水位調整部材を介して連結された動力伝達部材と断面L字状に一体連結されて構成され、
    前記ロック解除部材が該L字の屈曲部を中心に回転して、前記ロック部材のロックを解除することで、前記給水が停止されること
    を特徴とする請求項2に記載の開水路用給水栓。
  5. 前記L字型に一体連結されたロック解除部材と前記動力伝達部材は、連結部が、回転軸によって前記給水本体部に回転可能に支持されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の開水路用給水栓。
  6. 前記ロック部材は、前記給水栓本体部内を上昇および下降して給水の開始および停止を行う弁体に接続された前記シャフトに連結されていること
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の開水路用給水栓。
  7. フロートの上昇および下降のうち前記フロートの上昇のみに応じて、予め設定された水位を検知して弁本体部の弁体が弁座に当接することにより給水を停止させる開水路用給水栓の給水停止方法であって、
    水位の上昇に伴い前記フロートが上昇する動力を、回転運動に変換することを利用して、給水を停止させることを特徴とする開水路用給水栓の給水停止方法。
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