JP2016105060A - 処理基板の表面形状測定装置 - Google Patents

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史朗 原
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健一 進藤
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新樹 伊藤
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稔 上斗米
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Yoshimitsu Matsuhashi
淑光 松橋
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和寛 佐藤
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Abstract

【課題】専有面積が小さく且つ高精度の表面形状測定が可能な、小型の半導体ウェハ用表面形状測定装置を安価に提供する。【解決手段】測定部111において、ウェハ保持機構410は、装置前室から水平方向に搬送された半導体ウェハ131を略水平に保持する。上側光学系220は、ウェハ保持機構410の上方に配置され、半導体ウェハ131の上面に測定光を略垂直に照射して、その反射光を受光する。下側光学系230は、ウェハ保持機構410の下方に配置され、半導体ウェハ131の下面に測定光を略垂直に照射して、その反射光を受光する。演算処理部は、上側光学系220で受光された上面干渉縞と、下側光学系230で受光された下面干渉縞とを用いて、半導体ウェハ131上面及び下面の平面度や平坦度をそれぞれ算出する。【選択図】図4

Description

この発明は、例えば半導体ウェハ等の処理基板の平面度や平坦度を測定する、表面形状測定装置に関する。この本発明の表面形状測定装置は、例えば、直径が20mm以下の小口径半導体ウェハに適用して好適である。
半導体製造工程で使用する表面形状測定装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
下記特許文献1の表面形状測定装置では、半導体ウェハの平面度(半導体ウェハの上面及び下面それぞれについて測定した「反り」を意味する。本願において同じ。)と、平坦度(半導体ウェハの上面及び下面それぞれの平面度から算出される「厚さ偏差」を意味する。本願において同じ。)を測定する。このためには、一対の光学測定系を用いて、半導体ウェハの主面と裏面とを同時に測定することが望ましい。従って、半導体ウェハをテーブル上に載置して保持するのではなく、半導体ウェハの周縁部分を保持した状態で、光学測定を行っている。
ここで、半導体ウェハの径が大きい場合には、半導体ウェハを水平にした状態で周縁部分を保持すると、その半導体ウェハの自重によって撓みが生じるため、平面度を正確に測定することは困難である。このため、特許文献1の表面形状測定装置では、半導体ウェハを垂直に保持した状態で光学測定を行っている。
特開平11−2512号公報
従来の半導体製造技術では、半導体ウェハの大口径化によって、チップ製造単価の低減が図られてきた。しかし、このような大規模製造システムは、少品種大量生産ではチップの製造単価低減に寄与するが、少量多品種生産の要請に応え難く、市場の状況に応じた生産量の調整を困難にすると共に、中小企業の参入を困難にする。これらの課題を解決するためには、小口径半導体ウェハ(例えば直径12.5mm、すなわち約0.5インチ)を用いて低コストで半導体チップを製造できる、小型で安価な半導体製造装置が望まれる。
しかしながら、上述したような従来の表面形状測定装置には、半導体ウェハを垂直に保持して測定するため、一対の光学測定系を水平方向に配置する必要があり、このために表面形状測定装置の専有面積が大きくなるという欠点があった。
また、半導体ウェハを垂直に保持して測定する場合には、振動の影響によって測定精度が悪化しやすいという欠点も生じる。
この発明は、このような従来技術の欠点に鑑みて成されたものであり、専有面積が小さく、且つ、高精度の表面形状測定が可能な、処理基板の表面形状測定装置を、安価に提供することを課題とする。
かかる課題を解決するために、請求項1に係る処理基板の表面形状測定装置は、外部から略水平方向に搬送された処理基板を略水平に保持する処理基板保持機構と、該処理基板保持機構の上方に配置され、該処理基板の上面に測定光を略垂直に照射して、その反射光を受光する上側光学系と、該処理基板保持機構の下方に配置され、該処理基板の下面に測定光を略垂直に照射して、その反射光を受光する下側光学系と、前記上側光学系で受光された上面干渉縞と、前記下側光学系で受光された下面干渉縞とを用い、前記処理基板の前記上面及び前記下面について、平面度及び平坦度の少なくとも一方を含む表面形状測定値を算出する演算処理部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に係る処理基板の表面形状測定装置は、請求項1の構成に加え、前記処理基板保持機構は、テーブル設置部と、該テーブル設置部の上に設置されたワークテーブル部とを備え、該テーブル設置部は、前記下側光学系の測定光及び反射光を通過させる第1開口と、該第1開口の周囲に配置されて、処理基板を載置するための爪部が先端に設けられた、昇降可能な複数の処理基板受渡部とを有し、前記ワークテーブル部は、前記下側光学系の測定光及び反射光を通過させる第2開口と、該第2開口の周囲に設けられて、前記テーブル設置部の前記処理基板受渡部がそれぞれ挿通される複数の挿通孔と、該処理基板受渡部が下降したときに前記処理基板を受け取って保持する処理基板保持部とを有することを特徴とする。
また、請求項3に係る処理基板の表面形状測定装置は、請求項2の構成に加え、前記テーブル設置部は、前記ワークテーブル部の傾きを調整することによって、前記処理基板の傾きを調整する、傾き調整機構を備えることを特徴とする。
また、請求項4に係る処理基板の表面形状測定装置は、請求項2又は3の構成に加え、前記ワークテーブル部の前記処理基板保持部が、前記処理基板を、その周縁部を3個所以上から内側に挟み込むことによって固定・保持することを特徴とする。
また、請求項5に係る処理基板の表面形状測定装置は、請求項2乃至4の何れかの構成に加え、前記ワークテーブル部は、該ワークテーブル部上に載置された前記処理基板の厚さを測定する厚さ測定部を備えることを特徴とする。
また、請求項6に係る処理基板の表面形状測定装置は、請求項1乃至5の何れかの構成に加え、処理基板は、径が20mm以下の半導体ウェハであることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、処理基板保持機構が処理基板を略水平に保持した状態で、この処理基板の表裏両面に対して、上側光学系及び下側光学系から略垂直に測定光を照射する構成としたので、表面形状測定装置の省スペース化を図れると共に、処理基板の振動の影響を低減して高精度の表面形状測定を行うことが容易になる。
請求項2の発明によれば、このテーブル設置部の処理基板受渡部は、ワークテーブル部の挿通孔に挿通した状態で処理基板を受け取り、該処理基板受渡部が下降して、ワークテーブル部の処理基板保持部に処理基板を受け取らせて保持させる構成としたので、該ワークテーブル部の上側に設けた機構で処理基板保持部まで処理基板を搬送して保持させるよりも、構造が簡単で省スペース化が容易である。
請求項3の発明によれば、ワークテーブル部の傾きを調整することによって、処理基板の傾きを調整するので、処理基板の傾きを直接調整する場合と比較して、高精度の傾き調整を容易に行うことができる。
請求項4の発明によれば、処理基板保持部が、処理基板を、その処理基板の周縁部を3個所以上から内側に挟み込むことによって固定・保持するので、平坦度評価領域全域について、保持部の、処理基板に当接する部分に遮られること無しに、上下両方向から測定光を照射できる状態で、この処理基板を保持できる。
請求項5の発明によれば、ワークテーブル部に厚さ測定部を設けたので、処理基板の平坦度に加えて、厚さの絶対値を測定することができる。
請求項6の発明によれば、処理基板として、径が20mm以下の半導体ウェハを使用するので、水平に保持した状態でも、処理基板の自重による撓みが殆ど無く、従って、正確な平坦度測定を容易に行うことができると共に、処理基板の主面(上面又は下面の一方)の平面度と裏面(上面又は下面の他方)の平面度との両方を測定することができる。
実施の形態1に係る表面形状測定装置の全体構成を示す概略斜視図である。 実施の形態1に係る装置前室の構成を概略的に示す外観斜視図である。 実施の形態1に係る表面形状測定装置の構成を示す横断面図である。 実施の形態1に係るウェハ保持機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係るウェハ保持機構の構成を示す横断面図である。 実施の形態1に係るテーブル設置部の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係るテーブル設置部の構成を示す平面図である。 実施の形態1に係るテーブル設置部の構成を示す図であり、図7のA−A断面図である。 (a)は、実施の形態1に係るワークテーブル部の構成を示す斜視図、(b)は、ウェハ保持部に設けられた爪部の垂直断面形状を示す拡大図である。 実施の形態1に係るワークテーブル部の構成を示す平面図である。 実施の形態1に係るワークテーブル部の構成を示す図であり、図10のA−A断面図である。 実施の形態1に係るウェハ保持機構の全体構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係るウェハ保持機構の全体構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る上側光学系及び下側光学系の構成を概念的に示す正面図である。
以下、この発明の実施の形態1について、この発明を半導体製造プロセス用の小型表面形状測定装置に適用する場合を例に採って説明する。
図1から解るように、この実施の形態1に係る小型表面形状測定装置100は、測定室110と、装置前室120とを収容する。測定室110と装置前室120とは、分離可能に構成されている。これにより、半導体製造プロセスで使用する様々な種類の製造装置や検査装置について、装置前室120を共通化でき、従って、半導体製造システム全体としてのコストを低減できる。
測定室110は、装置前室120から半導体ウェハ(図1では示さず)を受け取る。そして、この半導体ウェハに対して、表面形状測定値としての、平面度及び平坦度を測定する。測定室110の内部構成については、後述する。この実施の形態1では、半導体ウェハとして、径が20mm以下(例えば12.5±0.2mm、すなわち、約0.5インチ)の小口径のものを使用する。
一方、装置前室120は、ウェハ搬送容器(図示せず)に収容された半導体ウェハを取り出して、測定室110に搬送するための部屋である。図2に示したように、装置前室120は、金属等で形成された天板120a、側板120b,120c等によって構成された筐体を有している。装置前室120の天板120aには、ウェハ搬送容器を載置するための容器載置台121や、載置されたウェハ搬送容器を上方から押圧固定する押さえレバー122や、小型表面形状測定装置100の操作を行うための操作釦124等が設けられている。ウェハ搬送容器から装置前室120内に搬入された半導体ウェハ131は、搬送アーム123に移送され、この搬送アーム123によって、測定室110に搬送される。
以下、測定室110について、詳細に説明する。
図3に示したように、測定室110には、半導体ウェハ131の平坦度を測定するための測定部111が設置されている。この測定部111は、ウェハ保持機構210と、上側光学系220と、下側光学系230とを備えている。また、測定室110の天井部には、外部から導入した空気を洗浄する、フィルタ機構112が設けられている。
なお、測定室110の下方には、演算処理部113が設置されている。演算処理部113は、測定部111の制御や、この測定部の測定結果を用いた平坦度の演算等を行う。
以下、ウェハ保持機構210の構成について、図4〜図13を用いて説明する。
ウェハ保持機構210は、装置前室120から水平方向に搬送された半導体ウェハ(図2参照)を、略水平に保持する。このために、このウェハ保持機構210は、図4及び図5に示したように、テーブル設置部410と、このテーブル設置部410の上に設置されたワークテーブル部420とを備えている。
テーブル設置部410は、図6〜図8に示したように、ベース板411を備えている。
このベース板411には、一対の昇降機構412a,412bが取り付けられている。そして、これら昇降機構412a,412bによって、昇降板413が、昇降可能に支持されている。これらベース板411及び昇降板413には、下側光学系230から半導体ウェハ131に照射される測定光及びその反射光を通過させるための、開口411a,413a(共に、この発明の第1開口に相当する)が形成されている。
また、この昇降板413には、開口413aを挟むように、一対のウェハ受渡部414a,414bが固定されている。これらウェハ受渡部414a,414bは、それぞれ板状に形成されており、その上端部分には、爪部415a,415bが設けられている。そして、これら爪部415a,415bに、半導体ウェハ131の周縁部が載置される。
なお、この実施の形態1では、一対のウェハ受渡部414a,414bを使用して、半導体ウェハ131を2個所で支持することとしたが、ウェハ受渡部を3個以上使用して、半導体ウェハ131を3個所以上で支持してもよい。
ウェハ受渡部414aの傍らには、調整板416が設けられている。この調整板416を用いて、ウェハ保持部422a(後述)の位置を調整することにより、ワークテーブル部420に半導体ウェハ131が搭載されたときの保持力(押圧力)を調整することができる。そして、その結果、半導体ウェハ131を確実に保持しつつ、この保持力による半導体ウェハ131の変形を最小限に抑えて、正確な平面度測定を行うことができる。
また、このベース板411には、例えば3個のテーブル支持部417a,417b,417cが、互いに略等間隔に設置されている。これらテーブル支持部417a〜417cは、例えば、直径125mmの円周(すなわち、半導体ウェハ131の約10倍の直径を有する円周)に沿って、配置される。後述のように、これらテーブル支持部417a〜417cによって、ワークテーブル部420が支持される。ここで、これらのテーブル支持部417a〜417cのうち、テーブル支持部417a,417bは、駆動機構418a,418bによって昇降し得るように構成されている。一方、テーブル支持部417cは、高さが固定されている。そして、テーブル支持部417a,417bの高さを調整することによってワークテーブル部420の傾きが調整され、これにより半導体ウェハ131の傾きが調整される。このように、半導体ウェハ131の傾きを直接調整するのでは無く、この半導体ウェハ131を保持するワークテーブル部420の傾きを調整することにより、傾き調整の精度を向上させることが容易になる。例えば、上述のように、半導体ウェハ131の10倍の直径を有する円周上にテーブル支持部417a〜417cを配置することで、駆動機構418a,418bと同じ精度の駆動機構を用いて半導体ウェハ131の傾きを直接調整する場合と比較して、傾き調整の精度を10倍にすることができる。
一方、ワークテーブル部420は、図9(a)、図10及び図11に示したように、テーブル本体421を備えている。
このテーブル本体421には、下側光学系230から半導体ウェハ131に照射される測定光及びその反射光を通過させるための、開口421a(この発明の第2開口に相当する)が形成されている。
また、このテーブル本体421には、開口421aを挟むように、ウェハ受渡部414a,414bを挿通するための挿通孔421b,421cが形成されている。
更に、このテーブル本体421の表面上方には、開口421aを囲むように、例えば3個のウェハ保持部422a,422b,422cが、互いに略等間隔に設けられている。これらウェハ保持部422a〜422cのうち、ウェハ保持部422aは、駆動機構423によって、半導体ウェハ131への接近・離間方向に移動できるように構成されている。この駆動機構423は、スプリング423aの付勢力を利用して、ウェハ保持部422aに、半導体ウェハ131を押圧させる。スプリング423aの押圧力は、上述の調整板416によって、調整される。一方、ウェハ保持部422b,422cは、位置が固定されている。これらウェハ保持部422a〜422cは、図9(b)に示すように、それぞれ、垂直断面が逆テーパ状の爪部422dを備えている。そして、これらの爪部422dを半導体ウェハ131の周縁部に当接させて挟み込むことにより、この半導体ウェハ131が保持される。なお、後述するように、半導体ウェハ131の平坦度等を測定する際には、ウェハ保持部422a〜422cの爪部422dによる押圧力を解除或いは低減して、この半導体ウェハ131の押圧力による変形を低減させる。
加えて、このテーブル本体421には、静電容量式の厚さ測定用変位計424が設置されている。この厚さ測定用変位計424によれば、上側電極424aと下側電極424b(図11参照)とで半導体ウェハ131を挟み込むように配置することで、この半導体ウェハ131の厚さを、非接触で測定することができる。厚さ測定を行う時、この厚さ測定用変位計424を駆動機構425が移動させることにより、上側電極424a及び下側電極424bは、半導体ウェハ131の中心部まで移動する。一方、厚さ測定を行わないとき、上側電極424a及び下側電極424bは、半導体ウェハ131の周縁部外側の厚さ基準板(図示せず)の配置位置まで退避している。
図12及び図13は、ウェハ保持機構210の全体構成を示す斜視図である。
図12は、テーブル設置部410の昇降板413を最上昇位置まで上昇させた状態を示している。これにより、ウェハ受渡部414a,414bを最上昇位置まで上昇させることができ、その結果、装置前室120の搬送アーム123(図2参照)が、半導体ウェハ131を、ウェハ受渡部414a,414bの爪部415a,415bに載置できる状態になる。
図13は、テーブル設置部410の昇降板413を下降させて、半導体ウェハ131を、ウェハ保持部422a,422b,422cに保持させた状態を示している。上述のように、駆動機構423がウェハ保持部422aを半導体ウェハ131へ接近する方向に移動させて、これらウェハ保持部422a,422b,422cにそれぞれ設けられた爪部422dで挟み込むことにより、その半導体ウェハ131を保持することができる。
次に、上側光学系220及び下側光学系230の構成について、図4、図5及び図14を用いて説明する。
図4及び図5において、上側光学系220は、ウェハ保持機構210の上方に配置されて、その半導体ウェハ131の上面に、測定光(図14の上側測定光P1)を略垂直に照射する。また、下側光学系230は、ウェハ保持機構210の下方に配置されて、その半導体ウェハ131の下面に、測定光(図14の下側測定光P2)略垂直に照射する。
図14の上側光学系220において、上側レーザ光源511から出力された上側測定光P1は、第1上側レンズ512で屈折して、上側ビームスプリッタ513を透過し、更に、第2上側レンズ514で平行光となって、上側基準板515に達する。この上側基準板515は、照射された上側測定光P1の一部を反射し、他を透過させる。
上側基準板515を透過した上側測定光P1は、半導体ウェハ131の表面で反射して、上側基準板515を再度透過する。これにより、半導体ウェハ131の表面で反射した上側測定光P1は、上側基準板515で反射した上側測定光P1と、合波される。
合波された上側測定光P1は、第2上側レンズ514を透過して、上側ビームスプリッタ513で屈折し、更に第3上側レンズ516を透過して、上側カメラ517に受光される。
ここで、半導体ウェハ131で反射した上側測定光P1と、上側基準板515で反射した上側測定光P1との光路差は、この半導体ウェハ131の表面の凹凸に応じて異なる。このため、上側カメラ517に受光した上側測定光P1には干渉縞が発生する。演算処理部113は、この干渉縞を用いて、半導体ウェハ131の上面の平面度を演算する。
同様に、図14の下側光学系230において、下側レーザ光源521から出力された下側測定光P2は、第1下側レンズ522、下側ビームスプリッタ523、第2下側レンズ524を透過して、下側基準板525に達する。この下側基準板525は、照射された下側測定光P2の一部を反射し、他を透過させる。
下側基準板525を透過した下側測定光P2は、半導体ウェハ131の表面で反射して、下側基準板525を透過することにより、下側基準板525で反射した下側測定光P2と合波される。
合波された下側測定光P2は、第2下側レンズ524、下側ビームスプリッタ523お及び第3下側レンズ526を透過して、下側カメラ527に受光される。
そして、上述の上側光学系220の場合と同様の理由により、下側カメラ527に受光した下側測定光P2の干渉縞から、演算処理部113が、半導体ウェハ131の下面の平面度を演算することができる。
また、演算処理部113は、上側光学系220の測定結果と下側光学系230の測定結果とを比較することにより、半導体ウェハ131の平坦度を演算することができる。上述のように、この実施の形態1では半導体ウェハ131として小口径のものを使用しているので、半導体ウェハ131の自重によるたわみが非常に小さく、従って、この半導体ウェハ131を水平に載置した場合でも、平面度の大きさを正確に測定できる。
更に、演算処理部113は、厚さ測定用変位計424を制御して、半導体ウェハ131の中央部分の厚さを測定することができる。そして、この厚さ測定結果を用いて、上側光学系220及び下側光学系230で測定した半導体ウェハ131の表面の平坦度(相対値)を、半導体ウェハ131の厚さの絶対値の偏差に変換することができる。
次に、この実施の形態1に係る小型表面形状測定装置100の動作を説明する。
まず、テーブル設置部410の昇降板413が、最上昇位置まで上昇した状態(すなわち、ウェハ受渡部414a,414bが最上昇位置まで上昇した状態)に設定される(図12参照)。
次に、装置前室120(図1、図2参照)の容器載置台121に、ウェハ搬送容器(図示せず)が載置され、押さえレバー122で固定される。
そして、装置前室120が、ウェハ搬送容器内の半導体ウェハ131を下側から取り出して、搬送アーム123の先端部に保持させる。更に、この搬送アーム123を伸延させて、半導体ウェハ131を測定室110内に搬送し、ウェハ受渡部414a,414bの爪部415a,415bに載置する。その後、搬送アーム123は縮退して、装置前室120内まで退避する。
続いて、テーブル設置部410の昇降板413が下降して、この半導体ウェハ131を、ウェハ保持部422a〜422cの位置まで下降させる。そして、駆動機構423がウェハ保持部422aを前進させることにより、半導体ウェハ131の周縁部が、ウェハ保持部422a〜422cの爪部422dによって挟み込まれ、これにより、この半導体ウェハ131がウェハ保持部422a〜422cに保持された状態になる(図13参照)。
更に、昇降板413が下降して、ウェハ受渡部414a,414bがワークテーブル部420の下方にまで退避する。
そして、保持力調整部416により、駆動機構423がウェハ保持部422aを僅かに後退させて、爪部422dが半導体ウェハ131の周縁部を押圧する力を解除する。これにより、この押圧力による半導体ウェハ131の撓みを無くした状態で、平坦度等の測定(後述)を行うことができる。なお、半導体ウェハ131の撓みが測定精度を実質的に低下させることが無いような、非常に小さい押圧力が加えられた状態で、平坦度等を測定しても良い。
更に、ウェハ保持機構210に設けたテーブル支持部417a,417bの高さをそれぞれ調整することによって、ワークテーブル部420の傾きを調整する。
その後、演算処理部113が、上側光学系220、下側光学系230及び厚さ測定変位計424を制御し、上述のようにして、半導体ウェハ131の平坦度等を測定する。
以上説明したように、この実施の形態1によれば、ウェハ保持機構210が半導体ウェハ131を略水平に保持した状態で、この半導体ウェハ131の表裏両面に対して、上側光学系220及び下側光学系230から略垂直に測定光を照射する構成としたので、小型表面形状測定装置100の省スペース化を図れると共に、半導体ウェハ131の振動の影響を低減して高精度の表面形状測定を行うことが容易になる。
また、この実施の形態1によれば、このテーブル設置部410のウェハ受渡部414a,414bは、ワークテーブル部420の挿通孔421b,421cに挿通されて上昇した状態で半導体ウェハ131を受け取り、その後で下降して、ワークテーブル部420のウェハ保持部422a〜422cに半導体ウェハ131を受け取らせて保持させる構成としたので、そのワークテーブル部420の上側に設けた機構でウェハ保持部422a〜422cまで半導体ウェハ131を搬送して保持させるよりも、構造が簡単で省スペース化が容易である。
更に、この実施の形態1によれば、半導体ウェハ131よりも大口径のワークテーブル部420の傾きを調整することとし、これによって半導体ウェハ131の傾きを調整するので、この半導体ウェハ131の傾きを直接調整する場合と比較して、高精度の傾き調整が容易である。
加えて、この実施の形態1によれば、ウェハ保持部422a〜422cが、半導体ウェハ131の周縁部を3個所以上から内側に挟み込むことによって、その半導体ウェハ131を固定・保持するので、上下両方向から測定光を平坦度評価領域全域について、保持部の、処理基板に当接する部分に遮られること無しに、照射できる状態で、この半導体ウェハ131を保持できる。
また、この実施の形態1によれば、ワークテーブル部420に厚さ測定用変位計424を設けたので、半導体ウェハ131の平坦度に加えて、厚さの絶対値を測定することができる。
更に、この実施の形態1によれば、半導体ウェハ131として、径が20mm以下のものを使用するので、水平に保持した状態でも、半導体ウェハ131の自重による撓みが殆ど無く、従って、正確な平面度と平坦度との測定を容易に行うことができる。
なお、この実施の形態1では、半導体ウェハ131を検査する小型表面形状測定装置100を例に採って説明したが、本発明は、他の種類の基板(例えばサファイア基板等の絶縁性基板や、アルミニウム基板等の導電性基板)や、非円盤形状(例えば矩形)の処理基板を検査する装置にも適用することができる。
また、この実施の形態1では、本発明を例えば約0.5インチの小口径半導体ウェハ131の検査装置に適用した場合を例に採って説明したが、例えば8インチや12インチ等の大口径半導体ウェハを検査する装置にも適用できる。
100 小型平坦度度検査装置
110 測定室
111 測定部
113 演算処理部
120 装置前室
121 容器載置台
122 押さえレバー
124 操作釦
131 半導体ウェハ
210 ウェハ保持機構
220 上側光学系
230 下側光学系
410 テーブル設置部
414a,414b ウェハ受渡部
417a,417b,417c テーブル支持部
420 ワークテーブル部
421 ワークテーブル本体
422a,422b,422c ウェハ保持部
424 厚さ測定用変位計

Claims (6)

  1. 外部から略水平方向に搬送された処理基板を略水平に保持する処理基板保持機構と、
    該処理基板保持機構の上方に配置され、該処理基板の上面に測定光を略垂直に照射して、その反射光を受光する上側光学系と、
    該処理基板保持機構の下方に配置され、該処理基板の下面に測定光を略垂直に照射して、その反射光を受光する下側光学系と、
    前記上側光学系で受光された上面干渉縞と、前記下側光学系で受光された下面干渉縞とを用い、前記処理基板の前記上面及び前記下面について、平面度及び平坦度の少なくとも一方を含む表面形状測定値を算出する演算処理部と、
    を備えることを特徴とする処理基板の表面形状測定装置。
  2. 前記処理基板保持機構は、テーブル設置部と、該テーブル設置部の上に設置されたワークテーブル部とを備え、
    該テーブル設置部は、前記下側光学系の測定光及び反射光を通過させる第1開口と、該第1開口の周囲に配置されて、処理基板を載置するための爪部が先端に設けられた、昇降可能な複数の処理基板受渡部とを有し、
    前記ワークテーブル部は、前記下側光学系の測定光及び反射光を通過させる第2開口と、該第2開口の周囲に設けられて、前記テーブル設置部の前記処理基板受渡部がそれぞれ挿通される複数の挿通孔と、該処理基板受渡部が下降したときに前記処理基板を受け取って保持する処理基板保持部とを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の処理基板の表面形状測定装置。
  3. 前記テーブル設置部は、前記ワークテーブル部の傾きを調整することによって、前記処理基板の傾きを調整する、傾き調整機構を備えることを特徴とする請求項2に記載の処理基板の表面形状測定装置。
  4. 前記ワークテーブル部の前記処理基板保持部は、前記処理基板を、その周縁部を3個所以上から内側に挟み込むことによって固定・保持することを特徴とする請求項2又は3に記載の処理基板の表面形状測定装置。
  5. 前記ワークテーブル部は、該ワークテーブル部上に載置された前記処理基板の厚さを測定する厚さ測定部を備えることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の処理基板の表面形状測定装置。
  6. 前記処理基板は、径が20mm以下の半導体ウェハであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の処理基板の表面形状測定装置。
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