JP2016103420A - クリンプハイト測定装置及びクリンプハイト測定方法 - Google Patents

クリンプハイト測定装置及びクリンプハイト測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ピーク荷重に基づくクリンプハイトの測定精度を向上させる。【解決手段】クリンプハイト測定装置100は、圧電素子110及び荷重検出部101から出力された荷重波形を補正して補正済荷重波形を出力する荷重波形補正部102と、補正済荷重波形から圧着動作中に端子51に付加されるピーク荷重Pを算出するピーク荷重算出部103と、ピーク荷重Pに基づいて端子圧着装置200により作製された圧着端子51のクリンプハイトCHを算出するクリンプハイト算出部104と、を備える。荷重波形補正部102は、荷重検出部101のコンデンサの容量Cと抵抗の抵抗値Rにより決まる増幅回路の放電時定数C・Rに基づいて荷重波形を補正する。【選択図】図4

Description

本発明は、クリンプハイト測定装置及びクリンプハイト測定方法に関する。
端子を電線に圧着させて圧着端子を作製する際には、圧着端子の圧着状態の適否を判断する指標の一つとしてクリンプハイトが用いられている。クリンプハイトとは、電線の芯線に加締め圧着された圧着端子の高さ寸法である。クリンプハイトが大きすぎる場合には、端子が芯線に対して充分に加締め圧着されておらず、圧着端子と電線との間に導通不良が発生する場合がある。一方、クリンプハイトが小さすぎる場合には、加締めた圧着端子により芯線が切断されて電線に断線不良が発生する場合がある。
上記の圧着端子の作製には端子圧着装置が用いられることが多い。端子圧着装置は、アンビルに対するクリンパの昇降により、アンビル上に載置した端子と電線の芯線とを加締めて圧着させる装置である。このような端子圧着装置を用いた圧着端子の作製過程において上記のクリンプハイトを手作業で実測するとなると、各圧着端子のクリンプハイトを継続して定量的に測定することが困難となる。そこで、例えば特許文献1には、端子圧着装置において端子を電線に圧着する際のピーク荷重を検出し、このピーク荷重とクリンプハイトとの比例関係を表す関係式を用いて、クリンプハイトを計算により測定する手法が開示されている。
特開2014−22053号公報
しかしながら、特許文献1に記載される従来のピーク荷重に基づくクリンプハイトの算出手法は、クリンプハイトの測定精度を向上する点でさらなる改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ピーク荷重に基づくクリンプハイトの測定精度を向上させることができるクリンプハイト測定装置及びクリンプハイト測定方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るクリンプハイト測定装置は、クリンパとアンビルとの間にて端子と電線とを圧着する圧着動作を行って圧着端子を作製する端子圧着装置に設けられ、前記圧着動作中に前記クリンパ及び前記アンビルが前記端子に付加する荷重の変化に応じて電荷を発生する圧電素子と、前記圧電素子にて発生した前記電荷を電圧に変換し、変換した前記電圧の時間推移を、前記圧着動作中の前記荷重の時間推移である荷重波形として出力する荷重検出部と、前記荷重検出部から出力された前記荷重波形を補正して補正済荷重波形を出力する荷重波形補正部と、前記荷重波形補正部により補正された前記補正済荷重波形から、前記圧着動作中に前記端子に付加される前記荷重の最大値であるピーク荷重を算出するピーク荷重算出部と、前記ピーク荷重算出部にて算出された前記ピーク荷重に基づいて、前記端子圧着装置により作製された前記圧着端子のクリンプハイトを算出するクリンプハイト算出部と、を備え、前記荷重検出部は、コンデンサと抵抗とを有し、前記圧電素子にて発生した前記電荷を前記コンデンサに充電して、前記コンデンサに充電された電荷に応じて前記電圧を出力すると共に、前記コンデンサに充電された前記電荷を前記抵抗により放電する増幅回路を含み、前記荷重波形補正部は、前記荷重検出部の前記コンデンサの容量と前記抵抗の抵抗値により決まる前記増幅回路の放電時定数に基づいて前記荷重波形を補正することを特徴とする。
また、上記のクリンプハイト測定装置において、前記荷重波形補正部は、前記補正済荷重波形のn番目の要素をADi(n)、前記荷重波形のn番目の要素をADo(n)、前記コンデンサの容量をC、前記抵抗の抵抗値をR、サンプリング周期をΔtと表すとき、下記の数式を用いて前記荷重波形を補正して前記補正済荷重波形を出力することが好ましい。
Figure 2016103420
また、上記のクリンプハイト測定装置において、前記クリンプハイト算出部は、前記クリンプハイトをCH、前記ピーク荷重をP、定数をa,bと表すとき、下記の数式を用いて前記クリンプハイトを算出することが好ましい。
CH=a×P+b
また、上記のクリンプハイト測定装置において、前記端子圧着装置の前記クリンパは、ラムに連結されて該ラムと共に前記アンビルに対して昇降し、下死点において前記アンビル上の前記端子を前記電線の芯線にかしめることで前記圧着端子を作製するよう構成され、前記クリンプハイト算出部は、前記端子及び前記電線の不存在時に前記下死点に降下させた前記クリンパと前記アンビルとのクリンパ昇降方向における間隔をb、前記ラムの下死点位置をDP、定数をcと表すとき、下記の数式を用いて前記クリンプハイトを算出することが好ましい。
CH=a×P+b
b=DP+c
また、上記のクリンプハイト測定装置は、前記クリンプハイト算出部により算出された前記クリンプハイトと、所定のクリンプハイト許容上限値及びクリンプハイト許容下限値のうち少なくとも一方との比較により、前記端子圧着装置により作製された前記圧着端子の圧着状態の良否を判定する圧着状態判定部を備えることが好ましい。
同様に、上記の課題を解決するため、本発明に係るクリンプハイト測定方法は、クリンパとアンビルとの間にて端子と電線とを圧着する圧着動作を行って圧着端子を作製する端子圧着装置に設けられ、前記圧着動作中に前記クリンパ及び前記アンビルが前記端子に付加する荷重の変化に応じて電荷を発生する圧電素子において発生した前記電荷を電圧に変換し、変換した前記電圧の時間推移を、前記圧着動作中の前記荷重の時間推移である荷重波形として取得する荷重波形取得ステップと、前記荷重波形取得ステップにて取得された前記荷重波形を補正して補正済荷重波形を出力する荷重波形補正ステップと、前記荷重波形補正ステップにて補正された前記補正済荷重波形から、前記圧着動作中に前記端子に付加される前記荷重の最大値であるピーク荷重を算出するピーク荷重算出ステップと、前記ピーク荷重算出ステップにて算出された前記ピーク荷重に基づいて、前記端子圧着装置により作製された前記圧着端子のクリンプハイトを算出するクリンプハイト算出ステップと、を備え、前記荷重波形取得ステップは、コンデンサと抵抗とを有し、前記圧電素子にて発生した前記電荷を前記コンデンサに充電して、前記コンデンサに充電された電荷に応じて前記電圧を出力すると共に、前記コンデンサに充電された前記電荷を前記抵抗により放電する増幅回路を用いて、前記荷重波形を取得し、前記荷重波形補正ステップは、前記コンデンサと前記抵抗により決まる前記増幅回路の放電時定数に基づいて前記荷重波形を補正することを特徴とする。
また、上記のクリンプハイト測定方法において、前記荷重波形補正ステップは、前記補正済荷重波形のn番目の要素をADi(n)、前記荷重波形のn番目の要素をADo(n)、前記コンデンサの容量をC、前記抵抗の抵抗値をR、サンプリング周期をΔtと表すとき、下記の数式を用いて前記荷重波形を補正して前記補正済荷重波形を出力することが好ましい。
Figure 2016103420
本発明によれば、荷重検出部の増幅回路における放電の影響を低減するよう補正した補正済荷重波形を用いてピーク荷重やクリンプハイトの算出を行うので、端子圧着装置の圧着動作の各種設定の影響を受けることなく、ピーク荷重に基づくクリンプハイトの測定精度を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係るクリンプハイト測定装置の測定対象である圧着端子の概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1に示す圧着端子の作製に用いられ、本発明の一実施形態に係るクリンプハイト測定装置が適用される端子圧着装置の概略構成を示す正面図である。 図3は、図2中のラムとクリンパホルダとの連結部分を拡大視し、本実施形態に係るクリンプハイト測定装置と端子圧着装置との接続関係を示す模式図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るクリンプハイト測定装置の概略構成を示すブロック図である。 図5は、図4中の荷重検出部を構成する増幅回路の一例としてのチャージアンプの回路図である。 図6は、図4中の荷重検出部を構成する増幅回路の他の例としてのアンプ内蔵型ロードセルの内蔵アンプの回路図である。 図7は、荷重検出部により出力される荷重波形を示す図であり、端子圧着装置のラムの下死点位置を同一とし、かつ、ラムの降下速度を変更した場合の荷重波形を示す図である。 図8は、導体量が異なる複数の電線を用いて圧着端子のサンプルを形成した場合の、各サンプルのクリンプハイトの実測値と、荷重検出部により出力される荷重波形のうちのピーク荷重との対応関係を示す図である。 図9は、荷重波形補正部による補正を施す前の荷重波形と、補正を施した後の補正済荷重波形を示す図である。 図10は、荷重波形補正部により出力される補正済荷重波形を示す図であり、端子圧着装置のラムの下死点位置を同一とし、かつ、ラムの降下速度を変更した場合の補正済荷重波形を示す図である。 図11は、導体量が異なる複数の電線を用いて圧着端子のサンプルを形成した場合の、各サンプルのクリンプハイトの実測値と、荷重波形補正部により出力される補正済荷重波形のうちのピーク荷重との対応関係を示す図である。 図12は、ラムの下死点の設定値と、クリンプハイトの算出に用いる変換式の定数aとの関係を示す図である。 図13は、本実施形態のクリンプハイト測定装置により実施されるクリンプハイト測定処理を示すフローチャートである。
以下に本発明に係るクリンプハイト測定装置及びクリンプハイト測定方法の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施形態]
まず図1〜3を参照して、本実施形態に係るクリンプハイト測定装置100の測定対象である圧着端子51と、本実施形態に係るクリンプハイト測定装置100が適用される端子圧着装置200について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るクリンプハイト測定装置の測定対象である圧着端子の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す圧着端子の作製に用いられ、本発明の一実施形態に係るクリンプハイト測定装置が適用される端子圧着装置の概略構成を示す正面図である。図3は、図2中のラムとクリンパホルダとの連結部分を拡大視し、本実施形態に係るクリンプハイト測定装置と端子圧着装置との接続関係を示す模式図である。
図1に示す圧着端子51は、電線61に端子として圧着して取り付けられる。電線61は、導電性の芯線60と、該芯線60を被覆する絶縁性の被覆部62とを備えている。芯線60は、複数の導線が撚られて(束ねられて)構成されており、断面形状が丸形に形成されている。芯線60を構成する導線は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの導電性を有する金属からなる。被覆部62は、絶縁性の合成樹脂からなる。電線61は、圧着端子51が取り付けられる前に、一部の被覆部62が除去されて、該一部の芯線60が露出した状態となっている。
圧着端子51は、導電性の板金を折り曲げるなどして形成されている。圧着端子51は、後述する電気接触部53が筒状に形成された所謂雌端子である。圧着端子51は、電線61と接続するための電線接続部52と、他の端子金具と接続するための電気接触部53と、これらの電線接続部52と電気接触部53とを互いに連ねる底壁54と、を備えている。
電線接続部52は、一対の電線加締め足55と、一対の芯線加締め足50と、を備えている。なお、一対の芯線加締め足50は、本明細書に記した加締め足をなしている。一対の電線加締め足55は、それぞれ、底壁54の両縁から立設している。電線加締め足55は、底壁54に向かって曲げられることにより、底壁54との間に被覆部62ごと電線61を挟む。こうして、一対の電線加締め足55は、電線61を加締める。
一対の芯線加締め足50は、それぞれ、底壁54の両縁から立設している。芯線加締め足50は、底壁54に向かって曲げられることにより、底壁54との間に露出した芯線60を挟む。こうして、一対の芯線加締め足50は、芯線60を加締める。ここで、本実施形態では、図1に示すように、電線接続部52のうち、芯線60を加締めた状態の芯線加締め足50の底壁54から立設方向の寸法を「クリンプハイト」と呼ぶ。クリンプハイトは、端子圧着装置200を用いて端子を電線の芯線に圧着する際に、端子の電線に対する加締め状態の適否を判断するために用いられる指標の一つである。
このように、加締め足50,55を底壁54に向かって曲げて、芯線60及び電線61をかしめることで、圧着端子51を電線61に圧着させる圧着動作は、図2,3に示す端子圧着装置200により実施できる。
図2の正面図に示す端子圧着装置200は、フレーム1を有している。該フレーム1は、基板2とその両側の側板3,3とを備えている。両側板3,3の上部後方(図2の紙面奥側)には、減速機を備えたサーボモータが固定されている(図示せず)。減速機の出力軸には、偏心ピン(クランク軸)8を有する円板7が軸装され、偏心ピン8にはスライドブロック9が枢着されている。なお、サーボモータと円板7との連結構造、及び、サーボモータの駆動制御系については、上述の特許文献1(特開2014−22053号公報)に詳細が開示されている。
スライドブロック9はラム11に取り付けられた受座10,10a間に摺動自在に装着されている。スライドブロック9は、円板7の回転により受座10,10a間を水平方向(図2の紙面左右方向)にスライドする。ラム11は、円板7の回転によりスライドブロック9及び受座10,10aとともに鉛直方向(図2の紙面上下方向)に移動する。このラム11は両側板3,3の内面に設けたラムガイド12,12に鉛直方向に摺動自在に装着されている。すなわち、円板7、スライドブロック9、受座10,10a、ラム11およびラムガイド12が、ピストン−クランク機構を構成している。
図2,3に示すように、ラム11は、下端部に係合凹部13を有する。この係合凹部13には、クリンパホルダ15の係合凸部16が着脱自在に装着されている。クリンパホルダ15は、鉛直方向の上端にこの係合凸部16を有し、鉛直方向の下端にクリンパ14が取り付けてられている。
図2に示すように、クリンパ14にはアンビル17が対向している。アンビル17は、基板2上のアンビル取付台24に固定されている。また、図3に示すように、ラム11と、クリンパホルダ15との間には、圧力センサ110(以降では「圧電素子110」とも表記する)が設けられている。この圧力センサ110は、本実施形態のクリンプハイト測定装置100に接続されている。そして、この圧力センサ110の出力によって、クリンプハイト測定装置100においてクリンパ14からの上下方向の荷重(以下この荷重の値を荷重値と呼ぶ)が検出され、この検出された荷重値から、圧着端子51のクリンプハイトが算出される。なお、この荷重は、圧着作業中の圧着端子51からの反力及び圧着端子51に加える力をなしている。圧力センサ110及びクリンプハイト測定装置100の詳細については後述する。
なお、図2に示すように、端子圧着装置200は、既知の構成の端子供給装置18を備えている。この端子供給装置18は、図示しない連鎖状の圧着端子51を支持する端子ガイド19、端子押さえ20、先端に端子送り爪21を有する端子送りアーム22および該端子送りアーム22を進退させる揺動リンク23等を備えている。揺動リンク23は、ラム11の下降、上昇に合わせて前後に揺動し、端子送り爪21により圧着端子51を一個ずつアンビル17上に送り込むようになっている。また、アンビル17はアンビル取付台24のハンドル25の操作によりクリンパ14に対する位置調整や撤去、交換等を容易にできるようになっている。
端子圧着装置200は、サーボモータの正逆回転を制御することにより、上記のピストン−クランク機構を介してラム11、即ちクリンパ14を降下および上昇させることができる。そして、クリンパ14の降下および上昇により、このクリンパ14とアンビル17との間に配置された、圧着端子51および電線61の圧着が行われる。
したがって、ラム11の上側停止位置(上死点位置)と下側停止位置(下死点位置)は、サーボモータのサーボ制御上で定められた正逆回転量によって決定される。このように、ラム11の下死点位置は、サーボモータのサーボ制御に応じて定まり、ラム11が到達できるピストン−クランク機構の構造上の下死点位置とは必ずしも一致しない。そこで、ラム11が到達できる構造上の下死点と区別するために、サーボモータのサーボ制御に応じて定まるラム11の下死点を、以降では「サーボ下死点」とも呼ぶ場合がある。また、本実施形態では、単に「ラム11の下死点」と表記する場合には、ピストン−クランク機構の構造上の下死点ではなく、このサーボ下死点を意味するものとする。ラム11の下死点位置は、端子圧着装置200における位置が低い(アンビル17に近い)ほど小さい値となり、位置が高い(アンビル17から遠い)ほど大きい値となる。
このように、端子圧着装置200は、サーボモータのサーボ制御によってラム11の下死点位置を任意に制御可能であり、これにより、ラム11の下死点位置におけるクリンパ14とアンビル17との間の最接近距離を任意に調整することができる。そして、この最接近距離に応じて、作製する圧着端子51のクリンプハイトの寸法を制御できるよう構成されている。また、端子圧着装置200は、サーボモータのサーボ制御によってラム11の降下速度を任意に制御可能であり、これにより、圧着端子51の単位時間当たりの製造量を制御できるよう構成されている。
次に図4〜6を参照して、本実施形態に係るクリンプハイト測定装置100の構成について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係るクリンプハイト測定装置の概略構成を示すブロック図である。図5は、図4中の荷重検出部を構成する増幅回路の一例としてのチャージアンプの回路図である。図6は、図4中の荷重検出部を構成する増幅回路の他の例としてのアンプ内蔵型ロードセルの内蔵アンプの回路図である。
クリンプハイト測定装置100は、上記の端子圧着装置200において、クリンパ14とアンビル17との間にて端子51と電線61とを圧着する圧着動作を行っている最中にクリンパ14及びアンビル17が端子51に付加する荷重を検知し、この荷重値に基づいて端子圧着装置200により作製された圧着端子51のクリンプハイトを算出すると共に、この算出したクリンプハイトの値に基づき圧着状態の良否を判定し、その判定結果を出力する装置である。クリンプハイト測定装置100は、端子圧着装置200により作製された圧着端子51のクリンプハイトを直接計測せずに、荷重値から推定するものである。なお、本実施形態のクリンプハイト測定装置100は、同様の装置の一般的な呼称であるクリンプフォースモニター(CFM)や、クリンプハイト管理装置などとも表現することができる。
図4に示すように、クリンプハイト測定装置100は、圧電素子110と、荷重検出部101と、荷重波形補正部102と、ピーク荷重算出部103と、クリンプハイト算出部104と、圧着状態判定部105と、を備える。
圧電素子110は、圧電効果を利用した受動素子であり、圧電体に付加された力を電荷に変換する。本実施形態では、圧電素子110は、上述のように、圧着端子51を作製する端子圧着装置200に設けられ、クリンパ14とアンビル17との間にて端子51と電線61とを圧着する圧着動作中にクリンパ14及びアンビル17が端子51に付加する荷重の変化に応じて電荷Q(t)を発生する(図5など参照)。
荷重検出部101は、圧電素子110にて発生した電荷Q(t)を電圧V(t)に変換する。荷重検出部101は、具体的には、圧電素子110の出力を増幅する増幅回路である。例えば図5に示すように、荷重検出部101は、圧電素子110とは別体で構成されるチャージアンプ111を含んで構成することができる。チャージアンプ111は、コンデンサ112、抵抗113、及びオペアンプ114を並列接続し、圧電素子110にて発生した電荷Q(t)をコンデンサ112に充電させ、その電荷量を計測するものである。
また、圧電素子110と荷重検出部101とは、例えば周知のアンプ内蔵型ロードセルのようにセンサ内に増幅回路を内蔵する構造など、単体の部品として一体的に構成することもできる。この場合、図6に示すように、荷重検出部101は、圧電素子110を含むセンサ部品に内蔵される内蔵アンプ115を含んで構成することができる。内蔵アンプ115は、コンデンサ116と抵抗117を有する微分回路であり、入力電圧(圧電素子110の出力)V(t)に対してこの微分回路を用いて内部処理を行う。
また、荷重検出部101は、このように増幅回路により変換された電圧V(t)の時間推移を、圧着動作中の荷重の時間推移である荷重波形として出力する。荷重検出部101は、増幅回路から出力されるアナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換するA/D変換器も含んで構成され、所定のサンプリング周期で離散化したデジタル電圧信号を荷重波形として出力する。
荷重波形補正部102は、荷重検出部101から出力された荷重波形を補正して補正済荷重波形を出力する。荷重波形補正部102は、荷重検出部101のコンデンサ(図5のコンデンサ112または図6のコンデンサ116)の容量Cと抵抗(図5の抵抗113または図6の抵抗117)の抵抗値Rにより決まる増幅回路(図5のチャージアンプ111または図6の内蔵アンプ115)の放電時定数に基づいて荷重波形を補正する。なお、荷重波形補正部102による補正処理については後述する。
ピーク荷重算出部103は、荷重波形補正部102により補正された補正済荷重波形から、圧着動作中に端子51に付加される荷重の最大値であるピーク荷重P(図7,9,10参照)を算出する。
クリンプハイト算出部104は、ピーク荷重算出部103にて算出されたピーク荷重Pに基づいて、端子圧着装置200により作製された圧着端子51のクリンプハイトCHを算出する。
ここで、クリンプハイト算出部104におけるクリンプハイトの導出手法について説明する。端子圧着装置200の圧着動作において、クリンパ14とアンビル17から圧着端子51にかかる荷重は、おおよそ、ラム11が下死点位置にあるクリンパ14の下死点(クリンパ14が最もアンビル17に近づく点)においてピーク値(ピーク荷重)を迎える。
また、圧着端子51のクリンプハイトは、クリンパ14が下死点に位置して、端子51を芯線60に加締めた状態における、クリンパ14とアンビル17との間隔に応じて決まる。そして、この状態におけるクリンパ14とアンビル17との間隔が、下死点のクリンパ14とアンビル17間に端子51及び芯線60が存在しない状態における最小間隔より大きくなるほど、すなわち、圧着端子51のクリンプハイトが大きくなるほど、圧着端子51にはより大きな荷重がクリンパ14とアンビル17から加わる。
したがって、圧着端子51のクリンプハイトと、下死点に降下させたクリンパ14とアンビル17から圧着端子51に加わるピーク荷重との間には、比例関係が存在する。このことから、圧着端子51のクリンプハイト(CH)は、下死点に降下させたクリンパ14とアンビル17から圧着端子51に加わるピーク荷重(P)と、クリンパ14とアンビル17の最小間隔bとを用いて、下記の(1),(2)式からなる変換式で算出することができる。
CH=a×P+b ・・・(1)
b=DP+c ・・・(2)
但し、a,b,cは定数、DPは、ラム11の下死点位置(サーボ下死点)である。
上記の変換式に含まれる定数a,b,cは、例えば芯線60の量(導体量)の異なる複数の電線61を用いて形成した圧着端子51のサンプルや、ラム11の下死点位置(サーボ下死点)DPを変えて形成した圧着端子51のサンプルを用いて、周知の最小二乗法などの手法により同定することで求めることができる。なお、定数a,b,cの同定手法については、上述の特許文献1(特開2014−22053号公報)に詳細が開示されている。
クリンプハイト算出部104は、このように予め求めた定数a,b,cと、圧着端子51の作製時のラム11の下死点位置DPの情報とを記憶しておき、ピーク荷重算出部103から入力されるピーク荷重Pの情報を用いて、上記の変換式によりクリンプハイトCHを算出する。
圧着状態判定部105は、クリンプハイト算出部104により算出されたクリンプハイトに基づいて、端子圧着装置200により作製された圧着端子51の圧着状態(端子51の電線61に対する加締め状態)の良否を判定する。圧着状態判定部105は、例えば、算出されたクリンプハイトを、所定のクリンプハイト許容上限値及びクリンプハイト許容下限値のうち少なくとも一方と比較することで、圧着状態を判定する。
ここで、クリンプハイト測定装置100の主要部は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置、ディスプレイ等の出力装置、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール、ハードディスク等の補助記憶装置、などを含むコンピュータシステムとして構成することができる。図4に示すクリンプハイト測定装置100の各機能のうち、特に荷重波形補正部102、ピーク荷重算出部103、クリンプハイト算出部104、圧着状態判定部105の各機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで通信モジュール、入力装置、出力装置を動作させるとともに、RAMや補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。また、荷重検出部101の機能は、上述のように、図5のチャージアンプ111や図6の内蔵アンプ115などの増幅回路、及びA/D変換器により実現される。
ここで、上記のクリンプハイト測定装置100の構成において、圧電素子110と荷重検出部101により検出される荷重波形について考察する。
図7は、荷重検出部により出力される荷重波形を示す図であり、端子圧着装置のラムの下死点位置を同一とし、かつ、ラムの降下速度を変更した場合の荷重波形を示す図である。図7の縦軸は、荷重検出部101により出力される荷重値(クリンプフォース)(kN)を表し、図7の横軸は時間(msec)を表す。図7には、端子圧着装置200のラム11の降下速度を高速に設定した場合の荷重波形を実線のグラフA1(以降では「高速荷重波形A1」とも表記する)で示し、端子圧着装置200のラム11の降下速度を低速に設定した場合の荷重波形を点線のグラフB1(以降では「低速荷重波形B1」とも表記する)で示している。グラフA1,B1共に、端子圧着装置200のラム11の下死点位置は同一に設定されている。
端子圧着装置200のラム11の降下速度の変化に伴い、ラム11の軌道も変化する。このため、図7に示すように、ラム11の軌道変化に伴って、ラム11の降下速度が異なる場合の荷重波形A1,B1も時間的に変化する。具体的には、低速荷重波形B1の方が、高速荷重波形A1に比べて、クリンプフォースが発生し始めた時点からピーク荷重に到達するまでの所要時間が長くなっている。
ところで、上述のように、図7に示す高速荷重波形A1及び低速荷重波形B1は、共に端子圧着装置200のラム11の下死点位置は同一に設定されている。つまり、両方の条件下で作製した圧着端子51のクリンプハイトの実測値は略同一となる。また、荷重波形におけるピーク荷重は、ラム11が下死点位置まで降下して、クリンパ14とアンビル17との距離が最接近したときに発生するものであるので、ラム11の下死点位置を同一にした場合にはピーク荷重も略同一となると考えられる。しかしながら、図7に示すように、荷重検出部101により出力される高速荷重波形A1及び低速荷重波形B1では、クリンプハイトは変化していないにも関わらず、ピーク荷重に相当量の偏差ΔXがみられる。具体的には、低速荷重波形B1のピーク荷重Pが、高速荷重波形A1のピーク荷重Pに対して偏差ΔX分だけ小さい値で検出されている。
図8は、導体量が異なる複数の電線を用いて圧着端子のサンプルを形成した場合の、各サンプルのクリンプハイトの実測値と、荷重検出部により出力される荷重波形のうちのピーク荷重との対応関係を示す図である。図8の縦軸は、各サンプルのクリンプハイトの実測値(C/H)(mm)を表し、図8の横軸は、各サンプルの作製時に荷重検出部101により出力される荷重波形のうちのピーク荷重(kN)を表す。また、図8には、端子圧着装置200のラム11の降下速度を高速に設定した場合の、クリンプハイトとピーク荷重との分布(高速時分布)を黒色菱形の記号でプロットし、端子圧着装置200のラム11の降下速度を低速に設定した場合の、クリンプハイトとピーク荷重との分布(低速時分布)を白色丸形の記号でプロットしている。さらに、高速時分布の近似直線を点線のグラフC1で示し、低速時分布の近似直線を一点鎖線のグラフD1で示している。
図8に示すように、導体量(芯線数)が異なる複数の電線61を用いて圧着端子51のサンプルを作製し、クリンプハイトとピーク荷重との対応関係をみた場合も、端子圧着装置200のラム11の降下速度の変化に伴って、特性が変化している。具体的には、低速時分布の近似直線D1の傾きが、高速時分布の近似直線C1の傾きより大きくなっている。なお、この近似直線の傾きは、クリンプハイト算出部104においてクリンプハイトの算出に用いる変換式(1)の定数aに相当する。つまり、端子圧着装置200のラム11の降下速度の設定が異なる場合には、クリンプハイトの算出に用いる変換式(1),(2)の定数a,b,cも異なるものを使う必要がある(図12参照)。
このように、図7,8を参照して説明したように、荷重検出部101により出力される荷重波形A1,B1には、端子圧着装置200のラム11の降下速度が低速になるほど、作製された圧着端子51の実際のクリンプハイトが同一であるにも関わらず、ピーク荷重が低減する傾向がある。このため、クリンプハイトを算出するための変換式(1),(2)は、端子圧着装置200のラム11の降下速度の種類ごとに定数a,b,cを個別に同定しておく必要があり、手間であった。そこで、本実施形態のクリンプハイト測定装置100では、上述のように、荷重検出部101から出力された荷重波形A1,B1を補正して補正済荷重波形A2,B2(図10参照)を出力する荷重波形補正部102を備え、荷重波形補正部102により補正された補正済荷重波形A2,B2を利用することで、端子圧着装置200のラム11の降下速度の影響を受けることなく、ピーク荷重やクリンプハイトを精度良く導出できるよう構成されている。
次に、荷重波形補正部102による荷重波形の補正手法について詳細に説明する。
上述のように、荷重検出部101により出力される荷重波形A1,B1には、端子圧着装置200のラム11の降下速度が低速になるほど、作製された圧着端子51の実際のクリンプハイトが同一であるにも関わらず、ピーク荷重が低減する傾向がある。まずは、この原因について考察する。
図5,6に示したように、荷重検出部101に含まれる増幅回路は、図5のチャージアンプ111を例とすると、圧電素子110にて発生した電荷Q(t)をコンデンサ112に充電して、コンデンサ112に充電された電荷Q(t)に応じて電圧V(t)を出力すると共に、コンデンサ112に充電された電荷Q(t)を抵抗113により放電させる構成をとる。したがって、端子圧着装置200の1回の圧着動作においてコンデンサ112に充電された電荷Q(t)は、チャージアンプ111の放電時定数に基づき放電され、空になった状態で次の圧着動作の計測が行われる。チャージアンプ111の放電時定数は、コンデンサ112の容量Cと抵抗113の抵抗値Rにより決まる値であり、具体的には容量Cと抵抗値Rの積C・Rである。
ここで、図7の高速荷重波形A1のように、端子圧着装置200のラム11の降下速度が高速に設定された場合には、端子圧着装置200の1回の圧着動作の所要時間が比較的短時間であるため、コンデンサ112に充電されている電荷Q(t)の放電量は比較的少ないと考えられる。一方、図7の低速荷重波形B1のように、端子圧着装置200のラム11の降下速度が低速に設定された場合には、端子圧着装置200の1回の圧着動作の所要時間が比較的長時間であるため、高速荷重波形A1と比較して、コンデンサ112に充電されている電荷Q(t)の放電量が多くなり、この結果、放電の影響が強く出て、低速荷重波形B1のピーク荷重Pが、高速荷重波形A1のピーク荷重Pに対して偏差ΔX分だけ小さい値で検出されていると考えられる。
図6の内蔵アンプ115も、図5のチャージアンプ111と同様にコンデンサ116及び抵抗117を有する構成であるので、内蔵アンプ115の放電時定数C・Rに基づくコンデンサ116の放電の影響を受けるものと考えられる。
そこで、本実施形態では、荷重検出部101に含まれる増幅回路(図5のチャージアンプ111、図6の内蔵アンプ115)の放電時定数C・Rを考慮して、放電分を相殺するようにして荷重波形A1,B1を補正することで、ピーク荷重が受ける放電の影響を低減できるようにしている。次に、このような補正を行うための補正式について説明する。
まず、図5のチャージアンプ111について考える。図5の回路図では下記の(3)〜(5)式の関係が成立する。
Figure 2016103420
ここで、Q(t)は、荷重により圧電素子110にて発生した電荷量であり、Q(t)は、コンデンサ112に蓄えられる電荷量であり、i(t)は、抵抗113を流れる電流値であり、Cは、コンデンサ112の容量であり、Rは、抵抗113の抵抗値であり、V(t)は、出力電圧である。
上記(3)〜(5)式より、下記の(6)式を導出できる。
Figure 2016103420
ここで、上記(6)式の左辺は、コンデンサ112の放電の影響を受けない圧電素子110からチャージアンプ111への入力電圧の時間波形である。右辺は、コンデンサ112の放電の影響を受けている出力電圧V(t)を、チャージアンプ111の放電時定数C・Rを用いて補正を施した時間波形である。つまり(6)式は、出力電圧V(t)に放電時定数C・Rを用いた補正を施すことによって、コンデンサ112の放電の影響を受けない元の荷重波形(入力電圧)を算出できることを意味する補正式に相当するものである。
次に、図6の内蔵アンプ115について考える。図6の回路図では下記の(7),(8)式の関係が成立する。
Figure 2016103420
ここで、V(t)は、圧電素子110から内蔵アンプ115への入力電圧であり、V(t)は、内蔵アンプ115の出力電圧であり、i(t)は、抵抗117を流れる電流値であり、Cは、コンデンサ116の容量であり、Rは、抵抗117の抵抗値である。
上記(7),(8)式より、下記の(9)式を導出できる。
Figure 2016103420
(9)式は、出力電圧V(t)に放電時定数C・Rを用いた補正を施すことによって、コンデンサ116の放電の影響を受けない元の荷重波形(入力電圧V(t))を算出できることを意味する補正式に相当するものである。
図5のチャージアンプ111における補正式である(6)式と、図6の内蔵アンプ115における補正式である(9)式を踏まえ、かつ、荷重検出部101の出力がA/D変換された後のデジタル電圧信号である点を考慮すると、荷重波形補正部102において使用する補正式は下記の(10)式のように表すことができる。
Figure 2016103420
ここで、ADi(n)は、補正済荷重波形のn番目の要素であり、ADo(n)は、荷重波形のn番目の要素であり、Cは、コンデンサ112,116の容量であり、Rは、抵抗113,117の抵抗値であり、Δtは、サンプリング周期である。荷重波形ADo(n)及びADi(n)の全要素数はNである。つまり、(10)式により、荷重波形のn番目の要素ADo(n)は、当該要素ADo(n)と、この要素ADo(n)より時間的に前の他の要素ADo(1)〜ADo(n−1)との総和を放電時定数で除算した値に基づく補正量が加算されて、補正済荷重波形のn番目の要素ADi(n)として出力される。
図9は、荷重波形補正部による補正を施す前の荷重波形と、補正を施した後の補正済荷重波形を示す図である。図9の縦軸は、荷重波形補正部102に入力されるデジタル電圧信号の値(AD値)を表し、図9の横軸は時間を表す。図9には、補正前の荷重波形を実線のグラフで示し、補正後の補正済荷重波形を点線のグラフで示している。すなわち、図9の実線グラフは(10)式のADo(n)の波形であり、図9の点線グラフは(10)式のADi(n)の波形である(n=1,2,・・・N−1,N)。図9に示すように、補正済荷重波形は、時間が経過するにつれて、補正前の荷重波形に対して補正量が増加されている。これは、(10)式にしたがって、放電時定数C・Rに基づいて、時間が経過するほど大きくなる荷重検出部101の放電の影響を好適に抑制できていることを示している。これにより、補正済荷重波形ではピーク荷重も大きい値を抽出できている。
図10は、荷重波形補正部により出力される補正済荷重波形を示す図であり、端子圧着装置のラムの下死点位置を同一とし、かつ、ラムの降下速度を変更した場合の補正済荷重波形を示す図である。図11は、導体量が異なる複数の電線を用いて圧着端子のサンプルを形成した場合の、各サンプルのクリンプハイトの実測値と、荷重波形補正部により出力される補正済荷重波形のうちのピーク荷重との対応関係を示す図である。図10及び図11の主な構成や条件は、それぞれ図7及び図8と同様である。図10,11は、荷重検出部101により出力される荷重波形の代わりに、荷重波形補正部102により出力される補正済荷重波形を扱っている点で、図7,8と異なる。
図10には、図7の高速荷重波形A1を荷重波形補正部102において補正した補正済荷重波形を実線のグラフA2(以降では「補正済高速荷重波形A2」とも表記する)で示し、図7の低速荷重波形B1を荷重波形補正部102において補正した補正済荷重波形を点線のグラフB2(以降では「補正済低速荷重波形B2」とも表記する)で示している。また、図11には、図8と同様に、高速時分布の近似直線を点線のグラフC2で示し、低速時分布の近似直線を一点鎖線のグラフD2で示している。
図10に示すように、荷重波形補正部102において補正された補正済高速荷重波形A2及び補正済低速荷重波形B2では、ピーク荷重の偏差ΔYが、図7の偏差ΔXに比べて充分に低減できている。具体的には、補正済低速荷重波形B2のピーク荷重PLCが、補正済高速荷重波形A2のピーク荷重PHCと同等レベルまで増加するよう補正されている。つまり、クリンプハイトの実測値が略同一であることに対応して、ピーク荷重PLC,PHCも略同一となっている。つまり、荷重波形補正部102において補正された補正済荷重波形A2,B2を用いることで、端子圧着装置200のラム11の下死点の設定値が同一の場合には、端子圧着装置200のラム11の降下速度の影響を受けることなく略同一のピーク荷重PLC,PHCを算出することができる。
また、図11に示すように、荷重波形補正部102において補正された補正済荷重波形からピーク荷重を算出することで、クリンプハイトとピーク荷重との対応関係をみた場合も、端子圧着装置200のラム11の降下速度の変化に依存せずに特性が一定となっている。具体的には、低速時分布の近似直線D2の傾きが、高速時分布の近似直線C2の傾きと略同一となるように補正されている。上述のように、この近似直線の傾きは、クリンプハイト算出部104においてクリンプハイトの算出に用いる変換式(1)の定数aに相当する。つまり、端子圧着装置200のラム11の降下速度の設定が異なる場合でも、クリンプハイトの算出に用いる変換式(1),(2)の定数a,b,cは共通のものを使用することができる。
図12は、ラムの下死点の設定値と、クリンプハイトの算出に用いる変換式の定数aとの関係を示す図である。図12の縦軸は、クリンプハイトの算出に用いる変換式(1),(2)の定数a(ここでは「比例定数a(mm/kN)」とする)を表し、図12の横軸は、端子圧着装置200のラム11の下死点の設定値DP(mm)を表す。図12には、荷重波形補正部102において補正された補正済荷重波形A2,B2を用いてパラメータ同定を行って導出された比例定数aの値が黒色菱形の記号でプロットされ(図中に「補正後」と表記)、荷重検出部101により出力される荷重波形を用いてパラメータ同定を行って導出された比例定数aの値が白色四角の記号でプロットされている(図中に「補正前」と表記)。ラム11の下死点の設定値DPとしては約0.05(mm)と約0.8(mm)の2種類が設定されている。
図12に示すように、荷重波形補正部102において補正された補正済荷重波形A2,B2を用いることで、端子圧着装置200のラム11の下死点の設定が異なる場合でも、クリンプハイトの算出に用いる変換式(1),(2)の定数a,b,cは共通のものを使用することができる。
次に、図13を参照して、本実施形態に係るクリンプハイト測定方法について説明する。図13は、本実施形態のクリンプハイト測定装置により実施されるクリンプハイト測定処理を示すフローチャートである。図13のフローチャートの処理は、クリンプハイト測定装置100によって、端子圧着装置200の1回の圧着動作が実行される毎に実施される。
ステップS01では、端子圧着装置200により、圧着端子51が作製される。ステップS01の処理が完了するとステップS02に進む。
ステップS02では、ステップS01において圧着端子51が作製されるのに応じて、圧電素子110及び荷重検出部101により、当該圧着端子51を作製するための圧着動作中の荷重波形が取得される(荷重波形取得ステップ)。荷重検出部101は、圧電素子110により発生した電荷量を増幅回路で増幅した後に、A/D変換を施して、デジタル電圧信号に変換して出力する。ステップS02の処理が完了するとステップS03に進む。
ステップS03では、荷重波形補正部102により、ステップS02にて取得された荷重波形が補正される(荷重波形補正ステップ)。荷重波形補正部102は、上記の(10)式を用いて、荷重検出部101から入力された荷重波形を補正して、補正済荷重波形を出力する。ステップS03の処理が完了するとステップS04に進む。
ステップS04では、ピーク荷重算出部103により、ステップS03にて補正された補正済荷重波形からピーク荷重Pが算出される(ピーク荷重算出ステップ)。ピーク荷重算出部103は、例えば、補正済荷重波形の各要素のうち最大値をピーク荷重Pとして出力する。ステップS04の処理が完了するとステップS05に進む。
ステップS05では、クリンプハイト算出部104により、ステップS04にて算出されたピーク荷重Pを用いて、クリンプハイトCHが算出される(クリンプハイト算出ステップ)。クリンプハイト算出部104は、ピーク荷重算出部103から入力されたピーク荷重Pと、ステップS01の圧着動作における端子圧着装置200のラム11の下死点の設定値DPとを上記の変換式(1),(2)に入力して、クリンプハイトCHを算出する。ステップS05の処理が完了するとステップS06に進む。
ステップS06では、圧着状態判定部105により、ステップS05にて算出されたクリンプハイトCHを用いて、ステップS01にて作製された圧着端子51の圧着状態が判定される。圧着状態判定部105は、例えば、クリンプハイト算出部104から入力されたクリンプハイトCHを、所定のクリンプハイト許容上限値及びクリンプハイト許容下限値のうち少なくとも一方と比較することで、圧着状態を判定する。クリンプハイトCHが許容上限値より大きい場合には、端子51が芯線60に対して充分に加締め圧着されておらず、圧着端子51と電線61との間に導通不良が発生する場合がある。一方、クリンプハイトCHが許容下限値より小さい場合には、加締めた圧着端子51により芯線60が切断されて電線61に断線不良が発生する場合がある。圧着状態判定部105は、クリンプハイトCHがクリンプハイト許容上限値以下の場合には、圧着端子51の圧着状態が良好と判定し、クリンプハイトCHがクリンプハイト許容上限値を超える場合には、圧着端子51の圧着状態が不良と判定することができる。また、圧着状態判定部105は、クリンプハイトCHがクリンプハイト許容下限値以上の場合には、圧着端子51の圧着状態が良好と判定し、クリンプハイトCHがクリンプハイト許容下限値より小さい場合には、圧着端子51の圧着状態が不良と判定することができる。圧着状態判定部105は、圧着端子51の圧着状態判定結果を表示手段などに出力してユーザに提示する。ステップS06の処理が完了すると図13のフローチャートの一連の処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係るクリンプハイト測定装置100、及び、このクリンプハイト測定装置100により実施されるクリンプハイト測定方法によれば、荷重検出部101により検出された荷重波形について、荷重波形補正部102が荷重検出部101の増幅回路の放電時定数を考慮してこの荷重波形を補正して補正済荷重波形を出力する。この補正済荷重波形は、荷重検出部101の増幅回路における放電の影響を低減したものなので、この補正済荷重波形を用いることで、以降のピーク荷重PやクリンプハイトCHの算出を、端子圧着装置200の圧着動作の各種設定(ラム11の降下速度や、下死点の設定値、電線61のサイズなど)の影響を受けることなく精度良く行うことができる。これにより、ピーク荷重Pに基づくクリンプハイトCHの測定精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 クリンプハイト測定装置
101 荷重検出部
111 チャージアンプ(荷重検出部、増幅回路)
112 コンデンサ
113 抵抗
115 内蔵アンプ(荷重検出部、増幅回路)
116 コンデンサ
117 抵抗
102 荷重波形補正部
103 ピーク荷重算出部
104 クリンプハイト算出部
105 圧着状態判定部
110 圧力センサ(圧電素子)
200 端子圧着装置
11 ラム
14 クリンパ
17 アンビル
51 圧着端子
61 電線
A1,B1 荷重波形
A2,B2 補正済荷重波形
C コンデンサ容量
R 抵抗値
C・R 放電時定数
P ピーク荷重
CH クリンプハイト
S02 荷重波形取得ステップ
S03 荷重波形補正ステップ
S04 ピーク荷重算出ステップ
S05 クリンプハイト算出ステップ

Claims (7)

  1. クリンパとアンビルとの間にて端子と電線とを圧着する圧着動作を行って圧着端子を作製する端子圧着装置に設けられ、前記圧着動作中に前記クリンパ及び前記アンビルが前記端子に付加する荷重の変化に応じて電荷を発生する圧電素子と、
    前記圧電素子にて発生した前記電荷を電圧に変換し、変換した前記電圧の時間推移を、前記圧着動作中の前記荷重の時間推移である荷重波形として出力する荷重検出部と、
    前記荷重検出部から出力された前記荷重波形を補正して補正済荷重波形を出力する荷重波形補正部と、
    前記荷重波形補正部により補正された前記補正済荷重波形から、前記圧着動作中に前記端子に付加される前記荷重の最大値であるピーク荷重を算出するピーク荷重算出部と、
    前記ピーク荷重算出部にて算出された前記ピーク荷重に基づいて、前記端子圧着装置により作製された前記圧着端子のクリンプハイトを算出するクリンプハイト算出部と、
    を備え、
    前記荷重検出部は、コンデンサと抵抗とを有し、前記圧電素子にて発生した前記電荷を前記コンデンサに充電して、前記コンデンサに充電された電荷に応じて前記電圧を出力すると共に、前記コンデンサに充電された前記電荷を前記抵抗により放電する増幅回路を含み、
    前記荷重波形補正部は、前記荷重検出部の前記コンデンサの容量と前記抵抗の抵抗値により決まる前記増幅回路の放電時定数に基づいて前記荷重波形を補正する、
    ことを特徴とするクリンプハイト測定装置。
  2. 前記荷重波形補正部は、前記補正済荷重波形のn番目の要素をADi(n)、前記荷重波形のn番目の要素をADo(n)、前記コンデンサの容量をC、前記抵抗の抵抗値をR、サンプリング周期をΔtと表すとき、下記の数式を用いて前記荷重波形を補正して前記補正済荷重波形を出力する、
    請求項1に記載のクリンプハイト測定装置。
    Figure 2016103420
  3. 前記クリンプハイト算出部は、前記クリンプハイトをCH、前記ピーク荷重をP、定数をa,bと表すとき、下記の数式を用いて前記クリンプハイトを算出する、
    請求項1または2に記載のクリンプハイト測定装置。
    CH=a×P+b
  4. 前記端子圧着装置の前記クリンパは、ラムに連結されて該ラムと共に前記アンビルに対して昇降し、下死点において前記アンビル上の前記端子を前記電線の芯線にかしめることで前記圧着端子を作製するよう構成され、
    前記クリンプハイト算出部は、前記端子及び前記電線の不存在時に前記下死点に降下させた前記クリンパと前記アンビルとのクリンパ昇降方向における間隔をb、前記ラムの下死点位置をDP、定数をcと表すとき、下記の数式を用いて前記クリンプハイトを算出する、
    請求項3に記載のクリンプハイト測定装置。
    CH=a×P+b
    b=DP+c
  5. 前記クリンプハイト算出部により算出された前記クリンプハイトと、所定のクリンプハイト許容上限値及びクリンプハイト許容下限値のうち少なくとも一方との比較により、前記端子圧着装置により作製された前記圧着端子の圧着状態の良否を判定する圧着状態判定部を備える、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のクリンプハイト測定装置。
  6. クリンパとアンビルとの間にて端子と電線とを圧着する圧着動作を行って圧着端子を作製する端子圧着装置に設けられ、前記圧着動作中に前記クリンパ及び前記アンビルが前記端子に付加する荷重の変化に応じて電荷を発生する圧電素子において発生した前記電荷を電圧に変換し、変換した前記電圧の時間推移を、前記圧着動作中の前記荷重の時間推移である荷重波形として取得する荷重波形取得ステップと、
    前記荷重波形取得ステップにて取得された前記荷重波形を補正して補正済荷重波形を出力する荷重波形補正ステップと、
    前記荷重波形補正ステップにて補正された前記補正済荷重波形から、前記圧着動作中に前記端子に付加される前記荷重の最大値であるピーク荷重を算出するピーク荷重算出ステップと、
    前記ピーク荷重算出ステップにて算出された前記ピーク荷重に基づいて、前記端子圧着装置により作製された前記圧着端子のクリンプハイトを算出するクリンプハイト算出ステップと、
    を備え、
    前記荷重波形取得ステップは、コンデンサと抵抗とを有し、前記圧電素子にて発生した前記電荷を前記コンデンサに充電して、前記コンデンサに充電された電荷に応じて前記電圧を出力すると共に、前記コンデンサに充電された前記電荷を前記抵抗により放電する増幅回路を用いて、前記荷重波形を取得し、
    前記荷重波形補正ステップは、前記コンデンサと前記抵抗により決まる前記増幅回路の放電時定数に基づいて前記荷重波形を補正する、
    ことを特徴とするクリンプハイト測定方法。
  7. 前記荷重波形補正ステップは、前記補正済荷重波形のn番目の要素をADi(n)、前記荷重波形のn番目の要素をADo(n)、前記コンデンサの容量をC、前記抵抗の抵抗値をR、サンプリング周期をΔtと表すとき、下記の数式を用いて前記荷重波形を補正して前記補正済荷重波形を出力する、
    請求項6に記載のクリンプハイト測定方法。
    Figure 2016103420
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