JP2016102674A - 電池パックの異常判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】監視ユニットの異常と電池セルの異常とを切り分けて電池パックの異常を判定する。【解決手段】複数の電池モジュール20及び電池モジュール20毎に設けられた複数の監視ユニット8を備える。複数の監視ユニット8でモニタリングされた複数の電池モジュール20の状態を履歴として個別に記憶する記憶部2と、記憶部2に記憶された各履歴に基づき、自然発生する電力減少量を電池モジュール20毎に積算し、その積算値をそれぞれの電池モジュール20の補正量として算出する算出部4と、算出された補正量を用いて複数の電池モジュール20の充電率を補正する補正部5と、補正された複数の電池モジュール20の各補正充電率がそれぞれ所定の判定範囲以内であるか否かを判定し、補正充電率が判定範囲外である場合にその電池モジュール20が異常であると判定するモジュール異常判定部6と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電池セルからなる電池モジュールを複数個備えた電池パックの異常判定装置に関する。
電池パックは、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等のエネルギ密度の高い電池セル(二次電池)をモジュール化した電池モジュールが、ケース内に複数配置されて構成される。電池パックは、例えば電動車両の動力源や電子機器の電力源として用いられる。このような電池パックには、内部の電池セルや電池モジュールの状態を監視する監視ユニットが電池モジュール毎に設けられ、この監視結果から電池セルや電池モジュールが異常でないかを判断する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2には、直列接続された複数の単電池(電池セル)を有する組電池(電池モジュール)において、複数の単電池の電圧のばらつきを補正すると共に組電池の異常を判定する技術が開示されている。この技術では、組電池と並列接続したキャパシタを用いて、スイッチを切替えて個々の単電池を選択してキャパシタと接続し、電荷を移動させて複数の単電池の電圧をバランスさせている。また、この単電池の選択の順序を切替えたときの電圧の差が大きい場合に異常と判定している。
特開2014−89858号公報 特開2011−211879号公報
ところで、上記の特許文献2のように、電池セルの電圧差から電池セルの異常を判定する技術が知られている。例えば、全ての電池モジュールの中から最大電圧の電池セルと最小電圧の電池セルとを選択し、これらの電圧差が所定の閾値を超えている場合に、複数の電池セルのうち何れかの電池セルが異常であると判断するものがある。
しかしながら、このような手法では、電池モジュール毎に設けられる監視ユニットの異常によって電池セルの電圧が異常な値となっている場合にも、電池セルの異常であると誤判定するおそれがある。すなわち、複数の電池モジュールの中から最大電圧と最小電圧の電池セルをそれぞれ選択して、電池セルの電圧差から異常判定を行う手法の場合、監視ユニットの異常と電池セルの異常とを切り分けて判断することができず、電池セルの異常判定精度を高めることが難しい。
上記の特許文献1の技術は、電池モジュールの故障であるのか通信線の故障(通信障害)であるのかを特定するものであり、「電池モジュールの故障」が、電池セルの異常によるものか監視ユニットの異常によるものかを判別することは困難である。また、上記の特許文献2の技術では、単電池の選択の順序を切替えたときの電圧の差から異常判定を行うものであり、電池セルの異常と監視ユニットの異常とを区別して判定することはできない。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、監視ユニットの異常と電池セルの異常とを切り分けて電池パックの異常を判定することができるようにした、電池パックの異常判定装置を提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示する電池パックの異常判定装置は、それぞれが複数の電池セルからなる複数の電池モジュールと、前記電池モジュール毎に設けられ、当該電池モジュールを電力源として当該電池モジュールの状態をモニタリングする複数の監視ユニットと、を備えた電池パックの異常判定装置である。この異常判定装置は、前記複数の監視ユニットでモニタリングされた前記複数の電池モジュールの状態を履歴として個別に記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記複数の電池モジュールの各履歴に基づいて、自然発生する電力減少量を前記電池モジュール毎に積算し、その積算値をそれぞれの前記電池モジュールの補正量として算出する算出部と、を備える。
さらに、前記算出部で前記電池モジュール毎に算出された前記補正量を用いて前記複数の電池モジュールの充電率を補正する補正部と、前記補正部で補正された前記複数の電池モジュールの各補正充電率がそれぞれ所定の判定範囲以内であるか否かを判定し、前記補正充電率が前記判定範囲外である場合に当該電池モジュールが異常であると判定するモジュール異常判定部と、を備える。
(2)前記補正量には、前記電池モジュールをなす前記複数の電池セルの自己放電によって生じる前記電力減少量を補正するための第一補正量が含まれることが好ましい。
(3)前記複数の監視ユニットは、それぞれの前記電池モジュールの温度及び充電率をモニタリングすることが好ましい。この場合、前記記憶部は、前記複数の監視ユニットでそれぞれモニタリングされた前記温度及び前記充電率を積算時間とともに前記履歴として個別に記憶することが好ましい。また、前記算出部は、前記電池モジュール毎に、前記記憶部に記憶された前記温度及び前記充電率に基づいて補正係数を取得し、取得した前記補正係数と前記記憶部に記憶された前記積算時間とから前記第一補正量を算出することが好ましい。
(4)前記異常判定装置は、前記複数の電池モジュールの劣化度を個別に推定する推定部を備えることが好ましい。この場合、前記算出部は、前記温度と前記充電率と前記劣化度と前記補正係数との関係が予め設定されたマップを有するとともに、前記電池モジュール毎に、前記記憶部に記憶された前記温度及び前記充電率と前記推定部で推定された前記劣化度とを前記マップに適用して前記補正係数を取得することが好ましい。
(5)前記記憶部は、前記複数の監視ユニットによってモニタリングが実施されている間の時間を補正計算時間として積算して記憶することが好ましい。また、前記補正量には、前記監視ユニットでの消費電力に相当する前記電力減少量を補正するための第二補正量が含まれることが好ましい。これらの場合に、前記算出部は、前記複数の監視ユニットの消費電力の平均値と前記記憶部に記憶された前記補正計算時間とから前記第二補正量を算出することが好ましい。
(6)前記複数の電池モジュールの充放電電流を計測する電流計を備えることが好ましい。この場合、前記記憶部は、前記電流計で計測された前記充放電電流を前記履歴として記憶することが好ましい。さらに、前記モジュール異常判定部は、前記電池モジュール毎に、前記記憶部に記憶された前記充放電電流に基づいて前記電池モジュールの充電率を推定充電率として推定するとともに前記推定充電率を判定基準値とし、該判定基準値の上下に同一の所定幅を持った範囲を前記判定範囲として設定することが好ましい。
(7)前記複数の監視ユニットは、それぞれの前記電池モジュールの充電率をモニタリングすることが好ましい。この場合、前記モジュール異常判定部は、前記複数の監視ユニットでモニタリングされた複数の前記充電率の平均値を判定基準値とし、該判定基準値の上下に同一の所定幅を持った範囲を前記判定範囲として設定することが好ましい。
(8)前記異常判定装置は、前記補正部で補正された前記複数の電池モジュールの前記補正充電率を考慮して、全ての前記電池セルの中から最も充電率の高い前記電池セルと最も充電率の低い前記電池セルとを選択し、これら二つの電池セルの充電率の差が所定の閾値以上の場合に、異常な電池セルが存在すると判定するセル異常判定部を備えることが好ましい。この場合、前記セル異常判定部は、前記モジュール異常判定部により異常と判定された前記電池モジュールがあった場合は、異常と判定された前記電池モジュールを除いた残りの前記電池モジュールの全ての前記電池セルを用いて前記判定を行うことが好ましい。
開示の電池パックの異常判定装置では、電池モジュール毎に、その電池モジュールの履歴から補正量を算出して充電率を補正し、補正充電率が所定の判定範囲外であればその電池モジュールを異常と判定するため、電池モジュールの単独異常を判定することができる。これにより、電池モジュール(監視ユニット)が異常であるのか、あるいは、電池セルが異常であるのかを切り分けて、電池パックの異常を判定することができる。
一実施形態に係る電池パックの異常判定装置の構成を示すブロック図である。 補正係数を得るためのマップの一例であり、(a)は電池モジュールの劣化がない状態のマップであり、(b)は電池モジュールの劣化が大きい状態のマップである。 図1の異常判定装置の制御手順を例示するフローチャートである。 図3のサブフローチャートである。 図1の異常判定装置による作用を説明するための図であり、(a)は各モジュールの補正前のモジュールSOC(実モジュールSOC)を示し、(b)は各モジュールの補正後のモジュールSOC(補正モジュールSOC)を示し、(c)はセル異常判定について示す。
以下、図面により実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができると共に、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.装置構成]
図1に示すように、本実施形態に係る異常判定装置は、複数の電池モジュール20をケーシング11内に配置した電池パック10に適用される。電池モジュール20は、複数の電池セル30が直列接続された状態で電池ケース21内に収納されたものである。電池セル30は、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池等のエネルギ密度の高い二次電池である。図1には、八つの電池セル30から構成された電池モジュール20が、ケーシング11内に四つ配置されたものを例示しているが、電池セル30,電池モジュール20の個数は特に限定されない。電池パック10は、例えば電動車両(電気自動車やハイブリッド自動車など)の動力源や電子機器の電力源として用いられる。
各電池モジュール20には、その電池モジュール20の状態をモニタリングする監視ユニット8(Cell Monitoring Unit,以下、CMU8という)が設けられる。CMU8は、CMU8が設けられている電池モジュール20を電力源として作動する電子制御装置であり、CMU8の電源がオンの状態では、常にその電池モジュール20の様々な情報をモニタリング(検出,計測)する。本実施形態のCMU8は、電池モジュール20の状態として、電池モジュール20の温度(モジュール温度)T,充電率(State of Charge、以下、モジュールSOCという),充放電電流A,複数の電池セル30の各充電率(以下、セルSOCという)をそれぞれ検出し、検出した各情報を制御装置1に伝達する。
電池モジュール20の温度Tは、電池モジュール20を代表する温度であればよく、例えば、その電池モジュール20を構成する複数の電池セル30の温度の平均値としてもよいし、ある特定のセル(例えばモジュール内の中央のセル)の温度としてもよい。あるいは、複数の電池セル30のうちの最高セル温度や最低セル温度としてもよいし、最高セル温度と最低セル温度との中間温度としてもよい。また、電池セル30の温度を取得する代わりに電池ケース21の温度を計測し、この温度を電池モジュール20の温度Tとしてもよい。
充放電電流Aは、電池モジュール20から放電される電流、及び、電池モジュール20に充電される電流であり、電池パック10が使用されている(通電中である)場合の電流値である。すなわち、この充放電電流Aには、電池パック10の通電時以外(非通電時,充電も放電もしていない状態)で自然に発生する放電電流(例えば、電池セル30の自己放電による電流やCMU8の消費電力による電流)は含まれない。なお、電池パック10が電動車両の動力源として用いられる場合、CMU8の電力消費系統とは独立して車両の電力消費系統が設けられる。車両の電力消費系統は直列であり、どこか一点の電流を計測する電流計が、CMU8とは別個で設けられる。なお、この電流計では各電池モジュール20の充放電電流Aは計測できない。
モジュールSOCは、電池モジュール20の電圧(以下、モジュール電圧Vmという)に基づいて取得される充電率である。CMU8は、例えば劣化状態に応じて、電池モジュール20のモジュール電圧VmとモジュールSOCとの関係を規定したマップを予め複数記憶しており、これらのマップの中から劣化状態に合ったマップを用いてモジュール電圧VmからモジュールSOCを取得する。
セルSOCは、モジュールSOCと同様、電池セル30の開放電圧(以下、セル電圧Vcという)に基づいて取得される充電率である。CMU8は、例えば無劣化時における電池セル30のセル電圧VcとセルSOCとの関係を規定したマップを予め記憶しており、セル電圧VcからセルSOCを取得する。なお、モジュールSOCは、その電池モジュール20を構成する全ての電池セル30のセルSOCの平均値に相当する。また、全ての電池セル30が直列に接続されている場合、電池モジュール20の電圧Vmは、全ての電池セル30のセル電圧Vcを合計した値に相当する。
制御装置1は、CMU8よりも上位の電子制御装置(例えばBattery Management Unit)であり、電池パック10を統括管理する機能を有する。制御装置1は、各種演算処理を実行するCPU,その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM,CPUでの演算結果等が一時的に記憶されるRAM,外部との間で信号を入出力するための入出力ポート,時間をカウントするタイマー等を備えたコンピュータである。
[2.制御構成]
制御装置1は、CMU8からの情報に基づいて、電池モジュール20のCMU8の異常(以下、モジュール異常ともいう)の判定と電池セル30の異常(以下、セル異常ともいう)の判定とを、所定の判定周期で実施する。この判定周期は、異常判定の精度と演算負荷とに応じて設定されるものであり、例えば一日〜数日のように比較的長い時間としてもよいし、数分〜数時間のように一日のうちに何度も判定を行うように設定してもよい。
これらモジュール異常及びセル異常の判定を実施するために、制御装置1には、記憶部2,推定部3,算出部4,補正部5,モジュール異常判定部6及びセル異常判定部7としての機能要素が設けられる。これらの各要素は電子回路(ハードウェア)によって実現してもよく、ソフトウェアとしてプログラミングされたものとしてもよいし、あるいはこれらの機能のうちの一部をハードウェアとして設け、他部をソフトウェアとしたものであってもよい。
記憶部2は、CMU8でモニタリングされた複数の電池モジュール20の状態を履歴として個別に(電池モジュール20毎に)記憶するものである。記憶部2に記憶される履歴には、少なくとも各電池モジュール20の温度履歴,充電率履歴,充放電電流履歴が含まれる。なお、記憶部2には、これらの履歴以外にも、例えば各電池モジュール20の満充電容量や内部抵抗値などの情報が記憶されてもよい。
記憶部2は、複数のCMU8でそれぞれ検出された電池モジュール20の温度T及びモジュールSOCを積算時間(時間情報)と共に履歴として個別に記憶する。本実施形態の記憶部2は、電池パック10の通電状態によらず、常に各CMU8で検出された温度T及びモジュールSOCを積算時間と共に履歴として記憶する。具体的には、記憶部2は、電池パック10の各CMU8から温度T及びモジュールSOCを所定の積算周期(例えば数十秒〜数分)で取得し、各電池モジュール20がその温度T及びモジュールSOCの状態に滞在した時間(滞在時間)を積算して積算時間txとして記憶する。なお、積算周期も、異常判定の精度と演算負荷とに応じて設定されるものであり、例えば後述の演算周期よりも長く上記の判定周期よりも短い時間に設定される。
本実施形態の記憶部2は、電池モジュール20の温度T及びモジュールSOCの状態(温度TとモジュールSOCとの組合せ)を予め複数記憶している。例えば、温度Tを所定の温度範囲で三段階に分け、モジュールSOCを0〜100%の間で十段階に分けたとすると、温度T及びモジュールSOCの組合せは30通りとなる。記憶部2は、現在の積算周期でCMU8から取得した温度T及びモジュールSOCを、複数の温度T及びモジュールSOCの状態のうち最も近い状態(組合せ)に分類して、一積算周期分の時間を、この温度T及びモジュールSOCの状態における滞在時間に積算(加算)して積算時間txとして記憶する。なお、積算時間txは、組合せの個数だけ存在し、全ての積算時間txの初期値はゼロである。
記憶部2は、複数のCMU8でそれぞれ検出された電池モジュール20の充放電電流Aを、所定の演算周期(例えば数m秒〜数十m秒)で取得し、取得した充放電電流Aを履歴として記憶する。
また、記憶部2は、CMU8によってモニタリングが実施されている間の時間を補正計算時間taとして積算して記憶する。すなわち、補正計算時間taは、CMU8によるモニタリングが行われていない時間を除いた時間を積算したものである。さらに、記憶部2は、充放電が実施されている間の時間を総通電時間tcとして積算して記憶する。なお、上記の積算時間txは常に積算する時間であって、これらの補正計算時間ta及び総通電時間tcとは異なるものである。
推定部3は、複数の電池モジュール20の劣化度を個別に(電池モジュール20毎に)推定するものである。劣化度とは、SOH(State of Health)や電池モジュール20の残存寿命(健全性)などと呼ばれ、劣化の進行度合いを数値化した指標の一つである。劣化度は、例えば、新品時の満充電容量に対するその時点での満充電容量の百分率で表現される。このように表現した場合、劣化度の数値が大きいほど新品に近い(劣化していない)ことを意味し、劣化度の数値が小さいほど劣化が進行していることを意味する。
推定部3は、上記の異常判定を実施するときに(すなわち上記の判定周期で)、公知の手法を用いて電池モジュール20の劣化度を推定する。例えば、特開2000−131404号公報や特開2010−78530号公報に記載されているように、電池モジュール20の満充電容量と電池モジュール20の内部抵抗とから劣化度を推定してもよいし、特開平11−052033号公報に記載されているように、一定電流で充電を行ったときの充電時間から電池モジュール20の劣化度を推定してもよい。なお、推定部3による劣化度の推定に用いる値(例えば、満充電容量や内部抵抗など)は、適宜CMU8で検出して直接推定部3で用いるようにしてもよいし、CMU8による検出後に記憶部2に記憶して、その情報を推定部3で用いるようにしてもよい。推定部3で推定された各電池モジュール20の劣化度は、算出部4へ伝達される。
算出部4は、記憶部2に記憶された各電池モジュール20の履歴に基づいて、自然発生する電力減少量を電池モジュール20毎に積算し、その積算値をそれぞれの電池モジュール20の補正量Cとして算出するものである。自然発生する電力減少量とは、電池パック10の通電状態にかかわらず生じる電力減少量である。例えば、通電時以外に生じる電力減少量には、電池パック10を使用していない状態(充電も放電もしていない状態)における電力の低下量が含まれる。
また、例えば電池パック10が電動車両の動力源として用いられる場合の「自然発生する電力減少量」には、通電時に自然に発生する電力の低下量と、電池パック10から駆動源に対して電力の授受をしていない非通電時に自然に発生する電力の低下量とが含まれる。前者の電力の低下量は、車両の電源(メインスイッチ)がオンであるときや充電中であるときに発生する。後者の電力の低下量は、メインスイッチがオフであり且つ充電中でないときや、メインスイッチがオンの状態であっても充放電していないときに発生する。
この電力減少量には、電池セル30のいわゆる自己放電(自然放電)によって減少する電力量とCMU8の消費電力量とが含まれる。各電池モジュール20の電力減少量は、その電池モジュール20の温度T,モジュールSOC,劣化度の状態の違いや、CMU8の消費電力によって異なる値となる。すなわち、各電池モジュール20の状態や各CMU8の消費電力の違いによって、複数の電池モジュール20の間には、放電電力のばらつき(モジュールSOCのばらつき)が発生する。
例えば、複数の電池モジュール20の温度状態のみが異なる場合、これらの電池モジュール20の間には温度Tに起因したモジュールSOCのばらつきが発生する。また、電池パック10を使用していない(通電時でない)場合に、各CMU8がその電池モジュール20の電力を消費してモニタリングを行うことで、複数の電池モジュール20の間には、各々のCMU8の消費電力差に起因したモジュールSOCのばらつきが発生する。
算出部4は、このように各電池モジュール20において、電池パック10の通電時,非通電時の様々な状態で発生する電力減少量を電池モジュール20毎に積算し、積算した値を補正量Cとして算出する。つまり、補正量Cは、自然に発生する複数の電池モジュール20のモジュールSOCのばらつきを補正する(均す)ための値である。算出部4は、上記の異常判定を実施するときに(すなわち上記の判定周期で)、補正量Cを算出する。
補正量Cには、各電池セル30の自己放電によって発生する電力減少量を補正するための第一補正量C1と、CMU8の消費電力を補正するための第二補正量C2とが含まれる。本実施形態では、これら第一補正量C1及び第二補正量C2を合計した値を補正量C(=C1+C2)とする。すなわち、算出部4は、第一補正量C1と第二補正量C2とを算出した後に、これらを加算して補正量Cを算出する。
まず、第一補正量C1の算出方法について説明する。算出部4は、電池モジュール20毎に、記憶部2に記憶された電池モジュール20の温度T及びモジュールSOCに基づいて補正係数Kを取得し、取得した補正係数Kと記憶部2に記憶された積算時間txとから第一補正量C1を算出する。補正係数Kとは、電池モジュール20の自己放電の速度(単位時間当たりの電力減少量)に相当する値であり、電池モジュール20の温度TとモジュールSOCと劣化度とに応じて予め設定される値である。なお、本実施形態の補正係数Kは、単位時間当たりのモジュールSOCの低下量(モジュールSOC低下速度)に相当する値として、温度TとモジュールSOCと劣化度とに応じて予め設定されている。
算出部4は、電池モジュール20の温度TとモジュールSOCと補正係数Kとの関係が劣化度に応じて設定された複数のマップを有する。図2(a)及び(b)に補正係数Kのマップの一例を示す。図2(a)は、電池モジュール20が劣化していない(劣化なし,劣化度100%)ときに用いられるマップであり、図2(b)は、電池モジュール20の劣化が進行している(劣化大,劣化度が小さい)ときに用いられるマップである。図2(a)及び(b)中の実線,一点鎖線,二点鎖線のグラフは、それぞれ同じ温度のグラフである。補正係数Kは、モジュールSOCが高いほど大きくなり、温度Tが高いほど大きくなり、劣化が進行するほど大きくなるように設定されている。なお、ここでは劣化なしと劣化大の二種類のマップのみを図示しているが、算出部4が保有するマップの数は特に限られず、例えば劣化度10%毎に設定されたマップを有していてもよい。
算出部4は、保有する複数のマップから推定部3で推定された劣化度に対応したマップを選択し、そのマップに対して、記憶部2に記憶された電池モジュール20の温度T及びモジュールSOCの状態(組合せ)を適用して補正係数Kを取得する。補正係数Kは、記憶部2に記憶された電池モジュール20の温度T及びモジュールSOCの状態(組合せ)の個数と同じ数だけ取得されることになる。
なお、算出部4は、推定部3で推定された劣化度と同一の劣化度のマップがない場合には、推定部3で推定された劣化度に最も近い劣化度のマップを、対応するマップとして選択する。算出部4は、取得した補正係数Kに、その温度T及びモジュールSOCの状態での積算時間txを乗算し、全ての状態における補正係数Kと積算時間txとの乗算値を積算して、その積算値を第一補正量C1として算出する。
例えば、電池モジュール20が、温度T=25℃,劣化なしの状態の場合に、自然に発生する電力減少量をD_(25℃,劣化なし)とすると、この状態での電力減少量D_(25℃,劣化なし)は、以下の式1で算出される。
D_(25℃,劣化なし)=K10%×t1+K20%×t2+…+K100%×t10 …式1
ここで、K10%,K20%,…,K100%は、温度T=25℃,劣化なしの状態で、かつ、モジュールSOC=10%,20%,…,100%の各状態である場合の補正係数Kである。また、t1,t2,…,t10は、温度T=25℃,劣化なしの状態で、かつ、モジュールSOC=10%,20%,…,100%の各状態における積算時間tx(滞在時間を積算した値)である。
すなわち、算出部4は、電池モジュール20毎に、電池モジュール20の各状態で自然に発生する電力減少量を算出して、複数の電力減少量(補正係数Kと積算時間txとの乗算値)を積算した値を、その電池モジュール20の第一補正量C1として算出する。なお、上記の式1では、モジュールSOCを10%刻みとしたが、補正係数Kを取得するためのパラメータ(温度T,モジュールSOC,劣化度)は、求めたい精度に応じて適宜設定可能である。
次に、第二補正量C2の算出方法について説明する。算出部4は、記憶部2に記憶された補正計算時間taに、電池パック10に設けられる複数のCMU8の消費電力の平均値(平均消費電力)を乗算した値を第二補正量C2として算出する。すなわち、第二補正量C2は、以下の式2で表現される。
第二補正量C2=平均消費電力×補正計算時間ta …式2
なお、平均消費電力は、CMU8のモニタリング時の消費電力であって、予め求めたCMU8の製品平均値に相当する。この平均消費電力は、予め制御装置1に記憶されていてもよいし、複数のCMU8の各消費電力が予め制御装置1に記憶されていて、算出部4がこれらの値を平均して算出されてもよい。
算出部4は、このように電池モジュール20毎に算出した第一補正量C1と第二補正量C2とを加算して、各電池モジュール20の補正量Cを算出し、算出した補正量Cを補正部5へ伝達する。
また、算出部4は、今回の判定周期においてCMU8で検出された各電池モジュール20のモジュールSOCを補正部5へ伝達する。ここで伝達されるモジュールSOCは、その電池モジュール20のその判定周期における実際のSOCに相当するものであり、以下、実モジュールSOCという。
補正部5は、算出部4で電池モジュール20毎に算出された補正量Cを用いて、各電池モジュール20の実モジュールSOCを補正するものである。補正部5は、電池モジュール20毎に、算出部4から伝達された実モジュールSOCに対して補正量Cを加算して、実モジュールSOCを補正する。すなわち、補正部5は、複数の電池モジュール20に対してそれぞれの実モジュールSOCを補正することで、自己放電による電力低下及びCMU8での消費電力に相当する電力低下をなかったものとし、各電池モジュール20が正常であるにもかかわらず自然に発生する複数の電池モジュール20の間のモジュールSOCのばらつきを補正する。以下、補正後のモジュールSOCを、補正モジュールSOCという。補正部5は、補正モジュールSOCをモジュール異常判定部6へ伝達する。
モジュール異常判定部6は、上記の判定周期で上述のモジュール異常の判定を行うものである。モジュール異常判定部6は、まず電池モジュール20毎に、異常判定を行うための判定基準値と判定範囲とを設定する。次に、電池モジュール20毎に、補正部5から伝達された値が判定範囲以内であるか否かを判定し、判定範囲以内であればその電池モジュール20は正常であると判定し、判定範囲外であればその電池モジュール20は異常であると判定する。
まず、判定基準値と判定範囲との設定手法について説明する。モジュール異常判定部6は、記憶部2に記憶された各電池モジュール20の充放電電流Aの履歴に基づいて、各電池モジュール20のモジュールSOCを推定モジュールSOC(推定充電率)として推定する。この推定手法としては、例えば、各電池モジュール20の充放電電流Aを積算して電池容量の増減変化を追跡することで充電率を算出する公知の電流積算法を用いることができる。なお、この場合、記憶部2に記憶された総通電時間tcが用いられる。モジュール異常判定部6は、各推定モジュールSOCをそれぞれの電池モジュール20の判定基準値として設定する。
そして、モジュール異常判定部6は、この判定基準値よりも所定充電率だけ高い値を上限値,判定基準値よりも同じ所定充電率だけ低い値を下限値とした範囲を判定範囲として設定する。したがって、判定範囲は、電池モジュール20毎に、判定基準値の上下に同一の所定幅(充電率幅)を持った範囲として設定される。この所定幅は、異常判定の精度に応じて予め設定される固定値である。
モジュール異常判定部6は、電池モジュール20毎に、補正部5から伝達された補正モジュールSOCが、その電池モジュール20の判定範囲以内であるか否かを判定し、判定範囲から外れている場合にはその電池モジュール20が異常(具体的には、その電池モジュール20のCMU8が異常)であると判定する。モジュール異常判定部6での判定結果は、セル異常判定部7に伝達される。
セル異常判定部7は、各CMU8で検出された複数のセルSOCに基づき、補正部5で補正された補正モジュールSOCを考慮して上記の判定周期で上述のセル異常の判定を行うものである。セル異常判定部7は、例えば、電池モジュール20毎に、CMU8で検出された複数のセルSOCの平均値に補正量Cを加算して、補正モジュールSOCがその電池モジュール20のセルSOCの平均値に相当する大きさとなるようにする。あるいは、電池モジュール20毎に、CMU8で検出された各セルSOCに補正量Cをそれぞれ加算して、セルSOC自体をモジュールSOCと同様に補正する。
このように補正モジュールSOCを考慮した上で、セル異常判定部7は、電池パック10の全ての電池セル30の中から最も充電率の高い電池セル30と最も充電率の低い電池セル30とを選択する。そして、これら二つの電池セル30の充電率の差を所定の閾値と比較して、差が閾値未満であれば全ての電池セル30は正常であると判定し、差が閾値以上の場合には異常な電池セル30が存在すると判定する。このとき、最も充電率の高い電池セル30と最も充電率の低い電池セル30の各充電率を、全ての電池セル30の平均値と比較して、その乖離量から何れの電池セル30が異常であるかを判定してもよい。なお、この閾値は、電池セル30の種類やセル異常判定の判定精度などに応じて予め設定される。
本実施形態のセル異常判定部7は、モジュール異常判定部6から電池モジュール20が異常であるという判定結果が伝達された場合には、異常と判定された電池モジュール20を判定対象から取り除いてセル異常判定を行う。すなわち、セル異常判定部7は、全ての電池モジュール20のうち、異常と判定された電池モジュール20を除いた残りの正常な電池モジュール20の全ての電池セル30の中から、セルSOCの最も高い電池セル30とセルSOCの最も低い電池セル30とを選択して、セル異常の判定を行う。このように、セル異常の判定においてモジュール異常の判定結果を加味することで、モジュール異常に起因したモジュールSOCのずれ量を除くことができ、セル異常の判定精度が向上する。
なお、制御装置1は、モジュール異常判定部6において電池モジュール20が異常であると判定した場合や、セル異常判定部7において異常な電池セル30が存在すると判定した場合は、その判定結果を記憶すると共に、ユーザーに対して表示や音声で異常を報知することが好ましい。これにより、ユーザーは電池パック10の異常を知ることができ、電池パック10の使用を中止して修理や交換が必要であることを認識することが可能となる。例えば、電池パック10が電動車両の動力源として車両に搭載される場合には、制御装置1が電池パック10の異常を運転手に報知することで、安全性を高めることができる。
[3.フローチャート]
図3は、モジュール異常及びセル異常の判定の手順の一例を説明するためのフローチャートであり、図4は図3のサブフローチャートである。このフローチャートは制御装置1において、上記の演算周期で繰り返し実施される。
図3に示すように、ステップS10では、電池モジュール20毎に設けられた複数のCMU8でモニタリングされた情報が制御装置1に入力される。ステップS20では、前ステップで取得した情報のうち充放電電流Aの履歴が記憶部2に記憶される。
ステップS30では、前回、電池モジュール20の温度T及びモジュールSOCを積算時間txと共に記憶した時点から一積算周期分の時間(例えば数十秒〜数分)が経過したか否かが判定される。この時間が積算周期分だけ経過していないときはこのフローをリターンし、再びステップS10からの処理が行われ、積算周期を経過したときはステップS40へ進む。ステップS40では、ステップS10で取得した情報のうち、電池モジュール20の温度T及びモジュールSOCを積算時間txと共に履歴として記憶する。
ステップS50では、前回、電池モジュール20のモジュール異常及びセル異常の判定を行った時点から、一判定周期が経過したか否かが判定される。判定周期が経過していないときはこのフローをリターンし、再びステップS10からの処理が行われ、判定周期を経過したときはステップS60へ進み、図4に示す異常判定の処理が行われる。
図4に示すように、ステップS61では、推定部3において、電池モジュール20毎に劣化度が推定される。ステップS62では、算出部4において、電池モジュール20毎にステップS40で記憶された温度T及びモジュールSOCとステップS61で推定された劣化度とから補正係数Kが取得される。そして、この補正係数KとステップS40で記憶された積算時間txとから第一補正量C1が算出されると共に、CMU8の平均消費電力及び補正計算時間taから第二補正量C2が算出され、補正量Cが求められる。
ステップS63では、補正部5において、電池モジュール20毎にステップS62で算出された補正量Cが実モジュールSOCに反映されて、実モジュールSOCが補正され、補正モジュールSOCが求められる。ステップS64では、モジュール異常判定部6において、電池モジュール20毎に推定モジュールSOCから判定範囲が設定され、続くステップS65では、電池モジュール20毎に補正モジュールSOCが判定範囲外であるか否かが判定される。
補正モジュールSOCが判定範囲外のときは、ステップS66へ進み、その電池モジュール20は異常であると判定される。続くステップS67では、その異常と判定された電池モジュール20が次のセル異常判定の対象から除外され、ステップS69へ進む。一方、補正モジュールSOCが判定範囲以内のときは、ステップS68へ進み、その電池モジュール20は正常であると判定され、ステップS69へ進む。
ステップS69では、ステップS63で補正された補正モジュールSOCを考慮して、全ての電池セル30の中から、最高セルSOCの電池セル30と最低セルSOCの電池セル30とを選択する。なお、ステップS67でセル異常の判定対象から除外された電池モジュール20の電池セル30は選択対象には含まれない。すなわち、ステップS69では、正常と判定された電池モジュール20の全ての電池セル30の中から、セルSOCの最も高い電池セル30と最も低い電池セル30とが選択される。
ステップS70では、前ステップで選択された二つの電池セル30の充電率の差(セルSOC差)が所定の閾値以上であるか否かが判定される。セルSOC差が閾値以上であれば、セル異常の判定を行った電池セル30の中に異常な電池セル30が存在する(セル異常あり)と判定され、セルSOC差が閾値未満であれば、セル異常の判定を行った全ての電池セル30は正常である(セル異常なし)と判定されて、このフローをリターンする。
[4.作用,効果]
次に、図5(a)〜(c)を用いて、本異常判定装置によって実施されるモジュール異常及びセル異常の判定の一例を説明する。図5(a)〜(c)において、横軸は電池モジュール20の番号(モジュールNo.1〜4)を示す。図5(a)は補正前の各電池モジュール20のモジュールSOC(実モジュールSOC)を示し、図5(b)は補正後の各電池モジュール20のモジュールSOC(補正モジュールSOC)を示す。図5(c)は、セル異常の判定について説明する図である。
図5(a)及び(b)に示すように、各電池モジュール20には、モジュール異常判定部6によって一点鎖線で示す判定基準値と破線で示す判定範囲とが設定される。図5(a)中の太い破線は、算出部4から伝達された各電池モジュール20の実モジュールSOCであり、図5(b)の太実線は、補正部5により補正された各電池モジュール20の補正モジュールSOCである。図5(a)に示すように、補正前の実モジュールSOCを判定範囲と比較した場合には、モジュールNo.2の電池モジュール20のみ、実モジュールSOCが判定範囲以内に収まっていないため、この電池モジュール20が異常であると判定されることになる。
しかしながら、図5(b)に示すように、補正部5によって補正された補正モジュールSOCを判定範囲と比較した場合には、モジュールNo.2の電池モジュール20は、補正モジュールSOCが判定範囲以内に収まるため、正常であると判定される。すなわち、モジュールNo.2の電池モジュール20は、自然発生する電力減少量が大きかっただけで、電池モジュール20のCMU8は正常であったことがわかる。
反対に、図5(a)及び(b)に示すように、補正前には正常であると判定されたモジュールNo.3の電池モジュール20は、補正後の補正モジュールSOCを判定範囲と比較すると、判定範囲外となって異常であると判定される。つまり、このモジュールNo.3の電池モジュール20は、自然発生する電力減少量の大きさによって、実モジュールSOCが偶然にも判定範囲以内に収まっていただけに過ぎず、補正モジュールSOCを用いることでCMU8が異常であることを正確に判定することが可能となる。
続いて、図5(c)に示すように、補正モジュールSOCを考慮して、電池セル30のセルSOCを用いたセル異常の判定が行われる。図5(c)中の太実線は、図5(b)の補正モジュールSOCであり、各電池モジュール20の複数の電池セル30のセルSOCの平均値に対応する。すなわち、図5(c)中の白抜き四角で示すセルSOCは、実際のセルSOCに補正量Cが反映された補正後のセルSOCである。
図5(c)に示すように、補正モジュールSOCを用いてモジュール異常の判定を行った結果、異常であると判定されたモジュールNo.3の電池モジュール20を除いた残りの電池モジュール20の全ての電池セル30の中から、最もセルSOCの高い電池セル30(図中MAX)と、最もセルSOCの低い電池セル30(図中MIN)とが選択される。そして、これら二つの電池セル30の充電率の差(ΔセルSOC)が閾値以上であれば、判定に用いた電池セル30の中に異常な電池セル30が存在すると判定され、ΔセルSOCが閾値未満であれば、判定に用いた全ての電池セル30は正常であると判定される。
上述の電池パック10の異常判定装置では、電池モジュール20毎に、その電池モジュール20の履歴から補正量Cを算出して充電率(実モジュールSOC)を補正し、補正充電率(補正モジュールSOC)が所定の判定範囲外であればその電池モジュール20を異常と判定するため、電池モジュール20の単独異常を判定することができる。そのため、電池モジュール20のCMU8が異常であるのか、あるいは、電池セル30が異常であるのかを切り分けて、電池パック10の異常を判定することができる。これにより、電池パック10の異常発生時に修理,交換する対象が、CMU8なのか電池セル30なのかを容易に判定することができ、ユーザーの利便性向上やコスト削減に貢献することができる。
また、上述の電池パック10の異常判定装置では、複数の電池モジュール20の状態を履歴として個別に記憶し、各履歴に基づいて算出した補正量Cを用いて電池モジュール20の充電率を補正して、電池モジュール20の異常判定を行う。すなわち、電池セル30単位での履歴を記憶する必要がないため、モニタリングを簡素化することができると共に記憶部2の容量を抑えることができ、これによってもコストを低減することができる。
上述の電池パック10の異常判定装置によれば、補正量Cには、複数の電池セル30の自己放電によって発生する電力減少量を補正するための第一補正量C1が含まれるため、電池パック10の通電時以外及びCMU8の消費電力以外で電池セル30の影響によって低下する電力量を適切に補正することができる。これにより、モジュール異常の判定精度を高めることができ、ひいてはセル異常の判定精度をも高めることができる。
上述の電池パック10の異常判定装置では、複数のCMU8が各電池モジュール20の温度TとモジュールSOCとをモニタリングし、記憶部2がこれらの情報を積算時間txと共に履歴として個別に記憶する。そして、算出部4は、記憶部2に記憶された温度T及びモジュールSOCから補正係数Kを取得して、この補正係数Kと積算時間txとから第一補正量C1を算出するため、簡単に精度良く第一補正量C1を算出することができる。これにより、電池モジュール20の補正精度を高めることができ、モジュール異常判定及びセル異常判定の精度を向上させることができる。
上述の電池パック10の異常判定装置では、推定部3が複数の電池モジュール20の劣化度を個別に推定し、算出部4が温度T及びモジュールSOCに加え、劣化度も考慮して補正係数Kを取得するため、電池モジュール20の補正精度をより高めることができる。さらに、算出部4は、温度TとモジュールSOCと劣化度と補正係数Kとの関係が予め設定されたマップを用いて補正係数Kを取得するので、制御構成を簡素化でき、第一補正量C1を簡単に求めることができる。
上述の電池パック10の異常判定装置によれば、補正量CにはCMU8での消費電力に相当する電力減少量を補正するための第二補正量C2が含まれる。この第二補正量C2は、複数のCMU8の消費電力の平均値と補正計算時間taとから算出されるため、各CMU8での消費電力に相当する電力減少量を簡素な演算で求めることができ、演算負荷を低減することができる。
上述の電池パック10の異常判定装置によれば、モジュール異常の判定を行う際の判定範囲を、電流積算法により推定した推定モジュールSOCを基準判定値として電池モジュール20毎に設定するので、モジュール異常の判定精度をさらに高めることができる。
上述の電池パック10の異常判定装置では、補正モジュールSOCを考慮して、全ての電池セル30の中からセルSOCの最も高い電池セル30と最も低い電池セル30とを選択してセル異常の判定を行うので、セル異常の判定精度を高めることができる。また、モジュール異常の判定により異常であると判定された電池モジュール20があった場合には、異常と判定された電池モジュール20を除いた残りの電池モジュール20の全ての電池セル30を用いてセル異常の判定を行う。
そのため、一回の判定周期の中で、「異常な電池モジュール20があり、かつ、正常な電池モジュール20の中に異常な電池セル30がある」という判定結果を得ることが可能となる。これにより、例えば異常な電池モジュール20だけを交換した後に、電池セル30の異常が発見されるような不具合を回避することができ、CMU8の修理,交換と電池セル30の修理,交換とを一緒に行うことができるため、異常が発見された場合の電池パック10の修理頻度を減らすことができる。
[5.その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上記実施形態では、CMU8がモジュールSOC及びセルSOCをモニタリングする場合を例示したが、充電率(モジュールSOC,セルSOC)の代わりに、電圧値や電力値をモニタリングし、これらの値を用いて補正や異常判定を行う構成としてもよい。
例えば、CMU8が電池モジュール20の電圧(モジュール電圧Vm)及び電池セル30の開放電圧(セル電圧Vc)をモニタリングする構成とし、記憶部2が電池モジュール20の温度T及び電圧Vmを積算時間txと共に記憶して、算出部4が温度T,電圧Vm,劣化度に基づいて補正係数Kを取得する構成としてもよい。また、CMU8によって、電池モジュール20の温度T,モジュールSOC,充放電電流A以外の状態がモニタリングされてもよい。
また、直列に接続された複数の電池モジュール20のどこか一点の充放電電流Aを計測する電流計を設け、CMU8が充放電電流Aをモニタリングしない構成としてもよい。あるいは、並列に接続された複数の電池モジュール20の各充放電電流AをCMU8以外の電流計で計測する構成としてもよい。これらの場合、記憶部2は、電流計で計測された充放電電流Aを履歴として記憶すればよい。
算出部4による補正量Cの算出方法は上記のものに限られない。例えば、補正係数Kを取得するためのマップが、温度T,モジュールSOC,劣化度,補正係数Kとの関係を設定した一つの四次元マップであってもよいし、温度Tと劣化度と補正係数Kとの関係をモジュールSOCに応じて設定した複数のマップであってもよい。あるいは、劣化度を省略して、モジュールSOCと温度Tとに応じて補正係数Kを取得するような三次元マップであってもよい。なお、劣化度を省略する場合には、推定部3も省略可能であり、記憶部2において充放電電流Aを積算して記憶しなくてもよい。
モジュール異常判定部6による判定範囲の設定手法は上記のものに限られない。例えば、各CMU8が電池モジュール20のモジュールSOCをモニタリングし、モジュール異常判定部6が、モニタリングされた複数のモジュールSOCの平均値を判定基準値として設定する。そして、この判定基準値よりも所定充電率だけ高い値を上限値,判定基準値よりも同じ所定充電率だけ低い値を下限値とした範囲を判定範囲として設定する構成にしてもよい。つまり、複数の電池モジュール20に対して共通の判定範囲が、判定基準値の上下に同一の所定幅(充電率幅)を持った範囲として設定される構成としてもよい。この場合、判定範囲を簡単に設定することができるため、制御構成を簡素化することができる。
1 制御装置
2 記憶部
3 推定部
4 算出部
5 補正部
6 モジュール異常判定部
7 セル異常判定部
8 CMU(監視ユニット)
10 電池パック
20 電池モジュール
30 電池セル

Claims (8)

  1. それぞれが複数の電池セルからなる複数の電池モジュールと、前記電池モジュール毎に設けられ、当該電池モジュールを電力源として当該電池モジュールの状態をモニタリングする複数の監視ユニットと、を備えた電池パックの異常判定装置であって、
    前記複数の監視ユニットでモニタリングされた前記複数の電池モジュールの状態を履歴として個別に記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記複数の電池モジュールの各履歴に基づいて、自然発生する電力減少量を前記電池モジュール毎に積算し、その積算値をそれぞれの前記電池モジュールの補正量として算出する算出部と、
    前記算出部で前記電池モジュール毎に算出された前記補正量を用いて前記複数の電池モジュールの充電率を補正する補正部と、
    前記補正部で補正された前記複数の電池モジュールの各補正充電率がそれぞれ所定の判定範囲以内であるか否かを判定し、前記補正充電率が前記判定範囲外である場合に当該電池モジュールが異常であると判定するモジュール異常判定部と、を備えた
    ことを特徴とする、電池パックの異常判定装置。
  2. 前記補正量には、前記電池モジュールをなす前記複数の電池セルの自己放電によって生じる前記電力減少量を補正するための第一補正量が含まれる
    ことを特徴とする、請求項1記載の電池パックの異常判定装置。
  3. 前記複数の監視ユニットは、それぞれの前記電池モジュールの温度及び充電率をモニタリングし、
    前記記憶部は、前記複数の監視ユニットでそれぞれモニタリングされた前記温度及び前記充電率を積算時間とともに前記履歴として個別に記憶し、
    前記算出部は、前記電池モジュール毎に、前記記憶部に記憶された前記温度及び前記充電率に基づいて補正係数を取得し、取得した前記補正係数と前記記憶部に記憶された前記積算時間とから前記第一補正量を算出する
    ことを特徴とする、請求項2記載の電池パックの異常判定装置。
  4. 前記複数の電池モジュールの劣化度を個別に推定する推定部を備え、
    前記算出部は、前記温度と前記充電率と前記劣化度と前記補正係数との関係が予め設定されたマップを有するとともに、前記電池モジュール毎に、前記記憶部に記憶された前記温度及び前記充電率と前記推定部で推定された前記劣化度とを前記マップに適用して前記補正係数を取得する
    ことを特徴とする、請求項3記載の電池パックの異常判定装置。
  5. 前記記憶部は、前記複数の監視ユニットによってモニタリングが実施されている間の時間を補正計算時間として積算して記憶し、
    前記補正量には、前記監視ユニットでの消費電力に相当する前記電力減少量を補正するための第二補正量が含まれ、
    前記算出部は、前記複数の監視ユニットの消費電力の平均値と前記記憶部に記憶された前記補正計算時間とから前記第二補正量を算出する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の電池パックの異常判定装置。
  6. 前記複数の電池モジュールの充放電電流を計測する電流計を備え、
    前記記憶部は、前記電流計で計測された前記充放電電流を前記履歴として記憶し、
    前記モジュール異常判定部は、前記電池モジュール毎に、前記記憶部に記憶された前記充放電電流に基づいて前記電池モジュールの充電率を推定充電率として推定するとともに前記推定充電率を判定基準値とし、該判定基準値の上下に同一の所定幅を持った範囲を前記判定範囲として設定する
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の電池パックの異常判定装置。
  7. 前記複数の監視ユニットは、それぞれの前記電池モジュールの充電率をモニタリングし、
    前記モジュール異常判定部は、前記複数の監視ユニットでモニタリングされた複数の前記充電率の平均値を判定基準値とし、該判定基準値の上下に同一の所定幅を持った範囲を前記判定範囲として設定する
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の電池パックの異常判定装置。
  8. 前記補正部で補正された前記複数の電池モジュールの前記補正充電率を考慮して、全ての前記電池セルの中から最も充電率の高い前記電池セルと最も充電率の低い前記電池セルとを選択し、これら二つの電池セルの充電率の差が所定の閾値以上の場合に、異常な電池セルが存在すると判定するセル異常判定部を備え、
    前記セル異常判定部は、前記モジュール異常判定部により異常と判定された前記電池モジュールがあった場合は、異常と判定された前記電池モジュールを除いた残りの前記電池モジュールの全ての前記電池セルを用いて前記判定を行う
    ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の電池パックの異常判定装置。
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