JP2016101368A - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで高機能な衣類乾燥機を提供する。【解決手段】ドラム30の前部に連通する横長な排気口20、送風装置50、横長な空気取込口17を有する排気ダクト45、リント除去装置100などを備える。リント除去装置100は、横長なフィルタ130と、リントを掻き取るスクリュー120を有するリント移送体120とを有している。排気口20と、フィルタ130と、空気取込口17とが、略平行な状態でこの順に上から近接し、リント除去装置100と空気取込口17との間の空気の流路の側面に、スクリュー120の傾斜に対応した傾斜面61bが設けられている。【選択図】図13
Description
本発明は、回転するドラムに衣類を収容して乾燥させる衣類乾燥機に関する。
衣類乾燥機では、ドラムから排出される空気にリント(糸屑)が混入する。
例えば、空気循環型の衣類乾燥機では、空気が熱交換器を経由して循環する。そのため、熱交換器の通過前にリントを除去する必要がある(特許文献1)。
特許文献1には、熱交換器の風上側に、リントを捕捉する乾燥フィルタ装置を備えた衣類乾燥機が開示されている。
そこでの乾燥フィルタ装置は、リントを捕捉する半円筒形のフィルタ部と、フィルタ部の内面に押し付けられた状態で回転する螺旋形状のリント捕集体と、リント捕集体の端部に隣接したリント収容領域とを備えている。
この衣類乾燥機では、送風を強くした状態で、リント捕集体が回転駆動される。そうすることにより、フィルタ部に捕捉したリントを掻き取ってリント収容領域に移送している。
特許文献1の衣類乾燥機では、熱交換器及び乾燥フィルタ装置が、ドラムの上側に設置されている。そのため、特許文献1の衣類乾燥機は、設置スペースが限られる、重心が高くなるなどの不利があり、大きくて強力な熱交換器や乾燥フィルタ装置の設置は困難である。
熱交換器やリント除去装置をドラムの下側に設置したタイプの衣類乾燥機も開示されている(特許文献2、3)。
特許文献2の衣類乾燥機には、渦流(サイクロン)を発生させてリントを除去するリント除去装置が設置されている。熱交換器はドラムの下に設置されていて、その横に吸引ファンが設置されている。リント除去装置は、吸引ファンの前側に設置されていて、リント除去装置を通った空気は、後方の吸引ファンを経由してその横の熱交換器に流れるように構成されている。
特許文献3の衣類乾燥機には、水平方向に延びるフィルタを備えたリント除去装置が設置されている。フィルタの一方の端部の横にリントの収容器が配置されている。フィルタに付着したリントは、フィルターの他方の端部から一方の端部まで移動するスクレバーで掻き取って収容器へと移動させている。
リント除去装置は、ドラムの前方下側に開口する排気口の下方に設置されていて、排気口を通った空気は、フィルタ全体を通って下向きに流れるように構成されている。
本発明の変形例に関し、リント回収部に空気の一部が流れるようにする技術が開示されている(特許文献4)。
特許文献1の乾燥フィルタ装置は、サイズが小さいため、フィルタ部にリントが詰まり易い。そのため、乾燥運転中にも、風量を上げてリントを除去しなければならない場合が発生し、複雑な制御が必要になる。従って、特許文献1の衣類乾燥機は部材コストやランニングコストが高くなる不利がある。
特許文献2の衣類乾燥機の場合、吸引ファンによって、リントの除去と空気の循環とを行っているため、乾燥運転中は常に吸引ファンを駆動させる必要がある。しかも、空気の流路が屈曲していて空気抵抗が大きいことに加え、渦流を発生させる必要があるため、吸引ファンには高出力が求められる。従って、特許文献2の衣類乾燥機も、部材コストやランニングコストが高くなる不利がある。
特許文献3の衣類乾燥機の場合、横幅が大きな空気の流れを形成することができる点で有利であるが、フィルタが目詰まりし易いため、風量を上げざるを得ず、結果的には、ランニングコストが高くなる。
すなわち、特許文献3の衣類乾燥機では、スクレパーをフィルタの端から端まで移動させてリントを除去しているため、フィルタの各部位でのリントの掻き取りは、スクレパーが通り過ぎる瞬間だけしか行われない。
そのため、フィルタにリントが残り易いうえに、残ったリントを除去するには、スクレパーを再度他端まで戻す必要があり、時間がかかり過ぎて充分にリントを除去することができない。従って、特許文献3の衣類乾燥機の場合、フィルタが目詰まりし易く、風量が下げられない。
そこで本発明の目的は、低コストで高機能な衣類乾燥機を提供することにある。
開示する衣類乾燥機は、衣類が出し入れされる投入口を前面に有する筐体と、前記投入口に開口を向けた状態で前記筐体内に支持され、前後方向に延びる軸回りに回転するドラムと、前記ドラムの後部に連通し、当該ドラムに空気を流入させる給気口と、前記ドラムの前部に連通し、当該ドラムから空気を下方に流出させる左右方向に延びた横長な排気口と、空気の流れを発生させる送風装置と、前記排気口から流出する空気中のリントを除去するリント除去装置と、空気の流路の上流側に臨む横長な空気取込口を有し、前記リント除去装置よりも下流側に配置される排気ダクトと、を備える。
前記リント除去装置は、空気の流路を横切るように配置され、空気の流路の上流側に臨む断面円弧状の捕捉面を有する横長なフィルタと、前記捕捉面に沿って配置され、前記フィルタの表面に残るリントを掻き取って前記フィルタの一方の端部から押し出すスクリューを有するリント移送体と、を有している。前記排気口と、前記フィルタと、前記空気取込口とが、略平行な状態でこの順に上から近接して配置され、前記リント除去装置と前記空気取込口との間の空気の流路の側面に、前記スクリューの傾斜に対応した傾斜面が設けられている。
この衣類乾燥機によれば、ドラムから空気を下方に流出させる左右方向に延びた横長な排気口と、リントを捕捉する横長なフィルタと、排気ダクトの横長な空気取込口とが、略平行な状態でこの順に上から近接して配置されている。
それにより、ドラムから流出する空気は、横幅が大きな帯状の流れを形成し、その横断面積を大きく変えることなく、排気ダクトへ誘導できる。ドラムの下方に配置したことで、大きな横長なフィルタを用いることができるうえに、空気の流路を横断するように配置したことで、濾過面積を十二分に確保できる。リントがフィルタ全体に拡がって付着するため、目詰まりし難い。
フィルタに付着したリントは、絶えずスクリューで掻き取りながら移動させることができるため、効果的に取り除くことができ、フィルタの目詰まりを抑制できる。従って、大きな濾過面積を活用して風量を下げることができ、ランニングコストを抑制できる。
また、スクリューのフィンによってリント除去装置を通過する空気を長手方向に分散させることができるので、リントがフィルタの全体に一様に付着する利点もある。
一方、フィンの間を通った空気は、スクリューの傾斜によって流れの向きが左右に振れる。それに対し、この衣類乾燥機では、リント除去装置と空気取込口との間の空気の流路の側面に、スクリューの傾斜に対応した傾斜面を設けたことで、左右に向きが振れた空気の流れを、一様に空気取込口に向かわせることができ、円滑な空気の流れを保持できる。
すなわち、この衣類乾燥機によれば、横幅が大きな帯状の排気の流れを形成して、フィルタでリントを効果的に除去しながら、低抵抗でフィルタを通過させることができ、しかも円滑に空気取込口まで誘導することができる。
ドラムの下側に主な機器が集約して配置されているため、低コストな大きな機器を用いることができる。衣類乾燥機の重心が低くなって安定化する利点もある。
従って、この衣類乾燥機によれば、低コストで高機能な衣類乾燥機が実現できる。
具体的には、前記リント除去装置で除去されるリントを蓄積するリントボックスが、前記フィルタの一方の端部に隣接して配置されている。
この場合、除去されるリントを収容するリントボックスが、リントが押し出されるフィルタの端部に隣接して配置されているので、掻き取ったリントの塊を、複雑な移送機構を設けなくても容易にリントボックスに送り込むことができる。
特に、前記リントボックスが、前記フィルタの前記端部の下方に配置されているようにするとよい。
そうすれば、フィルタから押し出されたリントの塊を、そのままリントボックスに落とし込むことができるので、よりいっそうリントが回収し易くなる。
また、前記空気取込口は、前方に向いた状態で前記フィルタよりも斜め後方に位置し、前記フィルタと前記空気取込口との間に、中継スペースが形成されているようにするとよい。
そうすれば、この中継スペースで、上方から下方に向かう空気の流れが後方に変更される。中継スペースで空気の流れの向きが屈曲しても、十分なスペースが確保されているため、大きな乱れや圧損を生じることなく、空気を円滑に空気取込口に誘導できる。
しかも、スクリューと傾斜面とにより、横幅方向に、空気取込口に向かう空気の流れを形成することができるので、より空気を円滑に空気取込口に誘導できる。
また、前記空気取込口に、前記フィルタよりも孔径の小さな2次フィルタが装着されているようにしてもよい。
そうすれば、排気ダクトに熱交換器等を設置しても、熱交換器等に細かなリントが侵入するのを防止できる。空気取込口は、中継スペースに面しているため、2次フィルタの濾過面積は、十分大きく設定でき、熱交換器等の全体にバランスよく空気を送ることができる。
また、前記中継スペースの側部の一部が、前記リントボックスの壁面によって仕切られており、前記中継スペースに面する前記リントボックスの壁面に、前記傾斜面が形成されているようにしてもよい。
リントボックスを利用して傾斜面を形成すれば、部材の共通化が図れるうえ、筐体内の空間を効率よく利用できる。
この場合、前記傾斜面が、前記空気取込口の側に向かって下り傾斜しているようにするとよい。
そうすれば、リントボックス及び中継スペースの各容量を最大限に確保しながら、簡単な構成で効率的な空気の流れを形成できる。
例えば、前記筐体から取り外し可能なメンテナンスユニットを備え、前記2次フィルタと前記リントボックスとが、前記メンテナンスユニットに一体化されているようにしてもよい。
リントボックス及び2次フィルタは、定期的なメンテナンス作業が必要であるが、これらを一括して筐体から取り外すことができ、メンテナンス作業をまとめてできるようになるので、作業性に優れる。
この場合、前記リントボックスの容量を、前記2次フィルタの清掃周期に合わせて設定するのが好ましい。
そうすれば、2次フィルタの清掃のタイミングと、リントボックスのリント除去のタイミングとが同じになるので、メンテナンスの作業が容易になる。
また、前記リントボックスに、開閉可能なリント取出口を設けるのが好ましい。
そうすれば、リントボックスに蓄積されたリントを容易に取り出すことができるので、作業性に優れる。
また、前記メンテナンスユニットは、前面を前方に向けた状態で前記筐体に装着される前壁部と、前記前壁部の後面に、前記リントボックスと横並びに配置される支持フレームと、を有し、前記2次フィルタが、前記前壁部と前後に離れて対向するように、前記支持フレームに支持されており、当該2次フィルタと当該前壁部との間に、空気の流路の一部を構成し、空気の流れを偏向させる中継スペースが形成されているようにするとよい。
そうすれば、メンテナンスユニットを、空気を誘導するダクトとしても機能させることができ、部材数の抑制や効率的な配置が実現できる。
この場合、前記中継スペースの上方に、当該中継スペースに向かって下向きに空気を誘導する導入ダクトが配置され、前記支持フレームが、前記前壁部の下縁から後方に張り出す下壁部と、当該下壁部の側縁に連なって前記前壁部の端縁から後方に張り出す側壁部とを有し、前記前壁部、前記下壁部、及び前記側壁部の境界部分に、前記導入ダクトから流入する空気を2次フィルタの側に偏向させる曲面部が設けられているようにするとよい。
そうすれば、曲面部で空気の流れを円滑に偏向できるので、より空気抵抗の少ない空気の流れが実現できる。
更には、前記フィルタは、シート状のメッシュフィルタと、前記メッシュフィルタを支持する断面U状の横長なフィルタフレームと、前記フィルタフレームの下部に設けられた張出部と、を有し、前記フィルタフレームは、弾性を有し、その弾性変形力によって前記リント除去装置に脱着可能に装着されており、前記張出部に、把持可能な把手部が設けられているようにしてもよい。
フィルタをリント除去装置から取り外す場合には、フィルタを下方に引っ張る操作が必要になるが、このとき、操作を誤ってメッシュフィルタの破損やフィルタフレームの変形を招くおそれがある。
それに対し、フィルタフレームの下部に設けられた張出部に、把持可能な把手部が設けられていれば、フィルタを強く掴まなくても脱着できるので、メッシュフィルタの破損やフィルタフレームの変形が防止でき、フィルタの脱着作業が容易にできる。
この場合、前記張出部が、前記傾斜面としても機能しているようにするのが好ましい。
そうすれば、構造が簡素になるし、部材数も削減できるので、製造コストも抑制できる。
更には、前記リントボックスが前記リント除去装置と連通することにより、当該リント除去装置を流れる空気の一部が当該リントボックスに流入可能に構成され、前記リントボックスが、空気の流路に面する壁面を有し、当該壁面に、空気の通過は許容するがリントの通過は許容しない通風領域が形成されているようにしてもよい。
そうすれば、リントボックスを経由する空気の流れを形成することができるので、リントボックスに蓄積されるリントがその下部に集められて集積効率が向上する。その結果、リントボックスを小型化でき、中継スペースを大きくできる。
更には、前記スクリューの上方に、当該スクリューの回転軸と平行に延びて、空気の流路を2分する板状の縦壁部が設けられているようにしてもよい。
そうすれば、スクリューに向かう空気の流れが分離整流されるので、スクリューとの組み合わせにより、よりいっそう整流することができる。
この場合、前記縦壁部の下端が、前記スクリューのフィンに接しているようにするとよい。
そうすれば、フィンにリントが引っ掛かった場合でも、リントが、縦壁部に掻き取られて落下するため、リントフィルタとスクリューとの間にリントが挟まったままになるのを抑制できる。
本発明の衣類乾燥機によれば、低コストで高機能な衣類乾燥機を実現できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。なお、説明で用いる上下左右等の方向は、図1に示す矢印に従うものとする。
<衣類乾燥機の全体構造>
図1及び図2に、本実施形態の衣類乾燥機1を示す。この衣類乾燥機1は、空気循環型であり、空気を循環させながら乾燥空気を生成し、その乾燥空気で衣類の乾燥を行う。衣類乾燥機1は、やや縦長な略直方体形状をした筐体2を有し、その筐体2の前面の上部に、衣類が出し入れされる投入口3が形成されている。
図1及び図2に、本実施形態の衣類乾燥機1を示す。この衣類乾燥機1は、空気循環型であり、空気を循環させながら乾燥空気を生成し、その乾燥空気で衣類の乾燥を行う。衣類乾燥機1は、やや縦長な略直方体形状をした筐体2を有し、その筐体2の前面の上部に、衣類が出し入れされる投入口3が形成されている。
投入口3は、馬蹄形状の外観を有している。具体的には、投入口3の縁の上側部分は、優弧状に形成されており、投入口3の縁の下端部は、左右幅方向(略水平方向)に延びる弦状に形成されている。
投入口3の上側には、タッチパネル等の操作部4が設置されている。操作部4の後方の筐体2の内部には、基板等の電子部品5が設置されている。筐体2の前面には、扉6がヒンジを介して取り付けられていて、投入口3は、その扉6によって開閉される。
筐体2の前面の内側には、壁材ユニット10が一体に組み付けられている(図5,図6参照)。壁材ユニット10が組み付けられることにより、筐体2の前部には、円環状に凹む環状凹部2aと、環状凹部2aの内縁から張り出して投入口3を区画する外フランジ部2b、外フランジ部2bの内縁から筐体2の内部に向かって張り出す筒状の内フランジ部11などが形成されている。
扉6の投入口3側には、環状凹部2a、外フランジ部2b、及び内フランジ部11に嵌まり込む膨出部6aが設けられている。内フランジ部11の下端部には、排気口20が設けられている。
(ドラム)
筐体2の内部に、衣類を収容するドラム30が設置されている。ドラム30は、その前端部に、衣類が出し入れされる開口30aを有する有底円筒状の部材である。ドラム30は、その開口30aを投入口3に向け、前後方向に延びる横軸J回りに回転自在な状態で筐体2に支持されている。
筐体2の内部に、衣類を収容するドラム30が設置されている。ドラム30は、その前端部に、衣類が出し入れされる開口30aを有する有底円筒状の部材である。ドラム30は、その開口30aを投入口3に向け、前後方向に延びる横軸J回りに回転自在な状態で筐体2に支持されている。
具体的には、ドラム30の後端部の中心部分が筐体2の後部に軸支されており、ドラム30の前端部の周縁部分が筐体2の前部に設置された複数のガイドローラ13に支持されている。
図3に示すように、ドラム30の後端部には、メッシュフィルタで覆われた円形の通気口30bが形成されている。ドラム30の内面には、撹拌板30cが取り付けられている。乾燥運転時には、不図示の駆動モータにより、ドラム30は回転駆動される。
(構成機器)
図3及び図4に詳しく示すように、熱交換器40、送風装置50、リント除去装置100、リントボックス61などの衣類乾燥機1を構成する主な機器は、衣類乾燥機1の下部に集約して配置されている。
図3及び図4に詳しく示すように、熱交換器40、送風装置50、リント除去装置100、リントボックス61などの衣類乾燥機1を構成する主な機器は、衣類乾燥機1の下部に集約して配置されている。
これら機器を衣類乾燥機1の下部に配置することで、十分な設置スペースが確保でき、大型で強力な機器が選択できる。重心が下がって衣類乾燥機1を安定的に設置できるし、乾燥運転時に振動を発生するドラム30の下側に位置するため、その振動が抑制できる効果も得られる。
更に、詳細は後述するが、空気の循環経路を大型化、簡素化できるので、空気抵抗を少なくして圧損の低減が図れる。ドラム30から流出する空気を、円滑に熱交換器40まで誘導できる。
リント除去装置100、リントボックス61は、壁材ユニット10に組み付けられていて、衣類乾燥機1の下部の前側に配置されている。リント除去装置100は、ドラム30から空気を導入する導入ダクト15に設置されている(詳細は後述)。
(熱交換器)
熱交換器40は、蒸発器41、凝縮器42、圧縮器43などで構成されている。ドラム30の下方にダクトカバー44が設置されている。筐体2の床面にダクトカバー44が取り付けられることにより、前後方向に延びる横幅の大きい排気ダクト45が構成されている。
熱交換器40は、蒸発器41、凝縮器42、圧縮器43などで構成されている。ドラム30の下方にダクトカバー44が設置されている。筐体2の床面にダクトカバー44が取り付けられることにより、前後方向に延びる横幅の大きい排気ダクト45が構成されている。
蒸発器41、凝縮器42は、いずれも横幅が大きい直方体状の外観を有し、前後に並んだ状態でダクトカバー44に収容されている。ドラム30の真下は、ドラム30の斜め下方に比べると狭いため、嵩高な蒸発器41等は、ドラムの斜め下方に偏って配置されている。
それにより、乾燥運転時に排気口20から流出する空気は、蒸発器41の前側から熱交換器40に取り込まれ、蒸発器41で冷却されて除湿された後、凝縮器42で再加熱され、乾燥した状態で熱交換器40から送り出される。
圧縮器43は、ダクトカバー44の左横に配置されている。なお、熱交換器40には、これら以外にも弁や配管等が設置されているが、これらについては図示を省略している。
(送風装置)
送風装置50は、モータ51、送風ファン52、ファンカバー53などで構成されていて、衣類乾燥機1の後部における圧縮器43の後方に配置されている。圧縮器43の前方には、筐体2の内部に外気を取り込む外気取込ファン55が配置されている。外気取込ファン55は、壁材ユニット10に組み付けられている。
送風装置50は、モータ51、送風ファン52、ファンカバー53などで構成されていて、衣類乾燥機1の後部における圧縮器43の後方に配置されている。圧縮器43の前方には、筐体2の内部に外気を取り込む外気取込ファン55が配置されている。外気取込ファン55は、壁材ユニット10に組み付けられている。
送風ファン52は、例えば遠心ファンなどであり、ファンカバー53で覆われている。ファンカバー53には、吸込口と吐出口とが設けられていて、吸込口が排気ダクト45の後端(下流側)に接続されている。
図3に示すように、筐体2の後壁の内面に沿って、給気ダクト56が設けられている。ファンカバー53の吐出口は、給気ダクト56の一端に接続されている。給気ダクト56の他端には、円形の給気口57が形成されている。給気口57がドラム30の通気口30bに突き合わされることにより、給気ダクト56は、給気口57及び通気口30bを通じてドラム30の後部に連通している。
送風ファン52は、乾燥運転時に、モータ51の駆動によって回転し、排気口20から給気口57に向かう空気の流れを発生させる。それにより、ドラム30を経由する空気の循環が形成される(図2の矢印参照)。送風ファン52と熱交換器40との協働により、開口30a及び排気口20を通じて湿った空気がドラム30から流出し、給気口57及び通気口30bを通じて乾燥した空気がドラム30に流入する。
(壁材ユニット)
図5及び図6に、筐体2の前面の内側に組み付けられる壁材ユニット10を示す。
図5及び図6に、筐体2の前面の内側に組み付けられる壁材ユニット10を示す。
壁材ユニット10は、筐体2の前面の内側に取り付けられる支持枠14を有し、この支持枠14に、リント除去装置100、外気取込ファン55、排気口20が組み付けられている。ガイドローラ13も、支持枠14の内面に軸支されている。
内フランジ部11は、この支持枠14によって構成されていて、内フランジ部11の下側には、導入ダクト15が形成されている。導入ダクト15は、大きな横幅で上下方向に延びるように形成されていて、排気ダクト45に連通する。
導入ダクト15の下側には、左右横方向に長く延びた(横長な)箱状空間16が形成されている。この箱状空間16にはメンテナンスユニット60が装着される(メンテナンスユニット60は後述)。
箱状空間16の奥方には、横長な矩形の開口が形成されている。この開口は、排気ダクト45の前面の開口(空気取込口17)と一体に接続されている。箱状空間16の左横に、外気取込ファン55が配置されている。
(排気口)
排気口20は、複数のフィンなどで構成されていて、内フランジ部11の下端部に設けられている。導入ダクト15の上部の内側部分は、この排気口20によって構成されている。排気口20の上部20aは、横長な矩形に形成されている。排気口20の内側部20bは、弓形に形成されていて、ドラム30の開口30aの下端部と前後に対向するように配置されている。
排気口20は、複数のフィンなどで構成されていて、内フランジ部11の下端部に設けられている。導入ダクト15の上部の内側部分は、この排気口20によって構成されている。排気口20の上部20aは、横長な矩形に形成されている。排気口20の内側部20bは、弓形に形成されていて、ドラム30の開口30aの下端部と前後に対向するように配置されている。
排気口20の幅方向の中心は、ドラム30の中心の下方に位置している。そうすることで、回転するドラム30から空気の流れを偏ることなく排出させることができる。
図2に示すように、扉6が閉じられた時には、排気口20の上部20aは、扉6の膨出部6aと隙間を隔てて上下に対向し、排気口20の内側部20bは、ドラム30の内部に臨む。すなわち、排気口20は、扉6が閉じられた状態においてドラム30の前部に連通する。乾燥運転中のドラム30の空気は、主に排気口20の内側部20bを通って導入ダクト15に流出し、下方に向かうように構成されている。
(リント除去装置)
リント除去装置100は、排気口20から流出する空気中のリントを除去する装置である。
リント除去装置100は、排気口20から流出する空気中のリントを除去する装置である。
図7,図8、図9に、リント除去装置100を詳しく示す。リント除去装置100は、枠体110、スクリュー120(リント移送体を構成)、リントフィルタ130などで構成されている。
図5や図6に示すように、リント除去装置100は、壁材ユニット10の導入ダクト15の部分に組み付けられている。
スクリュー120は、回転軸121や螺旋状のフィン122などで横長に構成されている。フィン122の外径は、全域にわたって同一に設計されている。スクリュー120にはモータなどの駆動装置が付設されているが、その駆動装置は図示を省略している。
枠体110は、空気導入部111、リント処理部112、リント導出部113などで構成されている。空気導入部111は、導入ダクト15を下方に向かう空気をリント処理部112に導入する横長な筒状部分である。空気導入部111の上部には、空気を受け入れる横長な空気導入口111aが上向きに開口している。
リント処理部112は、スクリュー120を回転可能に支持している部分である。リント処理部112は、空気導入部111の下側に連続して設けられていて、スクリュー120が、空気導入部111に対して右方向にずれて位置するように、オフセットされている。
リント処理部112には、空気の流路を横切るようにして、断面U状の横長なリントフィルタ130が脱着可能に装着されている。リントフィルタ130は、リントを通さない孔径のシート状のメッシュフィルタ131と、メッシュフィルタ131を支持する断面U状の横長なフィルタフレーム132とで一体的に構成されている。フィルタフレーム132には、張出部133が設けられているが、これについては後述する。
リントフィルタ130は、その内側の断面円弧状の表面(捕捉面130a)を空気の流路の上流側に向け、その捕捉面130aがスクリュー120に沿うようにして、リント処理部112に装着されている。
図9に示すように、捕捉面130aの内径はフィン122の外径よりも大きく設定されていて、このリント除去装置100の場合、フィン122の外縁に、捕捉面130aに接するゴム片122a(弾性部材)が取り付けられている。
このリント除去装置100は、衣類の乾燥運転中は作動せず、衣類の乾燥が行われていない時(例えば、衣類乾燥機1の運転終了後や運転開始前などの送風装置や熱交換器が作動していない時)の一定期間に作動するように設定されている。
すなわち、乾燥運転中に循環する空気中のリントは、リントフィルタ130に捕捉され、捕捉面130aに蓄積される。リントフィルタ130は、少なくとも1回の乾燥運転で発生するリント量では目詰まりを生じない大きさ及び形状に設計されている。
その結果、乾燥運転の終了後には、捕捉面130aに残るリントによって膜状のリントの塊が形成され易くなる(リント膜LM)。このリント膜LMが、スクリュー120が回転することによってリントフィルタ130から掻き取られ、リントフィルタ130の左側に押し出される。
なお、リント膜LMを掻き取ることができるのであれば、フィン122にゴム片122aを取り付けず、フィン122と捕捉面130aとの間に隙間が存在するようにしてもよい。その場合には、フィン122の先端の一部に、捕捉面130aに接してリント膜LMを引っ掛ける突起(起毛突起)を設けるとよい。
乾燥運転中に、リント除去装置100が作動することがないうえ、リントを一括して除去できるため、短時間での除去が可能になる。その結果、複雑な制御や高機能な装置が不要になり、部材コストやランニングコストが抑制できる。
リント導出部113は、リント処理部112の左側に隣接し、空気導入部111の左端の下方に位置する筒状の部分である。リント導出部113は、リントフィルタ130から押し出されるリント膜LMを受け入れて、そのリント膜LMをリントボックス61へと誘導する。
(リントボックス)
リントボックス61は、リント導出部113の下方に配置されていて、リント膜LMを蓄積する。
リントボックス61は、リント導出部113の下方に配置されていて、リント膜LMを蓄積する。
リント膜LMが押し出されるリントフィルタ130の左端部の近くにリントボックス61を配置することで、移送し難いリント膜LMを、複雑な移送機構を設けなくても容易にリントボックス61に送り込むことができる。
リントフィルタ130の左に隣接するリント導出部113の下方にリントボックス61を配置したことで、リントフィルタ130から押し出されたリント膜LMを、そのままリントボックス61に落とし込むことができる。この衣類乾燥機1のリントボックス61は、メンテナンスユニット60に一体に形成されている。
(メンテナンスユニット)
図10に示すように、この衣類乾燥機1には、脱着可能なメンテナンスユニット60が備えられている。メンテナンスユニット60は、筐体2の前面下側に配置された揺動式のカバー7を開いて脱着される。
図10に示すように、この衣類乾燥機1には、脱着可能なメンテナンスユニット60が備えられている。メンテナンスユニット60は、筐体2の前面下側に配置された揺動式のカバー7を開いて脱着される。
図11及び図12に示すように、メンテナンスユニット60は、リントボックス61、前壁部62、支持フレーム63、2次フィルタ64などで一体に形成されていて、箱状空間16にセットされる。
定期的にメンテナンス作業が必要なリントボックス61と2次フィルタ64とが、筐体2から脱着可能なメンテナンスユニット60に一体化されているので、作業性に優れる。
前壁部62は、メンテナンスユニット60の前面を構成する横長な矩形の支持部材である。前壁部62の前面の中央には、指を引っ掛けてメンテナンスユニット60の出し入れを容易にする把持部62aが設けられている。前壁部62の前面の両端には、メンテナンスユニット60を箱状空間16の所定位置に固定する一対のストッパ62b,62bが設けられている。
リントボックス61は、上部にリント受入口61aを有する箱形状に形成されており、前壁部62の後面の左側に設けられている。支持フレーム63は、リントボックス61の右側に隣接して設けられ、左右横並びに配置されている。
図12に示すように、リントボックス61には、開閉可能なリント取出口61cが設けられている。具体的には、リントボックス61の後壁部が、揺動式の蓋61dで構成されていて、リントボックス61の後面が全開できるようになっている。
リントボックス61に蓄積されたリントは、このリント取出口61cから容易に取り出すことができるので、作業性に優れる。
支持フレーム63は、横長な矩形の下壁部63a、右側壁部63b、棒状の支柱部63cなどで構成されている。
下壁部63aは、前壁部62の下縁から後方に張り出している。右側壁部63bは、下壁部63aの右側縁に連なって前壁部62の右端縁から後方に張り出している。支柱部63cは、下壁部63aの左側縁と上下に重なるように、前壁部62の上縁から後方に延びている。
前壁部62、下壁部63a、及び右側壁部63bの境界部分には、これらの境界に沿って延びる断面円弧状の曲面部63dが設けられている。
2次フィルタ64は、空気取込口17を覆う、横長な矩形のシート状のスクリーンフィルタを有し、このスクリーンフィルタが前壁部62と前後に離れて対向するように、下壁部63aの後縁、右側壁部63bの後縁、及び支柱部63cの突端に支持されている。2次フィルタ64のスクリーンフィルタは、リントフィルタ130よりも孔径の小さなメッシュフィルタを用いて形成されている。
図12に示すように、2次フィルタ64は、支持フレーム63から取り外すことができる。従って、2次フィルタ64の清掃作業が容易にでき、作業性に優れる。
更に、この衣類乾燥機1では、リントボックス61の容量が2次フィルタ64の清掃周期に合わせて設定されている。
例えば、2次フィルタ64の清掃周期が、乾燥運転20回毎に設定されている場合には、リントボックス61が、20個のリント膜LMを適度に収容できる容量に設定されている。従って、2次フィルタ64の清掃タイミングとリントボックス61からのリントの除去タイミングとが同じになるので、メンテナンスの作業が容易になる。
メンテナンスユニット60は、前壁部62を前方に向けた状態で箱状空間16に嵌め込まれ、所定位置にセットされる。そうすることにより、リント受入口61aは、リント導出部113の下側の開口と連結され、2次フィルタ64は、前方に向かって開口している空気取込口17の前面に密接する。
2次フィルタ64が密接する空気取込口17は、箱状空間16の奥方に有って、リントフィルタ130よりも斜め後方に位置している。そのため、リントフィルタ130の下方には、前壁部62と支持フレーム63とで仕切られた横長な空間が形成される(中継スペース65)。
この中継スペース65により、上下方向に延びる導入ダクト15と前後方向に延びる排気ダクト45とが中継される。
図13に示すように、横長な排気口20の右斜め下方に、横長な導入ダクト15を介して横長なリント除去装置100が近接している。そして、そのリント除去装置100の更に右斜め下方に、横長な中継スペース65を介して横長な空気取込口17が近接している。空気取込口17の後方には、蒸発器41が近接している。
そうして、排気口20と、スクリュー120と、リントフィルタ130と、空気取込口17とが、略平行な状態で、徐々に横ずれしながら、この順に上から近接して並ぶように配置されている。
従って、ドラム30から流出する空気は、横幅が大きな帯状の流れを形成し、その横断面積を大きく変えることなく、排気ダクト45に誘導されて短い距離で熱交換器40まで達する。そのため、低負荷で円滑な空気の循環流を形成することができる。
リントフィルタ130は細長い筒状になっているため、十分大きな濾過面積に設定できる。スクリュー120により、リントフィルタ130の全域に、乱れの少ない空気をバランスよく分配できるため、リントフィルタ130の全域でリントを均等に捕捉できる。従って、リントの発生量が多くても目詰まりが生じ難くなって圧損が抑制できるので、送風ファン52を過度に駆動しなくても、充分な風量を得ることができる。
リント除去装置100を通過して流れる空気のうち、スクリュー120の奥方を流れる空気は、フィン122の傾きにより、右斜め下方に向かう流れに整流される。従って、そのまま、リント除去装置100の右斜め下方に位置する空気取込口17へ、空気を円滑に誘導することができる。
対して、スクリュー120の前方を流れる空気は、フィン122の傾きにより、空気取込口17に対して逆向きの、排気口20から左斜め下方に向かう流れに整流される。
図14にも示すように、中継スペース65に面するリントボックス61の壁面のうち、リントフィルタ130の左下方に位置する部分には、フィン122の傾斜に対して略直交する方向に拡がる傾斜面61b(傾斜面の一例)が形成されている。
この傾斜面61bは、リントボックス61の右側に位置している空気取込口17の側に向かって下り傾斜している。空気取込口17から離れる方向に向かう空気の流れは、この傾斜面61bによって偏向され、空気取込口17へと誘導される。
従って、リント除去装置100に対して右側に横ずれした位置に空気取込口17が配置され、リント除去装置100と空気取込口17との間の中継スペース65の左側の側面に、フィン122の傾斜に対応した傾斜面61bが設けられているので、スクリュー120によって左右に向きが振れる空気の流れを、一様に空気取込口17に向かわせることができ、円滑な空気の流れを保持できる。
更に、中継スペース65では、空気の流れの向きが後方に偏向されるが、十分なスペースが確保されているため、大きな乱れや圧損を生じることなく、円滑に空気を誘導することができる。
しかも、中継スペース65を仕切っている支持フレーム63の隅部には、曲面部63dが形成されているので、導入ダクト15から中継スペース65に流入する空気を2次フィルタ64の側に、更にいっそう円滑に誘導できるようになっている。
孔径が小さい2次フィルタ64も、中継スペース65に面しているため、十分大きな濾過面積が設定でき、圧損を抑制しながら蒸発器41の全体にバランスよく空気を送ることができる。
なお、図24に示すように、スクリュー120の上方には、スクリュー120の回転軸121と平行に延び、空気の流路を回転軸121の両側に2分する板状の縦壁部140を設けてもよい。これにより、スクリュー120の奥方と前方とに向かう空気の流れが分離整流されるので、スクリュー120との組み合わせにより、よりいっそう整流することができる。
また、縦壁部140の下端は、フィン122に設けられたゴム片122aと接するように配置するとよい。そうすることにより、フィン122にリントが引っ掛かった場合でも、リントが、縦壁部140に接触し、掻き取られて落下するため、リントフィルタ130とスクリュー120との間にリントが挟まったままになるのを抑制できる。
衣類乾燥機1の下部の前側に、これら機器を集約して配置したことで、効率的に配置できる。
例えば、この衣類乾燥機1では、リントボックス61の壁面で中継スペース65の左側の部分を仕切っている。すなわち、中継スペース65の左隣のスペースにリントボックス61を配置したことにより、リントボックス61の壁面は、中継スペース65の区画壁にも兼用されている。
また、定期的にリントの除去が行われるリントボックス61を、定期的に清掃が行われるリントフィルタ130や2次フィルタ64の近傍に配置したことで、作業領域が集約され、メンテナンスユニット60に一体化することが可能になり、リントの除去作業や清掃作業が容易になる。従って、作業性が向上する。
リントフィルタ130の清掃や交換も容易にできる。
図15に示すように、リントフィルタ130は、カバー7を開いてメンテナンスユニット60を取り外した状態で、箱状空間16を通じて脱着できるようになっている。
このとき、上述したように、リントフィルタ130は、シート状のメッシュフィルタ131とフィルタフレーム132とで構成されていて、リント処理部112に装着されている。
図16に示すように、フィルタフレーム132は、弾性を有する素材で形成されていて、フィルタフレーム132の両側部の上端の各々には、爪部132aが設けられている。リント処理部112の上部には、これら爪部132aに対応した掛止部112aが設けられている。
フィルタフレーム132を下方からスクリュー120に被せるように押し込むことにより、フィルタフレーム132が弾性変形して、各爪部132aが、各掛止部112aに掛け止められる。そうして、リントフィルタ130はリント処理部112に装着される。
そして、リント処理部112からリントフィルタ130を取り外す場合には、リントフィルタ130を下方に引っ張る操作が必要になるが、このとき、操作を誤ってメッシュフィルタ131の破損やフィルタフレーム132の変形を招くおそれがある。
そこで、この衣類乾燥機1では、フィルタフレーム132に、導風ガイドと把手とを兼ねた張出部133が設けられている。
図14に示すように、張出部133は、フィルタフレーム132の下部の左端に設けられていて、右側に向かって下り傾斜している。そして、リントフィルタ130が適正に装着された状態では、張出部133は、リントボックス61の傾斜面61bに沿って拡がるように設定されている。
従って、張出部133は、傾斜面61bと協働して空気を円滑に誘導する導風ガイドとして機能する。
更に、図17に示すように、張出部133の縁部(適正に装着された状態において箱状空間16の奥方に位置する縁部)には、指を掛け止める把持部133aが設けられている。従って、リントフィルタ130を取り外す場合には、図16に示すように、この把持部133aを掴んでリントフィルタ130を下方に引っ張ることができるので、張出部133は把手としても機能する。
従って、リントフィルタ130を強く掴まなくても脱着できるので、メッシュフィルタ131の破損やフィルタフレーム132の変形が防止でき、リントフィルタ130の脱着作業が容易にできる。
このように、各部材を効率的に配置したことにより、効率的な空気循環や部材点数の抑制も可能となっている。
(変形例)
図18に衣類乾燥機1の変形例を示す。この変形例では、リントが効率よく収容できるように、リントボックス61が工夫されている。
図18に衣類乾燥機1の変形例を示す。この変形例では、リントが効率よく収容できるように、リントボックス61が工夫されている。
具体的には、リントボックス61の中継スペース65に面する壁面、詳細には、傾斜面61bの下側に連なる側壁面に、メッシュで覆われた開口が形成されている(通風領域66)。メッシュの孔径は、空気の通過は許容するがリントの塊の通過は許容しない大きさに設定されている。なお、通風領域66は、スリットやフィルタで構成してもよい。
リントボックス61は、リント受入口61a及びリント導出部113を通じて、導入ダクト15の内部に配置されているリント処理部112と連通している。従って、リントボックス61に、リント処理部112よりも空気の流路の下流側に位置する中継スペース65に連通する通風領域66を設けることで、リントボックス61を経由する空気の流れを形成することができる。
それにより、リントボックス61に蓄積されるリント膜LMの塊は、リントボックス61の下部の右隅に集められるようになるので、集積効率が向上する。その結果、リントボックス61を小型化でき、中継スペース65を大きくできる。
また、傾斜面61bの下方に通風領域66を設けたことで、傾斜面61bの下側に空気取込口17へ向かう空気の流れが形成されるため、よりいっそう空気を円滑に誘導できる。
(その他の変形例)
リントボックス61の配置は、仕様に応じて適宜変更できる。図19に、その一例を示す。
リントボックス61の配置は、仕様に応じて適宜変更できる。図19に、その一例を示す。
図19の(a)に示すように、空気取込口17の右側にスペースが確保できる場合には、リントボックス61は、空気取込口17の右側に配置してもよい。
図19の(b)に示すように、排気口20と、スクリュー120と、リントフィルタ130と、空気取込口17とが、左右方向にずれること無く、縦一列に並ぶように配置してもよい。リントボックス61も、リント除去装置100と横一列に並ぶように配置してもよい。
これら以外にも、リントボックス61は、リント除去装置100の近傍であれば、リント除去装置100に対して前後や斜めに配置してもよい。
図20に示すように、メンテナンスユニット60に関し、リントボックス61の蓋61dに2次フィルタ64を一体化し、2次フィルタ64が、蓋61dとともに揺動して、支持フレーム63から脱着するようにしてもよい。
また、図21に示すように、ワンプッシュで蓋61dが開閉するようにしてもよい。
具体的には、蓋61dの下部に設けられた軸支部にコイルバネ71を取り付ける。そうして蓋61dを開き方向に付勢し、その付勢力に抗して蓋61dを閉じた状態に保持する係合部72を、蓋61dの上部に設ける。前壁部62に押しボタン73を設置し、押しボタン73と係合部72との間に解除機構74を設けて、押しボタン73を押すことにより、解除機構74が係合部72に作用して保持状態が解除できるようにする。
そうすれば、簡単にリントボックス61の蓋61dを開けることができるので、操作性が向上する。
図22に示すように、リント除去装置100に関し、導風ガイドとして機能する張出部133とは別に把手部135を取り付けてもよい。
上述した実施形態では、ドラムに空気を循環供給する空気循環型の衣類乾燥機を説明したが、排気型の衣類乾燥機であってもよい。
図23にその一例を示す。排気ダクト45の内部には、熱交換器40は設置されておらず、排気ダクト45の下流側に、筐体2の外部に通じる排風口45aが形成されている。ファンカバー53には、空気を取り入れる空気取入口53aが形成されていて、吸気ダクト56は排気ダクト45と別個に形成されている。
吸気ダクト56の内部には、ヒータなどの加熱装置200が設置されており、空気取入口53aから取り入れられた空気が加熱装置200で加熱された後、給気口57を通じてドラム30に流入する。
排気ダクト45に流入する空気は、そのまま排風口45aを通じて衣類乾燥機1の外部に流出する。リント除去装置100で除去したリントもそのまま排風口45aを通じて衣類乾燥機1の外部に流出させてもよい。その場合、リントボックス61は省略できる。
1 衣類乾燥機
2 筐体
3 投入口
10 壁材ユニット
17 空気取込口
20 排気口
30 ドラム
40 熱交換器
50 送風装置
57 給気口
60 メンテナンスユニット
61 リントボックス
61b 傾斜面
64 2次フィルタ
65 中継スペース
100 リント除去装置
120 スクリュー
130 リントフィルタ
130a 捕捉面
2 筐体
3 投入口
10 壁材ユニット
17 空気取込口
20 排気口
30 ドラム
40 熱交換器
50 送風装置
57 給気口
60 メンテナンスユニット
61 リントボックス
61b 傾斜面
64 2次フィルタ
65 中継スペース
100 リント除去装置
120 スクリュー
130 リントフィルタ
130a 捕捉面
Claims (17)
- 衣類乾燥機であって、
衣類が出し入れされる投入口を前面に有する筐体と、
前記投入口に開口を向けた状態で前記筐体内に支持され、前後方向に延びる軸回りに回転するドラムと、
前記ドラムの後部に連通し、当該ドラムに空気を流入させる給気口と、
前記ドラムの前部に連通し、当該ドラムから空気を下方に流出させる左右方向に延びた横長な排気口と、
空気の流れを発生させる送風装置と、
前記排気口から流出する空気中のリントを除去するリント除去装置と、
空気の流路の上流側に臨む横長な空気取込口を有し、前記リント除去装置よりも下流側に配置される排気ダクトと、
を備え、
前記リント除去装置は、
空気の流路を横切るように配置され、空気の流路の上流側に臨む断面円弧状の捕捉面を有する横長なフィルタと、
前記捕捉面に沿って配置され、前記フィルタの表面に残るリントを掻き取って前記フィルタの一方の端部から押し出すスクリューを有するリント移送体と、
を有し、
前記排気口と、前記フィルタと、前記空気取込口とが、略平行な状態でこの順に上から近接して配置され、
前記リント除去装置と前記空気取込口との間の空気の流路の側面に、前記スクリューの傾斜に対応した傾斜面が設けられている衣類乾燥機。 - 請求項1に記載の衣類乾燥機において、
前記リント除去装置で除去されるリントを蓄積するリントボックスが、前記フィルタの一方の端部に隣接して配置されている衣類乾燥機。 - 請求項2に記載の衣類乾燥機において、
前記リントボックスが、前記フィルタの前記端部の下方に配置されている衣類乾燥機。 - 請求項3に記載の衣類乾燥機において、
前記空気取込口は、前方に向いた状態で前記フィルタよりも斜め後方に位置し、
前記フィルタと前記空気取込口との間に、中継スペースが形成されている衣類乾燥機。 - 請求項4に記載の衣類乾燥機において、
前記空気取込口に、前記フィルタよりも孔径の小さな2次フィルタが装着されている衣類乾燥機。 - 請求項4又は請求項5に記載の衣類乾燥機において、
前記中継スペースの側部の一部が、前記リントボックスの壁面によって仕切られており、
前記中継スペースに面する前記リントボックスの壁面に、前記傾斜面が形成されている衣類乾燥機。 - 請求項6に記載の衣類乾燥機において、
前記傾斜面が、前記空気取込口の側に向かって下り傾斜している衣類乾燥機。 - 衣類乾燥機であって、
衣類が出し入れされる投入口を有する筐体と、
前記投入口に開口を向けた状態で前記筐体内に支持されて回転するドラムと、
空気の流れを発生させる送風装置と、
前記ドラムから流出する空気中のリントを除去するリント除去装置と、
空気の流路の前記リント除去装置よりも下流側に配置される2次フィルタと、
前記リント除去装置で除去されるリントを蓄積するリントボックスと、
前記筐体から取り外し可能なメンテナンスユニットと、
を備え、
前記2次フィルタと前記リントボックスとが、前記メンテナンスユニットに一体化されている衣類乾燥機。 - 請求項8に記載の衣類乾燥機において、
前記リントボックスの容量が、前記2次フィルタの清掃周期に合わせて設定されている衣類乾燥機。 - 請求項8に記載の衣類乾燥機において、
前記リントボックスに、開閉可能なリント取出口が設けられている衣類乾燥機。 - 請求項8に記載の衣類乾燥機において、
前記メンテナンスユニットは、
前面を前方に向けた状態で前記筐体に装着される前壁部と、
前記前壁部の後面に、前記リントボックスと横並びに配置される支持フレームと、
を有し、
前記2次フィルタが、前記前壁部と前後に離れて対向するように、前記支持フレームに支持されており、当該2次フィルタと当該前壁部との間に、空気の流路の一部を構成し、空気の流れを偏向させる中継スペースが形成されている衣類乾燥機。 - 請求項11に記載の衣類乾燥機において、
前記中継スペースの上方に、当該中継スペースに向かって下向きに空気を誘導する導入ダクトが配置され、
前記支持フレームが、前記前壁部の下縁から後方に張り出す下壁部と、当該下壁部の側縁に連なって前記前壁部の端縁から後方に張り出す側壁部とを有し、
前記前壁部、前記下壁部、及び前記側壁部の境界部分に、前記導入ダクトから流入する空気を2次フィルタの側に偏向させる曲面部が設けられている衣類乾燥機。 - 請求項1に記載の衣類乾燥機において、
前記フィルタは、
シート状のメッシュフィルタと、
前記メッシュフィルタを支持する断面U状の横長なフィルタフレームと、
前記フィルタフレームの下部に設けられた張出部と、
を有し、
前記フィルタフレームは、弾性を有し、その弾性変形力によって前記リント除去装置に脱着可能に装着されており、
前記張出部に、把持可能な把手部が設けられている衣類乾燥機。 - 請求項13に記載の衣類乾燥機において、
前記張出部が、前記傾斜面としても機能している衣類乾燥機。 - 請求項1又は請求項8に記載の衣類乾燥機において、
前記リントボックスが前記リント除去装置と連通することにより、当該リント除去装置を流れる空気の一部が当該リントボックスに流入可能に構成され、
前記リントボックスが、空気の流路に面する壁面を有し、当該壁面に、空気の通過は許容するがリントの通過は許容しない通風領域が形成されている衣類乾燥機。 - 請求項1に記載の衣類乾燥機において、
前記スクリューの上方に、当該スクリューの回転軸と平行に延びて、空気の流路を2分する板状の縦壁部が設けられている衣類乾燥機。 - 請求項16に記載の衣類乾燥機において、
前記縦壁部の下端が、前記スクリューのフィンに接している衣類乾燥機。
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WO2021197180A1 (zh) * | 2020-04-02 | 2021-10-07 | 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 | 一种干衣设备 |
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