JP2016100292A - 両端封止型ショートアークフラッシュランプ - Google Patents

両端封止型ショートアークフラッシュランプ Download PDF

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征彦 加瀬
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Takayuki Hiraishi
隆之 平石
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Abstract

【課題】発光管の内部に一対の主電極と、始動補助電極を有し、当該発光管の両端に第1封止管と第2封止管とを備え、前記第1封止管には、第1主電極の芯線が封止されて発光管外に導出され、前記第2封止管には、その内部に挿入された封止用ガラス管が溶着され、該封止用ガラス管には、第2主電極の芯線が封止されて発光管外に導出されてなる両端封止型ショートアークフラッシュランプにおいて、ランプの始動電圧を十分に下げてその始動性を改善し、加えて封止管の小径化を図ることのできる構造を提供することである。【解決手段】前記第1封止管及び/又は第2封止管の外部に外部トリガが配置され、該外部トリガが配置された位置に対応する前記封止管の内壁に接近するように、前記主電極の芯線に電気的に接続された導電体が配置されていることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

この発明は両端封止型ショートアークフラッシュランプに関するものであり、特に、発光管の外部にトリガ電極を備えた両端封止型ショートアークフラッシュランプに係わるものである。
現在、半導体製造や薄膜トランジスタ製造などにおける、光加熱によるアニール処理用の光源としては、例えばロングアーク型のフラッシュランプが用いられている。
これらの用途とは異なり、新たな用途として点光源である真空紫外光源を、光学系を介することにより平行光として利用しようとする用途の開発がされている。
そのためには、フラッシュランプを、凹面反射鏡等により集光して平行光を形成することが望ましく、集光効率を高めるためには封止部の径が小さい両端封止型ショートアークフラッシュランプが有利である。
このような両端封止型ショートアークフラッシュランプが、特許第5360033号公報に開示されている。
図8にその概略構造が示されていて、両端封止型ショートアークフラッシュランプにおいて、発光管1の両端に第1封止管2と第2封止管3が連設されている。そして、前記第2封止管3には封止用ガラス管4が挿入されていて、両者は溶着されている。
発光管1内に一対の第1主電極5と第2主電極6とが対向配置されている。前記第1主電極5は、その芯線7が第1封止管2に段継ガラスなどの手段により支持・封止されてその外方に導出されており、一方、前記第2主電極6は、その芯線8が前記封止用ガラス管4に段継ガラスなどの手段により支持・封止されてその外方に導出されている。
発光管1内の主電極5、6の間には、一対の第1始動補助電極10と第2始動補助電極11が配設されていて、それぞれの内部リード12、15と外部リード13、16とが、前記第2封止管3と封止用ガラス管4との間の溶着領域において、金属箔14、17を介して電気的に接続されている。
前記一対の内部リード12、15間には位置固定用のサポータ20を設けて、始動補助電極10、11間の位置決めをする構成となっている。
そして、発光管部1内には、発光ガスとして、例えばキセノンガスが封入されている。
このような両端封止型ショートアークフラッシュランプは、所定の電圧が印加されることにより、まず始動補助電極10、11間で予備放電し、主電極5、6間の放電を補助する荷電粒子を発光管1内に発生させる構成となっているが、この始動補助電極10、11を採用しても始動電圧を期待通りに十分に下げることができず、なお依然として始動電圧が高いという課題がある。
また、上記従来技術においては、発光管1の内部に、前記一対の始動補助電極10、11の他に、スパーカ電極21を設ける構成としているが、このように始動補助用の別のスパーカ電極21を発光管1の内部に配置すると、必然的に第2封止管3が更に太くなってしまう。その結果、光源装置を構成するに際して、凹面反射鏡のランプ挿入用開口部を大きくすることが必要となり、凹面反射鏡の集光効率が低下してしまう、という問題がある。
更には、フラッシュ点灯によって生じる振動によってスパーカ電極21が位置ずれを起こし、かえって始動性が悪化する場合がある。このため、スパーカ電極21を保持するためのサポート部材22を発光管1の内部に配置することが必要となるが、これによっても、封止管3の大径化を招くことになる。
加えて、発光管の内部に配置する構成部材が増えることによって、ランプ製造工程が複雑化するという問題もある。
特許第5360033号公報
この発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点に鑑みて、ガラス製の発光管の内部に一対の主電極と、始動補助電極を有し、当該発光管の両端に第1封止管と第2封止管とを備え、前記第1封止管には、第1主電極の芯線が封止されて発光管外に導出され、前記第2封止管には、その内部に挿入された封止用ガラス管が溶着され、該封止用ガラス管には、第2主電極の芯線が封止されて発光管外に導出されてなる両端封止型ショートアークフラッシュランプにおいて、ランプの始動電圧を十分に下げてその始動性を改善し、加えて封止管の小径化を図ることのできる構造を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明に係る両端封止型ショートアークフラッシュランプは、前記第1封止管及び/又は第2封止管の外部に外部トリガが配置され、該外部トリガが配置された位置に対応する前記封止管の内壁に接近するように、前記主電極の芯線に電気的に接続された導電体が配置されていることを特徴とする。
また、前記外部トリガは、前記第2封止管の外周に巻き付けられた導電性ワイヤからなることを特徴とする。
また、前記始動補助電極の内部リードが前記第2封止管内に延在するとともに、前記導電体が、前記第2封止管内において前記内部リードと非接触状態で配置されていることを特徴とする。
また、前記始動補助電極が一対の始動補助電極であり、前記導電体は、前記発光管の管軸に垂直な断面において、前記一対の始動補助電極の内部リードの間を通過する楕円形状であることを特徴とする。
また、前記導電体は、前記主電極の芯線の周囲に一周以上巻き付けられた帯状導電体であることを特徴とする。
また、前記封止用ガラス管は、前記第2封止管との重なり領域において縮径されていることを特徴とする。
この発明の両端封止型ショートアークフラッシュランプによれば、前記第1封止管及び/又は第2封止管の外部に外部トリガが配置され、該外部トリガが配置された位置に対応する前記封止管の内壁に接近するように、前記主電極の芯線に電気的に接続された導電体が配置されているので、外部トリガと導電体との間で、低い始動電圧で容易に放電が発生し、これが始動補助電極間、或いは、始動補助電極と主電極間での放電、そして主電極間での放電に移行するので、始動性が改善された両端封止型ショートアークフラッシュランプとすることができる。
そして、従来のスパーカ電極を省略できて、封止管の小径化を図ることができ、かつ、構造が簡略化される。
また、主電極に取り付けた導電体を楕円形状とすることで、長径部分が外部トリガと近接するので、始動電圧の一層の低下をもたらすことができる。
さらに、封止用ガラス管が第2封止管との重なり領域において縮径されていることで、封止管部での更なる小径化が図れる。
本発明の両端封止型ショートアークフラッシュランプの断面図 図1の要部の拡大図 図2のA−A断面拡大図 導電体の異なる形態の断面図 他の実施例の断面図 図5のB−B断面拡大図であって、導電体の種々の形態の断面図 本願発明の効果を表すグラフ 従来の両端封止型ショートアークフラッシュランプの断面図
図1は本発明の両端封止型ショートアークフラッシュランプの全体の断面図であり、図2は、その要部である主電極、始動補助電極および導電体の関係を示す拡大図、図3は、図2のA−A断面の拡大図である。
このショートアーク型フラッシュランプは、いわゆる両端封止型(両端封止型)のものであって、その基本的構成については図7に示す従来例と同様である。つまり、発光空間を形成する例えば楕円球形状の発光管1と、その発光管1の一端に連続して管軸方向に沿って外方に延びる第1封止管2と、発光管1の他端に連続して管軸方向に沿って外方に延びる第2封止管3を有していて、前記第2封止管3には封止用ガラス管4が挿入されており、その重なり領域において両者は溶着されている。
前記発光管1内には、一対の第1主電極5と第2主電極6とが対向配置されている。前記第1主電極5は、その芯線7が第1封止管2に段継ガラスなどの手段により封着されて外方に気密に導出されており、一方、前記第2主電極6は、その芯線8が前記封止用ガラス管4に段継ガラスなどの手段により封着されて外方に気密に導出されている。
ところで、本発明の説明においては、第1主電極5が陽極を構成し、第2主電極6が陰極を構成しているが、第1封止管2および第2封止管3との関係においては、逆の関係であってもよく、陰極である第2主電極6の芯線8が第1封止管2側から導出され、陽極である第1主電極5の芯線7が第2封止管3に溶着された封止用ガラス管4側から導出されるものであってもよい。
陽極(第1主電極)5は、例えばタングステンにより構成されており、陰極(第2主電極)6は、例えば、酸化バリウム(BaO)、酸化カルシウム(CaO)、アルミナ(Al)などのエミッタ物質が含浸されたタングステン焼結体により構成されている。そして、これら主電極5,6の芯線7,8は例えばタングステンにより構成されている。
そして、前記発光管1内の一対の主電極5、6の間には、一対の第1始動補助電極10と第2始動補助電極11が配設されていて、それぞれの内部リード12、15と外部リード13、16とが、前記第2封止管3と封止用ガラス管4との間の溶着領域において、金属箔14、17を介して電気的に接続されている。
なお、この実施例では、前記封止用ガラス管4は、前記第2封止管4内に挿入されて重なり溶着される領域において、その外径が縮径されていて、指導補助電極10,11からの外部リード13,16は、この縮径された領域から外部に導出されている。
また、この実施例では、第2主電極6の芯線8と、第2封止管3との間には、更に厳密に言えば、第2封止管3内に溶着された封止用ガラス管4との間には、芯線8と封止用ガラス管4との癒着を防止すると共に熱膨張による圧力を緩和するための緩衝箔19が配置されている。この緩衝箔19は、例えばモリブデン箔が芯線8の外周に所定回数巻き回されて取り付けられており、緩衝箔19自体のバネ性により封止用ガラス管4の内周面を押圧した状態で当接していて、第2主電極6の芯線8はこの緩衝箔19によって第2封止管3内において支持されている。
そして、第2封止管3の発光管1側の一端側領域の外周には外部トリガ30が巻き付けられている。この外部トリガ30は、例えばニクロム線、カンタル線などの金属ワイヤが第2封止管3と発光管1の境界部分近傍の外周面に、管軸に対して周方向に1周以上、例えば2〜15周程度巻き回されて構成されている。
この実施例においては、第2封止管3は、発光管1側の領域部分3aと、封止用ガラス管4との重なり領域部分3bにおいてその厚さが異なっていて、発光管側領域部分3aの厚さは、発光管1の厚さとほぼ同等であり、重なり領域部分3bの厚さは発光管側領域部分3aよりも厚くなっている。こうすることで、外部トリガ30が設けられる第2封止管3の発光管側領域部分3aの内部には空隙が形成される。第2封止管3の内表面と、第2主電極6の芯線8との間の距離は、例えば、5〜15mmである。また、薄肉の発光管側領域部分3aの軸方向の長さは、例えば、5〜15mmである。
一方、図1の部分拡大図である図2、および図2のA−A拡大断面図である図3に示すように、第2主電極6の芯線8には、前記外部トリガ30に対応する位置に導電体31が設けられている。この導電体31は、ニッケル、モリブデン、タンタルなどの材質からなる厚さ0.1mm程度の箔からなり、第2主電極6の芯線8にスポット溶接、レーザ溶接などの手段により固定される。これにより、導電体31はランプ点灯中に第2主電極6と同電位となる。
この導電体31は、特に図3で示すように、A−A断面視で楕円形状であって、第2封止管3内で、始動補助電極10,11の内部リード12,15を回避して非接触状態となる位置において、長径部31aが第2封止管3の内周面に近接するように配置されていて、前記外部トリガ30との距離が短くなるようにされている。
本発明においては、外部トリガ30と、芯線8(第2主電極6)と同電位になる導電体31を近接させて配置した構成とすることで、この両者間で、主放電のきっかけとなる誘電体バリア放電が生じやすくなり、主放電への移行が円滑に行われる。
ところで、一方で、導電体31と始動補助電極10,11の内部リード12,15との距離が近づき過ぎてしまうと、本来、主電極6先端と始動補助電極10,11先端の間で発生してほしい始動補助放電が、導電体31と内部リード12,15間で発生しやすくなる。
この場合、主放電が安定的に発生しないという事態が生じることがあり、また、主放電が主電極の先端間ではなく、第2主電極6の芯線8と始動補助電極10,11の内部リード12,15間や、導電体31と内部リード12,15間などで発生しやすくなる。
そうなると、主放電時の電流は、始動補助放電時よりかなり大きいため、内部リード12,15と導電体31間の主放電によりこれらの部品が溶断することがあり、また、主放電によって蒸発した金属によりランプ内面が異常に黒化するなどの現象が発生しやすい。
したがって、導電体31の形状は、指導補助電極10,11の内部リード12,15からは一定以上距離がおかれ、同時に少なくとも一部分が外部トリガ30に近い位置に配置されることが必要となる。すなわち、導電体31の断面形状を略楕円形状とすることで、上記問題に対処しつつ、ランプ始動性を改良したものである。
図4に、導電体31の他の形態が示されていて、図4(A)は、導電体31の長径部31aが、第2封止管3の内面形状に沿うように円弧状とされている例であり、図4(B)は、導電体31の内側に剛性物質32を埋め込んで全体をソリッド化したものである。埋め込む剛性物質32は、ガラスやセラミックでもいいし、金属でもよい。導電体31に剛性を与えることで、その形状や位置を安定化することができ、内部リード12,15との不所望な接触を防止することができる。
以上の実施例では、外部トリガ30を第2主電極(陰極)6側に設けた構成を示したが、外部トリガ30は第1主電極(陽極)5側に設けてもよい。
その例が図5、図6に示されている。
図5において、陽極を構成する第1主電極5が延在する第1封止管2における発光管1側の外周面に、外部トリガ33が設けられている。そして、この外部トリガ33に対応して、第1封止管2内に延在する第1主電極5の芯線7に、導電体34が設けられている。
この導電体34は、基本的には前記第2主電極6の芯線8に設けられた導電体31と同様であるが、第1電極5側に設けた場合、始動補助電極10,11の内部リード12,15が存在しないので、その形状は制約がなくなり、断面形状は円形であってもよい。
図6は図5のB−B断面視で、導電体34の形状例が示されていて、(A)は円形導電体34で、支持体35によって芯線7に支持されている。(B)は円形導電体34の内部に剛性物質36が充填されている例である。(C)は導電体34が四角形状をなす例である。
なお、以上の説明において、始動補助電極10,11は一対のものを説明したが、どちらか一本であっても始動補助機能は奏せられる。
また、外部トリガ30,33は、第1封止管2と第2封止管3のいずれかに限られず、その両方に設けるものであってもよい。その場合は、封止管2,3内部の導電体31,34も両方に設けることになる。
本発明の両端封止型ショートアークフラッシュランプの一仕様例を挙げると以下の通り。
<発光管>
材質:石英ガラス,外径:φ20mm,肉厚:1.2mm
<第1封止管>
外径:φ12mm,長さ:12mm,肉厚:1.2mm
<第2封止管>
外部トリガが設けられる発光管側領域部分の肉厚:1.2mm,
その部分でのガラスの内周面と第2主電極の芯線との距離:5mm
溶着部の最大外径:12mm,長さ:19mm,肉厚:2.5mm
<封止用ガラス管>
材質:石英ガラス、(縮径)溶着部の外径:φ7.4mm,肉厚:2mm
<第1主電極(陽極)>
材質:タングステン,最大外径:φ4mm
<第2主電極(陰極)>
材質:BaO系酸化物含浸、または酸化ランタン添加等のエミッタを含有したタングステン,最大外径:φ4mm
<芯線>
材質:タングステン,外径:φ2mm
<始動補助電極>
材質:タングステン,外径:φ0.5mm
<始動補助電極の内部リード、および外部リード>
材質:タングステン,外径:φ0.5mm
<緩衝箔>
厚み20μmのモリブデン箔を2周巻き回したもの,軸方向長さ:12mm
<外部トリガ>
外径φ0.32mmのカンタル線を約10周巻き回して構成
<封入ガス>
ガス種:希ガス、例えばキセノンガス、クリプトンガス
本発明の効果を実証する実験を行った。
本発明の形態として、
○実施例1:第2主電極(陰極)側に外部トリガと導電体を配置
△実施例2:第1主電極(陽極)側に外部トリガと導電体を配置
□実施例3:第2主電極(陰極)側および第1主電極(陽極)側に外部トリガと導電体を配置
導電体は厚さ0.2mm、材質はモリブデン。第2主電極(陰極)側は略楕円形状で、楕円の短径が2mm、長径が10.5mm。また、第1主電極(陽極)側の導電体は断面が外径10mmの円形状。

比較例として、
×比較例:外部トリガや導電体を配置しない図8に示した従来型ランプ

ランプ内は、室温下圧力が10気圧となるようにキセノンを封入。点灯条件として、20μFコンデンサに電圧を印加し、10Hzでランプをフラッシュ放電させた。
このような条件において、外部トリガおよび導電体が始動特性に及ぼす影響を調べる点灯試験を行った。
その結果が、図7に示されている。
ここでは、始動特性を比較するために、コンデンサ充電電圧とランプ主放電の成功率の関係を各ランプで比較した結果を示す。充電電圧が同等の場合に、点灯確率が高い方ほど始動性が良いと判断することができる。
尚、図7中の値は、ランプの個体差を考慮し、同仕様のランプをそれぞれ5本ずつ用意して実験した平均値を示す。
結果から、前述した実施例1○、実施例2△、実施例3□、比較例×の始動特性を比較すると、両主電極に導体を配置した実施例3□の始動特性が最も良好であり、以下、陰極側にリングを配置した実施例1○、陽極側に配置した実施例2△、比較例×という順になった。
以上の結果から、封止管外部に外部トリガと、内部に導電体を配置した場合の方が、これらを持たない従来例よりも、フラッシュ点灯時の始動性に優れ、しかも、導電体の配置を両主電極側とした場合に最も始動特性が優れ、以下陰極側のみ、陽極側のみの順となることが分かった。
以上説明したように、本発明に係る両端封止型ショートアークフラッシュランプでは、発光管に連設される第1封止管及び/又は第2封止管の外部に外部トリガが配置され、該外部トリガに対応して前記封止管の内壁に接近するように、主電極の芯線に電気的に接続された導電体が配置されているので、外部トリガと導電体の距離が小さく、この間で放電が生じやすいことから、これが始動補助電極と主電極間の放電、そして主電極間の放電へと移行することで、ランプの始動性が大幅に改善される。
また、従来用いていたスパーカ電極が不要になり、封止管の小径化が図られる。更に、封止用ガラス管が、第2封止管との重なり領域で縮径されていることも、封止管の小径化に寄与する。
1 発光管
2 第1封止管
3 第2封止管
3a 発光管側領域部分
3b 重なり領域部分
4 封止用ガラス管
5 第1主電極
6 第2主電極
7 第1主電極の芯線
8 第2主電極の芯線
10 第1始動補助電極
11 第2始動補助電極
12 第1始動補助電極の内部リード
13 第1始動補助電極の外部リード
14 金属箔
15 第2始動補助電極の内部リード
16 第2始動補助電極の外部リード
17 金属箔
30,33 外部トリガ
31,34 導電体
31a 長径部


Claims (6)

  1. ガラス製の発光管の内部に一対の主電極と、始動補助電極を有し、当該発光管の両端に第1封止管と第2封止管とを備え、
    前記第1封止管には、第1主電極の芯線が封止されて発光管外に導出され、
    前記第2封止管には、その内部に挿入された封止用ガラス管が溶着され、該封止用ガラス管には、第2主電極の芯線が封止されて発光管外に導出されてなる両端封止型ショートアークフラッシュランプにおいて、
    前記第1封止管及び/又は第2封止管の外部に外部トリガが配置され、
    該外部トリガが配置された位置に対応する前記封止管の内壁に接近するように、前記主電極の芯線に電気的に接続された導電体が配置されていることを特徴とする両端封止型ショートアークフラッシュランプ。
  2. 前記外部トリガは、前記第2封止管の外周に巻き付けられた導電性ワイヤからなることを特徴とする請求項1に記載の両端封止型ショートアークフラッシュランプ。
  3. 前記始動補助電極の内部リードが前記第2封止管内に延在するとともに、前記導電体が、前記第2封止管内において前記内部リードと非接触状態で配置されていることを特徴とする請求項2に記載の両端封止型ショートアークフラッシュランプ。
  4. 前記始動補助電極が一対の始動補助電極であり、
    前記導電体は、前記発光管の管軸に垂直な断面において、前記一対の始動補助電極の内部リードの間を通過する楕円形状であることを特徴とする請求項3に記載の両端封止型ショートアークフラッシュランプ。
  5. 前記導電体は、前記主電極の芯線の周囲に一周以上巻き付けられた帯状導電体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の両端封止型ショートアークフラッシュランプ。
  6. 前記封止用ガラス管は、前記第2封止管との重なり領域において縮径されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の両端封止型ショートアークフラッシュランプ。


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