JP2016100087A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車両用灯具では、所定の配光パターンの光度が不足する。
【解決手段】この発明は、半導体型光源1およびレンズ部材2を備える。半導体型光源1は、4個の発光チップ11〜14を有する。レンズ部材2は、屈折系部分3と、反射系部分4と、から構成されている。屈折系部分3は、入射面5と、出射面6と、を有する。反射系部分4は、入射面7と、反射面8と、出射面9と、を有する。屈折系部分3の出射面6の周縁部分は、放射状に8個に分割されている。屈折系部分3の8個の出射面6は、それぞれ、出射光L6の出射方向が所定の方向となるように、補正されている。この結果、この発明は、所定の配光パターンの光度が十分に満足することができる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、半導体型光源と、レンズ部材と、を備えた車両用灯具であって、たとえば、リアフォグランプ、テールランプ、ストップランプ、テール・ストップランプ、クリアランスランプ、ターンシグナルランプ、デイタイムランニングランプなどの車両用灯具に関するものである。
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1、特許文献2)。以下、従来の車両用灯具について説明する。
従来の特許文献1の車両用灯具は、1個の光源(点光源、例えば、LED)と、導光レンズと、を備え、導光レンズに、第1光入射面、第2光入射面、第3光入射面、第4光入射面、第4光出射面、第1光反射面、第2光反射面、第1光出射面、第2光出射面、第3光出射面を、設けたものである。1個の光源からの光は、第1光入射面、第1光反射面、第1光出射面を経て、第2光入射面、第4光出射面、空気層、第4光入射面、第2光反射面、第2光出射面を経て、第3光入射面、第3光出射面を経て、外部に出射される。これにより、所定の配光パターンのランプ機能として作用する。
従来の特許文献2の車両用灯具は、1個の発光素子を有するLED光源と、レンズと、を備え、レンズに、入射面、反射面、出射面を、設けたものである。1個の発光素子からの光は、入射面を透過し、反射面で反射し、出射面から外部に出射される。これにより、所定の配光パターンのランプ機能として作用する。
特開2009−244316号公報 特開2012−190677号公報
ところが、従来の特許文献1の車両用灯具は、1個の光源を使用するものであり、また、従来の特許文献2の車両用灯具は、1個の発光素子を有するLED光源を使用するものである。このために、従来の特許文献1、2の車両用灯具は、所定の配光パターンの光度(光束量、光量、照度、輝度など)が不足する場合がある。
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用灯具では、所定の配光パターンの光度が不足する場合がある、という点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、灯室内に配置されている半導体型光源およびレンズ部材と、を備え、半導体型光源が、複数個の発光チップを有し、複数個の発光チップが、レンズ部材の中心軸を中心として配置されていて、レンズ部材が、中央部分の屈折系部分と、周辺部分の反射系部分と、から構成されていて、屈折系部分が、複数個の発光チップからの光を内部に入射させる入射面と、内部に入射した入射光を出射光として外部に出射させる出射面と、を有し、反射系部分が、複数個の発光チップからの光を内部に入射させる入射面と、内部に入射した入射光を反射させる反射面と、反射面で反射した反射光を出射光として外部に出射させる出射面と、を有し、屈折系部分の出射面が、中心軸を中心とする放射状に複数個に分割されていて、屈折系部分の複数個の出射面が、それぞれ、出射光の出射方向が所定の方向となるように、補正されている、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、反射系部分の出射面が、中心軸を中心とする放射状に複数個に分割されていて、反射系部分の複数個の出射面が、それぞれ、出射光の出射方向が所定の方向となるように、補正されている、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、屈折系部分の出射面および反射系部分の出射面には、出射光を拡散させる拡散系光学素子群がそれぞれ設けられている、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、屈折系部分の出射面および反射系部分の出射面が、平面をなし、平面をなす屈折系部分の出射面および反射系部分の出射面からの出射光を拡散させる拡散系レンズ部材が、レンズ部材と別個に設けられている、ことを特徴とする。
この発明の車両用灯具は、半導体型光源が複数個の発光チップを有するので、所定の配光パターンの光度が十分に満足することができる。すなわち、制御することができる光(有効光束量)を増加させることができるので、配光パターンの設計が容易になる。しかも、この発明の車両用灯具は、屈折系部分の複数個の出射面が、それぞれ、出射光の出射方向が所定の方向となるように、補正されているものである。このために、出射光を無駄なく所定の配光パターンの形成に寄与させることができる。これにより、所定の配光パターンの光度がさらに十分に満足することができる。すなわち、制御することができる光(有効光束量)をさらに増加させることができるので、配光パターンの設計がさらに容易になる。
図1は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態1を示す半導体型光源の発光チップおよびレンズ部材の正面図(レンズ部材から見た正面図)である。 図2は、光路を示す説明図であって、図1におけるII−II線断面説明図である。 図3は、出射面が平面でありかつ分割補正前のレンズ部材を使用した場合の光路を示す説明図である。 図4は、出射面が平面でありかつ分割補正後のレンズ部材を使用した場合の光路を示す説明図である。 図5は、リアフォグランプの配光パターンを示す説明図である。 図6は、レンズ部材の屈折系部分の第1出射面の補正の状態を示す説明図であって、4個の発光チップの投影パターンを示す説明図である。 図7は、レンズ部材の屈折系部分の第2出射面の補正の状態を示す説明図であって、4個の発光チップの投影パターンを示す説明図である。 図8は、レンズ部材の屈折系部分の全出射面の補正の状態を示す説明図であって、4個の発光チップの投影パターンを示す説明図である。 図9は、レンズ部材の反射系部分の第1出射面の補正の状態を示す説明図であって、4個の発光チップの投影パターンを示す説明図である。 図10は、レンズ部材の反射系部分の第2出射面の補正の状態を示す説明図であって、4個の発光チップの投影パターンを示す説明図である。 図11は、レンズ部材の反射系部分の全出射面の補正の状態を示す説明図であって、4個の発光チップの投影パターンを示す説明図である。 図12は、レンズ部材の反射系部分の第1出射面および第2出射面の別の補正の状態を示す説明図であって、4個の発光チップの投影パターンを示す説明図である。 図13は、レンズ部材の反射系部分の第1出射面および第4出射面および第5出射面および第8出射面の別の補正の状態を示す説明図およびレンズ部材の反射系部分の第2出射面および第3出射面および第6出射面および第7出射面の別の補正の状態を示す説明図であって、4個の発光チップの投影パターンを示す説明図である。 図14は、レンズ部材の反射系部分の全出射面の別の補正の状態を示す説明図であって、4個の発光チップの投影パターンを示す説明図である。 図15は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態2を示す光路の説明図(図2に対応する説明図)である。
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施形態(実施例)のうちの2例について図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図5において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。
(実施形態1の構成の説明)
図1〜図15は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態1を示す。以下、この実施形態1における車両用灯具の構成について説明する。実施形態1の車両用灯具は、灯室(図示せず)を区画するランプハウジング(図示せず)およびランプレンズ(図示せず)と、灯室内に配置されている半導体型光源1およびレンズ部材2と、を備えるものである。
前記半導体型光源1および前記レンズ部材2は、この例では、リアフォグランプのランプユニットを構成する。前記半導体型光源1および前記レンズ部材2のリアフォグランプのランプユニットは、その他の機能のランプユニットと共にリアコンビネーションランプを構成する。前記リアコンビネーションランプは、車両(図示せず)の後部の左右両側に搭載されている。前記半導体型光源1および前記レンズ部材2から構成されているリアフォグランプのランプユニットは、所定のリアフォグランプの配光パターンを車両の後方に照射する。
(リアフォグランプの配光パターンの説明)
以下、リアフォグランプの配光パターンについて図5を参照して説明する。図5(A)は、理想のリアフォグランプの配光パターンRFPを示す。図5(B)は、スクリーンの左右の水平線HL−HRの0°における光度線(光度曲線)を示す。図5(C)は、スクリーンの上下の垂直線VU−VDの0°における光度線(光度曲線)を示す。図5(B)、(C)において、実線は、理想のリアフォグランプの配光パターンRFPの光度線を示し、二点鎖線は、実施形態1の車両用灯具(分割補正後)によるリアフォグランプの配光パターンの光度曲線を示し、破線は、実施形態1の車両用灯具の分割補正前の車両用灯具によるリアフォグランプの配光パターンの光度曲線を示す。
前記理想のリアフォグランプの配光パターンRFPは、図5に示すように、太い実線で示す上下左右の十字(HLの10°〜HRの10°、VUの5°〜VDの5°)において最高光度Acd(たとえば、150cd以上)であり、破線で示す菱形形状内において所定の光度(たとえば、75cd以上)である特性を有する。
(半導体型光源1の説明)
前記半導体型光源1は、この例では、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源1は、基板10と、前記基板10に実装されている複数個この例では4個の発光チップ(LEDチップ)、すなわち、第1発光チップ11、第2発光チップ12、第3発光チップ13、第4発光チップ14(以下、単に「発光チップ11〜14」と称する場合がある)と、から構成されている。
4個の前記発光チップ11〜14は、前記レンズ部材2の中心軸(光軸)Oを中心として配置されている。すなわち、4個の前記発光チップ11〜14は、前記レンズ部材2の前記中心軸Oを中心とする円周(図示せず)上において等間隔に配置されている。あるいは、4個の前記発光チップ11〜14は、前記レンズ部材2の前記中心軸Oを中心とする正方形の(図示せず)の4角上にそれぞれ配置されている。
前記半導体型光源1は、取付部材など(図示せず)を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。前記半導体型光源1は、前記基板10を介して4個の前記発光チップ11〜14に電流をそれぞれ供給する。4個の前記発光チップ11〜14は、それぞれ、電流が供給されることにより、発光して光を放射する。なお、図面においては、第1発光チップ11、第2発光チップ12から放射される光L1、L2を図示し、第3発光チップ13、第4発光チップ14から放射される光の図示を省略してある。
(レンズ部材2の説明)
前記レンズ部材2は、図1に示すように、正面視の形状(車両の後方から車両の後部を見た形状)が前記中心軸Oを中心とする円形の形状をなし、かつ、図2(A)、(B)に示すように、断面形状が杯(逆台形)の形状をなす。前記レンズ部材2は、この例では、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの透明樹脂材からなる。前記レンズ部材2は、取付部材など(図示せず)を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。すなわち、前記半導体型光源1と前記レンズ部材2とは、相対取付位置が維持されている状態で前記ランプハウジングに取り付けられている。
前記レンズ部材2は、中央部分の屈折系部分3と、周辺部分の反射系部分4と、から構成されている。前記屈折系部分3は、正面視の形状が前記中心軸Oを中心とする円形の形状をなす。前記反射系部分4は、正面視の形状が前記中心軸Oを中心とする円環状の形状をなす。
(屈折系部分3の説明)
前記屈折系部分3は、4個の前記発光チップ11〜14からの光L1、L2を内部に入射させる入射面5と、前記内部に入射した入射光L5を出射光L6として外部に出射させる出射面6と、を有する。
前記屈折系部分3の前記入射面5は、前記中心軸O上もしくはその近傍(図2(B)中の発光チップ101もしくはその近傍)を焦点とする双曲線を、前記双曲線の主軸(前記中心軸O)を回転軸として回転させてなる回転双曲面の屈折面である。このために、前記屈折系部分3の前記入射面5は、図2(B)に示すように、前記発光チップ101からの光L0を平行入射光もしくはほぼ平行入射光(以下、単に「平行入射光」と称する)L50として入射させる面である。前記平行入射光L50は、前記中心軸Oと平行もしくはほぼ平行である。
前記屈折系部分3の前記出射面6は、複数個この例では9個に分割されている。すなわち、前記屈折系部分3の前記出射面6は、正面視の形状が前記中心軸Oを中心とする円形の形状をなす中央部分60と、正面視の形状が前記中心軸Oを中心とする円環状の形状をなす周辺部分と、に段差を介して分割されている。すなわち、前記中央部分60は、前記周辺部分に対して凹んでいる。
前記屈折系部分3の前記出射面6の前記周辺部分は、前記中心軸Oを中心とする放射状に複数個この例では8個、すなわち、第1出射面61、第2出射面62、第3出射面63、第4出射面64、第5出射面65、第6出射面66、第7出射面67、第8出射面68(以下、単に「出射面61〜68」と称する場合がある)に等分に分割されている。分割線は、前記第1発光チップ11、前記中心軸O、前記第3発光チップ13を通る直線と、前記第2発光チップ12、前記中心軸O、前記第4発光チップ14を通る直線と、その2直線を前記中心軸Oを中心に時計方向あるいは反時計方向に45°回転させてなる2直線と、からなる。
前記屈折系部分3の前記周辺部分の8個の前記出射面61〜68は、それぞれ、前記出射光L6の出射方向が所定の方向となるように、補正されている。前記屈折系部分3の前記出射面6には、前記出射光L6を拡散させる拡散系光学素子群この例では魚眼プリズム群69がそれぞれ設けられている。
(反射系部分4の説明)
前記反射系部分4は、4個の前記発光チップ11〜14からの光L1、L2を内部に入射させる入射面7と、前記内部に入射した入射光L7を反射させる反射面8と、前記反射面8で反射した反射光L8を出射光L9として外部に出射させる出射面9と、を有する。
前記反射系部分4の前記入射面7は、前記中心軸Oに対して前記出射面6、9側から前記半導体型光源1側にかけて若干広くなるような角度(前記レンズ部材2の成形金型の抜き度)で傾斜している直線を、前記中心軸Oを回転軸として回転させてなる回転面(円筒面)の屈折面である。
前記反射系部分4の前記反射面8は、前記中心軸Oに対して前記出射面6、9側から前記半導体型光源1側にかけて狭まるような角度で傾斜している直線を、前記中心軸Oを回転軸として回転させてなる回転面(円錐台形筒面)の反射面である。前記反射系部分4の前記反射面8は、図2(B)に示すように、前記発光チップ101からの光L0であって、前記反射系部分4の前記入射面7から入射した入射光L7を平行反射光もしくはほぼ平行反射光(以下、単に「平行反射光」と称する)L80として反射させる面である。前記平行反射光L80は、前記中心軸Oと平行もしくはほぼ平行である。
前記反射系部分4の前記出射面9は、前記中心軸Oを中心とする放射状に複数個この例では8個、すなわち、第1出射面91、第2出射面92、第3出射面93、第4出射面94、第5出射面95、第6出射面96、第7出射面97、第8出射面98(以下、単に「出射面91〜98」と称する場合がある)に等分に分割されている。前記反射系部分4の8個の前記出射面91〜98の分割は、前記屈折系部分3の8個の前記出射面61〜68の分割と同様である。
前記反射系部分4の8個の前記出射面91〜98は、それぞれ、前記出射光L9の出射方向が所定の方向となるように、補正されている。前記反射系部分4の前記出射面91〜98には、前記出射光L9を拡散させる拡散系光学素子群この例では魚眼プリズム群99がそれぞれ設けられている。
(出射面6、9の分割補正の必要性の説明)
以下、前記出射面6、9の分割補正の必要性について図2(A)、(B)を参照して説明する。図2(A)は、実施形態1の車両用灯具の光路を示す断面説明図である。図2(B)は、比較例の車両用灯具の光路を示す断面説明図である。なお、図2(B)中、図1、図2(A)、図3〜図15と同符号は、同一のものを示す。
比較例の車両用灯具は、半導体型光源100と、レンズ部材200と、を備えるものである。前記半導体型光源100は、1個の発光チップ101を有する。比較例の前記レンズ部材200は、実施形態1の前記レンズ部材2とほぼ同様の構成をなす。すなわち、比較例の前記レンズ部材200の入射面5、7および反射面8は、実施例1の前記レンズ部材2の前記入射面5、7および前記反射面8と同様もしくはほぼ同様の構成をなす。また、前記レンズ部材200の出射面6、9は、分割されていなく、かつ、補正されていない。
比較例の車両用灯具は、前記半導体型光源100の1個の前記発光チップ101が前記レンズ部材200の中心軸O上に配置されている。このために、比較例の車両用灯具は、1個の前記発光チップ101から放射される光L0であって、前記レンズ部材200の屈折系部分3中に入射した入射光L50および前記レンズ部材200の反射系部分4中において反射した反射光L80が、図2(B)に示すように、前記中心軸Oに平行もしくはほぼ平行である。これに対して、実施形態1の車両用灯具は、前記半導体型光源1の4個の前記発光チップ11〜14が前記レンズ部材2の前記中心軸Oから離れて(ずれて)配置されている。このために、実施形態1の車両用灯具は、前記レンズ部材2の前記屈折系部分3中に入射した前記入射光L5および前記レンズ部材2の前記反射系部分4中において反射した前記反射光L8が、図2(A)に示すように、前記中心軸Oに対して、傾斜している。
このために、実施形態1の車両用灯具は、前記レンズ部材2として、比較例の前記レンズ部材200をそのまま(すなわち、出射面6、9を分割せずにかつ補正しないまま)使用する。すると、前記レンズ部材200の出射面6、9からの出射光L6、L9が広く拡散して、リアフォグランプの配光パターンが広く拡散する。これにより、広く拡散したリアフォグランプの配光パターンの光度曲線は、図5(B)、(C)中の破線に示す光度曲線となる。この破線に示す光度曲線は、図5(B)、(C)中の実線に示す理想のリアフォグランプの配光パターンRFPの光度線に対して、外側に広く広がっている。このように、実施形態1の車両用灯具は、前記レンズ部材2として、比較例の前記レンズ部材200をそのまま使用すると、発光チップを1個(101)から4個(11〜14)に増やして、制御することができる光(有効光束量)を増やしたのにも拘わらず、制御することができる光(有効光束量)を無駄にしている。
そこで、実施形態1の車両用灯具は、比較例の前記レンズ部材200の前記出射面6、9を分割してかつ補正した前記レンズ部材2を使用する。すると、前記レンズ部材2の出射面6、9からの出射光L6、L9が所定の方向に照射されて、所定のリアフォグランプの配光パターンが得られる。これにより、所定のリアフォグランプの配光パターンの光度曲線は、図5(B)、(C)中の二点鎖線に示す光度曲線となる。この二点鎖線に示す光度曲線は、図5(B)、(C)中の実線に示す理想のリアフォグランプの配光パターンRFPの光度線に近似する。すなわち、この二点鎖線に示す光度曲線は、前記の破線に示す光度曲線に対して、内側に狭まっている。このように、実施形態1の車両用灯具は、前記出射面6、9を分割してかつ補正した前記レンズ部材2を使用すると、制御することができる光(有効光束量)を有効に利用することができる。このように、前記レンズ部材2の前記出射面6、9の分割補正が必要である。
(出射面6、9の分割補正の説明)
以下、前記出射面6、9の分割補正について図3、図4を参照して説明する。図3は、出射面600、900が平面でありかつ分割補正前のレンズ部材201を使用した場合の光路を示す説明図である。図3(A)は、実施形態1の車両用灯具の半導体型光源1(4個の発光チップ11〜14)を使用した場合の光路を示す説明図である。図3(B)は、比較例の車両用灯具の半導体型光源100(1個の発光チップ101)を使用した場合の光路を示す説明図である。図4は、出射面610、640、910、940が平面でありかつ分割補正後のレンズ部材20を使用した場合の光路を示す説明図である。
図3(B)においては、図2(B)に示す比較例の車両用灯具の通り、前記中心軸Oに平行もしくはほぼ平行である前記平行入射光L50および前記平行反射光L80が前記出射面600、900から前記中心軸Oに平行もしくはほぼ平行である平行出射光L60、L90として出射される。これに対して、図3(A)においては、図2(A)に示す実施形態1の車両用灯具の通り、前記中心軸Oに対して傾斜している前記入射光L5および前記反射光L8が前記出射面600、900から前記中心軸Oに対して傾斜している出射光L600、L900として出射される。
そこで、図3(A)に示す前記レンズ部材201の前記出射面600、900を分割補正して、図4に示す前記レンズ部材20の分割補正された前記出射面610、640、910、940とする。これにより、図4においては、前記出射面610、640、910、940から、今まで図3(A)に示すように前記中心軸Oに対して傾斜して出射していた前記出射光L600、L900を、所定の方向にたとえば前記中心軸Oに平行もしくはほぼ平行な平行出射光L60、L90として出射させることができる。なお、図4に示す前記レンズ部材20は、図2(A)に示す実施形態1の前記レンズ部材2における前記出射面6、9の前記魚眼プリズム群69、99を設けずに平面の前記出射面610、640、910、940とするものである。ここで、前記レンズ部材2の前記屈折系部分3の前記第1出射面61は、平面の前記出射面610に対応する。以下、同様である。
以下、前記出射面6、9の分割補正について図6〜図14を参照してさらに詳細に説明する。図6〜図14は、図4に示す前記レンズ部材20の平面の前記出射面610、640、910、940から出射される前記出射光L600、L900、前記平行出射光L60、L90、すなわち、スクリーン上に投影される4個の前記発光チップ11〜14の投影パターンP116、P126、P136、P146(以下の符号を省略)を示す説明図である。
ここで、一面の前記出射面6、9をそのまま分割せずに補正しただけでは、前記出射光L600、L900に対する前記平行出射光L60、L90の補正の効果が低減してしまう。そこで、まず、前記出射面6、9を、4個の前記発光チップ11〜14に近い前記屈折系部分3の前記出射面6と、4個の前記発光チップ11〜14から遠い前記反射系部分4の前記出射面9と、に分割する。つぎに、前記屈折系部分3の前記出射面6を、前記中央部分60と、前記周辺部分と、に分割する。さらに、前記屈折系部分3の前記出射面6の前記周辺部分および前記反射系部分4の前記出射面9を、前記の通り、8個にそれぞれ分割する。
そして、図4において、8個にそれぞれ分割された前記出射面610、640、910、940を、1個ずつ補正する。なお、前記屈折系部分3の前記出射面6の前記中央部分60は、補正しない。これは、前記中央部分60の面積が小さいので、補正しなくとも、所定の配光パターンこの例ではリアフォグランプの配光パターンの形成への影響が小さい。逆に、前記中心軸Oを含む前記中央部分60を補正すると、所定の配光パターンこの例ではリアフォグランプの配光パターンの形成への影響が出る場合がある。このために、前記中央部分60を補正しない。
以下、前記屈折系部分3の前記出射面610、640の補正について説明する。ここで、前記屈折系部分3の各前記出射面610、640において、出射面に近い発光チップからの光の強さと、出射面から遠い発光チップからの光の強さと、の違い(差)が小さいので、4個の前記発光チップ11〜14からの光を使用する。
まず、前記屈折系部分3の前記第1出射面61に対応する平面の前記出射面610を、前記出射面610から出射する前記出射光L600を前記平行出射光L60となるように、補正する。すなわち、前記出射面610から出射する前記出射光L600は、前記中心軸Oに対して傾斜しているので、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146は、図6(A)に示すように、右上にずれている。これに対して、前記出射面610から出射する前記平行出射光L60は、所定の方向にたとえば前記中心軸Oに平行もしくはほぼ平行に出射されているので、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146は、図6(B)に示すように、所定の位置に位置する。そこで、前記出射面610を、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146が右上にずれている図6(A)に示す状態から所定の位置に位置する図6(B)に示す状態となるように、補正する。これにより、前記出射面610から出射する前記出射光L600を前記平行出射光L60となるように、補正することができる。
つぎに、前記屈折系部分3の前記第2出射面62に対応する平面の出射面(図示せず)を、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146が上にずれている図7(A)に示す状態から所定の位置に位置する図7(B)に示す状態となるように、補正する。以下、同様にして、前記屈折系部分3の前記第3出射面63に対応する平面の出射面(図示せず)、前記屈折系部分3の前記第4出射面64に対応する平面の前記出射面640、前記屈折系部分3の前記第5出射面65に対応する平面の出射面(図示せず)、前記屈折系部分3の前記第6出射面66に対応する平面の出射面(図示せず)、前記屈折系部分3の前記第7出射面67に対応する平面の出射面(図示せず)、前記屈折系部分3の前記第8出射面68に対応する平面の出射面(図示せず)、を補正する。
なお、前記屈折系部分3の前記第3出射面63に対応する平面の出射面において、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146のずれは、前記屈折系部分3の前記第2出射面62に対応する平面の前記出射面における図7(A)に示すずれに対して、スクリーンの上下の垂直線VU−VDを対称線とする左右対称にずれている。
前記屈折系部分3の前記第4出射面64に対応する平面の前記出射面640において、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146のずれは、前記屈折系部分3の前記第1出射面61に対応する平面の前記出射面における図6(A)に示すずれに対して、スクリーンの上下の垂直線VU−VDを対称線とする左右対称にずれている。
前記屈折系部分3の前記第5出射面65に対応する平面の出射面において、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146のずれは、前記屈折系部分3の前記第1出射面61に対応する平面の前記出射面における図6(A)に示すずれに対して、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと左右の水平線HL−HRとの交点を対称点とする180°対称にずれている。
前記屈折系部分3の前記第6出射面66に対応する平面の出射面において、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146のずれは、前記屈折系部分3の前記第2出射面62に対応する平面の前記出射面における図7(A)に示すずれに対して、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと左右の水平線HL−HRとの交点を対称点とする180°対称にずれている。
前記屈折系部分3の前記第7出射面67に対応する平面の出射面において、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146のずれは、前記屈折系部分3の前記第2出射面62に対応する平面の前記出射面における図7(A)に示すずれに対して、スクリーンの左右の水平線HL−HRを対称線とする上下対称にずれている。
前記屈折系部分3の前記第8出射面68に対応する平面の出射面において、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146のずれは、前記屈折系部分3の前記第1出射面61に対応する平面の前記出射面における図6(A)に示すずれに対して、スクリーンの左右の水平線HL−HRを対称線とする上下対称にずれている。
ここで、前記レンズ部材20の前記屈折系部分3の平面の前記出射面610、640がすべて補正される前においては、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146がすべてずれている。このすべてずれている4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP116、P126、P136、P146を合成(重畳)する。すると、図8(A)に示すように、4個の前記発光チップ11〜14の拡散された投影パターンP1160、P1260、P1360、P1460となる。これに対して、前記レンズ部材20の前記屈折系部分3の平面の前記出射面610、640をすべて補正することにより、図8(B)に示すように、4個の前記発光チップ11〜14の集束されかつ所定の位置に位置する投影パターンP116、P126、P136、P146となる。
以下、前記反射系部分4の前記出射面910、940の補正について説明する。ここで、前記反射系部分4の各前記出射面910、940において、出射面に近い発光チップからの光の強さと、出射面から遠い発光チップからの光の強さと、の違い(差)が非常に大きいので、出射面に近い発光チップからの強い光を使用する。
また、前記反射系部分4の前記出射面910、940における4個の前記発光チップ11〜14の投影パターンP119、P129、P139、P149のずれは、前記屈折系部分3の前記出射面610、640における4個の前記発光チップ11〜14の投影パターンP116、P126、P136、P146のずれと、同じもしくはほぼ同じである。
ここでは、1個の発光チップの光を使用する場合の前記反射系部分4の前記出射面910、940の補正について説明する。
まず、前記反射系部分4の前記第1出射面91に対応する平面の前記出射面910を、前記出射面910から出射する前記出射光L900を前記平行出射光L90となるように、補正する。すなわち、前記出射面910から出射する前記出射光L900は、前記中心軸Oに対して傾斜しているので、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149は、図9(A)(図6(A)と同様の図である)に示すように、右上にずれている。これに対して、前記出射面910から出射する前記平行出射光L90は、所定の方向にたとえば前記中心軸Oに平行もしくはほぼ平行に出射されているので、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149は、図9(B)に示すように、所定の位置に位置する。すなわち、平面の前記出射面910に最も近い前記第1発光チップ11の前記投影パターンP119の中心が、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと左右の水平線HL−HRとの交点もしくはその近傍に位置する。そこで、前記出射面910を、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149が右上にずれている図9(A)に示す状態から所定の位置に位置する図9(B)に示す状態となるように、補正する。これにより、前記出射面910から出射する前記出射光L900を前記平行出射光L90となるように、補正することができる。
つぎに、前記反射系部分4の前記第2出射面92に対応する平面の出射面(図示せず)を、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149が上にずれている図10(A)(図7(A)と同様の図である)に示す状態から所定の位置に位置する図10(B)に示す状態となるように、補正する。すなわち、前記反射系部分4の前記第2出射面92に対応する平面の前記出射面に比較的近い前記第4発光チップ14の前記投影パターンP149の中心が、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと左右の水平線HL−HRとの交点もしくはその近傍に位置するように、補正する。以下、同様にして、前記反射系部分4の前記第3出射面93に対応する平面の出射面(図示せず)、前記反射系部分4の前記第4出射面94に対応する平面の前記出射面940、前記反射系部分4の前記第5出射面95に対応する平面の出射面(図示せず)、前記反射系部分4の前記第6出射面96に対応する平面の出射面(図示せず)、前記反射系部分4の前記第7出射面97に対応する平面の出射面(図示せず)、前記反射系部分4の前記第8出射面98に対応する平面の出射面(図示せず)、を補正する。
ここで、前記レンズ部材20の前記反射系部分4の平面の前記出射面910、940がすべて補正される前においては、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149がすべてずれている。このすべてずれている4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149を合成(重畳)する。すると、図11(A)(図8(A)と同様の図である)に示すように、4個の前記発光チップ11〜14の拡散された投影パターンP1190、P1290、P1390、P1490となる。これに対して、前記レンズ部材20の前記反射系部分4の平面の前記出射面910、940をすべて補正することにより、図11(B)に示すように、4個の前記発光チップ11〜14の集束されかつ所定の位置に位置する投影パターンP90となる。前記投影パターンP90の中心は、スクリーンの上下の垂直線VU−VDと左右の水平線HL−HRとの交点もしくはその近傍に位置する。
つづいては、2個の発光チップの光を使用する場合の前記反射系部分4の前記出射面910、940の補正について説明する。
まず、前記反射系部分4の前記第1出射面91に対応する平面の前記出射面910を、前記出射面910から出射する前記出射光L900を前記平行出射光L90となるように、補正する。すなわち、前記出射面910から出射する前記出射光L900は、前記中心軸Oに対して傾斜しているので、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149は、図9(A)(図6(A)と同様の図である)に示すように、右上にずれている。これに対して、前記出射面910から出射する前記平行出射光L90は、所定の方向にたとえば前記中心軸Oに平行もしくはほぼ平行に出射されているので、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149は、図12(A)に示すように、所定の位置に位置する。すなわち、平面の前記出射面910に最も近い前記第1発光チップ11の前記投影パターンP119の中心と、平面の前記出射面910に比較的近い前記第4発光チップ14の前記投影パターンP149の中心とが、スクリーンの上下の垂直線VU−VD上もしくはその近傍に位置し、かつ、スクリーンの左右の水平線HL−HRを挟んで等距離もしくはほぼ等距離の位置に位置する。そこで、前記出射面910を、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149が右上にずれている図9(A)に示す状態から所定の位置に位置する図12(A)に示す状態となるように、補正する。これにより、前記出射面910から出射する前記出射光L900を前記平行出射光L90となるように、補正することができる。
つぎに、前記反射系部分4の前記第2出射面92に対応する平面の出射面(図示せず)を、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149が上にずれている図10(A)(図7(A)と同様の図である)に示す状態から所定の位置に位置する図12(B)に示す状態となるように、補正する。すなわち、前記第3発光チップ13の前記投影パターンP139の中心と、前記第4発光チップ14の前記投影パターンP149の中心とが、スクリーンの左右の水平線HL−HR上もしくはその近傍に位置し、かつ、スクリーンの上下の垂直線VU−VDを挟んで等距離もしくはほぼ等距離の位置に位置するように、補正する。以下、同様にして、前記反射系部分4の前記第3出射面93に対応する平面の出射面(図示せず)、前記反射系部分4の前記第4出射面94に対応する平面の前記出射面940、前記反射系部分4の前記第5出射面95に対応する平面の出射面(図示せず)、前記反射系部分4の前記第6出射面96に対応する平面の出射面(図示せず)、前記反射系部分4の前記第7出射面97に対応する平面の出射面(図示せず)、前記反射系部分4の前記第8出射面98に対応する平面の出射面(図示せず)、を補正する。
ここで、前記レンズ部材20の前記反射系部分4の平面の前記出射面910、940がすべて補正される前においては、4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149がすべてずれている。このすべてずれている4個の前記発光チップ11〜14の前記投影パターンP119、P129、P139、P149を合成(重畳)する。すると、図11(A)(図8(A)と同様の図である)に示すように、4個の前記発光チップ11〜14の拡散された投影パターンP1190、P1290、P1390、P1490となる。
これに対して、前記レンズ部材20の前記反射系部分4の平面の前記出射面910、940および前記第5出射面95に対応する平面の出射面および前記第8出射面98に対応する平面の出射面を補正することにより、図13(A)に示すように、4個の前記発光チップ11〜14の集束されかつ所定の位置に位置する投影パターンP91、P93となる。前記投影パターンP91、P93の中心は、スクリーンの上下の垂直線VU−VD上もしくはその近傍に位置し、かつ、スクリーンの左右の水平線HL−HRを挟んで等距離もしくはほぼ等距離の位置に位置する。
また、前記レンズ部材20の前記反射系部分4の前記第2出射面92に対応する平面の出射面および前記第3出射面93に対応する平面の出射面および前記第6出射面96に対応する平面の出射面および前記第7出射面97に対応する平面の出射面を補正することにより、図13(B)に示すように、4個の前記発光チップ11〜14の集束されかつ所定の位置に位置する投影パターンP92、P94となる。前記投影パターンP92、P94の中心は、スクリーンの左右の水平線HL−HR上もしくはその近傍に位置し、かつ、スクリーンの上下の垂直線VU−VDを挟んで等距離もしくはほぼ等距離の位置に位置する。
そして、前記レンズ部材20の前記反射系部分4の前記出射面9をすべて補正することにより、図14に示すように、4個の前記発光チップ11〜14の集束されかつ所定の位置に位置する投影パターンP91、P92、P93、P94となる。すなわち、図13(A)に示す前記投影パターンP91、P93と、図13(B)に示す前記投影パターンP92、P94とが合成(重畳)される。
(実施形態1の作用の説明)
この実施形態1における車両用灯具は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
半導体型光源1の4個の発光チップ11〜14を点灯する。すると、図2(A)に示すように、4個の発光チップ11〜14から放射される光L1、L2は、レンズ部材2の屈折系部分3の入射面5からレンズ部材2中に入射する。その入射光L5は、レンズ部材2の屈折系部分3の出射面6(61〜68)から所定の方向に出射する。その出射光L6は、魚眼プリズム群69により拡散されている。
また、図2(A)に示すように、4個の発光チップ11〜14から放射される光L1、L2は、レンズ部材2の反射系部分4の入射面7からレンズ部材2中に入射する。その入射光L7は、レンズ部材2の反射系部分4の反射面8において反射する。その反射光L8は、レンズ部材2の屈折系部分3の出射面9(91〜98)から所定の方向に出射する。その出射光L9は、魚眼プリズム群99により拡散されている。
そして、レンズ部材2の屈折系部分3の出射面6(61〜68)から所定の方向に出射された拡散出射光L6、および、レンズ部材2の屈折系部分3の出射面9(91〜98)から所定の方向に出射された拡散出射光L9により、図5(B)、(C)中の二点鎖線に示す光度曲線のリアフォグランプの配光パターンが得られる。この図5(B)、(C)中の二点鎖線に示す光度曲線のリアフォグランプの配光パターンは、図5(A)、および、図5(B)、(C)中の実線光度線に示す理想のリアフォグランプの配光パターンRFPに近似している。
(実施形態1の効果の説明)
この実施形態1における車両用灯具は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態1における車両用灯具は、半導体型光源1が複数個この例では4個の発光チップ11〜14を有するので、所定の配光パターンこの例ではリアフォグランプの配光パターンの光度が十分に満足することができる。すなわち、制御することができる光(有効光束量)を増加させることができるので、配光パターンの設計が容易になる。
しかも、この実施形態1における車両用灯具は、レンズ部材2の屈折系部分3の複数個この例では8個の出射面61〜68が、それぞれ、出射光L6の出射方向が所定の方向となるように、補正されているものである。このために、出射光L6を無駄なく所定の配光パターンこの例ではリアフォグランプの配光パターンの形成に寄与させることができる。これにより、所定の配光パターンこの例ではリアフォグランプの配光パターンの光度がさらに十分に満足することができる。すなわち、制御することができる光(有効光束量)をさらに増加させることができるので、配光パターンの設計がさらに容易になる。
その上、この実施形態1における車両用灯具は、レンズ部材2の反射系部分4の複数個この例では8個の出射面91〜98が、それぞれ、出射光L9の出射方向が所定の方向となるように、補正されているものである。このために、出射光L9を無駄なく所定の配光パターンこの例ではリアフォグランプの配光パターンの形成に寄与させることができる。これにより、所定の配光パターンこの例ではリアフォグランプの配光パターンの光度がさらに十分に満足することができる。すなわち、制御することができる光(有効光束量)をさらに増加させることができるので、配光パターンの設計がさらに容易になる。
この実施形態1における車両用灯具は、レンズ部材2の屈折系部分3の出射面6および反射系部分4の出射面9には、出射光L6、L9を拡散させる拡散系光学素子群この例では魚眼プリズム群69、99がそれぞれ設けられている。このために、出射面6、9から出射する出射光L6、L9を拡散させることができる。これにより、所定の配光パターンこの例ではリアフォグランプの配光パターンを形成することができる。
(実施形態2の構成、作用、効果の説明)
図15は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態2を示す。以下、この実施形態2にかかる車両用灯具について説明する。図中、図1〜図14と同符号は、同一のものを示す。
前記の実施形態1の車両用灯具は、図2(A)に示すように、レンズ部材2の出射面6、9に拡散系光学素子群この例では魚眼プリズム群69、99を直接設けたものである。これに対して、この実施形態2にかかる車両用灯具は、レンズ部材を本体部分(図4に示すレンズ部材20)20と拡散部分23とに、分割したものである。前記拡散部分23の入射面21を平面として、前記本体部分20の平面の出射面6、9に対向させる。かつ、前記拡散部分23の出射面22に拡散系光学素子群この例では魚眼プリズム群を設ける。
この実施形態2にかかる車両用灯具は、以上のごとき構成からなるので、前記の実施形態1の車両用灯具とほぼ同様の作用、効果を達成することができる。
すなわち、本体部分20の出射面610、910から出射される平行出射光L60、L90は、拡散部分23の入射面21から拡散部分23中に入射する。その平行入射光L20は、拡散部分23の出射面22から拡散された出射光L6、L9として出射する。
この実施形態2にかかる車両用灯具は、レンズ部材を本体部分20と拡散部分23とに、分割したものであるから、本体部分20の肉厚を薄くすることができる。これにより、本体部分20の歪を抑制することができ、その歪による光路への影響を抑制することができる。
(実施形態1、2以外の例の説明)
なお、前記の実施形態1、2においては、リアコンビネーションランプのリアフォグランプについて説明するものである。ところが、この発明においては、リアコンビネーションランプのリアフォグランプ以外の車両用灯具、たとえば、リアコンビネーションランプのストップランプ、テールランプ、テール・ストップランプ、ターンシグナルランプ、クリアランスランプ、あるいは、フロントコンビネーションランプのクリアランスランプ、ターンシグナルランプ、デイタイムランニングランプなどにも適用することができる。
また、前記の実施形態1、2においては、レンズ部材2の屈折系部分3の出射面6を中央部分60と周辺部分とに分割するものである。ところが、この発明においては、レンズ部材2の屈折系部分3の出射面6を中央部分60と周辺部分とに分割しなくても良い。この場合において、レンズ部材2の屈折系部分3の出射面6は、中心軸Oを中心とする放射状に複数個に分割される。すなわち、中央部分60が周辺部分と同様に分割される。
さらに、前記の実施形態1、2においては、半導体型光源1の発光チップ11〜14が4個である。ところが、この発明においては、半導体型光源の発光チップの個数を限定しない。すなわち、2個、3個、5個以上であっても良い。
さらにまた、前記の実施形態1、2においては、レンズ部材2の出射面6、9を8個に分割するものである。ところが、この発明においては、レンズ部材2の出射面6、9の分割の個数を限定しない。すなわち、半導体型光源1の発光チップの個数に基づいて、レンズ部材2の出射面6、9の分割個数を設定する。
さらにまた、前記の実施形態1、2においては、レンズ部材2の出射面6、9の正面視形状が円形をなすものである。ところが、この発明においては、レンズ部材2の出射面6、9の正面視形状が円形以外の形状であっても良い。
1 半導体型光源
10 基板
11 第1発光チップ
12 第2発光チップ
13 第3発光チップ
14 第4発光チップ
100 比較例の半導体型光源
101 発光チップ
2 レンズ部材
20 出射面が平面であり補正後のレンズ部材
21 入射面
22 出射面
23 拡散部分
200 比較例のレンズ部材
201 出射面が平面であり補正前のレンズ部材
3 屈折系部分
4 反射系部分
5 入射面
6 出射面
60 中央部分
61 第1出射面
62 第2出射面
63 第3出射面
64 第4出射面
65 第5出射面
66 第6出射面
67 第7出射面
68 第8出射面
69 魚眼プリズム群
600 平面の出射面
610 第1出射面61に対応する平面の出射面
640 第4出射面64に対応する平面の出射面
7 入射面
8 反射面
9 出射面
91 第1出射面
92 第2出射面
93 第3出射面
94 第4出射面
95 第5出射面
96 第6出射面
97 第7出射面
98 第8出射面
99 魚眼プリズム群
900 平面の出射面
910 第1出射面91に対応する平面の出射面
940 第4出射面94に対応する平面の出射面
HL−HR スクリーンの左右の水平線
L0 1個の発光チップから放射される光
L1 第1発光チップから放射される光
L2 第2発光チップから放射される光
L5 入射光
L6 拡散された出射光
L7 入射光
L8 反射光
L9 拡散された出射光
L20 平行入射光
L50 平行入射光
L60 平行出射光
L80 平行反射光
L90 平行出射光
L600 傾斜した出射光
L900 傾斜した出射光
O 中心軸
P90、P91、P92、P93、P94 集束された投影パターン
P116、P126、P136、P146 投影パターン
P119、P129、P139、P149 投影パターン
P1160、P1260、P1360、P1460 拡散された投影パターン
P1190、P1290、P1390、P1490 拡散された投影パターン
RFP 理想のリアフォグランプの配光パターン
VU−VD スクリーンの上下の垂直線

Claims (4)

  1. 灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、
    前記灯室内に配置されている半導体型光源およびレンズ部材と、
    を備え、
    前記半導体型光源は、複数個の発光チップを有し、
    複数個の前記発光チップは、前記レンズ部材の中心軸を中心として配置されていて、
    前記レンズ部材は、中央部分の屈折系部分と、周辺部分の反射系部分と、から構成されていて、
    前記屈折系部分は、複数個の前記発光チップからの光を内部に入射させる入射面と、前記内部に入射した入射光を出射光として外部に出射させる出射面と、を有し、
    前記反射系部分は、複数個の前記発光チップからの光を内部に入射させる入射面と、前記内部に入射した入射光を反射させる反射面と、前記反射面で反射した反射光を出射光として外部に出射させる出射面と、を有し、
    前記屈折系部分の前記出射面は、前記中心軸を中心とする放射状に複数個に分割されていて、
    前記屈折系部分の複数個の前記出射面は、それぞれ、前記出射光の出射方向が所定の方向となるように、補正されている、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記反射系部分の前記出射面は、前記中心軸を中心とする放射状に複数個に分割されていて、
    前記反射系部分の複数個の前記出射面は、それぞれ、前記出射光の出射方向が所定の方向となるように、補正されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記屈折系部分の前記出射面および前記反射系部分の前記出射面には、前記出射光を拡散させる拡散系光学素子群がそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  4. 前記屈折系部分の前記出射面および前記反射系部分の前記出射面は、平面をなし、
    平面をなす前記屈折系部分の前記出射面および前記反射系部分の前記出射面からの前記出射光を拡散させる拡散系レンズ部材が、前記レンズ部材と別個に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
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