JP2016099321A - 診断装置及びセンサ - Google Patents

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【課題】複数のセンサを用いずともセンサ異常を判定可能な診断装置及びセンサを提供する。【解決手段】内燃機関100の排気通路110に配置されて排気中の粒子状物質を捕集するセルを含むフィルタ部材31に、セルを挟んで対向配置されてコンデンサを形成する少なくとも一対の電極32,33を設け、電極32,33間の静電容量Cpに基づいて排気中の粒子状物質量を推定する推定手段42と、セルに粒子状物質が所定量まで堆積すると燃焼除去するセンサ再生を実行する再生手段41と、を備えた静電容量式のセンサの診断装置であって、フィルタ部材31に粒子状物質が捕集されていないときの静電容量Cpを基準静電容量として記憶する基準静電容量記憶部2と、センサ再生終了後の静電容量Cpと基準静電容量とを比較することによりセンサ異常を判定する異常判定部3と、を備えたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、診断装置及びセンサに関し、特に、排気中に含まれる粒子状物質(以下、PMという)を検出するPMセンサの診断装置及びPMセンサに関するものである。
従来、内燃機関から排出される排気中のPMを検出するセンサとして、電気抵抗型PMセンサが知られている。電気抵抗型PMセンサは、絶縁性基板の表面に一対の導電性電極を対向配置し、これら電極に付着する導電性のPM(主に、スート成分)によって電気抵抗値が変化することを利用してPM量を推定している(例えば、特許文献1参照)。
また、電気抵抗型PMセンサの故障診断装置として、二個のPMセンサの再生時間を互いに比較し、これらセンサの再生時間の差が所定値よりも大きい場合に故障と判定するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−83210号公報 特開2009−144512号公報
しかしながら、特許文献2の装置では、略同じ位置に二個のPMセンサを設ける必要があるため、無駄が多く高コストであるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、複数のセンサを用いずともセンサ異常を判定可能な診断装置及びセンサを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、内燃機関の排気通路に配置されて排気中に含まれる粒子状物質量を検出するセンサの診断装置であって、前記センサは、前記排気通路に配置されて排気中の粒子状物質を捕集するセルを含むフィルタ部材に、前記セルを挟んで対向配置されてコンデンサを形成する少なくとも一対の電極を設け、前記一対の電極間の静電容量に基づいて排気中の粒子状物質量を推定する推定手段と、前記セルに粒子状物質が所定量まで堆積すると、前記セルを加熱して当該堆積した粒子状物質を燃焼除去するセンサ再生を実行する再生手段と、を備えた静電容量式のセンサであり、前記フィルタ部材に粒子状物質が捕集されていないときの前記一対の電極間の静電容量を基準静電容量として記憶する基準静電容量記憶部と、前記センサ再生終了後の前記一対の電極間の静電容量と前記基準静電容量とを比較することにより、センサ異常を判定する異常判定部と、を備えた診断装置である。
本発明によれば、複数のセンサを用いずともセンサ異常を判定可能な診断装置及びセンサを提供できる。
(A)は、本発明の一実施形態に係る診断装置が適用されたディーゼルエンジンの排気系の一例を示す概略構成図であり、(B)は電子制御ユニットの機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る診断装置のPMセンサを示す模式的な部分断面図である。 本発明の診断装置の診断タイミングを説明する図である。 (A)は、本発明の一変形例に係るPMセンサのセンサ部を示す模式的な斜視図、(B)は、そのPMセンサのセンサ部を示す模式的な分解斜視図である。 本発明の一変形例に係るPMセンサを示す模式的な部分断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態に係る診断装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1(A)は、本実施形態に係る診断装置が適用されたディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)の排気系の一例を示す概略構成図であり、図1(B)は電子制御ユニットの機能ブロック図である。
図1(A)に示すように、エンジン100の排気通路(排気管)110内には、排気上流側から順に酸化触媒210、パティキュレイト・フィルタ(以下、DPFという)220等が設けられている。本実施形態の診断装置は、PMセンサ10をDPF220よりも上流側の排気通路110に配置して構成されている。なお、PMセンサ10の個数は限定されず、二個以上であってもよい。また、PMセンサ10の配置位置は、DPF220よりも下流側の排気通路110であってもよい。
次に、PMセンサ10の詳細構成について説明する。
図2に示すように、PMセンサ10は、排気通路110内に挿入されたケース部材11と、ケース部材11を排気通路110に取り付ける台座部20と、ケース部材11内に収容されたセンサ部30と、を備えている。
ケース部材11は、底部側(図示例では下端側)を閉塞した有底円筒状に形成されている。ケース部材11の筒軸方向の長さLは、その底部側の筒壁部が排気通路110の軸中心CL近傍まで突出するように、排気通路110の半径Rと略同一の長さで形成されている。なお、以下の説明では、ケース部材11の底部側を先端側、底部側とは反対側をケース部材11の基端側とする。
ケース部材11の先端側筒壁部には、周方向に間隔を隔てて配置された複数の導入口12が設けられている。また、ケース部材11の基端側筒壁部には、周方向に間隔を隔てて配置された複数の導出口13が設けられている。導入口12の総開口面積S12は、導出口13の総開口面積S13よりも小さく形成されている(S12<S13)。すなわち、導入口12付近の排気流速V12が導出口13付近の排気流速V13よりも遅くなることで(V12<V13)、導入口12側の圧力P12は導出口13側の圧力P13よりも高くなる(P12>P13)。これにより、導入口12からはケース部材11内に排気ガスが円滑に取り込まれると同時に、導出口13からはケース部材11内の排気ガスが排気通路110内に円滑に導出される。
台座部20は、雄ネジ部21と、ナット部22とを備えている。雄ネジ部21はケース部材11の基端部に設けられており、ケース部材11の基端側開口部を閉塞する。この雄ネジ部21は、排気通路110に形成されたボス部110Aの雌ネジ部と螺合される。ナット部22は、例えば六角ナットであって、雄ネジ部21の上端部に固定されている。これら雄ネジ部21及びナット部22には、後述する導電線32A,33A等を挿通させる貫通孔(不図示)が形成されている。
センサ部30は、フィルタ部材31と、複数対の電極32,33と、電気ヒータ34とを備えている。
フィルタ部材31は、例えば、多孔質セラミックスの隔壁で区画された格子状の排気流路をなす複数のセルの上流側と下流側とを交互に目封止して形成されている。このフィルタ部材31は、セルの流路方向をケース部材11の軸方向(図中上下方向)と略平行にした状態で、ケース部材11の内周面にクッション部材31Aを介して保持されている。導入口12からケース部材11内に取り込まれた排気ガス中のPMは、排気ガスが下流側を目封止されたセルから上流側を目封止されたセルに流れ込むことで、隔壁表面や細孔に捕集される。なお、以下の説明では、下流側が目封止されたセルを測定用セルといい、上流側が目封止されたセルを電極用セルという。
電極32,33は、例えば導電性の金属線であって、測定用セルを挟んで対向する電極用セルに下流側(非目封止側)から交互に挿入されてコンデンサを形成する。これら電極32,33は、車両の電子制御ユニット(ECUという)40に内蔵された図示しない静電容量検出回路に導電線32A,33Aを介してそれぞれ接続されている。
電気ヒータ34は、例えば電熱線であって、本発明の再生手段を構成する。電気ヒータ34は、通電により発熱して測定用セルを加熱することで、測定用セル内に堆積したPMを燃焼除去するいわゆるセンサ再生(フィルタ再生)を実行する。このため、電気ヒータ34は、連続S字形に屈曲して形成されており、互いに平行な直線部分を各測定用セル内に流路に沿って挿入されている。
また、図1(B)に示すように、PMセンサ10は、センサ再生制御部41と、PM量推定演算部42と、を備えている。センサ再生制御部41とPM量推定演算部42は、ECU40に搭載されている。なお、センサ再生制御部41とPM量推定演算部42は、ECU40と別体に構成されたハードウェアユニットに搭載されていてもよい。
センサ再生制御部41は、本発明の再生手段の一例であって、図示しない静電容量検出回路によって検出される電極32,33間の静電容量Cpに応じて電気ヒータ34をON(通電)にするセンサ再生を実行する。電極32,33間の静電容量Cpは、電極32,33間の媒体の誘電率ε、電極32,33の表面積S、電極32,33間の距離dとする以下の数式1で表される。
Figure 2016099321
数式1において、電極32,33の表面積Sは一定であり、フィルタ部材31にPMが捕集されると、誘電率ε及び距離dが変化して、これに伴い静電容量Cpも変化する。すなわち、電極32,33間の静電容量Cpとフィルタ部材31のPM堆積量との間には比例関係が成立する。
センサ再生制御部41は、電極32,33間の静電容量Cpがフィルタ部材31のPM上限堆積量を示す所定の静電容量上限閾値CP_maxに達すると、電気ヒータ34をONにするセンサ再生を開始する(図3参照)。このセンサ再生は、静電容量CpがPMの完全除去を示す所定の静電容量下限閾値CP_minに低下するまで継続される。
PM量推定演算部42は、本発明の推定手段の一例であって、電極32,33間の静電容量Cpを求めると共に、測定対象となる期間における静電容量変化量ΔCpnに基づいて、排気中の総PM量mPM_sumを推定する。
任意の期間Tn間にフィルタ部材31で捕集されるPM量mPM_nは、静電容量変化量ΔCpnに一次の係数βを乗算した以下の数式2で得られる。
Figure 2016099321
PM量推定演算部42は、数式2から算出される期間TnのPM量mPM_nを順次積算する以下の数式3に基づいて、PMセンサ10のフィルタ部材31に流れ込む排気中の総PM量mPM_sumをリアルタイムに演算する。
Figure 2016099321
さて、PMセンサ10は、本実施形態に係る診断装置1をさらに備えている。
診断装置1は、基準静電容量記憶部2と、異常判定部3と、を備えている。
基準静電容量記憶部2と異常判定部3は、車両のECU40に搭載されている。なお、基準静電容量記憶部2と異常判定部3は、ECU40と別体に構成されたハードウェアユニットに搭載されていてもよい。
基準静電容量記憶部2は、フィルタ部材31にPMが捕集されていないときの一対の電極32,33間の静電容量、すなわちPMセンサ10を使用する前の初期状態における静電容量を基準静電容量として記憶するものである。
ところで、センサ再生が正常に行われ、フィルタ部材31からPMが完全に除去されると、センサ再生終了後の一対の電極32,33間の静電容量Cpは、初期状態における静電容量である基準静電容量と等しくなるはずである。よって、センサ再生終了後の静電容量Cpと基準静電容量との乖離が大きくなった場合には、何らかの理由でセンサ再生が正常に行われていなかったり、フィルタ部材31や電極32,33に劣化や損傷が発生するなどの異常が発生していると考えられる。
そこで、本実施形態では、センサ再生終了後の一対の電極32,33間の静電容量Cpと基準静電容量とを比較することにより、センサ異常を判定するように異常判定部3を構成した。
より具体的には、図3に示すように、異常判定部3は、センサ再生終了直後の一対の電極32,33間の静電容量CpをPM量推定演算部42から取得し、取得した静電容量Cpと基準静電容量との差(差の絶対値)である判定用静電容量差が、予め設定した判定用閾値よりも大きくなったときに、センサ異常と判定するように構成されている。異常判定部3は、センサ異常と判定した場合、例えば、MIL(故障警告灯)を点灯させるなどして、ドライバーにPMセンサ10の異常を通知するように構成される。
さらに、本実施形態では、判定用静電容量差が判定用閾値以下であるとき、すなわち、PMセンサ10が正常と判定された際には、PM量を演算する際のオフセット値を補正するようにしている。
すなわち、本実施形態では、推定手段であるPM量推定演算部42は、判定用静電容量差が判定用閾値以下であるとき、センサ再生終了後の一対の電極32,33間の静電容量Cpに基づき、PM量を演算する際のオフセット値を補正する(ゼロ点補正を行う)ように構成されている。
より具体的には、PM量推定演算部42は、センサ再生終了後の静電容量Cpから基準静電容量を減じた値Aに係数aを乗じた値をオフセット値Ofとして用い、下式
Cp’=Cp−Of=Cp−aA
但し、Cp’:補正後の静電容量
により実測した静電容量Cpの補正を行い、補正後の静電容量Cp’を用いてPM量の演算等を行うように構成される。なお、初期状態におけるオフセット値Ofは0とされる。
また、本実施形態では、再生手段であるセンサ再生制御部41は、補正後の静電容量Cp’を用いてセンサ再生の制御を行うように構成される。
異常判定部3については、センサ再生終了後の静電容量Cpの変化により異常を判定するものであるため、補正後の静電容量Cp’ではなく、補正前の値、すなわち実測した静電容量Cpを用いて異常判定を行うように構成される。
なお、静電容量Cpは排気ガスの温度により変化するので、排気ガスの温度で実測した静電容量Cpを補正した上で、異常判定やオフセット値の演算を行うようにしてもよい。
具体的には、排気ガスの温度Tによる補正係数をf(T)としたとき、センサ再生終了後の静電容量Cpを排気ガスの温度Tにより補正した値であるCp×f(T)と基準静電容量との差を判定用静電容量差として用い、センサ異常の判定を行うように異常判定部3を構成してもよい。
また、排気ガスの温度Tにより補正したCp×f(T)から基準静電容量を減じた値Aに係数aを乗じた値をオフセット値Ofとして用いるようにPM量推定演算部42を構成してもよい。補正係数f(T)は、例えば、排気ガスの温度Tで参照される補正係数マップを予めECU40に搭載しておき、当該補正係数マップを参照することで求めるようにすればよい。
本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態に係る診断装置1では、フィルタ部材31にPMが捕集されていないときの一対の電極32,33間の静電容量Cpを基準静電容量として記憶する基準静電容量記憶部2と、センサ再生終了後の一対の電極32,33間の静電容量Cpと基準静電容量とを比較することにより、センサ異常を判定する異常判定部3と、を備えている。
二個の電気抵抗型PMセンサの出力値を互いに比較する従来技術では、略同じ場所に同じPMセンサを二個設ける必要があるために高コストであった。
これに対して、本実施形態に係る診断装置1では、PMセンサ10が正常であれば、センサ再生終了後の静電容量Cpが初期状態での静電容量である基準静電容量と略等しくなることを利用し、センサ再生終了後の静電容量Cpと基準静電容量とを比較することにより、センサ異常を判定している。
そのため、PMセンサ10の診断のために同じ場所に複数のPMセンサ10を設ける必要がなくなり、低コストにPMセンサ10の診断を実現することが可能になる。
また、本実施形態に係るPMセンサ10では、判定用静電容量差が判定用閾値以下であるとき、センサ再生終了後の静電容量Cpに基づき、PM量を演算する際のオフセット値を補正しているため、より正確にPM量を推定することが可能になる。
また、本実施形態に係るPMセンサ10は、排気通路110に配置されて排気中の粒子状物質を捕集するセルを含むフィルタ部材31に、セルを挟んで対向配置されてコンデンサを形成する少なくとも一対の電極32,33を設け、一対の電極32,33間の静電容量Cpに基づいて排気中のPM量を推定する推定手段を備えた静電容量式のセンサからなる。
電極間の電気抵抗値に基づいてPM量を推定する電気抵抗型PMセンサでは、各電極がPMによって互いに繋がるまでの期間は電気抵抗値が変化を示さないため、排気ガス中のPM量をリアルタイムに推定できない課題がある。
これに対し、本実施形態のPMセンサ10は、感度の良好な電極32,33間の静電容量変化量に基づいてPM量を推定し、推定したPM量を順次積算することで、排気ガス中のPM量を演算するように構成されている。したがって、本実施形態のPMセンサ10によれば、エンジン100から排出される排気ガス中のPM量を高精度且つリアルタイムに推定することができる。
また、各電極にPMを付着させる電気抵抗型PMセンサでは、例えば、排気流量が多くなる運転状態でPMの一部が電極から離脱する可能性があり、PM量の推定精度を担保できない課題がある。これに対し、本実施形態のPMセンサ10は、排気ガス中のPMをフィルタ部材31で確実に捕集するように構成されている。したがって、本実施形態のPMセンサ10によれば、排気流量が多くなる運転状態においてもPM量の推定精度を効果的に確保することができる。
また、本実施形態のPMセンサ10では、センサ部30を収容したケース部材11を、その先端部を排気通路110内で排気流速が最も速い軸中心CL近傍まで突出させている。このケース部材11の先端側筒壁部には、ケース部材11内に排気ガスを取り込む導入口12が設けられている。また、ケース部材11の基端側筒壁部には、導入口12よりも開口面積を大きく形成した導出口13が設けられている。すなわち、本実施形態のPMセンサ10によれば、導入口12を排気流速が速い排気通路110の軸中心CL近傍に配置し、導出口13の開口面積を大きくしたことで、導入口12と導出口13との静圧差を大きく確保することが可能となり、センサ部30を通過する排気ガスの流れを効果的に促進させることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
例えば、PMセンサ10の具体的な構成は上記実施形態に限定されるものではなく、図4(A),(B)に示すように、積層タイプのセンサ部60を用いるようにしてもよい。
センサ部60は、上流側と下流側とを交互に目封止したセルを一方向に並列に配置した直方体状の複数のフィルタ層61と、平板状の導電性部材からなる複数枚の第1及び第2電極板62,63とを備え、第1及び第2電極板62,63をフィルタ層61を挟んで交互に積層して構成される。第1及び第2電極板62,63は、その長さ方向L及び幅方向Wの外形寸法がフィルタ層61と略同一に形成されている。
第1電極板62と第2電極板63とを対向配置し、これら電極板62,63間にフィルタ層61を挟持させることで、電極表面積Sを効果的に確保することが可能となり、検出可能な静電容量絶対値を高めることが可能になる。また、電極間距離dがセルピッチとなり均一化されることで、初期静電容量のバラツキを効果的に抑制することができる。
なお、セルに堆積したPMを燃焼除去する場合は、電極板62,63に電圧を直接印加するか、あるいは、フィルタ層61と電極板62,63との間に図示しないヒータ基板等を介設すればよい。
また、図5に示すように、導入口12と導出口13との位置を入れ替えて、ケース部材11内に導入される排気ガスの流れを逆向きにしてもよい。この場合は、フィルタ部材31をケース部材11内に反転させて収容すればよい。
1 診断装置
2 基準静電容量記憶部
3 異常判定部
10 PMセンサ(センサ)
40 ECU
41 センサ再生制御部(再生手段)
42 PM量推定演算部(推定手段)
100 エンジン(内燃機関)
110 排気通路

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に配置されて排気中に含まれる粒子状物質量を検出するセンサの診断装置であって、
    前記センサは、前記排気通路に配置されて排気中の粒子状物質を捕集するセルを含むフィルタ部材に、前記セルを挟んで対向配置されてコンデンサを形成する少なくとも一対の電極を設け、前記一対の電極間の静電容量に基づいて排気中の粒子状物質量を推定する推定手段と、前記セルに粒子状物質が所定量まで堆積すると、前記セルを加熱して当該堆積した粒子状物質を燃焼除去するセンサ再生を実行する再生手段と、を備えた静電容量式のセンサであり、
    前記フィルタ部材に粒子状物質が捕集されていないときの前記一対の電極間の静電容量を基準静電容量として記憶する基準静電容量記憶部と、
    前記センサ再生終了後の前記一対の電極間の静電容量と前記基準静電容量とを比較することにより、センサ異常を判定する異常判定部と、
    を備えたことを特徴とする診断装置。
  2. 内燃機関の排気通路に配置されて排気中に含まれる粒子状物質量を検出するセンサであって、
    前記排気通路に配置されて排気中の粒子状物質を捕集するセルを含むフィルタ部材に、前記セルを挟んで対向配置されてコンデンサを形成する少なくとも一対の電極を設け、前記一対の電極間の静電容量に基づいて排気中の粒子状物質量を推定する推定手段と、
    前記セルに粒子状物質が所定量まで堆積すると、前記セルを加熱して当該堆積した粒子状物質を燃焼除去するセンサ再生を実行する再生手段と、
    前記フィルタ部材に粒子状物質が捕集されていないときの前記一対の電極間の静電容量を基準静電容量として記憶する基準静電容量記憶部と、前記センサ再生終了後の前記一対の電極間の静電容量と前記基準静電容量とを比較することにより、センサ異常を判定する異常判定部と、を備えた診断装置と、
    を備えたことを特徴とするセンサ。
  3. 前記異常判定部は、前記センサ再生終了後の前記一対の電極間の静電容量と前記基準静電容量との差である判定用静電容量差が、予め設定した判定用閾値よりも大きくなったときに、センサ異常と判定するように構成され、
    前記推定手段は、前記判定用静電容量差が前記判定用閾値以下であるとき、前記センサ再生終了後の前記一対の電極間の静電容量に基づき、粒子状物質量を演算する際のオフセット値を補正するように構成される
    請求項2記載のセンサ。
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