JP2016099310A - 電場ベクトル検出方法及び電場ベクトル検出装置 - Google Patents

電場ベクトル検出方法及び電場ベクトル検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】信号処理を複雑化させることなくテラヘルツ波の電場ベクトルを高速かつ精度良く検出できる電場ベクトル検出方法及び電場ベクトル検出装置を提供する。
【解決手段】この電場ベクトル検出方法では、テラヘルツ波Tを検出するテラヘルツ波検出素子5として光学的等方媒質の(111)面を切り出した電気光学結晶を用い、超短パルス光であるプローブ光Laの偏光状態を偏光調整部12によって断面内に偏光分布を有するベクトルビームとし、ベクトルビームとなったプローブ光Laをテラヘルツ波検出素子5に入射してテラヘルツ波Tをプローブし、テラヘルツ波Tをプローブした後のプローブ光Laを二次元光検出器6で検出し、二次元光検出器6での検出結果に基づいてテラヘルツ波Tの電場ベクトルを検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、テラヘルツ波の電場ベクトルを検出する電場ベクトル検出方法及び電場ベクトル検出装置に関する。
テラヘルツ波の電場ベクトルを検出する手法は、大別して、(A)互いに直交する2つの軸(例えばX軸及びY軸)方向の成分をそれぞれ検出して合成する手法と、(B)電場ベクトルを直接検出する手法とが存在している。(A)の手法として、例えば非特許文献1では、テラヘルツ波を直交する2つの軸方向の偏光成分に分割し、これらの偏光成分を2つの検出系により検出した後、得られた2つの検出結果を合成してテラヘルツ波の電場ベクトルを検出している。
また、非特許文献2では、プローブ光の偏光状態を円偏光とし、テラヘルツ波検出用の電気光学結晶として光学的等方媒質の(111)面を切り出した(111)結晶を用いている。この手法では、テラヘルツ波をプローブした後のプローブ光を分割し、これらを2つの直交する軸方向のテラヘルツ波をそれぞれ計測するための2つの検出系により検出した後、得られた2つの検出結果を合成してテラヘルツ波の電場ベクトルを検出している。
また、(B)の手法として、例えば非特許文献3では、テラヘルツ波検出用の電気光学結晶を回転させたときのプローブ光の検出信号の変化に基づいてテラヘルツ波の電場ベクトルを検出している。また、非特許文献4では、テラヘルツ波検出用の電気光学結晶として光学的等方媒質の(111)面を切り出した(111)結晶を用いると共に、プローブ光の偏光を直線偏光のまま偏光方向を回転させている。そして、プローブ光の偏光方向の変化に伴う検出信号の変化からテラヘルツ波の電場ベクトルを検出している。
非特許文献5では、テラヘルツ波検出用の電気光学結晶として光学的等方媒質の(111)面を切り出した(111)結晶を用い、プローブ光の偏光を円偏光としてテラヘルツ波をプローブしている。そして、テラヘルツ波プローブ後のプローブ光を電気光学変調器によって変調し、変調信号の変化に基づいてテラヘルツ波の電場ベクトルを検出している。
M. B. Byrne, M. U. Shaukat, J. E. Cunningham, E. H. Linfield, and A.G. Davies, "Simultaneous measurement of orthogonal components of polarizationin a free-space propagating terahertz signal using electro-optic detection,"Appl. Phys. Lett. Vol. 98, p. 151104 (2011) N. C. J. van der Valk, W. A. M. van der Marel, and P. C. M. Planken,"Terahertz polarization imaging," Opt. Lett. Vol. 30, p. 2802 (2005) N. Yasumatsu and S. Watanabe, "Precise real-time polarizationmeasurement of terahertz electromagnetic waves by a spinning electro-opticsensor," Rev. Sci. Instrum. Vol. 83, p. 023104 (2012) N. Nemoto, T. Higuchi, N. Kanda, K. Konishi, and M. Kuwata-Gonokami,"Highly precise and accurate terahertz polarization measurements based onelectro-optic sampling with polarization modulation of probe pulse," Opt.Express vol. 22, p. 17915 (2014) N. Yasumatsu, A. Kasatani, K. Oguchi, and S. Watanabe, "High-speedterahertz time-domain polarimeter based on an electro-optic modulationtechnique," Appl. Phys. Express vol. 7, p. 092401 (2014)
上述した(A)の手法では、テラヘルツ波において直交する2方向の偏光成分、或いはテラヘルツ波をプローブした後のプローブ光において、互いに直交する2つの軸方向の成分を精度良く分割することが難しいという問題がある。また、それぞれの成分に対応して2つの検出系が必要となるため、光学系が複雑化するという問題もある。
一方、(B)の方法においても、非特許文献3,4の手法では、電気光学結晶或いはプローブ光の偏光方向の回転によって電気光学結晶が持つ残留複屈折の影響も変化するため、信号の歪みや検出効率の変化を補正する手段が必要となる。また、非特許文献5の手法では、得られる変調信号が2つの周波数成分の和となるので、信号波形が複雑な形状となるという問題がある。このため、2つの周波数成分の導出には、変調信号に対するフーリエ変換などが必要となり、信号処理が複雑化するおそれがあった。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、信号処理を複雑化させることなくテラヘルツ波の電場ベクトルを高速かつ精度良く検出できる電場ベクトル検出方法及び電場ベクトル検出装置を提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、一側面に係る電場ベクトル検出方法は、テラヘルツ波の電場ベクトルを検出する電場ベクトル検出方法であって、テラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出素子として光学的等方媒質の(111)面を切り出した電気光学結晶を用い、超短パルス光であるプローブ光の偏光状態を偏光調整部によって断面内に偏光分布を有するベクトルビームとするステップと、ベクトルビームとなったプローブ光をテラヘルツ波検出素子に入射してテラヘルツ波をプローブするステップと、テラヘルツ波をプローブした後のプローブ光を二次元光検出器で検出するステップと、二次元光検出器での検出結果に基づいてテラヘルツ波の電場ベクトルを検出するステップと、を備える。
この電場ベクトル検出方法では、光学的等方媒質の(111)面を切り出した電気光学結晶をテラヘルツ波検出素子として用い、超短パルス光であるプローブ光を断面内に偏光分布を有するベクトルビームとしてテラヘルツ波のプローブを行う。これにより、二次元光検出器で検出されたプローブ光の強度分布に基づいてテラヘルツ波の電場ベクトルを一意に決定できるので、テラヘルツ波の電場ベクトルを直接検出することが可能となる。また、二次元光検出器では、プローブ光を検出する際に機械的・電気的な変調が生じないので雑音が生じにくく、複雑な信号処理も不要となり、データ数も十分に取得できるので、テラヘルツ波の電場ベクトルを高速かつ精度良く検出できる。
また、ポンプ光の入射によってテラヘルツ波を発生させるテラヘルツ波発生素子を用い、超短パルス光をプローブ光とポンプ光とに分岐するステップと、テラヘルツ波発生素子に入射するポンプ光を光変調器で周期的に変調させるステップと、を更に備えていてもよい。この場合、テラヘルツ波がテラヘルツ波検出素子に入射したタイミングと、テラヘルツ波がテラヘルツ波検出素子に入射しないタイミングとの双方で、プローブ光の検出を行うことができる。これらの検出結果を規格化することで、テラヘルツ波によるプローブ光の変化分のみを検出できるので、テラヘルツ波の電場ベクトルを一層精度良く検出できる。
また、テラヘルツ波をプローブした後のプローブ光を、位相補償子及び検光子を通過させた後に二次元光検出器で検出してもよい。これにより、二次元光検出器で検出されるプローブ光の強度分布に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの振幅及び方向を検出できる。
また、位相補償子の高速軸又は低速軸と、検光子の透過軸とのなす角度を45°としてもよい。プローブ光の強度分布の変化は、テラヘルツ波の電場ベクトルの振幅の変化に応じて生じるが、上記構成によれば、二次元光検出器で検出されるプローブ光の強度分布の変化量がテラヘルツ波の電場ベクトルの方向及びテラヘルツ波検出素子の方位に依存しなくなる。
また、位相補償子として、λ/4波長板を用いてもよい。これにより、テラヘルツ波の電場ベクトルがゼロである場合に二次元光検出器で検出されるプローブ光の強度分布のコントラストが無くなるので、結果として大きなダイナミックレンジをとることができる。
また、テラヘルツ波検出素子に入射する前のプローブ光のビームプロファイル及びビーム径を光整形部によって整形するステップを更に備えていてもよい。これにより、プローブ光の波面のノイズや歪みを好適に除去できる。また、ビーム径の整形により、テラヘルツ波のプローブを精度良く実施できる。
また、光整形部としてスペイシャルフィルタを用いてもよい。この場合、簡単な構成でプローブ光の光整形を行うことができる。
また、プローブ光の偏光状態を偏光調整部によってラジアル偏光としてもよい。この場合、二次元光検出器で検出されたプローブ光の強度分布のコントラスト値に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの振幅を検出でき、コントラストが生じる軸の方向に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの方向を検出できる。
また、プローブ光の偏光状態を偏光調整部によってアジマス偏光としてもよい。この場合、二次元光検出器で検出されたプローブ光の強度分布のコントラスト値に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの振幅を検出でき、コントラストが生じる軸の方向に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの方向を検出できる。
また、プローブ光の偏光状態を偏光調整部によって光渦としてもよい。この場合、二次元光検出器で検出されたプローブ光の強度分布のコントラスト値に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの振幅を検出でき、コントラストが生じる軸の方向に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの方向を検出できる。
また、一側面に係る電場ベクトル検出装置は、テラヘルツ波の電場ベクトルを検出する電場ベクトル検出装置であって、超短パルス光であるプローブ光の偏光状態を断面内に偏光分布を有するベクトルビームとする偏光調整部と、光学的等方媒質の(111)面を切り出した電気光学結晶からなるテラヘルツ波検出素子と、テラヘルツ波をプローブした後のプローブ光を検出する二次元光検出器と、二次元光検出器での検出結果に基づいてテラヘルツ波の電場ベクトルを検出する電場ベクトル検出部と、を備える。
この電場ベクトル検出装置では、光学的等方媒質の(111)面を切り出した電気光学結晶をテラヘルツ波検出素子として用い、超短パルス光であるプローブ光を断面内に偏光分布を有するベクトルビームとしてテラヘルツ波のプローブを行う。これにより、二次元光検出器で検出されたプローブ光の強度分布に基づいてテラヘルツ波の電場ベクトルを一意に決定できるので、テラヘルツ波の電場ベクトルを直接検出することが可能となる。また、二次元光検出器では、プローブ光を検出する際に機械的・電気的な変調が生じないので雑音が生じにくく、複雑な信号処理も不要となり、データ数も十分に取得できるので、テラヘルツ波の電場ベクトルを高速かつ精度良く検出できる。
また、ポンプ光の入射によってテラヘルツ波を発生させるテラヘルツ波発生素子と、超短パルス光をプローブ光とポンプ光とに分岐する分岐部と、テラヘルツ波発生素子に入射するポンプ光を周期的に変調させる光変調器と、を更に備えていてもよい。この場合、テラヘルツ波がテラヘルツ波検出素子に入射したタイミングと、テラヘルツ波検出素子に入射しないタイミングとの双方で、プローブ光の検出を行うことができる。これらの検出結果を規格化することで、テラヘルツ波によるプローブ光の変化分のみを検出できるので、テラヘルツ波の電場ベクトルを一層精度良く検出できる。
また、テラヘルツ波をプローブした後のプローブ光が通過する位相補償子及び検光子を更に備えていてもよい。これにより、二次元光検出器で検出されるプローブ光の強度分布に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの振幅及び方向を検出できる。
また、位相補償子の高速軸又は低速軸と、検光子の透過軸とのなす角度とが45°となっていてもよい。プローブ光の強度分布の変化は、テラヘルツ波の電場ベクトルの振幅の変化に応じて生じるが、上記構成によれば、二次元光検出器で検出されるプローブ光の強度分布の変化量がテラヘルツ波の電場ベクトルの方向及びテラヘルツ波検出素子の方位に依存しなくなる。
また、位相補償子は、λ/4波長板であってもよい。これにより、テラヘルツ波の電場ベクトルがゼロである場合に二次元光検出器で検出されるプローブ光の強度分布のコントラストが無くなるので、結果として大きなダイナミックレンジをとることができる。
また、テラヘルツ波検出素子に入射する前のプローブ光のビームプロファイル及びビーム径を整形する光整形部を更に備えていてもよい。これにより、プローブ光の波面のノイズや歪みを好適に除去できる。また、ビーム径の整形により、テラヘルツ波のプローブを精度良く実施できる。
また、光整形部は、スペイシャルフィルタであってもよい。この場合、簡単な構成でプローブ光の光整形を行うことができる。
また、偏光調整部は、プローブ光の偏光状態をラジアル偏光とするものであってもよい。この場合、二次元光検出器で検出されたプローブ光の強度分布のコントラスト値に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの振幅を検出でき、コントラストが生じる軸の方向に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの方向を検出できる。
また、偏光調整部は、プローブ光の偏光状態をアジマス偏光とするものであってもよい。この場合、二次元光検出器で検出されたプローブ光の強度分布のコントラスト値に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの振幅を検出でき、コントラストが生じる軸の方向に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの方向を検出できる。
また、偏光調整部は、プローブ光の偏光状態を光渦とするものであってもよい。この場合、二次元光検出器で検出されたプローブ光の強度分布のコントラスト値に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの振幅を検出でき、コントラストが生じる軸の方向に基づいて、テラヘルツ波の電場ベクトルの方向を検出できる。
本発明の一側面によれば、信号処理を複雑化させることなくテラヘルツ波の電場ベクトルを高速かつ精度良く検出できる。
一側面に係る電場ベクトル検出装置を示す図である。 ベクトルビームを説明する図であり、(a)はラジアル偏光、(b)はアジマス偏光、(c)は光渦を示す。 テラヘルツ波検出素子におけるテラヘルツ波の電場ベクトルを示す図である。 テラヘルツ波の電場ベクトルとプローブ光の強度分布との関係を示す図であり、(a)〜(c)は、振幅が互いに異なるテラヘルツ波の電場ベクトルを示し、(d)〜(f)はこれらに対応するプローブ光の強度分布を示す。 テラヘルツ波の電場ベクトルとプローブ光の強度分布との関係を示す図であり、(a),(b)は方向が互いに異なるテラヘルツ波の電場ベクトルを示し、(c),(d)はこれらに対応するプローブ光の強度分布を示す。 一側面に係る電場ベクトル検出方法を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る電場ベクトル検出方法及び電場ベクトル検出装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、一側面に係る電場ベクトル検出装置を示す図である。同図に示すように、電場ベクトル検出装置1は、超短パルス光を出射する光源2と、光源2からの出射光Lをプローブ光Laとポンプ光Lbとに分岐するビームスプリッタ3と、ポンプ光Lbの入射によってテラヘルツ波Tを発生させるテラヘルツ波発生素子4と、テラヘルツ波発生素子4で発生したテラヘルツ波Tを検出するテラヘルツ波検出素子5と、テラヘルツ波Tをプローブした後のプローブ光Laを検出する二次元光検出器6と、プローブ光Laの検出結果に基づいてテラヘルツ波Tの電場ベクトルを解析する解析装置7とを備えている。
また、電場ベクトル検出装置1は、テラヘルツ波検出素子5にプローブ光Laを導光する第1の光路MAと、テラヘルツ波発生素子4にポンプ光Lbを導光する第2の光路MBと、テラヘルツ波Tをプローブした後のプローブ光Laを二次元光検出器6に導光する第3の光路MCとを備えている。
光源2は、フェムト秒パルスレーザである。光源2から出射する出射光Lは、例えば波長800nm、パルス幅100fs、繰り返し周波数100MHz、平均出力500mW、ビーム径2mmとなっている。光源2から出射した出射光Lは、ビームスプリッタ3によってプローブ光Laとポンプ光Lbとに二分され、プローブ光Laは第1の光路MAに導光され、ポンプ光Lbは第2の光路MBに導光される。
第1の光路MAには、テラヘルツ波検出素子5に入射する前のプローブ光Laのビームプロファイル及びビーム径を整形する光整形部11と、プローブ光Laの偏光状態を、断面内に偏光分布を有するベクトルビームとする偏光調整部12と、プローブ光Laを分岐する無偏光ビームスプリッタ19と、テラヘルツ波Tを検出するテラヘルツ波検出素子5とが配置されている。
光整形部11は、例えばスペイシャルフィルタ13によって構成されている。スペイシャルフィルタ13は、一対の凸レンズ14,14’と、凸レンズ14,14’間に配置されたピンホール15とを備えている。ビームスプリッタ3で分岐したプローブ光Laは、ミラー16を経て一方の凸レンズ14に導光され、集光される。
一方の凸レンズ14で集光されたプローブ光Laは、ピンホール15を通過することによって波面のノイズや歪みが除去され、他方の凸レンズ14’によって平行光化された状態で偏光調整部12に導光される。このとき、凸レンズ14及び凸レンズ14’の焦点距離を適切に選択することにより、偏光調整部12に向かうプローブ光Laのビーム径は、テラヘルツ波発生素子4で発生してテラヘルツ波検出素子5に入射するテラヘルツ波Tのビーム径以下となる。
偏光調整部12は、プローブ光Laの偏光状態を直線偏光とする偏光子17と、プローブ光Laの偏光状態を変換する偏光変換素子18とによって構成されている。偏光変換素子18は、プローブ光Laの偏光状態をベクトルビームとする変換素子であり、例えばラジアル偏光変換素子、アジマス偏光変換素子、及び光渦変換素子のいずれかを用いることができる。偏光変換素子18は、複屈折材料を用いたものであってもよく、液晶或いはフォトニック結晶を用いたものであってもよい。
ベクトルビームでは、直線偏光の向きがビーム断面内の位置によって異なる不均一な空間分布となっている。ラジアル偏光では、図2(a)に示すように、電場の方向が光軸を中心として放射状になっており、アジマス偏光では、図2(b)に示すように、電場の方向が光軸を中心として周方向を向いている。また、光渦(optical vertex beam)では、図2(c)を示すように、電場の方向が光軸の中心を向かずに渦状になっている。いずれの場合も、光軸の中心付近では直線偏光の向きが定まらない特異点となっており、計算上の強度はゼロとなる。したがって、ベクトルビームは、ビーム断面内において、ラゲールガウス関数で表される環状の強度分布を有している。
偏光調整部12に入射したプローブ光Laは、偏光子17によって所定の方向の直線偏光となるように調整された後、偏光変換素子18によってベクトルビームとなる。ベクトルビームとなったプローブ光Laは、無偏光ビームスプリッタ19により偏光状態を維持したまま二分される。二分されたプローブ光Laの一方は、テラヘルツ波検出素子5に導光される。
テラヘルツ波検出素子5は、例えば光学的等方媒質であるZnTeの(111)面を切り出した電気光学結晶によって構成されている。テラヘルツ波検出素子5の一方面5aは、テラヘルツ波Tが入射する入射面となっている。一方面5aには、テラヘルツ波Tを透過し、かつプローブ光Laを反射する反射コーティングが施されている。また、テラヘルツ波検出素子5の他方面5bは、プローブ光Laが入射する入射面となっている。他方面5bには、プローブ光Laの反射を抑制する反射防止コーティングが施されている。
図3は、テラヘルツ波検出素子におけるテラヘルツ波の電場ベクトルを示す図である。同図に示すように、テラヘルツ波Tの電場ベクトルEは、振幅|E|と、方位θとによって表される。方位θは、ZnTeの(111)面における<−211>方向を0°とし、これを基準として<0−11>方向を正方向としている。<−211>方向に対するテラヘルツ波Tの電場の傾きが2θである場合、複屈折は−θ方向に誘起される。テラヘルツ波Tの強さに応じて誘起される複屈折の大きさは、方向によらず一定となる。
テラヘルツ波検出素子5に入射したプローブ光Laは、入射したタイミングでのテラヘルツ波Tの電場によって変調を受ける。テラヘルツ波Tをプローブした後のプローブ光Laは、テラヘルツ波検出素子5の一方面5aで反射して無偏光ビームスプリッタ19に再び入射する。二分されたプローブ光Laの一方は、第3の光路MCに導光され、他方は戻り光となる。戻り光が光源2まで到達しないように、第2の光路MB上にアイソレータを配置しておいてもよい。
第2の光路MBには、ポンプ光Lbを周期的に変調する光変調器21と、ポンプ光Lbをプローブ光Laに対して時間的に遅延させる遅延ステージ22と、ポンプ光Lbの入射によってテラヘルツ波を発生させるテラヘルツ波発生素子4とが配置されている。
光変調器21は、例えば光チョッパである。光変調器21は、後述の二次元光検出器6による画像取得と同期して動作し、ポンプ光Lbを所定の変調周波数で時間的に変調する。遅延ステージ22は、例えばビームスプリッタ3で分岐したポンプ光Lbの光軸方向に往復動可能なステージ23と、ポンプ光Lbを折り返す一対のミラー24,24とを有している。遅延ステージ22を経たポンプ光Lbは、ミラー25によってテラヘルツ波発生素子4に導光される。
テラヘルツ波発生素子4は、例えばZeTeなどの非線形光学結晶、GaAsを用いた光スイッチなどのアンテナ素子、InAsなどの半導体、超伝導体などによって構成されている。これらの素子から発生するテラヘルツ波Tのパルスは、一般的には数ピコ秒程度である。テラヘルツ波発生素子4として非線形光学結晶を用いた場合、テラヘルツ波発生素子4にポンプ光Lbが入射すると、非線形光学効果によってテラヘルツ波Tに変換される。発生したテラヘルツ波Tは、テラヘルツ波検出素子5に入射する。
第3の光路MCには、位相補償子であるλ/4波長板31と、検光子32と、ビーム径調整部33とが配置されている。λ/4波長板31の高速軸又は低速軸と、検光子32の透過軸とのなす角度は45°となっている。ビーム径調整部33は、一対の凸レンズ34,35によって構成されている。テラヘルツ波Tをプローブした後のプローブ光Laは、λ/4波長板31及び検光子32を通過した後、ビーム径調整部33により、例えば二次元光検出器6の画素サイズに合わせて大径化された状態で二次元光検出器6に入射する。
二次元光検出器6は、例えばCCDカメラによって構成されている。二次元光検出器6は、第3の光路MCを経たプローブ光Laを検出し、検出結果を示す検出信号を解析装置7に出力する。二次元光検出器6としては、CCDカメラの他、例えばC−MOSカメラ、N−MOSイメージセンサ、フォトダイオードアレイ、光位置センサなどを用いることもできる。
解析装置7は、二次元光検出器6からの検出信号に基づいて、テラヘルツ波Tの電場ベクトルを検出する装置である。解析装置7は、物理的には、CPU、メモリ、通信インタフェイス等を備えたコンピュータシステムによって構成されている。
図4は、プローブ光の強度分布とテラヘルツ波の電場ベクトルとの関係を示す図である。図4(a)〜(c)では、電場ベクトルの振幅を0〜100で相対的に示すと共に、X軸方向を基準として反時計回りを正方向として電場ベクトルの方向を0°〜360°で示している。図4(a)〜(c)は、方向が同一で振幅が互いに異なるテラヘルツ波の電場ベクトルを示している。図4(a)は、振幅が30、方向30°の電場ベクトルとなっており、図4(b)は、振幅が50、方向30°の電場ベクトルとなっている。図4(c)は、振幅が100、方向30°の電場ベクトルとなっている。
図4(d)〜(f)は、図4(a)〜(c)で示した電場ベクトルに対応するプローブ光の強度分布を示している。図4(d)〜(f)に示す結果から、電場ベクトルの振幅の変化に伴ってプローブ光の強度分布が変化し、電場ベクトルの振幅に比例してプローブ光の強度分布のコントラスト値が高くなることが分かる。
また、図5は、図4と同様に、テラヘルツ波の電場ベクトルとプローブ光の強度分布との関係を示す図である。図5(a),(b)は、振幅が同一で方向が互いに異なるテラヘルツ波の電場ベクトルを示している。図5(a)は、振幅が100、方向30°の電場ベクトルとなっており、図5(b)は、振幅が100、方向120°の電場ベクトルとなっている。
図5(c),(d)は、図5(a),(b)で示した電場ベクトルに対応するプローブ光の強度分布を示している。図5(c),(d)に示す結果から、電場ベクトルの方向の変化に伴って、プローブ光の強度分布のコントラストが生じる軸の方向が変化することが分かる。例えば電場ベクトルが30°の方向から120°の方向へ90°変化する場合、プローブ光の強度分布のコントラストが生じる軸の方向は45°変化する。解析装置7は、二次元光検出器6からの検出信号を受け取ると、検出信号に基づいてプローブ光Laの強度分布のコントラスト値、及びコントラストが生じる軸の方向を解析する。そして、解析装置7は、解析したコントラスト値及びコントラストが生じる軸の方向に基づいて、テラヘルツ波Tの電場ベクトルを一意に決定する。
続いて、一側面に係る電場ベクトル検出方法について説明する。
図6は、一側面に係る電場ベクトル検出方法を示すフローチャートである。この電場ベクトル検出方法は、上述した電場ベクトル検出装置1を用いて実行される。
同図に示すように、この電場ベクトル検出方法では、まず、光源2によって超短パルス光である出射光Lが出射される(ステップS01:レーザ出射ステップ)。光源2から出射した出射光Lは、ビームスプリッタ3によってプローブ光Laとポンプ光Lbとに二分される。ポンプ光Lbは、光変調器21によって時間的に変調され(ステップS02:ポンプ光変調ステップ)、遅延ステージを通過することによって時間的に遅延させられる(ステップS03:遅延ステップ)。
遅延ステージ22を通過したポンプ光Lbは、テラヘルツ波発生素子4に入射し、テラヘルツ波Tを発生させる(ステップS04:テラヘルツ波発生ステップ)。テラヘルツ波発生素子4で発生したテラヘルツ波Tは、テラヘルツ波検出素子5に入射する(ステップS05:テラヘルツ波検出ステップ)。
一方、プローブ光Laは、プローブ光Laは、光整形部11に導光され、ビームプロファイル及びビーム径の整形がなされる(ステップS06:プローブ光整形ステップ)。プローブ光Laのビーム径は、テラヘルツ波発生素子4で発生してテラヘルツ波検出素子5に入射するテラヘルツ波Tのビーム径以下となるように小径化される。
光整形の後、プローブ光Laは、偏光調整部12に導光され、断面内に偏光分布を有するベクトルビームとなる(ステップS07:偏光状態調整ステップ)。ベクトルビームとなったプローブ光Laは、テラヘルツ波検出素子5に入射し、テラヘルツ波Tのプローブがなされる(ステップS08:テラヘルツ波プローブステップ)。このとき、プローブ光Laの偏光状態は、テラヘルツ波Tの電場ベクトルによって変化する。
プローブ後のプローブ光Laは、λ/4波長板31及び検光子32を通過した後、ビーム径調整部33によって二次元光検出器6の画素サイズに応じたビーム径に大径化され、二次元光検出器6によって検出される(ステップS09:プローブ光検出ステップ)。二次元光検出器6からの検出信号は、解析装置7に出力され、検出信号に含まれるプローブ光Laの強度分布のコントラスト値、及びコントラストが生じる軸の方向の解析により、テラヘルツ波Tの電場ベクトルの振幅及び方向が検出される(ステップS10:電場ベクトル検出ステップ)。
以上説明したように、電場ベクトル検出装置1では、光学的等方媒質の(111)面を切り出した電気光学結晶をテラヘルツ波検出素子5として用い、超短パルス光であるプローブ光Laを断面内に偏光分布を有するベクトルビームとしてテラヘルツ波Tのプローブが行われる。これにより、二次元光検出器6で検出されたプローブ光の強度分布に基づいてテラヘルツ波Tの電場ベクトルを一意に決定できるので、テラヘルツ波Tの電場ベクトルを直接検出することが可能となる。また、二次元光検出器6では、プローブ光Laを検出する際に機械的・電気的な変調が生じないので雑音が生じにくく、複雑な信号処理も不要となり、データ数も十分に取得できるので、テラヘルツ波Tの電場ベクトルを高速かつ精度良く検出できる。
また、電場ベクトル検出装置1は、テラヘルツ波発生素子4に入射するポンプ光Lbを、二次元光検出器6の画像取得のタイミングと同期するように光変調器21によって周期的に変調させている。これにより、テラヘルツ波Tがテラヘルツ波検出素子5に入射したタイミングと、テラヘルツ波Tがテラヘルツ波検出素子5に入射しないタイミングとの双方で、プローブ光Laの検出を行うことができる。これらの検出結果を規格化することで、テラヘルツ波Tによるプローブ光Laの変化分のみを検出できるので、テラヘルツ波Tの電場ベクトルを一層精度良く検出できる。
さらに、電場ベクトル検出装置1では、遅延ステージ22によってポンプ光Lbの遅延時間を掃引することで、テラヘルツ波検出素子5へのテラヘルツ波Tの入射のタイミングを変化させている。したがって、時間の経過に対するテラヘルツ波Tの電場ベクトルの変化を連続的に検出することが可能となり、偏光情報を含むテラヘルツ波Tの時間波形を検出することができる。
また、電場ベクトル検出装置1では、テラヘルツ波をプローブした後のプローブ光を、位相補償子としてのλ/4波長板31及び検光子32を通過させた後に二次元光検出器6で検出している。また、λ/4波長板31の高速軸又は低速軸と、検光子32の透過軸とのなす角度を45°としている。
これにより、二次元光検出器6で検出されるプローブ光Laの強度分布に基づいて、テラヘルツ波Tの電場ベクトルの振幅及び方向を検出できる。プローブ光Laの強度分布の変化は、テラヘルツ波Tの電場ベクトルの振幅の変化に応じて生じるが、当該構成によれば、二次元光検出器6で検出されるプローブ光Laの強度分布の変化量がテラヘルツ波Tの電場ベクトルの方向及びテラヘルツ波検出素子5の方位に依存しなくなる。同時に、テラヘルツ波Tの電場ベクトルがゼロである場合に二次元光検出器6で検出されるプローブ光Laの強度分布のコントラストが無くなるので、結果として大きなダイナミックレンジをとることができる。
また、電場ベクトル検出装置1では、プローブ光Laの偏光状態が偏光調整部12によってラジアル偏光、アジマス偏光、及び光渦といったベクトルビームに変換される。このようなベクトルビームをプローブ光Laとして用いることにより、二次元光検出器6で検出されたプローブ光の強度分布のコントラスト値に基づいて、テラヘルツ波Tの電場ベクトルの振幅を検出でき、コントラストが生じる軸の方向に基づいて、テラヘルツ波Tの電場ベクトルの方向を検出できる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。上記実施形態では、テラヘルツ波検出素子5として光学的等方媒質であるZnTeの(111)面を切り出した電気光学結晶を例示したが、電気光学結晶はGaPなどの他の光学的等方媒質の(111)面を切り出した結晶であってもよい。また、上記実施形態では、テラヘルツ波検出素子5の一方面5aでプローブ光Laを反射させる構成としているが、テラヘルツ波検出素子5の内部でテラヘルツ波Tとプローブ光Laとが同軸で透過する構成としてもよい。
1…電場ベクトル検出装置、3…ビームスプリッタ(分岐部)、4…テラヘルツ波発生素子、5…テラヘルツ波検出素子、6…二次元光検出器、7…解析装置(電場ベクトル検出部)、11…光整形部、12…偏光調整部、13…スペイシャルフィルタ、18…偏光変換素子、21…光変調器、31…λ/4波長板(位相補償子)、32…検光子、T…テラヘルツ波、La…プローブ光、Lb…ポンプ光。

Claims (20)

  1. テラヘルツ波の電場ベクトルを検出する電場ベクトル検出方法であって、
    テラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出素子として光学的等方媒質の(111)面を切り出した電気光学結晶を用い、
    超短パルス光であるプローブ光の偏光状態を偏光調整部によって断面内に偏光分布を有するベクトルビームとするステップと、
    前記ベクトルビームとなった前記プローブ光を前記テラヘルツ波検出素子に入射して前記テラヘルツ波をプローブするステップと、
    前記テラヘルツ波をプローブした後の前記プローブ光を二次元光検出器で検出するステップと、
    前記二次元光検出器での検出結果に基づいて前記テラヘルツ波の電場ベクトルを検出するステップと、を備える電場ベクトル検出方法。
  2. ポンプ光の入射によって前記テラヘルツ波を発生させるテラヘルツ波発生素子を用い、
    前記超短パルス光を前記プローブ光と前記ポンプ光とに分岐するステップと、
    前記テラヘルツ波発生素子に入射する前記ポンプ光を光変調器で周期的に変調させるステップと、を更に備える請求項1記載の電場ベクトル検出方法。
  3. 前記テラヘルツ波をプローブした後の前記プローブ光を、位相補償子及び検光子を通過させた後に前記二次元光検出器で検出する請求項1又は2記載の電場ベクトル検出方法。
  4. 前記位相補償子の高速軸又は低速軸と、前記検光子の透過軸とのなす角度を45°とする請求項3記載の電場ベクトル検出方法。
  5. 前記位相補償子として、λ/4波長板を用いる請求項3又は4記載の電場ベクトル検出方法。
  6. 前記テラヘルツ波検出素子に入射する前の前記プローブ光のビームプロファイル及びビーム径を光整形部によって整形するステップを更に備える請求項1〜5のいずれか一項記載の電場ベクトル検出方法。
  7. 前記光整形部としてスペイシャルフィルタを用いる請求項6記載の電場ベクトル検出方法。
  8. 前記プローブ光の偏光状態を前記偏光調整部によってラジアル偏光とする請求項1〜7のいずれか一項記載の電場ベクトル検出方法。
  9. 前記プローブ光の偏光状態を前記偏光調整部によってアジマス偏光とする請求項1〜7のいずれか一項記載の電場ベクトル検出方法。
  10. 前記プローブ光の偏光状態を前記偏光調整部によって光渦とする請求項1〜7のいずれか一項記載の電場ベクトル検出方法。
  11. テラヘルツ波の電場ベクトルを検出する電場ベクトル検出装置であって、
    超短パルス光であるプローブ光の偏光状態を断面内に偏光分布を有するベクトルビームとする偏光調整部と、
    光学的等方媒質の(111)面を切り出した電気光学結晶からなるテラヘルツ波検出素子と、
    前記テラヘルツ波をプローブした後の前記プローブ光を検出する二次元光検出器と、
    前記二次元光検出器での検出結果に基づいて前記テラヘルツ波の電場ベクトルを検出する電場ベクトル検出部と、を備える電場ベクトル検出装置。
  12. ポンプ光の入射によって前記テラヘルツ波を発生させるテラヘルツ波発生素子と、
    前記超短パルス光を前記プローブ光と前記ポンプ光とに分岐する分岐部と、
    前記テラヘルツ波発生素子に入射する前記ポンプ光を周期的に変調させる光変調器と、を更に備える請求項11記載の電場ベクトル検出装置。
  13. 前記テラヘルツ波をプローブした後の前記プローブ光が通過する位相補償子及び検光子を更に備える請求項11又は12記載の電場ベクトル検出装置。
  14. 前記位相補償子の高速軸又は低速軸と、前記検光子の透過軸とのなす角度とが45°となっている請求項13記載の電場ベクトル検出装置。
  15. 前記位相補償子は、λ/4波長板である請求項13又は14記載の電場ベクトル検出装置。
  16. 前記テラヘルツ波検出素子に入射する前の前記プローブ光のビームプロファイル及びビーム径を整形する光整形部を更に備える請求項11〜15のいずれか一項記載の電場ベクトル検出装置。
  17. 前記光整形部は、スペイシャルフィルタである請求項16記載の電場ベクトル検出装置。
  18. 前記偏光調整部は、前記プローブ光の偏光状態をラジアル偏光とする偏光変換素子を有している請求項11〜17のいずれか一項記載の電場ベクトル検出装置。
  19. 前記偏光調整部は、前記プローブ光の偏光状態をアジマス偏光とする偏光変換素子を有している請求項11〜17のいずれか一項記載の電場ベクトル検出装置。
  20. 前記偏光調整部は、前記プローブ光の偏光状態を光渦とする偏光変換素子を有している請求項11〜17のいずれか一項記載の電場ベクトル検出装置。
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