JP2017142152A - 計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定時間を短縮することができる計測装置を提供する。【解決手段】本発明の計測装置100は、光パルスを生成可能な光パルス生成部10と、光パルス生成部10にて生成された光パルスを第1の光パルスとしてのポンプ光L1と第2の光パルスとしてのプローブ光L2に分岐する光パルス分岐部20と、ポンプ光L1が照射されてテラヘルツ波を生成するテラヘルツ波発生部30と、測定対象の試料Sに照射されて透過又は反射したテラヘルツ波とプローブ光L2が照射されるテラヘルツ波検出部50と、光パルス分岐部20からテラヘルツ波検出部50までのプローブ光L2の光路長が変化するように構成される遅延光学系40と、を備え、遅延光学系40は、プローブ光L2と交差する方向を回転軸とする回転ミラー44と、回転ミラー44で反射したプローブ光L2の光路長を異ならせる複数の厚みを有する遅延部48と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、計測装置に関する。
近年、100GHz以上30THz以下の周波数を有する電磁波であるテラヘルツ波が注目されている。テラヘルツ波は、例えば、イメージング、分光計測等の各種計測、非破壊検査等に用いることができる。
例えば、テラヘルツ波を用いた計測装置として、テラヘルツ時間領域分光法(THz−Time Domain Spectroscopy、THz−TDS)を用いた計測装置が知られている。例えば、特許文献1に開示されたTHz−TDSを用いた計測装置では、まず、フェムト秒レーザーから出射された光パルスは、ビームスプリッターで2つの経路に分けられる。一方の光パルス(ポンプ光)は、LT−GaAs上にアンテナを形成した光伝導素子に照射され、テラヘルツ波を発生させる。発生したテラヘルツ波は対象物体に照射され、対象物体を透過したテラヘルツ波は検出用の光伝導素子に入射する。他方の光パルス(プローブ光)は、遅延手段を経て、検出用の光伝導素子に照射される。この他方の光パルスは、検出用の光伝導素子において対象物体を透過したテラヘルツ波を検出するときのゲート信号として用いられる。
このようなTHz−TDSを用いた計測装置において、対象物体をイメージングする際には、対象物体を透過したテラヘルツ波の時間波形が必要となる。時間波形の取得には、検出用の光伝導素子に入射するテラヘルツ波と光パルス(プローブ光)とに少しずつ異なる時間差をつける必要がある。例えば、特許文献1の計測装置では、ミラーをプローブ光の進行方向に沿って機械的に移動させる遅延手段を用いることで、プローブ光の光路長を可変にしてテラヘルツ波と光パルス(プローブ光)との間に時間差をつけている。
特開2010−156664号公報
しかしながら、特許文献1の計測装置では、上述したように、ミラーを機械的に移動させてプローブ光の光路長を変化させる。しかし、ミラーをプローブ光の進行方向に沿って機械的に移動させることでプローブ光の光路長を変化させると時間が掛かってしまい、測定時間が長くなってしまうという問題がある。特に、THz−TDSを用いたイメージングでは、一画素ごとの測定時間が長くなるため、その影響が大きいという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る計測装置は、光パルスを生成可能な光パルス生成部と、前記光パルス生成部にて生成された光パルスを第1の光パルスと第2の光パルスに分岐する光パルス分岐部と、前記第1の光パルスが照射されてテラヘルツ波を生成するテラヘルツ波発生部と、測定対象の試料に照射されて透過又は反射した前記テラヘルツ波と前記第2の光パルスが照射されるテラヘルツ波検出部と、前記光パルス分岐部から前記テラヘルツ波検出部までの前記第2の光パルスの光路長が変化するように構成される遅延光学系と、を備え、前記遅延光学系は、前記第2の光パルスと交差する方向を回転軸とする回転ミラーと、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスの光路長を異ならせる複数の厚みを有する遅延部と、を含む、ことを特徴とする。
本適用例によれば、回転ミラーを回転し、複数の厚みを有する遅延部に第2の光パルスを照射することにより、厚みの異なる遅延部で遅延した第2の光パルスは、回転ミラーと遅延部との距離が異なるため、第2の光パルスの光路長を変化させることができる。そのため、例えば遅延光学系がミラーを第2の光パルスの進行方向に沿って直線的に移動させて第2の光パルスの光路長を変化させる場合に比べて、ミラーを高速に回転させることができ、光路長を高速で変化させることができる。従って、このような計測装置では、測定時間の短縮を図ることができる。
[適用例2]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延光学系は、前記第2の光パルスを反射又は透過する偏光ビームスプリッターと、前記第2の光パルスが通過し、前記第2の光パルスに位相差πを生じさせる位相差板と、を含み、前記遅延部は、前記第2の光パルスを反射することが好ましい。
本適用例によれば、第2の光パルスが位相差板を通過することにより、位相差πを生じた後に、偏光ビームスプリッターで反射した第2の光パルスの偏光成分を変化させて偏光ビームスプリッターを透過させ、テラヘルツ波検出部に入射させることができる。そのため、厚みの異なる遅延部で反射し光路長が異なる第2の光パルスをテラヘルツ波検出部に入射させることができ、対象物体を計測することができる。
[適用例3]上記適用例に記載の計測装置において、前記位相差板は、前記回転ミラーに備えられていることが好ましい。
本適用例によれば、第2の光パルスが回転ミラーに備えられた位相差板を通過することにより、位相差πを生じた後に、偏光ビームスプリッターで反射した第2の光パルスの偏光成分を変化させて偏光ビームスプリッターを透過させ、光路長の異なる第2の光パルスをテラヘルツ波検出部に入射させることができる。
[適用例4]上記適用例に記載の計測装置において、前記位相差板は、前記遅延部に備えられていることが好ましい。
本適用例によれば、第2の光パルスが遅延部に備えられた位相差板を通過することにより、位相差πを生じた後に、偏光ビームスプリッターで反射した第2の光パルスの偏光成分を変化させて偏光ビームスプリッターを透過させ、光路長の異なる第2の光パルスをテラヘルツ波検出部に入射させることができる。
[適用例5]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延部は、一部が開口する円筒状であり、円筒の中心が前記回転ミラーの回転軸と一致していることが好ましい。
本適用例によれば、遅延部が円筒状で、円筒の中心が回転ミラーの回転軸と一致させることで、遅延光学系の小型化が図れ、遅延部で反射した第2の光パルスを回転ミラーにより偏光ビームスプリッター方向に正確に反射することができる。
[適用例6]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延光学系は、前記回転ミラーと前記遅延部との間に、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズを含む、ことが好ましい。
本適用例によれば、回転ミラーと遅延部との間に、コリメータレンズを配置することで、遅延部を階段状の形状とすることができ、遅延部の製造が容易となる。
[適用例7]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延光学系は、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズを含み、前記コリメータレンズと前記遅延部との間に、前記位相差板を備えていることが好ましい。
本適用例によれば、第2の光パルスがコリメータレンズと遅延部との間に配置された位相差板を通過することにより、位相差πを生じた後に、偏光ビームスプリッターで反射した第2の光パルスの偏光成分を変化させて偏光ビームスプリッターを透過させ、光路長の異なる第2の光パルスをテラヘルツ波検出部に入射させることができる。
[適用例8]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延部は、前記第2の光パルスを透過する透過部材と、前記透過部材の平坦部に設けられた反射膜と、を含む、ことが好ましい。
本適用例によれば、回転ミラーで反射された第2の光パルスが、厚みが異なる透過部材を透過し、反射膜で反射され、再び回転ミラーに戻るまでの時間は、透過部材の厚みに比例し変化するため、第2の光パルスの光路長を変化させることができる。
[適用例9]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延光学系は、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスの軸をずらす楕円ミラーを含む、ことが好ましい。
本適用例によれば、回転ミラーを回転して反射した第2の光パルスを楕円ミラーに照射することにより、第2の光パルスの軸をずらし、正確に遅延部へ照射することができる。そのため、第2の光パルスの光路長を変化させることができる。
[適用例10]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延光学系は、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズと、前記コリメータレンズを通過した前記第2の光パルスを集光する集光レンズと、を含み、前記コリメータレンズと前記集光レンズとの間に前記遅延部を配置し、前記遅延部は、前記第2の光パルスを透過する透過部材であることが好ましい。
本適用例によれば、コリメータレンズを透過した第2の光パルスは、厚みの異なる遅延部を透過することで、遅延部の厚みに比例し透過時間が変化するため、光路長の変化した第2の光パルスをテラヘルツ波検出部へ入射させることができる。
[適用例11]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延光学系は、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスの軸をずらす2つの楕円ミラーを含み、2つの前記楕円ミラーの間に、前記遅延部を配置し、前記遅延部は、前記第2の光パルスを透過する透過部材であることが好ましい。
本適用例によれば、楕円ミラーで反射した第2の光パルスは、厚みの異なる遅延部を透過することで、遅延部の厚みに比例し透過時間が変化するため、光路長の変化した第2の光パルスをテラヘルツ波検出部へ入射させることができる。
[適用例12]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延光学系は、2つの前記回転ミラーと、2つの前記回転ミラーの間に、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズと、前記遅延部と、前記コリメータレンズを通過した前記第2の光パルスを集光する集光レンズと、を含み、前記コリメータレンズと前記集光レンズとの間に前記遅延部を配置し、前記遅延部は、前記第2の光パルスを透過する透過部材であることが好ましい。
本適用例によれば、コリメータレンズを透過した第2の光パルスは、厚みの異なる遅延部を透過することで、遅延部の厚みに比例し透過時間が変化するため、光路長の変化した第2の光パルスをテラヘルツ波検出部へ入射させることができる。
[適用例13]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延部は、前記第2の光パルスが交差する面に、反射防止膜が設けられていることが好ましい。
本適用例によれば、遅延部の第2の光パルスが交差する面に、反射防止膜が設けられているため、コリメータレンズを透過した第2の光パルスの反射ロスや遅延部を透過した第2の光パルスの反射ロスを低減することができる。
[適用例14]上記適用例に記載の計測装置において、前記遅延光学系は、2つの前記回転ミラーと、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスの軸をずらす2つの楕円ミラーと、を含み、2つの前記楕円ミラーの間に前記遅延部を配置し、前記遅延部は、前記第2の光パルスを透過する透過部材であることが好ましい。
本適用例によれば、楕円ミラーで反射した第2の光パルスは、厚みの異なる遅延部を透過することで、遅延部の厚みに比例し透過時間が変化するため、光路長の変化した第2の光パルスをテラヘルツ波検出部へ入射させることができる。
[適用例15]上記適用例に記載の計測装置において、2つの前記回転ミラーは、同期していることが好ましい。
本適用例によれば、2つの回転ミラーが同期しているので、光路長の変化した第2の光パルスを正確にテラヘルツ波検出部へ入射させることができる。
本発明の第1実施形態に係る計測装置の構成を模式的に示す図。 本実施形態に係る計測装置のテラヘルツ波発生部を模式的に示す平面図。 図1の遅延光学系の構成を模式的に示す図。 本実施形態に係る計測装置のテラヘルツ波検出部を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る計測装置のテラヘルツ波時間波形の取得方法の説明図。 本発明の第2実施形態に係る計測装置の遅延光学系の構成を模式的に示す図。 本発明の第3実施形態に係る計測装置の遅延光学系の構成を模式的に示す図。 本発明の第4実施形態に係る計測装置の遅延光学系の構成を模式的に示す図。 本発明の第5実施形態に係る計測装置の遅延光学系の構成を模式的に示す図。 本発明の第6実施形態に係る計測装置の遅延光学系の構成を模式的に示す図。 本発明の第7実施形態に係る計測装置の遅延光学系の構成を模式的に示す図。 本発明の第8実施形態に係る計測装置の構成を模式的に示す図。 本発明の第9実施形態に係る計測装置の構成を模式的に示す図。 本発明の第10実施形態に係る計測装置の構成を模式的に示す図。 本発明の第11実施形態に係る計測装置の遅延光学系の構成を模式的に示す図。 本発明の第12実施形態に係る計測装置の構成を模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
<第1実施形態>
(計測装置)
先ず、本発明の第1実施形態に係る計測装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る計測装置100の構成を模式的に示す図である。
計測装置100では、テラヘルツ時間領域分光法(THz−TDS)を用いて、計測を行う。テラヘルツ時間領域分光法とは、テラヘルツ波を試料Sに入射させ、試料Sを透過又は反射した後のテラヘルツ波の波形を時間分解計測し、その波形をフーリエ変換することにより周波数ごとの振幅と位相を得るという分光法である。ここで、テラヘルツ波とは、周波数が100GHz以上30THz以下の電磁波、特に300GHz以上10THz以下の電磁波をいう。
計測装置100は、図1に示すように、光パルス生成部10と、光パルス分岐部20と、テラヘルツ波発生部30と、遅延光学系40と、テラヘルツ波検出部50と、を含む。計測装置100は、さらに、ミラー60,62,64,66,68,69,70,72を含む。
光パルス生成部10は、複数の異なる波長の光パルス(レーザー光)を生成することができる。光パルス生成部10は、波長の異なる光パルスを所定の時間間隔で、順次、射出する。ここで、光パルスとは、短時間に急峻に強度が変化する光をいう。光パルス生成部10で生成された光パルスのパルス幅は、例えば、1fs(フェムト秒)以上800fs以下である。光パルス生成部10から射出された光パルスは、光パルス分岐部20に入射する。なお、光パルス生成部10として、チタンサファイアレーザーやファイバーレーザー等が用いられる。
光パルス分岐部(ビームスプリッター)20は、光パルス生成部10にて生成された光パルスを第1の光パルスとしてのポンプ光L1と第2の光パルスとしてのプローブ光L2に分岐する。すなわち、光パルス生成部10にて生成された光パルスは、光パルス分岐部20によって、ポンプ光L1とプローブ光L2とに分割される。図示の例では、光パルス分岐部20は、光パルス生成部10から射出された光パルスの一部を反射させてポンプ光L1とし、光パルス生成部10から射出された光パルスの一部を透過してプローブ光L2とする。
テラヘルツ波発生部30は、光パルス分岐部20で分岐されたポンプ光L1が照射されてテラヘルツ波を生成する。図示の例では、光パルス分岐部20で分岐されたポンプ光L1は、ミラー60で反射されて、テラヘルツ波発生部30に入射する。テラヘルツ波発生部30は、例えば、光伝導アンテナ(Photo Conductive Antenna、PCA)である。図2は、テラヘルツ波発生部30を模式的に示す平面図である。テラヘルツ波発生部30は、図2の例では、ダイポール型の光伝導アンテナである。
テラヘルツ波発生部30は、基板32と、基板32上に設けられた1対の電極36,38と、を有している。基板32は、例えば、半絶縁性GaAs(SI−GaAs)基板と、SI−GaAs基板上に設けられている低温成長GaAs(LT−GaAs)層と、を有している。1対の電極36,38は、ギャップ34を介して対向配置されている。1対の電極36,38間の距離は適宜設定されるが、例えば、1μm以上10μm以下である。電極36,38の材質は、例えば、Auである。
テラヘルツ波発生部30では、ギャップ34にポンプ光L1が照射されることにより、自由電子が励起される。そして、この自由電子を電極36,38間に電圧を印加することによって加速させる。これにより、テラヘルツ波が発生する。
ミラー62,64は、図1に示すように、テラヘルツ波発生部30で発生したテラヘルツ波を、試料Sに導くための光学素子である。ミラー62,64は、例えば、楕円面ミラー、放物面ミラー等である。
ミラー66,68は、試料Sに照射されて透過したテラヘルツ波を、テラヘルツ波検出部50に導くための光学素子である。ミラー66,68は、例えば、楕円面ミラー、放物面ミラー等である。
遅延光学系40は、光パルス分岐部20からテラヘルツ波検出部50までのプローブ光L2の光路長が変化するように構成されている。遅延光学系40では、プローブ光L2の光路長を変化させることにより、プローブ光L2に光学的な時間遅延を生じさせ、プローブ光L2がテラヘルツ波検出部50に入射するタイミングを制御する。
図3は、図1の遅延光学系40の構成を模式的に示す図である。
遅延光学系40は、図3に示すように、偏光ビームスプリッター42と、回転ミラー44と、位相差板46と、遅延部48と、を含む光学系である。位相差板46は、回転ミラー44に配置されている。
偏光ビームスプリッター42は、プローブ光L2の一部は反射し、一部は透過して、偏光成分を分離するものであり、プローブ光L2の例えば水平方向の偏光を反射し、垂直方向の偏光を透過する。従って、入射したプローブ光L2の一部を反射し、回転ミラー44へ照射する。
回転ミラー44は、偏光ビームスプリッター42で反射したプローブ光L2が進行する方向に沿った中心軸C1と中心軸C1と直交する中心軸C2との交点を回転軸としている。回転ミラー44は、トルクモーター等で回転軸周りを回転する。そのため、回転ミラー44を高速で回転させることができる。従って、例えば遅延光学系がミラーをプローブ光L2の進行方向に沿ってステッピングモーター等で直線的に移動させる場合に比べて、回転ミラー44を高速に回転させることができるので、光路長を高速で変化させることができる。
遅延部48は、一部が開口する円筒状であり、円筒の中心が回転ミラー44の回転軸と一致しており、回転ミラー44で反射されたプローブ光L2が照射される。また、遅延部48は、回転ミラー44の回転軸方向に厚みが異なる複数の厚みを有しており、プローブ光L2が照射される側に反射面が施されている。回転ミラー44を回転することで、回転軸と遅延部48との距離を変化させることができるため、プローブ光L2の光路長を異ならせることができる。具体的には、回転ミラー44を回転することで、厚みt3の遅延部48に照射されていたプローブ光L2(破線で示す)を厚みの薄い厚みt1の遅延部48に照射することで、プローブ光L2の光路長を異ならせることができる。なお、本実施形態の回転ミラー44は円筒状であるため、遅延光学系40の小型化が図れる。
位相差板46は、回転ミラー44の偏光ビームスプリッター42で反射したプローブ光L2が照射する側に配置されている。偏光ビームスプリッター42で反射したプローブ光L2が位相差板46を通過することにより、位相差πを生じさせることができる。また、例えば水平方向の偏光成分を垂直方向の偏光成分に変化させることができる。そのため、遅延部48で反射し光路長が変化したプローブ光L2は、位相差板46を通過することで垂直方向の偏光成分となるため、偏光ビームスプリッター42を透過し、テラヘルツ波検出部50に入射される。
なお、本実施形態では、4つの厚みt1、t2、t3、t4を有する遅延部48を一例として説明したが、これに限定されることはなく、2つ以上の厚みを有していればよく、プローブ光L2の光路長の差を変化させることができればよい。
ミラー69,70,72は、遅延光学系40で遅延されたプローブ光L2をテラヘルツ波検出部50に導くための光学素子である。
テラヘルツ波検出部50は、測定対象の試料Sに照射されて透過したテラヘルツ波とプローブ光L2が照射される。テラヘルツ波検出部50は、例えば、光伝導アンテナである。図4は、テラヘルツ波検出部50を模式的に示す平面図である。テラヘルツ波検出部50は、図4の例では、ダイポール型の光伝導アンテナである。
テラヘルツ波検出部50は、基板52と、基板52上に設けられた、1対の電極56,58と、を有している。基板52は、例えば、半絶縁性GaAs(Si−GaAs)基板と、Si−GaAs基板上に設けられている低温成長GaAs(LT−GaAs)層と、を有している。1対の電極56,58は、ギャップ54を介して対向配置されている。1対の電極56,58間の距離は適宜設定されるが、例えば、1μm以上10μm以下である。電極56,58の材質は、例えば、Auである。
テラヘルツ波検出部50では、基板52の表面(電極56,58が形成された面)側からギャップ54に試料Sを透過したテラヘルツ波が照射され、かつ、基板52の裏面側からギャップ54にプローブ光L2が照射される。プローブ光L2によって基板52中に発生したキャリアはテラヘルツ波に伴う振動電場で加速されるため、テラヘルツ波の振動電場に比例した電流が流れる。すなわち、テラヘルツ波検出部50では、電極56,58間に、テラヘルツ波とプローブ光L2とが同時に照射されると、照射されたテラヘルツ波の強度(振動電場)に応じた電流が電極56,58に流れる。この電流を電極56,58に接続された電流計で計測することより、テラヘルツ波の振動電場の強度を計測することができる。
なお、上述のテラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部50は、光伝導アンテナ(PCA)に限定されない。例えば、テラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部50は、非線形光学結晶を用いた方式であってもよい。
(計測装置の動作)
次に、計測装置100の動作について説明する。図5は、計測装置100におけるテラヘルツ波(信号光)の時間波形の取得方法を説明するための図である。
光パルス生成部10から射出された光パルスは、光パルス分岐部20によってポンプ光L1とプローブ光L2とに分割される。ポンプ光L1は、ミラー60を介して、テラヘルツ波発生部30を照射する。これにより、テラヘルツ波発生部30からテラヘルツ波が発生する。テラヘルツ波発生部30で発生したテラヘルツ波は、ミラー62,64を介して試料Sを照射する。そして、試料Sを透過したテラヘルツ波は、ミラー66,68を介してテラヘルツ波検出部50を照射する。
一方、光パルス分岐部20で分割されたプローブ光L2は、遅延光学系40に入射する。遅延光学系40において、プローブ光L2は光路長が与えられ、ポンプ光L1との間に光学的な時間遅延が生じる。遅延光学系40から射出されたプローブ光L2は、ミラー69,70,72を介してテラヘルツ波検出部50を照射する。これにより、テラヘルツ波検出部50では、ポンプ光L1とプローブ光L2との光路差に応じた遅延時間でテラヘルツ波を検出することができる。
テラヘルツ波検出部50では、上述したように、ポンプ光L1とプローブ光L2との光路差に応じた遅延時間でテラヘルツ波を検出するため、図5に示すように、テラヘルツ波の異なる位置(位相)において、テラヘルツ波の強度(振動電場)に応じた信号(電流)を取得することができる。この信号をプロットすることで、テラヘルツ波の時間経過が記録され、横軸がプローブ光L2の時間、縦軸が信号強度(電流値)で示されるテラヘルツ波の時間波形が得られる。
また、試料Sを支持するステージ(図示せず)を移動させることで、試料Sにおけるテラヘルツ波の照射領域を変更し、当該領域ごとにテラヘルツ波の時間波形を取得することにより、試料Sのイメージングを行うことができる。
なお、上述したように、光パルス生成部10から射出される光パルスの波長は変化するため、ポンプ光L1の波長も変化する。すなわち、テラヘルツ波発生部30に照射されるポンプ光L1の波長は変化する。次式は、PCA理論式である。
Figure 2017142152
ここで、ETHzはテラヘルツの電磁波を表し、Jはフェムト秒レーザーを照射したときに流れる電流である。また、μ0は真空中の透磁率であり、Rは反射率であり、qは電気素量であり、μeは電子の磁気モーメントであり、Ebiasは印加バイアスであり、hはプランク定数であり、νは振動数(c/λ)であり、τcはキャリア寿命であり、τpは励起光パルス幅であり、Lgapはギャップ長であり、wgapはギャップ幅である。
上記式において、波長依存性を持つのは反射率Rと振動数νである。反射率が波長による変化が小さいと仮定すれば、PCAで発生するテラヘルツ波電磁波強度は波長に依存する。
従って、計測装置100では、上述した手法で得られたテラヘルツ波の時間波形の強度を、例えばポンプ光L1の波長に対するPCAで発生するテラヘルツ波の強度分布で補正する。ここで、ポンプ光L1の波長に対するPCAで発生するテラヘルツ波の強度分布は、試料Sがない状態でポンプ光L1の波長を変化させて、PCAで発生するテラヘルツ波を測定することで求めることができる。なお、上記のPCA理論式を用いて、テラヘルツ波の時間波形の強度を補正してもよい。
計測装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
計測装置100では、光パルス生成部10で光パルスを生成し、遅延光学系40が光パルス分岐部20からテラヘルツ波検出部50までの第2の光パルスとしてのプローブ光L2の光路長を変化させる。そのため、計測装置100では、プローブ光L2の光路長の変更を回転ミラー44を回転し、回転ミラー44との距離が異なる複数の厚みを有する遅延部48に反射させるため、ミラーをプローブ光L2の進行方向に沿って直線的に移動させる場合に比べて、ミラーを高速に回転させることができ、光路長を高速で変化させることができ、測定時間の短縮を図ることができる。よって、例えば、計測装置100において、THz−TDSを用いたイメージングを行う場合でも、トータルの測定時間を短くすることができる。
計測装置100では、遅延光学系40は、偏光ビームスプリッター42と、位相差板46と、を含む。これにより、遅延光学系40では、プローブ光L2が位相差板46を通過することにより、位相差πを生じた後に、偏光ビームスプリッター42で反射したプローブ光L2の偏光成分を変化させて偏光ビームスプリッター42を透過させ、テラヘルツ波検出部50に入射させることができる。そのため、厚みの異なる遅延部48で反射し光路長が異なるプローブ光L2をテラヘルツ波検出部50に入射させることができ、試料Sを計測することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る計測装置100aについて、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る計測装置100aの遅延光学系40aの構成を模式的に示す図である。
以下、第2実施形態に係る計測装置100aについて、前述した第1実施形態の計測装置100との相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100aの遅延光学系40aは、図6に示すように、偏光ビームスプリッター42と、回転ミラー44aと、遅延部48aと、を含む光学系で、第1実施形態の計測装置100と同様の構成であるが、位相差板46aの配置が異なる。
位相差板46aは、遅延部48aの内周部(回転ミラー44a側の面)に遅延部48aの外縁に沿って配置されている。
このような構成とすることで、偏光ビームスプリッター42で反射したプローブ光L2が、遅延部48aに配置された位相差板46aを通過することにより、位相差πを生じた後に、プローブ光L2の偏光成分が変化し、偏光ビームスプリッター42を透過させることができる。そのため、回転ミラー44aとの距離が異なる複数の厚みを有する遅延部48aに反射させ、光路長が変化したプローブ光L2をテラヘルツ波検出部50に入射させることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る計測装置100bについて、図7を参照して説明する。
図7は、本発明の第3実施形態に係る計測装置100bの遅延光学系40bの構成を模式的に示す図である。
以下、第3実施形態に係る計測装置100bについて、前述した第1実施形態の計測装置100との相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100bの遅延光学系40bは、図7に示すように、回転ミラー44と遅延部48bとの間に、第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズ80を含む光学系で、遅延部48bの形状が第1実施形態の遅延部48と異なる。
遅延部48bの形状は、コリメータレンズ80を透過してプローブ光L2が照射される面が階段状に厚みが異なり、反対面は平坦である。そのため、遅延部48bの製造が容易である。また、プローブ光L2が照射される側に反射面が施されている。
このような構成とすることで、回転ミラー44を回転することで、反射方向が変化したプローブ光L2をコリメータレンズ80で平行光として遅延部48bに照射することができる。そのため、回転ミラー44を回転し、コリメータレンズ80との距離が異なる複数の厚みを有する遅延部48bにそれぞれ照射することで、プローブ光L2の光路長を異ならせることができる。具体的には、厚みt1の遅延部48bに照射されていたプローブ光L2を、回転ミラー44を回転し、厚みt2の遅延部48bに照射することで、プローブ光L2の光路長を異ならせることができる。
なお、本実施形態では、5つの厚みt1,t2,t3,t4,t5を有する遅延部48bを一例として説明したが、これに限定されることはなく、2つ以上の厚みを有していればよく、プローブ光L2の光路長の差を変化させることができればよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る計測装置100cについて、図8を参照して説明する。
図8は、本発明の第4実施形態に係る計測装置100cの遅延光学系40cの構成を模式的に示す図である。
以下、第4実施形態に係る計測装置100cについて、前述した第1実施形態の計測装置100との相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100cの遅延光学系40cは、図8に示すように、回転ミラー44cと遅延部48cとの間に、第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズ80を含む光学系で、遅延部48cの形状が第1実施形態の遅延部48と異なり、位相差板46cの位置も異なる。
遅延部48cの形状は、コリメータレンズ80を透過してプローブ光L2が照射される面が階段状に厚みが異なり、反対面は平坦である。また、プローブ光L2が照射される側に反射面が施されている。位相差板46cは、遅延部48cの反射面が施された階段状に厚みが異なる面に配置されている。
このような構成とすることで、プローブ光L2が遅延部48cに備えられた位相差板46cを通過することにより、位相差πを生じた後に、偏光ビームスプリッター42で反射した第2の光パルスの偏光成分を変化させることができるため、厚みの異なる遅延部48cで反射したプローブ光L2は偏光ビームスプリッター42を透過させることができる。そのため、回転ミラー44cを回転することで、厚みの異なる遅延部48cに反射させて、光路長の異なる第2の光パルスをテラヘルツ波検出部50に入射させることができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る計測装置100dについて、図9を参照して説明する。
図9は、本発明の第5実施形態に係る計測装置100dの遅延光学系40dの構成を模式的に示す図である。
以下、第5実施形態に係る計測装置100dについて、前述した第1実施形態の計測装置100との相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100dの遅延光学系40dは、図9に示すように、回転ミラー44dと遅延部48dとの間に、第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズ80を含む光学系で、遅延部48dの形状が第1実施形態の遅延部48と異なり、位相差板46dの位置も異なる。
遅延部48dの形状は、コリメータレンズ80を透過してプローブ光L2が照射される面が階段状に厚みが異なり、反対面は平坦である。また、プローブ光L2が照射される側に反射面が施されている。なお、位相差板46dは、コリメータレンズ80と遅延部48dとの間に配置されている。
このような構成とすることで、プローブ光L2がコリメータレンズ80と遅延部48dとの間に配置された位相差板46dを通過することにより、位相差πを生じた後に、偏光ビームスプリッター42で反射した第2の光パルスの偏光成分を変化させることができるため、厚みの異なる遅延部48dで反射したプローブ光L2は偏光ビームスプリッター42を透過させることができる。そのため、回転ミラー44dを回転することで、厚みの異なる遅延部48dに反射させて、光路長の異なる第2の光パルスをテラヘルツ波検出部50に入射させることができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る計測装置100eについて、図10を参照して説明する。
図10は、本発明の第6実施形態に係る計測装置100eの遅延光学系40eの構成を模式的に示す図である。
以下、第6実施形態に係る計測装置100eについて、前述した第1実施形態の計測装置100との相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100eの遅延光学系40eは、図10に示すように、回転ミラー44と遅延部48eとの間に、第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズ80を含む光学系で、遅延部48eが第1実施形態の遅延部48と異なる。
遅延部48eは、コリメータレンズ80を透過してプローブ光L2が照射される面が階段状に厚みが異なり、反対面は平坦であり、プローブ光L2が透過するシリコン等の透過部材82と、透過部材82の平坦部に配置された反射膜84と、で構成されている。なお、透過部材82の構成材料としては、1THzでの屈折率が3.6であるシリコン以外に、屈折率3.5のガリウムヒ素(GaAs)、屈折率2.5の水晶(SiO2)、屈折率1.52のシクロオレフィンポリマー(COP)、屈折率1.46のポリエチレン面転(TPX)、屈折率1.54のポリエチレン(PE)、および屈折率1.43のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が好ましい。
このような構成とすることで、回転ミラー44で反射されたプローブ光L2は、コリメータレンズ80を透過して平行光となり、厚みが異なる透過部材82を透過し、反射膜84で反射され、再び透過部材82を透過して、コリメータレンズ80を透過し回転ミラー44に戻る。この時間は、透過部材82の厚みに比例し変化する。具体的には、厚みの薄い透過部材82では速く、厚みの厚い透過部材82では遅くなる。そのため、回転ミラー44を回転し、厚みの異なる透過部材82を透過させることで、第2の光パルスの光路長を変化させることができる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係る計測装置100fについて、図11を参照して説明する。
図11は、本発明の第7実施形態に係る計測装置100fの遅延光学系40fの構成を模式的に示す図である。
以下、第7実施形態に係る計測装置100fについて、前述した第1実施形態の計測装置100との相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100fの遅延光学系40fは、図11に示すように、回転ミラー44で反射したプローブ光L2の軸をずらす楕円ミラー86を含む光学系で、遅延部48fの形状が第1実施形態の遅延部48と異なる。
遅延部48fの形状は、楕円ミラー86で反射したプローブ光L2が照射される面が階段状に厚みが異なり、反対面は平坦である。また、楕円ミラー86で反射したプローブ光L2が照射される側に反射面が施されている。
このような構成とすることで、回転ミラー44を回転して反射したプローブ光L2を楕円ミラー86に照射することにより、プローブ光L2の軸をずらし、プローブ光L2を異なる厚みを有する遅延部48fへ照射することができる。そのため、プローブ光L2の光路長を変化させることができる。そのため、回転ミラー44を回転することで、厚みの異なる遅延部48fに反射させて、光路長の異なる第2の光パルスをテラヘルツ波検出部50に入射させることができる。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態に係る計測装置100gについて、図12を参照して説明する。
図12は、本発明の第8実施形態に係る計測装置100gの構成を模式的に示す図である。
以下、第8実施形態に係る計測装置100gについて、前述した第1実施形態の計測装置100との相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100gの遅延光学系40gは、図12に示すように、偏光ビームスプリッター42と位相差板46とが無く、プローブ光L2を平行光とするコリメータレンズ81gと、遅延部48gを透過したプローブ光L2を集光する集光レンズ80gと、を含む光学系で、遅延部48gが第1実施形態の遅延部48と異なる。また、集光レンズ80gを透過したプローブ光L2は、ミラー等を介さず直接テラヘルツ波検出部50に入射される。
遅延部48gの形状は、コリメータレンズ81gを透過してプローブ光L2が照射される面が階段状に厚みが異なり、反対面は平坦であり、プローブ光L2が透過するシリコン等の透過部材で構成されている。また、遅延部48gは、コリメータレンズ81gと集光レンズ80gとの間に配置されている。
このような構成とすることで、回転ミラー44で反射されたプローブ光L2は、コリメータレンズ81gを透過して平行光となり、厚みが異なる遅延部48gを透過し、集光レンズ80gを透過して、テラヘルツ波検出部50に入射される。プローブ光L2は、遅延部48gの厚みに比例して透過時間が変化するので、回転ミラー44を回転し、厚みの異なる遅延部48gを透過させることで、プローブ光L2がテラヘルツ波検出部50に到達する時間を変化させることができる。つまり、プローブ光L2の光路長を変化させることができる。
<第9実施形態>
次に、本発明の第9実施形態に係る計測装置100hについて、図13を参照して説明する。
図13は、本発明の第9実施形態に係る計測装置100hの構成を模式的に示す図である。
以下、第9実施形態に係る計測装置100hについて、前述した第1実施形態の計測装置100との相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100hの遅延光学系40hは、図13に示すように、偏光ビームスプリッター42と位相差板46とが無く、回転ミラー44で反射したプローブ光L2の軸をずらす楕円ミラー86hと、遅延部48hを透過したプローブ光L2の軸をずらしテラヘルツ波検出部50に入射させる楕円ミラー87hと、を含む光学系で、遅延部48hの形状が第1実施形態の遅延部48と異なる。
遅延部48hの形状は、楕円ミラー86hで反射したプローブ光L2が照射される面が階段状に厚みが異なり、反対面は平坦であり、プローブ光L2が透過するシリコン等の透過部材で構成されている。また、遅延部48hは、楕円ミラー86hと楕円ミラー87hとの間に配置されている。
このような構成とすることで、回転ミラー44を回転して反射したプローブ光L2を楕円ミラー86hに照射することにより、プローブ光L2の軸をずらし、プローブ光L2は異なる厚みを有する遅延部48hへ照射され、遅延部48hを透過したプローブ光L2は、楕円ミラー87hで反射し、テラヘルツ波検出部50に入射する。プローブ光L2は、遅延部48hの厚みに比例して透過時間が変化するので、回転ミラー44を回転し、厚みの異なる遅延部48hを透過させることで、プローブ光L2がテラヘルツ波検出部50に到達する時間を変化させることができる。つまり、プローブ光L2の光路長を変化させることができる。
<第10実施形態>
次に、本発明の第10実施形態に係る計測装置100iについて、図14を参照して説明する。
図14は、本発明の第10実施形態に係る計測装置100iの構成を模式的に示す図である。
以下、第10実施形態に係る計測装置100iについて、前述した第1実施形態の計測装置100との相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100iの遅延光学系40iは、図14に示すように、偏光ビームスプリッター42と位相差板46とが無く、プローブ光L2を反射する2つの回転ミラー44i,45iと、プローブ光L2を平行光とするコリメータレンズ80iと、遅延部48iを透過したプローブ光L2を集光する集光レンズ81iと、を含む光学系で、遅延部48iが第1実施形態の遅延部48と異なる。また、2つの回転ミラー44i,45iの間に、コリメータレンズ80iと集光レンズ81iとが配置されている。
遅延部48iの形状は、コリメータレンズ80iを透過したプローブ光L2が照射される面が階段状に厚みが異なり、反対面は平坦であり、プローブ光L2が透過するシリコン等の透過部材で構成されている。また、遅延部48iは、コリメータレンズ80iと集光レンズ81iとの間に配置されている。なお、回転ミラー44iと回転ミラー45iとは、同期して回転し、プローブ光L2を反射する。
このような構成とすることで、回転ミラー44iを回転して反射したプローブ光L2は、コリメータレンズ80iを透過して平行光となり、厚みが異なる遅延部48iを透過し、集光レンズ81iを透過して、回転ミラー45iに照射される。回転ミラー45iは、回転ミラー44iと同期して回転し、プローブ光L2を反射することで、ミラー70,71,72を介してプローブ光L2をテラヘルツ波検出部50に入射される。プローブ光L2は、遅延部48iの厚みに比例して透過時間が変化するので、回転ミラー44iを回転し、厚みの異なる遅延部48iを透過させることで、プローブ光L2がテラヘルツ波検出部50に到達する時間を変化させることができる。つまり、プローブ光L2の光路長を変化させることができる。
<第11実施形態>
次に、本発明の第11実施形態に係る計測装置100jについて、図15を参照して説明する。
図15は、本発明の第11実施形態に係る計測装置100jの遅延光学系40jの構成を模式的に示す図である。
以下、第11実施形態に係る計測装置100jについて、同様の構成を有する前述した第10実施形態の計測装置100iとの相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100jの遅延光学系40jは、図15に示すように、遅延部48jが第10実施形態の遅延部48iと異なり、遅延部48jのプローブ光L2が交差する面に、反射防止膜88が設けられている。
このような構成とすることで、コリメータレンズ80jを透過したプローブ光L2の遅延部48jの表面での反射ロスや遅延部48jを透過した第2の光パルスの遅延部48jの表面での反射ロスを低減することができる。そのため、プローブ光L2の出力レベルの低下を低減し、計測装置100jの計測精度を向上させることができる。
<第12実施形態>
次に、本発明の第12実施形態に係る計測装置100kについて、図16を参照して説明する。
図16は、本発明の第12実施形態に係る計測装置100kの構成を模式的に示す図である。
以下、第12実施形態に係る計測装置100kについて、同様の構成を有する前述した第10実施形態の計測装置100iとの相違点を中心に説明する。また、同様の構成には、同一符号を付してあり、同様の事項については、その説明を省略する。
計測装置100kの遅延光学系40kは、図16に示すように、プローブ光L2を反射する2つの回転ミラー44k,45kと、プローブ光L2の軸をずらす2つの楕円ミラー86k、87kと、楕円ミラー86kで反射したプローブ光L2を透過する遅延部48kと、を含む光学系である。
楕円ミラー86kは、プローブ光L2を反射する面が回転ミラー44kに対向して配置され、楕円ミラー87kは、プローブ光L2を反射する面が回転ミラー45kに対向して配置されている。また、2つの楕円ミラー86k、87kの間に遅延部48kが配置されている。なお、遅延部48kは、プローブ光L2が透過するシリコン等の透過部材で構成されている。また、回転ミラー44kと回転ミラー45kとは、同期して回転し、プローブ光L2を反射する。
このような構成とすることで、回転ミラー44kを回転して反射したプローブ光L2は、楕円ミラー86kで反射し、厚みが異なる遅延部48kを透過し、楕円ミラー87kで反射され、回転ミラー45kに照射される。回転ミラー45kは、回転ミラー44kと同期して回転し、プローブ光L2を反射することで、ミラー70,72,73,74を介してプローブ光L2をテラヘルツ波検出部50に入射される。プローブ光L2は、遅延部48kの厚みに比例して透過時間が変化するので、回転ミラー44kを回転し、厚みの異なる遅延部48kを透過させることで、プローブ光L2がテラヘルツ波検出部50に到達する時間を変化させることができる。つまり、プローブ光L2の光路長を変化させることができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…光パルス生成部、20…光パルス分岐部、30…テラヘルツ波発生部、32…基板、34…ギャップ、36,38…電極、40…遅延光学系、42…偏光ビームスプリッター、44…回転ミラー、46…位相差板、48…遅延部、50…テラヘルツ波検出部、52…基板、54…ギャップ、56,58…電極、60,62,64,66,68,69,70,72…ミラー、80…コリメータレンズ、80g…集光レンズ、82…透過部材、84…反射膜、86…楕円ミラー、88…反射防止膜、100…計測装置。

Claims (15)

  1. 光パルスを生成可能な光パルス生成部と、
    前記光パルス生成部にて生成された光パルスを第1の光パルスと第2の光パルスに分岐する光パルス分岐部と、
    前記第1の光パルスが照射されてテラヘルツ波を生成するテラヘルツ波発生部と、
    測定対象の試料に照射されて透過又は反射した前記テラヘルツ波と前記第2の光パルスが照射されるテラヘルツ波検出部と、
    前記光パルス分岐部から前記テラヘルツ波検出部までの前記第2の光パルスの光路長が変化するように構成される遅延光学系と、
    を備え、
    前記遅延光学系は、前記第2の光パルスと交差する方向を回転軸とする回転ミラーと、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスの光路長を異ならせる複数の厚みを有する遅延部と、を含む、ことを特徴とする計測装置。
  2. 前記遅延光学系は、前記第2の光パルスを反射又は透過する偏光ビームスプリッターと、前記第2の光パルスが通過し、前記第2の光パルスに位相差πを生じさせる位相差板と、を含み、
    前記遅延部は、前記第2の光パルスを反射することを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記位相差板は、前記回転ミラーに備えられていることを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
  4. 前記位相差板は、前記遅延部に備えられていることを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
  5. 前記遅延部は、一部が開口する円筒状であり、円筒の中心が前記回転ミラーの回転軸と一致していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の計測装置。
  6. 前記遅延光学系は、前記回転ミラーと前記遅延部との間に、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズを含む、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の計測装置。
  7. 前記遅延光学系は、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズを含み、前記コリメータレンズと前記遅延部との間に、前記位相差板を備えていることを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
  8. 前記遅延部は、前記第2の光パルスを透過する透過部材と、前記透過部材の平坦部に設けられた反射膜と、を含む、ことを特徴とする請求項6に記載の計測装置。
  9. 前記遅延光学系は、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスの軸をずらす楕円ミラーを含む、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の計測装置。
  10. 前記遅延光学系は、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズと、前記コリメータレンズを通過した前記第2の光パルスを集光する集光レンズと、を含み、
    前記コリメータレンズと前記集光レンズとの間に前記遅延部を配置し、
    前記遅延部は、前記第2の光パルスを透過する透過部材であることを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  11. 前記遅延光学系は、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスの軸をずらす2つの楕円ミラーを含み、
    2つの前記楕円ミラーの間に、前記遅延部を配置し、
    前記遅延部は、前記第2の光パルスを透過する透過部材であることを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  12. 前記遅延光学系は、2つの前記回転ミラーと、
    2つの前記回転ミラーの間に、前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスを平行光とするコリメータレンズと、前記遅延部と、前記コリメータレンズを通過した前記第2の光パルスを集光する集光レンズと、を含み、
    前記コリメータレンズと前記集光レンズとの間に前記遅延部を配置し、
    前記遅延部は、前記第2の光パルスを透過する透過部材であることを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  13. 前記遅延部は、前記第2の光パルスが交差する面に、反射防止膜が設けられていることを特徴とする請求項12に記載の計測装置。
  14. 前記遅延光学系は、2つの前記回転ミラーと、
    前記回転ミラーで反射した前記第2の光パルスの軸をずらす2つの楕円ミラーと、を含み、
    2つの前記楕円ミラーの間に前記遅延部を配置し、
    前記遅延部は、前記第2の光パルスを透過する透過部材であることを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  15. 2つの前記回転ミラーは、同期していることを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれか一項に記載の計測装置。
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