JP2016098900A - ブレーキ圧力分布計測方法及びブレーキ圧力分布計測装置 - Google Patents

ブレーキ圧力分布計測方法及びブレーキ圧力分布計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】実際にブレーキが作動する環境と同じ状態の圧力分布を容易に計測することが可能なブレーキ圧力分布計測方法を提供すること。【解決手段】回転体(ディスクロータ20)上、または回転体の近傍に配置したセンサ(ストレインゲージ60)によって、回転体が回転運動している状態で、可動部(キャリパー30)の押圧方向に沿う回転体の形状の微少変位を計測し(S12)、計測により得られた回転体の形状の微少変位に基づき、コンピュータによる解析により回転体への圧力分布を算出する(S15、S16、S17)。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載されるブレーキシステムの状況を解析するために利用可能なブレーキ圧力分布計測方法及びブレーキ圧力分布計測装置に関する。
車両等に搭載されるブレーキシステムを開発する場合には、例えばブレーキを構成するディスクロータの面と、摩擦材との間に働く力の分布状況を正しく把握することが重要である。
例えば、車両において、搭載されたブレーキシステムの作動時に発生する音(ブレーキの鳴き)を防止又は抑制することが求められる場合があり、このような鳴きを解析する必要がある。
上記のようなブレーキにおける圧力分布を計測するための既存の技術については、主にディスクロータと摩擦材との間に挟み込んだセンサを用いるものと、摩擦材の内部に設置したセンサを用いるもの(特許文献1)に大別される。
また、本発明と関連のある上記以外の技術として、例えば特許文献2、特許文献3、及び特許文献4が知られている。
特許文献2は、車両用のディスクブレーキにおいて、ロータの肉厚変動に伴う液圧を解析する方法を示している。また、特許文献3は、走査型プローブ顕微鏡や走査型レーザー顕微鏡等のテーブルを微動させる際に用いられる変位拡大機構を示している。また、特許文献4は、電気計測用のプローブや研削工具を含む処理具の先端側を被処理部材の所定位置に正対させて接触させる際に利用可能な変位拡大機構を示している。
米国特許第5983727号明細書 特開2008−196677号公報 特開2000−249207号公報 特開2007−218279号公報
例えば、ディスクロータと摩擦材との間に挟み込んだセンサを用いたり、特許文献1のように摩擦材の内部に設置したセンサを用いることにより、ディスクロータと、摩擦材との接触面における圧力分布を計測することが可能である。しかしながら、このような技術を採用する場合には次に説明するような課題がある。
特許文献1の場合には、計測用のセンサを設置するために、実際にブレーキが作動する環境とは異なる構成或いは形状の摩擦材(ブレーキパッド)を用いた状態で計測することになる。また、ディスクロータと摩擦材との間に挟み込んだセンサを用いる場合には、ディスクロータと摩擦材との間に計測用のセンサを挟み込むので、ディスクロータと摩擦材との接触面の状況が、実際にブレーキが作動する環境とは異なる状態で計測することになる。したがって、実際にブレーキが作動する環境と同じ状態の圧力分布を計測することができない。
また、上述のような技術を採用する場合には、センサを設置した箇所だけでしか圧力を計測できないので、接触面上の各部における圧力の分布状態を計測するためには、膨大な数のセンサ群を互いに異なる位置に並べて配置しなければならない。しかし、多数のセンサを面積の限られる摩擦材上に、或いは接触面に設置することは極めて困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、実際にブレーキが作動する環境と同じ状態の圧力分布を容易に計測することが可能なブレーキ圧力分布計測方法及びブレーキ圧力分布計測装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るブレーキ圧力分布計測方法は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 回転運動可能な回転体と、前記回転体と対向する位置に配置され前記回転体と接触して押圧可能な可動部と、を含む計測対象となるブレーキシステムにおいて、前記可動部の押圧による前記回転体への圧力分布を計測するためのブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記回転体上、または前記回転体の近傍に配置したセンサによって、前記回転体が回転運動している状態で、前記可動部の押圧方向に沿う前記回転体の形状の微少変位を計測し、
前記計測により得られた前記回転体の形状の微少変位に基づき、コンピュータによる解析により前記回転体への圧力分布を算出する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
(2) 上記(1)に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記計測により得られた前記回転体の形状の微少変位に基づき、逆解析により前記回転体への圧力分布を算出する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
(3) 上記(1)または(2)に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記センサを複数用意しておき、
前記回転体の径方向に互いに異なる位置に配置された前記複数のセンサそれぞれによって、前記回転体の形状の微少変位を計測する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
(4) 上記(1)から(3)のいずれか1項に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記回転体の運動方向と直交する厚み方向の変位を拡大する変位拡大機構を用いた前記センサによって、前記回転体の形状の微少変位を計測する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
(5) 上記(4)に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記回転体が、前記回転体の運動方向と直交する厚み方向に空隙を挟んで対向配置された2枚の回転板で構成される場合に、
前記センサを、前記2枚の回転板の間の空隙箇所に配置して計測を実施する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
上記(1)または(2)の構成のブレーキ圧力分布計測方法によれば、センサは回転体の形状の微少変位を検出するものであるため、回転体と可動部との接触面から離れた位置に配置することができる。したがって、計測時に可動部に配置される摩擦材の構造及び形状については、実際にブレーキが作動する環境と同じものを使うことができる。また、計測時の接触面の状態についても、実際にブレーキが作動する環境と同じ状態にすることができる。これにより高精度の圧力分布計測が可能になる。また、回転体が運動している状態で計測を行うので、運動方向の圧力分布を単一のセンサだけで検出できる。
上記(3)の構成のブレーキ圧力分布計測方法によれば、回転運動方向の圧力分布だけでなく、径方向の圧力分布も計測できるので、接触面における二次元の圧力分布を把握可能になり、より利用価値の高いデータが得られる。
上記(4)の構成のブレーキ圧力分布計測方法によれば、回転体の剛性が高く、可動部の押圧による回転体の変位が微少である場合でも、変位拡大機構が拡大した変位をセンサに伝達するので、高感度で変位の検出が可能になる。
上記(5)の構成のブレーキ圧力分布計測方法によれば、可動部と回転体との接触面の状況に影響を及ぼさない状態でセンサ及び変位拡大機構を配置することができる。したがって、より精密な計測が可能になる。
前述した目的を達成するために、本発明に係るブレーキ圧力分布計測装置は、下記(6)〜(9)を特徴としている。
(6) 回転運動可能な回転体と、前記回転体と対向する位置に配置され前記回転体と接触して押圧可能な可動部と、を含む計測対象となるブレーキシステムにおいて、前記可動部の押圧による前記回転体への圧力分布を計測するためのブレーキ圧力分布計測装置であって、
前記回転体上、または前記回転体の近傍に配置したセンサと、
前記回転体が運動している状態で、前記可動部の押圧方向に沿う前記回転体の形状の微少変位を表すデータを、前記センサの出力に基づき取得するデータ計測部と、
前記データ計測部が取得した前記回転体の形状の微小変位を表すデータに基づき、逆解析により前記回転体への圧力分布のデータを算出する圧力分布算出部と、
を備えたことを特徴とするブレーキ圧力分布計測装置。
(7) 上記(6)に記載のブレーキ圧力分布計測装置であって、
前記センサは、前記回転体の径方向に互いに異なる位置に複数配置され、
前記データ計測部は、前記回転体の形状の微少変位を表すデータを、複数の前記センサの出力に基づき取得する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測装置。
(8) 上記(6)または(7)に記載のブレーキ圧力分布計測装置であって、
前記センサは、前記回転体の運動方向と直交する厚み方向の変位を拡大する変位拡大機構を用いたものである、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
(9) 上記(8)に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記回転体が、前記回転体の運動方向と直交する厚み方向に空隙を挟んで対向配置された2枚の回転板で構成され、
前記センサが、前記2枚の回転板の間の空隙箇所に配置される、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測装置。
上記(6)の構成のブレーキ圧力分布計測装置によれば、前記センサは前記回転体の微少変位を検出するものであるため、前記回転体と前記可動部との接触面から離れた位置に配置することができる。したがって、計測時に前記可動部に配置される摩擦材の構造及び形状については、実際にブレーキが作動する環境と同じものを使うことができる。また、計測時の接触面の状態についても、実際にブレーキが作動する環境と同じ状態にすることができる。これにより高精度の圧力分布計測が可能になる。また、前記回転体が運動している状態で計測を行うので、運動方向の圧力分布を単一のセンサだけで検出できる。
上記(7)の構成のブレーキ圧力分布計測装置によれば、回転運動方向の圧力分布だけでなく、径方向の圧力分布も計測できるので、接触面における二次元の圧力分布を把握可能になり、より利用価値の高いデータが得られる。
上記(8)の構成のブレーキ圧力分布計測装置によれば、回転体の剛性が高く、可動部の押圧による回転体の変位が微少である場合でも、変位拡大機構が拡大した変位をセンサに伝達するので、高感度で変位の検出が可能になる。
上記(9)の構成のブレーキ圧力分布計測装置によれば、可動部と回転体との接触面の状況に影響を及ぼさない状態でセンサ及び変位拡大機構を配置することができる。したがって、より精密な計測が可能になる。
本発明のブレーキ圧力分布計測方法及びブレーキ圧力分布計測装置によれば、センサは回転体の微少変位を検出するものであるため、回転体と可動部との接触面から離れた位置に配置することができる。このため、実際にブレーキが作動する環境と同じ状態の圧力分布を容易に計測することが可能になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態のブレーキ圧力分布計測装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態のブレーキ圧力分布計測装置における代表的な処理手順を示すフローチャートである。 図3(A)は変位拡大機構を示す縦断面図、図3(B)はストレインゲージを装着した状態の変位拡大機構を示す縦断面図である。 図4は、代表的な通常型のブレーキパッドの外観を示す斜視図である。 図5は、通常型のブレーキパッドを用いた時の計測結果の具体例を示すグラフである。 図6は、点荷重応答計測用のブレーキパッドを用いた時の計測結果の具体例を示すグラフである。 図7は、計測結果に基づき算出されるL−curve特性の具体例を示すグラフである。 図8は、計測結果に基づき算出される圧力分布特性の具体例を示すグラフである。 図9は、変位拡大機構及びストレインゲージを装着したディスクロータの外観を示す斜視図である。 図10は、図9の一部分を拡大した状態を示す拡大図である。 図11は、本発明の実施形態のブレーキ圧力分布計測装置における処理手順の変形例を示すフローチャートである。
本発明のブレーキ圧力分布計測方法及びブレーキ圧力分布計測装置に関する具体的な実施の形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<システムの構成例>
本発明の実施形態におけるブレーキ圧力分布計測装置10の構成例を図1に示す。このブレーキ圧力分布計測装置10は、図1に示したような回転可能なディスクロータ20とキャリパー30とを含むディスクブレーキ装置を計測対象としている。勿論、例えばドラム式のブレーキ装置を計測対象とすることも可能である。
キャリパー30は、ディスクロータ20と対向する位置に配置されており、油圧制御により動く可動部(図示しないピストン)を備えている。すなわち、キャリパー30の可動部を動かすことにより、ブレーキパッド(図4に示す31A)をディスクロータ20の表面に押圧し、これらの接触面に生じる摩擦力により、ディスクロータ20の回転に制動をかけることができる。
このディスクブレーキ装置を車両に搭載する際には、ディスクロータ20の中央開口部20aの近傍で、車輪の回転軸と連結される。また、図1に示したブレーキ圧力分布計測装置10を用いて計測を行う場合にも、ディスクロータ20は、実際の車両の車輪の回転軸と連結されるか、或いは試験用の特別な回転軸と連結され、回転可能な状態で使用される。
図1に示したブレーキ圧力分布計測装置10は、ディスクロータ20、及びキャリパー30の他に、油圧ゲージ40、変位拡大機構50、ストレインゲージ60、データロガー70、演算部80、増幅器90、及び光学エンコーダ95を備えている。
油圧ゲージ40は、キャリパー30の可動部のピストンに加わる油圧を検出するためのセンサである。尚、油圧ゲージ40は必要不可欠ではなく、油圧ゲージ40がなくてもブレーキ圧力分布を計測可能である。
ストレインゲージ60は、ディスクロータ20の押圧面における厚み方向の微少変位を計測するために設けられた薄板状の歪みセンサであり、金属箔や半導体(シリコン:Si)により構成されている。
変位拡大機構50は、ディスクロータ20に発生する微小変位を拡大してストレインゲージ60に伝達する機能を有している。すなわち、キャリパー30の押圧によって生じるディスクロータ20の変位は極めて小さいので、この微小変位を高感度で検出できるように、ディスクロータ20とストレインゲージ60との間に変位拡大機構50を配置してある。
増幅器(Strain Amplifier)90は、ストレインゲージ60が出力する電気信号を増幅し、増幅後の信号を出力する。
光学エンコーダ95は、ディスクロータ20の外周と対向する位置に、光軸をディスクロータ20側に向けて固定された反射型の光学センサであり、ディスクロータ20の回転位置、すなわち回転角度に対応する電気信号を出力する。
データロガー70は、計測の際に得られたデータを自動的に記録する装置である。すなわち、図1の構成においては、油圧ゲージ40が出力する油圧のデータと、ストレインゲージ60の出力を増幅器90で増幅した出力のデータと、光学エンコーダ95が出力する回転位置(角度)のデータとを時系列データとして同時に記録する。
演算部80は、データロガー70が記録したデータに基づいて所定の演算を行い、ディスクロータ20の円周方向に対する圧力の分布状態を表すデータを算出する。演算の具体的な内容については後で詳細に説明する。
<変位拡大機構50及びストレインゲージ60の詳細な説明>
<変位拡大機構50の構成例>
図1のブレーキ圧力分布計測装置10に用いた変位拡大機構50の縦断面の構成を図3(A)に示す。尚、この変位拡大機構50は、コンプライアントメカニズム(材料自身の変形のみで機構が成立する)を形成している。
図3(A)に示すように、変位拡大機構50は、上側ベース部51、第1レバー52、第2レバー53、下側ベース部54、連結部55〜連結部58、及びセンサ装着部59を備えている。連結部55〜連結部58のそれぞれは、小さく形成された弾性ヒンジを構成しており、僅かに変形することが可能である。
変位拡大機構50の第1レバー52は、図3(A)中の右端近傍が連結部55を介して上側ベース部51の下端と連結されている。また、第1レバー52の右端よりも少し左にずれた位置の下端が連結部56を介して下側ベース部54の上端と連結されている。更に、第1レバー52の左端近傍が、連結部57を介して第2レバー53の右端近傍と連結されている。
また、第2レバー53は、図3(A)中の右端近傍が連結部57を介して第1レバー52と連結されている。また、第2レバー53の右端よりも少し左にずれた位置の上端が、連結部58を介して上側ベース部51の下端と連結されている。更に、第2レバー53の左端近傍がセンサ装着部59と連結されている。センサ装着部59は、薄板状の梁であり、上端が上側ベース部51と連結され、下端が第2レバー53と連結されている。
<変位拡大機構50の動作>
図3(A)の変位拡大機構50にストレインゲージ60を装着した状態を図3(B)に示す。
図3(B)に示すように、変位拡大機構50の第1レバー52は、連結部55を力点55A、連結部56を第1支点56A、連結部57を作用点とするテコとして構成されている。また、変位拡大機構50の第2レバー53は、連結部57を力点、連結部58を第2支点58A、センサ装着部59との連結部を作用点とするテコとして構成されている。
ストレインゲージ60は、図3(B)のようにセンサ装着部59の表面に貼り付けて装着してある。
図1に示すブレーキ圧力分布計測装置10の構成においては、キャリパー30及びブレーキパッドによるディスクロータ20の面の加圧によってディスクロータ20に変位が生じると、図3(B)に示す変位51Aのように、上側ベース部51を上側から押し下げる方向の力が変位拡大機構50に加わる。
したがって、第1レバー52の力点55Aに下向きの力が加わり、第1レバー52に傾きが生じ、連結部57が持ち上げられる。ここで、第1支点56A−力点55Aの距離に比べて、第1支点56A−連結部(作用点)57の距離が大きいので、連結部57には増幅された大きな変位が発生する。
また、第2レバー53の力点である連結部57が持ち上がる方向に変位するので、第2レバー53にも傾きが生じ、第2レバー53の作用点である左端に連結されているセンサ装着部59の下端が引き下げられる。ここで、第2支点58A−連結部57の距離に比べて、第2支点58A−センサ装着部59の距離が大きいので、センサ装着部59には更に増幅された大きな変位が発生する。
つまり、ディスクロータ20で発生した変位51Aは、第1レバー52及び第2レバー53により2段階に増幅され、その出力によりセンサ装着部59の下端が変位するため、ストレインゲージ60に歪みが発生する。したがって、変位51Aをストレインゲージ60で検出することができる。
ディスクロータ20は剛性を有しているので、加圧によってディスクロータ20に発生する変位はごく微量である。しかし、変位拡大機構50で変位51Aを拡大してストレインゲージ60に伝達することにより、高感度で変位を検出することが可能になる。
図3(A)、(B)に示した変位拡大機構50については、単純な有限要素法を用いた解析を行った結果、ストレインゲージ60で検出される歪みが、約60倍に拡大されると推定できる結果が得られた。
<変位拡大機構50の具体的な配置例>
図3(B)の変位拡大機構50及びストレインゲージ60を装着したディスクロータ20の外観を図9に示す。また、図9の一部分を拡大した状態を図10に示す。
図9に示したディスクロータ20は、円形の2枚のディスク板21及び22を、空隙23が形成されるように厚み方向に一定の間隔を空けた状態で対向させて固定してある。ディスク板21及び22の間は支持部24で支持されている。ディスク板21、22の間の空隙23は、制動時にディスクロータ20に発生する熱を効率よく放熱するために設けてある。
図9及び図10に示すように、図1のブレーキ圧力分布計測装置10においては、ストレインゲージ60を内蔵した変位拡大機構50を、ディスクロータ20の外周近傍の空隙23の1箇所に固定してある。また、図10のように変位拡大機構50の上側ベース部51の上端面はディスク板22の下端面(空隙側の面)と当接し、下側ベース部54の下端面はディスク板21の上端面(空隙側の面)と当接する状態で固定してある。
したがって、図9、図10に示したディスクロータ20の面がキャリパー30及びブレーキパッドにより加圧されて変位が生じると、図3(B)に示した変位51Aに対応する力が変位拡大機構50に加わり、この変位が拡大されてストレインゲージ60に伝達される。
<圧力分布計測の原理説明>
ブレーキパッドの圧力によるディスクロータ20の変形は微少であるので、ディスクロータ20は弾性体として扱う。すなわち、ブレーキパッドの圧力とそれによるディスクロータ20の微少変形との関係を表す観測方程式を、以下に示すように線形関係でモデル化する。
{y}=[H]{x} ・・・(1)
但し、
{y}:ロータ回転角に対してストレインゲージ60の出力を並べたベクトル
{x}:パッド面の圧力分布を離散化したベクトル
[H]:離散化した点荷重応答関数を行成分とするテプリッツ行列
上記の点荷重応答関数については、予め制動時に集中荷重が加わるようにした特別なブレーキパッドを用いて計測を行うことにより、実験的に求めることができる。図1に示したブレーキ圧力分布計測装置10において、ブレーキ圧力分布を算出するための問題は、上記第(1)式において、既知の[H]及び{y}から、{x}を求める問題に帰着される。
上記第(1)式の解を求める手順は、チコノフ(Tychonoff)の方法を適用すれば、以下に示す汎関数Jを最小にするベクトル{x}を求める問題となる。
J=|Hx−y|+α|x| ・・・(2)
すなわち、上記第(2)式の解は、次の第(3)式で表される。
{x}=([H][H]+α[I])−1[H]{y} ・・・(3)
但し、
t:転置行列
α:正則化パラメータ
[I]:単位行列
つまり、上記第(3)式を用いてベクトル{x}を算出することにより、ディスクロータ20上のブレーキ圧力分布を得ることができる。
<実際の計測手順>
図1に示したブレーキ圧力分布計測装置10を使用して計測を実施する場合における代表的な処理手順を図2に示す。図2の処理手順について以下に説明する。
ステップS11では、計測対象のブレーキシステムのキャリパー30に、「通常型のブレーキパッド」を手作業で装着する。「通常型のブレーキパッド」とは、ブレーキシステムを実際の車両上で使用する場合に用いる一般的なブレーキパッドのことであり、実際の車両における制動性能を重視して設計されている。通常型のブレーキパッド31Aの外観の具体例を図4に示す。尚、予め「通常型のブレーキパッド」が装着されている場合にはS11の作業は不要である。
ステップS12では、キャリパー30内のピストンを駆動してブレーキパッドをディスクロータ20に押圧しながら、ディスクロータ20を一定速度で回転して計測を実施する。そして、油圧ゲージ40の出力する油圧と、ストレインゲージ60の検出した変位(増幅器90の出力)SG01と、光学エンコーダ95の検出した回転角度とを、互いに関連付けて同時にデータロガー70で計測データログDB1上に記録する。
S12で記録される変位SG01のデータ群は、前記第(1)式に示したベクトル{y}に相当する。S12で記録されるデータの具体例を図5に示す。図5において、横軸は回転位置(location[角度(degree)])を表し、左側の縦軸は変位SG01(Strain Gauge Output [V])を表し、右側の縦軸は油圧ゲージ40の出力PO(Pressure Output [MPa])を表す。図5に示すように、回転位置が360度移動する毎に、ブレーキパッドの加圧に相当する同じ位置で変位SG01にピークが現れる状態が観測される。
ステップS13では、計測対象のブレーキシステムのキャリパー30に、「通常型のブレーキパッド」の代わりに、「点荷重計測用パッド」を手作業で装着する。「点荷重計測用パッド」は、計測のために特別に用意したパッド(図示せず)であり、制動性能は考慮しておらず、単に、ピストンの押圧による荷重が1点に集中的に加わるような構造を有している。
ステップS14では、キャリパー30内のピストンを駆動してブレーキパッドをディスクロータ20に押圧しながら、ディスクロータ20を一定速度で回転し、計測を実施する。そして、油圧ゲージ40の出力する油圧と、ストレインゲージ60の検出した変位(増幅器90の出力)SG02と、光学エンコーダ95の検出した回転角度とを、互いに関連付けて同時にデータロガー70で計測データログDB1上に記録する。
S14で記録される変位SG02のデータ群は、前記第(1)式に示したテプリッツ行列[H]に相当し、離散化した点荷重応答関数を行成分として含んでいる。S14で記録されるデータの具体例を図6に示す。図6において、横軸は回転位置(location[角度(degree)])を表し、縦軸は変位SG02(Strain Gauge Output [V])を表す。図6に示すように、点荷重を加えた回転位置で、変位SG02にきれいなピークが現れる分布状態が観測される。
尚、S13及びS14の処理を実施した後で、S11及びS12の処理を実施するように手順を変更しても良い。
ステップS15では、S12で得られたSG01の計測データ({y})と、S14で得られたSG02の計測データ([H])とに基づき、「L−curve法」を適用し、L−curve特性を表すデータを得る。計測結果に基づきS15で算出されるL−curve特性の具体例を図7に示す。
ステップS16では、S15で取得したL−curve特性を表すデータに基づき、前記第(2)式及び第(3)式中の正則化パラメータαを決定する。例えば、図7に示したL−curve特性が得られた場合には、(α=50)程度に定めるのが望ましいと考えられる。尚、正則化パラメータαについては、ブレーキシステムの設計者がL−curve特性のデータを見ながら決めることが想定されるが、所定の条件を識別することにより、L−curve特性のデータから正則化パラメータαをプログラムなどで自動的に決定することも可能である。
ステップS17では、計測により得られたSG01の計測データ({y})と、SG02の計測データ([H])と、正則化パラメータαとを用いて、チコノフの方法を適用することにより、ディスクロータ20上の圧力分布を算出する。つまり、前記第(3)式に、SG01の計測データに相当する{y}と、SG02の計測データに相当する[H]と、決定した正則化パラメータαとを代入し、前記第(3)式の計算を実施することにより、パッド面の圧力分布を離散化したベクトル{x}を求める。
SG01、SG02の計測結果に基づき、S17で算出される圧力分布特性の具体例を図8に示す。図8に示す曲線中の2つのピークは、キャリパー30の2つのピストンの位置に対応し、圧力分布として妥当な結果が得られている。
尚、図1に示したブレーキ圧力分布計測装置10において、演算部80は、図2中の各ステップS15、S16、S17の処理を実行する。実際の演算部80については、例えば一般的なコンピュータと、このコンピュータ上で実行可能なS15、S16、S17の処理を含むプログラムとで構成することができる。
<ブレーキ圧力分布計測装置10の利点>
上述のブレーキ圧力分布計測装置10においては、ディスクロータ20に生じた変位から、逆解析によりブレーキパッドの接触面における圧力分布を正しく算出することができる。したがって、従来のようにブレーキパッドにセンサを内蔵したり、ブレーキパッドとディスクロータとの接触面にセンサを挟み込む必要はなくなり、実際にブレーキが作動する環境と同じ条件で計測を実施することができる。しかも、単一のセンサ(ストレインゲージ60)を用いるだけで、円周方向の圧力分布を計測できる。
尚、上述の実施形態では、逆解析の手法としてチコノフ(Tychonoff)の方法を適用したものを説明したが、本発明はこの方法に限られるものではない。よく知られた各種の逆解析の手法を適用することができる。
<変形例の説明>
<処理手順の変形>
本発明の実施形態のブレーキ圧力分布計測装置10における処理手順の変形例を図11に示す。すなわち、図2に示した処理手順を変形した内容を図11に示してある。また、図11において図2と対応するステップは同じ番号を付けて示してある。
図11に示した変形例においては、図2のステップS13、S14により得られる変位SG02のデータを、事前に計測してデータベースDB2上に保存してある場合を想定している。したがって、図2のステップS13、S14は図11の手順では省略されている。そして、図11の各ステップS15、S17では、計測データログDB1上の変位SG01のデータと、データベースDB2上の変位SG02のデータとを用いて計算処理を行っている。
<圧力の二次元分布の計測>
複数組の変位拡大機構及びストレインゲージを径方向の異なる位置に配置して、各々のストレインゲージの位置で変位を計測することにより、円周方向の圧力分布だけでなく、径方向の圧力分布も計測することができる。これにより、ディスクロータ20上の二次元のブレーキ圧力分布を把握することができる。
<その他の変形の可能性>
図1に示したブレーキ圧力分布計測装置10においては、回転体であるディスクロータ20が回転動作を行う場合を想定しているが、例えば計測対象が往復運動を行う運動体の場合であっても、上記と同様に計測することが可能である。また、本発明は、ブレーキシステムに限らず、様々な運動体について圧力分布を計測する適用可能である。
ここで、上述した本発明に係るブレーキ圧力分布計測方法及びブレーキ圧力分布計測装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[9]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 回転運動可能な回転体(ディスクロータ20)と、前記回転体と対向する位置に配置され前記回転体と接触して押圧可能な可動部(キャリパー30)と、を含む計測対象となるブレーキシステムにおいて、前記可動部の押圧による前記回転体への圧力分布を計測するためのブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記回転体上、または前記回転体の近傍に配置したセンサ(ストレインゲージ60)によって、前記回転体が回転運動している状態で、前記可動部の押圧方向に沿う前記回転体の形状の微少変位を計測し(S12)、
前記計測により得られた前記回転体の形状の微少変位に基づき、コンピュータによる解析により前記回転体への圧力分布を算出する(S15、S16、S17)、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
[2] 上記[1]に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記計測により得られた前記回転体の形状の微少変位に基づき、逆解析により前記回転体への圧力分布を算出する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
[3] 上記[1]または[2]に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記センサを複数用意しておき、
前記回転体の径方向に互いに異なる位置に配置された前記複数のセンサそれぞれによって、前記回転体の形状の微少変位を計測する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
[4] 上記[1]から[3]のいずれか1項に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記回転体の運動方向と直交する厚み方向の変位を拡大する変位拡大機構(50)を用いた前記センサによって、前記回転体の形状の微少変位を計測する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
[5] 上記[4]に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記回転体が、前記回転体の運動方向と直交する厚み方向に空隙を挟んで対向配置された2枚の回転板(ディスク板21、22)で構成される場合に、
前記センサを、前記2枚の回転板の間の空隙箇所に配置して計測を実施する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
[6] 回転運動可能な回転体(ディスクロータ20)と、前記回転体と対向する位置に配置され前記回転体と接触して押圧可能な可動部(キャリパー30)と、を含む計測対象となるブレーキシステムにおいて、前記可動部の押圧による前記回転体への圧力分布を計測するためのブレーキ圧力分布計測装置であって、
前記回転体上、または前記回転体の近傍に配置したセンサ(ストレインゲージ60)と、
前記回転体が運動している状態で、前記可動部の押圧方向に沿う前記回転体の形状の微少変位を表すデータを、前記センサの出力に基づき取得するデータ計測部(データロガー70)と、
前記データ計測部が取得した前記回転体の形状の微小変位を表すデータに基づき、逆解析により前記回転体への圧力分布のデータを算出する圧力分布算出部(演算部80)と、
を備えたことを特徴とするブレーキ圧力分布計測装置。
[7] 上記[6]に記載のブレーキ圧力分布計測装置であって、
前記センサは、前記回転体の径方向に互いに異なる位置に複数配置され、
前記データ計測部は、前記回転体の形状の微少変位を表すデータを、複数の前記センサの出力に基づき取得する、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測装置。
[8] 上記[6]または[7]に記載のブレーキ圧力分布計測装置であって、
前記センサは、前記回転体の運動方向と直交する厚み方向の変位を拡大する変位拡大機構(50)を用いたものである、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
[9] 上記[8]に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
前記回転体が、前記回転体の運動方向と直交する厚み方向に空隙を挟んで対向配置された2枚の回転板(ディスク板21、22)で構成され、
前記センサが、前記2枚の回転板の間の空隙箇所に配置される、
ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測装置。
10 ブレーキ圧力分布計測装置
20 ディスクロータ
20a 中央開口部
21,22 ディスク板
23 空隙
24 支持部
30 キャリパー
31A ブレーキパッド(通常型)
40 油圧ゲージ
50 変位拡大機構
51 上側ベース部
52 第1レバー
53 第2レバー
54 下側ベース部
55,56,57,58 連結部
59 センサ装着部
51A 変位
55A 力点
56A 第1支点
58A 第2支点
60 ストレインゲージ
70 データロガー
80 演算部
90 増幅器
95 光学エンコーダ

Claims (9)

  1. 回転運動可能な回転体と、前記回転体と対向する位置に配置され前記回転体と接触して押圧可能な可動部と、を含む計測対象となるブレーキシステムにおいて、前記可動部の押圧による前記回転体への圧力分布を計測するためのブレーキ圧力分布計測方法であって、
    前記回転体上、または前記回転体の近傍に配置したセンサによって、前記回転体が回転運動している状態で、前記可動部の押圧方向に沿う前記回転体の形状の微少変位を計測し、
    前記計測により得られた前記回転体の形状の微少変位に基づき、コンピュータによる解析により前記回転体への圧力分布を算出する、
    ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
  2. 請求項1に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
    前記計測により得られた前記回転体の形状の微少変位に基づき、逆解析により前記回転体への圧力分布を算出する、
    ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
  3. 請求項1または2に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
    前記センサを複数用意しておき、
    前記回転体の径方向に互いに異なる位置に配置された前記複数のセンサそれぞれによって、前記回転体の形状の微少変位を計測する、
    ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
    前記回転体の運動方向と直交する厚み方向の変位を拡大する変位拡大機構を用いた前記センサによって、前記回転体の形状の微少変位を計測する、
    ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
  5. 請求項4に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
    前記回転体が、前記回転体の運動方向と直交する厚み方向に空隙を挟んで対向配置された2枚の回転板で構成される場合に、
    前記センサを、前記2枚の回転板の間の空隙箇所に配置して計測を実施する、
    ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
  6. 回転運動可能な回転体と、前記回転体と対向する位置に配置され前記回転体と接触して押圧可能な可動部と、を含む計測対象となるブレーキシステムにおいて、前記可動部の押圧による前記回転体への圧力分布を計測するためのブレーキ圧力分布計測装置であって、
    前記回転体上、または前記回転体の近傍に配置したセンサと、
    前記回転体が運動している状態で、前記可動部の押圧方向に沿う前記回転体の形状の微少変位を表すデータを、前記センサの出力に基づき取得するデータ計測部と、
    前記データ計測部が取得した前記回転体の形状の微小変位を表すデータに基づき、逆解析により前記回転体への圧力分布のデータを算出する圧力分布算出部と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ圧力分布計測装置。
  7. 請求項6に記載のブレーキ圧力分布計測装置であって、
    前記センサは、前記回転体の径方向に互いに異なる位置に複数配置され、
    前記データ計測部は、前記回転体の形状の微少変位を表すデータを、複数の前記センサの出力に基づき取得する、
    ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測装置。
  8. 請求項6または7に記載のブレーキ圧力分布計測装置であって、
    前記センサは、前記回転体の運動方向と直交する厚み方向の変位を拡大する変位拡大機構を用いたものである、
    ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測方法。
  9. 請求項8に記載のブレーキ圧力分布計測方法であって、
    前記回転体が、前記回転体の運動方向と直交する厚み方向に空隙を挟んで対向配置された2枚の回転板で構成され、
    前記センサが、前記2枚の回転板の間の空隙箇所に配置される、
    ことを特徴とするブレーキ圧力分布計測装置。
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