JP2016098762A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関冷却水循環路とインタクーラ冷却水循環路とが連通されて成る冷却装置に対し、内燃機関冷却水循環路からインタクーラ冷却水循環路に冷却水を導入する際に冷却水の熱が無駄に放出されてしまうことを防止できる内燃機関の冷却装置を提供する。
【解決手段】内燃機関冷却水循環路2とインタクーラ冷却水循環路3とを導入路4および還流路5によって連通させ、インタクーラ加熱時に、内燃機関冷却水循環路2から導入路4を経てインタクーラ冷却水循環路3に冷却水を導入する。導入路4を、インタクーラ31の流入側と低温側ラジエータ32の流出側とを連通する第1連通路3aに接続する。第1連通路3aにおける導入路4の接続位置と低温側ラジエータ32との間に、導入路4から第1連通路3aへ流れた冷却水の低温側ラジエータ32への流入を阻止するチェック弁7を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の冷却装置に係る。特に、本発明は、内燃機関冷却水循環路とインタクーラ冷却水循環路とを備え、これら冷却水循環路同士が連通されて成る冷却装置の改良に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、内燃機関の冷却装置として、内燃機関冷却水循環路(特許文献1では高温系冷却水通路と称している)およびインタクーラ冷却水循環路(特許文献1では低温系冷却水通路と称している)を備え、これら冷却水循環路それぞれにおいて冷却水の循環を可能にしたものが知られている。
また、この特許文献1に開示されている冷却装置は、内燃機関冷却水循環路とインタクーラ冷却水循環路とを連通する連通路を備え、内燃機関冷却水循環路からインタクーラ冷却水循環路に冷却水(内燃機関によって温度上昇された冷却水)を導入することでインタクーラを加熱できるようにしている。
図3は、従来の冷却装置の回路構成の一例を示す概略図である。内燃機関冷却水循環路100には、内燃機関本体101、ヒータコア102、高温側ラジエータ(HTラジエータ)103、サーモスタット104、機械式ウォータポンプ105が設けられている。一方、インタクーラ冷却水循環路200には、インタクーラ201、低温側ラジエータ(LTラジエータ)202、電動ウォータポンプ203が設けられている。これら内燃機関冷却水循環路100とインタクーラ冷却水循環路200とは、導入路300および還流路400によって連通されている。導入路300の下流端は、インタクーラ201と低温側ラジエータ202とを連通する連通路204に接続されている。また、この導入路300には切替弁301が設けられている。還流路400の上流端は、インタクーラ201と電動ウォータポンプ203の吸入側とを連通する連通路205に接続されている。
切替弁301が開弁された場合、図中に実線の矢印で示すように内燃機関冷却水循環路100を流れる冷却水の一部が導入路300を経てインタクーラ冷却水循環路200に導入される。これにより、インタクーラ201が加熱される。インタクーラ201を加熱した後の冷却水は還流路400によって内燃機関冷却水循環路100に戻される。インタクーラ201が加熱されることにより、インタクーラ201の温度をEGRガスの露点よりも高くでき、EGRガス中に含まれる水分のインタクーラ201内部での凝縮は抑制される。このため、内燃機関の始動後、EGRガスの還流動作を早期に開始することが可能になる。また、このようにインタクーラ201を加熱すれば、外気温度が氷点下となっている場合であってもインタクーラ201を流れる吸気中の水分の凍結を防止できる。
特開2014−156804号公報
しかしながら、従来の冷却装置の回路構成では、内燃機関冷却水循環路100から導入路300を経てインタクーラ冷却水循環路200に導入された冷却水が、インタクーラ201と低温側ラジエータ202とに分流されてしまう可能性がある。仮に、電動ウォータポンプ203(吐出側が低温側ラジエータ202に接続された電動ウォータポンプ203)を作動させていたとしても、一般に電動ウォータポンプ203の吐出圧は機械式ウォータポンプ105の吐出圧に比べて低いため、図中に破線の矢印で示すように、インタクーラ冷却水循環路200に導入された冷却水の一部が連通路204を経て低温側ラジエータ202に流れ込むことになってしまう。
このような状況が生じた場合、低温側ラジエータ202において冷却水の熱が外部に放出されてしまい(インタクーラ201を加熱することなく放出されてしまい)、インタクーラ冷却水循環路200に導入された冷却水の熱の一部が無駄になってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関冷却水循環路とインタクーラ冷却水循環路とが連通されて成る冷却装置に対し、内燃機関冷却水循環路からインタクーラ冷却水循環路に冷却水を導入する際に冷却水の熱が無駄に放出されてしまうことを防止できる内燃機関の冷却装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の解決手段は、内燃機関本体の冷却水通路を含む内燃機関冷却水循環路と、インタクーラおよびラジエータを備えたインタクーラ冷却水循環路と、前記内燃機関冷却水循環路から前記インタクーラ冷却水循環路へ冷却水を導入する導入路とを備えた内燃機関の冷却装置を前提とする。この内燃機関の冷却装置に対し、前記導入路が、前記インタクーラと前記ラジエータとを連通する連通路に接続されており、この連通路における前記導入路の接続位置と前記ラジエータとの間に、前記導入路から前記連通路へ流れた冷却水の前記ラジエータへの流入を阻止するチェック弁を設けている。
この特定事項により、内燃機関冷却水循環路の冷却水をインタクーラ冷却水循環路へ導入してインタクーラを加熱するに際し、内燃機関冷却水循環路から導入路を経て連通路へ流れた冷却水は、ラジエータへの流入がチェック弁によって阻止される。つまり、内燃機関冷却水循環路からインタクーラ冷却水循環路へ導入された冷却水が、インタクーラを流れること無しにラジエータに流れるといったことが阻止される。即ち、インタクーラ冷却水循環路へ導入された冷却水が、インタクーラを加熱すること無しにラジエータによって放熱されてしまうといったことが防止される。このため、インタクーラ冷却水循環路に導入された冷却水の熱が無駄に放出されてしまうことを防止できる。
本発明では、インタクーラとラジエータとを連通する連通路へ流れた冷却水のラジエータへの流入を阻止するチェック弁を設けている。このため、インタクーラ冷却水循環路へ導入された冷却水が、インタクーラを加熱すること無しにラジエータによって放熱されてしまうといったことが防止され、冷却水の熱が無駄に放出されてしまうことを防止できる。
実施形態に係る冷却装置の回路構成を示す概略図であって、インタクーラ加熱時における冷却水の流れを説明するための図である。 実施形態に係る冷却装置の回路構成を示す概略図であって、インタクーラ加熱完了後の冷却水の流れを説明するための図である。 従来の冷却装置の回路構成の一例を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、本発明を自動車用内燃機関の冷却装置として適用した場合について説明する。
図1は実施形態に係る冷却装置1の回路構成を示す概略図である。この図1に示すように、冷却装置1は、内燃機関冷却水循環路2およびインタクーラ冷却水循環路3を備え、これら冷却水循環路2,3同士の間で冷却水の流通が可能に構成されている。以下、具体的に説明する。
−内燃機関冷却水循環路−
内燃機関冷却水循環路2には、内燃機関本体21、ヒータコア22、高温側ラジエータ(HTラジエータ)23、サーモスタット24、機械式ウォータポンプ25が設けられている。
内燃機関本体21の内部に形成されたウォータジャケット(冷却水通路)の出口側通路21aの下流側は分岐され、一方がヒータコア通路22aとなり、他方がラジエータ通路23aとなっている。
ヒータコア通路22aには前記ヒータコア22が、ラジエータ通路23aには前記高温側ラジエータ23がそれぞれ設けられている。また、ラジエータ通路23aにおける高温側ラジエータ23の下流側には前記サーモスタット24が設けられている。
前記ヒータコア22は、車室内を暖房するための熱交換器であり、ヒータコア通路22aを流れる冷却水と室内空気との間で熱交換を行う。
高温側ラジエータ23は、内燃機関冷却水循環路2を循環する冷却水を冷却するための熱交換器であり、ラジエータ通路23aを流れる冷却水と大気との間で熱交換を行う。
サーモスタット24は、例えばワックス式サーモスタットであり、冷却水温度が暖機完了温度未満である場合には、サーモワックスが凝固収縮してワックス圧が低くなり、弁体が自動的に閉側になってラジエータ通路23aの冷却水流通量を少なくするように作動する。一方、冷却水温度が前記暖機完了温度以上になると、サーモワックスが溶融膨張してワックス圧が高くなり、弁体が自動的に全開になってラジエータ通路23aの冷却水流通量を多くするように作動する。
ヒータコア通路22aおよびラジエータ通路23aの下流側は合流され、その合流部の下流側が、内燃機関本体21のウォータジャケットに繋がる戻し通路25aとなっている。この戻し通路25aに前記機械式ウォータポンプ25が設けられている。
機械式ウォータポンプ25は、内燃機関本体21の作動時に、その出力軸であるクランクシャフト(図示省略)の回転力を受けて作動する。
この機械式ウォータポンプ25が作動した場合、内燃機関冷却水循環路2にあっては、機械式ウォータポンプ25から吐出した冷却水が、内燃機関本体21のウォータジャケットを流れた後、出口側通路21aを経てヒータコア通路22aおよびラジエータ通路23aに分流され、その後、戻し通路25aによって機械式ウォータポンプ25の吸入側に戻されるといった循環を行う。この際、ラジエータ通路23aを流れる冷却水の流通量はサーモスタット24によって調整される。つまり、冷却水温度が前記暖機完了温度より低い所定温度未満である場合にはサーモスタット24が全閉状態になり、ラジエータ通路23aには冷却水は流れない。このように高温側ラジエータ23に冷却水を流さないことにより、冷間始動時等において冷却水温度の上昇を促進する。そして、冷却水温度が、この所定温度に達した時点からサーモスタット24が開き始め、ラジエータ通路23aに冷却水が流れ始めることになる。そして、冷却水温度が前記暖機完了温度に達するとサーモスタット24が全開となり、ラジエータ通路23aの冷却水流通量を多くする。これにより、循環する冷却水によって内燃機関本体21の熱を回収し、この冷却水の熱を高温側ラジエータ23により大気に放出する。
−インタクーラ冷却水循環路−
インタクーラ冷却水循環路3には、インタクーラ31、低温側ラジエータ(LTラジエータ)32、電動ウォータポンプ33が設けられている。
インタクーラ31の流入側(図1における上側)と低温側ラジエータ32の流出側(図1における上側)とは第1連通路3aによって連通されている。一方、インタクーラ31の流出側(図1における下側)と低温側ラジエータ32の流入側(図1における下側)とは第2連通路3bによって連通されている。そして、この第2連通路3bに前記電動ウォータポンプ33が設けられている。この電動ウォータポンプ33は、その吸入側がインタクーラ31に、吐出側が低温側ラジエータ32にそれぞれ接続されている。
インタクーラ31は、内燃機関の吸気系に設けられた過給機コンプレッサによって圧縮された吸気を冷却するための熱交換器であり、圧縮吸気と、第1連通路3aを経て流入した冷却水との間で熱交換を行う。
低温側ラジエータ32は、インタクーラ冷却水循環路3を循環する冷却水を冷却するための熱交換器であり、第2連通路3bを経て流入した冷却水と大気との間で熱交換を行う。
なお、このインタクーラ冷却水循環路3を流れる冷却水によって冷却される機器としては、前記インタクーラ31以外に、スロットルバルブや過給機等も挙げられる。
電動ウォータポンプ33は、インタクーラ冷却水循環路3内で冷却水を循環させるものであって、その動作はECU10によって制御される。
この電動ウォータポンプ33が作動した場合、インタクーラ冷却水循環路3にあっては、電動ウォータポンプ33から吐出した冷却水が、低温側ラジエータ32に流れた後、第1連通路3aを経てインタクーラ31に流入し、その後、第2連通路3bによって電動ウォータポンプ33の吸入側に戻されるといった循環を行う。これにより、循環する冷却水によって、インタクーラ31を流れる吸気を冷却し、回収した熱を低温側ラジエータ32により大気に放出する。
−導入路および還流路−
前記内燃機関冷却水循環路2とインタクーラ冷却水循環路3とは、導入路4および還流路5によって連通されている。
導入路4は、内燃機関冷却水循環路2からインタクーラ冷却水循環路3へ冷却水を導入するための流路である。この導入路4の上流端は内燃機関冷却水循環路2における出口側通路21aに、下流端はインタクーラ冷却水循環路3における第1連通路3aにそれぞれ接続されている。また、この導入路4には、開閉自在な切替弁6が設けられている。この切替弁6の開閉動作はECU10によって制御される。
一方、還流路5は、インタクーラ冷却水循環路3から内燃機関冷却水循環路2へ冷却水を戻すための流路である。この還流路5の上流端はインタクーラ冷却水循環路3の第2連通路3bにおける電動ウォータポンプ33の吸入側に、下流端は内燃機関冷却水循環路2の戻し通路25aにおける機械式ウォータポンプ25の吸入側にそれぞれ接続されている。
なお、この冷却装置1に充填される冷却水は例えばエチレングリコールの水溶液などが適用されている。
−チェック弁−
本実施形態の特徴として、前記第1連通路3aには、チェック弁(逆止弁)7が設けられている。具体的に、このチェック弁7は、第1連通路3aにおける前記導入路4の接続位置と低温側ラジエータ32との間に設けられており、導入路4から第1連通路3aへ流れた冷却水の低温側ラジエータ32への流入を阻止するものとなっている。このチェック弁7の構成としては特に限定されるものではなく、ディスク式のもの、ポペット式のもの、スイング式のもの等、種々の形式のものが適用可能である。
このように第1連通路3aにチェック弁7が設けられているため、内燃機関冷却水循環路2から導入路4を経て第1連通路3aへ流れた冷却水は、低温側ラジエータ32への流入が阻止され、この冷却水の全量がインタクーラ31に流れることになる。
−冷却水循環動作−
以下、前述した冷却装置1における冷却水の循環動作について説明する。
(インタクーラ加熱時)
例えば外気温度が氷点下であって、インタクーラ31を流れる吸気中の水分の凍結が懸念される状況にあっては、内燃機関本体21の始動に伴い、インタクーラ31を加熱するための動作が実施される。この際、ECU10によって切替弁6が開放され、電動ウォータポンプ33が停止された状態で内燃機関本体21が始動される。この場合、冷却水温度は前記暖機完了温度より低い所定温度未満となっているためサーモスタット24は全閉状態となっている。
この場合の冷却水の循環動作としては、図1に実線の矢印で示すように、内燃機関冷却水循環路2にあっては、機械式ウォータポンプ25から吐出した冷却水が、内燃機関本体21のウォータジャケットを流れた後、出口側通路21aを経てヒータコア通路22aを流れ、その後、戻し通路25aによって機械式ウォータポンプ25の吸入側に戻されるといった循環を行う。
また、切替弁6が開放されているため、内燃機関本体21のウォータジャケットを流れて出口側通路21aに流出した比較的高温の冷却水(内燃機関本体21の熱を回収したことで比較的高温となっている冷却水)の一部は、導入路4を経て第1連通路3aへ流入する。この第1連通路3aにはチェック弁7が設けられているため、導入路4から第1連通路3aへ流れた冷却水の低温側ラジエータ32への流入は阻止され、この冷却水の全量がインタクーラ31に流れる。これにより、インタクーラ31の加熱が行われる。つまり、インタクーラ冷却水循環路3へ導入された冷却水が、インタクーラ31を加熱すること無しに低温側ラジエータ32によって放熱されてしまうといったことが防止される。このため、インタクーラ冷却水循環路3に導入された冷却水の熱が無駄に放出されてしまうことを防止でき、インタクーラ31を効率良く加熱することができる。
このようにしてインタクーラ31を加熱した後の冷却水は、第2連通路3bおよび還流路5を経て、内燃機関冷却水循環路2の戻し通路25aに流入し、内燃機関冷却水循環路2を循環する冷却水と混合された後、機械式ウォータポンプ25の吸入側に戻されることになる。
このような冷却水の循環動作が継続されることで、インタクーラ31の温度をEGRガスの露点よりも高くでき、EGRガス中に含まれる水分のインタクーラ31内部での凝縮が抑制されることになる。このため、内燃機関本体21の始動後、EGRガスの還流動作を早期に開始することが可能になる。また、このようにインタクーラ31を加熱すれば、外気温度が氷点下となっている場合であってもインタクーラ31を流れる吸気中の水分の凍結を防止できることになる。
(インタクーラ加熱完了時)
前記の冷却水循環動作が行われたことでインタクーラ31が十分に加熱された場合には、電動ウォータポンプ33の作動が開始される。この電動ウォータポンプ33の作動を開始するタイミングとしては、インタクーラ31の温度を検出する温度センサを設けておき、この温度センサによって検出されるインタクーラ31の温度が所定値に達した時点が挙げられる。また、前記の冷却水循環動作(インタクーラ加熱動作)が開始された後の経過時間を計測するタイマを設けておき、このタイマによって所定時間が経過したことが計測された時点で電動ウォータポンプ33の作動を開始するようにしてもよい。
電動ウォータポンプ33の作動が開始されることにより、インタクーラ冷却水循環路3にあっては、図1に一点鎖線の矢印で示すように、電動ウォータポンプ33から吐出した冷却水が、低温側ラジエータ32を流れた後、第1連通路3aを経てインタクーラ31に流入し、その後、第2連通路3bによって電動ウォータポンプ33の吸入側に戻されるといった循環を行う。この場合、ECU10は、電動ウォータポンプ33の吐出圧が、チェック弁7の開放を可能にする圧力となるように電動ウォータポンプ33の作動(回転速度)を制御する。この電動ウォータポンプ33の制御は、予め実験またはシミュレーションによって作成された電動ウォータポンプ制御マップに従って行われる。
このインタクーラ加熱完了時においてインタクーラ31に流入する冷却水は、内燃機関冷却水循環路2から導入路4を経てインタクーラ冷却水循環路3に流入した冷却水と、低温側ラジエータ32を流れた後の冷却水とが混合されたものとなる。また、第2連通路3bを流れる冷却水の一部は、還流路5を経て、内燃機関冷却水循環路2に向けて流れることになる。
(暖機完了後)
前記の冷却水循環動作が所定時間行われた後に、ECU10によって切替弁6が閉鎖される。例えば、冷却水温度が暖機完了温度に達した時点で切替弁6が閉鎖される。この切替弁6を閉鎖するタイミングとしてはこれに限定されるものではない。
切替弁6が閉鎖されることにより、内燃機関冷却水循環路2での冷却水の循環と、インタクーラ冷却水循環路3での冷却水の循環とが独立して行われることになる。つまり、図2に実線の矢印で示すように、内燃機関冷却水循環路2にあっては、機械式ウォータポンプ25から吐出した冷却水が、内燃機関本体21のウォータジャケットを流れた後、出口側通路21aを経てヒータコア通路22aおよびラジエータ通路23aに分流され、その後、戻し通路25aによって機械式ウォータポンプ25の吸入側に戻されるといった循環を行う。これにより、冷却水によって回収した内燃機関本体21の熱を高温側ラジエータ23により大気に放出する。
一方、インタクーラ冷却水循環路3にあっては、電動ウォータポンプ33から吐出した冷却水が、低温側ラジエータ32に流れた後、第1連通路3aを経てインタクーラ31に流入し、その後、第2連通路3bによって電動ウォータポンプ33の吸入側に戻されるといった循環を行う。これにより、循環する冷却水によって、インタクーラ31を流れる吸気を冷却し、回収した熱を低温側ラジエータ32により大気に放出する。
前述したインタクーラ加熱完了時の動作では、切替弁6が閉鎖されるのに先立って電動ウォータポンプ33の作動が開始されている。つまり、インタクーラ冷却水循環路3での冷却水の循環が開始され、その後に切替弁6が閉鎖される。
仮に、切替弁6の閉鎖と同時に電動ウォータポンプ33の作動を開始した場合、インタクーラ31には、内燃機関冷却水循環路2から導入された比較的高温度の冷却水が流れている状態から、低温側ラジエータ32や電動ウォータポンプ33に滞留していた比較的低温度の冷却水が流れる状態となる。つまり、インタクーラ31に流れる冷却水の温度が急変することになり、インタクーラ31に悪影響を与えてしまう可能性がある。
本実施形態では、切替弁6が閉鎖されるのに先立って電動ウォータポンプ33の作動を開始し、インタクーラ冷却水循環路3での冷却水の循環を開始させている。つまり、内燃機関冷却水循環路2から導入される比較的高温の冷却水と、低温側ラジエータ32や電動ウォータポンプ33に滞留していた比較的低温度の冷却水とを混合してインタクーラ冷却水循環路3で循環させた状態から切替弁6を閉鎖させている。このため、切替弁6を閉鎖することで内燃機関冷却水循環路2から冷却水が導入されない状態になったとしても、インタクーラ31に流れる冷却水の温度が急変することは回避され、インタクーラ31への悪影響を防止することができる。
以上説明したように本実施形態では、内燃機関冷却水循環路2の冷却水をインタクーラ冷却水循環路3へ導入してインタクーラ31を加熱するに際し、内燃機関冷却水循環路2から導入路4を経て第1連通路3aへ流れた冷却水は、チェック弁7によって低温側ラジエータ32への流入が阻止されるようになっている。つまり、内燃機関冷却水循環路2からインタクーラ冷却水循環路3へ導入された冷却水が、インタクーラ31を流れること無しに低温側ラジエータ32に流れるといったことが阻止されるようになっている。即ち、インタクーラ冷却水循環路3へ導入された冷却水が、インタクーラ31を加熱すること無しに低温側ラジエータ32によって放熱されてしまうといったことが防止される。このため、インタクーラ冷却水循環路3に導入された冷却水の熱が無駄に放出されてしまうことを防止でき、インタクーラ31を効率良く加熱することができる。その結果、前記インタクーラ31の加熱に要する時間の短縮化を図ることができる。
−他の実施形態−
以上説明した実施形態では、本発明を自動車用内燃機関の冷却装置1として適用した場合について説明した。本発明は、自動車用に限らず、その他の用途に使用される内燃機関の冷却装置にも適用可能である。
また、前記実施形態では、インタクーラ加熱完了後には、電動ウォータポンプ33を作動させ、その後に切替弁6を閉鎖させていた。本発明はこれに限らず、インタクーラ加熱完了後に、電動ウォータポンプ33の作動開始と切替弁6の閉鎖とを同時に行うようにしてもよい。また、インタクーラ加熱完了後に、切替弁6を閉鎖させ、その後に、電動ウォータポンプ33を作動させるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、インタクーラ加熱時には電動ウォータポンプ33を停止させていた。本発明はこれに限らず、このインタクーラ加熱時に電動ウォータポンプ33を作動させるようにしてもよい。
本発明は、過給機を備えた自動車用内燃機関の冷却装置であって、内燃機関冷却水循環路とインタクーラ冷却水循環路とが連通された冷却装置に適用可能である。
1 冷却装置
2 内燃機関冷却水循環路
21 内燃機関本体
3 インタクーラ冷却水循環路
31 インタクーラ
32 低温側ラジエータ
3a 第1連通路
4 導入路
7 チェック弁

Claims (1)

  1. 内燃機関本体の冷却水通路を含む内燃機関冷却水循環路と、インタクーラおよびラジエータを備えたインタクーラ冷却水循環路と、前記内燃機関冷却水循環路から前記インタクーラ冷却水循環路へ冷却水を導入する導入路とを備えた内燃機関の冷却装置において、
    前記導入路は、前記インタクーラと前記ラジエータとを連通する連通路に接続されており、この連通路における前記導入路の接続位置と前記ラジエータとの間には、前記導入路から前記連通路へ流れた冷却水の前記ラジエータへの流入を阻止するチェック弁が設けられていることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
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