JP2016098679A - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

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裕之 仲井間
Hiroyuki Nakaima
裕之 仲井間
山本 真也
Shinya Yamamoto
真也 山本
健吾 榊原
Kengo Sakakibara
健吾 榊原
佑介 山▲崎▼
Yusuke Yamazaki
佑介 山▲崎▼
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Abstract

【課題】高い搭載性を発揮可能な容量可変型斜板式圧縮機を提供する。
【解決手段】本発明の容量可変型斜板式圧縮機では、アクチュエータ13は、駆動軸3に設けられるラグプレート49と、ラグプレート49に対して駆動軸心O方向に変位することにより傾斜角度θを変更可能な第1、2移動体57、59と、ラグプレート49と第1、2移動体57、59とにより区画され、吐出室33からの冷媒が導入される制御圧室63とを有している。第1、2移動体57、59は、制御圧室63内の圧力により駆動軸心O方向に伸縮することで第1、2移動体57、59の駆動軸心O方向の長さが変更される。
【選択図】図1

Description

本発明は容量可変型斜板式圧縮機に関する。
特許文献1〜3に従来の容量可変型斜板式圧縮機(以下、圧縮機という。)が開示されている。これらの圧縮機では、ハウジングに斜板室、吸入室、吐出室及び複数個のシリンダボアが形成されている。ハウジングには、駆動軸が回転可能に支持されている。斜板室内には、駆動軸の回転によって回転可能な斜板が設けられている。駆動軸と斜板との間には、リンク機構が設けられている。リンク機構は、斜板の傾斜角度の変更を許容する。ここで、傾斜角度とは、駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する斜板の角度である。各シリンダボアには、ピストンが往復動可能に収納されている。変換機構は、斜板の回転により、傾斜角度に応じたストロークで各ピストンをシリンダボア内で往復動させるようになっている。また、アクチュエータが傾斜角度の変更を行う。制御機構はアクチュエータを制御する。制御機構は圧力調整弁を有している。
アクチュエータは、区画体、移動体及び制御圧室を有している。区画体は駆動軸に設けられている。移動体は、区画体に対して駆動軸心方向に変位することにより傾斜角度を変更可能である。制御圧室は区画体と移動体とにより区画されている。制御圧室は、吐出室からの冷媒が導入されるようになっている。
この圧縮機では、制御機構が吐出室からの冷媒を制御圧室に供給し、制御圧室内の圧力が上昇すると、移動体が区画体に対して駆動軸心方向に移動する。このため、斜板が傾斜角度を減少し、駆動軸の1回転当たりの吐出容量が減少する。
特開昭52−131204号公報 特開昭53−69911号公報 特開平5−312144号公報
しかし、上記従来の圧縮機では、斜板の傾斜角度を変更するに当たり、移動体は、自身の駆動軸心方向の長さを維持しつつ、区画体に対して駆動軸心方向に移動する。このため、この圧縮機では、移動体の駆動軸心方向の移動長さが区画体との距離に制限され、軸長が長くなり易い。このため、この圧縮機では車両等への搭載性に懸念を生じやすい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、高い搭載性を発揮可能な容量可変型斜板式圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、斜板室、吐出室及びシリンダボアが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備え、
前記アクチュエータは、前記駆動軸に設けられる区画体と、前記区画体に対して前記駆動軸心方向に変位することにより前記傾斜角度を変更可能な移動体と、前記区画体と前記移動体とにより区画され、前記吐出室からの冷媒が導入される制御圧室とを有し、
前記移動体は、前記制御圧室内の圧力により前記駆動軸心方向に伸縮することで前記移動体の前記駆動軸心方向の長さが変更されることを特徴とする。
本発明の圧縮機では、制御圧室内の圧力によって移動体が駆動軸心方向に伸縮し、斜板の傾斜角度を変更する。この間、この圧縮機では、移動体の駆動軸心方向の移動長さが区画体との距離に制限されず、それに自身の伸長距離も加えることができる。このため、移動体の区画体に対する駆動軸心方向の移動長さを従来と同一としていても、圧縮機の軸長を短くすることができる。
したがって、本発明の圧縮機は高い搭載性を発揮することができる。
本発明の圧縮機において、移動体は、区画体に対して駆動軸心方向に移動可能に設けられる第1移動体と、第1移動体に対して駆動軸心方向に移動可能に設けられる第2移動体とを有することが好ましい。この場合には、制御圧室内の圧力が最低圧力から高くなれば、第1移動体が区画体から駆動軸心方向で離れるように移動するとともに、第2移動体が第1移動体から駆動軸心方向で離れるように移動することにより、移動体が駆動軸心方向に伸長する。逆に、制御圧室内の圧力が最高圧力から低くなれば、斜板にピストンから作用する反力により、第1移動体が区画体に駆動軸心方向で近づくように移動するとともに、第2移動体が第1移動体に駆動軸心方向で近づくように移動することにより、移動体が駆動軸心方向に縮小する。
上記の場合、第1移動体を区画体に向かって駆動軸心方向に付勢する付勢手段を有することが好ましい。この場合、制御圧室の圧力が最高圧力から低くなる際、斜板にピストンから作用する反力により、初めに第1移動体が区画体に駆動軸心方向で近づくように移動し、その後に第2移動体が第1移動体に駆動軸心方向で近づくように移動する。このため、第1移動体と第2移動体との間に何らの拘束手段を設けなくても、第2移動体が第1移動体から脱落するような不具合を防止することができる。
また、本発明の圧縮機において、移動体は、区画体に設けられる基部と、駆動軸心方向で基部から離間した先端部と、基部と先端部とを伸縮自在に接続し、内部が制御圧室とされる筒部とを有することも好ましい。この場合には、筒部が制御圧室内の圧力によって伸縮することにより、先端部が基部に対して離れたり近づいたりすることにより、移動体が駆動軸心方向に伸縮する。
筒部は蛇腹であることが好ましい。この場合、制御圧室内の圧力によって筒部が駆動軸心方向に好適に伸縮する。
基部は、区画体に固定されていることが好ましい。この場合、区画体に対して移動体を容易に設けることが可能となる。
また、基部は、区画体に対して駆動軸心方向に移動可能に設けられていることも好ましい。この場合には、制御圧室内の圧力によって筒部が伸縮することに加えて、基部が駆動軸心方向に移動し、移動体の駆動軸心方向の移動長さを長くすることができる。
本発明の圧縮機は高い搭載性を発揮することができる。
図1は、実施例1の圧縮機を示す断面図である。 図2は、実施例1の圧縮機に係り、制御機構を示す模式図である。 図3は、実施例1の圧縮機に係り、最大容量時のアクチュエータを示す断面図である。 図4は、実施例1の圧縮機に係り、最小容量時のアクチュエータを示す断面図である。 図5は、実施例2の圧縮機に係り、最大容量時のアクチュエータを示す断面図である。 図6は、実施例2の圧縮機に係り、最小容量時のアクチュエータを示す断面図である。 図7は、実施例3の圧縮機に係り、最大容量時のアクチュエータを示す断面図である。 図8は、実施例3の圧縮機に係り、最小容量時のアクチュエータを示す断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
実施例1の圧縮機は、図1に示すように、容量可変型片頭斜板式圧縮機である。この圧縮機は、ハウジング1と、駆動軸3と、斜板5と、リンク機構7と、複数のピストン9と、複数対のシュー11a、11bと、アクチュエータ13と、制御機構15とを備えている。以下、ハウジング1から駆動軸3が突出している側を圧縮機の前方とし、その反対側を圧縮機の後方とする。
ハウジング1は、圧縮機の前方に位置するフロントハウジング17と、圧縮機の後方に位置するリヤハウジング19と、フロントハウジング17とリヤハウジング19との間に位置するシリンダブロック21と、弁形成プレート23とを有している。
フロントハウジング17は、前方で圧縮機の径方向に延びる前壁17aと、前壁17aと一体化され、圧縮機の前方から後方に向かって延びる周壁17bとを有している。これらの前壁17aと周壁17bとにより、フロントハウジング17は有底の略円筒形状をなしている。また、これらの前壁17aと周壁17bとにより、フロントハウジング17内には斜板室25が形成されている。
前壁17aには、前方に向かって突出するボス17cが形成されている。このボス17c内には、ハウジング1内と外部との間の気密性を確保する軸封装置27が設けられている。また、ボス17c内には、圧縮機の前後方向に延びる第1軸孔17dが形成されている。この第1軸孔17d内には第1ラジアル滑り軸受29aが設けられている。
周壁17bには、斜板室25と連通する吸入ポート31が形成されている。斜板室25は、この吸入ポート31により図示しない蒸発器と接続されている。これにより、作動中の斜板室25には蒸発器を経た低圧の冷媒ガスが流入するため、斜板室25内の圧力は後述する吐出室33内よりも低圧となる。
リヤハウジング19には、中心側に位置する第1圧力調整室35aと、第1圧力調整室35aの外周側に位置して環状をなす吸入室37と、吸入室37の外周側に位置して環状をなす吐出室33とが形成されている。吐出室33は図示しない吐出ポートにより図示しない凝縮器と接続されている。
シリンダブロック21には、ピストン9と同数個のシリンダボア21aが周方向に等角度間隔で前後方向に延びて形成されている。各シリンダボア21aの前端側は斜板室25と連通している。また、シリンダブロック21には、後述する吸入リード弁39aの最大開度を規制するリテーナ溝21bが形成されている。
また、シリンダブロック21の中心側には、斜板室25と連通して圧縮機の前後方向に延びる第2軸孔21cが貫設されている。第2軸孔21c内には第2ラジアル滑り軸受29bが設けられている。さらに、シリンダブロック21には、斜板室25と連通して圧縮機の前後方向に延びる複数本の吸入通路41が形成されている。
弁形成プレート23は、シリンダブロック21とリヤハウジング19との間に設けられている。この弁形成プレート23は、バルブプレート43と、吸入弁プレート39と、吐出弁プレート45と、リテーナプレート47とからなる。
バルブプレート43、吐出弁プレート45及びリテーナプレート47には、シリンダボア21aと同数の吸入ポート23aが形成されている。また、バルブプレート43及び吸入弁プレート39には、シリンダボア21aと同数の吐出ポート23bが形成されている。各シリンダボア21aは、各吸入ポート23aによって吸入室37と連通するとともに、各吐出ポート23bによって吐出室33と連通する。
また、バルブプレート43、吸入弁プレート39、吐出弁プレート45及びリテーナプレート47には、各吸入通路41と吸入室37とを連通する連通孔23cが形成されている。このため、斜板室25と吸入室33とが各吸入通路41及び各連通孔23cによって連通している。
吸入弁プレート39は、バルブプレート43の前面に設けられている。この吸入弁プレート39には、弾性変形により各吸入ポート23aを開閉可能な吸入リード弁39aが複数形成されている。また、吐出弁プレート45は、バルブプレート43の後面に設けられている。この吐出弁プレート45には、弾性変形により各吐出ポート23bを開閉可能な吐出リード弁45aが複数形成されている。リテーナプレート47は、吐出弁プレート45の後面に設けられている。このリテーナプレート47は、各吐出リード弁45aの最大開度を規制する。
駆動軸3は、ボス17c側からハウジング1の後方側に向かって挿通されている。駆動軸3は、前端側がボス17c内において軸封装置27に挿通されているとともに、第1軸孔17d内において第1ラジアル滑り軸受29aによって軸支されている。また、駆動軸3の後端側が第2軸孔21c内において第2ラジアル滑り軸受29bによって軸支されている。こうして、駆動軸3は、ハウジング1に対して駆動軸心O周りで回転可能に支持されている。そして、第2軸孔21c内には、駆動軸3の後端との間に第2圧力調整室35bが区画されている。この第2圧力調整室35bは、吸入弁プレート39、バルブプレート43、吐出弁プレート45及びリテーナプレート47に形成された連通孔23dにより第1圧力調整室35aと連通している。これら第1、2圧力調整室35a、35bにより、圧力調整室35が形成されている。
また、駆動軸3には、リンク機構7と、斜板5と、アクチュエータ13とが取り付けられている。リンク機構7は、ラグプレート49と、ラグプレート49に一体に形成された一対のラグアーム51と、斜板5に一体に形成された一対の斜板アーム53とからなる。この圧縮機において、ラグプレート49は、リンク機構7を構成するとともに、本発明における区画体としても機能する。なお、同図では、ラグアーム51及び斜板アーム53について、それぞれ一方のみを図示している。
ラグプレート49は、斜板室25内において、斜板5よりも前方に配置され、駆動軸3に圧入されている。ラグプレート49とフロントハウジング17における前壁17aの後面との間にはスラスト軸受55が設けられている。これにより、ラグプレート49は駆動軸3と一体で回転可能となっている。各ラグアーム51は後方に向かって延びている。
斜板5は、環状の平板形状をなしており、各シュー11a、11bが摺動する前面5a及び後面5bを有している。斜板5には駆動軸3を挿通する挿通孔5cが貫設されている。また、斜板5の前面には、後述する第2移動体59と当接する被作用部5dが突設されている。被作用部5dは斜板5の下死点側に位置している。また、各斜板アーム53が斜板5から前方に向かって延びている。
各斜板アーム53を各ラグアーム51の間に挿入することにより、ラグプレート49と斜板5とが連結されている。各斜板アーム53の先端は、各ラグアーム51間に形成された図示しないガイド面に案内されるようになっており、これにより、斜板5は、傾斜角度θを変更しつつ、ラグプレート49と共に斜板室25内で回転可能となっている。
アクチュエータ13は、図3及び図4に示すように、ラグプレート49と、第1移動体57と、第2移動体59と、付勢ばね61と、制御圧室63とを有している。なお、図3及び図4では、リンク機構7の斜板アーム53の図示を省略している。
ラグプレート49には、駆動軸心Oと同軸をなして後方に延びる円柱状の収納室49aが凹設されている。
第1移動体57は、収納室49a内を駆動軸心O方向に往復動可能な円筒状をなす摺動部57aを有している。摺動部57aの外周面には、収納室49aの内周面との間で気密を保つOリング57bが設けられている。また、摺動部57aの後端には、駆動軸心Oに向かって延びる内フランジ57cが形成されている。
第2移動体59は、円筒状の第1摺動部59aと、円筒状の第2摺動部59bとを有している。第1摺動部59aは、第1移動体57内を駆動軸心O方向に往復動可能である。第2摺動部59bは、駆動軸3の外周面を駆動軸心O方向に往復動可能である。第1摺動部59aと第2摺動部59bとは、テーパ状で環状をなす連結部59cによって連結されている。第1摺動部59aの外周面には、第1移動体57の内周面との間で気密を保つOリング59dが設けられている。また、第2摺動部59bの内周面には、駆動軸3の外周面との間で気密を保つOリング59eが設けられている。第1移動体57及び第2移動体59が本発明の移動体である。
付勢ばね61は、第1移動体57の後面と斜板5との間に設けられ、第1移動体57をラグプレート49に向かって駆動軸心O方向に付勢している。付勢ばね61が本発明の付勢手段に相当する。収納室49aの内面と第1、2移動体57、59の内面と駆動軸3の外周面とによって制御圧室63が形成されている。
駆動軸3内には、駆動軸3の後端から前方に向かって駆動軸心O1方向に延びる軸路3aと、軸路3aの前端から径方向に延びて駆動軸3の外周面に開く径路3bとが形成されている。軸路3aの後端は圧力調整室35に開いている。一方、径路3bは、制御圧室63に開いている。これらの軸路3a及び径路3bにより、圧力調整室35と制御圧室63とが連通している。
図1に示すように、駆動軸3は、先端に形成されたねじ部3cによって、図示しないプーリ又は電磁クラッチと接続される。各ピストン9は、各シリンダボア21a内にそれぞれ収納されており、各シリンダボア21a内を往復動可能となっている。これらの各ピストン9と弁形成プレート23とによって各シリンダボア21a内には圧縮室65が区画されている。
また、各ピストン9と斜板5との間にはシュー11a、11bがそれぞれ設けられている。各シュー11a、11bは、斜板5の回転を各ピストン9の往復動に変換している。これらの各シュー11a、11bが本発明における変換機構に相当する。こうして、斜板5の傾斜角度に応じたストロークで、各ピストン9がそれぞれシリンダボア21a内を往復動することが可能となっている。
図2に示すように、制御機構15は、低圧通路15aと、高圧通路15bと、低圧制御弁15cと、軸路3aと、径路3bとで構成されている。
低圧通路15aは、吸入室37と圧力調整室35とに接続されている。これにより、この低圧通路15aと軸路3aと径路3bとによって、制御圧室13bと圧力調整室35と吸入室37とは、互いに連通した状態となっている。これらの低圧通路15aと軸路3aと径路3bとにより抽気通路が構成されている。
高圧通路15bは、圧力調整室35と吐出室33とに絞り15dを介して接続されている。この高圧通路15bと軸路3aと径路3bとによって、制御圧室63と圧力調整室35と吐出室33とが連通している。これらの高圧通路15bと軸路3aと径路3bとにより給気通路が構成されている。
低圧制御弁15cは低圧通路15aに設けられている。この低圧制御弁15cは、吸入室37内の圧力に基づき、低圧通路15aの開度を調整することが可能となっている。
この圧縮機は、車両に搭載され、蒸発器、凝縮器及び膨張弁とともに空調装置の冷凍回路を構成している。
この圧縮機では、駆動軸3が回転することにより、斜板5が回転し、各ピストン9が各シリンダボア21a内を往復動する。このため、圧縮室65がピストンストロークに応じて容積を変化させる。このため、蒸発器から吸入ポート31によって斜板室25に吸入された冷媒ガスは、各吸入通路41から吸入室37を経て圧縮室65内で圧縮される。そして、圧縮室65内で圧縮された冷媒ガスは、吐出室33に吐出され、吐出ポートから凝縮器に吐出される。
そして、この圧縮機では、制御機構15がアクチュエータ13を制御し、アクチュエータ13が斜板5の傾斜角度θを変更する。このため、各ピストン9のストロークが増減し、吐出容量の変更が行われる。
すなわち、図2に示す制御機構15において、高圧通路15bが絞り15dを介して吐出室35内の冷媒ガス及び潤滑油を圧力調整室35、軸路3a及び径路3bを経て制御圧室63に供給する。一方、低圧制御弁15cが低圧通路15aの開度調整を行い、制御圧室63内の冷媒ガス及び潤滑油を吸入室37に排出する。こうして、制御圧室63内の圧力が変化する。
例えば、図4に示すように、制御圧室63内の圧力が最低圧力から高くなれば、第1移動体57がラグプレート49から駆動軸心O方向で離れるように移動するとともに、第2移動体59が第1移動体57から駆動軸心O方向で離れるように移動する。こうして、第1、2移動体57、59が駆動軸心O方向に伸長する。このため、第2移動体59が斜板5の下死点側で被作用部5dを押圧し、傾斜角度θが最小傾斜角度θminまで小さくなる。
逆に、図3に示すように、制御圧室63内の圧力が最高圧力から低くなれば、斜板5に各ピストン9から作用する反力により、第1移動体57がラグプレート49に駆動軸心O方向で近づくように移動するとともに、第2移動体59が第1移動体57に駆動軸心O方向で近づくように移動する。こうして、第1、2移動体57、59が駆動軸心O方向に縮小する。このため、各ピストン9からの反力によって斜板5が被作用部5dによって第2移動体59と当接しつつ第2移動体59の前進に追従し、傾斜角度θが最大傾斜角度θmaxまで大きくなる。
この際、この圧縮機では、図4に示す状態において、付勢ばね61が第1移動体57をラグプレート49に向かって駆動軸心O方向に付勢する。このため、斜板5に各ピストン9から作用する反力により、初めに第1移動体57がラグプレート49に駆動軸心O方向で近づくように移動し、その後に第2移動体59が第1移動体57に駆動軸心O方向で近づくように移動する。このため、第1移動体57と第2移動体59との間に何らの拘束手段を設けなくても、第2移動体59がラグプレート49に先に駆動軸心O方向で近づくように移動して第2移動体59が第1移動体57から脱落するような不具合を防止する。
こうして、この圧縮機では、第1、2移動体57、59が制御圧室63内の圧力によって駆動軸心O方向に伸縮し、斜板5の傾斜角度を最小傾斜角度θminから最大傾斜角度θmaxの範囲で変更する。この間、この圧縮機では、第1、2移動体57、59の駆動軸心O方向の移動長さがラグプレート49と第2移動体59との距離Lminに制限されず、それに第1、2移動体57、59の伸長距離も加えた距離Lmaxとしている。このため、この圧縮機では、距離Lminを従来と同一としていても、軸長を短くすることができる。
したがって、この圧縮機は高い搭載性を発揮することができる。
(実施例2)
実施例2の圧縮機では、図5及び図6に示すように、アクチュエータ213がラグプレート249と、ベローズ67と、制御圧室263とからなる。なお、図5及び図6においても、リンク機構7の斜板アーム53の図示を省略している。
ラグプレート249には、駆動軸心Oと同軸をなして後方に延びる円柱状の凹部249aが凹設されている。
ベローズ67は、環状の基部67aと、環状の先端部67bとを有している。ベローズ67が本発明の移動体である。基部67aはラグアーム249に固定されている。先端部67bは、駆動軸心O方向で基部67aから離間しており、駆動軸3の外周面を駆動軸心O方向に往復動可能である。基部67aと先端部67bとは、円筒状の蛇腹67cによって連結されている。先端部67bの内周面には、駆動軸3の外周面との間で気密を保つOリング67eが設けられている。蛇腹67cが基部67aと先端部67bとを伸縮自在に接続し、内部が制御圧室263とされる筒部に相当する。他の構成は実施例1の圧縮機と同様である。
この圧縮機では、制御圧室263内の圧力によって蛇腹67cが駆動軸心O方向に好適に伸縮することにより、先端部67bが基部67aに対して離れたり近づいたりする。このため、ベローズ67が駆動軸心O方向に伸縮する。
また、この圧縮機では、基部67aがラグプレート249に固定されているため、ラグプレート249に対してベローズ67を容易に設けることが可能である。他の作用効果は実施例1の圧縮機と同様である。
(実施例3)
実施例3の圧縮機では、図7及び図8に示すように、アクチュエータ313がラグプレート349と、ベローズ69と、制御圧室363とからなる。なお、図7及び図8においても、リンク機構7の斜板アーム53の図示を省略している。
ラグプレート349には、駆動軸心Oと同軸をなして後方に延びる円柱状の収納室349aが凹設されている。
ベローズ69は、環状の基部69aと、環状の先端部69bとを有している。ベローズ69が本発明の移動体である。基部69aは収納室349aの内周面を駆動軸心O方向に往復動可能である。先端部69bは、駆動軸心O方向で基部69aから離間しており、駆動軸3の外周面を駆動軸心O方向に往復動可能である。基部69aと先端部69bとは、円筒状の蛇腹69cによって連結されている。基部69aの外周面には、収納室349aの内周面との間で気密を保つOリング69dが設けられている。また、先端部69bの内周面には、駆動軸3の外周面との間で気密を保つOリング69eが設けられている。蛇腹69cが基部69aと先端部69bとを伸縮自在に接続し、内部が制御圧室363とされる筒部に相当する。他の構成は実施例1、2の圧縮機と同様である。
この圧縮機では、制御圧室363内の圧力により、基部69aがラグプレート349から駆動軸心O方向で離れるように移動するとともに、蛇腹69cが駆動軸心O方向に好適に伸縮することにより、先端部69bが基部69aに対して離れたり近づいたりする。特に、この圧縮機では、基部69aがラグプレート349に対して駆動軸心O方向に移動可能に設けられているため、ベローズ69の駆動軸心O方向の移動長さを長くすることができる。他の作用効果は実施例1、2の圧縮機と同様である。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1〜3の圧縮機では、駆動軸心O方向に伸長した移動体が斜板5を押圧して傾斜角度θを縮小したが、駆動軸心O方向に伸長した移動体が斜板5を牽引してもよい。また、移動体の押圧又は牽引によって傾斜角度を拡大してもよい。
また、実施例1の圧縮機において、移動体は、実施例1の第1、2移動体57、59の2段に限定されず、第2移動体に対して駆動軸心方向に移動可能に設けられる第3移動体を有する3段の他、第3移動体に対して駆動軸心方向に移動可能に設けられる第4移動体を有する4段等の多段であり得る。
さらに、実施例2、3の圧縮機において、筒部として、付勢ばね67d、69fを有さない蛇腹67c、69cを採用したり、制御圧室263、363内の圧力によって弾性変形可能な樹脂膜等からなる円筒状のシートを採用したりすることも可能である。
また、本発明の圧縮機では、リンク機構、変換機構及び制御機構として、実施例1〜3の機構に限定されず、種々の公知の機構を採用することが可能である。
本発明は車両用空調装置等に利用可能である。
25…斜板室
33…吐出室
21a…シリンダボア
1…ハウジング
3…駆動軸
5…斜板
O…駆動軸心
θ…傾斜角度
7…リンク機構
9…ピストン
11a、11b…変換機構(シュー)
13、213、313…アクチュエータ
15…制御機構
49、249、349…区画体(ラグプレート)
57、59、67、69…移動体(57…第1移動体、59…第2移動体、67、69…ベローズ)
63、263、363…制御圧室
61…付勢手段(付勢ばね)
67a、69a…基部
67b、69b…先端部
67c、69c…筒部、蛇腹

Claims (7)

  1. 斜板室、吐出室及びシリンダボアが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備え、
    前記アクチュエータは、前記駆動軸に設けられる区画体と、前記区画体に対して前記駆動軸心方向に変位することにより前記傾斜角度を変更可能な移動体と、前記区画体と前記移動体とにより区画され、前記吐出室からの冷媒が導入される制御圧室とを有し、
    前記移動体は、前記制御圧室内の圧力により前記駆動軸心方向に伸縮することで前記移動体の前記駆動軸心方向の長さが変更されることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  2. 前記移動体は、前記区画体に対して前記駆動軸心方向に移動可能に設けられる第1移動体と、前記第1移動体に対して前記駆動軸心方向に移動可能に設けられる第2移動体とを有する請求項1記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  3. 前記第1移動体を前記区画体に向かって前記駆動軸心方向に付勢する付勢手段を有する請求項2記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  4. 前記移動体は、前記区画体に設けられる基部と、前記駆動軸心方向で前記基部から離間した先端部と、前記基部と前記先端部とを伸縮自在に接続し、内部が前記制御圧室とされる筒部とを有する請求項1記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  5. 前記筒部は蛇腹である請求項4記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  6. 前記基部は、前記区画体に固定されている請求項4又は5記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  7. 前記基部は、前記区画体に対して前記駆動軸心方向に移動可能に設けられている請求項4又は5記載の容量可変型斜板式圧縮機。
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