JP2016098616A - 排水口蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属意匠面をなす金属板を補強しつつ当該意匠面において滑り止め効果を得るのに適した排水口蓋を提供する。【解決手段】排水口を覆うための排水口蓋X1であって、排水口履設時に露出する上面11、これとは反対の下面12、並びに上面11および下面12の間を貫通する複数の開口部14、を有する金属板10と、下面12側に設けられて金属板10と積層構造をなし、且つ、それぞれが複数の開口部14のうちの一つに嵌まり込み且つ上面11側にて金属板10から一部が突き出る複数の嵌合部22を有する、樹脂体20とを備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、排水口を覆うための排水口蓋に関する。
浴室の床などに設けられる排水口に対しては、当該排水口を覆うように排水口蓋が配設される(例えば特許文献1〜3)。排水口蓋については、デザイン性や掃除性の観点から金属製のものが求められる場合がある。
しかしながら、金属製の排水口蓋は、金属板材のみによって蓋体としての強度を確保できる程度に厚くすると、取り扱う者にとっての重量感が増す。そのため、比較的薄い金属板材を用いてそれを補強し、排水口蓋の軽量化を図ることが望まれる。また、金属表面一般は特に濡れている状態では滑りやすいところ、排水口蓋の配設箇所の用途等に応じて、排水口蓋の金属意匠面について滑り止めに関する対応が望まれる場合がある。例えば、浴室床の排水口に履設される排水口蓋には、浴室使用時の転倒防止の観点から滑り止めに関する対応が望まれる。
特開平8−154855号公報 特開平9−125479号公報 特許第4437853号公報
本発明は、前記したような事情の下で考え出されたものであり、金属意匠面をなす金属板を補強しつつ当該意匠面において滑り止め効果を得るのに適した排水口蓋を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される排水口蓋は、排水口を覆うためのものであり、金属板と樹脂体とを備える。金属板は、排水口履設時に露出する第1面と、これとは反対の第2面と、当該第1面および第2面の間を貫通する複数の開口部とを有する。樹脂体は、第2面の側に設けられて金属板と積層構造をなし、且つ、複数の嵌合部を有する。複数の嵌合部は、それぞれ、金属板の複数の開口部のうちの一つに嵌まり込み、且つ、金属板第1面の側にて金属板から一部が突き出る。
このような本排水口蓋においては、樹脂体の各嵌合部が金属板開口部に係止されて金属板と樹脂体との間の固定を担い、金属板と樹脂体との積層構造が一体化される。したがって、本排水口蓋によると、排水口履設時に露出する金属板第1面によってデザイン性・掃除性に優れた金属意匠面を構成しつつ、金属板と樹脂体との積層構造をもって、排水口蓋に要求される強度を確保することができる。また、本排水口蓋においては、各嵌合部の一部が金属板第1面の側にて金属板から突き出る。このような構成は、金属板第1面ないし金属意匠面における滑り止め効果を得るのに適する。以上のように、本発明に係る排水口蓋は、金属意匠面をなす金属板を補強しつつ当該意匠面において滑り止め効果を得るのに適するのである。
本発明において、好ましくは、嵌合部は、第1面に張り出すアンカー部を有する。このような構成は、金属板と樹脂体との間の固定に資する。
本発明において、好ましくは、嵌合部は、開口部内に収まって第1面と面一の主部と、開口部の開口サイズより小サイズで主部上に起立して第1面の側にて金属板から突き出る突起部とを有する。ここで、開口部の開口サイズとは、金属板第1面の広がり方向における、開口部の開口径などのサイズをいう。嵌合部の突起部は、金属板第1面の広がり方向において、開口部の開口サイズより小さい寸法を有するのである。このような構成は、例えば浴室などにて本排水口蓋を足の裏で踏んだ場合の当該足の裏に対する突起部の接触面積を小さくするうえで好ましく、従って、高い滑り止め効果を得るうえで好ましい。また、本構成によると、滑り止め効果の観点から、嵌合部において主部とは独立に突起部について寸法を設計することが可能である。
本発明において、好ましくは、開口部は、第2面側から第1面側にかけて広がっている。このような構成は、樹脂体本体から延出する各嵌合部の金属板開口部に対する係止状態を高めるのに好適であり、従って、金属板と樹脂体との間をより強固に固定するのに適する。
本発明において、好ましくは、金属板は、当該金属板の縁端において第1面および第2面の間にわたる周側面を有し、樹脂体は、周側面を覆う周枠部を有する。このような構成は、金属板と樹脂体との間の固定に資するのに加え、取扱者が誤って落すことによる危険性を低減するのに適する。本排水口蓋では、樹脂体の周枠部が金属板の周側面を覆い、金属板における第2面の縁端にも第1面の縁端にも接する。すなわち、当該両縁端ともにエッジ形状が剥き出しになっていない。そのため、本排水口蓋が取り扱われる最中に誤って落下した場合であっても、金属板における縁端が取扱者身体を傷つけるのを防ぐことができるのである。また、周枠部は、金属板縁端の金属エッジによって取扱者に擦り傷が生じるのを防止する機能も有する。
本発明において、好ましくは、周枠部は、第1面側にて金属板から突き出て第1面に張り出すアンカー部を有する。このような構成は、金属板第1面側において突き出るアンカー部をもって当該表面における滑り止め効果を得るのに適するのに加え、金属板と樹脂体との間の固定に資する。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明の一の実施形態に係る排水口蓋の斜視図である。 図1に示す排水口蓋の裏面図である。 (a)は、図1のIII−III断面図であり、(b)は、(a)の部分拡大図である。 図1に示す排水口蓋が排水口に履設された状態を表す平面図である。 図4のV−V断面図である。 本発明の他の実施形態に係る排水口蓋の斜視図である。 (a)は図6のVII−VII断面図であり、(b)は、(a)の部分拡大図である。 図7に示す排水口蓋の変形例の部分拡大図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る排水口蓋の断面図であり、(b)は、(a)の部分拡大図である。 図9に示す排水口蓋の変形例の部分拡大図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る排水口蓋の断面図であり、(b)は、(a)の部分拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る排水口蓋の斜視図である。 図12に示す排水口蓋の裏面図である。 図12のXIV−XIV断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1から図3は、本発明の一の実施形態に係る排水口蓋X1を表す。排水口蓋X1は、浴室の床などに凹設された排水口を覆うためのものであり、金属板10と樹脂体20とを備える。
金属板10は、上面11と、下面12と、周側面13と、複数の開口部14と、複数の開口部15とを有する。金属板10の厚さは、例えば0.3〜10mmである。また、金属板10は、例えば、SUS304などのステンレスまたは銅よりなる。
上面11は、排水口に対して排水口蓋X1が履設された状態で外部に露出する面であり、排水口蓋X1の露出意匠面の主要部である。このような上面11は、本発明に係る排水口蓋の金属板の第1面であり、また、下面12は、本発明に係る排水口蓋の金属板の第2面である。周側面13は、図3(b)によく表れているように、金属板10の縁端において上面11および下面12の間にわたって広がる。複数の開口部14は、それぞれ、上面11および下面12の間を貫通する。複数の開口部15は、それぞれ、上面11および下面12の間を貫通し、液体が通流可能なように空いている。
樹脂体20は、本体部21と、複数の嵌合部22と、周枠部23と、一対の凸部24とを有し、金属板10の下面12側に設けられて金属板10と積層構造をなす。
本体部21は、金属板10を支持可能な寸法・形状で形成され、切欠き21a,21bおよび複数の開口部21cを有する。各開口部21cは、図3(a)によく表れているように、金属板10の開口部15に連通する。すなわち、開口部15とこれに連通する開口部21cは、金属板10および樹脂体20を貫通して液体が通流可能な開口部をなす。また、本体部21は、図3(b)によく表れているように、金属板10の下面12における縁端12aに接して当該縁端12aを超えて図中横方向に広がる。
複数の嵌合部22は、それぞれ、金属板10の開口部14に嵌まり込んで係止されている。また、各嵌合部22は、図3(b)によく表れているように、上面11側にて金属板10から突き出る先端部22aを有する。先端部22aが金属板10ないし上面11から突き出る高さは、例えば0.1〜1mmである。
周枠部23は、本体部21上において金属板10を取り囲むように立設され、図3(b)によく表れているように、金属板10の周側面13を覆って金属板10の上面11の縁端11aに接する。周枠部23の先端23aと金属板10の上面11とは面一である。
一対の凸部24は、図1に示すように、本体部21における切欠き21aと同じ側において、当該切欠き21aを間に配するように離隔して設けられている。
このような樹脂体20は、例えば、繊維強化樹脂よりなる。繊維強化樹脂としては、例えば、ポリプロピレンを連続ガラス繊維で強化したシート複合材料を用いることができる
。また、樹脂体20は、黒色や濃褐色などの暗色に着色されている。例えば、樹脂体20をなす樹脂材料として、カーボンブラック粉末を添加したものを用いることにより、黒色に着色された樹脂体20とすることができる。
排水口蓋X1は、次のようにして製造することができる。まず、繊維強化された熱可塑性樹脂材料と金属板10とを所定の配向で重ね合わせたものに対し、所定の加熱温度・加熱タイミングで加熱軟化処理を施したうえで、金型を使用してプレス成型加工を施す。使用される金型は、排水口蓋X1の樹脂体20の外郭形状を成形するように設計された内表面形状を有する。したがって、プレス成型工程では、樹脂材料の一部が金属板10の開口部14に入り込んで充填される一方で、開口部21cを伴う本体部21が成形されて金属板10の開口部15には樹脂材料が入り込まないようにして、樹脂体20が成形される。プレス成型工程の際に開口部14に充填された部分が嵌合部22をなすこととなる。次に、プレス成型工程を経た後に固まった樹脂材料から、樹脂体20部分を残して不要な部位を切断除去等する。例えばこのようなスタンパブル成形技術により、排水口蓋X1を製造することができる。
このような方法に代えて、排水口蓋X1は、金属板10および樹脂体20のそれぞれを個別に作製した後、金属板10側の一組の開口部14に対して樹脂体20側の一組の嵌合部22を嵌め込むことによって製造してもよい。
排水口蓋X1は、例えば図4および図5に示すように、浴室床30などに凹設された排水口31に対して履設して使用される。浴室床30は、浴室床30上の水などが排水口31に向かって流れ進むような、全体的な傾斜構造および各部の傾斜構造を有する。排水口31は、排水口蓋X1を受け入れて下方から支持できる構造の受け口31aを有する。排水口蓋X1は、排水口履設状態において浴室床30と排水口蓋X1の上面とが面一となり且つ受け口31aとの間で水平方向に隙間G,G’ができるような、設計寸法を有する。
排水口31に向けて浴室床30上を流れ進んだ水などは、排水口蓋X1に至ると、隙間G,G’に入り込み、排水口蓋X1の樹脂体20の本体部21の切欠き21bを通って排水口31へと流入する。或は、排水口蓋X1に至った水などは、金属板10および樹脂体20を貫通する上述の開口部(開口部15とこれに連通する開口部21cとからなる)を通って排水口31へと流入する。このようにして、浴室床30上の水などは排水される。また、樹脂体20の周枠部23の先端23aと金属板10の上面11とが面一であるため、浴室床30上と排水口蓋X1上との間の水などの流れは周枠部23によって阻まれることなくスムーズなものとして実現される。このような構成は、良好な排水を実現するのに適する。
排水口蓋X1を排水口31の受け口31aから取り出す際には、樹脂体20の本体部21の切欠き21aに指を引っ掛けると取り出し作業を行いやすい。排水口蓋X1においては、受け口31aと排水口蓋X1との間に指を差し入れられる程度の隙間G’が確保されるように、樹脂体20における一対の凸部24および切欠き21aは寸法設計されている。
以上のような排水口蓋X1においては、樹脂体20の各嵌合部22が金属板10の開口部14に係止されて金属板10と樹脂体20との間の固定を担い、金属板10と樹脂体20との積層構造が一体化される。したがって、排水口蓋X1によると、排水口履設時に露出する金属板10の上面11によってデザイン性・掃除性に優れた金属意匠面を構成しつつ、金属板10と樹脂体20との積層構造をもって、排水口蓋に要求される強度を確保することができる。そのため、排水口蓋X1は、金属意匠面を有しつつも比較的軽く設計するのに適する。軽い排水口蓋X1は、排水口清掃等を行う者による取り扱いの最中に誤っ
て落されにくく、従って、誤って落されることによる危険性を低減するのに適する。また、排水口蓋X1においては、各嵌合部22の一部たる先端部22aが金属板10の上面11側にて金属板10から突き出る。このような構成は、上面11ないし金属意匠面における滑り止め効果を得るのに適する。以上のように、排水口蓋X1は、金属意匠面をなす金属板10を補強しつつ当該意匠面において滑り止め効果を得るのに適するのである。
また、排水口蓋X1では、樹脂体20は黒色や濃褐色などの暗色である。このような構成は、排水口蓋X1の金属意匠面のデザイン性への影響を抑制するのに好適である。黒色や濃褐色などの暗色である嵌合部22および周枠部23は、排水口蓋X1が使われる浴室床30に対して排水口蓋X1を違和感なく調和させやすい。暗色の嵌合部22は、あたかも開口部15および開口部21cと同様の貫通孔であるかのように、視認されやすい。暗色の周枠部23は、あたかも浴室床30と排水口蓋X1との間の隙間G,G’の一部であるかのように、視認されやすい。
図6および図7は、本発明の他の実施形態に係る排水口蓋X2を表す。排水口蓋X2は、金属板10と樹脂体20Aとを備える。金属板10の構成は、排水口蓋X1の金属板10について上述した構成と同様である。樹脂体20Aは、本体部21と、複数の嵌合部22Aと、周枠部23Aと、一対の凸部24とを有し、複数の嵌合部22および周枠部23に代えて複数の嵌合部22Aおよび周枠部23Aを有する以外は、上述の樹脂体20と同様の構成を有する。
各嵌合部22Aないしその先端部22aは、図7(b)によく表れているように、金属板10の上面11に張り出すアンカー部22a’を有する。この点以外は、嵌合部22Aは、排水口蓋X1における上述の嵌合部22と同様の構成を有する。また、周枠部23Aは、金属板10から上面11側にて突き出て上面11に張り出すアンカー部23bを有する。この点以外は、周枠部23Aは、排水口蓋X1における上述の周枠部23と同様の構成を有する。
排水口蓋X2は、排水口蓋X1について上述したのと同様にスタンパブル成形技術によって製造することができる。
以上のような排水口蓋X2は、排水口蓋X1について上述したのと同様に、金属意匠面をなす金属板10を補強しつつ当該意匠面において滑り止め効果を得るのに適する。排水口蓋X2において、嵌合部22Aの先端部22aに加えて周枠部23Aのアンカー部23bが金属板10の上面11側にて突き出ているという構成は、排水口蓋X1の金属意匠面における滑り止め効果を得るのに資する。また、アンカー部22a’,23bが金属板10の上面11に張り出しているという構成は、金属板10と樹脂体20Aとの間の固定に資する。
排水口蓋X2の金属板10の開口部14は、図8に示すように、金属板10の下面12側から上面11側にかけて広がる形状を有していてもよい。当該開口部14の形状に対応して、スタンパブル成形にて成形される樹脂体20の一部である嵌合部22Aは、金属板10の下面12側から上面11側にかけて太くなっている。すなわち、嵌合部22Aは、くさび形の形状で開口部14に係止されている。このような構成は、樹脂体20Aの本体部21から延出する嵌合部22Aの開口部14への係止状態を高めるのに好適であり、従って、金属板10と樹脂体20Aとの間を強固に固定するのに適する。
図9は、本発明の他の実施形態に係る排水口蓋X3を表す。排水口蓋X3は、金属板10と樹脂体20Bとを備える。金属板10の構成は、排水口蓋X1の金属板10について上述した構成と同様である。樹脂体20Bは、本体部21と、複数の嵌合部22Bと、周
枠部23Aと、一対の凸部24とを有し、複数の嵌合部22および周枠部23に代えて複数の嵌合部22Bおよび周枠部23Aを有する以外は、上述の樹脂体20と同様の構成を有する。
各嵌合部22Bは、主部22bおよび突起部22cを有する。主部22bは、図9(b)によく表れているように、金属板10の開口部14内に収まって上面11と面一である。突起部22cは、開口部14の開口サイズより小サイズで主部22b上に起立して上面11側にて突き出ている。ここで、開口部14の開口サイズとは、金属板10の上面11の広がり方向における、開口部14の開口径などのサイズをいう。嵌合部22Bの突起部22cは、上面11の広がり方向において、開口部14の開口サイズより小さい寸法を有するのである。突起部22cの突出高さは、好ましくは0.3mm以下である。突出高さが0.3mmまでの突起部22cであれば、排水口蓋X3を足の裏で踏んだとしても過分な刺激を感じず痛くなく、また、排水口蓋X3上を流れる水に毛髪等が混入している場合であっても当該毛髪等が突起部22cに引っかからない。これらの点以外は、嵌合部22Bは、排水口蓋X1における上述の嵌合部22と同様の構成を有する。また、周枠部23Aは、金属板10の上面11側にて突き出て上面11に張り出すアンカー部23bを有する。この点以外は、周枠部23Aは、排水口蓋X1における上述の周枠部23と同様の構成を有する。
排水口蓋X3は、排水口蓋X1について上述したのと同様にスタンパブル成形技術によって製造することができる。
以上のような排水口蓋X3は、排水口蓋X1について上述したのと同様に、金属意匠面をなす金属板10を補強しつつ当該意匠面において滑り止め効果を得るのに適する。排水口蓋X3において、嵌合部22Bの突起部22cおよび周枠部23Aのアンカー部23bが金属板10の上面11側にて突き出ているという構成は、排水口蓋X3の金属意匠面における滑り止め効果を得るのに資する。また、突起部22cが開口部14の開口サイズより小サイズであるという構成は、例えば浴室などにて本排水口蓋X3を足の裏で踏んだ場合の当該足の裏に対する突起部22cの接触面積を小さくするうえで好ましく、従って、高い滑り止め効果を得るうえで好ましい。このような突起部22cについては、滑り止め効果の観点から、嵌合部22Bの主部22bとは独立に寸法を設計することが可能である。加えて、周枠部23Aのアンカー部23bが金属板10の上面11に張り出しているという構成は、金属板10と樹脂体20Bとの間の固定に資する。
排水口蓋X3の金属板10の開口部14は、図10に示すように、金属板10の下面12側から上面11側にかけて広がる形状を有していてもよい。当該開口部14の形状に対応して、スタンパブル成形にて成形される樹脂体20Bの一部である嵌合部22Bないし主部22bは、金属板10の下面12側から上面11側にかけて太くなっている。すなわち、嵌合部22Bないし主部22bは、くさび形の形状で開口部14に係止されている。このような構成は、樹脂体20Bの本体部21から延出する嵌合部22Bの開口部14への係止状態を高めるのに好適であり、従って、金属板10と樹脂体20Bとの間を強固に固定するのに適する。
図11は、本発明の他の実施形態に係る排水口蓋X4を表す。排水口蓋X4は、金属板10Aと樹脂体20Aとを備える。金属板10Aは、上面11と、下面12と、複数の壁部12’と、周側面13と、複数の開口部14Aと、複数の開口部15とを有し、複数の壁部12’を更に有し且つ複数の開口部14に代えて複数の開口部14Aを有する以外は、上述の金属板10と同様の構成を有する。樹脂体20Aは、本体部21と、複数の嵌合部22Aと、周枠部23Aと、一対の凸部24とを有し、複数の嵌合部22および周枠部23に代えて複数の嵌合部22Aおよび周枠部23Aを有する以外は、上述の樹脂体20
と同様の構成を有する。
金属板10Aの各壁部12’は、下面12側にて開口部14Aを囲むようにして設けられており、樹脂体20Aの本体部21に係入している。このような壁部12’は、金属板材に対して開口部14Aを形成する際のバーリング加工によって立ち上がり形成されたものである。当該バーリング加工により、金属板10Aの開口部14Aには、図11(b)によく表れているように、アール面14’が形成されている。アール面14’の大きさは金属板10Aの厚さと同程度とされており、従って、開口部14Aは、金属板10Aの下面12側から上面11側にかけて広がっている。
樹脂体20Aの各嵌合部22Aは、開口部14Aの形状に対応して、金属板10Aの下面12側から上面11側にかけて太くなっている。すなわち、嵌合部22Aは、くさび形の形状で開口部14Aに係止されている。また、嵌合部22Aないし先端部22aは、金属板10Aの上面11に張り出すアンカー部22a’を有する。これらの点以外は、嵌合部22Aは、排水口蓋X1における上述の嵌合部22と同様の構成を有する。樹脂体20Aの周枠部23Aは、金属板10Aから上面11側にて突き出て上面11に張り出すアンカー部23bを有する。この点以外は、周枠部23Aは、排水口蓋X1における上述の周枠部23と同様の構成を有する。
排水口蓋X4は、排水口蓋X1について上述したのと同様にスタンパブル成形技術によって製造することができる。
以上のような排水口蓋X4は、排水口蓋X1について上述したのと同様に、金属意匠面をなす金属板10Aを補強しつつ当該意匠面において滑り止め効果を得るのに適する。排水口蓋X4において、嵌合部22Aの先端部22aに加えて周枠部23Aのアンカー部23bが金属板10の上面11側にて突き出ているという構成は、排水口蓋X4の金属意匠面における滑り止め効果を得るのに資する。また、嵌合部22Aがくさび形の形状で開口部14Aに係止されているという構成は、樹脂体20Aの本体部21から延出する嵌合部22Aの開口部14Aへの係止状態を高めるのに好適であり、従って、金属板10Aと樹脂体20Aとの間を強固に固定するのに適する。また、樹脂体20Aにおけるアンカー部22a’,23bが金属板10Aの上面11に張り出しているという構成、および、金属板10Aの壁部12’が樹脂体20Aの本体部21に係入しているという構成は、金属板10Aと樹脂体20Aとの間の固定に資する。
図12から図14は、本発明の他の実施形態に係る排水口蓋X5を表す。排水口蓋X5は、金属板10と樹脂体20Cとを備える。本実施形態の金属板10は、空いている開口部15の数と位置に関する構成以外は、排水口蓋X1の金属板10について上述したのと同様の構成を有する。樹脂体20Cは、本体部21Aと、複数の嵌合部22と、周枠部23と、一対の凸部24とを有し、本体部21に代えて本体部21Aを有する点および嵌合部22の数と位置に関する構成以外は、上述の樹脂体20と同様の構成を有する。
樹脂体20Cの本体部21Aは、金属板10の複数の開口部15と連通する広い開口部21dを有する。本実施形態では、複数の開口部15とこれに連通する開口部21dとが、排水口蓋X5の金属板10および樹脂体20Cを貫通して液体が流通可能な開口部をなす。
このような排水口蓋X5は、排水口蓋X1について上述したのと同様に、金属意匠面をなす金属板10を補強しつつ当該意匠面において滑り止め効果を得るのに適する。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。例えば、本発明は、プールサイド
の排水口蓋としても実施することができる。また、本発明に係る排水口蓋の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。例えば、金属板開口部の平面視形状は円形に限らず、楕円形や多角形であってもよいし、直線の又は蛇行する細長い溝形状であってもよい。金属板―樹脂体間の固定に係る開口部と嵌合部の数は、金属板と樹脂体との間に要求される固定の程度を充足するものであれば、適宜に設計変更可能である。また、排水用に空いている開口部の数・位置・形状についても適宜に設計変更可能である。
X1,X2,X3,X4,X5 排水口蓋
10,10A 金属板
11 上面
11a,12a 縁端
12 下面
12’ 壁部
13 周側面
14,14A,15 開口部
20,20A,20B,20C 樹脂体
21,21A 本体部
21a,21b 切欠き
21c,21d 開口部
22,22A,22B 嵌合部
22a 先端部
22a’,23b アンカー部
22b 主部
22c 突起部
23,23A 周枠部
23a 先端
24 凸部
30 浴室床
31 排水口
31a 受け口
G,G’ 隙間

Claims (6)

  1. 排水口を覆うための排水口蓋であって、
    排水口履設時に露出する第1面、これとは反対の第2面、並びに当該第1面および第2面の間を貫通する複数の開口部、を有する金属板と、
    前記第2面の側に設けられて前記金属板と積層構造をなし、且つ、それぞれが前記複数の開口部のうちの一つに嵌まり込み且つ前記第1面の側にて前記金属板から一部が突き出る複数の嵌合部を有する、樹脂体と、を備えることを特徴とする、排水口蓋。
  2. 請求項1に記載の排水口蓋であって、
    前記嵌合部は、前記第1面に張り出すアンカー部を有する、排水口蓋。
  3. 請求項1に記載の排水口蓋であって、
    前記嵌合部は、前記開口部内に収まって前記第1面と面一の主部と、前記開口部の開口サイズより小サイズで前記主部上に起立して前記第1面の側にて前記金属板から突き出る突起部とを有する、排水口蓋。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の排水口蓋であって、
    前記開口部は、前記第2面側から前記第1面側にかけて広がっている、排水口蓋。
  5. 請求項1ないし4に記載の排水口蓋であって、
    前記金属板は、当該金属板の縁端において前記第1面および前記第2面の間にわたる周側面を有し、
    前記樹脂体は、前記周側面を覆う周枠部を有する、排水口蓋。
  6. 請求項5に記載の排水口蓋であって、
    前記周枠部は、前記第1面側にて前記金属板から突き出て前記第1面に張り出すアンカー部を有する、排水口蓋。
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