JP2016098558A - 自由面形成工法 - Google Patents

自由面形成工法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016098558A
JP2016098558A JP2014236412A JP2014236412A JP2016098558A JP 2016098558 A JP2016098558 A JP 2016098558A JP 2014236412 A JP2014236412 A JP 2014236412A JP 2014236412 A JP2014236412 A JP 2014236412A JP 2016098558 A JP2016098558 A JP 2016098558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
free surface
steel
forming method
steel pipes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014236412A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6385806B2 (ja
Inventor
中間 祥二
Shoji Nakama
祥二 中間
達 玉野
Toru Tamano
達 玉野
元則 亀山
Motonori Kameyama
元則 亀山
穂積 坂口
Hozumi Sakaguchi
穂積 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Kameyama KK
Original Assignee
Obayashi Corp
Kameyama KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp, Kameyama KK filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2014236412A priority Critical patent/JP6385806B2/ja
Publication of JP2016098558A publication Critical patent/JP2016098558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6385806B2 publication Critical patent/JP6385806B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、特殊な機械設備を用いることなく、自由面となる連続孔を削孔することができる自由面形成工法を提供する。【解決手段】切羽に自由面を形成する自由面形成工法であって、切羽に複数の鋼管4を近接させて打設する鋼管打設工程と、打設した鋼管4を切羽から抜き取る鋼管抜き取り工程とを有し、鋼管4を抜き取った跡の空孔が連なった連続孔を自由面(心抜き自由面16、円周状の自由面)として形成する。鋼管打設工程での鋼管4の打設と、鋼管抜き取り工程での鋼管4の抜き取りとは、長尺鋼管先受け工法に用いられる2重管構造のボーリングロッドによって行う。【選択図】図4

Description

本発明は、切羽に自由面を形成する自由面形成工法に関する。
従来、トンネル等の構築のために岩盤を掘削する際には、火薬を用いる発破工法が行われている。一般的な発破工法では、切羽の中央部に心抜き発破を行って自由面を形成し、その周囲を払い発破で破砕する。この心抜き発破で発生する振動は払い発破に比べて大きくなる。従って、近年では、心抜き発破を行わないで自由面を形成することが提案されている。
発破を使わない自由面の形成方法としては、ドリルジャンボを使用して、空孔を連続して削孔して、空孔が連なった連続孔を形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。既設の空孔に隣接して削孔を行う場合には、削孔時に削孔ビットの受ける抵抗が既設の空孔側において小さくなるため、削孔の方向が既設の空孔側に曲がって重なってしまう。これにより、隣接する空孔の間隔を一定にすることができず、連続孔を形成することが困難である。そこで、特許文献1では、既設の空孔に案内ロッドを挿入することで、既設の空孔に隣接して行う削孔の曲りを防止している。
特開平8−291686号公報
しかしながら、従来技術では、自由面となる連続孔を削孔するために、ドリルジャンボのガイドセルに特殊な案内ロッドを装着しなければならない。この案内ロッドは、連続孔を形成するための特殊な機械設備であり、掘削作業のコストアップにつながってしまう。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消し、特殊な機械設備を用いることなく、自由面となる連続孔を削孔することができる自由面形成工法を提供することにある。
本発明の自由面形成工法は、切羽に自由面を形成する自由面形成工法であって、切羽に複数の鋼管を近接させて打設する鋼管打設工程と、打設した前記鋼管を切羽から抜き取る鋼管抜き取り工程とを有し、前記鋼管を抜き取った跡の空孔が連なった連続孔を前記自由面として形成することを特徴とする。
さらに、本発明の自由面形成工法は、前記鋼管打設工程での前記鋼管の打設と、前記鋼管抜き取り工程での前記鋼管の抜き取りとは、長尺鋼管先受け工法に用いられる2重管構造のボーリングロッドによって行っても良い。
さらに、本発明の自由面形成工法は、前記ボーリングロッドの掘削チップは、先端が凸球面状のボタンチップであっても良い。
さらに、本発明の自由面形成工法は、前記鋼管打設工程によって所定本数の前記鋼管を打設した後、前記鋼管抜き取り工程と前記鋼管打設工程とを順次繰り返して、徐々に前記連続孔を延ばしても良い。
さらに、本発明の自由面形成工法は、前記鋼管打設工程によって所定本数の前記鋼管を打設した後は、前記鋼管打設工程おいて、前記鋼管抜き取り工程によって抜き取った前記鋼管をそのまま用いて打設しても良い。
本発明によれば、一般的な機械設備を用いて、自由面となる連続孔を簡単に削孔することができるという効果を奏する。
本発明に係る自由面形成工法の実施の形態に用いるボーリングロッドをドリルジャンボに装着した状態を示す図である。 図1に示すボーリングロッドの構成を示す側断面図である。 図2に示すボーリングロッドの構成を示す正面図及び側断面図である。 本発明に係る自由面形成工法の第1の実施の形態における鋼管打設工程及び鋼管抜き取り工程を説明する説明図である。 本発明に係る自由面形成工法の第1の実施の形態における払い発破工程を説明する説明図である。 本発明に係る自由面形成工法の第2の実施の形態における鋼管打設工程及び鋼管抜き取り工程を説明する説明図である。 本発明に係る自由面形成工法の第2の実施の形態における破砕工程及び払い発破工程を説明する説明図である。 本発明に係る自由面形成工法の第3の実施の形態における鋼管打設工程及び鋼管抜き取り工程を説明する説明図である。
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施の形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。
本実施の形態の自由面形成工法では、地山の安定性を図る長尺鋼管先受け工法に用いられるボーリングロッド1を用いて連続孔を形成する。ボーリングロッド1は、図1に示すように、現場で通常使用されているドリルジャンボ(削孔機)100に装着して使用される。
ボーリングロッド1は、図2に示すように、先端からリングビット2、ケーシングシュー3、鋼管4の順に連なる外管部11と、先端からインナービット5、中継ロッド6の順に連なる内管部12とで構成された2重管構造である。
内管ロッド8の後端には、アダプタ13を介してドリフター14が連結される。ドリフター14は、内管部12に対して回転力及び打撃力を出力する回転・打撃装置であり、ドリルジャンボ100に設けられたフィード装置15によって前後方向に移動可能に取り付けられている。ドリフター14が出力する衝撃力及び回転力は、中継ロッド6を介してインナービット5に伝達される。中継ロッド6とインナービット5とは、正逆いずれの回転でも連結が緩まないように連結されている。これらの連結は、例えば端部同士を相互に螺着することによって行うことができ、連結部を貫通するピンを設けることで正逆いずれの回転方向に対しても固定させると良い。
インナービット5は、図3を参照すると、先端に岩盤を掘削する複数の掘削チップ7を有する。そして、インナービット5の後方には、拡径した部分を設けてケーシングシュー3を前方に押し付ける押付力伝達部51としている。掘削チップ7は、凸球面状の先端部を有するボタンチップである。また、先端の掘削チップ7と押付力伝達部51との間には、打撃力、押付力及び後方に引き抜く引抜力をリングビット2に伝達する打撃力伝達部52と、リングビット2に回転力を伝達する回転力伝達部53とが設けられている。
ケーシングシュー3の内周には、縮径し、インナービット5の押付力伝達部51と係合し、押付力伝達部51から押付力及び打撃力が伝達される押付力被伝達部31が形成されている。ケーシングシュー3の後端には、鋼管4が螺合や溶接によって取り付けられ、ケーシングシュー3の先端には、リングビット2が回転自在に取り付けられる。
鋼管4としては、長尺鋼管先受け工法に用いられるAGF鋼管を使用することができる。なお、長尺鋼管先受け工法では、定着材を注入するための孔がAGF鋼管に形成されているが、本実施の形態の自由面形成工法では、孔が形成されていないAGF鋼管を使用する。
リングビット2は、先端に岩盤を掘削する複数の掘削チップ7を有する。リングビット2の内周には、インナービット5の打撃力伝達部52と係合し、打撃力伝達部52から打撃力及び押付力が伝達される打撃・押付力被伝達部21と、インナービット5の打撃力伝達部52と係合し、打撃力伝達部52から引抜力が伝達される引抜力被伝達部22と、インナービット5の回転力伝達部53と係合し、回転力伝達部53から回転力が伝達される回転力被伝達部23とが形成されている。インナービット5の打撃力伝達部52と、リングビット2の打撃・押付力被伝達部21及び引抜力被伝達部22とは、インナービット5の正方向の回転によって係合され、インナービット5の逆方向の回転によって係合が解消される。
(第1の実施の形態)
次に、ボーリングロッド1を用いて自由面を形成する自由面形成工法の第1の実施の形態について図4及び図5を参照して詳細に説明する。なお、図4及び図5では、鋼管4の長さ方向の縮尺が幅方向の縮尺に比べて大きくなっている。
まず、図4(a)に示すように、鋼管打設工程としてボーリングロッド1を用いて切羽に複数本の鋼管4を打設する。複数本の鋼管4は、形成したい自由面の形状内に満遍なく近接させて打設する。図4(a)に示す例では、円形の自由面を形成するため、鋼管4として7本のAGF鋼管(鋼管径φ=114.3mm、肉厚t=6.0mm、長さL=3m)を相互に接するように自由面の形状内に満遍なく打設した例が示されている。なお、自由面の形状は任意である。また、鋼管4を打設する順番は任意である。最初の鋼管4を打設した後、新たな鋼管4を既設の鋼管4に近接させて順次打設しても良い。また、間隔をおいて鋼管4を打設した後、既設の鋼管4の間に新たな鋼管4を近接させて打設しても良い。
鋼管4の打設は、以下に示す工程によって行われる。
まず、内管部12をドリルジャンボ100に装着し、この内管部12を外管部11の内部後端から挿入させ、図2及び図3に示すボーリングロッド1を構成させる。そして、ドリフター14の駆動によって打撃力と正方向の回転力とを発生させると共に、フィード装置15によってドリフター14を前方に移動させて押付力を発生させ、ボーリングロッド1によってトンネル内の切羽を削孔する。ドリフター14からの打撃力及び正方向の回転力と、フィード装置15からの押付力とは、中継ロッド6を介してインナービット5に伝達され、インナービット5によって削孔が行われる。また、打撃力、正方向の回転力及び押付力は、インナービット5からリングビット2に伝達され、リングビット2によっても削孔が行われる。また、打撃力及び押付力は、インナービット5からケーシングシュー3へも伝達され、掘削に伴ってケーシングシュー3と、ケーシングシュー3の後方に取り付けた鋼管4とが引き込まれる。このようにして、所定の到達距離まで削孔した後、ドリフター14を逆方向に回転させることで、インナービット5の打撃力伝達部52と、リングビット2の打撃・押付力被伝達部21及び引抜力被伝達部22との係合を解消させ、内管部12を後方に引き抜く。これにより、先端にリングビット2及びケーシングシュー3を残した状態で鋼管4が打設される。なお、削孔の際には、中継ロッド6及びインナービット5の内部に形成された供給通路を通して削孔水がインナービット5及びリングビット2に送られる。この削孔水によってインナービット5及びリングビット2が冷却されると共に、掘削したスライムが外管部11内部を通って後方からスムーズに排出される。
新たな鋼管4を既設の鋼管4に近接させて打設する場合、既設の鋼管4がガイドとして機能し、新たな鋼管4を既設の鋼管4と略平行に打設することができる。すなわち、ボーリングロッド1による削孔に、鋼管4が埋設されているため、ボーリングロッド1の先端が既設の鋼管4の方向に曲がろうとしても、ボーリングロッド1の先端が既設の鋼管4に当接して軌道が修正される。なお、リングビット2の掘削チップ7として先端が凸球面状のボタンチップを用いているため、ボーリングロッド1の先端、すなわち掘削チップ7が既設の鋼管4に当接しても、掘削チップ7が鋼管4の表面で滑り、鋼管4が大きなダメージを受けることがない。
図4(a)では、削孔の所定の到達距離を3mとした。この場合、鋼管4の後端部は、インナービット5及びケーシングシュー3の長さ分、切羽から突出した状態となる。このように、打設した鋼管4の後端部を切羽から突出させることで、突出させた既設の鋼管4を基準にして新たな鋼管4の位置あわせを容易に行うことができる。
次に、鋼管抜き取り工程として打設した鋼管4を全て引き抜く。鋼管4を引き抜くことで連続した空孔(連続孔)が形成され、図4(b)に示すように、鋼管4を引き抜いた跡が心抜き自由面16となる。図4(a)に示すように7本の鋼管4を相互に接するように円形に打設した場合には、鋼管4の鋼管径φの約3倍の直径を有し、鋼管4の長さとほぼ同じ深さを有する心抜き自由面16が形成される。
鋼管4の引き抜きは、以下に示す工程によって行われる。
まず、ドリルジャンボ100に装着した内管部12を打設されている鋼管4の内部後端から挿入させ、ドリフター14の駆動によって正方向の回転力を発生させると共に、フィード装置15によってドリフター14を前方に移動させる。これにより、先端にインナービット5が連結された内管部12が前方に移動され、インナービット5がリングビット2の位置まで到達すると、インナービット5の打撃力伝達部52と、リングビット2の打撃・押付力被伝達部21及び引抜力被伝達部22とが係合する。インナービット5の打撃力伝達部52と、リングビット2の打撃・押付力被伝達部21及び引抜力被伝達部22とが係合したか否かは、鋼管4の挙動を観察することで判断することができる。すなわち、インナービット5が鋼管4及びケーシングシュー3の内部に位置している際には、回転力がインナービット5から鋼管4及びケーシングシュー3に伝達され、鋼管4の動き(回転や振動)が大きい。これに対して、インナービット5がリングビット2の位置まで到達すると、回転力はインナービット5からリングビット2に伝達されるため、鋼管4の動き(回転や振動)が小さくなる。
次に、ドリフター14の駆動によって正方向の回転力を発生させると共に、フィード装置15によってドリフター14を後方に移動させる。これにより、引抜力がインナービット5の打撃力伝達部52からリングビット2の引抜力被伝達部22に伝達され、リングビット2及びケーシングシュー3と共に鋼管4が引き抜かれる。
次に、図5(a)、(b)に示すように、払い発破によって所定長(例えば、1000mm)ずつ掘削を行う。心抜き自由面16を形成することで、払い発破に爆薬に比べて振動を低減できる非火薬破砕剤(蒸気圧破砕薬、静的破砕剤等)を使用して振動を低減させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、ボーリングロッド1を用いて自由面を形成する自由面形成工法の第2の実施の形態について図6及び図7を参照して詳細に説明する。なお、図6及び図7では、鋼管4の長さ方向の縮尺が幅方向の縮尺に比べて大きくなっている。
第2の実施の形態では、図6(a)に示すように、鋼管打設工程として複数本の鋼管4を形成したい自由面の周囲に近接させて打設する。図6(a)に示す例では、円形の自由面を形成するため、鋼管4として24本のAGF鋼管(鋼管径φ=114.3mm、肉厚t=6.0mm、長さL=3m)を相互に近接するように円周状に打設した例が示されている。
次に、鋼管抜き取り工程として打設した鋼管4を全て引き抜く。鋼管4を引き抜くことで連続した空孔(連続孔)が形成され、図6(b)に示すように、鋼管4を引き抜いた跡が円周状の自由面17となる。鋼管4は、互いが接するように打設することなく、少し離れていても、鋼管4の引き抜きの際に、間の岩盤が崩れるため、連続した空孔(連続孔)が形成される。
次に、図7(a)に示すように、円周状の自由面17に囲まれた円形部分を最小限の発破、又はブレーカによって破砕し、円周状の自由面17を面状の自由面18に拡大する。その後、図7(b)に示すように、払い発破によって掘削を行う。この円形部分の破砕と、払い発破による掘削とを所定長(例えば、1000mm)ずつ行う。
(第3の実施の形態)
次に、ボーリングロッド1を用いて自由面を形成する自由面形成工法の第3の実施の形態について図8を参照して詳細に説明する。
第2の実施の形態では、24本の鋼管4(外管部11)を用いて円周状の自由面17を形成したが、第3の実施の形態では、5本の鋼管4a〜4eを用いて円周状の自由面17をする。
まず、鋼管打設工程として5本の鋼管4a〜4eを、図8(a)に示すように、形成したい自由面の周囲に近接させて打設する。5本の鋼管4a〜4eでは、形成したい自由面の周囲全部をカバーすることができず、自由面の周囲の一部に線状に打設される。次に、鋼管抜き取り工程として真ん中に位置する鋼管4cを抜き取り、図8(b)に示すように、鋼管打設工程として抜き取った鋼管4cを端部に位置する鋼管4eに近接させて打設する。次に、鋼管抜き取り工程として鋼管4cを抜き取った後の空穴に隣接して打設されている鋼管4dを抜き取り、図8(c)に示すように、鋼管打設工程として抜き取った鋼管4dを端部に位置する鋼管4cに近接させて打設する。このように鋼管4c〜4eの抜き取る鋼管抜き取り工程と、鋼管4c〜4eを打設する鋼管打設工程とを順次行うことで、連続孔が徐々に延びて円周状の自由面17が徐々に形成されていく。そして、図8(d)に示すように、鋼管4c〜4eと、反対側の抜き取らずに残した鋼管4a、4bとが繋がると、5本の鋼管4a〜4eを抜き取る。これにより、図6(b)に示すような円周状の自由面17が形成される。なお、第3の実施の形態では、5本の鋼管4a〜4eを使用する例について説明したが、使用する鋼管4の本数は、2本以上であれば任意である。円周状の自由面17のように、両端が閉じた自由面を形成する場合には、鋼管4が3本以上必要になるが、両端が開いた線状の自由面を形成する場合には、鋼管4が2本以上であれば良い。
このように、第3の実施の形態によると、使用する鋼管4の本数を削減することができ、コストダウンを実現することができる。また、最初の鋼管打設工程によって所定本数の鋼管4a〜4eを打設した後は、鋼管抜き取り工程によって抜き取った鋼管4c〜4eをそのまま用いて打設するため、抜き取った鋼管4c〜4eを内管部12から取り外す作業と、打設する鋼管4c〜4eを内管部12に装着する作業と軽減することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、切羽に自由面を形成する自由面形成工法であって、切羽に複数の鋼管4を近接させて打設する鋼管打設工程と、打設した鋼管4を切羽から抜き取る鋼管抜き取り工程とを有し、鋼管4を抜き取った跡の空孔が連なった連続孔を自由面(心抜き自由面16、円周状の自由面17)として形成する。
この構成により、鋼管4やドリルジャンボ100等の一般的な機械設備を用いて、自由面となる連続孔を簡単に削孔することができる。
さらに、本実施の形態では、鋼管打設工程での鋼管4の打設と、鋼管抜き取り工程での鋼管4の抜き取りとは、長尺鋼管先受け工法に用いられる2重管構造のボーリングロッド1によって行う。
この構成により、長尺鋼管先受け工法用の一般的な機械設備を用いて、自由面となる連続孔を簡単に削孔することができる。
さらに、本実施の形態において、ボーリングロッド1の掘削チップ7は、先端が凸球面状のボタンチップである。
この構成により、掘削チップ7が既設の鋼管4に当接しても、掘削チップ7が鋼管4の表面で滑り、鋼管4が大きなダメージを受けることがない。
さらに、本実施の形態では、鋼管打設工程によって所定本数の鋼管4a〜4eを打設した後、鋼管抜き取り工程と鋼管打設工程とを順次繰り返して、徐々に連続孔を延ばすようにしても良い。
この構成により、使用する鋼管4の本数を削減することができ、コストダウンを実現することができる。
さらに、本実施の形態では、鋼管打設工程によって所定本数の鋼管4a〜4eを打設した後、一部の鋼管4a〜4bを残した状態で他の鋼管4c〜4eを用いて鋼管抜き取り工程と鋼管打設工程とを順次繰り返す際に、鋼管抜き取り工程によって抜き取った鋼管4c〜4eをそのまま用いて、次の鋼管打設工程で打設するようにしても良い。
この構成により、抜き取った鋼管4c〜4eを内管部12から取り外す作業と、打設する鋼管4c〜4eを内管部12に装着する作業と軽減することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1 ボーリングロッド
100 ドリルジャンボ
2 リングビット
3 ケーシングシュー
4、4a、4b、4c、4d 鋼管
5 インナービット
6 中継ロッド
7 掘削チップ
11 外管部
12 内管部
13 アダプタ
14 ドリフター
15 フィード装置
16 心抜き自由面
17 円周状の自由面
18 面状の自由面
21 打撃・押付力被伝達部
22 引抜力被伝達部
23 回転力被伝達部
51 押付力伝達部
52 打撃力伝達部
53 回転力伝達部

Claims (5)

  1. 切羽に自由面を形成する自由面形成工法であって、
    切羽に複数の鋼管を近接させて打設する鋼管打設工程と、
    打設した前記鋼管を切羽から抜き取る鋼管抜き取り工程とを有し、
    前記鋼管を抜き取った跡の空孔が連なった連続孔を前記自由面として形成することを特徴とする自由面形成工法。
  2. 前記鋼管打設工程での前記鋼管の打設と、前記鋼管抜き取り工程での前記鋼管の抜き取りとは、長尺鋼管先受け工法に用いられる2重管構造のボーリングロッドによって行うことを特徴とする請求項1記載の自由面形成工法。
  3. 前記ボーリングロッドの掘削チップは、先端が凸球面状のボタンチップであることを特徴とする請求項2記載の自由面形成工法。
  4. 前記鋼管打設工程によって所定本数の前記鋼管を打設した後、
    前記鋼管抜き取り工程と前記鋼管打設工程とを順次繰り返して、徐々に前記連続孔を延ばすことを特徴とする請求項1又乃至3のいずれかに記載の自由面形成工法。
  5. 前記鋼管打設工程によって所定本数の前記鋼管を打設した後は、
    前記鋼管打設工程おいて、前記鋼管抜き取り工程によって抜き取った前記鋼管をそのまま用いて打設することを特徴とする請求項4記載の自由面形成工法。
JP2014236412A 2014-11-21 2014-11-21 自由面形成工法 Active JP6385806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014236412A JP6385806B2 (ja) 2014-11-21 2014-11-21 自由面形成工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014236412A JP6385806B2 (ja) 2014-11-21 2014-11-21 自由面形成工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016098558A true JP2016098558A (ja) 2016-05-30
JP6385806B2 JP6385806B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=56075420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014236412A Active JP6385806B2 (ja) 2014-11-21 2014-11-21 自由面形成工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6385806B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9993535B2 (en) 2014-12-18 2018-06-12 Siwa Corporation Method and composition for treating sarcopenia
US10226531B2 (en) 2010-09-27 2019-03-12 Siwa Corporation Selective removal of age-modified cells for treatment of atherosclerosis
US10358502B2 (en) 2014-12-18 2019-07-23 Siwa Corporation Product and method for treating sarcopenia
US10858449B1 (en) 2017-01-06 2020-12-08 Siwa Corporation Methods and compositions for treating osteoarthritis
US10889634B2 (en) 2015-10-13 2021-01-12 Siwa Corporation Anti-age antibodies and methods of use thereof
US10919957B2 (en) 2017-04-13 2021-02-16 Siwa Corporation Humanized monoclonal advanced glycation end-product antibody
US10995151B1 (en) 2017-01-06 2021-05-04 Siwa Corporation Methods and compositions for treating disease-related cachexia
KR102268982B1 (ko) * 2020-03-16 2021-06-24 유한회사 기흥산업 3자유면 폭약사용 미진동 굴착공법
US11518801B1 (en) 2017-12-22 2022-12-06 Siwa Corporation Methods and compositions for treating diabetes and diabetic complications

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02136492A (ja) * 1988-11-15 1990-05-25 Komatsu Ltd トンネルの掘削方法
JPH08291686A (ja) * 1995-04-20 1996-11-05 Fujita Corp 岩盤削孔装置
JP2000204870A (ja) * 1999-01-19 2000-07-25 Kfc Ltd 削孔装置
JP2000265778A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Kajima Corp 多重管式長尺鋼管先受け工法
JP2006063610A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Fuso Gijutsu Kenkyusho:Kk 鋼管圧入/引抜き装置
JP2007132091A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Tobishima Corp 鋼管打設工法および鋼管打設工具
JP2013032669A (ja) * 2011-06-30 2013-02-14 Chubu Rock Drill Service Co Ltd 穿孔用ビット、それを用いた掘削装置及びコンクリート構築物、岩石の穿孔方法及び破砕方法
WO2013151477A1 (en) * 2012-04-04 2013-10-10 Lkab Wassara Ab Apparatus for drilling and lining a borehole

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02136492A (ja) * 1988-11-15 1990-05-25 Komatsu Ltd トンネルの掘削方法
JPH08291686A (ja) * 1995-04-20 1996-11-05 Fujita Corp 岩盤削孔装置
JP2000204870A (ja) * 1999-01-19 2000-07-25 Kfc Ltd 削孔装置
JP2000265778A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Kajima Corp 多重管式長尺鋼管先受け工法
JP2006063610A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Fuso Gijutsu Kenkyusho:Kk 鋼管圧入/引抜き装置
JP2007132091A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Tobishima Corp 鋼管打設工法および鋼管打設工具
JP2013032669A (ja) * 2011-06-30 2013-02-14 Chubu Rock Drill Service Co Ltd 穿孔用ビット、それを用いた掘削装置及びコンクリート構築物、岩石の穿孔方法及び破砕方法
WO2013151477A1 (en) * 2012-04-04 2013-10-10 Lkab Wassara Ab Apparatus for drilling and lining a borehole

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10226531B2 (en) 2010-09-27 2019-03-12 Siwa Corporation Selective removal of age-modified cells for treatment of atherosclerosis
US9993535B2 (en) 2014-12-18 2018-06-12 Siwa Corporation Method and composition for treating sarcopenia
US10358502B2 (en) 2014-12-18 2019-07-23 Siwa Corporation Product and method for treating sarcopenia
US11873345B2 (en) 2014-12-18 2024-01-16 Siwa Corporation Product and method for treating sarcopenia
US10889634B2 (en) 2015-10-13 2021-01-12 Siwa Corporation Anti-age antibodies and methods of use thereof
US10858449B1 (en) 2017-01-06 2020-12-08 Siwa Corporation Methods and compositions for treating osteoarthritis
US10995151B1 (en) 2017-01-06 2021-05-04 Siwa Corporation Methods and compositions for treating disease-related cachexia
US10919957B2 (en) 2017-04-13 2021-02-16 Siwa Corporation Humanized monoclonal advanced glycation end-product antibody
US11518801B1 (en) 2017-12-22 2022-12-06 Siwa Corporation Methods and compositions for treating diabetes and diabetic complications
KR102268982B1 (ko) * 2020-03-16 2021-06-24 유한회사 기흥산업 3자유면 폭약사용 미진동 굴착공법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6385806B2 (ja) 2018-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6385806B2 (ja) 自由面形成工法
EP3752702B1 (en) Systems and methods for underground pipe installation
BRPI0711069A2 (pt) processo e dispositivo para instalação sem valas de tubulações
KR20080027481A (ko) 다점 암반 시추를 통한 지반천공 공법
KR20030045695A (ko) 터널 굴착 공법
KR20120125589A (ko) 지반 굴착 해머용 확경 비트 시스템
JP2007332559A (ja) 既設地中杭の撤去方法
JP5510958B2 (ja) 岩石コア採取装置
JP2018021315A (ja) 地下水の取水方法及び取水システム
KR20120039856A (ko) 장심도 슬롯 형성 장치 및 이를 이용한 무진동 암반 굴착 방법
JP4253801B2 (ja) トンネル構築工法
JP6682137B2 (ja) 地山補強工法における下孔削孔方法、及び地山補強工法
JP4935656B2 (ja) 既設管の引抜き撤去工法
KR20180128366A (ko) Rbm에 의한 새로운 지하공간건설공법
CN214886838U (zh) 一种辅助冲击回转式凿岩机完成开槽作业的钻杆导向装置
JP6039499B2 (ja) 掘削ロッド
KR102275847B1 (ko) 터널 굴착기
KR20090097604A (ko) 지반 직천공장치
JP3195143U (ja) アンカー装置
KR101669329B1 (ko) 콘크리트 중력식 댐 굴착장치 및 이를 이용한 댐체 굴착방법
JP2013159961A (ja) オーガケーシング
KR20090081494A (ko) 암반굴착공법
KR20110028147A (ko) 지하굴착용 정밀보링 오거비크 및 이를 이용한 지중 정밀보링 시공공법
JP2012193570A (ja) シールド掘進機
JPH01142194A (ja) 岩掘削同時管押込工法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6385806

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250