(第1の実施形態)
以下、パチンコ遊技機に具体化した第1の実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
第1の実施形態のパチンコ遊技機は、「羽根もの」、「ヒコーキタイプ」とも言われる第2種に分類されるパチンコ遊技機である。この種のパチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入球を契機に入球装置の開閉羽根(開閉部材)が開き、入球装置へ入球した遊技球が特別入球口へ入球することによって当り遊技(特別遊技)が生起される。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10には、遊技盤11が備えられている。パチンコ遊技機10の前面側には、遊技盤11へ遊技球を発射させるときに遊技者によって操作される発射ハンドル12が配設されている。
遊技盤11の盤面には、外レール部材13、内レール部材14、及びコーナー飾り部材15が配設されており、これらの部材によって正面視ほぼ円形状の遊技領域16が画成されている。発射ハンドル12の操作によって発射された遊技球は、外レール部材13と内レール部材14との間に位置する打出し通路17を通過し、遊技領域16に到達する。そして、遊技領域16に到達した遊技球は、遊技盤11の盤面に画成された遊技領域16を流下する。
遊技盤11の遊技領域16には、開閉部材としての一対の開閉羽根18,19を有する入球装置20が配設されている。入球装置20は、所定の条件下で開閉羽根18,19が閉状態(図2に一点鎖線で示す状態)から開状態(図2に実線で示す状態)に遷移し、遊技球の入球を許容するように作動する。
また、遊技領域16において入球装置20の下方には、複数の始動口21,22,23が配設されている。各始動口21,22,23の奥方には、入球した遊技球を検知する始動口スイッチSW1,SW2,SW3(何れも図5に示す)が配設されている。パチンコ遊技機10では、始動口21〜23へ入球した遊技球が始動口スイッチSW1〜SW3によって検知されることによって入球装置20の開閉羽根18,19を開状態へ遷移させる条件が成立する。
以下、図2〜図4にしたがって入球装置20の具体的な構成を説明する。
入球装置20は、当該入球装置20を遊技盤11に取り付けるための取付基板24を備えている。取付基板24には、入球装置20の入球空間25を形成する筐体26が取着されている。入球装置20には、上球受板27、及び下球受板28が設けられている。
上球受板27の左右両側には、左右一対の開閉羽根18,19が位置している。開閉羽根18,19にはソレノイドSL1,SL2(図3(a)、図5に示す)が連結されている。これにより、開閉羽根18,19は、ソレノイドSL1,SL2の励磁及び消磁によって開状態と閉状態とを取り得る。開閉羽根18,19が開状態を取り得ると、入球装置20は開放され、遊技球が入球可能な状態となる。そして、入球装置20へ入球した遊技球は、上球受板27によって受け入れられる。
図3(a)に示すように、上球受板27は、受け入れた遊技球(図中に符号「Y」を付す)を入球装置20の後方に案内するように形成されており、上球受板27の後方には当該上球受板27で案内された遊技球を検知するカウントスイッチSW4,SW5が配置されている。パチンコ遊技機10では、カウントスイッチSW4,SW5で遊技球が検知されると、所定個数(例えば10球)の賞球としての遊技球の払出条件が成立する。なお、図2に示すように、上球受板27の上方には、所定の表示演出を行う表示装置29が配置されている。表示装置29は、例えばドットマトリクス型の表示装置や液晶型の表示装置である。
また、上球受板27の下方には、下球受板28が位置している。上球受板27と下球受板28は、図3(b)に示す球通路30,31によって連通している。球通路30,31は、カウントスイッチSW4,SW5で検知された後の遊技球が通過する通路であって、当該遊技球を下球受板28に向かって流下案内する。図3(b)に示すように、下球受板28の左右方向のほぼ中央には、下球受板28を貫通する貫通孔32が穿設されている。貫通孔32は、遊技球の球径よりも大きい直径を有する。
また、入球装置20には、下球受板28で受け入れるとともに、下球受板28を転動する遊技球の進路に変化を与える動作を行う動作部材33が設けられている。動作部材33は、前面に所定の意匠(例えば、女の子)が施された基部33aと、基部33aから垂下されるとともにその先端に鉤状の鉤部を有する脚部33bを有する。動作部材33は、貫通孔32に対応して配置されている。そして、動作部材33にはソレノイドSL3(図3(a)、図5に示す)が連結されている。これにより、動作部材33は、ソレノイドSL3の励磁及び消磁によって貫通孔32内を昇降動作する。動作部材33は、図2に示すように、下球受板28の上面に対して脚部33bが上方に露出した上位置と、下球受板28の上面に対して脚部33bが上方に露出せずに下方に位置する下位置との間を昇降動作する。図3(b)に示すように、下球受板28で受け入れた遊技球は、動作部材33が上位置のときに貫通孔32へ侵入可能である。そして、貫通孔32へ侵入した遊技球は、脚部33bの先端の鉤部で係止されるとともに動作部材33が下位置へ移動することによって下方へ導かれる。また、動作部材33が下位置のとき、貫通孔32は、基部33aによって閉塞されている。このため、下球受板28で受け入れた遊技球は、貫通孔32へ侵入することができず、基部33aとの接触によって進路が変化し、下球受板28の前端側から直接、落下する。
また、入球装置20には、貫通孔32へ侵入し、動作部材33によって下方に導かれた遊技球を特別入球口34に誘導可能な誘導部材35が設けられている。誘導部材35は、その全体がワニの顔を模して形成されている。誘導部材35は、ワニの下顎となり、動作部材33から遊技球を受け入れる誘導部35aと、ワニの上顎となり、ワニが恰も口を開いたり閉じたりするかのように動作可能な可動部35bによって構成されている。誘導部35aには、図4に示すように、遊技球を案内するための誘導通路35cが形成されており、該誘導通路35cの上流側(受入側)に動作部材33が配置され、誘導通路35cの下流側(放出側)に特別入球口34が配置されている。そして、誘導部材35は、遊技球を特別入球口34に誘導する誘導状態と該誘導状態を解除する誘導解除状態に動作可能である。より詳しくは、入球装置20の前後方向に沿って前進動作及び後退動作する。
誘導部材35は、誘導部35a(誘導通路35c)が特別入球口34と接するように位置する(又は前方に飛び出す)最前方位置のとき誘導状態となる。誘導部材35が誘導状態となる位置の場合、動作部材33から受け入れた遊技球が高確率で特別入球口34へ誘導される。また、誘導部材35は、誘導部35a(誘導通路35c)が特別入球口34と所定の間隔を空けて位置する(又は後方に引っ込む)最後方位置のとき誘導解除状態となる。誘導部材35が誘導解除状態となる位置の場合、動作部材33から受け入れた遊技球は特別入球口34へ誘導されず、該特別入球口34の周囲に配設された普通入球口36(図3(b))へ高確率で入球する。また、可動部35bは、誘導部材35の動作状態に応じて動作し、誘導部材35の前進動作に連動して閉方向に動作すると共に、後退動作に連動して開方向に動作する。
また、入球装置20には、第1可動装置37、第2可動装置38、第3可動装置39、及び第4可動装置40が設けられている。第1,第2可動装置37,38は、動作部材33の左右に位置するように下球受板28の上方に設けられている。第1,第2可動装置37,38は、入球装置20の前後方向に沿って前進動作及び後退動作が可能である。
第3,第4可動装置39,40は、誘導部材35の左右に位置するように下球受板28の下方に設けられている。第3,第4可動装置39,40は、誘導部材35と同様にその全体がワニの顔を模して形成されており、ワニの下顎となる下可動部39a,40aと、ワニの上顎となり、ワニが恰も口を開いたり閉じたりするかのように動作可能な上可動部39b,40bによって構成されている。第3,第4可動装置39,40は、入球装置20の前後方向に沿って前進動作及び後退動作が可能とされ、誘導部材35とは相反する動作状態を取り得るように設けられている。すなわち、誘導部材35が前進動作する場合には第3,第4可動装置39,40が後退動作し、誘導部材35が後退動作する場合には第3,第4可動装置39,40が前進動作するようになっている。そして、上可動部39b,40bは、第3,第4可動装置39,40の動作状態に応じて動作し、第3,第4可動装置39,40の前進動作に連動して閉方向に動作すると共に、後退動作に連動して開方向に動作する。
また、入球装置20には、特別入球口34が誘導部材35の誘導通路35cの延長線上に配置されており、該特別入球口34には、入球した遊技球を検知する特別入球口スイッチSW6が設けられている。また、入球装置20には、誘導部材35、第3可動装置39並びに第4可動装置40を動作させるモータMT1(図5に示す)と、該モータMT1の原位置を検出する原位置スイッチSW7(図5に示す)と、が設けられている。また、入球装置20には、第1可動装置37並びに第2可動装置38を動作させるモータMT2(図5に示す)と、該モータMT2の原位置を検出する原位置スイッチSW8(図5に示す)と、が設けられている。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、開閉羽根18,19が開閉動作によって開状態を取り得たときに、入球装置20が開放される(図2、図4)。そして、遊技盤11の遊技領域16に発射された遊技球は、開閉羽根18,19が開放されている場合に入球装置20へ入球し、上球受板27で受け入れられる(図3(a))。この遊技球は、上球受板27を転動しながら後方に案内され、カウントスイッチSW4,SW5で通過検出される。検知後の遊技球は、球通路30,31によって流下案内され、下球受板28に放出される(図3(b),図4)。そして、動作部材33が上位置に位置している場合には遊技球が貫通孔32に入り込み、動作部材33が下位置に下降動作することで誘導部材35の誘導通路35cに案内される。誘導通路35cに案内された遊技球は、誘導部材35が誘導状態となる位置の場合に特別入球口34へ誘導されて入球する。したがって、入球装置20に入球した遊技球は、前述のように動作部材33→誘導部材35(誘導通路35c)という進路を取り得た場合に特別入球口34へ入球し易くなっている。一方、前述の進路を取り得なかった遊技球は、第1〜第4可動装置37〜40及び誘導部材35の動作状態に応じて特別入球口34又は普通入球口36へ入球する。この場合には、第1〜第4可動装置37〜40の動作状態に応じて偶発的に特別入球口34へ入球することもあるが、通常は、特別入球口34へ入球し難く、普通入球口36へ入球し易くなっている。すなわち、第1〜第4可動装置37〜40の動作は、遊技者に有利に働く場合(特別入球口34へ入球)と不利に働く場合(普通入球口36へ入球)がある。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図5に示すように、パチンコ遊技機10には、主制御部としての主制御基板45が搭載されている。主制御基板45は、パチンコ遊技機10における遊技などに関する処理を実行するとともに、該処理の結果に応じて各種の制御信号(制御コマンド)を出力する。また、パチンコ遊技機10には、表示制御部としての表示制御基板46、発光制御部としてのランプ制御基板47、音制御部としての音声制御基板48と、が搭載されている。これらの制御基板46〜48は、主制御基板45に接続されており、主制御基板45が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき遊技演出の実行などに関する処理を実行し、副制御部として機能する。表示制御基板46は、表示装置29の表示態様を制御する。ランプ制御基板47は、パチンコ遊技機10が備える各種発光部(例えば、枠ランプ、盤ランプなど)Hの発光態様を制御する。音声制御基板48は、パチンコ遊技機10が備える音出力部(例えば、スピーカなど)Sの音声出力態様を制御する。
主制御基板45には、主制御用CPU45a、主制御用ROM45b、及び主制御用RAM45cが備えられている。また、主制御基板45には、各種スイッチ(始動口スイッチSW1〜SW3、カウントスイッチSW4,SW5、特別入球口スイッチSW6、原位置スイッチSW7,SW8)が接続されており、これらのスイッチの検知結果を入力する。また、主制御基板45には、各種アクチュエータ(ソレノイドSL1,SL2、モータMT1,MT2)が接続されており、これらのアクチュエータの動作を制御する。
主制御用CPU45aは、始動口21〜23への遊技球の入球に伴って始動口スイッチSW1〜SW3から出力される検知信号を入力すると、小当り遊技を生起させる。小当り遊技は、入球装置20の開閉羽根18,19を所定の開放回数分、開放動作させる遊技である。小当り遊技における開閉羽根18,19の開放回数は、入球した始動口21〜23に対して一定の回数が定められている。例えば、始動口21,23の開放回数は「1回」に定められているとともに、始動口22の開放回数は「2回」に定められている。そして、主制御用CPU45aは、小当り遊技の生起に伴い、開閉羽根18,19を開閉動作させる開放制御と、入球装置20内に配置されている動作部材33、誘導部材35、並びに第1〜第4可動装置37〜40に所定の動作を行わせる作動制御と、を行う。この制御により、小当り遊技に伴って入球装置20へ入球した遊技球は、上記した動作部材33などの各種部材の動作によって入球空間25内における進路に変化が与えられる。特に、動作部材33の動作は、小当り遊技に伴って入球装置20へ入球した遊技球を高い確率で特別入球口34へ導く経路上において遊技球の進路に変化を与えることになる。
そして、主制御用CPU45aは、小当り遊技において特別入球口34への入球に伴って特別入球口スイッチSW6から出力される検知信号を入力すると、大当り遊技を生起させる。大当り遊技は、入球装置20の開閉羽根18,19を、小当り遊技よりも有利な状態で開閉動作させることによって多数の賞球を獲得できるチャンスを遊技者に付与する遊技である。大当り遊技では、所定の開放回数(例えば、「18回」)を開閉羽根18,19の1回の開閉パターンとし、その1回の開閉パターンに基づく遊技(ラウンド遊技又はサイクル遊技とも言われる)が所定の遊技回数、行われる。例えば、遊技回数は、「1回」、「7回」、「15回」の3通りに定められており、何れかの遊技回数が抽選によって選択される。このため、遊技回数が多いほど、入球装置20への入球個数が多くなり、その結果、多数の賞球を獲得できるチャンスが大きくなる。なお、遊技回数の抽選は、小当り遊技中に特別入球口34へ遊技球が入球したことを契機に行っても良いし、始動口21〜23へ遊技球が入球したことを契機に行っても良い。特別入球口34への入球を契機に遊技回数の抽選を行う場合は、その抽選結果に応じた遊技回数の大当り遊技が生起される。一方、始動口21〜23への入球を契機に遊技回数の抽選を行う場合は、小当り遊技中に特別入球口34へ遊技球が入球したことを契機に抽選結果に応じた遊技回数の大当り遊技が生起される。なお、前述した大当り遊技における1回の遊技は、開閉羽根18,19が開閉パターンに基づく所定の開放回数分、開閉動作を行う、若しくは1回の遊技中に所定個数(例えば9球)の遊技球が入球する、の何れか一方の終了条件が成立した場合に終了する。
また、主制御用CPU45aは、大当り遊技の生起に伴い、開閉羽根18,19を開閉動作させる開放制御と、入球装置20内に配置されている動作部材33、誘導部材35、並びに第1〜第4可動装置37〜40に所定の動作を行わせる作動制御と、を行う。これらの開放制御の制御内容、並びに作動制御の制御内容は、小当り遊技時と大当り遊技時において異なっている。なお、この実施形態のパチンコ遊技機10では、カウントスイッチSW4,SW5が遊技球を検知することによって賞球の払出し条件が成立する。つまり、特別入球口スイッチSW6が遊技球を検知した場合、その検知に基づいて賞球の払出し条件は成立しない。また、この実施形態のパチンコ遊技機10において大当り遊技は、抽選によって決定した遊技回数を上限として行われるとともに、前述した終了条件の成立によって1回の遊技が終了し、上限分の遊技が行われていなければ次の遊技が行われる。つまり、次の遊技を開始させるための継続条件は設定されていない。
次に、この実施形態のパチンコ遊技機10の作用について、特に小当り遊技における動作部材33の動作態様を中心に説明する。
図6は、小当り遊技の生起に伴って開閉羽根18,19を1回、開放動作させる場合を例示している。
主制御用CPU45aは、小当り遊技の生起に伴って開閉羽根18,19を時間T1を上限として開放させる。また、主制御用CPU45aは、小当り遊技の生起に伴い、ソレノイドSL1,SL2の制御によって機械的に開閉羽根18,19を開放させるとともに、制御的にも入球装置20を作動状態とする。入球装置20は、開閉羽根18,19が開閉動作を行うことによって入球を許容する構造であり、入球した遊技球がカウントスイッチSW4,SW5で検知され、その後に特別入球口34若しくは普通入球口36へ入球(排出)されるまでには所定の時間を要する。また、パチンコ遊技機10では、小当り遊技の生起に伴って入球した遊技球が特別入球口34へ入球することによって大当り遊技を生起させることから、特別入球口スイッチSW6の検知結果が小当り遊技中に生じたのか、あるいは小当り遊技が生起されていない時に生じたのかを区別する必要がある。このため、パチンコ遊技機10では、入球装置20に入球した遊技球が特別入球口34若しくは普通入球口36へ入球(排出)されるまでの時間を考慮し、小当り遊技中に入球した遊技球を有効な入球と判断するために、制御的な入球装置20の作動状態を作り出している。つまり、入球装置20が制御的に作動状態となっている場合の入球は有効な入球と判断する。
また、主制御用CPU45aは、小当り遊技の生起に伴って動作部材33を所定の動作パターンにしたがって動作させる。所定の動作パターンは、図6に示すように、所定時間の作動と所定時間の停止とを繰り返すように構築されている。この実施形態において動作部材33は、作動したときに上位置に位置し、停止したときに下位置に位置する。そして、この実施形態において動作パターンは、作動(時間T3)→停止(時間T4)→作動(時間T5)→停止(時間T5)→作動(時間T5)→停止(時間T6)→作動(時間T7)によって構築されている。上記動作パターンにおいて時間T3〜時間T7は異なる時間に設定されている。例えば、時間T3は「1200(ms)」、時間T4は「800(ms)」、時間T5は「500(ms)」、時間T6は「2000(ms)」、時間T7は「700(ms)」である。
そして、この実施形態において入球装置20は、作動時間が長い長作動状態と、長作動状態に比して作動が短い短作動状態の2つの作動状態を取り得る。なお、ここで言う長作動状態と短作動状態は、制御的な作動状態である。そして、入球装置20は、小当り遊技の生起に伴って遊技球が入球した場合(カウントスイッチSW4,SW5の検知ありの場合)、長作動状態を取り得る。この長作動状態において動作部材33は、前述した動作パターンで動作し、4回の作動を行う。一方、入球装置20は、小当り遊技の生起に伴って遊技球が入球しなかった場合(カウントスイッチSW4,SW5の検知なしの場合)、短作動状態を取り得る。この短作動状態において主制御用CPU45aは、開閉羽根18,19の閉鎖後、時間T2の経過後に制御的な入球装置20の作動状態を停止状態に切り換える。つまり、入球装置20を停止状態に切り換えることによって制御的に小当り遊技を終了させる。このため、短作動状態において動作部材33は、時間T2の経過時までは動作パターンにしたがって作動するが、時間T2の経過に伴って停止する。これにより、動作部材33は、動作パターンから特定される全ての作動と全ての停止を行うことなく、途中で作動を停止させる。制御的な入球装置20の作動状態は、入球があるとき、入球がないときの作動時間よりも延長される。
また、この実施形態の動作パターンでは、4回目の動作部材33の動作を1回目〜3回目の動作とは異なる位置付けの動作としている。具体的に言えば、1回目〜3回目の動作は、下球受板28で受け入れた遊技球の進路を変更させるための通常動作とし、4回目の作動は、下球受板28で受け入れた遊技球と動作部材33との干渉によって生じる球噛みを解除させる特殊動作としている。
本実施形態のパチンコ遊技機10のように入球装置20内に動作部材33などの動作体を配置し、その動作体の動作によって遊技球の進路に変化を与えるとともに動作体の動作を遊技者に有利若しくは不利に働かせる場合、何らかの要因で動作体と遊技球の干渉によって球噛みが発生する可能性がある。この実施形態の場合、遊技球は、下球受板28の貫通孔32に侵入しきっていない状態で動作部材33が下降動作したときに基部33aの下端と貫通孔32の周縁との間で挟まれる可能性がある。また、この実施形態の場合、遊技球は、下球受板28の貫通孔32に侵入したが、動作部材33の脚部33b(若しくは鉤部)の先端と誘導部材35の可動部35bの周縁との間で挟まれる可能性がある。
このように球噛みによって遊技球の転動がスムーズに行かなかった場合は、大当り遊技の発生機会を損なわせる可能性がある。つまり、大当り遊技は、前述したように小当り遊技の生起に伴って制御的に入球装置20が作動状態を取り得ている間に特別入球口34へ遊技球を入球させる必要があり、入球装置20が停止状態のときの入球は無効である。このため、球噛みは、入球装置20が作動状態を取り得ている間に遊技球を入球させることができない状態を生じさせる。そこで、この実施形態では、動作部材33の動作パターンの中に球噛みを解除させる特殊動作を設定しており、入球装置20へ遊技球が入球したことによって入球装置20が長作動状態を取り得る場合に動作部材33を特殊動作で動作させている。これにより、実際に球噛みが生じてしまった場合であっても、特殊動作によって球噛みを解除させ、遊技球を特別入球口34へ入球させるチャンスを逸するという不利益の発生を抑制し得る。なお、入球装置20の長作動状態は、図6から明らかなように、動作部材33が特殊動作を開始させるまでの開始時間以上の作動時間で作動する状態である。
因みに、入球装置20が短作動状態の場合は、入球装置20へ遊技球が入球していないときである。つまり、この場合は、球噛みを生じさせる要因が存在していない状態である。このため、入球装置20が短作動状態の場合は、球噛みを解除させるための特殊動作が行われる前、つまり動作パターンの途中で小当り遊技が終了しても問題が生じ得ない。なお、入球装置20の短作動状態は、図6から明らかなように、動作部材33が特殊動作を開始させるまでの開始時間未満の作動時間で作動する状態である。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)入球装置20が長作動状態で作動する場合に、動作部材33が球噛みを解除させるための動作を行う。このため、入球装置20内に動作部材33を配置し、遊技球の進路に変化を与えつつ、球噛みに対する対策を施すことができる。したがって、球噛みによる不利益の発生を抑制できる。
(2)入球装置20が長作動状態で作動する場合と、入球装置20が短作動状態で作動する場合の何れの場合でも、同じ動作パターンで動作部材33を動作させる。したがって、入球装置20の作動状態に応じた動作パターンを構築する必要がないので、制御構成を簡素化できる。
(3)入球装置20は、入球装置20に遊技球が入球したことによって生じ得る遊技者にとって有利な状況において長作動状態となる。入球装置20に遊技球が入球したときには、大当り遊技を生起させるチャンスであり、遊技者にとっては有利な状況である。このため、このような遊技者にとって有利な状況下において球噛みによる不利な状況の発生を抑制できる。
(4)球噛みを解除させるための特殊動作を、動作パターンに含まれる他の動作とは異なる動作とした。このため、球噛みを解除させるための専用の動作を行わせることで、球噛みをより確実に解除することができる。特に、実施形態では、2回目や3回目の動作よりも長い時間T7の間、動作部材33を動作させるので、実際に球噛みが生じた際には球噛みを解除させやすい。
(5)球噛みを解除させるための特殊動作を動作部材33に行わせるので、特殊動作を専用に行う部材を別途設ける必要がなく、入球装置20の構造を簡素化することができる。また、特殊動作は、通常動作の延長で制御的に行わせるので、制御構成も簡素化できる。
(第2の実施形態)
以下、パチンコ遊技機に具体化した第2の実施形態を図7及び図8にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した実施形態と同一構成については同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
第2の実施形態のパチンコ遊技機は、第1種に分類されるパチンコ遊技機である。この種のパチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入球を契機に当り抽選を行い、その当り抽選に当選した場合に当り遊技(特別遊技)が生起される。また、第2の実施形態のパチンコ遊技機は、当り遊技中に特別入球口に遊技球を入球させることによって当り遊技の終了後に確率変動状態を付与するパチンコ遊技機(V確変機)である。確率変動状態は、所定回数の図柄変動ゲームが実行される迄の間、若しくは次回の当り遊技が生起される迄の間、当り抽選の当選確率を通常確率から高確率に変動させる状態である。確率変動状態が付与されると、当り抽選に当選しやすくなるので、次回の当り遊技を比較的、短時間で得られ易く、遊技者にとっては有利な状態とされる。
図7に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機50の遊技盤11には、図柄変動ゲームなどの表示演出を行う表示装置51が配置されている。そして、表示装置51の下方には、図柄変動ゲームの始動条件を成立させるために遊技球を入球させる始動口52が配設されている。また、遊技盤11には、入球装置としての第1大入賞口53と、第2大入賞口54と、が配設されている。この実施形態の遊技盤11では、表示装置51の下方であって、始動口52の右方に第1大入賞口53が位置し、第1大入賞口53の上方に第2大入賞口54が位置している。第1大入賞口53並びに第2大入賞口54のそれぞれは、所定のアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)によって作動する大入賞口扉を備えており、当り遊技中は所定の開閉パターンにしたがって大入賞口扉が開閉動作を行う。第1大入賞口53並びに第2大入賞口54は、大入賞口扉が開閉動作を行うことによって遊技球の入球を許容するように作動する。
また、第1大入賞口53には、第1大入賞口53へ入球した遊技球が通過可能な特別入球口53aと普通入球口53bとが分岐するように設けられている。また、第1大入賞口53内には、第1大入賞口53へ入球した遊技球を特別入球口53aと普通入球口53bとに振り分けることによって、第1大入賞口53へ入球した遊技球の進路に変化を与える動作を行う動作部材53cが配設されている。動作部材53cは、所定のアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)によって作動する。そして、動作部材53cは、普通入球口53bに遊技球を導く閉状態と、特別入球口53aに遊技球を導く開状態とに動作する。
このように構成したパチンコ遊技機50は、当り抽選に当選し、図柄変動ゲームの終了後に当り遊技が行われる。この実施形態のパチンコ遊技機50において当り遊技では、第1大入賞口53若しくは第2大入賞口54の何れか一方を開放させるラウンド遊技が複数回実行される。具体的に例示すれば、この実施形態の当り遊技は、14回のラウンド遊技が行われる第1当り遊技と第2当り遊技とを有し、何れの当り遊技においても4回目のラウンド遊技では第1大入賞口53が開放され、その他の1回目〜3回目、並びに5回目〜14回目のラウンド遊技では第2大入賞口54が開放される。そして、第1当り遊技と第2当り遊技は、4回目のラウンド遊技における第1大入賞口53の開放パターンが異なっている。
図8(a)は、第1当り遊技の4回目のラウンド遊技における第1大入賞口53の開放パターンを示し、図8(b)は、第2当り遊技の4回目のラウンド遊技における第1大入賞口53の開放パターンを示す。図中における大入賞口欄の「第1」は「第1大入賞口53」を、「第2」は「第2大入賞口54」を示す。また、図中におけるラウンド欄の「3R」は「3回目のラウンド遊技」を、「4R」は「4回目のラウンド遊技」を、「INT」は「ラウンド遊技間のインターバル」を示す。
図8(a)に示すように、第1大入賞口53は、第1当り遊技の4回目のラウンド遊技において開放時間が長い第1の開放パターンで作動する。また、図8(b)に示すように、第1大入賞口53は、第2当り遊技の4回目のラウンド遊技において第1の開放パターンよりも開放時間が短い第2の開放パターンで作動する。また、第1当り遊技並びに第2当り遊技の各4回目のラウンド遊技において動作部材53cは、所定の動作パターンで動作を行う。具体的に言えば、動作部材53cの動作パターンは、図8(a)に示すように、開状態(時間T10)→閉状態(時間T11)→開状態(時間T12)→閉状態(時間T13)→開状態(時間T14)によって構築されている。
そして、この実施形態において第1大入賞口53は、第1の開放パターンで作動することによって長作動状態を取り得る。この長作動状態において動作部材53cは、前述した動作パターンで動作し、3回の作動を行う。一方、第1大入賞口53は、第2の開放パターンで作動することによって短作動状態を取り得る。この短作動状態において主制御用CPU45aは、第2の開放パターンに基づく第1大入賞口53の閉鎖後、4回目のラウンド遊技を終了させる。このため、短作動状態において動作部材53cは、長作動状態時と同様に動作パターンにしたがって作動するが、4回目のラウンド遊技の終了によって停止する。これにより、動作部材53cは、動作パターンから特定される全ての作動と全ての停止を行うことなく、途中で作動を停止させる。
そして、この実施形態の動作パターンでは、3回目の動作部材53cの動作を1回目及び2回目の動作とは異なる位置付けの動作としている。具体的に言えば、1回目及び2回目の動作は、第1大入賞口53で受け入れた遊技球の進路を変更させるための通常動作とし、3回目の作動は、第1大入賞口53で受け入れた遊技球と動作部材53cの干渉によって生じる球噛みを解除させる特殊動作としている。
本実施形態のパチンコ遊技機50のように第1大入賞口53内に動作部材53cなどの動作体を配置し、その動作体の動作によって遊技球の進路に変化を与えるとともに動作体の動作を遊技者に有利若しくは不利に働かせる場合、何らかの要因で動作体と遊技球の干渉によって球噛みが発生する可能性がある。
このように球噛みによって遊技球の転動がスムーズに行かなかった場合は、特別入球口53aへの遊技球の入球契機、つまり確率変動状態の発生機会を損なわせる可能性がある。そこで、この実施形態では、動作部材53cの動作パターンの中に球噛みを解除させる特殊動作を設定しており、第1大入賞口53が長作動状態を取り得る場合に動作部材53cを特殊動作で動作させている。これにより、実際に球噛みが生じてしまった場合であっても、特殊動作によって球噛みを解除させ、遊技球を特別入球口53aへ入球させるチャンスを逸するという不利益の発生を抑制し得る。なお、第1大入賞口53の長作動状態は、図8(a),(b)から明らかなように、動作部材53cが特殊動作を開始させるまでの開始時間以上の作動時間で作動する状態である。
因みに、第1大入賞口53が短作動状態の場合は、第1大入賞口53への遊技球の入球を許容するが、入球の可能性を低くして特別入球口53aへ遊技球を入球し難い状況を作り出しているときである。つまり、この実施形態のパチンコ遊技機50は、第1大入賞口53の開放パターンにより、当り遊技終了後に確率変動状態を極めて高い確率で付与する場合と、当り遊技終了後に確率変動状態を極めて高い確率で付与しない場合と、を作り出し、確率変動状態の付与確率を調整している。そして、第1大入賞口53が短作動状態の場合は、第1大入賞口53への遊技球が入球し難く、球噛みを生じさせる要因が存在し難い状態である。このため、第1大入賞口53が短作動状態の場合は、球噛みを解除させるための特殊動作が行われる前、つまり動作パターンの途中でラウンド遊技が終了しても問題が生じ得ない。なお、第1大入賞口53の短作動状態は、図8(a),(b)から明らかなように、動作部材53cが特殊動作を開始させるまでの開始時間未満の作動時間で作動する状態である。また、第1の開放パターンに基づく第1大入賞口53の開放時間は例えば25秒程度に設定され、第2の開放パターンに基づく第1大入賞口53の開放時間は例えば40m秒程度に設定される。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(5)と同様の効果を有する。なお、第1の実施形態の効果(1)〜(5)における「入球装置20」は「第1大入賞口53」と、「動作部材33」は「動作部材53c」と、それぞれ読み替えるものとする。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1の実施形態における動作部材33の動作パターンに含まれる球噛みを解除させるための特殊動作は、動作パターンに含まれる他の通常動作と同じ動作であっても良い。特殊動作は、例えば動作パターンに動作の異なる通常動作が存在している場合、何れの通常動作と同じ動作としても良い。なお、球噛みを解除させる観点から考えると、長めの動作時間が設定されている通常動作と同じ動作にすることが好ましい。同様に、第2の実施形態における動作部材53cの動作パターンに含まれる球噛みを解除させるための特殊動作は、動作パターンに含まれる他の通常動作と同じ動作であっても良い。
・各実施形態において、長作動状態用の動作パターンと、短作動状態用の動作パターンをそれぞれ設け、動作体(動作部材33若しくは動作部材53c)が何れの作動状態を取り得るかによって動作パターンを適宜選択し、その動作パターンにしたがって制御を行っても良い。
・各実施形態における動作パターンは、任意に変更しても良い。例えば、第1の実施形態における動作部材33の動作パターンは、5回の作動を含み、5回目の作動を特殊動作としても良い。
・第1の実施形態における動作部材33の具体的な構成、並びに第2の実施形態における動作部材53cの具体的な構成は、任意に変更しても良い。つまり、各実施形態では、機械的な動作を行う動作体と遊技球の干渉によって生じる球噛みを解除させる特殊動作を動作体に行わせれば良く、実施形態の思想は球噛みが生じる可能性がある動作体に適用することができる。
・また、各実施形態において動作部材による動作形態は任意に変更しても良い。動作形態には、第1の実施形態のような昇降動作に限らず、上下方向、前後方向若しくは左右方向への出没動作、揺動動作、回転動作、開閉動作などがある。つまり、前述したように、機械的な動作を行う動作体の動作形態に関わらず、当該動作体と遊技球によって球噛みが生じる可能性がある場合に実施形態の思想を適用することができる。
・各実施形態は、第1種、第2種に分類されるパチンコ遊技機に限らず、前述したようにパチンコ遊技機が備える動作体と遊技球によって球噛みが生じ得る可能性がある場合に適用することができる。
・第1の実施形態のパチンコ遊技機10において、入球装置20内に遊技球を停留させる停留部材が配置されている場合、その停留部材を動作体(動作部材)とし、実施形態の思想を適用しても良い。つまり、第1の実施形態は、入球装置において当該入球装置へ入球した遊技球の進路上に配置され、遊技球の進路に変化を与える動作、若しくは遊技球を進路上で一時的に停留させる動作を行う動作部材を備える遊技機(パチンコ遊技機)に適用しても良い。
・第1の実施形態において、小当り遊技中に入球装置20を複数回(例えば、間欠的に2回)開放させる場合、その状態を入球装置20の長作動状態として位置付け、特殊動作が行われても良い。また、第1の実施形態において、小当り遊技中に入球装置20を通常よりも長い時間開放(ロング開放)させる場合、その状態を入球装置20の長作動状態として位置付け、特殊動作が行われても良い。前述したロング開放において入球装置20は、例えば1回開放し、その開放時間が長くなる。このように入球装置20を複数回開放させる場合やロング開放させる場合は、第1の実施形態で説明した1回の開放に比べて、入球装置20への入球率が向上している。つまり、入球装置20へ入球し易く、その結果、特別入球口34へも入球し易く、大当り遊技を獲得し得るチャンスも向上する。このため、このように入球装置20が作動する場合を長作動状態として位置付け、特殊動作を行わせれば、複数回開放する小当り遊技やロング開放する小当り遊技の有利性をさらに向上させることができる。なお、入球装置20を複数回開放させる場合やロング開放させる場合における特殊動作は、入球装置20へ入球したか否かに拘わらず行われるように動作体の動作パターンを構築しても良いし、第1の実施形態で説明したように入球した場合に特殊動作が行われる一方で、入球しなかった場合には特殊動作が行われないようにしても良い。
・第1の実施形態のパチンコ遊技機10において、特別入球口34並びに普通入球口36へ入球した遊技球を検知する検知手段(センサ又はスイッチ)を設け、この検知手段で遊技球が検知されたことを契機に小当り遊技を終了若しくは入球装置20の制御的な作動を停止させても良い。
・第2の実施形態における当り遊技の種類や、第1大入賞口53並びに第2大入賞口54の開閉パターンは任意に変更しても良い。
・第2の実施形態は、単一の大入賞口を備えるパチンコ遊技機に具体化しても良い。単一の大入賞口を備える場合、その大入賞口には、第2の実施形態で説明したように特別入球口53aと普通入球口53bとを備え、特定のラウンド遊技において特別入球口53aへ遊技球の入球を許容するように動作部材53cを動作させる。このような構成においても、動作体と遊技球によって球噛みが生じ得る可能性がある場合、実施形態の思想を適用することができる。
・各実施形態におけるパチンコ遊技機の電気的構成は任意に変更しても良い。例えば、単一の基板に、主制御用CPU45aと、その他の制御基板46〜48に搭載されているCPUを搭載しても良い。また、表示制御基板46、ランプ制御基板47、及び音声制御基板48を任意に組み合わせて単数の基板若しくは複数の基板としても良い。
・第2の実施形態は、複数の特別図柄を用いるパチンコ遊技機、若しくは単数の特別図柄を用いるパチンコ遊技機に適用することができる。また、第2の実施形態は、複数の始動口を備えるパチンコ遊技機に適用することができる。なお、普通電動役物を備える始動口がある場合、当り遊技終了後に変動時間短縮状態が付与されても良い。