JP2016096842A - サージカルドレープ - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返しの洗浄滅菌を行った場合でもフラップとドレープ本体との接続部分が破損しにくく、繰り返しの使用回数を良好に保持することのできるサージカルドレープを得る。
【解決手段】ドレープ本体1,20の幅方向中央部に患者の患部を露出可能とする開口部2,23を備え、この開口部2,23の両側に、一側部5,28をドレープ本体1,20に固定し、他側部7,31をドレープ本体1,20とは分離した一対のフラップ3,21を設け、このフラップ3,21を袋状に折り畳み開口部2,23の両側に一対のポケット38を形成可能としたサージカルドレープである。そして、上記一対のフラップ3,21のドレープ本体1,20に固定した一側部5,28に、この一側部5,28の一端8,32及び他端10,33に閂止め9,11,34,42を施すとともに、ドレープ本体1,20の少なくとも該閂止め9,11,34,42に対応する位置を多層構造とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、手術の際に患者に被覆するサージカルドレープに関するものである。
従来より、特許文献1に示す如く開口部の両側に一対のフラップを設け、このフラップを袋状に形成することにより開口部の両側にポケットを形成することができる、繰り返し使用可能なサージカルドレープが既に知られている。
この一対のフラップは、その一側部を開口部側に接続固定するとともに他側部を自由端として形成している。そして自由端側にスナップを複数個設け、これらのスナップを適宜の位置に留めることにより、開口部の両側に袋状のポケットを形成可能とするものである。そして、上記の如く形成したポケットに、開口部から流出した体液等を流入可能とするとともに、手術中に使用する器具を一時的に保持することを目的としている。
特開2012−130387号公報
しかしながら、繰り返しの使用が可能なサージカルドレープは使用後に毎回洗浄滅菌を行う必要がある。そしてこの洗浄滅菌時には、フラップとドレープ本体との接続部分であるフラップの一側部に大きな負荷がかかるものとなる。そのため、度重なる洗浄滅菌作業により、この一側部を縫い付けている糸がほつれたり、ドレープ本体の布地が破れたりする等の事態が生じ易いものとなっていた。よって、破損によって繰り返しの使用回数が困難なものとなり、新たなドレープを用意しなければならないか、あるいは破損部分を補修しなければならない等の事態が生じ、コストが高くつくものとなっていた。
そこで、本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、繰り返しの洗浄滅菌を行った場合でもフラップとドレープ本体との接続部分が破損しにくく、繰り返しの使用回数を良好に保持することのできるサージカルドレープを得ようとするものである。
本発明は上述の如き課題を解決するものであって、ドレープ本体の幅方向中央部に患者の患部を露出可能とする開口部を備え、この開口部の両側に、一側部をドレープ本体に固定するとともに他側部をドレープ本体とは分離した自由端とした一対のフラップを設け、このフラップを袋状に折り畳むことにより開口部の両側に一対のポケットを形成可能とした繰り返しの使用が可能なサージカルドレープを前提とするものである。
そして、上記一対のフラップのドレープ本体に固定した一側部には、一端及び他端に閂止めを施すとともに、上記ドレープ本体の少なくとも該閂止めに対応する位置を、多層構造としたものである。
このようにフラップのドレープ本体に固定した一側部の一端及び他端に閂止めを施すことにより、フラップとドレープ本体との接続固定を強固なものとすることができる。また、ドレープ本体の該閂止めに対応する位置を多層構造とすることにより、ドレープ本体の構造が強化されるため、洗浄滅菌時にフラップとの縫い付け部分に負荷がかかってドレープ本体が破損するという事態を防ぐことができる。
また閂止めは、フラップの一側部のドレープ本体の頭部側に位置する一端側を、ドレープ本体の頭部側から足部側方向に、ドレープ本体の中心線側から側縁側に向かって傾斜するよう形成するとともに、フラップの一側部のドレープ本体の足部側に位置する他端側を、ドレープ本体の足部側から頭部側方向に、ドレープ本体の中心線側から側縁側に向かって傾斜するよう形成したものであっても良い。
また開口部は、ドレープ本体の足部側に、一対のフラップの一側部に連続して突出片を設けるとともに、ドレープ本体の頭部側から足部側方向に、ドレープ本体の中心線側から側縁側に向かって傾斜した閂止めを形成したものであっても良い。
ここで、手術で使用したサージカルドレープを再利用するために行う洗浄滅菌時には、特にフラップの一側部の一端及び他端に最も負荷がかかる。そのため、この一側部及び他側部の一端及び他端に施した閂止めの部分で最も負荷を受けることになる。しかしながら、この閂止めの一部、特に一点に集中して負荷を受けた場合には、その閂止めの一点においてフラップやドレープ本体が破損するおそれがあった。
そこで、洗浄滅菌時に最も負荷がかかる上記傾斜方向に閂止めを形成することにより、洗浄滅菌時の閂止めにかかる負荷を、閂止め全体、即ち一点集中ではなく線で受けることが可能となる。従って、フラップの閂止め部分への負荷が一点に集中することなく分散されるため、この部分でのフラップやドレープの破損を、より効果的に防止することが可能となる。
また、フラップは、袋状に折り畳むとともに着脱可能な係合具にて係合固定することにより、ポケットを形成可能としたものであっても良い。
本発明は上述の如く構成したものであって、フラップのドレープ本体に固定した一側部の一端及び他端に閂止めを施すことにより、フラップとドレープ本体との接続固定を強固なものとすることができる。また、ドレープ本体の該閂止めに対応する位置を、多層構造とすることによりドレープ本体の構造が強化されるものとなる。
そのため、洗浄滅菌時において、ドレープ本体とフラップとの縫い付け部分に負荷がかかってドレープ本体が破損するという事態を防ぐことが可能となる。従って、度重なる洗浄滅菌作業を行った場合でも、ドレープ本体やフラップを破損しにくいものとなり、繰り返しの使用回数を良好に保持して破損により生じるコストの増加を防ぐことが可能となる。
本発明の実施例1を示す平面図。 図1の部分拡大平面図。 図1においてフラップの一側部の一端側を示す部分拡大平面図。 図1においてフラップの一側部の他端側を示す部分拡大平面図。 図2のA−A線及び図6のB−B線断面図。 本発明の実施例2を示す平面図。 図6の部分拡大平面図。 図7のフラップを折り畳んでポケットを形成した状態を示す部分拡大平面図。 図6においてフラップの一側部の一端側を示す部分拡大平面図。 図6においてフラップの一側部の他端側を示す部分拡大平面図。 他の異なる実施例の閂止めを示す部分拡大平面図。
本実施例のサージカルドレープは、開腹手術、腹腔鏡手術、開胸手術、胸腔鏡手術、小切開手術等に使用するものであって、図1に示す如く、ドレープ本体(1)に開口部(2)を形成したものである。尚、本実施例では、サージカルドレープの患者の頭部を被覆する側を上方とするとともに、患者の足部を被覆する側を下方としている。
本実施例のサージカルドレープについて以下に詳細に説明すると、(1)はドレープ本体であって、平布にて形成したものである。このように平布にて形成することにより、袋状の構成とは異なり汚れがたまることなく、洗濯を簡易に行うことができるとともに洗濯後の点検が容易となる。
また、本実施例のドレープ本体(1)はポリエステル長繊維製であって、通気性及び撥水性を有している部分と親水性でありながら防水性を有している部分とから成り、洗浄滅菌することによって再使用可能なものである。また、上記ポリエステル長繊維は不織布の場合と比較して燃えにくく、手術で使用する電気メス等の火花によりサージカルドレープに穴が開いて燃え広がる危険性が少ないものである。
そして、上記ドレープ本体(1)の中央部には、図1に示す如く長方形の開口部(2)を開口形成しており、この開口部(2)は、患者の腹部の術野を露出可能とするものである。また、この開口部(2)の両側にはフラップ(3)を配置している。
本実施例のフラップ(3)について図1〜5にて詳細に説明すると、本実施例ではドレープ本体(1)に形成した開口部(2)の外周に、ドレープ本体(1)とは別布にて形成した略長方形状の外周布(4)を設けている。この外周布(4)は、開口部(2)側である内周(14)側をドレープ本体(1)に縫い付け固定するとともに、外周(15)側を自由端としている。
そして本実施例では、外周布(4)をドレープ本体(1)に固定した開口部(2)両側の図1、2の一点鎖線にて示す部分を、フラップ(3)の一側部(5)とするとともに、この一側部(5)からドレープ本体(1)の側縁(6)側に伸びる略長方形状の自由端の部分をフラップ(3)の他側部(7)としている。これにより、開口部(2)の両側に一対のフラップ(3)が配置された状態となる。
また図2〜4に示す如く、上記の如く形成したフラップ(3)の一側部(5)の一端(8)及び他端(10)には、閂止め(9)(11)を施している。このように、ドレープ本体(1)の一側部(5)の一端(8)及び他端(10)に閂止め(9)(11)を形成することにより、ドレープ本体(1)とフラップ(3)との接続部分を強固なものとすることができる。
またこの閂止め(9)(11)のうち、ドレープ本体(1)の頭部側(17)であるフラップ(3)の一側部(5)の一端(8)側に形成した閂止め(9)は、図2、3に示す如くドレープ本体(1)の上方から下方に向かって、図2、3の二点鎖線に示すドレープ本体(1)の中心線(12)側から側縁(6)側にかけて傾斜するよう形成している。
一方、ドレープ本体(1)の足部側(18)であるフラップ(3)の一側部(5)の他端(10)側に形成した閂止め(11)は、一端(8)側とは逆に、図2、4に示す如くドレープ本体(1)の下方から上方に、ドレープ本体(1)の中心線(12)側から側縁(6)側に向かって傾斜するよう形成している。
ここで洗浄滅菌時において、本実施例のフラップ(3)は自由端である他側部(7)側の角部(16)が図2に示す如く開口部(2)側に折れ曲がり、一側部(5)の一端(8)及び他端(10)に強い負荷がかかるものとなる。そこで、このフラップ(3)の開口部(2)側への折れ曲がりの方向に閂止め(9)(11)を形成することにより、洗浄滅菌時の閂止め(9)(11)における負荷を、閂止め(9)(11)全体、即ち点ではなく線で受けることが可能となる。
そのため、本実施例では上記の傾斜方向に閂止め(9)(11)を形成することにより、フラップ(3)は閂止め(9)(11)の方向に沿って折れ曲がるものとなる。従って、フラップ(3)に係る負荷を閂止め(9)(11)全体で受け止めることが可能となることから、フラップ(3)やドレープ本体(1)への負荷が軽減され、フラップ(3)やドレープ本体(1)の破損を、より効果的に防止することが可能となる。
また、ドレープ本体(1)には、上記閂止め(9)(11)の形成位置に対応する位置に当て布(19)を設け、図5に示す如く3重構造としている。このように、ドレープ本体(1)の該閂止め(9)(11)に対応する位置を三重構造とすることにより、ドレープ本体(1)の構造が強化されるため、フラップ(3)との縫い付け部分に負荷がかかってドレープ本体(1)が破損するという事態を防ぐことができる。従って、度重なる洗浄滅菌作業を行った場合でも破損しにくいサージカルドレープを得ることが可能となる。
またこのフラップ(3)には、図2に示す如く複数の着脱可能な係合具(13)、即ち本実施例ではスナップを設けている。そして、このフラップ(3)を袋状に折り畳むとともに、適宜の場所にて係合具(13)どうしを係合固定することにより、開口部(2)の両側に一対のポケット(図示せず。)を形成することが可能となる。
このように開口部(2)の両側にポケットを形成することにより、この開口部(2)から流出した洗浄液、血液、体液を上記ポケットで受け止めることが可能となるため、床面への洗浄液、血液、体液の流出を抑えて汚染を防止することができる。また、手術中に使用する器械を一時的にポケット内に挿入して保持することができるため、作業の効率化を図ることができる。そして、手術後に係合具(13)の係合を解除してポケットを展開することにより、フラップ(3)を平坦な状態に復元することができる。そのため、この状態で洗浄滅菌を行うことにより、次回の使用が可能となる。
上記実施例1のサージカルドレープでは、開口部(2)の両側に一対のフラップ(21)を形成したものであるが、本実施例2のサージカルドレープは、開口部の両側に一対のフラップ(21)を形成するとともに、開口部の下方に突出片(22)を設けたものである。
本実施例2のサージカルドレープについて図5、6〜10にて以下に詳細に説明すると、本実施例2のサージカルドレープは、外科の腹会陰式直腸切除術、低位前方切除術、S状結腸切除術、腹腔鏡補助下結腸切除術、泌尿器科の膀胱全摘出術、回腸導管造設術、前立腺全摘出術、産婦人科の腹式帝王切開術、腹式単純子宮全摘出術、広汎性子宮全摘出術、腹腔鏡下婦人科手術等に使用するものであって、図6に示す如く、ドレープ本体(20)に第1開口部(23)及び第2開口部(24)を形成したものである。尚、本実施例では、サージカルドレープの患者の頭部を被覆する側を上方とするとともに、患者の足部を被覆する側を下方としている。
本実施例のサージカルドレープについて以下に詳細に説明すると、(20)はドレープ本体であって、平布にて形成したものである。このように平布にて形成することにより、袋状の構成とは異なり汚れがたまることなく、洗濯を簡易に行うことができるとともに洗濯後の点検が容易となる。
また、本実施例のドレープ本体(20)はポリエステル長繊維製であって、通気性及び撥水性を有している部分と親水性でありながら防水性を有している部分とから成り、洗浄滅菌することによって再使用可能なものである。また、上記ポリエステル長繊維は不織布の場合と比較して燃えにくく、手術で使用する電気メス等の火花によりサージカルドレープに穴が開いて燃え広がる危険性が少ないものである。
そして、上記ドレープ本体(20)の中央部には、図6に示す如く長方形の第1開口部(23)を開口形成しており、この第1開口部(23)は、患者の腹部の術野を露出可能とするものである。また、この第1開口部(23)とは間隔を介した下方には、第2開口部(24)を開口形成している。この第2開口部(24)は、患者の腹部の術野に第1開口部(23)を配置した状態で、患者の術野となる陰部及び/又は肛門部に配置して該術野を露出可能としている。
そして図6に示す如く、第1開口部(23)の両側にはフラップ(21)を配置している。本実施例のフラップ(21)について詳細に説明すると、本実施例ではドレープ本体(20)に形成した第1開口部(23)の外周に、ドレープ本体(20)とは別布にて形成した略長方形状の外周布(25)を設けている。この外周布(25)は、第1開口部(23)側となる内周(26)側をドレープ本体(20)に縫い付け固定するとともに、外周(27)側を自由端としている。
そのため本実施例では、外周布(25)において第1開口部(23)をドレープ本体(20)に固定した図6、7の一点鎖線で示す部分をフラップ(21)の一側部(28)とするとともに、この一側部(28)からドレープ本体(20)の側縁(30)側に伸びる略長方形状の自由端の部分をフラップ(21)の他側部(31)としている。これにより、第1開口部(23)の両側に一対のフラップ(21)が形成されるものとなる。また、上記第1開口部(23)の下方には、上記一対のフラップ(21)の一側部(28)に連続して、外周布(25)の一部を構成する突出片(22)を設けている。尚、この突出片(22)には、外周布(25)とは別個に形成するとともに、第1開口部(23)及び第2開口部(24)を被覆可能とする被覆布(図示せず。)を接続可能としている。
また、上記の如く形成したフラップ(21)の一側部(28)の一端(32)及び他端(33)には、閂止め(34)(42)を施している。このようにフラップ(21)の一側部(28)の一端(32)及び他端(33)に閂止め(34)(42)を形成することにより、ドレープ本体(20)とのフラップ(21)との接続部分を強固なものとすることができる。また、この一端(32)及び他端(33)の閂止は、図7、9、10に示す如く、それぞれドレープ本体(20)の頭部側(40)である上方から足部側(41)である下方に向けて、ドレープ本体(20)の図7、9、10の二点鎖線に示す中心線(35)側からドレープ本体(20)の側縁(30)側に向かって傾斜するよう形成している。
ここで洗浄滅菌時において、本実施例のフラップ(21)は一側部(28)の一端(32)側の角部(36)が図6に示す如く開口部側に折れ曲がり、強い負荷がかかるものとなる。また、フラップ(21)の他端(33)側も開口部側に折れ曲がるとともに、この開口部の下方に形成した突出片(22)も開口部側に折れ曲がるものとなるため、フラップ(21)の他端(33)側と突出片(22)とが同時に折れ曲がった際に最も強い負荷がかかるものとなる。
そこで、上記の如くフラップ(21)の移動により負荷を最も受けやすい上記傾斜方向に閂止め(34)(42)を形成することにより、洗浄滅菌時の閂止め(34)(42)における負荷を、閂止め(34)(42)全体、即ち点ではなく線で受けることが可能となる。従って、フラップ(21)の閂止め(34)(42)部分への負荷が軽減され、この部分でのフラップ(21)やドレープの破損を、より効果的に防止することが可能となる。
また、本実施例では上記の如く、フラップ(21)の一側部(28)の一端(32)及び他端(33)にそれぞれ1箇所ずつ閂止め(34)(42)を施しているが、他の実施例ではこれに限らず、図11に示す如くフラップ(21)の一側部(28)の一端(32)及び他端(33)にそれぞれ2箇所ずつ閂止め(34)(42)を施しても良い。
また、ドレープ本体(20)には、上記閂止め(34)(42)の形成位置に対応する位置に当て布(43)を設け、図5に示す如く3重構造としている。このように、ドレープ本体(20)の該閂止め(34)(42)に対応する位置を三重構造とすることにより、ドレープ本体(20)の構造が強化されるため、フラップ(21)との縫い付け部分に負荷がかかってドレープ本体(20)が破損するという事態を防ぐことが可能となる。従って、度重なる洗浄滅菌作業を行った場合でも破損しにくいものとすることができるため、繰り返しの使用回数が減少するという事態が生じにくいサージカルドレープを得ることが可能となる。
またこのフラップ(21)には、図7に示す如く複数の着脱可能な係合具(37)、即ち本実施例ではスナップを設けている。そして、このフラップ(21)を袋状に折り畳むとともに、適宜の場所にて係合具(37)どうしを係合固定することにより、図8に示す如く第1開口部(23)の両側に一対のポケット(38)を形成することができる。
このように第1開口部(23)の両側にポケット(38)を形成することにより、第1開口部(23)から流出した洗浄液、血液、体液を上記ポケット(38)で受け止めることが可能となるため、床面への洗浄液、血液、体液の流出を抑えて汚染を防止することができる。また、手術中に使用する器械を一時的にポケット(38)内に挿入して保持することができるため、作業の効率化を図ることができる。そして、手術後に係合具(37)の係合を解除してポケット(38)を展開することにより、フラップ(21)を平坦な状態に復元することができる。そのため、この状態で洗浄滅菌を行うことにより、次回の使用が可能となる。
また、上記の如く形成した実施例1、2のサージカルドレープについて耐久性試験を行った。この試験は、洗濯、乾燥、滅菌を50回繰り返した後、閂止め(9)(11)(34)(42)の部分で破損が生じるか否かを目視にて確認するものである。尚、洗濯、乾燥、滅菌の50回という回数は、繰り返しの使用が可能なサージカルドレープを実際に使用する際に推奨されている回数である。また、この耐久性試験での洗濯及び乾燥は、業務用洗濯機、及び業務用乾燥機を使用し、滅菌は高圧蒸気滅菌器を使用した。また、滅菌の際にはサージカルドレープを包装材で包んだ。
上記耐久性試験を行った結果、上記実施例1、2のサージカルドレープの閂止め(9)(11)(34)(42)部分に破損は全く見られなかった。このことから、本実施例のサージカルドレープは、度重なる洗浄滅菌作業を行った場合でも、ドレープ本体(1)やフラップ(3)(21)を破損しにくいものとなり、繰り返しの使用回数を良好に保持して破損により生じるコストの増加を防ぐことができることが実証された。
1、20 ドレープ本体
2 開口部
3、21 フラップ
5、28 一側部
6、30 側縁
7、31 他側部
8、32 一端
10、33 他端
9、11、34、42 閂止め
12、35 中心線
13、37 係合具
17、40 頭部側
18、41 足部側
23 第1開口部
38 ポケット

Claims (4)

  1. ドレープ本体の幅方向中央部に患者の患部を露出可能とする開口部を備え、この開口部の両側に、一側部をドレープ本体に固定するとともに他側部をドレープ本体とは分離した自由端とした一対のフラップを設け、このフラップを袋状に折り畳むことにより、開口部の両側に一対のポケットを形成可能とした繰り返しの使用が可能なサージカルドレープにおいて、上記一対のフラップのドレープ本体に固定した一側部には、この一側部の一端及び他端に閂止めを施すとともに、上記ドレープ本体の少なくとも該閂止めに対応する位置を、多層構造としたことを特徴とするサージカルドレープ。
  2. 閂止めは、フラップの一側部のドレープ本体の頭部側に位置する一端側を、ドレープ本体の頭部側から足部側方向に、ドレープ本体の中心線側から側縁側に向かって傾斜するよう形成するとともに、フラップの一側部のドレープ本体の足部側に位置する他端側を、ドレープ本体の足部側から頭部側方向に、ドレープ本体の中心線側から側縁側に向かって傾斜するよう形成したことを特徴とする請求項1のサージカルドレープ。
  3. 開口部は、ドレープ本体の足部側に、一対のフラップの一側部に連続して突出片を設けるとともに、ドレープ本体の頭部側から足部側方向に、ドレープ本体の中心線側から側縁側に向かって傾斜した閂止めを形成したことを特徴とする請求項1のサージカルドレープ。
  4. フラップは、袋状に折り畳むとともに着脱可能な係合具にて係合係合固定することにより、ポケットを形成可能としたことを特徴とする請求項1、2、または3のサージカルドレープ。
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