JP2016096446A - 光中継システム - Google Patents

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Abstract

【課題】定常的に不要な信号を復調することを必要としない効率的な光伝送方式による光中継システムを提供する。
【解決手段】M個の移動局11と、N個の中継局13と(ここでN、Mは2以上の整数であってN≧M)、中継局13からの信号を受信する復調ユニット14とを備え、中継局13は受信した受信信号を信号処理回路8により信号処理を行った後、E/O変換装置9により光信号に変換し、その光信号を光ファイバケーブからなる光回線19により送信する。中継局からのN個の光信号の中からM個の移動局からの放送波にそれぞれ対応する信号を含むM個の光信号を選択して出力する光ルータ4を備え、その光ルータ4の出力を復調ユニット14に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動局から受信した放送波を各中継局が光信号に変換し、その光信号を光回線を介して復調ユニットに送信する光中継システムに関し、特に光信号の選択が可能な光ルータを用いた光中継システム関する。
マラソンや駅伝、トライアスロン、自転車ロードレース等の長距離競技の実況放送では、移動中継車や移動中継バイク、撮影機材を搭載したヘリコプターなどの移動局と、競技路の周辺に設置された複数の中継局とを利用し、競技をリアルタイムに放送する生放送が行われる。実況放送では、移動中継車に搭載されたテレビジョンカメラや移動中継バイクに乗車したカメラマンが保持するテレビジョンカメラによって疾走する走者や自転車を撮影し、その映像を放送波として各中継局に送信する。各中継局では、たとえば、各移動中継車や各移動中継バイクから受信した放送波をマイクロ波によるアナログ伝送方式によってテレビ局すなわち放送局に送信する。従来技術としては、各中継局の受信機が受信状態判定手段を有し、中継局の受信状態を別回線でテレビ局に伝送する中継システムが特許文献1に記載され、複数の中継局を経由する各電波伝送経路での電波の伝送時間の相違が位置検出手段の検出結果に応じて補正される中継システムが特許文献2に記載されている。
マイクロ波によるアナログ伝送方式によって放送波をテレビ局に送信する場合、各中継局からテレビ局に送信する放送波の送信距離が長いと、放送波の信号レベルが低下し、明確な映像がテレビ局に届かず、テレビ局から映像を放送することができない場合がある。また、雷撃や他の電磁波によって不要なノイズが発生し、実況中の映像が乱れる場合がある。そのような事態を回避するため、中継局において受信した放送波を光信号に変換してその光信号を光回線を介してテレビジョン放送室に送信し、テレビジョン放送室は中継局から送信された光信号を放送波に変換する光伝送方式を用いた光中継システムが採用されている。
特開2005−51755号公報 特開2008−236244号公報
上記のような光中継システムにおいては、各移動局からの放送波はそれぞれが複数の中継局で受信され、その受信信号が信号処理されて複数の中継局から同時に復調ユニットに送信されるので、1つの移動局からの放送波に対して複数の光信号が復調ユニットに送信されることになる。しかし、放送においては、1つの移動局の放送波に含まれる映像や音声などの原信号は同じであるので、1つの移動局に対してその原信号を最も忠実に含む最も高品質な光信号が1つあればよい。
しかし、従来の光中継システムでは、復調ユニットはすべての中継局から送信された移動局からの放送波信号を含む光信号を復調し、それらの中からノイズや歪みが小さく高品質の信号を選択し、それを中継用の放送受信機に入力するか、または、復調した全ての信号を中継用の放送受信機に入力し、その放送受信機またはその放送受信機からの放送波を受信した放送局で最適な信号を選択していた。すなわち、従来の光中継システムでは、復調ユニットや中継用の放送受信機または放送局では後に不要となる信号を復調していることになり、効率的なシステムとは言えなかった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、定常的に不要な信号を復調することを必要としない効率的な光伝送方式による光中継システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、第1の観点では、本発明による光中継システムは、実況放送に使用する複数の移動局と、それらの移動局の移動経路の周辺に設置されて各移動局から送信された放送波を受信する複数の中継局と、それらの中継局から送信された信号を受信する復調ユニットとを備え、前記中継局は前記移動局から受信した放送波に対して信号処理を行った後、それを光信号に変換し、その光信号を光回線を介して前記復調ユニットに送信する光中継システムにおいて、前記移動局の数をM、前記中継局の数をN(ここでN、Mは2以上の整数であってN≧M)とするとき、前記N個の中継局からの光信号の中から前記M個の移動局からの放送波にそれぞれ対応する信号を含むM個の光信号を選択して出力する光ルータを備え、その光ルータの出力を前記復調ユニットに送信することを特徴とする。
上記のように、復調ユニットに送信されるN個の光信号の中からM個の移動局からの放送波にそれぞれ対応する信号を含むM個の光信号を選択して出力する光ルータを備えることによって、各中継局から送信されたすべての光信号を復調ユニットに送るのではなく、各移動局に対して良好な画質等を有する高品質な信号を有する1つの光信号のみを選択して復調ユニットに送ることにより、必要な信号のみを復調することができ、すべての信号を復調しその後信号を選択する場合に比べて、より効率的にシステムを構成できる。光ルータにおけるM個の光信号の選択は、復調ユニットや復調ユニット以降において、復調された信号を評価した結果などに基づいて決定され、復調ユニットや復調ユニット以降の装置からの指示信号によって光ルータの制御が行われる。なお、本発明において、放送波とは放送電波信号またはその放送電波信号をアンテナで受信して得られる電気信号を指すものとする。
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点の光中継システムにおいて、前記放送波は周波数多重された第1〜第nチャンネル(ここでnは2以上の整数)の信号を有し、前記信号処理は、前記移動局から送信された放送波を第1〜第nの伝送路に分配する第1分配手段と、前記第1〜第nの伝送路をそれぞれ前記第1〜第nチャンネルの信号に対応させ、前記放送波を各伝送路に対応するチャンネルごとに前記放送波の周波数よりも低い各チャンネル共通の同一の中間周波数に変更する周波数第1変更手段と、前記第1〜第nチャンネルの各中間周波数信号から不要な周波数成分を減衰させて必要な周波数成分を抽出する必要周波数抽出手段と、その抽出された第1〜第nチャンネルの中間周波数信号のレベルを一定にするレベル調整手段と、そのレベル調整された第1〜第nチャンネルの中間周波数信号を前記放送波と同一の周波数の光伝送用周波数に変更する周波数第2変更手段と、その光伝送用周波数に変更した第1〜第nチャンネルの光伝送用周波数信号を合成する第1合成手段とを有することを特徴とする。
光伝送方式を採用した光中継システムであっても、移動中継車や移動中継バイクを利用して走者や自転車を撮影するときに、中継車や中継バイクと各中継局との離間距離によって放送電波のレベルすなわち電界強度が変わるとともに、放送波に不要な周波数の各種の妨害波が進入し、受信した放送波に歪みが発生する場合がある。放送波に歪みが発生すると、映像の画質が低下して競技の実況放送において明確な映像を放送することができない。
放送波のように周波数が高い状態で妨害波等の不要な周波数成分を除去しつつ必要な周波数成分のみを抽出することは困難であるが、本観点の発明のように、各中継局が受信した第1〜第nチャンネルの放送波の周波数をそれよりも低い中間周波数に変更した後、その第1〜第nチャンネルの中間周波数信号から妨害波等の不要な周波数成分を除去して必要な中間周波数成分のみを抽出する場合、周波数が高い状態で不要な周波数を除去しつつ必要な周波数のみを抽出する場合と比較して、不要な周波数成分を確実に除去することができるとともに、必要な中間周波数成分のみを確実に抽出することができる。これにより妨害波等の不要な周波数成分を確実に除去することができるので、放送波のDU比(Desired to Undesired Signal Raitio)を大きくすることができるとともに、実況放送中に復調ユニットで受信する信号の歪みの発生を防ぐことができ、放送局において明瞭な映像を放送することができる。また、第1〜第nチャンネルの中間周波数信号のレベルを一定にすることにより、各チャンネルごとのレベルのバラツキがない信号を復調ユニットに送信することができる。光信号は雷撃や他の電磁波の影響を受けることはなく、伝送中における光信号の劣化は少ないので、各中継局が受信した放送波と略同一のレベルの画質等を有する高品質の信号を復調ユニットに送信することができる。また、各チャンネル共通の同一の中間周波数とすることにより、フィルタなどの電気部品を各チャンネルで共通化することができ、装置の製造コストの低減が可能となる。
なお、本発明において、放送波の周波数帯の一例としては、1.2〜2.37GHzの範囲、放送波の周波数を変換する各チャンネル共通の同一の中間周波数の例としては10〜200MHzの範囲がある。
第3の観点では、本発明は、前記第2の観点の光中継システムにおいて、前記中継局は、受信可能な周波数帯域が異なる複数の受信アンテナと、それぞれの周波数帯域に対応した複数の受信回路と、それらの受信回路と前記信号処理を行うための電気回路との間を切り替える信号切替器とを有することを特徴とする。
光信号中継システムにおいては、中継対象となるスポーツイベント等によって放送波に使用する周波数帯域が異なる場合がある。本観点の発明では、各中継局に予めそれらの複数の周波数帯域に対応した受信回路と、それらの受信回路と信号処理回路とを切替える信号切替器とを備えておくことによって、同じ中継局を使用して多様なスポーツイベント等にも対応可能となる。なお、複数の周波数帯域の一例としては1.2GHz帯と2.3GHz帯がある。また、信号処理回路において、上記の信号切替器と同期して高周波信号に含まれる余分な高調波やノイズ等を除去するためのフィルタを切替える切替器などを備えてもよい。
第4の観点では、本発明は、前記第2または第3の観点の光中継システムにおいて、前記復調ユニットは、前記光ルータから伝送された前記光信号を電気信号に変換し受信放送波とするO/E変換手段と、その受信放送波を第1〜第nの伝送路に分配する第2分配手段と、前記第1〜第nの伝送路をそれぞれ前記第1〜第nチャンネルの信号に対応させ、前記受信放送波を各伝送路に対応するチャンネルごとに前記受信放送波の周波数よりも低い各チャンネル共通の同一の受信中間周波数に変更する周波数第3変更手段と、その第1〜第nチャンネルの受信中間周波数信号を中継用の放送受信機に送出する放送波送信手段とを含むことを特徴とする。
本観点の発明においては、復調ユニットが各中継局から送信された光信号をO/E変換することにより中継局で受信した放送波と同じ信号成分をもつ受信放送波に変換し、その後、各チャンネルごとに分離した第1〜第nチャンネルの信号を各チャンネル共通の同一の受信中間周波数信号に変換する。この信号は、各中継局において妨害波等の不要な周波数成分が除去されており、その信号を中継用の放送受信機、一般的にはFPU(Field Pickup Unit)受信機に入力するので、放送においてはDU比の影響が少なく良好な画質の映像を放送することができ、視聴者に明確かつ見易い映像を提供することができる。また、上記信号は各中継局において各チャンネルにおいて一定レベルにされているので、一定のレベルにある信号をFPU受信機に入力することができ、視聴者に一定レベルの映像を提供することができる。
第5の観点では、本発明は、前記第4の観点の光中継システムにおいて、前記中継局は、前記必要周波数抽出手段により抽出された第1〜第nチャンネルの中間周波数信号の一部をそれぞれ分離する信号分離手段と、その分離されたそれぞれの信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、その検出した第1〜第nチェンネルの信号レベルをアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換手段と、その変換した第1〜第nチャンネルのデジタル信号を1つのシリアル信号に変換するパラレル/シリアル信号変換手段と、搬送波を前記シリアル信号を用いて変調しデジタル変調信号とするデジタル変調手段と、そのデジタル変調信号と前記光伝送用周波数信号とを合成してレベル合成信号とする第2合成手段とを含み、前記E/O変換手段は前記レベル合成信号を前記光信号に変換し、前記復調ユニットは、前記光信号を前記O/E変換手段によって前記レベル合成信号に変換し、そのレベル合成信号から前記デジタル変調信号を分離して取り出すレベル信号分離手段と、そのデジタル変調信号に基づいて前記第1〜第nチャンネルの中間周波数信号の信号レベルを表示するレベル表示手段とを有することを特徴とする。
本観点の発明においては、各中継局で受信した放送波の各チャンネルごとの受信信号レベルを各チャンネルごとの信号に分離された中間周波数信号から取り出し、その信号レベルをデジタル信号に変換し、さらにシリアル変換して搬送波に乗せ、各チャンネルの信号からなる光伝送用周波数信号と重畳して復調ユニットに送信し、復調ユニットでは信号レベル情報を含む信号を分離して取り出して各チャンネルの受信信号レベルを表示するものである。
実況放送においては移動局と各中継局との離間距離によって放送波のレベルが変わるが、本観点の発明においては、復調ユニットは信号レベル情報を含む信号を分離して取り出して各チャンネルの受信信号レベルを表示する手段を有しているので、復調ユニットを操作する操作者は表示された受信信号レベルを見て中継局からの信号を選択することができる。このように、各中継局で受信した各移動局からの各チャンネルごとの放送波のレベルを知ることができ、良好なレベルの放送波を選択してその放送波をFPU受信機に入力することができるので、放送中継において良好かつ明瞭な画質の映像を放送することができる。
また、光ルータを切替えて一旦、各中継局からのすべての光信号を復調ユニットで受信してそれらの信号レベルを確認し、その結果に基づいて光ルータを制御して各移動局に対する最適な光信号を選択し、その後は最適な光信号のみを復調ユニットで受信するように制御してもよい。
第6の観点では、本発明は、前記第5の観点の光中継システムにおいて、前記光ルータは、前記レベル表示手段によって表示される前記信号レベルに依存して前記M個の光信号を選択する手段を有することを特徴とする。これにより、例えば、復調ユニットに信号レベルの比較手段を設け、任意の時間に、または計画された時間に、または操作者からの指示により光ルータを切替えて一旦、各中継局からのすべての光信号を復調ユニットで受信し、それらの信号レベルを前記比較手段に入力し、その比較結果に基づいて受信信号レベルの最も大きい中継局からの信号を選択するように光ルータを自動的に制御することができる。
第7の観点では、本発明は、前記第1または第2の観点の光中継システムにおいて、前記移動局は同一の周波数帯の信号を送信するための複数の送信アンテナを有し、前記中継局は前記複数の送信アンテナからの信号を受信するための複数の受信アンテナを有することにより前記移動局と前記中継局間はMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を用いて信号伝送を行い、
前記中継局は、前記放送波を前記信号処理を行った後、前記受信アンテナごとに異なる波長を有する光信号に変換するE/O変換手段と、それらの光信号を合波して波長多重された光信号とする波長合成手段とを有し、その波長多重された光信号を前記光ルータを介して前記復調ユニットに送信することを特徴とする。
中継システムにおいては、通信に使用可能な周波数帯域は限られており、映像信号などの品質の向上や移動局の数が増加すると必要な通信容量が増加するため通常の周波数多重方式では限界が生ずる。近年、無線通信の分野では、同じ周波数帯域を使用して通信容量を増やすことができるMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術が注目されている。この方式では、送信側では同一の周波数帯の信号を複数の送信アンテナで送信し、受信側で同様に複数の受信アンテナで上記の複数の送信アンテナからの信号を独立に受信し、それらを信号処理することによって送信アンテナに対応した信号を分離して受信できるので、通信容量を増やすことができる。
本観点の発明では、移動局と中継局はMIMO技術を用いるためにそれぞれ複数の送信または受信アンテナを有し、中継局では各受信アンテナで受信した放送波はそれぞれ従来の光中継システムと同様な信号処理を行った後、それらの受信アンテナごとに対応した互いに異なる波長の光信号に変換する。それらの光信号は合波して波長多重された光信号として復調ユニットに送信する。これにより、復調ユニットでは必要な中継局からの光信号のみを選択し、その波長多重された光信号を分波することによりその中継局での受信アンテナごとの光信号として取り出すことができ、復調ユニット以降においてMIMO信号の分離の処理を行うことができる。アンテナごとの複数の放送波が信号処理されることと、それらが異なる波長の光信号に変換されたのち合波されることを除けば、中継局における信号処理は従来の光中継システムの信号処理と同様であるので、従来の技術や設備を有効に利用でき、さらに送受信アンテナの数を増やして通信容量を増やす場合には信号処理回路の数と光信号の波長の数を増加することで柔軟に対応できる。
第8の観点では、本発明は、前記第7の観点の光中継システムにおいて、前記中継局は、受信可能な周波数帯域が異なる複数の受信アンテナ群(ここでMIMO技術に必要な同一の受信可能な周波数帯域を有する複数の受信アンテナを1つの群とする)と、それぞれの周波数帯域に対応した複数の受信回路と、それらの受信回路と前記信号処理を行うための電気回路との間を切り替える信号切替器とを有することを特徴とする。本観点の発明は、光中継システムにMIMO技術を適用する場合、前記の第3の観点の発明と同様に、中継対象となるスポーツイベント等によって放送波に使用する周波数帯域が異なるときにも対応可能となる。
上記のように、本発明により、定常的に不要な信号を復調することを必要としない効率的な光伝送方式による光中継システムが得られる。
実施例1に係る光中継システムのブロック構成図。 実施例1に使用する光ルータの構成の一例を示すブロック構成図。 実施例1の光中継システムの具体的な配置構成の一例を示す概略構成図。 移動中継車と中継局、復調ユニットとの間の放送波および受信信号の伝送の一例を示す図。 陸上競技場内に施設されたテレビジョン放送室のモニタールームの一例を模式的に示す図。 実施例2に係る光中継システムに使用される中継局の信号処理回路のブロック構成図。 実施例3に係る光中継システムに使用される中継局のブロック構成図。 実施例4に係る光中継システムに使用される復調ユニットのブロック構成図。 実施例5に係る光中継システムに使用される中継局の信号処理回路のブロック構成図。 実施例5に係る光中継システムに使用される復調ユニットのブロック構成図。 実施例6に係る光中継システムのブロック構成図。 実施例7に係る光中継システムに使用する中継局のブロック構成図。
以下、図面を参照して本発明の光中継システムを実施例により詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複した説明を省略する。
図1は実施例1に係る光中継システムのブロック構成図である。本実施例の光中継システム10は、実況放送に使用する複数の移動局11と、それらの移動局の移動経路の周辺に設置されて各移動局から送信された放送波を受信する複数の中継局13と、それらの中継局13から送信された信号を受信する復調ユニット14とを備えている。移動局11はそれぞれ信号を送信するための送信アンテナ5を有し、中継局13は各移動局の送信アンテナ5からの信号を受信アンテナ6、受信回路7により受信する。その受信信号を信号処理回路8により信号処理を行った後、E/O変換手段であるE/O変換装置9により光信号に変換し、その光信号を光ファイバケーブからなる光回線19により復調ユニット14に送信する。ここで、各中継局の信号処理回路8における信号処理の内容は、不要な信号やノイズの除去、受信した信号レベルの調整、信号の周波数変換など、目的に応じて様々な信号処理を行ってもよい。また、受信アンテナ6に接続される受信回路7は増幅器などである。
本実施例においては、移動局11の数をM、中継局13の数をN(ここでN、Mは2以上の整数であってN≧M)とし、N個の中継局からの光信号の中からM個の移動局からの放送波にそれぞれ対応する信号を含むM個の光信号を選択して出力する光ルータ4を備え、その光ルータ4の出力を復調ユニット14に送信する。例えば、マラソン中継における移動局11の数Mの例としては2〜6、中継局13の数Nの例としては8〜40が考えられる。このように、それぞれの移動局11に対して良好な画質等を有する高品質な信号を含む1つの光信号のみを光ルータ4で選択して復調ユニット14に送ることにより、必要な信号のみを復調することができ、中継局11からのすべての信号を復調しその後必要な信号を選択する場合に比べて、より効率的にシステムを構成できる。
図2は本実施例に使用する光ルータの構成の一例を示すブロック構成図である。図2の光ルータ4aは移動局の数が3、中継局の数が8の場合に使用する光ルータの例を示し、8入力3出力の光ルータの構成の一例を示している。光ルータ4aは、8個の1×3光分配器36、3個の8×1光スイッチ37、3個の光増幅器35により構成される。入力光はそれぞれ1×3光分配器36で3つに分配された後、8×1光スイッチ37のいずれかにより選択され、光増幅器35で増幅された後、出力側に接続される。したがって、8個の中継局からの光信号に対してそれぞれの移動局の信号を含む3つの光信号を選択して出力することができる。光増幅器としてはEDFA(エリビウムドープファイバ増幅器)などを用いることができる。
図3は本実施例の光中継システムの具体的な配置構成の一例を示す概略構成図である。本実施例の光中継システム10は、マラソンや駅伝等の陸上競技の長距離種目、トライアスロン等の耐久レース、自転車レースや公道バイクレース等のロードレースの実況放送においてそれらの各競技をリアルタイムに放送する生放送に利用される。図3は、マラソン競技の実況放送を例として配置構成の一例を示している。図3において、実況放送に移動局として使用するテレビジョン放送用の複数台の移動中継車11A,11Bと、移動局の移動経路であるマラソンコース12の周辺に設置された複数の中継局13と、陸上競技場15内に施設された復調ユニット14とを示している。図3においては光ルータ4および光回線19は省略して示している。図4は移動中継車と中継局、復調ユニットとの間の放送波および受信信号の伝送の一例を示す図である。復調ユニット14は、陸上競技場15内のテレビジョン放送室に設置されている。テレビジョン放送室には、モニタールームが設けられている。図5は、陸上競技場内に施設されたテレビジョン放送室のモニタールームの一例を模式的に示す図である。
図3では、2台の移動中継車11A,11Bを図示しているが、移動中継車11A,11Bの他に、カメラマンを乗せた複数台の移動中継バイクや撮影機材を搭載したヘリコプター、撮影機材を搭載したモーターボートを移動局とすることもできる。また、移動中継車の台数を2台に制限するものではなく、3台以上の移動中継車を利用することもできる。また、中継局13の数も図示した数に制限されるものではない。
移動中継車11A,11Bには、車体後部にテレビジョンカメラや集音マイクが設置されているとともに、実況席が作られている。移動中継車11A,11Bは、陸上競技場のマラソンゲートを通過したマラソンランナー18がマラソンコース12に出ると、そのランナー18の前方に位置して、疾走するランナー18とともにマラソンコース12を走行しつつ、テレビジョンカメラによってレース中のランナー18を撮影するとともに集音マイクによって音声を集める。移動中継車11A,11Bは、テレビジョンカメラによって撮影した映像や音声を無線電波である放送波として中継局13に送信する。このとき、移動中継車11A,11Bからは送信アンテナ5により放送波が各中継局13に送信される。各中継局13では受信アンテナ6によって受信された放送波が、上述のように信号処理される。放送波としては、例えば、1.2〜2.37GHzの周波数帯域の電波が使用される。
中継局13は、マラソンレースの少なくとも前日までにマラソンコース12の周辺に設置される。中継局13は、移動中継車11A,11Bから送信された放送波を受信し、受信した放送波を信号処理し、光信号に変換し、その光信号を光ルータ4を介して復調ユニット14に送信する。光信号の送信は、光回線19を利用して行われる。復調ユニット14は、各中継局13から送信された光信号を電気信号へ変換し、信号処理などを行い、FPU受信機(図示せず)に送信する。
図5において、テレビジョン放送室16のモニタールーム17には、複数台のモニター20a〜20pと複数のレベルゲージ21a〜21pなどが設置されている。テレビジョン放送室16の各スタッフは、それらのモニター20a〜20pやそれらのレベルゲージ21a〜21pを確認しつつ、光ルータ4の制御や放送チャンネルの切替を行う。
図6は実施例2に係る光多重型中継システムに使用される中継局の信号処理回路のブロック構成図である。図5における信号処理回路70は、図1における信号処理回路8の部分の構成を示している。本実施例の光中継システムの全体の基本的な構成は実施例1と同様である。また、本実施例の光中継システムにおいては、放送波は周波数多重された第1〜第4チャンネルからなる4チャンネルの信号を有している。第1〜第4チャンネルの放送波の中心周波数の一例は、第1チャンネルが1241MHz、第2チャンネルが1252MHz、第3チャンネルが1259MHz、第4チャンネルが1270MHzである。図6に示すように、本実施例の光中継システムの信号処理回路70は、分配器23と、第1〜第4チャンネルにそれぞれ対応した、4つのダウンコンバータ24と、4つのバンドパスフィルタ25と、4つのAGC装置26と、4つのアップコンバータ27とを有し、さらに合成器28を有している。合波器28からの出力はE/O変換装置9に入力される。
本実施例における信号処理では、先ず、移動局11から送信され受信アンテナ6、受信回路7で受信した放送波信号を第1分配手段である分配器23により4つの伝送路30a、30b、30c、30dに分配する。これらの伝送路としては同軸ケーブルを用いることができる。次に、伝送路30a〜30dをそれぞれ第1〜第4チャンネルの信号に対応させ、放送波信号を周波数第1変更手段である4つのダウンコンバータ24により各伝送路に対応するチャンネルごとにその信号周波数を放送波の周波数よりも低い各チャンネル共通の同一の中間周波数に変更する。この場合の中間周波数としては、10〜200MHzの間のいずれかの周波数が望ましい。例えばこの中間周波数として150MHzを選択することができる。
次に、必要周波数抽出手段としてバンドパスフィルタ25を用い、第1〜第4チャンネルの各中間周波数信号から不要な周波数成分を減衰させて必要な周波数成分を抽出する。この場合の不要な周波数成分の減衰量としては、40〜80dBが望ましい。これらのバンドパスフィルタとしては小型、低コストで優れた減衰特性を有するSAW(弾性表面波)フィルタを用いることができる。本実施例においては各チャンネルの中間周波数は共通の同一の周波数であるので、バンドパスフィルタ25として4つとも同一特性のSAWフィルタを用いることができ、さらに装置のコストを低減することができる。このように、不要な周波数のレベルを40〜80dBの範囲で減衰させることにより、中間周波数信号から不要な周波数成分を確実に除去することができ、必要な中間周波数信号のみを抽出することができる。
次にレベル調整手段としてオートゲインコントロール機能を有するAGC装置26を用い、抽出された第1〜第4チャンネルの中間周波数信号のレベルを一定にする。すなわち、各チャンネルの中間周波数信号の強度が設定レベルより小さい場合は増幅し、設定レベルより大きい場合は減衰させる。さらに、周波数第2変更手段としてアップコンバータ27により、レベル調整された第1〜第4チャンネルの中間周波数信号を各チャンネルごとに放送波と同一の周波数の光伝送用周波数に変更する。放送波の周波数が前述の具体例の場合には、光伝送用周波数は、第1チャンネルが1241MHz、第2チャンネルが1252MHz、第3チャンネルが1259MHz、第4チャンネルが1270MHzである。次に、第1合成手段として合成器28により光伝送用周波数に変更した第1〜第4チャンネルの光伝送用周波数信号を合成する。この合成された信号がE/O変換装置9に送られて光信号に変換される。
以上のように、本実施例の光中継システムでは中間周波数信号から不要な周波数成分を確実に除去することができるので放送波のDU比を大きくすることができるとともに、実況放送中に復調ユニットで受信する信号の歪みの発生を防ぐことができ、放送局において明瞭な映像を放送することができる。また、各チャンネルの中間周波数信号のレベルを一定にすることにより、各チャンネルごとのレベルのバラツキがない信号を復調ユニットに送信することができる。
なお、本実施例では、中継局で受信する放送波のチャンネル数は4であるが、チャンネル数はそれより多くてもよい。この場合、分配器23の代わりにチャンネル数と同じ数の伝送路に分配する分配器を使用し、各伝送路にそれぞれダウンコンバータ、バンドパスフィルタ、AGC装置、アップコンバータを配置する。例えば、放送波が第1〜第8チャンネルからなる場合、分配器により8つの伝送路に受信信号を分配し、8つのダウンコンバータ、8つのバンドパスフィルタ、8つのAGC装置、8つのアップコンバータが設置される。
図7は実施例3に係る光中継システムに使用される中継局のブロック構成図である。図7に示すように、本実施例の中継局61は、受信可能な周波数帯域が異なる2つの受信アンテナ62、63を備えている。受信アンテナ62は周波数1.2GHz帯の放送波を受信するアンテナである。受信アンテナ63は周波数2.3GHz帯の放送波を受信するアンテナである。また、周波数1.2GHz帯の放送波に対応した受信回路64と周波数2.3GHz帯の放送波に対応した受信回路65とを備え、それらの受信回路と信号処理を行うための信号処理回路66との間を切り替える信号切替器67を備えている。
上記以外の部分において、本実施例の光中継システムの全体の基本的な構成は実施例2と同様である。但し、本実施例の光中継システムにおいては、1.2GHz帯において周波数多重された第1、第2チャンネルからなる2チャンネルの信号と2.3GHz帯において周波数多重された第3、第4チャンネルからなる2チャンネルの信号を有する放送波を用いる。第1〜第4チャンネルの放送波の中心周波数の一例は、第1チャンネルが1252MHz、第2チャンネルが1270MHz、第3チャンネルが2341MHz、第4チャンネルが2359MHzである。本実施例の光中継システムにおいては、中継放送の目的に応じて、第1および第2チャンネルの信号を受信して中継するか、または第3および第4チャンネルの信号を受信して中継するかを選択し、信号切替器67により処理すべきチャンネルの信号を信号処理回路66に接続する。
図7に示すように、本実施例の光中継システムの信号処理回路66は、実施例2の信号処理回路70と同様な機能を有し、分配器23と、第1〜第4チャンネルにそれぞれ対応した、4つのダウンコンバータ24と、4つのバンドパスフィルタ25と、4つのAGC装置26と、4つのアップコンバータ27とを有し、さらに合成器28を有している。合波器28からの出力はE/O変換装置29に入力される。これにより、中間周波数信号から不要な周波数成分を確実に除去することにより放送波のDU比を大きくし、実況放送中に復調ユニットで受信する信号の歪みの発生を防ぐことができ、また、各チャンネルの中間周波数信号のレベルを一定にすることにより、各チャンネルごとのレベルのバラツキがない信号を復調ユニットに送信することができることなど、実施例2と同様な利点を有する。
なお、信号処理回路において、高周波信号に含まれる余分な高調波やノイズ等を除去するためのフィルタなどの使用する周波数帯域に応じた特性を有する部品を備える場合、信号切替器67と同期して、1.2GHz帯用部品と2.3GHz用部品とを切替える切替器などを備えてもよい。
図8は実施例4に係る光中継システムに使用される復調ユニットのブロック構成図である。図8に示すように、本実施例の復調ユニット80は、光ルータ4から光回線19を通して光伝送された光信号を電気信号に変換し受信放送波とするO/E変換手段であるO/E変換装置32と、その受信放送波を4つの伝送路82a〜82dに分配する第2分配手段である分配器33と、4つの伝送路82a〜82dをそれぞれ第1〜第4チャンネルの信号に対応させ、受信放送波を各伝送路に対応するチャンネルごとに受信放送波の周波数よりも低い各チャンネル共通の同一の受信中間周波数に変更する周波数第3変更手段である4つのダウンコンバータ34と、その第1〜第4チャンネルの受信中間周波数信号をFPU受信機100に送信する放送波送信手段83とを備えている。上記以外の部分において、本実施例の光中継システムの全体の基本的な構成は実施例2と同様である。ここで、放送波送信手段83は信号伝送路である同軸ケーブルなどである。
図9は実施例5に係る光中継システムに使用される中継局の信号処理回路のブロック構成図であり、図10は復調ユニットのブロック構成図である。本実施例において、図9に示すように、各中継局の信号処理回路71は、必要周波数抽出手段である4つのバンドパスフィルタ25により抽出された第1〜第4チャンネルの中間周波数信号の一部をそれぞれ分離する信号分離手段である4つのカプラ39と、その分離されたそれぞれの信号の出力値を入力して対数関数に変更する4つのログ・アンプ40と、それらの対数関数に変換された信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段を有するマイクロコンピュータ41とを備えている。
マイクロコンピュータ41はその検出した第1〜第4チェンネルの信号レベルをアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換手段として4つのA/D変換装置42を有し、それらの変換された第1〜第4チャンネルのデジタル信号は、マイクロコンピュータ41内にあるパラレル/シリアル信号変換手段であるパラレル/シリアル変換装置50に伝送され、1つのシリアル信号に変換される。そのシリアル信号はデジタル変調手段であるスイッチング回路44に伝送され、オシレータ43によって発生された搬送波がそのシリアル信号により変調され、デジタル変調信号となる。そのデジタル変調信号は第2合成手段である合成器45に伝送され、そのデジタル変調信号と第1〜第4チャンネルの光伝送用周波数信号とを合成してレベル合成信号とする。そのレベル合成信号はE/O変換装置29に伝送され光信号となる。
図10に示すように、復調ユニット85において、光ルータ4から入力する光信号をO/E変換装置32によって元のレベル合成信号に変換する。そのレベル合成信号からデジタル変調信号を分離して取り出すレベル信号分離手段として分配器86を備える。分離されたデジタル変調信号は復調器89により元のシリアル信号に復調され、マイクロコンピュータ52に入力する。マイクロコンピュータ52内において、シリアル/パラレル変換装置53によって第1〜第4チャンネルのデジタル信号に変換された後、4つのD/A変換装置54により、第1〜第4チェンネルの中間周波数信号の信号レベルに対応するアナログ信号に変換する。それらのアナログ信号はレベル表示手段である4つのレベルゲージ21にそれぞれ入力され、それぞれの信号レベルが表示される。これらのレベルゲージは、例えば図5に示したようにモニタールーム17に置かれる。
分配器86によってもう一方に分配された第1〜第4チャンネルの光伝送用周波数信号は実施例4と同様に処理され、受信中間周波数信号はFPU受信機100に入力される。なお、上記以外の部分において、本実施例の光中継システムの全体の基本的な構成は実施例4と同様である。
本実施例の光中継システムにおいては、復調ユニット85を操作する操作者はレベルゲージ21に表示された受信信号レベルを見て中継局からの信号を選択することができる。このように、各中継局で受信した各移動局からの各チャンネルごとの放送波のレベルを知ることができ、良好なレベルの放送波を選択してその放送波をFPU受信機に入力することができるので、放送中継において良好かつ明瞭な画質の映像を放送することができる。また、光ルータを切替えて一旦、各中継局からのすべての光信号を復調ユニットで受信してそれらの信号レベルを確認し、その結果に基づいて光ルータを制御して各移動局に対する最適な光信号を選択し、その後は最適な光信号のみを復調ユニットで受信するように制御してもよい。
例えば、図5におけるテレビジョン放送室16のスタッフは、モニタールーム17の各モニター20a〜20pを視認し、レベルゲージ21a〜21pなどによって各信号の信号レベルを確認しつつ、光ルータによって信号を切り替えて中継局を選択し、所定の移動局からの放送波を得ることができる。これにより、良好な画質、映像を有する信号を選択することができ、選択した映像を各受信者に提供することができる。
また、レベル表示手段によって表示される信号レベルに依存して、自動的に良好な信号レベルを有する光信号を選択し出力するように光ルータを制御する手段を設けてもよい。例えば、復調ユニットに信号レベルの比較手段を設け、操作者からの指示により光ルータを切替えて一旦、各中継局からのすべての光信号を復調ユニットで受信し、それらの信号レベルを比較手段に入力し、その比較結果に基づいて受信信号レベルの最も大きい中継局からの信号を選択するように光ルータを自動的に制御してもよい。この制御は自動的に任意の時間間隔で、または計画された時間に行うようにしてもよい。
図11は実施例6に係る光中継システムのブロック構成図である。本実施例の光中継システム90は、実況放送に使用する複数の移動局91と、それらの移動局の移動経路の周辺に設置されて各移動局から送信された放送波を受信する複数の中継局93と、それらの中継局93から送信された信号を受信する復調ユニット94とを備えている。移動局91はそれぞれ同一の周波数帯の信号を送信するための2つの送信アンテナ5a、5bを有し、中継局93は各移動局の送信アンテナ5a、5bからの信号を受信するための2つの受信アンテナ6a、6bを有することにより移動局91と中継局93間はMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を用いて信号伝送を行う。中継局93はそれぞれの移動局からの放送波を受信アンテナ5a、5bにそれぞれ対応した受信回路7a、7bにより受信し、それぞれ信号処理回路8a、8bにより信号処理を行った後、それらをそれぞれE/O変換手段であるE/O変換装置9a、9bにより受信アンテナ5a、5bごとに異なる波長を有する光信号に変換し、それらの光信号を波長合成手段である合波器60により合波して波長多重された光信号とする。その波長多重された光信号を光ファイバケーブからなる光回線19により光ルータ4を介して復調ユニット14に送信する。
ここで、MIMO技術に使用する各移動局の送信アンテナの数、各中継局の受信アンテナの数はより多くの通信容量を得るために3個以上であってもよい。各中継局の信号処理回路8a、8bにおける信号処理の内容は、実施例2の信号処理回路8と同様である。
本実施例においては、中継局93でMIMO信号の分離の処理を行うのではなく、復調ユニット94へ中継局93の受信アンテナ6a、6bで受信した受信アンテナごとの信号をそれぞれ信号処理を行った後、異なる波長の光信号にして送信する。復調ユニット94では受信した波長多重された光信号を分波した後、それぞれの波長ごとにO/E変換して元の受信アンテナごとの信号を得る。すなわち、MIMO信号の空間的な分離情報を含んだ受信アンテナごとの信号をそのまま送信し、復調ユニット以降においてMIMO信号の分離の処理を行う。
図12は実施例7に係る光多重型中継システムに使用される中継局のブロック構成図である。図12に示すように、本実施例の中継局69は、受信可能な周波数帯域が異なる2つの受信アンテナ群72、73を備えている。受信アンテナ群72は周波数1.2GHz帯の放送波を受信するアンテナ群であり、受信アンテナ62aと62bにより構成される。受信アンテナ群73は周波数2.3GHz帯の放送波を受信するアンテナ群であり、受信アンテナ63aと63bにより構成される。ここで、受信アンテナ62aと62bおよび受信アンテナ63aと63bはそれぞれMIMO技術に必要な同一の受信可能な周波数帯域を有する2つの受信アンテナである。また、周波数1.2GHz帯の放送波に対応した受信回路64と周波数2.3GHz帯の放送波に対応した受信回路65とを備え、それらの受信回路と信号処理を行うための信号処理回路66との間を切り替える信号切替器67a、67bとを備えている。
上記以外の部分において、本実施例の光中継システムの全体の基本的な構成は実施例6と同様である。但し、本実施例の光中継システムにおいては、1.2GHz帯において周波数多重された第1、第2チャンネルからなる2チャンネルの信号と2.3GHz帯において周波数多重された第3、第4チャンネルからなる2チャンネルの信号を有する放送波を用いる。第1〜第4チャンネルの放送波の中心周波数の一例は、第1チャンネルが1252MHz、第2チャンネルが1270MHz、第3チャンネルが2341MHz、第4チャンネルが2359MHzである。本実施例の光多重型中継システムにおいては、中継放送の目的に応じて、第1および第2チャンネルの信号を受信して中継するか、または第3および第4チャンネルの信号を受信して中継するかを選択し、信号切替器67a、67bにより処理すべきチャンネルの信号を信号処理回路66に接続する。なお、信号切替器67a、67bは同期して動作する。
図12に示すように、本実施例の光中継システムの信号処理回路66は、実施例2の信号処理回路70と同様な機能を有し、分配器23と、第1〜第4チャンネルにそれぞれ対応した、4つのダウンコンバータ24と、4つのバンドパスフィルタ25と、4つのAGC装置26と、4つのアップコンバータ27とを有し、さらに合成器28を有している。合波器28からの出力はE/O変換装置29に入力される。
なお、各実施例において、それぞれの信号の伝送路にそれぞれの信号の周波数成分のみを通過させるバンドパスフィルタを挿入してもよい。
4、4a 光ルータ
5、5a、5b 送信アンテナ
6、6a、6b、62、62a、62b、63、63a、63b 受信アンテナ
7、7a、7b、64、65 受信回路
8、8a、8b、66、70、71 信号処理回路
9、9a、9b、29 E/O変換装置
10、90 光中継システム
11、91 移動局
11A,11B 移動中継車
12 マラソンコース
13、61、69、93 中継局
14、80、85、94 復調ユニット
15 陸上競技場
16 テレビジョン放送室
17 モニタールーム
18 マラソンランナー
19 光回線
20a〜20p モニター
21、21a〜21p レベルゲージ
23、33、86 分配器
24、34 ダウンコンバータ
25 バンドパスフィルタ
26 AGC装置
27 アップコンバータ
28、45 合成器
30a〜30d、82a〜82d 伝送路
32 O/E変換装置
35 光増幅器
36 1×3光分配器
37 8×1光スイッチ
39 カプラ
40 ログ・アンプ
41、52 マイクロコンピュータ
42 A/D変換装置
43 オシレータ
44 スイッチング回路
54 D/A変換装置
50 パラレル/シリアル変換装置
53 シリアル/パラレル変換装置
60 合波器
72、73 受信アンテナ群
67、67a、67b 信号切替器
83 放送波送出手段
89 復調器
100 FPU受信機

Claims (8)

  1. 実況放送に使用する複数の移動局と、それらの移動局の移動経路の周辺に設置されて各移動局から送信された放送波を受信する複数の中継局と、それらの中継局から送信された信号を受信する復調ユニットとを備え、前記中継局は前記移動局から受信した放送波に対して信号処理を行った後、それを光信号に変換し、その光信号を光回線を介して前記復調ユニットに送信する光中継システムにおいて、
    前記移動局の数をM、前記中継局の数をN(ここでN、Mは2以上の整数であってN≧M)とするとき、前記N個の中継局からの光信号の中から前記M個の移動局からの放送波にそれぞれ対応する信号を含むM個の光信号を選択して出力する光ルータを備え、その光ルータの出力を前記復調ユニットに送信することを特徴とする光中継システム。
  2. 前記放送波は周波数多重された第1〜第nチャンネル(ここでnは2以上の整数)の信号を有し、前記信号処理は、前記移動局から送信された放送波を第1〜第nの伝送路に分配する第1分配手段と、前記第1〜第nの伝送路をそれぞれ前記第1〜第nチャンネルの信号に対応させ、前記放送波を各伝送路に対応するチャンネルごとに前記放送波の周波数よりも低い各チャンネル共通の同一の中間周波数に変更する周波数第1変更手段と、前記第1〜第nチャンネルの各中間周波数信号から不要な周波数成分を減衰させて必要な周波数成分を抽出する必要周波数抽出手段と、その抽出された第1〜第nチャンネルの中間周波数信号のレベルを一定にするレベル調整手段と、そのレベル調整された第1〜第nチャンネルの中間周波数信号を前記放送波と同一の周波数の光伝送用周波数に変更する周波数第2変更手段と、その光伝送用周波数に変更した第1〜第nチャンネルの光伝送用周波数信号を合成する第1合成手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の光中継システム。
  3. 前記中継局は、受信可能な周波数帯域が異なる複数の受信アンテナと、それぞれの周波数帯域に対応した複数の受信回路と、それらの受信回路と前記信号処理を行うための電気回路との間を切り替える信号切替器とを有することを特徴とする請求項2に記載の光中継システム。
  4. 前記復調ユニットは、前記光ルータから伝送された前記光信号を電気信号に変換し受信放送波とするO/E変換手段と、その受信放送波を第1〜第nの伝送路に分配する第2分配手段と、前記第1〜第nの伝送路をそれぞれ前記第1〜第nチャンネルの信号に対応させ、前記受信放送波を各伝送路に対応するチャンネルごとに前記受信放送波の周波数よりも低い各チャンネル共通の同一の受信中間周波数に変更する周波数第3変更手段と、その第1〜第nチャンネルの受信中間周波数信号を中継用の放送受信機に送出する放送波送信手段とを含むことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光中継システム。
  5. 前記中継局は、前記必要周波数抽出手段により抽出された第1〜第nチャンネルの中間周波数信号の一部をそれぞれ分離する信号分離手段と、その分離されたそれぞれの信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、その検出した第1〜第nチェンネルの信号レベルをアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換手段と、その変換した第1〜第nチャンネルのデジタル信号を1つのシリアル信号に変換するパラレル/シリアル信号変換手段と、搬送波を前記シリアル信号を用いて変調しデジタル変調信号とするデジタル変調手段と、そのデジタル変調信号と前記光伝送用周波数信号とを合成してレベル合成信号とする第2合成手段とを含み、前記E/O変換手段は前記レベル合成信号を前記光信号に変換し、
    前記復調ユニットは、前記光信号を前記O/E変換手段によって前記レベル合成信号に変換し、そのレベル合成信号から前記デジタル変調信号を分離して取り出すレベル信号分離手段と、そのデジタル変調信号に基づいて前記第1〜第nチャンネルの中間周波数信号の信号レベルを表示するレベル表示手段とを有することを特徴とする請求項4に記載の光中継システム。
  6. 前記光ルータは、前記レベル表示手段によって表示される前記信号レベルに依存して前記M個の光信号を選択する手段を有することを特徴とする請求項5に記載の光中継システム。
  7. 前記移動局は同一の周波数帯の信号を送信するための複数の送信アンテナを有し、前記中継局は前記複数の送信アンテナからの信号を受信するための複数の受信アンテナを有することにより前記移動局と前記中継局間はMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を用いて信号伝送を行い、
    前記中継局は、前記放送波を前記信号処理を行った後、前記受信アンテナごとに異なる波長を有する光信号に変換するE/O変換手段と、それらの光信号を合波して波長多重された光信号とする波長合成手段とを有し、その波長多重された光信号を前記光ルータを介して前記復調ユニットに送信することを特徴とする請求項1または2に記載の光中継システム。
  8. 前記中継局は、受信可能な周波数帯域が異なる複数の受信アンテナ群(ここでMIMO技術に必要な同一の受信可能な周波数帯域を有する複数の受信アンテナを1つの群とする)と、それぞれの周波数帯域に対応した複数の受信回路と、それらの受信回路と前記信号処理を行うための電気回路との間を切り替える信号切替器とを有することを特徴とする請求項7に記載の光中継システム。
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