JP2016095877A - Icカード - Google Patents

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Abstract


【課題】 ICカードの記憶部に記憶された異なるレコード内の異なるレコードを一括読み出すことにより、ICカードのファイルアクセスにおける全体の処理時間を短縮することができるICカードを提供すること。
【解決手段】 本実施例のICカードは、通信部、制御部及び記憶部を有して構成され、外部端末から送信された命令を受信し、この命令を解釈、実行してその結果を応答として当該外部端末に送信する。その際、上記制御部は、上記記憶部に記憶された命令データ部に、複数の異なるレコードファイル及びそのレコードファイルごとにレコード番号が指定されている場合、当該指定された複数のレコードファイルごとのレコード番号によって読み出したデータを前記記憶部に設けた送信バッファに設定する。上記通信部は、この送信バッファに設定されたデータを当該外部端末に送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、一括読出し可能なICカードに関する。
ICカードは、ICカードリーダ・ライタ(R/W)を備えた端末上のアプリケーション、あるいは、この端末とネットワーク接続されたサーバ又は端末上のアプリケーションによって、外部端末からアクセスされる。外部端末からICカード内の複数のレコードEF(エレメンタリファイル)ID内レコードを読み出す場合、現状では、ICカードリーダ・ライタ(R/W)がレコードEF−IDと、そのID内のレコード番号を指定し、ICカードはICカードリーダ・ライタからの命令を解釈し、指定ID内のレコード番号で指定されたレコードを読み出す、という処理を繰り返す。
なお、上記レコードEF(Elementary File:エレメンタリファイル)とは、ISO/IEC 7816-4で規定されているデータを格納するファイルである。
図6は、従来の偶数INS READ RECORD命令の命令形式及び応答形式の一例である。図7は、ICカードリーダ・ライタ(R/W)から送信された偶数INS READ RECORD命令に対するICカードのファイルアクセス処理を示すフローチャートである。図8は、ICカードとICカードリーダ・ライタとの通信処理を説明する図である。以下、これらの図を参照して従来のICカードのファイルアクセス処理を説明する。
まず、ICカードにおける従来のファイルアクセス方法において、2つのレコードEF−ID(EF#1, EF#2)からそれぞれのレコード(record#1(EF#1),record#2(EF#2))を読み出す例を記述する。
まず、図6に従来の偶数INS READ RECORD命令の命令形式を示す。図6(1)は、従来の偶数INS READ RECORD命令形式である。この命令形式は、CLA/INS/P1/P2/ Le で構成されている。P1では、P2で指定されるレコードEFのレコード番号を指定し、P2で短縮EF−IDを指定する。図6(2)は、図6(1)に示す偶数INS READ RECORD命令に対するICカードからR/Wに対する応答形式である。なお、上記「応答」を表現上の誤解を防ぐため「応答メッセージ」と表記する場合もある。
2つのレコードEF−ID(EF#1、EF#2)からそれぞれ指定したレコード番号のレコード(record#1(EF#1), record#2(EF#2))を読み出す場合、図6(1)で示す命令をR/WがICカードに送信し、図6(2)で示す令処理結果を応答メッセージとしてICカードがR/W返送する。図示した例は、2つのレコードを読み出すために図6(1)及び図6(3)に示す偶数INS READ RECORD命令を送信し、図6(2)及び図6(4)に示す命令処理結果を応答メッセージとして返送している。
図7は、R/Wから送信された偶数INS READ RECORD命令に対するICカードの従来のファイルアクセス処理を示すフローチャートである。また、図8は、ICカードとR/Wとの通信処理を示すフローチャートで、READ RECORD 命令が2個連続した場合の処理を示すフローチャートである。以下、これらの図を参照して従来のファイルアクセス処理を説明する。
(1)R/WからREAD RECORD命令送信◎
R/WがICカードに、READ RECORD 命令のP1−P2でレコードEF#1のレコード#1を指定したREAD RECORD 命令 (READ RECORD record#1(EF#1))を送信する。
(2)ICカードREAD RECORD命令受信◎
ICカードがR/Wから、READ RECORD 命令のP1−P2でレコードEF#1のレコード#1を指定したREAD RECORD 命令 (READ RECORD record#1(EF#1))を受信する。
(3)ICカードREAD RECORD命令処理◎
ICカードは、READ RECORD 命令 (READ RECORD record#1(EF#1))のP2で指定されているレコードEF#1のP1で指定されているレコード#1を検索する(S20−S21)。レコードEF#1が存在しなければ(S24のNo)命令処理結果に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S28)、R/Wに送信し(S29)、レコードEF#1内のレコード#1が存在しなければ(S26のNo)、命令処理結果に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S28)、R/Wに送信する(S29)。
(4)ICカードレスポンス送信処理◎
ICカードは、レコード#1のレコードデータ、SW(正常)を送信バッファにセットし(S27)、READ RECORD 命令(READ RECORD record#1(EF#1))処理結果を送信する(S29)。
(5)R/WからREAD RECORD命令送信◎
R/WがICカードに、READ RECORD 命令のP1−P2でレコードEF−ID#2(レコードEF#2と記述する)のレコード#2を指定したREAD RECORD 命令 (READ RECORD record#2(EF#2))を送信する。
(6)ICカードREAD RECORD命令受信◎
ICカードがR/Wから、READ RECORD 命令のP1−P2でレコードEF#2のレコード#2を指定したREAD RECORD 命令 (READ RECORD record#2(EF#2))を受信する。
(7)ICカードREAD RECORD命令処理◎
ICカードは、READ RECORD 命令 (READ RECORD record#2(EF#2))のP2で指定されているレコードEF#2のP1で指定されているレコード#2を検索する。レコードEF#2が存在しなければ(S24のNo)、命令処理結果に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S28)、R/Wに送信し(S29)、レコードEF#2内のレコード#2が存在しなければ(S26のNo)、命令処理結果に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S28)、R/Wに送信する(S29)。
(8)ICカードレスポンス送信処理◎
ICカードは、レコード#2のレコードデータ、SW(正常)を送信バッファにセットし(S27)、READ RECORD 命令(READ RECORD record#2(EF#2))処理結果を送信する(S29)。
(9)R/WからREAD RECORD命令送信◎
R/WがICカードに、READ RECORD 命令のP1−P2でレコードEF#2のレコード#2を指定したREAD RECORD 命令 (READ RECORD record#2(EF#2))を送信する。
(10)上記(2)から(8)に示す処理を行う。この処理によってレコード#1及びレコード#2のデータがICカードからR/Wに送信される。
なお、一回に送信可能なデータ量の最大値を規定しないことにより、読み出すデータの量が多くても読み出しにおけるコマンド/レスポンス処理が一回で済む方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−122451号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、複数のレコードEF−IDから複数のレコードを読み出す場合、ICカードリーダ・ライタ(R/W)がレコードEF−IDとそのID内のレコード番号を指定し、ICカードはR/Wからの命令を解釈し、指定ID内の指定レコードを読み出す処理を繰り返す。これにより、R/Wからの命令をICカードが解釈する回数が増え、ICカードのファイルアクセスにおける処理時間が増えるという課題があった。なお、特許文献1記載の方法は、大量データの送受信を行うため通信状態が安定にできる領域での使用が推奨されている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、ICカードの記憶部に記憶された異なるレコードEF−ID内の異なるレコードを、一括読出すことにより、ICカードのファイルアクセスにおける全体の処理時間を短縮することができるICカードを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載のICカードは、制御部、記憶部及び通信部を有して構成され、外部端末から送信されたヘッダ領域及びボディ領域で構成された命令を受信し、この命令を解釈、実行してその結果を応答として前記外部端末に送信するICカードにおいて、前記通信部は、前記外部端末から受信した命令を前記記憶部に記憶し、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記ボディ領域内の命令データ部に、メモリ領域を示すレコードファイルIDとそのレコードファイルID内のレコードを指定するためのレコード番号との対が複数指定されている場合、当該指定された複数のレコードファイルIDと対になるレコード番号のデータを前記記憶部に設けられた送信バッファに設定し、前記通信部は、前記送信バッファに設定されたデータを前記外部端末に送信する。
実施例1に係るICカードの概略構成図 実施例1に係るICカードリーダ・ライタとICカード間の通信プロトコルの一例 実施例1に係るREAD RECORD命令形式とレスポンス形式 ICカードリーダ・ライタから送信された偶数INS READ RECORD命令に対するICカードのファイルアクセス処理を示すフローチャート 実施例1に係るICカードとICカードリーダ・ライタとの通信処理を示すフローチャート 従来の偶数INS READ RECORD命令の命令形式及び応答形式の一例 R/Wから送信された偶数INS READ RECORD命令に対するICカードの従来のファイルアクセス処理を示すフローチャート ICカードとR/Wとの従来の通信処理を示すフローチャート
本実施例に係るICカードは、制御部、記憶部及び通信部を有して構成される。制御部としてCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)が配置される。また、記憶部としてROM(Read Only Memory:読み取り専用メモリ)、RAM(Random Access Memory:揮発性メモリ)及びNVM(Non-volatile memory:不揮発性メモリ)が配置される。通信部は、ICカード10内に設けられた外部端子を介してICカードリーダ・ライタ(端末)20と通信を行う。
以下、ICカード10とICカードリーダ・ライタ20との通信において、一括読み出しできるICカードのファイルアクセス処理機能を、以下図面を参照して説明する。
図1は、実施例1に係るICカードの概略構成図である。ICカード10は、制御部及び通信部で構成される。
制御部はCPU11を有し、記憶部はROM13、RAM14及びNVM15を有して構成される。ROM13及びNVM15は、当該CPU11を動作するためのプログラムが実装される。
通信部12は、接触端子を介した接触式ICカード(以下。ICカードと称する。)10とICカードリーダ・ライタ(端末)20との間の通信を行う。
図2は、実施例1に係るICカードリーダ・ライタ20とICカード10間の通信プロトコルの一例である。ICカード10とICカードリーダ・ライタ20との間の通信で用いられるプロトコルには国際規格があり、通常は、この国際規格に基づくプロトコルに応じて送受信が行われる。本実施例で用いられるプロトコルは、ISO/IEC 7816に準拠している。このプロトコルは、ICカード10とICカードリーダ・ライタ20間の基本命令、ファイル構造及びセキュリティの基本構造を規定している。
図2(1)は、本実施例に用いられるICカードリーダ・ライタ(端末)20からICカード10に対する命令形式(コマンドフォーマット)である。
命令部分はCLA、INS、P1及びP2からなる4バイトのヘッダ領域で構成され、ICカード10に対する命令を構成する。
INS:具体的な命令内容を示す。
Lc、Data Field(命令データ部)及びLeは、送信するデータがある場合に用いられるボディ領域を構成するが、READ RECORD命令では、LC、Data FieldがなくてもLeは必要になる。
Lc:Data Fieldのサイズ
Data Field:Lcで示されるサイズのデータ
Le:レスポンスの最大サイズ
ICカードからICカードリーダ・ライタに対する応答時のデータサイズ
上述したボディ領域は、オプションであり、設定されない場合もあるが本実施例では使用している。なお、詳細は後述する。
図2(2)は、本実施例に用いられるICカード10からICカードリーダ・ライタ20に対するステータスフォーマットである。このフォーマットは、ステータスワードの前にレコードデータ領域からなるボディ領域を有する。このレコードデータのデータサイズは、図2(1)で示すLeで指定した値以下に設定される。
SW1、SW2:ステータスワードと呼ばれ、命令が成功したかを示す値と、命令が失敗した理由を示す値で構成される。その一例を下記に示す。
SW1 SW2◎
90 00・・・・・正常終了◎
62 00・・・・・照合不一致◎
62 83・・・・・出力データに異常がある
図3は、実施例1に係るREAD RECORD 命令形式とレスポンス形式であり、図2に示す命令形式及びステータスフォーマットの詳細図である。
図3(1)は、本実施例の偶数INS READ RECORD命令の命令形式とレスポンス形式を示す。
上記命令形式を以下に示す。
[CLA][INS][P1][P2][DATA Field][Le]
INS:B2・・・・偶数INS READ RECORD、偶数命令になっている
Lc :04・・・・Data Field のデータサイズが4バイトであることを示す
Data Field◎
01:レコード#1(レコード番号1のこと)◎
下記、短縮EF−ID#1で指定された最初のレコードRC11を示す(図3(3)参照)。
01:短縮EF−ID#1◎
短縮EF−ID#1とは、図3(3)に示すメモリ領域(短縮EF−ID#1)のことであり、このメモリ領域にはレコード#1〜レコード#n個のレコードが存在する。
02:レコード#2
下記、短縮EF−ID#2で指定された2番目のレコード(#2)RC22を示す(図3(3)参照)。
02:短縮EF−ID#2◎
短縮EF−ID#2とは、図3(3)に示すメモリ領域(短縮EF−ID#2)のことであり、このメモリ領域にはレコード#1〜レコード#n(レコード番号nのこと)個のレコードが存在する。
Le :00・・・・レスポンスの最大サイズ、00の場合、レスポンスサイズは制限なし。
本実施例では、P1、P2は使用せずにアクセスするレコードEFの短縮EF−IDとその内部のレコード番号対は、すべて[Data Field]で指定する。
図3(2)は、本実施例の偶数INS READ RECORD命令に対するICカードのレスポンスである。このレスポンスは、ISO/IEC 7816-3準拠のR−APDU(Response Application Protocol Data Unit)で示され、下記にその形式を示す。
[(response)Data][SW1][SW2]
[(response)Data]の形式をTLV DATA objectにBER-TLVを使用して独自に規定した。
図3(3)は、上述した短縮EF−IDに対するレコードを説明するメモリマップの構造である。すでに上記図3(1)のビット説明に合わせて説明した通りである。
なお、短縮EF−IDの短縮とは、上記メモリマップ内EF−IDの位置を説明する上で短縮した表現形式を用いていることを示す。
図3(1)の命令形式で指示した短縮EF−IDとレコード番号対がその順番通りに読み出され、[(response)DATA]は、record#1(EF#1)とrecord#2(EF#2)の[Tag][Length][Value]が連結した[Tag][Length][Value(record#1(EF#1))][Tag][Length][Value(record#2(EF#2))]
からなる。なお、Tagは請求項に記載のタグに該当する。
2つのレコードEF−ID(EF#1,EF#2)からそれぞれのレコード(record#1(EF#1)),record#2(EF#2))を読み出す場合、図3(1)で表わされる命令形式を用いてICカードリーダ・ライタ20がICカード10に送信し、図3(2)で表わされるレスポンス形式を用いてICカード10がICカードリーダ・ライタ20に命令の処理結果を送信(返送)する。
図4は、ICカードリーダ・ライタ20から送信された偶数INS READ RECORD命令に対するICカードのファイルアクセス処理を示すフローチャートである。
最初に、READ RECORD 命令(READ RECORD read#1(EF#1)(1st), READ RECORD read#2(EF#2)(2nd))を受信後、当該命令のP1、P2をチェックする(S01)。
P1=00かつP2=FFの場合(S02のYes)、READ RECORD 命令のLcをチェックする(S03)。なお、ステップS02でP1=00かつP2=FFでない場合は、ステップS14に移行し、命令処理に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S14)、ステップS15で当該SWをICカードリーダ・ライタ20に送信する(S15)。
上記Lc(Data Fieldのサイズ)が00でない場合(S04のYes)、連続実行制御カウンタにLcの値をセットする(S05)。なお、Lcが00の場合は、Data Fieldに検索対象のデータがないため、上述同様ステップS14に移行し、命令処理に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S14)、ステップS15で当該SWをICカードリーダ・ライタ20に送信する(S15)。
上記Lcに関し、図3(1)に示す実施例の場合を下記に示す。
Lc=04
検索対象に命令データ部からEFの識別子(EF#1)とその内部のレコード対(レコード#1)をセットする(S06)。実施例の場合を下記に示す。
EFの識別子(EF#1) :01・・・短縮EF−ID#1
短縮EF(Element File)のID番号が1であることを示す。
レコード対(レコード#1):01・・・短縮EF−ID#2
短縮EF(Element File)のID番号が2であることを示す。
ICカードは、レコードEF#1(レコードEF#1と記述する)の識別子から、レコードEF#1を検索する(S07)。この検索の結果、検索対象のレコードEF#1が存在すれば(S08のYes)、ICカードはレコードEF#1の中から、レコード#1を検索する(S09)。
この検索の結果、レコード#1が存在すれば(S10のYes)、レコードEF#1のレコードデータ、SW(SW1、SW2の総称)(正常)を送信バッファにセットする。実施例では上述したようにSWには下記の値がセットされる。
SW1 SW2◎
90 00
なお、ステップS08で検索対象のレコードEF#1が存在しない場合(S08のNo)及び当該検索対象レコード#1が存在しない場合(S10のNo)、上記同様にステップS14に移行し、命令処理に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S14)、ステップS15で当該SWをICカードリーダ・ライタ20に送信する(S15)。
連続実行制御カウンタを2減算する(S12)。連続制御実行カウンタが0でなければ(S13のNo)、上述したステップS06以降の処理を行う。ただし、検索対象に命令データ部からEFの識別子(EF#2)とその内部のレコード番号対(レコード#2)に関して上述したEFの識別子(EF#1)の場合と同様の処理をステップS06からステップS12で行う。
上記処理終了後、ステップS13において、連続制御カウンタが0になれば(S13のYes)、ICカードリーダ・ライタ20に応答メッセージを送信し、次の命令の受信待ち状態にする(S15)。
なお、ステップS02でP1=00かつP2=FFでない場合は、ステップS14に移行し、命令処理に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S14)、ステップS15で当該SWをICカードリーダ・ライタ20に送信する。
図5は、ICカード10とICカードリーダ・ライタとの通信処理を示すフローチャートである。ICカードリーダ・ライタ20からREAD RECORD 命令が送信される。この命令は、図2(1)に示す命令形式に従って送信される(20a)。
ICカード10は、ICカードリーダ・ライタから受信したREAD RECORD 命令を受信し(10a)、図4に示すファイルアクセス処理フローチャートに従い、当該READ RECORD命令を実行する(10b)。
READ RECORD 命令処理(10b)の処理結果は、レスポンスとしてICカード送信される(20b)。
なお、従来技術でこの方法を用いることができなかった理由を下記に示す。
従来技術は、「現状では、1つの論理チャネル上にCurrent EFは、最大1つずつしか存在しえない。従って、レコードデータ読出命令でcurrent EFを対象にすると1つのファイルからレコード読み出しを実施する。」ので、従来技術では、「1つのREAD RECORD命令で、1つのファイルからしかレコードを読み出せない」ということになり、それを解決すべく上述した本実施例が考案された。
なお、上記Current EFとは、本実施例に記載のレコードEFに関し、選択中の操作可能なEFをいう。ここでは、レコードEF内の1個のレコードデータ読み出し命令に付き1個のレコードデータを読み出すことができる。
以上説明したように、本実施例の偶数INS READ RECORD命令形式のData Field を使用することにより、1つの命令で異なる複数のEFから、そのEF内レコードを一括して読み出すことができる。この方法によれば、ICカードが命令を解釈する回数が減り、ICカードの全体の処理時間を短縮することができる。
10 ICカード
10a READ RECORD 命令受信処理
10b ICカード命令処理
10c RERAD RECORD 命令処理結果送処理
20 ICカードリーダ・ライタ
20a READ RECOD 命令送信処理
(1)R/WからREAD RECORD命令送信
R/WがICカードに、READ RECORD 命令のP1−P2でレコードEF#1のレコード#1を指定したREAD RECORD 命令 (READ RECORD record#1(EF#1))を送信する。
(2)ICカードREAD RECORD命令受信
ICカードがR/Wから、READ RECORD 命令のP1−P2でレコードEF#1のレコード#1を指定したREAD RECORD 命令 (READ RECORD record#1(EF#1))を受信する。
(3)ICカードREAD RECORD命令処理
ICカードは、READ RECORD 命令 (READ RECORD record#1(EF#1))のP2で指定されているレコードEF#1のP1で指定されているレコード#1を検索する(S20−S21)。レコードEF#1が存在しなければ(S24のNo)命令処理結果に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S28)、R/Wに送信し(S29)、レコードEF#1内のレコード#1が存在しなければ(S26のNo)、命令処理結果に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S28)、R/Wに送信する(S29)。
(4)ICカードレスポンス送信処理
ICカードは、レコード#1のレコードデータ、SW(正常)を送信バッファにセットし(S27)、READ RECORD 命令(READ RECORD record#1(EF#1))処理結果を送信する(S29)。
(5)R/WからREAD RECORD命令送信
R/WがICカードに、READ RECORD 命令のP1−P2でレコードEF−ID#2(レコードEF#2と記述する)のレコード#2を指定したREAD RECORD 命令 (READ RECORD record#2(EF#2))を送信する。
(6)ICカードREAD RECORD命令受信
ICカードがR/Wから、READ RECORD 命令のP1−P2でレコードEF#2のレコード#2を指定したREAD RECORD 命令 (READ RECORD record#2(EF#2))を受信する。
(7)ICカードREAD RECORD命令処理
ICカードは、READ RECORD 命令 (READ RECORD record#2(EF#2))のP2で指定されているレコードEF#2のP1で指定されているレコード#2を検索する。レコードEF#2が存在しなければ(S24のNo)、命令処理結果に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S28)、R/Wに送信し(S29)、レコードEF#2内のレコード#2が存在しなければ(S26のNo)、命令処理結果に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S28)、R/Wに送信する(S29)。
(8)ICカードレスポンス送信処理
ICカードは、レコード#2のレコードデータ、SW(正常)を送信バッファにセットし(S27)、READ RECORD 命令(READ RECORD record#2(EF#2))処理結果を送信する(S29)。
(9)R/WからREAD RECORD命令送信
R/WがICカードに、READ RECORD 命令のP1−P2でレコードEF#2のレコード#2を指定したREAD RECORD 命令 (READ RECORD record#2(EF#2))を送信する。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載のICカードは、制御部、記憶部及び通信部を有して構成され、外部端末から送信されたヘッダ領域及びボディ領域で構成された命令を受信し、この命令を解釈、実行してその結果を応答として前記外部端末に送信するICカードにおいて、前記ヘッダ領域のパラメータP1及びP2のデータが特定の値に設定された場合に、前記通信部は、前記外部端末から受信した命令を前記記憶部に記憶し、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記ボディ領域内の命令データ部に、メモリ領域を示すレコードファイルIDとそのレコードファイルID内のレコードを指定するためのレコード番号との対が複数指定されている場合、当該指定された複数のレコードファイルIDと対になるレコード番号のデータを前記記憶部に設けられた送信バッファに設定し、前記通信部は、前記送信バッファに設定されたデータを前記外部端末に送信する。
SW1 SW2
90 00・・・・・正常終了
62 00・・・・・照合不一致
62 83・・・・・出力データに異常がある
図3は、実施例1に係るREAD RECORD 命令形式とレスポンス形式であり、図2に示す命令形式及びステータスフォーマットの詳細図である。
[CLA][INS][P1][P2][DATA Field][Le]
INS:B2・・・・偶数INS READ RECORD、偶数命令になっている
Lc :04・・・・Data Field のデータサイズが4バイトであることを示すData Field
01:レコード#1(レコード番号1のこと)
下記、短縮EF−ID#1で指定された最初のレコードRC11を示す(図3(3)参照)。
01:短縮EF−ID#1
短縮EF−ID#1とは、図3(3)に示すメモリ領域(短縮EF−ID#1)のことであり、このメモリ領域にはレコード#1〜レコード#n個のレコードが存在する。
02:短縮EF−ID#2
短縮EF−ID#2とは、図3(3)に示すメモリ領域(短縮EF−ID#2)のことであり、このメモリ領域にはレコード#1〜レコード#n(レコード番号nのこと)個のレコードが存在する。
SW1 SW2
90 00
なお、ステップS08で検索対象のレコードEF#1が存在しない場合(S08のNo)及び当該検索対象レコード#1が存在しない場合(S10のNo)、上記同様にステップS14に移行し、命令処理に応じたSW(異常)を送信バッファにセットし(S14)、ステップS15で当該SWをICカードリーダ・ライタ20に送信する(S15)。

Claims (3)

  1. 制御部、記憶部及び通信部を有して構成され、外部端末から送信されたヘッダ領域及びボディ領域で構成された命令を受信し、この命令を解釈、実行してその結果を応答として前記外部端末に送信するICカードにおいて、
    前記通信部は、
    前記外部端末から受信した命令を前記記憶部に記憶し、
    前記制御部は、
    前記記憶部に記憶された前記ボディ領域内の命令データ部に、メモリ領域を示すレコードファイルIDとそのレコードファイルID内のレコードを指定するためのレコード番号との対が複数指定されている場合、当該指定された複数のレコードファイルIDと対になるレコード番号のデータを前記記憶部に設けられた送信バッファに設定し、
    前記通信部は、
    前記送信バッファに設定されたデータを前記外部端末に送信するICカード。
  2. 前記制御部はまた、
    前記記憶部に記憶された前記ボディ領域内の命令データ部に、メモリ領域を示すレコードファイルIDとそのレコードファイルID内のレコードを指定するためのレコード番号との対が複数指定されている場合、当該指定されたレコードファイルID及びその対になるレコード番号のそれぞれを検索対象として検索した結果、当該指定された複数のレコードファイルID又は当該レコードファイルIDと対になるレコード番号によって指定されたレコードのいずれかが存在しない場合、異常発生と判断し、異常発生時点で検索を終了して異常を示すステータスを返信する請求項1記載のICカード。
  3. 前記制御部はさらに、
    前記記憶部に記憶された前記ボディ領域内の命令データ部に、メモリ領域を示すレコードファイルIDとそのレコードファイルID内のレコードを指定するためのレコード番号との対が複数指定されている場合、当該命令の処理結果として前記レコードファイルIDとそのレコードファイルID内のレコードを指定するためのレコード番号のそれぞれに対する処理結果を連結して、当該外部端末に送信するとき、各レコードファイルIDとレコード番号をタグとして応答の先頭にセットして送信する請求項1又は請求項2記載のICカード。
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