JP2016095589A - 帳票処理システム、帳票処理方法及び帳票分類装置 - Google Patents

帳票処理システム、帳票処理方法及び帳票分類装置 Download PDF

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Abstract

【課題】帳票に付与した識別情報に基づいて帳票を効率よく管理する。【解決手段】各帳票を一意に識別するための識別情報に基づいて帳票を種類別に分類する帳票処理システムを、誤り訂正検出用の演算に基づいて、帳票に付与された識別情報から、帳票に印字する印字用帳票情報を生成する印字用帳票情報生成部、及び生成された印字用帳票情報を帳票に印字する印字部を備える帳票処理装置と、帳票に印字された印字用帳票情報を文字認識する文字認識部、誤り訂正検出用の演算処理と文字認識結果に含まれる不明文字及び読み取り間違いの訂正処理とを行って、文字認識結果に誤りがないことを検証できた場合に、文字認識して得られた印字用帳票情報から識別情報を認識する識別情報認識部、及び識別情報認識部によって認識された識別情報に基づいて帳票が分類収納される複数の収納部を備える帳票分類装置とによって構成する。【選択図】 図1

Description

この発明は、帳票に付与された識別情報に基づいて帳票を管理する帳票処理システム、帳票処理方法及び帳票分類装置に関する。
従来、多数の帳票を種類別に分類して管理するために帳票分類装置が利用されている。例えば、税金の支払いや公共料金の支払い等に利用される帳票には、払込先や費目によって様々な種類のものがある。このような帳票を管理するため、例えば、特許文献1には、帳票を撮像した帳票画像を利用して帳票の種類を識別すると共に、蛍光インクを利用して、各帳票を識別するための識別子を帳票上に印字する帳票識別システムが開示されている。このシステムでは、帳票に紫外光を照射して、蛍光インクで印字された識別子を読み取って各帳票を管理する。この技術を利用すれば、複数の収納部に帳票を種類別に分類する帳票分類装置で、識別子に基づいて帳票を分類することができる。
また、特許文献2には、帳票の1つである手形を管理する手形管理システムが開示されている。手形上には、金額、振出人、口座情報等、様々な情報が印字されている。これらの情報を避けて、手形上の所定位置に、各手形を識別するための番号やシンボルマーク等の情報を印字しておくことにより、手形の後処理を行う際には、手形上の所定位置から読み取った情報を利用することができる。
特開2012−252657号公報 特開2002−41814号公報
しかしながら、上記従来技術では、帳票を効率よく管理できない場合があった。例えば、帳票を複数の収納部に分類する帳票分類装置では、種類を特定できなかった帳票は、所定のリジェクト部等に排出される。帳票がリジェクトされると、帳票分類装置の操作者は、リジェクトされた帳票を目視確認して、対応する収納部に手作業で収納する。このような場合に、特許文献1にあるように蛍光インク等の不可視インクで情報が印字されていると、操作者は、リジェクトされた帳票に印字された情報を可視光下で目視確認することができず、情報を読み取って帳票を処理するのに手間がかかる。
また、帳票の中には、表面に情報を印字することが認められず、裏面に情報を印字しなければならないものがあるが、裏面にも説明書きや模様等が印刷されている場合があり、単に情報を可視インクで印字しても正確に機械読み取りできないことが多い。
これに対応するため、特許文献2にあるように帳票の裏面で文字等が印刷されていない所定位置に情報を印字する方法があるが、帳票には様々な種類のものがあり、種類によって帳票の形状、大きさ、模様、印刷内容等が異なっている。このため、帳票の種類が特定される前に、帳票種類ごとに決められた位置に情報を印字することは不可能である。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたもので、帳票に付与された識別情報に基づいて帳票を効率よく管理することができる帳票処理システム、帳票処理方法及び帳票分類装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、各帳票を一意に識別するための識別情報に基づいて帳票を種類別に分類する帳票処理システムであって、誤り訂正検出用の演算に基づいて、帳票に付与された識別情報から、前記帳票に印字する印字用帳票情報を生成する印字用帳票情報生成部、及び生成された前記印字用帳票情報を前記帳票に印字する印字部を備える帳票処理装置と、前記帳票に印字された前記印字用帳票情報を文字認識する文字認識部、前記誤り訂正検出用の演算処理と文字認識結果に含まれる不明文字及び読み取り間違いの訂正処理とを行って、前記文字認識結果に誤りがないことを検証できた場合に、文字認識して得られた印字用帳票情報から前記識別情報を認識する識別情報認識部、及び前記識別情報認識部によって認識された前記識別情報に基づいて前記帳票が分類収納される複数の収納部を備える帳票分類装置とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、各帳票に付与された前記識別情報と前記帳票分類装置の収納部との対応情報を入力するデータ入力装置をさらに備え、前記帳票分類装置は、前記データ入力装置から取得した前記対応情報に基づいて、前記帳票を前記収納部に分類収納することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記帳票処理装置では、前記印字用帳票情報生成部が、前記帳票分類装置での処理時に前記識別情報に誤りが含まれないことを検証するための情報を前記識別情報に付加した第1情報と、該第1情報の文字認識時に不明文字を含む読み取り間違いを訂正するための訂正用情報とによって前記印字用帳票情報を生成して、前記印字部が、前記第1情報及び前記訂正用情報を前記帳票に印字して、前記帳票分類装置では、前記文字認識部が、前記帳票に印字された前記第1情報及び前記訂正用情報を文字認識して、前記識別情報認識部が、文字認識して得られた第1情報及び訂正用情報に基づいて、前記第1情報の文字認識結果を決定して、決定した前記第1情報の文字認識結果から前記識別情報を認識することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記印字用帳票情報生成部は、前記識別情報に、モジュロ10により得られた情報を付加して前記第1情報を生成することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記帳票分類装置では、文字認識結果を決定した前記第1情報の中に、文字認識結果が得られなかった桁が1つだけ存在する場合には、該桁の文字認識結果が前記モジュロ10に基づいて決定されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記帳票処理装置では、前記識別情報認識部が、文字認識して得られた前記訂正用情報を利用して、文字認識して得られた第1情報に含まれる、不明文字を含む読み取り間違いを訂正することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記帳票処理装置では、前記印字用帳票情報生成部が、前記第1情報をエンコードして得られた第2情報及び第3情報を前記訂正用情報として前記印字用帳票情報を生成して、前記帳票分類装置では、前記文字認識部が、前記帳票に印字された前記第1情報、前記第2情報及び前記第3情報を文字認識して、前記識別情報認識部が、文字認識して得られた第1情報と、文字認識して得られた第2情報をデコードして得られた第1情報と、文字認識して得られた第3情報をデコードして得られた第1情報とに基づいて、前記第1情報の文字認識結果を決定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記帳票分類装置では、前記識別情報認識部が、文字認識して得られた前記第1情報、文字認識して得られた前記第2情報をデコードして得られた第1情報、及び文字認識して得られた前記第3情報をデコードして得られた第1情報の3つの情報の間で、対応する各桁の文字を比較して、前記3つの情報の同一桁で異なる文字が得られている場合には、2つ以上の情報で同一の文字が得られた桁では該文字を文字認識結果として採用し、3つの情報でそれぞれ異なる文字が得られた桁では該桁の文字は不明であるものとして前記第1情報の文字認識結果を決定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記帳票分類装置は、前記識別情報を認識できなかった帳票を排出するためのリジェクト部と、前記リジェクト部に排出された帳票に関する情報を報知する報知部とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記帳票分類装置は、前記リジェクト部に排出された帳票に付与された識別情報の入力を受け付けて、入力された前記識別情報に関する情報を表示するための操作表示部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、各帳票を一意に識別するための識別情報に基づいて帳票を種類別に分類する帳票処理システムによって実行される帳票処理方法であって、誤り訂正検出用の演算に基づいて、帳票に付与された識別情報から、前記帳票に印字する印字用帳票情報を生成する印字用帳票情報生成工程と、前記印字用帳票情報生成工程で生成された前記印字用帳票情報を前記帳票に印字する印字工程と、前記印字工程で前記帳票に印字された前記印字用帳票情報を文字認識する文字認識工程と、前記誤り訂正検出用の演算処理と不明文字及び読み取り間違いの訂正処理とを行って、前記文字認識工程で得られた文字認識結果に誤りがないことを検証して、前記文字認識結果に誤りがないことを検証できた場合に、文字認識して得られた前記印字用帳票情報から前記識別情報を認識する識別情報認識工程と、前記識別情報認識工程で認識された前記識別情報に基づいて、前記帳票を分類する分類工程と、を含んだことを特徴とする。
また、本発明は、各帳票を一意に識別するための識別情報に基づいて帳票を種類別に分類する帳票分類装置であって、前記識別情報を含む第1情報及び該第1情報をエンコードして得られた訂正用情報を含む印字用帳票情報が印字された帳票を処理対象として、前記帳票に印字された前記印字用帳票情報を文字認識する文字認識部と、文字認識した印字用帳票情報から第1情報及び訂正用情報を抽出して、抽出した第1情報と抽出した訂正用情報をデコードして得られた第1情報とに基づいて、文字認識した第1情報に誤りがないことを検証できた場合に、該第1情報から前記識別情報を認識する識別情報認識部と、前記識別情報認識部によって認識された前記識別情報に基づいて前記帳票を分類収納する複数の収納部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、データ上では帳票を識別情報によって管理しながら、帳票の現物については、識別情報に誤り訂正検出用の演算を適用して、例えば、チェックデジットを付加した第1情報と、訂正用情報とを用いて印字用帳票情報を生成し、この印字用帳票情報を印字して管理する。これにより、帳票の現物を分類する処理を行う際に、帳票に印字された印字用帳票情報の文字認識結果に不明文字や読み取り間違いが含まれる場合でも、誤り訂正検出用の演算処理により、識別情報を正確に取得することができる。具体的には、第1情報の訂正用情報として生成した第2情報及び第3情報をデコードして得られた2つの第1情報を利用して、第1情報の文字認識結果を訂正すると共に、チェックデジットを利用して第1情報の文字認識結果に誤りがないことを検証することができる。そして、得られた印字用帳票情報から識別情報を認識して帳票を分類することができる。
また、本発明によれば、帳票に付与された識別情報を認識できず、帳票がリジェクト部にリジェクトされた場合には、報知部によって、リジェクトされた帳票の存在が報知される。リジェクトされた帳票には、識別情報が目視確認可能な状態で印字されているので、装置の操作者は識別情報を容易に確認することができる。また、操作者が、帳票に印字された識別情報を装置に入力すると、この帳票の収納先等の情報が表示されるので、リジェクトされた帳票を対応する収納部に収納する作業等を容易に行うことができる。
図1は、本実施形態に係る帳票処理システムの構成及び処理の概要を示す模式図である。 図2は、帳票データの例を示す図である。 図3は、帳票の処理に必要な帳票情報が追加された帳票データの例を示す図である。 図4は、帳票処理装置の構成部を示すブロック図である。 図5は、帳票分類装置の構成部を示すブロック図である。 図6は、帳票処理装置、帳票データ入力装置及び帳票分類装置の機能構成を示すブロック図である。 図7は、帳票処理装置で行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、帳票識別情報から印字用帳票情報を生成する方法を説明する図である。 図9は、帳票分類装置で行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、帳票の裏面に印字された印字用帳票情報を文字認識する処理を説明する図である。 図11は、文字認識した印字用帳票情報から帳票識別情報を認識する方法を説明する図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る帳票処理システム、帳票処理方法及び帳票分類装置について説明する。本発明に係る技術は、小切手、手形等の様々な紙葉類に適用可能であるが、以下では、銀行の営業店及び帳票処理センターで処理される帳票を例に挙げて、帳票処理システム、帳票処理方法及び帳票分類装置として説明することとする。
図1は、本実施形態に係る帳票処理システム1の構成及び処理の概要を示す模式図である。帳票処理システムは、銀行営業店2に設置された帳票処理装置10と、銀行営業店2から離れた場所にある帳票処理センター3に設置された帳票データ入力装置20及び帳票分類装置30とによって構成される。
図1では、帳票100の現物の動きを黒矢印で示し、帳票100に係るデータの送受信を白抜矢印で示している。銀行営業店2の帳票処理装置10と帳票処理センター3の帳票データ入力装置20との間は、ネットワーク等によってデータ通信可能に接続されている。また、帳票処理センター3内では、帳票データ入力装置20と帳票分類装置30との間が、ネットワーク等によってデータ通信可能に接続されている。
まず、顧客によって銀行営業店2に帳票100が持ち込まれると、帳票処理装置10によって帳票100の画像が取得される(図1のA1)。このとき、帳票処理装置10は、各帳票100を一意に識別するための帳票識別情報(識別情報)を帳票100に付与すると共に、帳票識別情報を利用して印字用に生成した印字用帳票情報101を帳票100の裏面に印字する(A2)。ここで、一意に識別するための帳票識別情報とは、例えば、電気料金の支払伝票の束を処理するような場合に、帳票のフォーマットが同じであっても、個々の帳票を区別して処理するために付与する情報である。すなわち、帳票識別情報を利用することにより、同じ種類の帳票が複数含まれる場合でも、個々の帳票を識別することが可能となっている。
例えば、プリンタ機能付スキャナを帳票処理装置10として利用することができる。具体的には、スキャナの挿入口から装置内に帳票100を繰り出して、装置内で帳票100の表面をスキャンして帳票画像を取得すると共に、所謂エンドースメント処理として、帳票識別情報から生成した印字用帳票情報101を帳票100の裏面に印字してから、装置外へ排出する。帳票処理システム1では、可視光下で目視確認可能なインクを利用して帳票裏面への印字が行われる。
帳票処理システム1では、例えば、帳票処理装置10が安価なインクジェット方式のドットプリンタ等を利用しているために、印字された文字にドット抜けが生じるなどして印字品質が悪い場合でも、帳票100に印字された文字の文字認識結果を検証できるように、誤り検出の技術を利用している。具体的には、例えば、帳票識別情報を7桁の番号として、各桁の7つの数字からモジュロ10で算出したチェックデジットを末尾に加えた8桁の第1情報を生成して、これを帳票100に印字する。
また、帳票処理システム1では、第1情報の文字認識結果を確実に得るために、文字認識時に第1情報の読み取り間違いを検出して訂正するための訂正用情報を利用して、帳票100に印字する印字用帳票情報101を生成する。具体的には、8桁の第1情報に所定の演算式を適用してエンコードした8桁の第2情報と、第1情報に別の演算式を適用してエンコードした8桁の第3情報とを生成し、これらを訂正用情報とする。すなわち、訂正用情報とは、第1情報とは異なる番号であるが、デコードすることにより第1情報と同じ番号を得ることができる情報である。こうして得られた第1〜第3情報、すなわち3つの8桁の番号を、印字用帳票情報101として、帳票100の裏面に印字する。印字用帳票情報101の文字認識時には、文字認識して得られた第1情報に不明文字や読み取り間違いがある場合でも、訂正用情報として付加した第2情報及び第3情報をデコードして得られた2つの第1情報に基づいて、これを検出して訂正することが可能となる。これら印字用帳票情報101に関する処理の詳細については後述する。
このように、帳票処理システム1では、モジュロ10等の技術を帳票識別情報に適用して、帳票100に印字する第1情報が生成される点に1つの特徴を有している。また、帳票処理システム1では、第1情報に加えて、第1情報を文字認識する際の訂正用情報として、第1情報をエンコードして生成した情報を帳票100に印字する点に1つの特徴を有している。すなわち、帳票処理システム1では、第1情報を生成するためのモジュロ10等の誤り検出用の演算と、第1情報をエンコードして訂正用情報を生成するための演算とを含む、誤り訂正検出用の演算を利用して、印字用帳票情報101を生成する点に1つの特徴を有している。なお、チェックデジットを求めるための演算式及び第1情報をエンコードするための各演算式は、設定により変更可能となっている。
第1情報をエンコードするための演算式については、例えば、第2情報及び第3情報が第1情報と同じになるように設定することも可能であるが、第1情報を形成する各桁の数字と、第2情報及び第3情報の対応する桁の数字とがそれぞれ異なる数字となるように演算式を設定することが好ましい。
例えば、帳票100への情報印字に利用するインクジェット方式のドットプリンタでドット抜けが発生し、数字の「4」の横棒部分が印字されなくなり、文字認識時に、数字の「4」が数字の「1」と読み取られる場合がある。このような場合に、第1情報、第2情報及び第3情報の全てが同じ番号であると、第1情報の文字認識結果における読み取り間違いを訂正することができず、数字の「4」が数字の「1」と誤認識されたまま処理が進められる可能性が高い。これに対して、第1情報の各桁の数字と、第2情報及び第3情報の対応する桁の数字とがそれぞれ異なる数字であれば、正しい文字認識結果を得るか、又は異なる文字認識結果を得て操作者に確認を求めることが可能となる。このような場合を考慮して、帳票処理システム1では、初期設定として、第2情報及び第3情報がそれぞれ第1情報と異なる番号となるように、第1情報をエンコードするための演算式が設定されている。
銀行営業店2で取得された帳票画像は、帳票識別情報と関連付けた状態で、帳票データとして、帳票処理センター3の帳票データ入力装置20へ送信される(図1のB1)。図2は、帳票データの例を示す図である。帳票データには、帳票処理装置10で取得された帳票100の帳票画像と、この帳票100に付与された帳票識別情報とが関連付けられた状態で保存されている。
帳票データ入力装置20では、受信した帳票データに含まれる帳票画像を利用して、帳票100の処理に必要な情報をデータとして入力するデータエントリの作業が行われる(C1)。データエントリの作業は、必要な情報を帳票画像上で文字認識して自動入力することによって行うこともできるし、手入力によって行うこともできる。自動入力によって行う場合も、自動入力できない情報は手入力によって入力できるようになっている。図3は、データエントリ作業によって、帳票100の処理に必要な帳票情報が追加された帳票データの例を示す図である。データエントリの作業では、図3に示すように、帳票100の処理日時、帳票100による振り込み等で処理される金額、振込先の口座番号等の情報が、帳票情報として追加される。データエントリの作業を完了すると、帳票100による振り込み等の処理内容、金額、振込先の口座番号等が明らかになるので、帳票100による口座処理等を開始することができる。すなわち、帳票処理センター3では、銀行営業店2から帳票100の現物が運び込まれるのを待つことなく、帳票100に係る処理を実行することができる。
また、帳票データ入力装置20では、帳票100の現物を帳票分類装置30によって種類別に分類する際に、帳票分類装置30が備える複数の収納部のうちいずれの収納部へどの帳票100を収納するかを設定する処理が行われる。設定された収納先は、図3に示すように記憶部220に保存されている帳票データのデータエリアに登録される。
図3に示すように、帳票情報と、帳票分類装置30における帳票100の収納先とを帳票データに追加する処理が完了すると、帳票データに含まれる情報のうち帳票識別情報及び収納先の情報が、帳票データ入力装置20から帳票分類装置30へ送信される(図1のC2)。これにより、帳票分類装置30では、帳票識別情報に基づいて、各帳票100を対応する収納部へ分類して収納することが可能な状態となる。
銀行営業店2では、1日の営業を終了した後、その日処理された帳票100の現物をまとめて帳票処理センター3へ移送する(D1)。移送された帳票100を帳票分類装置30に投入すると、帳票分類装置30では、帳票100の裏面に印字された印字用帳票情報101から帳票識別情報を認識する処理が開始される。
具体的には、帳票100の裏面には、第1〜第3情報の8桁の番号3つと、2つの区切り文字とから成る26文字の印字用帳票情報101が印字されているので、帳票分類装置30では、印字用帳票情報101を文字認識した後、区切り文字に基づいて第1〜第3情報の3つの番号を抽出する。そして、文字認識して得られた第2情報及び第3情報をデコードして得られた2つの第1情報を訂正用情報として利用して、文字認識して得られた第1情報と比較しながら、第1情報の文字認識結果を決定する。
3つの第1情報を利用することにより、例えば、実際には数字の「1」である1桁目の数字が、1つの番号で「3」と誤認識された場合でも、他の2つの番号で「1」と認識されていれば、1桁目の数字は「1」であると判定することができる。これにより、1つの番号のみを利用する場合に比べて、高い確率で第1情報を正確に文字認識することができる。こうして8桁の番号である第1情報が得られると、最終桁のチェックデジットを除いた7桁の帳票識別情報を認識すると共に、認識した7桁の帳票識別情報に誤りが含まれていないことを、チェックデジットを利用して検証することができる。なお、帳票100の裏面に印字された印字用帳票情報101から帳票識別情報を認識する方法の詳細については後述する。
帳票分類装置30では、帳票データ入力装置20から受信した情報に基づいて、帳票識別情報毎に収納先が管理された状態にあるので、帳票100に付与された帳票識別情報が得られると、この帳票100を対応する収納部に収納することができる。これを利用して、銀行営業店2から帳票処理センター3へ移送された複数の帳票100を、帳票分類装置30が有する複数の収納部のそれぞれに種類別に分類して収納する(E1)。
なお、帳票分類装置30では、印字用帳票情報101を文字認識できなかった場合、第1情報を文字認識できなかった場合、チェックデジットを利用した検証で帳票識別情報に誤りがあると判定された場合等には、帳票100はリジェクト部にリジェクトされ、操作者にはリジェクトされた帳票100の存在が報知される。また、帳票データの中に帳票100から取得した帳票識別情報が含まれていない場合や、帳票データに含まれる帳票識別情報に対応する帳票100が存在しない場合等にも、操作者にこれが報知される。これらリジェクトされた帳票100の処理及び報知処理については詳細を後述する。
このように、帳票処理システム1を利用することにより、帳票処理センター3では、銀行営業店2から帳票処理センター3への帳票100の移送を待つことなく、帳票画像を含む帳票データを受信して帳票100に関する処理を開始することができる。
また、帳票処理システム1では、第1情報と、第1情報を所定の演算式でエンコードして生成した訂正用情報とを含む印字用帳票情報101を帳票100に印字する。これにより、帳票100に印字された文字の印字品質が悪かったり、帳票100の裏面に説明書きや模様があったりしたために、帳票100に印字された印字用帳票情報101の文字が誤認識された場合でも、第1情報の文字認識結果と、文字認識して得られた訂正用情報をデコードした第1情報とに基づいて、第1情報の正確な文字認識結果を得ることができる。
さらに、帳票処理システム1では、帳票識別情報にモジュロ10等の演算を適用して得られた情報を付加した第1情報を帳票100に印字することにより、帳票100に印字された第1情報を文字認識した後、第1情報の文字認識結果に誤りが含まれていないことを検証することができる。そして、誤りがないことを検証した第1情報の文字認識結果から帳票識別情報を認識して、帳票100の分類処理を行うことができる。
次に、帳票処理システム1を構成する帳票処理装置10及び帳票分類装置30の構成について説明する。図4及び図5は装置内で帳票100の現物を搬送する動作に係る構成を示し、図6は各帳票100に付与される帳票識別情報の処理に係る構成を示している。
図4は、帳票処理装置10の構成部を示すブロック図である。帳票処理装置10は、受入口110、画像読取部120、印字部130、排出口140及びこれらを接続する搬送路150を有している。受入口110に載置した帳票100は装置内に繰り出されて搬送路150を搬送され、画像読取部120及び印字部130を経て排出口140へ排出される。
画像読取部120は、ラインセンサ等から成るスキャン装置で、帳票100の画像を取得する機能を有する。印字部130は、プリンタ装置で、可視光下で目視確認可能なインクを利用して、帳票100に印字用帳票情報101を印字する機能を有する。画像読取部120は帳票100の少なくとも表面の画像を取得して、印字部130は帳票100の少なくとも裏面に文字、数字、記号等を印字する。ただし、画像読取部120によって帳票100の両面の画像を取得することも可能であるし、印字部130によって帳票100の両面に文字等を印字することも可能となっている。
図5は、帳票分類装置30の構成部を示すブロック図である。帳票分類装置30は、受入口310と、ラインセンサ等から成る画像読取部320と、リジェクト部330と、第1収納部341、第2収納部342等の複数の収納部と、これらを接続する搬送路350とを有している。受入口310に載置した帳票100は装置内に繰り出されて搬送路350を搬送され、画像読取部320を経て、帳票100に付された帳票識別情報に対応する収納部341、342へ収納される。また、帳票100に付された帳票識別情報が不明である場合、帳票100に付された帳票識別情報に対応する収納部が存在しない場合等には、帳票100はリジェクト部330へ排出される。
図6は、帳票処理装置10、帳票データ入力装置20及び帳票分類装置30の機能構成を示すブロック図である。帳票処理装置10と帳票データ入力装置20とはネットワーク40を介してデータ通信可能に接続されている。また、帳票データ入力装置20と帳票分類装置30との間も専用ケーブルやネットワーク等によってデータ通信可能に接続されている。
帳票処理装置10は、図4に示した構成部の他、制御部160及び記憶部170を有している。また、制御部160は、帳票搬送制御部161、帳票識別情報生成部162及び印字用帳票情報生成部163を有している。帳票搬送制御部161は、受入口110に載置された帳票100を搬送路150に繰り出して排出口140まで搬送する制御を行う。
帳票識別情報生成部162は、受入口110から装置内へ帳票100が繰り出されると、この帳票100に付与する帳票識別情報を生成する機能を有する。例えば、帳票処理装置10を利用する銀行営業店2の識別コードを示す番号と、日付を示す番号と、1日に処理される可能性がある帳票100の最大枚数に基づいて設定された所定桁数の連続番号とを結合して帳票識別情報が生成される。具体的には、例えば1日の帳票100の最大処理枚数が1000枚に達することがなければ、各帳票100に、固有の3桁の連続番号を付すように設定して、この3桁の連続数字と、日付を示す4桁の数字と、銀行営業店2の識別コードを示す数字とによって帳票識別情報を生成する。ただし、帳票識別情報を生成する際に、各帳票100に付与する識別番号の他に、どのような情報を利用するか、各情報をどのような順に並べて結合するかについては、設定により変更できるようになっている。また、帳票識別情報は、数字のみで形成される態様に限定されるものではなく、一部にアルファベット等の文字や記号等を含む態様であっても構わない。
印字用帳票情報生成部163は、帳票100に付与された帳票識別情報に基づいて、帳票100の裏面に印字する印字用帳票情報101を生成する機能を有する。印字用帳票情報生成部163は、帳票識別情報に含まれる番号から各桁の数字を切り出して、切り出した数字にモジュロ10等の誤り検出の技術を適用してチェックデジットを算出して、帳票識別情報にチェックデジットを付加した第1情報を生成する。さらに、印字用帳票情報生成部163は、第1情報に所定の演算式を適用してエンコードした第2情報及び第3情報を生成して、これら第1情報、第2情報及び第3情報を組み合わせて印字用帳票情報101を生成するが、詳細については後述する。
記憶部170は、例えば、不揮発性の半導体メモリやハードディスク等であって、制御部160の動作に必要な各種のプログラムやデータの保存に利用される。帳票識別情報及び印字用帳票情報101を生成するために必要な設定情報やデータ等が記憶部170に保存されている。また、記憶部170は、画像読取部120で読み取った帳票画像等、各種データの一時保存にも利用される。
帳票データ入力装置20は、コンピュータ装置から成る装置で、操作表示部210及び記憶部220を有している。帳票データ入力装置20は、帳票処理装置10から、図2に示す帳票データを受信すると、これを記憶部220に保存する。操作者が、操作表示部210に帳票画像を表示して、目視確認しながら、帳票100に基づいて処理する金額や振込先等の情報を入力するデータエントリの作業を行うと、帳票データ入力装置20は、入力された帳票情報を図2に示す帳票データに追加する。また、帳票データ入力装置20で、帳票分類装置30における各帳票100の収納先が指定されると、これが収納先情報として帳票データに登録される。
帳票分類装置30は、図5に示した構成部の他、制御部360、記憶部370及び操作表示部380を有している。また、制御部360は、帳票搬送制御部361、文字認識部362、帳票識別情報認識部363及び報知部364を有している。帳票搬送制御部361は、受入口310に載置された複数の帳票100を1枚ずつ順に搬送路350に繰り出して、画像読取部320を経て、リジェクト部330又は収納部341、342へ搬送する制御を行う。
文字認識部362は、画像読取部320で取得された帳票100の帳票画像を利用して、帳票100の裏面に印字された印字用帳票情報101を文字認識するOCR機能を有する。帳票識別情報認識部363は、文字認識された印字用帳票情報101から帳票識別情報を認識する機能を有する。報知部364は、印字用帳票情報101が文字認識できない場合、帳票識別情報が認識できない場合、帳票識別情報を認識できた帳票100に対応する収納部が存在しない場合、帳票データに登録されている帳票識別情報に対応する帳票100が存在しない場合等に、これを操作者に報知する機能を有する。これら帳票識別情報に関連する各処理の詳細については後述する。
記憶部370は、例えば、不揮発性の半導体メモリであって、制御部360の動作に必要な各種のプログラムやデータの保存に利用される。印字用帳票情報101を文字認識するための辞書データ、帳票識別情報を認識するために必要な設定情報やデータ等が、記憶部370に保存されている。また、帳票データ入力装置20から帳票データを受信すると、帳票分類装置30はこれを記憶部370に保存する。記憶部370に保存された帳票データには、図3に示すように、各帳票100に付与された帳票識別情報と、帳票分類装置30の収納部341、342との対応を設定した情報が含まれている。この設定情報と、帳票識別情報認識部363で認識された各帳票100の帳票識別情報とに基づいて、帳票100の収納先が決定される。また、記憶部370は、画像読取部320で読み取った帳票画像等、各種データの一時保存にも利用される。
次に、帳票処理装置10で行われる処理及び帳票分類装置30で行われる処理の詳細について説明する。なお、以下では、帳票識別情報に係る説明を簡単にするため、帳票識別情報が「1234567」の7桁の番号であるものとして説明する。
図7は、帳票処理装置10で行われる処理の流れを示すフローチャートである。また、図8は、帳票識別情報から印字用帳票情報101を生成する方法を説明する図である。図7及び図8を参照しながら帳票処理装置10で行われる処理について説明する。
帳票処理装置10で、受入口110に受けた帳票100の処理が開始されると、画像読取部120によって帳票100の画像が取得され(ステップS10)、帳票識別情報生成部162によって帳票識別情報が生成される(ステップS11)。
図8(a)に示すように、帳票識別情報として7桁の番号「1234567」が帳票100に付与されると、印字用帳票情報生成部163は、この帳票100に印字するための印字用帳票情報101の生成処理(ステップS12〜S14)を開始する。
まず、印字用帳票情報生成部163は、7桁の帳票識別情報の各桁の数字に誤り検出用の演算式であるモジュロ10を適用してチェックデジットを算出して、これを帳票識別情報の末尾に付加した第1情報を生成する(ステップS12)。具体的には、図8(b)に示すように、帳票識別情報を形成する各桁の数字と数字Xとの総和を数字の「10」で割った余りが0(ゼロ)となるようにXの値を決定する。帳票識別情報が7桁の番号「1234567」である場合は、X=2となる。印字用帳票情報生成部163は、こうして算出したXの値をチェックデジットとして帳票識別情報の末尾に追加して、8桁の第1情報「12345672」を生成する。
続いて、印字用帳票情報生成部163は、第1情報を、それぞれ異なる演算式でエンコードした第2情報及び第3情報を生成する(ステップS13)。具体的には、例えば、図8(c)に示すように、第1情報の各桁の数字を、この数に「3」を加算して得られた数の1の位の数字に置き換えたものを第2情報とする。第1情報が8桁の番号「12345672」である場合は、第2情報は「45678905」となる。
同様に、第2情報の各桁の数字を、この数に「3」を加算して得られた数の1の位の数字に置き換えたものを第3情報とする。第2情報が8桁の番号「45678905」である場合は、第3情報は「78901238」となる。すなわち、第1情報の各桁の数字を、この数に「6」を加算して得られた数の1の位の数字に置き換えたものが第3情報となる。
続いて、印字用帳票情報生成部163は、第1情報、第2情報及び第3情報から印字用帳票情報101を生成する(ステップS14)。具体的には、図8(d)に示すように、第1情報と第2情報との間に1文字分のスペースを追加して、第2情報と第3情報との間に1文字分のスペースを追加することにより、第1情報、第2情報及び第3情報を結合した26文字の文字列を印字用帳票情報101とする。
こうして印字用帳票情報101を生成すると、印字部130が、図8(e)に示すように、帳票100の裏面に印字用帳票情報101を印字するエンドースメント処理を行う(ステップS15)。図8(e)に示すように、帳票100に印字される印字用帳票情報101は、先頭の7桁から、帳票識別情報である「1234567」の番号を読み取ることができる内容となっている。また、スペースで区切られた第1情報、第2情報及び第3情報はそれぞれ異なる番号となっているが、訂正用情報として付加された第2情報及び第3情報は、これをデコードすることにより第1情報が得られるようになっている。さらに、第1情報は、末尾のチェックデジットによって誤り検出可能な番号となっている。
画像読取部120で取得された帳票画像と、帳票識別情報生成部162で生成された帳票識別情報とを含む帳票データは、帳票処理装置10から帳票データ入力装置20へ、すなわち銀行営業店2から帳票処理センター3へ送信される(ステップS16)。一方、画像読取部120によって画像を取得して、印字部130によって裏面に印字用帳票情報101を印字する処理を終えた帳票100は、帳票処理装置10の排出口140へ排出される。
こうして、帳票処理装置10で帳票100が処理されると、帳票データは処理後すぐに帳票データ入力装置20へ送信される一方で、排出口140へ排出された帳票100の現物は、銀行営業店2内の所定場所に保管される。保管された帳票100の現物は、銀行営業店2の営業が終わった後に、まとめて帳票処理センター3へ移送される。
帳票処理センター3の帳票データ入力装置20では、帳票処理装置10から受信した帳票データを利用して、帳票100によって処理される金額等の帳票情報を入力するデータエントリの作業が行われる。また、帳票データ入力装置20では、帳票分類装置30での各帳票100の収納先を設定する作業が行われる。帳票分類装置30での収納先は、例えば、帳票100を種類別に分類するように設定される。帳票100に付与された帳票識別情報と、帳票分類装置30での収納先との対応を示す設定情報は、帳票データ入力装置20から帳票分類装置30へ送信される。
帳票分類装置30では、帳票データ入力装置20から受信した設定情報を記憶部370に保存した状態で、銀行営業店2から帳票処理センター3へ移送された帳票100の処理が開始される。
図9は、帳票分類装置30で行われる処理の流れを示すフローチャートである。また、図10は帳票100の裏面に印字された印字用帳票情報101を文字認識する処理を説明する図であり、図11は、文字認識した印字用帳票情報101から帳票識別情報を認識する方法を説明する図である。以下では、図9〜図11を参照しながら帳票分類装置30で行われる処理について説明する。なお、帳票分類装置30では、受入口310に載置された多数の帳票100を1枚ずつ順に搬送路350に繰り出して、対応する収納部341、342に分類して収納するが、各帳票100について同じ処理が行われるため、以下では1枚の帳票100の処理について説明する。
帳票分類装置30で、受入口310に受けた帳票100の処理が開始されると、画像読取部320によって帳票100の画像が取得される(ステップS20)。そして、帳票100の裏面を撮像した帳票画像を利用して、文字認識部362によって印字用帳票情報101を文字認識する処理が行われる(ステップS21)。
帳票分類装置30の記憶部370には、印字用帳票情報101として帳票100に印字される可能性がある文字の辞書データが保存されている。具体的には、印字用帳票情報101が0〜9の数字で表される場合には、図10(a)に示すように正立した0〜9の各数字の辞書画像から成る正立辞書データと、正立した数字の辞書画像を時計回りに90度回転した同図(b)に示す右向辞書データと、正立した数字の辞書画像を180度回転した同図(c)に示す倒立辞書データと、正立した数字の辞書画像を反時計回りに90度回転した同図(d)に示す左向辞書データとが予め準備されている。
帳票100の裏面画像102が得られると、図10(e)に矢印で示したように、画像上で、図10(a)に示す各辞書画像を走査させることにより、画像に含まれる文字を探索する。例えば、「0」の辞書画像を裏面画像102上で走査して、辞書画像と、該辞書画像に対応する裏面画像102上の部分領域画像との類似度が所定値以上となった場合に、この部分領域画像に「0」の文字が含まれると判定する。文字認識部362は、図10(a)〜(d)に示すそれぞれの辞書データを利用して得られた文字認識結果に基づいて、印字用帳票情報101を認識する。
具体的には、裏面画像102上で、8桁の数字、1文字分のスペース、8桁の数字、1文字分のスペース及び8桁の数字が1列に並んだ26文字の文字列が検出されると、この文字列が印字用帳票情報101であると認識する。また、印字用帳票情報101と推定される文字列が複数得られた場合には、辞書画像と各文字との類似度を比較して、類似度が最も高いものを印字用帳票情報101とする。なお、このとき、印字用帳票情報101を形成する各桁の部分領域画像と辞書画像との類似度の中に、予め設定された所定の閾値を超えない桁がある場合には、この桁の文字認識結果を、文字を特定できないことを示す不明文字とする。
帳票処理装置10で印字用帳票情報101を印字した際の帳票100の方向によって、裏面画像102上での印字用帳票情報101の印字方向が異なる。また、帳票分類装置30で帳票100の裏面画像102を取得する際の帳票の方向によって、裏面画像102上での印字用帳票情報101の印字方向が異なる。帳票分類装置30では、文字認識部362が、図10(a)〜(d)に示す4方向に対応した各辞書データを利用して文字認識処理を行うことにより、裏面画像102に含まれる印字用帳票情報101の印字方向によらず、26文字の文字列から成る印字用帳票情報101を文字認識できるようになっている。
例えば、図11(a)に示すように印字用帳票情報101の文字認識結果が得られたものとして、以下の説明を続ける。帳票処理装置10で実際に帳票100に印字された印字用帳票情報101は、図8(d)に示す文字列であるから、図11(a)に示す文字認識結果では、図中に下線を付した文字が誤認識されている。なお、図中の下線は説明のために付したもので、実際の文字認識結果には下線はなく数字のみが含まれている。また、文字認識結果に含まれる「R」の文字は、文字認識結果が不明であることを示す不明文字である。なお、不明文字として用いる文字は特に限定されず所定の文字又は記号を利用することができる。
印字用帳票情報101の文字認識結果が得られると、帳票分類装置30の帳票識別情報認識部363が帳票識別情報を認識する処理を開始する。帳票識別情報認識部363は、文字認識された26文字の文字列から、第1情報、第2情報及び第3情報を抽出する(図9ステップS22)。具体的には、図11(a)に示す26文字の文字認識結果を、区切り文字として利用された1文字分のスペースに基づいて分離して、同図(b)に示すように、第1情報、第2情報及び第3情報の8桁の番号3つを抽出する。
続いて、帳票識別情報認識部363は、文字認識して得られた第2情報及び第3情報をデコード(復号)する処理を実行する(ステップS23)。具体的には、図11(b)に示すように、第2情報の文字認識結果の各桁の数字を、この数から「3」を減算して得られた数の1の位の数字に置き換える。同様に、第3情報の各桁の数字を、この数から「6」を減算して得られた数の1の位の数字に置き換える。ただし、不明文字の桁は、不明文字のままとする。
第2情報及び第3情報は、第1情報の文字認識結果の訂正に利用するための訂正用情報として第1情報をエンコードして生成した情報であるため、第2情報及び第3情報をデコードすれば、いずれも第1情報と同一の情報となる。これを利用して、帳票識別情報認識部363は、印字用帳票情報101の文字認識結果から得られた第1情報と、第2情報をデコードして得られた情報と、第3情報をデコードして得られた情報とを比較する(ステップS24)。
比較の結果、全ての情報が同一の番号とならない場合には(ステップS24;No)、帳票識別情報認識部363は、一致しない桁の数字を決定する処理を行う(ステップS31)。数字の決定は多数決の原理に基づいて行う。なお、不明文字についても、同様に、多数決の原理に基づく処理を行う。例えば、3つの番号のうち1つの番号で数字の文字認識結果が得られている場合でも、2つの番号でこの桁が不明文字となっている場合には、多数決の原理に基づき、この桁の文字認識結果を不明文字とする。
具体的には、図11(c)に示すように、3つの番号で1桁目の数字が一致していない場合に、2つの番号で同じ数字の「1」と認識されていれば、帳票識別情報認識部363は、多数決の原理に基づいて、1桁目の数字は「1」であると決定する。同様に、5桁目の数字は、多数決の原理に基づいて数字の「5」であると決定する。これに対して、3桁目のように、それぞれが異なる文字認識結果となっている場合には多数決によって数字を決定することができない。このため、帳票識別情報認識部363は、3桁目の数字は不明であるものとして、この桁に、文字認識結果が不明であることを示す不明文字「R」を割り当てる。この結果、図11(c)に示すように、第1情報は「12R45672」であると決定される(ステップS32)。
ここで、帳票分類装置30では、第1情報に不明文字が1文字だけ含まれている場合に、この不明文字を決定する処理を行うか否かを設定できるようになっている。不明文字を決定する処理を行わない設定となっている場合は、第1情報は「12R45672」のままとされる。一方、不明文字を決定する処理を行うよう設定されている場合は、帳票識別情報認識部363は、図11(d)に示すように誤り検出技術を利用して、不明文字を決定する。具体的には、不明文字「R」を含む第1情報「12R45672」の各桁の数字の総和を数字の「10」で割った際に余りが0(ゼロ)となることを利用して、不明文字「R」が数字の「3」であると決定する。すなわち、第1情報は、不明文字を含まない8桁の番号「12345672」であると決定する。
続いて、帳票識別情報認識部363は、決定した第1情報に不明文字が含まれているか否かを判定する(ステップS33)。そして、第1情報に不明文字が含まれていない場合には(ステップS33;Yes)、誤り検出処理を実行する(ステップS26)。
同様に、ステップS24の比較処理の結果、文字認識して得られた第1情報と、文字認識して得られた第2情報をデコードして得られた第1情報と、文字認識して得られた第3情報をデコードして得られた第1情報とが、全て同一の番号となっている場合にも(ステップS24;Yes)、帳票識別情報認識部363は、この8桁の番号を第1情報として決定して(ステップS25)、誤り検出処理を実行する(ステップS26)。
誤り検出処理では、モジュロ10に基づき、第1情報を形成する各桁の数字の総和を、数字の「10」で割った余りが0(ゼロ)となるか否かが判定される(ステップS27)。そして、余りが0となった場合には、帳票識別情報認識部363は、得られた第1情報に誤りはないものとして(ステップS27;Yes)、第1情報の8桁の番号からチェックデジットである末尾の数字を除いた上位7桁の番号を帳票識別情報とする(ステップS28)。
具体的には、帳票100に印字されている第1情報が「12345672」であると決定された場合は、各桁の総和を10で割った余りが0となることから、第1情報に誤りはないとして、帳票識別情報は上位7桁の「1234567」であると決定される。
帳票識別情報認識部363によって帳票識別情報が決定されると、先に記憶部370に保存された帳票データに基づいて、帳票100の搬送先となる収納部341、342が決定される(ステップS29)。そして、帳票搬送制御部361が、決定された収納部341、342へ帳票100を収納して(ステップS30)、処理を終了する。なお、帳票データでは、帳票識別情報を有する帳票100が分類収納されると、帳票識別情報と関連付けて帳票100が処理済みであることを示す情報が付加される。
一方、ステップS33の判定処理で第1情報に不明文字が含まれていた場合(ステップS33;No)には、帳票100は、リジェクト部330へ排出される(ステップS34)。同様に、ステップS27の判定処理で第1情報に誤りがあることが検出された場合にも(ステップS27;No)、帳票100は、リジェクト部330へ排出される(ステップS34)。帳票100がリジェクト部330へ排出されると、帳票分類装置30では、報知部364が、リジェクトされた帳票100に関する情報を操作表示部380に表示して、操作者に報知する報知処理を行って(ステップS35)から、処理を終了する。
なお、図9では、帳票100から得られた帳票識別情報が、記憶部370に保存された帳票データに登録されている例を示したが、帳票データに登録されている帳票識別情報の中に帳票100から得られた帳票識別情報と一致するものが含まれていなかった場合にも、帳票100はリジェクト部330にリジェクトされて、報知部364による報知処理が実行される。
報知処理では、報知部364によって、帳票100の裏面画像102と、裏面画像102上の印字用帳票情報101に含まれる帳票識別情報の位置を示す情報とが操作表示部380の画面上に表示される。このため、リジェクト部330から帳票100を抜き取った操作者は、リジェクトされた帳票100の裏面で文字や模様の上に印字用帳票情報101が印字されている場合でも、印字用帳票情報101の位置を容易に認識することができる。また、操作表示部380の画面上には、印字用帳票情報101に含まれる帳票識別情報の位置が示されるので、操作者は、帳票識別情報を容易に認識することができる。
操作者は、リジェクトされた帳票100の裏面に印字された帳票識別情報を目視確認して、操作表示部380にこれを入力する。報知部364は、記憶部370に登録されている帳票識別情報の中から、入力された帳票識別情報を探索する。そして、帳票識別情報が見つかると、報知部364は、これに対応する収納先情報を操作表示部380の画面上に表示する。操作者は、表示された情報を確認して、リジェクトされた帳票100を、対応する収納部341、342に収納することができる。
なお、帳票データの中に、帳票100に印字された帳票識別情報が含まれていない場合には、この事実が報知部364によって報知される。報知を受けた操作者は、帳票100の確認、帳票100に印字された帳票識別情報の確認等、所定の作業を行うことになる。
また、全ての帳票100の分類収納処理を完了した後、帳票データに登録されている帳票識別情報を有する帳票100の現物が存在しなかった場合にも、この事実が報知部364によって報知される。報知を受けた操作者は、帳票データの確認、帳票100の確認等、所定の作業を行うことになる。
なお、本実施形態では、帳票処理装置10では、帳票100の表面の画像を取得して、帳票分類装置30では、帳票100の裏面の画像を取得する例を示したが、帳票処理装置10及び帳票分類装置30で、帳票100の両面の画像を取得する態様であっても構わない。また、帳票100の裏面に印字用帳票情報101を印字する例を示したが、帳票100の表面に印字する態様であってもよいし、両面に印字する態様であっても構わない。
また、本実施形態の図7〜図11では、帳票識別情報が7桁の数字であり、帳票識別情報にチェックデジットを付加した8桁の第1情報と、第1情報をエンコードした第2情報及び第3情報とによって印字用帳票情報101を生成する例を示したが、これは一例であって、本実施形態がこれに限定されるものではない。帳票識別情報は6桁以下であってもよいし、8桁以上であっても構わない。また、帳票識別情報が文字列と番号とによって形成されていてもよい。また、第1情報をエンコードして生成する情報の数が2つに限定されるものではなく、3つ以上であっても構わない。また、エンコードの方法が所定の数を繰り返し加算する方法に限定されるものではなく、異なる数を加算してもよいし、加算以外の方法でエンコードする方法であっても構わない。例えば、リードソロモン符号化、ハミングコード、CRC(Cyclic Redundancy Check)等を利用する方法であってもよい。また、帳票識別情報にアルファベット等の文字を利用して、A〜Zの並び順を数字のように取り扱う態様であっても構わない。
上述したように、本実施形態によれば、帳票100を帳票識別情報によって管理しながら、帳票識別情報に誤り検出の技術を適用して得られたチェックデジットを付加した第1情報を帳票100に印字するので、帳票100の現物を処理する際に、帳票100に印字された文字の文字認識結果を検証することができる。また、第1情報だけではなく、第1情報をエンコードして得られた第2情報及び第3情報を付加して生成した印字用帳票情報101を帳票100に印字することにより、帳票100に印字された文字の印字品質が悪い場合でも、高い確率で第1情報を文字認識することができる。これにより、高い確率で帳票100に付与された帳票識別情報を認識して、帳票100を分類することが可能となる。
また、本実施形態によれば、帳票100に付与された帳票識別情報を機械認識できず、帳票100がリジェクト部330にリジェクトされた場合でも、帳票100の裏面には、帳票識別情報が目視確認可能な状態で印字されているので、操作者は、帳票100に印字された帳票識別情報を目視確認して、この帳票識別情報に対応する収納部341、342に帳票100を収納する作業等を容易に行うことができる。
以上のように、本発明に係る帳票処理システム、帳票処理方法及び帳票分類装置は、手形や帳票に付与した識別情報に基づいて帳票を効率よく管理するために有用である。
1 帳票処理システム
2 銀行営業店
3 帳票処理センター
10 帳票処理装置
20 帳票データ入力装置
30 帳票分類装置
40 ネットワーク
100 帳票
110、310 受入口
120、320 画像読取部
130 印字部
140 排出口
150、350 搬送路
160、360 制御部
161、361 帳票搬送制御部
162 帳票識別情報生成部
163 印字用帳票情報生成部
170、220、370 記憶部
210、380 操作表示部
330 リジェクト部
341 第1収納部
342 第2収納部
362 文字認識部
363 帳票識別情報認識部
364 報知部

Claims (12)

  1. 各帳票を一意に識別するための識別情報に基づいて帳票を種類別に分類する帳票処理システムであって、
    誤り訂正検出用の演算に基づいて、帳票に付与された識別情報から、前記帳票に印字する印字用帳票情報を生成する印字用帳票情報生成部、及び生成された前記印字用帳票情報を前記帳票に印字する印字部を備える帳票処理装置と、
    前記帳票に印字された前記印字用帳票情報を文字認識する文字認識部、前記誤り訂正検出用の演算処理と文字認識結果に含まれる不明文字及び読み取り間違いの訂正処理とを行って、前記文字認識結果に誤りがないことを検証できた場合に、文字認識して得られた印字用帳票情報から前記識別情報を認識する識別情報認識部、及び前記識別情報認識部によって認識された前記識別情報に基づいて前記帳票が分類収納される複数の収納部を備える帳票分類装置と
    を備えることを特徴とする帳票処理システム。
  2. 各帳票に付与された前記識別情報と前記帳票分類装置の収納部との対応情報を入力するデータ入力装置
    をさらに備え、
    前記帳票分類装置は、前記データ入力装置から取得した前記対応情報に基づいて、前記帳票を前記収納部に分類収納する
    ことを特徴とする請求項1に記載の帳票処理システム。
  3. 前記帳票処理装置では、
    前記印字用帳票情報生成部が、前記帳票分類装置での処理時に前記識別情報に誤りが含まれないことを検証するための情報を前記識別情報に付加した第1情報と、該第1情報の文字認識時に不明文字を含む読み取り間違いを訂正するための訂正用情報とによって前記印字用帳票情報を生成して、
    前記印字部が、前記第1情報及び前記訂正用情報を前記帳票に印字して、
    前記帳票分類装置では、
    前記文字認識部が、前記帳票に印字された前記第1情報及び前記訂正用情報を文字認識して、
    前記識別情報認識部が、文字認識して得られた第1情報及び訂正用情報に基づいて、前記第1情報の文字認識結果を決定して、決定した前記第1情報の文字認識結果から前記識別情報を認識する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の帳票処理システム。
  4. 前記印字用帳票情報生成部は、前記識別情報に、モジュロ10により得られた情報を付加して前記第1情報を生成することを特徴とする請求項3に記載の帳票処理システム。
  5. 前記帳票分類装置では、
    文字認識結果を決定した前記第1情報の中に、文字認識結果が得られなかった桁が1つだけ存在する場合には、該桁の文字認識結果が前記モジュロ10に基づいて決定される
    ことを特徴とする請求項4に記載の帳票処理システム。
  6. 前記帳票処理装置では、
    前記識別情報認識部が、文字認識して得られた前記訂正用情報を利用して、文字認識して得られた第1情報に含まれる、不明文字を含む読み取り間違いを訂正することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の帳票処理システム。
  7. 前記帳票処理装置では、
    前記印字用帳票情報生成部が、前記第1情報をエンコードして得られた第2情報及び第3情報を前記訂正用情報として前記印字用帳票情報を生成して、
    前記帳票分類装置では、
    前記文字認識部が、前記帳票に印字された前記第1情報、前記第2情報及び前記第3情報を文字認識して、
    前記識別情報認識部が、文字認識して得られた第1情報と、文字認識して得られた第2情報をデコードして得られた第1情報と、文字認識して得られた第3情報をデコードして得られた第1情報とに基づいて、前記第1情報の文字認識結果を決定することを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の帳票処理システム。
  8. 前記帳票分類装置では、
    前記識別情報認識部が、文字認識して得られた前記第1情報、文字認識して得られた前記第2情報をデコードして得られた第1情報、及び文字認識して得られた前記第3情報をデコードして得られた第1情報の3つの情報の間で、対応する各桁の文字を比較して、前記3つの情報の同一桁で異なる文字が得られている場合には、2つ以上の情報で同一の文字が得られた桁では該文字を文字認識結果として採用し、3つの情報でそれぞれ異なる文字が得られた桁では該桁の文字は不明であるものとして前記第1情報の文字認識結果を決定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の帳票処理システム。
  9. 前記帳票分類装置は、
    前記識別情報を認識できなかった帳票を排出するためのリジェクト部と、
    前記リジェクト部に排出された帳票に関する情報を報知する報知部と
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の帳票処理システム。
  10. 前記帳票分類装置は、
    前記リジェクト部に排出された帳票に付与された識別情報の入力を受け付けて、入力された前記識別情報に関する情報を表示するための操作表示部
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の帳票処理システム。
  11. 各帳票を一意に識別するための識別情報に基づいて帳票を種類別に分類する帳票処理システムによって実行される帳票処理方法であって、
    誤り訂正検出用の演算に基づいて、帳票に付与された識別情報から、前記帳票に印字する印字用帳票情報を生成する印字用帳票情報生成工程と、
    前記印字用帳票情報生成工程で生成された前記印字用帳票情報を前記帳票に印字する印字工程と、
    前記印字工程で前記帳票に印字された前記印字用帳票情報を文字認識する文字認識工程と、
    前記誤り訂正検出用の演算処理と不明文字及び読み取り間違いの訂正処理とを行って、前記文字認識工程で得られた文字認識結果に誤りがないことを検証して、前記文字認識結果に誤りがないことを検証できた場合に、文字認識して得られた前記印字用帳票情報から前記識別情報を認識する識別情報認識工程と、
    前記識別情報認識工程で認識された前記識別情報に基づいて、前記帳票を分類する分類工程と、
    を含んだことを特徴とする帳票処理方法。
  12. 各帳票を一意に識別するための識別情報に基づいて帳票を種類別に分類する帳票分類装置であって、
    前記識別情報を含む第1情報及び該第1情報をエンコードして得られた訂正用情報を含む印字用帳票情報が印字された帳票を処理対象として、前記帳票に印字された前記印字用帳票情報を文字認識する文字認識部と、
    文字認識した印字用帳票情報から第1情報及び訂正用情報を抽出して、抽出した第1情報と抽出した訂正用情報をデコードして得られた第1情報とに基づいて、文字認識した第1情報に誤りがないことを検証できた場合に、該第1情報から前記識別情報を認識する識別情報認識部と、
    前記識別情報認識部によって認識された前記識別情報に基づいて前記帳票を分類収納する複数の収納部と
    を備えることを特徴とする帳票分類装置。
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CN118377557A (zh) * 2024-06-24 2024-07-23 浙江网盛数新软件股份有限公司 基于异步校验库的自定义表单校验系统及控制方法

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