JP2016095558A - 非接触通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 近接する複数のアンテナ同士が互いに影響を及ぼすことなく、特定のRFIDタグと正確に通信できる非接触通信システムを提供する。【解決手段】 R/W側アンテナ101の周囲に、第一のアンテナ102と第二のアンテナ103とを重ねて配置し、第一のアンテナ102の共振周波数を調整する第一の共振回路106及び第二のアンテナ103の共振周波数を調整する第二の共振回路107を設け、第一のアンテナ102を含む回路及び第二のアンテナ103を含む回路の各々を閉回路として形成し、第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の共振周波数は、リーダ/ライタ装置3と特定の記憶手段2との間で情報の送受信を行う際に、R/W側アンテナ101が他の記憶手段2との間で送受信を行わないように設定した。【選択図】 図1
Description
本発明は、物品に取り付けたRFIDタグ(ICタグ)等の記憶手段の情報を送受信して読み取りを行う非接触通信システムに関する。
RFIDタグ等の記憶手段とリーダ/ライタ装置(以下R/W装置と記載する)との間で非接触の無線通信を行う非接触通信システムが知られており、物流や人の出入り管理等の多様な用途に利用されている。
例えば医薬の分野においても、試料が注入された多数本の試験管を個別に管理する必要があることから、各試験管の底面にRFIDタグ等の記憶手段を取り付け、リーダ/ライタ装置(以下R/W装置と記載する)との間で非接触の無線通信による情報の書き込みと読み取りを行い、各試験管の管理を行うようにしている(例えば特許文献1,2参照)。
例えば医薬の分野においても、試料が注入された多数本の試験管を個別に管理する必要があることから、各試験管の底面にRFIDタグ等の記憶手段を取り付け、リーダ/ライタ装置(以下R/W装置と記載する)との間で非接触の無線通信による情報の書き込みと読み取りを行い、各試験管の管理を行うようにしている(例えば特許文献1,2参照)。
ところで、多数本の試験管の管理は、近接させた状態でマトリックス状に配置して試験管ラックに収容して行うのが一般的である。このような場合は、試験管のマトリックス状の配置に合わせてR/W装置に多数個のアンテナが配置してあり、RFIDタグがR/W装置の各アンテナと一対一で各々通信できるようにしてある。
しかし、隣接するアンテナ間の距離が短く、アンテナが互いに近接している場合、相互誘導によってR/W装置のアンテナが指定された試験管のRFIDタグではなく隣接する別の試験管のRFIDタグと通信してしまう場合があった。
このような問題点は特許文献3でも提示されており(特許文献3の段落0007〜0012の記載参照)、この文献に記載の技術ではコイルアンテナの外形寸法を工夫することでこの問題を解決しようとしている(特許文献3の請求項の記載参照)。
特許文献3の中で紹介されている特許文献4には、通信可能領域が互いに重なるように配列された複数のアンテナ装置のうち、複数のアンテナ装置上を移動するRFIDタグと通信するアンテナ装置を、複数のアンテナ装置の受信信号強度がもっとも高いものに基づいて特定することにより、RFIDタグの位置を判別する技術が開示されている。
また、特許文献5,6には、受信する信号の強度の測定結果に応じてRFIDタグに供給する電力を制御する技術が開示されている。
しかし、隣接するアンテナ間の距離が短く、アンテナが互いに近接している場合、相互誘導によってR/W装置のアンテナが指定された試験管のRFIDタグではなく隣接する別の試験管のRFIDタグと通信してしまう場合があった。
このような問題点は特許文献3でも提示されており(特許文献3の段落0007〜0012の記載参照)、この文献に記載の技術ではコイルアンテナの外形寸法を工夫することでこの問題を解決しようとしている(特許文献3の請求項の記載参照)。
特許文献3の中で紹介されている特許文献4には、通信可能領域が互いに重なるように配列された複数のアンテナ装置のうち、複数のアンテナ装置上を移動するRFIDタグと通信するアンテナ装置を、複数のアンテナ装置の受信信号強度がもっとも高いものに基づいて特定することにより、RFIDタグの位置を判別する技術が開示されている。
また、特許文献5,6には、受信する信号の強度の測定結果に応じてRFIDタグに供給する電力を制御する技術が開示されている。
ところで近年では、検査対象や検査内容の多種多様化、検査精度の向上などにより、小径・小容量の試験管を試験管ラックに多数本収容させる傾向にあり、試験管ラック内の試験管の間隔が小さくなってきている。そのため、上記文献の技術では対応が困難になってきている。また、上記文献に記載の技術は装置構成が複雑で大型化し、価格も高いという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、記憶手段が近接して配置されていても、特定の記憶手段と特定のR/W側アンテナとの間で情報の送受信を確実に行うことができる簡単な構成の非接触通信システムの提供を目的とする。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、記憶手段が近接して配置されていても、特定の記憶手段と特定のR/W側アンテナとの間で情報の送受信を確実に行うことができる簡単な構成の非接触通信システムの提供を目的とする。
図5は本発明の原理を説明するための概略図である。隣接して配置された複数のRFIDタグ等の記憶手段2A,2Bに対して、前記記憶手段との間で情報の送受信を行うR/W側アンテナ101が配置された状態を模して、図5(a)に示すようなモデルを準備した。図5(a)では、R/W装置3にマッチング回路105と共振回路104とを介して接続されたアンテナ(R/W側アンテナ)101を配置している。
この状態でアンテナ(R/W側アンテナ)101とアンテナ101の真上に位置する記憶手段2Aとの間で送受信を行おうとしてアンテナ101に通電すると、アンテナ101と記憶手段との間で通信できる領域がアンテナ101の真上だけでなく、アンテナ101の外縁水平方向にも発生する。そのため、アンテナ101の真上に位置する記憶手段2Aだけでなく、アンテナ101の外縁近傍に配置された他の記憶手段2Bとも送受信が行われる可能性がある。
この状態でアンテナ(R/W側アンテナ)101とアンテナ101の真上に位置する記憶手段2Aとの間で送受信を行おうとしてアンテナ101に通電すると、アンテナ101と記憶手段との間で通信できる領域がアンテナ101の真上だけでなく、アンテナ101の外縁水平方向にも発生する。そのため、アンテナ101の真上に位置する記憶手段2Aだけでなく、アンテナ101の外縁近傍に配置された他の記憶手段2Bとも送受信が行われる可能性がある。
また、図5(b)では、アンテナ101に隣接させて共振回路106を備えた別のアンテナ102を配置している。なお、アンテナ102及び共振回路106を含む回路は、常に閉じた状態(閉回路)として構成され、アンテナ101と共振回路104で構成される閉回路と同じ共振周波数を持つように調整されている。
この状態でアンテナ101とアンテナ101の真上に位置する記憶手段2Aとの間で送受信を行おうとしてアンテナ101に通電すると、アンテナ101とアンテナ102との磁気結合により、隣接するアンテナ102にも誘導磁界が発生する。これにより、アンテナ101上に位置する記憶手段2Aだけでなく、アンテナ102の真上の他の記憶手段2B及びアンテナ102の外縁近傍に配置されたさらに他の記憶手段2Cとも送受信が行われる可能性がある。
このことは、隣接して配置された複数の記憶手段2A,2B,2C・・・を識別するために、各々の記憶手段2A,2B,2C・・・に合わせてR/W側アンテナ101、共振回路104およびマッチング回路105を複数配置した場合、記憶手段2Aと送受信を行うアンテナ101以外のアンテナ101及び共振回路104が、図5(b)におけるアンテナ102及び共振回路106と同じような役割を果たすため、送受信を行うアンテナ間で磁気結合が生じ、送受信を行うアンテナ101の真上に位置する記憶手段(例えば記憶手段2A)のみと通信することが困難になることを示唆している。
この状態でアンテナ101とアンテナ101の真上に位置する記憶手段2Aとの間で送受信を行おうとしてアンテナ101に通電すると、アンテナ101とアンテナ102との磁気結合により、隣接するアンテナ102にも誘導磁界が発生する。これにより、アンテナ101上に位置する記憶手段2Aだけでなく、アンテナ102の真上の他の記憶手段2B及びアンテナ102の外縁近傍に配置されたさらに他の記憶手段2Cとも送受信が行われる可能性がある。
このことは、隣接して配置された複数の記憶手段2A,2B,2C・・・を識別するために、各々の記憶手段2A,2B,2C・・・に合わせてR/W側アンテナ101、共振回路104およびマッチング回路105を複数配置した場合、記憶手段2Aと送受信を行うアンテナ101以外のアンテナ101及び共振回路104が、図5(b)におけるアンテナ102及び共振回路106と同じような役割を果たすため、送受信を行うアンテナ間で磁気結合が生じ、送受信を行うアンテナ101の真上に位置する記憶手段(例えば記憶手段2A)のみと通信することが困難になることを示唆している。
送受信を行うアンテナ間の磁気結合を抑制するために、送受信動作を行わないアンテナ101と共振回路104で構成される閉回路を切断する事も可能であるが、切断した場合は図5(a)に示したように送受信動作を行うアンテナ101のみが存在する場合に等しくなり、やはり送受信動作を行うアンテナ101の真上の記憶手段とのみ通信することが保証できなくなる。
そこで本願発明者が鋭意研究を行ったところ、図5(c)に示すように隣接するアンテナ102に同じ構成の別のアンテナ103を重ね、共振回路107によってアンテナ103の共振周波数を調整することで、R/W側アンテナ101とアンテナ102、103上に位置する他の記憶手段2Bとの間の送受信を抑制できることを見いだした。
これは、R/W側アンテナ101の周囲に、他の記憶手段(図の例では記憶手段2B)の位置に合わせて共振周波数を調整したアンテナ102,103を重ねて配置することにより、R/W側アンテナ101に通電させたときにおける別のアンテナ102,103の磁界の発生が抑制されたり、R/W側アンテナ101の誘導磁界を変形させたりするためと推測される。
本願発明の発明者はこの原理を利用して本願発明に想到した。
そこで本願発明者が鋭意研究を行ったところ、図5(c)に示すように隣接するアンテナ102に同じ構成の別のアンテナ103を重ね、共振回路107によってアンテナ103の共振周波数を調整することで、R/W側アンテナ101とアンテナ102、103上に位置する他の記憶手段2Bとの間の送受信を抑制できることを見いだした。
これは、R/W側アンテナ101の周囲に、他の記憶手段(図の例では記憶手段2B)の位置に合わせて共振周波数を調整したアンテナ102,103を重ねて配置することにより、R/W側アンテナ101に通電させたときにおける別のアンテナ102,103の磁界の発生が抑制されたり、R/W側アンテナ101の誘導磁界を変形させたりするためと推測される。
本願発明の発明者はこの原理を利用して本願発明に想到した。
具体的に請求項1に記載の発明は、隣接して配置された複数の記憶手段のそれぞれに設けられた記憶手段側アンテナと前記複数の記憶手段のうち特定の前記記憶手段に対応して配置されたリーダ/ライタ装置のR/W側アンテナとを有し、前記記憶手段側アンテナとR/W側アンテナとを介して前記記憶手段と前記リーダ/ライタ装置との間で非接触に情報の送受信を行う非接触通信システムにおいて、前記R/W側アンテナの周囲に、第一のアンテナと第二のアンテナとを重ねて配置し、前記第一のアンテナの共振周波数を調整するため第一の共振回路及び前記第二のアンテナの共振周波数を調整するための第二の共振回路を設けるとともに、前記第一のアンテナを含む回路及び前記第二のアンテナを含む回路は各々閉回路として形成され、前記第一のアンテナ及び前記第二のアンテナの共振周波数は、前記リーダ/ライタ装置と前記特定の記憶手段との間で情報の送受信を行う際に、前記R/W側アンテナが他の前記記憶手段との間の送受信を抑制するように設定されている構成としてある。
前記第一のアンテナ及び前記第二のアンテナはそれぞれ一つであってもよいが、請求項2に記載するように複数であってもよい。
前記第一のアンテナ及び前記第二のアンテナはそれぞれ一つであってもよいが、請求項2に記載するように複数であってもよい。
また、請求項3に記載の発明は、前記R/W側アンテナを前記複数の記憶手段のそれぞれに対応して複数配置し、前記R/W側アンテナへの通電をON/OFF切り換えながら前記記憶手段と前記リーダ/ライタ装置との間で送受信を行わせるための切換手段を設け、前記複数のR/W側アンテナの各々が前記第一のアンテナと前記第二のアンテナを有し、前記第一のアンテナが前記リーダ/ライタ装置に接続され、前記切換手段は、前記R/W側アンテナと前記リーダ/ライタ装置との間に設けられて、前記リーダ/ライタ装置と前記第一のアンテナとの接続/切断を切り換えるとともに、前記第二のアンテナを含む回路の開閉を行い、前記リーダ/ライタ装置と前記第一のアンテナとが切断されたときに、前記第二のアンテナを含む前記回路を閉回路とするように構成され、前記第一のアンテナ及び前記第二のアンテナの共振周波数は、前記リーダ/ライタ装置と前記第一のアンテナとが前記切換手段によって切断されているときに、特定の前記記憶手段との間で送受信を行うべき前記R/W側アンテナが他の前記記憶手段との間で送受信を行わないように設定されている。
請求項4に記載するように前記第二のアンテナは一つであってもよいし複数であってもよい。
請求項4に記載するように前記第二のアンテナは一つであってもよいし複数であってもよい。
請求項5に記載するように、前記第一のアンテナと前記第二のアンテナとが同一形状に形成されていてもよいが相似形であってもよく、異なる形状や大きさであってもよい。また、請求項6に記載するように、前記第一のアンテナと前記第二のアンテナとは同一平面内に配置されていてもよいし、高さの異なる平面内に配置されていてもよく、さらに同心状又は偏心状に配置されていてもよい。
本発明は、請求項7に記載するように、前記記憶手段及びR/W側アンテナがマトリックス状に配置されている場合に好適に適用が可能である。
本発明は、請求項7に記載するように、前記記憶手段及びR/W側アンテナがマトリックス状に配置されている場合に好適に適用が可能である。
本発明の非接触通信システムによれば、複数の記憶手段が近接して配置されている場合に、特定の記憶手段との間で情報の送受信を行うべくR/W側アンテナに通電させても、前記特定の記憶手段以外の他の記憶手段と前記R/W側アンテナとの間で情報の送受信を行うという誤動作を有効に防止することができる。
また、例えば記憶手段とR/W側アンテナとが列状又はマトリクス状に複数配置されていて、前記複数のR/W側アンテナにスイッチング回路等の切換手段を使って順次通電を行い、特定の記憶手段と特定のR/W側アンテナとの間で送受信を行うような場合にも本発明の適用が可能で、R/W側アンテナが他の記憶手段との間で送受信を行うという誤動作を防止できる。
また、例えば記憶手段とR/W側アンテナとが列状又はマトリクス状に複数配置されていて、前記複数のR/W側アンテナにスイッチング回路等の切換手段を使って順次通電を行い、特定の記憶手段と特定のR/W側アンテナとの間で送受信を行うような場合にも本発明の適用が可能で、R/W側アンテナが他の記憶手段との間で送受信を行うという誤動作を防止できる。
本発明は例えば医薬の分野において好適に適用が可能で、多数本の試験管、特に小径の多数の試験管がマトリックス状に密接して配置されているような場合に、特定の試験管以外の他の試験管の記憶手段との間で情報の送受信を行うという不都合を回避できる。
また本発明においてR/W側アンテナ、第一のアンテナ及び第二のアンテナはシート状の回路基板に形成することができ、また、切換手段もマルチプレクサなどのスイッチング素子を用いることでシート状の回路基板に形成することができる。さらに、複数のR/W側アンテナに対して一台又は少数台のR/W装置で対応が可能である。そのため、本発明の非接触通信システムは薄型かつ小型にすることが可能であり、低廉なコストで製造することができる。
また本発明においてR/W側アンテナ、第一のアンテナ及び第二のアンテナはシート状の回路基板に形成することができ、また、切換手段もマルチプレクサなどのスイッチング素子を用いることでシート状の回路基板に形成することができる。さらに、複数のR/W側アンテナに対して一台又は少数台のR/W装置で対応が可能である。そのため、本発明の非接触通信システムは薄型かつ小型にすることが可能であり、低廉なコストで製造することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第一の実施形態]
図1(a)は本発明の非接触通信システムの第一の実施形態にかかり、非接触通信システムの概略構成を説明する斜視図、図1(b)はR/W側アンテナと第一及び第二のアンテナとの配置例を説明する平面図、図2は本発明の非接触通信システムが適用可能な試験管及び試験管ラックの一例を示す斜視図である。
なお、図1(a)の例では、矢印I方向にRFIDタグ2が順次送られ、アンテナ(R/W側アンテナ)101の真上に位置した特定のRFIDタグ2とアンテナ101との間で送受信が行われるものとする。
記憶手段であるRFIDタグ2は、各試験管Sの底部に取り付けられる。RFIDタグ2は、記憶素子21とその周囲に配置されたループ状又はコイル状の記憶手段側アンテナ22とを有している。
[第一の実施形態]
図1(a)は本発明の非接触通信システムの第一の実施形態にかかり、非接触通信システムの概略構成を説明する斜視図、図1(b)はR/W側アンテナと第一及び第二のアンテナとの配置例を説明する平面図、図2は本発明の非接触通信システムが適用可能な試験管及び試験管ラックの一例を示す斜視図である。
なお、図1(a)の例では、矢印I方向にRFIDタグ2が順次送られ、アンテナ(R/W側アンテナ)101の真上に位置した特定のRFIDタグ2とアンテナ101との間で送受信が行われるものとする。
記憶手段であるRFIDタグ2は、各試験管Sの底部に取り付けられる。RFIDタグ2は、記憶素子21とその周囲に配置されたループ状又はコイル状の記憶手段側アンテナ22とを有している。
特定のRFIDタグ2との間で送受信を行うアンテナ101は、マッチング回路105と共振回路104とを介してR/W装置3に接続されている。そして、アンテナ101に隣接させて、RFIDタグ2の搬送方向(矢印Iで示す方向)の上流側に、共振回路106を備えた第一のアンテナ102と、この第一のアンテナ102に重ねて共振回路107を備えた第二のアンテナ103とを配置する。なお、第一のアンテナ102と共振回路106を含む回路及び第二のアンテナ103と共振回路107を含む回路は、それぞれ常に閉じた回路(閉回路)として構成されている。
第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の共振周波数は、アンテナ101に通電した際に、アンテナ101と他のRFIDタグ2との間の送受信が抑制されるものを選択する。このような共振周波数は、アンテナ101と第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103との距離、アンテナ101の周波数、アンテナ101と特定のRFIDタグ2との距離等の条件に応じて、実験や計算等で求めることができる。
この非接触通信システムによれば、RFIDタグ2は矢印I方向に順次搬送され、特定のRFIDタグ2がアンテナ101の真上に位置したときに当該特定のRFIDタグ2とR/W装置3との間で情報の送受信が行われるが、第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の作用により、近接する他のRFIDタグ2との間での送受信は抑制される。
なお、図1(a)の例においては、RFIDタグ2の搬送方向Iの上流側に向けて第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の組をさらに一つ又は複数設けてもよい(増設した場合の第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の組を図1(a)中仮想線で示す)。また、例えばひとたび情報の送受信を行ったRFIDタグ2については再度の送受信を禁止する指令をR/W装置3に設けることで、搬送方向Iの下流側には第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の組を設ける必要はなくなるが、このような指令を設けない場合やエラー発生の可能性を無くしたい場合などには、搬送方向Iの下流側にも第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の組を一つ又は複数設けるとよい。
なお、図1(a)の例においては、RFIDタグ2の搬送方向Iの上流側に向けて第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の組をさらに一つ又は複数設けてもよい(増設した場合の第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の組を図1(a)中仮想線で示す)。また、例えばひとたび情報の送受信を行ったRFIDタグ2については再度の送受信を禁止する指令をR/W装置3に設けることで、搬送方向Iの下流側には第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の組を設ける必要はなくなるが、このような指令を設けない場合やエラー発生の可能性を無くしたい場合などには、搬送方向Iの下流側にも第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の組を一つ又は複数設けるとよい。
次に図1(b)の例について説明する。
図1(b)の例では、アンテナ101の周囲に第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の組を配置している。
このような配置はRFIDタグ2がマトリックス状に配置されている場合に有効である。例えば図2に示すように、試験管ラックLに多数本の試験管Sがマトリックス状に配置して収容されている場合を挙げることができる。試験管Sの各々の底部にはRFIDタグ2(図示せず)が取り付けられ、試験管ラックLの底部には試験管Sの各々のRFIDタグ2に対応させてR/W装置用のアンテナ(R/W側アンテナ)101が配置される。
このようなRFIDタグ2の配置では、特定のアンテナ101に通電すると当該アンテナ101は真上に位置する特定のRFIDタグ2とは送受信を行うが、周囲に配置された第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の作用によって、他のRFIDタグ2との送受信は抑制される。
この実施形態では、既存のアンテナ(第一のアンテナ102)に閉回路として構成された第二のアンテナ103を重ねて共振周波数を調整するだけでよく、既存の非接触通信システムに簡単な改良を施すだけでよいという利点がある。
図1(b)の例では、アンテナ101の周囲に第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の組を配置している。
このような配置はRFIDタグ2がマトリックス状に配置されている場合に有効である。例えば図2に示すように、試験管ラックLに多数本の試験管Sがマトリックス状に配置して収容されている場合を挙げることができる。試験管Sの各々の底部にはRFIDタグ2(図示せず)が取り付けられ、試験管ラックLの底部には試験管Sの各々のRFIDタグ2に対応させてR/W装置用のアンテナ(R/W側アンテナ)101が配置される。
このようなRFIDタグ2の配置では、特定のアンテナ101に通電すると当該アンテナ101は真上に位置する特定のRFIDタグ2とは送受信を行うが、周囲に配置された第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の作用によって、他のRFIDタグ2との送受信は抑制される。
この実施形態では、既存のアンテナ(第一のアンテナ102)に閉回路として構成された第二のアンテナ103を重ねて共振周波数を調整するだけでよく、既存の非接触通信システムに簡単な改良を施すだけでよいという利点がある。
[第二の実施形態]
図3は、本発明の非接触通信システムの第二の実施形態にかかり、非接触通信システムの概略構成を説明する斜視図である。
この実施形態では、RFIDタグ2との間で情報の送受信を行うR/W側アンテナ10は、同心状に重ねて配置された第一のアンテナ11と第二のアンテナ12とを有している。
図3は、本発明の非接触通信システムの第二の実施形態にかかり、非接触通信システムの概略構成を説明する斜視図である。
この実施形態では、RFIDタグ2との間で情報の送受信を行うR/W側アンテナ10は、同心状に重ねて配置された第一のアンテナ11と第二のアンテナ12とを有している。
R/W装置3の一方の伝送路3aには、第一のアンテナ11の一方の伝送路11aが接続され、R/W装置3の他方の伝送路3bには、第一のアンテナ11の他方の伝送路11bがスイッチング回路112を介して接続されている。R/W装置3の他方の伝送路3bと第一のアンテナ11の他方の伝送路11bとは、スイッチング回路112のON/OFF動作によって接続状態と切断状態との間で切り換えられる。
二つの伝送路11a,11bのそれぞれの途中部位にはマッチング回路111が配置されているとともに、伝送路11a,11bを架橋するように共振回路110が配置されている。
また、第二のアンテナ12の一方の伝送路12aは、スイッチング回路112を介して第一のアンテナ11の他方の伝送路11bに接続され、第二のアンテナ12の他方の伝送路12bは第一のアンテナ11の他方の伝送路11bに接続されている。また、第二のアンテナ12の一方の伝送路12aの途中部位には、共振回路120が配置されている。第二のアンテナ12の一方の伝送路12aと第一のアンテナ11の他方の伝送路11bとは、スイッチング回路112のON/OFF動作によって切断状態と接続状態との間で切り換えられる。
上記した第一のアンテナ11,第二のアンテナ12,共振回路110,120,マッチング回路111,伝送路11a,11b,12a,12bが、対応する特定のRFIDタグ2との間で情報の送受信を行うアンテナユニットAUを構成する。この実施形態では、このようなアンテナユニットAUが複数配置され、共通のR/W装置3に伝送路3a,3bを介して接続されている。
二つの伝送路11a,11bのそれぞれの途中部位にはマッチング回路111が配置されているとともに、伝送路11a,11bを架橋するように共振回路110が配置されている。
また、第二のアンテナ12の一方の伝送路12aは、スイッチング回路112を介して第一のアンテナ11の他方の伝送路11bに接続され、第二のアンテナ12の他方の伝送路12bは第一のアンテナ11の他方の伝送路11bに接続されている。また、第二のアンテナ12の一方の伝送路12aの途中部位には、共振回路120が配置されている。第二のアンテナ12の一方の伝送路12aと第一のアンテナ11の他方の伝送路11bとは、スイッチング回路112のON/OFF動作によって切断状態と接続状態との間で切り換えられる。
上記した第一のアンテナ11,第二のアンテナ12,共振回路110,120,マッチング回路111,伝送路11a,11b,12a,12bが、対応する特定のRFIDタグ2との間で情報の送受信を行うアンテナユニットAUを構成する。この実施形態では、このようなアンテナユニットAUが複数配置され、共通のR/W装置3に伝送路3a,3bを介して接続されている。
共振回路110,120によって第一のアンテナ11と第二のアンテナ12の共振周波数を調整することができる。第一のアンテナ11と第二のアンテナ12の共振周波数は、R/W装置3と他のアンテナユニットAUの第一のアンテナ11とがスイッチング回路112の動作によって接続されたときに、第一のアンテナ11と他のRFIDタグ2との間で送受信が行われないように調整される。先の実施形態と同様に、このような共振周波数はアンテナユニットAU間の距離、各アンテナユニットAUのアンテナ11,12の周波数、送受信を行おうとするアンテナ10とRFIDタグ2との距離に応じて実験や計算等によって求めることができる。
スイッチング回路112は、例えば電圧等の印加によってON/OFFを切り換えることができるものであればよい。リレー式のもののほかマルチプレクサなどの半導体スイッチング素子など公知のものを用いることができる。
スイッチング回路112がON動作すると、第一のアンテナ11の伝送路11bとR/W装置3の伝送路3bとが接続されて第一のアンテナ11がRFIDタグ2との間で送受信可能な状態になるとともに、第一のアンテナ11の伝送路11bと第二のアンテナ12の伝送路12aとが切断されて、第二のアンテナ12を含む回路が開いた状態(開回路)になる。また、OFF動作すると、第一のアンテナ11の伝送路11bとR/W装置3の伝送路3bとが切断されるとともに、第一のアンテナ11の伝送路11bと第二のアンテナ12の伝送路12aとが接続されて、第二のアンテナ12を含む回路が閉じた状態(閉回路)になる。
スイッチング回路112がON動作すると、第一のアンテナ11の伝送路11bとR/W装置3の伝送路3bとが接続されて第一のアンテナ11がRFIDタグ2との間で送受信可能な状態になるとともに、第一のアンテナ11の伝送路11bと第二のアンテナ12の伝送路12aとが切断されて、第二のアンテナ12を含む回路が開いた状態(開回路)になる。また、OFF動作すると、第一のアンテナ11の伝送路11bとR/W装置3の伝送路3bとが切断されるとともに、第一のアンテナ11の伝送路11bと第二のアンテナ12の伝送路12aとが接続されて、第二のアンテナ12を含む回路が閉じた状態(閉回路)になる。
上記構成の本発明の非接触通信システムの作用について説明する。
本発明の非接触通信システムが図2に示すような試験管ラックLに収容された多数本の試験管Sの管理に利用される場合、各々の試験管Sに設けられたRFIDタグ2と試験管Sの配置に対応して配置された各アンテナユニットAUとの情報の送受信は、各アンテナユニットAUのスイッチング回路112を数十ms程度の時間間隔で順次ON/OFF切り換えながら行う。
本発明の非接触通信システムが図2に示すような試験管ラックLに収容された多数本の試験管Sの管理に利用される場合、各々の試験管Sに設けられたRFIDタグ2と試験管Sの配置に対応して配置された各アンテナユニットAUとの情報の送受信は、各アンテナユニットAUのスイッチング回路112を数十ms程度の時間間隔で順次ON/OFF切り換えながら行う。
あるアンテナユニットAU(図3の例では真ん中のアンテナユニット、「当該アンテナユニットAU」と記載する)のスイッチング回路112がON動作すると、当該アンテナユニットAUの第一のアンテナ11に磁界が発生し、特定のRFIDタグ2との情報の送受信が可能になる。このとき、隣接する他のアンテナユニットAUのスイッチング回路112はOFFの状態にあり、かつ、それぞれのアンテナ11,12が共振回路110,120によって閉回路を構成していることから、当該アンテナユニットAUと、OFF状態にある他のアンテナユニットAUの第一のアンテナ11と第二のアンテナ12との関係が図5(b)に示す状態になっている。そのため、当該アンテナユニットAUの第一のアンテナ11と他のRFIDタグ2との間で情報の送受信が行われる誤動作を抑制できる。
この実施形態では、多数本の試験管のRFIDタグとの間の情報の送受信を短時間で行う非接触通信システムを小型・コンパクトにすることができ、製造コスト等も低廉にできるという利点がある。
この実施形態では、多数本の試験管のRFIDタグとの間の情報の送受信を短時間で行う非接触通信システムを小型・コンパクトにすることができ、製造コスト等も低廉にできるという利点がある。
[他の実施形態]
第一の実施形態において重ねて配置する第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の数は一つに限らず複数であってもよい。第一の実施形態においては、第一のアンテナ102又は第二のアンテナ103と同様の構成の別のアンテナを第一のアンテナ102又は第二のアンテナ103に重ねればよい。
また、第二の実施形態においても第二のアンテナ12の数は複数であってもよい。この場合、例えば図4の第一のアンテナと第二のアンテナの分解平面図に示すように、第一のアンテナ11と第二のアンテナ12とでスイッチング回路112a,112bを各々独立して設けるようにするとよい。このようにすれば第二のアンテナ12の増設が容易になる。図4に示すような例では、スイッチング回路112aのON/OFFの切り換えに連動して、スイッチング回路112bがOFF/ON切り換わるようにする。
なお、送受信を行う他のR/W側アンテナ10との位置関係などに応じて、複数ある第二のアンテナ12のスイッチング回路112bのうち一部又は全部をON状態とし、残りをOFF状態とすることも可能である(図4参照)。
第一の実施形態において重ねて配置する第一のアンテナ102及び第二のアンテナ103の数は一つに限らず複数であってもよい。第一の実施形態においては、第一のアンテナ102又は第二のアンテナ103と同様の構成の別のアンテナを第一のアンテナ102又は第二のアンテナ103に重ねればよい。
また、第二の実施形態においても第二のアンテナ12の数は複数であってもよい。この場合、例えば図4の第一のアンテナと第二のアンテナの分解平面図に示すように、第一のアンテナ11と第二のアンテナ12とでスイッチング回路112a,112bを各々独立して設けるようにするとよい。このようにすれば第二のアンテナ12の増設が容易になる。図4に示すような例では、スイッチング回路112aのON/OFFの切り換えに連動して、スイッチング回路112bがOFF/ON切り換わるようにする。
なお、送受信を行う他のR/W側アンテナ10との位置関係などに応じて、複数ある第二のアンテナ12のスイッチング回路112bのうち一部又は全部をON状態とし、残りをOFF状態とすることも可能である(図4参照)。
[実施例1]
以下、本発明の実施例について説明する。
この実施例1では図3に示す第二の実施形態の非接触通信システムを用い、以下の条件で実験を行った。
試験管直径 12mm
R/W側アンテナ直径 6mm
試験管のピッチ(中心間距離) 13.5mm
RFIDタグ 3.2mm角
通信周波数 13.56MHz
RFIDタグ2とR/W側アンテナ10との間の上下方向の距離を0mm〜5mmの間で変化させ、R/W側アンテナ10と他のRFIDタグ2との間で送受信が生じるか否かを調べた。なお、情報の送受信を行うべき特定のRFIDタグ2については、0mm〜8mmの間で送受信ができた。この実施例では、R/W側アンテナ10と他のRFIDタグ2との間に送受信は生じなかった。
以下、本発明の実施例について説明する。
この実施例1では図3に示す第二の実施形態の非接触通信システムを用い、以下の条件で実験を行った。
試験管直径 12mm
R/W側アンテナ直径 6mm
試験管のピッチ(中心間距離) 13.5mm
RFIDタグ 3.2mm角
通信周波数 13.56MHz
RFIDタグ2とR/W側アンテナ10との間の上下方向の距離を0mm〜5mmの間で変化させ、R/W側アンテナ10と他のRFIDタグ2との間で送受信が生じるか否かを調べた。なお、情報の送受信を行うべき特定のRFIDタグ2については、0mm〜8mmの間で送受信ができた。この実施例では、R/W側アンテナ10と他のRFIDタグ2との間に送受信は生じなかった。
[実施例2]
この実施例2では実施例1の場合よりもさらに小径の試験管を使って、実施例1と同様の実験を行った。
試験管直径 8mm
R/W側アンテナ直径 6mm
試験管のピッチ 9.0mm
RFIDタグ 3.2mm角
通信周波数 13.56MHz
その結果、試験管の径を小さくしても本発明のR/W側アンテナ10が他の試験管SのRFIDタグ2との間で送受信を行うことはなかった。
この実施例2では実施例1の場合よりもさらに小径の試験管を使って、実施例1と同様の実験を行った。
試験管直径 8mm
R/W側アンテナ直径 6mm
試験管のピッチ 9.0mm
RFIDタグ 3.2mm角
通信周波数 13.56MHz
その結果、試験管の径を小さくしても本発明のR/W側アンテナ10が他の試験管SのRFIDタグ2との間で送受信を行うことはなかった。
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、アンテナ101、第一のアンテナ102,11、第二のアンテナ103,12及び記憶手段側アンテナ22の形状は円形のコイル状又はループ状に限らず、RFIDタグ2との間で送受信ができるのであれば方形状や楕円形状など他の形状であってもよい。
また、第一のアンテナ102,11と第二のアンテナ103,12との配置についても、他のRFIDタグ2との間の送受信の誤動作を抑制できるのであれば同形同心状に限られない。例えば相似形同心状、相似形偏心状、異形同心状又は異形偏心状であってもよい。
例えば、アンテナ101、第一のアンテナ102,11、第二のアンテナ103,12及び記憶手段側アンテナ22の形状は円形のコイル状又はループ状に限らず、RFIDタグ2との間で送受信ができるのであれば方形状や楕円形状など他の形状であってもよい。
また、第一のアンテナ102,11と第二のアンテナ103,12との配置についても、他のRFIDタグ2との間の送受信の誤動作を抑制できるのであれば同形同心状に限られない。例えば相似形同心状、相似形偏心状、異形同心状又は異形偏心状であってもよい。
本発明は、RFIDタグ(ICタグ)等の記憶手段を使って物流や人の管理、試験管等の医薬の試料管理等を行う非接触通信システムに広範に適用が可能である。
101 R/W側アンテナ
102 第一のアンテナ
103 第二のアンテナ
104,106,107 共振回路
105 マッチング回路
10 R/W側アンテナ
11 第一のアンテナ
11a,11b 伝送路
110 共振回路(第一の共振回路)
111 マッチング回路
112 スイッチング回路(切換手段)
112a.112b スイッチング回路(切換手段)
12 第二のアンテナ
12a,12b 伝送路
120 共振回路(第二の共振回路)
2 RFIDタグ(記憶手段)
2A,2B,2C 記憶手段
21 記憶素子
22 アンテナ(記憶手段側アンテナ)
3 R/W装置
3a,3b 伝送路
AU アンテナユニット
L 試験管ラック
S 試験管
102 第一のアンテナ
103 第二のアンテナ
104,106,107 共振回路
105 マッチング回路
10 R/W側アンテナ
11 第一のアンテナ
11a,11b 伝送路
110 共振回路(第一の共振回路)
111 マッチング回路
112 スイッチング回路(切換手段)
112a.112b スイッチング回路(切換手段)
12 第二のアンテナ
12a,12b 伝送路
120 共振回路(第二の共振回路)
2 RFIDタグ(記憶手段)
2A,2B,2C 記憶手段
21 記憶素子
22 アンテナ(記憶手段側アンテナ)
3 R/W装置
3a,3b 伝送路
AU アンテナユニット
L 試験管ラック
S 試験管
Claims (7)
- 隣接して配置された複数の記憶手段のそれぞれに設けられた記憶手段側アンテナと前記複数の記憶手段のうち特定の前記記憶手段に対応して配置されたリーダ/ライタ装置のR/W側アンテナとを有し、前記記憶手段側アンテナとR/W側アンテナとを介して前記記憶手段と前記リーダ/ライタ装置との間で非接触に情報の送受信を行う非接触通信システムにおいて、
前記R/W側アンテナの周囲に、第一のアンテナと第二のアンテナとを重ねて配置し、
前記第一のアンテナの共振周波数を調整するため第一の共振回路及び前記第二のアンテナの共振周波数を調整するための第二の共振回路を設けるとともに、前記第一のアンテナを含む回路及び前記第二のアンテナを含む回路の各々を閉回路として形成し、
前記第一のアンテナ及び前記第二のアンテナの共振周波数は、前記リーダ/ライタ装置と前記特定の記憶手段との間で情報の送受信を行う際に、前記R/W側アンテナが他の前記記憶手段との間の送受信を抑制するように設定したこと、
を特徴とする非接触通信システム。 - 前記第一のアンテナ又は前記第二のアンテナを複数設けたことを特徴とする請求項1に記載の非接触通信システム。
- 前記R/W側アンテナを前記複数の記憶手段のそれぞれに対応して複数配置し、前記R/W側アンテナへの通電をON/OFF切り換えながら前記記憶手段と前記リーダ/ライタ装置との間で送受信を行わせるための切換手段を設け、
前記複数のR/W側アンテナの各々が前記第一のアンテナと前記第二のアンテナを有し、前記第一のアンテナが前記リーダ/ライタ装置に接続され、
前記切換手段は、前記R/W側アンテナと前記リーダ/ライタ装置との間に設けられて、前記リーダ/ライタ装置と前記第一のアンテナとの接続/切断を切り換えるとともに、前記第二のアンテナを含む回路の開閉を行い、前記リーダ/ライタ装置と前記第一のアンテナとが切断されたときに、前記第二のアンテナを含む前記回路を閉回路とするように構成され、
前記第一のアンテナ及び前記第二のアンテナの共振周波数は、前記リーダ/ライタ装置と前記第一のアンテナとが前記切換手段によって切断されているときに、特定の前記記憶手段との間で送受信を行うべき前記R/W側アンテナが他の前記記憶手段との間で送受信を行わないように設定されていること、
を特徴とする請求項1に記載の非接触通信システム。 - 前記第二のアンテナを複数設けたことを特徴とする請求項3に記載の非接触通信システム。
- 前記第一のアンテナと前記第二のアンテナとが同一形状又は相似形状若しくは異なる形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の非接触通信システム。
- 前記第一のアンテナと前記第二のアンテナとが同一平面内又は高さの異なる平面内で同心状又は偏心状に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の非接触通信システム。
- 前記記憶手段及び前記第一のアンテナと前記第二のアンテナの組がマトリックス状に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の非接触通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014229577A JP2016095558A (ja) | 2014-11-12 | 2014-11-12 | 非接触通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
ID=56071163
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JP2014229577A Pending JP2016095558A (ja) | 2014-11-12 | 2014-11-12 | 非接触通信システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020060994A (ja) * | 2018-10-11 | 2020-04-16 | 株式会社77Kc | Rfidタグリーダ・ライタ装置 |
CN114389647A (zh) * | 2022-01-21 | 2022-04-22 | 维沃移动通信有限公司 | 电子设备 |
-
2014
- 2014-11-12 JP JP2014229577A patent/JP2016095558A/ja active Pending
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JP7334032B2 (ja) | 2018-10-11 | 2023-08-28 | 株式会社77Kc | Rfidタグリーダ・ライタ装置 |
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CN114389647B (zh) * | 2022-01-21 | 2023-11-24 | 维沃移动通信有限公司 | 电子设备 |
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