JP2016093940A - 電子機器の接地構造及び該接地構造を用いたプリンタ - Google Patents

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広志 佐藤
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Abstract

【課題】容易でかつ確実に接地が行える接地構造及び接地構造を用いたプリンタを提供することを目的とする。【解決手段】接地構造は、回路基板49と、導電部(軸部11j)を有した構成部材(ピックアップローラ11)と、構成部材と電気的に接続された接地部と、を備え、接地部に接続された可撓性配線体19と、可撓性配線体19を挟んで構成部材と対向するガイド手段G7と、を有し、可撓性配線体19が導電部と対向する導体部19gが露出したグランド線を有し、ガイド手段G7が、可撓性配線体19の導体部19gが導電部に当接するように、可撓性配線体19を支持していることを特徴とし、前述した接地構造を用いたプリンタは、記録用紙を給紙する給紙部と、記録用紙を排紙する排紙部と、所望の画像を記録用紙に印刷するための印刷手段と、記録用紙の位置を検知する検知部14と、を有している。【選択図】図6

Description

本発明は、各種電子機器に用いられる接地構造に関し、特に、導電部を有した構成部材の接地構造及び該接地構造を用いたプリンタに関する。
一般に、各種電子機器には、鉄等の金属材料を用いた構成部材が使用されることが多い。そのような電子機器では、構成部材が電気的に浮遊状態にある場合、導電部を有した構成部材に静電気が蓄積された後、あるタイミングで蓄積された静電気が近傍にある回路基板に放電する場合がある。そして、このような電子機器では、この放電による電子機器の誤作動を防止するため、構成部材の導電部を接地していることが多い。特に、記録用紙や接触部材との摩擦により静電気が発生しやすい可動部(ローラ等)を有したプリンタは、構成部材に静電気が帯電し易いので、この構成部材の導電部を接地しているのが一般的である。更に、プリンタの小型化に伴い、可動部(ローラ等)と回路基板との距離が近づくようになってきたので、小型化されたプリンタにおいては、静電気の放電による誤作動の課題は益々深刻なものとなっている。
このような導電部を有した構成部材の接地構造の従来例として、特許文献1では、プリンタATS9に用いられるプラテンローラ(浮きメタル部品)903の接地構造が提案されている。図11は、従来例の浮きメタル部品(プラテンローラ903)の接地構造を説明する図であって、図11(a)は、プリンタATS9における接地構造の主要断面図であり、図11(b)は、図11(a)に示すI−I線における断面図である。
図11に示す接地構造が設けられた部分のプリンタATS9は、回転軸である導体部903aを有したプラテンローラ903と、導体部903aを回転可能に支持している絶縁性のフレーム902と、フレーム902の下方に配設された導電性のベースプレート904と、各構成部品を収容しているケース905と、から主に構成されている。そして、図11に示す接地構造は、捻りコイルタイプの接地用コイルバネ901を用いて、図11(b)に示すように、接地用コイルバネ901の巻回部を導体部903aに挿通し、接地用コイルバネ901の一方のフック部をフレーム902へ引っ掛け、もう一方のフック部をベースプレート904に接触させる構造となっている。この接地構造により、プリンタATS9での通紙によって発生蓄積したプラテンローラ903における静電気をベースプレート904に逃がすことができるとしている。
実開平4−11663号公報
しかしながら、従来例の構成では、接地用コイルバネ901、フレーム902及びベースプレート904が必要な上に、組立て時において、接地用コイルバネ901をフレーム902、導体部903a及びベースプレート904に係合させる手間がかかるという課題があった。しかも、近年では、小型化や軽量化のために、接地板の機能を有するベースプレート904を用いない場合やベースプレート904の代替となり得る金属製のフレームを用いない場合があり、この場合では従来例のような構成で接地構造を行うことは困難であった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、容易でかつ確実に接地が行える接地構造及び該接地構造を用いたプリンタを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の接地構造は、回路基板と、導電部を有した構成部材と、該構成部材と電気的に接続された接地部と、を備えた電子機器における前記構成部材の接地構造において、前記接地部に接続された可撓性配線体と、該可撓性配線体を挟んで前記構成部材と対向するガイド手段と、を有し、前記可撓性配線体が前記導電部と対向する導体部が露出したグランド線を有し、前記ガイド手段が、前記可撓性配線体の前記導体部が前記導電部に当接するように、前記可撓性配線体を支持していることを特徴としている。
これによれば、本発明の接地構造は、構成部材の導電部を接地部に電気的に接続することができる。この接続は、フレキシブルで取り扱いが容易な可撓性配線体を用いているので、従来例の接地用コイルバネ901を用いる場合と比較して、構成部材とガイド手段との間に可撓性配線体を容易に配設することができる。しかも、ガイド手段で可撓性配線体を確実に支持しているので、確実に可撓性配線体の導体部と構成部材の導電部とを当接させることができる。従って、容易でかつ確実に接地が行える接地構造を提供することができる。
また、本発明の接地構造は、前記ガイド手段が前記可撓性配線体を支持する少なくとも1つ以上の支持部を有し、前記可撓性配線体が前記導電部に付勢されて屈曲しており、屈曲により発生する弾性力により、前記導体部が前記導電部を付勢していることを特徴としている。
これによれば、可撓性配線体の導体部と構成部材の導電部とをより確実に当接させることができる。このため、接地構造が適用された電子機器に振動等の悪影響を受けたとしても、構成部材の導電部に蓄積された静電気を確実に接地部に逃がすことができる。このことにより、静電気の放電による電子機器の誤作動を防止することができる。
また、本発明の接地構造は、前記ガイド手段が、前記導体部と前記導電部とが当接する位置に対応して、前記導電部に向けて前記可撓性配線体を押圧して支持する押圧部を有することを特徴としている。
これによれば、可撓性配線体の導体部と構成部材の導電部とをより一層確実に当接させることができる。このため、接地構造が適用された電子機器に振動等の悪影響を受けたとしても、構成部材の導電部に蓄積された静電気をより確実に接地部に逃がすことができる。このことにより、静電気の放電による電子機器の誤作動をより防止することができる。
また、本発明の接地構造は、前記構成部材が一方向に回転する回転部品であり、前記回路基板に接続された可撓性配線体の固定端とは逆の自由端が、前記導体部と前記導電部とが当接する位置より回転方向の順行側にあることを特徴としている。
これによれば、自由端が当接部側に引き戻されることがない。このため、可撓性配線体の導体部と構成部材の導電部との当接を確実に維持することができる。
また、本発明の接地構造は、前記可撓性配線体が他の電子部品を動作させるための配線体と一体となっていることを特徴としている。
これによれば、接地のための構成部品を新たに設ける必要がない。このことにより、接地構造を容易に構成することができる。
また、本発明のプリンタは、記録用紙を給紙する給紙部と、前記記録用紙を排紙する排紙部と、所望の画像を前記記録用紙に印刷するための印刷手段と、を備えたプリンタであって、前記記録用紙の位置を検知する検知部と、請求項1ないし請求項5に記載の接地構造と、を有していることを特徴としている。
これによれば、本発明のプリンタは、上述した接地構造を有しているので、構成部材とガイド手段との間に可撓性配線体が容易に配設されて、確実に可撓性配線体の導体部と構成部材の導電部とが当接している。このことにより、容易でかつ確実に接地が行えたプリンタを提供することができる。
本発明の接地構造は、構成部材の導電部を接地部に電気的に接続することができる。この接続は、フレキシブルで取り扱いが容易な可撓性配線体を用いているので、従来例の接地用コイルバネ901を用いる場合と比較して、構成部材とガイド手段との間に可撓性配線体を容易に配設することができる。しかも、ガイド手段で可撓性配線体を確実に支持しているので、確実に可撓性配線体の導体部と構成部材の導電部とを当接させることができる。従って、容易でかつ確実に接地が行える接地構造を提供することができる。
また、本発明のプリンタは、上述した接地構造を有しているので、構成部材とガイド手段との間に可撓性配線体が容易に配設されて、確実に可撓性配線体の導体部と構成部材の導電部とが当接している。このことにより、容易でかつ確実に接地が行えたプリンタを提供することができる。
本発明の第1実施形態のプリンタを説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態のプリンタを説明する図であって、図2(a)は、図1に示すX1側から見た側面図であり、図2(b)は、図1に示すY1側から見た正面図であり、図2(c)は、図1に示すY2側から見た背面図である。 本発明の第1実施形態のプリンタを説明する分解斜視図である。 本発明の第1実施形態のプリンタを説明する図であって、構成部材(ピックアップローラ)の斜視図である。 本発明の第1実施形態のプリンタを説明する図であって、図5(a)は、Z1側から見た基台の上方斜視図であり、図5(b)は、Z2側から見た基台の下方斜視図である。 本発明の第1実施形態の接地構造を説明する図であって、図6(a)は、構成部材、基台及び配線体をZ1側から見た上方斜視図であり、図6(b)は、構成部材、基台及び配線体をZ2側から見た下方斜視図である。 本発明の第1実施形態の接地構造を説明する図であって、図6に示すP部分の拡大図である。 本発明の第1実施形態の接地構造を説明する図であって、構成部材、可撓性配線体及びガイド手段の部分の断面模式図である。 本発明の第1実施形態に係わる接地構造の変形例を説明する図であって、図9(a)は、図8と比較した変形例1の断面模式図であり、図9(b)は、図8と比較した変形例2の断面模式図である。 本発明の第1実施形態に係わる接地構造の変形例を説明する図であって、図10(a)は、図8と比較した変形例3の断面模式図であり、図10(b)は、図8と比較した変形例4の断面模式図である。 従来例の浮きメタル部品の接地構造を説明する図であって、図11(a)は、プリンタにおける接地構造の主要断面図であり、図11(b)は、図11(a)に示すI−I線における断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係わるプリンタPR01の斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態のプリンタPR01を説明する図であって、図2(a)は、図1に示すX1側から見た側面図であり、図2(b)は、図1に示すY1側から見た正面図であり、図2(c)は、図1に示すY2側から見た背面図である。図3は、本発明の第1実施形態に係わるプリンタPR01の分解斜視図である。
本発明の第1実施形態のプリンタPR01(電子機器)は、図1及び図2に示すような箱形状の外形を有しており、図3に示すように、記録用紙を給紙するピックアップローラ11を有した給紙部S1と、記録用紙を排紙するプラテンローラ12を有した排紙部T2と、所望の画像を記録用紙に印刷するためヘッド基板33を有したの印刷手段P3と、記録用紙の位置を検知する検知部14と、を備えて構成され、導電部を有した構成部材であるピックアップローラ11の接地構造を有している。他に、本発明の第1実施形態では、プリンタPR01は、ピックアップローラ11及びプラテンローラ12を駆動する駆動部材D5と、ピックアップローラ11の一部を露出させる第1開口部K6hを有した基台K6と、プラテンローラ12及び基台K6を収容するケースC18と、基台K6外に配設された駆動部材D5を覆うサイドカバーC58と、ケースC18とともに箱形状の外観形状を構成するトップカバーC88と、プリンタPR01(電子機器)内に配設された回路基板49と、を備えている。
次に、本発明の第1実施形態に係わるプリンタPR01の各構成部品について説明する。図4は、プリンタPR01のピックアップローラ11(構成部材)の斜視図である。図5は、プリンタPR01の基台K6を説明する図であって、図5(a)は、Z1側から見た上方斜視図であり、図5(b)は、Z2側から見た下方斜視図である。
先ず、プリンタPR01の給紙部S1は、図1に示すように、ケースC18及びトップカバーC88とで構成される箱形状の一方側に設けられ、記録用紙をヘッド基板33側へ給紙するピックアップローラ11と、記録用紙が載置されて搬送される台座部31と、から構成されている。なお、台座部31は、基台K6の上面部分を利用している。
給紙部S1のピックアップローラ11は、図1に示すように、基台K6の第1開口部K6hに一部が露出するように配設されており、図4に示すように、鉄等の金属製で棒状の軸部11jと、軸部11jの中央部を被覆した合成ゴム製のローラ部11gと、から構成されている。そして、ピックアップローラ11が図2(a)に示す給紙部S1側から排紙部T2側に回転することにより、合成ゴム製のローラ部11gの摩擦力で、台座部31に載置された記録用紙をヘッド基板33側へ給紙することができる。このため、軸部11jに静電気が蓄積されるようになる。なお、このピックアップローラ11は、後述する接地構造で改めて説明するが、接地構造の構成部材となっており、金属製の軸部11jが導電部となっている。また、ピックアップローラ11は、一方向に回転する回転部品でもある。ここで云う一方向とは、図1に示す給紙部S1側(Y1方向側)から、Z1方向を経て排紙部T2側(Y2方向側)への回転方向を示している。
給紙部S1の台座部31の機能を有する基台K6は、ABS樹脂(ABS、acrylonitrile butadiene styrene copolymer)等の合成樹脂を射出成形して作製されており、図5に示すような矩形の外観を呈し、基台K6の上面(給紙部S1の台座部31)に開口した第1開口部K6h及び第2開口部K6kを有している。この第1開口部K6hは、ピックアップローラ11の一部を露出させているとともに(図1を参照)、図2(b)に示すように、ローラ部11gが台座部31から上方(図2(b)に示すZ1方向)の可能にしている。また、第2開口部K6kには、図3に示す検知部14が露出するように配設される。
また、基台K6の下面側には、図5(b)に示すように、第1開口部K6hに一面側が臨んだ凹状の窪み部K6r及び窪み部K6sと、基台K6の下面から下方(図5(b)に示すZ2方向)に延設されたL字形状のフック部K6fと、を備えている。この左右の窪み部(K6r、K6s)には、ピックアップローラ11の軸部11jの一部が収容される。
次に、プリンタPR01の排紙部T2は、図3に示すように、基台K6の後方(図3に示すY2方向)の側方に配設されるプラテンローラ12と、プラテンローラ12の両端側と係合される可動体52と、から構成されている。
排紙部T2のプラテンローラ12は、基台K6の後方に露出して配設されており、図2(c)に示すように、鉄等の金属製で棒状の軸部12jと、軸部12jを被覆した合成ゴム製のローラ部12gと、から構成されている。そして、プラテンローラ12とヘッド基板33とで記録用紙を挟持し、図2(a)に示す給紙部S1側から排紙部T2側に回転することにより、プリンタPR01から印刷された記録用紙を排紙することができる。
排紙部T2の2つの可動体52は、その一端側でプラテンローラ12のそれぞれの軸部12jと係合され、プラテンローラ12の一方向への回転を可能にしてプラテンローラ12を支持している。また、可動体52は、その一端側で基台K6と遊嵌されており、この遊嵌部分を支点として揺動ができるように構成されている。これにより、プラテンローラ12の上下方向への移動が可能となり、記録用紙がプラテンローラ12とヘッド基板33との間に位置した際に、プラテンローラ12を上方への移動させることで、プラテンローラ12とヘッド基板33とで記録用紙を挟持することができる。
次に、プリンタPR01の駆動部材D5は、図3に示すように、ピックアップローラ11及びプラテンローラ12の回転駆動のための回転モータ15と、回転モータ15の回転を伝達する複数のギア歯車35と、回転モータ15と電気的に接続され回転モータ15に電力を供給するための第1配線板95と、から構成されている。
駆動部材D5の回転モータ15は、一般的に用いられているステッピングモータを使用している。また、駆動部材D5のギア歯車35は、ポリアセタール樹脂(POM、polyoxymethylene)等の合成樹脂を射出成形して作製されている。また、駆動部材D5の第1配線板95は、所謂一般的に用いられている可撓性のフレキシブルプリント基板(FPC、Flexible printed circuits)を用いており、所望に折り曲げられて配設されている。なお、ギア歯車35の詳細な形状は省略している(図3)。
次に、プリンタPR01の印刷手段P3は、図3に示すように、記録用紙に印刷するための複数の発熱素子(図示していない)と、複数の発熱素子を搭載し配線パターンが形成されたヘッド基板33と、発熱素子を駆動するための駆動回路が搭載された回路基板59と、回路基板59と接続されヘッド基板33に信号を伝達するための第2配線板93と、第2配線板93と接続されヘッド基板33に信号を送信する制御部(図示していない)と、から構成されている。
印刷手段P3の発熱素子は、熱を与えて印刷するサーマル式の印刷素子であり、図示はしていないが、ヘッド基板33の下方側(図3に示すZ2側)に複数個、搭載されている。このため、このプリンタPR01に用いる記録用紙として、感熱紙が使用される。また、印刷手段P3のヘッド基板33は、アルミナ等の耐熱基板を用いており、図3に示すような細長い直方体の外観を呈し、図2(c)に示すように、プラテンローラ12と離間して対向配置されている。そして、ヘッド基板33とプラテンローラ12との間に記録用紙が供給された際に、記録用紙を挟持して、発熱素子により印刷が行われる。なお、詳細な図示はしていないが、ヘッド基板33は、ヘッド基板33の上方に配設されたトップカバーC88に密着して固定されている。
また、印刷基板P3の回路基板59は、所謂一般的に用いられているプリント配線板(PWB、printed wiring board)を用いており、複数の発熱素子を駆動するための駆動回路が搭載されている。この回路基板59とヘッド基板33とは、ワイヤーボンディング等で電気的に接続されている。また、印刷手段P3の第2配線板93は、所謂一般的に用いられている可撓性のフレキシブルプリント基板(FPC)を用いており、所望に折り曲げられて配設されている。また、印刷手段P3の制御部は、集積回路(IC、integrated circuit)を用いており、図示していない制御基板に搭載されている。なお、この制御部は、駆動部材D5の第1配線板95にも接続されており、印刷動作と連動した回転モータ15の動作も制御している。
次に、プリンタPR01の検知部14は、記録用紙の有無を光によって検知するフォトダイオード(Photodiode)を用いており、ピックアップローラ11とプラテンローラ12との間に設けられた基台K6の第2開口部K6k(図3を参照)に配設され、図3に示すように、その発光面を上方に向けて回路基板49に搭載されている。
また、図3に示すように、検知部14には、信号を送受信するための第3配線板94が接続されており、回路基板49と第3配線板94とは、可撓性のフレキシブルプリント基板(FPC)で一体に形成されている。また、この第3配線板94も前述した制御部に接続されており、制御部は、検知部14への電力供給や検知部14からの信号の処理等を行っている。また、第1配線板95と第3配線板94とは、同一母基板のフレキシブルプリント基板(FPC)から作製されており、途中で束ねられている。なお、後述する接地構造で改めて説明するが、この検知部14を電子部品とし、第3配線板94を電子部品(検知部14)を動作させるための配線体としている。
次に、プリンタPR01のケースC18は、鋼板に抜き加工、折り曲げ加工等を施して作製されており、図3に示すように、箱形状の外観形状を有している。また、プリンタPR01のサイドカバーC58は、ABS樹脂等の合成樹脂を射出成形して作製されており、図3に示すような箱形状の外観形状を呈し、基台K6外に配設された駆動部材D5を覆っている。
最後に、プリンタPR01のトップカバーC88は、金属板を加工して作製されており、図3に示すような板状の外観形状を呈し、ケースC18とともに箱形状の外観形状を構成している。また、トップカバーC88は、ヘッド基板33及び回路基板59の上方に配設され、ヘッド基板33及び回路基板59を固定している。そして、トップカバーC88は、発熱素子から発せられる熱の放熱機能も有している。
次に、本発明の第1実施形態の接地構造について、前述したプリンタPR01(電子機器)と関連付けながら詳細に説明する。図6は、本発明の第1実施形態の接地構造を説明する図であって、図6(a)は、ピックアップローラ11(構成部材)、基台K6及び第3配線板94(配線体)をZ1側から見た上方斜視図であり、図6(b)は、ピックアップローラ11(構成部材)、基台K6及び第3配線板94(配線体)をZ2側から見た下方斜視図である。図7は、図6に示すP部分の拡大図である。図8は、本発明の第1実施形態の接地構造を説明する図であって、ピックアップローラ11(構成部材)、可撓性配線体19及びガイド手段G7の部分の断面模式図である。
本発明の第1実施形態のプリンタPR01(電子機器)における接地構造は、図6及び図7に示すように、前述した回路基板49と、導電部を有した構成部材、つまり前述した金属製の軸部11jを有したピックアップローラ11と、接地部(グランド)に接続された可撓性配線体19と、可撓性配線体19を挟んで構成部材(ピックアップローラ11)と対向し基台K6に設けられたガイド手段G7(図6(b)を参照)と、から構成されている。
先ず、接地構造における可撓性配線体19は、可撓性のフレキシブルプリント基板(FPC)を用い、図7に示すように、片側に導体部19gが露出したグランド線を有しており、他の電子部品(検知部14)を動作させるための配線体、つまり第3配線板94と一体となっている。そして、図示はしていないが、可撓性配線体19のグランド線と第3配線板94の接地線とが電気的に接続されており、第3配線板94が接続された先、例えば前述した制御部が設けられた機器での接地部(グランド)に接続されている。このように、接地のための構成部品を新たに設ける必要がない。このことにより、接地構造を容易に構成することができる。
また、プリンタPR01が組み立てられた際には、可撓性配線体19は、図8に示すように、導電部(ピックアップローラ11の軸部11j)対向して配設され、導電部(軸部11j)に付勢されて屈曲するようになる。このため、可撓性配線体19の屈曲により発生する弾性力により、導体部19gが導電部(軸部11j)を付勢するようになる。これにより、可撓性配線体19の導体部19gと構成部材(ピックアップローラ11)の導電部(軸部11j)とをより確実に当接させることができる。
そして、構成部材の導電部と接地部とが、この可撓性配線体19の導体部19g及び第3配線板94の接地線を介して、電気的に接続されるようになる。このため、接地構造が適用された電子機器に振動等の悪影響を受けたとしても、構成部材の導電部に蓄積された静電気を確実に接地部に逃がすことができる。
次に、接地構造におけるガイド手段G7は、図8に示すように、可撓性配線体19を挟んで構成部材の導電部と対向する基台K6の部分に設けられ、可撓性配線体19の屈曲を可能とする収容部(窪み部K6r)と、可撓性配線体19の屈曲の両側で支持する支持部K6pと、で、簡単に構成されている。
そして、このガイド手段G7の収容部及び支持部K6pにより、前述したように、可撓性配線体19の導体部19gが導電部に当接し、付勢するように、可撓性配線体19を支持している。これにより、構成部材(ピックアップローラ11)の導電部(軸部11j)を、可撓性配線体19の導体部19gに接続された接地部に電気的に接続することができる。この接続は、フレキシブルで取り扱いが容易な可撓性配線体19を用いているので、従来例の接地用コイルバネ901を用いる場合と比較して、構成部材とガイド手段G7との間に可撓性配線体19を容易に配設することができる。しかも、ガイド手段G7の支持部K6pで可撓性配線体19を確実に支持しているので、確実に可撓性配線体19の導体部19gと構成部材の導電部とを当接させることができる。従って、容易でかつ確実に接地が行える接地構造を提供することができる。
更に、殆どの電子機器には、可撓性のフレキシブルプリント基板(可撓性配線体)が用いられているので、接地のための特別な新たな部材を必要としない。このため、低コストで省スペースな接地構造を実現することができる。
また、本発明の電子機器の接地構造では、第3配線板94(電子部品を動作させるための配線体)を介して、他の機器での接地部(グランド)に接続されているので、従来例のベースプレート904や金属製のフレームを用いない場合でも、容易に構成部材を接地させることができる。例えば、本発明の第1実施形態におけるプリンタPR01のケースC18を金属製の材質でなく、合成樹脂製の材質にすることもできる。
最後に、本発明の第1実施形態におけるプリンタPR01に適用された接地構造について、プリンタPR01と関連付けて説明してきたが、電子機器としてプリンタに限るものではなく、他の電子機器に適用することができる。
以上のように構成された本発明の第1実施形態の電子機器の接地構造及び接地構造を用いたプリンタPR01における、効果について、以下に纏めて説明する。
本発明の第1実施形態の電子機器の接地構造は、接地部に接続された可撓性配線体19と、可撓性配線体19を支持するガイド手段G7と、を用いて、構成部材(ピックアップローラ11)の導電部(軸部11j)と可撓性配線体19の導体部19gとを当接しているので、構成部材の導電部を接地部に電気的に接続することができる。この接続は、フレキシブルで取り扱いが容易な可撓性配線体19を用いているので、従来例の接地用コイルバネ901を用いる場合と比較して、構成部材とガイド手段G7との間に可撓性配線体19を容易に配設することができる。しかも、ガイド手段G7の支持部K6pで可撓性配線体19を確実に支持しているので、確実に可撓性配線体19の導体部19gと構成部材の導電部とを当接させることができる。従って、容易でかつ確実に接地が行える接地構造を提供することができる。
また、可撓性配線体19が導電部に付勢されて屈曲しており、屈曲により発生する弾性力により、導体部19gが導電部を付勢しているので、可撓性配線体19の導体部19gと構成部材の導電部とをより確実に当接させることができる。このため、接地構造が適用された電子機器に振動等の悪影響を受けたとしても、構成部材の導電部に蓄積された静電気を確実に接地部に逃がすことができる。このことにより、静電気の放電による電子機器の誤作動を防止することができる。
また、可撓性配線体19が他の電子部品を動作させるための配線体と一体となっているので、接地のための構成部品を新たに設ける必要がない。このことにより、接地構造を容易に構成することができる。
本発明の第1実施形態の接地構造を用いたプリンタPR01は、前述した接地構造を有しているので、構成部材とガイド手段G7との間に可撓性配線体19が容易に配設されて、確実に可撓性配線体19の導体部19gと構成部材の導電部とが当接している。このことにより、容易でかつ確実に接地が行えたプリンタPR01を提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
図9は、本発明の第1実施形態に係わる接地構造の変形例を説明する図であって、図9(a)は、図8と比較した変形例1の断面模式図であり、図9(b)は、図8と比較した変形例2の断面模式図である。図10は、本発明の第1実施形態に係わる接地構造の変形例を説明する図であって、図10(a)は、図8と比較した変形例3の断面模式図であり、図10(b)は、図8と比較した変形例4の断面模式図である。
<変形例1>
上記第1実施形態のガイド手段G7に、更に、可撓性配線体19の導体部19gと構成部材の導電部とが当接する位置に対応して、導電部に向けて可撓性配線体19を押圧して支持する押圧部K6qを有する構成にしても良い。これにより、可撓性配線体19の導体部19gと構成部材の導電部とをより一層確実に当接させることができる。このため、接地構造が適用された電子機器に振動等の悪影響を受けたとしても、構成部材の導電部に蓄積された静電気をより確実に接地部に逃がすことができる。このことにより、静電気の放電による電子機器の誤作動をより防止することができる。
<変形例2>
上記第1実施形態では、図7及び図8に示すように、構成部材である軸部11jが一方向(図9(b)に示すDR)に回転する回転部品であり、回路基板49に接続される可撓性配線体19の固定端が導体部19gと導電部(軸部11j)とが当接する位置より回転方向(一方向)の順行側にあるように構成した。一方、可撓性配線体19の延出方向を逆にして挿入し、図9(b)に示すように、固定端とは逆の自由端19fが導体部19gと導電部とが当接する位置より回転方向(一方向DR)の順行側にあるように構成しても良い。これにより、構成部材(ピックアップローラ11)の一方向への回転(回転方向)に伴い、導電部が一方向に回転しながら導体部19gと摺接したとしても、自由端19fが当接部側に引き戻されることがない。このため、可撓性配線体19の導体部19gと構成部材の導電部との当接を確実に維持することができる。
<変形例3>
上記第1実施形態では、収容部(窪み部K6r)の両端側である縁部の支持部K6pで可撓性配線体19の屈曲の両側を支持するように構成したが、これに限るものではなく、例えば、図10(a)に示すように、可撓性配線体19の自由端19fが収容部(窪み部K6r)内に位置し、収容部(窪み部K6r)の凹面内に一方の支持部CK6pが設けられた構成でも良い。その際には、変形例1で用いた押圧部K6qの構成を組み合わせるとより好適である。
<変形例4>
上記第1実施形態では、収容部(窪み部K6r)の両端側である縁部の支持部K6pで可撓性配線体19の屈曲の両側を支持するように構成したが、これに限るものではなく、例えば、図10(b)に示すように、1つの支持部K6pとし、可撓性配線体19の自由端19fが支持されていない構成でも良い。なお、変形例2で説明したように、自由端19fが導体部19gと導電部とが当接する位置より回転方向(一方向DR)の順行側にあるように構成した方がより好適である。
<変形例5>
上記第1実施形態では、可撓性配線体19としてフレキシブルプリント基板(FPC)を好適に用いたが、これに限るものではなく、例えば、フラットケーブルやリード線を束ねたものでも良い。
<変形例6>
上記第1実施形態では、可撓性配線体19のグランド線と第3配線板94の接地線とを電気的に接続した構成としたが、これに限るものではない。例えば、印刷手段P3のヘッド基板33(発熱素子)を電子部品とし、第2配線板93を電子部品(印刷手段P3)を動作させるための配線体とし、第2配線板93の接地線と電気的に接続しても良い。また、例えば、回転モータ15に接続された第1配線板95に別途接地線を設け、新設した接地線と電気的に接続しても良い。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
S1 給紙部
11 構成部材(ピックアップローラ)
11j 導電部(軸部)
T2 排紙部
P3 印刷手段
14 検知部
K6p、CK6p 支持部
K6q 押圧部
G7 ガイド手段
19 可撓性配線体
19f 自由端
19g 導体部
49、59 回路基板
PR01 プリンタ

Claims (6)

  1. 回路基板と、
    導電部を有した構成部材と、
    該構成部材と電気的に接続された接地部と、を備えた電子機器における前記構成部材の接地構造において、
    前記接地部に接続された可撓性配線体と、該可撓性配線体を挟んで前記構成部材と対向するガイド手段と、を有し、
    前記可撓性配線体は、前記導電部と対向する導体部が露出したグランド線を有し、
    前記ガイド手段は、前記可撓性配線体の前記導体部が前記導電部に当接するように、前記可撓性配線体を支持していることを特徴とする接地構造。
  2. 前記ガイド手段は、前記可撓性配線体を支持する少なくとも1つ以上の支持部を有し、
    前記可撓性配線体は、前記導電部に付勢されて屈曲しており、
    屈曲により発生する弾性力により、前記導体部が前記導電部を付勢していることを特徴とする請求項1に記載の接地構造。
  3. 前記ガイド手段は、前記導体部と前記導電部とが当接する位置に対応して、前記導電部に向けて前記可撓性配線体を押圧して支持する押圧部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の接地構造。
  4. 前記構成部材は、一方向に回転する回転部品であり、
    前記回路基板に接続された前記可撓性配線体の固定端とは逆の自由端は、前記導体部と前記導電部とが当接する位置より回転方向の順行側にあることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の接地構造。
  5. 前記可撓性配線体は、他の電子部品を動作させるための配線体と一体となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の接地構造。
  6. 記録用紙を給紙する給紙部と、
    前記記録用紙を排紙する排紙部と、
    所望の画像を前記記録用紙に印刷するための印刷手段と、を備えたプリンタであって、
    前記記録用紙の位置を検知する検知部と、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の接地構造と、
    を有していることを特徴とするプリンタ。
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