JP2016093398A - 流体ライン接続システム、ライン接続部材 - Google Patents

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貴琢 沖崎
Atsutaka Okizaki
貴琢 沖崎
理寛 中山
Michihiro Nakayama
理寛 中山
高橋 康二
Koji Takahashi
康二 高橋
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Abstract

【課題】流体ラインの接続状況を適切に判断できる流体ライン接続システムを提供する。【解決手段】第一のライン接続部材1は、流体の第一の流路に設けられる第一のコネクタ101と、第二の端部102bが第一のコネクタ101に設置された第一の光ファイバ102と、を備え、第二のライン接続部材2は、流体の第二の流路に設けられ、第二の流路が第一の流路と連通されるよう第一のコネクタ101と接続される第二のコネクタ201と、第二のコネクタ201に第一の端部202aが設置され、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが接続された場合に、第一の端部が第一の光ファイバ102の第二の端部に対して光学的に接続される第二の光ファイバ202と、を備え、照射部3が、第一の光ファイバ102の第一の端部に光を照射するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、医療用の流体ラインの接続を判断するためのシステム等に関するものである。
従来の技術として、輸液貯留容器(例えば、点滴筒)に接続され先端に金属製の針又は細管を装着した管路と、管路の少なくとも1カ所に設けた端子電極と、刺針部又は細管挿入部近傍の生体に設けた端子電極と、交流電源と、端子電極間の電気的状態を抽出するためのモニター装置を具備し、モニター装置を介して各端子電極間を結線し、交流電圧を印加することにより、輸液を導電経路として、該輸液との間で容量結合し、かつ、生体を介して抵抗接続する直列の閉回路を構成しているものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
また、生体に電源線から静電誘導により発生する電源周波数信号を前記輸液、血液あるいは体液の導電性を利用して前記輸液ラインに設けた電極を介して前記生体に他の電極を貼り付けることなく取り出し、前記電源周波数信号は前記輸液ラインが確保されている場合と確保されてない場合とで異なる値を示すことにより前記輸液ライン内の輸液、血液あるいは体液の状態を監視するものが知られていた(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−140092号公報(第1頁、第1図等) 特許4026690号公報(第1頁、第1図等)
しかしながら、従来の技術においては、輸液ラインの接続部分に設けられた電極等の電気的状態により、輸液ラインの接続部分が正常に接続されているか否かを判断していた。このため、適切に流体ラインの接続状態を判断することができない、という課題があった。
例えば、従来においては、電流を流すことで接続を判断するため、電流が万が一患者に流れてしまうと、患者へ何らかの影響を及ぼす可能性があった。
また、例えば、点滴のラインの外側が、血液や輸液の内容物等の液体で濡れてしまうと、実際には輸液ラインが途中で外れかけていても通電してしまい、輸液ラインが適切に接続されていると誤判断されてしまう可能性があるという問題があった。
また、例えば、緊急蘇生時等において、自動体外式除細動器などの電気機器を使用すると、接続状態を判断する装置が故障したり、電気機器の使用に悪影響を及ぼしたりする恐れがあるという問題があった。
また、電流を流すための配線や電極等が設けられるため、MRI室等においては使用出来ない等の問題があった。
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、流体ラインの接続状況を適切に判断できる流体ライン接続システム、及びライン接続部材を提供することを目的とする。
本発明の流体ライン接続システムは、医療用の流体ラインの接続に用いられる第一のライン接続部材と第二のライン接続部材と、照射部とを備えた流体ライン接続システムであって、第一のライン接続部材は、流体の第一の流路に設けられる第一のコネクタと、第一の端部と第二の端部とを有し、第二の端部が第一のコネクタに設置された第一の光ファイバと、を備え、第二のライン接続部材は、流体の第二の流路に設けられ、第二の流路が第一の流路と連通されるよう第一のコネクタと接続される第二のコネクタと、第一の端部と第二の端部とを有し、第二のコネクタに第一の端部が設置され、第一のコネクタと第二のコネクタとが接続された場合に、第一の端部が第一の光ファイバの第二の端部に対して光学的に接続される第二の光ファイバと、を備え、照射部が、第一の光ファイバの第一の端部に光を照射する流体ライン接続システムである。
かかる構成により、第一の光ファイバや第二の光ファイバから出射される光により、流体ラインの接続状況を適切に判断することができる。例えば、第一のコネクタと第二のコネクタとが正常に接続されているか否かを判断することができる。
また、本発明の流体ライン接続システムは、前記流体ライン接続システムにおいて、第一の光ファイバの第二の端部の光軸方向と、第二の光ファイバの第一の端部の光軸方向とが、第一のコネクタと第二のコネクタとの接続方向に対して傾斜して設置されている流体ライン接続システムである。
かかる構成により、第一の光ファイバと第二の光ファイバとが、十分に光学的に接続されていない場合、第一の光ファイバの第二の端部から出射される光が第一のコネクタや第二のコネクタの横方向に照射されることとなるため、外部から漏れた光が検出しやすく、流体ラインの接続状況を判断しやすくすることができる。
また、本発明の流体ライン接続システムは、前記流体ライン接続システムにおいて、第一のライン接続部材は、第一の流路を構成する管であって、少なくとも一の端部に第一のコネクタが設けられた管である第一の管を更に備え、第二のライン接続部材は、第二の流路を構成する管であって、少なくとも一の端部に第二のコネクタが設けられた管である第二の管を更に備えている流体ライン接続システムである。
かかる構成により、第一の光ファイバや第二の光ファイバから出射される光により、第一の管と第二の管とのコネクタを用いた接続状況を適切に判断することができる。
また、本発明の流体ライン接続システムは、前記流体ライン接続システムにおいて、照射部が照射する光は、視覚により室内光に対して識別可能な色の光である流体ライン接続システムである。
かかる構成により、第一の光ファイバや第二の光ファイバから出射される光を、室内光下においても検出しやすくできる。
また、本発明の流体ライン接続システムは、前記流体ライン接続システムにおいて、第二の光ファイバを経て出射される光を受光する受光部と、受光部が受光した光に応じて第一のコネクタと第二のコネクタとの接続状態に関する出力を行う出力部とを更に備えた流体ライン接続システムである。
かかる構成により、流体ラインの接続状況を自動で検出することができる。
また、本発明の流体ライン接続システムは、前記流体ライン接続システムにおいて、出力部は、受光部が受光した光の強度が予め指定された閾値以下である場合に、第一のコネクタと第二のコネクタとが接続されていないことを示す出力を行う流体ライン接続システムである。
かかる構成により、第二の光ファイバを経て送信される光の強度から、流体ラインの接続状況を自動で検出することができる。
また、本発明の流体ライン接続システムは、前記流体ライン接続システムにおいて、受光部は、第二の光ファイバの第二の端部から出射される光を受光する流体ライン接続システムである。
かかる構成により、第一の光ファイバから第二の光ファイバを経て伝送される光から、流体ラインの接続状況を自動で検出することができる。
また、本発明の流体ライン接続システムは、前記流体ライン接続システムにおいて、第二の光ファイバの第二の端部の光軸上には、第二の端部から出射される光を、第二の端部に反射させる反射鏡を更に備えており、受光部は、反射鏡で反射され、第二の光ファイバと第一の光ファイバとを経て、第一の光ファイバの第一の端部から出射される光を受光する流体ライン接続システムである。
かかる構成により、第二の光ファイバを経て、反射鏡で反射され、再度第二の光ファイバに入射されて伝送される光を用いて、流体ラインの接続状況を自動で検出することができる。また、第二の光ファイバの第二の端部側に受光部や出力部等を設ける必要がないため、例えば、システムを医療行為等の邪魔になりにくいよう、適切に配置することができる。
本発明のライン接続部材は、医療用の流体ラインの接続に用いられるライン接続部材であって、流体の流路に設けられるコネクタと、コネクタに一の端部が設置された光ファイバと、を備え、コネクタは、コネクタが設けられた流路が、流体ラインを構成する他の流路と連通されるよう、他の流路に設けられた他のコネクタと接続可能であり、光ファイバの一の端部は、コネクタが他のコネクタと接続された場合に、他のコネクタに設置された光ファイバの一の端部に対して光学的に接続されるライン接続部材である。
かかる構成により、光ファイバの上記のコネクタに取り付けられた端部とは異なる端部に光を照射することにより、光ファイバから出射される光によって流体ラインの接続状況を適切に判断することができる。例えば、コネクタと、他のコネクタとが正常に接続されているか否かを判断することができる。
また、本発明のライン接続部材は、前記ライン接続部材において、流体の流路を構成する管であって、コネクタが一の端部に設けられた管を更に備えたライン接続部材である。
かかる構成により、流体ラインの接続状況を適切に判断することができる。
本発明による流体ライン接続システム等によれば、流体ラインの接続状況を適切に判断することができる。
本発明の実施の形態1における流体ライン接続システムの一例を説明するための、第一のライン接続部材と第二のライン接続部材とが接続されていない状態を示す図(図1(a))、及び接続された状態を示す図(図1(b)) 同流体ライン接続システムの第一のライン接続部材の主要部の正面図(図2(a))、平面図(図2(b)、斜視図(図2(c))、及び一部切り欠き図(図2(d)) 同流体ライン接続システムの第二のライン接続部材の主要部の正面図(図3(a))、平面図(図3(b)、斜視図(図3(c))、及び一部切り欠き図(図3(d)) 同流体ライン接続システムの第一のライン接続部材1と第二のライン接続部材2とが正常に接続された状態を説明するための平面図(図4(a))、斜視図(図4(b))、正常に接続されていない状態を説明するための平面図(図4(c))、及び斜視図(図4(d)) 同流体ライン接続システムの針部を示す図 本発明の実施の形態2における流体ライン接続システムの一例を説明するための、システムの構成を示す図(図6(a))、照射部を示す図(図6(b))、及び反射鏡を示す図(図6(c))
以下、流体ライン接続システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における流体ライン接続システム1000の構成の一例を説明するための、第一のライン接続部材1と第二のライン接続部材2とが接続されていない状態を示す図(図1(a))、及び第一のライン接続部材1と第二のライン接続部材2とが接続された状態を示す図(図1(b))である。
図2は、本実施の形態における第一のライン接続部材1の主要部を、第二のライン接続部材2と接続される側からみた正面図(図2(a))、平面図(図2(b)、正面側上方からみた斜視図(図2(c))、及び一部切り欠き図(図2(d))を示す図である。
図3は、本実施の形態における第二のライン接続部材2の主要部を、第一のライン接続部材1と接続される側からみた正面図(図3(a))、平面図(図3(b)、正面側上方からみた斜視図(図3(c))、及び一部切り欠き図(図3(d))である。
図4は、本実施の形態における第一のライン接続部材1と第二のライン接続部材2とを正常に接続した状態を説明するための平面図(図4(a))、正常に接続した状態を説明するための斜視図(図4(b))、正常に接続されていない状態を説明するための平面図(図4(c))、及び正常に接続されていない状態を説明するための斜視図(図4(d))である。第一のライン接続部材1と第二のライン接続部材2とが正常に接続されていない状態を説明するための図である。
流体ライン接続システム1000は、第一のライン接続部材1と、第二のライン接続部材2と、照射部3とを備えている。
流体ライン接続システム1000は、医療用の流体ラインの接続に用いられるシステムである。医療用とは、例えば、医療行為に利用可能なものであることを示す。流体とは、例えば、気体や液体や、流動性を有する物体である。流体ラインとは、例えば、流体の供給や排出を行うための管や、管で構成される供給路や、排出路である。管は、例えば、導管や、配管である。例えば、流体ラインは、流体の供給や排出を行うための経路等と考えてもよい。医療用の流体ラインとは、例えば、患者の静脈等の血管に、医療行為に利用される液体等の流体を供給するラインや、患者の口や、鼻、のど、気管等に、医療行為に利用されるガス等を流体を供給するラインである。医療用の流体ラインとは、例えば、水分や、電解質、薬剤や栄養素の溶液等の輸液ラインや、血液等を供給する輸血ライン等である。また、麻酔用のガスを供給する麻酔ラインや、酸素や空気を供給する酸素や、人工呼吸器の接続ラインである。また、流動食等を供給するライン等も、医療用の流体ラインと考えてもよい。また、人工透析等に用いられる透析ライン等も医療用の流体ラインと考えてもよい。
流体ラインは、例えば、流体ライン接続システム1000により、複数の管が接続されることによって構成される。流体ライン接続システム1000は、例えば、流体ラインを構成する管を有していると考えても良く、管を有していなくてもよい。例えば、流体ライン接続システム1000を構成する第一のライン接続部材1や第二のライン接続部材2が、流体ラインを構成する管を有していても良い。なお、既存の流体ラインに、他の流路を接続したものや、他の流路を接続して流路を延長したものや、流路を分岐したものも、ここでは、流体ラインと考えてよい。
なお、図1においては、第一のライン接続部材1が第一の管103を、また、第二のライン接続部材2が第二の管203を、それぞれ有している場合を例に挙げて説明する。
流体ラインを構成する管は、医療用の流体ラインに利用可能な管であればどのような管であっても良い。例えば、流体ラインを構成する管はどのような材質であっても良い。例えば、輸液ラインを構成する管の材質は、熱可塑性エラストマーやシリコーンゴムやポリブタジエン、ポリエチレン、ポリウレタン、テフロン(登録商標)、天然ゴム等である。また、流体ラインを構成する管は、どのようなサイズ(例えば直径や長さ)を有するものであっても良い。流体ラインの材質やサイズ等は、流体ラインの用途等に応じて適切なものが選択される。
なお、図1においては、一例として、流体ライン接続システム1000が、輸液ラインの接続に用いられる場合について説明する。ただし、輸液ライン以外のラインに用いても良いことはいうまでもない。
第一のライン接続部材1は、第一のコネクタ101と、第一の光ファイバ102と、第一の管103と、導入針104と、点滴筒105と、流量調節器106とを備えている。
第一のコネクタ101は、流体の第一の流路に設けられる。流路とは、例えば、流体の流れる経路である。流路は、例えば、管により構成される。流体の第一の流路とは、具体的には、流体ラインが構成する流体の流路の少なくとも一部である。例えば、流体ラインが輸液ラインである場合、流体の第一の流路とは、輸液ラインの一部の流路と考えてもよい。ここでは、第一の流路が、第一の館103等で構成される流路である場合を例に挙げて説明する。
第一のコネクタ101は、例えば、流体ラインの流路を構成する2以上の管を接続するものである。コネクタとは、例えば、接続具である。例えば、第一のコネクタ101は、この第一のコネクタ101が設けられた第一の流路と、他の流路とが連通するよう、第一の流路を構成する管と、他の流路を構成する他の管(図示せず)とを接続するために用いられる。例えば、第一のコネクタ101は、この第一のコネクタ101が設けられた第一の流路と、第二のコネクタ201が設けられた第二の流路とが連通するよう、第二のコネクタと接続される。これにより、例えば、第一の流路を構成する第一の管103と、後述する第二の流路を構成する第二の管203とが接続される。第一のコネクタ101には、例えば、第一の流路を流れる流体を、第一のコネクタ101に接続される他のコネクタに供給するため、あるいは他のコネクタから供給された流体を第一の流路に供給するための貫通孔101aが設けられている。第一のコネクタ101は、貫通孔101a等を流れる流体の流量を調節する弁(図示せず)等を更に有していても良い。かかることは、以下の第二のコネクタ201についても同様である。
第一のコネクタ101は、他のコネクタと接続するための接続構造を有している。この接続構造は、第一のコネクタ101と他のコネクタとを、第一の流路と、他のコネクタが設けられた他の流路とが連通されるよう接続することができる構造であれば、どのような接続構造であっても良い。ここでの他のコネクタとは、例えば、第二のコネクタ201であり、他の流路とは、第二の流路である。また、接続構造は、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201等の他のコネクタとを接続した状態を保持するための係止構造や、固定構造等を有していても良い。例えば、第一のコネクタ101はロックコネクタであってもよい。また、接続構造とは別に、固定構造等を有していても良い。なお、この接続構造は、第一のコネクタ101と、この第一のコネクタ101と接続される第二のコネクタ201等の他のコネクタとを、相対的な位置関係が一定の関係となるよう接続可能な構造であることが好ましい。例えば、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続構造が嵌め込み式の構造である場合、第一のコネクタ101と、第二のコネクタ201とが接続方向を回転軸とした回転方向における位置関係を規定するための、接続される部分に、互いに嵌合する溝と突起等を有しているようにしても良い。
例えば、図2においては、一例として、第一のコネクタ101が、接続構造として、後述する第二のコネクタ201の凹部201bに設けられたネジ溝と螺合するネジ溝を有する凸部101b等がを有する場合を示している。このネジ溝を有する凸部101bを、第二のコネクタ201のネジ溝を有する凹部201bに嵌め合わせることで、図4(a)に示すように、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とを、第一の流路と第二の流路とが連通されるよう接続することができる。さらに、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが、相対的な位置関係が一定の関係となるよう接続される。
第一のコネクタ101の材質やサイズ等は問わない。第一のコネクタ101の材質は、プラスチックである。このプラスチックは、医療用として利用可能なプラスチックであることが望まれる。
第一の光ファイバ102は、光ファイバであればどのような光ファイバであっても良い。例えば、第一の光ファイバ102は、プラスチック製であってもよく、ガラス製であっても良く、その材質は問わない。また、第一の光ファイバ102は、一の方向に光が進む透過型の光ファイバであっても良く、平行型、同軸型、分割型等の投光側のファイバやコアと受光側のファイバやコアとを一の光ファイバ内に有する反射型の光ファイバであっても良い。また、第一の光ファイバ102は、複数の光ファイバで構成されていても良い。また、第一の光ファイバ102の長さは問わない。以下においては、第一の光ファイバ102が透過型の一の光ファイバである場合を例に挙げて説明する。
第一の光ファイバ102は、第一の端部102aと第二の端部102bとを有している。第一の光ファイバ102の端部は、第一の光ファイバ102の端の部分である。以下、第一の端部102aを第一のファイバ端102a、第二の端部102bを第二のファイバ端102bと称す。
第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bは、第一のコネクタ101に設置されている。第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bは、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが接続された状態において、後述する第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aと光学的に接続される位置に設置されている。ここでの第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが接続された状態とは、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されている状態と考えてもよい。正常に接続されている状態とは、例えば、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが接続されている部分において、流体ラインを流れる流体の漏れが発生しないよう接続されていることである。ここでの漏れは、予め指定された量以上の漏れと考えてもよい。あるいは、正常に接続されている状態とは、流体ラインの使用時に、接続部分にゆるみや外れ等が発生しないように接続されていることであっても良い。
第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとが光学的に接続されるということは、例えば、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bの光軸と、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aの光軸とが一致するよう配置されることである。また、光学的に接続されるということは、例えば、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとのいずれか一方から出射される光が、他方に入射されるよう第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとが配置されることと考えててもよい。また、光接続損失が予め指定された閾値未満となるよう第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとが接続されることを、光学的に接続されることと考えてもよい。つまり、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bの光軸と、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aの光軸とのずれ量や、光軸のなす角度が、光接続損失が予め指定された閾値未満となる場合、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとが光学的に接続されると考えてもよい。
また、光学的に接続される場合において、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとは、接触していても、非接触であっても良い。光接続損失が予め指定された閾値未満であれば、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとは、非接触であってもよい。また、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとは、図示しないレンズ等を介して光学的に接続されても良い。
なお、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとを接触させて、これらを光学的に接続する場合、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続時に、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとがぶつからないような配置となるよう、それぞれのファイバ端を第一のコネクタ101及び第二のコネクタ201に設置することが好ましい。
第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bの形状は問わない。例えば、第二のファイバ端102bの端面は、第二のファイバ端102bの光軸に対して垂直であっても良く、傾斜していても良い。例えば、第二のファイバ端102bが、光軸に対して傾斜して設置されている場合、傾斜して配置された第二のファイバ端102bの端面は、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続方向に対して垂直であってもよい。また、第二のファイバ端102bの端面は、略球面に丸められていても良い。なお、第二のファイバ端102bの端面は、例えば、第一のコネクタ101が、第二のコネクタ201と接続されていない状態で、外部に露出している。また、第一のコネクタ101は、第二のファイバ端102bが、第一のコネクタ101の第二のコネクタ201と接続される側において、露出していても良く、第二のファイバ端102bの端面だけが露出しても良い
第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bの光軸方向は、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続方向に対して傾斜して配置されていることが、コネクタ同士の接続不良等を第一のコネクタ101と第二のコネクタ201の近傍で検出するうえで好ましい。例えば、この傾斜角度、即ち、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bの光軸方向と、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続方向とがなす角度は、光接続損失が予め指定された閾値よりも大きくならないよう適宜設定することが好ましい。第二のファイバ端102bの光軸方向とは、第二のファイバ端102bから出射される光の進行方向と考えてもよい。第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続方向とは、例えば、接続された第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との間における流体の流れる方向と考えてもよい。接続方向は、例えば、図1において矢印50で示される方向や、その逆方向である。なお、接続方向は、貫通孔101aや貫通孔201aの伸びる方向と考えてもよい。
第一の光ファイバ102は、第二のファイバ端102b以外はどのように配置されていても良い。例えば、第一の光ファイバ102は、後述する第一の管103に沿って設けられていても良い。この場合、例えば、その少なくとも一部が、第一の管103に対してバンドやテープ、クリップ等で止められていることが好ましい。また、第一の光ファイバ102は、第一の管103の壁の中に少なくとも一部が埋め込まれていても良く、第一の管103内に少なくとも一部が配置されていてもよい。
第一の管103は、第一の端部103aと第二の端部103bとを有している。第一の管103の端部は、第一の管103の端の部分である。以下、第一の端部103a及び第二の端部103bを、適宜、第一の管端103a及び第二の管端103bと呼ぶ。
第一の管103の材質等は問わない。第一の管103は、流体の第一の流路を構成する管である。第一の管103の一の端部である第二の管端103bには、第一のコネクタ101が設けられている。第一の管103の第二の管端103bは、第一のコネクタ101の貫通孔101a内に挿入されていても良い。
また、ここでは、一例として、第一の管103の第一の管端103aには、第一の管103を、輸液のボトルやバッグ等と接続するために用いられる導入針104が設けられている。また、第一の管103の第一の管端103aと、第二の管端103bとの間には、点滴筒105と、流量調節器106とが挿入されている。なお、導入針104や、点滴筒105や、流量調節器106については、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、ここでは、第一のライン接続部材1が、輸液ラインの一部を構成するものであり、導入針104、点滴筒105、及び流量調節器106を備えている場合を例にあげて示しているが、第一のライン接続部材1は、これらの一部や全てを有していなくても良い。例えば、第一のライン接続部材1が、導入針104、点滴筒105、及び流量調節器106を備えておらず、第一のライン接続部材1の第一の管103の第一の管端103aが、輸液等の流体を供給するためのボトルやバッグ、ポンプ等の機器と接続されていても良い。また、第一のライン接続部材1の第一の管103の第一の管端103aが、上記のような第一のコネクタ101と同様のコネクタと接続されていても良く、後述するような第二のコネクタ201と同様のコネクタと接続されていても良い。この場合、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aを、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端102aの代わりに、第二のコネクタ201に設置するようにしても良い。
第二のライン接続部材2は、第二のコネクタ201、第二の光ファイバ202、第二の管203、及び針部204を備えている。
第二のコネクタ201は、流体の第二の流路に設けられる。第二のコネクタ201は、例えば、流体ラインの流路を構成する2以上の管を接続するものである。第二のコネクタ201は、この第二のコネクタ201が設けられた第二の流路が、第一の流路と連通されるよう第一のコネクタ101と接続される。
第二のコネクタ201には、例えば、第一のコネクタ101から供給された流体を第一の流路に供給するため、あるいは、第二の流路を流れる流体を、第二のコネクタ201に接続される第一のコネクタ101に供給するための貫通孔201aが設けられている。
第二のコネクタ201は、第一のコネクタ101と接続するための接続構造を有している。この接続構造は、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とを、第一の流路と、第二の流路とが連通されるよう接続することができる構造であれば、どのような接続構造であっても良い。この接続構造は、第一のコネクタ101の接続構造に対応した構造を有している。例えば、第二のコネクタ201は、第一のコネクタ101に対応するロックコネクタであってもよい。また、この接続構造は、上述したように、第二のコネクタ201と、この第二のコネクタ201と接続される第一のコネクタ101とを、相対的な位置関係が一定の関係となるよう接続可能な構造であることが好ましい。
例えば、図3においては、一例として、第二のコネクタ201が、接続構造として、後述する第一のコネクタ101の凸部101bに設けられたネジ溝と螺合するネジ溝を有する凹部201b等がを有する場合を示している。第一のコネクタ101の凸部101bを、この第二のコネクタ201のネジ溝を有する凹部201bに嵌め合わせることで、図4(a)に示すように、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とを、第一の流路と第二の流路とが連通されるよう接続することができる。さらに、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが、相対的な位置関係が一定の関係となるよう接続される。ただし、ネジ溝を有する凸部101bの、ネジ溝を有する凹部201bへのねじ込みが不十分である場合、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが、相対的な位置関係が一定の関係とならない。
第二のコネクタ201の材質やサイズ等については、上述した第一のコネクタ101と同様のものが利用可能であり、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、上記で述べた第一のコネクタ101と同じ形状のコネクタを第二のコネクタとして用い、第二のコネクタ201と同じ形状のコネクタを第一のコネクタとして用いる用にしても良いことはいうまでもない。また、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201のコネクタは、流体ラインのコネクタとして利用可能なものであれば、他の形状や接続構造を有するものを用いても良い。ただし、第一のコネクタ101及び第二のコネクタ201は、接続した際の相対的な位置関係が一定の位置関係となるものを用いることが好ましい。
第二の光ファイバ202は、第一の端部202aと第二の端部202bとを有している。第二の光ファイバ202の端部は、第二の光ファイバ202の端の部分である。以下、第一の端部202aを第一のファイバ端202a、第二の端部202bを第二のファイバ端202bと適宜称す。第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aは、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが接続された場合に、この第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aが第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bに対して光学的に接続されるよう、第二のコネクタ201に設置されている。光学的な接続については、上記と同様である。例えば、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とを正常に取り付けた状態で、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端102aとの光軸が一致するよう、あるいは、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bから出射される光が、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aに入射される、あるいは、光接続損失が予め指定された閾値以下となるよう入射されるように、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aは、第二のコネクタ201に設置されている。第二の光ファイバ202は、第一のファイバ端202aが、第二のコネクタ201の、第一のコネクタ101と接続される側において露出していても良く、第一のファイバ端202aの端面だけが露出しても良い
例えば、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aの光軸方向は、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続方向に対して傾斜して配置されていることが、コネクタ同士の接続不良等を検出するうえで好ましい。この傾斜角度は、第一の光ファイバ102が第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続方向に対して傾斜している場合、この傾斜角度と同じ角度であることが好ましい。ここでの傾斜角度は、鋭角であるとする。例えば、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aと、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bは、その光軸方向が第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続方向に対して傾斜して配置されており、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とを正常に接続した場合において、その光軸方向が、略同一直線上、好ましくは同一直線上に位置するものであることが好ましい。
なお、第二の光ファイバ202の材質や構造、後述する第二の管203に対する配置等については、第一の光ファイバ102と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。また、第二の光ファイバ202は、透過型であっても、反射型であっても良く、第二の光ファイバ202は、第一の光ファイバ102と同様に複数の光ファイバで構成されていても良い。
第二の管203は、第一の端部203aと第二の端部203bとを有している。第二の管203の端部は、第二の管203の端の部分である。以下、第二の管203aの第一の端部203a及び第二の端部203bを、適宜、第一の管端203a及び第二の管端203bと呼ぶ。第二の管203の材質等は問わない。第二の管203は、流体の第二の流路を構成する管である。第二の管203の一の端部である第一の管端203aには、第二のコネクタ201が設けられている。第二の管203の第一の管端203aは、第二のコネクタ201の貫通孔201a内に挿入されていても良い。
また、ここでは、一例として、第二の管203の第二の管端203bには、第二の管203に供給される輸液を人体内の血管等とつなぐための針部204が設けられている。
図5は、針部204を示す図である。針部204は、中空である針204aと、この針204aを固定して第二の管203の第二の管端203bに取り付けるとともに、第二の光ファイバ202の第二の管端202bを針204aの近傍に固定する固定具204bとを備えている。針204aは、例えば静脈針である。第二の光ファイバ202は、第二の管端202bの光の出射方向が、針204aの伸びる方向となるよう、第二の管端202bの近傍が固定具204bにより固定されている。
なお、ここでは、第二のライン接続部材2が、輸液ラインの一部を構成するものであり、針部204を備えている場合を例にあげて示しているが、第二のライン接続部材2は、この針部204を有していなくても良い。例えば、第二のライン接続部材2の第二の管203の第二の管端203bが、針部204を有しておらず、この第二の管203の第二の管端203bが、ポンプや吸引器等の機器と接続されていても良い。
また、第二のライン接続部材2の第二の管203の第二の管端203bに対して、上述した第一のコネクタ101を設けるようにし、この第一のコネクタ101に、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bの代わりに、第二の光ファイバ202の第二のファイバ端202bを設けるようにしても良い。この場合、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とを接続することで、この第二のライン接続部材2を、更に、同様の針部204を第一のコネクタ101に置き換えた第二のライン接続部材2と接続したり、他の針部204を有する第二のライン接続部材2と接続して、流体ラインを構成するようにしても良い。
照射部3は、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aに光を照射する。例えば、照射部3は、例えば、その光軸が、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aの光軸と一致するよう、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aに対して位置決めされて取り付けられており、照射部3から、出射した光が、第一のファイバ端102aに入射される。照射部3は、LED等や、可視光のレーザ光等を出射するレーザダイオード等の光源(図示せず)を有している。また、照射部3は、光源から出射される光を、反射させる反射鏡や、集光するレンズ等をさらに有していても良い。
なお、照射部3は、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aに直接光を照射しても良く、他の光ファイバ等を介して、光を照射するようにしてもよい。例えば、第一のライン接続部材1や第二のライン接続部材2と同様の図示しないライン接続部材の図示しないコネクタ等に設けられた光ファイバを介して、照射部3が照射した光が、第一のファイバ端102aに照射されるようにしても良い。
照射部3は、連続して光を照射してもよく、非連続に光を照射してもよい。例えば、予め指定された一定の時間間隔や、不定の時間間隔ごとに、予め指定された時間だけ光を照射してもよい。例えば、照射部3は、パルス光を照射してもよい。照射部3による光の照射は、ユーザの操作等に応じて、適宜、オン、オフできるようにしてもよい。例えば、照射部3は、予め指定された明滅のパターンを有する光を照射してもよい。このようなパターンの光を照射することで、流体ラインの接続の状態によって、第一の光ファイバ102や、第二の光ファイバ202から出射される光を視覚により検出しやすくすることができる。
照射部3が照射する光は、視覚により室内光に対して識別可能な色の光であることが好ましい。例えば、室内灯が発する光の色とは異なる、赤色や、青色等の光であることが好ましい。室内光に対して識別可能な色とすることで、流体ラインの接続の状態によって、第一の光ファイバ102や、第二の光ファイバ202から出射される光を視覚により検出しやすくすることができる。
また、複数の異なる流体ラインに用いられる異なる流体ライン接続システム1000の照射部3が照射する光の色は、異なる色であることが好ましい。これにより、第一の光ファイバ102や、第二の光ファイバ202から出射される光の色によって、どの流体ラインの接続状態が正常でないかを確認することができる。
照射部3の詳細な構成については、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
以下、本実施の形態の流体ライン接続システムを使用して、第一のライン接続部材1と第二のライン接続部材2とを備えた流体ライン(輸液ライン)の接続状況を検出を行う処理を、輸液を行う場合を一例に挙げて説明する。
まず、医療関係者であるユーザが、輸液を行うため、第一のライン接続部材1の第一のコネクタ101と、第二のライン接続部材2の第二のコネクタ201とが接続されていない状態において、第一のライン接続部材1の導入針104を、図示しない点滴用のバッグ等に刺し、さらに、第二のライン接続部材2の針部204の針204aを、患者の腕の静脈等に刺す。次に、照射部3から第一の光ファイバ102に対して、光の照射を行った状態で、第一のライン接続部材1の第一のコネクタ101と、第二のライン接続部材2の第二のコネクタ201とを接続する。具体的には、第一のコネクタ101の凸部101bを、第二のコネクタ201の凹部201bに、ネジ溝に沿って嵌め合わせる。ここで照射部3が照射する光は、図示しない青色のフィルタ等を通した青色の光であるとする。
ここで、第一のコネクタ101の凸部101bが、第二のコネクタ201の凹部201bに正常に嵌め合わされると、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されることとなり、第一の管103と第二の管203とが接続された第一のコネクタ101及び第二のコネクタ201により連通した状態となり、更に、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとが、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続された部分において、光学的に接続された状態となる。例えば、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bの光軸と、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aの光軸とが一致した状態となる。具体的には、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続状態は、図4(a)及び、図4(b)に示すようになる。また、第一のライン接続部材1と第二のライン接続部材2とは、図2(b)に示すように、流路が連通するよう接続された状態となる。
この場合、照射部3から、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aに照射された光が、第一の光ファイバ102の内部を経て、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bから出射され、出射された光は、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aに入射される。第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとは、光学的に接続されているため、光ファイバ102の第二のファイバ端102bから出射された光は、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202a以外の部分に対しては出射されず、そのため、第一のコネクタ101や第二のコネクタ201には、光が漏れない。
このため、第一のコネクタ101や第二のコネクタ201に光が漏れていなければ、ユーザは、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されていると判断することができる。つまり、輸液ラインが正常に接続されていると判断することができる。なお、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されているということは、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201と所望の位置関係となるよう接続されていることと考えてもよい。
そして、ユーザが、流量調節器106等を調節することで、輸液を行うことが可能となる。
また、上記のように、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されている場合、第一の光ファイバ102から出射された光は、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aに入射され、第二の光ファイバ202内を通って、針部204に取り付けられた第二の光ファイバ202の第二のファイバ端202bから出射される。このため、針204aの先端方向に、第二のファイバ端202bから出射された光が照射され、患者に刺された針204aの先端方向の近傍において、この光を検出することができる。例えば、患者の腕の、針204aが刺された部分の近傍に、第二のファイバ端202bから出射された光が検出される。つまり、針部204から光が出射されていれば、輸液ラインが正常に接続されていると判断することができる。また、照射部3が照射する光が青色であるため、針部204から照射される光も青色となるため、ユーザが視覚により容易に光を検出することができる。
ここで、仮に、第一のコネクタ101の凸部101bが、第二のコネクタ201の凹部201bに正常に嵌め合わされなかったとする。例えば、第一のコネクタ101の凸部101bの、第二のコネクタ201の凹部201bへの嵌め込みが不十分であったり、第一のコネクタ101の凸部101bが、本来の嵌め込み方向に対して傾いた状態で無理矢理はめ込まれていたとする。この場合、第一のコネクタ101と、第二のコネクタ201の接続状況が不良となり、この接続部分から、輸液の漏れ等が発生する可能性が生じる。
このような場合、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとが、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続された部分において、光学的に接続されていない状態となる。例えば、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bの光軸と、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aの光軸とが一致しない状態となる。具体的には、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続状態は、図4(c)及び、図4(d)に示すようになる。
この場合、照射部3から、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aに照射された光が、第一の光ファイバ102の内部を経て、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bから出射されるが、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとは、光学的に接続されていないため、出射された光は、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aに入射されずに、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202a以外の部分に対して出射される。つまり、ここでは第二のコネクタ201に対して照射される。そのため、第一のコネクタ101や第二のコネクタ201に、光が漏れることとなる。
このため、第一のコネクタ101や第二のコネクタ201に光が漏れていれば、ユーザは、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されていないと判断することができる。つまり、輸液ラインが正常に接続されていないと判断することができる。また、照射部3が照射する光が青色であるため、漏れる光も青色となるため、ユーザが視覚により容易に光を検出することができる。
さらに、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとの光軸を、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201の接続方向に対して傾斜させて配置することにより、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとが光学的に接続されなかった場合に、第一の光ファイバ102から出射される光が、第二のコネクタ201の側面方向等に傾いて出射されることとなり、第一のコネクタ101や第二のコネクタの201の側面側から光を検出しやすく、輸液ラインが正常に接続されていないことを検出しやすくすることができる。
なお、第一のコネクタ101や第二のコネクタ201の外側から光の漏れを検出しやすくするためには、第一のコネクタ101や第二のコネクタ201の材質を、例えば、光を通す材質、具体的には透明、または半透明な材質とすることが好ましい。また、第一のコネクタ101や第二のコネクタ201の色は、透過される光や漏れる光の色が肉眼で判別しやすい色、検出しやすい色、例えば、白色や、乳白色等であることが好ましい。例えば、透明または半透明の材質であることが好ましい。例えば、第一のコネクタ101や第二のコネクタ201の材質は、色が白色や乳白色またはである半透明のプラスチックや透明はプラスチックであることが好ましい。
また、この場合、上記のように、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されておらず場合、第一の光ファイバ102から出射された光は、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aに入射されないため、針部204に取り付けられた第二の光ファイバ202の第二のファイバ端202bからは光が出射されない。このため、患者に刺された針部204から出射する光を検出することがない。つまり、針部204から光が出射されていなければ、輸液ラインが正常に接続されていない、あるいは、輸液ラインの接続に異常があると判断することができる。
以上、本実施の形態によれば、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bを第一のコネクタ101に設け、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aを第二のコネクタ201に設け、第一のコネクタ101と、第二のコネクタ201とが正常に接続された場合に、第一の光ファイバ102の第二のファイバ端102bと、第二の光ファイバ202の第一のファイバ端202aとが光学的に接続されるようにし、正常に接続されていない場合、光学的に接続されないようにしたことにより、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続部分における光の漏れの有無から、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続状況を判断することができ、流体ラインの接続状況を判断することができる。
なお、上記実施の形態の流体ライン接続システム1000においては、第一のライン接続部材1と、第二のライン接続部材2とを用いるようにしたが、本発明においては、ライン接続部材として、第一のコネクタ101や、第二のコネクタ201と同様の、流体の流路に設けられるコネクタと、第一の光ファイバ102や第二の光ファイバ202と同様の、このコネクタに少なくとも一のファイバ端が設置された光ファイバとを備えたライン接続部材を用いるようにしてもよい。このライン接続部材において、コネクタは、このコネクタが設けられた流路が、流体ラインを構成する他の流路と連通されるよう、他の流路に設けられた他のコネクタと接続可能ものとし、光ファイバの一のファイバ端は、このライン接続部材のコネクタが他のコネクタと接続された場合に、この他のコネクタに設置された光ファイバの一のファイバ端に対して光学的に接続されるものとする。また、このライン接続部材は、第一の管103や第二の管203と同様の、コネクタと取り付けられた管を更に備えていても良い。このようなライン接続部材は、例えば、図1(a)に示した第一のライン接続部材1の、少なくとも第一のコネクタ101と、第一の光ファイバ102とを備えたものや、図1(a)に示した第二のライン接続部材2の、少なくとも第二のコネクタ201と、第二の光ファイバ202とを備えたものと同様の構成を有するものである。
このようなライン接続部材を用いた流体ライン接続システムによれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。なお、このライン接続部材は、他の実施の形態においても利用可能である。
また、このようなライン接続部材において、流路の両端(例えば、管の両端)に第一のコネクタ101や、第二のコネクタ201と同様のコネクタをそれぞれ設けるようにしてもよい。このようなライン接続部材の両端のコネクタを、それぞれ、他のライン接続部材のコネクタと接続することで、接続状態の検出が可能な状態を保ちつつ、流体ラインを延長すること等が可能となる。かかることは、第一のライン接続部材1や第二のライン接続部材2等についても同様である。
また、上記のようなライン接続部材のコネクタと接続された管は、分岐構造を有していても良く、このような場合においては、分岐した管にも、第一のコネクタや、第二のコネクタと同様のコネクタや、コネクタに一端が設けられた光ファイバを設けるようにし、このコネクタは、このコネクタが設けられた流路が、流体ラインを構成する他の流路と連通されるよう、他の流路に設けられた他のコネクタと接続可能ものとし、光ファイバの一の端部は、このライン接続部材のコネクタが他のコネクタと接続された場合に、この他のコネクタに設置された光ファイバの一の端部に対して光学的に接続されるものとすればよい。このようにすることで、分岐した流路についても、接続状態を検出することが可能となる。なお、この場合、分岐しているライン接続部材においては、分岐した流路毎に、接続の状態を検出できるよう、異なる光ファイバを設けることが好ましい。また、これらの異なる光ファイバについては、異なる照射部3が照射する光が入射されるように、複数の照射部3を設けることが好ましい。かかることは、第一のライン接続部材1や第二のライン接続部材2等についても同様である。
なお、流体ライン接続システム1000は、第一のライン接続部材1、第二のライン接続部材2、及び照射部3以外の、他の部材等を有していても良い。例えば、他のライン接続部材や、流体の給排出を行うポンプ等を有していても良い。
(実施の形態2)
本実施の形態は、上記実施の形態において、流体ラインの接続状況を自動検出できるようにしたものである。
図6は、本実施の形態における流体ライン接続システム2000を説明するための、流体ライン接続システム2000の構成を示す図(図6(a))、照射部3aの構成を示す図(図6(b))、及び反射鏡4の構成を示す図(図6(c))である。
流体ライン接続システム2000は、第一のライン接続部材1、第二のライン接続部材2、照射部3a、受光部5、出力部6を備える。なお、第二の管203の第二の管端203bには、例えば、静脈針等(図示せず)が設けられていても良い。
図6において、図1と同一符号は同一または相当する部分を示している。ただし、ここでは、第一の光ファイバ102及び第二の光ファイバ202は、いずれも、反射型の光ファイバであるとする。例えば、この反射型の光ファイバは、一本の光ファイバ内に、往路用と復路用のコアをそれぞれ有する光ファイバであるとする。
照射部3aは、光源31と、ハーフミラー32とを備えている。
光源31は、出射する光が、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aに入射される位置に配置されている。例えば、光源31は、その光軸が、第一のファイバ端102aの光軸と一致するよう配置されている。光源31は、例えば、LEDや、レーザダイオード等である。光源31が照射する光の色や、光の出力間隔等は、例えば、上述した照射部3が照射する光等と同様である。
ハーフミラー32は、光源31の出射面と第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aとの間に、光ファイバ102の光軸に対して、傾斜して配置されている。光源31及びハーフミラー32は、例えば、固定具33等により固定されている。このハーフミラーの傾斜角度は45度前後が好ましい。ハーフミラー32は、入射される光の一部を反射し、一部を透過する性質を有する鏡である。このようにハーフミラーを配置することで、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aから出射される光32aを、ハーフミラーを32を透過させて第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aに照射することができるとともに、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aから出射される光32bを、ハーフミラー32で反射させて、光源31から第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aに対して照射される光の進路とは、異なる方向に取り出すことができる。光源32の光軸上の、光源31とハーフミラー32との間には、第一のファイバ端102aから出射されて、ハーフミラー32を透過する光が、光源32に入射されないようにするために、光アイソレータ(図示せず)等を設けるようにしても良い。
反射鏡4は、第二の光ファイバ202の第二のファイバ端202bの光軸上に配置されている。例えば、ここでは、固定具41等で取り付けられている。ただし、第二のファイバ端202bの端面を、金属の蒸着等により鏡面化したものも、ここでは反射鏡4と考えてもよい。反射鏡4は、第二の光ファイバ202の第二のファイバ端202bから出射される光41aを、この第二のファイバ端202bに反射させるために設けられている。
受光部5は、第二の光ファイバ202を経て出射される光を受光する。受光部5は、例えば、光電素子である。例えば、受光部5は、第二のライン接続部材2の第二の光ファイバ202の第二のファイバ端202bから出射され、反射鏡4で反射されて、再度、第二のファイバ端202bに入射され、第二の光ファイバ202と、第一の光ファイバ102とを経て第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aから出射される光を受光する。なお、受光部5は、結果的に、第二の光ファイバ202を経て出射される光を受光できればよく、例えば、第二の光ファイバを経て、第二の光ファイバ202の第二のファイバ端202bから出射される光を直接受光してもよい。受光部5は、例えば、図示しない受光面等が、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aから出射される光を受光可能な位置に配置される。受光部5は、例えば、図示しない受光面等が、照射部3aのハーフミラー32により反射された第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aから出射される光を受光可能な位置に配置されることにより、第一のファイバ端102aから出力される光を受光する。
なお、ここでは、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aから出射される光の進路を、光源31から第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aに対して照射される光の進路から分離して、受光部5が有する受光面に入力させるために、照射部3aにハーフミラー32を設けた場合を例にしているが、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aから出射される光を受光部5に入力させることができれば良く、例えば、照射部3aがハーフミラーを有していなくても良い。また、光源31が出力される光をハーフミラーで反射させて、第一のファイバ端102aに入射させ、第一のファイバ端102aから出射される光は、ハーフミラー32を透過させて受光部5に入力させるように、光源31とハーフミラー32の配置等を変更してもよい。
また、受光部5は、第二の光ファイバ202を一旦経て出射される光をどのように受信してもよく、第二の光ファイバ202を経た光を、再度第一の光ファイバ102を介さずに受光してもよい。
出力部6は、受光部5が受光した光に応じて第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続状態に関する出力を行う。第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続状態とは、流体ラインの接続状態と考えてもよい。接続状態に関する出力とは、例えば、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されていることを示す出力や、正常に接続されていないことを示す出力である。正常に接続されているとは、例えば、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが予め指定された位置関係となるよう接続されていることである。ここでの出力とは、ランプの点灯、ディスプレイへの表示、音出力(ブザー出力等も含む)、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
出力部6は、例えば、受光部5が受光した光に応じて第一のコネクタと第二のコネクタとの接続状態を判断して、判断結果に応じた出力を行っても良い。例えば、出力部6は、受光部5が受光した光の強度が予め指定された閾値以下である場合に、接続状態に関する出力として、第一のコネクタと第二のコネクタとが接続されていないことを示す出力を行ってもよい。光の強度は、受光部5が出力する光の強度を示す電流の値等と考えてもよい。この接続されていないことを示す出力は、警告等の出力と考えてもよい。
なお、第一のコネクタと第二のコネクタとの接続状態に関する出力の代わりに、流体ラインの接続状態に関する出力を行っても良い。
出力部6は、ランプや、ディスプレイや、スピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部6は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
この流体ライン接続システムにおいては、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されている場合、照射部3aの光源31から照射された光は、第一の光ファイバ102と、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201との接続部分と、第二の光ファイバ202とを経て、第二の光ファイバ202の第二のファイバ端202bから出射される。第二のファイバ端202bから出射された光は、反射鏡4で反射されて、第二のファイバ端202bに入射され、第二の光ファイバ202と、第二のコネクタ201と第一のコネクタ101との接続部分と、第一の光ファイバ102とを経て、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aから出力され、照射部3aのハーフミラー32で反射されて、受光部5に入射される。
第二のファイバ端202bから出射されハーフミラー32で反射された光を受光部5が受光すると、出力部6は、受光部5が受光した光の強度が、予め指定された閾値以下であるか否かを判断する。例えば、出力部6は、受光部5が受光した光の強度に応じて出力する電流の値が、予め指定された閾値以下であるか否かを判断する。
本実施の形態の流体ライン接続システム2000においても、上述した流体ライン接続システム1000と同様に、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とを接続することで、流体ラインとして利用される。
ここで、例えば、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されている場合、第一の光ファイバ102と、第二の光ファイバ202とが、光接続損失が少なくなるよう接続されるため、照射部3aが照射した光は、第一の光ファイバ102と第二の光ファイバ202で構成される経路において強度があまり低下することなく、反射鏡4で反射されて、受光部5に入射される。このため、受光部5が受光した光の強度が、閾値を超える値となる。例えば、受光部5が出力する電流の値が、予め指定された閾値を超える値となる。出力部6は、受光部5が受光した光の強度が、予め指定された閾値を超える値であるため、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されていることを示す出力を行う。例えば、正常に接続されていることを示すランプ等を点灯する。
また、例えば、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されていない場合、第一の光ファイバ102と、第二の光ファイバ202とが、光接続損失が大きくなるよう接続されるか、あるいは、第一の光ファイバ102と、第二の光ファイバ202との間で光が送受信されないため、照射部3aが照射した光は、第一の光ファイバ102と第二の光ファイバ202で構成される経路において大きく低下して受光部5に入射されるか、全く受光部5に入射されなくなる。このため、受光部5が受光した光の強度は、閾値以下の値となる。例えば、受光部5が出力する電流の値が、予め指定された閾値以下の値となる。出力部6は、受光部5が受光した光の強度が、予め指定された閾値以下であるため、第一のコネクタ101と第二のコネクタ201とが正常に接続されていないことを示す出力、流体ラインが正常に接続されていないことを示す出力、例えばランプの点灯や警告音の出力等を行う。
なお、出力部6は、正常に接続されている場合には出力を行い、または正常に接続されてない場合には出力を行わないようにしてもよく、あるいは、正常に接続されている場合には出力を行わず、または正常に接続されてない場合には出力を行うようにしてもよく、このような場合も、接続状況に応じて出力を行うことの一形態であると考えてもよい。
以上、本実施の形態によれば、第二の光ファイバ202を経て出射される光を受光し、受光した光の強度に応じた出力を行うことにより、流体ラインの接続状況を自動で検出して、通知することができる。
なお、本実施の形態においては、第一の光ファイバ102と第二の光ファイバ202として、反射型の光ファイバを用いる場合について説明したが、本発明においては、上述したような第一の光ファイバ102と第二の光ファイバ202として、透過型の光ファイバを用いるようにしてもよく、このような場合においては、上記実施の形態1において示した流体ライン接続システム1000において、受光部5及び出力部6を設けるようにして、受光部5の受光面を、第二の光ファイバ202の第二のファイバ端202bから出力される光を受光可能な位置、例えば、第二のファイバ端202bの光軸上の位置には位置するようにしてもよい。このような場合においても、上記実施の形態2と同様の効果を奏する。
また、上記実施の形態2において、反射型の光ファイバを用いる代わりに、往路と復路とをそれぞれ構成する2つの光ファイバの対を、第一の光ファイバ102及び第二の光ファイバ202として用いるようにしても良い。この場合、照射部3a側の復路側の第一の光ファイバ102の光軸方向を、光源31以外の方向に向けるようにすることで、ハーフミラー等は省略可能である。例えば、復路側の第一の光ファイバ102の光軸方向を、受光部5の受光面に対向させて配置するようにしてもよい。
また、本実施の形態において説明した流体ライン接続システム1000において、受光部5及び出力部6を省略して、第一の光ファイバ102の第一のファイバ端102aから出力される光(例えば、ハーフミラー32で反射される光)を、ユーザが目視等で確認できる用にしても良い.このような場合においては、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素、例えば出力部6等については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる流体ライン接続システム等は、流体ラインの接続に用いられるシステム等として適しており、特に、流体ラインの接続状況を確認可能なシステム等として有用である。
1 第一のライン接続部材
2 第二のライン接続部材
3、3a 照射部
4 反射鏡
5 受光部
6 出力部
31 光源
32 ハーフミラー
33、41、204b 固定具
101 第一のコネクタ
101a 貫通孔
101b 凸部
102 第一の光ファイバ
102a 第一の光ファイバの第一のファイバ端
102b 第一の光ファイバの第二のファイバ端
103 第一の管
103a 第一の管の第一の管端
103a 第一の管の第二の管端
104 導入針
105 点滴筒
106 流量調節器
201 第二のコネクタ
201a 貫通孔
201b 凹部
202 第二の光ファイバ
202a 第二の光ファイバの第一のファイバ端
202b 第二の光ファイバの第二のファイバ端
203 第二の管
203a 第二の管の第一の管端
203b 第二の管の第二の管端
204 針部
204a 針
1000、2000 流体ライン接続システム

Claims (10)

  1. 医療用の流体ラインの接続に用いられる第一のライン接続部材と第二のライン接続部材と、照射部とを備えた流体ライン接続システムであって、
    前記第一のライン接続部材は、
    流体の第一の流路に設けられる第一のコネクタと、
    第一の端部と第二の端部とを有し、当該第二の端部が前記第一のコネクタに設置された第一の光ファイバと、を備え、
    前記第二のライン接続部材は、
    流体の第二の流路に設けられ、当該第二の流路が前記第一の流路と連通されるよう前記第一のコネクタと接続される第二のコネクタと、
    第一の端部と第二の端部とを有し、前記第二のコネクタに第一の端部が設置され、前記第一のコネクタと第二のコネクタとが接続された場合に、当該第一の端部が前記第一の光ファイバの第二の端部に対して光学的に接続される第二の光ファイバと、を備え、
    前記照射部が、前記第一の光ファイバの第一の端部に光を照射する流体ライン接続システム。
  2. 前記第一の光ファイバの第二の端部の光軸方向と、前記第二の光ファイバの第一の端部の光軸方向とが、前記第一のコネクタと第二のコネクタとの接続方向に対して傾斜して設置されている請求項1記載の流体ライン接続システム。
  3. 前記第一のライン接続部材は、前記第一の流路を構成する管であって、少なくとも一の端部に前記第一のコネクタが設けられた管である第一の管を更に備え、
    前記第二のライン接続部材は、前記第二の流路を構成する管であって、少なくとも一の端部に前記第二のコネクタが設けられた管である第二の管を更に備えている請求項1または請求項2記載の流体ライン接続システム。
  4. 前記照射部が照射する光は、視覚により室内光に対して識別可能な色の光である請求項1から請求項3いずれか一項記載の流体ライン接続システム。
  5. 前記第二の光ファイバを経て出射される光を受光する受光部と、
    前記受光部が受光した光に応じて第一のコネクタと第二のコネクタとの接続状態に関する出力を行う出力部とを更に備えた請求項1から請求項4いずれか一項記載の流体ライン接続システム。
  6. 前記出力部は、前記受光部が受光した光の強度が予め指定された閾値以下である場合に、第一のコネクタと第二のコネクタとが接続されていないことを示す出力を行う請求項5記載の流体ライン接続システム。
  7. 前記受光部は、前記第二の光ファイバの第二の端部から出射される光を受光する請求項5または請求項6記載の流体ライン接続システム。
  8. 前記第二の光ファイバの第二の端部の光軸上には、当該第二の端部から出射される光を、当該第二の端部に反射させる反射鏡を更に備えており、
    前記受光部は、前記反射鏡で反射され、前記第二の光ファイバと第一の光ファイバとを経て、前記第一の光ファイバの第一の端部から出射される光を受光する請求項7記載の流体ライン接続システム。
  9. 医療用の流体ラインの接続に用いられるライン接続部材であって、
    流体の流路に設けられるコネクタと、
    前記コネクタに一の端部が設置された光ファイバと、を備え、
    前記コネクタは、当該コネクタが設けられた流路が、流体ラインを構成する他の流路と連通されるよう、当該他の流路に設けられた他のコネクタと接続可能であり、
    前記光ファイバの一の端部は、前記コネクタが他のコネクタと接続された場合に、当該他のコネクタに設置された光ファイバの一の端部に対して光学的に接続されるライン接続部材。
  10. 流体の流路を構成する管であって、前記コネクタが一の端部に設けられた管を更に備えた請求項9記載のライン接続部材。
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