JP2016092937A - 電源装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上昇した電圧から機器を保護する。【解決手段】交流電源を整流回路で整流処理し、平滑化回路で平滑化することで直流電源を生成する電源装置であって、直流電源の電源生成ラインに放電回路、および、電源生成ラインの電圧を検出する電圧検出部を設ける。そして、電源生成ラインの電圧が所定電圧以上の電圧となった際に、素子を介して電源生成ラインを接地する。あるいは、電圧検出部で電源生成ラインの電圧を検出して、FET等のスイッチング素子をオン動作させて、電源生成ラインの電荷を放電してもよい。これにより、上昇した電圧を降下させることができ、機器を保護できる。【選択図】図18

Description

本発明は、電源装置および画像形成装置に関する。
今日において、メイン電源スイッチがオフ操作された後も、常時動作させる必要がある回路、および、次回の起動を短時間で可能とする回路等に対して、バックグランドで通電を継続する、いわゆるスタンバイ機能を備えた電子機器が知られている。このスタンバイ機能を備えた電子機器は、メイン電源スイッチがオンされている間、商用交流電源から機器内で用いる直流電源を生成するメイン電源生成系を有する。
また、電子機器は、電源スイッチがオフ操作され、スタンバイ状態となっている間、商用交流電源から直流電源を生成する補助電源系を有する。スタンバイ時には、低電圧で必要最低限の回路のみ動作させることが好ましい。このため、補助電源系は、スタンバイ状態となっている間、通常よりも低電圧の直流電源を生成し、所定の回路に供給する。
特許文献1(特開2012−34547号公報)には、複数の電源回路で構成される電源装置において、装置全体の大型化を抑えつつ、次数間高調波も含めた高調波を装置全体で抑制し得る電源装置が開示されている。
ここで、メイン電源生成系および補助電源生成系のいずれの系も、商用交流電源をダイオードブリッジで全波整流し、電解コンデンサ等の平滑コンデンサで平滑化することで、直流電源を生成している。
しかし、スタンバイ機能を備えた電子機器は、メイン電源スイッチをオフ操作した後のスタンバイ状態において、上述のメイン電源生成系が休止状態であるにもかかわらず、メイン電源生成系に設けられている平滑コンデンサに電圧が印加される現象を生ずることがある。しかも、メイン電源生成系の平滑コンデンサに印加される電圧は、スタンバイ状態の間、徐々に上昇する。このため、平滑コンデンサに印加される電圧が、平滑コンデンサの耐圧を超えた場合には、平滑コンデンサが破損するおそれがある。特許文献1の電源装置にも、同様の問題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、上昇した電圧から機器を保護可能な電源装置および画像形成装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、交流電源を整流回路で整流処理し、平滑コンデンサで平滑化することで直流電源を生成する電源装置であって、直流電源の電源生成ラインに接続された放電回路と、電源生成ラインに印加される電圧が所定電圧以上となるのに要する時間が経過した際に、電源生成ラインに印加される電圧に対応する電荷を放電するように、放電回路を放電制御する制御部とを有する。
本発明によれば、上昇した電圧から機器を保護できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態の画像形成装置の概略的な構成図である。 図2は、実施の形態の画像形成装置の要部を除く電源装置のブロック図である。 図3は、単相3線式の低圧配電方式を示す模式図である。 図4は、単相3線式の交流電源の取得時に、メイン電源がオフされ、バックグランド電源生成部でバックグランド電源が生成されている場合に、平滑コンデンサに印加される電圧を示す図である。 図5は、3相3線式の低圧配電方式を示す模式図である。 図6は、3相3線式の交流電源の取得時に、メイン電源がオフされ、バックグランド電源生成部でバックグランド電源が生成されている場合における、平滑コンデンサに印加される電圧を示す図である。 図7は、メイン電源がオフされ、バックグランド電源生成部でバックグランド電源が生成されている場合における、単相3線式および3相3線式の電圧の上昇を説明するための図である。 図8Aは、ライン端子(L)から平滑コンデンサに供給される商用交流電源の正極性の電圧の供給経路を示す図である。 図8Bは、ライン端子(L)から平滑コンデンサに供給される商用交流電源の正極性の電圧の電圧波形および平滑コンデンサに蓄電される蓄電電圧を示す図である。 図9Aは、ニュートラル端子(N)から平滑コンデンサに供給される商用交流電源の負極性の電圧の供給経路を示す図である。 図9Bは、ニュートラル端子(N)から平滑コンデンサに供給される商用交流電源の負極性の電圧の電圧波形および平滑コンデンサに蓄電される蓄電電圧を示す図である。 図10Aは、Yコンデンサの電圧と、商用交流電源による、ライン端子(L)からの正極性の電圧とが直列となることで合算電圧が生成される様子を示す図である。 図10Bは、合算電圧が平滑コンデンサに蓄電されるタイミングを示す図である。 図11Aは、合算電圧の生成直後における、商用交流電源の負極性の電圧の供給経路を示す図である。 図11Bは、合算電圧の生成直後における、商用交流電源の負極性の電圧は、平滑コンデンサには蓄電されないことを説明するための図である。 図12Aは、時間経過と共に大きな電圧値となった合算電圧が平滑コンデンサに供給される経路を示す図である。 図12Bは、時間経過と共に商用交流電源の電圧の2倍の電圧となった合算電圧が平滑コンデンサに供給されるタイミングを説明するための図である。 図13Aは、Yコンデンサの放電タイミングが、時間経過と共にずれていく様子を示す図である。 図13Bは、Yコンデンサの放電タイミングが、商用交流電源の正極性の電圧波形のピークのタイミングまで、ずれたことを示す図である。 図14は、Yコンデンサの放電タイミングが、商用交流電源の正極性の電圧波形のピークのタイミングまで、ずれることで生成される合算電圧波形を示す図である。 図15は、第1の実施の形態の画像形成装置に設けられている電源装置のメイン電源生成部のブロック図である。 図16は、第1の実施の形態の画像形成装置に設けられている電源装置のメイン電源生成部のCPUによる放電制御の流れを説明するためのフローチャートである。 図17は、第2の実施の形態の画像形成装置に設けられている電源装置のメイン電源生成部のCPUによる放電制御の流れを説明するためのフローチャートである。 図18は、第3の実施の形態の画像形成装置に設けられている電源装置のメイン電源生成部のブロック図である。 図19は、第4の実施の形態の画像形成装置に設けられている電源装置のメイン電源生成部のブロック図である。 図20は、第5の実施の形態の画像形成装置に設けられている電源装置のメイン電源生成部のブロック図である。
以下に添付図面を参照して、本発明を適用した実施の形態の画像形成装置を説明する。
まず、図1に、実施の形態の画像形成装置101の概略的な構成図を示す。一例として、実施の形態の画像形成装置は、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(黒)の4色を使ったフルカラー印刷対応の画像形成装置となっている。なお、説明の簡略化のため、図1には、両面印刷時に使用する排紙反転パス等は図示していない。
図1に示すように、画像形成装置101は、操作パネル104、給紙トレイ105,106、中間転写ベルト107、定着器108、冷却ローラ109、排紙トレイ117、および、二次転写ローラ120を備えている。また、画像形成装置101は、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(黒)の4色分のレーザ走査ユニット110Y,110M,110C,110K、帯電器111Y,111M,111C,111Kを備えている。また、画像形成装置101は、感光体ドラム112Y,112M,112C,112K、現像器113Y,113M,113C,113K、および、一次転写ローラ114Y,114M,114C,114Kを備えている。
給紙トレイ105,106には、それぞれ用紙116が収納されている。画像形成装置101は、操作パネル104を介して入力された印刷実行指示に従って、印刷物を印刷する。具体的には、画像形成装置101は、読取装置(スキャナ装置)、または、外部から画像データの取り込みを行う。取り込まれた画像データは、イメージ処理基板で画像処理されることで、潜像として具現化される。
潜像の作成は、作像ユニット内に設けられている感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kを用いて行われる。まず、帯電用の高圧電源150から帯電器111Y,111M,111C,111Kに高電圧を印加し、感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kを一様に帯電させる。一例として、感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kには、電流値は微小ではあるが、−700kVの高電圧が一様に印加される。これにより、潜像を描くためのベースが形成される。
次に、レーザ走査ユニット110Y,110M,110C,110Kから、帯電している感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kに対して、画像データに対応するレーザ光を照射する。これにより、一様に帯電している感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kのうち、レーザ光が照射された部分の電圧が、例えば−400kV程度に低下する。このようなレーザ光の照射による電位差レベルで潜像が描かれる(露光)。
次に、潜像が描かれた感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kにトナーを塗布すると、レーザ光の照射で電圧が低下した部分にトナーが残留し、レーザ光が照射されない部分は、トナーが残留しない(現像)。このようなプロセスは、Y,M,C,Kの各色で実施される。これにより、感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kには、画像データに対応するY,M,C,Kの各色のトナー潜像が、それぞれ形成される。
次に、感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kに描かれ、各色のトナーが塗布されることで形成された各トナー潜像を、それぞれ中間転写ベルト107に転写する。ここで、感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kの各トナー潜像を、中間転写ベルト107上で単に重ね合わせるだけでは、各トナー潜像は中間転写ベルト107上に転写されない。各トナー潜像を中間転写ベルト107上に転写するには、感光体ドラム112Y,112M,112C,112K、および、中間転写ベルト107を、それぞれ一定速度で回転駆動する。また、一次転写ユニット内部に設けられている一次転写用の高圧電源151から一次転写ローラ114Y,114M,114C,114Kに電圧を印加する。
これにより、一次転写ローラ114Y,114M,114C,114Kにマイナス電荷が発生し、感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kから中間転写ベルト107上に、プラス電荷を持つトナーが引きつけられる。そして、感光体ドラム112Y,112M,112C,112Kに形成された各色のトナー潜像が中間転写ベルト107に引き付けられ転写される。なお、このような転写プロセスは、カラー印刷の場合はY,M,C,Kの全ての色で実行されるが、モノクローム印刷の場合には、Kの色のみ実行される。
次に、中間転写モータで中間転写ベルト107が回転駆動され、中間転写ベルト107上に転写された各色のトナー潜像が、中間転写ベルト107と二次転写ローラ120との接触位置まで搬送される。給紙トレイ105にスタックされている用紙116は、二次転写ローラ120の位置にトナー潜像が搬送されるタイミングと一致するように、二次転写ローラ120の位置に搬送される。そして、二次転写ローラ120の位置で、各色のトナー潜像が用紙116に転写される。具体的には、二次転写用の高圧電源152から二次転写ローラ120に高電圧を印加し、二次転写ローラ120にマイナスの電荷を発生させる。これにより、中間転写ベルト107上のトナー潜像は用紙116側に引きつけられ、用紙116に転写される。トナー潜像が転写された用紙116は、搬送ベルト115により搬送され、定着器108および冷却ローラ109を介して排紙トレイ117に排紙される。
次に、図2に、実施の形態の画像形成装置の要部を除く電源装置のブロック図を示す。この図2に示すように、電源装置は、メイン電源生成部1およびバックグランド電源生成部2を有している。メイン電源生成部1は、メイン電源がオンされている間、画像形成装置のメイン機能、および、バックグランド機能に対して供給する電源を生成する。
すなわち、メイン電源生成部1は、ノイズフィルタ4、全波整流回路(ダイオードブリッジ)5、PFC回路(PFC:Power Factor Correction:力率改善回路)6、平滑コンデンサ7、Yコンデンサ8、DC−DCコンバータ9、および、フォワードコンバータ10を有している。ノイズフィルタ4は、商用交流電源3からノイズを除去する。整流回路の一例である全波整流回路5は、ノイズ除去され商用交流電源を整流処理する。PFC回路(PFC:Power Factor Correction:力率改善回路)は、整流された商用交流電源の力率改善処理を行う。平滑化回路の一例である平滑コンデンサ7としては、例えば大型アルミ電解コンデンサが用いられている。平滑コンデンサ7は、力率の改善された商用交流電源を直流電源に平滑化する。Yコンデンサ8は、ノイズ端子電圧対策用のコンデンサであり、商用交流電源側にノイズが重畳しないように、ノイズ除去を行う。
DC−DCコンバータ9は、平滑化されて生成された直流電源を、例えば24V等の所定の電圧の直流電源に変換し、画像形成装置の24Vの直流電源で動作するメイン機能に供給する。フォワードコンバータ10は、メイン電源がオンされている間に、一定時間、無操作状態が続いた際に移行する省電力モード時、および、メイン電源がオフの間も動作させることが好ましいバックグランド機能に供給する電源を生成する。バックグランド機能は、省電力動作をさせることが好ましいため、例えば5Vの直流電源で動作する機能となっている。このため、フォワードコンバータ10は、メイン電源がオンされている間、5Vの直流電源を生成し、バックグランド機能に供給する。
一方、メイン電源生成部1が、メイン電源がオンされている間、メイン機能およびバックグランド機能の電源を生成するのに対し、バックグランド電源生成部2は、メイン電源がオフされている間、バックグランド機能に対してのみ供給するバックグランド電源を生成する。具体的には、バックグランド電源生成部2は、全波整流回路(ダイオードブリッジ)11、平滑コンデンサ12、Yコンデンサ13、およびバックグランド用DC−DCコンバータ14を有している。
バックグランド電源生成部2は、上述と同様に、ノイズ除去された商用交流電源を整流して平滑化することで直流電源を生成する。そして、バックグランド用DC−DCコンバータ14で、直流電源を例えば5Vの直流電源に変換し、バックグランド機能に供給する。これにより、メイン電源がオフされることでメイン機能が休止状態となっている間、バックグランド機能のみを低消費電力で動作させることができる。なお、Yコンデンサ13は、商用交流電源側にノイズが重畳しないように、ノイズ除去を行う。
ここで、電源装置には、ノイズ端子電圧対策用にYコンデンサ8が設けられている。また、低消費電力化のために電圧検出抵抗をFET(Field-Effect Transistor)で遮断する構成としている。ここで、例えば日本国内および北米等では、図3に示すように3本のケーブルを用いた低圧配電方式である、いわゆる単相3線式で交流電源の供給が行われる。図3において、「L」は、電源端子のライン端子(ライブ端子とも言う)、「N」は電源端子のニュートラル端子である。図4は、単相3線式の交流電源の取得時に、メイン電源がオフされ、バックグランド電源生成部2でバックグランド電源が生成されている場合における、平滑コンデンサ7に印加される電圧を示している。この場合、ニュートラル端子−グランドがオープンとなるため(N−Gオープン)、メイン電源生成部1の平滑コンデンサ7に印加される電圧は0V(e→0)となり、何ら問題は無い。
これに対して、例えば欧州各国では、図5に示す、いわゆる3相3線式の低圧配電方式で電源供給が行われる。3相3線式の低圧配電方式は、3相変圧器の2次側から電圧が掛からない接地された線と、他の端子から対地電圧200Vの電圧が印加された電圧線2本とを引き出す。そして、2本を接続して単相200V負荷に供給し、3本を接続して3相200V負荷に供給する方式である。このような3相3線式の低圧配電方式は、ニュートラル端子−グランドがショートとなる(N−Gショート)。
図6は、3相3線式の交流電源の取得時に、メイン電源がオフされ、バックグランド電源生成部2でバックグランド電源が生成されている場合に、平滑コンデンサ7に印加される電圧を示している。図6に示す「FG」は、フレームグランドを示している。3相3線式の低圧配電方式の場合、いわゆる片側設地となるため、メイン電源生成部1の平滑コンデンサ7に印加される電圧が、時間と共に徐々に上昇し、最大で交流入力電圧の2倍の電圧が印加される不都合を生ずる(e+e=2e)。
具体的に説明すると、3相3線式による交流電源の取得時において、メイン電源がオフされ、バックグランド電源を生成する状況となると、図6に実線の矢印で示すように、通常の経路で、平滑コンデンサ7に対して電圧が印加される。また、この他に、ノイズ端子電圧対策用のYコンデンサ8の充放電動作による電圧が、平滑コンデンサ7に印加される。このため、通常の経路での電圧(e)と、Yコンデンサ8の充放電動作による電圧(e)とが重畳して平滑コンデンサ7に印加される。このため、平滑コンデンサ7には、入力の2倍の電圧が印可されることとなる(e+e=2e)。
ここで、平滑コンデンサ7としては、例えば数百μFの大容量のアルミ電解コンデンサが用いられる。これに対して、ノイズ端子電圧対策用のYコンデンサ8としては、数千pFの小容量のコンデンサが用いられる。このように、平滑コンデンサ7とYコンデンサ8との間には、大きな容量差がある。このため、入力電源の交流の一サイクルで、平滑コンデンサ7に対して入力電圧の2倍の電圧が印加されるわけではない。実際には、図7の実線のグラフに示すように、例えば数時間〜10時間程度の時間をかけて、平滑コンデンサ7に入力電圧の2倍の電圧が印加される。
なお、図7の一点鎖線のグラフは、図3を用いて説明した単相3線式の低圧配電方式のバックグランド電源生成時において、平滑コンデンサ7に印加される電圧の経時変化を示している。単相3線式の場合は、時間が経過しても、平滑コンデンサ7に印加される電圧は変化せず、問題は無い。図7に実線のグラフで示す3相3線式の場合に、平滑コンデンサ7に対して、時間と共に2倍の電圧が印加される問題を生ずる。
このような3相3線式のバックグランド電源生成時において、時間と共に徐々に高い電圧が平滑コンデンサ7に印加される現象を、さらに詳細に説明する。まず、図8Aは、ライン端子(L)から平滑コンデンサ7に供給される、例えば240Vの商用交流電源の正極性の電圧の供給経路を示している。この場合、図8Bに山形の波形で示す正極性の電圧P1が平滑コンデンサ7に供給される。そして、図8Bに直線状の波形で示すように、蓄電電圧C1が平滑コンデンサ7に蓄電される。
次に、図9Aは、ニュートラル端子(N)から平滑コンデンサ7に供給される、商用交流電源の負極性の電圧の供給経路を示している。商用交流電源の負極性の電圧は、全波整流回路5の整流動作により、1次グランドに対して正極性の電圧として出力される。この場合、図9Bに谷形の波形で示す負極性の電圧N1が、正極性の電圧として、ニュートラル端子(N)から平滑コンデンサ7に供給される。そして、図9Bに直線状の波形で示すように、蓄電電圧C2が平滑コンデンサ7に蓄電される。また、ニュートラル端子(N)からの電圧は、Yコンデンサ8にも印加され蓄電される。
次に、平滑コンデンサ7の充電電圧により、商用交流電源の負極性の電圧のピークレベル後も、Yコンデンサ8の電荷は残存する。また、Yコンデンサ8の電荷により、全波整流回路5のダイオードD2が逆方向電圧となる。このため、図10Aに示すように、Yコンデンサ8の電圧と、商用交流電源による、ライン端子(L)からの正極性の電圧とが直列となることで合算され、合算電圧が生成される。そして、商用交流電源の負極性の電圧を蓄電するYコンデンサ8の蓄電電圧が、平滑コンデンサ7の蓄電電圧を超えたタイミングで、合算電圧が、平滑コンデンサ7に蓄電される。図10Bの突出した波形の電圧および発生タイミングが、合算電圧G1の電圧波形、および、平滑コンデンサ7に対する蓄電タイミングを示している。この合算電圧G1により、平滑コンデンサ7の蓄電電圧は、図10Bに示すように所定電圧分(+α)上昇し、図10Bに示す蓄電電圧C3を蓄電する。
次に、図11Aは、平滑コンデンサ7に合算電圧が蓄電された後における、商用交流電源による、ライン端子(L)から平滑コンデンサ7に印加される負極性の電圧の供給経路を示している。上述のように、商用交流電源の負極性の電圧は、全波整流回路5の整流動作により、1次グランドに対して正極性の電圧として出力される。この場合、上述の合算電圧により、平滑コンデンサ7の電圧eを超えているため、全波整流回路5のダイオードD4が逆方向電圧となる。このため、平滑コンデンサ7に合算電圧が蓄電された後における、商用交流電源の負極性の電圧N2が平滑コンデンサ7に供給される周期では、平滑コンデンサ7は電圧蓄電C4の蓄電は行わない。なお、Yコンデンサ8は、負極性の電圧N2を蓄電する。
次に、再度、商用交流電源の正極性の電圧が供給されるタイミングとなると、図12Aに示すように、Yコンデンサ8の電圧と、商用交流電源による、ライン端子(L)からの正極性の電圧とが直列となることで合算され、合算電圧が生成される。そして、商用交流電源の負極性の電圧を蓄電するYコンデンサ8の蓄電電圧が、平滑コンデンサ7の蓄電電圧を超えたタイミングで、合算電圧が、平滑コンデンサ7に蓄電される。図12Bの突出した波形の電圧および発生タイミングが、合算電圧G2の電圧波形、および、平滑コンデンサ7に対する蓄電タイミングを示している。
ここで、平滑コンデンサ7の蓄電が時間経過と共に徐々に進むと、Yコンデンサ8の放電のタイミングが、図12Bに示すように、電圧波形のピーク側にずれる。図13Aおよび図13Bは、Yコンデンサ8の放電のタイミングを示している。図13Aおよび図13Bは、理解を容易とするために誇張して描かれているが、平滑コンデンサ7の充電開始時から時間の経過と共に、Yコンデンサ8の放電タイミングが、図13Aの符号H1および符号H2に示すように徐々にずれる。そして、さらに時間が経過すると、Yコンデンサ8の放電タイミングが、図13Bの符号H3および符号H4に示すように、商用交流電源の一周期毎に、正極性の電圧P3,P4のピークのタイミングまでずれる。
これにより、商用交流電源の正極性の電圧に、Yコンデンサ8の放電電圧が合算されて生成される上述の合算電圧は、徐々に大きな電圧となり、図14に示すように、商用交流電源の2倍の電圧まで上昇する。そして、図12Bに示すように、商用交流電源の2倍の蓄電電圧C5が平滑コンデンサ7に印加される。一例ではあるが、Yコンデンサ8の放電タイミングが商用交流電源の正極性の電圧のピークまでずれた際には、商用交流電源の電圧値eを交流240Vとすると、「e×√2×2倍=240V×√2×2倍=680V」の蓄電電圧C5が平滑コンデンサ7に印加される。
電源装置は、通常、入力される商用交流電圧に対する耐圧を考慮して設計される。すなわち、商用交流電圧を240Vとすると、240V×√2=直流339Vの耐圧が得られるように、電源装置は設計される。図7に一点鎖線のグラフで示す単相3線式の低圧配電方式の場合、バックグランド電源の生成開始から数時間が経過しても、平滑コンデンサ7に印加される電圧は約直流340Vと一定であり、設計した耐圧範囲内となる。しかし、図7に実線のグラフで示す3相3線式の低圧配電方式の場合、バックグランド電源の生成開始から数時間が経過すると、平滑コンデンサ7に印加される電圧は約直流550Vとなる。そして、計算上、平滑コンデンサ7に印加される電圧は、「e×√2×2倍=240V×√2×2倍=680V」まで上昇する。
このため、3相3線式の場合、例えば450Vの平滑コンデンサ7の耐圧を超えた電圧が印加され、平滑コンデンサ7が破損する不都合を生ずる。また、図2に示すDC−DCコンバータ9のFET18の耐圧を600Vとすると、やはりFET18の耐圧を超えてしまい、FET18が破損する不都合を生ずる。また、このような過剰な電圧により、DC−DCコンバータ9内のFET18が誤点弧する、セルフターンオンの現象等が生ずる。
なお、セルフターンオンは、以下の現象である。すなわち、ローサイドMOSFETがオフ状態でハイサイドMOSFETがオンした場合、ローサイドMOSFETのドレイン電圧の上昇と共に、ローサイドMOSFETのゲート−ドレイン間の帰還容量を介して、ローサイドMOSFETのゲート−ソース間に充電電流が流れる。これにより、ローサイドMOSFETのゲート電圧が上昇し、閾値電圧を超えてローサイドMOSFETが誤点弧する。このような現象が、セルフターンオンと呼ばれる現象である。
(第1の実施の形態)
このようなことから、第1の実施の形態の画像形成装置では、メイン電源がオフ操作され、バックグランドモードに移行した後(負荷側の電流消費が止まった後)、一定時間経過した際に、放電回路をオン制御して、上述の合算電圧の電荷の放電を図るようにした。
図15は、第1の実施の形態の画像形成装置に設けられている、電源装置のメイン電源生成部1のブロック図である。この図15に示すように、メイン電源生成部1は、放電回路20、メモリ23、タイマ24、および、CPU25を有している。放電回路20は、一端が正極性ラインに接続された抵抗21と、抵抗21の多端にアノードが接続されたFET22とを有している。FET22のカソードは、負極性ラインに接続されている。また、FET22のゲートは、CPU25の制御端子(IO端子)に接続されている。なお、正極性ラインおよび負極性ラインは、電源生成ラインの一例である。
メモリ23には、放電回路20を放電制御することで平滑コンデンサ7等の保護を図るための保護プログラムが記憶されている。CPU25は、タイマ24から供給される計時情報により、所定の時刻となった際に、ゲートを介してFET22をオン制御する。これにより、時間と共に徐々に大きな電圧となる上述の合算電圧の電荷をグランドに放電できる。
図16は、制御部の一例となるCPU25の放電制御の流れを示すフローチャートである。図16のフローチャートのステップS1において、CPU25は、メイン電源がオフ操作されたか否かを監視する。CPU25は、メイン電源のオフ操作を検出するまでの間、ステップS1を繰り返し実行し(ステップS1:No)、メイン電源のオフ操作を検出したタイミングで(ステップS1:Yes)、ステップS2に処理を進める。
CPU25は、メイン電源のオフ操作を検出した後は、ステップS2において、メイン電源がオン操作されたか否かを監視する。CPU25は、メイン電源のオン操作を検出した場合には(ステップS2:Yes)、ステップS1に処理を戻す。また、CPU25は、メイン電源のオン操作を検出しない場合には(ステップS2:No)、処理をステップS3の処理を実行する。
ステップS3では、CPU25が、タイマ24から供給される時刻情報をカウントすることで、メイン電源がオフ操作され、画像形成装置がバックグランドモードに移行してから、例えば1時間または3時間等の所定時間が経過したか否かを判別する。所定時間が経過するまでの間は(ステップS3:No)、ステップS2およびステップS3の処理を繰り返し実行し、所定時間の経過を検出した際に(ステップS3:Yes)、ステップS4に処理を進める。
ステップS4では、バックグランドモードに移行してから所定時間が経過したため、CPU25が、ゲートを介してFET22をオン制御する。これにより、数時間かけて徐々に上昇する上述の合算電圧の電荷を、放電回路20のFET22を介してグランドに放電でき、合算電圧の生成動作をリセットできる。すなわち、例えば図12Bの合算電圧G2まで2倍に上昇した電圧値を、図10Bの合算電圧G1の初期の電圧値まで戻すことができる。従って、平滑コンデンサ7に対して、耐圧以上の電圧が印加され、平滑コンデンサ7が破損する不都合を防止できる。また、過剰な電圧により、DC−DCコンバータ9内のFET18に、セルフターンオンの現象等が生じる不都合を防止でき、FET18の破損を防止できる。
なお、CPU25は、このような放電制御を行った後は、処理をステップS2に戻し、ステップS2〜ステップS4の処理を繰り返し実行する。これにより、バックグランドモードの間、例えば数時間毎にFET22がオン動作され、上昇した合算電圧の電荷が放電される。
上述の例では、FET22で放電回路20をオン制御して、合算電圧の電荷を放電することとした。しかし、合算電圧の電荷を放電するように、放電回路20をオン制御できるものであれば、FET22以外のものを用いてもよい。また、CPU25が保護プログラムに従って、ソフトウェア的に放電制御を行うこととしたが、ハードウェアで放電制御してもよい。
また、メイン電源がオフ操作され、バックグランドモードに移行した後(負荷側の電流消費が止まった後)、一定時間経過した際に、放電回路20をオン制御することとした。しかし、メイン電源のオン時にも、電源装置の回路電圧を監視し、所定電圧以上の異常電圧を検出した際に、放電回路20をオン動作させてもよい。これにより、不慮の異常電圧から電源装置を保護できる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態の画像形成装置を説明する。この第2の実施の形態の画像処理装置は、3相3線式の低圧配電方式の商用交流電源の供給ラインに接続されたことを検出した場合に、上述の放電制御を行うようにしたものである。なお、上述の第1の実施の形態と以下に説明する第2の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、以下、差異の説明のみ行い、重複説明は省略する。
図17のフローチャートに、第2の実施の形態の画像形成装置に設けられている電源装置のCPU25の放電動作の流れを示す。この図17のフローチャートに示す処理に対応する保護プログラムは、図15に示すメモリ23に記憶されている。第2の実施の形態の画像形成装置の場合、片側接地判別部を兼ねるCPU25は、上述の放電制御の前に、ステップS11において、片側接地であるか否かを判別する。すなわち、第2の実施の形態の画像形成装置が、3相3線式の低圧配電方式の商用交流電源の供給ラインに接続された場合、図5および図6を用いて説明したように、片側接地となる。
このため、CPU25は、片側接地を検出した場合は、第2の実施の形態の画像形成装置が、3相3線式の低圧配電方式の商用交流電源の供給ラインに接続されたものと判別する。そして、CPU25は、上述のステップS1〜ステップS4に示す放電制御を行う。なお、この例では、CPU25がソフトウェア的に片側接地判別を行うこととした。しかし、ハードウェアで片側接地判別を行ってもよい。
これにより、第2の実施の形態の画像形成装置が、3相3線式の低圧配電方式の商用交流電源の供給ラインに接続されることで、数時間かけて徐々に上昇した上述の合算電圧の電荷を、放電回路20のFET22を介してグランドに放電できる。このため、合算電圧の生成動作をリセットできる他、上述の第1の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態の画像形成装置の説明をする。上述の各実施の形態の場合、所定時間毎に放電回路20のFET22をオン制御して、合算電圧の電荷を放電した。この第3の実施の形態画像形成装置は、バリスタを設け、合算電圧が所定電圧以上となった際に、合算電圧の電荷を放電するようにしたものである。なお、上述の各実施の形態の画像形成装置と、以下に説明する第3の実施の形態の画像形成装置とでは、この点のみが異なる。このため、以下、差異の説明のみ行い、重複説明を省略する。
図18に、第3の実施の形態の画像形成装置に設けられている電源装置のメイン電源生成部1のブロック図を示す。この図18に示すように、メイン電源生成部1には、PFC回路6と平滑コンデンサ7との間に、平滑コンデンサ7に対して並列に、バリスタ30が接続されている。
バリスタ30の抵抗値は、印加される電圧に応じて非線形に変化する。すなわち、バリスタ30は、所定電圧未満の電圧が印加されている間は高い抵抗値を示し、ほとんど電流は流さない。しかし、バリスタ30は、所定電圧以上の電圧が印加されると抵抗値が下がってオン動作し、大電流を流すようになる。このため、通常使用範囲外の電圧が印加された際にオン動作する特性のバリスタ30を選択して設ける。具体的には、例えば交流240Vの商用交流電源が供給され、時間の経過と共に「240V×√2×2倍=680V」の合算電圧が生成される場合、例えば300V程度からオン動作するバリスタ30を平滑コンデンサ7と並列に設ける。
これにより、合算電圧が300Vとなった際に、バリスタ30がオン動作し、合算電圧の電荷をグランドに放電できる他、上述の実施の形態と同じ効果を得ることができる。なお、第3の実施の形態では、放電を行う素子としてバリスタ30を用いた。しかし、電源生成ラインの電圧が所定電圧以上の電圧となった際に、電源生成ラインに印加される電圧に対応する電荷を放電するように導通する素子であれば、バリスタ30以外の素子を用いてもよい。この場合でも、上述と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態の画像形成装置の説明をする。上述の第1および第2の実施の形態の場合、CPU25が、バックグランドモードに移行してから所定時間が経過した際に、放電回路20のFET22をオン動作させて放電を行った。これに対して、第4の実施の形態の画像形成装置は、合算電圧が所定電圧以上となった際に、放電回路20をオン制御して、合算電圧の電荷を放電するようにしたものである。なお、上述の各実施の形態の画像形成装置と、以下に説明する第4の実施の形態の画像形成装置とでは、この点のみが異なる。このため、以下、差異の説明のみ行い、重複説明を省略する。
図19に、第4の実施の形態の画像形成装置に設けられている電源装置のメイン電源生成部1のブロック図を示す。この図19に示すように、メイン電源生成部1は、平滑コンデンサ7と放電回路20との間に、電圧検出部40を並列に接続して形成されている。
電圧検出部40は、分圧抵抗41a、分圧抵抗41b、基準電圧発生部42、および、比較器43を有している。分圧抵抗41aおよび分圧抵抗41bは、合算電圧の電圧値の検出用として設けられている。分圧抵抗41aおよび分圧抵抗41bは、直列接続された状態で、平滑コンデンサ7に対して並列に設けられている。
比較器43の非反転端子(+)は、直列接続された分圧抵抗41aと分圧抵抗41bとの間に接続されている。比較器43の反転端子(−)は、基準電圧発生部42に接続されている。また、比較器43の出力端子は、放電回路20のFET22のゲートに接続されている。FET22は、スイッチング素子の一例である。
このようなメイン電源生成部1において、比較器43の非反転入力端子(+)には、各分圧抵抗41a,41bにより分圧された合算電圧が供給される。比較器43の反転入力端子(−)に基準電圧生成部42から供給されている基準電圧値は、例えば300Vの合算電圧を各分圧抵抗41a,41bで分圧した電圧値となっている。このため、比較器43は、各分圧抵抗41a,41bで分圧された合算電圧の電圧値が、基準電圧値以上となった際に、ゲート43にハイレベルの電圧を印加し、FET22をオン動作させる。
これにより、合算電圧が例えば300V以上等の所定の電圧に上昇する毎に、放電回路20をオン動作させて、合算電圧の電荷を放電できる他、上述の各実施の形態と同じ効果を得ることができる。
なお、負荷側で電流消費がある場合(メイン電源のオン時)は、合算電圧が生成されないため、電圧が上昇しないことから放電回路20のFET22はオン動作せず、放電動作は行われない。ただ、メイン電源のオン時において、何らかの原因で電源回路の回路電圧が異常電圧値まで上昇した場合には、電圧検出部40が、この異常電圧を検出し、FET22をオン動作させる。これにより、異常電圧値の電荷を放電でき、何らかの原因で上昇した異常電圧で電源回路等が破損する不都合を防止できる。また、PFC回路6またはDC−DCコンバータ9の電圧検出用の回路の抵抗を放電に問題ない程度の定数とし、この電圧検出用の回路の抵抗で検出された合算電圧値に応じて、上述と同様にFET22を動作させても良い。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態の画像形成装置の説明をする。上述の第1および第2の実施の形態の場合、CPU25が、バックグランドモードに移行してから所定時間が経過した際に、放電回路20のFET22をオン動作させて放電を行った。これに対して、第5の実施の形態の画像形成装置は、CPU25が、合算電圧が上昇カーブに入っているときのみ放電回路を動作させて、合算電圧の電荷を放電するようにしたものである。なお、上述の第1,第2の実施の形態の画像形成装置と、以下に説明する第5の実施の形態の画像形成装置とでは、この点のみが異なる。このため、以下、差異の説明のみ行い、重複説明を省略する。
図20に、第5の実施の形態の画像形成装置に設けられている電源装置のメイン電源生成部1のブロック図を示す。この図20に示すように、メイン電源生成部1は、平滑コンデンサ7と放電回路20との間に、電圧検出用の分圧抵抗41a,41b接続して形成されている。すなわち、分圧抵抗41a,41bは、直列接続された状態で、平滑コンデンサ7に対して並列に接続されている。また、分圧抵抗41a,41bの接続間は、CPU25のA/D入力端子に接続されている。また、CPU25の制御端子は、放電回路20のFET22のゲートに接続されている。
このようなメイン電源生成部1において、各分圧抵抗41a,41bにより分圧された合算電圧は、CPU25のA/D入力端子に供給される。CPU25のA/D入力端子に供給された合算電圧をデジタル化して取得する。メイン電源のオン時には、商用交流電源により、CPU25に対して一定電圧が印加される。このため、CPU25によるFET22のオン制御は行われない。
これに対して、メイン電源がオフ操作され、バックグランドモードに移行すると、上述のように合算電圧が上昇する。CPU25は、合算電圧が上昇カーブに入っているときのみFET22をオン制御して放電回路20を動作させる。換言すれば、CPU25は、合算電圧が上昇している間、FET22をオン制御して放電回路20を動作させる。このように、合算電圧の上昇カーブを見て放電させることで、平滑コンデンサ7の蓄電容量のばらつきによる蓄電速度の差を吸収して放電させることができる他、上述の各実施の形態と同じ効果を得ることができる。
上述の実施の形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。例えば、第1,第2の実施の形態および第4,第5の実施の形態では、専用の放電回路20を設けることとしたが、PFC回路6またはDC−DCコンバータ9等の他の回路に、電圧検出用の抵抗が設けられている場合、この電圧検出用の抵抗を用いて合算電圧を検出して、放電回路20のFET22を制御してもよい。また、上述の各実施の形態の説明では、合算電圧の電荷を放電することとしたが、例えば冷却ファン等の負荷を動作させて消費しても良い。いずれの場合も、上述と同様の効果を得ることができる。
また、平滑コンデンサ7の漏れ電流は、温度が高くなると増加し、温度が低くなると減少するため、温度が低いと電流消費が少なくなり、電圧上昇につながる。このため、バックグランドモード時において、画像形成装置に設けられている温度センサで所定温度以下の低い温度が検出されている場合のみ、放電回路20で放電を行ってもよい。この場合も、上述と同様の効果を得ることができる。
各実施の形態および各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 メイン電源生成部
2 バックグランド電源生成部
3 商用交流電源
4 ノイズフィルタ
5 全波整流回路
6 PFC回路
7 平滑コンデンサ
8 Yコンデンサ
9 DC−DCコンバータ
10 フォワードコンバータ
11 全波整流回路
12 平滑コンデンサ
13 Yコンデンサ
14 バックグランド用DC−DCコンバータ
18 FET
20 放電回路
21 抵抗
22 FET
23 メモリ
24 タイマ
25 CPU
30 バリスタ
40 電圧検出部
41a 分圧抵抗
41b 分圧抵抗
42 基準電圧発生部
43 比較器
101 画像形成装置
104 操作パネル
105 給紙トレイ
106 給紙トレイ
107 中間転写ベルト
108 定着器
109 冷却ローラ
115 搬送ベルト
116 用紙
117 排紙トレイ
120 二次転写ローラ
110C レーザ走査ユニット(シアン)
110M レーザ走査ユニット(マゼンタ)
110Y レーザ走査ユニット(イエロー)
110K レーザ走査ユニット(黒)
111C 帯電器(シアン)
111M 帯電器(マゼンタ)
111Y 帯電器(イエロー)
111K 帯電器(黒)
112C 感光体ドラム(シアン)
112M 感光体ドラム(マゼンタ)
112Y 感光体ドラム(イエロー)
112K 感光体ドラム(黒)
113C 現像器(シアン)
113M 現像器(マゼンタ)
113Y 現像器(イエロー)
113K 現像器(黒)
114C 一次転写ローラ(シアン)
114M 一次転写ローラ(マゼンタ)
114Y 一次転写ローラ(イエロー)
114K 一次転写ローラ(黒)
150 帯電用の高圧電源
151 一次転写用の高圧電源
152 二次転写用の高圧電源
特開2012−34547号公報

Claims (13)

  1. 交流電源を整流回路で整流処理し、平滑化回路で平滑化することで直流電源を生成する電源装置であって、
    前記直流電源の電源生成ラインに接続された放電回路と、
    前記電源生成ラインに印加される電圧が所定電圧以上となるのに要する時間が経過した際に、前記電源生成ラインに印加される電圧に対応する電荷を放電するように、前記放電回路を放電制御する制御部と
    を有する電源装置。
  2. メイン機能に供給するメイン電源を生成するメイン電源生成部と、
    メイン電源がオフされることで前記メイン電源生成部が休止状態となっている間も動作させるバックグランド機能に供給するバックグランド電源を生成するバックグランド電源生成部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記メイン電源生成部が休止状態に移行してから所定時間が経過した際に、前記電源生成ラインに印加される電圧が所定電圧以上となるのに要する時間が経過したと判別し、前記放電回路を放電制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記電源生成ラインが片側接地されているか否かを判別する片側接地判別部を、さらに備え、
    前記制御部は、前記電源生成ラインが片側接地されていると判別されると共に、前記メイン電源生成部が休止状態に移行してから所定時間が経過した際に、前記電源生成ラインに印加される電圧が所定電圧以上となるのに要する時間が経過したと判別し、前記放電回路を放電制御すること
    を特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記電源装置内の温度を検出する温度センサを、さらに備え、
    前記制御部は、前記温度センサで所定温度以下の温度が検出されており、前記電源生成ラインが片側接地されていると判別されると共に、前記メイン電源生成部が休止状態に移行してから所定時間が経過した際に、前記電源生成ラインに印加される電圧が所定電圧以上となるのに要する時間が経過したと判別し、前記放電回路を放電制御すること
    を特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 交流電源を整流処理する整流回路と、
    整流処理された前記交流電源を平滑化処理して直流電源を生成する平滑化回路と、
    前記直流電源を生成する電源生成ラインの電圧が所定電圧以上の電圧となった際に、前記電源生成ラインに印加される電圧に対応する電荷をグランドに放電するように導通する素子と
    を有する電源装置。
  6. 前記素子は、バリスタであること
    を特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 交流電源を整流回路で整流処理し、平滑化回路で平滑化することで直流電源を生成する電源装置であって、
    前記直流電源の電源生成ラインに接続された放電回路と、
    前記電源生成ラインの電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部で所定電圧以上の電圧が検出された際に、前記電源生成ラインに印加される電圧に対応する電荷を放電するように、前記放電回路を放電制御する制御部と
    を有する電源装置。
  8. メイン機能に供給するメイン電源を生成するメイン電源生成部と、
    メイン電源がオフされることで前記メイン電源生成部が休止状態となっている間も動作させるバックグランド機能に供給するバックグランド電源を生成するバックグランド電源生成部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記メイン電源生成部が休止状態に移行している間に、前記電圧検出部で所定電圧以上の電圧が検出された際に、前記放電回路を放電制御すること
    を特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. 前記電源生成ラインが片側接地されているか否かを判別する片側接地判別部を、さらに備え、
    前記制御部は、前記電源生成ラインが片側接地されていると判別されると共に、前記メイン電源生成部が休止状態に移行している間に、前記電圧検出部で所定電圧以上の電圧が検出された際に、前記放電回路を放電制御すること
    を特徴とする請求項8に記載の電源装置。
  10. 前記電源装置内の温度を検出する温度センサを、さらに備え、
    前記制御部は、前記温度センサで所定温度以下の温度が検出されており、前記電源生成ラインが片側接地されていると判別されると共に、前記メイン電源生成部が休止状態に移行している間に、前記電圧検出部で所定電圧以上の電圧が検出された際に、前記放電回路を放電制御すること
    を特徴とする請求項9に記載の電源装置。
  11. 前記放電回路は、前記電源生成ラインを接地するスイッチング素子を備え、
    前記電圧検出部は、前記電源生成ラインの電圧と基準電圧とを比較し、前記電源生成ラインの電圧が基準電圧以上の電圧となっている間、前記放電回路のスイッチング素子をオン動作させて、前記電源生成ラインを接地させる比較器を備えること
    を特徴とする請求項7から請求項10のうち、いずれか一項に記載の電源装置。
  12. 前記制御部は、前記電圧検出部で検出される前記電源生成ラインの電圧が、上昇している間、前記放電回路を放電制御すること
    を特徴とする請求項7から請求項11のうち、いずれか一項に記載の電源装置。
  13. 請求項1から請求項12のうち、いずれか一項に記載の電源装置と、
    画像情報を形成する画像形成部と
    を有する画像形成装置。
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