JP2016092802A - 移動局および移動通信方法 - Google Patents

移動局および移動通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016092802A
JP2016092802A JP2014229225A JP2014229225A JP2016092802A JP 2016092802 A JP2016092802 A JP 2016092802A JP 2014229225 A JP2014229225 A JP 2014229225A JP 2014229225 A JP2014229225 A JP 2014229225A JP 2016092802 A JP2016092802 A JP 2016092802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
timer
control unit
call
mobile station
mobile communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014229225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6377496B2 (ja
Inventor
晋也 竹田
Shinya Takeda
晋也 竹田
真大 玉置
Masahiro Tamaki
真大 玉置
幸一 林
Koichi Hayashi
幸一 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2014229225A priority Critical patent/JP6377496B2/ja
Publication of JP2016092802A publication Critical patent/JP2016092802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6377496B2 publication Critical patent/JP6377496B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】移動局が異なるRAT間を遷移した場合でも、ユーザがネットワークの故障等に起因する発着信の失敗または終了等を速やかに認識することを可能にする。
【解決手段】 移動局は、第1の呼制御プロトコルで呼の制御を行う第1制御部と、第2の呼制御プロトコルで呼の制御を行う第2制御部とを有し、前記第1制御部は、前記移動局が第1の移動通信方式のネットワークに接続しているときに第1タイマーを起動し、前記移動局が、前記第1タイマーの起動後かつ満了前に、前記第1の移動通信方式のネットワークから第2の移動通信方式のネットワークに遷移した場合、前記第2制御部にタイマー引き継ぎ要求を通知し、前記第2制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求に応じて、前記第2の移動通信方式で用いられる第2タイマーを起動する。
【選択図】図5

Description

本発明は移動通信の分野に関し、特に、音声通話中または呼制御処理中の移動局が異なる種別の無線アクセスネットワーク間を遷移する際のタイマー継続処理に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、移動局(UE:User Equipment)がインターネットプロトコルやSIP(Session Initiation Protocol:セッション開始プロトコル)を利用して音声やショートメッセージサービス(Short Message Service;SMS)などのマルチメディアサービスを実現するIMS(IP Multimedia core network Subsystem:IPマルチメディアサブシステム)が規定されている。また、GSMA(Global System for Mobile Communications Association)では、これらのサービスをLTE(Long Term Evolution)で実現するための要件が規定されている。IMSを利用してLTE上で実現される音声等のサービスは「VoLTE(Voice over LTE)」と呼ばれている。
IMSは、従来は回線交換(CS:Circuit Switching)ドメインを利用して提供されていた音声等のサービスを、パケット交換(PS:Packet Switching)ドメインを使って提供する。IMSが提供されているエリアが十分でない場合、VoLTE対応エリアがCSドメインよりも狭くなることが想定される。そこで、UEがVoLTE通話中にIMS提供エリア外に移動した場合に音声通話を維持できるように、SRVCC(Single Radio Voice Call Continuity)という方式が規定されている(たとえば、非特許文献1及び2参照)。SRVCCは、無線を含めてネットワークとの接続を維持したまま異なる無線アクセス方式へ遷移させる手法であり、RAT(Radio Access Technology;無線アクセス種別)間ハンドオーバーの一種である。
SRVCCには、音声通話中のSRVCCの他に、リングバックトーン(RBT:呼び出し音)や着信音が鳴動中のaSRVCC(alerting SRVCC, SRVCC in alerting phase)や、RBT鳴動前のbSRVCC(before ringing SRVCC, SRVCC in pre-alerting phase)等が規定されている。各種のSRVCCを用いることで、VoLTE通話中のUEがIMSが提供されていないエリアに移動したときに音声サービスをPSドメインからCSドメインへ切り替えることで、音声通話を継続することができる。
なお、CSFB(Circuit Switched Fallback:回線交換フォールバック)発信時のLTEから3Gへの再接続時に、移動局でCSFBマイマーを起動し、LTEから3Gへの切り替えが完了した後に移動機内部の機能間でCSFBタイマーの状態をLTEから3Gへ引き継ぐ方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この方法では、CSFB動作が完了する前にCSFBタイマーが満了したときにCSFB動作を終了する。
特開2010−045428
3GPP TS24.237, 3GPP TS23.216 3GPP TS24.008, 5.1.2章、11.3章
SIPでは、ネットワークから特定のメッセージの受信が期待される場合に、UEのメッセージ待ち状態を監視するガードタイマーが起動される。CSドメインの呼制御(CC:Call Control)プロトコルでも、ネットワークの故障や無線環境要因などでUEがネットワークからメッセージを受信できない場合に備えて、ガードタイマーの起動が規定されている(たとえば、非特許文献3参照)。ガードタイマーの満了までに期待されるメッセージがUEで受信されない場合は、UEのメッセージ待ち状態は解除される。
3GPPでは、各種のSRVCCによりVoLTE通信からCSドメインの音声通信に切り替わった場合に、どの状態に遷移するかの規定はあるが、ガードタイマーをどのように処理するかの規定はない。
現状では、各種のSRVCCによりPSドメインからCSドメインに切り替わっても、遷移先の呼制御プロトコルでガードタイマーは起動されない。UEが異なるRAT間を遷移した後にネットワークの故障や無線環境等の影響でネットワークからのメッセージを受信できない状況になった場合でも、UEはいつまでもメッセージ待ちの状態を継続する。そのため、ユーザは、発着信の失敗やガイダンスの終了等を速やかに認識することができない。
そこで、UEが異なるRAT間を遷移した場合でも、ユーザが発着信の失敗または終了等を適切に認識することのできる構成と手法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、ユーザが異なるRAT間を遷移(ハンドオーバー)した後に、遷移先の呼制御プロトコルでタイマーを起動して遷移前に用いられていたタイマーを引き継がせる。
具体的には、移動局は、
第1の呼制御プロトコルで呼の制御を行う第1制御部と、
第2の呼制御プロトコルで呼の制御を行う第2制御部とを有し、
前記第1制御部は、前記移動局が第1の移動通信方式のネットワークに接続しているときに第1タイマーを起動し、前記移動局が、前記第1タイマーの起動後かつ満了前に、前記第1の移動通信方式のネットワークから第2の移動通信方式のネットワークに遷移した場合、前記第2制御部にタイマー引き継ぎ要求を通知し、
前記第2制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求に応じて、前記第2の移動通信方式で用いられる第2タイマーを起動する。
UEが異なるRAT間を遷移(ハンドオーバー)した後にネットワークの故障等により期待するメッセージを受信できない場合でも、ユーザは発着信処理の失敗や終了等を速やかに認識することができる。
本発明が適用される移動通信ネットワークの概略図である。 現状のシステムの課題を説明する図である。 現状のシステムの課題を説明する図である。 実施形態の移動局構成を示す図である。 実施形態のRAT間ハンドオーバーのシーケンス図である。 実施形態のRAT間ハンドオーバーのシーケンス図である。
図1は本発明が適用される移動通信ネットワークの概略図、図2及び図3は、発明者らが見出したSRVCCに内在する問題点を説明する図である。図1に示すように、LTEのサービスが提供される地理的エリア11と、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)のサービスが提供される地理的エリア21が一部重複している。LTEではIMSが提供されVoLTEの通話が可能であるが、UMTSではIMSを提供しておらず、音声サービスはCSドメインで提供されるものとする。
LTEのシステムは、基地局(Evolved Node B:eNB、図示を省略)を含む無線アクセスネットワーク(図1では「RAN(LTE)」と表記)12と、LTEコアネットワーク(図1では「CN(LTE)」と表記)13と、IMS14を提供する。IMS14は、SIPプロトコルで呼制御を実施するP−CSCF(Proxy Call Session Control Function)15を含む。
UMTSのシステムは、図示しない基地局(Node B)及び無線制御局を含む無線アクセスネットワーク(図1では「RAN(UMTS)」と表記)22と、UMTSコアネットワーク(図1では「CN(UMTS)」と表記)23を提供する。UMTSコアネットワーク23は、CSドメインのCCプロトコルで呼制御を実施するMSC(Mobile-service Switching Center:移動交換局)25を含む。
UE30とネットワークの双方がSRVCCをサポートしている場合、UE30がLTE在圏中にVoLTEで音声通話を開始し、その後UMTSのエリア21に移動すると、ネットワークからLTEから3Gへのハンドオーバーが指示される。ネットワークの各ノード間で、音声のコンテキストや無線ベアラ確立のためのセキュリティコンテキストがIMSからCSドメインに引き継がれ、UE30はシームレスにCSドメインの音声通話に切り替えることができる。
しかし、図2及び図3に示すように、SRVCCの実施後はSIPのガードタイマーが停止される一方で、CSドメインでは何らタイマーは起動されない。UE30は、SRVCC実施後にネットワークの故障等によりメッセージを受け取ることができない状況が生じても、メッセージ待ちの状態を解除することができない。
図2を参照すると、LTEに在圏中のUE30で発信操作が行われると(S11)、UE30とP−CSCF15の間で接続が確立され(S12)、UE30からP−CSCF15へ発信要求メッセージ「SIP INVITE」が送信される(S13)。P−CSCF15は、受付応答である「SIP 100 Trying」をUE30に返し(S14)、UE30とP−CSCF15の間で個別ベアラが確立される(S15)。
UE30は、P−CSCF15からセッション進行中の応答メッセージ「SIP 183 Session Progress」を受け取ると(S16)、ネットワークからのメッセージを待つためにSIPタイマーを起動する(S17)。ここでネットワークから届くと期待されるメッセージは、たとえば呼出し中を示す「SIP 180 Ringing」や、通話開始を表わす着信応答メッセージ「SIP 200 OK」である。
この状態でbSRVCCが実施されると(S18)、UE30は3G(UMTS)に遷移し、CSドメインでのCCプロトコルでの呼制御に切り替わる。そのため、SIPで起動したガードタイマーは停止され(S19)、3G遷移後はメッセージ待ち状態の時間管理が行われない。UE30は、UMTSのプロトコルでネットワークから「Alerting」(呼出し中)メッセージや「Connect」(接続)メッセージを受信することを想定しており、ネットワーク故障等の事情でMSC25経由でメッセージを受け取ることができない場合でもメッセージ待ち状態を継続する。ユーザは発信失敗やガイダンス終了を認識することができない。
図3に示すように、着信側でも同様の問題が生じる。VoLTE着信時、UE30はP−CSCF15経由でページングメッセージを受ける(S21)。接続が確立されると(S22)、UE30は発信側から送られてくる「SIP INVITE」に応じて(S23)、「SIP 183 Session Progress」を返す(S24)。個別ベアラが確立されると(S25)、UE30で着信音が鳴動するとともに(S26)、P−CSCF15に「SIP 180 Ringing」メッセージを送信する(S27)。ユーザの応答により通話が開始されると、UE30はP−CSCF15に着信応答メッセージ「SIP 200 OK」を送信するとともに、SIPタイマーを起動してネットワークからのメッセージを待つ(S28)。ここでネットワークから通知されると想定されるメッセージは、たとえば「CONNECT ACK」などの接続確認応答である。
この状態でSRVCCが実施されると(S29)、UE30は3G(UMTS)に遷移し、CSドメインでのCCプロトコルでの呼制御に切り替わる。そのため、SIPで起動されたガードタイマーは停止され(S31)、3G遷移後はメッセージ待ちの時間管理が行われない。UE30は、ネットワークから「CONNECT ACK」メッセージを受信することを想定しており、ネットワーク故障等により「CONNECT ACK」メッセージを受け取ることができない場合でもメッセージ待ち状態を継続する。ユーザは着信応答の失敗や終話を認識することができない。
このような問題に鑑みて、以下の実施形態では、各種のSRVCCが実施された場合、遷移前に起動されていたガードタイマーを遷移後の呼制御プロトコルへ引き継がせ、所定時間経過後にネットワークからのメッセージ待ち状態を解除して、呼を解放する。これにより、ユーザに適宜に発信失敗や終話を認識させることができる。
図4は、実施形態の移動局(UE)30の構成例を示す。実施形態では、UE30がLTEからUMTSへ遷移するケースを想定して説明するが、本発明は無線アクセス方式(RAT: Radio Access Technology)に依存するものではない。UMTSからLTEへの遷移でもよいし、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)など3GPPで規定されている他のRATへの遷移でもよいし、WiFi(登録商標)など3GPPで規定されていない他のRATへの遷移でもよい。
UE30は、実際の信号を無線に送出するハードウェア305と、モデム(Modem)レイヤ303と、アプリケーションレイヤ(図4では「APL」と表示)301を有する。モデムレイヤ303は、通信や呼制御に関する処理を行い、LTEに関する通信、呼制御を行うLTE制御部310と、UMTSに関する通信、呼制御を行うUMTS制御部320を含む。アプリケーションレイヤ301はユーザインタフェース(UI)制御部302を含み、ユーザ操作の受け付けやディスプレイ上への情報の表示を制御する。
UE30がIMSに対応している場合、LTE制御部310は、呼制御を行うプロトコル機能部としてSIP制御部311を有する。また、実際に無線ベアラの確立やパケットコンテキストの確立の制御などを行う無線信号制御部315を有する。SIP制御部311は、ガードタイマーの起動や停止を行うタイマー管理部312、通信中状態やネットワークからの応答待ち状態等の状態を認識する状態管理部313、及びネットワークとSIPメッセージのやりとりを行うメッセージ送受信部314を含む。
UMTS制御部320は、CSドメインでの音声サービスを制御するCCプロトコル制御部321を有する。この例では、UMTS制御部320はIMSに対応していないものとする。CCプロトコル制御部321は、CCプロトコルを構成するタスク機能部として、タイマー管理部322、状態管理部323、及びCCプロトコルでのメッセージの送受信を行うメッセージ送受信部324を含む。
後述するように、異なるRAT間でのハンドオーバーが実施されると、第1システム制御部であるLTE制御部310と、第2システム制御部であるUMTS制御部320が協同して、ハンドオーバーの前後にわたってRATに応じたタイマーの引き継ぎを行う。
図5は、RAT間ハンドオーバーの際の発信側での動作シーケンスを示す。LTEに在圏中のUE30は、VoLTE発信を行い(S41)、無線アクセスネットワーク12、コアネットワーク13を介して(図1参照)、IMSノードのP−CSCF15との間で接続を確立する(S42)。
UE30のLTE制御部(図5では「LTE-Modem」と表記)310は、P−CSCF15に発信要求メッセージ「SIP INVITE」を送信し(S43)、P−CSCF15経由で相手側端末から「SIP 100 Trying」を受け取ることで(S44)、UE30とP−CSCF15の間で個別ベアラが確立される(S45)。
UE30のLTE制御部310のメッセージ送受信部314が、P−CSCF15から「SIP 183 Session Progress」メッセージを受け取ると(S46)、状態管理部313は、UE30の状態をRBT鳴動前の状態、またはガイダンス接続中の状態として管理する。タイマー管理部312は、ガードタイマーとしてSIPタイマーを起動して、ネットワークからのメッセージ(「SIP 180 Ringing」や「SIP 200 OK」など)を待つための時間を計測する(S47)。
この状態でbSRVCCが実施されると(S48)、LTE制御部310の無線信号制御部315からSIP制御部311に、bSRVCCが起動されたことが通知される。またLTE制御部310の無線信号制御部315から、UMTS制御部320の無線信号制御部325にコンテキストやセキュリティパラメータなどが引き継がれ、UMTS側でCSドメインの音声のベアラが確立された状態となる。
SIP制御部311の状態管理部313は、CCプロトコル制御部321の状態管理部323に、RBT鳴動前、またはガイダンス接続中の状態であることを通知する。CCプロトコル制御部321の状態管理部323は、SIPのRBT鳴動前(またはガイダンス接続中)に対応するCCプロトコルの状態である「U3:MO Call Proceeding」に遷移する(S49)。ステップS49における「U3」などの「Ux」の表記は、TS24.008の5.1.2章に規定されているUEのCCプロトコルの状態を示し、「MO Call Proceeding」はUEで呼設定の受け付けがなされた状態を示す。
さらに、本発明の特徴として、SIP制御部311のタイマー管理部312は、bSRVCCが実施されたことを認識すると、CCプロトコル制御部321のタイマー管理部322にタイマーの引き継ぎ通知を行う(S50)。
タイマー引き継ぎの通知の具体例として、たとえば以下の方法が考えられる。
(1)ガードタイマーの起動が必要なことのみを通知する。
(2)特定のタイマーの起動要求を通知する。
(3)SIPの状態を通知する。
(4)SIPのガードタイマー開始からbSRVCC完了までの時間を計測しておき、その値を通知する。
(5)起動中だったSIPのガードタイマーの残りの値を通知する。
これらの方法の中の任意の方法、または複数の方法の組み合わせをCCプロトコル制御部321のタイマー管理部322が適宜選択する構成としてもよい。
CCプロトコル制御部321のタイマー管理部322は、用いる通知方法に応じて、以下の方法でCCプロトコルのガードタイマーを起動する。
(1)の場合:タイマー起動要求を受けて、予め設定された値でタイマーを起動する。または、CCプロトコル制御部321の状態管理部323から状態を取得し、「U3:MO Call Proceeding」状態で起動すべきタイマT310を起動する。
(2)の場合:T310の起動要求を受けて、T310を起動する。
(3)の場合:図5の例では、「BRT鳴動前」または「ガイダンス接続中」という状態の通知を受けて、これに対応するCCプロトコルの状態である「U3:MO Call Proceeding」で起動すべきT310を起動する。
(4)の場合:SIPのガードタイマーでの経過時間の通知を受けて、T310のタイマー時間から通知された値を引いた値でタイマーを起動する。
(5)の場合:残り時間の通知を受けて、通知された値でタイマーを起動する。
その後、ネットワーク(MSC25など)の故障や無線要因などで、ネットワークから「ALERTING」、「PROGRESS」、「CONNECT」などのメッセージを受信できない場合、タイマーの満了を契機としてUE30は呼を解放する(S51)。これにより、ユーザは速やかに発信の失敗やガイダンスの終了を認識することができる。
図5の例では、発信側が「SIP 183 Session Progress」を受信してRBT鳴動前またはガイダンス接続中の状態でbSRVCCが実施された場合のタイマー引き継ぎを説明しているが、他のタイミングでSRVCCが実施される場合にも同様の制御が当てはまる。
たとえば、発信側がネットワークから「SIP 180 Ringing」を受信してRBT鳴動中の状態でaSRVCCが実施された場合、対応するCCプロトコルの状態である「U4:Call Delivered」で起動されるべきタイマーが起動され、SIPのガードタイマーの残り時間が計測される。発信側で「SIP 200 OK」を受信して通話開始後の「音声通話中」の状態でSRVCCが実施されると、対応するCCプロトコルの状態である「U10:Active」で起動されるべきタイマーが起動され、SIPのガードタイマーの残り時間が計測される。
3GからLTEへの遷移の場合も、タイマー引き継ぎ通知に応じて、遷移先のプロトコルの対応する状態で起動されるべきタイマーが起動され、残り時間が計測される。
図6は、RAT間ハンドオーバーの際の着信側での動作シーケンスを示す。LTEに在圏中のUE30は、P−CSCF15経由でページングメッセージを受ける(S61)。接続が確立されると(S62)、UE30は発信側から送られてくる「SIP INVITE」メッセージに応じて(S63)、「SIP 183 Session Progress」を返す(S64)。個別ベアラが確立されると(S65)、UE30からP−CSCF15を介して発信側端末に「SIP 180 Ringing」メッセージが送信され(S66)、UE30で着信音が鳴動する(S67)。
ユーザの応答により通話が開始されると、SIP制御部311のメッセージ送受信部314はP−CSCF15に「SIP 200 OK」を返す(S69)。これを受けて、状態管理部313は「SIP ACK」待ちの状態となり、タイマー管理部312は、SIPのガードタイマーを起動する。
この状態で、SRVCCが実施されると(S70)、LTE制御部310の無線信号制御部315からSIP制御部311にSRVCCが起動されたことが通知される。また、UMTS制御部320の無線信号制御部325にコンテキストやセキュリティパラメータなどが引き継がれ、CSドメインの音声のベアラが確立された状態となる。SIP制御部311の状態管理部313は、SRVCCの通知を受けて、CCプロトコル制御部321の状態管理部323に、「SIP ACK」待ちの状態であることを通知する。CCプロトコル制御部321の状態管理部323は、SIP状態の通知を受けて、CCプロトコルでの対応する状態である「U8:Connect Request」の状態に遷移する(S71)。
さらに、本発明の特徴として、SIP制御部311のタイマー管理部312がSRVCCの実施を認識すると、CCプロトコル制御部321のタイマー管理部322にタイマー引き継ぎ通知を行う(S72)。
タイマー引き継ぎ通知の具体例として、たとえば以下の方法がある。
(1)ガードタイマー起動が必要なことのみ通知する。
(2)特定のタイマイーの起動要求を通知する。
(3)SIPの状態を通知する。
(4)SIPのガードタイマー開始からbSRVCC完了までの時間を計測しておき、その値を通知する。
(5)起動中だったSIPのガードタイマーの残りの値を通知する。
これらの方法の中の任意の方法、または複数の方法の組み合わせをCCプロトコル制御部321のタイマー管理部322が適宜選択する構成としてもよい。
CCプロトコル制御部321のタイマー管理部322は、用いる通知方法に応じて、以下の方法でCCプロトコルのガードタイマーを起動する。
(1)の場合:タイマー起動要求を受けて、予め設定された値でタイマーを起動する。または、CCプロトコル制御部321の状態管理部323から状態を取得し、「U8:Connect Request」状態で起動すべきタイマT313を起動する。
(2)の場合:T313の起動要求を受けて、T313を起動する。
(3)の場合:図6の例では、「音声通話中」という状態の通知を受けて、これに対応するCCプロトコルの状態である「U8:Connect Request」で起動すべきT313を起動する。
(4)の場合:SIPのガードタイマーでの経過時間の通知を受けて、T313のタイマー時間から通知された値を引いた値でタイマーを起動する。
(5)の場合:残り時間の通知を受けて、通知された値でタイマーを起動する。
その後、ネットワーク(MSC25など)の故障や無線要因などで、ネットワークから「CONNECT ACK」を受信できない場合、タイマーの満了を契機としてUE30は呼を解放する(S73)。これにより、ユーザは速やかに発信の失敗やガイダンスの終了を認識することができる。
図6の例では、着信側が着信応答メッセージ「SIP 200 OK」を送信して音声通話中の状態でSRVCCが実施された場合のタイマー引き継ぎを説明しているが、他のタイミングでSRVCCが実施される場合にも同様の制御が当てはまる。
たとえば、着信側がネットワークに「SIP 180 Ringing」を送信して着信音が鳴動中(呼制御処理中)の状態でaSRVCCが実施された場合、対応するCCプロトコルの状態である「U7:Call Received」で起動されるべきタイマーが起動され、SIPのガードタイマーの残り時間が計測される。3GからLTEへの遷移の場合も、タイマー引き継ぎ通知に応じて、遷移先のプロトコルの対応する状態で起動されるべきタイマーが起動され、残り時間が継続される。
上述した実施形態の手法と構成は、RAT間のハンドオーバーで一方のRATでIMSの音声サービスが提供され、他方のRATでIMSの音声サービスが提供されずCSドメインでの音声サービスが提供されているすべての場合に適用することができる。たとえばIMSが提供されていないUMTSを、GSM(登録商標)(2Gまたは2.5G)に置き換えてもよいし、LTEをIMSの音声サービスを提供可能なWiFi(登録商標)に置き換えてもよい。
さらに、音声サービス以外に、DTMF(Dual-Tone Multi-Frequency)やビデオコールなど、IMSとCSドメインの両方で提供されているすべてのサービスに適用することができる。たとえば、DTMF(プッシュ方式)で接続中のSRVCCや、ビデオコール(テレビ電話)中のSRVCCであるvSRVCC(Video-SRVCC)にも本発明は適用可能である。
CSドメインからIMSへ音声などのサービスを引き継ぐrSRVCC(reverse SRVCC)に本発明を適用する場合は、CCプロトコルからSIPへタイマーを引き継がせればよい。
本発明は、UE30がネットワークや相手側のUEからの応答を待つ等、何らかの理由でタイマーを起動する必要があるすべてのケースに適用可能である。
1 移動通信システム
30 移動局
310 LTE制御部
311 SIP制御部
312 SIPのタイマー管理部
313 SIPの状態管理部
314 SIPのメッセージ送受信部
315 LTE無線信号制御部
320 UMTS制御部
321 CCプロトコル制御部
322 CCプロトコルのタイマー管理部
323 CCプロトコルの状態管理部
324 CCプロトコルのメッセージ送受信部
325 UMTS無線信号制御部

Claims (9)

  1. 第1の呼制御プロトコルで呼の制御を行う第1制御部と、
    第2の呼制御プロトコルで呼の制御を行う第2制御部と、
    を有する移動局であって、
    前記第1制御部は、前記移動局が第1の移動通信方式のネットワークに接続しているときに、第1タイマーを起動し、前記移動局が、前記第1タイマーの起動後かつ満了前に、前記第1の移動通信方式のネットワークから第2の移動通信方式のネットワークに遷移した場合、前記第2制御部にタイマー引き継ぎ要求を通知し、
    前記第2制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求に応じて、前記第2の移動通信方式で用いられる第2タイマーを起動する、
    ことを特徴とする移動局。
  2. 前記第1タイマーは前記第1の移動通信方式のネットワークからの応答待ちタイマーであり、
    前記第2タイマーは前記第2の移動通信方式のネットワークからの応答待ちタイマーであり、
    前記第2制御部は、前記第2の移動通信方式のネットワークからの応答を受信しない場合に、呼を解放することを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  3. 前記第1制御部は、前記第1の移動通信方式のネットワークから、または前記第1の移動通信方式のネットワークへ、呼が進行中であることを表わすメッセージ、呼出し中であることを表わすメッセージ、または通話開始を表わすメッセージを送受信するタイミングで前記第1タイマーを起動することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動局。
  4. 前記第1制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求で、前記第2タイマーの起動が必要である旨を通知し、
    前記第2制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求に応じて、あらかじめ設定された値で前記第2タイマーを起動する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動局。
  5. 前記第1制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求で、起動すべきタイマーを指定し、
    前記第2制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求に応じて、指定されたタイマーを起動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動局。
  6. 前記第1制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求で、前記第1の呼制御プロトコルでの呼の状態を通知し、
    前記第2制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求に応じて、前記第1の呼制御プロトコルでの呼の状態に対応する、前記第2の呼制御プロトコルでの呼の状態で起動すべきタイマーを起動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動局。
  7. 前記第1制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求で、前記第1タイマーの開始から前記遷移までに経過した時間を通知し、
    前記第2制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求に応じて、前記第2タイマーの作動時間から前記通知された時間を差し引いた値で前記第2タイマーを起動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動局。
  8. 前記第1制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求で、前記第1タイマーの残り時間を通知し、
    前記第2制御部は、前記タイマー引き継ぎ要求に応じて、前記通知された時間で前記第2タイマーを起動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動局。
  9. 第1の移動通信方式のネットワークに在圏中の移動局において、第1タイマーを起動し、
    前記移動局が、前記第1タイマーの起動後かつ満了前に、前記第1の移動通信方式のネットワークから第2の移動通信方式のネットワークに遷移した場合、前記移動局において第2タイマーを第2の呼制御プロトコルで起動して前記第1タイマーを引き継ぐ
    ことを特徴とする移動通信方法。
JP2014229225A 2014-11-11 2014-11-11 移動局および移動通信方法 Expired - Fee Related JP6377496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014229225A JP6377496B2 (ja) 2014-11-11 2014-11-11 移動局および移動通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014229225A JP6377496B2 (ja) 2014-11-11 2014-11-11 移動局および移動通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016092802A true JP2016092802A (ja) 2016-05-23
JP6377496B2 JP6377496B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=56019185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014229225A Expired - Fee Related JP6377496B2 (ja) 2014-11-11 2014-11-11 移動局および移動通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6377496B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017220869A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 ソフトバンク株式会社 移動体通信システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2816837A1 (en) * 2013-06-17 2014-12-24 BlackBerry Limited Call Continuity when Moving from one Communication Session to another Communication Session

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2816837A1 (en) * 2013-06-17 2014-12-24 BlackBerry Limited Call Continuity when Moving from one Communication Session to another Communication Session

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017220869A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 ソフトバンク株式会社 移動体通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6377496B2 (ja) 2018-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8948127B2 (en) Method, apparatus and computer program for supporting a session identifier in case of a transfer between different radio access networks
EP2782386B1 (en) Method and system for srvcc handover
EP2957126B1 (en) Synchronizing call states of network component and mobile device at session transfer
EP2957125B1 (en) Technique for transferring a session with changeable session state
JP6109928B2 (ja) Drvcc携帯端末のアクセス転送
EP2640030B1 (en) Capability update in a telecommunications network
US20210014741A1 (en) Efficient eps fallback in a 5gs architecture
WO2012025007A1 (zh) 终端、hss、及核心网网元获知终端能力的方法和系统
KR20100061855A (ko) 호 전환 방법, 시스템, 및 디바이스
JP6480011B2 (ja) 通信を確立するための方法及び移動無線通信ネットワーク構成要素
JP2018537003A (ja) 通信を確立するための方法及び通信装置
JP5519749B2 (ja) 移動局及び移動通信方法
JP6377496B2 (ja) 移動局および移動通信方法
US20130045743A1 (en) Handover
JP2011505772A (ja) 呼の保持を実現する方法および装置
EP2894936B1 (en) User equipment and mobile communication method
WO2009015536A1 (fr) Procédé permettant de faire suivre un état occupé décidé par l'utilisateur
KR20150038388A (ko) Srvcc가 동일한 번호를 지원하는 시스템 및 방법
WO2011023054A1 (zh) 一种ip多媒体子系统中多会话能力同步方法及系统
JP2008141490A (ja) 緊急通報制御装置、無線通信端末および基地局
JP5191935B2 (ja) ハンドオーバ制御システム、アクセスルータおよびハンドオーバ制御方法
JP6282964B2 (ja) 移動通信システム、呼制御装置、及び呼制御方法
JP2016082467A (ja) 基地局装置及びハンドオーバ制御方法
WO2014034058A1 (ja) 音声通信ネットワークシステム、通信制御装置、移動通信装置、通信制御方法およびプログラム記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6377496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees