JP2016092213A - Cleaning jig - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば水晶デバイスの製造などに用いられる洗浄冶具に関する。 The present invention relates to a cleaning jig used for manufacturing, for example, a quartz device.
半導体製造技術の分野において、半導体インゴットが円柱状であることから、それをスライスした半導体ウェハは一般に円形状である。その半導体ウェハを洗浄する際に、多数の半導体ウェハを収容する洗浄冶具が用いられる。この洗浄冶具は、半導体ウェハの周囲を直線状のスリット溝で保持する構造になっている(例えば特許文献1、2参照)。 In the field of semiconductor manufacturing technology, since a semiconductor ingot is cylindrical, a semiconductor wafer sliced from the semiconductor ingot is generally circular. When cleaning the semiconductor wafer, a cleaning jig for storing a large number of semiconductor wafers is used. This cleaning jig has a structure in which the periphery of a semiconductor wafer is held by a linear slit groove (see, for example, Patent Documents 1 and 2).
一方、水晶デバイスには圧電デバイスや光デバイスなどがあり、その製造には半導体デバイス用の製造装置が多く用いられている。一般的な水晶デバイスの製造方法は、水晶インゴットから水晶ウェハを切り出し、その水晶ウェハに薄膜等を形成し、薄膜等が形成された水晶ウェハを多数の水晶デバイスに分割する、というものである。この製造方法には水晶ウェハの洗浄工程が含まれ、その洗浄工程では洗浄冶具が使われる。 On the other hand, there are piezoelectric devices, optical devices, and the like as quartz devices, and many manufacturing apparatuses for semiconductor devices are used for the manufacture. A general method for manufacturing a crystal device is to cut a crystal wafer from a crystal ingot, form a thin film or the like on the crystal wafer, and divide the crystal wafer on which the thin film or the like is formed into a number of crystal devices. This manufacturing method includes a crystal wafer cleaning process, and a cleaning jig is used in the cleaning process.
水晶ウェハは、円形状の半導体ウェハと異なり、一般に正方形又は長方形状である。しかし、水晶ウェハ用の洗浄冶具は、半導体ウェハ用の洗浄冶具の構造が踏襲され、水晶ウェハの周囲を直線状のスリット溝で保持する構造になっている。以下、水晶ウェハ用の洗浄冶具の一例を、関連技術1として説明する。 Unlike a circular semiconductor wafer, a quartz wafer is generally square or rectangular. However, the crystal wafer cleaning jig follows the structure of the semiconductor wafer cleaning jig, and has a structure in which the periphery of the crystal wafer is held by a linear slit groove. Hereinafter, an example of a cleaning jig for a quartz wafer will be described as Related Art 1.
図6は関連技術1の洗浄冶具を示し、図6[A]は平面図、図6[B]は正面図である。図7は図6[A]におけるVII−VII線断面図であり、図7[A]は水晶ウェハを収容した状態、図7[B]は水晶ウェハを収容する前後の状態を示す。 FIG. 6 shows the cleaning jig of the related art 1, FIG. 6 [A] is a plan view, and FIG. 6 [B] is a front view. 7 is a cross-sectional view taken along line VII-VII in FIG. 6A. FIG. 7A shows a state in which the crystal wafer is accommodated, and FIG. 7B shows a state before and after accommodating the crystal wafer.
関連技術1の洗浄冶具60は、正方形又は長方形状の複数の水晶ウェハ70を、それらの主面75が離れて対向するように第一方向81に並列させて収容するものである。そして、洗浄冶具60は、第一方向81に垂直な第二方向82に水晶ウェハ70の一辺74を先にして挿入可能な開口部61と、開口部61から挿入された水晶ウェハ70の第二方向82に平行な二辺(一方の辺72及び他方の辺73)を線接触又は面接触で保持する一対のスリット溝形成板62,63と、開口部61から挿入された水晶ウェハ70の一辺74に線接触又は面接触で当接する下端当接部64,65と、スリット溝形成板62,63及び下端当接部64,65を両端から支える支持板66,67と、を備えている。洗浄冶具60の材質は、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂である。
The cleaning jig 60 of the related technique 1 accommodates a plurality of square or
スリット溝形成板62,63には、第一方向81に一定間隔で、それらのほぼ上端から下端まで複数のスリット溝68が形成されている。ここでいう「下方向」は鉛直方向すなわち第二方向82であり、「上方向」は第二方向82の反対方向である。これらのスリット溝68に、水晶ウェハ70が隙間を持たせた状態で保持される。また、スリット溝形成板62,63のスリット溝68の無い部分には、洗浄液の出入り用として貫通孔69が形成されている。
In the slit
水晶ウェハ70の一辺74を対向する二つのスリット溝68の間に挿入することにより、水晶ウェハ70が洗浄冶具60に収容される。洗浄工程では、多数の水晶ウェハ70を収容した洗浄冶具60を洗浄液に浸漬し、水晶ウェハ70の塵埃等を落とし、洗浄冶具60を洗浄液から引き上げ、洗浄冶具60ごと水晶ウェハ70を乾燥させる。
By inserting one
しかしながら、関連技術1の洗浄冶具60を使った洗浄では、水晶ウェハ70に異物が残る「シミ不良」が少なからず発生していた。本発明者は、関連技術1の洗浄冶具60において半導体ウェハ用の洗浄冶具の構造を踏襲していることが、このシミ不良の発生原因であることを明らかにした。以下、そのシミ不良の発生原因について説明する。
However, in the cleaning using the
第一の原因は、洗浄冶具60に水晶ウェハ70が線接触又は面接触していることである。つまり、スリット溝形成板62,63及び下端当接部64,65に、水晶ウェハ70が線接触又は面接触している。詳しく言えば、直線状のスリット溝68と水晶ウェハ70の直線状の二辺(一方の辺72及び他方の辺73)とは、同じ直線状であるため重なり合って接触する面積が大きくなる。このことは、洗浄冶具60と水晶ウェハ70との接触面積が大きいことを意味する。
The first cause is that the
洗浄冶具60と水晶ウェハ70との接触面積が大きいと、洗浄冶具60を洗浄液から引き上げたときに、水晶ウェハ70に付着する洗浄液も多くなる。なぜなら、洗浄冶具60と水晶ウェハ70との接触部分に洗浄液が入り込んだ状態で、これらが持ち上げられるからである。その結果、洗浄液に含まれていた異物が乾燥後に水晶ウェハ70に残ることになる。
If the contact area between the
また、洗浄冶具60と水晶ウェハ70との接触面積が大きいと、その部分での洗浄液との接触が阻害されるので、十分に洗浄されない面積も大きくなる。これに加え、洗浄液全体の循環も洗浄冶具60と水晶ウェハ70との接触部分で阻害される。その結果、洗浄効果が低減するので、落とし切れなかった異物が水晶ウェハ70に残ることになる。
Further, if the contact area between the
第二の原因は、洗浄中にスリット溝形成板62,63を通り抜ける洗浄液の量が少ないことである。スリット溝形成板62,63には貫通孔69が形成されているが、これはスリット溝68の無い部分に限られる。なぜなら、スリット溝68はスリット溝形成板62,63のほぼ上端から下端まで形成されているからである。したがって、複数の貫通孔69全体の専有面積がスリット溝形成板62,63の全面積の半分にも満たず、かつ複数の貫通孔69が一つずつ分断されているので、洗浄液の循環がスリット溝形成板62,63で阻害される。その結果、洗浄効果が低減するので、落とし切れなかった異物が水晶ウェハ70に残ることになる。
The second cause is that the amount of cleaning liquid that passes through the slit
第三の原因は、洗浄冶具60がフッ素樹脂からなることである。フッ素樹脂は分子鎖中のフッ素原子がマイナスに帯電しているため、その表面がマイナスに帯電しやすい。そのため、洗浄中に発生しプラスに帯電した気泡が洗浄冶具60に付着し、かつその気泡が洗浄冶具60に接している水晶ウェハ70にも付着してしまう。そして、洗浄冶具60に付着した気泡は洗浄液の循環を阻害し、水晶ウェハ70に付着した気泡は洗浄液との接触を阻害する。その結果、洗浄効果が低減するので、落とし切れなかった異物が水晶ウェハ70に残ることになる。
The third cause is that the
そこで、本発明の目的は、前述の原因に沿って解決策を施すことにより、ウェハ表面に異物が残ることによるシミ不良の発生を抑えた洗浄冶具を提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a cleaning jig that suppresses the occurrence of a stain defect due to foreign matters remaining on the wafer surface by applying a solution along the above-mentioned causes.
本発明に係る洗浄冶具は、
正方形又は長方形状の複数のウェハを、それらの主面が離れて対向するように第一方向に並列させて収容する洗浄冶具において、
前記第一方向に垂直な第二方向に前記ウェハの一辺を先にして挿入可能な開口部と、
前記開口部から挿入された前記ウェハの前記第二方向に平行な二辺を点接触で保持する側端保持部と、
を備えたことを特徴とするものである。
The cleaning jig according to the present invention,
In a cleaning jig that accommodates a plurality of square or rectangular wafers in parallel in the first direction so that their main surfaces face each other apart from each other,
An opening that can be inserted with one side of the wafer first in a second direction perpendicular to the first direction;
A side end holding portion that holds two sides parallel to the second direction of the wafer inserted from the opening by point contact;
It is characterized by comprising.
本発明に係る洗浄冶具によれば、ウェハの二辺を点接触で保持することにより、洗浄冶具とウェハとの接触面積が小さくなるので、洗浄液から引き上げたときにウェハに付着する洗浄液の量を低減できるとともに、ウェハと洗浄液との接触を促進できる。その結果、洗浄効果が向上するので、シミ不良の発生を抑制できる。 According to the cleaning jig according to the present invention, the contact area between the cleaning jig and the wafer is reduced by holding the two sides of the wafer in a point contact, so that the amount of the cleaning liquid adhering to the wafer when pulled up from the cleaning liquid is reduced. In addition to the reduction, the contact between the wafer and the cleaning liquid can be promoted. As a result, the cleaning effect is improved, so that the occurrence of defective spots can be suppressed.
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については同一の符号を用いる。図面に描かれた形状は、当業者が理解しやすいように描かれているため、実際の寸法及び比率とは必ずしも一致していない。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention (hereinafter referred to as “embodiments”) will be described with reference to the accompanying drawings. In the present specification and drawings, the same reference numerals are used for substantially the same components. The shapes depicted in the drawings are drawn so as to be easily understood by those skilled in the art, and thus do not necessarily match the actual dimensions and ratios.
図1は実施形態1の洗浄冶具を示し、図1[A]は平面図、図1[B]は正面図である。図2は図1[A]におけるII−II線断面図であり、図2[A]は水晶ウェハを収容した状態、図2[A]は水晶ウェハを収容する前後の状態を示す。図3[A]は図2[A]の部分拡大図、図3[B]は図1[B]に示す状態から水晶ウェハを取り除いて示す正面図である。図4は、実施形態1における棒状体及び保持片の詳細及びその変形例を示す平面図及び断面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。 FIG. 1 shows a cleaning jig of Embodiment 1, FIG. 1 [A] is a plan view, and FIG. 1 [B] is a front view. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG. 1A. FIG. 2A shows a state in which the crystal wafer is accommodated, and FIG. 2A shows a state before and after accommodating the crystal wafer. 3 [A] is a partially enlarged view of FIG. 2 [A], and FIG. 3 [B] is a front view showing the crystal wafer removed from the state shown in FIG. 1 [B]. FIG. 4 is a plan view and a cross-sectional view showing details of the rod-like body and the holding piece in Embodiment 1 and a modification thereof. Hereinafter, description will be given based on these drawings.
本実施形態1では、ウェハとして水晶ウェハ70を用いる。本実施形態1の洗浄冶具10は、正方形又は長方形状の複数の水晶ウェハ70を、それらの主面75が離れて対向するように第一方向81に並列させて収容するものである。そして、洗浄冶具10は、第一方向81に垂直な第二方向82に水晶ウェハ70の一辺74を先にして挿入可能な開口部11と、開口部11から挿入された水晶ウェハ70の第二方向82に平行な二辺(一方の辺72及び他方の辺73)を点接触で保持する側端保持部121,122,131,132と、を備えている。また、洗浄冶具10は、開口部11から挿入された水晶ウェハ70の一辺74に点接触で当接する下端当接部14,15を、更に備えている。
In the first embodiment, a
側端保持部121,122,131,132はそれぞれ、第一方向81に延びる棒状体21と、棒状体21に一定間隔で設けられた複数の保持片22とを有する。隣接する二つの保持片22の間に、水晶ウェハ70が隙間を持たせた状態で保持される。
Each of the side
棒状体21及び保持片22は、水晶ウェハ70の一方の辺72及び他方の辺73を点接触で保持できれば、どのような形状でもよい。本実施形態1では、棒状体21は円柱状でり、保持片22は棒状体21に中心を貫かれ当該中心から周縁へ向かうにつれて薄くなる円板状である。棒状体21及び保持片22の詳細及びその変形例については後述する。
The rod-shaped
図3[A]に示すように、洗浄後に洗浄液から引き上げた状態で、棒状体21及び保持片22の下端211,221が、棒状体21及び保持片22と水晶ウェハ70との接触部分71から離れている。
As shown in FIG. 3A, the lower ends 211 and 221 of the rod-shaped
図3[B]に示すように、洗浄冶具10は全体として直方体状であり、その直方体の六面のうち側端保持部131,132を含む面13aが、側端保持部131,132を除き空間13b,13c,13dになっている。同様に、側端保持部121,122を含む面(図示せず)も同様に、側端保持部121,122を除き空間(図示せず)になっている。
As shown in FIG. 3B, the cleaning
洗浄冶具10は、芳香族ポリエーテルケトンからなる。芳香族ポリエーテルケトンとは、ベンゼン環がエーテルとケトンにより結合した直鎖状ポリマー構造を持つ、結晶性の熱可塑性樹脂に属するポリマーの総称である。本実施形態1では、芳香族ポリエーテルケトンとしてポリエーテルエーテルケトン(以下「PEEK」という。)を用いている。
The cleaning
次に、洗浄冶具10の構成について、更に詳しく説明する。
Next, the configuration of the cleaning
下端当接部14,15は、水晶ウェハ70に接する部分が第一方向81に延びる例えば円柱状になっており、これにより一辺74に点接触で当接する。本実施形態1では、下端当接部14,15は円柱状であるが、これに限定されるものではない。例えば、下端当接部14,15は角柱状などとしてもよい。この場合、水晶ウェハ70との点接触を得るために、角柱等の平面ではなく稜線が水晶ウェハ70に接するように配置する必要がある。
The lower
本実施形態1では、一方の辺72を二つの側端保持部121,122で保持し、他方の辺73を二つの側端保持部131,132で保持し、一辺74を二つの下端当接部14,15で当接しているが、これらに限定されるものではない。例えば、一方の辺72を一つ又は三つ以上の側端保持部で保持し、他方の辺73を一つ又は三つ以上の側端保持部で保持し、一辺74を一つ又は三つ以上の下端当接部で当接してもよいし、一方の辺72を保持する側端保持部の個数と他方の辺73を保持する側端保持部の個数とを異ならせてもよい。
In the first embodiment, one
なお、洗浄冶具10は、側端保持部121,122,131,132及び下端当接部14,15を両端から支える支持板16,17を更に備えている。支持板16,17にも、洗浄液の出入り用として貫通孔(図示せず)が形成されている。水晶ウェハ70の厚みは、図面では拡大して示しているが、実際には主面75の大きさに比べて無視できるほど薄い。
The cleaning
次に、本実施形態1における棒状体21及び保持片22の詳細及びその変形例について説明する。
Next, details of the rod-
棒状体21は、円柱状乃至稜線が水晶ウェハ70に接する角柱状としてもよい。ここで、「円柱状乃至稜線が水晶ウェハ70に接する角柱状」とは、当該円柱状から当該角柱状まで面取りや摩耗などにより少しずつ変化する全ての立体を含むことを意味する。ここでいう「円柱状」には円柱、楕円柱、それらの軸線を通る面又はその面に平行な面で分割された柱などが含まれ、「角柱状」には三角柱、四角柱、五角柱以上の多角柱、それらの軸線を通る面又はその面に平行な面で分割された柱などが含まれる。「稜線が水晶ウェハ70に接する角柱状」とは、水晶ウェハ70との点接触を得るために、平面ではなく稜線が水晶ウェハ70に接するように配置する主旨である。このとき、水晶ウェハ70の厚みは薄いので、稜線と水晶ウェハ70の周縁との接触は点接触とみなせる。
The rod-shaped
保持片22は、棒状体21に中心を貫かれ当該中心から周縁へ向かうにつれて薄くなる、円板状乃至稜線が水晶ウェハ70に接する角板状としてもよい。ここで「中心から周縁へ向かうにつれて薄くなる」とは、保持片22の表面又は稜線が水晶ウェハ70の主面75と平行になって線接触又は面接触となることを避ける主旨である。また、「中心から周縁へ向かうにつれて薄くなる、円板状乃至稜線が水晶ウェハ70に接する角板状」とは、当該円板状から当該角板状まで面取りや摩耗などにより少しずつ変化する全ての立体を含むことを意味する。ここでいう「中心から周縁へ向かうにつれて薄くなる円板状」には、底面同士が円板を挟んで接合された二つの円錐又は楕円錐、底面同士が接合された二つの円錐又は楕円錐、短軸を回転軸として得られた回転楕円体、それらの軸線を通る面又はその面に平行な面で分割された錐体などが含まれる。などが含まれる。「中心から周縁へ向かうにつれて薄くなる角板状」には、底面同士が角板を挟んで接合された二つの角錐、底面同士が接合された二つの角錐、それらの軸線を通る面又はその面に平行な面で分割された錐体などが含まれる。「稜線が水晶ウェハ70に接する角板状」とは、水晶ウェハ70との点接触を得るために、平面ではなく稜線が水晶ウェハ70に接するように配置する主旨である。このとき、水晶ウェハ70の厚みは薄いので、稜線と水晶ウェハ70の周縁との接触は点接触とみなせる。
The holding
図4[A1][A2]に示す変形例1において、棒状体21aは楕円柱からなり、保持片22は底面同士が円板を挟んで接合された二つの楕円錐からなる。楕円柱及び楕円錐の凸状の曲面が、水晶ウェハ70の周縁に点で接触する。
In the first modification shown in FIGS. 4A1 and 4A2, the rod-shaped
図4[B1][B2]に示す変形例2において、棒状体21bは四角柱からなり、保持片22bは底面同士が四角板を挟んで接合された二つの四角錐からなる。棒状体21bの稜線212が水晶ウェハ70の周縁に点で接触し、保持片22bの稜線222が水晶ウェハ70の周縁に点で接触する。
In the modified example 2 shown in FIGS. 4B1 and 4B, the rod-shaped
図4[C1][C2]に示す変形例3において、棒状体21cは円柱がその軸線を通る面で二分割された一方の柱からなる。保持片22cは、底面同士が円板を挟んで接合された二つの円錐が、その軸線を通る面で二分割された一方の錐体からなる。機械的な強度に問題がなければ、小型化の観点から、半分に分割された棒状体21c及び保持片22cを採用してもよい。
In Modification 3 shown in FIGS. 4 [C1] and [C2], the rod-
図4[D1][D2]に示す本実施形態1において、棒状体21は円柱状である。保持片22は、棒状体21に中心223を貫かれ、中心223から周縁224へ向かうにつれて薄くなる、円板状である。すなわち、中心223の厚みをt1、周縁224の厚みをt2とすると、t1>t2が成り立つ。詳しく言えば、保持片22は、底面同士が円板を挟んで接合された二つの円錐状(そろばん玉状)であり、それらの円錐の頂点が棒状体21中に位置する。
In this Embodiment 1 shown to FIG. 4 [D1] [D2], the rod-shaped
次に、洗浄冶具10の使用方法について説明する。
Next, a method for using the cleaning
まず、水晶ウェハ70の一辺74を開口部11から挿入する。そして、一方の辺72を側端保持部121の隣接する二つの保持片22の間に挿入すると同時に、他方の辺73を側端保持部131の隣接する二つの保持片22の間に挿入する。続いて、一方の辺72を側端保持部122の隣接する二つの保持片22の間に挿入すると同時に、他方の辺73を側端保持部132の隣接する二つの保持片22の間に挿入する。これにより、水晶ウェハ70は側端保持部121,122,131,132に点接触で保持される。続いて、一辺74が下端当接部14,15に当たるまで水晶ウェハ70を挿入する。このようにして、多数の水晶ウェハ70を洗浄冶具10に収容する。水晶ウェハ70を洗浄冶具10に出し入れする工程は、一般に機械化されており、第二方向82が水平方向となるように、洗浄冶具10が使用される。
First, one
洗浄工程では、多数の水晶ウェハ70を収容した洗浄冶具10を洗浄液に浸漬し、超音波を加えて水晶ウェハ70の塵埃等を落とし、洗浄冶具10を洗浄液から引き上げ、洗浄冶具10を回転又は加熱することによって水晶ウェハ70を乾燥させる。洗浄液の種類としては有機溶媒や純水などがあり、洗浄工程において複数種類の洗浄液を用いて洗浄・乾燥を複数回繰り返すこともある。最後に、乾燥した水晶ウェハ70を洗浄冶具10から取り出す。洗浄工程では、第二方向82が鉛直方向となるように、洗浄冶具10が使用される。
In the cleaning process, the cleaning
次に、洗浄冶具10の作用及び効果について説明する。
Next, the operation and effect of the cleaning
(1)洗浄冶具10によれば、水晶ウェハ70の二辺(一方の辺72及び他方の辺73)を点接触で保持する。例えば、円柱や円錐などの凸状の曲面を有する棒状体21及び保持片22と水晶ウェハ70の直線状の二辺(一方の辺72及び他方の辺73)とは、点でしか接触し得ない。これにより、洗浄冶具10と水晶ウェハ70との接触面積が小さくなるので、洗浄冶具10を洗浄液から引き上げたときに水晶ウェハ70に付着する洗浄液の量を低減できる。したがって、洗浄液に含まれ乾燥後に水晶ウェハ70に残る異物を低減できるので、シミ不良の発生を抑制できる。
(1) According to the cleaning
また、洗浄冶具10と水晶ウェハ70との接触面積が小さいため、その部分での洗浄液との接触が促進されるとともに、洗浄液全体の循環も促進される。したがって、洗浄効果が向上するので、シミ不良の発生を抑制できる。
Further, since the contact area between the cleaning
(2)図3[A]に示すように、棒状体21及び保持片22の下端211,221が、洗浄後に洗浄液から引き上げた状態で、水晶ウェハ70との接触部分71から離れている場合、例えば棒状体21が円柱状であり、保持片22が棒状体21に中心を貫かれた円板状である場合は、洗浄液から引き上げたときに洗浄冶具10に付着していた洗浄液が自重によって棒状体21及び保持片22の下端211,221(第二方向82の先端)に液滴Lとして溜まるので、洗浄冶具10から接触部分71を介して水晶ウェハ70へ移動する洗浄液が少なくなる。したがって、洗浄液から引き上げたときに水晶ウェハ70に付着する洗浄液の量をより低減できるので、シミ不良の発生をより抑制できる。
(2) As shown in FIG. 3A, when the lower ends 211 and 221 of the rod-shaped
(3)図3[B]に示すように、洗浄冶具10が全体として直方体状であり、その直方体の六面のうち側端保持部131,132を含む面13aが側端保持部131,132を除き空間13b,13c,13dになっている場合(同様に、側端保持部121,122を含む面が側端保持部121,122を除き空間になっている場合)は、洗浄液全体の循環が促進されことにより、洗浄効果が向上するので、シミ不良の発生を抑制できる。
(3) As shown in FIG. 3B, the cleaning
(4)開口部11から挿入された水晶ウェハ70の一辺74に点接触で当接する下端当接部14,15を更に備えた場合は、洗浄冶具10と水晶ウェハ70との接触面積がより小さくなることにより、洗浄効果が更に向上するので、シミ不良の発生を更に抑制できる。
(4) In the case where the lower
(5)洗浄冶具10が芳香族ポリエーテルケトンからなる場合は、材質的に帯電しにくいため、洗浄中に生じて帯電した気泡が洗浄冶具10に付着しにくく、その気泡が洗浄冶具10に付着したとしてもすぐに離れる。したがって、水晶ウェハ70と洗浄液との接触及び洗浄液の循環を促進できることにより、洗浄効果が更に向上するので、シミ不良の発生を更に抑制できる。
(5) When the cleaning
これに加え、芳香族ポリエーテルケトンは、熱可塑性樹脂としては非常に高い耐熱性を有するばかりか、耐疲労性及び耐薬品性にも優れているので、洗浄冶具10の材質として好適である。芳香族ポリエーテルケトンの中でも特にPEEKは、耐熱性が約140℃もあり、耐摩耗性及び寸法安定性も良好であり、加工性に優れ通常の射出成型機での加工も可能であるなど、洗浄冶具10の材質として最も好適である。
In addition, the aromatic polyether ketone is suitable as a material for the cleaning
(6)図5は、ある年度において8月まで関連技術1の洗浄冶具を使用し、9月から本実施形態1の洗浄冶具を使用したときの、洗浄後の水晶ウェハの検査結果を示している。図5[A]において、横軸は生産月であり、縦軸はシミ不良発生率(%)である。◆は目標値であり、■は実績値である。図5[B]は、図5[A]における9月分を詳細に示し、横軸は生産日であり、縦軸はシミ不良発生率(%)(実績値)である。 (6) FIG. 5 shows the inspection result of the crystal wafer after cleaning when the cleaning jig of Related Technology 1 is used until August in a certain fiscal year and the cleaning jig of Embodiment 1 is used from September. Yes. In FIG. 5A, the horizontal axis is the production month, and the vertical axis is the stain defect occurrence rate (%). ◆ is the target value, ■ is the actual value. FIG. 5 [B] shows details of September in FIG. 5 [A], the horizontal axis is the production date, and the vertical axis is the stain defect occurrence rate (%) (actual value).
図5[A]から明らかなように、関連技術1の洗浄冶具を使用した3月から8月までは、シミ不良発生率が6〜12%であった。これに対し、本実施形態1の洗浄冶具を使用した9月では、シミ不良発生率が3.5%と激減している。これを詳細に見ると、図5[B]から明らかなように、本実施形態1の洗浄冶具を使用した9月7日以降は、シミ不良発生率がほぼ0%となっている。このように、本実施形態1の洗浄冶具の優れた効果が実証されている。 As apparent from FIG. 5 [A], from March to August using the cleaning jig of Related Technique 1, the stain defect occurrence rate was 6 to 12%. On the other hand, in September, when the cleaning jig of the first embodiment is used, the stain defect occurrence rate is drastically reduced to 3.5%. When this is seen in detail, as is apparent from FIG. 5B, the stain defect occurrence rate is almost 0% after September 7 using the cleaning jig of the first embodiment. Thus, the excellent effect of the cleaning jig of Embodiment 1 has been demonstrated.
以上、上記実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。 The present invention has been described above with reference to the above embodiment, but the present invention is not limited to the above embodiment. Various changes that can be understood by those skilled in the art can be made to the configuration and details of the present invention.
本発明に係る洗浄冶具は、水晶ウェハに限らず、正方形又は長方形状であれば半導体ウェハなどの洗浄にも使用できる。また、本発明に係る洗浄冶具は、その名称に限定されることなく、例えばウェットエッチングやフォトレジスト膜の現像などに用いられるキャリヤとしても利用可能である。 The cleaning jig according to the present invention is not limited to a quartz wafer, and can be used for cleaning a semiconductor wafer or the like as long as it is square or rectangular. Further, the cleaning jig according to the present invention is not limited to its name, and can be used as a carrier used for, for example, wet etching or development of a photoresist film.
<実施形態1>
10 洗浄冶具
11 開口部
121,122,131,132 側端保持部
13a 側端保持部を含む面
13b,13c,13d 空間
14,15 下端当接部
16,17 支持板
21,21a,21b,21c 棒状体
211 棒状体の下端
212 棒状体の稜線
22,22a,22b,22c 保持片
221 保持片の下端
222 保持片の稜線
223 保持片の中心
224 保持片の周縁
70 水晶ウェハ
71 接触部分
72 一方の辺(二辺)
73 他方の辺(二辺)
74 一辺
75 主面
81 第一方向
82 第二方向
L 液滴
t1 保持片の中心の厚み
t2 保持片の周縁の厚み
<関連技術1>
60 洗浄冶具
61 開口部
62,63 スリット溝形成板
64,65 下端当接部
66,67 支持板
68 スリット溝
69 貫通孔
<Embodiment 1>
DESCRIPTION OF
73 The other side (two sides)
74 One
60
Claims (7)
前記第一方向に垂直な第二方向に前記ウェハの一辺を先にして挿入可能な開口部と、
前記開口部から挿入された前記ウェハの前記第二方向に平行な二辺を点接触で保持する側端保持部と、
を備えたことを特徴とする洗浄冶具。 In a cleaning jig that accommodates a plurality of square or rectangular wafers in parallel in the first direction so that their main surfaces face each other apart from each other,
An opening that can be inserted with one side of the wafer first in a second direction perpendicular to the first direction;
A side end holding portion that holds two sides parallel to the second direction of the wafer inserted from the opening by point contact;
A cleaning jig characterized by comprising:
隣接する二つの前記保持片の間に、前記ウェハが隙間を持たせた状態で保持される、
請求項1記載の洗浄冶具。 The side end holding portion has a rod-like body extending in the first direction, and a plurality of holding pieces provided on the rod-like body at regular intervals,
The wafer is held with a gap between two adjacent holding pieces,
The cleaning jig according to claim 1.
請求項2記載の洗浄冶具。 The lower ends of the rod-shaped body and the holding piece are separated from the contact portion between the rod-shaped body and the holding piece and the wafer in a state of being pulled up from the cleaning liquid after cleaning.
The cleaning jig according to claim 2.
前記保持片は、前記棒状体に中心を貫かれ当該中心から周縁へ向かうにつれて薄くなる、円板状乃至稜線が前記ウェハに接する角板状である、
請求項2又は3記載の洗浄冶具。 The rod-shaped body is a columnar shape or a prismatic shape whose ridgeline is in contact with the wafer,
The holding piece has a disk shape or a square plate shape in which a ridge line is in contact with the wafer through the center of the rod-like body and becomes thinner from the center toward the periphery.
The cleaning jig according to claim 2 or 3.
その直方体の六面のうち前記側端保持部を含む面が当該側端保持部を除き空間になっている、
請求項2乃至4のいずれか一つに記載の洗浄冶具。 The overall shape is a rectangular parallelepiped,
Of the six surfaces of the rectangular parallelepiped, the surface including the side end holding portion is a space except for the side end holding portion.
The cleaning jig according to any one of claims 2 to 4.
更に備えた請求項1乃至5のいずれか一つに記載の洗浄冶具。 A lower end abutting portion that abuts on one side of the wafer inserted from the opening by point contact;
The cleaning jig according to any one of claims 1 to 5, further comprising:
請求項1乃至6のいずれか一つに記載の洗浄冶具。 Consisting of aromatic polyetherketone,
The cleaning jig according to any one of claims 1 to 6.
Priority Applications (1)
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JP2014225047A JP2016092213A (en) | 2014-11-05 | 2014-11-05 | Cleaning jig |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020080357A (en) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 信越ポリマー株式会社 | Thin plate storage container |
-
2014
- 2014-11-05 JP JP2014225047A patent/JP2016092213A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020080357A (en) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 信越ポリマー株式会社 | Thin plate storage container |
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