JP2016092208A - 露光方法、露光装置、および物品の製造方法 - Google Patents

露光方法、露光装置、および物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】露光精度の向上に有利な露光方法を提供する。【解決手段】この露光方法は、投影光学系の瞳面照度分布を第1瞳面照度分布として投影光学系を照射して露光処理を行う第1露光工程と、第1露光工程の後、瞳面照度分布を、第1瞳面照度分布とは異なる第2瞳面照度分布として投影光学系を照射して露光処理を行う第2露光工程と、第1瞳面照度分布で照射された第1露光工程における投影光学系の結像性能について、瞳面照度分布を第2瞳面照度分布とした条件における結像性能の変化量ΔFA、ΔFBを導出する変化量導出工程と、変化量導出工程にて導出された変化量を用いて、第2露光工程における投影光学系の結像性能を補正するための補正量を導出する補正量導出工程とを有し、第2露光工程において、導出された補正量で投影光学系の結像性能を補正して露光処理を行う。【選択図】図6

Description

本発明は、露光方法、露光装置、および物品の製造方法に関する。
半導体デバイスやフラットパネルディスプレイ(液晶表示デバイス)などの各種デバイスは、フォトリソグラフィ工程を経て製造される。フォトリソグラフィ工程は、マスクやレチクルと呼ばれる原版のパターンをレジストと呼ばれる感光剤が塗布されたガラスプレートやウエハなどの基板に投影し露光する露光工程を含む。近年、より一層のパターンの微細化への要求に応えるべく露光精度を向上させるために、投影光学系の結像面に基板面を合わせるフォーカス精度や、複数の工程で形成される各パターン層を正確に重ね合わせるアライメント精度などの向上が重要となっている。
ここで、投影光学系に露光光が長時間照射され続けると、露光エネルギーの一部を吸収して熱が発生し、その結果、結像性能(フォーカス、倍率、歪曲、非点収差、波面収差等)が変化して、無視できないフォーカスやアライメント誤差が生じ得る。これに対して、露光光の照明条件が変化し、投影光学系内のレンズの発熱分布が変化しても、良好に結像性能の変化を調整する露光方法が提案されている。特許文献1は、照明光の光源像分布状態に対応した結像性能の補正係数を記憶し、光源像分布状態が変更されるときには、対応する補正情報を読み出し、その情報に基づいて補正する露光方法を開示している。しかしながら、特許文献1に開示されている露光方法では、照明条件の変更直後は、変更前の照明条件によって発生した温度分布が投影光学系内に残っている。そのため、変更後の照明条件のもとでの結像性能に、変更前の照明光の吸収の影響分に応じたオフセットが発生する場合がある。そこで、特許文献2は、変更前の照明条件による蓄積エネルギー量に基づいて結像性能の補正量を修正することで、照明条件の変更直後の結像性能のオフセットの発生を解消する露光方法を開示している。
特許第2828226号公報 特許第3395280号公報
ここで、変更後の照明条件で露光を続けた場合、投影光学系の瞳面近傍のレンズにおける温度分布は、変更前の照明条件による影響と変更後の照明条件による影響とが重なり合う過渡状態となる。これに対して、特許文献2に開示されている露光方法では、照明条件の変更直後のオフセット量のみに着目して結像性能の補正量を修正するため、このような過渡状態における変化量を正確に算出することが難しい。
一方、例えば、原版またはそのパターンに対応して照明条件を変更したときに、結像性能の変化量の影響が少なくなるまで露光を停止した後、新たな照明条件のもとで投影光学系の結像性能を制御しながら露光を行う方法がある。ここで、結像性能の変化量の影響が少なくなるまでとは、変更前の照明条件のもとでの投影光学系の照明光の吸収による結像性能の変化量が所定の許容値以下となるまでをいう。これは、変更前に投影光学系に蓄積されたエネルギー量の結像性能に対する影響が無視し得る程度となるまでとも言える。この方法によれば、照明条件の変更時の過渡状態のもとでは露光が行われないため、投影光学系の結像性能を照明条件ごとに厳密に制御し得る。しかしながら、この方法では、照明条件や原版のパターンを変更する(すなわち投影光学系の瞳面での照度分布(光源像分布)が変化する)たびに露光を停止させなければならないので、露光装置のスループットが低下する。また、別の方法として、照明条件の変更後の過渡状態においては、基板を保持するステージ上の基準マークを用いて投影光学系の結像性能を逐次計測し、この計測結果に基づいて結像性能を適宜補正しながら露光することが考えられる。しかしながら、この方法でも露光を一旦停止させて結像性能の計測を行わなければならず、スループットの低下は避けられない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、露光精度の向上に有利な露光方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、光源からの光を原版に照射し、原版のパターンを投影光学系を介して基板上に投影して基板を露光する露光処理を行う露光方法であって、投影光学系の瞳面照度分布を第1瞳面照度分布として投影光学系を照射して露光処理を行う第1露光工程と、第1露光工程の後、瞳面照度分布を、第1瞳面照度分布とは異なる第2瞳面照度分布として投影光学系を照射して露光処理を行う第2露光工程と、第1瞳面照度分布で照射された第1露光工程における投影光学系の結像性能について、瞳面照度分布を第2瞳面照度分布とした条件における結像性能の変化量を導出する変化量導出工程と、変化量導出工程にて導出された変化量を用いて、第2露光工程における投影光学系の結像性能を補正するための補正量を導出する補正量導出工程と、を有し、第2露光工程において、導出された補正量で投影光学系の結像性能を補正して露光処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、露光精度の向上に有利な露光方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。 露光による投影光学系の結像性能の経時変化を示すグラフである。 照明条件ごとの投影光学系の瞳面照度分布を示す図である。 照明条件ごとの光束を示す図である。 一実施形態における結像性能の変化を示すグラフである。 一実施形態における結像性能の変化の計算モデルを示すグラフである。 一実施形態における結像性能の補正量を示すグラフである。 一実施形態におけるパラメータ取得工程を示すフローチャートである。 パラメータ取得工程における計測タイミングを示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る露光装置の構成について説明する。露光装置は、ステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式でレチクル等の原版に形成パターンを被処理基板に露光する装置であり、本発明では、露光方式は、特に限定するものではない。以下、本実施形態に係る露光装置は、一例として、半導体デバイスの製造工程におけるリソグラフィ工程で使用され、走査露光方式にて、レチクルRに形成されているパターンの像をウエハW上(基板上)に露光(転写)する投影型露光装置とする。
図1は、本実施形態に係る露光装置100の構成を示す概略図である。なお、図1以下の各図では、投影光学系110の光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な同一平面内で露光時のウエハWの走査方向(またはレチクルRとウエハWとの相対的な移動方向)にY軸を取り、Y軸に直交する非走査方向にX軸を取っている。露光装置100は、照明光学系104と、レチクルステージ109と、投影光学系110と、ウエハステージ116と、制御部115とを備える。
照明光学系104は、レーザ光源101からの光束を調整してレチクルRを照明する。レーザ光源101は、例えば、KrFやArF等のガスが封入され、レーザ光を発光させるパルスレーザ光源である。また、レーザ光源101は、共振器を構成するフロントミラー、露光波長を狭帯化する回折格子、またはプリズム等を含む狭帯化モジュールと、波長の安定性やスペクトル幅をモニタする分光器やディテクタ等を含むモニタモジュールと、シャッタとを含む。レーザ光源101より射出されたビームは、照明光学系104内のビーム整形光学系(不図示)により所定のビーム形状に整形され、オプティカルインテグレータ(不図示)に入射されて、レチクルRを均一な照度分布で照明するための複数の2次光源が形成される。また、照明光学系104は、開口絞り105と、ハーフミラー106と、フォトセンサ107とを含む。開口絞り105は、開口部の形状が略円形であり、開口部の直径、ひいては照明光学系104の開口数(NA)を所望の値に設定し得る。ここで、開口絞り105は、開口部の形状を輪帯形状にすることで、輪帯照明を形成することもできる。ハーフミラー106は、照明光学系104の光路上に設置され、レチクルRを照明する露光光の一部を反射して取り出す。フォトセンサ107は、紫外光用の検出器であり、ハーフミラー106で取り出された反射光から、露光エネルギー(露光光の強度)を導き得る値を出力する。具体的には、フォトセンサ107の出力は、レーザ光源101のパルス発光ごとに積分を行う積分回路(不図示)により、1パルスあたりの露光エネルギーに変換される。
レチクルRは、ウエハW上に転写されるべきパターン(例えば回路パターン)が形成された、例えば石英ガラス製の原版である。レチクルステージ(原版保持部)109は、レチクルRを保持してX、Yの各軸方向に可動である。投影光学系110は、レチクルRを通過した光(回路パターン像)を所定の倍率β(例えば1/4倍)でウエハW上に投影する。また、投影光学系110は、開口絞り111と、レンズ駆動装置113とを含む。開口絞り111は、その開口部の形状が略円形であり、投影光学系110の瞳面(レチクルRに対するフーリエ変換面)上に配置されており、モータ等の駆動部112が開口部の直径を調整し得る。レンズ駆動装置(光学要素駆動部)113は、投影光学系110内のレンズ(光学要素)系の一部を構成しているフィールドを、空気圧や圧電素子などを利用して投影光学系110の光軸に沿って移動可能、またはレンズ自体を変形可能とする。
ウエハWは、表面上にレジスト(感光剤)が塗布された、例えば単結晶シリコンからなる基板である。ウエハステージ(基板保持部)116は、ウエハチャック(不図示)を介してウエハWを保持し、X、Y、Z(それぞれの回転方向であるωx、ωy、ωzを含む場合もある)の各軸方向に可動である。ウエハステージ116のXY平面位置は、ウエハステージ116に固定された移動鏡117との間の距離をレーザ干渉計118が計測することで求められる。ウエハWの光軸方向の面位置(フォーカス面位置)は、フォーカス検出装置が計測することで求められる。フォーカス検出装置は、投光光学系121と、検出光学系122とを含む。投光光学系121は、ウエハW上のレジストを感光させない非露光光からなる複数個の光束を投光する。各光束は、ウエハW上に集光されて反射され、検出光学系122は、ウエハW状で反射された光束を検出する。検出光学系122は、各反射光束に対応させて複数個の位置検出用の受光素子(不図示)を含み、受光素子の受光面とウエハW上での各光束の反射点とが結像光学系(不図示)によりほぼ共役となるように構成される。そして、投影光学系110の光軸方向におけるウエハWの面位置ずれは、受光素子上の入射光束の位置ずれとして計測される。
制御部115は、例えばコンピューターなどで構成され、露光装置100の各構成要素に回線を介して接続されて、プログラムなどに従って各構成要素の動作および調整などを制御し得る。制御部115は、主制御装置103と、レーザ制御装置102と、照明系制御装置108と、投影レンズ制御装置114と、ステージ制御装置120とを含む。主制御装置103は、制御部115内の各制御装置に接続され、露光装置100全体の制御を統括する。レーザ制御装置102は、レーザ光源101のガス交換動作制御、波長安定化のための制御、または放電印加電圧の制御等を実行する。なお、本実施形態では、これらの制御は、レーザ制御装置102のみによる単独制御ではなく、主制御装置103からの命令で実行されるものとする。照明系制御装置108は、複数の照明条件(照明光学系104の開口数、投影光学系110の開口数、輪帯照明、傾斜照明等)を切り替え可能とする切り替え部の1つであり、照明光学系104内の開口絞り105の開口部の直径を制御する。ここで、投影光学系110の開口数に対する照明光学系104の開口数の比の値がコヒーレンスファクタ(σ値)であるから、照明系制御装置108は、開口部の直径を制御することでσ値を設定し得ることになる。なお、切り替え部としては、その他、パターン形状が異なるレチクルRを変更したり、またはレチクルRの照射領域を変更したりする機構(制御装置)などが挙げられる。また、照明系制御装置108は、フォトセンサ107の出力に基づいて変換された露光エネルギーの値を主制御装置103に送信する。投影レンズ制御装置114は、後述するモデル式に基づいて投影光学系110の結像性能の変化を計算し、補正すべき量を決定する。レンズ駆動装置113は、投影レンズ制御装置114で求められた補正量に基づいて投影光学系110内のレンズを駆動することで、投影光学系110の結像性能の変化を抑制し得る。ステージ制御装置120は、レーザ干渉計118によりウエハステージ116の位置を検出させ、モータ等の駆動部119を制御することで、ウエハステージ116を所定のXY平面位置へ移動させる。
次に、本実施形態における露光(レーザ光源101による投影光学系110に対する露光光の照射)による投影光学系110の結像性能変化のモデル式と、モデル式を定量化するために用いる補正量(補正係数)とについて説明する。ここで、投影光学系110の結像性能としては、例えば、フォーカス、倍率、歪曲収差(ディストーション)、非点収差または像面湾曲などが挙げられる。
図2は、一般的な、露光による投影光学系の結像性能の経時変化(変化特性)を例示するグラフである。図2では、横軸は時間t、縦軸は投影光学系のある像高における結像性能の変化量ΔFを示している。なお、変化量ΔFは、像高ごとに異なる。まず、投影光学系の初期の変化量ΔFをゼロとして、時間tから露光が開始されると、時間とともに結像性能が変化し、やがて一定値(最大変化量)F1に安定する。この状態は、投影光学系に吸収されて熱となるエネルギーと、投影光学系から放出される熱エネルギーとが平衡状態に達した状態であり、その後、引き続き露光光が照射されても、変化量ΔFは、最大変化量F1から変化しない。そして、露光が停止されると、変化量ΔFは、時間と共に減少し、やがて初期値ゼロに戻る。
ここで、最大変化量F1は、単位光量(単位露光エネルギー)あたりの結像性能の変化量(露光係数)Kと、露光量、走査速度または露光領域情報等の各種条件に基づいて算出される実露光エネルギーQとを用いると、式(1)で表される。
F1=K×Q・・・(1)
まず、時刻t’から露光を開始した場合、時刻t’以降の結像性能の変化量ΔF(t)は、最大変化量F1と加熱の速さを表す時定数T1とを用いて、式(2)のように近似される。
ΔF(t)=F1×(1−exp(−(t−t’)/T1))・・・(2)
また、時刻t’で露光を停止した後の変化は、時刻t’におけるΔF(t’)と、放熱の速さを表す時定数T2とを用いて、式(3)のように近似される。
ΔF(t)=ΔF(t’)×exp(−(t−t’)/T2)・・・(3)
さらに、時刻t’で露光を再開した場合、時刻t’以降の変化は、式(4)で表される。
ΔF(t)=ΔF(t’)×exp(−(t−t’)/T2)
+F1×(1−exp(−(t−t’)/T1))・・・(4)
ここで、式(4)の右辺の第1項は、式(3)の右辺と同じである。また、式(4)の右辺の第2項は、式(2)の右辺において、t’の代わりにt’としたものである。すなわち、式(4)は、時刻t’以降の投影光学系内のレンズが放熱していく傾向と、時刻t’以降のレンズが加熱されていく傾向との線形和と見ることができる。また、時間(t−t’)が十分大きい場合には、式(4)は、右辺の第1項が無視できるため、式(2)と一致する。これは、露光終了後、十分に時間が経過すれば、その露光による熱の影響を無視できることを意味する。
したがって、図2に示した変化特性曲線を式(1)〜(4)で示される関数でモデル化することにより、露光による投影光学系の結像性能の変化を予測することができる。ただし、式(1)〜(4)の形は一例であり、他の近似式を使用してモデル化してもよい。
また、上記の単位光量あたりの結像性能の変化量K、および、時定数T1、T2は、露光条件により変化する。なぜなら、異なる露光条件では、投影光学系に入射する光のエネルギー密度の分布(後述の図3参照)が異なるので、その結果、投影光学系の温度変化の分布および時間特性が変化し、結像性能の変化量および時間特性も変化するためである。ここで、露光条件としては、照明条件、レチクルRのパターン(位相シフターの有無、周期性、微細度等)、または、レチクルの照射領域などが挙げられる。
一方、照明条件が異なると、投影光学系内のレンズに生じる温度分布が異なるのみならず、その温度分布が結像性能に及ぼす影響も異なる。すなわち、照明条件が異なると、たとえレンズの温度分布が同一であっても、結像性能への影響の度合いが異なる。これは、レンズの温度分布が結像性能に与える影響は、光束がレンズのどの部分を通過するかにより変わるためである。以下、露光装置が、一例として2種類の照明条件、すなわち、投影光学系110にて第1瞳面照度分布となる条件に相当する照明条件Aと、投影光学系110にて第2瞳面照度分布となる条件に相当する照明条件Bとを切り替えて使用する場合を想定する。
まず、各照明条件の相違について説明する。図3は、各照明条件に対する投影光学系110の瞳面照度分布(瞳面上の光のエネルギー密度分布)を示す模式図であり、図3(a)は、照明条件Aに係る第1瞳面照度分布であり、図3(b)は、照明条件Bに係る第2瞳面照度分布である。図中、領域301は、投影光学系110の瞳領域を示している。領域302は、照明条件Aで露光処理(第1の露光処理)を行う場合に主に光が通過する領域を示している。また、領域303は、照明条件Bで露光処理(第2の露光処理)を行う場合に主に光が通過する領域を示している。なお、照明条件Aは、いわゆるコンベンショナル照明であり、照明条件Bは、いわゆる輪帯照明である。
図4は、各照明条件による投影光学系110における光束の通過位置の違いを示す模式図であり、図4(a)は、照明条件Aでの光束を示し、図4(b)は、照明条件Bでの光束を示している。なお、投影光学系110において、瞳付近のレンズ401以外の光学要素は不図示である。まず、照明条件Aでは、レンズ401において、光束402がレンズ中央部を通過するので、露光中、レンズ中央部が加熱される。また、この部分の温度分布が結像性能に影響する。一方、光束が通過しないレンズ周辺部の温度分布は、結像性能に影響しない(または影響しにくい)。次に、照明条件Bでは、レンズ401において、光束403がレンズ周辺部を通過するので、露光中、レンズ周辺部が加熱される。また、この部分の温度分布が結像性能に影響する。一方、光束が通過しないレンズ中央部の温度分布は、結像性能に影響しない(または影響しにくい)。このように、照明条件Aと照明条件Bとでは、加熱されるレンズの部分が異なる。また、結像性能に影響を与えるレンズの部分が異なる。なお、ここでは投影光学系110の瞳付近のレンズ401に着目したが、レンズ401以外の光学要素においても、光束の通過する領域は、同様に照明条件により異なる。
次に、2種類の照明条件を切り替えながら露光する方法について具体的に説明する。図5は、照明条件を切り替えながらの露光による投影光学系の結像性能の経時変化(変化特性)を例示するグラフである。図5では、横軸は時間t、縦軸は投影光学系のある像高における結像性能の変化量ΔFを示している。ここでは、露光を、時刻tからtまでの区間では照明条件Aで行い、時刻tからtまでの区間では照明条件Bで行い、時刻tからの区間では再び照明条件Aで行う。また、時刻tからtまでの区間、および、時刻tからtまでの区間では、照明条件を切り替えるために露光を一旦停止する。
ここで、t≦t<tの区間では、変化量ΔFは、式(2)、(3)を用いて算出可能である。しかしながら、時刻tにおける照明条件Aから照明条件Bへの変更の瞬間、変化量ΔFは、不連続に変化する。この不連続性は、光束の通過するレンズの領域が切り替わったときに、変更前の照明光の吸収の影響分に応じて発生したオフセットに起因するものである。さらに、時刻t以後のレンズ温度分布は、照明条件Aで生じた温度分布が放熱していく傾向と、照明条件Bで加熱されていく傾向が重なりあった状態となる。本来、放熱の傾向と加熱の傾向とが重なりあった状態における結像性能の変化は、式(3)で表される結像性能変化の放熱特性と、式(2)で表される結像性能変化の加熱特性との線形和で表現可能である。したがって、両者の特性をそれぞれ求めれば、時刻t以後の結像性能の変化を正確に求めることができる。
ここで、時刻t以後の変化量ΔFは、照明条件Bの光束が通過する領域のレンズ温度分布の影響を考慮したものとする必要がある。したがって、照明条件Aで生じた結像性能変化の放熱特性も、照明条件Bの光束が通過する領域のレンズ温度分布に対して評価の対象としなければならない。しかしながら、図5に示すt≦t<tの区間における変化量ΔFは、照明条件Aの光束が通過する領域のレンズ温度分布の影響を考慮してはいるが、照明条件Bの光束が通過する領域のレンズ温度分布の影響を考慮していない。そのため、時刻tの照明切替以後は、照明条件Aで生じた結像性能変化の放熱特性を求めることができず、結果として時刻t以降の変化量ΔFを正確に求めることができない。なお、時刻tにおける照明条件Bから照明条件Aへの変更時も同様である。このことは、照明条件切替時の結像性能の変化量ΔFは、式(1)〜(4)で表される計算モデルだけでは正確に求めることができないことを意味する。
そこで、本実施形態では、照明条件Aの光束に対する温度分布の結像性能への影響を表す第1のモデルと、照明条件Bの光束に対する温度分布の結像性能への影響を表す第2のモデルとに分けて、結像性能の変化を考える。照明条件切替時の結像性能の変化量ΔFを上記の計算モデルだけでは正確に求めることができないことは、照明条件により光束が通過する投影光学系のレンズ領域が異なることに起因する。すなわち、t≦t<tの区間における変化量ΔFと、t≦t<tの区間における変化量ΔFとは、異なるレンズ領域の温度分布の影響を表すものであり、それぞれ別のモデルに従って変化するものである。したがって、照明条件ごとに計算モデルを分ければ、照明条件変更後も、計算モデルの連続性が維持され得る。以下、一例として、投影光学系110の結像性能を可変とする可変部がレンズ駆動装置113であるものとし、投影レンズ制御装置114が変化量導出工程として下記のように投影光学系110の変化量ΔFを導出するものとする。ただし、投影光学系110の結像性能を可変とする可変部としては、レンズ駆動装置113に限らず、レチクルステージ109またはウエハステージ116とし、例えば主制御装置103が変化量導出工程を実行するものとしてもよい。
図6は、本実施形態における露光による投影光学系110の結像性能の経時変化を表す計算モデル(結像性能モデル)を例示するグラフである。なお、2種類の照明条件を切り替えながら露光を行う点は、図5における前提条件と同一である。図中、実線で示すΔFは、照明条件Aの光束に対する温度分布の結像性能への影響を表す第1変化量であり、本実施形態でいう第1モデルである。一方、同じく実線で示すΔFは、照明条件Bの光束に対する温度分布の結像性能への影響を表す第2変化量であり、本実施形態でいう第2モデルである。なお、時刻tにおいて、各変化量ΔF、ΔFは、ともにゼロである。
まず、時刻tからtまで(t≦t≦t)の照明条件Aで露光処理する区間(第1露光工程)における各変化量ΔF、ΔFは、式(2)より、式(5)、(6)で表される。
ΔF(t)=ΔFAA(t)
=F1AA×(1−exp(−(t−t)/T1AA))・・・(5)
ΔF(t)=ΔFBA(t)
=F1BA×(1−exp(−(t−t)/T1BA))・・・(6)
ここで、ΔFXYは、照明条件Yにより生じた温度分布が照明条件Xの光束に対して結像性能へ与える影響を表す。ここで、変化量ΔFは、式(5)に示すように、F1AAおよびT1AAの2つのパラメータを用いて算出される。一方、変化量ΔFは、式(6)に示すように、F1BAおよびT1BAの2つのパラメータを用いて算出される。このように、変化量ΔFと変化量ΔFとは、それぞれ異なるパラメータにより算出される。これは、照明条件ごとに、結像性能に影響を与えるレンズの部分が異なることを反映しているためである。
次に、時刻tからtまで(t<t≦t)の露光停止区間における各変化量ΔF、ΔFは、式(3)より、式(7)、(8)で表される。
ΔF(t)=ΔFAA(t)
=ΔFAA(t)×exp(−(t−t)/T2AA)・・・(7)
ΔF(t)=ΔFBA(t)
=ΔFBA(t)×exp(−(t−t)/T2BA)・・・(8)
式(7)、(8)に示すように、変化量ΔFと変化量ΔFとは、それぞれ異なるパラメータ(T2AA、T2BA)により算出される。
次に、時刻tからtまで(t<t≦t)の照明条件Bで露光処理する区間(第2露光工程)における各変化量ΔF、ΔFは、それぞれ式(9)、(10)で表される。
ΔF(t)=ΔFAA(t)+ΔFAB(t)・・・(9)
ΔF(t)=ΔFBA(t)+ΔFBB(t)・・・(10)
ただし、ΔFAA、ΔFABは、それぞれ式(11)、(12)で表される。
ΔFAA(t)=ΔFAA(t)×exp(−(t−t)/T2AA)・・・(11)
ΔFAB(t)=F1AB×(1−exp(−(t−t)/T1AB))・・・(12)
一方、ΔFBA、ΔFBBは、それぞれ式(13)、(14)で表される。
ΔFBA(t)=ΔFBA(t)×exp(−(t−t)/T2BA)・・・(13)
ΔFBB(t)=F1BB×(1−exp(−(t−t)/T1BB))・・・(14)
ここで、式(11)のΔFAAは、式(7)のΔFAAと同様に、時刻t以降、照明条件Aによる温度分布が減少していく傾向を表す。一方、式(12)のΔFABは、時刻t以降、照明条件Bによる温度分布が増加していく傾向を表す。そして、変化量ΔFは、これらの線形和で表される。この線形和が成立するのは、ΔFAA、ΔFABが、ともに照明条件Aの光束に対する影響を表しているためである。また、式(13)のΔFBAは、式(8)のΔFBAと同様に、時刻t以降、照明条件Aによる温度分布が減少していく傾向を表す。一方、式(14)のΔFBBは、時刻t以降、照明条件Bによる温度分布が増加していく傾向を表す。そして、変化量ΔFは、これらの線形和で表される。この線形和が成立するのは、ΔFBA、ΔFBBが、ともに照明条件Bの光束に対する影響を表しているためである。なお、t<t≦tの区間におけるΔFBA、ΔFBBは、図6中、破線で示される。このように、照明条件Aの光束に対する結像性能と、照明条件Bの光束に対する結像性能とを別々のモデルとして扱えば、照明条件を変更した後も、結像性能の変化が正確に求められる。
次に、時刻tからtまで(t<t≦t)の露光停止区間における各変化量ΔF、ΔFは、式(15)、(16)で表される。
ΔF(t)=ΔFAA(t)+ΔFAB(t)・・・(15)
ΔF(t)=ΔFBA(t)+ΔFBB(t)・・・(16)
ただし、ΔFAA、ΔFABは、それぞれ式(17)、(18)で表される。
ΔFAA(t)=ΔFAA(t)×exp(−(t−t)/T2AA)・・・(17)
ΔFAB(t)=ΔFAB(t)×exp(−(t−t)/T2AB)・・・(18)
一方、ΔFBA、ΔFBBは、それぞれ式(19)、(20)で表される。
ΔFBA(t)=ΔFBA(t)×exp(−(t−t)/T2BA)・・・(19)
ΔFBB(t)=ΔFBB(t)×exp(−(t−t)/T2BB)・・・(20)
ここで、式(17)のΔFAAは、式(7)、(11)のΔFAAと同様に、時刻t以降、照明条件Aによる温度分布が減少していく傾向を表す。一方、式(18)のΔFABは、時刻t以降、照明条件Bによる温度分布が減少していく傾向を表す。変化量ΔFは、これら2つのモデルの線形和で表される。また、式(19)のΔFBAは、式(8)、(13)のΔFBAと同様に、時刻t以降、照明条件Aによる温度分布が減少していく傾向を表す。一方、式(20)のΔFBBは、時刻t以降、照明条件Bによる温度分布が減少していく傾向を表す。変化量ΔFは、これら2つのモデルの線形和で表される。
そして、時刻t以降(t<t)の照明条件Aで露光処理する区間における各変化量ΔF、ΔFは、式(21)、(22)で表される。
ΔF(t)=ΔFAA(t)+ΔFAB(t)+ΔF’AA(t)・・・(21)
ΔF(t)=ΔFBA(t)+ΔFBB(t)+ΔF’BA(t)・・・(22)
ただし、ΔFAA、ΔFAB、ΔF’AAは、それぞれ式(23)、(24)、(25)で表される。
ΔFAA(t)=ΔFAA(t)×exp(−(t−t)/T2AA)・・・(23)
ΔFAB(t)=ΔFAB(t)×exp(−(t−t)/T2AB)・・・(24)
ΔF’AA(t)=F1AA×(1−exp(−(t−t)/T1AA))・・・(25)
一方、ΔFBA、ΔFBB、ΔF’BAは、それぞれ式(26)、(27)、(28)で表される。
ΔFBA(t)=ΔFBA(t)×exp(−(t−t)/T2BA)・・・(26)
ΔFBB(t)=ΔFBB(t)×exp(−(t−t)/T2BB)・・・(27)
ΔF’BA(t)=F1BA×(1−exp(−(t−t)/T1BA))・・・(28)
ここで、式(23)のΔFAAは、式(17)のΔFAAと同一である。同様に、式(24)のΔFABは、式(18)のΔFABと同一である。一方、ΔF’AAは、時刻t以降、照明条件Aによる温度分布が増加していく傾向を表す。変化量ΔFは、これら3つのモデルの線形和で表される。なお、t≦tにおけるΔF’AAおよびΔFABは、図6中、破線で示される。式(26)のΔFBAは、式(19)のΔFBAと同一である。同様に、式(27)のΔFBBは、式(20)のΔFBBと同一である。一方、ΔF’BAは、時刻t以降、照明条件Aによる温度分布が増加していく傾向を表す。変化量ΔFは、これら3つのモデルの線形和で表される。
なお、式(21)で表される変化量ΔF、および、式(22)で表される変化量ΔFは、それぞれ3つのモデルの和になっているが、さらに照明条件を変更して露光を続けると、和を取るモデルの数は増加し、ΔF、ΔFの計算式が複雑になる。ただし、時刻tからの経過時間が時定数T2AAに対して十分に大きい場合、すなわち(t−t)>>T2AAの場合には、ΔFAAをゼロとみなすことができる。したがって、t<tおよび(t−t)>>T2AAの区間では、ΔFは、式(21)より、式(29)に示す2つのモデルの和で表すことができる。
ΔF(t)=ΔFAB(t)+ΔF’AA(t)・・・(29)
同様に、t<tおよび(t−t)>>T2BAの区間では、ΔFは、式(22)より、式(30)に示す2つのモデルの和で表すことができる。
ΔF(t)=ΔFBB(t)+ΔF’BA(t)・・・(30)
このように、照明条件を変更しながら露光を行う場合であっても、過去に行われたすべての露光について、その影響を表すモデルを求める必要はない。結像性能に影響を及ぼすのは、過去のある時刻T以内に行われた露光のみであるとすれば、時刻tでの結像性能の変化の計算では、時刻(t−T)以後の露光の影響のみを考慮すればよく、各変化量ΔF、ΔFの計算式の複雑化を抑えることができる。ここで、時間Tは、計算に要求される精度から任意に決定すればよい。例えば、計算の誤差を最大変化量の1%以内に抑えたい場合、時刻Tの値を時定数T2の4.5〜5倍以上に設定すればよい。
次に、本実施形態における投影光学系110の結像性能の補正方法について説明する。図7は、図6に示した結像性能モデルに対する結像性能の補正量Cを示すグラフである。t≦t≦tおよびt≦tの区間では、照明条件Aで露光処理が行われるため、照明条件Aに対する結像性能の変化量ΔFを打ち消すように補正量Cが導出される。一方、t≦t≦tの区間では、照明条件Bで露光処理が行われるため、照明条件Bに対する結像性能の変化量ΔFを打ち消すように補正量Cが導出される。すなわち、式(31)〜(33)に示す関係が成り立つ。
≦t≦t:C(t)=−ΔF(t)・・・(31)
≦t≦t:C(t)=−ΔF(t)・・・(32)
≦t:C(t)=−ΔF(t)・・・(33)
投影レンズ制御装置114は、補正量導出工程として、上記のように補正量Cを導出する。そして、投影レンズ制御装置114は、補正量Cだけ結像性能を変化させるように、レンズ駆動装置113を駆動させることで、投影光学系110の結像性能の変化を打ち消すことができる。なお、レンズ駆動装置113に換えて、投影光学系110の結像性能を可変とする可変部としてレチクルステージ109またはウエハステージ116を採用する場合には、例えば主制御装置103が補正量導出工程を実行することとなる。
なお、t<t<tおよびt<t<tの区間では、露光処理が行われないため、結像性能を補正する必要はない。また、式(31)〜(33)で示される各区間で見ると、変化量ΔFは、t≦t≦tの区間においてのみ補正に使用され、それ以外の区間では、補正量Cになんら寄与しないため必要とされない。したがって、投影レンズ制御装置114は、例えばt≦t<tの区間では変化量ΔFを求めず、tの時点で初めて式(8)に基づいてΔFを求めてもよい。ただし、その場合の計算には、過去に行われた露光の履歴情報が必要となるので、投影レンズ制御装置114は、予め該履歴情報を記録しておく。さらに、投影レンズ制御装置114は、補正に寄与するか否かに関係なく、変化量ΔFの計算を常時行うようにしてもよく、これは変化量ΔFについても同様である。
次に、本実施形態における投影光学系110の結像性能の変化を特定する、すなわち結像性能モデルを導出するために用いられるパラメータを取得する方法について説明する。ここで、結像性能の変化を特定するためには、F1AA、F1AB、F1BA、F1BBの4種類の最大変化量が必要であるので、単位光量あたりの結像性能の変化量Kについても、KAA、KAB、KBA、KBBの4種類が必要となる。また、時定数T1、T2についても、同様に4種類が必要となる。パラメータの組についてまとめると、第1パラメータには、KAA、T1AA、T2AAが含まれる。同様に、第2パラメータには、KAB、T1AB、T2ABが含まれ、第3パラメータには、KBA、T1BA、T2BAが含まれ、そして、第4パラメータには、KBB、T1BB、T2BBが含まれる。
図8は、パラメータの取得工程の流れを示すフローチャートである。また、図9は、取得工程中の投影光学系110の結像性能の変化と、取得工程に含まれる結像性能計測のタイミングとを示すグラフである。図9中、○印が、照明条件Aによる結像性能計測を行うタイミングを示しており、一方、×印が、照明条件Bによる結像性能計測を行うタイミングを示している。なお、取得工程の開始時点では、露光による結像性能の変化のない状態であるから、ΔF=0、ΔF=0である。
はじめに、主制御装置103は、加熱特性に関する計測工程を実行する。まず、主制御装置103は、照明系制御装置108に対して、照明条件を一方の照明条件Aに設定させる(ステップS101)。次に、主制御装置103は、一方の照明条件Aで結像性能を計測させる(ステップS102)。ここで、計測方法としては、例えば、ウエハW上に計測用のパターンを露光し、そのパターンの線幅等を別途計測装置を用いて計測するか、または、ウエハステージ116上に設置されているセンサ(不図示)を用いて直接計測する。このとき、計測時間は、結像性能の変化の速さに対して十分短く、かつ、投影光学系110に照射される露光エネルギーは、以降の工程であるステップS106におけるダミー露光の際の露光エネルギーに対して十分小さいことが望ましい。次に、主制御装置103は、照明系制御装置108に対して、照明条件を他方の照明条件Bに設定(切り替え)させる(ステップS103)。次に、主制御装置103は、他方の照明条件Bで結像性能を計測させる(ステップS104)。次に、主制御装置103は、加熱特性に関する計測工程を終了するかどうか、具体的には、所定回数の計測が終了したかどうかを判定する(ステップS105)。このとき、主制御装置103は、所定回数の計測が終了していないと判定した場合には(NO)、再度、照明条件を一方の照明条件Aに設定(切り替え)し(ステップS106)、引き続き、所定時間のダミー露光を行わせる(ステップS107)。ここで、ダミー露光とは、投影光学系110に熱負荷を与えるために、通常の露光とは別に投影光学系110に露光光を照射する露光をいう。すなわち、ここでの加熱特性に関する照明条件Aまたは照明条件Bでの結像性能の各計測は、ともに照明条件Aで熱負荷が与えられている条件のもとで行われている。そして、ステップS106の終了後、主制御装置103は、ステップS102に戻り、結像性能計測等を繰り返させる。一方、ステップS105において、主制御装置103は、所定回数の計測が終了したと判定した場合には(YES)、以降の放熱特性に関する計測工程に移行する。
次に、主制御装置103は、放熱特性に関する計測工程を実行する。まず、主制御装置103は、投影光学系110に光を照射させない状態で所定時間待機する(ステップS108)。次に、主制御装置103は、ステップS101〜S104と同様に照明条件の設定(切り替え)と結像性能の計測とを繰り返させる(ステップS109〜S112)。次に、主制御装置103は、放熱特性に関する計測工程を終了するかどうか、具体的には、所定回数の計測が終了したかどうかを判定する(ステップS113)。このとき、主制御装置103は、所定回数の計測が終了していないと判定した場合には(NO)、ステップS108に戻り、結像性能計測等を繰り返させる。一方、ステップS113において、主制御装置103は、所定回数の計測が終了したと判定した場合には(YES)、ステップS114に移行する。
次に、主制御装置103は、パラメータの算出工程を実行する(ステップS114)。このとき、主制御装置103は、ステップS102における照明条件Aによる結像性能の計測結果からKAA、T1AAを、ステップS104における照明条件Bによる結像性能の計測結果からKBA、T1BAをそれぞれ算出し得る。また、主制御装置103は、ステップS110における照明条件Aによる結像性能の計測結果からT2AAを、ステップS112における照明条件Bによる結像性能の計測結果からT2BAをそれぞれ算出し得る。
これに対して、主制御装置103は、図8に示す工程のうちステップS106にて照明条件Aと照明条件Bとを入れ替えた上で同様の工程を実行すれば、以下のパラメータも算出し得る。具体的には、主制御装置103は、加熱特性計測工程における照明条件Aによる結像性能の計測結果からKAB、T1ABを、照明条件Bによる結像性能の計測結果からKBB、T1BBをそれぞれ算出し得る。また、主制御装置103は、放熱特性計測工程における照明条件Aによる結像性能の計測結果からT2ABを、照明条件Bによる結像性能の計測結果からT2BBをそれぞれ算出し得る。そして、ステップS114のパラメータ算出工程が終了したら、パラメータ取得工程を終了する。
なお、図8に示す計測工程の流れは一例であり、例えば、ステップS105およびステップS113における各計測終了の判定は、計測された結像性能の変化が飽和したか否かに基づいて判定してもよい。また、ステップS108以降の放熱特性に関する計測を実施する代わりに、加熱特性に関する計測の結果から放熱特性を予測することもあり得る。例えば、T2AAを放熱特性に関する計測の結果から求める代わりに、加熱特性の時定数T1AAと同一としてもよい。
また、上記説明では、各パラメータを結像性能の計測により求める方法を例示した。ただし、本発明は、これに限定せず、例えば、各パラメータを予めシミュレーションにより求め、得られたパラメータを用いて結像性能の変化量を導出するものとしてもよい。
このように、本実施形態に係る露光方法では、例えば照明条件を変更しながら露光を続ける場合に、投影光学系110の結像性能の変化を、そのときの照明条件だけでなく、その他の照明条件における影響も予め考慮して結像性能を補正する補正量を求める。したがって、特に、変更前の照明条件による影響と変更後の照明条件による影響とが重なり合う過渡状態における補正値を、より正確に求めることができる。また、本実施形態に係る露光方法では、照明条件の変更時の不連続状態または過渡状態を解消するために照明条件を変更するたびに露光を停止させる必要がないので、生産性を損なうことなく、高精度な結像性能のもとで露光を行うことができる。
以上のように、本実施形態によれば、露光精度の向上に有利な露光方法および露光装置を提供することができる。
なお、上記説明では、2種類の照明条件を切り替える場合を例示したが、3種類以上の照明条件を切り替えるものとしてもよい。その場合、照明条件の数(種類)に応じて、結像性能への影響を表すモデル数およびパラメータ数を増やすことで、上記例示と同様の露光方法が適用可能となる。ここで、照明条件の数が増えるほど、モデル数およびパラメータ数は増加し、計算式の構成が複雑になっていく。そこで、計算式の構成の複雑化を避けるために、モデルおよびパラメータを求めるのは、代表的な少数の照明条件に対してのみとしてもよい。そして、その他の照明条件に対しては、上記の代表的な照明条件の中から近いものを1つ選び、それと同じとしてもよい。または、代表的な照明条件の中から近いものを複数選び、補間計算により算出してもよい。
(物品の製造方法)
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。さらに、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
100 露光装置
104 照明光学系
110 投影光学系
114 投影レンズ制御装置
115 制御部

Claims (17)

  1. 光源からの光を原版に照射し、前記原版のパターンを投影光学系を介して基板上に投影して前記基板を露光する露光処理を行う露光方法であって、
    前記投影光学系の瞳面照度分布を第1瞳面照度分布として前記投影光学系を照射して前記露光処理を行う第1露光工程と、
    前記第1露光工程の後、前記瞳面照度分布を、前記第1瞳面照度分布とは異なる第2瞳面照度分布として前記投影光学系を照射して前記露光処理を行う第2露光工程と、
    前記第1瞳面照度分布で照射された前記第1露光工程における前記投影光学系の結像性能について、前記瞳面照度分布を前記第2瞳面照度分布とした条件における前記結像性能の変化量を導出する変化量導出工程と、
    前記変化量導出工程にて導出された前記変化量を用いて、前記第2露光工程における前記投影光学系の結像性能を補正するための補正量を導出する補正量導出工程と、を有し、
    前記第2露光工程において、導出された補正量で前記投影光学系の結像性能を補正して前記露光処理を行うことを特徴とする露光方法。
  2. 前記変化量導出工程において、前記第1瞳面照度分布の条件のもとでの前記光の照射と、該照射により前記投影光学系が温度分布を与えられた状態における前記第2瞳面照度分布の条件のもとでの前記投影光学系の結像性能の計測と、を行うことによって、該結像性能の変化量を導出することを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  3. 前記変化量導出工程において、前記第1瞳面照度分布の条件のもとで前記光を照射することによる、前記第2瞳面照度分布の条件のもとでの前記投影光学系の結像性能の変化量を、シミュレーションによって導出することを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  4. 前記補正量導出工程において、前記補正量は、
    前記光の照射を前記第1瞳面照度分布の条件のもとで行い、前記結像性能の計測を前記第2瞳面照度分布の条件のもとで行うことで得られた第3パラメータと、
    前記光の照射と前記結像性能の計測とを前記第2瞳面照度分布の条件のもとで行うことで得られた第4パラメータと、
    を用いて導出されることを特徴とする請求項1または2に記載の露光方法。
  5. 前記補正量導出工程において、前記補正量は、
    前記光の照射と前記結像性能の計測とを前記第1瞳面照度分布の条件のもとで行うことで得られた第1パラメータと、
    前記光の照射を前記第2瞳面照度分布の条件のもとで行い、前記結像性能の計測を前記第1瞳面照度分布の条件のもとで行うことで得られた第2パラメータと、
    を用いて導出されることを特徴とする請求項1または2に記載の露光方法。
  6. 前記補正量導出工程において、前記第2露光工程のときに適用される前記補正量は、前記第3パラメータおよび前記第4パラメータを用いて導出されることを特徴とする請求項4に記載の露光方法。
  7. 前記補正量導出工程において、前記第1露光工程のときに適用される前記補正量は、前記第1パラメータまたは前記第2パラメータの少なくともいずれかを用いて導出されることを特徴とする請求項5に記載の露光方法。
  8. 前記第1パラメータ、前記第2パラメータ、前記第3パラメータおよび前記第4パラメータは、前記結像性能の単位光量あたりの変化量、前記投影光学系に含まれる光学要素への加熱の速さを表す第1時定数、および、前記光学要素からの放熱の速さを表す第2時定数のうちの少なくとも1つをそれぞれ含むことを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の露光方法。
  9. 前記補正量導出工程において、前記補正量は、該補正量を導出するときに要求される精度に基づいて決定された時刻よりも後に行われた露光の影響について導出されることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の露光方法。
  10. 前記結像性能は、フォーカス、倍率、歪曲収差、非点収差および像面湾曲のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の露光方法。
  11. 光源からの光を原版に照射し、前記原版のパターンを投影光学系を介して基板上に投影して前記基板を露光する露光処理を行う露光装置であって、
    前記投影光学系の瞳面照度分布を、第1瞳面照度分布と、該第1瞳面照度分布とは異なる第2瞳面照度分布とに切り替え可能とする切り替え部と、
    前記瞳面照度分布を前記第1瞳面照度分布として前記投影光学系を照射する第1の前記露光処理、および、前記第1の露光処理の後、前記瞳面照度分布を前記第2瞳面照度分布として前記投影光学系を照射する第2の前記露光処理を行わせることが可能で、かつ、
    前記第1瞳面照度分布で照射された前記第1の露光処理における前記投影光学系の結像性能について、前記瞳面照度分布を前記第2瞳面照度分布とした条件における前記結像性能の変化量を導出し、該変化量を用いて前記第2の露光処理における前記投影光学系の結像性能を補正するための補正量を導出し、該補正量を用いて前記投影光学系の結像性能を補正して前記第2の露光処理を行わせる制御部と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  12. 前記結像性能の変化量は、前記第1瞳面照度分布の条件のもとでの前記光の照射と、該照射により前記投影光学系が温度分布を与えられた状態における前記第2瞳面照度分布の条件のもとでの前記投影光学系の結像性能の計測と、を行うことによって導出されることを特徴とする請求項11に記載の露光装置。
  13. 前記第1瞳面照度分布の条件のもとで前記光を照射することによる、前記第2瞳面照度分布の条件のもとでの前記投影光学系の結像性能の変化量は、シミュレーションによって導出されることを特徴とする請求項11に記載の露光装置。
  14. 前記光源からの光を原版に照射する照明光学系を有し、
    前記切り替え部は、前記照明光学系の瞳面照度分布、前記パターン、および、前記原版の照射領域のうち少なくとも1つを変更することを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の露光装置。
  15. 前記投影光学系の結像性能を可変とする可変部を有し、
    前記制御部は、前記補正量に基づいて前記可変部を制御することを特徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載の露光装置。
  16. 前記原版を保持し可動の原版保持部と、
    前記基板を保持し可動の基板保持部と、
    前記投影光学系に含まれる光学要素を移動または変形可能とする光学要素駆動部と、
    を有し、
    前記可変部は、前記原版保持部、前記基板保持部および前記光学要素駆動部の少なくとも1つを含む、
    ことを特徴とする請求項15に記載の露光装置。
  17. 請求項1から10のいずれか1項に記載の露光方法または請求項11から16のいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記工程で露光された前記基板を現像する工程と、
    を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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