JP2016091830A - 電池システム - Google Patents

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寿夫 山重
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Abstract

【課題】 二相共存形正極活物質を含む正極を有する二次電池において、適切に電池の蓄電量(SOC)を推定できる電池システム、及び電池の制御方法を提供する。【解決手段】 二相共存形正極活物質を含む正極板を有する二次電池10を用いた電池システム30は、電池に第1電流値I1を超える電流が第1期間T1以上に亘って継続して流れたとき、電流Ia、端子間電圧Vaを測定する測定手段S2,S3と、充放電履歴に基づいて、仮想の開放電圧Vohを算出する仮想OCV算出手段S4と、電流Ia、端子間電圧Va、仮想の開放電圧Vohに基づき、電池の内部抵抗Rsを推定する内部抵抗推定手段S5と、電池の内部抵抗RsとSOCとの相関関係を用いて、推定した内部抵抗Rsから電池のSOCを推定するSOC推定手段S6と、を備える。【選択図】 図4

Description

本発明は、二相共存形正極活物質を含む正極を有する二次電池(以下、単に電池ともいう)を用いた電池システムに関する。
オリビン系化合物など二相共存形の正極活物質を用いた二次電池においては、電池の蓄電量あるいは充電状態(SOC:state of charge)と正負極端子間の開放電圧(OCV:open circuit voltage)との関係を観察すると、蓄電量がほぼ空(SOC0%付近)及びほぼ満充電(SOC100%付近)である場合を除き、その間(例えばSOC5〜95%の範囲)では、電池の蓄電量(SOC)の大きさに拘わらず、ほぼ一定の開放電圧となる。このため、開放電圧の大きさから、電池の蓄電量(SOC)を検知することが困難である。
そこで、電池に流入あるいは電池から流出する電流を積分し、逐次、電池の蓄電量(SOC)を算出することが行われる。また、特許文献1においては、充放電により相変化を伴う第1活物質(負極活物質)を含む第1電極板、及び、二相共存形の充放電を行う第2活物質(正極活物質)を含む第2電極板を有する二次電池において、充放電時の蓄電量Qの変化量dQに対する電池電圧Vの変化量dVの割合であるdV/dQを算出し、第1活物質(負極活物質)の相変化に伴って、Q−dV/dQ曲線上に現れる特徴点を利用して、電池の蓄電量(SOC)や電池の劣化を検知する手法が開示されている。
特開2010−257984号公報
しかしながら、電流積分により逐次電池の蓄電量(SOC)を算出する場合、誤差が蓄積し、算出した蓄電量(SOC)と真の蓄電量(SOC)との差が大きくなる場合がある。そこで、特許文献1の手法によって、特徴点における電池の蓄電量(SOC)を用いて、電流積分で算出した蓄電量(SOC)の値を補正することもできるが、特徴点を通過しない充放電を繰り返す場合には、適切に補正することができない。
本発明はかかる課題に鑑みて為されたものであって、二相共存形正極活物質を含む正極を有する二次電池において、適切に電池の蓄電量(SOC)を推定できる電池システム、及び電池の制御方法を提供するものである。
その手段は、二相共存形正極活物質を含む正極板を有する二次電池を用いた電池システムであって、上記二次電池に第1電流値を超える充電電流または放電電流が第1期間以上に亘って継続して流れたとき、上記第1期間経過時点に、上記二次電池に流れている電流Ia、及び、上記二次電池の正負極端子間に生じている端子間電圧Vaを測定する測定手段と、上記二次電池に加えた充放電履歴に基づいて、上記第1期間経過以降に上記二次電池を流れる電流をゼロとした場合に、正負極端子間に生じるべき仮想の開放電圧Vohを算出する仮想OCV算出手段と、上記第1期間経過時点での上記電流Ia、上記端子間電圧Va、及び、上記仮想の開放電圧Vohに基づき、上記二次電池の上記第1期間経過時点における内部抵抗Rsを推定する内部抵抗推定手段と、上記二次電池の上記内部抵抗Rsと上記二次電池のSOCとの相関関係を用いて、推定した上記内部抵抗Rsから上記第1期間経過時点における上記二次電池のSOCを推定するSOC推定手段と、を備える電池システムである。
また他の手段は、二相共存形正極活物質を含む正極板を有する二次電池の制御方法であって、上記二次電池に第1電流値を超える充電電流または放電電流が第1期間以上に亘って継続して流れた場合に、上記二次電池に流れている電流Ia、及び、上記第1期間経過時点に上記二次電池の正負極端子間に生じている端子間電圧Vaを測定する測定ステップと、上記二次電池に加えた充放電履歴に基づいて、上記第1期間経過以降に上記二次電池を流れる電流をゼロとした場合に、正負極端子間に生じるべき仮想の開放電圧Vohを算出する仮想OCV算出ステップと、上記第1期間経過時点での上記電流Ia、上記端子間電圧Va、及び、上記仮想の開放電圧Vohに基づき、上記二次電池の上記第1期間経過時点における内部抵抗Rsを推定する内部抵抗推定ステップと、上記二次電池の上記内部抵抗Rsと上記二次電池のSOCとの相関関係に基づき、推定した上記内部抵抗Rsから上記第1期間経過時点における上記二次電池のSOCを推定するSOC推定ステップと、を備える電池の制御方法である。
電池の内部抵抗Rsと電池のSOCとの間には相関関係がある。具体的には、SOCに対して内部抵抗Rsはバスタブ状に変化する。即ち、低いSOCでは内部抵抗Rsが大きく、中間〜高SOCでは内部抵抗Rsは低く、SOC100%付近及び100%超の領域では内部抵抗Rsが急上昇する(図3参照)。従って、電池の現時点での内部抵抗Rsを検知できれば、上述の相関関係を利用して、その時点での電池のSOCを推定することができる。
この知見に基づき、この電池システムあるいは電池の制御方法では、電圧測定手段で、第1期間経過時点に二次電池の正負極端子間に生じている端子間電圧Vaを測定する。また、仮想OCV算出手段で、第1期間経過時点での仮想の開放電圧Vohを、二次電池に加えた充放電履歴に基づいて算出する。さらに、内部抵抗推定手段で、電流Ia、端子間電圧Va、及び、仮想の開放電圧Vohに基づき、第1期間経過時点における内部抵抗Rsを推定する。そして、SOC推定手段で、内部抵抗Rsから上記第1期間経過時点におけるSOCを推定する。これにより、二相共存形正極活物質を含む正極を有する二次電池においても、適切にSOCを推定することができる。
なお、端子間電圧Vaを測定するにあたり、第1電流値を超える充電電流または放電電流が第1期間以上に亘って継続した場合における、第1期間経過時点の値を測定するとしたのは、端子間電圧Vaと仮想の開放電圧Vohとの差を大きくして、内部抵抗Rsをできるだけ精度良く推定するためである。
二相共存形の正極活物質とは、結晶構造が異なる2つの結晶が共存した状態で充放電の反応が行われる正極活物質をいう。例えば、LiFe(1−x)PO(Mは、Mn,Cr,Co,Cu,Ni,V,Mo,Ti,Zn,Al,Ga,Mg,B,Nbのうち少なくともいずれかであり、0≦X≦0.5)や、LiMn(1−x)PO(Mは、Cr,Co,Cu,Ni,V,Mo,Ti,Zn,Al,Ga,Mg,B,Nbのうち少なくともいずれかであり、0≦X≦0.5)で表されるオリビン系化合物を挙げることができる。
また、第1電流値I1は、予め定めた電流値であり、具体的には、I1=10C以上、さらに好ましくはI1=20C以上の値を選択すると良い。第1期間T1は、矩形パルス状に第1電流値I1を超える充電電流あるいは放電電流を流した場合において、端子間電圧Va安定して適切に測定しうる期間を確保すると良い。具体的には、T1=1〜10sec以上、さらに好ましくは、T1=1.5〜5secの範囲内の値(例えばT1=2.0sec)に定めると良い。
さらに、仮想OCV算出手段としては、各時点での、二次電池に加えた充電電流及び流出する放電電流の大きさや、端子間電圧の値などの履歴を勘案して、正負極端子間に生じるべき仮想の開放電圧Vohを算出すると良い。
さらに上述の電池システムであって、前記二次電池に加えられる充放電電流のパターンから、第2期間以上に亘り第2電流値以上の充電電流を前記二次電池に流した直後に、第3期間に亘り上記二次電池を流れる電流がゼロとなる充電パターンを検知する充電パターン検知手段と、上記充電パターンを検知した場合、上記第3期間経過時点に、上記二次電池の前記正負極端子間に生じている開放電圧Vo2を測定する開放電圧測定手段と、上記開放電圧Vo2に基づいて、上記二次電池のSOCが高SOC範囲内であるか否かを検知する高SOC検知手段と、をさらに備える電池システムとすると良い。
また、上述の電池の制御方法であって、前記二次電池に加えられる充放電電流のパターンから、第2期間以上に亘り第2電流値以上の充電電流を前記二次電池に流した直後に、第3期間に亘り上記二次電池を流れる電流がゼロとなる充電パターンを検知する充電パターン検知ステップと、上記充電パターンを検知した場合、上記第3期間経過時点に、上記二次電池の前記正負極端子間に生じている開放電圧Vo2を測定する開放電圧測定ステップと、上記開放電圧Vo2に基づいて、上記二次電池のSOCが高SOC範囲内であるか否かを検知する高SOC検知ステップと、をさらに備える電池の制御方法とすると良い。
例えばT2=2.0秒に亘り10Cの充電電流を二次電池に流した直後に、T3=3.0秒に亘り二次電池を流れる電流がゼロとなる充電パターンで、電池を充電する。すると、T3=3.0秒経過時点に、二次電池の正負極端子間に生じている開放電圧Vo2は、電池SOCが満充電から離れてSOCが低い状態(SOC80%未満)においては、SOCに拘わらずほぼ一定である。これに対し、満充電に近くSOCが高い状態(SOC80%以上)においては、これ以外の場合(SOC80%未満の場合)に比してやや低くなる挙動を示すことが判ってきた(図5参照)。
上述の電池システムあるいは電池の制御方法では、ハイレート充電から第3期間T3経過時点(T3=3.0秒後)の開放電圧Vo2に基づいて、二次電池のSOCが高SOC範囲(SOC80%以上の範囲)内であるか否かを検知する。
これにより、満充電近くの電池の状態(SOC)をより適切に把握できる。
例えば、電池が満充電に近くSOCが高い(80%以上である)場合において、さらに充電しようとした場合に、SOCが高い状態にある(過充電になりやすい)ことを警告するなど、適切に電池を使用させることができる。
なお、前述のように、SOCが高い場合に、開放電圧Vo2の低下を確実に起こさせるべく、閾値の第2電流値I2としては、7C以上の比較的大きな電流値、例えばI2=10Cの充電電流値とすると良い。また、第2期間T2としては、T2=1.0〜5.0秒の期間、例えば、T2=2.0秒とすると良い。さらに、第3期間T3としては、T3=1.0〜10.0秒の期間、例えば、T3=3.0秒とすると良い。
また、充電電流を流した直後とは、充電電流がI2を下回ってから、電流IがI=0となるまでの時間(第3期間T3の開始までの時間)が、0.5秒以内である場合を指すとする。
そのほか、前述のいずれかに記載の電池システムであって、前記二次電池に加えられる充放電電流のパターンから、第4期間以上に亘り第3電流値以上の放電電流を前記二次電池から流させた直後に、第5期間に亘り上記二次電池を流れる電流がゼロとなる放電パターンを検知する放電パターン検知手段と、上記放電パターンを検知した場合、上記第5期間経過時点に、上記二次電池の前記正負極端子間に生じている開放電圧Vo3を測定する開放電圧測定手段と、上記開放電圧Vo3に基づいて、上記二次電池のSOCが低SOC範囲内であるか否かを検知する低SOC検知手段と、をさらに備える電池システムとすると良い。
また前述のいずれかに記載の電池の制御方法であって、前記二次電池に加えられる充放電電流のパターンから、第4期間以上に亘り第3電流値以上の放電電流を前記二次電池から流させた直後に、第5期間に亘り上記二次電池を流れる電流がゼロとなる放電パターンを検知する放電パターン検知ステップと、上記放電パターンを検知した場合、上記第5期間経過時点に、上記二次電池の前記正負極端子間に生じている開放電圧Vo3を測定する開放電圧測定ステップと、上記開放電圧Vo3に基づいて、上記二次電池のSOCが低SOC範囲内であるか否かを検知する低SOC検知ステップと、をさらに備える電池の制御方法とすると良い。
例えばT4=2.0秒に亘り10Cの放電電流を二次電池に流した直後に、T5=3.0秒に亘り二次電池を流れる電流がゼロとなる放電パターンで、電池を放電させる。すると、T5=3.0秒経過時点に、二次電池の正負極端子間に生じている開放電圧Vo3は、電池SOCが0%(電池容量が空)から離れてSOCが高い状態(SOC40%超)においては、SOCに拘わらずほぼ一定である。これに対し、SOC0%に近くSOCが低い状態(SOC40%以下)においては、これ以外の場合(SOC40超の場合)に比してやや高くなる挙動を示すことが判ってきた(図7参照)。
上述の電池システムあるいは電池の制御方法では、ハイレート放電から第5期間T5経過時点(T5=3.0秒後)の開放電圧Vo3に基づいて、二次電池のSOCが低SOC範囲(SOC40%以下の範囲)内であるか否かを検知する。
これにより、SOC0%近くの電池の状態(SOC)をより適切に把握できる。
例えば、電池の容量が空(SOC0%)に近くSOCが低い(40%以下である)場合において、さらに電池を放電させようとした場合に、SOCが低い状態にある(過放電になりやすい)ことを警告するなど、適切に電池の使用をさせることができる。
なお、前述のように、SOCが低い場合に、開放電圧Vo3の上昇を確実に起こさせるべく、第3電流値I3は、7C以上の比較的大きな電流値、例えばI3=10Cの放電電流値とすると良い。また、第4期間T4としては、T4=1.0〜5.0秒の期間、例えば、T4=2.0秒とすると良い。さらに、第5期間T5としては、T5=1.0〜10.0秒の期間、例えば、T5=3.0秒とすると良い。
また、充電電流を流した直後とは、充電電流がI2を下回ってから、電流IがI=0となるまでの時間(第3期間T3の開始までの時間)が、0.5秒以内である場合を指すとする。
さらに、前述のいずれかに記載の電池システムであって、前記二次電池は、Liイオン二次電池であり、外部電源への接続により上記二次電池を充電する外部充電手段を備え、上記二次電池の充電にあたり、SOCの変化に対して、前記正負極端子間に生じる開放電圧Vo4が変化する変化率を、OCV変化率Mとしたとき、上記外部充電手段は、上記二次電池の充電にあたり、SOC50%における上記OCV変化率M(50)に比して、10倍以上大きいOCV変化率を有するSOC領域内のSOCに3時間以上に亘って保持する保持手段を含む電池システムとすると良い。
さらに、前述のいずれかに記載の電池の制御方法であって、前記二次電池は、Liイオン二次電池であり、外部電源への接続により前記二次電池を充電するにあたり、SOCの変化に対して、前記正負極端子間に生じる開放電圧Vo4が変化する変化率を、OCV変化率Mとしたとき、上記二次電池の充電にあたり、SOC50%における上記OCV変化率M(50)に比して、10倍以上大きいOCV変化率を有するSOC領域内のSOCに3時間以上に亘って保持する保持ステップを含む電池の制御方法とすると良い。
電池を使用し続けると、正極活物質層内において、正極活物質に蓄えられているLi量(単位面積あたりのLi量)に場所的な偏り(Li量のムラ、局所的なSOCの分布)が生じ、電池の内部抵抗が上昇し、電池容量が低下することがある。
これに対し、正極活物質として、二相共存型の正極活物質でなく、層状化合物の正極活物質(例えば、LiCoO、LiNi1/3Mn1/3Co1/3など)を用いたLiイオン二次電池では、たとえLi量にムラが生じた場合でも、例えばSOC50%に相当する一定の電池電圧に数時間程度保持していると、局所的なSOCの相違による正極電位の違いにより、自律的に局所的なSOCの分布を解消し、正極電位が揃うようにLiイオンが移動し、Li量の分布が緩和される。
しかるに、二相共存型の正極活物質を用いた電池では、前述したように、蓄電量がほぼ空(SOC0%付近)及びほぼ満充電(SOC100%付近)である場合を除き、その間(例えばSOC5〜95%の範囲)では、電池の蓄電量(SOC)の大きさに拘わらず、ほぼ一定の開放電圧となる。また、正極活物質に含まれているLi量の多少に拘わらず、正極電位がほぼ一定の値を取る。つまり、電池を充電あるいは放電して、SOCを変化させても、開放電圧及び正極電位がほとんど変化しない特性を有している。従って、層状化合物の正極活物質を用いた場合と異なり、例えばSOC50%に電池を保持しても、Li量のムラを緩和することができない。
これに対し、上述の電池システムあるいは電池の制御方法では、外電電源による電池の外部充電にあたり、OCV変化率M(50)に比して、10倍以上大きいOCV変化率を有するSOC領域内のSOCに3時間以上に亘って保持する。
このように、OCV変化率が大きいSOC領域内に保持することで、正極活物質層にLiイオンの量の偏りを、適切に解消することができる。
さらに上述の電池システムであって、前記外部充電手段は、10C以上の充電電流を1〜10秒に亘り継続するパターンで前記二次電池に加えるハイレート充電手段を有し、上記二次電池に上記パターンの充電電流を加えた後、前記正負極端子間に生じる開放電圧Vo5が、安定するまでの安定化時間を計時する計時手段と、上記安定化時間が所定時間以上である場合に、その後の上記外部充電手段による上記二次電池の充電にあたり、前記保持手段による保持を行わせる指示手段と、を備える電池システムとすると良い。
さらに上述の電池の制御方法であって、10C以上の充電電流を1〜10秒に亘り継続するパターンで前記二次電池に加えるハイレート充電ステップと、上記二次電池に上記パターンの充電電流を加えた後、前記正負極端子間に生じる開放電圧Vo5が、安定するまでの安定化時間Tstを計時する計時ステップと、上記安定化時間Tstが所定時間以上である場合に、その後の上記外部電源による上記二次電池の充電にあたり、前記保持ステップによる保持を行わせる指示ステップと、を備える電池の制御方法とすると良い。
正極活物質層にLi量のムラを生じていると、パルス状のハイレート充電を行った後の開放電圧が、安定するまでの時間が、長くなることが判ってきた。
そこで上述の電池システムあるいは電池の制御方法では、上述のパターンのハイレート充電を行い、上述の安定化時間を計時し、この安定化時間が所定時間以上である場合に、前述の保持を行わせる。これにより、Li量の偏りが生じた場合に、適切にこれを解消させることができる。
なお、開放電圧が安定したか否かは、開放電圧Vo5の単位時間あたりの電圧変化量が所定値を下回ったか否かで判断すると良い。具体的には、例えば、50mV/sec以下、あるいは、開放電圧Vo5に対して1%/sec以下などの大きさに設定すると良い。また、保持手段による保持を行わせるか否かを判断する、安定化時間についての所定時間としては、Li量のムラの有無(大小)を判別できる時間を設定すれば良く、例えば、5分とすることができる。
フである。
実施形態1,2,3,4にかかる電池ステムを示す説明図である。 二相共存形正極活物質を用いた電池のSOCと開放電圧との関係を示すグラ 電池のSOC(電池の容量)と内部抵抗Rsとの関係を示すグラフである。 実施形態1にかかる電池システムの制御フローチャートである。 電池のSOCと各充電電流(0.2C,1C,10C)のパルス印加終了から3秒後の開放電圧との関係を示すグラフである。 実施形態2にかかる電池システムの制御フローチャートである。 電池のSOCと各放電電流(0.2C,1C,10C)のパルス印加終了から3秒後の開放電圧との関係を示すグラフである。 実施形態3にかかる電池システムの制御フローチャートである。 電池のSOCと開放電圧との関係を示すグラフである。 実施形態4にかかる電池システムの制御フローチャートである。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態1に係る電池システム30を搭載する車両70を示す。車両70は、エンジン71とモータ72とを併用して駆動するハイブリッド自動車である。この車両70は、電池システム30と、インバータ73と、ギア機構74と、駆動輪75とを有する。そして、電池システム30の組電池20(リチウムイオン二次電池10)に蓄えられた電気エネルギを、駆動源の1つであるモータ72の駆動エネルギとして使用する。
このうち、エンジン71には、電池システム30内の後述するECU31が接続しており、このECU31の制御を受けて運転され、その駆動力をギア機構74を介して駆動輪75に伝える。
また、モータ72にも、このECU31が接続されており、ECU31の制御を受けて駆動され、その駆動力をギア機構74を介して駆動輪75に伝える。このモータ72は、インバータ73を介して、電池システム30内の組電池20と接続しており、組電池20に蓄えられた電気エネルギを利用して駆動される。この組電池20は、複数のリチウムイオン二次電池(以下、電池ともいう)10,10を直列に接続して構成されてなる。
電池システム30は、組電池20と、この組電池20の充放電を制御するECU31とを備える。さらに、インバータ73と組電池20(電池10)との間を流れる電流Iを測定する電流計32と、組電池20をなす複数の電池10のうち、1つの電池の正負極端子間電圧Vaを測定する電圧計33をも備える。ECU31は、図示しないマイクロプロセッサ、プログラムやデータを記憶しているROM、及びRAM、及び入出力回路を有し、各装置やセンサ等と通信を行うことにより、組電池20(電池10)の充放電を制御すると共に、インバータ73、モータ72及びエンジン71をも制御している。なお、ECU31では、電流計32で計測される電流Ia及び電圧計33で計測される端子間電圧Vaを逐次計測して、各時点で電池10を流れる電流をゼロとした場合に、電池10に生じる仮想の開放電圧Vohを推定するソフトウェアも作動している。
組電池20をなす電池10は、図示しない正極板が担持する正極活物質層に、二相共存型正極活物質の粒子、具体的には、LiFe(1−x)CoPOからなる正極活物質粒子を含んでいる。このため、電池10のSOCと開放電圧Voとは、図2に示すように、SOCが0%付近と100%付近である場合を除き、この間のSOC5〜95%の範囲では、開放電圧Voがほぼ一定(SOCによらずフラット)となる特性を示す。このため、この電池10(及び組電池20)については、開放電圧Voを測定することで、電池10のSOCを推定することはできない。
一方、この電池10について、SOCと電池の内部抵抗Rsとの関係を測定すると、図3に示すパターンとなる。即ち、SOCに対して内部抵抗Rsがバスタブ状に変化する。つまり、SOCが低い領域(例えば、SOC=0〜25%の領域)では、内部抵抗Rsが大きくしかもSOCが低くなるほど内部抵抗Rsが急激に増加する。一方、SOCが中間ないし高い領域(たとえばSOC=25〜90%の領域)では、内部抵抗Rsは低く、SOCが高くなるに連れて内部抵抗Rsが徐々に低下する。さらに、SOCが100%付近及び100%を超える領域(例えば、SOC=90〜110%の領域)では、SOCが増えると内部抵抗Rsが急上昇する。従って、電池10の現時点での内部抵抗Rsを検知できれば、上述の相関関係を利用して、当該時点での電池10のSOCを推定することができる。
この電池10のSOC推定について、図4を参照して説明する。このSOC推定は、車両70の運転中に継続して行われている。先ずステップS1では、電流計32の電流Iを監視し、I1=20C以上のハイレートの充電電流あるいは放電電流が、T1=2.0秒に亘って流れたかどうかを判別する。Noの場合には、ステップS1を繰り返す。Yesの場合には、ステップS2に進み、電流計32を流れる電流Iを電流Iaとして計測する。この電流Iaは、I1=20C以上のハイレートの充電電流あるいは放電電流が、T1=2.0秒に亘って流れた時点(T1=2.0秒経過時点)に、組電池20(電池10)を流れている電流である。続くステップS3では、電圧計33により、T1=2.0秒経過時点において、電池10に生じている端子間電圧Vaを測定する。
さらに、ステップS4では、前述したソフトウェアを利用して、T1=2.0秒経過時点において、組電池20(電池10)を流れる電流Iaをゼロ(Ia=0)にしたと仮定した場合に、電池10に生じるはずの仮想開放電圧Vohの推定値を得る。
次いで、ステップS5では、電流Ia、端子間電圧Va、及び仮想開放電圧Vohを用いて、T1=2.0秒経過時点における電池10の内部抵抗Rsを算出する。具体的には、Rs=(Voh−Va)/Iaの式により、内部抵抗Rsを得る。
その後、ステップS6で、予め得ておいた電池10についてのSOCと内部抵抗Rsとの関係(図3参照)を用い、算出した内部抵抗Rsから、T1=2.0秒経過時点における電池10のSOCの推定値を得る。
これにより、電池システム30では、二相共存形正極活物質を含む正極を有する電池10においても、適切にSOCを推定することができる。このため、組電池20(電池10)の充放電の制御、及び、インバータ73、モータ72及びエンジン71の制御を適切に行うことができる。
なお、本実施形態1において、ステップS2,S3を実行するECU31及び電流計32,電圧計33が測定手段に、ステップS4を実行するECU31が仮想OCV算出手段に、ステップS5を実行するECU31が内部抵抗推定手段に、ステップS6を実行するECU31がSOC推定手段に、それぞれ相当する。
また、ステップS2,S3が測定ステップに、ステップS4が仮想OCV算出ステップに、ステップS5が内部抵抗推定ステップに、ステップS6がSOC推定ステップに、それぞれ対応する。
(実施形態2)
次いで、本実施形態2に係る電池システム130を搭載する車両170について、図1、図5、図6を参照して説明する。本実施形態2に係る車両170は、実施形態1の車両70と同じく、エンジン71とモータ72とを併用して駆動するハイブリッド自動車である。この車両170は、電池システム130を搭載しているほか、実施形態1と同じく、インバータ73と、ギア機構74と、駆動輪75とを有する。本実施形態2の電池システム130は、そのECU131における処理において、実施形態1で説明した、電池10の内部抵抗Rsを用いたSOCの推定に加え、特定の状態における開放電圧Vo2に基づき、SOCが高い場合を検知する処理を行う点で、実施形態1と異なる。そこで、異なる部分を中心に説明し、実施形態1と同様の部分については説明を省略あるいは簡略化する。
電池10は、前述したように、SOC0%付近及びSOC100%付近である場合を除く中間の範囲(例えば、SOC5〜95%の範囲)では、正負極端子間の開放電圧は、SOCの大きさに拘わらず、ほぼ一定となることが知られている。
しかしながら、発明者は、比較的大きな電流(ハイレート電流)で短時間だけ充電し、その後、数秒程度、電流を流さずにおき、その時点での開放電圧(充電後開放電圧)Vo2を測定した場合、小さな電流で充電した場合と異なり、開放電圧Vo2の値が、SOCが比較的高い範囲(例えば、SOC=50〜100%の範囲)において、低下する現象が生じることを発見した。
図5は、各SOCに調整した電池10に、I=0.1C,I=1.0C,I=10Cの3段階で、2.0秒間に亘り充電電流を加え、さらに、3.0秒間に亘って電流IをI=0とし、上記3.0秒経過時点での電池10の開放電圧(充電後開放電圧)Vo2を測定した場合の、電池10の(充電開始時の)SOCと、開放電圧Vo2との関係を示すグラフである。
このグラフから容易に理解できるように、充電電流Iが小さい場合(I=0.1C,1.0Cの場合)には、開放電圧Vo2は、SOC=10〜90%の範囲で、ほぼVo2=3.437V一定であることが判る。また、SOC100%付近では、Vo2は3.437Vよりも高くなることも判る。
一方、充電電流Iが大きい場合(I=10Cの場合)には、特にSOC=50〜100%の範囲で、開放電圧Vo2は3.437Vよりも低くなり、最も低い場合(SOC90%付近)で、Vo2=3.433V程度にまで低下することが判る。
このことから、上述のようなハイレート充電の直後に電流0の期間が数秒程度続いた場合を検知し、その時点での開放電圧Vo2を検知することで、前述のようなSOCの推定とは別に、電池10についてSOCが高い状態であるか否かについて判定できることになる。
なお、電池10のSOCの状態が、例えば80%以上の高SOC状態となっている場合において、前述した電流積算によるSOCの算出が不正確で誤って低いSOCが算出されている場合や、実施形態1のSOC推定が行えなかった場合には、ECU131が高SOC状態を検知できない場合がある。この状態で車両170の運転を継続し、エネルギ回生などによって、組電池20(電池10)への充電が行われると、電池10が過充電状態となる虞がある。
そこで、本実施形態2の電池システム130では、実施形態1におけるSOCの推定に加え、以下の高SOCの検知処理を行う。この検知処理も、車両170の運転中に継続して行われる。まず、ステップS11において、電流計32の電流Iを監視し、I2=10C以上のハイレートの充電電流をT2=2.0秒以上に期間に亘って流した直後に、T3=3.0秒に亘って、組電池20(電池10)を流れる電流IがI=0(開放状態)であったか否かを検知する。Noの場合には、ステップS11を繰り返す。Yesの場合には、ステップS12に進み、電圧計33を用いて、T3=3.0秒経過時点における電池10の電圧(開放電圧)Vo2を計測する。
なお、ハイレートの充電電流を流した直後とは、充電電流がI2=10C未満となってから、電流IがI=0となるまでの時間が、0.5秒以内である場合をいう。
次いで、予め得ておいた電池10についてのSOCと開放電圧Vo2との関係(図5参照)を用い、開放電圧Vo2から、電池10のSOCが高いか否かを判定する。具体的には、開放電圧Vo2が、3.435Vよりも低いか否かを判定する。Vo2が3.435Vよりも高い場合(No)には、SOCは高くない(80%未満)として、ステップS14をスキップして戻る。
一方、開放電圧Vo2が3.435V以下の場合(Yes)には、電池10のSOCは、80%以上となっていると考えられる。そこで、ステップS14に進み、電池10が高SOCの状態であることを警告するフラグをセットして戻る。
これにより、ECU131は、電池10が高SOCの状態であることを検知でき、これに応じた適切な制御が可能となる。
なお、本実施形態2において、ステップS11を実行するECU131が充電パターン検知手段に、ステップS12を実行するECU131及び電圧計33が開放電圧測定手段に、ステップS13を実行するECU131が高SOC検知手段に、それぞれ相当する。
また、ステップS11が充電パターン検知ステップに、ステップS12が開放電圧測定ステップに、ステップS13が高SOC検知ステップに、それぞれ対応する。
(実施形態3)
次いで、本実施形態3に係る電池システム230を搭載する車両270について、図1、図7、図8を参照して説明する。本実施形態3に係る車両270は、実施形態1,2の車両70,170と同じく、エンジン71とモータ72とを併用して駆動するハイブリッド自動車である。この車両270は、電池システム230を搭載しているほか、実施形態1,2と同じく、インバータ73と、ギア機構74と、駆動輪75とを有する。本実施形態3の電池システム230は、そのECU231における処理において、実施形態2とは逆に、特定の状態における開放電圧Vo3に基づき、SOCが低い場合を検知する処理を行う点で、実施形態1,2と異なる。そこで、異なる部分を中心に説明し、実施形態1,2と同様の部分については説明を省略あるいは簡略化する。
発明者は、比較的大きな電流(ハイレート電流)で短時間だけ放電し、その後、数秒程度、電流を流さずにおき、その時点での開放電圧(放電後開放電圧)Vo3を測定した場合、小さな電流で放電した場合と異なり、開放電圧Vo3の値が、SOCが比較的低い範囲(例えば、SOC=20〜40%の範囲)において、低下する現象が生じることを発見した。
図7は、各SOCに調整した電池10に、I=0.1C,I=1.0C,I=10Cの3段階で、2.0秒間に亘り電流を放電させ、さらに、3.0秒間に亘って電流IをI=0とし、上記3.0秒経過時点での電池10の開放電圧(放電後開放電圧)Vo3を測定した場合の、電池10の(放電開始時の)SOCと、開放電圧Vo3との関係を示すグラフである。
このグラフから容易に理解できるように、放電電流Iが小さい場合(I=0.1C,1.0Cの場合)には、開放電圧Vo3は、SOC=20〜95%の範囲で、ほぼVo3=3.418V付近の値となり、SOC40%以下では、Vo3は3.418Vよりも低くなることも判る。
一方、放電電流Iが大きい場合(I=10Cの場合)には、特にSOC=20〜40%の範囲で、開放電圧Vo3は3.418Vよりも高くなり、最も高い場合(SOC30%付近)で、Vo2=3.427V程度にまで上昇することが判る。
このことから、上述のようなハイレート放電の直後に電流0の期間が数秒程度続いた場合を検知し、その時点での開放電圧Vo3を検知することで、実施形態1によるSOCの推定とは別に、電池10についてSOCが低い状態であるか否かについて判定できることになる。
なお、電池10のSOCの状態が、例えば40%以下の低SOC状態となっている場合において、前述した電流積算によるSOCの算出が不正確で誤って高いSOCが算出されている場合や、実施形態1のSOC推定が行えなかった場合には、ECU131が低SOC状態を検知できない場合がある。この状態で車両170の運転を継続し、エネルギ消費などによって、組電池20(電池10)からの放電が行われると、電池10が予期せず容量0(SOC0%)の状態となる虞がある。
そこで、本実施形態3の電池システム230では、実施形態1のSOCの推定、及び実施形態2の高SOCの検知に加え、以下の低SOCの検知処理を行う。この検知処理も、車両270の運転中に継続して行われる。まず、ステップS21において、電流計32の電流Iを監視し、I3=10C以上のハイレートの放電電流をT4=2.0秒以上に期間に亘って流した直後に、T5=3.0秒に亘って、組電池20(電池10)を流れる電流IがI=0(開放状態)であったか否かを検知する。Noの場合には、ステップS21を繰り返す。Yesの場合には、ステップS22に進み、電圧計33を用いて、T5=3.0秒経過時点における電池10の電圧(開放電圧)Vo3を計測する。
なお、ハイレートの放電電流を流した直後とは、放電電流がI3=10C未満となってから、電流IがI=0となるまでの時間が、0.5秒以内である場合をいう。
次いで、予め得ておいた電池10についてのSOCと開放電圧Vo3との関係(図7参照)を用い、開放電圧Vo3から、電池10のSOCが低いか否かを判定する。具体的には、開放電圧Vo3が、3.422Vよりも低いか否かを判定する。Vo2が3.422Vよりも低い場合(No)には、SOCは低くない(40%以上)として、ステップS24をスキップして戻る。
一方、開放電圧Vo3が3.422V以上の場合(Yes)には、電池10のSOCは、20〜40%となっていると考えられる。そこで、ステップS24に進み、電池10が低SOCの状態であることを警告するフラグをセットして戻る。
これにより、ECU231は、電池10が低SOCの状態であることを検知でき、これに応じた適切な制御が可能となる。
なお、本実施形態3において、ステップS21を実行するECU231が放電パターン検知手段に、ステップS22を実行するECU231及び電圧計33が開放電圧測定手段に、ステップS23を実行するECU231が低SOC検知手段に、それぞれ相当する。
また、ステップS21が放電パターン検知ステップに、ステップS22が開放電圧測定ステップに、ステップS23が低SOC検知ステップに、それぞれ対応する。
(実施形態4)
次いで、本実施形態4に係る電池システム330を搭載する車両370について、図1、図9、図10を参照して説明する。本実施形態4に係る車両370は、実施形態1の車両70と同じく、エンジン71とモータ72とを併用して駆動するほか、さらに外部電源GDから充電可能なプラグインハイブリッド自動車である。この車両370は、電池システム330を搭載しているほか、実施形態1と同じく、インバータ73と、ギア機構74と、駆動輪75とを有する。加えて、電池システム330は、その組電池20(電池10)にAC−DCコンバータ334を通じて、外部電源GDから充電可能となっている。
このため、本実施形態4の電池システム330は、そのECU331における処理において、実施形態1で説明した、電池10の内部抵抗Rsを用いたSOCの推定、及び実施形態2,3で説明した、特定の状態における開放電圧Vo2に基づきSOCが高い場合を検知する処理、あるいは開放電圧Vo3に基づきSOCが低い場合を検知する処理を行う。 これに加えて、外部電源GDによる組電池20(電池10)の充電に際し、電池10の正極活物質層のLi量に場所的な偏りが生じている場合に、これを解消する処理を行う点で、実施形態1〜3と異なる。そこで、異なる部分を中心に説明し、実施形態1〜3と同様の部分については説明を省略あるいは簡略化する。
本実施形態4の車両370は、電池システム330を搭載している。この電池システム330は、組電池20と、この組電池20の充放電を制御するECU331、組電池20に接続し、外部電源GDから供給される交流電力を直流電力に変換するAC−DCコンバータ334とを備える。このコンバータ334により、外部電源GDから組電池20に充電することができる。コンバータ334はECU331にも接続し、これによって制御される。外部電源GDは、必要に応じてコンバータ334に接続される。
ところで、電池を繰り返し使用していると、正極活物質層中(正極活物質中)のLi量(正極活物質層に含まれる単位面積あたりのLiの量(mol/cm))が、場所によって異なる(偏りが生じる)場合がある。場所によって、正極活物質からのLiイオンの出入りのし易さが異なったり、負極活物質層のうち正極活物質層と対向していない部位に向けてLiイオンが拡散することで負極と正極との間でやり取りするLiイオンの量が場所的に少なくなる等によると考えられる。
正極活物質として、例えばLiCoOなどの層状化合物を用いる場合には、正極活物質中に含まれるLi量が異なると、正極活物質の持つ電位(正極電位)も異なる。即ち、充電により正極活物質中に含まれるLi量が少なくなるほど、正極電位が高くなる傾斜型の電位変化特性を有する。このため、このような正極活物質を用いたリチウムイオン二次電池では、たとえ正極活物質層内に場所的なLi量の偏りが生じたとしても、この偏りによって局所的な正極電位の分布が生じるため、正極活物質層内でLiの移動が生じ、Li量の偏りが緩和される。
しかしながら、正極活物質層として、例えば電池10で用いているLiFe(1−x)CoPOのような二相共存型正極活物質を用いた場合には、正極活物質層内に場所的なLi量の偏りが生じた場合でも、電池10のSOCが中間の範囲(例えば、SOC=5〜95%の範囲)としたのでは、正極電位の差異がほとんど生じない。このため、局所的な正極電位の分布によりLi量の偏りの緩和を期待できない。
但し、二相共存型正極活物質を用いた電池においても、例えば、SOC=0%付近(SOC=0〜5%)、及びSOC=100%付近(SOC=95〜100%)など、SOCと開放電圧Vo4の関係を示すグラフ(図9参照)において、SOCの変化に対する開放電圧Vo4の変化の傾きが大きくなる領域が存在する。具体的には、電池の10のSOCの変化に対して、開放電圧Vo4が変化する変化率を、OCV変化率Mとする。すると、この電池10において、SOC=50%におけるOCV変化率M(50)は、図9から容易に理解できるように、ごく小さい値となる。これに対し、SOC=3%及びSOC=97%でのOCV変化率M(3),M(97)は、いずれもM(50)に比して十分大きな値、M(50)の10倍以上の値(傾き)となっている。
従って、これらの領域(SOC=0〜5%,95〜100%)内のSOCに電池10を保持すれば、正極活物質層内に場所的なLi量の偏りが生じていた場合には、この偏りによって局所的な正極電位の分布が生じるため、正極活物質層内でLiの移動が生じ、Li量の偏りを緩和することができる。
加えて、発明者は、ハイレートパルス状の充電を行い、その直後に端子を開放(電流I=0)として、電池10の開放電圧Vo5の変化を観察すると、正極活物質層にLi量の偏りが生じている場合には、開放電圧Vo5が安定になるまでの時間が、通常(Li量の偏りが生じていない場合)に比して、大幅に長くなることを見出した。例えば、電池10の使用初期段階では、開放電圧Vo5が安定化するまでの時間Tstが、数秒〜十数秒程度であるのに対し、Li量の偏りが生じている場合には、安定化時間Tstが数分以上にまで延びる場合がある。
そこで、本実施形態4の電池システム330では、実施形態1のSOCの推定などに加え、外部電源GDによる組電池20の充電に際し、以下のようにする。なお、図1に破線で示すように、外部電源GDは、必要に応じて車両370(電池システム330)に接続(プラグイン)され、AC−DCコンバータ334を通じて、組電池20(これをなす電池10)が充電される。
まず、ステップS31において、外部充電が行われるか否かを検知する。具体的には、外部電源GDが車両370(電池システム330)に接続されたか否かを検知する。Noの場合には、ステップS31を繰り返す。Yesの場合には、ステップS32に進み、AC−DCコンバータを制御して、20C×3.0秒の矩形状の充電パルスを組電池20(電池10)に加える。電池10に充電パルスを加えると、その端子間電圧Vaは上昇する。そして、パルス終了後の端子間電圧Va(開放電圧Vo5)は緩やかに低下し、安定する。
そこで、パルス印加の直後にタイマをスタートさせ(ステップS33)、電池10の開放電圧Vo5を電圧計33で計測する(ステップS34)。続くステップS35では、単位時間あたりの開放電圧Vo5の変化量VCを算出する。続いて、ステップS36で電圧変化量VCが所定値以下であるか否か、具体的には、VC≦5mV/secであるか否かを判断する。No(VC>5mV/sec)の場合には、ステップS34に戻る。一方、Yes(VC≦5mV/sec)の場合には、ステップS37に進む。
なお、ステップS35において、単位時間あたりの開放電圧Vo5の電圧変化量VCを算出するにあたっては、例えば、前回得たVo5(n-1)と今回得たVo5(n)との差をこの間の経過時間TTで除して、VC=(Vo5(n-1)−Vo5(n))/TTを得る手法が挙げられる。
そのほか、ステップS35で電圧変化量VCに代えて、変化量を基準の値、前回得たVo5(n-1)、あるいは今回得たVo5(n)で規格化した電圧変化率VR(例えばVR=(Vo5(n-1)−Vo5(n))/Vo5(n)・TT)を得る。そして、これの大小(例えば、VR≦1.0%/secであるか否か)をステップS36で判断しても良い。
ステップS37では、タイマをストップさせ、スタート(ステップS33)からの時間(安定化時間)Tstを算出する。ステップS38では、安定化時間Tstが所定時間以上であるか否か、具体的には、Tst≧5minであるか否かを判断する。此処で、No(Tst<5min)の場合には、電池10の正極活物質層においてLi量の偏りは生じていないとして、ステップS39に進み、通常通り、外部電源GDを用いて組電池20をSOC=90%まで充電し、外部充電を終了する。
なお、組電池20(電池10)を満充電(SOC=100%)まで充電せず、90%までの充電で止めたのは、以下の理由による。SOC=100%まで充電すれば、使用できる電気量(蓄電量)が大きくなり好ましい。しかし、電池10をSOC=100%付近の状態にすると、正極活物質結晶をなすFeなどの元素が電解液に溶解しやすくなるため、長時間に亘って、SOC100%に保持することは好ましくないからである。
一方、ステップS38においてYes(Tst≧5min)の場合には、ステップS40に進む。開放電圧Vo5が安定するまで、5分以上の長い時間が掛かっており、正極活物質層内においてLi量の偏りが生じていると考えられるからである。ステップS40ではタイマをスタートさせ、ステップS41において、外部電源GDを用いて組電池20をSOC=97%まで充電する。前述したように、電池10において、SOC=97%では、OCV変化率M(97)が大きな値となるので、このSOC=97%の状態を維持することで、正極活物質層内におけるLi量の偏りの緩和を期待できるからである。そこで、ステップS43では、タイマスタート(ステップS40)から3時間経過したか否かを検知し、3時間経過を待ってステップS43に進む。これにより、正極活物質層内におけるLi量の偏りを緩和することができる。
ステップS43では、組電池20のSOCをSOC=90%にまで下げる、即ち放電によりSOCを90%に調整し、外部充電を終了する。
このように、SOC=95〜100%の、OCV変化率が大きいSOC領域内のSOC、具体的にはSOC=97%に保持することで、正極活物質層に生じたLi量の偏りを、適切に解消することができる。
なお、本実施形態4において、ステップS31を実行するECU331及びAC−DCコンバータ334が外部充電手段に、ステップSS40〜S42を実行するECU331が保持手段に、ステップS32を実行するECU331がハイレート充電手段に、ステップS33,S37を実行するECU331が計時手段に、ステップS38を実行するECU331が指示手段に、それぞれ相当する。
また、ステップSS40〜S42が保持ステップに、ステップS32がハイレート充電ステップに、ステップS33,S37が計時ステップに、ステップS38が指示ステップにそれぞれ相当する。ステップS21が放電パターン検知ステップに、ステップS22が開放電圧測定ステップに、ステップS23が低SOC検知ステップに、それぞれ対応する。
以上において、本発明を実施形態1〜4に即して説明したが、本発明は実施形態1〜4に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態1においては、T1=2.0秒経過時点において、電池10のSOCを推定する例を示した。しかし、別途ECU31で、電流計32で計測される電流Iを逐次積算して、組電池20(電池10)に充放電される電荷(電気量)を算出し、電池10のSOCを逐次算出しておく。そしてこれとは別に、ハイレートの充電あるいは放電がある時間継続した場合毎に、実施形態1で示したようにしてSOCを別途推定し、これを用いて、逐次算出したSOCを補正するようにしても良い。
10 電池(リチウムイオン二次電池)
20 組電池
30,130,230,330 電池システム
31,131,231,331 ECU
32 電流計
33 電圧計
334 AC−DCコンバータ
70,170,270,370 車両
71 エンジン
72 モータ
73 インバータ
74 ギア機構
75 駆動輪
Ia (電池10を流れる)電流
Va (電池10の)電圧
Voh (電池10の)仮想開放電圧
Rs (電池10の)内部抵抗
GD 外部電源

Claims (10)

  1. 二相共存形正極活物質を含む正極板を有する二次電池を用いた電池システムであって、
    上記二次電池に第1電流値を超える充電電流または放電電流が第1期間以上に亘って継続して流れたとき、上記第1期間経過時点に、上記二次電池に流れている電流Ia、及び、上記二次電池の正負極端子間に生じている端子間電圧Vaを測定する測定手段と、
    上記二次電池に加えた充放電履歴に基づいて、上記第1期間経過以降に上記二次電池を流れる電流をゼロとした場合に、正負極端子間に生じるべき仮想の開放電圧Vohを算出する仮想OCV算出手段と、
    上記第1期間経過時点での上記電流Ia、上記端子間電圧Va、及び、上記仮想の開放電圧Vohに基づき、上記二次電池の上記第1期間経過時点における内部抵抗Rsを推定する内部抵抗推定手段と、
    上記二次電池の上記内部抵抗Rsと上記二次電池のSOCとの相関関係を用いて、推定した上記内部抵抗Rsから上記第1期間経過時点における上記二次電池のSOCを推定するSOC推定手段と、を備える
    電池システム。
  2. 請求項1に記載の電池システムであって、
    前記二次電池に加えられる充放電電流のパターンから、第2期間T2以上に亘り第2電流値I2以上の充電電流を前記二次電池に流した直後に、第3期間T3に亘り上記二次電池を流れる電流がゼロとなる充電パターンを検知する充電パターン検知手段と、
    上記充電パターンを検知した場合、上記第3期間T3経過時点に、上記二次電池の前記正負極端子間に生じている開放電圧Vo2を測定する開放電圧測定手段と、
    上記開放電圧Vo2に基づいて、上記二次電池のSOCが高SOC範囲内であるか否かを検知する高SOC検知手段と、をさらに備える
    電池システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電池システムであって、
    前記二次電池に加えられる充放電電流のパターンから、第4期間T4以上に亘り第3電流値I3以上の放電電流を前記二次電池から流させた直後に、第5期間T5に亘り上記二次電池を流れる電流がゼロとなる放電パターンを検知する放電パターン検知手段と、
    上記放電パターンを検知した場合、上記第5期間T5経過時点に、上記二次電池の前記正負極端子間に生じている開放電圧Vo3を測定する開放電圧測定手段と、
    上記開放電圧Vo3に基づいて、上記二次電池のSOCが低SOC範囲内であるか否かを検知する低SOC検知手段と、をさらに備える
    電池システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電池システムであって、
    前記二次電池は、Liイオン二次電池であり、
    外部電源への接続により上記二次電池を充電する外部充電手段を備え、
    上記二次電池の充電にあたり、SOCの変化に対して、前記正負極端子間に生じる開放電圧Vo4が変化する変化率を、OCV変化率Mとしたとき、
    上記外部充電手段は、
    上記二次電池の充電にあたり、SOC50%における上記OCV変化率M(50)に比して、10倍以上大きいOCV変化率を有するSOC領域内のSOCに3時間以上に亘って保持する保持手段を含む
    電池システム。
  5. 請求項4に記載の電池システムであって、
    前記外部充電手段は、
    10C以上の充電電流を1〜10秒に亘り継続するパターンで前記二次電池に加えるハイレート充電手段を有し、
    上記二次電池に上記パターンの充電電流を加えた後、前記正負極端子間に生じる開放電圧Vo5が、安定するまでの安定化時間を計時する計時手段と、
    上記安定化時間が所定時間以上である場合に、その後の上記外部充電手段による上記二次電池の充電にあたり、前記保持手段による保持を行わせる指示手段と、を備える
    電池システム。
  6. 二相共存形正極活物質を含む正極板を有する二次電池の制御方法であって、
    上記二次電池に第1電流値を超える充電電流または放電電流が第1期間以上に亘って継続して流れた場合に、上記二次電池に流れている電流Ia、及び、上記第1期間経過時点に上記二次電池の正負極端子間に生じている端子間電圧Vaを測定する測定ステップと、
    上記二次電池に加えた充放電履歴に基づいて、上記第1期間経過以降に上記二次電池を流れる電流をゼロとした場合に、正負極端子間に生じるべき仮想の開放電圧Vohを算出する仮想OCV算出ステップと、
    上記第1期間経過時点での上記電流Ia、上記端子間電圧Va、及び、上記仮想の開放電圧Vohに基づき、上記二次電池の上記第1期間経過時点における内部抵抗Rsを推定する内部抵抗推定ステップと、
    上記二次電池の上記内部抵抗Rsと上記二次電池のSOCとの相関関係に基づき、推定した上記内部抵抗Rsから上記第1期間経過時点における上記二次電池のSOCを推定するSOC推定ステップと、を備える
    電池の制御方法。
  7. 請求項6に記載の電池の制御方法であって、
    前記二次電池に加えられる充放電電流のパターンから、第2期間以上に亘り第2電流値以上の充電電流を前記二次電池に流した直後に、第3期間に亘り上記二次電池を流れる電流がゼロとなる充電パターンを検知する充電パターン検知ステップと、
    上記充電パターンを検知した場合、上記第3期間経過時点に、上記二次電池の前記正負極端子間に生じている開放電圧Vo2を測定する開放電圧測定ステップと、
    上記開放電圧Vo2に基づいて、上記二次電池のSOCが高SOC範囲内であるか否かを検知する高SOC検知ステップと、をさらに備える
    電池の制御方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の電池の制御方法であって、
    前記二次電池に加えられる充放電電流のパターンから、第4期間以上に亘り第3電流値以上の放電電流を前記二次電池から流させた直後に、第5期間に亘り上記二次電池を流れる電流がゼロとなる放電パターンを検知する放電パターン検知ステップと、
    上記放電パターンを検知した場合、上記第5期間経過時点に、上記二次電池の前記正負極端子間に生じている開放電圧Vo3を測定する開放電圧測定ステップと、
    上記開放電圧Vo3に基づいて、上記二次電池のSOCが低SOC範囲内であるか否かを検知する低SOC検知ステップと、をさらに備える
    電池の制御方法。
  9. 請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の電池の制御方法であって、
    前記二次電池は、Liイオン二次電池であり、
    外部電源への接続により前記二次電池を充電するにあたり、SOCの変化に対して、前記正負極端子間に生じる開放電圧Vo4が変化する変化率を、OCV変化率Mとしたとき、
    上記二次電池の充電にあたり、SOC50%における上記OCV変化率M(50)に比して、10倍以上大きいOCV変化率を有するSOC領域内のSOCに3時間以上に亘って保持する保持ステップを含む
    電池の制御方法。
  10. 請求項9に記載の電池の制御方法であって、
    10C以上の充電電流を1〜10秒に亘り継続するパターンで前記二次電池に加えるハイレート充電ステップと、
    上記二次電池に上記パターンの充電電流を加えた後、前記正負極端子間に生じる開放電圧Vo5が、安定するまでの安定化時間を計時する計時ステップと、
    上記安定化時間が所定時間以上である場合に、その後の前記外部電源による上記二次電池の充電にあたり、前記保持ステップによる保持を行わせる指示ステップと、を備える
    電池の制御方法。
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