JP2016091256A - 警報装置、警報システム、警報方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信端末の動きを検出するための発信装置を用いて、災害発生時に警報を送信する。【解決手段】取得部111は、複数の発信装置5によって施設8の空間内に発信された各標識信号をそれぞれ受信した通信端末2から、その標識信号に応じた信号を取得する。特定部112は、取得部111が取得した信号に基づいて、通信端末2の施設8内の空間における位置および移動方向を特定する。送信部113は、複数の発信装置5のうち、標識信号を発信していない発信装置5が存在し、かつ、特定部112が特定した通信端末2の位置および移動方向により、その通信端末2がその故障発信装置から遠ざかる方向に移動していることが示されている場合に、施設8の空間内に存在する通信端末2に対して、その発信装置5の位置に災害が起きている旨の警報を送信する。【選択図】図7
Description
本発明は、災害の警報に関するものである。
携帯電話機をはじめとする各種移動通信端末が普及したことにより、これらの移動通信端末経由で各種の通知を行うことが試みられている。例えば、施設に備えられた検知装置が災害の発生を検知した場合などに、この検知装置からこれらの移動通信端末に向けて災害発生を通知するシステムが考えられている。
特許文献1には、施設内に配置した無線LAN(Local Area Network)等のアクセスポイントを利用して、その施設に来場した来場者の混雑状況や災害における通行危険なエリアを検知し、来場者の避難ルートを分散させ、かつ、親子や友達などのグループで来場している来場者を考慮して避難ルートを各来場者の通信端末に提示する緊急避難誘導システムが記載されている。
しかし、特許文献1に記載の技術では、災害検知センサによって災害を検知するため、災害情報の信頼性はこの災害検知センサの精度と、その設置位置、設置数に影響される。したがって、災害検知センサが故障していたり、施設内における設置数が少ないため災害の発生した場所から離れたところに設置されていたりした場合に、的確な警報を送信することが困難である。
本発明の目的は、通信端末の動きを検出するための発信装置を用いて、災害発生時に警報を送信することにある。
上述した課題を解決するため、本発明に係る警報装置は、複数の発信装置によって空間内に発信された各標識信号をそれぞれ受信した通信端末から、該標識信号に応じた信号を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した信号に基づいて、前記通信端末の前記空間における位置および移動方向を特定する特定手段と、前記複数の発信装置のうち、標識信号を発信していない発信装置が存在し、かつ、前記特定手段により前記位置および移動方向が特定された通信端末が該発信装置から遠ざかる方向に移動している場合に、該空間内に存在する通信端末に対して、該発信装置の位置に災害が起きている旨の警報を送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
好ましくは、前記送信手段は、前記空間内に存在する通信端末のうち、標識信号を発信していない前記発信装置の位置に近づく通信端末に対して前記警報を送信するとよい。
また、好ましくは、前記送信手段は、標識信号を発信していない前記発信装置から遠ざかる方向に移動している前記通信端末により、掲示装置に投稿された記事の内容に応じて、前記警報を送信するとよい。
また、好ましくは、前記送信手段は、標識信号を発信していない前記発信装置の数が決められた閾値を超えている場合に、前記警報を送信するとよい。
また、好ましくは、前記送信手段は、標識信号を発信していない前記発信装置から遠ざかる方向に移動している前記通信端末の数が、決められた閾値を超えている場合に、前記警報を送信するとよい。
また、好ましくは、前記送信手段は、標識信号を発信していない前記発信装置から遠ざかる方向に移動している前記通信端末の移動速度が、決められた閾値を超えている場合に、前記警報を送信するとよい。
また、好ましくは、前記特定手段により特定された前記通信端末の前記位置および移動方向の履歴を取得する履歴取得手段を有し、前記閾値は、前記履歴取得手段が取得した履歴から算出された統計情報に基づいて決められるとよい。
また、本発明に係る警報システムは、空間内に存在する複数の通信端末と、前記複数の通信端末のうち、複数の発信装置によって前記空間内に発信された各標識信号をそれぞれ受信した通信端末から、該標識信号に応じた信号を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した信号に基づいて、前記通信端末の前記空間における位置および移動方向を特定する特定手段と、前記複数の発信装置のうち、標識信号を発信していない発信装置が存在し、かつ、前記特定手段により前記位置および移動方向が特定された通信端末が該発信装置から遠ざかる方向に移動している場合に、前記通信端末に対して、該発信装置の位置に災害が起きている旨の警報を送信する送信手段と、を有する警報装置と、を有する警報システムであって、前記通信端末は、前記空間内に存在する他の通信端末のうち、前記警報装置が直接に通信できない通信端末に対して、近距離相互通信により、該警報装置から受取った前記警報を転送することを特徴とする。
また、本発明に係る警報方法は、取得手段が、複数の発信装置によって空間内に発信された各標識信号をそれぞれ受信した通信端末から、該標識信号に応じた信号を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得された信号に基づいて、特定手段が、前記通信端末の前記空間における位置および移動方向を特定する特定ステップと、前記複数の発信装置のうち、標識信号を発信していない発信装置が存在し、かつ、前記特定ステップにおいて前記位置および移動方向が特定された通信端末が該発信装置から遠ざかる方向に移動している場合に、送信手段が、該空間内に存在する通信端末に対して、該発信装置の位置に災害が起きている旨の警報を送信する送信ステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、複数の発信装置によって空間内に発信された各標識信号をそれぞれ受信した通信端末から、該標識信号に応じた信号を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した信号に基づいて、前記通信端末の前記空間における位置および移動方向を特定する特定手段と、前記複数の発信装置のうち、標識信号を発信していない発信装置が存在し、かつ、前記特定手段により前記位置および移動方向が特定された通信端末が該発信装置から遠ざかる方向に移動している場合に、該空間内に存在する通信端末に対して、該発信装置の位置に災害が起きている旨の警報を送信する送信手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、通信端末の動きを検出するための発信装置を用いて、災害発生時に警報を送信することができる。
1.実施形態
1−1.警報システムの全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る警報システム9の全体構成を示す図である。警報システム9は、警報装置1、管理装置4、複数の通信端末2、および複数の発信装置5を有する。警報装置1、通信端末2、および管理装置4は、通信回線3により互いに接続して通信可能となっている。なお、警報装置1および通信端末2、警報装置1および管理装置4は、それぞれ異なる通信回線3を介して通信可能であってもよい。要するに、警報装置1と通信端末2、および警報装置1と管理装置4が、それぞれ通信可能であればよい。
1−1.警報システムの全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る警報システム9の全体構成を示す図である。警報システム9は、警報装置1、管理装置4、複数の通信端末2、および複数の発信装置5を有する。警報装置1、通信端末2、および管理装置4は、通信回線3により互いに接続して通信可能となっている。なお、警報装置1および通信端末2、警報装置1および管理装置4は、それぞれ異なる通信回線3を介して通信可能であってもよい。要するに、警報装置1と通信端末2、および警報装置1と管理装置4が、それぞれ通信可能であればよい。
なお、警報装置1、管理装置4、および通信回線3はそれぞれ複数存在していてもよい。また、通信端末2および発信装置5は、ショッピングモールや駅ビル、サービスエリアなど、複数の商業施設によって構成され多数の来場者を受け入れる施設8内に複数存在しているが、図1においてそれぞれ1つのみを記載する。
通信端末2は、例えばスマートフォンや携帯音楽プレーヤー、またはスマートウォッチ、ヘッドマウントディスプレイといった各種ウェアラブル端末など、施設8に来場する来場者がそれぞれ携帯する機器であって、無線により通信回線3を介して、警報装置1と情報の遣り取りをする端末である。また、通信端末2は、施設8に設けられた発信装置5から発信される標識信号を受信して、受信したこの標識信号に応じた信号を警報装置1に向けて、通信回線3経由で送信する。
管理装置4は、施設8に設けられた複数の発信装置5のそれぞれと無線通信によって接続されており、各発信装置5と制御情報を遣り取りすることにより、これらの発信装置5を管理するコンピュータ装置である。また、管理装置4は、例えば有線により接続された通信回線3を介して、警報装置1と情報の遣り取りをする。
発信装置5は、例えばIEEE802.15などで定められる近距離無線通信によって周囲に自装置の識別情報(発信装置IDという)を含んだ標識信号を発信する。ここで標識信号とは、特定の位置に対応付けられた信号であり、例えばビーコンである。発信装置5は施設8に設置され、管理装置4と無線により通信可能に接続され、管理装置4により管理される。
通信回線3は、LAN、WAN(Wide Area Network)、インターネット、電話回線など、コンピュータ装置がデータ通信を行う通信回線であり、複数のコンピュータ装置が接続される。
警報装置1は、通信回線3により通信端末2および管理装置4と通信可能に接続しているコンピュータ装置であり、通信端末2の動きに基づいて災害を検知し、所定の通信端末2に向けて災害が起きている旨の警報を送信する装置である。
1−2.通信端末の構成
図2は、通信端末2の構成を示す図である。制御部21は、通信端末2の各部の動作を制御する。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置を備え、これら記憶装置に記憶されたプログラムを実行する。
図2は、通信端末2の構成を示す図である。制御部21は、通信端末2の各部の動作を制御する。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置を備え、これら記憶装置に記憶されたプログラムを実行する。
記憶部22はソリッドステートドライブなどの記憶手段であり、制御部21に読み込まれるプログラムを記憶する。なお、記憶部22は、メモリカードなど着脱可能な記録媒体を含んでもよい。
また、記憶部22は、端末IDを記憶する。端末IDは、通信端末2を識別する識別情報であり、例えばIMEI(International Mobile Equipment Identity)などである。なお、端末IDは、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)などであってもよい。この場合、記憶部22は、SIM(Subscriber Identity Module)カードおよびそのスロットなどを含む。SIMカードには、通信端末に対して抜き差しされて記憶部を構成するものと、通信回線3を介して外部の管理装置によってその記憶内容を管理されるもの(eSIMカードなどと呼ばれる)とがあるが、いずれでもよい。
通信部23は、通信回線3を介して警報装置1との間で情報を通信するインターフェイスであり、例えば無線通信回路などである。
表示部24は、液晶などを使用したディスプレイ装置であり、制御部21からの指示に応じて画像を表示する
操作部25は指示を入力するためのボタンやタッチパネルなどを備えており、利用者による操作を受付けてその操作内容に応じた信号を制御部21に供給する。なお、操作部25は、ジャイロセンサや加速度センサなどを有していてもよく、これらのセンサが検知する通信端末2の姿勢や運動などで示される操作内容に応じた信号を制御部21に供給してもよい。
受信部20は、上述した近距離無線により発信装置5から発信される標識信号を受信するインターフェイスであり、例えば、IEEE802.15に準拠した無線インターフェイスなどである。受信部20は、標識信号を受信すると、この標識信号に含まれる発信装置5の発信装置IDを制御部21に伝え、制御部21は、記憶部22から自端末の端末IDを読み出し、発信装置の識別情報と通信端末の識別情報とを特定する。
1−3.管理装置の構成
図3は、管理装置4の構成を示す図である。制御部41は、管理装置4の各部の動作を制御する。制御部41は、CPUなどの演算処理装置や、ROM、RAMなどの記憶装置を備え、これら記憶装置に記憶されたプログラムを実行する。
図3は、管理装置4の構成を示す図である。制御部41は、管理装置4の各部の動作を制御する。制御部41は、CPUなどの演算処理装置や、ROM、RAMなどの記憶装置を備え、これら記憶装置に記憶されたプログラムを実行する。
通信部43は、通信回線3を介して警報装置1との間で情報を通信するインターフェイスであり、例えば無線通信回路などである。
無線通信部44は、上述した各発信装置5とそれぞれ無線により通信するためのインターフェイスである。なお、無線通信部44は、通信部43が兼ねてもよい。この場合、発信装置5は、通信回線3を介して管理装置4と制御情報などを遣り取りすることで、管理装置4に管理される。
記憶部42はハードディスクドライブなどの記憶手段であり、制御部41に読み込まれるプログラムを記憶する。なお、記憶部42は、いわゆるリムーバブルディスク、すなわち、着脱可能な記録媒体を含んでもよい。
また、記憶部42は、配置表421を有する。配置表421は、無線通信部44を経由して管理装置4により管理される複数の発信装置5の施設8における配置を記憶した表である。
図4は、配置表421の例を示す図である。図4(a)に示す配置表421には、発信装置5の識別情報と、この発信装置5が配置された区画・範囲の識別情報や座標(北緯、東経)など、施設8における位置を示す位置情報とが対応付けて記憶されている。これにより標識信号に含まれる発信装置5の識別情報と、発信装置5が配置された位置とが対応付けられる。
また、配置表421は、管理装置4の要求に応じて稼働報告を応答したか否かを発信装置5ごとに記憶する応答フィールドを有する。
また、配置表421は、管理装置4の要求に応じて稼働報告を応答したか否かを発信装置5ごとに記憶する応答フィールドを有する。
管理装置4は、この無線通信部44を介して、例えば一定期間(15分など)ごとに各発信装置5に向けて標識信号を発信しているか否かを示す稼働報告を要求する。この要求を受取った発信装置5は、上述した標識信号を発信している場合に、その旨を示す稼働報告を応答する。管理装置4は、稼働報告の応答を受取ると、その応答の内容を配置表421の応答フィールドに記憶する。一方、管理装置4は、例えば1時間など、決められた期間にわたって稼働報告を応答しない発信装置5がある場合、その発信装置5が故障している発信装置(以下、故障発信装置という)であると判断し、その判断結果を配置表421の応答フィールドに記憶する。
なお、図4(b)に示す配置表421には、時間帯によって施設8内の所定の範囲を移動する発信装置5の位置について、その時間帯ごとの位置を示す位置情報が、発信装置5の識別情報と対応付けて記憶されている。これは、例えば施設8において環状に形成されたレール上を決められた速度で移動する架台に発信装置5が設置されているといった場合である。配置表421により、固定されているか否かに関わらず或る時間帯における発信装置5の位置が特定され、また、どの発信装置5から稼働報告が応答されていないかが特定される。
1−4.警報装置の構成
図5は、警報装置1の構成を示す図である。制御部11は、警報装置1の各部の動作を制御する。制御部11は、CPUなどの演算処理装置や、ROM、RAMなどの記憶装置を備え、これら記憶装置に記憶されたプログラムを実行する。
通信部13は、通信回線3で用いられる通信プロトコルに準拠した通信インターフェイスである。
図5は、警報装置1の構成を示す図である。制御部11は、警報装置1の各部の動作を制御する。制御部11は、CPUなどの演算処理装置や、ROM、RAMなどの記憶装置を備え、これら記憶装置に記憶されたプログラムを実行する。
通信部13は、通信回線3で用いられる通信プロトコルに準拠した通信インターフェイスである。
記憶部12はハードディスクドライブなどの記憶手段であり、制御部11に読み込まれるプログラムを記憶する。なお、記憶部12は、いわゆるリムーバブルディスク、すなわち着脱可能な記録媒体を含んでもよい。また、記憶部12は、閾値表121を記憶する。
図6は、閾値表121の一例を示す図である。閾値表121は、警報を送信する条件として予め定められた閾値を項目ごとに記憶する。例えば図6に示す閾値表121で、発信装置数という項目について定められた閾値はL1であり、通信端末数という項目について定められた閾値はL2であり、移動速度という項目について定められた閾値はL3である。
1−5.警報装置の機能的構成
図7は、警報装置1の機能的構成を示す図である。警報装置1の制御部11は、記憶部12などに記憶されたプログラムを読み込むことにより取得部111、特定部112、および送信部113として機能する。
図7は、警報装置1の機能的構成を示す図である。警報装置1の制御部11は、記憶部12などに記憶されたプログラムを読み込むことにより取得部111、特定部112、および送信部113として機能する。
取得部111は、複数の発信装置5によって施設8の空間内に発信された各標識信号をそれぞれ受信した通信端末2から、その標識信号に応じた信号を取得する。
特定部112は、取得部111が取得した信号に基づいて、通信端末2の施設8内の空間における位置および移動方向を特定する。
送信部113は、複数の発信装置5のうち、標識信号を発信していない発信装置5(故障発信装置という)が存在し、かつ、特定部112により特定された通信端末2の移動方向が、その故障発信装置から遠ざかる方向である場合に、施設8の空間内に存在する通信端末2に対して、その発信装置5の位置に災害が起きている旨の警報を送信する。なお、例えば、通信端末2と故障発信装置との距離が決められた距離を超えている場合には、送信部113は、その通信端末2の移動方向に関し、その故障発信装置から遠ざかる方向であるか否かを判断しなくてもよい。
1−6.警報システムの動作
図8は、警報システム9の各構成の動作を示すシーケンス図である。施設8に設置された複数の発信装置5は、それぞれ周囲に自装置の識別情報である発信装置IDを含む標識信号を発信する(ステップS101)。施設8に来場した来場者が所持している通信端末2が、発信装置5の周囲にある場合、その通信端末2は、発信装置5が発信した標識信号を受信し、その標識信号に応じた信号を通信回線3経由で警報装置1に送信する(ステップS102)。通信端末2は、受信した標識信号に応じた信号として、その標識信号に含まれる発信装置5の発信装置IDと自端末の端末IDとを含む信号を送信する。
図8は、警報システム9の各構成の動作を示すシーケンス図である。施設8に設置された複数の発信装置5は、それぞれ周囲に自装置の識別情報である発信装置IDを含む標識信号を発信する(ステップS101)。施設8に来場した来場者が所持している通信端末2が、発信装置5の周囲にある場合、その通信端末2は、発信装置5が発信した標識信号を受信し、その標識信号に応じた信号を通信回線3経由で警報装置1に送信する(ステップS102)。通信端末2は、受信した標識信号に応じた信号として、その標識信号に含まれる発信装置5の発信装置IDと自端末の端末IDとを含む信号を送信する。
警報装置1は、通信端末2から送信された信号を取得する(ステップS103)。これにより、警報装置1の制御部11は、取得部111として機能する。そして、警報装置1は、取得した信号から通信端末2の端末IDと、その通信端末2が受信した発信装置5の発信装置IDとを特定すると、これらのIDに基づいて、(1)この発信装置IDで識別される発信装置5の位置と、(2)この通信端末2の近傍に設置された他の発信装置5であって標識信号を発信していない発信装置5である「故障発信装置」の有無とを管理装置4に問合せる(ステップS104)。警報装置1は、複数の通信端末2のそれぞれについて、この問合せを行う。
管理装置4は、警報装置1からの複数の問合せを受取ると、配置表421を参照して、警報装置1からの各問合せに含まれる発信装置IDに対応する発信装置5の位置をそれぞれ検索する(ステップS105)。また、管理装置4は、この検索の際に配置表421から故障発信装置の有無を判断し、故障発信装置が存在する場合には、その位置を特定する。そして、管理装置4は、検索した発信装置5の位置を示す位置情報と、故障発信装置が存在する場合にはその位置を示す情報とを含んだ内容を警報装置1に送信し、上記の問合せに応答する(ステップS106)。
問合せに対する応答を受取った警報装置1は、その応答の内容から通信端末2が受信した発信装置5の位置を特定すると、以前に特定した位置との組合せから、その通信端末2の移動方向を特定する(ステップS107)。また、警報装置1は、故障発信装置が存在する場合には、応答の内容から故障発信装置の位置と数を特定する。そして、警報装置1は、閾値表121を参照して、この閾値表121に記載された数を超える故障発信装置が或る範囲内に存在し、かつ、閾値表121に記載された数を超える通信端末2がそれらの故障発信装置から遠ざかる方向に移動しているか否かを判定する(ステップS108)。
図9は、施設8における発信装置5の位置と通信端末2の移動方向とを示した平面図である。例えば図9に示した範囲A3は、施設8において直方体の部屋の内部にあり、この範囲A3の内部にいる通信端末2は、この部屋の四隅、すなわち、範囲A1、A2、A4、A5のそれぞれに設置された複数の発信装置5と近距離無線通信が可能であることがわかっている。
警報装置1は、範囲A3の内部にいる通信端末2から取得した信号に基づいて管理装置4に問合せを行い、その問合せに対する応答を管理装置4から得ると、この応答の内容からこれら通信端末2の移動方向を特定する。
また、警報装置1は、この応答の内容から範囲ごとに故障発信装置の数と、閾値表121に記載されたL1とを比較する。
また、警報装置1は、この応答の内容から範囲ごとに故障発信装置の数と、閾値表121に記載されたL1とを比較する。
警報装置1は、或る範囲にL1を超える数の故障発信装置が存在している場合に、それらの故障発信装置から遠ざかる方向に移動している通信端末2の数と閾値表121に記載されたL2とを比較する。その比較の結果、故障発信装置から遠ざかる方向に移動している通信端末2の数がL2を超えると判断する場合に、警報装置1は、これらの通信端末2の移動速度の平均値(平均速度)を算出して、算出した平均速度と閾値表121に記載されたL3とを比較する。そして、上記の平均速度がL3を超えると判断すると、警報装置1は、上記の範囲に存在する故障発信装置は、通常の故障ではなく災害によって故障したものである、と判定する。
故障発信装置が災害によって故障したものである、と判定した場合に(ステップS108;YES)、警報装置1は、施設8の空間内に存在する通信端末2のうち、その故障発信装置の位置に近づく通信端末2を端末IDによって選択し(ステップS109)、選択された通信端末2に対して、その故障発信装置の位置に災害が起きている旨の警報を送信する(ステップS110)。
一方、故障発信装置が存在しない場合や、存在したとしてもその故障発信装置が災害によって故障したものと判定されなかった場合(ステップS108;NO)、警報装置1は、警報を送信することなく、処理を終了する。
標識信号を発信していない故障発信装置が或る範囲内に一定数以上存在し、それらの故障発信装置から遠ざかる方向に移動する通信端末2が一定数以上存在する場合、それらの故障発信装置の位置で災害が発生している可能性が高い。以上説明した動作により警報装置1は、通信端末2から取得した信号に基づいて、その通信端末2の位置および移動方向を特定し、その通信端末2が故障発信装置から遠ざかる方向に移動していると判断される場合に、その故障発信装置に近づいている通信端末2に向けて警報を送信するので、災害が発生している可能性が高い位置に知らずに近づいている来場者(通信端末2の利用者)に対してそのことを知らせることができる。
2.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組合せてもよい。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組合せてもよい。
2−1.変形例1
上述した実施形態において、警報装置1は、故障発信装置に近づいている通信端末2を選択して上記の警報を送信していたが、故障発信装置に近づいている通信端末2以外の通信端末2に対して警報を送信してもよい。警報装置1は、例えば決められた期間にわたって移動していない通信端末2や、決められた速度・方向に向かって移動している通信端末2を選択して、選択したそれらの通信端末2に向けて上記の警報を送信してもよい。また、警報装置1は、通信端末2の選択を行わず、施設8の空間内にいる全ての通信端末2に対して上記の警報を送信してもよい。
上述した実施形態において、警報装置1は、故障発信装置に近づいている通信端末2を選択して上記の警報を送信していたが、故障発信装置に近づいている通信端末2以外の通信端末2に対して警報を送信してもよい。警報装置1は、例えば決められた期間にわたって移動していない通信端末2や、決められた速度・方向に向かって移動している通信端末2を選択して、選択したそれらの通信端末2に向けて上記の警報を送信してもよい。また、警報装置1は、通信端末2の選択を行わず、施設8の空間内にいる全ての通信端末2に対して上記の警報を送信してもよい。
2−2.変形例2
上述した実施形態において、警報装置1は、故障発信装置から遠ざかる方向に移動する通信端末2がある場合に上記の警報を一律に送信していたが、この移動する通信端末2によって行われた通信の内容に応じて警報の内容を決定してもよい。例えば、警報装置1は、故障発信装置から遠ざかる方向に移動している通信端末2によって投稿された記事の内容に応じて、警報を送信してもよい。
上述した実施形態において、警報装置1は、故障発信装置から遠ざかる方向に移動する通信端末2がある場合に上記の警報を一律に送信していたが、この移動する通信端末2によって行われた通信の内容に応じて警報の内容を決定してもよい。例えば、警報装置1は、故障発信装置から遠ざかる方向に移動している通信端末2によって投稿された記事の内容に応じて、警報を送信してもよい。
図10は、この変形例における警報システム9の全体構成を示す図である。この警報システム9は、図1に示した構成に加えて掲示装置6を有する。掲示装置6は、通信回線3を介して警報装置1、および通信端末2と通信可能に接続されている。
図11は、掲示装置6の構成を示す図である。掲示装置6は、通信端末2から記事の投稿を受付け、その記事を電子掲示板などに掲示する装置である。掲示装置6は、制御部61、記憶部62、および通信部63を有する。制御部61は、掲示装置6の各部の動作を制御する。制御部61は、CPUなどの演算処理装置や、ROM、RAMなどの記憶装置を備え、これら記憶装置に記憶されたプログラムを実行する。通信部63は、通信回線3で用いられる通信プロトコルに準拠した通信インターフェイスである。
記憶部62はハードディスクドライブなどの記憶手段であり、制御部61に読み込まれるプログラムを記憶する。なお、記憶部62は、いわゆるリムーバブルディスク、すなわち着脱可能な記録媒体を含んでもよい。また、記憶部62は、記事データベース(以下、図において「データベース」を「DB」と表記する)621を記憶する。
図12は、記事データベース621の一例を示す図である。記事データベース621は、通信端末2の端末IDと記事の投稿日時、およびその記事の内容を対応付けて記憶する。制御部61は、通信端末2から記事の投稿を受付けると、その記事に含まれる通信端末2の端末IDと、その記事の投稿時刻およびその内容とを記事データベース621に記憶する。そして制御部61は、通信回線3経由で所定の手続を経てアクセスするコンピュータ装置や端末(例えば、他の通信端末2)の要求に応じて記事データベース621から記事を読み出し、その記事を成形して電子掲示板として閲覧可能に掲示する。
図13は、この変形例における警報装置1の機能的構成を示す図である。警報装置1の制御部11は、図7に示した機能に加えて解析部114として機能する。送信部113は、故障発信装置が存在し、かつ、特定部112により特定された通信端末2の移動方向がその故障発信装置から遠ざかる方向である場合に、解析部114に、その通信端末2の端末IDを通知する。
解析部114は、送信部113から通知された端末IDで示される通信端末2から投稿された記事を掲示装置6に要求する。掲示装置6は、要求に応じてその通信端末2から投稿された記事を記事データベース621から抽出して警報装置1に送信する。解析部114は、掲示装置6から送信された記事の内容を解析して、その解析の結果を送信部113に通知する。
解析部114が行う解析処理は種々の方法が用いられ得る。例えば、記憶部62には、予め災害の種類ごとに複数のキーワードを関連付けて記憶している。解析部114は、記憶部62から災害の種類ごとに関連付けられたキーワードを読みだして、それらのキーワードが記事中に登場する回数を集計する。具体的には、解析部114は、掲示装置6から送信された記事の文章から「火」「燃」「煙」など予め「火災」と関連付けられたキーワードの登場回数を集計し、これらが決められた数を超えてその記事に含まれている場合に、火災が発生していると判断する解析結果を生成してもよい。また例えば、「火災」と関連付けられたキーワードの登場回数が、「地震」「漏水」「漏電」など他の災害と関連付けられたキーワードの登場回数よりも閾値以上多かった場合に、解析部114は、災害が火災であると判断する解析結果を生成してもよい。
また、投稿された記事に写真を示す画像データが含まれている場合、解析部114は、その画像データを解析してもよい。例えば、解析部114は、画像データで示される写真画像を構成する複数の画素のうち、決められた範囲の色を示す画素の数が閾値を超えているか否かを判断してもよい。つまり、記事に含まれる写真画像の画素のうち、赤を中心とする或る範囲の色を示す画素の数が例えば全体の50%を超えている場合に、解析部114は災害が火災であると判断してもよい。
送信部113は、解析の結果に応じて警報の内容を作成し、作成した警報を施設8の空間内に存在する通信端末2に対して送信する。すなわち、送信部113は、標識信号を発信していない発信装置5から遠ざかる方向に移動している通信端末2により、掲示装置6に投稿された記事の内容に応じて、警報を送信する。
災害の発生している位置から遠ざかる方向に移動する通信端末2は、その位置で発生している災害の詳細を知っている来場者に所持されている可能性が高い。この構成によれば、災害の詳細を知っている可能性の高い来場者が、通信端末2から投稿した記事の内容を解析するので、実際の災害の状況に応じた警報を送信することができる。例えば災害が火災であると判断される場合にこの警報装置1は、煙を吸い込まないように逃げる姿勢や逃げ方など、その災害の種類に応じた情報を含んだ警報を送信することができる。
2−3.変形例3
上述した実施形態において、警報装置1は、故障発信装置の数、その故障発信装置から遠ざかる方向に移動する通信端末2の数と移動速度を閾値表121に記載されたそれぞれの閾値と比較していたが、これら全ての閾値を用いるのではなく、いずれかの閾値を用いて災害の発生を判断し警報を送信してもよい。また、警報装置1は、閾値との比較をしないで、警報を送信してもよい。この場合、警報装置1は記憶部12に閾値表121を記憶しなくてもよい。要するに、警報装置1は、複数の発信装置5のうち、標識信号を発信していない発信装置5が存在し、かつ、その発信装置5から遠ざかる方向に通信端末2が移動している場合に、施設8の空間内に存在する通信端末2に対して、発信装置5の位置に災害が起きている旨の警報を送信すればよい。
上述した実施形態において、警報装置1は、故障発信装置の数、その故障発信装置から遠ざかる方向に移動する通信端末2の数と移動速度を閾値表121に記載されたそれぞれの閾値と比較していたが、これら全ての閾値を用いるのではなく、いずれかの閾値を用いて災害の発生を判断し警報を送信してもよい。また、警報装置1は、閾値との比較をしないで、警報を送信してもよい。この場合、警報装置1は記憶部12に閾値表121を記憶しなくてもよい。要するに、警報装置1は、複数の発信装置5のうち、標識信号を発信していない発信装置5が存在し、かつ、その発信装置5から遠ざかる方向に通信端末2が移動している場合に、施設8の空間内に存在する通信端末2に対して、発信装置5の位置に災害が起きている旨の警報を送信すればよい。
2−4.変形例4
上述した実施形態において、閾値表121にはそれぞれの項目に対する閾値が予め定められていたが、これらの閾値は予め定められていなくてもよい。例えば、災害の発生していないときに記録した通信端末2の位置および移動方向の履歴に基づいて閾値が定められてもよい。
上述した実施形態において、閾値表121にはそれぞれの項目に対する閾値が予め定められていたが、これらの閾値は予め定められていなくてもよい。例えば、災害の発生していないときに記録した通信端末2の位置および移動方向の履歴に基づいて閾値が定められてもよい。
図14は、この変形例における警報装置1の機能的構成を示す図である。この変形例において、警報装置1の制御部11は、記憶部12などに記憶されたプログラムを読み込むことにより取得部111、特定部112、および送信部113のほか、蓄積部115、および算出部116として機能する。また、警報装置1の記憶部12は、図5に破線で示したように履歴データベース122を記憶する。
図15は、履歴データベース122の一例を示す図である。履歴データベース122は、施設8のどの場所で、いつ、どれだけの通信端末2がどの方向にどの速さで移動していたかが履歴として記録されている。
蓄積部115は、特定部112が特定した通信端末2の位置および移動方向を、その特定した日付および時刻とともに履歴データベース122に履歴として記憶する。
算出部116は、履歴データベース122から履歴を取得する。すなわち、算出部116は、特定部112により特定された通信端末2の位置および移動方向の履歴を取得する履歴取得手段である。そして、算出部116は、履歴データベース122に含まれる履歴のうち災害発生時を除いたデータに基づいて通信端末2の統計情報を算出し、算出された統計情報に基づいて決定した閾値を閾値表121に書き込む。算出部116は、例えば時間帯、場所、移動方向または移動速度ごとに通信端末2の数を集計した統計情報を算出し、それぞれの数に例えば1.8など、決められた係数を乗じることで、移動方向や移動速度など項目ごとの閾値を決定する。
この構成によれば、来場者の通信端末2の数を予測して閾値表121を定める必要がなく、施設8を実際に運用してはじめて明確になる来場者の通信端末2の統計情報に基づいて、閾値を定めることができる。
2−5.変形例5
上述した実施形態において、警報装置1は、通信回線3経由で施設8の空間内に存在する通信端末2に向けて警報を送信していたが、災害の程度によっては、例えば通信回線3を構成する基地局などが災害により故障し施設8の空間内に存在する通信端末2が通信回線3に接続できない場合もある。この場合、警報装置1と直接、通信できない通信端末2は、他の通信端末2との近距離相互通信を経由して、警報を受取ってもよい。
上述した実施形態において、警報装置1は、通信回線3経由で施設8の空間内に存在する通信端末2に向けて警報を送信していたが、災害の程度によっては、例えば通信回線3を構成する基地局などが災害により故障し施設8の空間内に存在する通信端末2が通信回線3に接続できない場合もある。この場合、警報装置1と直接、通信できない通信端末2は、他の通信端末2との近距離相互通信を経由して、警報を受取ってもよい。
図16は、この変形例における警報システム9の全体構成を示す図である。施設8には、通信端末2a,2b,2c,2d(以下、これらを区別する必要がない場合には「通信端末2」と記載する)が存在する。通信端末2は、図2に破線で示す近距離相互通信部27を有する。近距離相互通信部27は、例えばIEEE802.15に準拠した無線インターフェイスであり、いわゆる「アドホック通信」と呼ばれる端末間の近距離相互通信を行う。なお、近距離相互通信部27は、発信装置5から発信される標識信号を受信する受信部20を兼ねてもよい。
図16に示す通信端末2aは、通信回線3と無線通信路W1で接続されているが、通信端末2b,2c,2dは、例えば災害発生のため通信回線3との接続が切断されている。このとき、警報装置1から送信された警報を受取った通信端末2aは、近距離相互通信部27経由で通信可能な通信端末2bと近距離相互通信を行い、通信端末2bに向けて警報を転送してもよい。そして、警報を転送された通信端末2bは、通信端末2cと近距離相互通信を行い、さらに通信端末2cが、通信端末2dと近距離相互通信を行ってもよい。すなわち、通信端末2は、施設8の空間内に存在する他の通信端末2のうち、警報装置1が直接に通信できない通信端末2に対して、近距離相互通信により、警報装置1から受取った警報を転送する。これにより、警報装置1により送信された警報は、通信端末2a→2b→2c→2dというルートで伝えられるため、警報装置1が直接通信できない通信端末2にも警報が伝えられる。
2−6.変形例6
警報装置1の記憶部12には、予め通信端末2の利用者(施設8の来場者)について、年齢、性別、国籍、障がいの有無など、利用者の属性が記憶されていてもよい。この場合、警報装置1の制御部11は、通信端末2を選択したときに記憶部12の記憶内容からこの通信端末2の利用者の属性を特定し、これらの属性に応じた警報を通信端末2に送信してもよい。警報装置1は、例えば障がいの有無に応じて、音、振動、画面表示などの中から警報の表現方法を選択してもよい。
警報装置1の記憶部12には、予め通信端末2の利用者(施設8の来場者)について、年齢、性別、国籍、障がいの有無など、利用者の属性が記憶されていてもよい。この場合、警報装置1の制御部11は、通信端末2を選択したときに記憶部12の記憶内容からこの通信端末2の利用者の属性を特定し、これらの属性に応じた警報を通信端末2に送信してもよい。警報装置1は、例えば障がいの有無に応じて、音、振動、画面表示などの中から警報の表現方法を選択してもよい。
2−7.変形例7
上述した実施形態において、管理装置4は、定期的に各発信装置5に向けて稼働報告を要求していたが、発信装置5のそれぞれの稼動状態は他の方法で把握されてもよい。
上述した実施形態において、管理装置4は、定期的に各発信装置5に向けて稼働報告を要求していたが、発信装置5のそれぞれの稼動状態は他の方法で把握されてもよい。
例えば、1つの通信端末2は、同時にまたは時間をおいて複数の発信装置5からそれぞれ標識信号を受信することがある。この場合、管理装置4は、その複数の発信装置5の位置をその通信端末2に結びつけ、各発信装置5との近距離無線通信が可能な範囲と照合することで、通信端末2の位置を推測する。そして推測された通信端末2の位置と近距離無線通信が可能な範囲にある発信装置5を配置表421から検索し、これらのうち通信端末2によって標識信号が受信されていないものがあるか否かを判断する。この通信端末2によって標識信号が受信されていない発信装置5がある場合、管理装置4は、その発信装置5は標識信号を発信していないと判断すればよい。
2−8.変形例8
また、通信端末2は、図2において破線で示した検知部26を有していてもよい。この検知部26は、施設8の空間内において周囲の温度や湿度などの物理量を計測することでこの周囲の環境を検知するセンサである。通信端末2は、例えば標識信号に応じた信号を送信する際に、その検知結果に応じた情報を警報装置1へ送信する。警報装置1は、通信端末2から送信されたこの情報に基づいて、通信端末2の周囲の温度や湿度などを特定し、これを閾値表121に記述された閾値などと比較することで、災害発生の有無を判断してもよい。この構成によれば、災害発生の有無の判断をより正確に行うことができる。
また、通信端末2は、図2において破線で示した検知部26を有していてもよい。この検知部26は、施設8の空間内において周囲の温度や湿度などの物理量を計測することでこの周囲の環境を検知するセンサである。通信端末2は、例えば標識信号に応じた信号を送信する際に、その検知結果に応じた情報を警報装置1へ送信する。警報装置1は、通信端末2から送信されたこの情報に基づいて、通信端末2の周囲の温度や湿度などを特定し、これを閾値表121に記述された閾値などと比較することで、災害発生の有無を判断してもよい。この構成によれば、災害発生の有無の判断をより正確に行うことができる。
2−9.変形例9
本発明は、警報装置1による警報方法として観念される。また、警報装置1の制御部11によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上記の制御部11によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサなどが用いられる。
本発明は、警報装置1による警報方法として観念される。また、警報装置1の制御部11によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上記の制御部11によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサなどが用いられる。
2−10.変形例10
上述した実施形態において、通信端末2はIEEE802.15に準拠した無線インターフェイスを用いて近距離無線通信により発信装置5の標識信号を受信していたが、標識信号の発信および受信には近距離無線通信以外のものを用いてもよい。例えば、発信装置は超音波などの空気振動を用いて標識信号を伝えてもよい。
上述した実施形態において、通信端末2はIEEE802.15に準拠した無線インターフェイスを用いて近距離無線通信により発信装置5の標識信号を受信していたが、標識信号の発信および受信には近距離無線通信以外のものを用いてもよい。例えば、発信装置は超音波などの空気振動を用いて標識信号を伝えてもよい。
1…警報装置、11…制御部、111…取得部、112…特定部、113…送信部、114…解析部、115…蓄積部、116…算出部、12…記憶部、121…閾値表、122…履歴データベース、13…通信部、2…通信端末、20…受信部、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、24…表示部、25…操作部、26…検知部、27…近距離相互通信部、3…通信回線、4…管理装置、41…制御部、42…記憶部、421…配置表、43…通信部、44…無線通信部、5…発信装置、6…掲示装置、61…制御部、62…記憶部、621…記事データベース、63…通信部、8…施設、9…警報システム。
Claims (10)
- 複数の発信装置によって発信された各標識信号を所定の空間内においてそれぞれ受信した通信端末から、該標識信号に応じた信号を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した信号に基づいて、前記通信端末の前記空間における位置および移動方向を特定する特定手段と、
前記複数の発信装置に標識信号を発信していない発信装置が存在し、かつ、前記特定手段により特定された前記通信端末の前記移動方向が、該発信装置から遠ざかる方向である場合に、該空間内に存在する通信端末に対して、該発信装置の位置に災害が起きている旨の警報を送信する送信手段と、
を有することを特徴とする警報装置。 - 前記送信手段は、前記空間内に存在する通信端末のうち、標識信号を発信していない前記発信装置の位置に近づく通信端末に対して前記警報を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の警報装置。 - 前記送信手段は、標識信号を発信していない前記発信装置から遠ざかる方向に移動している前記通信端末により、掲示装置に投稿された記事の内容に応じて、前記警報を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の警報装置。 - 前記送信手段は、標識信号を発信していない前記発信装置の数が決められた閾値を超えている場合に、前記警報を送信する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の警報装置。 - 前記送信手段は、標識信号を発信していない前記発信装置から遠ざかる方向に移動している前記通信端末の数が、決められた閾値を超えている場合に、前記警報を送信する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の警報装置。 - 前記送信手段は、標識信号を発信していない前記発信装置から遠ざかる方向に移動している前記通信端末の移動速度が、決められた閾値を超えている場合に、前記警報を送信する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の警報装置。 - 前記特定手段により特定された前記通信端末の前記位置および移動方向の履歴を取得する履歴取得手段を有し、
前記閾値は、前記履歴取得手段が取得した履歴から算出された統計情報に基づいて決められる
ことを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の警報装置。 - 空間内に存在する複数の通信端末と、
前記複数の通信端末のうち、複数の発信装置によって発信された各標識信号を所定の空間内においてそれぞれ受信した通信端末から、該標識信号に応じた信号を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した信号に基づいて、前記通信端末の前記空間における位置および移動方向を特定する特定手段と、前記複数の発信装置に標識信号を発信していない発信装置が存在し、かつ、前記特定手段により特定された前記通信端末の前記移動方向が、該発信装置から遠ざかる方向である場合に、前記通信端末に対して、該発信装置の位置に災害が起きている旨の警報を送信する送信手段と、を有する警報装置と、
を有する警報システムであって、
前記通信端末は、前記空間内に存在する他の通信端末のうち、前記警報装置が直接に通信できない通信端末に対して、近距離相互通信により、該警報装置から受取った前記警報を転送する
ことを特徴とする警報システム。 - 取得手段が、複数の発信装置によって発信された各標識信号を所定の空間内においてそれぞれ受信した通信端末から、該標識信号に応じた信号を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得された信号に基づいて、特定手段が、前記通信端末の前記空間における位置および移動方向を特定する特定ステップと、
前記複数の発信装置に標識信号を発信していない発信装置が存在し、かつ、前記特定ステップにおいて特定された前記通信端末の前記移動方向が、該発信装置から遠ざかる方向である場合に、送信手段が、該空間内に存在する通信端末に対して、該発信装置の位置に災害が起きている旨の警報を送信する送信ステップと、
を有することを特徴とする警報方法。 - コンピュータを、
複数の発信装置によって発信された各標識信号を所定の空間内においてそれぞれ受信した通信端末から、該標識信号に応じた信号を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した信号に基づいて、前記通信端末の前記空間における位置および移動方向を特定する特定手段と、
前記複数の発信装置に標識信号を発信していない発信装置が存在し、かつ、前記特定手段により特定された前記通信端末の前記移動方向が、該発信装置から遠ざかる方向である場合に、該空間内に存在する通信端末に対して、該発信装置の位置に災害が起きている旨の警報を送信する送信手段
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014224121A JP2016091256A (ja) | 2014-11-04 | 2014-11-04 | 警報装置、警報システム、警報方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=56019696
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JP2014224121A Pending JP2016091256A (ja) | 2014-11-04 | 2014-11-04 | 警報装置、警報システム、警報方法およびプログラム |
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JP (1) | JP2016091256A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018137579A (ja) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | セコム株式会社 | 監視支援装置、携帯端末及び監視システム |
CN110067598A (zh) * | 2019-04-29 | 2019-07-30 | 中国矿业大学(北京) | 一种基于人员定位的矿井下灾害报警方法 |
CN110611876A (zh) * | 2018-06-15 | 2019-12-24 | 深圳市微能信息科技有限公司 | 室内资产管理的方法、装置及系统 |
-
2014
- 2014-11-04 JP JP2014224121A patent/JP2016091256A/ja active Pending
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