JP2016090217A - 積層型熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】気液分離部および過冷却部を備える積層型熱交換器において、体格の小型化を図るとともに、搭載上のデッドスペースを小さくする。【解決手段】熱交換部1は、複数の第1板状部材11が互いに積層されて接合されることによって形成されており、複数の第1板状部材11同士の間には、冷媒が流れる複数の冷媒通路12、および冷却水が流れる複数の冷却水通路13が形成されており、複数の冷媒通路12および複数の冷却水通路13は、複数の第1板状部材11の積層方向に並んで配置されており、冷媒通路12には、気相冷媒と熱媒体とを熱交換させて気相冷媒を凝縮させる凝縮部121と、気液分離部2によって気液分離された液相冷媒と熱媒体とを熱交換させて液相冷媒を過冷却する過冷却部122とが、積層方向に直交する方向に並んで設けられており、冷媒通路12において、凝縮部121と過冷却部122とが断熱部123により仕切られている。【選択図】図5

Description

本発明は、冷凍サイクルの冷媒と熱媒体とを熱交換する積層型熱交換器に関する。
従来、複数の略平板状の伝熱プレートを間隔をおいて重ね合わせることにより、伝熱プレート間に冷媒流路と熱媒体流路とを交互に形成して、冷媒と熱媒体とを熱交換させる積層型熱交換器が知られている。このような積層型熱交換器において、当該熱交換器から流出する冷媒の気液を分離するとともに冷媒を蓄える円筒状のモジュレータを一体化させたものが、特許文献1に開示されている。
独国特許出願公開第102011078136号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の積層型熱交換器では、略筐体形状の熱交換器の外側に円筒状のモジュレータを一体化させている。このため、体格が大型化するとともに、搭載時に何も配置されないスペース、いわゆるデットスペースが発生してしまう。さらに、このようなモジュレータ一体型の熱交換器に対し、モジュレータから流出した液相冷媒を過冷却する筐体状熱交換器を追加する場合、体格がますます大型化するという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、冷媒の気液を分離する気液分離部と、気液分離部から流出した液相冷媒を過冷却する過冷却部を備える積層型熱交換器において、体格の小型化を図るとともに、搭載上のデッドスペースを小さくすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、冷凍サイクルの冷媒と熱媒体とを熱交換させる熱交換部(1)と、内部に流入した冷媒の気液を分離するとともに冷凍サイクル内の余剰冷媒を蓄える気液分離部(2)とを備え、熱交換部(1)は、複数の第1板状部材(11)が互いに積層されて接合されることによって形成されており、複数の第1板状部材(11)同士の間には、冷媒が流れる複数の冷媒通路(12)、および熱媒体が流れる複数の熱媒体通路(13)が形成されており、複数の冷媒通路(12)および複数の熱媒体通路(13)は、複数の第1板状部材(11)の積層方向に並んで配置されており、冷媒通路(12)には、気相冷媒と熱媒体とを熱交換させて気相冷媒を凝縮させる凝縮部(121)と、気液分離部(2)によって気液分離された液相冷媒と熱媒体とを熱交換させて液相冷媒を過冷却する過冷却部(122)とが、積層方向に直交する方向に並んで設けられており、冷媒通路(12)において、凝縮部(121)と過冷却部(122)とが断熱部(123)により仕切られていることを特徴とする。
これによれば、冷媒通路(12)に、凝縮部(121)と過冷却部(122)とを、積層方向に直交する方向に並んで設けることで、複数の第1板状部材(11)同士の間に形成される冷媒通路(12)内に、凝縮部(121)と過冷却部(122)の双方を配置することができる。このため、過冷却部(122)として機能する筐体状熱交換器を新たに追加する必要がないので、体格の小型化を図るとともに、搭載上のデッドスペースを小さくすることが可能となる。
ところで、1つの冷媒通路(12)内に、凝縮部(121)および過冷却部(122)の双方を配置すると、凝縮部(121)を流通する高温冷媒の熱により過冷却部(122)を流通する低温の液相冷媒が加熱されるという熱害が発生する可能性がある。これに対し、本発明では、冷媒通路(12)において、凝縮部(121)と過冷却部(122)とを断熱部(123)により仕切ることで、熱害の発生を抑制することができる。
上記目的を達成するため、請求項12に記載の発明では、冷凍サイクルの冷媒と熱媒体とを熱交換させる熱交換部(1)と、内部に流入した冷媒の気液を分離するとともに冷凍サイクル内の余剰冷媒を蓄える気液分離部(2)とを備え、熱交換部(1)は、積層された複数の第1板状部材(11)を有しており、第1板状部材(11)同士の間には、冷媒が流れる冷媒通路(12)または熱媒体が流れる複数の熱媒体通路(13)が形成されており、複数の第1板状部材(11)が互いに積層されて接合されることによって形成されており、第1板状部材(11)同士の間には、冷媒が流れる複数の冷媒通路(12)、および熱媒体が流れる複数の熱媒体通路(13)が形成されており、複数の冷媒通路(12)および複数の熱媒体通路(13)は、複数の第1板状部材(11)の積層方向において交互に配置されており、冷媒通路(12)には、気相冷媒と熱媒体とを熱交換させて気相冷媒を凝縮させる凝縮部(121)と、気液分離部(2)によって気液分離された液相冷媒と熱媒体とを熱交換させて液相冷媒を過冷却する過冷却部(122)とが、積層方向に直交する方向に並んで設けられており、冷媒通路(12)において、凝縮部(121)と過冷却部(122)との間には、凝縮部(121)と過冷却部(122)とを断熱する断熱部(123)が配されていることを特徴とする。
これによれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係る熱交換器を示す平面図である。 第1実施形態に係る熱交換器を示す断面図である。 図2のIII部拡大図である。 図1のIV矢視図である。 図1のV矢視図である。 第1実施形態における凝縮側インナーフィンを示す斜視図である。 第1実施形態における過冷却側インナーフィンを示す斜視図である。 第1実施形態における第1板状部材の冷媒通路側の面を示す説明図である。 第2実施形態に係る熱交換器の要部を示す拡大断面図である。 第3実施形態に係る熱交換器を示す平面図である。 第3実施形態に係る熱交換器を示す断面図である。 第3実施形態に係る熱交換器の要部を示す拡大平面図である。 第3実施形態に係る熱交換器の要部を示す拡大断面図である。 図10のXIV矢視図である。 第4実施形態に係る熱交換器を示す平面図である。 第4実施形態に係る熱交換器を示す断面図である。 第5実施形態に係る熱交換器を示す正面図である。 図17のXVIII矢視図である。 図17のXIX−XIX断面図である。 図19のXX拡大図である。 第5実施形態に係る熱交換器を示す断面図である。 他の実施形態(3)における熱交換器を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図8に基づいて説明する。図1に示す熱交換器は、車両用空調装置の冷凍サイクルを構成している。熱交換器は、冷凍サイクルの高圧側冷媒と冷却水とを熱交換して高圧側冷媒を凝縮させる凝縮器である。なお、本実施形態の冷却水が、本発明の熱媒体に相当している。
冷却水としては、例えば、少なくともエチレングリコール、ジメチルポリシロキサンもしくはナノ流体を含む液体、または不凍液体等を用いることができる。本実施形態では、冷却水として、エチレングリコール系の不凍液(LLC)が用いられている。
熱交換器は、複数の略平板状の伝熱プレートを間隔をおいて重ね合わせることにより、伝熱プレート間に冷媒流路と熱媒体流路とを交互に形成して、冷媒と熱媒体とを熱交換させる積層型熱交換器である。
熱交換器は、冷凍サイクルの冷媒と冷却水とを熱交換させる熱交換部1と、内部に流入した冷媒の気液を分離するとともに冷凍サイクル内の余剰冷媒を蓄える気液分離部2とを備えている。
図1および図2に示すように、熱交換部1は、多数の第1板状部材11が積層されて接合されることによって一体的に形成されている。以下では、第1板状部材11の積層方向(図1および図2の例では左右方向)を板積層方向と言う。また、板積層方向の一端側(
図1および図2の例では右端側)を板積層方向一端側と言う。また、板積層方向の他端側(図1および図2の例では左端側)を板積層方向他端側と言う。
第1板状部材11は、細長の略矩形状の金属製(本例ではアルミニウムまたはアルミニウム合金製)の板材である。本実施形態の熱交換器は、第1板状部材11の長手方向が重力方向と一致するように配置されている。
略矩形状の第1板状部材11の外周縁部には、略板積層方向(換言すれば、第1板状部材11の板面と略直交する方向)に突出する張出部111が形成されている。多数の第1板状部材11は、互いに積層された状態で張出部111同士がろう付けにより接合されている。多数の第1板状部材11は、張出部111の突出先端が互いに同じ側(図1の例では略右方側)を向くように配置されている。
図2に示すように、複数の第1板状部材11同士の間には、冷媒が流れる複数の冷媒通路12、および冷却水が流れる複数の冷却水通路13が形成されている。なお、本実施形態の冷却水通路13が、本発明の熱媒体通路に相当している。
より詳細には、冷媒通路12を区画する二枚の第1板状部材11のうち、一方の第1板状部材11aには、その一部を他方の第1板状部材11b側に向けて突出させた突出部112が設けられている。
突出部112は、他方の第1板状部材11bに接合されている。換言すると、一方の第1板状部材11aのうち突出部112が突出した側の第1面と、この第1板状部材11aの第1面と対向する他方の第1板状部材11bの第1面との間には冷媒通路12が形成され、一方の第1板状部材11aのうち第1面と反対側の面である第2面と、この第1板状部材11aの第2面と対向する他方の第1板状部材11bの第2面との間には冷却水通路13が形成されている。
複数の冷媒通路12および複数の冷却水通路13は、板積層方向に並んで配置されている。より詳細には、冷媒通路12および冷却水通路13は板積層方向に1本ずつ交互に積層配置(並列配置)されている。第1板状部材11は、冷媒通路12と冷却水通路13とを仕切る隔壁の役割を果たしている。冷媒通路12を流れる冷媒と、冷却水通路13を流れる冷却水との熱交換は、第1板状部材11を介して行われる。なお、積層方向において最も外側には冷媒通路12が配置されている。
冷媒通路12には、気相冷媒と冷却水とを熱交換させて気相冷媒を凝縮させる凝縮部121と、気液分離部2によって気液分離された液相冷媒と冷却水とを熱交換させて液相冷媒を過冷却する過冷却部122とが設けられている。凝縮部121および過冷却部122は、板積層方向に直交する方向に並んで設けられている。
本実施形態では、凝縮部121および過冷却部122は、第1板状部材11の長手方向、すなわち重力方向に並んで設けられている。より詳細には、冷媒通路12において、凝縮部121は、過冷却部122よりも重力方向上方側に配置されている。
図3に示すように、一方の第1板状部材11aに形成された突出部112は、他方の第1板状部材11bに接合されている。この突出部112によって、冷媒通路12を凝縮部121と過冷却部122とに仕切ることができる。換言すると、突出部112は冷却水通路13側が凹んだ形状を有しており、この凹んだ部分は冷却水通路13と連通し、冷却水通路13の一部を構成している。
つまり、冷媒通路12において、凝縮部121と過冷却部122とは、断熱部123により仕切られている。本実施形態の断熱部123は、冷却水通路13の一部を構成している。
図1および図2に戻り、熱交換部1は、上述した冷媒通路12および冷却水通路13の他に、凝縮用第1タンク空間14、凝縮用第2タンク空間15、過冷却用第1タンク空間16、過冷却用第2タンク空間17、冷却水用第1タンク空間18および冷却水用第2タンク空間19を備えている。
換言すると、第1板状部材11は、上述した冷媒通路12および冷却水通路13の他に、凝縮用第1タンク空間14、凝縮用第2タンク空間15、過冷却用第1タンク空間16、過冷却用第2タンク空間17、冷却水用第1タンク空間18および冷却水用第2タンク
空間19を形成している。
凝縮用第1タンク空間14および凝縮用第2タンク空間15は、複数の冷媒通路12の凝縮部121に対して冷媒の分配および集合を行う。過冷却用第1タンク空間16および過冷却用第2タンク空間17は、複数の冷媒通路12の過冷却部122に対して冷媒の分配および集合を行う。冷却水用第1タンク空間18および冷却水用第2タンク空間19は、複数の冷却水通路13に対して冷却水の分配および集合を行う。
具体的に本実施形態では、凝縮用第1タンク空間14は、複数の冷媒通路12の凝縮部121に対して冷媒の分配を行う。凝縮用第2タンク空間15は、複数の冷媒通路12の凝縮部121に対して冷媒の集合を行う。
過冷却用第1タンク空間16は、複数の冷媒通路12の過冷却部122に対して冷媒の分配を行う。過冷却用第2タンク空間17は、複数の冷媒通路12の過冷却部122に対して冷媒の集合を行う。
冷却水用第1タンク空間18は、複数の冷却水通路13に対して冷却水の分配を行う。冷却水用第2タンク空間19は、複数の冷却水通路13に対して冷却水の集合を行う。
凝縮用第1タンク空間14、凝縮用第2タンク空間15、過冷却用第1タンク空間16、過冷却用第2タンク空間17、冷却水用第1タンク空間18および冷却水用第2タンク空間19は、第1板状部材11に形成された連通孔によって構成されている。
以下、冷媒通路12において、凝縮部121と過冷却部122との配置方向を、配置方向という。また、冷媒通路12において、配置方向および板積層方向の双方に直交する方向を幅方向という。本実施形態では、配置方向は、重力方向および第1板状部材11の長手方向に一致している。また、本実施形態では、幅方向は、水平方向に一致している。
図4に示すように、冷却水用第1タンク空間18は、熱交換部1の冷却水通路13に対して、配置方向の過冷却部122側(重力方向下方側)、かつ、幅方向の一側(図4の例では左方側)に配置されている。冷却水用第2タンク空間19は、熱交換部1の冷却水通路13に対して、配置方向の凝縮部121側(重力方向上方側)、かつ、幅方向の他側(図4の例では右方側)に配置されている。
このため、冷却水通路13において、冷却水は、図4の実線矢印に示すように、配置方向の過冷却部122側から凝縮部121側に向かって、かつ、幅方向の一側から他側に向かって流れる。本実施形態では、冷却水通路13において、冷却水は、重力方向の下方側から上方側に向かって、かつ、図4における左方側から右方側に向かって流れる。
図5に示すように、凝縮用第1タンク空間14は、熱交換部1の凝縮部121に対して、配置方向の凝縮部121側(重力方向上方側)、かつ、幅方向の一側(図5の例では左方側)に配置されている。凝縮用第2タンク空間15は、熱交換部1の凝縮部121に対して、配置方向の過冷却部122側(重力方向下方側)、かつ、幅方向の他側(図5の例では右方側)に配置されている。
また、過冷却用第1タンク空間16は、熱交換部1の過冷却部122に対して、配置方向の凝縮部121側(重力方向上方側)、かつ、幅方向の一側(図5の例では左方側)に配置されている。過冷却用第2タンク空間17は、熱交換部1の過冷却部122に対して、配置方向の過冷却部122側(重力方向下方側)、かつ、幅方向の他側(図5の例では右方側)に配置されている。
このため、凝縮部121および過冷却部122のそれぞれにおいて、冷媒は、図5破線矢印に示すように、配置方向の凝縮部121側から過冷却部122側に向かって、かつ、幅方向の一側から他側に向かって流れる。本実施形態では、凝縮部121および過冷却部122のそれぞれにおいて、冷媒は、重力方向の上方側から下方側に向かって、かつ、図5における左方側から右方側に向かって流れる。
したがって、本実施形態では、熱交換部1を板積層方向から見たときに、冷媒通路12を流れる冷媒流れと冷却水通路13を流れる冷却水流れとが、交差している。すなわち、熱交換部1を板積層方向から見たときに、凝縮部121を流れる冷媒流れと冷却水通路13を流れる冷却水流れとが交差しているとともに、過冷却部122を流れる冷媒流れと冷却水通路13を流れる冷却水流れとが交差している。
ところで、凝縮部121内には、図6に示すように、凝縮部121内の流路を複数の凝縮側細流路121aに分割して、冷媒と冷却水との熱交換を促進する凝縮側インナーフィン51が設けられている。凝縮側インナーフィン51は、凝縮側細流路121aを分割する壁部51aが冷媒の流通方向(すなわち配置方向)に沿って千鳥状に配置されているオフセットフィンである。
過冷却部122内には、図7に示すように、過冷却部122内の流路を複数の過冷却側細流路122aに分割して、冷媒と冷却水との熱交換を促進する過冷却側インナーフィン52が設けられている。過冷却側インナーフィン52は、過冷却側細流路122aを分割する壁部52aが冷媒の流通方向(すなわち配置方向)に直線的に延びているストレートフィンである。
なお、図3に示すように、冷却水通路13内にも、冷却水側インナーフィン53が設けられている。本実施形態では、冷却水側インナーフィン53としてオフセットフィンが採用されている。
凝縮側インナーフィン51、過冷却側インナーフィン52および冷却水側インナーフィン53は、それぞれ、隣り合う両方の第1板状部材11にろう付けにより接合されている。
図1および図2に戻り、熱交換部1を構成する多数枚の第1板状部材11のうち最も板積層方向一端側に位置する最端板状部材11Aには、第1ジョイント31、第2ジョイント32、第1冷却水パイプ33および第2冷却水パイプ34が取り付けられている。
第1ジョイント31は、冷媒配管を接合するための部材であり、熱交換器の冷媒入口を形成している。第2ジョイント32は、冷媒配管を接合するための部材であり、熱交換器の冷媒出口を形成している。第1冷却水パイプ33は、熱交換器の冷却水入口を形成している。第2冷却水パイプ34は、熱交換器の冷却水出口を形成している。
図4に示すように、本実施形態では、第1ジョイント31は、最端板状部材11Aにおける凝縮用第1タンク空間14と対応する部位に配置されている。第2ジョイント32は、最端板状部材11Aにおける過冷却用第2タンク空間17と対応する部位に配置されている。第1冷却水パイプ33は、最端板状部材11Aにおける冷却水用第1タンク空間18と対応する部位に配置されている。第2冷却水パイプ34は、最端板状部材11Aにおける冷却水用第2タンク空間19と対応する部位に配置されている。
ここで、図1および図2に戻り、熱交換部1を構成する多数枚の第1板状部材11のう
ち、最も板積層方向他端側に位置する第1板状部材11を、第1天井板11Bという。第1天井板11Bは、他の第1板状部材11と比較して、板厚が厚くなっているとともに、張出部111の板積層方向の長さが長くなっている。
第1天井板11Bにおける熱交換部1と反対側の面には、気液分離部2が接続されている。気液分離部2は、複数の第2板状部材21を互いに積層されて接合されることによって一体的に形成されている。第2板状部材21の積層方向は、第1板状部材11の積層方向(板積層方向)と平行になっている。なお、図2中の破線は、気液分離部2に蓄えられている液相冷媒の液面を示している。
第2板状部材21は、第1板状部材11に対して、配置方向の長さおよび幅方向の長さが等しくなっている。第2板状部材21は、第1板状部材11に対して、張出部211の板積層方向の長さが長くなっている。
複数の第2板状部材21同士の間には、熱交換部1の凝縮部121から流入した冷媒が流れる複数の気液分離通路22が形成されている。第2板状部材21には図示しない貫通穴が設けられており、これにより隣り合う気液分離通路22同士が互いに連通している。
本実施形態では、気液分離通路22の板積層方向の長さは、冷媒通路12の板積層方向の長さおよび冷却水通路13の板積層方向の長さのいずれよりも長くなっている。また、内部容量や重量の面から、気液分離通路22には、インナーフィンは配置されていない。
ここで、気液分離部2を構成する多数枚の第2板状部材21のうち、最も板積層方向他端側に位置する第2板状部材21を、第2天井板21Bという。第2天井板21Bは、他の第2板状部材21と比較して、板厚が厚くなっている。
第2天井板21Bには、リブ212が設けられている。リブ212は、第2天井板21Bの一部を板積層方向一端側(熱交換部1側)に凹ませることにより形成されている。本実施形態の第2天井板21Bには、リブ212を覆うように補強板212Aが接合されている。
このリブ212により、気液分離部2の強度を向上させることができる。なお、気液分離部2の内側に補強板等を追加することで、気液分離部2の強度向上を図ってもよい。また、気液分離部2を構成する多数枚の第2板状部材21の一部を面合わせ等で接合することで、さらに気液分離部2の強度向上を図ってもよい。
図2に示すように、第1天井板11Bにおける凝縮用第2タンク空間15と対応する部位には、第1貫通孔113が設けられている。凝縮用第2タンク空間15は、第1貫通孔113を介して、気液分離通路22と連通している。
すなわち、本実施形態の第1貫通孔113は、凝縮部121にて凝縮された冷媒を外部へ流出させる熱交換部側流出部、および凝縮部121にて凝縮された冷媒を気液分離部2へ流入させる気液分離部側流入部の機能を果たしている。したがって、本実施形態の熱交換器は、第1貫通孔113によって、熱交換部側流出部と気液分離部側流入部が直接接続されていると言える。
第1天井板11Bにおける過冷却用第1タンク空間16と対応する部位には、第2貫通孔114が設けられている。過冷却用第1タンク空間16は、第2貫通孔114を介して、気液分離通路22と連通している。
すなわち、本実施形態の第2貫通孔114は、気液分離部2にて気液分離された液相冷媒を外部へ流出させる気液分離部側流出部、および気液分離部2にて気液分離された液相冷媒を過冷却部122へ流入させる熱交換部側流入部の機能を果たしている。したがって、本実施形態の熱交換器は、第2貫通孔114によって、熱交換部側流入部と気液分離部側流出部が直接接続されていると言える。
以上説明したように、本実施形態では、第1板状部材11同士の間に形成される冷媒通路12に、凝縮部121と過冷却部122とを、配置方向に並んで設けている。これにより、1つの冷媒通路12内に、凝縮部121と過冷却部122の双方を配置することができる。このため、過冷却部122として機能する筐体状熱交換器を新たに追加する必要がないので、体格の小型化を図るとともに、搭載上のデッドスペースを小さくすることが可能となる。
また、本実施形態では、冷媒通路12において、凝縮部121と過冷却部122とを断熱部123により仕切っている。これによれば、凝縮部121を流通する高温冷媒の熱により過冷却部122を流通する低温の液相冷媒が加熱されるという熱害の発生を抑制することができる。
本実施形態では、断熱部123を、冷却水通路13の一部として構成している。冷却水は冷媒に対して熱容量が大きいので、冷却水が流通する断熱部123により、凝縮部121を流通する冷媒と過冷却部122を流通する冷媒との熱干渉をより抑制し、冷媒と冷却水との熱交換を促進することができる。
また、冷却水側インナーフィン53(オフセットフィン)の壁部同士の隙間から、断熱部123の突出部112内部に冷却水が流入するので、突出部112内部に冷却水の流れが生じる。冷却水は冷媒に対して熱容量が大きく、突出部112内部を流通する冷却水は、過冷却部122を流通する冷媒および凝縮部121を流通する冷媒の双方と熱交換される。このため、冷媒間同士の熱干渉を抑制しながら、冷媒と冷却水との熱交換を促進することができる。
本実施形態では、第1板状部材11の一部に曲げ加工を施すことにより形成された突出部112により、断熱部123を構成している。このため熱交換部1の組み付け作業性を悪化させることなく、断熱部123を設定することができる。さらに、断熱部123を設定するための部品点数の増加も防止できる。
また、本実施形態では、冷却水通路13において、冷却水を、図4の矢印に示すように、配置方向の過冷却部122側から凝縮部121側に向かって、かつ、幅方向の一側から他側に向かって流している。さらに、凝縮部121および過冷却部122のそれぞれにおいて、冷媒を、図5破線矢印に示すように、配置方向の凝縮部121側から過冷却部122側に向かって、かつ、幅方向の一側から他側に向かって流している。すなわち、本実施形態では、熱交換部1を板積層方向から見たときに、冷媒通路12を流れる冷媒流れと冷却水通路13を流れる冷却水流れとを交差させている。これによれば、凝縮部121および過冷却部122のそれぞれにおいて、冷媒と冷却水との熱交換効率を向上させることができる。
ここで、本実施形態における第1板状部材11の冷媒通路12側の面を図8に示す。図8中、点ハッチングで示す領域には、凝縮側インナーフィン51または過冷却側インナーフィン52が配置されている。
図8に示すように、冷媒通路12において、タンク空間14〜19を形成する部位の近
傍(図8中の破線で囲まれた領域)は、死水域になっている。死水域とは、物理的にインナーフィン51、52を配置できない領域、または、インナーフィン51、52に冷媒を流入させやすくするための空間である。
本実施形態では、冷却水流れを、過冷却部122側から流入させて、凝縮部121側に流す構成にしている。このため、冷却水を過冷却部122に流した後、凝縮部121に流す比較構成と比較して、図8の一点鎖線で囲まれた領域にもインナーフィン51、52を配置することができる。したがって、本実施形態では、当該比較構成に対して、冷媒と冷却水との放熱面積を増大させ、熱交換性能を向上させることができるので、熱交換器をより小型化することができる。
また、本実施形態では、過冷却側インナーフィン52として、ストレートフィンを採用している。これによれば、過冷却部122において、冷媒の圧力損失を低減できる。なお、ストレートフィンはオフセットフィンに対して冷媒拡散性に乏しいが、過冷却部122には液相冷媒が流通するため、冷媒を拡散させる必要性は低い。したがって、過冷却側インナーフィン52としてストレートフィンを採用することで、過冷却部122において、より効率的に冷媒の過冷却を行うことができる。
また、本実施形態では、第1天井板11Bに形成した第1貫通孔113および第2貫通孔114により、熱交換部1と気液分離部2とを直接接続している。これによれば、熱交換部1と気液分離部2とを接続するための配管を設ける必要がなくなるので、熱交換器の搭載スペースを低減するとともに、部品点数を削減することができる。
また、本実施形態では熱交換器を、気液分離部2において冷媒流れをUターンさせるように構成している。気液分離部2は冷媒流路の拡大部に相当するので、冷媒流路の曲がり損失を無視することができる。このため、冷媒の曲がり損失等の発生を抑制しつつ、冷媒流れをUターンさせることができる。
また、本実施形態では、気液分離部2内の気液分離空間を多数枚の第2板状部材21により構成している。これにより、気液分離部2内で冷媒液面が分割されるので、冷媒液面の泡立ちを抑制することができる。
また、本実施形態では、凝縮部121に凝縮側インナーフィン51を配置しているので、気液分離部2に冷媒が二相(気相と液相)に分離して流入することを抑制できる。なお、第2板状部材21は気液分離部2内の液相冷媒により冷却されているので、気液分離部2に流入する際に気泡(気相冷媒)がわずかに混入した場合でも、気泡は第2板状部材21と熱交換することで冷却されて凝縮する。
したがって、本実施形態では、気液分離部2の気液分離性を向上させることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図9に基づいて説明する。本第2実施形態は、上記第1実施形態と比較して、断熱部123の構成が異なるものである。なお、図9は、第1実施形態の図3に対応する図面である。
図9に示すように、本実施形態の断熱部123は、内部に空気が存在する空気層である。より詳細には、冷媒通路12を区画する二枚の第1板状部材11のうち、一方の第1板状部材11aには、第3板状部材41が接合されている。第3板状部材41は、一方の第1板状部材11aの冷媒通路12側の面に接合されている。
第3板状部材41には、その一部を他方の第1板状部材11b側に向けて突出させた突出部412が設けられている。突出部412は、他方の第1板状部材11bに接合されている。この突出部412によって、冷媒通路12を凝縮部121と過冷却部122とに仕切ることができる。
以上説明したように、本実施形態では、断熱部123を空気層により構成しているので、冷却水の流れが停止しても、凝縮部121および過冷却部122の間の冷媒同士の熱干渉を低減することができる。また、本実施形態では、第3板状部材41を追加することにより断熱部123を構成している。このため、熱交換部1の組み付け作業性を悪化させることなく、断熱部123を設定することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図10〜図14に基づいて説明する。本第3実施形態は、上記第1実施形態と比較して、熱交換部1および気液分離部2の構成が異なるものである。なお、図11中の破線は、気液分離部2に蓄えられている液相冷媒の液面を示している。
図10に示すように、本実施形態の過冷却用第1タンク空間16は、複数の冷媒通路12の過冷却部122に対して冷媒の集合を行う。過冷却用第2タンク空間17は、複数の冷媒通路12の過冷却部122に対して冷媒の分配を行う。第2ジョイント32は、過冷却用第1タンク空間16と連通している。
図10および図11に示すように、本実施形態では、第2板状部材21の張出部211は、板積層方向他端側に向かって張り出している(突出している。)すなわち、本実施形態では、第2板状部材21の張出部211の張出方向(突出方向)は、第1板状部材11の張出部111の張出方向(突出方向)とは逆になっている。
気液分離部2を構成する多数枚の第2板状部材21のうち、最も板積層方向一端側に位置する第2板状部材21を、第3天井板21Aという。第3天井板21Aは、他の第2板状部材21と比較して、板厚が厚くなっている。第3天井板21Aにおける気液分離部2と反対側の面には、熱交換部1の第1天井板11Bが接合されている。
図11に示すように、第3天井板21Aにおける、第1天井板11Bの第1貫通孔113と対応する部位には、第3貫通孔213が設けられている。第3貫通孔213の外周縁部は、第1貫通孔113の外周縁部に直接接合されている。凝縮用第2タンク空間15は、第1貫通孔113および第3貫通孔213を介して、気液分離通路22と連通している。
ここで、本実施形態の第1貫通孔113は、凝縮部121にて凝縮された冷媒を外部へ流出させる熱交換部側流出部の機能を果たしている。本実施形態の第3貫通孔213は、凝縮部121にて凝縮された冷媒を気液分離部2へ流入させる気液分離部側流入部の機能を果たしている。また、上述したように、第3貫通孔213の外周縁部は、第1貫通孔113の外周縁部に直接接合されている。したがって、本実施形態の熱交換器は、熱交換部側流出部と気液分離部側流入部が、他の部材を介さずに直接接続されていると言える。
第3天井板21Aにおける、第1天井板11Bの第2貫通孔114と対応する部位には、第4貫通孔214が設けられている。第4貫通孔214の外周縁部は、第2貫通孔114の外周縁部に直接接合されている。過冷却用第2タンク空間17は、第2貫通孔114および第4貫通孔214を介して、気液分離通路22と連通している。
ここで、本実施形態の第4貫通孔214は、気液分離部2にて気液分離された液相冷媒を外部へ流出させる気液分離部側流出部の機能を果たしている。本実施形態の第2貫通孔114は、気液分離部2にて気液分離された液相冷媒を過冷却部122へ流入させる熱交換部側流入部の機能を果たしている。また、上述したように、第4貫通孔214の外周縁部は、第2貫通孔114の外周縁部に直接接合されている。したがって、本実施形態の熱交換器は、熱交換部側流入部と気液分離部側流出部が、他の部材を介さずに直接接続されていると言える。
図12に示すように、第3天井板21Aには、凹部215が設けられている。凹部215は、第3天井板21Aの一部を板積層方向他側に向かって凹ませることにより、形成されている。第3天井板21Aに凹部215を設けることで、第1天井板11Bと第3天井板21Aとの間、すなわち熱交換部1と気液分離部2との間に、隙間を形成することができる。
図13に示すように、本実施形態では、熱交換部1を構成する多数枚の第1板状部材11は、板積層方向の一端側または他端側に向かって突出する略円筒状の突出部115を有している、突出部115は、当該第1板状部材11における四隅と、凝縮用第2タンク空間15、および、過冷却用第1タンク空間16のそれぞれに対応する部位に設けられている。
この突出部115により、凝縮用第1タンク空間14、凝縮用第2タンク空間15、過冷却用第1タンク空間16、過冷却用第2タンク空間17、冷却水用第1タンク空間18および冷却水用第2タンク空間19が、それぞれ形成されている。
換言すると、一方の第1板状部材11aに形成された突出部115と、他方の第1板状部材11bに形成された突出部115とが嵌め合わされ、凝縮用第1タンク空間14、凝縮用第2タンク空間15、過冷却用第1タンク空間16、過冷却用第2タンク空間17、冷却水用第1タンク空間18および冷却水用第2タンク空間19が、それぞれ形成されている。
熱交換部1を構成する多数枚の第1板状部材11のうち、板積層方向中央部よりも板積層方向一側(熱交換部1側)に位置する1つの第1板状部材11は、凝縮用第1タンク空間14を構成する突出部115を閉塞する閉塞部116を有している。これにより、凝縮用第1タンク空間14は板積層方向に2つの空間に仕切られている。
また、熱交換部1を構成する多数枚の第1板状部材11のうち、板積層方向中央部よりも板積層方向他側(気液分離部2側)に位置する1つの第1板状部材11は、凝縮用第2タンク空間15を構成する突出部115を閉塞する閉塞部116を有している。これにより、凝縮用第2タンク空間15は板積層方向に2つの空間に仕切られている。
なお、閉塞部116は、突出部115、すなわち第1板状部材11と一体に形成されている。
したがって、図10および図14の破線矢印に示すように、第1ジョイント31から流入した冷媒は、板積層方向一端側の凝縮部121Aを、凝縮用第1タンク空間14側から凝縮用第2タンク空間15側へ向かって流れて、凝縮用第2タンク空間15に流入する。凝縮用第2タンク空間15に流入した冷媒は、板積層方向中央側の凝縮部121Bを、凝縮用第2タンク空間15側から凝縮用第1タンク空間14側へ向かって流れて、凝縮用第1タンク空間14に流入する。凝縮用第1タンク空間14に流入した冷媒は、板積層方向他端側の凝縮部121Cを、凝縮用第1タンク空間14側から凝縮用第2タンク空間15側へ向かって流れて、第1貫通孔113および第3貫通孔213から気液分離部2へ流入する。すなわち、熱交換部1は、凝縮部121において冷媒の流れが2回Uターンするように構成されている。
気液分離部2へ流入した冷媒は気液分離され、液相冷媒が、第4貫通孔214および第
2貫通孔114を介して、過冷却用第2タンク空間17に流入する。過冷却用第2タンク空間17に流入した液相冷媒は、過冷却部122を、過冷却用第2タンク空間17側から過冷却用第1タンク空間16側へ向かって流れて、第2ジョイント32から外部へ流出する。
以上説明したように、本実施形態では、凝縮部121を、冷媒の流れが2回Uターンするように構成している。これにより、凝縮部121を流通する冷媒の流速が速くなるので、凝縮部121における熱交換効率を向上させることができる。
また、凝縮部121を、冷媒の流れが2回Uターンするように構成することで、圧縮機の吐出側から流入した高温の冷媒が、凝縮部121における気液分離部2と隣接する部位に直接流入することがなくなる。これにより、凝縮部121における気液分離部2と隣接する部位には、2回Uターンした後の低温になった冷媒が流通するので、高温冷媒の有する熱により気液分離部2内の液相冷媒が加熱されることを抑制できる。
また、本実施形態では、第3天井板21Aに凹部215を設けて、熱交換部1と気液分離部2との間に隙間を形成している。これにより、高温冷媒の有する熱により気液分離部2内の液相冷媒が加熱されることをより確実に抑制できる。
また、本実施形態では、図10および図14に示すように、過冷却用第2タンク空間17を重力方向最下部に配置している。これによれば、比重の重い液相冷媒を気液分離部2からより確実に流入させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図15および図16に基づいて説明する。本第4実施形態は、上記第1実施形態と比較して、気液分離部2の構成が異なるものである。なお、図16中の破線は、気液分離部2に蓄えられている液相冷媒の液面を示している。
図15および図16に示すように、本実施形態の気液分離部2は、周知の円筒状モジュレータにより構成されている。具体的には、気液分離部2は、本体部200、キャップ201、フィルタ202、乾燥剤203等を備えている。
本体部200は、円筒状に形成されているとともに、内部に流入した冷媒の気液を分離するとともに冷凍サイクル内の余剰冷媒を蓄えるものである。具体的には、本体部200は、長手方向の一端側が開口した有底円筒状のタンクから形成されている。本体部200は、開口側が重力方向下方側となるようにして、熱交換部1に接合されている。
キャップ201は、本体部200の一端側開口部を閉塞する略円柱状の蓋部材である。キャップ201は、本体部200に対して着脱可能になっている。また、キャップ201は、冷媒とともに冷凍サイクル内を流通する圧縮機潤滑オイルおよび冷媒に対する耐劣化性、および耐熱性に優れた樹脂、例えばナイロン、ポリエステル等から構成されている。
図16に示すように、フィルタ202は、全体に細かな網目が形成され、ここを通過する冷媒中の塵等の異物を捕捉する部材であり、上記キャップ201と同様の樹脂材から形成されている。
乾燥剤203は、袋体の内部に吸水用の粒状ゼオライトが収納されたものであり、冷媒中の水分を吸収するようになっている。これは、冷媒中の水分により冷凍サイクルを構成する各機能部品が腐食したり、膨張弁の細孔で凍結して冷媒流れが滞ったりするのを防止するためのものである。乾燥剤203は、本体部200におけるフィルタ202よりも上
側の空間内に収容されている。
第1天井板11Bにおける凝縮用第2タンク空間15と対応する部位には、気液分離部2側(板積層方向他端側)に向かって突出する略円筒状の第1突出部117が設けられている。気液分離部2の本体部200における第1突出部117と対向する部位には、第1貫通孔217が形成されている。
第1貫通孔217は、第1突出部117と対応する形状に形成されている。第1貫通孔217の内部には、第1突出部117が挿入されている。第1貫通孔217の内周面には、第1突出部117の外周面が直接接合されている。これにより、凝縮用第2タンク空間15は、第1突出部117および第1貫通孔217を介して、気液分離部2の本体部200の内部空間と連通している。
ここで、本実施形態の第1突出部117は、凝縮部121にて凝縮された冷媒を外部へ流出させる熱交換部側流出部の機能を果たしている。本実施形態の第1貫通孔217は、凝縮部121にて凝縮された冷媒を気液分離部2へ流入させる気液分離部側流入部の機能を果たしている。また、上述したように、第1貫通孔217の内周面には、第1突出部117の外周面が直接接合されている。したがって、本実施形態の熱交換器は、熱交換部側流出部と気液分離部側流入部が、他の部材を介さずに直接接続されていると言える。
また、第1天井板11Bにおける過冷却用第1タンク空間16と対応する部位には、気液分離部2側(板積層方向他端側)に向かって突出する略円筒状の第2突出部118が設けられている。気液分離部2の本体部200における第2突出部118と対向する部位には、第2貫通孔218が形成されている。
第2貫通孔218は、第2突出部118と対応する形状に形成されている。第2貫通孔218の内部には、第2突出部118が挿入されている。第2貫通孔218の内周面には、第2突出部118の外周面が直接接合されている。これにより、過冷却用第1タンク空間16は、第2突出部118および第2貫通孔218を介して、気液分離部2の本体部200の内部空間と連通している。
ここで、本実施形態の第2貫通孔218は、気液分離部2にて気液分離された液相冷媒を外部へ流出させる気液分離部側流出部の機能を果たしている。本実施形態の第2突出部118は、気液分離部2にて気液分離された液相冷媒を過冷却部122へ流入させる熱交換部側流入部の機能を果たしている。また、上述したように、第2貫通孔218の内周面には、第2突出部118の外周面が直接接合されている。したがって、本実施形態の熱交換器は、熱交換部側流入部と気液分離部側流出部が、他の部材を介さずに直接接続されていると言える。
本実施形態では、第1突出部117および第2突出部118は、第1天井板11Bと一体に形成されている。具体的には、第1突出部117および第2突出部118は、第1天井板11Bにバーリング加工を施すことにより形成されている。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、第1板状部材11同士の間に形成される冷媒通路12に、凝縮部121と過冷却部122とを、配置方向に並んで設けている。このため、気液分離部2と熱交換部1とを接続するための冷媒配管を設けることなく、気液分離部2として既存のモジュレータ(量産品)を採用することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図17〜図21に基づいて説明する。本第5実施形態は、上記第1実施形態と比較して、熱交換部1と気液分離部2とを接合する部位の構成が異なるものである。
図17に示すように、本実施形態では、凝縮部121と過冷却部122との配置方向は、水平方向に一致している。また、本実施形態では、幅方向は、重力方向に一致している。
図18および図19に示すように、気液分離部2を構成する多数枚の第2板状部材21のうち、最も熱交換部1側に位置する第3天井板21Aは、他の第2板状部材21と比較して、板厚が厚くなっている。
熱交換部1の第1天井板11Bと気液分離部2の第3天井板21Aとの間には、板状の結合部材25が配置されている。結合部材25は、第3天井板21Aにろう付けにより接合されている。
結合部材25には、その一部を第1天井板11B側に向けて突出させた突出部251が複数個設けられている。突出部251は、第1天井板11Bにろう付けにより接合されている。結合部材25に複数個の突出部251を設けることで、第1天井板11Bと第3天井板21Aとの間、すなわち熱交換部1と気液分離部2との間に、隙間を形成することができる。この隙間は、内部に空気が存在する空気層であり、熱交換部1と気液分離部2との間において断熱部の役割を果たす。
複数個の突出部251のうち1つの突出部251は、第1貫通孔113に対応する部位に配置されている。図20に示すように、第1貫通孔113に対応する突出部251には、第1貫通孔113と連通する第1連通孔252が形成されている。凝縮用第2タンク空間15は、第1貫通孔113および第1連通孔252を介して、気液分離通路22と連通している。
突出部251は、凝縮用第2タンク空間15と気液分離通路22との間の冷媒流路と、熱交換部1と気液分離部2との間の断熱空気層とを仕切る隔壁の役割を果たしている。
複数個の突出部251のうち他の1つの突出部251は、第2貫通孔114に対応する部位に配置されている。第2貫通孔114に対応する突出部251は、図20に示す第1貫通孔113に対応する突出部251と同様の構造を有している。そこで、図20の括弧内に、第2貫通孔114の近傍の構造に対応する符号を付し、第2貫通孔114の近傍の構造の図示を省略する。
図20の括弧内の符号に示すように、第1貫通孔113に対応する突出部251には、第2貫通孔114と連通する第2連通孔253が形成されている。過冷却用第1タンク空間16は、第2貫通孔114および第2連通孔253を介して、気液分離通路22と連通している。
突出部251は、過冷却用第1タンク空間16と気液分離通路22との間の冷媒流路と、熱交換部1と気液分離部2との間の断熱空気層とを仕切る隔壁の役割を果たしている。
気液分離部2を構成する多数枚の第2板状部材21のうち、最も板積層方向他端側に位置する第2天井板21B、および板積層方向他端側から数えて2枚目の第4天井板21Cは、他の第2板状部材21と比較して、板厚が厚くなっている。これにより、気液分離部2が補強されている。
第2天井板21Bおよび第4天井板21Cのうち板積層方向一端側の面には、インナーフィン26がろう付けにより接合されている。インナーフィン26は、気液分離部2を補強する補強部材である。
気液分離部2を構成する多数枚の第2板状部材21のうち、第2天井板21Bおよび第4天井板21C以外の第2板状部材21同士の間には、カラー27が配置されている。カラー27は、気液分離部2を補強する補強部材である。カラー27は、互いに隣り合う第2板状部材21の両方にろう付けにより接合されている。
カラー27は、円筒状の部位を有しており、第2板状部材21に設けられた貫通孔219の周縁に配置されている。貫通孔219は、隣り合う気液分離通路22同士を互いに連通させる連通孔である。カラー27の円筒状の部位には、少なくとも1つの切り欠きが設けられている。これにより、カラー27は、隣り合う気液分離通路22同士の連通を妨げない。
本実施形態では、熱交換部1と気液分離部2との間に介在する板状の結合部材25を備えている。結合部材25は、熱交換部1と気液分離部2とを結合しているとともに、熱交換部1と気液分離部2との間に、空気が存在する隙間を形成している。これにより、熱交換部1と気液分離部2との間の断熱性を高めることができる。
本実施形態では、結合部材25は、熱交換部1および気液分離部2のうち一方の側から他方の側へ突出して隙間を形成する突出部251を有している。これにより、簡素な構成によって、熱交換部1と気液分離部2との間に隙間を形成できる。
本実施形態では、突出部251には、冷媒通路12と気液分離部2の内部空間とを連通する連通孔252、253が形成されている。これにより、簡素な構成によって、熱交換部1と気液分離部2との間に隙間を形成し、且つ冷媒通路12と気液分離部2の内部空間とを連通できる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、
例えば以下のように種々変形可能である。
(1)上記実施形態では、冷却水側インナーフィン53として、オフセットフィンを採用した例について説明したが、これに限らず、ストレートフィンを採用してもよい。
(2)上記実施形態では、過冷却側インナーフィン52として、ストレートフィンを採用した例について説明したが、過冷却側インナーフィン52はこれに限定されない。例えば、過冷却側インナーフィン52として、過冷却側細流路122aを分割する壁部52aが冷媒の流通方向に沿って千鳥状に配置されているオフセットフィンを採用してもよい。これによれば、凝縮側インナーフィン51との共用化、および、インナーフィンの冷媒拡散性による死水領域の低減を図ることができる。
(3)上記実施形態では、熱交換器を、配置方向が重力方向と一致するように配置した例について説明したが、熱交換器の配置はこれに限定されない。
例えば、図22に示すように、過冷却用第2タンク空間17を重力方向最下部に配置して、気液分離部2から液相冷媒をより確実に流入させるようにすれば、配置方向および板積層方向が水平方向と一致するように熱交換器を配置してもよい。なお、図22中、実線矢印が冷却水流れを示しており、破線矢印が冷媒流れを示している。
(4)上記実施形態のように、気液分離部2と熱交換部1を一体化した熱交換器において、気液分離部2の内部に乾燥剤を設けてもよい。例えば、気液分離部2の外側(積層方向他端側、例えば第2天井板21B)に、乾燥材挿入用穴を設定し、乾燥材挿入後にプラグ等により蓋を施すことで、気液分離部2内部に乾燥剤を設けてもよい。
(5)上記第6実施形態では、結合部材25に突出部251を設けることで、熱交換部1と気液分離部2との間に隙間を形成しているが、結合部材25に切り欠きや孔を設けることで、熱交換部1と気液分離部2との間に隙間を形成してもよい。
(6)上記実施形態では、冷媒通路12において、凝縮部121と過冷却部122との間には、凝縮部121と過冷却部122とを断熱する断熱部123が配されている。
冷却水通路13をなす2枚の第1板状部材11のうち少なくとも一方の第1板状部材11には、一方の第1板状部材11と対向する他方の第1板状部材11に向けて突出する突出部が形成されており、突出部によって凝縮部121と過冷却部122とは離間し、断熱されている。
突出部は、冷却水通路13側が、冷媒通路12側に向けて凹んだ形状を有しており、この凹んだ部分は冷却水通路13と連通していればよい。
(7)上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
1 熱交換部
2 気液分離部
11 第1板状部材
12 冷媒通路
13 冷却水通路(熱媒体通路)
121 凝縮部
122 過冷却部
123 断熱部

Claims (14)

  1. 冷凍サイクルの冷媒と熱媒体とを熱交換させる熱交換部(1)と、
    内部に流入した前記冷媒の気液を分離するとともに前記冷凍サイクル内の余剰冷媒を蓄える気液分離部(2)とを備え、
    前記熱交換部(1)は、複数の第1板状部材(11)が互いに積層されて接合されることによって形成されており、
    前記複数の第1板状部材(11)同士の間には、前記冷媒が流れる複数の冷媒通路(12)、および前記熱媒体が流れる複数の熱媒体通路(13)が形成されており、
    前記複数の冷媒通路(12)および前記複数の熱媒体通路(13)は、前記複数の第1板状部材(11)の積層方向に並んで配置されており、
    前記冷媒通路(12)には、気相冷媒と前記熱媒体とを熱交換させて前記気相冷媒を凝縮させる凝縮部(121)と、前記気液分離部(2)によって気液分離された液相冷媒と前記熱媒体とを熱交換させて前記液相冷媒を過冷却する過冷却部(122)とが、前記積層方向に直交する方向に並んで設けられており、
    前記冷媒通路(12)において、前記凝縮部(121)と前記過冷却部(122)とが断熱部(123)により仕切られていることを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 前記断熱部(123)は、前記熱媒体通路(13)の一部を構成しており、
    前記断熱部(123)の内部には、前記熱媒体が流通していることを特徴とする請求項1に記載の積層型熱交換器。
  3. 前記断熱部(123)は、空気層であることを特徴とする請求項1に記載の積層型熱交換器。
  4. 前記熱交換部(1)は、前記凝縮部(121)にて凝縮された前記冷媒を外部へ流出させる熱交換部側流出部(113、117)と、前記気液分離部(2)にて気液分離された前記液相冷媒を前記過冷却部(122)へ流入させる熱交換部側流入部(114、118)とを有しており、
    前記気液分離部(2)は、前記凝縮部(121)にて凝縮された前記冷媒を前記気液分離部(2)へ流入させる気液分離部側流入部(113、213、217)と、前記気液分離部(2)にて気液分離された前記液相冷媒を外部へ流出させる気液分離部側流出部(114、214、218)とを有しており、
    前記熱交換部側流出部(113、117)と前記気液分離部側流入部(113、213、217)とが直接接続されており、
    前記熱交換部側流入部(114、118)と前記気液分離部側流出部(114、214、218)とが直接接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  5. 前記気液分離部(2)は、複数の第2板状部材(21)が互いに積層されて接合されることによって形成されており、
    前記複数の第2板状部材(21)同士の間には、前記冷媒が流れる複数の気液分離通路(22)が形成されており、
    隣り合う前記気液分離通路(22)同士は、互いに連通していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  6. 前記気液分離部(2)は、内部に流入した前記冷媒の気液を分離するとともに前記冷凍サイクル内の余剰冷媒を蓄える筒状の本体部(200)を有して構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  7. 前記冷媒通路(12)において、前記凝縮部(121)と前記過冷却部(122)との配置方向および前記積層方向の双方に直交する方向を幅方向としたとき、
    前記熱媒体通路(13)は、前記熱媒体が、前記配置方向の前記過冷却部(122)側から前記凝縮部(12)側に向かって、かつ、前記幅方向の一側から他側に向かって流れるように構成されており、
    前記凝縮部(121)および前記過冷却部(122)は、それぞれ、前記冷媒が、前記配置方向の前記凝縮部(121)側から前記過冷却部(122)側に向かって、かつ、前記幅方向の前記一側から前記他側に向かって流れるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  8. 前記過冷却部(122)内には、前記過冷却部(122)内の流路を複数の過冷却側細流路(122a)に分割して、前記冷媒と前記熱媒体との熱交換を促進する過冷却側インナーフィン(52)が設けられており、
    前記過冷却側インナーフィン(52)は、前記過冷却側細流路(122a)を分割する壁部(52a)が前記冷媒の流通方向に直線的に延びているストレートフィンであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  9. 前記熱交換部(1)と前記気液分離部(2)との間に介在する板状の結合部材(25)を備え、
    前記結合部材(25)は、前記熱交換部(1)と前記気液分離部(2)とを結合しているとともに、前記熱交換部(1)と前記気液分離部(2)との間に、空気が存在する隙間を形成していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  10. 前記結合部材(25)は、前記熱交換部(1)および前記気液分離部(2)のうち一方の側から他方の側へ突出して前記隙間を形成する突出部(251)を有していることを特徴とする請求項9に記載の積層型熱交換器。
  11. 前記突出部(251)には、前記冷媒通路(12)と前記気液分離部(2)の内部空間とを連通する連通孔(252、253)が形成されていることを特徴とする請求項10に記載の積層型熱交換器。
  12. 冷凍サイクルの冷媒と熱媒体とを熱交換させる熱交換部(1)と、
    内部に流入した前記冷媒の気液を分離するとともに前記冷凍サイクル内の余剰冷媒を蓄える気液分離部(2)とを備え、
    前記熱交換部(1)は、
    積層された複数の第1板状部材(11)を有しており、
    前記第1板状部材(11)同士の間には、前記冷媒が流れる冷媒通路(12)または前記熱媒体が流れる複数の熱媒体通路(13)が形成されており、
    複数の第1板状部材(11)が互いに積層されて接合されることによって形成されており、
    前記第1板状部材(11)同士の間には、前記冷媒が流れる複数の冷媒通路(12)、および前記熱媒体が流れる複数の熱媒体通路(13)が形成されており、
    前記複数の冷媒通路(12)および前記複数の熱媒体通路(13)は、前記複数の第1板状部材(11)の積層方向において交互に配置されており、
    前記冷媒通路(12)には、気相冷媒と前記熱媒体とを熱交換させて前記気相冷媒を凝縮させる凝縮部(121)と、前記気液分離部(2)によって気液分離された液相冷媒と前記熱媒体とを熱交換させて前記液相冷媒を過冷却する過冷却部(122)とが、前記積層方向に直交する方向に並んで設けられており、
    前記冷媒通路(12)において、前記凝縮部(121)と前記過冷却部(122)との間には、前記凝縮部(121)と前記過冷却部(122)とを断熱する断熱部(123)が配されていることを特徴とする積層型熱交換器。
  13. 前記熱媒体通路(13)をなす2枚の前記第1板状部材(11)のうち少なくとも一方の前記第1板状部材(11)には、前記一方の第1板状部材(11)と対向する他方の第1板状部材(11)に向けて突出する突出部(112)が形成されており、
    前記突出部(112)によって前記凝縮部(121)と前記過冷却部(122)とは離間し、断熱されていることを特徴とする請求項1または12に記載の積層型熱交換器。
  14. 前記突出部(112)は、前記熱媒体通路(13)側が、前記冷媒通路(12)側に向けて凹んだ形状を有しており、
    前記突出部(112)の凹んだ部分は前記熱媒体通路(13)と連通していることを特徴とする請求項13に記載の積層型熱交換器。
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