JP2016090064A - 空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱損失を十分に抑制するとともに、簡素な構造を有する空調装置を提供する。
【解決手段】冷凍サイクル90と、圧縮機1の出口側に接続された高圧ポート50、室内熱交換器2に接続された第一ポート51、室外熱交換器4に接続された第二ポート52、及び、圧縮機1の入口側に接続された第三ポート53が形成され、冷房運転時に高圧ポート50と第二ポート52を連通させるとともに第一ポート51と第三ポート53を連通させる一方、暖房運転時に高圧ポート50と第一ポート51とを連通させるとともに第二ポート52と第三ポート53を連通させる四方弁5と、室内熱交換器2と第一ポート51との間の配管に設けられた逆止弁6と、圧縮機1の出口と高圧ポート50との間の配管、及び、室内熱交換器2と逆止弁6との間の配管を接続するバイパス管20と、該バイパス管20に設けられて、暖房時のみに流通を許容する二方弁20Vと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調装置に関する。
一般的に、エアコン等の空調機は、フロンガス等の冷媒が充填された配管と、冷媒を圧縮する圧縮機と、キャピラリチューブ等の減圧機構と、室内熱交換器、及び室外熱交換器と、圧縮機から流通される冷媒の流通方向を変更するための四方弁と、を備えている。
例えば冷房として使用される際に、空調機は以下のような動作をする。まず、圧縮機によって圧縮されて高温高圧の状態となった冷媒は、四方弁を通って室外熱交換機に向かう。室外熱交換機ではファンによってこの冷媒が冷却されて、低温高圧の液相状態となる。続いて、減圧機構を通ることによってこの液体冷媒は低温低圧の蒸発しやすい状態となる。この状態の冷媒が、室内熱交換器を通る際に、ファンの送風から熱を奪うとともに配管内部で気化し、高温低圧の状態となる。すなわち、この時に冷却された送風が室内に送られることで冷房効果が得られる。その後、低圧状態の冷媒は四方弁を介して圧縮機に再び送られる。
一方で、暖房時には、四方弁によって圧縮機からの冷媒の流通方向を切り替えることで、室外熱交換器と室内熱交換器との動作が反対になる。すなわち、室外熱交換器は屋外の熱を奪い、室内熱交換器はその熱を冷媒に移動させることでそれぞれ熱交換が行われる。
ところで、冷房時と暖房時とを問わず、一般的な四方弁の内部では温度の異なる冷媒が同時に流通するため、熱の移動に伴う熱損失が生じることが従来知られている。空調機の運転コストの低減や環境性能の向上を図る上で、このような熱損失の発生を回避することに近年注目が集まっている。
このような技術として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、四方弁とそれを備えたヒートポンプ装置が記載されている。この装置では、四方弁は高圧三方弁と、低圧三方弁と、高圧三方弁の内部における流路の切り替えを行うためのパイロット三方弁と、を有している。低圧三方弁の内部には、外部から流入する冷媒の圧力によって駆動されることで内部の流路を切り替えるピストン状の弁部が設けられている。
運転時には、まず、パイロット三方弁を動作させて、高圧三方弁の流路を冷房運転時、又は暖房運転時いずれかの状態に切り替える。さらに、高圧三方弁を通過した冷媒は、低圧三方弁の高圧入口から流入することで上述の弁部を移動させる。これにより、低圧三方弁の内部における流路が、冷房運転時と暖房運転時の各状態に応じて切り替わる。
特開2013−181566号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された装置では、低圧三方弁の弁部を駆動することを目的として、例えば圧縮機から供給される高温高圧の冷媒を低圧三方弁の内部に導く必要がある。同時に、低圧三方弁内の他の流路には、例えば冷房に用いられる低温の冷媒が流通している。すなわち、低圧三方弁の内部では、温度の異なる冷媒同士が併存することとなる。このように、上記特許文献1に記載された技術では依然として四方弁(低圧三方弁)の内部で熱損失が生じる可能性があるため、さらなる改善の余地がある。
加えて、上記特許文献1に記載された装置では、高圧用と低圧用の2つの三方弁を必要とすることから、装置の構成が複雑化し、製造コストの上昇を招く可能性がある。また、保守の容易性を損なう可能性もある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、熱損失を十分に抑制することができるとともに、簡素な構造を有する空調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を提案する。
本発明の一態様に係る空調装置は、圧縮機、室内熱交換器、膨張弁及び室外熱交換器を順次配管接続した冷凍サイクルと、前記圧縮機の出口側に接続された高圧ポート、前記室内熱交換器に接続された第一ポート、前記室外熱交換器に接続された第二ポート、及び、前記圧縮機の入口側に接続された第三ポートが形成され、冷房運転時に前記高圧ポートと前記第二ポートを連通させるとともに前記第一ポートと前記第三ポートを連通させる一方、暖房運転時に前記高圧ポートと前記第一ポートとを連通させるとともに前記第二ポートと前記第三ポートを連通させる四方弁と、前記室内熱交換器と前記第一ポートとの間の配管に設けられて、前記室内熱交換器側から前記第一ポート側に向かってのみの流通を許容する逆止弁と、前記圧縮機の出口と前記高圧ポートとの間の配管、及び、前記室内熱交換器と前記逆止弁との間の配管を接続するバイパス管と、該バイパス管に設けられて、暖房時のみに流通を許容する二方弁と、を備える。
この構成によれば、暖房運転時に、圧縮機から供給される高温高圧の冷媒は、四方弁を通ることなく、バイパス管を通じて室内熱交換器に流れる。これにより、四方弁の内部で、高温の冷媒と低温の冷媒とが併存することがなくなる。
加えて、既存の冷凍サイクルに対して、バイパス管、二方弁、及び逆止弁を追加するのみで、熱損失を抑制した空調装置を得ることができる。
さらに、本発明の一態様に係る空調装置は、前記室外熱交換器と前記第二ポートとの間の配管、及び、前記二方弁とを接続する圧力導出管をさらに備え、前記二方弁は、外部から供給される作動流体によって駆動されて開閉する空気作動弁であって、暖房運転時に前記圧力導出管を流通する低圧の作動流体によって駆動されて開状態となるとともに、冷房運転時に前記圧力導出管を流通する高圧の作動流体によって駆動されて閉状態となる構成であってもよい。
この構成によれば、暖房運転時には、室外熱交換器と第二ポートとの間の配管を流通する低圧の気体冷媒(作動流体)が圧力導出管に導かれる。この低圧の気体冷媒によって、二方弁は開状態となり、バイパス管を自動的に開通することができる。一方で、冷房運転時には、圧縮機から供給される高圧の気体冷媒が圧力導出管に導かれる。この低圧の気体冷媒によって、二方弁は閉状態となる。すなわち、冷房運転、暖房運転の切り替えに応じて二方弁が自動的に開閉することで、バイパス管の流通状態を切り替えることができる。
さらに、本発明の一態様に係る空調装置では、前記二方弁は電磁弁であってもよい。
この構成によれば、バイパス管の流通状態を、電磁弁によってより精緻かつ高い応答性をもって切り替えることができる。
本発明の空調装置によれば、熱損失の発生を抑制するとともに、構成を簡素なものとすることができる。
本発明の第一実施形態に係る空調装置の構成と、暖房運転時における動作を示す概略図である。 本発明の第一実施形態に係る空調装置の構成と、冷房運転時における動作を示す概略図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の構成と、暖房運転時における動作を示す概略図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の構成と、冷房運転時における動作を示す概略図である。 本発明の第二実施形態における閉状態の二方弁の構成を示す概略図である。 本発明の第二実施形態における開状態の二方弁の構成を示す概略図である。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態に係る空調装置100の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る空調装置100は、内部を流通する冷媒Mの気化熱によって対象物を冷却する冷凍サイクル90と、暖房運転時と冷房運転時とで冷媒Mの流通する方向を切り替える四方弁5と、この四方弁5につながる配管上で冷媒Mの流通する方向を規制する逆止弁6と、高温状態の冷媒Mを、四方弁5を迂回して後続の機器に流通させるバイパス管20と、このバイパス管20に設けられて暖房時のみに流通を許容する二方弁20Vと、を備えている。
冷凍サイクル90は、配管中に充填された冷媒Mを圧縮する圧縮機1と、この圧縮機1から供給された冷媒Mと室内の空気との間で熱交換を行う室内熱交換器2と、室内熱交換器2で熱交換をすることで液相状態となった高圧の冷媒Mを膨張させることで低圧化する膨張弁3と、低圧化された冷媒Mと室外の空気との間で熱交換を行う室外熱交換器4と、を備えている。これら圧縮機1と、室内熱交換器2と、膨張弁3と、室外熱交換器4とは、配管Pを介して順次接続されている。
四方弁5は、配管P上に設けられる弁であって、4つのポートを有している。これら4つのポートを介して、配管P中を流通する冷媒Mの流通方向が暖房運転時と冷房運転時の各状態に応じて切り替えられる。より詳細には、四方弁5には、高圧ポート50と、第一ポート51と、第二ポート52と、第三ポート53と、が形成されている。高圧ポート50は、圧縮機出口配管10を介して圧縮機1の出口側に接続される。第一ポート51は、第一配管11を介して室内熱交換器2に接続される。第二ポート52は、第二配管12を介して室外熱交換器4に接続される。第三ポート53は、圧縮機入口配管13を介して圧縮機1の入口側に接続される。
膨張弁3は、室内熱交換器2と室外熱交換器4との間の配管P上に設けられている。冷媒Mは、この膨張弁3を通過すると、圧力が解放される。膨張弁3を挟んで室内熱交換器2側の配管Pは室内機配管14Aとされている。室外熱交換器4側の配管Pは室外機配管14Bとされている。
四方弁5の内部には、これら4つのポートの間を移動することで各ポート間の連通状態を切り替える不図示の弁体が設けられている。この弁体が動作することによって、冷房運転時には、高圧ポート50と第二ポート52とが連通するとともに第一ポート51と第三ポート53とが連通した状態となる。一方で、暖房運転時には、高圧ポート50と第一ポート51とが連通するとともに第二ポート52と第三ポート53とが連通した状態となる。また、この弁体は、例えば外部に設けられた他の圧力供給源から供給される作動流体の圧力や、ソレノイド等の駆動部によって駆動される。
逆止弁6は、上述の第一ポート51と室内熱交換器2との間をつなぐ配管上に設けられた弁である。この逆止弁6は、配管P中における冷媒Mの流通方向を、予め定められた一方向のみに規制する。本実施形態では、室内熱交換器2から第一ポート51に向かう方向のみに冷媒Mを流通させるように構成されている。
バイパス管20は、圧縮機出口配管10と第一配管11との間を接続している。言い換えると、バイパス管20は、圧縮機1の出口側と高圧ポート50との間の配管P、及び第一ポート51と室内熱交換器2との間の配管Pを接続している。このバイパス管20上には、二方弁20Vが設けられている。本実施形態では、二方弁20Vとして電磁弁21が用いられる。電磁弁21は、例えば外部からの電気信号によって開閉が制御される。
以上のように構成された空調装置100の暖房運転時における動作について、図1を参照して説明する。以下の説明では、冷媒Mの温度状態として高温、又は低温との表現を用いているが、これらは対比される2つの温度状態の相対的な高低関係を表すものであって、絶対的な高温、又は低温状態を表すものではない。
まず、圧縮機1によって圧縮された冷媒Mは、高温高圧の気体冷媒M1として、圧縮機出口配管10中を流通する。ここで、圧縮機出口配管10の中途には上述のようにバイパス管20が接続されていることから、この高温高圧の気体冷媒M1は、四方弁5には向かわずにバイパス管20中を流通する。バイパス管20を流通した高温高圧の気体冷媒M1は、第一配管11に達する。なお、このときバイパス管20に設けられた二方弁20V(電磁弁21)は、予め開かれている。空調装置100を暖房運転状態に切り替える際に、上述の四方弁5の制御と連動してこの二方弁20Vの開閉が行われることが望ましい。第一配管11中を流通した高温高圧の気体冷媒M1は、室内熱交換器2に達する。
室内熱交換器2では、高温高圧の気体冷媒M1と、室内の低温の空気との間で熱交換が行われる。具体的には、室内熱交換器2に設けられた不図示の送風ファンによって取り込まれた低温の空気を、高温高圧の気体冷媒M1の有する熱エネルギーによって加温する。これにより、室内には高温の送風が送られて暖房効果が得られる。
室内熱交換器2で室内の空気と熱交換された冷媒Mは、凝縮されて低温高圧の液体冷媒M2となる。この低温高圧の液体冷媒M2は、室内機配管14A中を流れて膨張弁3に到達する。膨張弁3では、冷媒Mの圧力が外部に解放される。これにより、膨張弁3を通過した冷媒Mは、低温低圧の液体冷媒M3となる。
さらに、膨張弁3を通過した後の低温低圧の液体冷媒M3は、室外機配管14Bを介して室外熱交換器4に向かって流れる。室外熱交換器4では、この低温低圧の液体冷媒M3と、室外の高温の空気との間で熱交換が行われる。具体的には、室外熱交換器4に設けられた不図示の送風ファンによって送られる高温の空気の熱エネルギーを冷媒Mに移動させる。これにより、冷媒Mは室外熱交換器4中の配管内部で蒸発して、高温低圧の気体冷媒M4となる。
室外熱交換器4で室外の空気と熱交換された冷媒Mは、再び圧縮機1に戻される。より詳細には、この高温低圧の気体冷媒M4は、第二配管12を介して四方弁5の第二ポート52に達する。上述したように、四方弁5の内部では、第二ポート52と第三ポート53とが連通された状態となっている。したがって、高温低圧の気体冷媒M4は第三ポート53を通じて、圧縮機入口配管13に向かって流れる。圧縮機1に流入した高温低圧の気体冷媒M4は、再び圧縮されることで高温高圧の気体冷媒M1となる。その後、冷媒Mは配管上を循環し続けることで、上述と同様の熱サイクルを繰り返す。
続いて、冷房運転時における空調装置100の動作について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、冷房運転時における空調装置100では、四方弁5、及び二方弁20Vが以下のような状態に予め設定されている。四方弁5では、第一ポート51と第三ポート53とが連通するとともに、高圧ポート50と第二ポート52とが連通した状態に設定されている。二方弁20Vは閉められた状態とされている。
上記のような状態で、圧縮機1によって圧縮された冷媒Mは、高温高圧の気体冷媒M1として、圧縮機出口配管10中を流通する。この高温高圧の気体冷媒M1は、高圧ポート50から四方弁5の内部に流入する。上述したように、四方弁5の内部は、高圧ポート50と第二ポート52とが連通し、第一ポート51と第三ポート53とが連通した状態とされている。
これにより、高圧ポート50から四方弁5に流入した高温高圧の気体冷媒M1は、四方弁5の内部を通過したのち、第二ポート52を経て第二配管12中を流通する。第二配管12中を流通した高温高圧の気体冷媒M1は、室外熱交換器4に達する。
室外熱交換器4では、高温高圧の気体冷媒M1と、室外の低温の空気との間で熱交換が行われる。具体的には、室外熱交換器4に設けられた不図示の送風ファンによって取り込まれた低温の空気に、高温高圧の気体冷媒M1の有する熱エネルギーを移動させる。
室外熱交換器4で室外の空気と熱交換された冷媒Mは、凝縮されて低温高圧の液体冷媒M2となる。この低温高圧の液体冷媒M2は、室外機配管14B中を流れて膨張弁3に到達する。膨張弁3では、冷媒Mの圧力が外部に解放される。これにより、膨張弁3を通過した冷媒Mは、低温低圧の液体冷媒M3となる。
さらに、膨張弁3を通過した後の低温低圧の液体冷媒M3は、室内機配管14Aを介して室内熱交換器2に向かって流れる。室内熱交換器2では、室内の空気との間で熱交換が行われる。具体的には、室内熱交換器2に設けられた不図示の送風ファンによって送られる送風を吹き付けることによって、室内の空気の熱エネルギーを低温低圧の液体冷媒M3に移動させる。これにより冷却された送風が室内に供給されることで冷房効果が得られる。その後、冷媒Mは室内熱交換器2中の配管内部で蒸発して、高温低圧の気体冷媒M4となる。
室内熱交換器2で室内の空気と熱交換された冷媒Mは、再び圧縮機1に戻される。より詳細には、この高温低圧の気体冷媒M4は、第一配管11を介して四方弁5の第一ポート51に達する。上述したように、四方弁5の内部では、第一ポート51と第三ポート53とが連通された状態となっている。したがって、高温低圧の気体冷媒Mは第三ポート53を通じて、圧縮機入口配管13に向かって流れる。圧縮機1に流入した高温低圧の気体冷媒M4は、再び圧縮されることで高温高圧の気体冷媒M1となる。その後、冷媒Mは配管上を循環し続けることで、上述と同様の熱サイクルを繰り返す。
以上で説明したように、このような構成の空調装置100では、暖房運転時に圧縮機1から供給される高温高圧の気体冷媒M1は、四方弁5を通ることなく、バイパス管20を通じて室内熱交換器2に流れる。これにより、四方弁5の内部で、高温の冷媒Mと低温の冷媒Mとが併存することがなくなる。したがって、これら高温の冷媒Mと低温の冷媒Mとの間で熱の移動が生じないため、熱損失の発生を抑制することができる。これにより、空調装置100の効率を向上させることができるとともに、運転コストを低減することができる。
さらに、既存の冷凍サイクル90に対して、バイパス管20、二方弁20V、及び逆止弁6を追加するのみで上述の構成を得ることができる。これにより、機器構成の複雑化を回避することができるとともに、製造コストの増大や保守性の低下を抑制することができる。
加えて、上述の構成では、二方弁20Vとして電磁弁21を用いていることから、バイパス管20の流通状態(二方弁20Vの開閉状態)を、より精緻かつ高い応答性をもって切り替えることができる。
[第二実施形態]
続いて、本発明の第二実施形態について、図3から図6を参照して説明する。なお、上述の第一実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態に係る空調装置100では、バイパス管20に設けられた二方弁20Vとして、作動流体の圧力によって駆動されて開閉状態が変化する空気作動弁22を用いている。さらに、この二方弁20Vは、圧力導出管30に接続されている。すなわち、二方弁20Vの開閉状態は、圧力導出管30から供給される作動流体の圧力によって制御される。
二方弁20Vとしての空気作動弁22の構成と動作の一例について、図5と図6を参照して説明する。図5に示すように、本実施形態に係る空気作動弁22は、両端部がともに閉塞された有底筒状の弁本体23と、弁本体23の内部で移動自在に配置されたスライド弁24と、スライド弁24と弁本体23とを接続する弾性部材27と、を有している。
弁本体23には、3つのポートが形成されている。具体的には、弁本体23は、バイパス管20とそれぞれ接続される二方弁第一ポート28A、及び二方弁第二ポート28Bと、圧力導出管30に接続される二方弁第三ポート28Cと、を備えている。二方弁第一ポート28A、及び二方弁第二ポート28Bは、弁本体23の表面を貫通するとともに、互いに対向するようにしてそれぞれ形成されている。二方弁第一ポート28Aと、二方弁第二ポート28Bとの間の空間は、バイパス管20の流路と連通する流路部29Bとされている。
二方弁第三ポート28Cは、弁本体23の一方側の端部に形成されている。この二方弁第三ポート28Cが設けられた内壁面と、後述のスライド弁24における弁体25Aとの間に形成される空間は弁体収容部29Aとされている。流路部29Bを挟んで、この弁体収容部29Aと反対側に形成された空間はシリンダ部29Cとされている。
スライド弁24は、弁体収容部29Aに収容される弁体25Aと、シリンダ部29Cに収容されるピストン25Bと、これら弁体25Aとピストン25Bとを接続する接続部26と、を有している。弁体25Aは、弁体収容部29A内の気密を維持するとともに、弁本体23の長さ方向に沿って摺動可能な状態で配置されている。同様に、ピストン25Bは、シリンダ部29C内の気密を維持するとともに、弁本体23の長さ方向に沿って摺動可能な状態で配置されている。接続部26は、流路部29Bの連通を妨げない状態で、弁体25Aとピストン25Bとを接続している。
弾性部材27は、シリンダ部29C内の内壁とピストン25Bとを接続している。弾性部材27としては、例えばコイルバネ等が用いられる。この弾性部材27によって、ピストン25B(スライド弁24)は、シリンダ部29Cから弁体収容部29Aに向かう方向に付勢されている。
圧力導出管30は、第二配管12と、二方弁20Vにおける二方弁第三ポート28Cとを接続している。すなわち、圧力導出管30によって、室外熱交換器4と第二ポート52との間の配管を流れる冷媒Mが取り出されて、二方弁20Vの作動流体として用いられる。
ここで、図3に示すように、暖房運転時には、第二配管12中には高温低圧の気体冷媒M4が流れている。すなわち、圧力導出管30によって第二配管12中を流れる高温低圧の気体冷媒M4が取り出されて、二方弁20Vの二方弁第三ポート28Cに向かって流れる。
一方で、図4に示すように、冷房運転時には、第二配管12中には高温高圧の気体冷媒M1が流れている。すなわち、圧力導出管30によって第二配管12中を流れる高温高圧の気体冷媒M1が取り出されて、二方弁20Vの二方弁第三ポート28Cに向かって流れる。いずれの状態においても冷媒Mは、二方弁第三ポート28Cを通じて、高温低圧の気体冷媒M4は二方弁20Vの弁体収容部29A内に流れる。
このような構成において、上述のピストン25Bと弁本体23とを接続する弾性部材27の付勢力は、以下のような条件を満たすようにして設定されている。すなわち、弾性部材27の付勢力は、高温低圧の気体冷媒M4よりも大きく、高温高圧の気体冷媒M1よりも小さく設定されている。
したがって、高温低圧の気体冷媒M4が弁体収容部29Aに流れ込んだ場合、すなわち暖房運転時には、図5に示すように、弾性部材27の付勢力が弁体収容部29Aの内圧を上回るため、スライド弁24がシリンダ部29Cから弁体収容部29Aの方向に向かって移動する。すなわち、弁体25Aは弁体収容部29A内に収容された状態となり、ピストン25Bはシリンダ部29C内に収容された状態となる。同時に、接続部26は流路部29B内に位置する状態となる。
ここで、上述のように接続部26は流路部29Bの連通を妨げない状態で、弁体25Aとピストン25Bとを接続している。したがって、接続部26が流路部29B内に位置する状態の下では、二方弁第一ポート28Aと二方弁第二ポート28Bとが流路部29Bを介して連通される(開状態)。これにより、バイパス管20を流れる冷媒Mは二方弁20Vを通過して下流側に流れる。
一方で、高温高圧の気体冷媒M1が弁体収容部29Aに流れ込んだ場合、すなわち冷房運転時には、図6に示すように、弁体収容部29Aの内圧が弾性部材27の付勢力を上回るため、スライド弁24が弁体収容部29Aからシリンダ部29Cの方向に向かって移動する。すなわち、弁体25Aは流路部29B内に位置する状態となる。これにより、流路部29Bは弁体25Aによって閉塞された状態(閉状態)となる。言い換えると、バイパス管20中の冷媒Mは二方弁20Vによってせき止められて、静止した状態となる。
このような構成によれば、暖房運転時には、室外熱交換器4と第二ポート52との間の配管を流通する低圧の気体冷媒Mが圧力導出管30に導かれる。この低圧の気体冷媒Mによって、二方弁20Vは開状態となり、バイパス管20を自動的に開通することができる。一方で、冷房運転時には、圧縮機1から供給される高圧の気体冷媒Mが圧力導出管30に導かれる。この低圧の気体冷媒Mによって、二方弁20Vは閉状態となる。これにより、バイパス管20は自動的に閉止される。
すなわち、暖房運転時と冷房運転時とを切り替えるに当たっては、四方弁5を制御するのみでよく、二方弁20Vの開閉状態は冷媒Mの流通状態に準じて自動的に切り替えられる。これにより、装置の構成を簡素なものとすることができるため、製造コストの低減や保守性の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1…圧縮機 2…室内熱交換器 3…膨張弁 4…室外熱交換器 5…四方弁 6…逆止弁 10…圧縮機出口配管 11…第一配管 12…第二配管 13…圧縮機入口配管 14A…室内機配管 14B…室外機配管 20…バイパス管 20V…二方弁 21…電磁弁 22…空気作動弁 23…弁本体 24…スライド弁 25A…弁体 25B…ピストン 26…接続部 27…弾性部材 28A…二方弁第一ポート 28B…二方弁第二ポート 28C…二方弁第三ポート 29A…弁体収容部 29B…流路部 29C…シリンダ部 30…圧力導出管 50…高圧ポート 51…第一ポート 52…第二ポート 53…第三ポート 90…冷凍サイクル 100…空調装置 M…冷媒 M1…高温高圧の気体冷媒 M2…低温高圧の液体冷媒 M3…低温低圧の液体冷媒 M4…高温低圧の気体冷媒

Claims (3)

  1. 圧縮機、室内熱交換器、膨張弁及び室外熱交換器を順次配管接続した冷凍サイクルと、
    前記圧縮機の出口側に接続された高圧ポート、前記室内熱交換器に接続された第一ポート、前記室外熱交換器に接続された第二ポート、及び、前記圧縮機の入口側に接続された第三ポートが形成され、冷房運転時に前記高圧ポートと前記第二ポートを連通させるとともに前記第一ポートと前記第三ポートを連通させる一方、暖房運転時に前記高圧ポートと前記第一ポートとを連通させるとともに前記第二ポートと前記第三ポートを連通させる四方弁と、
    前記室内熱交換器と前記第一ポートとの間の配管に設けられて、前記室内熱交換器側から前記第一ポート側に向かってのみの流通を許容する逆止弁と、
    前記圧縮機の出口と前記高圧ポートとの間の配管、及び、前記室内熱交換器と前記逆止弁との間の配管を接続するバイパス管と、
    該バイパス管に設けられて、暖房時のみに流通を許容する二方弁と、
    を備える空調装置。
  2. 前記室外熱交換器と前記第二ポートとの間の配管、及び、前記二方弁とを接続する圧力導出管をさらに備え、
    前記二方弁は、外部から供給される作動流体によって駆動されて開閉する空気作動弁であって、暖房運転時に前記圧力導出管を流通する低圧の作動流体によって駆動されて開状態となるとともに、冷房運転時に前記圧力導出管を流通する高圧の作動流体によって駆動されて閉状態となる請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記二方弁は、電磁弁である請求項1に記載の空調装置。
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