JP2016089958A - 玉軸受 - Google Patents

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武始 前島
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武始 前島
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宏教 水城
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【課題】保持器の内周面にある潤滑剤を外輪軌道面に移動して、軸受の潤滑性を向上することができる玉軸受を提供する。
【解決手段】内周面に外輪軌道面11aを有する外輪11と、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、外輪軌道面11aと内輪軌道面12aとの間に転動自在に配置される複数の玉13と、複数の玉13を周方向に略等間隔に保持する円環状の保持器20と、を備え、保持器20は、軸方向に対向する一対の円環部21と、一対の円環部21を軸方向に連結すべく、周方向に略等間隔に配置される複数の柱部22と、を有し、周方向に互いに隣り合う柱部22間に、玉13を転動自在に保持するポケット23が形成され、複数の柱部22の少なくとも1つに、径方向に貫通するダミーポケット24が形成される。
【選択図】図2

Description

この発明は、玉軸受に関し、特に、アンギュラ玉軸受に関する。
従来のアンギュラ玉軸受として、内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、複数の玉を周方向に略等間隔に保持する合成樹脂製の保持器と、外輪の内周面の軸方向両端部にそれぞれ取り付けられるシール部材と、を備え、保持器に、玉を保持する円筒形状のポケットが周方向に複数形成され、ポケットの内径側端部に、玉と接触して保持器のラジアル方向の移動を規制する縮径部が形成され、保持器が玉により案内されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−042160号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のアンギュラ玉軸受では、ポケットの内径側端部に形成された縮径部により玉に付着した潤滑剤の一部が掻き取られ、その潤滑剤が保持器の内周面を通り、保持器の軸方向両端から外輪軌道面以外の部分に移動してしまうため、潤滑性に関して改善の余地があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保持器の内周面にある潤滑剤を外輪軌道面に移動して、軸受の潤滑性を向上することができる玉軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、複数の玉を周方向に略等間隔に保持する円環状の保持器と、を備え、保持器は、軸方向に対向する一対の円環部と、一対の円環部を軸方向に連結すべく、周方向に略等間隔に配置される複数の柱部と、を有し、周方向に互いに隣り合う柱部間に、玉を転動自在に保持するポケットが形成される玉軸受であって、複数の柱部の少なくとも1つに、径方向に貫通するダミーポケットが形成されることを特徴とする玉軸受。
(2)保持器は、玉により案内されることを特徴とする(1)に記載の玉軸受。
(3)ポケットの内周面が単一の球面形状に形成されることを特徴とする(2)に記載の玉軸受。
(4)ダミーポケットは、その軸方向長さが周方向長さより大きく設定されることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1つに記載の玉軸受。
本発明によれば、保持器の複数の柱部の少なくとも1つに、径方向に貫通するダミーポケットが形成されるため、保持器の内周面にある潤滑剤をダミーポケットを通して外輪軌道面に移動することができ、これにより、軸受の潤滑性を向上することができる。
本発明に係る玉軸受の第1実施形態を説明する断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2に示すポケット及びダミーポケットの周辺の拡大断面図である。 図2に示す保持器と玉を組み合わせた状態の斜視図である。 図2に示す保持器を径方向から見た側面図である。 ダミーポケットを楕円形状にした場合を説明する図5に対応する側面図である。 ダミーポケットを円形状にした場合を説明する図5に対応する側面図である。 保持器の第1変形例を説明する断面図である。 保持器の第1変形例を説明する図3に対応する拡大断面図である。 保持器の第2変形例を説明する図3に対応する拡大断面図である。 保持器の第3変形例を説明する図3に対応する拡大断面図である。
以下、本発明に係る玉軸受の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態のアンギュラ玉軸受10は、図1及び図2に示すように、内周面に外輪軌道面11aを有すると共に、軸方向一端部側にカウンターボア(肩部を有しない形状)を有する外輪11と、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、外輪軌道面11aと内輪軌道面12aとの間に転動自在に配置される複数の玉13と、複数の玉13を周方向に略等間隔に保持する円環状の保持器20と、外輪11の内周面の軸方向両端部にそれぞれ取り付けられ、内輪12と非接触のシール部材14と、を備え、軸受内に潤滑剤であるグリースが封入されている。
また、外輪11の軸方向他端部には肩部11bが形成されている。さらに、外輪11の内周面の軸方向両端部には、シール部材14を取り付けるための係止溝11cがそれぞれ形成されている。また、内輪12の軸方向両端部には肩部12bが互いに同じ外径でそれぞれ形成されている。なお、玉13は、焼き付き性向上のためセラミック製である。
シール部材14は、鋼板などの金属板を円環状に形成した芯金15と、芯金15に固着され、ゴムやエラストマーなどの弾性材料からなる円環状のシール部16と、を備える。シール部16は、芯金15の内周縁から径方向内側に延び、内輪12の外周面のシール溝12cに対して非接触のリップ16aを有する。
保持器20は、図2〜図5に示すように、合成樹脂の射出成形で形成される円環状部材であり、軸方向に対向する一対の円環部21と、一対の円環部21を軸方向に連結すべく、周方向に略等間隔に配置される複数の柱部22と、を有する。そして、周方向に互いに隣り合う柱部22間には、玉13を転動自在に保持するポケット23が形成されている。ポケット23の内周面は、単一の球面形状に形成されており、保持器20は玉13により案内される。
保持器20の合成樹脂材料としては、例えば、46ナイロン、66ナイロン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリ四弗化エチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などが好ましい。また、これら樹脂材料にガラス繊維(GF)や炭素繊維(CF)などの強化繊維を10〜40質量%程度含有させてもよい。この場合、高温下での靭性及び機械的強度を高めることができる。
そして、本実施形態では、保持器20の各柱部22に、径方向に貫通するダミーポケット24が形成されている。ダミーポケット24は、図4及び図5に示すように、保持器20の軸方向に延びる長円形状に形成され、その軸方向長さL1が周方向長さL2より大きく設定されている。また、ダミーポケット24の周方向長さL2は、ダミーポケット24に玉13が組み込まれることを防止するため、玉13の直径D1(図3参照)よりも小さく設定されている。なお、ダミーポケット24は、長円形状に限定されず、図6に示す楕円形状や図7に示す円形状であってもよく、その形状は任意である。但し、ダミーポケット24は、潤滑剤を外輪軌道面11aに導くことが目的であるため、可能な限り大きい方が好ましい。例えば、図5及び図6のように、ダミーポケット24の軸方向長さL1がポケット23の径以上であってもよい。
以上説明したように、本実施形態のアンギュラ玉軸受10によれば、保持器20の各柱部22に、径方向に貫通するダミーポケット24が形成されるため、保持器20の内周面にあるグリースをダミーポケット24を通して外輪軌道面11aに移動することができる(図3の矢印A参照)。これにより、軸受10の潤滑性を向上することができ、軸受10の耐焼付性を向上することができる。また、保持器20にダミーポケット24を形成するため、保持器20を軽量化することができ、軸受10を高速回転させることが可能となる。
また、本実施形態のアンギュラ玉軸受10によれば、ダミーポケット24が保持器20の軸方向に延びる長円形状に形成されるため、柱部22の強度を維持しつつ、ダミーポケット24を大きくすることができる。このため、保持器20の内周面にあるグリースを効率よく外輪軌道面11aに移動することができる。
また、本実施形態のアンギュラ玉軸受10によれば、ダミーポケット24の周方向長さL2が玉13の直径D1よりも小さく設定されるため、ダミーポケット24に玉13が誤って組み込まれることを防止することができる。
次に、本実施形態の第1変形例として、図8及び図9に示すように、ポケット23の内周面が径方向に向かう円筒形状に形成されていてもよい。この場合、保持器20の軸方向一方側(図8の右側)の円環部21の外周面が、外輪11の肩部11bの内周面により案内され、保持器20は外輪案内となる。
次に、本実施形態の第2変形例として、図10に示すように、ダミーポケット24の周方向に対向する内側面24aを、径方向外側に向かうに従って次第に広くなるテーパ状に形成してもよい。この場合、ポケット23とダミーポケット24との間の周方向の肉厚を保持器20の径方向に亘って略均一にすることができる。このため、保持器20の成形精度を向上することができる。また、使用する樹脂材の量を減らすことができるので、製造コストを削減することができる。
次に、本実施形態の第3変形例として、図11に示すように、ポケット23の径方向外端部の開口径D2が玉13の直径D1よりも小さく設定されていてもよい。この場合、玉13を保持器外径側からポケット23に挿入する際に、保持器20の弾性変形を伴う組み込みとなるため、玉13がポケット23内に保持された状態となる。従って、軸受10の組み立て性を向上することができる。
次に、本実施形態の第4変形例として、ダミーポケット24の内側面に任意の凹凸を形成してもよい。この場合、グリースの保持性能を向上することができる。また、凹凸は金型表面を加工することにより形成する方が好ましい。切削加工やショットブラストなどで表面性状をコントロールしてもよい。なお、凹凸の加工方法は特に限定しない。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、アンギュラ玉軸受に本発明を適用する場合を例示したが、これに限定されず、要件を満たせば他の形状の軸受に本発明を適用してもよい。
10 アンギュラ玉軸受(玉軸受)
11 外輪
11a 外輪軌道面
12 内輪
12a 内輪軌道面
13 玉
14 シール部材
20 保持器
21 円環部
22 柱部
23 ポケット
24 ダミーポケット
L1 ダミーポケットの軸方向長さ
L2 ダミーポケットの周方向長さ

Claims (4)

  1. 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、前記複数の玉を周方向に略等間隔に保持する円環状の保持器と、を備え、
    前記保持器は、軸方向に対向する一対の円環部と、前記一対の円環部を軸方向に連結すべく、周方向に略等間隔に配置される複数の柱部と、を有し、
    周方向に互いに隣り合う前記柱部間に、玉を転動自在に保持するポケットが形成される玉軸受であって、
    前記複数の柱部の少なくとも1つに、径方向に貫通するダミーポケットが形成されることを特徴とする玉軸受。
  2. 前記保持器は、前記玉により案内されることを特徴とする請求項1に記載の玉軸受。
  3. 前記ポケットの内周面が単一の球面形状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の玉軸受。
  4. 前記ダミーポケットは、その軸方向長さが周方向長さより大きく設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の玉軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020080048A1 (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 日本精工株式会社 アンギュラ玉軸受

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