JP2016089754A - 内燃機関の排気マニホールド - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の仕様変更に対して安価で対応可能であり、且つ、熱歪を抑制可能な内燃機関の排気マニホールドを提供する。【解決手段】本発明の少なくとも一実施形態は、L気筒の内燃機関の排気マニホールドであって、互いに隣り合うM(>L/2)気筒からの排気を集める第1のマニホールド部材と、N(=L−M)気筒からの排気を集め、第1のマニホールド部材に連結可能に構成された第2のマニホールド部材とを備える。第2のマニホールドには、EGR管が取付可能に構成されたEGR管取付口が設けられている。【選択図】図2

Description

本開示は、複数の気筒を有する内燃機関の排気を集合させる内燃機関の排気マニホールドに関する。
複数の気筒を有する内燃機関では、各気筒からの排気流路を一つに集める排気マニホールドが用いられる。排気マニホールドは、典型的には、各排気ポートに接続されるヘッダパイプと、これらヘッダパイプを集合させるコレクタから構成されている。排気マニホールドでは、要求されるエンジンの出力特性や排気音に応じて、各ヘッダの長さや組み合わせが設計されている。
ところで内燃機関の排気中に含まれる窒素酸化物(NOx)低減や部分負荷時の燃費向上を目的として、排気の一部を吸気系に還流させる排気再循環(EGR)システムを搭載する内燃機関が知られている。特許文献1には、このようなEGRシステムを搭載した内燃機関の一例が開示されており、排気マニホールドの第1気筒の近傍にEGR管が接続された構成が記載されている。
特開2001−280125号公報
一般的に、排気マニホールドは量産に適した鋳鉄製が普及している。鋳鉄製の排気マニホールドは、仕様毎に鋳型を用意する必要があり、鋳型の作成コストが製品の製造コストに大きな影響を与える。特に排気マニホールドのような比較的大型な部材では、その鋳型も高額になる傾向がある。
内燃機関に求められる仕様は、内燃機関が搭載される車両の種類やスペックによって様々である。このような仕様のなかには、上述したEGRシステムの有無も含まれる。この場合、EGRシステムの有無によって排気マニホールドの設計を変更する必要があり、鋳鉄製の排気マニホールドの場合には鋳型の設計を見直す必要がある。ここで、特許文献1のように排気マニホールドの全体が一部材として構成されている場合、対応する鋳型全体を作り直す必要があり、製造コストが増大する要因となってしまう。
また排気マニホールドで集められる排気は非常に高温であり、排気マニホールドに生じる熱歪をいかに抑制できるかが重要とされている。しかしながら、特許文献1のように全体が一部材として構成された排気マニホールドでは熱歪の抑制に限界があるという問題がある。
本発明の少なくとも一実施形態は上記問題点に鑑みなされたものであり、複数の仕様変更に対して安価で対応可能であり、且つ、熱歪を抑制可能な内燃機関の排気マニホールドを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る内燃機関の排気マニホールドは、L(前記Lは3以上の自然数)気筒を有し、排気の一部をEGR管を介して吸気系に還流させるためのEGRシステムが搭載された内燃機関の排気マニホールドであって、前記L気筒のうち互いに隣り合うM(前記MはL/2より大きな自然数)気筒からの排気を集める第1のマニホールド部材と、前記M気筒に隣接するN(=L−M)気筒からの排気を集め、前記第1のマニホールド部材に連結可能に構成された第2のマニホールド部材とを備え、前記第2のマニホールドには、前記EGR管が取付可能に構成されたEGR管取付口が設けられている。
上記(1)の構成によれば、N(<M)気筒の排気を集める第2のマニホールド部材は、M気筒の排気を集める第1のマニホールド部材に比べて少ない気筒に対応するため、部材サイズが小さくなる。このように比較的サイズが小さい第2のマニホールド部材に、EGR管が取付可能に構成されたEGR管取付口が設けられる。これにより、仮にEGRシステムを備えない内燃機関に仕様を変更する場合には、比較的サイズが小さい第2のマニホールド部材を交換することによって対応可能である。すなわち、サイズの大きな第1のマニホールド部材の使用を継続しつつ、サイズの小さな第2のマニホールド部材を交換すれば足りる。そのため、排気マニホールドを鋳造で製造する場合、第1のマニホールド部材に対応する鋳型を継続的に使用しつつ、第2のマニホールド部材に対応する鋳型のみを使用変更すれば足りるため、製造コストを効果的に削減できる。また排気マニホールドを2つのマニホールド部材を連結することにより構成することにより、部材間の相対的移動によって熱歪を効果的に吸収することが可能となる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記第1のマニホールド部材及び前記第2のマニホールド部材は、前記第1のマニホールド部材の第1の接続端が、前記第1の接続端より小径に形成された前記第2のマニホールド部材の第2の接続端に圧入されることにより連結可能に構成されている。
上記(2)の構成によれば、排気マニホールドを構成する2つのマニホールド部材同士を圧入により連結することで、第1のマニホールド部材及び第2のマニホールド部材間の相対的移動を許容して熱歪を吸収しつつも、気密性を確保できる。特に、2つのマニホールド部材の各接続端の径を互いに異ならしめることによって、圧入という部品点数の増加を伴わない連結構造により部材間を接続できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記第2の接続端の外表面は、前記第1の接続端の内表面に当接可能に構成された凸状の曲面である。
上記(3)の構成によれば、第2の接続端の外表面を凸状の曲面に形成することによって、排気マニホールドを構成する2つのマニホールド部材間の脱着をスムーズにでき、組立性を向上できる。また熱が加えられた際にも、2つのマニホールド部材間の気密性を確保しながら相対的に移動可能となるので、熱歪を効果的に抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記第1のマニホールド部材及び前記第2のマニホールド部材は、前記第1のマニホールドの第1の接続端及び前記第2のマニホールド部材の前記第2の接続端間にシールスペーサが圧入されることにより連結可能に構成されている。
上記(4)の構成によれば、排気マニホールドを構成する2つのマニホールド部材は、シールスペーサを介して連結される。この場合、(3)の場合に比べてシールスペーサが追加部材として必要になるが、各部材の設計自由度を向上できる。これにより、例えば各部材の加工精度を下げることで製造コストの削減を図ることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)のいずれか一構成において、前記第2のマニホールド部材は、前記EGR管取付口から外部に向かって延在し、先端に前記EGR管と結合可能なフランジ部が設けられたEGR連通管を更に備える。
上記(5)の構成によれば、第2のマニホールド部材が先端にフランジ部を有するEGR連通管を備えることによって、第2のマニホールド部材へのEGR管の取り付け自由度を向上できる。例えば、EGR連通管はEGR取付口から外部に向かって延在することにより、高温のマニホールド本体から離れた位置でEGR管を結合可能となるので、EGR管への熱影響を低減できる。特に、EGR管を結合するためのフランジ部を先端に設けることによって、マニホールド本体に結合構造を組み込んだ場合に比べて熱歪が生じにくくなる。これにより、ヒビのような欠陥が生じにくく、信頼性に優れた排気マニホールドを実現することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)のいずれか一構成において、前記N気筒は、前記L気筒のうち少なくとも車両進行方向に対して前記内燃機関の最後方側の気筒を含む。
上記(6)の構成によれば、仕様変更時に交換される第2のマニホールド部材が、車両進行方向に対して前記内燃機関の最後方側の気筒を含むように構成される。内燃機関の後側はレイアウト的に余裕が多いため、第2のマニホールド部材をこのように構成することによって、仕様変更時のレイアウト変更を柔軟に行うことができる。典型的な車両では、内燃機関の車両進行方向に対して最前方側にはファン、インタークーラ或いはラジエータなどが配置されているためにスペース上厳しくなる傾向にあるが、一方の車両進行方向に対して最後方側はスペースに余裕がある。そのため、このようなスペースにEGR管が取り回せるように、車両進行方向に対して内燃機関の最後方側の気筒を分離するとよい。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)から(6)のいずれか一構成において、前記EGR管は前記内燃機関のシリンダヘッド及びクランクケース間を取り回されるように配置される。
上記(7)の構成によれば、EGR管をシリンダヘッドの下方を取り回すことによって、高温となるシリンダヘッド近傍を回避でき、吸気系に還流される排気が高温になることを避けることができる。またクランクケースより上方空間を取り回すことによって、EGR管が過度に長くなることを防ぎ、コスト低減を図ることができる。
(8)本発明の少なくとも一実施形態に係る内燃機関は、上記(1)から(7)のいずれか1の排気マニホールドを備える。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、複数の仕様変更に対して安価で対応可能であり、且つ、熱歪を抑制可能な内燃機関の排気マニホールドを提供できる。
本実施形態に係る排気マニホールドを備えるEGRシステム搭載内燃機関(エンジン)の構成を概略的に示す模式図である。 図1の排気マニホールドをEGRシステムと共に示す外観図である。 本実施形態に係る排気マニホールドを備えるEGRシステム非搭載内燃機関(エンジン)の構成を概略的に示す模式図である。 図3の排気マニホールドを示す外観図である。 第1の排気マニホールド部材の外観図である。 第2の排気マニホールド部材の外観図である。 第3の排気マニホールド部材の外観図である。 図2の連結構造の拡大断面図である。 図1のEGRシステム搭載内燃機関(エンジン)を上方から示す外観図である。 図1のEGRシステム搭載内燃機関(エンジン)を後方から示す外観図である。 他の実施形態に係る排気マニホールドの連結構造を示す拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は本実施形態に係る排気マニホールドを備えるEGRシステム搭載エンジンの構成を概略的に示す模式図であり、図2は図1の排気マニホールドをEGRシステムと共に示す外観図であり、図3は本実施形態に係る排気マニホールドを備えるEGRシステム非搭載エンジンの構成を概略的に示す模式図であり、図4は図3の排気マニホールドを示す外観図であり、図5は第1の排気マニホールド部材の外観図であり、図6は第2の排気マニホールド部材の外観図であり、図7は第3の排気マニホールド部材の外観図であり、図8は図2の連結構造の拡大断面図であり、図9は図1のEGRシステム搭載エンジンを上方から示す外観図であり、図10は図1のEGRシステム搭載エンジンを後方から示す外観図であり、図11は他の実施形態に係る排気マニホールドの連結構造を示す拡大断面図である。
以下の説明では、本発明の少なくとも一実施形態に係る排気マニホールドを備える内燃機関として、EGRシステムが搭載されたEGRシステム搭載エンジン100と、EGRシステムが搭載されていないEGRシステム非搭載エンジン200とを例示する。
図1に示されるようにEGRシステム搭載エンジン100は、L(3以上の自然数)気筒を有する内燃機関である。本実施形態では特に、EGRシステム搭載エンジン100として、直列4気筒のディーゼルエンジンが例示されている(すなわちL=4である)。ここで各気筒について個別に言及する場合、図1の左側から順に、第1気筒10a、第2気筒10b、第3気筒10c、第4気筒10dと称することとする。また各気筒10a−10dに対応する構成要素については、適宜、対応する符合a−dで示すこととする。
EGRシステム非搭載エンジン100の吸気系の始端にはエアクリーナ11が設置されており、当該エアクリーナ11によって浄化された吸気が吸気管12から吸気マニホールド14を介して、各気筒10a−dに対応する吸気ポート15a−dにそれぞれ導入される。吸気管12の途中には、後述するターボチャージャ16のコンプレッサ18と、当該コンプレッサ18より下流側に配置されたインタークーラ20とが設けられる。
尚、吸気管12にはエアフローメータ及びスロットル弁のような典型的な構成要素を更に備えてもよいが、ここでは図示を省略する。
吸気ポート15a−dに導入された吸気は、各気筒10に対応する燃焼室に取り込まれ、圧縮着火燃焼が行われる。圧縮着火燃焼で生じたエネルギーは、各気筒10a−dからピストンのレシプロ運動として取り出され、クランクシャフトによって回転運動に変換された後、駆動輪に伝達される。
各気筒10a−dで生じた排気は、各気筒10a−dの排気ポート22a−dから排気マニホールド24で集められた後、当該排気マニホールド24に連結された排気管26から排気後処理装置25を介して外部に排出される。排気管26の途中には、ターボチャージャ16の排気タービン28が設けられている。排気タービン28は、吸気管12の途中に設けられた上述のコンプレッサ18に連結されている。これにより、排気タービン28が排気エネルギーによって回転駆動されると、当該回転が吸気系のコンプレッサ18に伝達されることにより過給が行われる。
尚、コンプレッサ18によって圧縮加熱された吸気は、インタークーラ20によって冷却された後、各気筒10a−dに供給される。
EGRシステム搭載エンジン100はEGRシステム70を搭載している。EGRシステム70は、排気系から排気の一部を吸気系に還流することにより、不活性ガスの導入により燃焼室内ガスの熱容量を増大させ、最高燃焼温度を下げることによってNOxの発生を低減する。EGRシステム70は、排気系に接続されたEGR管72を備え、当該EGR管72の途中には、還流される高温の排気を冷却するためのEGRクーラ74と、吸気系への還流量を制御するためのEGRバルブ76とを備える。
尚、本実施形態では、EGR管72は、一端が排気マニホールド24の第4気筒10dに対向する位置78に設けられたEGRガス取出口46(図2を参照)に接続されており、他端が吸気マニホールド14に接続されるように構成されている。
ここで図2を参照して、EGRシステム搭載エンジン100の排気マニホールド24の構造について説明する。
排気マニホールド24は、第1気筒10a、第2気筒10b及び第3気筒10cから排気を集める第1のマニホールド部材30と、第4気筒10dから排気を集める第2のマニホールド部材40とが互いに接合されることにより構成されている。第1のマニホールド部材30は、互いに隣り合うM(L/2より大きな自然数)気筒からの排気を集める。本実施形態では特に、第1のマニホールド部材30は、第1気筒10a、第2気筒10b及び第3気筒10cからの排気を集める(すなわち、M=3である。L=4であるため、M>L/2を満たす)。
図5に示されるように、第1のマニホールド部材30は、気筒10a−cに対応する排気ポート22a−cにそれぞれ接続可能に構成された取込口31a−cから延在するヘッダパイプ32a−cと、これらのヘッダパイプ32a−cを集合させると共にターボチャージャ16が接続可能に構成された連結口33が設けられたコレクタ34とを備える。
尚、取込口31a−c及び連結口33には、その近傍に不図示のボルトが挿通可能に構成された複数の連通孔35が設けられており、当該複数の連通孔35をボルトで締結することにより、部材間が固定可能に構成されている。
コレクタ34の一端には、第2のマニホールド部材40と接続するための第1の接続端36が設けられており、後述する連結構造50を介して、第2のマニホールド部材40が有する第2の接続端42に連結可能に構成されている。
図6に示されるように、第2のマニホールド部材40は、第1のマニホールド部材30によって排気が集められるM気筒に隣接するN(=L−M)気筒からの排気を集める。本実施形態では、上述したように第1のマニホールド部材30は第1気筒10a、第2気筒10b及び第3気筒10cからの排気を集めるため、第2のマニホールド部材40はこれらの気筒10a−cに隣接する第4気筒からの排気を集める(すなわち、N=1である。上述したようにL=4、M=3であるため、N=L−Mを満たす)。
第2のマニホールド部材40は、第4気筒10dに対応する排気ポート22dに接続可能に構成された取込口41から延在するヘッダパイプ43と、当該ヘッダパイプ43に接続されたコレクタ45とを備えている。コレクタ45の一端には、第1のマニホールド部材30に設けられた第1の接続端36と共に連結構造50を構成する第2の接続端42が設けられている。また、コレクタ45のうち第4気筒10dの排気ポート22dに対向する位置には、EGRシステム70に還流される排気を取り出すためのEGRガス取出口46が設けられている。
尚、取込口41は、第1のマニホールド部材30の取込口31と同様に、その近傍に不図示のボルトが挿通可能に構成された複数の連通孔35が設けられており、当該複数の連通孔35をボルトで締結することにより、部材間が固定可能に構成されている。
本実施形態に係る第2のマニホールド部材40は、EGR管取付口46から外部に向かって延在し、先端にEGR管72と結合可能なフランジ部47が設けられたEGR連通管48を更に備える。このように第2のマニホールド部材40が先端にフランジ部47を有するEGR連通管48を備えることによって、第2のマニホールド部材40へのEGR管72の取り付け自由度を向上できる。
例えば、EGR連通管48はEGR取付口46から外部に向かって延在することにより、高温のマニホールド本体から離れた位置でEGR管72を結合可能となるので、EGR管72への熱影響を低減できる。特に、EGR管72を結合するためのフランジ部47を先端に設けることによって、マニホールド本体に結合構造を組み込んだ場合に比べて熱歪が生じにくくなる。これにより、ヒビのような欠陥が生じにくく、信頼性に優れた排気マニホールドを実現することができる。
好ましくは、仕様変更時に交換される第2のマニホールド部材40は、図9に示されるように、車両進行方向に対して当該エンジンの最後方側の気筒を含むように構成される。エンジンの後側はレイアウト的に余裕が多いため、第2のマニホールド部材40をこのように構成することによって、仕様変更時のレイアウト変更を柔軟に行うことができる。典型的なエンジンでは、車両進行方向に対してエンジンの最前方側にはファン、インタークーラ或いはラジエータなどが配置されているためにスペース上厳しくなる傾向にあるが、一方の車両進行方向に対してエンジンの最後方側はスペースに余裕がある。そのため、このようなスペースにEGR管72が取り回せるように、車両進行方向に対してエンジンの最後方側の気筒を分離するとよい。
好ましくは、図10に示されるように、EGR管72はEGRシステム搭載エンジン100のシリンダヘッド73及びクランクケース75間を取り回されるように配置される。このように、EGR管72をシリンダヘッド73の下方を取り回すことによって、高温となるシリンダヘッド73近傍を回避でき、吸気系に還流される排気が高温になることを避けることができる。またクランクケース75より上方空間を取り回すことによって、EGR管72が過度に長くなることを防ぎ、コスト低減を図ることができる。
続いて、EGRシステム非搭載エンジン200の構成について説明する。図3に示されるように、EGRシステム非搭載エンジン200は、上述のEGRシステム搭載エンジン100と基本的構成を共通しており、EGRシステム70を備えないこと、及び、これに伴い排気マニホールドの形状が変更されている点において異なっている。
EGRシステム非搭載エンジン200の排気マニホールド27は、上述のEGRシステム搭載エンジン100と共通の第1のマニホールド部材30と、第4気筒10dに対応する排気ポート22dから排気を集める第3のマニホールド部材60とが互いに接合されることにより構成されている。すなわち、EGRシステム非搭載エンジン200では、第2のマニホールド部材40に代えて、第3のマニホールド部材60が用いられる。
第3のマニホールド部材60は、第2のマニホールド部材40と同様に、第1のマニホールド部材30によって排気が集められるM気筒に隣接するN(=L−M)気筒からの排気を集める。本実施形態では、上述したように第1のマニホールド部材30は第1気筒10a、第2気筒10b及び第3気筒10cからの排気を集めるため、第3のマニホールド部材60はこれらの気筒10a−cに隣接する第4気筒からの排気を集める(すなわち、N=1である。上述したようにL=4、M=3であるため、N=L−Mを満たす)。
図7に示されるように、第3のマニホールド部材60は、上述の第2のマニホールド部材40に比べて、コレクタ45のうち第4気筒10dの排気ポート22dに対向する位置にEGRシステム70に還流される排気を取り出すためのEGRガス取出口46が設けられていない点において異なる。すなわち、EGRシステム70への接続構成を有さない第2のマニホールド部材40に実質的に等価である。
以上説明したように、EGRシステム搭載エンジン100に使用される第2のマニホールド部材40は、第1のマニホールド部材30に比べて少ない気筒に対応するため、部材サイズが小さい。このように比較的サイズが小さい第2のマニホールド部材40にEGRシステム70の取付構造を設けられている。そのため、EGRシステム非搭載エンジン200に仕様を変更する場合には、比較的サイズが小さい第2のマニホールド部材40を第3のマニホールド部材60に交換することによって対応可能である。すなわち、仕様変更を行う場合、サイズの大きな第1のマニホールド部材30の使用を継続しつつ、サイズの小さな第2のマニホールド部材40を第3のマニホールド部材60に交換すれば足りる。そのため、排気マニホールドを鋳造で製造する場合、鋳造に用いられる鋳型についても仕様変更を最小限に留めることができ、製造コストを効果的に削減できる。また排気マニホールドを2つのマニホールド部材を連結することにより構成することにより、部材間の相対的移動によって熱歪を効果的に吸収できる。
尚、第2のマニホールド部材40は、L気筒のうち少なくとも最後側の気筒を含むことが好ましい。内燃機関の最後側はレイアウト的に余裕が多いため、第2のマニホールド部材40をこのように構成することによって、仕様変更時のレイアウト変更を柔軟に行うことができる。
尚、本実施形態では第2のマニホールド部材40及び第3のマニホールド部材60を単一の気筒(第4気筒10d)から排気を集める部材として例示したが、上記条件を満たす限りにおいて、第1のマニホールド部材30と同様に複数の気筒からの排気を集める部材として構成可能してもよい。
続いて第1のマニホールド部材30が有する第1の接続端36と、第2のマニホールド部材40又は第3のマニホールド部材60が有する第2の接続端42とを一体的に連結可能に構成された連結構造50について説明する。
図8に示されるように、第1の接続端36は第2の接続端42に比べて大径に形成されている。連結構造50は、比較的大径の第1の接続端36に、比較的小径の第2の接続端42が圧入されることにより、第1のマニホールド部材30と、第2のマニホールド部材40又は第3のマニホールド部材60とを連結する。
このように排気マニホールドを構成する2つのマニホールド部材同士を圧入により連結することで、2つのマニホールド部材間の気密性を確保しながら、熱歪を吸収可能に構成することができる。特に、2つのマニホールド部材の互いに異ならしめることによって、部品点数の増加を伴わず、当該効果を享受することができる。
ここで第2の接続端42の外表面42aは凸状の曲面として形成されており、その極大点において第1の接続端36の内表面に当接するように構成されている。これにより、排気マニホールドを構成する2つのマニホールド部材間の脱着をスムーズにでき、組立性を向上できる。また熱が加えられた際にも、2つのマニホールド部材間の気密性を確保しながら相対的に移動可能となるので、熱歪を効果的に抑制できる。
更に好ましくは、第2の接続端42の極大点における外径が、第1の端部36の内径に比べて同等若しくはわずかに大きく設定しておくとよい。これにより、第1の接続端36が第2の接続端42に圧入された際に、部材間の気密性を良好に確保することができる。
また図11には連結構造50の他の実施形態が示されている。この実施形態では、第1の接続端36及び第2の接続端42は略同等の形状を有しており(少なくとも内径が略同等であり)、これら第1の接続端36及び第2の接続端42間に、略円筒形状を有するシールスペーサ80が圧入されている。シールスペーサ80の外表面のうち第1のマニホールド部材30側には、第1の接続端36の内表面に当接する凸状の曲面が形成されており、第1の接続端36に対してシールスペーサ80が圧入されている。
このように図11の実施形態では、排気マニホールドを構成する2つのマニホールド部材間はシールスペーサ80を介して連結される。この場合、図8の場合に比べてシールスペーサ80が追加部材として必要になるものの、各部材の設計自由度を向上できる。これに伴い、各部材の加工精度が少なくて済むので、製造コストの削減にも貢献できる。
またシールスペーサ80の外表面のうち第2のマニホールド部材40又は第3のマニホールド部材60側には、第2の接続端42の内表面に当接する凸状の曲面が形成されており、第2の接続端42に対してシールスペーサ80が圧入されている。
本開示は、複数の気筒を有する内燃機関の排気を集合させる内燃機関の排気マニホールドに利用可能である。
10 気筒
11 エアクリーナ
12 吸気管
14 吸気マニホールド
15 吸気ポート
16 ターボチャージャ
18 コンプレッサ
20 インタークーラ
22 排気ポート
24 排気マニホールド
25 排気後処理装置
26 排気管
28 排気タービン
30 第1のマニホールド部材
31 取込口
32 ヘッダパイプ
33 連結口
34 コレクタ
35 連通孔
36 第1の接続端
40 第2のマニホールド部材
41 取込口
42 第2の接続端
46 EGR管取付口
50 連結構造
60 第3のマニホールド部材
70 EGRシステム
72 EGR管
73 シリンダヘッド
74 EGRクーラ
75 クランクケース
76 EGRバルブ
80 シールスペーサ
100 EGRシステム非搭載内燃機関(エンジン)
200 EGRシステム搭載内燃機関(エンジン)

Claims (8)

  1. L(前記Lは3以上の自然数)気筒を有し、排気の一部をEGR管を介して吸気系に還流させるためのEGRシステムが搭載された内燃機関の排気マニホールドであって、
    前記L気筒のうち互いに隣り合うM(前記MはL/2より大きな自然数)気筒からの排気を集める第1のマニホールド部材と、
    前記M気筒に隣接するN(=L−M)気筒からの排気を集め、前記第1のマニホールド部材に連結可能に構成された第2のマニホールド部材と
    を備え、
    前記第2のマニホールドには、前記EGR管が取付可能に構成されたEGR管取付口が設けられていることを特徴とする内燃機関の排気マニホールド。
  2. 前記第1のマニホールド部材及び前記第2のマニホールド部材は、前記第1のマニホールド部材の第1の接続端が、前記第1の接続端より小径に形成された前記第2のマニホールド部材の第2の接続端に圧入されることにより連結可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気マニホールド。
  3. 前記第2の接続端の外表面は、前記第1の接続端の内表面に当接可能に構成された凸状の曲面であることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気マニホールド。
  4. 前記第1のマニホールド部材及び前記第2のマニホールド部材は、前記第1のマニホールドの第1の接続端及び前記第2のマニホールド部材の前記第2の接続端間にシールスペーサが圧入されることにより連結可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気マニホールド。
  5. 前記第2のマニホールド部材は、前記EGR管取付口から外部に向かって延在し、先端に前記EGR管と結合可能なフランジ部が設けられたEGR連通管を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の排気マニホールド。
  6. 前記N気筒は、前記L気筒のうち少なくとも車両進行方向に対して前記内燃機関の最後方側の気筒を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の内燃機関の排気マニホールド。
  7. 前記EGR管は前記内燃機関のシリンダヘッド及びクランクケース間を取り回されるように配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の内燃機関の排気マニホールド。
  8. 請求項1及び7のいずれか1項に記載の排気マニホールドを備える内燃機関。
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