JP2016087293A - 炊飯器 - Google Patents

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利弘 齋藤
Toshihiro Saito
利弘 齋藤
和善 根岸
Kazuyoshi Negishi
和善 根岸
健太郎 橋元
Kentaro Hashimoto
健太郎 橋元
智也 蜷川
Tomoya Ninagawa
智也 蜷川
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Abstract

【課題】羽釜形状を有する鍋状容器の鍔部周辺の強度を向上させ、割れや変形を抑制することが可能な炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】被加熱物を収容する鍋状容器5と、上面部を開口し、内部に鍋状容器5を収容する本体1と、本体1の上面部の開口を開閉可能に覆う蓋体10と、鍋状容器5を加熱する加熱部3と、を備える炊飯器100であって、鍋状容器5は、底面部5aと、底面部5aから延びる側面部50cと、側面部50cの外側に突出する鍔部50と、鍔部50の上方に突出する鍔上部50aと、を有し、鍔上部50aの厚みは、側面部50cの厚みよりも厚いものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、米等の被加熱物を入れた鍋状容器を加熱調理する炊飯器に関する。
従来の炊飯器において、内釜(鍋状容器)の開口部にフランジが形成されているものが知られている。このような従来の炊飯器の場合、内釜と内蓋とを密閉するパッキンのシール代を確保するため、および米飯により蒸気排出口が塞がれることを防ぐため、炊飯完了後の米飯の高さが、フランジの下面よりも低い位置となるよう内釜が設計されている。また、内釜を加熱する加熱手段の熱を効率良く活用するために、内釜のフランジの下面より下方を熱密閉する密閉構造を採用することも知られている。このような密閉構造を採用した場合、米飯よりも上の空間層も熱せられるため、沸騰工程において吹きこぼれが発生しやすい。
そこで、内釜を加熱する加熱手段の熱を効率良く活用しつつ、吹きこぼれを抑制するために、内釜の開口部よりも下方に鍔部を設けた羽釜形状を有する内釜を備える炊飯器が提案されている。特許文献1には、羽釜形状の内釜を備える炊飯器の一例が開示されている。特許文献1に記載される炊飯器は、炊飯器の最大容量の米を炊飯する際に設定される水位の近傍に鍔部が設けられた内釜を備え、加熱部により鍔部も加熱する構成となっている。これにより、効率良く内釜を均一に加熱することが可能となっている。
特開2002−65456号公報(図1参照)
特許文献1に記載される炊飯器のように、羽釜形状の内釜の場合、外側に突出する鍔部および鍔部の上方に突出する部分の強度が弱くなるという課題がある。特に、内釜を炭素材もしくはセラミックなどの焼き物で形成した場合、またはアルミの鋳造で作製した場合には、強度不足による割れや変形が発生しやすい。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、羽釜形状を有する鍋状容器の鍔部周辺の強度を向上させ、割れや変形を抑制することが可能な炊飯器を提供することを目的とする。
本発明に係る炊飯器は、被加熱物を収容する鍋状容器と、上面部を開口し、内部に鍋状容器を収容する本体と、本体の上面部の開口を開閉可能に覆う蓋体と、鍋状容器を加熱する加熱部と、を備える炊飯器であって、鍋状容器は、底面部と、底面部から延びる側面部と、側面部の外側に突出する鍔部と、鍔部の上方に突出する鍔上部と、を有し、鍔上部の厚みは、側面部の厚みよりも厚いものである。
本発明に係る炊飯器によれば、鍋状容器の鍔部の上方に突出する鍔上部の厚みを、鍔部の下方に位置する側面部の厚みよりも厚くすることで、鍔部周辺の強度を向上させ、衝撃による割れや破損等を抑制することができる。
本発明の実施の形態における炊飯器の構成を概略的に示す断面模式図である。 本発明の実施の形態における炊飯器の鍋状容器の密閉構造を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態における炊飯器の鍋状容器を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態における鍋状容器の鍔部周辺を拡大した断面模式図である。 本発明の変形例における炊飯器の鍋状容器の密閉構造を示す断面模式図である。
以下、本発明の実施の形態に係る炊飯器について図面を参照して説明する。なお、この図面の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
図1は、本発明の実施の形態における炊飯器100の構成を概略的に示す断面模式図である。本実施の形態における炊飯器100は、被加熱物(例えば米および水)を加熱して炊き上げる家庭用炊飯器である。図1に示すように、炊飯器100は、外観が有底筒状の本体1と、本体1に取り付けられ、本体1の上部開口を開閉する蓋体10と、本体1の内部に収容される羽釜形状の鍋状容器5と、を備えている。
(本体1)
本体1は、容器カバー2と、加熱部3と、鍋底温度センサー4と、蓋体10を開閉自在に支持するヒンジ部6と、側面ヒーター7と、操作表示部8と、各部および各装置を駆動制御して炊飯工程を実行する制御部9とを備えている。
容器カバー2は、有底筒状に形成されていて、その内部に鍋状容器5が着脱自在に収容される。図2は、本実施の形態における炊飯器100の鍋状容器5の密閉構造を示す断面模式図である。図1および図2に示すように、容器カバー2の開口縁部には鍋状容器5を置くための肩部2bが設けられている。さらに、肩部2bには鍋状容器5との密閉性を高めるためのシール部材2c(たとえばシリコーンゴム)が設けられている。容器カバー2の肩部2bに鍋状容器5の鍔部50を置くことで、容器カバー2と鍋状容器5との間が閉ざされた空間となる。この状態で加熱部3を加熱すると、閉ざされた空間によって断熱されるため、鍋状容器5の鍔部50より下方に位置する部分と、その中に収容されている被加熱物の温度が冷めにくくなり効率的に加熱することができる。
また、図1に示すように、容器カバー2の肩部2bの下方には、側面ヒーター7が配置される。これにより、鍋状容器5の鍔部50より下方に位置する胴部5cが加熱される。
加熱部3は、制御部9により通電制御され、鍋状容器5を誘導加熱する加熱コイルである。なお、加熱部3として、加熱コイルに代えてシーズヒーター等の電気ヒーターを設けても良い。また、図1の例では、鍋状容器5の底面部5aおよび湾曲部5bの近傍に加熱部3を配置しているが、加熱部3の配置は図示のものに限定されない。
鍋底温度センサー4は、例えばサーミスタで構成され、鍋状容器5の温度を検知する。本実施の形態の鍋底温度センサー4は、バネ等の弾性手段(図示せず)によって上方に付勢されており、容器カバー2の底部中央に設けられた孔部を介して、鍋状容器5の底面に接する。鍋底温度センサー4が検知した鍋状容器5の温度に関する情報は、制御部9に出力される。なお、鍋底温度センサー4の具体的な構成はサーミスタに限定されず、鍋状容器5に接触して温度を検知する接触式温度センサーのほか、例えば赤外線センサー等の鍋状容器5の温度を非接触で検知する非接触式温度センサーを採用しても良い。
ヒンジ部6は、本体1の上部の一端側(図1の紙面右側)に設けられ、蓋体10を開閉自在に支持する。なお、本体1に、炊飯器100を運搬するためのハンドル(図示せず)を設けておいても良い。ハンドルを設ける場合には、ハンドルを本体1の側面上部の略前後中央に軸支し、ハンドルの回転方向を蓋体10の回動方向と一致させると良い。そうすれば、炊飯器100を運搬する際には、使用者はハンドルの軸支点のほぼ直上に位置するようにハンドルを回転させて持ち上げ、ハンドルのみを持って炊飯器100を運搬することが可能となる。
操作表示部8は、本体1の上面部に配置される。操作表示部8は、使用者からの操作入力を受け付けるとともに、操作入力に関する情報および炊飯器100の動作状態を表示する。操作表示部8に対して設定可能な項目としては、例えば、炊飯の開始、取り消し、炊飯予約、炊飯メニューがある。炊飯メニューの具体例としては、白米炊飯または玄米炊飯等の米の種類に関するもの、標準炊飯または早炊き炊飯等の炊飯時間に関するもの、かためまたはやわらかめ等の炊き上がりの米飯のかたさに関するもの等が挙げられる。操作表示部8が表示する項目としては、例えば、炊飯中または予約待機中等の炊飯器100の状態、設定されている炊飯メニューの内容、炊き上がりの予定時刻、現在時刻、炊飯する米の量等が挙げられる。なお、ここで示した操作表示部8の具体的構成や配置は一例であり、本発明を限定するものではない。例えば、操作表示部8は、蓋体10の上面に設けてもよい。
制御部9は、鍋底温度センサー4および操作表示部8からの出力に基づいて、加熱部3に通電する高周波電流の制御など、炊飯器100の動作全般を制御する。制御部9は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することができ、またはマイコンやCPUのような演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとにより構成することもできる。制御部9は、制御基板に実装され、容器カバー2に固定される。
操作表示部8に対して使用者が操作入力を行うと、制御部9は、入力された炊飯メニューおよび炊飯する米の量に合わせた炊飯プログラムに従って、加熱部3を動作させて炊飯工程を実行する。炊飯工程は、例えば、吸水工程と、昇温工程と、沸騰維持工程と、蒸らし工程とを含む。吸水工程とは、鍋状容器5内の米の内部にまで吸水を促す工程である。昇温工程とは、吸水工程終了後から鍋状容器5内の水が沸騰するまでの工程である。鍋状容器5内の水が沸騰すると、制御部9は、次の沸騰維持工程に移行する。この沸騰維持工程では、鍋状容器5内の温度が沸騰温度を保持するように加熱し、米のデンプンの糊化を促進する。最後の蒸らし工程とは、鍋状容器5内の米を蒸らすことにより米粒中心部まで糊化を進行させ、且つ、米粒内の水分の分布を均一にする工程である。
(蓋体10)
蓋体10は、外蓋11と、内蓋12とを有する。外蓋11は、蓋体10の上部を構成し、外蓋11の下面部(鍋状容器5に対向する部分)には、内蓋12が取り付けられている。また、外蓋11には、着脱できるカートリッジ14が設けられている。
内蓋12は、例えばステンレスなどの金属で構成されており、外蓋11の本体1側の面に係止材(図示せず)を介して取り付けられている。内蓋12の周縁部には、鍋状容器5との密閉性を確保するシール材である蓋パッキン13が取り付けられている。図2に示すように、蓋パッキン13は、断面U字形状の弾性部材(例えばシリコーンゴム)で形成され、鍋状容器5の上端と当接して鍋状容器5内部を密閉する。蓋パッキン13との密着性を確保するため、鍋状容器5の上端にはストレート面56が形成される。また、内蓋12には、鍋状容器5内で発生した蒸気が通る蒸気口12aが設けられ、後述するカートリッジ14の蒸気取入口14aと通じている。
カートリッジ14には、蒸気取入口14aと、蒸気取入口14aを通過した蒸気を外部へ排出する蒸気排出口14bとが設けられている。蒸気取入口14aは、蒸気口12aに通じており、蒸気は、蒸気口12aを通過して蒸気取入口14aからカートリッジ14内に入ってカートリッジ14内を流れ、蒸気排出口14bからカートリッジ14の外へ放出される。
なお、本体1および蓋体10の構成は、上記に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、本体1の形状は、円筒形状に限定されるものではなく、立方体または直方体形状であっても良い。また、内蓋12に鍋状容器5内の温度を検知するための内部温度センサーを設け、制御部9は、検知温度に従って炊飯工程を実行しても良い。
(鍋状容器5)
鍋状容器5は、有底円筒形状を有し、誘導加熱により発熱する炭素材で構成される。別の実施の形態においては、鍋状容器5は、例えばセラミック等の非金属材料で形成される容器(いわゆる土鍋)またはアルミ等の金属鋳造容器であっても良い。鍋状容器5の内部には、被加熱物である米および水が収容される。
図3は、本実施の形態の炊飯器100の鍋状容器5を示す断面模式図であり、図4は、鍋状容器5の鍔部50周辺を拡大した断面模式図である。図3に示すように、鍋状容器5は、底面部5a、底面部5aから上方に向けて湾曲する湾曲部5b、湾曲部5bから鉛直方向と略平行に延びる胴部5cを有する。また、本実施の形態の鍋状容器5は羽釜形状を有し、胴部5cには外側へ向かって突出する鍔部50が全周にわたって設けられる。また、胴部5cは、鍔部50の上方に向かって突出する鍔上部50a、鍔部50の下方に位置する鍔下部50b、および湾曲部5bから鍔下部50bまで延びる側面部50cを有する。なお、別の実施の形態においては、底面部5aから略垂直に側面部50cが延びる構成(すなわち湾曲部5bを有さない構成)としても良い。
また、本実施の形態では、鍋状容器5の鍔部50は、鍋状容器5の上端より下方であって、最大量炊飯時に炊きあがった米飯の高さと同じか、これ以上の位置に設けられる。鍔部50をこの位置に設けることにより、炊飯時は、鍔部50より上方の部分は、熱容量が大きい鍔部50が位置していることから、下方からの熱の伝わりが遅く、温度の上昇が遅い。これにより、炊飯時は鍔部50より上方は、下方より温度が低いことから、沸騰によってせりあがってきた泡を冷却して消し、吹きこぼれ(カートリッジ14内へのおねばの侵入)を抑制することができる。また、保温時は、鍔部50は他の部位より熱容量が大きいことから、鍔部50近傍の温度を保つことができ、温度が低くなりやすい鍋状容器5の開口部において、結露防止や、米の保温効果を高めることができる。
本実施の形態の鍋状容器5のように羽釜形状を有する場合、鍋状容器5が落下した際には鍔部50および鍔上部50aに力が集中し易く、割れや変形が起こりやすい。特に、本実施の形態のように、鍋状容器5を炭素材で形成した場合、もしくはセラミックなどの焼き物またはアルミの鋳造で作製した場合には、強度不足により割れや変形が起こりやすくなる。また、鍔上部50aでは、保温時に結露しやすい。
そこで、本実施の形態では、図3に示すように、鍔上部50aの厚みDは、鍋状容器5の側面部50cの厚みCよりも厚くなっている。例えば、鍔上部50aの厚みDは、側面部50cの厚みCよりも2〜3mm厚くされる。一例として、側面部50cの厚みCが5mmの場合、鍔上部50aの厚みDは8mmとなる。
このように、鍔上部50aの厚みDを厚くすることで、鍋状容器5の上に物が落下した場合も、衝撃に耐え得る強度を確保することができる。また、鍔上部50aの厚みDを厚くすることで、鍔部50の上方の空間の蓄熱性がより高まり、米飯の上方の空気層が熱しづらく冷めにくくなる。これにより、炊飯の沸騰工程では、鍔上部50aの温度上昇が遅いことにより、発生するおねばが鍔上部50aで冷やされ、吹きこぼれを抑制することができる。一方、保温時においては、温まった鍔上部50aの温度低下は遅くなり、結露の発生等を抑えることができるとともに、保温効果による消費電力の削減も可能となる。
また、鍔上部50aの厚みDに対して、側面部50cの厚みCを薄くすることで、側面部50cの温度上昇を速め、内側に収容される被加熱物の加熱効率を向上させることができる。また、側面部50cの厚みCを薄くすることにより、鍋状容器5を軽量化しつつ、容量を大きくすることも可能となる。
また、鍋状容器5の開口部の内径Aは、鍋状容器5の側面部50cの内径Bよりも小さくなっている。鍋状容器5の側面部50cの内径Bは、鍋状容器5の最大内径である。このように開口部(鍔上部50a)を内側に肉厚とし、胴部5cの内周を、上方が鍋状容器5の中心方向に向かって傾斜させることで、上昇する炊飯液が中心方向に向かうため、被加熱物の対流が起こりやすくなる。これにより、吹きこぼれを抑制するとともに、被加熱物を均一に加熱することが可能となる。
また、図4に示すように、鍔上部50aの外周部には、上方が内側(鍋状容器5の中心)に向かって傾斜する第1の傾斜面51が形成される。さらに、鍔上部50aの内周部には、底面部5aと略直交する方向(すなわち略鉛直方向)に延びる第1のストレート面52が形成される。これにより、鍔上部50aに外側からの衝撃が加えられた場合も、第1の傾斜面51で応力が分散されるとともに第1のストレート面52によって強度が確保され、鍔上部50aの割れや変形を抑制することができる。なお、第1のストレート面52は少なくとも鍔部50の上部まで延びていれば良く、図4に破線で示すように、鍔部50の下部まで延びていても良い。第1のストレート面52を鍔部50の下部まで延ばすことにより、鍔上部50aと鍔部50の両方の強度を向上させることができる。さらに、第1のストレート面52は鍔下部50bの内周部まで延びても良い。
また、鍔部50の内周部および鍔下部50bの内周部には、下方が外側に向かって傾斜する第2の傾斜面53が形成される。このように、厚みの異なる鍔上部50aと側面部50cとの間に第2の傾斜面53を形成することにより、鍔部50周辺の強度を確保することができる。
また、鍔部50の上面部には、下方が外側に向かって傾斜する第3の傾斜面54が形成される。さらに、鍔部50の下面部には、底面部5aと略平行な方向(すなわち略水平方向)に延びる第2のストレート面55が形成される。このように構成することで、外側に突出する鍔部50が物にぶつかった場合、または鍔部50の上面部に鉛直方向からの衝撃が加えられた場合も、第3の傾斜面54で応力が分散され、割れや変形を抑制することができる。また、第2のストレート面55を形成することで、図2に示すように、容器カバー2の肩部2bに設けられたシール部材2cとの密着性が向上し、断熱効果を確保することができる。
さらに、鍔部50の根元の厚み(すなわち鍔部50の鉛直方向の厚み)Eは、鍋状容器5の各部の厚みの中で、最大の厚みとなっている。鍔部50の根元の厚みEは、例えば12mmに形成される。このように構成することで、鍔部50に衝撃が加えられた場合も、鍔部50が折れてしまうことを抑制することができる。
本実施の形態の炊飯器100では、鍋状容器5を上記の形状とすることにより、鍔部50および鍔上部50aの強度を向上させることが可能となっている。特に、本実施の形態のように、鍋状容器5を炭素材などの非金属で形成し、強度が低い場合でも、鍔部50および鍔上部50aの強度を確保することができる。これにより、炊飯器100の耐衝撃性および耐久性が向上し、長期間の使用が可能となる。
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、上記の実施の形態の構成に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で様々な変形または組み合わせが可能である。例えば、図5は、本発明の変形例における炊飯器100の鍋状容器5の密閉構造を示す断面模式図である。図5に示すように、本変形例の炊飯器100は、略L字形状の蓋パッキン13Aを備える。また、蓋パッキン13Aの一辺が鍋状容器5の上端に当接し、他辺が鍔上部50aの第1のストレート面52に当接する。これにより、鍋状容器5と内蓋12とを密閉する。この場合、第1のストレート面52によって十分なシール代を確保することができるとともに、蓋パッキン13Aとの密着性も向上し、蒸気漏れ等を抑制することができる。なお、この場合には密閉性を確保するために、少なくとも10mmの第1のストレート面52が形成されれば良い。
また、鍋状容器5の形状は、上記実施の形態に限定されるものではなく、鍋状容器5の素材、確保すべき容量などに応じて様々な変形が可能である。例えば、第1の傾斜面51および第2の傾斜面53および第3の傾斜面54の何れか一方または両方をストレート面としても良く、第1のストレート面52および第2のストレート面55の何れか一方または両方を傾斜面としても良い。
1 本体、2 容器カバー、2b 肩部、2c シール部材、3 加熱部、4 鍋底温度センサー、5 鍋状容器、5a 底面部、5b 湾曲部、5c 胴部、6 ヒンジ部、7 側面ヒーター、8 操作表示部、9 制御部、10 蓋体、11 外蓋、12 内蓋、12a 蒸気口、13 蓋パッキン、13A 蓋パッキン、14 カートリッジ、14a 蒸気取入口、14b 蒸気排出口、50 鍔部、50a 鍔上部、50b 鍔下部、50c 側面部、51 第1の傾斜面、52 第1のストレート面、53 第2の傾斜面、54 第3の傾斜面、55 第2のストレート面、56 ストレート面、100 炊飯器。

Claims (12)

  1. 被加熱物を収容する鍋状容器と、
    上面部を開口し、内部に前記鍋状容器を収容する本体と、
    前記本体の上面部の開口を開閉可能に覆う蓋体と、
    前記鍋状容器を加熱する加熱部と、を備える炊飯器であって、
    前記鍋状容器は、
    底面部と、
    前記底面部から延びる側面部と、
    前記側面部の外側に突出する鍔部と、
    前記鍔部の上方に突出する鍔上部と、を有し、
    前記鍔上部の厚みは、前記側面部の厚みよりも厚いことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記鍋状容器の開口部の内径は、前記鍋状容器の前記側面部の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記鍔上部の外周部には、上方が前記鍋状容器の中心方向に向かって傾斜する第1の傾斜面が形成され、前記鍔上部の内周部には、前記底面部に直交する方向に延びる第1のストレート面が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の炊飯器。
  4. 前記第1のストレート面は、前記鍔部の下方まで延びることを特徴とする請求項3に記載の炊飯器。
  5. 前記鍋状容器は、前記鍔部より下方であって、前記側面部より上方に位置する鍔下部をさらに有し、
    前記鍔下部の内周部には、下方が外側に向かって傾斜する第2の傾斜面が形成されることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の炊飯器。
  6. 前記鍔部の上面部には、下方が外側に向かって傾斜する第3の傾斜面が形成され、前記鍔部の下面部には前記底面部と平行な方向に延びる第2のストレート面が形成されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の炊飯器。
  7. 前記鍔部の根元の厚みは、前記鍋状容器の厚みの中で最も厚いことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の炊飯器。
  8. 前記鍔部は、前記炊飯器における最大容量の前記被加熱物を炊きあげたときの前記被加熱物の高さ以上の位置に設けられることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の炊飯器。
  9. 前記蓋体は、該蓋体と前記鍋状容器とを密閉する蓋パッキンを備え、
    前記蓋パッキンは、前記鍋状容器の上端に当接することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の炊飯器。
  10. 前記蓋体は、該蓋体と前記鍋状容器を密閉する蓋パッキンを備え、
    前記蓋パッキンは、前記第1のストレート面に当接することを特徴とする請求項3または請求項3を引用する請求項4〜9の何れか一項に記載の炊飯器。
  11. 前記鍋状容器は炭素材で形成されることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の炊飯器。
  12. 前記鍋状容器は土鍋であることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の炊飯器。
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