JP2016087084A - 遮蔽材の昇降コード用ガイドリング - Google Patents

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Abstract

【課題】最上段のガイドリングに遊挿された昇降コードが意図せずにガイドリングから脱落するのを防止し、最上段のガイドリング以外のガイドリングに遊挿された昇降コードに荷重が作用したときに、昇降コードをガイドリングから離脱させる。【解決手段】遮蔽材11に取付けられた複数のループリング11bにガイドリング20の嵌入リング部21を嵌入し、嵌入リング部と一体の遊挿リング部22に昇降コード13を遊挿する。遊挿リング部が、嵌入リング部に隣接するインナリング部23と、インナリング部に隣接するアウタリング部24とを有する。遮蔽材の最上段のループリングに嵌入されたガイドリングのインナリング部に昇降コードを遊挿し、最上段のループリング以外のループリングに嵌入されたガイドリングのアウタリング部に昇降コードを遊挿する。アウタリング部に昇降コードをアウタリング部から離脱可能なコード離脱機構26を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドレールに遮蔽材の上端を取付けたローマンシェードに用いられるガイドリングに関する。更に詳しくは、ヘッドレールから垂下された昇降コードを遊挿し、昇降コードを遮蔽材の背面に沿うように案内するガイドリングに関するものである。
従来、縫着用の空間に縫着糸を通してリングテープに縫着される縫着部と、カーテンの昇降用コードが遊挿される挿通用の空間が形成された挿通部とにより構成されたリングテープ用のリングが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このリングテープ用のリングでは、縫着用の空間を囲繞する本体に切欠部が形成されず、挿通用の空間を囲繞する本体の環状部分に切欠部が形成される。また本体は、環状部分と、環状部分の内側に掛け渡された水平部分とからなる。そして、カーテンの昇降用コードの挿通用の空間が環状部分の上半部と水平部分に囲繞された略半円形状の空間であり、この空間を構成する本体の環状部分の上半部の頂部に上記切欠部が形成される。
このように構成されたリングテープ用のリングでは、縫着部の空間に縫着糸を挿通してリングをリングテープに縫着し、このリングの頂部に切欠部が形成されているので、コードの進入及び退出の際の操作性は向上できる。
実用新案登録第3133463号公報(段落[0039]〜[0042]、図8〜図12)
しかし、上記従来の特許文献1に示されたリングテープ用のリングでは、昇降用コードをカーテンから離す方向の所定値以上の荷重が昇降用コードに作用したときに、昇降用コードがリングの挿通部から切欠部を通って速やかに離脱できるけれども、最上段の縫着糸で縫着されたリングの挿通部に挿通された昇降コード、即ち最上段のリングの挿通部に挿通された昇降コードがカーテンのたたみ上げ時に他の部品に衝突しその衝撃で意図せずにリングの切欠部から離脱するおそれがあった。
本発明の第1の目的は、遮蔽材の最上段のループリングに嵌入されたガイドリング、即ち最上段のガイドリングの遊挿リング部のうちインナリング部に遊挿された昇降コードが遮蔽材のたたみ上げ時における他の部品への衝突による衝撃で意図せずにガイドリングから離脱するのを防止できるとともに、遮蔽材の最上段のループリング以外のループリングに嵌入されたガイドリング、即ち最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部のうちアウタリング部に遊挿された昇降コードに荷重が作用したときに、昇降コードをこれらのガイドリングから離脱させることができる、遮蔽材の昇降コード用ガイドリングを提供することにある。本発明の第2の目的は、最上段のガイドリングの嵌入リング部に昇降コードを遊挿することにより、インナリング部を不要にすることができ、ガイドリングを小型化できる、遮蔽材の昇降コード用ガイドリングを提供することにある。本発明の第3の目的は、最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部に遊挿された昇降コードに、この昇降コードを遮蔽材から離す方向の所定値以上の荷重が作用したときに、昇降コードをこれらのガイドリングから確実に離脱させることができる、遮蔽材の昇降コード用ガイドリングを提供することにある。本発明の第4の目的は、最上段のガイドリング以外のガイドリングのアウタリング部に遊挿された昇降コードがアウタリング部から離脱するときの荷重の最小値を比較的正確に設定できる、遮蔽材の昇降コード用ガイドリングを提供することにある。本発明の第5の目的は、最上段のガイドリングのインナリング部に昇降コードを容易に遊挿できる、遮蔽材の昇降コード用ガイドリングを提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1〜図3に示すように、遮蔽材11に鉛直方向に間隔をあけて取付けられた複数のループリング11bにそれぞれ嵌入リング部21が嵌入され、嵌入リング部21と一体的にそれぞれ設けられた遊挿リング部22に遮蔽材11を昇降させる昇降コード13が遊挿されるように構成された遮蔽材11の昇降コード用ガイドリング20において、遊挿リング部22が、嵌入リング部21に隣接して設けられたインナリング部23と、このインナリング部23に隣接しかつインナリング部23を中心に嵌入リング部21とは反対側に設けられたアウタリング部24とを有し、遮蔽材11の最上段のループリング11bに嵌入された嵌入リング部21と一体的に設けられたインナリング部23に昇降コード13が遊挿され、遮蔽材11の最上段のループリング11b以外のループリング11bに嵌入された嵌入リング部21と一体的に設けられたアウタリング部24に昇降コード13が遊挿され、アウタリング部24のうち、嵌入リング部21、インナリング部23及びアウタリング部24の各リング孔21a,23a,24aの中央を通る直線上であってインナリング部23及びアウタリング部24の接続部とは反対側に、昇降コード13をアウタリング部24から離脱可能なコード離脱機構26が設けられたことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、図10及び図11に示すように、遮蔽材11に鉛直方向に間隔をあけて取付けられた複数のループリング11bにそれぞれ嵌入リング部81が嵌入され、嵌入リング部81と一体的に遊挿リング部82がそれぞれ設けられ、遮蔽材11を昇降させる昇降コード13が嵌入リング部81又は遊挿リング部82のいずれかに遊挿されるように構成された遮蔽材11の昇降コード用ガイドリング80であって、遮蔽材11の最上段のループリング11bに嵌入された嵌入リング部81に遮蔽材11を昇降させる昇降コード13が遊挿され、遮蔽材11の最上段のループリング11b以外のループリング11bに嵌入された嵌入リング部81と一体的に設けられた遊挿リング部82に昇降コード13がそれぞれ遊挿され、嵌入リング部81のうち嵌入リング部81及び遊挿リング部82の各リング孔81a,82aの中央を通る直線が嵌入リング部81のリング孔81aの中央で直交する面より遊挿リング部82寄りであって嵌入リング部81及び遊挿リング部82の接続部以外の部分に、ループリング11bへの嵌入のため或いはループリング11bへの嵌入及び昇降コード13の遊挿のための嵌入用切欠部81bが形成され、遊挿リング部82のうち嵌入リング部81及び遊挿リング部82の各リング孔81a,82aの中央を通る直線上であって嵌入リング部81及び遊挿リング部82の接続部とは反対側に、昇降コード13を遊挿リング部82から離脱可能なコード離脱機構86が設けられたことを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、更に図1及び図2に示すように、コード離脱機構26が、昇降コード13の直径より狭い隙間を有するか又は隙間がない離脱用切欠部であり、昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、離脱用切欠部26によりアウタリング部24又は遊挿リング部に形成された一対のアーム24b,24cが弾性変形して、離脱用切欠部26が昇降コード13により押し広げられるように構成されたことを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、更に図5及び図6に示すように、コード離脱機構56が、アウタリング部54又は遊挿リング部に形成された離脱用切欠部56aと、この離脱用切欠部56aによりアウタリング部54又は遊挿リング部を分割して形成された一対のアーム54b,54cと、これらのアーム54b,54cのうち一方のアーム54b先端に突設された突起56bと、他方のアーム54c先端に形成され突起56bが離脱可能に係合する凹部56cとを有し、昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、一対のアーム54b,54cが弾性変形して、突起56bが凹部56cから離脱し更に離脱用切欠部56aが昇降コード13により押し広げられるように構成されたことを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、更に図1及び図2に示すように、遊挿リング部22を含む平面が嵌入リング部21を含む平面と一致するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、更に図7及び図8に示すように、遊挿リング部42を含む平面が、嵌入リング部71を含む平面に対して、嵌入リング部71及び遊挿リング部42の各リング孔71a,43a,24aの中央を通る直線を中心に回転して直交するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第7の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、嵌入リング部21のうち嵌入リング部21及びインナリング部23の各リング孔21a,23aの中央を通る直線が嵌入リング部21のリング孔21aの中央で直交する面よりインナリング23部寄りであって嵌入リング部21及びインナリング部23の接続部以外の部分に、ループリング11bに嵌入するための嵌入用切欠部21bが形成され、インナリング部23のうちインナリング部23及びアウタリング部24の接続部以外の部分に、昇降コード13の直径より狭い隙間を有するか又は隙間がない遊挿用切欠部23bが形成されたことを特徴とする。
ここで、ローマンシェードの遮蔽材(生地、スクリーン等)には、図3に示すプレーンスタイルの遮蔽材11と、図9に示すシャープスタイルの遮蔽材61とがある。プレーンスタイルの遮蔽材11は、昇降コード13を上昇させると、フラットな遮蔽材11の面がほぼ一定の横ヒダを作りながら遮蔽材11がたたみ上げられるように構成される。またシャープスタイルの遮蔽材61は、昇降コード13を上昇させると、鉛直方向に所定の間隔をあけかつ水平方向に延びて縫い付けられたテープ61aにより、同一形状に整列した横ヒダを作りながら遮蔽材がたたみ上げられるように構成される。また、ガイドリング20,70の嵌入リング部21,71を遮蔽材11,61に取付ける方法としては、嵌入リング部21,71を遮蔽材11,61に縫着する方法と、予め遮蔽材11,61にループリング11b,61bを設けておき、このループリング11b,61bに嵌入リング部21,71を嵌入する方法がある。後者の場合、プレーンスタイルの遮蔽材11では、ループリング11bが鉛直面内に位置するように形成されるのに対し、シャープスタイルの遮蔽材61では、ループリング61bが水平面内に位置するように形成される。本発明のガイドリング20,70は後者のループリング11b,61bに適用される。
本発明の第1の観点の昇降コード用ガイドリングでは、遮蔽材の最上段のループリングに嵌入されたガイドリング、即ち最上段のガイドリングのインナリング部に昇降コードを遊挿し、遮蔽材の最上段のループリング以外のループリングに嵌入されたガイドリング、即ち最上段のガイドリング以外のガイドリングのアウタリング部に昇降コードを遊挿し、更に昇降コードがコード離脱機構によりアウタリング部から離脱可能に構成したので、昇降コードが、最上段のガイドリングのインナリング部から容易に離脱しないけれども、最上段のガイドリング以外のガイドリングのアウタリング部からコード離脱機構を介して比較的容易に離脱する。この結果、最上段のガイドリングのインナリング部に遊挿された昇降コードが遮蔽材のたたみ上げ時における他の部品への衝突による衝撃で意図せずにガイドリングから離脱するのを防止できるとともに、最上段のガイドリング以外のガイドリングのアウタリング部に遊挿された昇降コードに荷重が作用したときに、昇降コードをこれらのガイドリングから離脱させることができる。
本発明の第2の観点の昇降コード用ガイドリングでは、最上段のガイドリングの嵌入リング部に昇降コードを遊挿し、最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部に昇降コードを遊挿し、更にコード離脱機構が昇降コードを遊挿リング部から離脱可能に構成したので、昇降コードが、最上段のガイドリングの嵌入リング部から容易に離脱しないけれども、最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部からコード離脱機構を介して比較的容易に離脱する。この結果、最上段のガイドリングの嵌入リング部に遊挿された昇降コードが遮蔽材のたたみ上げ時における他の部品への衝突による衝撃で意図せずにガイドリングから脱落するのを防止できるとともに、最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部に遊挿された昇降コードに荷重が作用したときに、昇降コードをこれらのガイドリングから離脱させることができる。また最上段のガイドリングの嵌入リング部に昇降コードを遊挿したので、インナリング部を不要にすることができる。この結果、ガイドリングを小型化できる。更に嵌入リング部に嵌入用切欠部を形成したので、最上段のガイドリングの嵌入リング部をループリングに嵌入用切欠部から嵌入しかつ最上段のガイドリングの嵌入リング部に昇降コードを嵌入用切欠部から遊挿することができる。この結果、最上段のガイドリングの嵌入リング部をループリングに容易に嵌入できるとともに、最上段のガイドリングの嵌入リング部に昇降コードを容易に遊挿できる。
本発明の第3の観点の昇降コード用ガイドリングでは、ガイドリングのコード離脱機構が、昇降コードの直径より狭い隙間を有するか又は隙間がない離脱用切欠部であるので、昇降コードを遮蔽材から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コードに作用したときに、最上段のガイドリング以外のガイドリングの離脱用切欠部によりアウタリング部又は遊挿リング部に形成された一対のアームが弾性変形して、離脱用切欠部が昇降コードにより押し広げられる。この結果、昇降コードを最上段のガイドリング以外のガイドリングから確実に離脱させることができる。
本発明の第4の観点の昇降コード用ガイドリングでは、昇降コードを遮蔽材から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コードに作用したときに、最上段のガイドリング以外のガイドリングの一対のアームが弾性変形して、突起が凹部から離脱し更に切欠部が昇降コードにより押し広げられるので、昇降コードが上記ガイドリングのアウタリング部から速やかに離脱する。この結果、ローマンシェードの構成部品の損傷を防止できるとともに、昇降コードに接触した子供や老人等を速やかに解放できる。また遮蔽材に沿うようにガイドリングにて案内された昇降コードの通常の昇降動作時には、昇降コードは最上段のガイドリング以外のガイドリングのアウタリング部から容易に離脱せず、かつ昇降コードが上記アウタリング部の切欠部に食い込むことがなく、昇降コードをスムーズに昇降できる。更に、アウタリング部に切欠部を形成しただけでなく、アウタリング部の一対のアームのうち一方のアーム先端に突起を突設しかつ他方のアーム先端に突起が離脱可能に係合する凹部を形成したので、突起の凹部に対する係合状態を調節することにより、昇降コードが遊挿リング部から離脱するときの荷重の最小値を比較的正確に設定できる。
本発明の第5の観点の昇降コード用ガイドリングでは、遊挿リング部を含む平面が嵌入リング部を含む平面と一致するように構成したので、ループリングが鉛直面内に位置するプレーンスタイルの遮蔽材にこのガイドリングを適用できる。即ち、嵌入リング部をループリングに嵌入した状態で、昇降コードを遊挿リング部にスムーズに遊挿できる。また昇降コードは遮蔽材に沿うようにガイドリングにより案内されてスムーズに昇降する。
本発明の第6の観点の昇降コード用ガイドリングでは、遊挿リング部を含む平面が、嵌入リング部を含む平面に対して、嵌入リング部及び遊挿リング部の各リング孔の中央を通る直線を中心に回転して直交するように構成したので、ループリングが水平面内に位置するシャープスタイルの遮蔽材にこのガイドリングを適用できる。即ち、嵌入リング部をループリングに嵌入した状態で、昇降コードを遊挿リング部にスムーズに遊挿できる。また昇降コードは遮蔽材に沿うようにガイドリングにより案内されてスムーズに昇降する。
本発明の第7の観点の昇降コード用ガイドリングでは、ガイドリングの嵌入リング部を嵌入用切欠部からループリングに嵌入できるので、ガイドリングの嵌入リング部をループリングに容易に嵌入できる。また昇降コードを最上段のガイドリングのインナリング部に直接遊挿用切欠部から遊挿できるか或いは昇降コードを最上段のガイドリングの嵌入リング部に一旦嵌入用切欠部から遊挿した後にインナリング部に遊挿用切欠部から遊挿できるので、最上段のガイドリングのインナリング部に昇降コードを容易に或いは比較的容易に遊挿できる。
本発明第1実施形態のガイドリングをプレーンスタイルの遮蔽体に適用し、最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部のうちアウタリング部から昇降コードが離脱する前後の状態を示す図3のA−A線断面図である。 (a)は図1(a)のB−B線断面図であり、(b)は図1(b)のC−C線断面図である。 プレーンスタイルの遮蔽材に本発明第1実施形態のガイドリングを用いたローマンシェードの斜視図である。 本発明第2実施形態のガイドリングをプレーンスタイルの遮蔽体に適用し、最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部のうちアウタリング部から昇降コードが離脱する前後の状態を示す図1に対応する断面図である。 本発明第3実施形態のガイドリングをプレーンスタイルの遮蔽体に適用し、最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部のうちアウタリング部から昇降コードが離脱する前後の状態を示す図1に対応する断面図である。 (a)は図5(a)のD−D線断面図であり、(b)は図5(b)のE−E線断面図である。 本発明第4実施形態のガイドリングをシャープスタイルの遮蔽体に適用し、最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部のうちアウタリング部から昇降コードが離脱する前後の状態を示す図9のF−F線断面図である。 (a)は図7(a)のG−G線断面図であり、(b)は図7(b)のH−H線断面図である。 シャープスタイルの遮蔽材に本発明第4実施形態のガイドリングを用いたローマンシェードの斜視図である。 本発明第5実施形態のガイドリングをプレーンスタイルの遮蔽体に適用し、最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部から昇降コードが離脱する前後の状態を示す図1に対応する断面図である。 (a)は図10(a)のI−I線断面図であり、(b)は図10(b)のJ−J線断面図である。 本発明第6実施形態のガイドリングをシャープスタイルの遮蔽体に適用し、最上段のガイドリング以外のガイドリングの遊挿リング部から昇降コードが離脱する前後の状態を示す図7に対応する断面図である。 (a)は図12(a)のK−K線断面図であり、(b)は図12(b)のL−L線断面図である。なお、図1、図2及び図4〜図8において、一点鎖線で示す昇降コード13は、最上段のループリングに嵌入リング部が嵌入されたガイドリングのインナリング部のリング孔に遊挿された昇降コードを示す。また、図10〜図13において、一点鎖線で示す昇降コード13は、最上段のループリングに嵌入リング部が嵌入されたガイドリングの嵌入リング部のリング孔に遊挿された昇降コードを示す。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図3に示すように、ローマンシェード10は、固定用ブラケットを介して部屋の壁面や天井に取付けられたヘッドレール12と、このヘッドレール12に上端が取付けられヘッドレール12の長さと略同一の幅を有し遮蔽材11と、ヘッドレール12から昇降可能に垂下されてその下端が遮蔽材11の下部に連結された昇降コード13とを備える。上記遮蔽材11は、生地やスクリーン等により形成される。この実施の形態では、遮蔽材11はプレーンスタイルの遮蔽材である。このプレーンスタイルの遮蔽材11の背面には、水平方向に所定の間隔をあけかつ鉛直方向に延びる複数のテープ11aが縫い付けられ、これらのテープ11aに鉛直方向に所定の間隔をあけてループリング11b(図1及び図2)がそれぞれ設けられる。上記複数のテープ11aはヘッドレール12内の後述するコード挿通部材14から垂下された昇降コード13に対向するように遮蔽材11の背面に縫い付けられる。また上記ループリング11bは鉛直面内に位置するように形成される、即ち鉛直面内で湾曲するリング状に形成される。
ヘッドレール12はアルミニウム合金等の金属の押出し成形又は引抜き成形により作られたレール本体12aと、レール本体12aの両端部に設けられた蓋体12bを有する(図3)。ヘッドレール12の内部空間には、複数のコード挿通部材14がヘッドレール12の長手方向に間隔をあけて収容される。また、ヘッドレール12の内部空間には、コード挿通部材14の数と同一の本数の昇降コード13が挿通され、これらの昇降コード13の一端部は、対応する所定のコード挿通部材14から遮蔽材11の背面に沿って垂下される。なお、図3中の符号16は、遮蔽材11の下縁に設けられたウエイトバーである。
一方、テープ11aに沿って鉛直方向に所定の間隔をあけて設けられた複数のループリング11b(図1及び図2)のうち最下段のループリングを除く複数のループリング11bには、昇降コード13を案内するガイドリング20が取付けられ、最下段のループリングにはコード係止具30が取付けられる(図3)。上記ガイドリング20は、ループリング11bに嵌入される嵌入リング部21と、嵌入リング部21と一体的に設けられ昇降コード13が遊挿される遊挿リング部22とを備える。
上記遊挿リング部22を含む平面は、上記嵌入リング部21を含む平面と一致するように構成される(図1及び図2)。また、遊挿リング部22は、嵌入リング部21に隣接しかつ嵌入リング部21と一体的に設けられたインナリング部23と、このインナリング部23に隣接しかつインナリング部23を中心に嵌入リング部21とは反対側に嵌入リング部21及びインナリング部23と一体的に設けられたアウタリング部24とを有する。そして、遮蔽材11の最上段のループリング11bに嵌入された嵌入リング部21、即ち最上段のガイドリング20の嵌入リング部21と一体的に設けられたインナリング部23に昇降コード13が遊挿される。また、遮蔽材11の最上段のループリング11b以外のループリング11bに嵌入された嵌入リング部21、即ち最上段のガイドリング20以外のガイドリング20の嵌入リング部21と一体的に設けられたアウタリング部24に昇降コード13が遊挿される。更にアウタリング部24のうち、嵌入リング部21、インナリング部23及びアウタリング部24の各リング孔21a,23a,24aの中央を通る直線上であって、インナリング部23及びアウタリング部24の接続部とは反対側に、昇降コード13をアウタリング部24から離脱可能なコード離脱機構26が設けられる。
上記コード離脱機構26は、この実施の形態では、昇降コード13の直径より狭い隙間を有する離脱用切欠部である(図1及び図2)。この離脱用切欠部26によりアウタリング部24が一対のアーム24b,24cに分割される、即ち離脱用切欠部26によりアウタリング部24に一対のアーム24b,24cが形成される。そして、昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、一対のアーム24b,24cが弾性変形して、離脱用切欠部26が昇降コード13により押し広げられるように構成される。また、嵌入リング部21のうち嵌入リング部21及びインナリング部23の各リング孔21a,23aの中央を通る直線が嵌入リング部21のリング孔21aの中央で直交する面よりインナリング部23寄りであって嵌入リング部21及びインナリング部23の接続部以外の部分に、ループリング11bに嵌入するための嵌入用切欠部21bが形成される(図1)。この嵌入用切欠部21bは嵌入リング部21をループリング11bに容易に嵌入できるけれども、一旦ループリング11bに嵌入された嵌入リング部21はループリング11bから容易に離脱できないようになっている。
また、インナリング部23のうちインナリング部23及びアウタリング部24の接続部以外の部分に、昇降コード13の直径より狭い隙間を有する遊挿用切欠部23bが形成される(図1及び図2)。上記遊挿用切欠部23bは、この実施の形態では、インナリング部23と嵌入リング部21の接続部、即ちインナリング部23のリング孔23aと嵌入リング部21のリング孔21aとを区画する部分に形成される。更に、上記嵌入リング部21及び遊挿リング部22は、ポリカーボネート等のプラスチックにより一体的に形成される。なお、この実施の形態では、コード離脱機構として昇降コードの直径より狭い隙間を有する離脱用切欠部を挙げたが、コード離脱機構は隙間がない離脱用切欠部であってもよい。また、この実施の形態では、昇降コードの直径より狭い隙間を有する遊挿用切欠部を挙げたが、隙間がない遊挿用切欠部であってもよい。
最下段のループリングに取付けられたコード係止具27(図3)は、図示しないが最下段のループリングに取付けられた第1部材と、昇降コード13の一端を係止させる第2部材と、第1部材及び第2部材を離脱可能に結合する結合部材とを有する。そして昇降コード13に所定値以上の荷重が作用したときに、第1部材が第2部材から離脱して昇降コード13の一端部を遮蔽体11から離脱させるように構成される。
一方、ヘッドレール12の内部空間に挿通された複数の昇降コード13の他端部は、ヘッドレール12の内部空間を一方(図3では左方向)に導かれて、ヘッドレール12の端部に設けられた停止手段であるストッパ(図示せず)に挿通された後、ヘッドレール12の端部から垂下されて操作つまみ28に連結される。このストッパは、操作つまみ28が設けられた側(操作つまみ28側)の昇降コード13の上昇をそれぞれ禁止又は許容するように構成される。具体的には、ストッパは、操作つまみ28側の昇降コード13を下降させた後に上昇させるとその操作つまみ28側の昇降コード13の上昇を禁止し、この上昇が禁止された操作つまみ28側の昇降コード13を一旦下降させると再びその昇降コード13の上昇を許容するように構成される。ここで、図3中の符号28aは操作つまみ28を遮蔽材11の下端に連結する連結紐である。
ヘッドレール12に内蔵されたコード挿通部材14から垂下された昇降コード13の一端側は、遮蔽材11の背面にループリング11bを介して取付けられた複数のガイドリング20の遊挿リング部22に挿通されて鉛直下方に配索された後、遮蔽材11の下端にループリングを介して取付けられたコード係止具27に連結される(図3)。これにより操作つまみ28側の昇降コード13を上昇させると、ヘッドレール12のコード挿通部材14から垂下されて遮蔽材11に連結された側(遮蔽材11側)の昇降コード13が下降し、逆に操作つまみ28側の昇降コード13を下降させると、遮蔽材11側の昇降コード13が上昇して遮蔽材11をたくし上げ折畳むことができるようになっている。
このように構成されたガイドリング20の遮蔽材11への取付方法と、ガイドリング20への昇降コード13の取付方法を説明する。先ずガイドリング20の嵌入リング部21を、プレーンスタイルの遮蔽材11の背面に設けられた複数のループリング11bのうち最下段のループリングを除く複数のループリング11bに、嵌入リング部21の嵌入用切欠部21bからそれぞれ嵌入する。このときループリング11bが鉛直面内に位置するため、ガイドリング20の嵌入リング部21及び遊挿リング部22は水平面内に位置する(図1及び図2)。またガイドリング20の嵌入リング部21をループリング11bに嵌入用切欠部21bから嵌入できるので、ガイドリング20の嵌入リング部21をループリング11bに容易に嵌入できる。次いでヘッドレール12内のコード挿通部材14から垂下された昇降コード13を、最上段のガイドリング20のインナリング部23に遊挿する。このとき昇降コード13を最上段のガイドリング20の嵌入リング部21に一旦嵌入用切欠部21bから遊挿した後に、インナリング部23に遊挿用切欠部23bから遊挿できるので、最上段のガイドリング20のインナリング部23に昇降コード13を比較的容易に遊挿できる。次に上記昇降コード13を、最上段のガイドリング20以外のガイドリング20のアウタリング部24に遊挿する。このとき昇降コード13を最上段のガイドリング20以外のガイドリング20のアウタリング部24に離脱用切欠部26から遊挿できるので、最上段のガイドリング20以外のガイドリング20のアウタリング部24に昇降コード13を容易に遊挿できる。更に上記昇降コード13の一端を、遮蔽材11の下端にループリングを介して取付けられたコード係止具27に連結する(図3)。
次に、遮蔽材11に取付けられたガイドリング20の動作を説明する。遮蔽材11の背面に取付けられた複数のガイドリング20により昇降コード13が案内されるとき、即ち昇降コード13の通常の昇降動作時には、昇降コード13は遊挿リング部22から容易に離脱しないので、昇降コード13を比較的スムーズに昇降できる。また、最上段のガイドリング20のインナリング部23に昇降コード13を遊挿したので、昇降コード13は最上段のガイドリング20のインナリング部23から容易に離脱しない。この結果、最上段のガイドリング20のインナリング部23に遊挿された昇降コード13が遮蔽材11のたたみ上げ時における他の部品への衝突による衝撃で意図せずにガイドリング20から離脱するのを防止できる。更に、最上段のガイドリング20以外のガイドリング20のアウタリング部24に昇降コード13を遊挿したので、昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、最上段のガイドリング20以外のガイドリング20のアウタリング部24に形成された一対のアーム24b,24cが弾性変形して、離脱用切欠部26が昇降コード13により押し広げられる。この結果、昇降コード13を最上段のガイドリング20以外のガイドリング20から確実に離脱させることができるので、ローマンシェード10の構成部品の損傷を防止できるとともに、昇降コード13に接触した子供や老人等を速やかに解放できる。
<第2の実施の形態>
図4は本発明の第2の実施の形態を示す。図4において図1と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、ガイドリング40の遊挿リング部42のインナリング部43の遊挿用切欠部43bが、インナリング部42及びアウタリング部24の接続部以外の部分であって、インナリング部42及び嵌入リング部21の接続部以外の部分に形成される。具体的には、遊挿用切欠部43bは、嵌入リング部21、インナリング部43及びアウタリング部24の各リング孔21a,43a,24aの中央を通る直線に直交しかつインナリング部43のリング孔43aの中央を通る平面内であって、嵌入リング部21の嵌入用切欠部21bとは反対側のインナリング部43に形成される。また遊挿用切欠部43bは昇降コード13の直径より狭い隙間を有する。なお、この実施の形態では、昇降コードの直径より狭い隙間を有する遊挿用切欠部を挙げたが、隙間がない遊挿用切欠部であってもよい。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたガイドリング40の遮蔽材11への取付方法と、ガイドリング40への昇降コード13の取付方法は、第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。次に遮蔽材11に取付けられたガイドリング40の動作を説明する。昇降コード13を最上段のガイドリング20のインナリング部43に遊挿するとき、昇降コード13を最上段のガイドリング40のインナリング部43に直接遊挿用切欠部26から遊挿できるので、最上段のガイドリング40のインナリング部43に昇降コード13を第1の実施の形態より容易に遊挿できる。上記以外の動作は第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
<第3の実施の形態>
図5及び図6は本発明の第3の実施の形態を示す。図5及び図6において図1及び図2と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、コード離脱機構56が、アウタリング部54に形成された離脱用切欠部56aと、この離脱用切欠部56aによりアウタリング部54を分割して形成された一対のアーム54b,54cと、これらのアーム54b,54cのうち一方のアーム54b先端に突設された突起56bと、他方のアーム54c先端に形成され突起56bが離脱可能に係合する凹部56cとを有する。上記離脱用切欠部56aは、アウタリング部54のうち、嵌入リング部21、インナリング部23及びアウタリング部54の各リング孔21a,23a,54aの中央を通る直線上であってインナリング部23及びアウタリング部54の接続部とは反対側に形成される。また一方のアーム54bの先端部をその厚さが半分になるように一方の面を除去して第1薄肉部54dが形成され、この第1薄肉部54dのうち除去された一方の面に上記突起56bが設けられる。更に他方のアーム54cの先端部をその厚さが半分になるように他方の面を除去して第2薄肉部54eが形成され、この第2薄肉部54eに略C字状に形成された上記凹部56cが設けられる。そして昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、一対のアーム54b,54cが弾性変形して、突起56bが凹部56cから離脱し更に離脱用切欠部56aが昇降コード13により押し広げられるように構成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたガイドリング50の遮蔽材11への取付方法と、ガイドリング50への昇降コード13の取付方法は、第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。次に遮蔽材11に取付けられたガイドリング50の動作を説明する。遮蔽材11の背面に沿うように取付けられたガイドリング50により昇降コード13が案内されるとき、即ち昇降コード13の通常の昇降動作時には、昇降コード13は遊挿リング部52から容易に離脱せず、かつ昇降コード13がアウタリング部54に形成された離脱用切欠部56aに食い込むことがなく、昇降コード13をスムーズに昇降できる。一方、昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、最上段のガイドリング50以外のガイドリング50の一対のアーム54b,54cが弾性変形して、突起56bが凹部56cから離脱し更に離脱用切欠部56aが昇降コード13により押し広げられるので、昇降コード13がアウタリング部54から速やかに離脱する。この結果、ローマンシェードの構成部品の損傷を防止できるとともに、昇降コード13に接触した子供や老人等を速やかに解放できる。また、ガイドリング50のアウタリング部54に離脱用切欠部56aを形成しただけでなく、アウタリング部54の一対のアーム54b,54cのうち一方のアーム54b先端に突起56bを突設しかつ他方のアーム54c先端に突起56bが離脱可能に係合する凹部56cを形成したので、突起56bの凹部56cに対する係合状態を調節することにより、昇降コード13が最上段のガイドリング50以外のガイドリング50のアウタリング部54から離脱するときの荷重の最小値(例えば、1kg程度)を比較的正確に設定できる。
<第4の実施の形態>
図7〜図9は本発明の第4の実施の形態を示す。図7及び図8において図4と同一符号は同一部品を示し、図9において図3と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、ガイドリング70が、ローマンシェード60の遮蔽材61に取付けられたループリング61bに嵌入される嵌入リング部71と、嵌入リング部71と一体的に設けられ昇降コード13が遊挿される遊挿リング部42とを備え、遊挿リング部42を含む平面が、嵌入リング部71を含む平面に対して、嵌入リング部71及び遊挿リング部42の各リング孔71a,43a,24aの中央を通る直線を中心に回転して直交するように構成される(図7及び図8)。具体的には、遊挿リング部42のインナリング部43及びアウタリング部24が同一平面上に形成され、インナリング部43及びアウタリング部24を含む平面が、嵌入リング部71を含む平面に対して、嵌入リング部71、インナリング部43及びアウタリング部24の各リング孔71a,43a,24aの中央を通る直線を中心に回転して直交するように構成される。また、この実施の形態では、遮蔽材61はシャープスタイルの遮蔽材である(図9)。このシャープスタイルの遮蔽材61の背面には、鉛直方向に所定の間隔をあけかつ水平方向に延びる複数のテープ61aが縫い付けられ、これらのテープ61aのうち昇降コード13と立体交差する部分にループリング61b(図7及び図8)がそれぞれ設けられる。これらのループリング61bは、水平面内に位置するように形成される、即ち水平面内で湾曲するリング状に形成される。なお、図8中の符号71bは、第2の実施の形態の嵌入リング部の嵌入用切欠部と同一形状に形成された嵌入用切欠部である。
一方、テープ61a毎に鉛直方向に所定の間隔をあけて設けられた複数のループリング61b(図9)のうち最下段のループリングを除く複数のループリング61bには、昇降コード13を案内するガイドリング70が取付けられ、最下段のループリングにはコード係止具27が取付けられる。また、ヘッドレール12に内蔵されたコード挿通部材14から垂下された昇降コード13の一端側は、遮蔽材61の背面にループリング61bを介して取付けられた複数のガイドリング70の遊挿リング部42に挿通されて鉛直下方に配索された後、遮蔽材61の下端にループリングを介して取付けられたコード係止具27に連結される(図9)。これにより操作つまみ28側の昇降コード13を上昇させると、ヘッドレール12のコード挿通部材14から垂下されて遮蔽材61に連結された側(遮蔽材61側)の昇降コード13が下降し、逆に操作つまみ28側の昇降コード13を下降させると、遮蔽材61側の昇降コード13が上昇して遮蔽材61をたくし上げ折畳むことができるようになっている。上記以外は第2の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたガイドリング70の遮蔽材61への取付方法と、ガイドリング70への昇降コード13の取付方法を説明する。先ずガイドリング70の嵌入リング部71を、シャープスタイルの遮蔽材61の背面に設けられた複数のループリング61bのうち最下段のループリングを除く複数のループリング61bに、嵌入リング部71の嵌入用切欠部71bからそれぞれ嵌入する。このときループリング61bが水平面内に位置するため、ガイドリング70の嵌入リング部71は鉛直面内に位置し、嵌入リング部71に直交する遊挿リング部42(インナリング部43及びアウタリング部24)は水平面内に位置する(図7及び図8)。またガイドリング70の嵌入リング部71をループリング61bに嵌入用切欠部71bから嵌入できるので、ガイドリング70の嵌入リング部71をループリング61bに容易に嵌入できる。次いでヘッドレール12内のコード挿通部材14から垂下された昇降コード13を、最上段のガイドリング70のインナリング部43に遊挿する。このとき昇降コード13を最上段のガイドリング70のインナリング部43に遊挿用切欠部43bから遊挿できるので、最上段のガイドリング70のインナリング部43に昇降コード13を容易に遊挿できる。次に上記昇降コード13を、最上段のガイドリング70以外のガイドリング70のアウタリング部24に遊挿する。このとき昇降コード13を最上段のガイドリング70以外のガイドリング70のアウタリング部24に離脱用切欠部26から遊挿できるので、最上段のガイドリング70以外のガイドリング70のアウタリング部24に昇降コード13を容易に遊挿できる。更に上記昇降コード13の一端を、遮蔽材11の下端にループリングを介して取付けられたコード係止具27に連結する(図9)。なお、遮蔽材61に取付けられたガイドリング70の動作は、第2の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
<第5の実施の形態>
図10及び図11は本発明の第5の実施の形態を示す。図10及び図11において図1及び図2と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、ガイドリング80が、ループリング11bに嵌入される嵌入リング部81と、嵌入リング部81と一体的に設けられ昇降コード13が遊挿される遊挿リング部82とを備え、嵌入リング部81に嵌入用切欠部81b(図10)が形成され、遊挿リング部82にコード離脱機構86が設けられる。遊挿リング部82は単一のリング孔82aを有し、この遊挿リング部82を含む平面は嵌入リング部81を含む平面と一致するように構成される(図10及び図11)。また、遮蔽材11の最上段のループリング11bに嵌入された嵌入リング部81、即ち最上段のガイドリング80の嵌入リング部81に、遮蔽材11を昇降させる昇降コード13が遊挿される。更に、遮蔽材11の最上段のループリング80以外のループリング80に嵌入された嵌入リング部81、即ち最上段のガイドリング80以外のガイドリング80の嵌入リング部81と一体的に設けられた遊挿リング部82に、昇降コード13がそれぞれ遊挿される。
嵌入用切欠部81b(図10)は、嵌入リング部81のうち嵌入リング部81及び遊挿リング部82の各リング孔81a,82aの中央を通る直線が嵌入リング部81のリング孔81aの中央で直交する面より遊挿リング部82寄りに形成される。この嵌入用切欠部81bは嵌入リング部81をループリング11bに容易に嵌入できるけれども、一旦ループリング11bに嵌入された嵌入リング部81はループリング11bから容易に離脱できないようになっている。そして、最上段のガイドリング80の嵌入リング部81に形成された嵌入用切欠部81bは、嵌入リング部81をループリング11bに嵌入するためと、昇降コード13を嵌入リング部81に遊挿するために設けられ、最上段のガイドリング80以外のガイドリング80の嵌入リング部81に形成された嵌入用切欠部81bは、嵌入リング部81をループリング11bに嵌入するために形成される。
また、コード離脱機構86は、遊挿リング部82のうち嵌入リング部81及び遊挿リング部82の各リング孔81a,82aの中央を通る直線上であって嵌入リング部81及び遊挿リング部82の接続部とは反対側に設けられる(図10及び図11)。このコード離脱機構86は、この実施の形態では、昇降コード13の直径より狭い隙間を有する離脱用切欠部である。この離脱用切欠部86により遊挿リング部82が一対のアーム82b,82cに分割される、即ち離脱用切欠部86により遊挿リング部82に一対のアーム82b,82cが形成される。そして、昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、一対のアーム82b,82cが弾性変形して、離脱用切欠部86が昇降コード13により押し広げられ、昇降コード13を遊挿リング部82から離脱させるように構成される。なお、この実施の形態では、コード離脱機構として昇降コードの直径より狭い隙間を有する離脱用切欠部を挙げたが、コード離脱機構は隙間がない離脱用切欠部であってもよい。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたガイドリング80の遮蔽材11への取付方法と、ガイドリング80への昇降コード13の取付方法を説明する。先ずガイドリング80の嵌入リング部81を、プレーンスタイルの遮蔽材11の背面に設けられた複数のループリング11bのうち最下段のループリングを除く複数のループリング11bに、嵌入リング部81の嵌入用切欠部81b(図10)からそれぞれ嵌入する。このときループリング11bが鉛直面内に位置するため、ガイドリング80の嵌入リング部81及び遊挿リング部82は水平面内に位置する。またガイドリング80の嵌入リング部81をループリング11bに嵌入用切欠部81bから嵌入できるので、ガイドリング80の嵌入リング部81をループリング11bに容易に嵌入できる。次いでヘッドレール内のコード挿通部材から垂下された昇降コード13を、最上段のガイドリング80の嵌入リング部81に遊挿する。このとき昇降コード13を最上段のガイドリング80の嵌入リング部81に嵌入用切欠部81bから遊挿できるので、最上段のガイドリング80の嵌入リング部81に昇降コード13を容易に遊挿できる。次に上記昇降コード13を、最上段のガイドリング80以外のガイドリング80の遊挿リング部82に遊挿する。このとき昇降コード13を最上段のガイドリング80以外のガイドリング80の遊挿リング部82に離脱用切欠部86から遊挿できるので、最上段のガイドリング80以外のガイドリング80の遊挿リング部82に昇降コード13を容易に遊挿できる。更に上記昇降コード13の一端を、遮蔽材11の下端にループリングを介して取付けられたコード係止具に連結する。
このように遮蔽材11に取付けられたガイドリング80の動作を説明する。遮蔽材11の背面に取付けられた複数のガイドリング80により昇降コード13が案内されるとき、即ち昇降コード13の通常の昇降動作時には、昇降コード13は遊挿リング部82から容易に離脱しないので、昇降コード13を比較的スムーズに昇降できる。また、最上段のガイドリング80の嵌入リング部81に昇降コード13を遊挿したので、昇降コード13は最上段のガイドリング80の嵌入リング部81から容易に離脱しない。この結果、最上段のガイドリング80の嵌入リング部81に遊挿された昇降コード13が遮蔽材11のたたみ上げ時における他の部品への衝突による衝撃で意図せずにガイドリング80から離脱するのを防止できる。また、最上段のガイドリング80の嵌入リング部81に昇降コード13を遊挿したので、第1の実施の形態のインナリング部を不要にすることができる。この結果、ガイドリング80を第1の実施の形態より小型化できる。更に、最上段のガイドリング80以外のガイドリング80の遊挿リング部82に昇降コード13を遊挿したので、昇降コード13を遮蔽材11から離す方向の所定値以上の荷重が昇降コード13に作用したときに、最上段のガイドリング80以外のガイドリング80の遊挿リング部82に形成された一対のアーム82b,82cが弾性変形して、離脱用切欠部86が昇降コード13により押し広げられる。この結果、昇降コード13を最上段のガイドリング80以外のガイドリング80から確実に離脱させることができるので、ローマンシェードの構成部品の損傷を防止できるとともに、昇降コード13に接触した子供や老人等を速やかに解放できる。
<第6の実施の形態>
図12及び図13は本発明の第6の実施の形態を示す。図12及び図13において図10及び図11と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、ガイドリング90が、遮蔽材61に取付けられたループリング61bに嵌入される嵌入リング部91と、嵌入リング部91と一体的に設けられ昇降コード13が遊挿される遊挿リング部82とを備え、遊挿リング部82を含む平面が、嵌入リング部91を含む平面に対して、嵌入リング部91及び遊挿リング部82の各リング孔91a,82aの中央を通る直線を中心に回転して直交するように構成される。また、この実施の形態の遮蔽材61は、第4の実施の形態と同様に、シャープスタイルの遮蔽材である。このシャープスタイルの遮蔽材61の背面には、鉛直方向に所定の間隔をあけかつ水平方向に延びる複数のテープ61aが縫い付けられ、これらのテープ61aのうち昇降コード13と立体交差する部分にループリング61bがそれぞれ設けられる。これらのループリング61bは、水平面内に位置するように形成される、即ち水平面内で湾曲するリング状に形成される。なお、図13中の符号91bは第5の実施の形態の嵌入用切欠部と同一形状に形成された嵌入用切欠部である。上記以外は第5の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたガイドリング90の遮蔽材61への取付方法と、ガイドリング90への昇降コード13の取付方法を説明する。先ずガイドリング90の嵌入リング部91を、シャープスタイルの遮蔽材61の背面に設けられた複数のループリング61bのうち最下段のループリングを除く複数のループリング61bに、嵌入リング部91の嵌入用切欠部91b(図13)からそれぞれ嵌入する。このときループリング61bが水平面内に位置するため、ガイドリング90の嵌入リング部91は鉛直面内に位置し、嵌入リング部91に直交する遊挿リング部82は水平面内に位置する。またガイドリング90の嵌入リング部91をループリング61bに嵌入用切欠部91bから嵌入できるので、ガイドリング90の嵌入リング部91をループリング61bに容易に嵌入できる。次いでヘッドレール内のコード挿通部材から垂下された昇降コード13を、最上段のガイドリング90の嵌入リング部91に遊挿する。このとき昇降コード13を最上段のガイドリング90の嵌入リング部91に嵌入用切欠部91bから遊挿できるので、最上段のガイドリング90の嵌入リング部91に昇降コード13を容易に遊挿できる。次に上記昇降コード13を、最上段のガイドリング90以外のガイドリング90の遊挿リング部82に遊挿する。このとき昇降コード13を最上段のガイドリング90以外のガイドリング90の遊挿リング部82に離脱用切欠部86から遊挿できるので、最上段のガイドリング90以外のガイドリング90の遊挿リング部82に昇降コード13を容易に遊挿できる。更に上記昇降コードの一端を、遮蔽材61の下端にループリングを介して取付けられたコード係止具に連結する。なお、遮蔽材61に取付けられたガイドリング90の動作は、第5の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
11,61 遮蔽体
11b,61b ループリング
13 昇降コード
20,40,50,70,80,90 ガイドリング
21,71,81,91 嵌入リング部
21a,71a,81a,91a 嵌入リング部のリング孔
21b,71b,81b,91b 嵌入用切欠部
22,42,52,82 遊挿リング部
23,43 インナリング部
23a,43a インナリング部のリング孔
23b,43b 遊挿用切欠部
24,54 アウタリング部
24a,54a アウタリング部のリング孔
24b,24c,54b,54c,82b,82c アーム
26,86 離脱用切欠部(コード離脱機構)
56 コード離脱機構
56a 離脱用切欠部
56b 突起
56c 凹部
82a 遊挿リング部のリング孔

Claims (7)

  1. 遮蔽材に鉛直方向に間隔をあけて取付けられた複数のループリングにそれぞれ嵌入リング部が嵌入され、前記嵌入リング部と一体的にそれぞれ設けられた遊挿リング部に前記遮蔽材を昇降させる昇降コードが遊挿されるように構成された遮蔽材の昇降コード用ガイドリングにおいて、
    前記遊挿リング部が、前記嵌入リング部に隣接して設けられたインナリング部と、このインナリング部に隣接しかつ前記インナリング部を中心に前記嵌入リング部とは反対側に設けられたアウタリング部とを有し、
    前記遮蔽材の最上段のループリングに嵌入された嵌入リング部と一体的に設けられた前記インナリング部に前記昇降コードが遊挿され、
    前記遮蔽材の最上段のループリング以外のループリングに嵌入された嵌入リング部と一体的に設けられた前記アウタリング部に前記昇降コードが遊挿され、
    前記アウタリング部のうち、前記嵌入リング部、前記インナリング部及び前記アウタリング部の各リング孔の中央を通る直線上であって前記インナリング部及び前記アウタリング部の接続部とは反対側に、前記昇降コードを前記アウタリング部から離脱可能なコード離脱機構が設けられた
    ことを特徴とする遮蔽材の昇降コード用ガイドリング。
  2. 遮蔽材に鉛直方向に間隔をあけて取付けられた複数のループリングにそれぞれ嵌入リング部が嵌入され、前記嵌入リング部と一体的に遊挿リング部がそれぞれ設けられ、前記遮蔽材を昇降させる昇降コードが前記嵌入リング部又は前記遊挿リング部のいずれかに遊挿されるように構成された遮蔽材の昇降コード用ガイドリングであって、
    前記遮蔽材の最上段のループリングに嵌入された嵌入リング部に前記遮蔽材を昇降させる昇降コードが遊挿され、
    前記遮蔽材の最上段のループリング以外のループリングに嵌入された嵌入リング部と一体的に設けられた前記遊挿リング部に前記昇降コードがそれぞれ遊挿され、
    前記嵌入リング部のうち前記嵌入リング部及び前記遊挿リング部の各リング孔の中央を通る直線が前記嵌入リング部のリング孔の中央で直交する面より前記遊挿リング部寄りであって前記嵌入リング部及び前記遊挿リング部の接続部以外の部分に、前記ループリングへの嵌入のため或いは前記ループリングへの嵌入及び前記昇降コードの遊挿のための嵌入用切欠部が形成され、
    前記遊挿リング部のうち前記嵌入リング部及び前記遊挿リング部の各リング孔の中央を通る直線上であって前記嵌入リング部及び前記遊挿リング部の接続部とは反対側に、前記昇降コードを前記遊挿リング部から離脱可能なコード離脱機構が設けられた
    ことを特徴とする遮蔽材の昇降コード用ガイドリング。
  3. 前記コード離脱機構が、前記昇降コードの直径より狭い隙間を有するか又は隙間がない離脱用切欠部であり、前記昇降コードを前記遮蔽材から離す方向の所定値以上の荷重が前記昇降コードに作用したときに、前記離脱用切欠部により前記アウタリング部又は前記遊挿リング部に形成された一対のアームが弾性変形して、前記離脱用切欠部が前記昇降コードにより押し広げられるように構成された請求項1又は2記載の遮蔽材の昇降コード用ガイドリング。
  4. 前記コード離脱機構が、前記アウタリング部又は前記遊挿リング部に形成された離脱用切欠部と、この離脱用切欠部により前記アウタリング部又は前記遊挿リング部を分割して形成された一対のアームと、これらのアームのうち一方のアーム先端に突設された突起と、他方のアーム先端に形成され前記突起が離脱可能に係合する凹部とを有し、前記昇降コードを前記遮蔽材から離す方向の所定値以上の荷重が前記昇降コードに作用したときに、前記一対のアームが弾性変形して、前記突起が前記凹部から離脱し更に前記離脱用切欠部が前記昇降コードにより押し広げられるように構成された請求項1又は2記載の遮蔽材の昇降コード用ガイドリング。
  5. 前記遊挿リング部を含む平面が前記嵌入リング部を含む平面と一致するように構成された請求項1又は2記載の遮蔽材の昇降コード用ガイドリング。
  6. 前記遊挿リング部を含む平面が、前記嵌入リング部を含む平面に対して、前記嵌入リング部及び前記遊挿リング部の各リング孔の中央を通る直線を中心に回転して直交するように構成された請求項1又は2記載の遮蔽材の昇降コード用ガイドリング。
  7. 前記嵌入リング部のうち前記嵌入リング部及び前記インナリング部の各リング孔の中央を通る直線が前記嵌入リング部のリング孔の中央で直交する面より前記インナリング部寄りであって前記嵌入リング部及び前記インナリング部の接続部以外の部分に、前記ループリングに嵌入するための嵌入用切欠部が形成され、前記インナリング部のうち前記インナリング部及び前記アウタリング部の接続部以外の部分に、前記昇降コードの直径より狭い隙間を有するか又は隙間がない遊挿用切欠部が形成された請求項1記載の遮蔽材の昇降コード用ガイドリング。
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