JP2016086299A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線多重通信において、無線通信リソースの有効活用と受信性能の安定化とを両立させることが可能な通信装置および通信方法を提供する。
【解決手段】第1の送信期間または送信に用いられる帯域の少なくともいずれか一方を示す第1の情報に応じた冗長性を有するように、または前記第1の情報に応じた変調方式により、フレームの処理を行う処理部を備える通信装置。第1の送信期間または送信に用いられる帯域の少なくともいずれか一方を示す第1の情報に応じた冗長性を有するように、または前記第1の情報に応じた変調方式により、フレームの処理を行うことを含む通信方法。
【選択図】図1

Description

本開示は、通信装置および通信方法に関する。
近年、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11に代表される無線LAN(Local Area Network)の普及が進み、それに伴い、伝送されるコンテンツの情報量および無線LAN対応製品が増加している。そこで、ネットワーク全体の通信効率を向上させるために、IEEE802.11の規格が現在も拡張されている。
その規格の拡張の一例として、802.11ac規格では、ダウンリンク(DL:downlink)についてのMU−MIMO(Multi−User Multi−Input Multi−Output)が採用されている。MU−MIMOは、空間分割多重化によって複数の信号を同じ時間帯に送信することを可能にする技術であり、当該技術によって、例えば周波数の利用効率を高めることが可能である。
しかし、複数の通信装置の各々が送信するフレームの送信期間が異なる場合があり、その場合、当該フレームの受信期間中に受信されるフレームの多重化数が増減する。そのため、多重化されたフレームを受信する通信装置における受信電力が受信期間中に変化し、当該受信電力の変化は受信性能に影響を与え得る。これに対し、フレームの送信期間を揃える手法が提案されている。
例えば、特許文献1では、送信期間の異なる複数のフレームに適宜パディングを追加することにより、当該複数のフレームの送信期間を揃える通信装置が開示されている。
特開2010−263490号公報
しかし、特許文献1で開示される発明では、無線通信リソースの効率的な活用が困難な場合がある。例えば、特許文献1で開示される発明では、データとしての意味を持たないパディングによって無線通信リソースが消費されることになる。
そこで、本開示では、無線多重通信において、無線通信リソースの有効活用と受信性能の安定化とを両立させることが可能な、新規かつ改良された通信装置および通信方法を提案する。
本開示によれば、第1の送信期間または送信に用いられる帯域の少なくともいずれか一方を示す第1の情報に応じた冗長性を有するように、または前記第1の情報に応じた変調方式により、フレームの処理を行う処理部を備える通信装置が提供される。
また、本開示によれば、第1の送信期間または送信に用いられる帯域の少なくともいずれか一方を示す第1の情報に応じた冗長性を有するように、または前記第1の情報に応じた変調方式により、フレームの処理を行うことを含む通信方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、無線多重通信において、無線通信リソースの有効活用と受信性能の安定化とを両立させることが可能な通信装置および通信方法が提供される。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係るSTAおよびAPの概略的な機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るSTAによって生成されるULフレームの構成例を示す図である。 本実施形態に係る通信システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。 本実施形態に係るSTAにおけるULフレーム送信処理を概念的に示すフローチャートである。 本実施形態に係るSTAにおけるULフレームの送信期間の変更処理を概念的に示すフローチャートである。 本実施形態に係るAPにおけるULフレーム受信処理を概念的に示すフローチャートである。 本開示の第2の実施形態に係るSTAにおけるULフレームの送信期間の変更処理を概念的に示すフローチャートである。 本開示の第3の実施形態に係る通信システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。 本実施形態に係るAPにおけるDLフレーム送信処理を概念的に示すフローチャートである。 本開示の第4の実施形態におけるリソースブロック割当ての例を示す図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態に係る通信システムの概要
2.第1の実施形態(複製フレームを追加する例)
3.第2の実施形態(変調方式を変更する例)
4.第3の実施形態(基地局の通信に適用する例)
5.第4の実施形態(周波数分割多重通信を利用する例)
6.応用例
7.むすび
<1.本開示の一実施形態に係る通信システムの概要>
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る通信システムの概要について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。
通信システムは、基地局20と複数の通信装置10とで構成される。基地局20および通信装置10は、無線通信機能を有し、多重化を用いた通信を行う。また、基地局20はアクセスポイント(以下、AP(Access Point)とも称する。)として動作し、通信装置10はステーション(以下、STA(Station)とも称する。)として動作する。以下、基地局20をAP20とも称し、通信装置10をSTA10とも称する。このため、通信システムでは、AP20とSTA10との間で多重化を用いた通信が可能である。なお、AP20からSTA10への通信をDL(ダウンリンク)、STA10からAP20への通信をUL(アップリンク)とも称する。
例えば、通信システムは、図1に示したように、AP20および複数のSTA10A〜10Dで構成され得る。AP20およびSTA10A〜10Dは、無線通信を介して接続され、直接的に互いにフレームの送受信を行う。例えば、AP20は、IEEE802.11acに準拠する通信装置であって、アダプディブ・アレイ・アンテナによるSDMA(空間分割多元接続)を行う。
ここで、一般的に、複数のSTA10の各々が送信するフレームの送信期間が異なる場合には、当該フレームの受信期間中におけるフレームの多重化数が増減する。そのため、フレームを受信するAP20の受信電力が受信期間中に急峻に変化し、当該受信電力の変化はAP20の受信性能に影響を与え得る。
これに対し、送信期間の異なる複数のフレームに適宜パディングを追加することにより、当該複数のフレームの送信期間を揃える手法が提案されているが、パディングはデータとしての意味を持たないため、無線通信リソースが消費されることになる。
そこで、本開示では、無線多重通信において、無線通信リソースの効率的な利用と受信性能の安定化とを両立させることが可能な通信装置および通信方法を提案する。以下に、その詳細について説明する。なお、図1においては通信システムの一例として、通信システムはAP20およびSTA10で構成される例を説明したが、AP20の代わりに、STA10のうちの1つが他のSTA10との複数のダイレクトリンクを持つ通信装置であってもよい。その場合、上述のDLを「1STAから複数STAへの同時送信」と、上述のULを「複数STAから1STAへの同時送信」と読み替えられ得る。また、説明の便宜上、第1〜第4の実施形態に係るSTA10の各々を、STA10−1、STA10−2のように、末尾に実施形態に対応する番号を付することにより区別する。
<2.第1の実施形態(複製フレームを追加する例)>
以上、本開示の一実施形態に係る通信システムの概要について説明した。次に、本開示の第1の実施形態に係るSTA10−1について説明する。本実施形態では、STA10−1は、空間分割多重通信において、送信すべきフレームの複製をULフレームに追加する。
<2−1.通信装置の機能>
まず、図2を参照して、本開示の第1の実施形態に係るSTA10−1およびAP20−1の構成について説明する。図2は、本開示の第1の実施形態に係るSTA10−1およびAP20−1の概略的な機能構成を示すブロック図である。
STA10−1およびAP20−1は、図2に示したように、データ処理部11、通信部12および制御部17を備える。まず、STA10−1およびAP20−1の基本的な機能について説明する。
((基本機能))
データ処理部11は、データに対して送受信のための処理を行う。具体的には、データ処理部11は、通信上位層からのデータに基づいてフレームを生成し、生成されるフレームを後述する変復調部13に提供する。例えば、データ処理部11は、データからフレーム(またはパケット)を生成し、生成されるフレームにメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)のためのMACヘッダの付加および誤り検出符号の付加等の処理を行う。また、データ処理部11は、受信されるフレームからデータを抽出し、抽出されるデータを通信上位層に提供する。例えば、データ処理部11は、受信されるフレームについて、MACヘッダの解析、符号誤りの検出および訂正、ならびにリオーダ処理等を行うことによりデータを取得する。
通信部12は、図2に示したように、変復調部13、信号処理部14、チャネル推定部15および無線インタフェース部16を備える。
変復調部13は、フレームについて変調処理等を行う。具体的には、変復調部13は、データ処理部11から提供されるフレームについて、制御部17によって設定されるコーディングおよび変調方式等に従って、エンコード、インタリーブおよび変調を行うことによりシンボルストリームを生成する。そして、生成されるシンボルストリームを信号処理部14に提供する。また、変復調部13は、信号処理部14から提供されるシンボルストリームについて、復調およびデコード等を行うことによりフレームを取得し、取得されるフレームをデータ処理部11または制御部17に提供する。
信号処理部14は、空間分割多重通信に係る処理を行う。具体的には、信号処理部14は、変復調部13から提供されるシンボルストリームについて空間分離に係る信号処理を行い、処理により得られるシンボルストリームの各々をそれぞれ無線インタフェース部16に提供する。また、信号処理部14は、無線インタフェース部16から得られる信号に係るシンボルストリームについて空間処理、例えばシンボルストリームの分離処理等を行い、処理により得られるシンボルストリームを変復調部13に提供する。
チャネル推定部15は、チャネル利得を推定する。具体的には、チャネル推定部15は、無線インタフェース部16から得られるシンボルストリームに係る信号のうちの、プリアンブル部分またはトレーニング信号部分から複素チャネル利得情報を算出する。なお、算出される複素チャネル利得情報は、制御部17を介して変復調部13および信号処理部14に提供され、変調処理および空間分離処理等に利用される。
無線インタフェース部16は、アンテナを備え、アンテナを介して信号の送受信を行う。具体的には、無線インタフェース部16は、信号処理部14から提供されるシンボルストリームに係る信号を、アナログ信号に変換し、増幅し、フィルタリングし、および周波数アップコンバートする。そして、無線インタフェース部16は、アンテナを介して処理された信号を送信する。また、無線インタフェース部16は、アンテナから得られる信号について、信号送信の際と逆の処理、例えば周波数ダウンコンバートおよびデジタル信号変換等を行い、処理により得られる信号をチャネル推定部15および信号処理部14に提供する。なお、STA10−1は、無線インタフェース部16を複数備えなくてもよい。
なお、以下では、変復調部13、信号処理部14、チャネル推定部15および無線インタフェース部16をまとめて通信部12とも称する。
制御部17は、STA10−1の動作を全体的に制御する。具体的には、制御部17は、各機能間の情報の受け渡し、通信パラメタの設定、およびデータ処理部11におけるフレーム(またはパケット)のスケジューリング等の処理を行う。
((STAの機能))
次に、STA10−1の機能について説明する。
(多重化に係る情報の取得機能)
データ処理部11は、送信許可要求フレームを生成する。具体的には、データ処理部11は、送信すべきフレームに係る情報を生成し、生成される当該情報が含まれる送信許可要求フレームを生成する。例えば、送信すべきフレームに係る情報は、送信すべきフレームの送信期間を示す情報、または当該フレームの送信開始時刻を示す情報のうち少なくとも1つであり得る。例えば、送信許可要求フレームはRTS(Request To Send)フレームであり得る。
通信部12は、送信許可に係るフレームの送受信を行う。具体的には、通信部12は、送信許可要求フレームをAP20−1に送信し、送信許可フレームをAP20−1から受信する。
制御部17は、無線通信を介して、第1の情報としての多重化に係る情報をAP20−1から取得する。具体的には、制御部17は、送信許可に係るSTA10−1およびAP20−1との間のフレーム交換処理を用いてAP20−1から多重化に係る情報を取得する。例えば、制御部17は、データ処理部11に送信許可要求フレームを生成させ、通信部12に送信許可要求フレームを送信させる。そして、制御部17は、当該送信許可要求フレームへの応答としてAP20−1から受信される送信許可フレームから多重化に係る情報を取得する。なお、当該多重化に係る情報は、後述するULフレームの送信期間の変更処理において利用される。
(ULフレームの送信期間の変更機能)
データ処理部11は、第1の送信期間としての許可送信期間を示す情報に応じた冗長性を有するように、フレームの処理を行う。具体的には、データ処理部11は、許可送信期間を超えない範囲で、送信すべきフレームの複製をULフレームに追加する。また、データ処理部11は、送信すべきフレームがアグリゲーションフレームである場合、許可送信期間を超えない範囲で、送信すべきフレームの一部(以下、サブフレームとも称する。)の複製をULフレームに追加する。なお、後述するように、許可送信期間は制御部17によって特定される。
さらに、データ処理部11は、上記のフレームの複製の追加後のULフレームの送信期間が許可送信期間未満である場合、ブロックACKリクエスト(BAR:Block Ack Request)フレームおよび/またはパディングをULフレームに追加する。さらに、図3を参照して、データ処理部11によって生成されるフレームの構成について説明する。図3は、本実施形態に係るSTA10−1によって生成されるULフレームの構成例を示す図である。
データ処理部11によって生成されるULフレームは、送信すべきフレーム、ならびに送信すべきフレームの複製、送信すべきフレームの一部の複製、BAR、および/またはパディングで構成され得る。例えば、生成されるULフレームは、図3に示したように、送信すべきフレーム、2つの当該フレームの複製、2つの当該フレームのサブフレームの複製、BAR、およびパディングで構成され得る。なお、図3に示される、t_frame、t_subframe、t_BAR、およびt_paddingは、それぞれ、送信すべきフレームの送信期間長、当該フレームのサブフレームの送信期間長、BARの送信期間長、およびパディングの送信期間長を示す。
図2を参照してSTA10−1の機能の説明に戻ると、通信部12は、ULフレームを送信する。具体的には、通信部12は、データ処理部11によって生成されるULフレームを許可送信期間でAP20−1に送信する。
制御部17は、送信許可フレームに含まれる多重化に係る情報に基づいて許可送信期間を特定する。具体的には、多重化に係る情報は、許可送信期間を示す情報、許可送信期間を算出に用いられる情報、または通信を許可されるSTA10−1を特定可能な情報のうちの少なくとも1つである。例えば、許可送信期間を算出に用いられる情報は、ULフレームの送信開始時刻、またはSTA10−1に許可される送信期間に係る情報であり得る。また、通信を許可されるSTA10−1を特定可能な情報は、空間分割多重通信を許可されるSTA10−1の識別情報、またはSTA10−1の用いるトレーニング信号に係る情報であり得る。
STA10−1に許可される送信期間に係る情報は、例えば、送信許可要求元であるSTA10−1が送信することになっているフレームの送信期間、STA10−1が送信することになっているフレームの送信期間から一意に算出される値、またはAP20−1の予め保持する値であってもよい。
空間分割多重通信を許可されるSTA10−1は、AP20−1に接続されているSTA10−1の中からランダムに選択されてもよく、AP20−1が過去のチャネル利得を保持する場合は、チャネル利得が保持されているSTA10−1のうちの送信許可要求フレームを送信したSTA10−1のチャネル利得と相関の低いSTA10−1であってもよい。また、空間分割多重通信を許可されるSTA10−1は、各STA10−1がそれぞれ属するグループを示すグループ識別情報によって示されてもよい。
また、STA10−1の用いるトレーニング信号に係る情報は、STA10−1からの参照信号の各々を分離するためのトレーニング信号に係る情報であり得る。AP20−1は、当該参照信号からSTA10−1のチャネル利得を得る。例えば、当該トレーニング信号に係る情報は、通信対象の各STA10−1に使用させるトレーニング信号の識別情報、例えばインデックス情報であってもよい。また、当該トレーニング信号に係る情報は、通信対象の各STA10−1がトレーニング信号に基づく参照信号を送信するタイミング、例えばプリアンブルのトレーニング部分における参照信号の位置を示す情報であってもよい。
多重化に係る情報がULフレームの送信開始時刻である場合、制御部17は、当該送信開始時刻と、予め取得される、または予めSTA10−1に記憶される送信期間長とに基づいて許可送信期間を特定する。この場合、AP20−1側で許可送信期間を算出せずに済むため、AP20−1側の処理が簡素化され、処理負荷を低減することが可能となる。
多重化に係る情報がSTA10−1に許可される送信期間に係る情報である場合、制御部17は、当該情報の示す送信期間または当該情報から特定される送信期間を許可送信期間とする。この場合、許可送信期間を特定する処理が不要となる、または簡素化されることにより、STA10−1側の処理負荷を低減することが可能となる。
多重化に係る情報が空間分割多重通信を許可されるSTA10−1の識別情報、またはSTA10−1の用いるトレーニング信号に係る情報である場合、制御部17は、予め取得される、または予めSTA10−1に記憶される送信期間に基づいて許可送信期間を特定する。この場合、既存の情報を利用することにより、別途新たに多重化に係る情報が設けられずに済み、処理の簡素化および通信量の低減が可能となる。
このように、多重化に係る情報は、許可送信期間を示す情報、許可送信期間の算出に用いられる情報、または許可送信期間に送信可能なSTA10−1を特定可能な情報のうちの少なくとも1つを含む。このため、STA10−1およびAP20−1の仕様に合わせて送信される情報の選択が可能となる。例えば、本実施形態は、ランダムアクセス制御のネットワークのほか、コントロールアクセス制御のネットワークにも適用され得る。
また、処理が行われたフレームは、第3の通信装置としての他のSTA10−1から送信される処理が行われたフレームと空間分割多重化される。このため、複数のフレームが同じタイミングでかつ同じ周波数で送信され得ることにより、処理が行われたフレームの送信における通信効率を向上させることが可能となる。
また、上記の送信可能なSTA10−1は、送信許可要求フレームを送信したSTA10−1のチャネル利得との相関が他のSTA10−1よりも低いSTA10−1が選択される。このため、送信許可要求フレームを送信したSTA10−1のチャネル利得との相関が高いSTA10−1が選択される場合と比べて、通信品質の高い空間分割多重通信を行うことが可能となる。
また、上記の送信可能なSTA10−1を特定可能な情報は、送信許可フレームの宛先となるSTA10−1のグループを示す情報を含む。このため、AP20−1はSTA10−1を個別に特定せずに済み、AP20−1側の処理を簡素化することが可能となる。
((APの機能))
次に、AP20−1の機能について説明する。
(多重化に係る情報の提供機能)
データ処理部11は、送信許可フレームを生成する。具体的には、データ処理部11は、上述したような多重化に係る情報が含まれる送信許可フレームを生成する。例えば、送信許可フレームは、CTS(Clear To Send)フレームであり得る。
通信部12は、送信許可に係るフレームの送受信を行う。具体的には、通信部12は、送信許可要求フレームをSTA10−1から受信し、送信許可フレームをSTA10−1に送信する。
制御部17は、送信許可要求に対する送信許可処理を行う。具体的には、制御部17は、STA10−1から送信許可要求フレームが受信されると、当該STA10−1の送信を許可するかを判定する。送信を許可する旨が判定される場合、制御部17は、多重化に係る情報を生成し、データ処理部11に送信許可フレームを生成させ、通信部12に送信許可フレームを送信させる。
<2−2.通信装置の処理>
次に、図4〜図7を参照して、本実施形態における通信システムならびにSTA10−1およびAP20−1の処理について説明する。まず、図4を参照して、通信システムの処理の流れについて説明する。図4は、本実施形態に係る通信システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。
(処理全体のフロー)
まず、STA10−1Aは、送信すべきフレームに係る情報を送信許可要求フレームのヘッダ、またはペイロードの少なくともいずれか一方に格納する(ステップS102)。具体的には、データ処理部11は、制御部17の指示に基づいて、送信すべきフレームに係る情報を生成し、生成される当該情報が含まれる送信許可要求フレームを生成する。
次に、STA10−1Aは、送信許可要求フレームをAP20−1に送信する(ステップS104)。具体的には、通信部12は、制御部17の指示に基づいて、データ処理部11によって生成される送信許可要求フレームを送信する。
送信許可要求フレームが受信されると、AP20−1は、多重化に係る情報を送信許可フレームのヘッダまたはペイロードの少なくともいずれか一方に格納する(ステップS106)。具体的には、データ処理部11は、通信部12によって受信される送信許可要求フレームから送信されることになっているフレームに係る情報を取得する。また、制御部17は、送信許可要求について送信を許可するかを判定し、送信を許可する旨が判定される場合、制御部17は、取得されるSTA10−1の送信されることになっているフレームに係る情報等に基づいて多重化に係る情報を生成し、データ処理部11に、当該多重化に係る情報を含む送信許可フレームを生成させる。なお、送信を許可しない旨が判定される場合、制御部17は、送信を許可しない旨および/または送信許可が他のSTA10−1に与えられている旨を示す情報を含むフレームを生成させる。
次に、AP20−1は、送信許可フレームをSTA10−1Aおよび10−1Bに送信する(ステップS108)。通信部12は、制御部17の指示に基づいて、データ処理部11によって生成される送信許可フレームを送信する。なお、送信許可フレームには、宛先としてULフレームの送信を許可するSTA10−1、例えばSTA10−1Aおよび10−1Bを指定する情報が含まれる。
送信許可フレームが受信されると、STA10−1Aおよび10−1Bの各々は、多重化に係る情報を取得する(ステップS110)。具体的には、データ処理部11は、通信部12によって送信許可フレームが受信されると、当該送信許可フレームから多重化に係る情報を取得する。
次に、STA10−1Bは、送信要求を行ったSTA10−1でないため、送信すべきフレームが存在するかを判定する(ステップS112)。具体的には、制御部17は、送信用バッファを参照する等して、送信すべきフレームが存在するかを判定する。送信すべきフレームが存在すると判定される場合、次のステップS114に処理が移り、そうでない場合は、処理が終了する。
次に、STA10−1Aおよび10−1Bは、ULフレームの送信期間を変更するかを判定し(ステップS114)、ULフレームの送信期間の変更処理を実行する(ステップS116)。そして、STA10−1Aおよび10−1Bは、ULフレームをAP20−1に送信する(ステップS118)。詳細については後述する。
ULフレームが受信されると、AP20−1は、確認応答を送信するかを判定し(ステップS120)、確認応答をSTA10−1Aおよび10−1Bに送信する(ステップS122)。詳細について後述する。
(ULフレーム送信処理)
続いて、図5を参照して、STA10−1におけるULフレーム送信処理(ステップS114〜S118)の詳細について説明する。図5は、本実施形態に係るSTA10−1におけるULフレーム送信処理を概念的に示すフローチャートである。
まず、STA10−1は、多重化に係る情報から許可送信期間を取得する(ステップS202)。具体的には、制御部17は、多重化に係る情報に基づいて許可送信期間を特定する。なお、制御部17は、上述したように、多重化に係る情報の種類に応じて異なる方法で許可送信期間を特定する。
次に、STA10−1は、送信すべきフレームの送信期間が許可送信期間以下であるかを判定する(ステップS204)。具体的には、制御部17は、送信用バッファを参照すること等によって、送信すべきフレームの送信期間を推定し、推定される送信期間が許可送信期間以下であるかを判定する。
送信すべきフレームの送信期間が許可送信期間以下であると判定される場合、STA10−1は、ULフレームとして送信すべきフレームを生成する(ステップS206)。具体的には、推定される送信すべきフレームの送信期間が許可送信期間以下であると判定される場合、制御部17は、データ処理部11に送信すべきフレームを生成させる。
なお、送信すべきフレームの送信期間が許可送信期間を超過すると判定される場合、STA10−1は、処理を終了し、フレームの送信を行わない。
次に、STA10−1は、多重化されるフレームが存在するかを判定する(ステップS208)。具体的には、制御部17は、多重化に係る情報に基づいて許可送信期間にフレームを送信する他のSTA10−1が存在するかを推定する。例えば、制御部17は、多重化に係る情報の有無、または上述の通信を許可されるSTA10−1を特定可能な情報等に基づいて、許可送信期間にフレームを送信する他のSTA10−1が存在するか、すなわち多重化されるフレームが存在するかを判定する。
多重化されるフレームが存在すると判定される場合、STA10−1は、ULフレームの送信期間と許可送信期間とが等しいかを判定する(ステップS210)。具体的には、制御部17は、ULフレームとして生成される送信すべきフレームの送信期間と、許可送信期間とを比較することによって当該送信期間と許可送信期間とが等しいかを判定する。
ULフレームの送信期間と許可送信期間とが異なると判定される場合、STA10−1は、ULフレームの送信期間の変更処理を実行する(ステップS212)。詳細については後述する。
次に、STA10−1は、ULフレームのヘッダに送信期間の変更に係る情報(以下、送信期間変更情報とも称する。)を挿入する(ステップS214)。具体的には、データ処理部11は、当該送信期間の変更処理後のULフレームのヘッダに当該変更処理に係る送信期間変更情報を挿入する。例えば、データ処理部11は、当該送信期間変更情報をULフレームのヘッダに挿入し得る。また当該送信期間変更情報は、送信期間の変更処理の有無、複製フレームの数、または複製フレームの数から一意に計算される値のうちの少なくとも1つを示す情報であり得る。
次に、STA10−1は、ULフレームをAP20−1に送信する(ステップS216)。具体的には、通信部12は、制御部17の指示に基づいて、データ処理部11によって生成されるULフレームをAP20−1に送信する。なお、当該ULフレームは、結果として、他のSTA10−1が送信するULフレームと空間分割多重化される。
(ULフレームの送信期間の変更処理)
続いて、図6を参照して、STA10−1におけるULフレームの送信期間の変更処理(ステップS212)の詳細について説明する。図6は、本実施形態に係るSTA10−1におけるULフレームの送信期間の変更処理を概念的に示すフローチャートである。
まず、STA10−1は、ULフレームの送信期間と許可送信期間との差(以下、差Dとも称する。)が送信すべきフレームの送信期間以上であるかを判定する(ステップS302)。具体的には、制御部17は、ULフレームの送信期間と許可送信期間(以下、期間Tとも称する。)との差Dを算出し、算出される差Dが送信すべきフレームの送信期間以上であるかを判定する。
差Dが送信すべきフレームの送信期間以上であると判定される場合、STA10−1は、送信すべきフレームの複製をULフレームに追加する(ステップS304)。具体的には、データ処理部11は、制御部17によって差Dが期間t_frame以上であると判定される場合、送信すべきフレームの複製をULフレームに追加する。そして、ステップS302に戻って再び判定処理が行われる。
差Dが送信すべきフレームの送信期間未満であると判定される場合、STA10−1は、送信すべきフレームはアグリゲーションフレームであるかを判定する(ステップS306)。具体的には、制御部17は、差Dが期間t_frame未満であると判定される場合、送信すべきフレームがアグリゲーションフレームであるかを判定する。なお、送信すべきフレームは、アグリゲーションフレームと異なる他の、分解または分割が可能なフレームであってもよい。
送信すべきフレームがアグリゲーションフレームであると判定される場合、STA10−1は、差Dが送信すべきフレームのサブフレームの送信期間以上であるかを判定する(ステップS308)。具体的には、制御部17は、送信すべきフレームがアグリゲーションフレームであると判定される場合、当該アグリゲーションフレームを構成するサブフレームの送信期間を特定する。そして、差Dが当該t_subframe以上であるかを判定する。
差Dが送信すべきフレームのサブフレームの送信期間以上であると判定される場合、STA10−1は、当該サブフレームの複製をULフレームに追加する(ステップS310)。具体的には、データ処理部11は、制御部17によって差Dがt_subframe以上であると判定される場合、当該サブフレームの複製を生成し、生成されるサブフレームをULフレームに追加する。そして、ステップS308に戻って再び判定処理が行われる。なお、追加されるサブフレームの複製は、送信すべきフレームのうちの異なるサブフレームの複製であってもよく、同じサブフレームの複製であってもよい。また、データ処理部11は、上記のアグリゲーションフレーム、すなわち送信すべきフレームの複製の挿入を行わずに、送信すべきフレームのサブフレームの複製を挿入してもよい。
次に、STA10−1は、差DがブロックACKリクエストの送信期間以上であるかを判定する(ステップS312)。具体的には、制御部17は、t_BARを推定し、差Dが推定されるt_BAR以上であるかを判定する。
差DがブロックACKリクエストの送信期間以上であると判定される場合、STA10−1は、ブロックACKリクエストをULフレームに追加する(ステップS314)。具体的には、データ処理部11は、制御部17によって差Dがt_BAR以上であると判定される場合、ULフレームにBARを追加する。なお、データ処理部11は、上記のフレームの複製または、サブフレームの複製のどちらか一方の挿入を行わずに、ブロックACKリクエストを挿入してもよい。
次に、STA10−1は、差Dが0であるかを判定する(ステップS316)。具体的には、制御部17は、差Dが0または0に相当する値であるかを判定する。
差Dが0でないと判定される場合、STA10−1は、パディングをULフレームに追加する(ステップS318)。具体的には、データ処理部11は、制御部17によって差Dが0でないと判定される場合、差Dが0となるように、すなわちULフレームの送信期間が期間Tとなるように、パディングをULフレームに追加する。
(ULフレーム受信処理)
続いて、図7を参照して、AP20−1におけるULフレーム受信処理(ステップS120およびS122)の詳細について説明する。図7は、本実施形態に係るAP20−1におけるULフレーム受信処理を概念的に示すフローチャートである。
まず、AP20−1は、ULフレームを受信するまで待機する(ステップS402)。
ULフレームが受信されると、AP20−1は、受信されるULフレームを復号する(ステップS404)。具体的には、通信部12は、受信される信号を空間分離し、復調し、ULフレームを復号する。
次に、AP20−1は、ULフレームが送信期間の変更に係る情報を含むかを判定する(ステップS406)。具体的には、データ処理部11は、ULフレームのヘッダを参照し、送信期間変更情報が挿入されているかを判定する。
ULフレームが送信期間の変更に係る情報を含むと判定される場合、AP20−1は、当該送信期間の変更に係る情報に従ってフレームを分析する(ステップS408)。具体的には、データ処理部11は、取得される送信期間変更情報に従ってULフレームを分解する。なお、送信期間変更情報が含まれない場合、または変更処理がされなった旨を当該情報が示す場合、本ステップの処理は実行されない。
次に、AP20−1は、分析により得られるフレームの部分が重複フレームまたはパディングであるかを判定する(ステップS410)。具体的には、データ処理部11は、分析における分解により得られる各フレームの部分について、重複フレームまたはパディングであるかを判定する。
フレームの部分が重複フレームまたはパディングであると判定される場合、AP20−1は、当該フレームの部分を破棄する(ステップS412)。具体的には、データ処理部11は、分解により得られるフレームの部分が重複フレームまたはパディングであると判定される場合、当該フレームの部分を破棄する。例えば、IEEE802.11の規格においては、受信フレームが重複フレームであるかを判定し、重複フレームと判定される場合、当該受信フレームは破棄される。そのため、AP20−1がIEEE802.11の規格に準拠する場合、送信すべきフレームおよび当該フレームの複製の両方が正常に受信されるときは、当該フレームの複製は、重複フレームと判定され、破棄される。したがって、複製フレームの追加されるフレームが追加処理無しで受信されることにより、IEEE802.11の規格における後方互換性を確保することが可能となる。なお、送信すべきフレームが正常に受信されず、当該フレームの複製が正常に受信される場合、当該フレームの複製は重複フレームと判定されず、当該フレームの複製について後続の処理が行われ、送信すべきフレームが破棄される。
次に、AP20−1は、全てのフレームが受信されたかを判定する(ステップS414)。具体的には、制御部17は、送信許可フレームの宛先としたSTA10−1の全てからULフレームを受信したかを判定する。なお、送信許可フレームの送信から所定の時間が経過した場合、未受信のULフレームがあっても、処理は次のステップに進められる。
全てのフレームが受信されたと判定される場合、AP20−1は、ULフレームがブロックACKリクエストを含んでいるかを判定する(ステップS416)。具体的には、データ処理部11は、各ULフレームについて、送信期間変更情報に基づいて、BARがULフレームに追加されているかを判定する。
ULフレームがブロックACKリクエストを含んでいると判定される場合、AP20−1は、ブロックACK(BA:Block Ack)フレームをSTA10−1に送信する(ステップS418)。具体的には、データ処理部11によってBARがULフレームに含まれていると判定される場合、制御部17は、通信部12に、BAフレームを要求元のSTA10−1に送信させる。なお、複数のULフレームにおいてBARが含まれる場合、制御部17は、通信部12に、空間分割多重通信またはマルチキャスト通信を用いてBAフレームをBAR送信元である各STA10−1に送信させてもよく、またはBAR送信元のSTA10−1のうちの1つにBAフレームを送信させてもよい。また、制御部17は、通信部12に、BAR送信元のSTA10−1の各々について任意の順にBAフレームを送信してもよい。
このように、本開示の第1の実施形態によれば、STA10−1は、許可送信期間を示す第1の情報に応じた冗長性を有するようにフレームの処理を行う。このため、フレームの信頼性を向上させながら、許可送信期間に合うようにフレームが処理されることにより、無線通信リソースの有効活用と受信性能の安定化とを両立させることが可能となる。
また、STA10−1は、許可送信期間を超えない範囲で、送信すべき第1のフレームの複製を第1のフレームに追加する。このため、当該第1のフレームが冗長化されることにより、当該第1のフレームの信頼性を向上させることが可能となる。
また、第1のフレームの複製は、第1のフレームの全部の複製または第1のフレームの一部の複製の少なくともいずれか一方を含む。このため、第1のフレーム全体の複製は追加できない場合であっても、当該第1のフレームの一部について信頼性を向上させることが可能となる。
また、STA10−1は、フレームの送信期間が許可送信期間未満である場合、第1のフレームにブロックACKリクエストを追加する。このため、別途ブロックACKリクエストを送信することなく、当該第1のフレームへの応答としてBAフレームを受信することができ、BAフレームの待ち時間の短縮が可能となる。
また、STA10−1は、上記の処理後のフレームの送信期間が許可送信期間未満である場合、第1のフレームにパディングを追加する。このため、処理後のフレームの送信期間が許可送信期間に満たない場合であっても許可送信期間にされることにより、AP20−1における受信性能の低下が防止される可能性を向上させることが可能となる。
また、STA10−1は、上記の処理に係る情報を当該処理が行われたフレームに含める。このため、フレームを受信するAP20−1側で当該処理が行われたことを把握することができ、通常のフレームと区別してフレームを適切に処理することが可能となる。
また、上記の処理に係る情報は、当該処理が行われたフレームの構成を示す情報を含む。このため、フレームの構成が動的に変更される場合であっても、AP20−1で適切にフレームの分析等の処理を行うことが可能となる。
また、STA10−1は、AP20−1から上記の第1の情報を受信し、上記の処理が行われたフレームをAP20−1に送信する。このため、当該第1の情報の送信先の状態に応じてフレームの冗長化処理を行うことができ、当該冗長化処理の適正化を図ることが可能となる。
また、STA10−1は、送信すべき第1のフレームの送信期間を特定可能な情報を生成し、生成される当該情報が含まれる送信許可要求フレームをAP20−1に送信する。このため、既存の通信を利用して許可送信期間の決定に用いられ得る情報がAP20−1に提供されることにより、無線通信リソースの消費量を抑制しながら許可送信期間の適正化を図ることが可能となる。
また、STA10−1は、送信許可要求フレームへの応答として、第1のフレームの送信の多重化に係る情報を含む送信許可フレームをAP20−1から受信し、当該多重化に係る情報に基づいて上記の処理を行うかの判定を行う。このため、既存の通信を利用して多重化に係る情報がSTA10−1に提供されることにより、無線通信リソースの消費量を抑制しながら多重化通信を行うことが可能となる。
<3.第2の実施形態(変調方式を変更する例)>
以上、本開示の第1の実施形態に係る通信システムについて説明した。次に、本開示の第2の実施形態に係る通信システムについて説明する。本実施形態に係るSTA10−2は、複製フレームの追加を行う代わりに、フレームの変調方式を変更する。
<3−1.通信装置の機能>
STA10−2およびAP20−2の機能構成は第1の実施形態に係る機能構成と実質的に同一であるが、通信部12および制御部17の機能が一部異なる。なお、第1の実施形態の機能と実質的に同一である機能については説明を省略する。
((STAの機能))
まず、STA10−2の機能について説明する。なお、第1の実施形態との差異のある機能についてのみ説明する。
(ULフレームの送信期間の変更機能)
通信部12は、許可送信期間を超えない範囲で、送信すべきフレームについて他の変調方式よりも低次な変調方式を用いて変調処理を行う。具体的には、制御部17は、データ処理部11によって生成される送信すべきフレームの送信期間が許可送信期間を超えない範囲で他の変調方式よりも低次となる変調方式を選択する。そして、制御部17は、通信部12に、選択される変調方式での当該フレームの変調および送信を行わせる。
((APの機能))
続いて、AP20−2の機能について説明する。なお、第1の実施形態との差異のある機能についてのみ説明する。
通信部12は、STA10−2で用いられた変調方式に応じて、当該変調方式によって変調されたフレームの復調を行う。例えば、当該変調方式に係る情報は事前にSTA10−2から通知されてもよく、または受信されるULフレームのヘッダに挿入されてもよい。なお、後者の場合、ULフレームのヘッダは、AP20−2にとって既知の変調方式によって変調される等、AP20−2によって復調可能であるとする。
<3−2.通信装置の処理>
次に、本実施形態に係るSTA10−2の処理について説明する。なお、主に第1の実施形態と差異のあるULフレームの送信期間の変更処理について説明する。
(ULフレームの送信期間の変更処理)
図5および図8を参照して、本実施形態に係るSTA10−2におけるULフレームの送信期間の変更処理について説明する。図8は、本実施形態に係るSTA10−2におけるULフレームの送信期間の変更処理を概念的に示すフローチャートである。なお、第1の実施形態の処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
まず、STA10−2は、ULフレームの送信期間と許可送信期間との差Dが0であるかを判定する(ステップS502)。
差Dが0でないと判定される場合、STA10−2は、差Dに基づいて変調方式を選択する(ステップS504)。具体的には、制御部17は、選択可能な変調方式のうち、その変調方式を用いた場合に差Dが0となる、または差Dが他の変調方式を用いた場合よりも小さくなるような変調方式を選択する。
次に、STA10−2は、選択される変調方式に基づいて推定されるULフレームの送信期間で更新される差Dが0であるかを判定し(ステップS506)、差Dが0でないと判定される場合、パディングをULフレームに追加する(ステップS508)。具体的には、制御部17は、選択される変調方式を用いた場合のULフレームの送信期間を推定し、推定される送信期間を用いて差Dを更新する。そして、データ処理部11は、更新後の差Dが0または0に相当する値でない場合、パディングをULフレームに追加する。この際、データ処理部11は、ULフレームの変調後の送信期間が許可送信期間となるようにパディングをULフレームに追加する。
そして、STA10−2は、図5に示したステップS216において、生成されるULフレームを送信する。具体的には、制御部17は、通信部12に、選択された変調方式を用いてULフレームを変調させて送信させる。
このように、本開示の第2の実施形態によれば、STA10−2は、許可送信期間を超えない範囲で、第1のフレームについて他の変調方式よりも低次な変調方式を用いて変調処理を行う。一般に、変調方式が低次であるほど送信期間が長くなるとともに、干渉に対する耐性が高まる。そのため、本実施形態によれば、第1のフレームの送信期間を許可送信期間に合わせながら、当該第1のフレームの信頼性を向上させることが可能となる。
なお、上記の図8で示したフローチャートでは、差Dに基づいて変調方式が選択される例を説明したが、許可送信期間に基づいて変調方式が選択されてもよい。具体的には、制御部17は、選択可能な変調方式のうち、その変調方式を用いた場合のULフレームの送信期間が許可送信期間以下となるような変調方式を選択する。この場合、STA10−2は、差Dを他の処理において使用しないときに差Dを算出せずに済み、STA10−2の処理を簡素化することが可能となる。
<3−3.変形例>
以上、本開示の第2の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態の変形例として、STA10−2は、変調方式を変更する代わりに、誤り訂正符号化率を変更してもよい。具体的には、データ処理部11は、許可送信期間を超えない範囲で、送信すべきフレームの誤り訂正符号化率を低くする。さらに、本実施形態の処理について図5および図8を参照して説明する。
まず、図8に示したように、STA10−2は、ULフレームの送信期間と許可送信期間との差Dが0であるかを判定し(ステップS502)、差Dが0でないと判定される場合、STA10−2は、差Dに基づいて誤り訂正符号化率を選択する(ステップS504に相当するステップ)。具体的には、制御部17は、選択可能な誤り訂正符号化率のうち、その符号化率を用いた場合に差Dが0となる、または差Dが他の符号化率を用いた場合よりも小さくなるような符号化率を選択する。
次に、STA10−2は、差Dが0であるかを判定し(ステップS506)、差Dが0でないと判定される場合、パディングをULフレームに追加する(ステップS508)。具体的には、制御部17は、選択される誤り訂正符号化率を用いた場合のULフレームの送信期間を推定し、推定される送信期間を用いて差Dを更新する。そして、データ処理部11は、更新後の差Dが0または0に相当する値でない場合、パディングをULフレームに追加する。この際、データ処理部11は、ULフレームの誤り訂正符号化後の送信期間が許可送信期間となるようにパディングをULフレームに追加する。
そして、図5に示したように、STA10−2は、生成されるULフレームを送信する(ステップS216)。具体的には、制御部17は、通信部12に、選択された誤り訂正符号化率を用いてULフレームを変調させて送信させる。
このように、本実施形態の変形例によれば、STA10−2は、許可送信期間を超えない範囲で、送信すべきフレームの誤り訂正符号化率を低くする。一般に、誤り訂正符号化率が小さいほど送信期間が長くなるとともに、干渉に対する耐性が高まる。そのため、本実施形態によれば、第1のフレームの送信期間を許可送信期間に合わせながら、当該第1のフレームの信頼性を向上させることが可能となる。
なお、変調方式および誤り訂正符号化率は、いずれか一方に基づいて他方が決まる組合せの関係を有する場合がある。この場合には、制御部17は、当該組合せのうち、その組合せを用いた場合のULフレームの送信期間を推定し、推定される送信期間が許可送信期間以下となるような組合せを選択してもよい。
<4.第3の実施形態(基地局の通信に適用する例)>
以上、本開示の第2の実施形態に係る通信システムについて説明した。次に、本開示の第3の実施形態に係る通信システムについて説明する。本実施形態に係るAP20−3は、DLフレームが多重化される場合に、第1または第2の実施形態に係るSTA10−1または10−2と同様な、冗長化処理または変調処理等を行う。
<4−1.通信装置の機能>
STA10−3およびAP20−3の機能構成は第1の実施形態に係る機能構成と実質的に同一であるが、AP20−3のデータ処理部11、通信部12および制御部17の機能が一部異なる。しかし、当該異なる機能は、第1または第2の実施形態に係るSTA10の機能と実質的に同一であるため、処理の説明において簡単に説明する。
<4−2.通信装置の処理>
図9および図10を参照して、本実施形態に係るAP20−3の処理について説明する。まず、図9を参照して、通信システムの処理の流れについて説明する。図9は、本実施形態における通信システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。
まず、AP20−3は、DLフレームとして送信すべきフレームを生成する(ステップS602)。具体的には、データ処理部11は、STA10−3Aおよび10−3B向けのデータに基づくフレームをそれぞれDLフレームとして生成する。
次に、AP20−3は、DLフレームの送信期間を変更するかを判定し(ステップS604)、DLフレームの送信期間の変更処理を実行する(ステップS606)。そして、AP20−3は、DLフレームを送信する(ステップS608)。詳細については後述する。なお、図示しないが、DLフレームを受信するSTA10−3Aおよび10−3Bは、当該DLフレームに対する確認応答をAP20−3に送信してもよい。
続いて、図10を参照して、AP20−3におけるDLフレーム送信処理(ステップS604〜S608)の詳細について説明する。図10は、本実施形態に係るAP20−3におけるDLフレーム送信処理を概念的に示すフローチャートである。
まず、AP20−3は、多重化されるフレームが存在するかを判定する(ステップS208)。具体的には、制御部17は、送信用バッファに格納されるフレームの宛先を参照して、送信期間が重複するフレームが存在するかを判定する。なお、制御部17は、同じ送信期間で送信可能なフレームが存在するかを判定してもよい。例えば、制御部17は、上述したような同一のグループに属するSTA10−3向けのフレームが複数存在するか判定し得る。
多重化されるフレームが存在すると判定される場合、AP20−3は、多重化されるフレームの送信期間の各々が等しいかを判定する(ステップS210)。具体的には、制御部17は、多重化されるフレームの各々の送信期間を算出し、算出される送信期間が一致するかを判定する。
多重化されるフレームの送信期間の各々が異なると判定される場合、AP20−3は、DLフレームの送信期間の変更処理を実行し(ステップS706)、DLフレームのヘッダに送信期間の変更に係る情報を挿入する(ステップS708)。具体的には、データ処理部11は、制御部17によって多重化されるフレームの各々の送信期間が一致しないと判定される場合、DLフレームの送信期間の変更処理を実行する。そして、データ処理部11は、処理後のDLフレームのヘッダに送信期間変更情報を挿入する。なお、許可送信期間は、AP20−3が予め保持する値または事前に取得され、もしくは算出される値であり得る。また、DLフレームの送信期間の変更処理および送信期間変更情報の挿入処理は、第1または第2の実施形態に係るULフレームの処理と実質的に同一であるため説明を省略する。
次に、AP20−3は、DLフレームを送信する(ステップS710)。具体的には、AP20−3は、DLフレームの各々について、空間分割多重化処理を行い、宛先であるSTA10−1の各々に処理後のDLフレームを送信する。
このように、本開示の第3の実施形態によれば、AP20−3は、許可送信期間を示す第1の情報に応じた、冗長性を有するように、または変調方式により、フレームの処理を行う。このため、AP20−3の送信するフレームの信頼性を向上させ、無線通信リソースを有効活用することが可能となる。
<5.第4の実施形態(周波数分割多重通信を利用する例)>
以上、本開示の第3の実施形態に係る通信システムについて説明した。次に、本開示の第4の実施形態に係る通信システムについて説明する。本実施形態に係るSTA10−4およびAP20−4は、空間分割多重方式の代わりに周波数分割多重方式および時間分割多重方式を用いて通信を行う。
<5−1.通信装置の機能>
STA10−4およびAP20−4の機能構成は第1の実施形態に係る機能構成と実質的に同一であるが、データ処理部11、通信部12および制御部17の機能が一部異なる。なお、第1〜第3の実施形態の機能と実質的に同一である機能については説明を省略する。
((基本機能))
通信部12における変復調部13および信号処理部14は、周波数分割多重化に係る処理を行う。具体的には、変復調部13は、データ処理部11から提供されるフレームをサブキャリア数に分割し、分割により得られるフレームの各々を変調する。そして、変復調部13は、変調により得られる信号を合成し、合成により得られる信号を信号処理部14に提供する。信号処理部14は、変復調部13から提供される信号にガードインターバルの追加等の処理を行い、処理により得られる信号、すなわちシンボルストリームを無線インタフェース部16に提供する。
また、信号処理部14は、無線インタフェース部16から提供される受信波に係るシンボルストリームについて、ガードインターバルの除去等の処理を行い、処理により得られる信号を変復調部13に提供する。変復調部13は、信号処理部14から提供される信号からサブキャリア信号を取り出し、サブキャリアごとに復調する。そして、変復調部13は、復調により得られるフレームを合成し、合成されるフレームをデータ処理部11に提供する。
((STAの機能))
次に、STA10−4の機能について説明する。
(多重化に係る情報の取得機能)
制御部17は、送信許可に係るSTA10−4およびAP20−4の間のフレーム交換処理を用いてAP20−4から周波数分割多重化および時間分割多重化に係る情報を取得する。例えば、制御部17は、通信部12に送信させる送信許可要求フレームへの応答として受信される送信許可フレームから周波数分割多重化および時間分割多重化に係る情報を取得する。
(ULフレームの使用リソースの変更機能)
データ処理部11は、リソースブロックに応じた冗長性を有するようにフレームの処理を行う。具体的には、データ処理部11は、制御部17によって特定されるリソースブロックが過不足なく消費されるように、送信すべきフレームの複製、当該フレームのサブフレーム、BARおよび/またはパディングをULフレームに追加する。
制御部17は、送信許可フレームに含まれる多重化に係る情報に基づいてリソースブロックを特定する。具体的には、周波数分割多重化および時間分割多重化に係る情報は、送信期間を示す情報、送信に用いられる帯域としてのサブキャリアを示す情報、リソースブロックを示す情報または通信を許可されるSTA10−4を特定可能な情報のうちの少なくとも1つである。例えば、多重化に係る情報が送信期間またはサブキャリアを示す情報である場合、制御部17は、当該送信期間またはサブキャリアと、予め取得される、またはSTA10−4に予め記憶されるサブキャリアまたは送信期間とに基づいてリソースブロックを特定する。
((APの機能))
次に、AP20−4の機能について説明する。
(多重化に係る情報の提供機能)
制御部17は、周波数分割多重化および時間分割多重化に係る情報を生成する。具体的には、制御部17は、周波数分割多重通信および時間分割多重通信を許可するSTA10−4の各々を特定し、特定されるSTA10−4の各々にリソースブロックを割当てる。リソースブロックの割当て処理について、図11を参照して詳細に説明する。図11は、本実施形態におけるリソースブロック割当ての例を示す図である。
まず、制御部17は、周波数分割多重通信および時間分割多重通信を許可するSTA10−4の各々を特定する。例えば、制御部17は、受信される送信許可要求フレームの送信先であるSTA10−4の各々を許可対象として特定する。
次に、制御部17は、特定されるSTA10−4の各々にリソースブロックを割当てる。例えば、制御部17は、図11に示したように、3つのSTA10−4の各々についてリソースブロック32〜36をそれぞれ割当てる。
そして、制御部17は、周波数分割多重化および時間分割多重化に係る情報を生成し、通信部12に、当該情報が含まれるULフレームを送信させる。例えば、制御部17は、リソースブロック割当てを示す情報を生成し、データ処理部11に、当該情報を含む送信許可フレームを生成させ、通信部12に送信許可フレームを送信させる。
<5−2.通信装置の処理>
本実施形態に係る情報システムの処理は、空間分割多重通信の代わりに周波数分割多重通信および時間分割多重通信が行われる点、ならびに許可送信期間に合わせてフレームの送信期間が変更される代わりに許可送信期間またはサブキャリアのうち少なくとも一方に合わせてフレームの送信期間の変更および変調が行われる点の他は、第1の実施形態の処理と実質的同一であるため、説明を省略する。なお、図5において、多重化されるフレームの存在有無によって処理が分岐されているが、本実施形態では割り当てられたリソースブロックが過不足なく消費されるようにするため、多重化されるフレームの存在如何に関わらずステップS210〜S214に相当する処理が行われる。
このように、本開示の第4の実施形態によれば、STA10−4は、許可送信期間またはサブキャリアの少なくともいずれか一方を示す情報に応じた冗長性を有するようにフレームの処理を行う。このため、周波数分割多重通信および時間分割多重通信においてもフレームの信頼性を向上させることが可能となる。
なお、上記では、周波数分割多重通信および時間分割多重通信が行われる例を説明したが、周波数分割多重通信または時間分割多重通信のいずれか一方のみが行われてもよい。
また、上記では、第1の実施形態と同様に複製フレーム等がULフレームに追加される例を説明したが、第2の実施形態と同様に許可送信期間またはサブキャリアに応じた変調方式または誤り訂正符号化率によってフレームが処理されてもよい。
また、上記では、ULフレームの処理について説明したが、DLフレームについて同様に処理されてもよい。
<6.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、STA10は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、STA10は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、STA10は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、AP20は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、AP20は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、AP20は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
<6−1.第1の応用例>
図12は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図12の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図12に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図12示したスマートフォン900において、図2を用いて説明したデータ処理部11、通信部12及び制御部17は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。例えば、データ処理部11が送信フレームへの複製フレームの追加等を行うことにより、送信フレームの冗長性を高め、送信フレームの信頼性を向上させることが可能である。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
<6−2.第2の応用例>
図13は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図13の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図13に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図13に示したカーナビゲーション装置920において、図2を用いて説明したデータ処理部11、通信部12及び制御部17は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。例えば、データ処理部11が送信フレームへの複製フレームの追加等を行うことにより、送信フレームの冗長性を高め、送信フレームの信頼性を向上させることができる。
また、無線通信インタフェース933は、上述したAP20として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。その際、例えば、当該端末が複数存在する場合に、AP20は当該端末に送信するフレームの信頼性を向上させながら、送信期間を揃えることができる。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<6−3.第3の応用例>
図14は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
図14に示した無線アクセスポイント950において、図2を用いて説明したデータ処理部11、通信部12及び制御部17は、無線通信インタフェース963において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ951において実装されてもよい。例えば、データ処理部11が送信フレームへの複製フレームの追加等を行うことにより、送信フレームの冗長性を高め、送信フレームの信頼性を向上させることができる。
<7.むすび>
以上、本開示の第1の実施形態によれば、フレームの信頼性を向上させながら、許可送信期間に合うようにフレームが処理されることにより、無線通信リソースの有効活用と受信性能の安定化とを両立させることが可能となる。また、本開示の第2の実施形態によれば、第1のフレームの送信期間を許可送信期間に合わせながら、当該第1のフレームの信頼性を向上させることが可能となる。また、本開示の第3の実施形態によれば、AP20−3の送信するフレームの信頼性を向上させ、無線通信リソースを有効活用することが可能となる。また、本開示の第4の実施形態によれば、周波数分割多重通信においても無線通信リソースの有効活用と受信性能の安定化とを両立させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、フレームの送信期間は、許可送信期間を超えない範囲で変更されるとしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、フレームの送信期間は、送信先の受信性能に与える影響が許容範囲である場合、当該許容範囲となるような送信期間に変更されてもよい。
また、上記実施形態の各々に係る構成は、整合性を確保可能な範囲において組合せられ得る。例えば、第1、第2および第4の実施形態に係るSTA10の構成は、第3の実施形態に係るAP20の構成において適用され得る。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)第1の送信期間または送信に用いられる帯域の少なくともいずれか一方を示す第1の情報に応じた冗長性を有するように、または前記第1の情報に応じた変調方式により、フレームの処理を行う処理部を備える通信装置。
(2)前記処理部は、前記第1の送信期間を超えない範囲で、送信すべき第1のフレームの複製を前記第1のフレームに追加する、前記(1)に記載の通信装置。
(3)前記第1のフレームの複製は、前記第1のフレームの全部の複製、または、前記第1のフレームの一部の複製の少なくともいずれか一方を含む、前記(2)に記載の通信装置。
(4)前記処理部は、前記第1の送信期間を超えない範囲で、送信すべき第1のフレームの誤り訂正符号化率を低くする、前記(1)に記載の通信装置。
(5)前記処理部は、前記第1の送信期間を超えない範囲で、送信すべき第1のフレームについて他の変調方式よりも低次な変調方式を用いて変調処理を行う、前記(1)に記載の通信装置。
(6)前記処理部は、フレームの送信期間が前記第1の送信期間未満である場合、送信すべき第1のフレームにブロック送達確認要求を追加する、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の通信装置。
(7)前記処理部は、前記処理が行われたフレームの送信期間が前記第1の送信期間未満である場合、前記第1のフレームにパディングを追加する、前記(2)〜(6)のいずれか1項に記載の通信装置。
(8)前記処理部は、前記処理に係る情報を前記処理が行われたフレームに含める、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の通信装置。
(9)前記処理に係る情報は、前記処理が行われたフレームの構成を示す情報を含む、前記(8)に記載の通信装置。
(10)第2の通信装置から前記第1の情報を受信する通信部をさらに備え、前記通信部は、前記処理が行われたフレームを前記第2の通信装置に送信する、前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の通信装置。
(11)前記処理部は、送信すべき第1のフレームの送信期間を特定可能な情報を生成し、前記通信部は、生成される前記送信期間を特定可能な情報が含まれる送信許可要求フレームを前記第2の通信装置に送信する、前記(10)に記載の通信装置。
(12)前記通信部は、前記送信許可要求フレームへの応答として、前記第1のフレームの送信の多重化に係る情報を含む送信許可フレームを前記第2の通信装置から受信し、前記処理部は、前記多重化に係る情報に基づいて前記処理を行うかの判定を行う、前記(11)に記載の通信装置。
(13)前記多重化に係る情報は、前記第1の送信期間を示す情報、前記第1の送信期間の算出に用いられる情報、または前記第1の送信期間に送信可能な通信装置を特定可能な情報のうちの少なくとも1つを含む、前記(12)に記載の通信装置。
(14)前記処理が行われたフレームは、第3の通信装置から送信される前記処理が行われたフレームと空間分割多重化される、前記(13)に記載の通信装置。
(15)前記送信可能な通信装置は、前記送信許可要求フレームを送信した通信装置のチャネル利得との相関が他の通信装置よりも低い通信装置が選択される、前記(14)に記載の通信装置。
(16)前記送信可能な通信装置を特定可能な情報は、前記送信許可フレームの宛先となる通信装置のグループを示す情報を含む、前記(13)に記載の通信装置。
(17)前記処理が行われたフレームは、第3の通信装置から送信される前記処理が行われたフレームと周波数分割多重または時間分割多重の少なくともいずれか一方によって多重化される、前記(13)に記載の通信装置。
(18)第1の送信期間または送信に用いられる帯域の少なくともいずれか一方を示す第1の情報に応じた冗長性を有するように、または前記第1の情報に応じた変調方式により、フレームの処理を行うことを含む通信方法。
(19)第1の送信期間または送信に用いられる帯域の少なくともいずれか一方を示す第1の情報に応じた冗長性を有するように、または前記第1の情報に応じた変調方式により、フレームの処理を行う機能を備える通信システム。
(20)第1の送信期間または送信に用いられる帯域の少なくともいずれか一方を示す第1の情報に応じた冗長性を有するように、または前記第1の情報に応じた変調方式により、フレームの処理を行う機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
10 STA
11 データ処理部
12 通信部
13 変復調部
14 信号処理部
15 チャネル推定部
16 無線インタフェース部
17 制御部
20 AP

Claims (18)

  1. 第1の送信期間または送信に用いられる帯域の少なくともいずれか一方を示す第1の情報に応じた冗長性を有するように、または前記第1の情報に応じた変調方式により、フレームの処理を行う処理部を備える通信装置。
  2. 前記処理部は、前記第1の送信期間を超えない範囲で、送信すべき第1のフレームの複製を前記第1のフレームに追加する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1のフレームの複製は、前記第1のフレームの全部の複製、または、前記第1のフレームの一部の複製の少なくともいずれか一方を含む、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記処理部は、前記第1の送信期間を超えない範囲で、送信すべき第1のフレームの誤り訂正符号化率を低くする、請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記処理部は、前記第1の送信期間を超えない範囲で、送信すべき第1のフレームについて他の変調方式よりも低次な変調方式を用いて変調処理を行う、請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記処理部は、フレームの送信期間が前記第1の送信期間未満である場合、送信すべき第1のフレームにブロック送達確認要求を追加する、請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記処理部は、前記処理が行われたフレームの送信期間が前記第1の送信期間未満である場合、前記第1のフレームにパディングを追加する、請求項2に記載の通信装置。
  8. 前記処理部は、前記処理に係る情報を前記処理が行われたフレームに含める、請求項1に記載の通信装置。
  9. 前記処理に係る情報は、前記処理が行われたフレームの構成を示す情報を含む、請求項8に記載の通信装置。
  10. 第2の通信装置から前記第1の情報を受信する通信部をさらに備え、
    前記通信部は、前記処理が行われたフレームを前記第2の通信装置に送信する、請求項1に記載の通信装置。
  11. 前記処理部は、送信すべき第1のフレームの送信期間を特定可能な情報を生成し、
    前記通信部は、生成される前記送信期間を特定可能な情報が含まれる送信許可要求フレームを前記第2の通信装置に送信する、請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記通信部は、前記送信許可要求フレームへの応答として、前記第1のフレームの送信の多重化に係る情報を含む送信許可フレームを前記第2の通信装置から受信し、
    前記処理部は、前記多重化に係る情報に基づいて前記処理を行うかの判定を行う、請求項11に記載の通信装置。
  13. 前記多重化に係る情報は、前記第1の送信期間を示す情報、前記第1の送信期間の算出に用いられる情報、または前記第1の送信期間に送信可能な通信装置を特定可能な情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の通信装置。
  14. 前記処理が行われたフレームは、第3の通信装置から送信される前記処理が行われたフレームと、空間分割多重化される、請求項13に記載の通信装置。
  15. 前記送信可能な通信装置は、前記送信許可要求フレームを送信した通信装置のチャネル利得との相関が他の通信装置よりも低い通信装置が選択される、請求項14に記載の通信装置。
  16. 前記送信可能な通信装置を特定可能な情報は、前記送信許可フレームの宛先となる通信装置のグループを示す情報を含む、請求項13に記載の通信装置。
  17. 前記処理が行われたフレームは、第3の通信装置から送信される前記処理が行われたフレームと周波数分割多重または時間分割多重の少なくともいずれか一方によって多重化される、請求項13に記載の通信装置。
  18. 第1の送信期間または送信に用いられる帯域の少なくともいずれか一方を示す第1の情報に応じた冗長性を有するように、または前記第1の情報に応じた変調方式により、フレームの処理を行うことを含む通信方法。
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