JP2016085653A - タッチパネル及び表示装置 - Google Patents

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寿二 安原
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寿二 安原
和也 上拾石
Kazuya Uejukkoku
和也 上拾石
智博 鶴田
Tomohiro Tsuruta
智博 鶴田
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Abstract

【課題】断線がなく信頼性の高い金属細線パターンを有するタッチパネルを提供する。【解決手段】透明誘電体基材11と、透明誘電体基材11の一方の面に、第1方向に形成される第1金属細線パターン12と、透明誘電体基材11の一方の面とは反対側の他方の面に、第1方向と交差する第2方向に形成される第2金属細線パターン13と、透明誘電体基材11の一方の面に貼り合わされる絶縁性カバー14とを備える。第1金属細線パターン12及び第2金属細線パターン13は、厚さが0.5μm以上、12μm以下であり、表面粗さRaが0.2μm以下であり、表面粗さRyが2.0μm以下であり、表面粗さRzが1.5μm以下である。第1金属細線パターン12及び第2金属細線パターン13の操作面側の面は、黒化処理が施されている。【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネル及び表示装置に関する。
表示装置や携帯端末に搭載される静電容量方式のタッチパネルには、投影型のタッチパネルがある。このタッチパネルは、X方向に沿って延びる複数の第1配線パターンと、X方向に対して直交するY方向に沿って延びる複数の第2配線パターンとを備えている。複数の第1配線パターンは、複数の第2配線パターンに対して立体的に交差し、これら複数の第1配線パターンと複数の第2配線パターンとの間には、透明誘電体基材が介在している。このようなタッチパネルでは、何れか1つの第1配線パターンと第2配線パターンとの間の静電容量の変化を検出することによって、入力位置を特定する。
この種のタッチパネルにあって、第1配線パターンや第2配線パターンは、透明電極となっており、その材料には、一般にITO(酸化インジウムスズ)が用いられている。しかしながら、ITOは、高抵抗膜である。また、ITOは、高価な材料である。このため、ITO膜は、タッチパネルの大型化には不向きである。そこで、第1配線パターンや第2配線パターンには、銅といった低抵抗な金属細線を用いることができる。但し、銅等は、透明材料でないため、表示光の透過率を上げ視認性を高めるため、細線化が必要となる(特許文献1参照)。
特開2005−76091号公報
第1配線パターンや第2配線パターンを細線化するときには、配線パターンの表面が粗いと、配線パターンの膜厚が一定でなくなり、また、直線性も悪くなり、断線の原因となる。
細線化された配線パターン(以下、「金属細線パターン」ともいう。)は、一般に、透明誘電体基材に被着された銅箔にドライフィルムレジストをラミネートし、露光、現像の後、エッチングすることによって形成される。このようなリソグラフィー法において、金属細線パターンを形成する銅箔の表面が粗い場合には、銅箔とドライフィルムとの密着性も悪くなり、現像後にレジスト剥がれが生じ、金属細線パターンの断線の原因ともなる。
本発明は、断線がなく信頼性の高い金属細線パターンを有するタッチパネル及び表示装置を提供することを目的とする。
以上のような課題を解決するタッチパネルは、透明誘電体基材と、前記透明誘電体基材の一方の面に、第1方向に形成される第1金属細線パターンと、前記透明誘電体基材の前記一方の面とは反対側の他方の面に、前記第1方向と交差する第2方向に形成される第2金属細線パターンと、前記透明誘電体基材の一方の面に貼り合わされる絶縁性カバーとを備える。前記第1金属細線パターン及び前記第2金属細線パターンは、前記透明誘電体基材の各面に、透明接着剤によって貼り合わせた金属箔をパターニングして形成されている。
また、以上のような課題を解決するタッチパネルは、第1透明誘電体基材と、前記第1透明誘電体基材に、第1の方向に形成される第1金属細線パターンと、前記第1透明誘電体基材に貼り合わされる第2透明誘電体基材と、前記第2透明誘電体基材に、前記第1の方向と交差する第2の方向に形成される第2金属細線パターンと、前記第1透明誘電体基材の操作面側に貼り合わされる絶縁性カバーとを備える。前記第1金属細線パターンは、前記第1透明誘電体基材に、第1透明接着剤によって貼り合わせた金属箔をパターニングして形成され、前記第2金属細線パターンは、前記第2透明誘電体基材に、第2透明接着剤によって貼り合わせた金属箔をパターニングして形成されている。
以上のようなタッチパネルは、前記第1金属細線パターン及び前記第2金属細線パターンの厚さが0.5μm以上、12μm以下であり、表面粗さRaが0.2μm以下であり、表面粗さRyが2.0μm以下であり、表面粗さRzが1.5μm以下となっている。
以上のような構成によれば、前記第1金属細線パターン及び前記第2金属細線パターンの厚さが0.5μm以上、12μm以下に設定することで、抵抗が高くなり過ぎず、視認性が良好なタッチパネルを製造することができる。
また、前記第1金属細線パターンや前記第2金属細線パターンの表面粗さRaを0.2μm以下に設定することで、線幅が略一定な直線性に優れた金属細線パターンを形成することができる。
更に、表面粗さRyを2.0μm以下で、表面粗さRzを1.5μm以下に設定することで、金属細線パターンにうねりが発生することを防止できる。
前記タッチパネルにおいて、さらに、第1金属細線パターンの有する面の中で絶縁性カバーと対向する面、及び、第2金属細線パターンの有する面の中で絶縁性カバーと対向する面は、黒化処理の施された面であるとよい。
上記構成によれば、前記第1金属細線パターンと前記第2金属細線パターンの操作面側に黒化処理膜が形成されることで、外光反射によってパターン配線が操作面側から視認されることを防止することができる。
以上のような課題を解決する表示装置は、情報を表示する表示パネルと、前記表示パネルの表示する前記情報を透過するタッチパネルとを備え、前記タッチパネルには、上述したタッチパネルが用いられる。
以上のような構成によれば、断線がなく信頼性の高い金属細線パターンを有するタッチパネルを提供することができる。
第1実施形態のタッチパネルの断面図である。 第2実施形態のタッチパネルの断面図である。 表示パネルにタッチパネルを貼り付けた表示装置の断面図である。 うねりのない線幅が略一定の金属細線の顕微鏡写真を示す図である。 線幅方向に膨らみを有する比較例となる金属細線の顕微鏡写真を示す図である。 うねりを有する比較例となる金属細線の顕微鏡写真を示す図である。
以下、図面を参照して、タッチパネルの一実施の形態を説明する。
(第1実施形態)
図1に示すタッチパネル10は、投影型静電容量方式のタッチパネルである。このタッチパネル10は、透明誘電体基材11と、透明誘電体基材11のタッチパネル10の操作がされる操作面側の一方の面に形成される第1金属細線パターン12と、操作面と反対側の他方の面に形成される第2金属細線パターン13とを備える。透明誘電体基材11の第1金属細線パターン12の形成された一方の面には、絶縁性カバー14貼り合わされる。
透明誘電体基材11は、ポリエチレンテレフタラート等の透明樹脂フィルムや透明ガラス基板等の基材から構成されている。この透明誘電体基材11は、単層構造であってもよいし、2つ以上の基材が重ねられた多層構造であってもよい。透明誘電体基材11は、表示光を透過する光透過性と、第1金属細線パターン12と第2金属細線パターン13との間の静電容量の検出に適した比誘電率に設定されている。
第1金属細線パターン12は、タッチパネル10の操作面側に形成されるセンシング電極となり、透明誘電体基材11の一方の面において、第1の方向に沿って直線状に形成されている。第1金属細線パターン12は、銅やアルミニウム等の金属薄膜を、光透過性を有する第1透明接着剤15によって貼り合わせ、貼り合わせた金属薄膜をフォトリソグラフィー法、レーザー加工等によってパターニングすることによって形成される。第1透明接着剤15としては、例えば、ポリエーテル系接着剤やアクリル系接着剤を用いることができる。第1金属細線パターン12の絶縁性カバー14側の表面は、黒化処理によって第1黒化処理膜12aが形成されている。
第2金属細線パターン13は、タッチパネル10の操作面と反対側の表示装置側となる面に形成されるドライブ電極となり、ドライブ信号が駆動回路から入力される。この第2金属細線パターン13は、第1の方向と直交する第2の方向に沿って直線状に形成されている。第2金属細線パターン13も、第1金属細線パターン12と同様、金属薄膜を、第1透明接着剤15と同様の第2透明接着剤16によって貼り合わせ、貼り合わせた金属薄膜をフォトリソグラフィー法、レーザー加工等によってパターニングすることによって形成される。第2金属細線パターン13の透明誘電体基材11側の面は、黒化処理によって第2黒化処理膜13aが形成されている。
第1金属細線パターン12の第1黒化処理膜12aと第2金属細線パターン13の第2黒化処理膜13aは、共に、絶縁性カバー14の操作面側に形成されることで、外光反射によってパターン配線が操作面側から視認されることを防止している。
絶縁性カバー14は、ガラス基板や樹脂フィルム等によって形成され、タッチパネル10の操作面として機能する。この絶縁性カバー14は、第1透明粘着シート17によって透明誘電体基材11の第1金属細線パターン12が形成された一方の面に貼り合わされる。また、第2金属細線パターン13の側にも、第2透明粘着シート18によって透明基板19が貼り合わされる。
図3に示すように、以上のように構成されたタッチパネル10は、例えば、透明基板19側がLCDや有機ELパネル等の表示パネル60の表示面に貼り合わされ、表示装置50の一部を構成する。そして、タッチパネル10は、ドライブ電極となる第2金属細線パターン13に駆動信号が印加されると、立体的に交差する第2金属細線パターン13と第1金属細線パターン12との間に電界が形成される。そして、人の指が近付くと、指に触れた電界が人体を介して放電されるため、第1金属細線パターン12と第2金属細線パターン13との間に形成される静電容量の大きさが変化する。タッチパネル10は、静電容量の変化を検出することでタッチされた座標を特定する。
ところで、以上のように構成されたタッチパネル10は、所謂GF2(絶縁性カバー+両面に導電層を有したフィルム等の基材1枚)構造を有している。そして、第1金属細線パターン12及び第2金属細線パターン13は、厚さが0.5μm以上、12μm以下に設定されている。0.5μmより薄くした場合には、エッチングやレーザーでパターニングしても、金属細線パターンの抵抗が高くなり過ぎるからである。また、一般に、配線パターンは、線幅の方が厚みより大きいことが理想である。厚さを12μmより厚くした場合には、エッチングで形成される線幅も太くなる。そうすると、第1金属細線パターン12及び第2金属細線パターン13が目視で確認できてしまい、視認性が悪くなってしまう。また、画面が第1金属細線パターン12及び第2金属細線パターン13の影響で、黒くなり、電子黒板等の用途では、不向きとなる。そこで、タッチパネル10では、厚さが0.5μm以上、12μm以下に設定するようにしている。なお、第1金属細線パターン12や第2金属細線パターン13の厚さは、この範囲であれば、例えば2μm、7μm、12μmといった厚さに設定可能であるが、好ましくは、1μmから5μm、更に好ましくは2μmがよい。
タッチパネル10では、第1金属細線パターン12や第2金属細線パターン13の厚さを以上のように設定したうえで、表面粗さが次のように設定される。
先ず、第1金属細線パターン12と第2金属細線パターン13は、表面粗さRaが0.2μm以下に設定される。
また、表面粗さRyが2.0μm以下であり、表面粗さRzが1.5μm以下に設定される。
第1金属細線パターン12や第2金属細線パターン13をフォトリソグラフィー法でエッチングする場合、ドライフィルムレジストが透明誘電体基材11に被着された銅箔上に貼り合わされる。ドライフィルムレジストは、銅箔の表面が平滑であるほど、銅箔表面に密着する。一方で、銅箔表面が粗い場合には、銅箔表面にスジ状の溝が形成されていることがある。そうすると、ドライフィルムレジストは、この溝付近では溝形状に追従しづらく、溝の存在部分と不存在の部分とで膜厚にばらつきが生じる。表面粗さRa0.2μm、Ryが2.0μm、及び、Rzが1.5μmより大きい場合には、ドライフィルムレジストの膜厚のばらつきが大きくなり過ぎ、現像後のエッチングの際に、ドライフィルムレジストが剥がれる等して、耐エッチング性が弱くなる。これにより、パターニングされた第1金属細線パターン12や第2金属細線パターン13の直線性が損なわれ、パターンの広い部分と狭い部分が生じ断線が発生しやすくなる。
特に、Raが0.2μmより大きい場合には、パターンの直線性に悪影響を及ぼす。また、Ryが2.0μm、及び、Rzが1.5μmより大きい場合には、パターンに厚い部分と薄い部分が形成され、うねりが発生し、薄い部分で断線が生じやすくなる。
なお、第1金属細線パターン12及び第2金属細線パターン13を形成するための金属箔は、蒸着やスパッタの物理的な製膜方法で上述した表面粗さRa,Ry,Rzを満たすように形成することができる。このような金属膜は、透明誘電体基材11に貼り合わせてもよいし、透明誘電体基材11の表面に成膜してもよい。また、金属箔は、圧延した金属、例えば圧延銅とし、これを透明誘電体基材11に貼り合わせるようにしてもよい。圧延銅の場合、上述した表面粗さRa,Ry,Rzは、圧延するローラの表面を、上述した値に合わせ粗面とすることで、圧延銅の表面に転写することができる。そして、以上のようにして得られた金属薄膜が透明誘電体基材11に貼り合わされる。
以上のようなタッチパネル10は、第1金属細線パターン12や第2金属細線パターン13の厚さや表面粗さRa,Ry,Rzを以上のように設定することで、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(1)第1金属細線パターン12や第2金属細線パターン13の厚さを0.5μm以上、12μm以下に設定することで、抵抗が高くなり過ぎず、更に、視認性が良好なタッチパネルを製造することができる。
(2)第1金属細線パターン12や第2金属細線パターン13の表面粗さを、Ra0.2μm以下、Ryが2.0μm以下、及び、Rzが1.5μm以下とすることで、直線性に優れ、また、うねりの無い信頼性の高い第1金属細線パターン12や第2金属細線パターン13を形成することができる。
(3)第1金属細線パターン12と第2金属細線パターン13の絶縁性カバー14の操作面側に第1黒化処理膜12aと第2黒化処理膜13aが形成されることで、外光反射によってパターン配線が操作面側から視認されることを防止することができる。
更に、上記実施形態1、および、その変形例によれば、更に、以下の技術的思想が導き出される。
(付記1)
第1金属細線パターンや第2金属細線パターンの線幅は、5μm以下、好ましくは3μm以下に設定される。これにより、表示光の透過率を上げ視認性を高めることができる。
(第2実施形態)
図2に示すタッチパネル20は、投影型静電容量方式のタッチパネルである。このタッチパネル20は、第1透明誘電体基材21と、第1透明誘電体基材21の一方の面に形成される第1金属細線パターン22と、第2透明誘電体基材23と、第2透明誘電体基材23の一方の面に形成される第2金属細線パターン24と、第1透明誘電体基材21に貼り合わされる絶縁性カバー25とを備える。
なお、第1透明誘電体基材21と第2透明誘電体基材23とは、第1実施形態のタッチパネル10の透明誘電体基材11と同様な構成のため、その詳細は省略する。また、第1金属細線パターン22は、第1実施形態の第1金属細線パターン12と同様な構成のため、その詳細は省略する。更に、第2金属細線パターン24は、第1実施形態の第2金属細線パターン13と同様な構成のため、その詳細は省略する。
この第2実施形態のタッチパネル20は、第1実施形態のタッチパネル10と異なり、GFF(絶縁性カバー+片面に導電層を有したフィルム等の基材2枚)構造であり、第1透明誘電体基材21に第1金属細線パターン22が形成され、第2透明誘電体基材23に第2金属細線パターン24が形成されている。
第1透明誘電体基材21の一方の面には、第1透明接着剤26によって、金属薄膜が貼り合わされ、貼り合わせた金属薄膜をフォトリソグラフィー法、レーザー加工等によってパターニングすることによってセンシング電極となる第1金属細線パターン22が形成されている。第1金属細線パターン22の第1透明誘電体基材21側の面は、黒化処理によって第1黒化処理膜22aが形成されている。
第2透明誘電体基材23の一方の面には、第2透明接着剤27によって、金属薄膜が貼り合わされ、貼り合わせた金属薄膜をフォトリソグラフィー法、レーザー加工等によってパターニングすることによってドライブ電極となる第2金属細線パターン24が形成されている。第2金属細線パターン24の第2透明誘電体基材23側の面は、黒化処理によって第2黒化処理膜24aが形成されている。
第1透明誘電体基材21と第2透明誘電体基材23とは、第1透明粘着シート28によって貼り合わされる。具体的に、第1透明誘電体基材21と第2透明誘電体基材23とは、金属細線パターン22,24が形成された一方の面を同じ向きにし、すなわち共に表示装置側となる面に向けて、間に第1透明粘着シート28を介在させて貼り合わされる。これにより、第1金属細線パターン22の第1黒化処理膜22aと第2金属細線パターン24の第2黒化処理膜24aは、共に、絶縁性カバー25の操作面側に形成されることで、外光反射によってパターン配線が操作面側から視認されることを防止している。
絶縁性カバー25は、ガラス基板や樹脂フィルム等によって形成され、タッチパネル20の操作面として機能する。この絶縁性カバー25は、第2透明粘着シート29によって第1透明誘電体基材21の第1金属細線パターン22が形成されていない他方の面に貼り合わされる。また、第2金属細線パターン24の側にも、第3透明粘着シート30によって透明基板31が貼り合わされる。
図3に示すように、以上のように構成されるタッチパネル20は、例えば、透明基板31側がLCDや有機ELパネル等の表示パネル60の表示面に貼り合わされ、表示装置50の一部を構成する。そして、タッチパネル20は、第1実施形態のタッチパネル10と同様に、人の指が近付くと、第1金属細線パターン22と第2金属細線パターン24との間に形成される静電容量の大きさの変化を検出することでタッチされた座標を特定する。
第2実施形態のタッチパネル20においても、第1金属細線パターン22及び第2金属細線パターン24は、厚さが0.5μm以上、12μm以下に設定されている。また、第1金属細線パターン12と第2金属細線パターン13は、表面粗さRaが0.2μm以下に設定され、表面粗さRyが2.0μm以下であり、表面粗さRzが1.5μm以下に設定されている。これにより、上記(1)〜(3)で説示したように、第1実施形態のタッチパネル10と同様な作用効果を得ることができる。
第1金属細線パターン22及び第2金属細線パターン24を形成するための金属箔は、蒸着やスパッタの物理的な製膜方法で上述した表面粗さRa,Ry,Rzを満たすように形成することができる。このような金属膜は、透明誘電体基材11に貼り合わせてもよいし、第1透明誘電体基材21や第2透明誘電体基材23の表面に成膜してもよい。また、金属箔は、圧延した金属、例えば圧延銅とし、これを第1透明誘電体基材21や第2透明誘電体基材23に貼り合わせるようにしてもよい。圧延銅の場合、上述した表面粗さRa,Ry,Rzは、圧延するローラの表面を、上述した値に合わせ粗面とすることで、圧延銅の表面に転写することができる。そして、以上のようにして得られた金属薄膜が第1透明誘電体基材21と第2透明誘電体基材23に貼り合わされる。
なお、以上のようなタッチパネル20は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・第1金属細線パターン22を操作面側に向け、第2金属細線パターン24を表示装置側となる面に向けて貼り合わせるようにしてもよい。すなわち、第1透明誘電体基材21の向きを図2に示す状態とは逆向きにして第1金属細線パターン22が操作面側を向くようにする。この場合、第1金属細線パターン22の表面には、新たに黒化処理膜を形成することになる。
・また、第1金属細線パターン22と第2金属細線パターン24とが互いに向き合うよう向きにして貼り合わせてもよい。すなわち、第2透明誘電体基材23の向きを図2に示す状態とは逆向きにして第2金属細線パターン24が操作面側を向くようにする。この場合、第2金属細線パターン24の表面には、新たに黒化処理膜を形成することになる。
更に、上記実施形態2、および、その変形例によれば、更に、以下の技術的思想が導き出される。
(付記2)
第1金属細線パターンや第2金属細線パターンの線幅は、5μm以下、好ましくは3μm以下に設定される。これにより、表示光の透過率を上げ視認性を高めることができる。
(実施例)
ここでは、ポリエチレンテレフタラート基材に、2μmの圧延銅箔を貼り合わせ、DFR(ドライフィルムレジスト)を2μm銅箔に貼合した後、フォトリソグラフィー法により露光、現像、エッチング、剥離工程により金属配線フィルムを作製した。表面が下記表面粗さに対応する粗さの複数種類の圧延ローラを用意し、各圧延ローラで銅箔を圧延することにより、各サンプルについて下記表面粗さを得た。そして、導通検査にて断線確認を行い、顕微鏡にて線形状の確認を行った。
なお、表面粗さ測定方法は、JIS B 0651,0601 (1994)に従い、銅箔のうねりも含めた測定値となっている。
なお、表1中の2μm銅箔の表面粗さRa,Rz,Ryは、配線パターンの表面粗さRa,Rz,Ryを測定した。
サンプル1,2では、表面粗さRaが0.2μm以下、表面粗さRyが2.0μm以下、表面粗さRzが1.5μm以下であり、全ての条件を満たす。この結果、断線も発生せず、また、線形状も直線性に優れたものとなっている。なお、図4は、サンプル1の写真である。図4の写真を見ても、断線の原因となるうねりも確認されず、線幅も略同じで直線性に優れたものであることを確認することができる。
サンプル3では、RaとRzが上記条件を超えており、このため、断線は認められないものの、図5に示すように、線幅が略同じではなく、直線性に劣ったものとなっている。
サンプル4では、Ryが上記条件を超えているだけであり、このため、線形状は直線性に優れたものとなっているが断線が発生している。
サンプル5では、Ra、Rz、Ryの条件を全て満たしていない。このため、断線が認められ、また、線形状はうねりが発生している。すなわち、図6に示すように、金属細線には、膨らんだうねりが発生していることを確認することができる。
以上の結果からRaは線形状、Rz、Ryは断線に影響を与えることを確認することができる。また、表面粗さRaが0.2μm以下、表面粗さRyが2.0μm以下、表面粗さRzが1.5μm以下の条件を全て満たすことで、断線がなく、直線性に優れた金属細線を形成することができることが確認することができる。
10…タッチパネル、11…透明誘電体基材、12…第1金属細線パターン、12a…第1黒化処理膜、13…第2金属細線パターン、13a…第2黒化処理膜、14…絶縁性カバー、15…第1透明接着剤、16…第2透明接着剤、17…第1透明粘着シート、18…第2透明粘着シート、19…透明基板、20…タッチパネル、21…第1透明誘電体基材、22…第1金属細線パターン、22a…第1黒化処理膜、23…第2透明誘電体基材、24…第2金属細線パターン、24a…第2黒化処理膜、25…絶縁性カバー、26…第1透明接着剤、27…第2透明接着剤、28…第1透明粘着シート、29…第2透明粘着シート、30…第3透明粘着シート、31…透明基板、50…表示装置、60…表示パネル、Ra,Ry,Rz…表面粗さ。

Claims (5)

  1. 透明誘電体基材と、
    前記透明誘電体基材の一方の面に、第1方向に形成される第1金属細線パターンと、
    前記透明誘電体基材の前記一方の面とは反対側の他方の面に、前記第1方向と交差する第2方向に形成される第2金属細線パターンと、
    前記透明誘電体基材の一方の面に貼り合わされる絶縁性カバーとを備え、
    前記第1金属細線パターン及び前記第2金属細線パターンは、
    前記透明誘電体基材の各面に、透明接着剤によって貼り合わせた金属箔をパターニングして形成され、前記第1金属細線パターン及び前記第2金属細線パターンの
    厚さが0.5μm以上、12μm以下であり、
    表面粗さRaが0.2μm以下であり、
    表面粗さRyが2.0μm以下であり、
    表面粗さRzが1.5μm以下である
    ことを特徴とするタッチパネル。
  2. 第1金属細線パターンの有する面の中で絶縁性カバーと対向する面、及び、第2金属細線パターンの有する面の中で絶縁性方カバーと対向する面は、黒化処理の施された面である
    請求項1に記載のタッチパネル。
  3. 第1透明誘電体基材と、
    前記第1透明誘電体基材に、第1の方向に形成される第1金属細線パターンと、
    前記第1透明誘電体基材に貼り合わされる第2透明誘電体基材と、
    前記第2透明誘電体基材に、前記第1の方向と交差する第2の方向に形成される第2金属細線パターンと、
    前記第1透明誘電体基材の操作面側に貼り合わされる絶縁性カバーとを備え、
    前記第1金属細線パターンは、前記第1透明誘電体基材に、第1透明接着剤によって貼り合わせた金属箔をパターニングして形成され、
    前記第2金属細線パターンは、前記第2透明誘電体基材に、第2透明接着剤によって貼り合わせた金属箔をパターニングして形成され、
    前記第1金属細線パターン及び前記第2金属細線パターンは、
    厚さが0.5μm以上、12μm以下であり、
    表面粗さRaが0.2μm以下であり、
    表面粗さRyが2.0μm以下であり、
    表面粗さRzが1.5μm以下である
    ことを特徴とするタッチパネル。
  4. 第1金属細線パターンの有する面の中で絶縁性カバーと対向する面、及び、第2金属細線パターンの有する面の中で絶縁性カバーと対向する面は、黒化処理の施された面である
    請求項3に記載のタッチパネル。
  5. 情報を表示する表示パネルと、
    前記表示パネルの表示する前記情報を透過するタッチパネルとを備え、
    前記タッチパネルは、請求項1〜4の何れか1項に記載のタッチパネルである
    ことを特徴とする表示装置。
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