JP2016085548A - シミュレーション装置、シミュレーション方法、及びシミュレーションプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】走行経路の最適化に係る時間を削減する。【解決手段】シミュレーション装置1は、所定エリアにおける通路を示す通路情報を取得する取得部141と、通路において、車両が優先して走行する優先経路がそれぞれ異なる交通シミュレーション用の通路モデルを複数生成する生成部142と、通路における交通シミュレーションのシミュレーション条件を取得する条件取得部143と、生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、取得したシミュレーション条件に基づいて交通シミュレーションを実行するシミュレーション実行部144と、生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、シミュレーションの結果に基づいて、通路における渋滞位置及び渋滞長を示す所定エリアの画像を生成する画像生成部145とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、シミュレーション装置、シミュレーション方法、及びシミュレーションプログラムに関する。
従来、駐車場等の設計段階において、渋滞長や旅行時間等の交通状況に関する交通シミュレーションを行うことにより、駐車場の性能を評価し、設計を最適化することが行われている。例えば、特許文献1には、駐車場を1次元の駐車空間にモデル化し、当該モデルに基づいて、駐車場内部における車両の走行状況の交通シミュレーションを行うシステムが開示されている。
駐車場の設計を最適化する際の重要な要素として、駐車場内部における走行経路の最適化が挙げられる。従来、走行経路の最適化は、設計と、当該設計に対応するシミュレーションの実行とを繰り返すことで行われていた。
すなわち、まず、設計者は、モデル化した走行経路に基づいてシステムに交通シミュレーションを実行させる。その後、設計者は、シミュレーション結果を示す動画を閲覧して走行経路を評価し、走行経路を適宜修正する。その後、設計者は、修正された走行経路に基づいて、システムに交通シミュレーションを実行させる。以降、設計者は、設計が最適化されたと判断されるまで、走行経路の修正及びシミュレーションの再実行を繰り返す。
しかしながら、上述した手法は、設計者が動画を繰り返し閲覧しながら検討結果を設計にフィードバックしていくため、走行経路の最適化が行われるまでに時間がかかるという問題があった。そこで、走行経路の最適化に係る時間を削減することが求められている。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、走行経路の最適化に係る時間を削減することができるシミュレーション装置、シミュレーション方法、及びシミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るシミュレーション装置は、所定エリアにおける通路を示す通路情報を取得する取得部と、前記通路において、車両が優先して走行する優先経路がそれぞれ異なる交通シミュレーション用の通路モデルを複数生成する生成部と、前記通路における交通シミュレーションのシミュレーション条件を取得する条件取得部と、生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、取得した前記シミュレーション条件に基づいて交通シミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、前記交通シミュレーションの結果に基づいて、前記通路における渋滞位置及び渋滞長を示す前記所定エリアの画像を生成する画像生成部と、を備える。
前記取得部は、所定エリアにおける前記通路を示す通路情報として、駐車場における通路及び駐車場と隣接する道路を示す通路情報を取得し、前記生成部は、前記駐車場における前記優先経路がそれぞれ異なる前記通路モデルを複数生成してもよい。
前記生成部は、前記通路における車両の一時停止位置を規定することにより、前記優先経路を設定してもよい。
前記生成部は、前記通路における車両の一時停止位置を規定することにより、前記優先経路を設定してもよい。
前記渋滞位置及び前記渋滞長に基づいて、前記通路モデルを評価する評価部をさらに備え、前記画像生成部は、前記評価部による評価が相対的に高い通路モデルに限定して、前記所定エリアの画像を生成してもよい。
前記シミュレーション実行部は、前記シミュレーション条件に基づいて、前記所定エリアを走行する1以上の車両の旅行時間を算出し、前記評価部は、前記旅行時間に基づいて前記通路モデルを評価してもよい。
前記画像生成部は、前記所定エリアにおける駐車スペースに駐車している車両を示す画像を含まない前記所定エリアの画像を生成してもよい。
前記画像生成部は、前記所定エリアにおける駐車スペースに駐車している車両を示す画像を含まない前記所定エリアの画像を生成してもよい。
本発明の第2の態様に係るシミュレーション方法は、所定エリアにおける通路を示す通路情報を取得するステップと、前記通路において、車両が優先して走行する優先経路がそれぞれ異なる交通シミュレーション用の通路モデルを複数生成するステップと、前記通路における交通シミュレーションのシミュレーション条件を取得するステップと、生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、取得した前記シミュレーション条件に基づいて交通シミュレーションを実行するステップと、生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、前記交通シミュレーションの結果に基づいて、前記通路における渋滞位置及び渋滞長を示す前記所定エリアの画像を生成するステップと、を備える。
本発明の第3の態様に係るシミュレーションプログラムは、コンピュータを、所定エリアにおける通路を示す通路情報を取得する取得部、前記通路において、車両が優先して走行する優先経路がそれぞれ異なる交通シミュレーション用の通路モデルを複数生成する生成部、前記通路における交通シミュレーションのシミュレーション条件を取得する条件取得部、生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、取得した前記シミュレーション条件に基づいて交通シミュレーションを実行するシミュレーション実行部、及び生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、前記交通シミュレーションの結果に基づいて、前記通路における渋滞位置及び渋滞長を示す前記所定エリアの画像を生成する画像生成部、として機能させる。
本発明によれば、走行経路の最適化に係る時間を削減することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
[シミュレーション装置1の概要]
図1は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1の概要を示す図である。シミュレーション装置1は、車両が走行する通路が設けられている所定エリアにおける車両の交通シミュレーションを実行するコンピュータである。
<第1の実施形態>
[シミュレーション装置1の概要]
図1は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1の概要を示す図である。シミュレーション装置1は、車両が走行する通路が設けられている所定エリアにおける車両の交通シミュレーションを実行するコンピュータである。
シミュレーション装置1は、所定エリアにおける通路を示す通路情報を取得し、当該通路において、車両が優先して走行する優先経路を設定することにより、交通シミュレーション用の通路モデルを生成する。シミュレーション装置1は、優先経路を変化させて、通路モデルを複数生成する。続いて、シミュレーション装置1は、交通シミュレーションのシミュレーション条件を取得し、生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、取得したシミュレーション条件に基づいて交通シミュレーションを実行する。続いて、シミュレーション装置1は、複数の通路モデルのそれぞれのシミュレーション結果に基づいて、所定エリアの通路内で発生した渋滞の渋滞位置及び渋滞長を示す渋滞プロット図を生成する。
[シミュレーション装置1の構成例]
続いて、シミュレーション装置1の機能構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1の機能構成図である。
シミュレーション装置1は、入力部11と、表示部12と、記憶部13と、制御部14とを備える。
続いて、シミュレーション装置1の機能構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1の機能構成図である。
シミュレーション装置1は、入力部11と、表示部12と、記憶部13と、制御部14とを備える。
入力部11は、例えば、キーボードやマウス等によって構成される。入力部11は、シミュレーション装置1の利用者から操作入力を受け付ける。
表示部12は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成される。表示部12は、制御部14の制御に応じて、例えば、シミュレーション装置1が取得した図面情報等を表示する。
表示部12は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成される。表示部12は、制御部14の制御に応じて、例えば、シミュレーション装置1が取得した図面情報等を表示する。
記憶部13は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部13は、シミュレーション装置1を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部13は、シミュレーション装置1の制御部14を、後述する取得部141、生成部142、条件取得部143、シミュレーション実行部144、及び画像生成部145として機能させるシミュレーションプログラムを記憶する。記憶部13は、外部メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、インターネット等のネットワークを介して外部機器からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。
制御部14は、例えば、CPUにより構成される。制御部14は、記憶部13に記憶されている各種プログラムを実行することにより、シミュレーション装置1に係る機能を統括的に制御する。制御部14は、取得部141と、生成部142と、条件取得部143と、シミュレーション実行部144と、画像生成部145とを備える。以下、シミュレーション装置1の処理の流れを示すフローチャートを参照しながら、制御部14の機能について説明を行う。図3は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
取得部141は、例えば、シミュレーション装置1の利用者による入力部11の操作に応じて、所定エリアにおける通路を示す通路情報を取得する(S10)。図4は、所定エリアにおける通路を示す図である。図4が示す所定エリアには、店舗等への出入口E1、E2が設けられた駐車場を示すエリアA1と、当該駐車場に隣接する道路を示すエリアA2が含まれており、取得部141は、所定エリアにおける通路情報として、駐車場における通路を示す通路情報及び当該駐車場と隣接する道路を示す通路情報を取得する。このようにすることで、駐車場に流入する車両及び駐車場から流出する車両が道路に及ぼす影響をシミュレーション結果として得ることができるので、設計者は、当該影響を考慮して優先経路を設計することができる。なお、通路には、車両が走行する通路の他に、歩行者が通行する歩道が含まれていてもよい。このようにすることで、歩行者の歩行状況も考慮して、駐車場に流入する車両及び駐車場から流出する車両が道路に及ぼす影響をシミュレーション結果として得ることができる。
通路情報には、通路における交差点を示すノードに係るノード情報と、通路を示し、複数のノードの間を接続するリンクに係るリンク情報と、リンク及びノードの接続関係を示すネットワーク情報とが含まれている。
図5は、図4に示される所定エリアにおけるノード、リンク及び車両の進行方向を示す図である。図5に示されるN1〜N10はノードを示し、L1〜L15はリンクを示している。また、リンクの近傍に示されている矢印は、当該リンクが示す通路における車両の進行方向を示している。
なお、ノードは、交差点に限らず、駐車場の車両の出入口や、当該出入口に設置されるゲートを示すものであってもよい。例えば、図5において、ノードN9及びN10は、駐車場の出入口を示し、ノードN1は、駐車場の入口に設置されるゲートを示し、及びN8は、駐車場の出口に設置されるゲートを示している。また、ノードは、車両が走行する通路が交差する交差点等を示すこととしたが、これに限らず、車両が走行する通路と歩道とが交差する交差点を示すものであってもよい。また、ノードは、駐車場における店舗等への出入口(例えば、図4に示す出入口E1、E2)を示すものであってもよい。
このように、駐車場の出入口及びゲートをノードとすることで、駐車場内部の通路を示すリンクと、出入口に隣接する道路を示すリンクとを異なるリンクとして扱うことができ、これらのリンクのそれぞれに対して異なる属性を適用することができる。また、通路が複数の曲線から構成されている場合、複数の曲線のそれぞれに対応するリンク情報と、当該曲線の変曲点に対応する位置を示すノード情報とを取得してもよい。
ノード情報には、ノードの3次元の位置を示す位置情報と、ノードの属性を示すノード属性情報が含まれている。ノード属性情報には、車両の一時停止位置や、右折車線及び左折車線の待機位置を示す情報、ランプ合流位置を示す情報が含まれている。また、ノード属性情報には、歩行者の一時停止位置、横断歩道の位置を示す情報が含まれていてもよい。
リンク情報には、リンクの位置を示すリンク位置情報と、リンクの長さを示すリンク長情報と、リンクの属性を示すリンク属性情報が含まれている。リンク属性情報には、車線数を示す車線情報、幅員(通路幅)、車両の進行方向、規制速度、標識の有無、カーブミラーの有無、監視カメラの有無、駐車スペースの配置位置及び駐車スペースの配置パターン等を示す情報が含まれている。また、リンク属性情報には、歩道に関する情報として、歩道の幅、歩道の位置を示す情報が含まれていてもよい。
生成部142は、車両が走行する複数の通路において、車両が優先して走行する優先経路がそれぞれ異なる交通シミュレーション用の通路モデルを複数生成する(S20)。具体的には、生成部142は、通路を構成する道路及び駐車場内の通路のうち、駐車場内の通路における優先経路がそれぞれ異なる通路モデルを複数生成する。ここで、道路における優先経路は固定であるものとするが、例えば、入力部11を操作することにより、道路における優先経路の変更を受け付けてもよい。
生成部142は、駐車場内の通路における車両の一時停止位置を規定することにより、優先経路を設定する。すなわち、生成部142は、ノード情報を参照し、車両が合流するノードに対応するノード属性情報に含まれる一時停止位置を変更することにより、複数の優先経路を設定する。ここで、生成部142は、予めノード属性情報において規定されている一時停止位置を変更してもよい。例えば、図5に示す例では、ノードN2、N4、N6、N9及びN10が車両の合流点となる。生成部142は、各ノードについて、ノードに対して車両を流入させる複数のリンクの少なくともいずれかに一時停止位置を規定することにより、優先経路を設定する。また、生成部142は、車両が走行する通路と、歩道との交差点を示すノード情報を参照し、例えば、車両が走行する通路に対して一時停止位置を規定することにより、車両が走行する通路と歩道との優先順位を設定してもよい。
ここで、生成部142は、入力部11を介して、優先経路の変更を行わないノードの指定を受け付けてもよい。例えば、ノードN9及びN10は、駐車場の出入口を示すノードであり、道路上の車両の走行が優先されることから、設計者は、入力部11を介してノードN9及びN10を、優先経路の変更を行わないノードに指定する。生成部142は、指定されたノードN9及びN10に対応するノード属性情報において規定されている一時停止位置の変更を行わない。
生成部142は、合流点を示す複数のノードのそれぞれについて、ノードに対して車両を流入させる複数のリンクのいずれかを車両の走行を優先するリンクに設定し、他のリンクに一時停止位置を規定する。これにより、生成部142は、複数のノードのそれぞれにおける一時停止位置の組み合わせを特定する。図5に示す例では、生成部142は、一時停止位置の変更を行わないノードN9及びN10を除いた、合流点を示す3つのノードN2、N4及びN6について一時停止位置を規定する。
例えば、ノードN2には、車両の流入元のリンクとして、リンクL2及びリンクL12が接続されている。ノードN4には、車両の流入元のリンクとして、リンクL4及びリンクL10が接続されている。ノードN6には、車両の流入元のリンクとして、リンクL6及びリンクL11が接続されている。生成部142は、これら6つのリンクに対する一時停止位置の組み合わせとして、図6に示すように8つの組み合わせを特定し、それぞれの組み合わせを適用した通路モデルを生成する。ここで、複数のノードに対して規定される一時停止位置によって設定される優先経路は、必ずしも駐車場の出入口を結ぶものでなくともよく、例えば、駐車場内における閉じた経路、枝分かれした経路であってもよい。
なお、シミュレーション装置1が取得した図面情報等には、通路の優先経路の設定に関係する入口、出口、車路、車室、サーキュレーションの少なくとも一部の定義情報が含まれていない場合がある。例えば、設計開始時では、図面情報にこれらの定義情報が含まれておらず、設計の序盤段階では図面情報に重要箇所の定義情報のみ含まれており、設計の中盤段階では、図面情報に定義情報が概ね含まれており、設計の終盤段階では、図面情報に全ての定義情報が含まれている。すなわち、生成部142は、図面情報に含まれている定義情報に基づいて重要となる通路の優先経路を固定したり、重要ではない通路に限定して、入力部11を介して優先経路の設定を受け付けたりしてもよい。
条件取得部143は、通路における交通シミュレーションのシミュレーション条件を取得する(S30)。具体的には、条件取得部143は、例えば入力部11を介して、所定エリア内の通路に流入する車両の情報として、時間別に流入する車両の台数、走行車両の車種(VIP車両、緊急車両、身障者用車両、バス、タクシー、オートバイ、自転車、ごみ処理車等)及びサイズ、荷捌き条件、歩行者通路に関する情報(例えば、歩行者の数、歩行者の種類(男女、大人、子供、老人、身障者等))、駐車場のゲートバーにおける車両の通過時間、及び車両が所定エリアに流入する位置を示す情報を取得する。
また、条件取得部143は、入力部11を介して、交通シミュレーションを行う時間帯を示す情報、交通シミュレーションの開始時における交通状況を再現するためのプレシミュレーションを行う時間等を取得する。ここで、条件取得部143は、実データに基づくシミュレーションの条件を取得してもよい。例えば、条件取得部143は、実際の交通量、駐車量、信号現示等に関するデータとして、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)やプローブ交通情報、車番認識システム、トラッキングツールによって収集されたデータに基づいて、シミュレーションの条件を取得してもよい。
シミュレーション実行部144は、生成した複数のモデルのそれぞれについて、取得したシミュレーション条件に基づいて交通シミュレーションを実行する(S40)。例えば、シミュレーション実行部144は、シミュレーション結果として、条件取得部143が取得した交通シミュレーションを行う時間帯において発生する渋滞位置、渋滞長等の交通状況を出力する。また、シミュレーション実行部144は、所定エリアを走行する1以上の車両の旅行時間を算出して出力する。例えば、シミュレーション実行部144は、1以上の車両が駐車場に入場してから駐車スペースへの入庫が完了するまでの時間と、当該車両が駐車スペースから出庫してから駐車場を退場するまでの時間との和を旅行時間として算出する。
画像生成部145は、生成した複数のモデルのそれぞれについて、交通シミュレーションの結果に基づいて、通路における渋滞位置及び渋滞長を示す所定エリアの画像として、渋滞プロット図を生成する(S50)。具体的には、画像生成部145は、交通シミュレーションを行った時間帯に含まれる所定時刻における車両の状態を参照し、所定速度以下の車両の位置を渋滞位置と特定する。そして、画像生成部145は、所定エリアを示す画像に対して、渋滞位置に対して車両を示す画像を表示させることにより、渋滞位置及び渋滞長を示す渋滞プロット図を生成する。図7は、所定エリアにおける渋滞プロット図の例を示す図である。
しかしながら、図7に示す渋滞プロット図では、車両が駐車中の駐車スペースの位置も渋滞位置とみなされ、駐車スペースに駐車中の車両を示す画像が表示されている。このため、画像生成部145は、所定エリアにおける駐車スペースに駐車している車両を示す画像を含まない渋滞プロット図を生成する。例えば、画像生成部145は、予め所定エリアにおける駐車スペースの位置を示す画像データを取得しておき、図7に示す渋滞プロット図を生成する際に、当該画像データを参照し、所定エリアにおける駐車スペースに駐車している車両を示す画像を含まない渋滞プロット図を生成する。
図8は、図7に示す渋滞プロット図から、駐車スペースに駐車している車両を示す画像を除外した例を示す図である。図8に示される所定エリアの画像では、渋滞位置及び渋滞長を示す車両の画像のみが表示されていることが確認できる。
なお、画像生成部145は、シミュレーション実行部144が、所定エリアにおける車両の状況を示す動画を生成する機能を有している場合、シミュレーションを行った時間帯に含まれる所定時刻における所定エリアの画像と、当該画像の前後のフレームにおける画像とを抽出し、これらの画像において重複して表示されている車両に対応する画像を表示させることにより、通路における渋滞位置及び渋滞長を示す所定エリアの画像を生成してもよい。
また、画像生成部145は、各フレームにおいて作成された、通路における渋滞位置及び渋滞長を示す所定エリアの画像をさらに合成してもよい。この際、車両を示す画像が重なる場合には、協調して表示させてもよい。また、画像生成部145は、重なった回数に基づいて、協調度合いを変更してもよい。例えば、複数のフレームのそれぞれに対応する、渋滞位置及び渋滞長を示す所定エリアの画像の画素値を、例えば合成するフレームの数で除算し、1画像あたりにおける画素値の最大値を低く調整する。そして、除算した後の複数の画像の画素値を集計する。これにより、渋滞等で車両が重なった部分については、画素値がより高くなり、車両が重ならない部分については、画素値が低くなる。よって、各フレームにおいて作成された、通路における渋滞位置及び渋滞長を示す所定エリアの画像をさらに合成した画像に基づいて、設計者は、渋滞の度合いを容易に確認することができ、シミュレーション動画によって確認する場合に比べて評価時間を大幅に削減することができる。
[第1の実施形態における効果]
以上のとおり、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1は、優先経路が異なる複数の通路モデルのそれぞれについて、交通シミュレーションの結果に基づいて、通路における渋滞位置及び渋滞長を示す所定エリアの画像としての渋滞プロット図を生成する。このようにすることで、設計者は、優先経路が異なる複数の通路モデルに対応する渋滞プロット図を確認して、相対的に渋滞が少ない優先経路を容易に選択することができる。そして、設計者は、選択された優先経路を微調整して優先経路を最適化することができる。よって、シミュレーション装置1は、設計者による優先経路の設計の負担を軽減し、走行経路の最適化に係る時間を削減することができる。
以上のとおり、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1は、優先経路が異なる複数の通路モデルのそれぞれについて、交通シミュレーションの結果に基づいて、通路における渋滞位置及び渋滞長を示す所定エリアの画像としての渋滞プロット図を生成する。このようにすることで、設計者は、優先経路が異なる複数の通路モデルに対応する渋滞プロット図を確認して、相対的に渋滞が少ない優先経路を容易に選択することができる。そして、設計者は、選択された優先経路を微調整して優先経路を最適化することができる。よって、シミュレーション装置1は、設計者による優先経路の設計の負担を軽減し、走行経路の最適化に係る時間を削減することができる。
<第2の実施形態>
[評価が高いモデルの画像を生成する]
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、シミュレーション装置1が、複数の通路モデルのそれぞれについて渋滞プロット図を生成した。しかしながら、複数の通路モデルの中には、著しい渋滞を発生させ、選択に適さない通路モデルも存在する。そこで、第2の実施形態では、シミュレーション装置1が、渋滞位置及び渋滞長等に基づいて、複数の通路モデルのそれぞれについて評価を行い、評価が高い通路モデルに限定して渋滞プロット図を生成する。
[評価が高いモデルの画像を生成する]
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、シミュレーション装置1が、複数の通路モデルのそれぞれについて渋滞プロット図を生成した。しかしながら、複数の通路モデルの中には、著しい渋滞を発生させ、選択に適さない通路モデルも存在する。そこで、第2の実施形態では、シミュレーション装置1が、渋滞位置及び渋滞長等に基づいて、複数の通路モデルのそれぞれについて評価を行い、評価が高い通路モデルに限定して渋滞プロット図を生成する。
図9は、第2の実施形態に係るシミュレーション装置1の概要を示す図である。第2の実施形態に係るシミュレーション装置1は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1と同様に複数の優先経路を設定することにより複数の通路モデルを作成し、これらの通路モデルについて交通シミュレーションを実行する。その後、シミュレーション装置1は、交通シミュレーションの結果に基づいて通路モデルの評価を行い、相対的に評価が高い通路モデルを選択する。その後、シミュレーション装置1は、選択した通路モデルに対応した渋滞プロット図を生成して出力する。
以下、シミュレーション装置1の機能構成についてフローチャートを用いながら説明を進める。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図10は、第2の実施形態に係るシミュレーション装置1の機能構成図である。図11は、第2の実施形態に係るシミュレーション装置1の処理の流れを示すフローチャートである。シミュレーション装置1は、評価部146をさらに備える。
第2の実施形態において、シミュレーション実行部144が複数の通路モデルのそれぞれについて交通シミュレーションを実行すると(S40)、評価部146は、渋滞位置及び渋滞長に基づいて、通路モデルを評価する(S41)。ここで、評価部146は、シミュレーション実行部144が算出した旅行時間に基づいて通路モデルを評価してもよい。評価部146は、例えば、通路モデルの評価値を算出することにより通路モデルを評価する。評価値は、予め定められた基準に対する差を示す値や、基準からの乖離率を示す値であってもよい。
また、評価部146は、渋滞が発生した個所の数や、優先経路における危険個所の個数に基づいて通路モデルを評価してもよい。ここで、危険個所とは、予め所定エリアに設定されている、車両が走行する通路における歩行者の横断個所である。評価部146は、例えば、一時停止が設定されないリンク、すなわち、優先経路を構成する通路に含まれている歩行者の横断個所を危険個所として計数する。
なお、シミュレーション実行部144に、所定エリアを走行する車両の二酸化炭素排出量を算出させ、評価部146が、シミュレーションを行った時間帯において車両が発生させた二酸化炭素の総量に基づいて通路モデルを評価してもよい。
画像生成部145は、複数の通路モデルのうち、評価部146による評価が相対的に高い通路モデルを選択し(S42)、評価部146による評価が相対的に高い通路モデルに限定して、所定エリアの画像としての渋滞プロット図を生成する(S50)。
[第2の実施形態における効果]
以上、第2の実施形態のシミュレーション装置1は、相対的に評価が高い通路モデルに限定して渋滞長プロット図を生成するので、設計者は、予め選択された通路モデルに限定して優先経路の確認を行い、走行経路を最適化することができる。これにより、設計者は、優先経路の設計をより効率的に行うことができる。また、第2の実施形態のシミュレーション装置1は、相対的に評価が高い通路モデルに限定して渋滞長プロット図を生成するので、渋滞長プロット図の生成に係る処理時間を短縮することができる。
以上、第2の実施形態のシミュレーション装置1は、相対的に評価が高い通路モデルに限定して渋滞長プロット図を生成するので、設計者は、予め選択された通路モデルに限定して優先経路の確認を行い、走行経路を最適化することができる。これにより、設計者は、優先経路の設計をより効率的に行うことができる。また、第2の実施形態のシミュレーション装置1は、相対的に評価が高い通路モデルに限定して渋滞長プロット図を生成するので、渋滞長プロット図の生成に係る処理時間を短縮することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1・・・シミュレーション装置、11・・・入力部、12・・・表示部、13・・・記憶部、14・・・制御部、141・・・取得部、142・・・生成部、143・・・条件取得部143・・・シミュレーション実行部、145・・・画像生成部、146・・・評価部
Claims (8)
- 所定エリアにおける通路を示す通路情報を取得する取得部と、
前記通路において、車両が優先して走行する優先経路がそれぞれ異なる交通シミュレーション用の通路モデルを複数生成する生成部と、
前記通路における交通シミュレーションのシミュレーション条件を取得する条件取得部と、
生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、取得した前記シミュレーション条件に基づいて交通シミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、
生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、前記交通シミュレーションの結果に基づいて、前記通路における渋滞位置及び渋滞長を示す前記所定エリアの画像を生成する画像生成部と、
を備えるシミュレーション装置。 - 前記取得部は、所定エリアにおける前記通路を示す通路情報として、駐車場における通路及び駐車場と隣接する道路を示す通路情報を取得し、
前記生成部は、前記駐車場における前記優先経路がそれぞれ異なる前記通路モデルを複数生成する、
請求項1に記載のシミュレーション装置。 - 前記生成部は、前記通路における車両の一時停止位置を規定することにより、前記優先経路を設定する、
請求項1又は2に記載のシミュレーション装置。 - 前記渋滞位置及び前記渋滞長に基づいて、前記通路モデルを評価する評価部をさらに備え、
前記画像生成部は、前記評価部による評価が相対的に高い通路モデルに限定して、前記所定エリアの画像を生成する、
請求項1から3のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。 - 前記シミュレーション実行部は、前記シミュレーション条件に基づいて、前記所定エリアを走行する1以上の車両の旅行時間を算出し、
前記評価部は、前記旅行時間に基づいて前記通路モデルを評価する、
請求項4に記載のシミュレーション装置。 - 前記画像生成部は、前記所定エリアにおける駐車スペースに駐車している車両を示す画像を含まない前記所定エリアの画像を生成する、
請求項1から5のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。 - 所定エリアにおける通路を示す通路情報を取得するステップと、
前記通路において、車両が優先して走行する優先経路がそれぞれ異なる交通シミュレーション用の通路モデルを複数生成するステップと、
前記通路における交通シミュレーションのシミュレーション条件を取得するステップと、
生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、取得した前記シミュレーション条件に基づいて交通シミュレーションを実行するステップと、
生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、前記交通シミュレーションの結果に基づいて、前記通路における渋滞位置及び渋滞長を示す前記所定エリアの画像を生成するステップと、
を備えるシミュレーション方法。 - コンピュータを、
所定エリアにおける通路を示す通路情報を取得する取得部、
前記通路において、車両が優先して走行する優先経路がそれぞれ異なる交通シミュレーション用の通路モデルを複数生成する生成部、
前記通路における交通シミュレーションのシミュレーション条件を取得する条件取得部、
生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、取得した前記シミュレーション条件に基づいて交通シミュレーションを実行するシミュレーション実行部、及び
生成した複数の通路モデルのそれぞれについて、前記交通シミュレーションの結果に基づいて、前記通路における渋滞位置及び渋滞長を示す前記所定エリアの画像を生成する画像生成部、
として機能させるためのシミュレーションプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2014216942A JP2016085548A (ja) | 2014-10-24 | 2014-10-24 | シミュレーション装置、シミュレーション方法、及びシミュレーションプログラム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017168671A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 株式会社ジオクリエイツ | シミュレーション装置、シミュレーション方法、及びシミュレーションプログラム |
CN111709076A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-09-25 | 北京中岩智泊科技有限公司 | 机械立体车库存取车等待时间预测及停车场优化设计方法 |
WO2021161614A1 (ja) * | 2020-02-13 | 2021-08-19 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 画像送信システム |
-
2014
- 2014-10-24 JP JP2014216942A patent/JP2016085548A/ja active Pending
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