JP2016085522A - 情報管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 新規データを記憶手段に記憶する際、従来はキャッシュ手段にも記憶されることはなかった。一度もアクセスや検索の対象になっていないからである。本発明では、未編集状態の新規画像データは、後で編集のためにアクセスされることが想定されるので、優先的にキャッシュ手段に記憶する。【解決手段】 データ判定部304は、保存対象のデータがデータ記憶部306に記憶済みのデータと異なる新規のデータであることを判定し、要求元判定部303は、データ保存要求を送信したデバイスはデータの編集が可能であるかを判定し、制御部307は、データ判定部304と要求元判定部303の判定結果に基づいて、キャッシュ記憶部308上のデータを更新制御する。【選択図】 図3

Description

本発明は、データをメモリにキャッシュすることで、以後のアクセス時に高速にアクセスできるキャッシュ方法、そのシステム及びそのプログラムに関する。
メモリのような高速な記憶装置とハードディスクのような低速な記憶装置をともに備えるデバイスにおいて、アクセスされるデータを高速な記憶装置に配置することで応答性を高めるキャッシュ技術は、従来から存在する。
キャッシュの課題の一つは、キャッシュするデータの選択である。一般的な選択手段としては、アクセスされたデータをキャッシュして次回アクセスを高速化する方法がある。また、キャッシュのヒット率を高めるためのキャッシュデータ入れ替え手法として、例えばLRU(Least Recently Used)アルゴリズムが存在する。
初回のアクセスからキャッシュにヒットさせるためのより高度な手段として、アクセスされるデータを予測する方法がある。利用者のアクセス頻度を記憶してアクセス頻度が高いデータをキャッシュする手法が知られている。(例えば特許文献1参照)また、アクセス元が保持しているデータを取得し、アクセス元が保持していないデータをキャッシュする手法が知られている。(例えば特許文献2参照)また、アクセスされたデータに関連するデータをキャッシュする手法が知られている。(例えば特許文献3、4参照)
特開2009−187393号公報 特開2010−282430号公報 特開2009−187394号公報 特開2006−85565号公報
特許文献1では、過去のアクセス頻度からアクセスされるデータを予測する。しかしながら、各データの個別のアクセス頻度だけでは、予測の精度が高くならない。
特許文献2では、外部装置の現在の表示データと表示状態、およびアクセス操作の種類とデータの読み出し条件との関連を定義した規則情報を用いて予測を行う。しかしながら、外部装置の状態と表示データの取得が必須なため、実施条件が複雑となる。
特許文献3では、利用者がよく利用するデータと、そのデータ間の関連付けルールを用いて、アクセス要求を受けた時にアクセスされたデータと関連が深い情報をキャッシュする。しかし、最初のアクセス要求に対するキャッシュのヒット率を高める工夫はなされていない。また、過去のアクセス履歴に基づいた手法のため、新規データのキャッシュヒット率は高くなりにくい。
特許文献4では、クライアントからの検索クエリによってなされた処理のログである検索ログと、ダウンロード処理のログであるダウンロードログを用いて、検索クエリからダウンロードされるデータを予測する。しかし、一度も検索されていない新規のデータに対しては、効果が生じにくい。
本発明は、画像を保存するNAS(Network Attached Storage)用のキャッシュシステムを想定している。画像保存および編集のワークフローとしては、カメラで撮影→カメラからNASに画像を保存→保存した画像をPCで取得して編集作業、というワークフローがある。また、カメラで撮影→カメラからPCに画像を保存→PCで編集作業→NASに保存、というワークフローもある。NASが優先してキャッシュすべき画像は、PCが作業のためにNASに要求する画像、つまり、未編集の画像でPC側が保持していない画像である。画像編集ソフトによっては、画像を直接編集せずに、編集した操作(レシピ)だけを保持するものもあり、その場合編集後も画像の更新日が変わらないため、画像の作成日と更新日だけでは、未編集であるかを判定することはできない。上記ワークフローを前提として、未編集の画像を特定する手段が必要となる。
上記問題を解決するために、請求項1は、データ記憶手段と高速アクセス可能なキャッシュ記憶手段を備える情報管理装置であって、データの保存要求と保存対象データを受信する受信手段と、前記保存対象データが前記データ記憶手段に記憶済みのデータと異なる新規のデータであることを判定するデータ判定手段と、前記保存要求を送信したデバイスはデータの編集が可能であるかを判定する要求元判定手段と、前記要求元判定手段及び前記データ判定手段の判定結果に基づいて前記キャッシュ記憶手段上のデータを更新制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
以上の構成からなる本発明によれば、未編集画像データの情報管理装置からの取得が、高速化される。
情報管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 情報管理装置のシステム構成の一例を示す図である。 情報管理装置の機能のブロック図である。 管理手段の処理を示すフローチャートである。 実施例1にかかる画像状態更新手順を示すフローチャートである。 画像状態テーブルを示す図である。 実施例1にかかる要求元判定手順を示すフローチャートである。 実施例4にかかる要求元判定手順を示すフローチャートである。 実施例7にかかる管理手段の処理を示すフローチャートである。 実施例1にかかる制御手段の処理を示すフローチャートである。 実施例5にかかる制御手段の処理を示すフローチャートである。 実施例6にかかる制御手段の処理を示すフローチャートである。 実施例7にかかる制御手段の処理を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<実施例1>
図1は、情報管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に示されるように情報管理装置101は、ハードウェア構成として、CPU11を含む。
CPU11が、記憶装置13に記憶されている後述するアプリケーションやプログラム実行環境等の各々に対応するプログラムに基づき処理を行うことによって、後述する各機能、又はフローチャートを実現する。
また、CPU11には、バス10を介して、入力装置12、記憶装置13及び表示装置14が接続されている。記憶装置13は、例えば、ROM、RAM、ハードディスク装置等からなり、上述した各プログラム以外に、プログラムに基づく処理で用いられるデータ等を記憶する。表示装置14は、画面等を表示するディスプレイである。入力装置12は、情報を入力するキーボード及び/又はマウス、ネットワークインタフェース、外部機器との各種接続インタフェースである。
次に、情報管理装置101上に構築するシステム構成について、図2を用いて説明する。図2は、情報管理装置101上に構築するファイルシステムに関与するソフトウェア構成の一例を示す図である。
ドライバ201は、記憶装置13の動作に必要なドライバである。ファイルシステム202は、情報管理装置101上のOSの機能として提供されるファイルシステムである。例えば、FAT(File Allocation Tables)、NTFS(NT File System)、EXT3(third extended file system)などが想定される。ファイルシステム202は、記憶装置13の種類や記憶装置13のパーティションに応じて、複数存在する場合もある。VFS(Virtual File System)203は、アプリケーション204からのファイル操作に関する要求を受け付け、それを関連するファイルシステム202ごとのAPIに変換する。APIに変換された要求は、ドライバ201を経由して記憶装置13を操作する。アプリケーション204には、情報管理装置101の外部から入力装置12によって接続されるPCやカメラからのファイル操作要求を受け付けるためのファイル共有サービスも含まれる。
次に、情報管理装置101の具体的な動作について、図3を用いて説明する。図3は、情報管理装置101が備える機能を示すブロック図である。この機能は、コンピュータであるCPU11が記憶装置13に記憶されたプログラムを読み出して、実行することにより実現される。記憶装置13は、このプログラムをCPU11が読み出すことができるように記憶した記憶媒体である。
情報管理装置101は、外部のクライアントデバイスと入力装置12を介して接続され、画像データの管理のために利用される。クライアントデバイスとしては、たとえばカメラ301aやPC301b、クラウド301cが挙げられる。保存される画像データは、RAW画像形式である。RAW画像形式は、撮像センサが作成したデータのほかに、JPEG形式の画像データや、メタデータを保持するExifファイルを含む。情報管理装置101は、保存している各画像データの状態を管理している。情報管理装置101は、データ記憶部306に同一の画像データを重複して保持しない。
ユーザーは情報管理装置101を、PC301bより信頼性のあるストレージとして利用する。情報管理装置101は、全ての画像データを劣化しないRAW画像データ形式で保管する。想定される実施形態では、情報管理装置101はNASとなる。
情報管理装置101に保管したRAW画像データ全てをユーザーが編集することは稀である。一般的に、ユーザーは撮影した画像の一覧から、編集する画像を選択して、選択した画像だけを編集する。撮影から編集に至るまでの情報管理装置101へのデータの入出力は、以下の2種類のケースが想定される。
ケース1:保存後に編集
1、カメラ301aで撮影
2、カメラ301aから情報管理装置101に撮影した画像を保存
3、画像編集アプリケーションが動作するPC301bから情報管理装置101にアクセスして、一覧を表示して編集する画像を選択
4、PC301bで編集後、編集結果を情報管理装置101に保存。
ケース2:編集してから保存
1、カメラ301aで撮影
2、カメラ301aから画像編集アプリケーションが動作するPCに撮影した画像を保存
3、PC301bで一覧から編集する画像を選択
4、PC301bで編集後、編集結果を情報管理装置101に保存。
ケース2の場合、PC301b側には新規に撮影した画像データが存在するため、編集する画像選択のためにPC301bが情報管理装置101からデータを取得することはない。一方、ケース1の場合、PC301b側から情報管理装置101に、多数の画像データの取得が要求される。ここで、要求された画像データがデータ記憶部306よりも高速に読みだせるキャッシュ記憶部308に記憶されていれば、情報管理装置101はより高速に応答できる。記憶装置13は、データ記憶部306、キャッシュ記憶部308を含む。キャッシュ記憶部308に記憶されたデータは、データ記憶部306に記憶されたデータよりも高速アクセス可能である。
一般的に、キャッシュ記憶部308の容量には制限があるため、キャッシュする画像データの選択が課題となる。また、想定しているケースでは、要求された時点でキャッシュされている必要があるため、要求されるデータを予測してキャッシュすることも課題となる。ここでは、これらの課題を解決するために、画像データの保存要求処理時に、キャッシュするデータを選択してキャッシュする。
次に、情報管理装置101の画像データの保存要求受信時の動作について説明する。情報管理装置101は受信部302を備え、クライアントデバイスが送信した画像データ保存要求を受信すると、データ記憶部306への画像データの保存とキャッシュ記憶部308の更新を開始する。画像データの保存要求には、保存対象データが含まれている。データ記憶部306への画像データの保存が終わると、情報管理装置101はクライアントデバイスに応答を返し、保存要求の処理は終了する。入力装置12は、受信部302を含み、データの保存要求と保存対象データを受信する。
情報管理装置101は、データ記憶部306に保存した画像データが編集されていない画像データであれば、今後編集のために取得されると予測してキャッシュ記憶部308に保存し、取得要求処理時の読み込みを高速化する。画像データが編集されているかを判断するためには、画像データが含むExifファイルの撮影日時と更新日時を比較することが最も単純である。しかし、画像編集アプリケーションには、画像データ自体を上書きせずに、編集結果や操作履歴をアプリケーション内部のデータベースに保持するものがある。このようなアプリケーションで編集した画像データは、撮影直後のデータと同一なため、データだけでは編集されているかを判定できない。
ここでデータだけでなく、データの保存要求元を参照することで、データが編集されたかどうかを判定する精度を高めることができる。例えば、カメラ301aからの保存要求ならば、データは未編集と判断でき、PC301bからの保存要求ならば、未編集と判断できない。保存を要求された画像データが確実に未編集であると判断するために、情報管理装置101は、保存を要求したデバイスを入力装置12から得られる情報に基づいて判定する要求元判定部303を備える。すなわち、要求元判定部303は、データ保存要求を送信したデバイスはデータの編集が可能であるかを判定する。データ保存要求を送信したデバイスがカメラ301aであれば、データ保存要求を送信したデバイスはデータの編集が不可能であると判定する。また、データ保存要求を送信したデバイスがPC301bであれば、データ保存要求を送信したデバイスはデータの編集が可能であると判定する。
以降の説明では、画像データの状態として、未編集と判断できる状態を未編集状態、未編集と判断できない状態を通常状態と記す。また、情報管理装置101は、保存を要求したデバイスがカメラ301aであれば保存を要求されたデータの状態を未編集状態とし、PC301bであれば通常状態とする。
また、情報管理装置101は、管理部305によって各画像データの状態をテーブルで管理しており、以降このテーブルを画像状態テーブルと記す。画像状態テーブルの例を図6(A)に示す。図6(A)の画像状態テーブル601は、データ記憶部306に画像データが2つあるときに、各画像データにID1、2を付与し、画像データ1の状態を未編集、画像データ2の状態を通常として管理している。画像状態テーブル601は、情報管理装置101から利用できる状態であれば、どのような実施方法でもよい。実施方法の例としては、データ記憶部306内に備えるデータベースが挙げられる。
情報管理装置101は、保存を要求されたデータと同じデータがデータ記憶部306に存在するかを検索して判定するデータ判定部304を備える。すなわち、データ判定部304は、保存対象データがデータ記憶部306に記憶済みのデータと異なる新規のデータであることを判定する。データが同じであるかどうかは、データのExifファイルが含むシリアルナンバーや撮影日時を参照することで判定できる。同じデータが存在しない場合、新規データと判定される。同じデータが存在する場合、新規データでないと判定される。
判定結果は管理部305に渡され、新規データであると判定した場合、管理部305はデータ記憶部306を用いて、データ記憶部306にデータを記憶する。新規データでないと判定した場合、データの更新保存が必要と判定したときは、データ記憶部306に存在する同じデータを、保存を要求されたデータで上書きする。データの更新保存が必要と判定されるのは、Exifファイルが含むファイル変更日時が更新されている場合、あるいはデータにレシピが付加されている場合である。
このように、情報管理装置101は、保存要求を受信すると、データ判定部304による判定結果をもとに、要求されたデータをデータ記憶部306に記憶するかどうかを判定する。データ記憶部306への記憶が終わると、情報管理装置101は、保存要求元に保存要求が完了したことを応答する。また、データ記憶部306に記憶しない場合でも、同一データがデータ記憶部306にあるため、同様に保存要求が完了したことを応答すればよい。ただし、データ記憶部306に記憶しない場合に、保存要求を受け付けなかったと応答してもよい。
さらに、情報管理装置101は、保存要求を受信すると、要求元判定部303とデータ判定部304の判定結果をもとに、管理部305の処理を行う。
管理部305の動作の概要について、管理手段の処理を示すフローチャート(図4)を用いて説明する。管理手段は、要求元判定部303とデータ判定部304の判定結果を受け取って処理を開始する。処理では、まずデータ判定部304の判定結果に基づいてデータの保存処理を行い、画像状態テーブルの更新を行う(S401)。そして更新した画像状態テーブルを参照して、保存を要求されたデータをキャッシュ記憶部308に記憶すると判定した場合、キャッシュするデータの更新制御を行う制御部307を用いてキャッシュにデータを書き込む(S402)。キャッシュにデータを書き込む際には、キャッシュに空きがあれば新規に書き込む。キャッシュに空きがなければ、後述する手順によりキャッシュデータの上書き更新を行う。ステップ402の処理については、図10を用いて後述する。
制御部307は、VFS203とファイルシステム202と連携し、キャッシュ記憶部308に記憶しているデータをデータ記憶部306のデータより優先して読み込むようにする。このため、データ記憶部306とキャッシュ記憶部308に同一のデータがある場合、キャッシュ記憶部308のデータが読み込まれる。また、後述する実施例2に示すように、キャッシュ記憶部308にのみ存在するデータも、データ記憶部306のデータと同様に扱うようにしてもよい。
以上、発明の概要について説明した。以下では、実施例1にかかるステップS401について、画像状態テーブル更新処理手順を示すフローチャート(図5)を用いて説明する。
初めに、画像状態テーブル更新処理の手順について説明する。情報管理装置101は画像データ保存要求を受信すると、要求元判定部303によって、保存要求元デバイスが編集可能なデバイスかどうかを判定する(S501)。具体的には、カメラ301aであれば編集不可、PC301bであれば編集可と判定する。判定の方法の詳細については、要求元判定部303の動作を示すフローチャート(図7)を用いて後述する。また、カメラ301aが編集可であるデバイスの可能性がある場合の判定方法は、実施例3に後述する。
編集可能なデバイスでないと判定すると、保存を要求されたデータがデータ記憶部306に記憶済みのデータと異なる新規のデータであるかをデータ判定部304によって判定する(S502)。新規データでないと判定した場合、保存要求されたデータのExifファイルが含むファイル変更日時が更新されている、あるいはデータにレシピが付加されている場合は、上書き保存が必要と判定する(S503)。
ステップS503で上書き保存が必要と判定した場合は、データ記憶部306を用いてデータを保存する(S504)。ステップS504の処理が終わると、画像状態テーブルの更新は終了する。ステップS503で上書き保存が必要と判定しなかった場合は、画像状態テーブルの更新処理を終了する。
ステップS502において新規データと判定した場合、データにIDを割り当てて、未編集状態として画像状態テーブルに追加し、テーブルを更新することにより、データに付与された状態を管理する(S505)。そして、ステップS504以降の処理を行う。
S501において、保存要求元が編集可能なデバイスと判定された場合も、保存要求されたデータが新規データであるか判定する(S506)。新規データでないと判定したとき、保存要求されたデータと同一のデータの状態を、画像状態テーブルを参照して確認する(S507)。状態が通常状態であれば、ステップS503以降の処理を行う。一方、状態が未編集状態であれば、保存要求されたデータと同一のデータの状態を通常に変更し、画像状態テーブルを更新する(S508)。そして、ステップS503以降の処理を行う。
ステップS506において、新規データと判定した場合、データにIDを割り当てて、通常状態として画像状態テーブルに追加し、テーブルを更新する(S509)。そして、ステップ504以降の処理を行う。
次に、要求元判定部303の具体的な動作について、要求元判定部303の動作を示すフローチャート(図7)を用いて説明する。要求元判定部303は、ステップS501において、保存要求元が編集可能であるかを判定するために用いられる。また、要求元判定部303は、デバイスIDやMACアドレスからデバイスの種類を特定するためのデータベースをもつ。
要求元判定部303は、要求を入力した入力装置12のインタフェースがUSBインタフェースであるかを判定する(S1001)。すなわち、要求を受信した受信部302がUSBインタフェースであるかを判定する。USBと判定した場合、USB接続規格で定義されているデバイスIDとデータベースを参照することで、デバイスがカメラであるかを特定する(S1002)。デバイスIDがカメラであれば、編集不可と判定する(S1003)。カメラでないなら編集可と判定する(S1004)。
ステップS1001でUSBでないと判定した場合、要求を入力した入力装置12のインタフェースがLANインタフェースであるかを判定する(S1005)。LANインタフェースはネットワークインタフェースの一例である。LANインタフェースであると判定した場合、MACアドレスとデータベースを参照することで、デバイスがカメラであるかを判定する(S1006)。MACアドレスがカメラであれば、編集不可と判定する(S1007)。カメラでないなら編集可と判定する(S1008)。
ステップS1005でLANでないと判定した場合、編集不可と判定する(S1009)。これは、実施例1では他にデータ保存要求を入力する手段がないためである。要求を入力した入力装置12のインタフェースがUSBでもLANでもなければ、必ずSDカードスロットインタフェースであるため、ステップS1009は編集不可と判定する。すなわち、入力装置12は、USBインタフェース、LANインタフェース、SDカードスロットインタフェースを有し、受信部302がどのインタフェースから要求を受信したか判定する。
以上、実施例1にかかるステップS401について説明した。次に、実施例1にかかるステップS402について、制御部307の処理を示すフローチャート(図10)を用いて説明する。
新規画像データの保存要求の処理において、管理部305が画像状態テーブルを更新したとき、制御部307はキャッシュ対象データをキャッシュ記憶部308に記憶するために、キャッシュの更新処理を開始する。キャッシュ対象データは、新規画像データである。
制御部307は、まずキャッシュ記憶部308にキャッシュ対象データを追加する空きがあるかを確認する(S1301)。キャッシュに空きがある場合、キャッシュにキャッシュ対象データを書き込み(S1302)、キャッシュの更新処理は終了する。
ステップS1301において空きがなかった場合、キャッシュ対象データが未編集状態かを画像状態テーブルを参照して判定する(S1303)。画像状態テーブルには、保存対象データが新規のデータであるか、及び、データ保存要求を送信したデバイスはデータの編集が可能であるかを元にデータに付与されたデータの状態が管理されている。キャッシュ対象データが未編集状態の場合、キャッシュされているデータと画像状態テーブルを参照して、通常状態のデータがキャッシュされているかを判定する(S1304)。通常状態のデータがキャッシュされていれば、通常状態のデータをキャッシュ対象データに入れ替える(S1305)。通常状態のデータが複数ある場合に、入れ替える通常状態のデータを選択する方法としては、FIFO(First−In First−Out)方式などが挙げられる。このように、未編集状態の画像を通常状態の画像に優先して格納する。
ステップS1304において、通常状態のデータが含まれていない場合、キャッシュされている未編集状態のデータをキャッシュ対象データで入れ替える(S1306)。入れ替え対象となる未編集状態のデータを選択する方法は、ステップS1305と同様である。
ステップS1303において、キャッシュ対象データが通常状態であった場合、キャッシュに通常状態のデータが含まれるかを判定する(S1307)。通常状態のデータが含まれていれば、ステップS1305以降の処理を行う。通常状態のデータが含まれていなければ、キャッシュの更新処理を終了する。すなわち、未編集状態の画像を通常状態の画像に優先して格納する。このように、制御部307は、保存対象データが新規のデータであるか、及び、データ保存要求を送信したデバイスはデータの編集が可能であるかに基づいてキャッシュ記憶部308上のデータを更新制御する。
このように、データ判定部304は、保存対象のデータがデータ記憶部306に記憶済みのデータと異なる新規のデータであることを判定し、要求元判定部303は、データ保存要求を送信したデバイスはデータの編集が可能であるかを判定する。そして、制御部307は、データ判定部304と要求元判定部303の判定結果に基づいて、キャッシュ上(キャッシュ記憶部308)上のデータを更新制御する。
以上、キャッシュ記憶部308に記憶する画像データの形式とデータ記憶部306に記憶する画像データの形式がともにRAW形式の場合の実施例を説明したが、本発明はこれにとどまるものではない。画像編集アプリケーションがRAW形式のファイル全てを必要とするのは、実際に編集を行うときであり、一覧表示にはRAW形式のファイルが内包するJPEG画像データだけで十分である。そのため、一覧表示において、画像編集アプリケーションは情報管理装置101にJPEG形式の画像データを要求し、キャッシュ記憶部308にはJPEG形式の画像データのみを記憶することで、より多くの画像データをキャッシュすることが可能となる。
キャッシュ記憶部308にはJPEG形式の画像データのみを記憶し、画像編集アプリケーションが一覧表示のためにJPEG形式の画像データを要求する実施例を、実施例2として説明する。
<実施例2>
次に、実施例2にかかる情報管理装置101の動作について説明する。情報管理装置101は、データ記憶部306にはRAW形式の画像データを記憶し、キャッシュ記憶部308には、JPEG形式の画像データを記憶する。例えば、画像データimage1.RAWの保存要求を受信したとする。このとき、ステップ402においてimage1.RAWをキャッシュすると決定した場合、データ記憶部306にimage1.RAWを記憶するとともに、キャッシュ記憶部308にimage1.RAWが内包しているimage1.JPEGを記憶する。
また、PC301bで動作する画像編集アプリケーションは、ファイル共有サービスを用いて情報管理装置101を利用する。画像編集アプリケーションは、画像の一覧表示のために、情報管理装置101からファイル名一覧を取得後、各ファイルのデータを要求する。ファイル名一覧に同一画像のRAW形式とJPEG形式のファイルが含まれる場合、画像編集アプリケーションはJPEG形式のファイルを指定してデータを要求する。RAW形式のファイルしかなければ、RAW形式のファイルを指定してデータを要求する。
以下に、画像アプリケーションが一覧表示のためのデータを情報管理装置101から取得する方法について説明する。
情報管理装置101はimage1.RAW、image2.RAWをデータ記憶部306に記憶済みであるとする。また、キャッシュ記憶部308にimage1.RAW、image2.RAWが内包するJPEG形式の画像データimage1.JPEG、image2.JPEGを記憶しているとする。このとき、ファイルシステム202には、image1.RAW、image2.RAW、image1.JPEG、image2.JPEGが登録されている。
一覧表示において、画像編集アプリケーションは最初に、一覧を表示したいディレクトリを指定して、ディレクトリに含まれるファイル名一覧を要求する。指定したディレクトリには、image1.RAW、image2.RAWが含まれているとする。このとき、情報管理装置101は、応答するファイル名一覧に、image1.RAW、image2.RAWを加える。さらに、image1.RAW、image2.RAWに対応するJPEG形式のファイル名image1.JPEG、image2.JPEGも一覧に加えて、画像編集アプリケーションに応答する。
画像編集アプリケーションは、ファイル名一覧を受信すると、画像一覧表示のためにimage1.JPEGとimage2.JPEGを情報管理装置101に要求する。情報管理装置101は、キャッシュ記憶部308からimage1.JPEGとimage2.JPEGのデータを読み出して、応答する。
画像編集アプリケーションは、応答に含まれるデータを表示し、一覧表示は終了する。
キャッシュ記憶部308にimage1.JPEGしか含まれていない場合には、画像編集アプリケーションが取得するファイル名一覧は、image1.RAW、image2.RAW、image1.JPEGとなる。この場合、画像編集アプリケーションは一覧表示のために、image1.JPEGとimage2.RAWを情報管理装置101に要求する。
以上、キャッシュ記憶部308にはJPEG形式の画像データのみを記憶し、画像編集アプリケーションはJPEG形式の画像データを要求する実施例を示したが、本発明はこれにとどまるものではない。要求元判定部303が用いるデータベースは、情報管理装置101から利用できれば、どこにあっても構わず、認識するデバイスをカメラに限る必要もない。例えば、保存を要求したデバイスを画像の編集ができないポータブルNASと特定すれば、編集不可と判定できる。また、画像を編集できるカメラと特定すれば、カメラであっても編集可と判定できる。
要求元判定部303が、編集可のデバイスと編集不可のデバイスの判定を、より詳細に行う実施例を実施例3として説明する。
<実施例3>
次に、実施例3にかかる要求元判定部303の動作について説明する。要求元判定部303は、デバイスIDやMACアドレスからデバイスの種類を特定するためのデータベースをもつ。データベースには、デバイスIDとMACアドレスに対応するデバイスが、編集可か編集不可かを示す情報が登録されている。
要求元判定部303は、データ保存要求元デバイスのデバイスが編集可能なデバイスであるかどうかを、データベースを参照して判定する。
例えば、昔に発売された画像を編集できない機種のカメラであれば編集不可、最近発売された編集できる機種のカメラであれば編集可と判定する。また、ポータブルNASには画像の編集機能を備えるものもあるため、接続デバイスの機種を特定することで、要求元判定部303は、より正確に判定を行える。
以上、要求元判定部303が、デバイスIDやMACアドレスからデバイスの種類を詳細に特定する実施例を説明したが、本発明はこれにとどまるものではない。インタフェースがLANであり、データ保存要求がHTTPプロトコルである場合、HTTPプロトコルメッセージのヘッダを用いると、要求元判定部303の判定を容易に行える。また、画像データ自体の変更を行う画像編集アプリケーションが利用された場合には、Exifを参照することで、画像が編集されたことを容易に判定できる。
データ保存要求元のデバイス情報だけでなく、保存要求および保存を要求するデータそのものに含まれる情報を利用できる場合の要求元判定部303の実施例を、実施例4に示す。
<実施例4>
次に、実施例4にかかる要求元判定部303の動作を示すフローチャート(図8)を用いて説明する。図8は、データ保存要求元のデバイス情報だけでなく、保存要求および保存を要求するデータそのものに含まれる情報を利用できる場合の要求元判定部303の実施例である。図11では、データ保存要求元が編集可能かどうかを判定する条件を、信頼性の高いものから確認している。
情報管理装置101を利用するクライアントデバイスの例として、ユーザーが外出先で撮影した画像データを保管するクラウドサービスを考える。情報管理装置101はユーザーのオフィスに設置されているものとする。外出先のカメラが写真をクラウドサービスに保管し、クラウドが情報管理装置101と同期する場合、情報管理装置101はクラウドサービスからHTTPプロトコルによってデータの保存要求を受信する。HTTPプロトコルメッセージには、各種ヘッダが含まれる。
Viaヘッダのようなメッセージの経路を示すヘッダを参照すれば、要求元判定部303は、保存要求がクラウドサービスからなされたことを識別できる。そのため、クラウドサービスが画像の保管しかできないものであれば、編集不可デバイスと判定し、画像の編集もできるクラウドサービスであれば編集可デバイスと判定する。また、HTTPプロトコルメッセージのヘッダは独自に拡張できるため、画像の編集もできるクラウドサービスが実際に画像を編集したかを示すフラグをヘッダに含めることで、判定の精度をより高めることも考えられる。
また、画像を編集するアプリケーションが画像データを更新し、保存を要求されたデータのExifに含まれる作成日時と更新日時が異なる場合、そのデータは編集されたと判定できる。
また、画像を編集するアプリケーションには、Exifにレシピと呼ばれる編集操作ログのみを付加するものもある。そのため、保存を要求されたデータにレシピが含まれていれば、編集されたと判定できる。
上記の判定方法を用いて、データ保存要求元デバイスが編集可か編集不可かを判定する動作について、図8を用いて説明する。
要求元判定部303は、保存要求を受信すると、ヘッダに編集可・編集不可を示す情報が含まれているか確認する(S1101)。情報が含まれていれば、その情報が編集可を示すかを判定する(S1102)。編集可を示す場合、編集可と判定する(S1103)。編集可を示さない場合、編集不可と判定する(S1104)。
ステップS1101で情報が含まれていなければ、保存を要求された画像データが含むExifの作成日時と更新日時を確認する(S1105)。作成日時と更新日時が異なれば、編集可と判定する(S1106)。
ステップS1105で作成日時と更新日時が同じであれば、Exifにレシピが含まれているかを確認する(S1107)。レシピが含まれていれば、編集可と判定する(S1108)。
ステップS1107でレシピが含まれていなければ、S1109からS1117は、図7のS1001からS1009と同様の処理を行う。
以上、保存要求および保存を要求するデータそのものに含まれる情報を利用できる場合の実施例について説明したが、本発明はこれにとどまるものではない。画像データの状態は、優先してキャッシュすべき画像データを選択するために用いる。これは、キャッシュ記憶部308に全ての画像データをキャッシュすると必要な容量が多くなってしまうためである。画像データの状態は、キャッシュする・キャッシュしないというフラグではなく、キャッシュする画像データの優先度を決定するために用いるので、状態は2種類に限らない。
HTTPメッセージのヘッダや画像データのExifによって、編集されたことを確実に判定できる場合、編集されたことを保証する編集状態を画像状態テーブルで扱うことができる。画像データの状態を、未編集状態、判定不能状態、編集状態の3種類にした場合の実施例を、実施例5に示す。
<実施例5>
次に、実施例5にかかる画像状態テーブルの例を示す図(図6(B))を用いて説明する。図6(B)の画像状態テーブル701は、管理部305が管理する画像データの状態が、未編集状態、判定不能状態、編集状態の3種類であるときの例である。画像データが編集状態と判定されるのは、以下の3つのいずれかの場合である。
ひとつ目の場合は、ステップS1102において保存要求メッセージに編集したことを示すヘッダが付加されていた場合である。二つ目の場合は、ステップS1103において撮影日時と更新日時が異なる場合である。三つ目の場合は、ステップS1105においてレシピが含まれる場合である。以上3つのいずれかの場合には、画像データの状態は編集状態となる。
画像データが未編集状態と判定されるのは、上記の編集状態と判定される場合のいずれでもなく、かつ保存要求が編集不可のデバイスからなされた場合である。
画像データが判定不能状態と判定されるのは、編集状態とも未編集状態とも判定されない場合である。
ステップS402において、キャッシュする画像データの入れ替えを、編集状態、判定不能状態、未編集状態の順に試みる。こうすることで、キャッシュサイズが限られている場合に、編集可能なデバイスから要求される可能性が高い画像データがキャッシュに残りやすくなる。すなわち、キャッシュ記憶部308には未編集状態、判定不能状態、編集状態の優先順位で画像を格納する。
実施例5にかかるステップS402の動作を、制御手段の処理を示すフローチャート(図11)を用いて説明する。
新規画像データの保存要求の処理において、管理部305が画像状態テーブルを更新したとき、制御部307はキャッシュ対象データをキャッシュ記憶部308に記憶するために、キャッシュの更新処理を開始する。キャッシュ対象データは、新規画像データである。
ステップS1401、S1402、S1403は、図10のS1301、S1302、S1303と同様である。
ステップS1403において、キャッシュ対象データを未編集状態と判定したとき、キャッシュされているデータと画像状態テーブルを参照して、編集状態のデータがキャッシュされているかを判定する(S1404)。編集状態のデータがキャッシュされていれば、通常状態のデータをキャッシュ対象データに入れ替える(S1405)。キャッシュされていなければ、判定不能状態のデータがキャッシュされているかを判定する(S1406)。
ステップS1406において、判定不能状態のデータがキャッシュされていれば、判定不能状態のデータをキャッシュ対象データに入れ替える(S1407)。判定不能状態のデータがキャッシュされていなければ、未編集状態のデータをキャッシュ対象データに入れ替える(S1408)。
ステップS1403において、キャッシュ対象データが未編集状態でないと判定した場合、判定不能状態であるかを判定する(S1409)。判定不能状態であると判定した場合、キャッシュに編集状態のデータが含まれているかを確認する(S1410)。編集状態のデータが含まれている場合、ステップS1405以降の処理を行う。編集状態のデータが含まれていない場合、ステップS1407以降の処理を行う。
ステップS1409において、キャッシュ対象データが判定不能状態でないと判定した場合、キャッシュに編集状態のデータが含まれているかを確認する(S1411)。編集状態のデータが含まれている場合、ステップS1405以降の処理を行う。編集状態のデータが含まれていない場合、キャッシュ更新処理を終了する。
以上、画像データの状態が3種類である場合の実施例を説明したが、本発明はこれにとどまるものではない。キャッシュの目的は、編集可能なデバイスから画像データの取得を要求された時に、高速に応答するためである。そのため、編集可能なデバイスが取得済みのキャッシュデータを新規データと入れ替えることで、キャッシュのヒット率を上げることができる。外部のデバイスが取得済みであることを示すフラグを管理部305が管理する場合の実施例を、次の実施例6に示す。
<実施例6>
次に、実施例6にかかる画像状態テーブルの例を示す図(図6(C))を用いて説明する。図6(C)の画像状態テーブル801では、管理部305が管理する画像データの状態が、未編集状態、通常状態の2種類であり、各画像データの状態には外部のデバイスから取得されたかどうかを示す未取得フラグも含まれている。未取得フラグがONであれば、外部のデバイスから取得されていないことを示し、OFFであれば取得されたことを示す。
情報管理装置101はデータ保存要求を受け取ると、ステップS501において、編集可能なデバイスからの保存要求と判定した場合は未取得フラグをOFFにし、編集不可能なデバイスからの保存要求であると判定した場合は未取得フラグをONにする。その上で、画像状態テーブルを更新する。ただし、未取得フラグがONになるのは、画像状態テーブルに新規の画像データを追加するときのみである。画像状態テーブルに登録済みの画像データの未取得フラグは、OFFになったのちに再度ONになることはない。
情報管理装置101は外部デバイスからデータ取得要求を受けると、要求されたデータを応答する。このとき、応答したデータがキャッシュ記憶部308に記憶されているものであれば、管理部305は画像状態テーブルの未取得フラグをOFFにする。
次に実施例6にかかるステップS402の動作を、制御手段の処理を示すフローチャート(図12)を用いて説明する。
情報管理装置101が、ステップS402において最も優先する画像データは、状態が未編集かつ未取得フラグがONのものである。次に優先する画像データは、未編集かつ未取得フラグがOFFのものである。その次に優先するのは、通常かつ未取得フラグがONの画像データである。その次に優先するのは、通常かつ未取得フラグがOFFの画像データである。
ステップS1501、S1502、S1507―S1511は、図10のS1301―S1307と同様である。
ステップS1501においてキャッシュに空きがない場合、キャッシュに未取得フラグがOFFかつ通常状態のデータが含まれるかを判定する(S1503)。含まれると判定した場合、未取得フラグがOFFかつ通常状態のデータをキャッシュ対象データに入れ替える(S1504)。
ステップS1503において含まれないと判定した場合、キャッシュに未取得フラグがOFFかつ未編集状態のデータが含まれるかを判定する(S1505)。含まれると判定した場合、未取得フラグがOFFかつ未編集状態のデータをキャッシュ対象データに入れ替える(S1506)。
以上、外部のデバイスが取得済みであることを示すフラグを管理部305が管理する場合の実施例を説明したが、本発明はこれにとどまるものではない。情報管理装置101が保持するデータをグループ化することで、キャッシュ記憶部308に保存する画像データをより柔軟に選択する実施例を実施例7で説明する。
<実施例7>
実施例7にかかる管理部305の動作を示すフローチャート(図9)を用いて説明する。
情報管理装置101は画像データ保存要求を受信すると、後述する分類方法によって、保存を要求された画像が所属するグループを決定する(S1201)。一つの画像は複数のグループに所属してもよい。その上で、ステップS501と同様に、保存要求元デバイスが編集可能なデバイスかどうかを判定する(S1202)。編集可能なデバイスでないと判定すると、ステップS502、S503、S504と同様の処理をステップS1203、S1204、S1205で行う。
ステップS1203において新規データと判定した場合、データにIDとグループを割り当てて、未編集状態として画像状態テーブルに追加し、テーブルを更新する(S1206)。図9に、実施例7にかかる画像状態テーブルを示す。画像状態テーブルは図6(D)のように、ID、状態、所属グループの要素をもつ。ステップS1206でテーブルを更新すると、ステップS1205以降の処理を行う。
S1202において、保存要求元が編集可能なデバイスと判定された場合も、保存要求されたデータが新規データであるか判定する(S1207)。新規データでないと判定したとき、保存要求されたデータと同一のデータの状態を、画像状態テーブルを参照して確認する(S1208)。状態が通常状態であれば、ステップS1204以降の処理を行う。一方、状態が未編集状態であれば、保存要求されたデータと同一のデータの状態を通常に変更し、画像状態テーブルを更新する(S1209)。そして、ステップS1204以降の処理を行う。
ステップS1207において、新規データと判定した場合、データにIDとグループを割り当てて、通常状態として画像状態テーブルに追加し、テーブルを更新する(S1210)。そして、ステップS1205以降の処理を行う。
次に、画像の分類方法について説明する。情報管理装置101が保存するデータはRAW画像形式である。一般的なカメラで撮影した画像データには、撮影日時、撮影デバイスIDなどの情報がExifとして含まれる。また、ユーザーが入力したタイトルや、GPSによる位置情報が含まれることもある。これらの情報を用いて画像データを分類する規則を用いれば、情報管理装置101は保持している画像データをグループ化することが可能である。分類は、各画像データの特徴量を用いることもありえる。
画像データをグループ化することで、キャッシュする画像データをグループ単位で選択することが可能となり、キャッシュの入れ替えが効率よく行える。
例えば、画像データが撮影日の日付のフォルダに格納されている場合を考える。データ記憶部306内の2010−01−01フォルダには100枚の画像データが存在し、2010−01−02フォルダにも別の100枚の画像データがあるとする。各フォルダ内の画像データの状態は、すべて未編集状態とする。また、キャッシュ記憶部308には、それぞれのフォルダの画像データ200枚がキャッシュされているとする。画像編集アプリケーションはフォルダを指定し、フォルダ内の画像一覧を取得し、選択した画像を編集してNASに上書き保存する。管理部305は、2010−01−01フォルダの画像データをグループ1、2010−01−02フォルダの画像データをグループ2として管理している。
ここで、画像編集アプリケーションが、2010−01−01フォルダを指定して画像一覧を取得し、1枚の画像を編集してNASに上書き保存したとする。すると、管理部305は、上書き保存の要求を受信すると、ステップS1209において上書き保存された画像データの状態を通常に更新する。
画像データ単位でキャッシュする画像データを選択する場合、管理部305は、ステップS402において、上書き保存された画像データ1枚しかキャッシュから削除しえない。
一方、グループ単位でキャッシュする画像データを選択すれば、1枚の画像データの状態が更新された時に、複数の関連する画像データもキャッシュから削除することができる。例えば、グループに含まれる未編集状態の画像データの割合をスコアとし、スコアが高いグループに属する画像データを優先してキャッシュすることが考えられる。上記の例では、上書き保存後に、グループ1のスコアは0.99、グループ2のスコアは1となるため、グループ1の画像データを削除することが可能となる。
画像をグループ化する実施例7にかかるステップS402について、制御部307の処理を示すフローチャート(図13)を用いて説明する。
キャッシュの更新において、まず各グループのスコアを更新し、スコアによって降順にグループをソートする(S1601)。また、キャッシュ記憶部308が保持する記憶容量のサイズをキャッシュ空き容量Mとして記憶する(S1602)。
次に、ソートしたグループでまだ走査していない先頭のグループを、走査対象グループとして設定する(S1603)。走査対象グループを設定すると、走査対象グループに属する画像データをキャッシュするために必要な記憶領域サイズをキャッシュサイズSとして取得する(S1604)。
次に、キャッシュ容量MがキャッシュサイズSより大きいかを判定する(S1605)。MがSより小さい値であれば、ステップS1608に進む。MがS以上の値であれば、MをM−Sの値で更新する(S1606)。そして、走査対象グループをキャッシュ対象グループリストに登録する(S1607)。
登録すると、全グループの最下位まで走査済み、あるいはキャッシュ容量Mが0であるかを判定する(S1608)。
ステップS1608において判定結果が偽であれば、ステップs1603以降の処理を再度行う。ステップS1608において判定結果が真であれば、キャッシュ対象グループリストに登録されたグループをキャッシュ記憶部308に記憶する(S1609)。記憶したのち、キャッシュ更新を終了する。
このように、画像データをグループ化することで、各グループの画像データの状態をもとに、キャッシュ記憶部308に優先して保存する画像データをグループ単位で選択することができる。グループに含まれる未編集状態の画像データの割合をスコアとすると、図9において、グループAのスコアは1、グループBのスコアは0、グループCのスコアは0.5となる。そのため、キャッシュするグループは、A、C、Bの優先順位で選択される。このように、グループ単位で選択することで、未編集状態の画像データを多く含むグループを優先してキャッシュできる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (11)

  1. データ記憶手段と高速アクセス可能なキャッシュ記憶手段を備える情報管理装置であって、
    データの保存要求と保存対象データを受信する受信手段と、
    前記保存対象データが前記データ記憶手段に記憶済みのデータと異なる新規のデータであることを判定するデータ判定手段と、
    前記保存要求を送信したデバイスはデータの編集が可能であるかを判定する要求元判定手段と、
    前記要求元判定手段及び前記データ判定手段の判定結果に基づいて前記キャッシュ記憶手段上のデータを更新制御する制御手段を備えたことを特徴とする情報管理装置。
  2. 請求項1記載の情報管理装置であって、
    前記データはRAW画像データであり、
    前記キャッシュ記憶手段に格納するデータは前記RAW画像データに内包されているJPEG画像データである
    ことを特徴とする情報管理装置。
  3. 請求項1記載の情報管理装置であって、
    前記制御手段は、未編集状態と通常状態の2種類の状態を画像に付与し、
    前記キャッシュ記憶手段には未編集状態の画像を優先して格納することを特徴とする情報管理装置。
  4. 請求項1記載の情報管理装置であって、
    前記制御手段は、未編集状態と判定不能状態と編集状態の3種類の状態を画像に付与し、
    前記キャッシュ記憶手段には未編集状態、判定不能状態、編集状態の優先順位で画像を格納することを特徴とする情報管理装置。
  5. 請求項1記載の情報管理装置であって、
    前記制御手段は、未編集状態と通常状態の2種類の状態を画像に付与し、
    前記制御手段は、各画像が外部デバイスから取得されたかどうかを示す未取得フラグを管理することを特徴とする情報管理装置。
  6. 請求項1記載の情報管理装置であって、
    前記受信手段がUSBインタフェースである情報管理装置。
  7. 請求項1記載の情報管理装置であって、
    前記受信手段がネットワークインタフェースである情報管理装置。
  8. 請求項1記載の情報管理装置であって、
    前記受信手段がSDカードスロットインタフェースである情報管理装置。
  9. 請求項1記載の情報管理装置であって、
    前記制御手段は、前記データを定められた規則によってグループに分類し、
    前記キャッシュ記憶手段に格納するデータを前記グループの単位で選択することを特徴とする情報管理装置。
  10. データ記憶工程と高速アクセス可能なキャッシュ記憶工程を備える情報管理方法であって、
    データの保存要求と保存対象データを受信する受信工程と、
    前記保存対象データが前記データ記憶工程で記憶済みのデータと異なる新規のデータであることを判定するデータ判定工程と、
    前記保存要求を送信したデバイスはデータの編集が可能であるかを判定する要求元判定工程と、
    前記要求元判定工程及び前記データ判定工程の判定結果に基づいてキャッシュ上のデータを更新制御する制御手段を備えたことを情報管理方法。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の情報管理装置として機能させるためのプログラム。
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