JP2016084335A - 凍結乾燥剤及び化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】水分存在下で不安定な成分を配合しながらも安定性を確保され、かつコラーゲンによる効果を効率的に奏する皮膚化粧料を提供すること。【解決手段】水存在下で不安定な成分を一種類以上含有する凍結乾燥製剤、及び、コラーゲン、好ましくは、さらにコラーゲン補助能を有する植物抽出物を含有する水性製剤に溶解させた皮膚化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、ビタミンC誘導体やヒアルロン酸など水分存在下で不安定な成分を配合した化粧料の安定性の確保に関する。
化粧料等に訴求成分として配合が望まれる成分には、水分存在下で酸化が進んで変質するなど安定性が著しく低下するものがあり、このような成分を配合する場合には、空気中の水分と隔離することを目的とした1回分使用量での個包装や水分透過率が低い包材の選択、当該化粧料等の取り出し部分の密閉性を向上した蓋機構の採用、いわゆる乾燥剤の同梱など物理的に隔離する方法が慣用されていた。
また、フリーズドライ(凍結乾燥)製剤とすることにより、含有する水分量をさらに低下させ、より安定性を向上する方法も慣用されている。
しかし、前者は、物理的隔離であることから効果は期待できるものの、コストアップや煩雑な機構の採用による歩留まりの低下などのデメリットを避けることができないし、後者は、ある程度は当該成分の配合量に依拠するとはいえ、本質的には、経時的吸湿リスクをクリアできないことから、中長期の経時的安定性を要求される場合には、前者の対応と組み合わせるしかなく、プラスアルファの対応が不要な製剤上の対応が求められていた。
この改善策として、特許文献1には、化粧料または皮膚科医薬用絆創膏において、水分に対して不安定な成分粒子と水分を吸収する粒子を均一に分散させる疎水性重合体マトリクスからなる構成が提案されているが、これは製剤上のプラスアルファというべきであって、一定の効果は期待できるものの、対策のために追加配合することによりコスト増、製剤安定性リスクなどのデメリットが生じる。
特許文献2には、コラーゲン、ヒアルロン酸ナトリウムおよびアスコルビン酸誘導体を配合した凍結乾燥化粧品の長期安定性を、容器内の空気を窒素置換した上で密封することが提案されているが、こちらもプラスアルファの域を脱していない。
特許文献3には、温度及び水との共存下での安定性に技術的課題を有するものとして、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−脂肪酸の安定配合についての提案がなされており、関連技術として二糖類またはデキストリンとの併用が紹介されているが、単体及び化粧料への配合についての安定性に技術的課題が存在する点は共通するものの対象成分が特定のアスコルビン酸誘導体に限定されており、ビタミンC誘導体として汎用されているアスコルビルリン酸塩全般を取り扱ったものではない。
特許文献4には、皮膚外用剤や化粧料に適用できる魚皮由来の凍結乾燥コラーゲンに関する製剤技術が開示されているが、本来水存在下で不安定な成分、例えばビタミンC誘導体やヒアルロン酸誘導体の安定化、及びをそれらとの併用による効果について示唆も記載もされていない。
引用した先行技術文献の詳細は以下の通り。
特開平09−124469号公報 特開2006−182750号公報 特開2012−17304号公報 特開2014−31354号公報
水分存在下で不安定な成分、例えば、ヒアルロン酸(塩)やビタミンC誘導体として汎用されているアスコルビルリン酸塩を安定かつ効果的に皮膚化粧料に配合すること、さらにそれらをコラーゲンと併用することで、より安定的・効果的な皮膚化粧料を提供することを課題とする。
本発明は、水分存在下で不安定な成分、好ましくは複数、を凍結乾燥すること、さらに、これらの製剤を水、好ましくはコラーゲンを含有する化粧水またはローションに使用直前に溶解させて適用することにより効果を有する。
さらに、好ましくは、コラーゲン産生能(エストロゲン様作用)を有するイソフラボン、好ましくは、植物性イソフラボン、さらに好ましくはダイズイソフラボンと、コラーゲン保護能(タンパク質のグリケーション阻害作用)を有する植物抽出物、好ましくは、マロニエ(セイヨウトチノキ)エキスと、コラーゲン修復能(コラーゲン分解酵素活性阻害作用)を有するウルソール酸を含有する植物エキス、好ましくは、ローズマリーエキスなどコラーゲン補助機能を有する成分のいずれかまたは複数と併用することができる。
さらに、好ましくは、凍結乾燥製剤とこれらのコラーゲン補強成分を含有する化粧水またはローションと併用することができる。
ヒアルロン酸(塩)やビタミンC誘導体として汎用されているアスコルビルリン酸塩を含有する製剤を凍結乾燥させることによって、経時安定性を増強することができ、さらに、通常配合を要する防腐剤、酸化防止剤の配合量を低減、または、省くことができる。
また、凍結乾燥製剤とすることによって、粉体製剤とくらべて結晶間の隙間が大きいことから、液体に対する溶解性を増強することができる。
凍結乾燥条件を管理することにより、含有成分の全部または一部、特に分子量の大きいものや多量体を吸収し易い程度の大きさに調整することもできる。
さらに、これらの凍結乾燥製剤を水、化粧水、ローションなどの水性製剤に溶解して使用することにより、経時安定性の高い皮膚化粧料になる。
さらに、水性製剤にコラーゲン及びコラーゲン補助機能を有する植物抽出物を含有させることにより、皮膚美容機能が飛躍的に向上する。
本発明は、凍結乾燥製剤単独、または当該製剤と水系製剤との組み合わせによるが、それぞれの製剤については従来慣用されている方法を利用することができる。
水分存在下で不安定な成分としては、特に限定されないが、ヒアルロン酸塩、アスコルビルリン酸塩が好適である。
コラーゲンとしては、特に限定されないが、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲンが好適である。
コラーゲン補助機能を有する植物としては、特に限定されないが、例えば、カンゾウ、ナツメ、ローズマリー、ジオウ、オタネニンジン、カワラヨモギ、ゼニアオイ、マロニエ(セイヨウトチノキ)、コーヒー、アマチャヅル、アセロラ、ダイズ、クズ、アルファルファ、ハトムギ、ユズが挙げられるが、特に、マロニエ、ダイズ、が好ましい。
植物抽出物としては、上述の植物から常法で抽出して調製されたものであればよく、すなわち、水系/油系/混合溶媒抽出法、臨界抽出法などの抽出方法・条件は問わない。また、花、果実、種子、葉、茎、根などの抽出部位を問わない。なお、本発明において「エキス」の語は、水性のものに限らず、例えば油系溶媒抽出法で抽出された主として油系抽出成分からなる抽出物も含むものとして使用する。
ローズマリー抽出物は、その含有成分のウルソール酸がコラゲナーゼ活性阻害作用を有することが知られており、皮膚に存在するコラーゲンの分解を予防または軽減する効果が期待できるものとして、エイジングケア化を目的とする粧料等の皮膚外用剤に利用されている。また、紫外線によって変性したコラーゲン繊維の修復作用も確認されており、シワ予防または軽減する効果が期待できるものとして同様に利用されている。
ダイズ抽出物は、(植物性)イソフラボンを比較的多く含有しており、当該成分と化学構造が類似する女性ホルモンの一種であるエストロゲン様作用を生体内で奏することが確認されていることから、加齢に伴って減少する女性ホルモンの作用の補完、具体的には皮膚に対する水分量やコラーゲン含有量の低下に効果があるものとして知られている。
マロニエ(セイヨウトチノキエキス)抽出物は、含有する成分のアエスシンが血管壁を強化する作用を有することから、血栓症の予防・軽減や、毛細血管の伸縮を改善し血流を促すことから、足のむくみ、脂肪細胞の滞留によるセルライトの予防・軽減に利用されている。
水分存在下で不安定な成分を凍結乾燥することによって経時安定性を向上させる事実を確認するために以下の通り、評価試験を実施した。
ビタミンC誘導体とヒアルロン酸塩を含有する凍結乾燥製剤と比較例として水系ローションを調製し、40℃6ヶ月後に各成分の定量試験を実施した。
凍結乾燥製剤は、リン酸アスコルビルマグネシウム1%、アスコルビルリン酸ナトリウム1%、ヒアルロン酸ナトリウム0.1%をペンチレングリコール0.5%、マンニトール4.5%及び残量を水として溶解し、常法により凍結乾燥させ、調製した。
Figure 2016084335
実施例に含有する水分存在下で不安定な成分であるヒアルロン酸(塩)やビタミンC誘導体が経時的に安定であることがわかる。
実施例1の凍結乾燥製剤をコラーゲンを含有する水性製剤に溶解させたものと比較例として水に溶解させたものの2検体をモニターに2週間継続的に使用させ、直後、1週間後、2週間後の皮膚の状態についての総合評価を実施した。総合評価にあたっては、しっとり感、しわ、たるみ、ハリ、弾力といった一般的に皮膚化粧料に求められる機能項目を重視した。(以下、同じ)
コラーゲンを含有する水性製剤は、水溶性コラーゲン0.0000001%、BG20%、グリセリン5%、残量水として調整した。
Figure 2016084335
使用直後に有意な差異は生じないが、後日の評価において、実施例が効果を奏していることがわかる。
実施例1の凍結乾燥製剤をさらにコラーゲン補強効果を有する植物抽出物を含有させた水性製剤に溶解したものと比較例1として水に溶解したもの、比較例2として実施例2の水性製剤に溶解したものの2種の計3検体をモニターに2週間継続的に使用させ、直後、1週間後、2週間後の皮膚の状態についての総合評価を実施した。
Figure 2016084335
後日の評価が向上する傾向に変わりないが直後の評価も若干向上している。また、後日の評価も実施例2に比べて顕著に向上している。
水分存在下で不安定な成分、例えば、ヒアルロン酸(塩)やビタミンC誘導体として汎用されているアスコルビルリン酸塩を安定かつ効果的に皮膚化粧料に配合すること、さらにそれらをコラーゲンと併用することで、より安定的・効果的な皮膚化粧料を提供することができる。

Claims (3)

  1. ビタミンC誘導体及び/またはヒアルロン酸を含有する水溶液の凍結乾燥製剤と水性製剤とからなる皮膚外用剤であって、該凍結乾燥製剤を使用時に該水性製剤に溶解して使用することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 水性製剤にコラーゲンを含有する請求項2に記載の皮膚外用剤
  3. さらに水性製剤に植物性イソフラボン及び/または植物エキスを含有することを特徴とする請求項2に記載の皮膚外用剤。
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CN115252899A (zh) * 2022-09-13 2022-11-01 济南之羽医疗科技有限公司 一种含重组人源胶原蛋白的冻干粉及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115252899A (zh) * 2022-09-13 2022-11-01 济南之羽医疗科技有限公司 一种含重组人源胶原蛋白的冻干粉及其制备方法
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