JP2016084213A - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータ待機中の消費電力を低減し、省エネルギー効果が高く、待機モードから、乗場にいる乗客の呼びボタン信号を入手して昇降動作し始めるまでの時間の短縮化と、装置の小型化を両立するエレベータ制御装置を提供する。【解決手段】複数台が群をなして運行管理されているエレベータ制御装置において、各台の充電電源回路をダイオード及びスイッチを介して各台それぞれの直流平滑コンデンサに並列接続し、充電が必要なエレベータの直流平滑コンデンサに複数台の充電電源回路から同時に電力供給することで、直流平滑コンデンサの充電時間を複数台分の早さで高速化することが可能となる。【選択図】 図1

Description

この発明はエレベータの制御装置、特にコンバータやインバータを用いて交流電圧と直流電圧を相互に変換し、かご駆動用の電動機を制御する制御装置に関する。
従来のエレベータの制御装置においては、三相交流電源が投入されると、まず制御回路のみを動作させ、直流母線電源充電回路を使って、直流平滑コンデンサを所望の電圧にまで充電し、その後電動機に電気を送る主回路の遮断器をオンして、コンバータやインバータを動作させる手順がとられる。これは、主回路の直流平滑コンデンサに電荷が全くない状態で遮断器をオンした場合、瞬間的に過大な電流が電気回路に流れ、回路素子等の破壊を招く恐れがあるからである(特許文献1の図1および文献2の図2参照)。
また、最近ではマンションやデパートなどエレベータが複数台設置されているケースが多くなり、利便性を高めるために、群をなして運行管理されている(特許文献3参照)。
特開2001−261245号公報 特開2005−212921号公報 特開2006−103907号公報
近年、地球温暖化対策として電力ロスの少ないインバータ化などで省エネ化が図られており、例えばエレベータの場合、昇降動作中に発生する回生電力の再利用する取り組みがある。また、省エネ化の一つに待機電力削減があるが、エレベータの場合、ほとんどが待機中であり、待機中に電源回路を遮断し、待機モードにすることは省エネ化にとって有効である。
この待機モードから動作モードに移行する際に利便性を阻害する要因として、運行開始するまでに要する時間、とりわけ直流平滑コンデンサの充電時間がある。待機中に系統電源が遮断されていると、主回路の直流母線間の両端に接続されている負荷を介して直流平滑コンデンサが放電して直流電圧が低下する。その状態で再び遮断器をオンすると突入電流が流れるために、突入電流を低減するため、ある程度直流電圧を上昇させておく必要があるが、特許文献2の図4のように直流平滑コンデンサの充電にはある程度の時間を要する。充電時間が長くなれば、乗場に居る乗客が呼びボタンを押してからかごが到着するまでに時間を要し利便性を損なう。
利便性を損なわないための方法の一つして、この充電電源回路を常に動作させておく方法がある(特許文献2の図5)が、待機モードと言え、常に電源回路が動作している状態となり、省エネ化の阻害要因となる。また、別のアイデアとして、直流平滑コンデンサの急速充電がある。
ここで、一般にコンデンサの充電時間は、CV=Itで計算できる。すなわち、直流平滑コンデンサの合成容量をC[F]、所望の電圧V[V]にまで上昇させる為に、直流平滑コンデンサに供給する電流をI[A]とおくと、充電完了時間t[s]はt=C×V/Iで求まる。直流平滑コンデンサ容量Cと充電完了電圧Vが既定値である場合には、急速充電するためには、供給する電流I[A]を大きくする必要がある。直流電圧は交流電圧の2の平方根倍であるために、三相200V系の場合で約280V、三相400V系の場合で約560Vと高圧である。仮に直流平滑コンデンサ2000μFを2秒間で500Vにまで充電する必要がある場合の供給電流Iは、I=2000×10-6×500/2=0
.5Aである。充電電源回路に求められる電源容量はP=VI=500×0.5=250Wとなる。この充電電源回路の特徴は、直流平滑コンデンサを充電するためにのみ必要である。
すなわち、充電電源回路は、上述のような待機モードから動作モード、あるいは電源投入直後にのみ必要なものであり、通常動作では不要な回路である。このような使用頻度の極端に少ない電源回路の供給能力を上げるために大型化するのは、制御装置の大型化やコスト高を招き、不経済である。
この発明は、このような問題を解決するためになされたもので、その目的は、待機モードから動作モードに移行する際に、速やかに直流平滑コンデンサの充電を完了させることで利便性を高めることと、充電電源回路を小形化すること、を両立するエレベータの制御装置を得ることである。
この発明に係るエレベータ制御装置は、
複数台のエレベータを管理するエレベータ制御装置において、
電源投入スイッチを介して交流電源の電圧を直流電圧に変換する整流回路と、
前記直流電圧を平滑化する直流平滑コンデンサと、
前記直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、
前記インバータからの交流電圧によってエレベータを駆動する電動機と、を主要構成要素とし、
前記直流平滑コンデンサを予め定められた電圧にまで充電する充電電源回路と、
前記直流平滑コンデンサの出力電圧を検出するための電圧検出回路と、
前記電圧検出回路の信号を基に充電電源回路を制御する制御回路と、
前記制御回路に電力を供給する制御電源回路と、を補助的な構成要素として、
前記2種類の構成要素を1組として複数組有するとともに、
前記各充電電源回路の出力端と前記各直流平滑コンデンサとの接続を切り替える切り替え回路を備え、
前記切り替え回路により、前記充電電源回路から前記直流平滑コンデンサへの充電ルートを冗長化することで、前記電源投入スイッチがオン時に前記1個または複数個の充電電源回路で前記1個の直流平滑コンデンサを充電し、この直流平滑コンデンサの電圧が予め定められた電圧になった場合にエレベータを駆動するものである。
この発明に係るエレベータ制御装置では、複数台のエレベータの充電電源回路を1台のエレベータの直流平滑コンデンサの充電用に並列使用することで、従来の充電電源回路の規模を大きくすることなく、直流平滑コンデンサの急速充電が可能となる。
この発明の実施の形態1によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態1によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図である。
実施の形態1.
本願発明の実施の形態1によるエレベータの制御装置は、図1に示すように、交流電源1、電源投入スイッチ2、102、遮断器3、103、整流回路4、104、直流平滑コンデンサ5、105、インバータ6、106、電動機7、107などの主要構成要素、制御電源回路8、108、制御回路9、109、充電電源回路10、110、ダイオード11、111、ダイオード12、112、電圧検出回路13、113、切り替え回路14、114などの直流平滑コンデンサの充電に関わる補助的な構成要素、および、複数台のエレベータの制御に関わる群管理電源回路21、ダイオード22、群管理回路23、などを備える。なお、この図では、直流平滑コンデンサ5、105、ダイオード11、111、ダイオード12、112、ダイオード22は一つの回路記号で示しているが、直列または並列または直並列に複数個接続して構成しても良い。
そして、電源投入スイッチ2がオンになった場合、直ちに主回路が動作し始めるのではなく、まず、充電電源回路10を使って、直流平滑コンデンサ5の充電を開始する。所望の電圧、例えばDC280V〜DC400V(交流電源1が三相200Vの場合に整流回路4によって整流された直流電圧以上の電圧、整流回路4の耐電圧、直流平滑コンデンサ5の耐電圧、もしくはインバータ6の耐電圧未満の電圧に相当)に達した後、遮断器3をオンし(ここでは、「遮断器で遮断されている状態を解除し」の意味。以下同様)、整流回路4、及びインバータ6を動作させ、電動機7に電気(電流)を流し、エレベータを駆動(昇降動作を開始)する。
エレベータが停止の際は、必要に応じて遮断器3を遮断する。待機モードに移行するまでの期間は電源投入スイッチ2がオンしているので、直流平滑コンデンサ5の両端電圧が低下した場合は、その都度、充電電源回路10を使って、所望の電圧、例えばDC280V〜DC400V(交流電源1が三相200Vの場合に整流回路4によって整流された直流電圧以上の電圧、整流回路4の耐電圧、直流平滑コンデンサ5の耐電圧、もしくはインバータ6の耐電圧未満の電圧に相当)にまで充電する。
さらに、エレベータの呼びボタン信号が入力されない場合は、待機モードとなり電源投入スイッチ2がオフとなり、各エレベータの制御回路もオフ状態になる。このとき、群をなして管理する群管理回路23は、電源投入スイッチ2によって切り離される系統とは別の系統から群管理電源回路21を介して電源が供給されているので常にオン状態になっている。
電動機107用の制御装置も電動機7の制御装置と同じ機能を搭載しているので、電源投入後の状況も同じであり、電源投入スイッチ102がオンになった場合、直ちに主回路が動作し始めるのではなく、まず充電電源回路110を使って、直流平滑コンデンサ105の充電を開始する。上述の所望の電圧に達した後、遮断器103をオンし、整流回路104、及びインバータ106を動作させ、電動機107に電気を流し、エレベータを駆動(昇降動作を開始)する。
エレベータが停止の際は、必要に応じて遮断器103を遮断する。待機モードに移行するまでの期間は電源投入スイッチ102がオンしているので、直流母線電圧が低下した場合は、その都度、充電電源回路110を使って所望の電圧、例えばDC280V〜DC400Vまで充電する。
ここで、電動機7のエレベータが待機モード、電動機107のエレベータが動作モードになっている場合の動作を図2を使って説明する。通常動作モードの際には力行時と回生時にて母線電圧は異なるが、いずれにしても充電電源回路110は動作していない。この状態で電動機7に接続されているエレベータの呼びボタンが押された場合、まず直流平滑コンデンサ5の充電を開始する。この時切り替え回路14のスイッチは直流平滑コンデンサ5と接続する側にオンする。そして、切り替え回路114のスイッチも直流平滑コンデンサ5に接続する側にオンする。これにより、直流平滑コンデンサ5側からみると、充電電源回路10の出力がダイオード12と切り替え回路14を介して、また充電電源回路110の出力がダイオード112と切り替え回路114を介して並列に接続されることになる。これにより、直流平滑コンデンサ5を充電する電流は2倍になり、起動時間を約1/2にまで短縮できる。充電完了後は切り替え回路114のスイッチを速やかに直流平滑コンデンサ5から遮断する。
充電電源回路10、110の特徴は、直流平滑コンデンサ5、105を所望の電圧、例えばDC280V〜DC400V(交流電源1が三相200Vの場合に整流回路4によって整流された直流電圧以上の電圧、整流回路4の耐電圧、直流平滑コンデンサ5の耐電圧、もしくはインバータ6の耐電圧未満の電圧に相当)にまで充電する際にのみ必要な電源回路であるということである。逆にいえばエレベータが動作している最中は必要としない電源回路ではあるが、充電電源回路10、110がないと、電気回路の破壊を招くので、たとえ使用頻度が少なくても必ず搭載する必要がある。
ここで、一般には充電電源回路10、110の小形化と直流平滑コンデンサの充電速度の高速化はトレードオフの関係にある。すなわち、一般的には、充電速度の高速化のため、充電電源回路の出力容量を増やすと、回路構成が変わらなければ充電電源回路の発熱量が増加するために放熱性の向上が必要になり、充電電源回路のサイズが大きくなる。一方、本発明では充電電源回路のサイズを変えることなく(つまり単純に充電電源回路の出力容量を増やす方法で高速化した場合と比較して小型化して)、例えばn個の直流平滑コンデンサを有する場合には充電速度を約n倍にできる。
従って、群を成して管理する群管理回路を搭載したエレベータの場合、例えばこの群管理回路周辺に大容量の充電電源回路(例えば充電電源回路10、110の合計と同等の出力容量を有する充電電源回路)を一回路搭載することで、直流平滑コンデンサの急速充電と電源回路の小形化が実現できるように思われるが、もしこの一回路化した充電電源回路が故障した場合、群を成して管理されるエレベータ全てが停止を余議なくされることになり、故障時の利便性を大きく損なうことになってしまう。
また、複数台のエレベータ制御装置の充電電源回路を切り替え回路及び冗長ダイオードを通じてお互いの直流平滑コンデンサに接続する場合の別の利点を示す。仮に電動機7の充電電源回路10が故障した場合、これまでは、電動機7に接続されたエレベータの故障を知らせると共に、充電電源回路10の修復までエレベータの停止を余議なくされる。しかし、今回の回路では、電動機7の充電電源回路10の故障を知らせるアラームは示すものの、充電電源回路10の修復までは、切り替え回路14のスイッチをオフすることで充電電源回路10を遮断すると共に、直流平滑コンデンサ5の充電が必要な場合は、切り替え回路114を使って、充電電源回路110から電力供給することで、直流平滑コンデンサ5を充電させることができるので、充電電源回路の故障にて直ちにエレベータがストップしてしまうという事態を回避でき、利便性が向上する。
また、仮に、電動機7と電動機107のエレベータの直流平滑コンデンサ5、105を同時に充電する事態が発生した場合は、切り替え回路14は充電電源回路10側にオン、切り替え回路114は充電電源回路110側にオンすることで、従来どおり各台の制御装置が各号機の充電電源回路10、または110を使って充電動作をしてもよいし、仮に、電動機7に接続のエレベータを起動する必要がある場合は、切り替え回路114のスイッチも直流平滑コンデンサ5側にスイッチし、直流平滑コンデンサ5の充電完了後に、切り替え回路14及び114を直流平滑コンデンサ105側にスイッチさせるような動作も可能である。
また、別の利点を以下に示す。仮に特許文献3のような電源遮断を想定した冗長回路の場合、配線材料費の増加が問題になる。電源からモータまでの主回路線には瞬間的に数百Aの電流が流れるために、温度上昇に耐えうるために太い線径の配線材料を使用する必要がある。冗長回路とすると、複数台のエレベータ間の距離に応じた配線(例えば、特許文献3の図1の母線間接続線70p、70n、70pa、70na参照。通常、一配線あたり数m〜数10m程度)が余分に必要になり、追加される配線材料のコストアップを招くという課題がある。これに対して、充電電源回路の冗長性(ここでいう「冗長性」とは、一つの充電電源回路に異常が発生しても、他の充電電源回路で補える冗長性をいう。例えば、充電電源回路10に異常が発生した際に、切り替え回路114のスイッチを直流平滑コンデンサ5側に切り替えることで充電電源回路110を介して直流平滑コンデンサ5を充電できる。)に限っていえば、上述したように、最大でも1A程度の電流容量なので、太い線径の配線が必要なく、仮に複数台のエレベータの距離が離れている場合でも、冗長回路(「充電ルートの冗長化」と同義)に必要な配線材料は少額であり、コストアップは最小限に抑えることができる。
なお、図1では、群管理電源回路21、ダイオード22、群管理回路23を電動機7側の制御装置内に配置した例を図示しているが、これに限るものではなく、群管理機能を集約した制御装置を各エレベータ用の制御装置と別個に設置してもかまわない。
また、図1、図2では、エレベータが2台ある場合を例にして説明したが、これに限らず、群をなして運行管理するエレベータの台数が2台より多い場合でも同様の議論が成り立つ。群をなして運行管理するエレベータの台数が仮に3台の場合、直流平滑コンデンサの充電時間は単体での動作より約3倍の速度で充電を完了することができると同時に、冗長回路数増加によるエレベータの故障による停止率の低減もより図ることができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図であって、図1と対比される図である。このエレベータの制御装置が図1のエレベータの制御装置と異なる点は、群管理電源回路21、ダイオード22、群管理回路23が無い代わりに、ダイオード15、115、切り替え制御回路16が存在している点である。ここで、ダイオード15、115は直列または並列、または直並列に複数個接続してもいい。切り替え制御回路16には、各エレベータ制御装置の制御電源回路からダイオード15、115を介して入力電圧が供給されている。この回路構成により複数個あるエレベータ制御装置において、いずれか1台の制御電源回路が動作していれば、切り替え制御回路16に電力供給されることになる。また、切り替え制御回路16には各エレベータの電圧検出回路13、113から得られた直流コンデンサ電圧検出信号が供給されている。
ここで、電動機7接続のエレベータが待機モード、電動機107接続のエレベータが動作モードになっている場合の動作を、図4を使って説明する。通常動作モードの際には力行時と回生時にて直流平滑コンデンサ105の両端電圧は異なるが、いずれの場合においても充電電源回路110は動作していない。この状態で電動機7に接続されているエレベータの呼びボタンが押された場合、まず直流平滑コンデンサ5の充電を開始する。この時切り替え回路14のスイッチは直流平滑コンデンサ5と接続する側にオンする。そして、切り替え回路114のスイッチも直流平滑コンデンサ5に接続する側にオンする。これにより、直流平滑コンデンサ5側からみると、充電電源回路10の出力がダイオード12と切り替え回路14を介して、また充電電源回路110の出力がダイオード112と切り替え回路114を介して並列に接続されることになる。これにより、直流平滑コンデンサ5を充電する電流は2倍になり、起動時間が約1/2に短縮される。充電完了後は切り替え回路114のスイッチを速やかに直流平滑コンデンサ5から遮断する。
群をなして運行管理する群管理機能が搭載されていない制御装置において、切り替え回路14、114を制御するための機能のみを有した切り替え制御回路16を設けることで、実施の形態1と同じ機能を有することができる。この切り替え制御回路16は、各エレベータの電圧検出回路13、113から得られた直流コンデンサ電圧検出信号を入力とし、スイッチ制御信号を出力するとした機能のみを有している制御回路であるので、切り替え制御回路16は回路規模及び制御規模を最小限にとどめることが可能である。
また、各制御装置の制御電源出力を使用し、ダイオードを使って冗長回路を構成することで、実施の形態1のような群管理用の電源を別途設ける必要がなく、より安価な回路構成が可能である。本回路構成では、電動機7側及び電動機107側のエレベータ双方が待機モードになっている場合は、切り替え制御回路16も電力供給されない状態にあるが、仮に直流平滑コンデンサ5、105に同時に充電電源を供給する必要がある場合は、それぞれの直流平滑コンデンサに供給する、あるいは直流平滑コンデンサ5側を優先するなど、あらかじめ電源の供給方法を決定しておけば、切り替え制御回路の制御規模を増大させる必要がない。
図3では、直流平滑コンデンサ5、105への電力供給を制御する切り替え制御回路16を設けて説明したが、図1と同様に群管理回路がこの機能を兼ね備えても問題ない。その場合図1と比較して、群管理用電源回路の削減が可能となる。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図であって、図1と対比される図である。停電時を想定したエレベータ制御装置においては、非常用バッテリが搭載されており、これを活用してもよい。このエレベータの制御装置が図1のエレベータの制御装置と異なる点は、バッテリ17、遮断器18、24が付加されている点である。図5において、停電状態、すなわち交流電源1が遮断された状態では、群管理電源回路21への電力供給も遮断されてしまう恐れがあるが、この場合は遮断器24をオンすることで、バッテリ17を通じて群管理回路23に電力供給することが可能となり、停電時でも充電電源回路10、110の動作に支障がなくなる。
なお、図示していないが、図5にて直流平滑コンデンサ5を充電電源回路10、110の並列回路で充電したい場合は、実施の形態1と同様に、切り替え回路14、114を直流平滑コンデンサ5側に接続するようにオン制御すればよい。
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図であって、図3と対比される図である。停電時を想定したエレベータ制御装置においては、非常用バッテリが搭載されており、これを活用してもよい。このエレベータの制御装置が図3のエレベータの制御装置と異なる点は、バッテリ17、遮断器18、19が付加されている点である。図3において、電動機7と電動機107が同時に待機モードになってしまった場合、切り替え制御回路16への電力供給も遮断されてしまう恐れがあるが、この場合は遮断器19をオンすることで、バッテリを通じて切り替え制御回路16に電力供給することが可能となり、動作に支障がなくなる。
図6では、直流平滑コンデンサ5あるいは直流平滑コンデンサ105への電力供給を制御する切り替え制御回路16を設けて説明したが、図1と同様に群管理回路がこの機能を兼ね備えても問題ない。
尚、図示していないが、図6にて直流平滑コンデンサ5を充電電源回路10、110の並列回路で充電したい場合は、実施の形態1と同様に、切り替え回路14、114のスイッチを直流平滑コンデンサ5側に接続するようにオン制御すればよい。
実施の形態5.
図7は、この発明の実施の形態5によるエレベータの制御装置の構成を示す回路ブロック図であって、図1と対比される図である。このエレベータの制御装置が図1のエレベータの制御装置と異なる点は、表示装置25が付加されている点である。本特許の利点として、充電電源回路10が仮に故障の際も、直流平滑コンデンサ5の充電用に充電電源回路110を使用することでエレベータの駆動(昇降動作)が可能であるが、充電電源回路10が故障している旨を何らかの方法で外部に表示しないと故障しても交換されない恐れがある。
そこで表示装置25を付加することで、仮に充電電源回路10が故障している場合は、その旨を表示することで、例えばサービスマンがメンテナンスで制御装置を保守・点検する際に充電電源回路10の故障に気付き、回路の交換が可能となる。
ここで、表示装置25について、例えば7セグメントのLED表示器を使ってもよい。この場合、故障モードのみならず、対象となるエレベータ情報も表示すれば、複数台ある制御装置内のどの充電電源回路を交換すべきがわかるので交換時間の短縮につながる。また、表示装置25を制御装置内に留める必要がなく、例えば乗場用呼びボタンを点滅させる、あるいは故障表示器を設けることで、保守・点検を待たずに速やかに要交換を認識することができ、信頼性の向上につながる。
1 交流電源、2、102 電源投入スイッチ、3、103 遮断器、4、104 整流回路、5、105 直流平滑コンデンサ、6、106 インバータ、7、107 電動機、8、108 制御電源回路、9、109 制御回路、10、110 充電電源回路、11、111 ダイオード、12、112 ダイオード、13、113 電圧検出回路、14、114 切り替え回路、21 群管理電源回路、22 ダイオード、23 群管理回路、15、115 ダイオード、16 切り替え制御回路、17 バッテリ、18、19、24 遮断器、25 表示装置。

Claims (8)

  1. 複数台のエレベータを管理するエレベータ制御装置において、
    電源投入スイッチを介して交流電源の電圧を直流電圧に変換する整流回路と、
    前記直流電圧を平滑化する直流平滑コンデンサと、
    前記直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、
    前記インバータからの交流電圧によってエレベータを駆動する電動機と、を主要構成要素とし、
    前記直流平滑コンデンサを予め定められた電圧にまで充電する充電電源回路と、
    前記直流平滑コンデンサの出力電圧を検出するための電圧検出回路と、
    前記電圧検出回路の信号を基に充電電源回路を制御する制御回路と、
    前記制御回路に電力を供給する制御電源回路と、を補助的な構成要素として、
    前記2種類の構成要素を1組として複数組有するとともに、
    前記各充電電源回路の出力端と前記各直流平滑コンデンサとの接続を切り替える切り替え回路を備え、
    前記切り替え回路により、前記充電電源回路から前記直流平滑コンデンサへの充電ルートを冗長化することで、前記電源投入スイッチがオン時に前記1個または複数個の充電電源回路で前記1個の直流平滑コンデンサを充電し、この直流平滑コンデンサの電圧が予め定められた電圧になった場合にエレベータを駆動することを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 前記充電電源回路からの出力信号をダイオードで整流して前記切り替え回路に入力することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記制御回路からの出力を入力信号とする前記複数台のエレベータを運行管理する群管理回路により、前記切り替え回路へ前記直流平滑コンデンサの充電を制御する信号が入力されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記制御電源回路から電力が供給され前記制御回路からの出力を入力信号とする切り替え制御回路により、前記切り替え回路へ前記直流平滑コンデンサの充電を制御する信号が入力されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ制御装置。
  5. 複数のダイオードにより前記各制御電源回路からの出力を整流化し、前記切り替え制御回路に電力を供給することを特徴とする請求項4に記載のエレベータ制御装置。
  6. バッテリと、前記バッテリと前記群管理回路との接続を制御するための遮断器を有し、停電時に前記遮断器の遮断状態を解除することにより、前記バッテリと、前記群管理回路とを接続して、エレベータの駆動を可能とすることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ制御装置。
  7. バッテリと、前記バッテリと前記切り替え制御回路との接続を制御するための遮断器を有し、停電時に前記遮断器の遮断状態を解除することにより、前記バッテリと、前記切り替え制御回路とを接続して、エレベータの駆動を可能とすることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のエレベータ制御装置。
  8. 前記充電電源回路の故障状態を表示するための表示装置を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
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